【黒白】いずれ流れる銀の星
弓月 蒼
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シナリオID:3055
オープニング
●『白銀の薔薇』は問い掛ける
それは、酷く唐突と言って良い状況で、抱えきれないとでも言うように零れ落ちた。
「――――結婚って、一体何なのかしら」
深淵に嵌った人間特有の、概念的問いと共に。
『白銀の薔薇』オルファレナ・アルヴァ・クラティアスはぐるぐるおめめで首を傾げる。
時は夕暮れ時――――間もなく、日も落ちる。という頃合い。
本来、こんな時間帯に学生が校舎に居て良い訳はなく。そして、此処は『学園』ですらない。
『白銀の古城』シルファリオ―――― 同都市は、『王都』グランスパーダから乗合馬車で幾時。
と言った最寄りの距離にある小都市であり、『白銀』侯爵領の領都に相当する。
小都市というだけあり冒険者ギルドすら存在しない一方、非常に高い水準での治安が保たれており。
旅人が門を潜ることにすら同家の許可を要するほどに、堅牢堅固を徹した管理体制が敷かれている。
そんな『白銀の古城』中央――――『白銀』侯爵家、本邸内応接室。
冒険者、などと言った根無し草の類が本来ならば一歩たりと足を踏み入れる事は敵わない一室にて。
オルファレナと冒険者たちは、寝間着姿で一夜を過ごす事となる。
……果たして、一体どんな因果律が狂えば高位貴族の御本尊でそんな事態になってしまうのか。
――――話は、現在から半日ほど遡る。
■
「お呼び立てして申し訳ありません」
全身これ執事。と言った風情を漂わせる老紳士が『王都』冒険者ギルドを訪れたのはこの日の朝のこと。
受付中の依頼票に"白銀と縁故のある人物"を指名しての物が追加されたのも、また同時期だ。
であれば、そんな依頼を受領すると手を挙げた冒険者たちにとって彼。
『白銀』筆頭家令長エドワーズ――――エドワーズ・ヴァレンティノが待ち構えていること。
それ単体ならば、凡そ想定の範囲内だと言えた。しかし先の声は彼が上げた物ではない。
一礼と共に頭を上げたのはフードを被り、特徴的な槍を背負った黒髪黒目の美丈夫である。
「此度は皆さんに『白銀』侯爵領へ出向いて頂きたく、依頼を出させて頂きました」
『黒槍の護り人』ガレス・コーニッシュの言に、エドワーズが手を掲げる。
それを一瞥し、彼の傭兵が一歩下がると。次いで老紳士の側から此度の依頼の詳細が語られた。
「先ず、皆様をお呼び立てしたのは半分はお嬢様……オルファレナ様からのご要望です。
昨今、婚姻についてお悩みになられているお嬢様は、広い見聞を持たれる皆様からお話をお聞きしたいと」
まるで学生のお悩み相談であるが、よくよく考えてみれば文字通り『白銀の薔薇』は学園生であり。
そして御年頃の紳士淑女が恋愛や結婚で悩むなど、古今何も珍しい話ではない。
「最近少々『王国』内の世情が立て込んでいる事もあり、私が馳せ参ずる事になりましたが。
此度はフォルトゥナ様の許可の下、『白銀』本邸へ訪問頂ければと思っております」
貴族が"本邸"へ招くと言うのは、最早それだけで大きな意味を持つ。
何せ、自領中枢だ。先ず相手への全面的な信頼の証であり、歓待の意を示す物である。
他方、相手の邸宅内における立ち居振る舞いを見て以後の付き合い方を測る物であり。
同時に、相手の度量や能力の程を客観的に批評する――――という点もまた、内包する。
つまり、今後誰が信頼出来る味方であり、誰が信頼出来ぬ敵たり得るのか。
それらを秤に乗せられる前提で跨ぐのが、貴族にとっての本邸の敷居という物だ。申し出として十分重い。
しかし。
「そしてもう半分は、自分から」
話がもしそれだけであるなら――――此処に、黒槍の傭兵が居る必要はない。
エドワーズが一歩下がり、代わってガレスが一歩前に出る。その仕草は互いに淀みなく。
或いは。両者に何かしら相応に深い縁がある事を、目敏い人間なら気付けたかもしれない。
とは言え、続いた言葉はそんな気付きを覆い隠して余りあるもの。
「現在、『白銀』侯爵家内部には最低1名以上の"メドゥの指先"関係者が潜んでいます」
その瞬間。あまりに想定外の言葉を受け止め損ね、幾人かの冒険者が呆気にとられたように瞬いた。
●『白銀』本邸内調査依頼
「これらは、自分が独自の情報網を用いて調べ上げた『古城』内部の現状です」
机に広げられた複数の綿紙の内容は微に入り細を穿ち、搬入された業者やその日の食事から。
購入した物品、家内から破棄された古道具、出入りした人物に至るまで。
明らかに"合法"の範囲を超えた内容の『白銀』領都内の"人と物の出入り"が備に書き記されていた。
勿論、本来そういった情報を遮断する立場であるエドワーズは眉間を揉みながら瞼を閉じているが。
もしこんな領民の私生活を細切れにしたような情報が流出している事を見逃した。
と、あれば本来重大な背反行為だ――――が、しかし結果として。
ガレスの調査はその『白銀』領都を出入りする無数の動線の中から、正確に"異物"を導き出していた。
「この……雑貨商、アレッサンドロ・ミケーネなる人物。最近随分羽振りが良いようですが。
領都内での物流を見る限り、この人物が物を売り買いした痕跡は殆どありません」
『白銀の古城』は小都市だ。都市内での流通もある程度上限が決まっている。
数週間ほどであればともかく。数ヶ月単位で物流を追っていれば何をどの程度消費しているか。
それら"恒常消費"の閾値と、出入りの商人が何を仕入れ何を販売しているかの相関は見えてくる。
必然的に、"都市に出入りはしているが仕入れず販売していない商人"は浮かんで見える物だ。
「つまり、領都内の誰かがこの人物から"何か"を買っていると言う事になります」
何か――――余程嵩張らず、隠せるような物品か、でないならば――――"無形の商材"、か。
しかし、何故其処で"侯爵家内部"とまで断言出来るのか。黒槍の傭兵は言葉を続ける。
「以前、『赤の薬指』から"『白銀』内部の相当中枢に近い場所"に居なければまず知り得ない。
そういった類の情報を暴露されました。その上でこの商人の存在。与太話では済みません」
内部に潜む何者か。外部に持ち出す何者か。双方が揃っているのだとすれば、逆もまた真。
内部に潜む何者かが、外部からの指示で以て埋伏の毒とならないとは……幾ら何でも楽観が過ぎよう。
「現『白銀』本邸内がどういう状況なのか。身内目線での判別は難しい。
ですから、皆さんには『白銀の薔薇』の依頼に乗じこれを調査頂きたいのです」
■
「いらっしゃい! ようこそ、『白銀』へ!」
「「「「「「「「「「いらっしゃいませ、お客様方」」」」」」」」」」
『白銀の古城』の異名通り、まるで常に磨き上げられているかの如き白亜の城。
その古木造りの大扉を押し開くと。白の盛装を纏った貴族装のオルファレナ。
そして左右に立ち並んだ、二十を優に超える『白銀』家臣団の仰々しい一礼が出迎える。
古式ゆかしい『王国』貴族の規範的礼節。しかし、それを律儀に守り続ける家も今日日そうあるまい。
荷物をお持ち致します。お着替えをお持ち致します。客室へご案内致します、えとせとらえとせとら。
あれよあれよという間に、気付けば各人個室の客間へ運ばれて行き。
これではいけないと集まった先が、本邸内応接室と相成る訳である。
かくして、話は漸く冒頭へと辿り着く。
「――――結婚って、一体何なのかしら」
解説
マスターより
リプレイ
●黒白の義兄妹
「オルファレナさんや皆に余計な事は一切言わないよ。だから安心して」
「はい、そうして頂けると助かります」
王都――――冒険者ギルド。
いざ白銀の領都へ向かう直前の『音楽家の弟子』エルゼリオ・レイノーラの言葉に。
『黒槍の守り人』は苦笑いに近い表情を浮かべて頷いた。
何せ、彼の言う"余計なこと"とは少し深堀りすると『白銀』の醜聞に直結する。
勿論証拠も何も残されてはいない以上、知る人ぞ知る。の域を超える話にはなるまいが――――
「あの……ガレス様」
差し当たり、エルゼリオが先手を打ったお陰で念押しの手間が省けたと。
安堵していたガレスの外套の端を引いたのは、同様に彼の事情を知るもう一人。
『夜に咲く白月』レティシア・レインフィールである。その目線は間もなく乗り合い馬車に乗る。
と言う状態の依頼仲間達をざっと眺めては、困ったように視線を逸らす。
その仕草で、ガレスには彼女が何がしたいのか概ね察せた。
「分かりました、次の馬車までの間で良ければ」
エドワーズに目配せの後、3人はギルドの奥の部屋へと向かうと。
レティシアは漸く水面に顔が出た、とでも言うかのように大きく息を吐く。
さにあらん。彼女は最早自分が何を喋って良くて何が行けないのか正確に分かっていない。
それほど、眼前に居る黒槍の傭兵の背景に踏み込み過ぎてしまっているのだ。
「『王国』の混乱狙うなら、学園長様の身の安全が急務かと思います」
「……なるほど、良い着眼点だと思われます」
ガレスの仲介で説明を受けたエドワーズは、両名の過剰と見える親しさに。
数秒、確かに困惑の色を浮かべた。何せ彼は学園長フォルトゥナの信任厚き『白銀』筆頭家令長。
卒業生であるレティシアの学園生時代についても"学園が掴んでいる範囲"は把握している。
「ただ、学園内の乱の頃であればともかく。現『学園』は十分な警護が敷かれております。
お申し出通り追加人員は配備しますが……武力衝突でどうこうされる事は、凡そ考え難いかと」
エドワーズの言に、何処か張り詰めていた表情を和らがせるレティシアは至って善良に見えた。
だからこそ老紳士には分からない。他家には他家の事情があり、苦言を呈する様な不作法は控えたが。
(……確かこの御令嬢、学園生時分より婚約者が居たような……?)
■
数刻後――――乗合馬車内。
(王国の中枢を担う『白銀』にまで入り込んでやがるとはな……)
『王都』内に居を構える貴族の大半は自前で有する為、"乗合馬車"を利用する者の大半は庶民である。
中でも人だけを載せる緩衝具を噛ませていない馬車は、料金が安い分酷く揺れる。
そんな当たり前に酔う環境下。『ブレイブファング傭兵団団長』ハヤト=ガラン=ヴォルファングは。
まるで慣れた体で足元からの振動を逃しつつ、物思いに耽る余裕があった。
『王国』に於ける、特に貴族からの"亜人の扱い"と言えば多くは"賤民"の一言だ。
彼自身、納得はしておらずとも"そういうもの"と理解はしている。
だが、だからこそそんな貴族と賤民の間柄で友人と呼べる相手が。
どれほど貴重なものなのかも――――良く、分かっていて。
"それ"と。彼が目標とした女騎士の末路が重なって見えることに、臓腑が沸く程の怒りが込み上げる。
(……俺の大切なダチをこれ以上傷付ける真似は、絶対に許さねぇ)
普段であれば、どんな土産話をしてやろうか。等と考えていられただろう道中。
けれど、ハヤトの心情が浮き上がる事は無い。心に落ちる暗澹たる想いは暗く、重く。
「結婚……かぁ」
同様に。馬車酔いとは無縁ながら視線が明後日から帰って来ないのは『いつでもお傍に』トーラである。
その眼差しは何処までも遠く、空を仰いでは急転直下し何かぶつぶつ呟いている。
その小柄な体躯から、どうも年少に見られがちな小人ではあるが。
トーラとてオルファレナと同年代。大陸基準では立派な大人、御年頃となれば色々あるものだ。
(――――さて、私は……どうしたものかな)
それは例えば此度の依頼人の片割れにせよ。
或いは――――トーラの対面。呆、と窓へ視線を逃がす『蒼玉』の姫もまた、他人事ではない。
模範的な解と、個人としての答がズレた時。"『学園』の先輩"としてどう応じるべきか。
『蒼玉の麗人』シルヴィア・A・カペルは柳眉を伏せて思索に落ちる
がたごとと揺れるに任せるまま、三者三様どころではない。想いを載せて馬車は征く。
■
そうして、『白銀の古城』に到着してより幾ばくか。
「――――結婚って、一体何なのかしら」
幸い、仕事優先という事で難を逃れた男性陣こそ安全圏に居るものの。
その不自然さを隠す為きちんと集まっていた女性陣には、誰一人結婚経験者が居ない。
そんな中、一瞬で無数の解答を検討し最初に声を上げた挑戦者は――――
「ああ、そういう歳ですよね……わたしもいい加減そろそろ考えないと」
『白銀の朋友』リサ・ベイカー。付け足した小声の部分に、ほぼ同い年のレティシアが固まる。
「え! リサも結婚、するの?」
「ええ。わたしは……結婚は今をより良い未来へ繋げる為だと思ってます。
ですから、商会と地元の未来を描ける相手と結婚したいですね」
「より良い未来へ……その為に、恋愛するのかしら」
「いえ、状況的にお見合いでしょうね。
もちろん、わたしの描く明るい未来には、オルファさんも笑顔でいて欲しい」
「私も?」
揺れた瞳と困惑混じりの問に。リサがオルファレナを抱きしめる。迷う友の背を押すように。
「勿論。貴女の未来が幸せでないと、わたしも幸せになれません」
「……うん。ありがとね、リサ」
こほん、と。固有の世界に入り掛かっていた2人をシルヴィアが引き戻す。
勿論理想は理想で構わないが、貴族には必然的に背負うべきものも、またあるのだから。
「そうだね。結婚は……貴族にとって義務であり通過儀礼。
先ず領民の為になるのが最良、互いに敬意があれば良い。それが理想、ではある」
「本来、貴族と言う恵まれた立場には責務が生じます。
結婚もその一つ。ただ、結局のところ一番重要なのは……"貴女が"何を目標とされるのか」
シルヴィアとレティシア。貴族令嬢の2人は心構えを説く。
オルファレナも重々承知しているが、貴族とはあくまで民の幸福を目指す者。と言う側面はある。
では、その為に自分の幸せは二の次とすべきか、と言う点はまた個別の解が有ろう物ながら。
「何を……」
「家に従うのか……生涯を共にしたい方、あるいは必要な方を選ぶのか」
「個人としては、想い合う相手と添い遂げるのは素敵だと思うし……私は両方叶えたい」
「2人は、恋をされているのね」
「「!?」」
時に。女の勘は残酷なほど冴え渡る。何せ、オルファレナは生来の貴種である。
貴族令嬢から出る"必要な相手"や"想い合う相手"と言った内容……違和を汲むには十分過ぎる。
そして両者にとって幸いなことに、黙考に沈む白銀の姫からそれ以上の追撃は無かった。
応接室の柱時計が、鳴る。
●白い孤城
「お世話になります、シグモルの神官。ロゼットと言います」
本邸一階、歓待の挨拶がしたいと頼み通された広い談話室では。
『シグモルの神徒』ロゼットが困惑の思いを抱えたまま一礼を示していた。
「お話は伺っていますわ。ようこそ『白銀』へ、セラフィアナ・アルヴァ・クラティアスです」
それは穏やかそうな。二児の母親とは思えない程年若く見える長い銀髪の女性だった。
事前に軽く聞いていたが、とても健康を損なっている様には見えない。
肌の色こそ白磁の如く白い物の、家を出ることを好まない貴族令嬢にはままある話だ。
「貴女が、オルファレナ様の御友人の方ね? どうぞお心安らかに過ごし下さい」
続いた言葉に反射的に微笑みを返し。けれどあれ――――? と、何かに引っ掛かりを憶える。
「そういえば、此方の屋敷に働く方々は皆、長く勤めている方ばかりなんでしょうか」
「? 少なくともここ十年位は……あら。何か粗相があったかしら?
ごめんなさいね。あの子達も久方ぶりのお客様に、つい張り切ってしまっているのかも」
その口振りからは。彼女が自家の家臣団に全幅の信頼を置いている節が見える。
恐らく。オーロラ――――オルファレナの人懐っこさの幾らかは、母親譲りの物なのだろう。
(……外部から誰か潜り込んだのではなく、内部の人間による内通……なのかしら)
或いはどれほど信頼されていても、心変わりする人間と言うのは居るものだ。
「いえ、皆さん手際が良くて凄いな、と感心したくらいで」
「それは良かったわ。オルファレナ様とこれからも仲良くしてあげて下さいね。
あの方も、きっと喜んでいるのだと思いますから」
そう言って、微笑んでみせたセラフィアナの微笑みは何の衒いも無い綺麗なもので。
だからこそロゼットには分からない。何故彼女が実の娘を、まるで賓客か何かの様に扱うのか。
「こんにちは。素敵なお庭ですね!」
同時刻。丁寧に手入れされた『古城』の庭。
応接室からこっそり抜け出していたトーラは庭師の老婆に声を掛けていた。
「おや、お嬢様の御友人とお聞きしていましたけれど……お褒めに預かり光栄だわ」
木々はのびのびと枝を伸ばしているが、過剰で無い範疇で切り整えられ。
花々は季節に即した物だけが自然に咲いている。それは人造の"美しい庭園"そのものだ。
庭師の仕事としては一流と言える――――が。
「やはり、『白銀』の方は白薔薇がお好きなんでしょうか?」
「ええ、ええ。象徴的な意味も有りますし、綺麗ですものねぇ」
其処にトーラは何か漠然とした無理を感じる。まるで"見られる為"に整えられている、と言う。
手段と目的が逆転しているような、或いは――――何かを隠す為に、外だけ綺麗に飾っている様な。
それが果たして先入観から成る物なのか。トーラには判別が付かなかった。
■
本邸二階、応接室。
「そう言えば治療師様がいらっしゃると伺いましたけど、お父様は具合でも悪いんですか?」
話題を変える様に、そんな事を問い掛けたリサに。オルファレナは数度瞬いて口を噤み。
一瞬視線を泳がせて、結局逃げ場を失ったように小さく呼気を溢した。
「御父様は、ええと……何て言ったら良いのかしら。大病を患っていて……」
彼女にしては、目に見えて歯切れの悪い物言いに。それが極めて繊細な話題だと分かると。
リサはすぐさま視線を聞きに徹していた『英雄候補』ヴィルヘルミナへと向ける。
明らかな無茶振りだが、貴族の内情に同じ貴族の2人は極力触れるべきではない。
「オルファは気になる方はいないので?」
「ひゃい!?」
突然降って湧いた自分の恋愛事情への言及に、思わず姫君に有るまじき声が上がる、も。
一瞬朱が滲んだ表情からは、しかし考えるに従い徐々に覇気が失われ最終的に嘆息へ至る。
「ない……と思う。ただ好き、なら私、ここに居る皆が好きよ? でも、どうしたらそれは恋愛の"好き"なの?」
オルファレナは決して愚かな娘ではない。年齢相応に、自分の未来について考え、解を持ってもいる。
では、彼女のこの"恋愛への臆病さ"には……何か決定的理由があるのだろう。
「少し、露台へ出ませんか」
こくんと頷いたオルファレナの手を取り、ヴィルヘルミナが仲間達に視線で合図を送ると。
目配せを受けリサ、シルヴィア、レティシアが、今が好機とばかりに身構える。
彼女の恋愛相談も大切なことではある。重ねた友情を、無碍には扱いたくはない。
それは無論本音だが……しかし此度はそれ以外に、果たさねばならない任務もまたあるのだから。
「小生はブレンディ・ロクサーヌ。『白銀侯』の専属治療師を拝命しております。然るに、御要件とは?」
「ご丁寧にありがとうございます。わたしはリサ・ベイカーです。商人をしております」
「失礼、御要件をお伺いしても?」
ブレンディと名乗った白衣の治療師の死角を、筆頭家令長が駆け抜けるのを見送って。
リサは痩せぎす、という表現が良く似合う神経質そうな年配の男の表情を観察する。
「出来れば、治療の技術などの話や薬草、薬などお聞かせ願えたらな、と」
「つまり貴女は薬学の知見をお持ちと? であれば澱の汚染除去について見解をお聞きしたいのですが」
間髪入れず返る問。せめて質問に答えて欲しい物だが。
どうも見る限り、相手には会話を楽しむ余裕がなく。これでは折角の話術も活かしようがない。
「いえ、薬学についてはあまり詳しくはないのですが……」
「はぁ……で、あれば話をしても時間の無駄でしょう。失礼、小生暇ではありませんので」
仕草からは"何かしらの状況に窮している"という感触を受ける。
しかしそれ以上は何も分からないまま、言うだけ言って治療師は彼女の前から踵を返す。
其処には商人だから、とか貴族であれば、とかではない。もっと根本的な某かの理由がある様だった。
■
「初夏の風の香りがするわ。ヴェルクリエを思い出す」
露台に出たオルファレナが両手を伸ばすのを、ヴィルヘルミナが見詰めていた。
ここに来て漸く、彼女にも"貴族"と言うのがどういった物か分かって来ていた。
貴族とは、"家"だ。オルファレナはこの家と言う無形の何かにずっと縛られている。
「オルファ」
「なあに、ヴィル。……あ、指輪ならちゃんと持ってるのよ?」
流石に普段は着けられないけれど、と彼女の首元を確かめて翳す左手の薬指。
家の中では見せられない。自分の家にさえ、そこまで心を赦せないのか。
「私にも、あれから幾つか転機がありまして。考えたんです。
不純ではありますが……例えば英雄や王と言った物になれば、これからも貴女と対等でいられるのか、と」
それは彼女の本音で、そんな真っ直ぐな問に白銀の姫は淡く微笑んだ。
今にも露台から飛び降りでもしないかと、僅かな不安を払拭するように。
「エドワーズさんから首飾りの意味を聞きました。贈り先は、私で良かったのですか?」
夜空を見上げる彼女は、多くの人に愛されているのだろう。
けれどそれが、幸福であるかは別の話だ。或いは彼女の結婚が――――幸福に繋がるのかも。
「貴女が何者で、私が何者でも。私は貴女と対等で居たいし、一緒に居たい」
恋も、愛も分からないと言うのに、そうと告げる彼女はとても切実で。
「篝火の夜の言葉、憶えてる?」
夜にすら鮮やかに咲く『白銀の薔薇』は、まるで暗天を照らす銀の星にも見え。
そんな彼女の確認の言葉には、きっと。何か特別な意味が有るに違いない。
「ええ、勿論」
屋敷を巡って調べた"残留思念感応"から伝わって来たのは、彼女の父の専属治療師の長きに渡る苦悩。
そして彼女の母の息子への深い深い愛情。其処に『白銀の薔薇』の姿は無かった――――唯一片たりと。
いずれ流れる星が恋うならば。どうして、今更放っておくなど出来るだろう。
●境界線上の叙情詩
(まるで隠し部屋だな。こりゃ……)
本邸二階最奥――――医務室。
事前に家令長エドワーズに受けた忠告に従い、ハヤトは治療師が席を外した隙に滑り込む。
『白銀』要人の部屋はいわゆる解錠潰しが仕込まれており、七つ道具では容易に開けない。
抱える機密の多さ故ではあるが、幸い此度はハヤトが擬装を要していた為。
エドワーズの姿を借り、家臣団が管理する万能鍵を持ち出す事で事無きを得た。
しかし、いざ入室してみれば其処は無数の資料の山、山、山。幾つか拾ってぱらぱら捲ってみるも。
記されている文字は千千に乱れ、加え専門語が多過ぎて意味が通じない。
(こっから"これ"って証拠を掴むのは流石にキツいな……)
止む無く幾つかの文言を写すに留めるが、部屋に充満する何か……甘い、刺激臭。
それと、窓際に並べられた中身の無い複数の空き瓶がどうも気になる。
オルファレナの父は病体だと聞いてはいるが。大陸では"薬"による治療は主流ではない。
何となく"奇妙"な感は受ける物の。医療や薬学の知見の無いハヤトには、それがどう"奇妙"か分からない。
そうこうしている間に、席を外しリサと対話していた筈の治療師が戻って来る靴の音。
慌てて部屋を脱し、何喰わぬ顔で治療師とすれ違うが――――
「……これは――――これは筆頭家令長殿。小生に何か御用ですか?」
「……いえ、御当主様の容態が気になりまして」
とっさの言葉に治療師の瞳が細められるも。どうも神経質そうな素振りで、咳払い一つ。
付け焼き刃の礼儀作法でも無いよりはマシだったようで、両者の動線はそのまま交差する。
「ローレンスは小生が必ず救います。どうぞ過度の介入は慎まれますよう」
ぴしゃりと言い放ち治療室へ戻る男の背には、何処か焦りの様な物が透けて見え。
所作の一つ一つから、オルファレナの父親の容態が決して良くはないことが伝わってくる様だった。
■
「本当に…っ!」
露台より戻ったオルファレナを迎えたトーラの独壇場が続いている。
詰め寄られた白銀の姫の方は、若干引き気味にこくこくと頷くが、多分赤毛の小人は聞いていない。
「わたし……の、そう! 知り合いの話なんですけど。
好きな人が身分の高い方で……その方に最近、某姫との婚約の話が出てですね!」
「あ、あー……えっと、トーラ、そうだったの……?」
「わ……友達です! 友達は、その方が幸せなら良いと思うんですけど。
でも、どう考えても断ることの出来ない政略結婚なんですよ! これってどう思います!?」
最早一周回って隠す気がないとしか思えない、とある高貴と某姫君の話に。
御伽噺の恋愛譚、位にしか受け止めていなかったオルファレナは同様に。
勢いに圧されて黙り込むロゼットへ救いの眼差しを向けるも。シグモルの神官は静かに首を振る。
こういった告解は先ず黙って聞く他ない。汝悔い改めよと言っても火に油でしかないからだ。
「高貴な人の務めなのは分かるんですけど、それでその方が幸せになれるとは思えなくて……」
「うぅん、そう、かも、しれないわね……?」
トーラの目がぐるぐるしているのに連られて、段々オルファレナもぐるぐるして来るのに。
これは良く無いと漸くロゼットが手を打ち合わせる。はっと正気に戻る2人。
「私は神に仕える身だけど、冒険者になってから"この人は良いな"って思ったことがあるの。
……残念ながら、行動には移さなかったけどね」
「え、何で……!?」
「何でかな、臆病だったのかも。
けれどこれからのオーロラの人生も、長い冒険と思えば――――その冒険を共にしたいと思えること」
「それが、結婚?」
私はそう思っている。とロゼットが応じる。そして彼女は、願わくばそれを祝福したいのだと。
トーラもまた、オルファレナの両手をぎゅっと掴んで願いを託す。
「だから、オルファさんは幸せな結婚をしてくださいね……!!」
「う、うん……頑張るわ! ……頑張る、けど」
その瞳には、朧気ながら結論が浮かぶ。かくて『白銀』の夜は更けて――――
■
「わたくし、『白銀』本邸家令長。パーシア・ヘルベルトでございます」
「『蒼玉』侯爵家のシルヴィア・カペルと申します。
世に名高い『白銀』の家臣団を率いられる方にお逢い出来て光栄です」
「いえ、わたくしなどフォルトゥナ様の御威光が無ければ如何程の物でもありませんわ」
その頃、筆頭家令長エドワーズに仲介を受け次席家令長パーシアと引き合わされたシルヴィア。
彼女が見た限り、実直を描くエドワーズと比して、パーシアは勤勉を絵に描いた様な女性であった。
その所作はきびきびとしていて気持ち良く。初対面で悪印象を抱かれる事はそうあるまい。
今も明日の朝の準備で忙しいだろうに、態々対話に専念する時間を作っている。
「もし宜しければ、後学の為にヘルベルト様の仕事に対する心構えをお聞かせ頂けますでしょうか?」
「"素早く、正しく、上品に" ですわよね、エドワーズ様」
重々しく頷くエドワーズに対しては、やはり多かれ少なかれ対抗心らしき物が見え隠れするが。
「素晴らしい。さぞお忙しい事とは存じますが、御身体などは平気なのでしょうか?」
「御心配痛み入ります。自制と自愛は心掛けておりますわ、それでこその『白銀』ですもの」
其処には同時に敬意もまた確かに滲む。彼と彼女は文字通り、正しく切磋琢磨しているのだろう。
"――――御主人様とお逢いするのは、恐らく難しいでしょう"
一方、人払いをした上でのレティシアからの申し出に。けれどエドワーズは頭を振った。
これは『白銀侯』の専属治療師から下った見解であり、無理に押し通ることは難しい。
何せ、娘であるオルファレナですらもう数年単位で顔を合わせていないと言うのだから。
せめて母親だけでも――――と。強いて望んだ彼女が見たものは異様とも取れる光景だった。
「はじめまして、エルゼリオ・レイノーラです。えっと、君がエミール君……で良かったかな?」
「……ぃ」
「イエーッス! この方こそ『白銀』次代を担う英才、エミール・クラティアスその人に御座います。
そ・し・て、私はその家庭教師、リードル・ド・ナッテルロどうぞお見知り置きを」
「あ、はい……どうも」
大変声の大きい眼鏡の山人がエルゼリオに捲し立てている傍ら。
母親はそちらを完全に視界の外に置いやり"偉い偉い、まあ天才"と我が子を撫で続けている。
私は一体何を見せられて居るんでしょう……と思わず視線を逸らしたくなるものの。
撫でられる側のエミールは、何処かつまらなそうに黙々と課題をこなすのみ。
其処は、何処か空虚な家族と一方通行の愛情、そして王国基準では異質な家庭教師が混然となった。
歪と言う他はない貴族の縮図が存在していた。奇形じみた光景に思わず目眩を憶える。
「あの、紅茶が好きとお聞きしたので」
「オゥ、そうですね。夜の紅茶はまた格別。貴方も如何ですかな?」
態々好物を確認してから対面に至ったのか。エルゼリオの申し出に家庭教師が応じる傍ら。
母子は完全に何処吹く風。客観的に、その在り様は誰もが全てズレて見え。
或いは、考えたくはないがこの家内の関係性こそが"平常"だとするならば。
これは最早何処の歯車が狂っていても――――可笑しくはない。
マスターコメント
ミドルシナリオ難しい 報酬:多い8 / 8〜8人
2023年07月12日 15時47分02秒 公開
相談掲示板
ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 オルファの相談は表向きで邸内の人物達の調査が本命との事ですけど、個人としては彼女の相手が多くなると思います。 私的な気持ちもありますが、きちんと応対しないと怪しまれてしまいますので。調査の件は表向きには伏せられていますし。 邸内の調査を重視したい方もいると思うので。 時刻は夕暮れで既に日没。調査期間はどれだけあるのでしょうね。今夜中だと時間的には中々に押しているのですが。 三階建てですが三階は進入禁止と。進入を試みて露見したら出禁食らいそうです。やる人がいるかは別として。 個人的には邸内の人物の中に授恵者はいるか気になる所ですが。 テレパスとかで情報のやり取りするとか、授恵者ならではの手段も取れますし。 立ち居振る舞いに要注意との事ですので、振る舞いが不安な方は礼儀作法のスキルをつけるのも手でしょうか。 調査に夢中で挙動不審になりそうなのは気を付けてとしか言いようがありませんが。 自分がぱっと思いつくだけだとこんな感じですね。気づいてないだけで他にもいろいろとあるでしょうが。
ヒーラーのエルゼリオ・レイノーラです、どうぞヨロシクね! >個人方針 ボクは調査重視で行くね。 基本的には一階を重点的に偵察する形になると思う。 まだ具体的な行動は思い付かないけど、オルファレナさんの弟君と家庭教師に接触できれば良いなと。 >情報のやり取り 集まっても怪しまれない場所で情報交換する機会は欲しいかも。
シルヴィアだ。今回はよろしくね。 依頼内容は「伝聞でも目視でも良いから、要人の情報を揃える」か……要人は七人いるようだし、出来るだけ分担していければ良いね。 私もエルゼリオと同じく調査重視の予定。表向きの依頼もこなさないと怪しまれるだろうし、オルファレナとも話そうと思っているよ。 >個人行動予定 可能であればエドワーズ様にご紹介して頂いて、家令長に接触してみたいと思っている。内政事務について勉強の機会を頂くという名目かな。オルファレナのご両親についても情報を集めたい。家令長に接触が難しい場合は執事や侍女から話を聞くつもり。主な偵察場所は物見塔になると思う。 >情報のやり取り 情報交換する機会は出来れば欲しいね。表向きの依頼について相談する為に複数人で集まる、とかかな。
おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! うちの団員たっての希望ってことで調査に手を挙げさせて貰ったが… こんなお貴族様のてっぺんみてーなとこにゴブリンのオレがのこのこ訪問して大丈夫なのかって懸念はあってだな…(苦笑) 皆の意見も聴きてぇんだが、ヒューマンに変装して行った方がいいと思うか? じゃねーと調査そのものも余計警戒されちまうんじゃねーかって懸念もあってな。 >調査の分担 『メドゥの指先』関係者は最低1名ってこたぁ複数人いる可能性もある… 7人いる調査候補は分担して探りを入れてみた方がいいってのは賛成だぜ。 とはいえ、今んとこは 父: 母: 治癒士: 弟:エルゼリオ 家庭教師:エルゼリオ 家令長1:シルヴィア 家令長2:シルヴィア って感じだが、俺は両親に対しては処される可能性(過去オルファレナを抱え上げた)があるからちと避けてぇし… ま、変装する前提なら関係ねーんだけどよ。 それにこの面子なら俺は直接っつーより調査候補の部屋に忍び込んでみるとか本邸の外に抜け出して本邸と都市内との出入りに関して外部との連絡手段の可能性を調べてみんのもありかと思ってんだがどー思う?
ロゼットよ。 大変そうな依頼で緊張するけど、よろしくお願いするわ。 >ハヤト >ゴブリンで大丈夫? 正式な招待で招かれた以上、変装とかは不要じゃないかしら。 客人を種族や身分で差別する人がいれば、招待した白銀への 失礼になりそうだし、少なくとも悪い扱いは受けないと思う。 あえて言えば、普段は半裸なら今回だけ服を着るとか。 普通のシャツとジャケットぐらいの。 ちょっとお洒落なレストランに行くぐらいの服装ね。 調査方法については、私からは何とも言えないけど、 ハヤト自身が不審者として追われないように、とだけ。 >ヴィルヘルミナ >邸内の人物の中に授恵者はいるか? まず、オルファレナがそうね。 それ以外は分からないけど、「メデュの指先」関係者が 隠れた授恵者である可能性もあるんじゃないかしら。 >調査期間 オルファレナの依頼で考えると、一晩の間かしら。 客室を用意されて、寝間着で、ということは1泊のお泊りかな。 ひとりでいくつも抱えるのは、厳しいかもしれないわね。 >調査対象 担当が空白の、父、母、治癒士から選びましょうか。 とりあえず「父」を選んでおいて、他の人の動き次第では 考え直すわ。父母ぐらいなら、お会いできるかな…? オルファレナとも少し、お話したいから全部は厳しそう。 あとゴメンなさい。PL発言で申し訳ないけど。 弓月MSのシナリオは久々なのだけど、白銀の家事情とかは、 まだ特に出ていない、で良かったかしら(汗)関連依頼とか。
トーラです。 よろしくお願いします! わたしも変装よりも正装で良いと思います。 白銀の家事情はわたしも自信がないですね……。 とりあえずオルファレナさんとのお話と、調査で誰を調べるかはちょっと考え中です。 少し考えてるのが、庭師の方と話をして、そこから要人の人の話を聞けないかと考えています。
リサです。よろしくお願いしますね。 ハヤトさんについては、オルファさんとの仲ですから、普通にするなら変装は不要でしょうね。 基本的には招かれている時点である程度の調査はされた上で許可が出てるでしょうから。 TPOとして、ロゼットさんの仰るように、シャツを着るといったくらいは必要でしょうけど。 まあ、変装していって、オルファさんの反応は見てみたくはありますけど(笑) 〉行動 わたしも、せっかくなのでオルファさんとのお話はしたいですね。 調査は、治療師かな? お父様付の治療師、というのは何か不調を抱えていらっしゃるのでしょうかね? 可能なら、料理人とかともお話したいかな、とは。
透視とか幽体離脱とか持っていれば、遮蔽越しに様子を見る事もできそうですね。 幽体離脱の方は相手が授恵者だとバレるので使いどころが難しいですが。聞き耳を立てるなら超聴覚とかも使えそうです。 残留思念感応でも使ってみようかと思っています。何気ない所から拾えるかもしれませんし。 オルファもずっと応接室に缶詰という訳でもないと思うので、口実を作って一緒に邸内を歩くかもしれません。可能であればですが。 一人でウロウロするよりは怪しまれないかもしれませんし。要人に接触できれば儲けものかなと。 ある程度はエドワーズさんに話を通すのも手ですが、どこまでいけるのか。 >授恵者 メドゥ側が一般人か授恵者かで厄介さが変わりそうだなと思いまして。捕縛の依頼ではないので杞憂かもしれませんが。 白銀側もいざという時の為に使用人の中に何人かいても別に不思議ではないですけど。 >ハヤトさん 変装はしなくてもいいかと、半裸は怪訝な目で見られる可能性がありますが。 ゴブリンに限らず王国はヒューマン以外には風当たり強いので…ハーフビーストとかひどいものですし。
……ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 >調査期間 恐らく一晩、というよりは一泊二日と推測しておりますね。 一日目に各要人との面会のお約束を打診し 必要であればオルファレナ様やエドワーズ様に口添えやご協力をお願いする形になるかと。 場合によっては滞在期間がもう少し長い可能性もございますけれど 基本的には短く見積もられた方がよろしいかもしれません。 >配慮 ハヤト様については既に他の皆様も仰られている通り 然るべきお姿であれば変装は不要であると私も認識しております。 そちらよりも気掛かりなのは、応接室でのオルファレナ様とお話なのですけれど……。 彼女も含め、私達も寝間着のようなのですけれど 殿方が同席しても、問題視はされませんでしょうか……? ハヤト様やエルゼリオ様のご希望次第ではございますけれど もしオルファレナ様とお話をされるのでしたら、翌日の方が様々な意味で安全かもしれません。
>ガレス様関連 こちらについて、恐らく意思統一された方がよろしいので議題とさせて頂きますね。 先ず、彼が此度の依頼を出された事についてはオルファレナ様も含め 基本的には口外されない方がよろしいと私は認識しております。 理由としては推定メドゥの指先関係者の警戒が強まるのと オルファレナ様の性質的に、他の皆様に対して隠しきるのは難しそうですので……。 彼と関わりがある事などについては接触予定の要人次第かと存じますので 要人全員に対して伏せられるのか、それとも彼の話から情報収集を試みられるのか。 その点についてご相談させて頂けると有難く存じます。 >白銀内情 私もPL発言で失礼致しますが、現状ですと大多数に知られている状態ではございませんが ある程度なら私も含め、一部のPC様が個人的に情報を得ている状態でございますね。 此度の件に関連のある部分の要約等は可能ではございますけれど 内容的に第三者への共有は難しい事からPCへの情報化をするには 然るべき方(各NPC)との対話や交渉が必要となるかと存じます。 >行動 悩ましいのですけれど……調査対象としては オルファレナ様のご両親である侯爵様と奥方様を検討しております。 オルファレナ様のご相談についても、少しお答えが出来れば。
>ハヤト 私も皆と同じ意見で、ハヤトがヒューマンに変装する必要は無さそうだと思っているよ。正装はした方が良さそうだと思う。 ハヤトはオルファレナの友人だし、彼女に紹介して貰う事で要人や家臣と接触する事が出来そうだなとも(話し好きの従者等、彼女に選定して貰えるかも) >オルファレナからの依頼 寝巻で会話、となると……確かに男性陣は翌日に話した方が良いかもしれないね。 >調査期間 そうだね、表向きの依頼はそう長い期間のものではないだろうし、一泊二日位を想定していた。 ヴィルヘルミナが言ってくれたように、超聴覚で会話を聴きとる、残留思念を読み取る等の対話以外の調査も出来そうだ。調査したい部屋と同じ階の客室を借りる、というのも有りだと思う。 >授恵者 白銀の家臣にも、メドゥ側にもいるかもしれないというのが厄介だね。当日、此方の様子をスキルで確認されている可能性もある。 >ガレス関連 ガレスからの依頼については、私も協力者のエドワーズ様以外には伏せた方が良いと思っているよ。オルファレナは性格的に隠せないだろうし、上記でも話した通り、内部の人間に此方の様子を調べられている可能性もあるし。あくまでオルファレナからの依頼で来た、という形で行くつもり。 >個人行動予定 家令長は二人いるようだけれど、何方かにお会い出来たら幸運くらいの姿勢で行くよ。情報は二人分集められるよう頑張るね。
>変装or正装 みんなは意見サンキューな! んじゃ、オルファの招待ってことだし俺はそのまんまで出向くことにすんぜ♪ シャツやらジャケットやら着させれんのは正直窮屈だがこの際しょーがねー。 我慢して正装して行くことにすんな。 >パジャマパーティー 確かにこいつは男の俺がオルファや女子連中と混ざるとなると問題になりそーだから泣く泣く遠慮しとくことにすんぜ。 オルファとのつもり話は昼間の別の機会にって考えてる。 >行動 とはいえ夜の間無駄に過ごすのもなんだからな、自室で大人しくしてるように思わせて俺はその間に要調査対象の私室やらをこっそり調べ回ってみんな。 これについちゃバレる訳にはいかねーから、万一見つかった時の対策として事前にエドワーズのおっちゃんに協力して貰ってじっくり立ち振る舞いをレクチャー受けてからのフェイクカバーでエドワーズのおっちゃんに化けて邸内を動くつもりだ。 もちろん前提として基本的に誰にも見つからねーように宗波で建物内の構造や人の位置把握をしたうえで動くけどよ。 宗波使えば部屋二人がいるいないは把握出来るし壁歩きで天井に潜んでなんて隠れ方も出来るしな。 あとは流石に侯爵や奥方達の部屋を探るのは許しが出なそーだから後回しにして、最悪皆の調査の結果怪しいと思われるなら忍び込むくれーで考えてる。 >ガレス関連 まぁ、これに関しちゃうちの大事な団員のプライバシー云々だけに留まらねぇ話にもなっちまうから俺の方からはちと控えさせて貰うな! 邸内調査とかなんかやめといた方が良いとかアドバイスがあればよろしく頼むぜ!
とりあえず要人には、誰かしら本人に接触なり、 他の使用人から話を聞いてみる感じにはなってるかな? 重複は構わないけど漏れていた、というのは避けたいし。 ガレス様の依頼内容は口外しないこと、は了解したわ。 >レティシア >ハヤト 返答ありがとう。当事者だけが知ってるレベルの話なら、 聞けなくて構わないわ。知らなくても当然ということだし。 MS様が手広い方だから、情報量多そうだなあって思って。 何か一般レベルでの注意事項があれば、と思ったまで。 >オルファレナの相談 雑談だけど、結婚観は扱いが難しい話題ね。 恋愛相談とかなら、押せ押せの勢いでも良いのだけど。 (良いことを言おうとして再考再考の連続中)
>個人行動 オルファの相談と、残留思念感応による探りでしょうか。 礼儀作法を外して、超聴覚を入れるかは考え中です。 >相談 思った事考えた事を素直に述べてみるのもよいのかなと。十人十色で正しい答えなどないでしょうから。 色々な視点で話してみるのもいいかなとは思っています。彼女の判断材料になると思うので…余計迷う可能性も捨てきれませんが。 >ガレス関連 世間的には不忠者とされているので口外は禁句に等しそうですし、異論はありません。 オルファに話すのも色々な意味で控えたい所ではあります。
>ガレスさん関連 口外禁止で異論なしだよ。 >パジャマパーティー ボクも女性陣がパジャマパーティーしている間は(怪しまれない範囲内で)邸内で情報収集する予定だよ。 >白銀内情 えっと、これはつまりガレスさんが白銀から出奔する事になった一連の事件の事……なのかな? もしそうなら、ボクもガレスさんから話は聞いてるけど――ボクの方から口外するつもりはないよ。 今後の展開次第ではそうも言ってられなくなりそうではあるけど、情報を明かすかどうかはガレスさんの判断に任せたいと思ってる。
>ガレス関連 俺は一応オルファにだけはうちの傭兵団で元気にやってるぜってことくれーは伝えとくつもりでいんぜ。 今回の調査依頼の件についちゃ誰にも話すつもりはねーけどな。 今回の依頼じゃ誰がメドゥの指先と繋がってんのかわからねぇ段階じゃ侯爵夫妻や弟にもガレスについてを話すべきじゃねーと思ってるしな。 あ、それと誰が誰をマークすんのかは共有しとくな。 違ってたり補足があればよろしく頼むぜ! 父:レティシア 母:レティシア 治癒士:リサ 弟:エルゼリオ 家庭教師:エルゼリオ 家令長1:シルヴィア 家令長2:シルヴィア