【再起】貧乏商会は挫けない
馬車猪
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シナリオID:2890
オープニング
これだけ聞けば肩で風を切る金持ち集団と思えてしまうかもしれないが、実物はしわしわの表情で薄い麦粥をすする若者達である。
「難民キャンプを思い出すぜ」
「思い出せねーよ。中盤以降は肉も食えてただろ」
皆どんよりとしている。
大きな幸運と人の縁と本人達の努力で成り上がったとはいえ、スラム育ちの無学な青少年であることは変わらない。
貴族や商家にうまれていたら当然身に付いているはずの知識も慣行も手法も知らず、大規模輸送手段がいるのに儲けが薄い。
その結果どうなるかというと、ビヒモーの餌より不味い食生活である。
「泣き言言ってる暇があるならあの子達をブラッシングしてきて。私は寝るから」
商会の金庫番は食事を終えると1人だけ毛布にくるまり地面に転がる。
酷い態度かもしれないが、経営でも渉外でも神経と体力をすり減らしていることを皆知っているので文句は出ない。
(なあリット)
(なんだよ)
(このままじゃやべーんじゃねーか?)
(そんなことっ)
(責めてるんじゃねーよ)
リットとは違って授恵者でもなく特別なコネも持たない青年だが、あの日から命を張り続けているので肝は据わっている。
(手段を選べる状況か? 違うだろ。このままじゃ俺達の下についた連中も道連れだぜ。コネを使えよコネを)
「これ以上レイウェストに頼める訳っ」
(馬鹿っ声が大きい。姐御が起きるだろうが。皇子様じゃなくて冒険者だよ)
(……依頼料たりねぇ)
(そこは俺も頭下げるから、なっ)
小声で泣き言を言ったり慰めたりする青年達を無視して、栄養状態の良いビヒモーが商会の金庫番と触れ合う位置で腰を下ろして冷たい風から守っていた。
●
「おかしらー! 獲物がみつかりましたぜー!」
「大声出すんじゃねぇ!」
部下以上の大声を出しながら、髭もじゃの授恵者が拳骨を食らわせる。
普段から特大の斧を振っているだけであって腕は丸太のように太い。手加減しているのに手下は意識を失う。
「おい気絶すんじゃねーよ!」
揺すっても意識が回復するまで数分かかった。
「まだ目が回って……いやそうじゃなくておかしら! ビヒモーです! すげービヒモーが」
「詳しく」
山賊団の頭が真顔になる。
「でっけービヒモーがでっけー荷車牽いてたんです。数は、えっと」
両手の指で指折り数える。
「こんだけです!」
「多いな」
財産としての価値は非常に高く、しかしこれだけ数がいると大人しいビヒモーであっても脅威だ。
授恵者なら小柄や細身でも物理的に強いのもいるがそれは授恵者だからだ。
体格の大きさは武力に比例する。万一ビヒモーが狂乱すれば山賊の一団程度踏みつぶされて地面に染みになってしまう。
「ひとっ走りして近くの同業者に声をかけてこい」
「獲物を譲っちまうんで?」
「抜け駆けしてビヒモーを盗んだ奴がいたら改めて奪えばいいだけだ。まあ無理だろうがな」
リット商会は商家としては零細だが武力集団としては多少は名が知られている。
この山賊団が全力で奇襲をしかけても勝てるかどうか分からないし、どちらが勝っても負けても大勢死んでどちらも存続不可能になるだろう。
「同業者と組んで冒険者が関わってくる前にビヒモーを奪ってとんずらする。抜かるなよ」
山賊団の象徴でもある特大斧を掲げると、むさ苦しい男達が一斉に斧を掲げる。
雄叫びが、乱雑に木が生えた峠に響いていた。
●
「安っ」
思わず本音をもらした受付嬢が、職員にじろりと睨まれる。
「でもこれ報酬安すぎません?」
ビヒモーは力が強く過酷な土地でも多くの物資を運ぶことができる。
つまり価値が高く、強盗や盗賊が無理をしてでも狙う価値がある獲物だ。
「賊の目撃情報が複数届いている峠を越えるのを護衛するって、仮に賊の中に授恵者がいなくても難易度高いですよ」
冒険者の実力なら賊の撃退は確実だ。
連携が見事なら1人残らず倒すか捕らえることもできるだろう。
しかしビヒモーと積み荷と商会の人間を守り切った上で賊を倒すか撃退というのはかなり難しい。
「左右に木が多くて攻めやすく守りにくい峠を通過するしかなくて、ビヒモーは頑丈だけど小回りが利かなくて、冒険者が最初から目立っていると賊が逃げて他の商会が襲われかねないですよね?」
「それをなんとかする自信がある冒険者が依頼をうけてくれるんだ。遊んでないで冒険者に依頼を説明してきなさい」
職員が諭すと、受付嬢は「冒険者ってすごいなー」と思いながら説明用の資料を運んでいった。
解説
マスターより
リプレイ
装備込みで身長が1メートルとほんの少ししかないアルマ・ヴァレンタインは、毛量豊かなビヒモーに埋もれていた。
(襲ってくださいと言わんばかりの輸送ルートで賊の撃退かー)
動物のお世話セットで相手をするには大きすぎる相手かもしれないが、アルマは格の高い冒険者なので家畜の面倒もかなりに水準でみることができる。
ビヒモーがうっとりと目を細めて心地よさそうに体を揺らす。
無意識の動きなのにアルマには不意討ちにならず「驚かせたらだめだよ」と叱りつつ美味しいおやつをあげていた。
「アルマが目立っていない……」
彼女の実力を良く知るリットは、変装というよりビヒモーにまぎれて存在を消していることに驚愕していた。
「アルマ君の言うように、襲ってくださいと言わんばかりの輸送ルートだからねー」
そりゃ隠れるよねと言うディレイン・オールドケイジも十分に強い。
「リット、今回は俺がついている。大船に乗ったつもりでいろ!」
アルベルト・V・シュタールシュヴェーアトが激励してもリットもその仲間の士気もあまり上がらない。
(ビヒモー達は相変わらず元気そうですが、リット様のお仲間はいまいち元気がありませんね。啓示によれば『倒産寸前の町工場とか中小企業もこんな感じだよね』とちょっと不吉な感じですね)
概念を完全に理解しているとはいえないが、フリーダ=ブロムヴィストは現状が複数の意味でまずいことを理解している。
心身の疲労と食費を削ったことによる栄養不足でリット達の状態がかつてなく悪い。
(ともあれこの依頼を達成しなければそれ以前の問題ですね)
御者役のディレインとは違ってフリーダは警護役だ。
実力と実績に相応しい白金装備の上に古びたロープを着込み、念のため装備も機能に異常が出ない程度に汚している。
そうしていると村から出たばかりの新人傭兵に、遠くから見れば認識されるかもしれない。
(リットの奴、ま~た困ってんのかよ)
そんなことを思うハヤト=ガラン=ヴォルファングは1キロメートルほど先の森にいる。
敵の戦力の質が分からないので宗波はまだ使っていないが、超嗅覚は必要量を超えた情報をもたらしてくれる。
(俺1人で勝てるが数がな……。こいつらを囮にしている奴もいるだろうし)
敵が少数でも逃げ延びたら別の土地で犠牲者が出てしまう。
鍛えに鍛えて強くなったハヤトは、敵の倒し方ではなく敵全てを倒すか捕らえる方法に悩める立場だ。
(俺は退路を断つことにすっか)
木々の枝を目立たぬ程度の静けさで移動し、峠を回避しその後ろを目指すのだった。
●
同業者に誘われてのこのこ集まってしまった賊がシルク・メイプルリーフに気付いてしまった。
防具として機能しないようにも見える絹衣は露出大目で、生命力に満ち満ちて目に毒な体を見せつけてくる。
賊達から強烈な欲望の視線が向けられているのに、小柄な供を1人だけ連れたシルクは気付いていないように見える。
「最近のリット君は依頼で会っても怪我をしないので安心ですけどちょっと寂しいですね、こうジャストフィットでしたのに」
抱きつく仕草に情欲がないのに性的魅力と美しさが際立つ。
(いたぞ。数は19……20か。奥にある峠にも気配があるがそこまではよく分からん)
供のふりをしているベルク・オスマットが看破の技術で敵を全て見抜く。
己と違い過ぎる豊満な体を見上げても嫉妬はしないが傾城やそれ以上になり得ることを感じてしまい、今後の出会いによっては大変なことになるなとは思った。
「止まれ!」
「そのまま泊まっていけ!」
目も表情も情欲に炙られ濁りきった男達が手際よく包囲する。
なお本来なら2人で逃げるのも攻撃するのも簡単だが今の役割は囮なので動かない。
(敵主力が動くまで手加減はしろ)
(ではそんな感じで)
シルクは小声で応えて気合いを入れる。
抱擁の絹衣は揺れもしないがエーテルが全身に行き渡り並の全身鎧を上回る強度を実現させる。
「えいっ」
分厚い魔力をまとったトンファーが1番前にいた賊の胸を打ち昏倒させる。
「なんて威力だっ」
「囲め囲めっ」
(この期に及んで逃げもせぬとは、男の欲というのは本当に……)
ベルクは完璧な回避を怯えた演技をしながら行っていた。
●
「馬鹿どもがっ。ビヒモーが逃げる前に仕掛けるぞ!」
賊の頭が待ち伏せから強襲に作戦変更する。
大柄なビヒモー達が立ち竦んでいるので、シスターもビヒモーも奪えると判断したのだ。
「俺の義弟の商隊を襲ったんだ! 俺に斬られる覚悟は出来ているんだろうな!?」
大柄の体を重厚な装甲で覆ったアルベルトがビヒモーを離れて高速で接近する。
「重装の奴はすぐばてる。正面から戦わず時間を稼げ!」
賊の長はそう言いはするがアルベルトと真正面から戦えるのは賊の中には彼しかない。
「リット、連携して山賊や盗賊を殲滅するぞ!」
アルベルトは視線は賊の頭に向けたまま合図を送る。
義弟は剣を抜いて駆けだすように見せかけて、ビヒモーに近付くなら邪魔になる位置へアルベルトの指示された通りに移動する。
アルベルトの戦術眼は今日も冴えている。
数を使った策は豊富な数で潰し、質による策はアルベルト自身が潰せば良いのだ。
「賊が相手でも手加減はしない!」
漆黒の大剣を振り下ろす。
両手剣の中でも大型ではあるが、アルベルトの体格と体力と技量があれば問題なく使いこなせる。
その速度も込められた力も圧倒的で、振り降ろしの動作は基本的な型であるのに敵は対応しきれない。
分厚い斧をとっさに盾として扱うが止めきれず、斧には大きな亀裂を、胸から腹の鎧には不気味な程深い傷を負い口から血を流す。
「だが、なぁっ!」
賊の頭は止まらず動く。
リット商会の非授恵者かビヒモーを人質に取ろうと、アルベルトという脅威を敢えて無視して前進する。
「『モブにしてはやりますね』ですか。そういう言動はあまり……おっと」
非授恵者の護衛に見えていた者が見た目に似合わぬ殺意を放つ。
人質を取るのに慣れていた賊の頭が、向きを間違えていることが分かっているのにフード姿の護衛に引きつけられる。
「冒険者かっ」
フードを脱ぎ捨てたフリーダの装備は汚していても分かる美しい白金色だ。
攻撃の大斧は半壊しても強力で、しかしフリーダの圧倒的物理防御を打ち抜けるほどではなかった。
賊の頭が逃げなかった最大の理由は別働隊だ。
これがいれば挟み撃ちも撤退も可能だ。
「なんて考えたんだろうがな。ブレイブファング傭兵団のハヤト様が相手になってやんぜ!!」
奇襲で2人倒してからの発言である。
高速で動き続けているため忍刀と爪牙についた血が地面に飛び散り刃が陽光を反射する。
(この数なら手加減しても逃がさず倒せるか)
軍神の祝福じみた戦術眼が最良の戦術を選択させる。
手斧が牽制目的で投擲され反撃の斧が全力で振られる。いずれも非授恵者にしてはかなりの練度で、しかしハヤトの目にはゆっくりに見える。
ハヤトは奇襲による別の手斧の軌道を瞬間的に見定め、自らが走る向きを少し変更することで回避。
「これを受けて生きてりゃやり直すんだな」
1挙動で3方向へ行った攻撃が、残った3人を仕留めた。
●
「倒すのは冒険者だけで十分だ。お前達は財産と仲間と我が身を守れ」
賊がビヒモーに近付く頃にはベルクは商会への合流と情報伝達と指示を終わらせている。
「真・シスターブリーカー!」
シルクによる鯖折りを食らった賊が1人、幸せそうな顔のまま倒れる。
「光縛封だと2頭でも結構ぎりぎりなんだよねー……」
アルマはビヒモーも避難は諦め、手斧を受けたリットの仲間数人を光の柱へ隠す。
「とー……!」
道の左の木々を巻き込んで極太エーテル光波を放ち、不運な木数本ごと賊に重傷を負わせた。
「隙ができたぞ! ビヒモーもとりつけっ!」
賊の頭の指揮は的確ではあった。冒険者が7人しかいないならだが。
「は?」
「前に進めな……何だよこれ」
ビヒモーの急所がありリットの仲間がいない場所には光の壁が立っている。
幅が1メートルで高さも2メートル程度で時間制限もあるが極めて頑丈だ。
1番速度が出るはずの街道には稲妻のような光が無数に漂い、その範囲は直径約15メートルが3つ分。
小勢対小勢の戦闘では絶望的なほど有効な移動妨害であった。
「実質リット商会を囮扱いしてしまったけど、結果的に戦果は十分ね」
それまで目立たなかったのが信じられないほど目立つ容姿と気配なのがアウレーリア・フォン・ネーベルベルクであり妨害した本人だ。
「貴方達、賞金首だったりしない? だったらリット商会の金銭面で助かるのだけど」
アウレーリアは賊を小さいとはいえ脅威として認識し、その上で油断せず武力行使を躊躇わない。
まだ心が折れていないと判断し、禍々しい赤い輝きを持つ炎弾を放って爆発する。
「副業でバウンティハンターという手もあるわよ? リスク管理に自信があるなら挑戦してみてもいいわ」
賊の悲鳴と怒声が飛び交う戦場で冷静にリットの仲間に語りかける。
「邪魔する輩に容赦は無用ってことで」
ディレインは御者台から降りて光の壁へ向かう。
味方にとっては無害なのでディレインは問題なく通り抜けそのまま暴力を叩き込む。
既に負傷している非授恵者なのでこの程度は手加減しないと無駄に死んでしまう。
(ビヒモーを狙ってるのも気に入らないよね)
力があっても怯えて体調が悪化してしまう程度に、このビヒモー達は繊細なのだ。
(臆病なのに気配の察しが悪いのは体格がでかすぎるからかね……)
ビヒモーからのすがるような視線を背中に感じながら、ディレインはとにかくビヒモーから離れず防戦を続ける。
(畜生っ)
賊の頭は絶望的な状況に追い込まれて思考が空転する。
「捕まえた方がいいのか?」
ハヤトの声が聞こえた直後、死角から顎を撃ち抜かれて意識を奪われた。
●
武力の意味で全力を出す機会がなかったのでベルクは少し不完全燃焼気味だ。
「我は賊が嫌いでな、生きて帰る以前に五体満足にするつもりがなかった」
空の荷馬車に放り込んでから目隠しと猿ぐつわを外す。
罵声を浴びせようとした賊は、物を見る目をしたベルクに気付いて恐怖で舌を凍らせる。
「そういえば北壁暮らしの頃は賊どものことを、歩く宝箱と呼んでいたな」
武器としては使えず、しかし人を小さく破壊するには十分な威力と長く苦しめるため清潔にした器具を見せびらかす。
「つき出されて金銭になるのと加工されて肥料になるのどっちが良い?」
ところで後何人使えるか分かるかな? と聞いた時点で賊の幹部の心は折れ、アジトの位置も故買屋と繋ぎをとる方法も洗いざらい吐いた。
「官憲へ引き渡しが筋だけど、リットは事業拡大でワンオペになってる部分ありそうだし。ボスの地頭次第では、商会運営の補佐くらいさせられるかも。山賊もまぁ、一種の自営業者みたいなものでしょう?」
待っていたアウレーリアがそんなことを言う。
「私の好悪は無視しても、リット坊が御しきれるかの」
「まあ、成長しないと代官になれないから」
リットの能力が不足気味という点では、2人の意見は一致していた。
●
賊を近くの町に引き渡し、荷物を届けた頃にはすっかり日が暮れていた。
「できれば殿下のためにも直接的な支援をしてやりたいが、冒険者の身ではそうもいかんのがな……」
主に精神的な疲れでぐったりしたリット達を見て、ベルクは盗賊捕縛とアジトの情報の報奨金その他をリット達の金庫へ入れる。
微妙に落ち込む相棒の側で、こいつらでかくて強い割に役に立っていないのかよという目で黒汗馬が特別大柄なビヒモー達を見ている。
「リット。俺は剣術や戦術を教えることはできるが、商売のコツは教えるのは難しいな……すまない」
アルベルトにも知識はあるが、それはどちらかというと使う側が利用する側としての知識だ。
「もーちっと上手いこと商売出来るように交渉とかも覚えてみたらどーなんだ?」
ハヤトの言葉に、えっ、と驚くリット。
本人としてはできているつもりらしい。実際には多少の礼儀は身に付いたが交渉術なんてものはない。
「このビヒモー8体の積載量で商売がうまくいってないってことは、輸送を請け負ってる額が足元みられたりで相場からみて適正じゃないのか、自腹で運んでいるのも収益性の悪い品目で稼ぎが小さいのかー……」
アルマにはかなり高度な商業知識はあるのに結論が出ない。しかし結論は近くにあるという確信がある。
ビヒモーに手を触れる。
ブラッシングを頑張ったので手触りは良く、毛の下には分厚く強靱な筋肉があった。
「これかー……」
筋肉は育てるのはもちろん維持も金がかかる。
「大きくなるのもいいことばかりじゃないよねー……」
固定費が大きくなりすぎたようだ。
「賊のねぐらから物資回収チャレンジ~……したかったんだけどね」
複数の賊集団がいたので近くのをベルクと組んで1つ回収するので精一杯だった。
「これは厳しいわね。輸送力が大きいから少しの値上げで売り上げは大きく増えるでしょうけど」
アウレーリアは事態の深刻さを理解する。
「他の種類の荷を扱うなら知識不足が問題か」
移動中に買った初心者向け以上専門書未満の教本を商会の金庫番に渡し、理解するだけでなく他の連中にも広めるよう勧めていた。
(啓示の通り『この調子だと商会倒産でロ=スになるので助けましょう』ですね)
フリーダは高度な商業知識で啓示から有用な情報を拾い上げることも可能だ。
「商会内部では分かり易く書きやすい書式を使いましょう。こう区切ってそう仕訳する感じで」
書式の統一。
「あとはそうですね、例えばビヒモーを輸送用途以外に使うとかでしょうか? 馬鍬を使って畑を耕すのに使ったりとか。帝国復興で畑も荒れ放題ですし、需要はありそうとは思いますが……」
既存の資源を利用した無理のない事業拡大。
分かる人間は感嘆している。
理解できないことは理解できてしまうリットがおろおろしている。
「ねえねえリット君、ブラッシングのコツ教えようか。ビヒモー達ともっと上手くやれるようになるかもよ」
ディレインは今できて役に立つことをするよう勧める。
「読み書きはできる? がんばってるね、えらい。本を読めるようになれば自分で勉強できるし、もっと頑張ればもっと難しい本もいけるね」
褒めて伸ばす。
「学ぶのに困ったら今回みたいに冒険者に依頼すればいい。ただし、どんなに少なくてもいいから金は払ったほうがいい。いっそ無給でもかまわない奴はいるだろうけど、学ぶ側の姿勢が違う」
ディレインの言葉にリットが真剣にうなずく。
(……せっかく生きるための道を得てるんだから、頑張って生きてってもらわないと)
遠い過去と、まだ来ていない未来を同時に見る目をリットへ向けていた。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:少ない8 / 4〜8人
2023年04月05日 10時43分24秒 公開
参加者
相談掲示板
No.1
シスターシルクです。 先に通り道の様子を見て来ましょうか 何人かでも発見出来れば少し安全になるかなと思いまして、撃退するのに全員で待ち構えるのも少々過剰戦力かなと思いましたので。
ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 >方針 相手側の有り得そうな狙いとしては、発見しやすい盗賊をこちらが迎撃している間に、 敵主力たる山賊達が死角から急襲+ビヒモー強奪という流れになるでしょうか。 そういった意味でもシルク様の言うように少数でも先行偵察役がいる方が安心ですね。 先んじて敵の場所さえわかっていれば、迎撃態勢を取るのも難しくはありませんし。 迎撃役については数を減らす役目の人と、ボスをどうにかする役目の人が必要でしょうか。 左右方向の視界が密集した木により十分に確保できていませんし、 可能であれば超聴覚・超嗅覚等の探知スキルは欲しい所ですね。
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー ボクは変装なりモブパワーなりで商会のほうに紛れ込ませてもらって 光縛封でビヒモーさんを(物理的に)もってけないようにしてみようかなと 商売のほうも何とかしてあげたいところだけどいい案がいまいちー…
ヒーラーのディレイン・オールドケイジ。 よろしくねー。 俺はビヒモーのうちどれか1体、御者みたいにしてついてようかなって思う。 御者じたいはいらないみたいだけど、紛れることはできるんじゃないかな。 商売の方はねえ…俺も詳しくないけど、ちゃんとした読み書き計算からのような気もするなあ。
シーフのベルクだ、よろしく頼む。 我は先行しての斥候仕事かな? 居場所を把握できれば強襲するにも迎撃するにも良いだろうし。 商売……運営ができる人材を殿下経由で招くのが一番話しは早そうだが、問題はリット坊達だとほぼ確実に乗っ取られて終わるのがなぁ() 冒険者の規律がなければ金銭支援してやれるのだが……。 何にしてもディレイン殿のいう通り、読み書き計算できる人材の育成が急務だな…。
ウォーリアのリットです。 参加してくれてありがとう……ほんとうにありがとう……。
No.7
ではベルクさん私がテレパス持っていきますんでいっしょに先に行ってみませんか
ウォーリアのアルベルト・V・シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 俺もオールドケイジさん同様に御者の振りをして紛れてみようか。 商売のコツは・・・俺にも教えることができるだけの知識がない・・・
>方針 それでは私は逆に「いかにも護衛です」といった感じの雰囲気を出しつつ先頭に行きましょうか。 こちらを迂回して攻撃を仕掛けてくれるなら、ある程度襲撃方向を誘導できるでしょう。 >商売のコツ 付け焼き刃ですが商売知識は持っています。 教導と合わせればある程度の事はできるとは思いますが、 それでも何らかのプランが無ければ窮状を脱するのは難しそうですね。 リット様の手札はビヒモーによる大規模輸送手段だけですから、 これを利用して継続的な利益を稼ぐ為の方法を考える方向で良いかと思います。
キャスター、アウレーリアです。宜しく。 私、モブパワーがありますので持って行こうと思います。 集まってくれば、アーケインなどで足止め出来ますのでそのまま一網打尽に。 一本道で逃げ場がないなら、タイダルストリームで吹き飛ばしてしまいましょう。 経営戦略についても何か考えてみますが、一発で状況打開する策はなさそうに思います。 基礎から苦しんで覚えてもらうしかないでしょう、そろそろおバカは言い訳に出来ない立場になってきていると思いますから。
>同行 了解したシルク殿、よろしく頼む。 とりあえず少し迂回して道に対して木々の半ばあたりからと考えてるがいいか? 木木木木木道木木木木木 木木木木木道木木木木木 木木木敵木道木敵木木木 木木木木木道木木木木木 木木木木木道木木木木木 ↑ ↑ この下の矢印あたりから侵入して偵察をと考えている。
No.12
道の真ん中を進む気だったんですけどダメでした?
正面からか。 いや、単に裏から潜んでるのを確認するか、道から確認するかの違いですらないから問題はない。 では道の真ん中を進んでいくとしよう。
No.14
いえいえ私森の中とか歩きなれてないしかえって見落としとか移動速度低下とか招かないかなということで避けてただけなんで、襲ってきた場合はその場で撃退します?すすみながら?伝えるだけで先に行きます?
襲ってきた場合は撃退でいいだろな。 襲撃があれば戻って合流。 襲撃なしなら一回峠を抜けてから戻って合流でいいのでは? 多分峠の端から端だとテレパス届かないだろうし。
リット君と仲間達には、ビヒモーと積荷から離れず守りに徹してもらうってことでいいのかな。 範囲バフを持ってくつもりなんで、彼らも対象に含められると思う。