【追憶】七発目の魔弾

影絵 企鵝

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シナリオID:2576

オープニング

●神威の幻影
 王国北部、ヴィエラ地方の深い森。アンデッド達の呻き声がそこかしこに響く中、二人の王国騎士がそこに取り残されていた。一人の死霊術士と侮った現地軍は余りに多いアンデッドの群れを前に総崩れとなり、増援に駆け付けた王国騎士の小隊だけが前線に置き去りとなってしまったのだ。
 特に、殿となったマティアス・フィーギルとエレアノール・シュヴァリエの状況は絶望的だった。周囲は完全にアンデッドに囲まれ、蟻の這い出る隙間もない。
「最悪だな」
 大樹の幹に身を預け、疲労困憊したエルは呟く。魔弾を撃ち出す体力はほとんど残っていない。今すぐアンデッドに取って喰われても不思議ではなかった。
「私の最期はアンデッド共の餌か。下らない……」
 既に彼女は諦めていた。とても生きて帰る未来はないと。
「何故そう決めつける?」
 しかしマティアスは違った。彼は悠然と黒い弓の手入れをし、アンデッドの声に耳を澄ませている。一見呑気にさえ見えるその振る舞いに、エルは思わずいきり立った。
「我々は十人散り散りになって、対する死者の群れは三百を優に超えるんだぞ! どう生きて帰る! 我々は……味方にさえ見捨てられたのに」
「何も支障はない。むしろ千の群れでそのまま来てくれた方が良かったくらいだ」
 彼は平然と応えると、弓を取ってさっさと木を登る。
「エレアノール、敵はたった一人だ。たった一人がその意識を三百の死体に振り分けているんだ。そんな軍勢が、深い森の中に飛び込んだらどうなると思う」
 彼は弓を引くと、藪の中に一発撃ち込む。死体の呻き声が鈍く響いた。
「君は強い。……だからこんなところでは死なない」
 エルはその言葉を聞いた時にはっとした。胸の奥にじんわりと充足感が広がる。自分にちょっかいをかける男を並べてねじ伏せながら、ずっとその言葉だけを望んでいたのだ。女のくせにとか、女だからとか、そんな枕詞を取っ払った、純粋に騎士として自分を見てくれる言葉を。
「……わかった。やってやる」
 彼女は杖を握り直すと、マティアスについて駆け出した――

 エレアノール・シュヴァリエは呻く。しかしその両腕はローブを纏った異形の怪物にしっかりと捉えられて身動きが取れない。霞む視界の中、正面に立つ狼の青年を睨んで彼女は唸る。
「……趣味が悪いわね。こんな事して何になるの。殺すなら一思いにしなさいよ」
「殺さないよ。私は君みたいな人には生きていてもらいたいからね」
 グノーシスは杖を揺らして微笑む。
「私みたいな?」
「そうだよ。この国の未来を信じられない君みたいな人間が、私には必要なんだ」
 エルは眼を剥いた。無理矢理一歩踏み出し、グノーシスを睨みつける。
「私がこの国の未来を信じない? ……笑わせるな。ウィリアム王子もメアリー王女も聡明なお方だ。彼らが作り上げる未来に一体何の憂いがある」
「そうかな。確かに王子と王女は優れた人物なのかもしれない。でもこの国は王子や王女だけで作っているわけじゃないだろう? 君は薄々感じているんじゃないのかな。いくら殿上人が優れていても、その土台が歪んでいたら意味がないと」
 言葉に詰まった。エルは顔を歪ませる。グノーシスは笑みを深めると、そっと彼女の頭を撫で、その耳元で静かに囁く。
「君は君のあらゆるものをこの国に奪われている。気高い鷲を嵌めた者達は今ものうのうと私腹を肥やしているし、君が愛した神威の射手も、さびれた寒村でいじめられて呆けている。そうしたのはこの国の仕組みだ。賢い君はそれを知っている」
「違う! 断じて!」
 エルは吼えた。蒼褪め、彼女は追い詰められた獣のように荒く息をする。
「抑え込む必要はない。呪えばいいんだよ。この世界は所詮偽物の神が作った世界なんだ。だから選ばれた人間しか幸せになれない。呪って、壊すしかないんだ」
「ふざけるな。私は何も呪わない! 私は――」
 その瞬間、グノーシスは彼女の胸元に杖を突きつけた。エルは息を詰まらせ、胡乱な瞳で崩れ落ちる。
「……呪っているよ。だから君は妹に自由を説きながら、自分はいつまで経っても何かに縛られているんだ」

●七発目の魔弾は行方知れず
 ミネルヴァ・フィーギルが珍しく血相を変えていた。真っ白な顔でヘーゼル伯の邸宅へと駆け込み、荒々しくその執務室の扉を押し開く。
「姉さんが行方不明というのは本当ですか!」
 その報を初めて耳にした時、彼女は全く信じていなかった。ミーナにとってエルは絶対的な憧れであって、そんなエルが任務に失敗して音沙汰が無くなるような日が来るなどと、少しも考えていなかったのである。
 しかし、婚約者の沈痛な面持ちが何よりもそれが事実であると知らしめていた。
「残念ながら、一週間ほど彼女の姿を見た者はいない。メアリー王女への調査報告も途切れたままだ」
「そんな……」
 項垂れるミーナ。ヘーゼル伯はそんな彼女を見遣ると、デスクに広げた羊皮紙の束を彼女へと突き出した。デスクへかぶりつくようにして、彼女はその紙面を見つめる。そこにはエルの調査した情報が丁寧な字で事細かに纏められていた。

 ひとつ、パンクリアースの学生の中に一人、頻繁に『死人占い師』の下へ通っていた者がいる事。
 ひとつ、商人ギルドのメンバーの中に一人、近頃積極的に外郭へ向かう者がいる事。
 ひとつ、船に積まれて流れてくる食糧類が、商人の注文数に満たない場合がたまにある事。

「王女から受領したエルの報告書だ。彼女が逐電したとの報を聞き、私がその仕事を引き継ぐことにした。……と言っても、大半の仕事は冒険者ギルドに任せることになるだろうがね」
「姉さんの仕事……」
 羊皮紙を拾い上げたミーナ。その震える横頬を見つめ、フリードリヒは釘を刺す。
「悪いが、君にこの仕事はさせない」
「言われなくても参加しません。悔しいけれど、エレアノール様を嵌めるような相手なら、きっと私だって敵わない。……でも、私にだって出来る事はあるはずです」
 ミーナは羊皮紙をデスクに戻すと、頬を引き締め真っ直ぐにフリードリヒを見上げた。
「私はそれを果たします」

●指の狭間を泳ぐ者
 外郭のスラムの奥に、貴賤を問わぬ様々な人間達が集まる奇妙な人だかりが出来ていた。黒い帽子を被った彼らは、一様に背中が剥き出しになった服を纏い、その手に鞭を垂らしている。彼らは円になると、一斉に互いの背中を鞭打ち始めた。
「さあ、思い出せ。それがこの世界に呪われる痛みだ。その痛みに耐えて偽りの神に復讐し、我々は真の神を迎えて幸せの世界を手に入れるのだ」
 己で己を鞭打ちながら、壇上に立った男が叫ぶ。そんな奇妙な苦行の集会を、漆黒のローブに身を包んだ魔弾の射手がじっと見つめていた。その瞳には深紅の輝きが揺らめき、彼女の愛杖に刻み込まれた術式にも、脈打つように赤いエーテルが走り続けている。

「マティアス。君に代わって私が復讐するよ。君を苦しめる貴族共を、全部撃ち殺してやる」

 叛逆の言葉が、彼女の口から零れて落ちた。



 随分と騒ぎが大きくなってきたね。君達も気が付いている頃だろう。でも彼らも気付かれている事に気付いているよ。後をつけるつもりなら、決して見失わないようにだけ気を配る事だ。彼らも道を選ぶだろう。人混みの多い道。物陰の多い道。枝分かれの多い道。水路を使うこともあるかもしれない。

 その先で、私もちゃんと待っているからね。

解説

メイン ターゲットを調査しエレアノールの任務を完遂する サブ 魔弾の射手と交戦し情報を収集する 調査対象 ☆パンクリアースの学生  授業終了後からスラムへ向かって移動を開始する。 ・人通りの多い大きな街道を移動するため、人込みのせいで追いかけにくい。 ・黒いローブで人相を隠すため、誰を追っていたのかわからなくなりやすい。 ☆豪商  夕刻からスラムへ向かって移動を開始する。 ・船を用いて水路で移動する。荷物の輸送と偽装している。 ・身分を隠していないため、下手に見つかると逆に衛兵に詰められてしまう。 ☆船人  船の荷役を終えた後、昼からスラムへ向かって移動を開始する。 ・酒を飲んだりうろうろしながら外郭へと向かう。時間が取られるが焦らないように。 ・途中で自分が所属する組織の内容についても零したりする。 ENEMY ☆グノーシス・ミレナリア  エルの手記に名前が残されていた『死人占い師』。奇妙な鞭打ち集会の様子を遠巻きに眺めている。 ・汎用スキル  教導  カリスマ  誘惑 ・スキル  ???…強烈な幻覚によりその場から動くことが出来なくなる。  ???…味方の受けた怪我を急速に修復する。 ☆魔弾の射手  かつて将来を嘱望された王国騎士。王国騎士を辞して冒険者となった後も影日向で王国に貢献していた忠義の女性。しかし、その魔弾は彼女が大切にしてきたものを撃ち抜こうとしている。 ●ステータス  キャスター Lv45(イニシアティブおよび回避が非常に高い) ●スキル ・キルゾーン《1》(スタティックフィールド+魔防減少大)  エーテルの波動を視界内に投射し、浴びた者の動きを鈍らせる。  ・漆黒の魔弾《10》(回避不可の魔弾)  黒い弾丸は瞬きよりも早く標的へ突き刺さる。 ・踊る魔術師《1》(高速精密超魔法+射程範囲内の全てのPCへ攻撃)  天地から集めたエーテルを収束し、次々に魔弾として射出する。 ●武装 ・シャープシューター(魔弾の射程30)  銀の装飾が施されたトネリコ製の細長い杖。魔弾の射出に最適化されている。 TIPS ・魔弾の射手は一応死なない程度に加減してくれる。 ・苦行の現場に乗り込んだ瞬間、人々は一斉に逃げ散ろうとする。 ・政治知識などがあれば、逃げる人物の人定がわかるかもしれない。 ・捕縛しようとする場合、魔弾の射手とグノーシスが全力で妨害するだろう。 ・一人で最初から最後まで追いかけ続ける必要はない。中央や外郭など、エリアを分けるのも手。

マスターより

影絵企鵝です。 今回で黒幕としての狼がこんにちはというところでしょうか。ついでに今までは適当に手を抜いて戦っていたエレアノールの本気が発揮されます。注意して情報収集に当たってください。 何か質問があれば、事件担当のフリードリヒが回答します。 ではよろしくお願いします。

リプレイ

●三つ又の追跡
 夕暮れ時のパンクリアース学園。今日の授業を受け終えたコルネリウス・アーラはひっそりと作戦を実行へ移していた。挙動不審な学生、マークスの尾行だ。黒いローブを纏った彼は、大路の雑踏に紛れて真っ直ぐに外郭へと向かっていく。
――目標が学園の外に出ました。支援をお願いします。
 コルネは十歩後ろの距離を保ちながら、レピド・クロサイトへテレパスを送る。建ち並ぶ住宅の屋根から通りを見下ろしていた彼は、コルネの視線の先を追いかけ、標的へと狙いを定める。
――わかった。今狙いを付ける。
 レピドは屋根に軽く針を突き立て、辺り一面にエーテルの波を流す。そのまま彼は物陰目掛けて飛び降りると、人込みをすり抜けながらローブの青年の背中を追いかける。
――ここに死人占い師が絡んでくるのか。イザークの件といい、何か裏があるのだろうか。
 後を追いながら、レピドはコルネに尋ねる。市場に並ぶ人混みに紛れながら、コルネは小さく首を振る。
――わかりません。が、ゴルティエ侯の件も片付いていない現状、この件まで大きくならないようにしませんと……

 コルネとレピドが市街地に下った頃、ルアンナ・ミュラーも動き出していた。彼女が追いかけるのは船荷役のクイル。大河の上流から流れてくる大量の荷物を朝早くから昼下がりまで掛かって船から下ろした彼は、僅かな給金を手に入れるなり、スラムへ程近い酒場町へと向かっていた。
(こんな昼間から飲もうっていうのね……)
 ルアンナは溜め息を吐く。そんな彼の同類が、下町の酒場には集まっていた。皆一様にスラムの住人と分かるみすぼらしい服を着て、道端で酒を呷っている。男はそんな彼らを縫うように歩いて、一軒の酒場へと足を踏み入れた。
(貰ったお金をすぐ使うから、いつまでもこんな生活なんじゃないの……?)
 心の奥に言葉をしまい込み、ルアンナは男を追って酒場の前に立つ。扉を開く前に彼女は振り返り、物陰に立っていた仮面の青年――グレイブ・ヤードに目配せする。グレイブはフードを被り直すと、彼女の後を追って酒場へと滑り込んだ。響く耳障りな喧噪。そこは人生の落伍者の溜まり場だ。どいつもこいつも似たように汚い連中が粗悪な雑酒を飲んでいる。標的もその中に混じっていた。
(……それでも、彼は他より血色が良いでしょうか)
 飯より酒というここの連中は、見るからに滋養不足の相を呈しているが、クイルだけはそれなりの見た目をしていた。
(聞き込んだ限りでは、特に生活の様態に変わりがあったわけではなさそうですが……)
 男は誰よりも景気よく酒を飲んでいる。この場で貰った給金をすべて使いきろうかという勢いだ。
 そろそろ頃合いだろう。グレイブは店主からジョッキを一杯受け取ると、男へとつかつか歩み寄る。
「おや、随分とご機嫌じゃないか。何かいいことでもあったのかい?」
「あん?」
 突然やってきた客に、男はふと怪訝な顔をする。だが、ルアンナがさらに畳み掛けた。
「こんにちは。よかったら私もご一緒させてもらえませんか?」
 ルアンナは勝手に隣の椅子に腰掛けにこりと笑う。その上品な仕草は、この場にいるのが不思議なくらいだ。男は思わず鼻の下を伸ばす。
「おう。姉ちゃんみたいな奴だったらいくらでも歓迎するぜ」
 ルアンナとグレイブはこっそり目配せし、男へ酒を差し出した。

 ルアンナ達が船人に接触を図っていた頃、レティシア・レインフィールとモネタ・シャローニャは市街地を流れる水路に沿う石畳の道を歩いていた。王都ではそこそこ名のある商人、バルトロメオの乗る船を追いかけて。
「……すると、きみも一度会ったことがあるのか」
「ええ。表向きは穏やかな人物でしたが、最後私に見せた眼は、獲物を狙う獣のようで」
 表向きは雑談に興じながら歩く女子二人だが、その眼は目の前を下っていく船へと時折注がれていた。その船の中には、モネタが先刻潜ませておいた大鼬がいる。そのイタチとのエーテルリンクを通じて船の中の様子を探りながら、ただの通行人を装い尾行を続けているというわけだ。
「ボクは報告書の内容で推し量ることしか出来ないけれど」
 ただひたすら意味のない雑談をするというのも難しい。声のトーンを落としつつ、二人の会話は事件の話へと移っていた。
「死者の記憶を呼び戻すだけならばともかく、もし仮に人々の扇動に関わっているのなら、あまり宜しくない。『エル』とやらも、今やどうなっているか……おっと」
 モネタは足を止める。水路は三つ又に分かれ、船は真っ直ぐ外郭を目指して進む。しかし二人の行く先に道が無かった。モネタは溜め息を吐く。
「……回り道になるな。イタチを忍ばせておいてよかった」
「ひとまずこちらへ向かいましょう。ほどなくまた合流できるはずです」
 レティシアは一つの枝道を指した。普段は城下で暮らしている彼女だが、今日のために水路と街路の図面は頭に叩き込んでいる。道に迷う事は無かった。
 陸路を駆けるレティシア達と入れ替わるように、アウレーリア・フォン・ネーベルベルクは水路へと飛び降りた。足元に不可視のエーテルを纏わせて水面に浮かんだ彼女は、橋げたに身を隠しながら船を追う。櫂を揺らす船乗りの視線を切りながら、彼女は慎重に付かず離れずの距離を保つ。
(死人占い師。……良い趣味ではないわね)
 彼女にとっては、過去を見たがる者も、見せつける者もお断りだ。彼女はもう、『鳥籠』を二度と振り返るつもりはない。亡霊のような過去など、未来へ羽搏いていくには煩わしいだけだ。
 再び陸路が合流し、人の流れも増えてくる。アウレーリアははしけに跳び移ると、そのまま何食わぬ顔で陸路へと合流する。ケープのフードを目深に被り、人通りに融け込んで歩く。街並みも煉瓦や漆喰の家から次第に木の壁のあばら家へと変わり始めた。怪物が蠢くスラム街はもうすぐそこである。

 城壁の外に出てくると、そこはもはや混沌である。方々に伸びる街道から外れるように、建材を適当に寄せ集めて作っただけのあばら家が群れを成している。ミゼリア・L・ステュクスはそんなあばら家の影に隠れながら、酔っぱらって歩いていく船乗り男の後を追いかけていた。黒い襤褸を纏っただけの少女がこんな場末をうろつけば、誰もが好奇の視線を寄せる。だが、ミゼリアは男を追うのに必死で気付いていない。
――そこに行くとさ、飯がタダでもらえるんだよ。ま、その前に苦行とかいって、鞭打ちをやらされるんだけどさ。まあこれが痛いのなんの。説教してる奴の言ってることはわけわかんねえし……
 グレイブ達の脇に座り、酒場でこっそり聞き耳を立てて聞いた話。日々の炊き出しを目当てにしているだけで、特にその集会に思い入れがあるわけでもないらしい。
――まあ、鞭に打たれるくらいいつもの事だからな。それで飯がもらえるなら安いだろ
(ごはんのために……自分のからだを傷つける……)
 胸の奥で何かが少しざわついた気がしたが、今のミゼリアにはそれが一体どんな意味を持つのか、最早判然としないのだった。

 ローブの学生を交代しながら追いかけ追いかけ、コルネとレピドはスラム街の奥までやってきた。辿り着いたのは、あばら家の狭間に残る古代の小劇場。背中を剥き出しにした黒いローブと帽子を被った男女が肩を並べ、壇上に誰かが現れる瞬間を今か今かと待ち望んでいる。
「……ここが終点か?」
 レピドとコルネは物陰に素早く身を寄せ、集団の様子を窺う。
「恐らく……でも、一体ここで何を……」
 答えはすぐにわかる。今まで二人が追いかけてきた学生が、鞭を片手に早足で壇上に上がったのだ。
「皆の者、聞け。時が満ちようとしている。偽りの神によって造られた偽りの秩序から我々は逃れ、しあわせの国がこの世に打ち立てられる時が」
 学生は人々へ向かって朗々と語る。彼の言葉に呼応して、集団は一斉にどよめいた。
「さあ、偽りの神の呪いを思い出せ。我らの嘆きと苦しみこそが、真なる神をこの世に顕すための力となる」

 彼はそう叫ぶと、真っ先に己の身体を鞭打った。

●踊る魔弾
 人々が劇場で鞭打ち苦行を始めると、その音に釣られたスラムの浮浪者達が次第にぞろぞろと寄り集まってくる。苦行の様子を見守っていた黒服の男女が、そんな彼らに鞭とローブを手渡す。仕事場からスラムまで戻ってきた船人のクイルも同じように鞭を受け取り、仲間達の列に混じる。そして彼らもまた、見様見真似で己の身体に鞭を打ち始めた。
「苦しみを味わえ! 我らの! そして団結せよ! 人間も蚤も偽りの神にとってはたかが一つの命に過ぎない! 団結して立ち向かうのだ!」
 学生は叫ぶ。ミゼリアは呆然とその光景を見上げていた。彼女には、自らを痛めつけて得る感情などわからない。
「あれはいったい、なにを……」
「儀式……なのでしょうか? 苦痛を味わう、というには何だか……」
 ルアンナも苦行を見て首を傾げる。目の前で繰り広げられる行為に神々しさはない。だが、己を鞭打つ男女の顔には、次第に陶酔めいた表情が浮かんでくる。
「感じるだろう! 苦痛に耐え忍んだ先にある、恩寵を! 偽りの、この世界の向こう側に、確かに神はおわすのだ! 我らを統べるに相応しい、唯一無二にして無謬なる神が!」
「耐え難い苦痛に耐えるため、人間は自ら感覚を鈍麻させる機能が備わっていると唱える者がいます。……おそらく、これがその証左の一つなのでしょう」
 グレイブはルアンナに応えながら、祭祀刀をそっと手に取る。
「唯一無二とは、無謬とは。随分と大きく出たものですね」

 商人を追って集会までやってきたレティシアとモネタ。そこに混じる面々の一部を見て、レティシアは既に気が気でなくなっていた。
「あれは確か……オフェリア子爵の御子息のはず……」
 法衣貴族として宮廷に勤めるオフェリア子爵。その嫡男が苦行に参加していた。あまり目立たない人間だったが、レティシアには貴族の付き合いとして挨拶を交わした記憶が微かに残っていた。
「そもそも、あの壇上にいる人こそ、ダンジュー伯の……」
 次男。称号の継承権こそないが、成績が優秀で近頃の学園ではそれなりに知られていた。
「なるほど。貴族まで混じっているとなると、これは少々厄介な事になっていそうだね」
 モネタは溜め息を吐く。こっそりとクロスボウを取り出し、レティシアの横顔を見遣った。
「ここから一体どうするんだい? 貴族も絡んで何だか妙な事が起きているということまではわかった。このままこれが終わるまで眺めているかい?」
「いえ。……放置は出来ないと思います。少なくとも、何らかの形で事情を問いただす必要があるでしょう」
「……なら、ひとまずそれらしい理由を付ければいいのじゃない? 少なくとも、エルは物資の横領の可能性を示唆していた。叩けば埃の一つや二つ出るはずよ」
 そこへ颯爽と駆け付けるアウレーリア。既に武器を構え、戦う準備を万端にしながらレティシアの方を見遣る。
「音頭を取ってくれる? 今この場で最高の権力を持つのは貴女よ」
「……かしこまりました」
 レティシアは位置についた冒険者の仲間達に目配せすると、布で包んで隠していた聖杖を手に取り、一息に表へと飛び出した。
「マークス=ダンジュー。そこまでです。不審な扇動行為を止めて、こちらの指示に従ってください」
 陶然と己を鞭打っていた青年は、そこではっと手を止める。レティシアは杖の先からエーテルの波動を解き放ち、味方に加護を与える。彼女を見たマークスは素っ頓狂な声を上げた。
「お前はレティシア・レインフィール! 一体なぜここに!」
 船乗りクイルは振り返る。そしてレティシアの脇を固めるルアンナ達に気付いて目を丸くした。
「お前ら! まさか俺の事をつけてたのか……?」
 にわかにざわつく古劇場。ローブの男達と共に荷物を運びこんでいた商人は顔色を変えてその場から離れようとする。気付いたアウレーリアが咄嗟に回り込んで杖を向けた。
「待ちなさい。貴方にこそ聞きたいことが山ほどあるのよ」
「ぬぬ……」
 突然現れた冒険者達を前に、苦行者の群れはぴたりと固まっている。誰一人として、逃げ出そうという考えすら思い浮かばないようだった。


 やあ、冒険者の諸君。ちゃんとここまで辿り着いたね。


 その時、ルアンナは僅かに突き刺さる視線に気づいた。咄嗟に身を捻って閃光塗弾を投げつけるが、その閃光が弾けるより早く、その太ももに漆黒の魔弾が尾を曳きながらぶち当たった。
「これって……!」
 膝をつきながら、ルアンナは弾けた光の向こうに目を遣る。その先に立つ“彼女”を目の当たりにして、ルアンナは思わず息を呑んだ。
「そんな」
「帰れ。お前達こそ、ここにいるべきではない」
 杖に刻まれた術式を指先で撫で、再びエーテルを込めて彼女は杖を構える。ルアンナも杖を構えて叫んだ。
「エレアノールさん! どうして!」
 碧色の瞳は深紅に染まり、虚ろな表情で彼女は杖の照星を覗き込む。そんな彼女の隣に、白い毛皮を揺らめかせた狼男が姿を現す。
「彼女は気付いてしまったんだよ。苦しみを終わりにするにはどうするべきか」
 冒険者達が銘々武器を構える修羅場の中で、狼は穏やかに笑っていた。その顔を憶えていたミゼリアは眼を瞬かせる。
「グノーシスさん。どうしてここに」
「私には義務があるからね。この世界を呪う者達の声を聞き遂げなくてはならないんだ」
「この世界を、呪う、もの……」
 ミゼリアが口の奥で唱えると、グノーシスは目を細めた。冒険者を前に怯えていた苦行者が、彼の姿を見た途端に目の色を変える。
「唯一なる神よ!」
 彼らは高らかに叫ぶと、劇場から蜘蛛の子を散らすように逃げ出す。しかし、レピドが夜闇の中から咄嗟に姿を現す。
「待て」
 密かに気配を消して潜んでいた彼は、近くを走るオフェリア子爵の息子を捉えようとロープを投げる。だが、軽やかに宙へ跳んだエルが、杖の先をレピドへと向けていた。
「危ない!」
 コルネは咄嗟にレピドの正面へ割って入る。盾を構えて魔弾を受けようとするが、エルは咄嗟に身を捻ってロープを撃ち落とした。
「下がれ、コルネリウス。私はきみと事を構えるつもりはない」
 怜悧な気迫が押し寄せる。しかしコルネはまだ希望を捨ててはいなかった。
「エルさん。どうしてこんなことをするんですか」
「この国を変える為だ。己の権益の維持にばかり腐心する屑を間引きするのさ」
 溢れる憎悪。コルネは首を振る。
「マティアスさんはそんなの望んでいませんよね。貴女も解っているはずです」
「望まないさ。……だがそれではいつまでも報われないんだよ」
 彼女は杖の石突で地面を衝く。周囲の空気が揺れ、エーテルが激しく渦を巻いてその身を取り巻いていく。何かが来る。コルネは咄嗟に盾を構え、光の天幕を大きく広げた。
「……それで私は止められないよ」
 エルは杖を構えると、素早く跳んだ。月を背に身を翻しながら、その杖の先を冒険者一人一人に差し向け、眼にも止まらぬ速さで撃ち抜く。それぞれが一点に収束したエーテルの塊。光の天幕は貫かれた。盾で何とか魔弾を受け止めたコルネは、壇上で杖を肩に担ぐエルを見上げる。
(強い。けれど……)
 明らかに手加減している。絶技の中で、明らかに急所を外しているのだ。
(エルさんは本気じゃない)
 コルネが思う横で、アウレーリアが動いた。展開していた光の壁の陰から身を乗り出し、エーテルを霞と変えてエルに放つ。
「貴族に復讐? そんなつまらないことがある?」
 霞を受けて動きを鈍らせた彼女へ、畳みかけるように魔弾を放つ。
「同じ報復でも、ミーナならずっと上手に、楽しくやるわ。ずっと見てきてるでしょ。お祭り鴉の師匠なら、踊らされるより自分で踊りなさいな」
 アウレーリアの言葉を聞いた瞬間、エルは揺れた。頭を押さえて呻き、杖を握る手が緩む。それを見たモネタは柱の陰から飛び出し、エーテルを分厚く纏わせた矢を彼女へ射掛けた。その矢は肩を抉る。さらにミゼリアが影を走って切りかかった。エルは杖を掲げて何とかそれを受け止める。
「私は……」
 苦悶の浮かぶ顔が、再び急に引き締まる。剣を払って杖を突き出し、ミゼリアを突き飛ばす。
「私はあの子みたいに強くないんだ」
 エルは畳みかけるように魔弾を放つ。肩の抉れた醜い傷が、綺麗に塞がっていく。グレイブは治癒の光を仲間へ掲げながら、グノーシスをちらりと見遣る。
「これは面妖な術ですね。その杖の為せる業ですか?」
「良く気付いたね。この杖は、全ての命を救うためにあるのさ」
「全ての命を……」
 再び尋ねる前に、エルの魔弾が飛んでくる。グレイブは足下にその一撃を受けたが、構わずレティシアへと治癒の光を当てた。その光を受け取ったレティシアも、地面に杖を突き立て癒しの波動を周囲へ解き放つ。踊る魔術師の一撃を受けた冒険者達だったが、彼女達の力で崩れずに保っていた。
「グノーシス様。エレアノール様にも過去の記憶を見せたのですか」
「もう一度、自分の望みを思い出してもらうためにね」
 グノーシスは頷く。レティシアは小さく首を振った。
「……これがエレアノール様の望みというのですか。何故混乱を生むような事を行うのです」
「君こそ、どうして今の世界に拘るんだい? ずっと報われないままなんて、苦しいじゃないか」
 グノーシスの問いかけ。レティシアの脳裏に過ぎるのは、王国と自分の足下に眠る数多の屍。その屍に報いるため、この国を変えなくてはならない。レティシアは揺ぎ無く応えた。
「貴族としての私の責務を果たすためです」
「貴族として……か。どうやら君は、私が考えていたよりも頑固なようだ」
 微笑む狼。レピドは暗器を構えると、ルアンナと対峙するエルの脇を擦り抜け、一直線にグノーシスへと切りかかった。狼は僅かに身を捻り、杖の柄でその一撃を受け止める。
「……先日、イザークという同族に会った。あいつもアンタのところの客なんだな」
 彼は応えない。肯定と受け取ったレピドは、更に踏み込んでいく。
「イザークもここの連中もこの世界を呪っているが、それが動機なのか。新しい神とは一体なんだ?」
「理想だよ。偽りの戒めに縛られたこの世界を解き放つ理想だ」
 グノーシスはふと眉間に眉を寄せ、杖を大きく振るった。飛び退いて間合いを取りながら、レピドはグノーシスの眼を見る。穏やかな笑みの奥に潜んでいた衝動が、金の眼に浮かんでいた。
「さて。そろそろ夜の帳も重くなる頃だ。良い子は寝る時間だよ」
 彼は杖を掲げる。杖に嵌め込まれた紅玉が血のような光を放った瞬間、急に彼の身体が融けた。中から現れたのは獣の頭骨を被った化生の者。それはレピドの目の前に降り立つと、頭骨の奥でぎらつく真紅の光を覗かせる。
「しばしのさよならだ」
「お前、一体何を……」
 その時、レピドの視界が崩れた。地面も空も全て融け合い、ぐちゃぐちゃの虹色になって膨れ上がる。不可思議な世界に襲われて、レピドはそのまま押し潰され――

 そしてレピドは我に返った。見れば、そばに跪いたレティシアが静かに杖を掲げている。
「大丈夫ですか」
「……ああ。今のは?」
「幻惑です。掛けられたことにすら気づかなかった」
 レピドの問いかけに応えたグレイブは、空っぽになった劇場の壇上へと駆け上がる。辺りを見渡しても、こわごわ様子を伺うスラムの住人達の姿しか見えない。彼は溜め息をつくと、静かに祭祀刀を鞘へ納める。
「……難儀な者が紛れ込んでいたようですね」

●しあわせのくに
 薄明のヘーゼル邸。執務室に集まった冒険者達はスラムで得た情報を整理していた。コルネとレティシアは羊皮紙を長く広げ、脳裏に焼き付けておいた苦行者の人相を描いていく。その姿は老若男女様々、特別な共通点は見えない。
「あくまで、グノーシス様に感化された方々の集まり、に過ぎないのでしょうか」
 人相書きに触れてレティシアは呟く。“彼”が突き放してくれていなければ、自分も陥穽に嵌っていたのかもしれない。そう思うと胸がざわついた。
「……あの、エレアノールさん、も?」
 ミゼリアが首を傾げると、フリードリヒ・ホーエンバッハは顔をしかめる。
「違う。もし彼女が本気で王国に刃向かうつもりなら、暗殺に徹するだろう。魔弾の射手が姿をわざわざ見せる意味がない」
「では、エルさんは何らかの意図があってわざと敵方についている……?」
 コルネが僅かな期待を込めて尋ねるが、フリッツはそれにも首を振った。
「それも違う。我々の立場は不安定で、隙あらば勢力を削ごうとする者が多いんだ。たとえ演技でも、政敵に我々を責める口実を与えるような振る舞いはしない」
「なら、何らかの魔術で洗脳されている、ということでしょうか……」
 ルアンナが眉を顰めると、フリッツはようやく頷いた。
「私としてはそう結論するしかない」
「いずれにせよ困っているということね。アドラーベルクの末裔から裏切り者が出て、これから政敵が寄ってたかってあなた方を責めることになる、と。……馬鹿馬鹿しいことに」
 アウレーリアがぴりっとした口調で言うと、フリッツは溜め息を吐いた。チェスの駒を一つ握りしめながら、彼は王都の地図を睨みつける。
「……いかにもその通りだが、それは所詮我々の問題だ。目下の問題は死人占い師への対応の方だろう」
「唯一無二、無謬の神の存在を唱える集団ですか。そのような者がいて、実際にそれが世界に君臨したとして、一体どれだけの者が報われるのでしょうね」
 グレイブはレティシア達の作った人相描きを覗きながら、皮肉をこぼす。モネタはそんな人相描きの上にさらに一枚重ねる。こっそり放っていた大鼬に追わせておいた、石工ギルドのとある有力者の顔が描かれていた。
「だが、あれらは本気で救われると信じているね。あの手合いは厄介だ。命を失う事すら、時には恐れないものだ。……エルとやらが正気のままあの群れに混ざっていなかったのは、不幸中の幸いと言うべきなのかな」
 モネタの言葉を横で聞きながら、レピドはふと頭の後ろに手をやる。埋め込まれた賢者の石に触れると、一人の怒れるホムンクルスの姿を思い出す。真紅に眼を光らせ、神への怒りに震える男。
「……アイツは一体どっちなんだろうな」


 つづく

マスターコメント

 影絵企鵝です。ご参加ありがとうございました。  冒険者達の努力によって、エルの任務は完遂されました。明らかになったのは、“死人占い師”グノーシスがメドゥの指先の狭間を縫って暗躍し、密かに一群を築き上げていた事実。次回でとりあえず王都一連の断章は完結の予定です。  ちなみに、参加者捕縛については、全員で全力になれば一人、くらいのつもりでした。エルもグノーシスも今回はとにかく参加者を逃がす事だけに全力を注いでいたので。  もっと上手く皆さんのプレイングを限られた文字数の中に落とし込みたかったところですが、中々どうして難しいものです。気に入っていただければ嬉しいのですが……  では、またよろしくお願いします。
ミドルシナリオ

ミドルシナリオ普通 報酬:標準8 / 6〜8人

2022年11月15日 10時19分57秒 公開

成功

相談掲示板

  1. グレイブ・ヤード

    ヒーラー、グレイブ・ヤードです。 さて、どううごいたものですかね

  2. レピド・クロサイト

    レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 ひとまず誰がどの調査対象を追うか、を出していけばいいのだろうか。 俺は船人か学生を追えれば……と今のところは考えている。

  3. コルネリウス・アーラ

    ウォーリアのコルネリウスです。よろしくお願いいたします。 取り急ぎ簡潔になりますが。 まずは調査対象をどのように追い、調査するかですね。 数人ずつに分かれ学園生、豪商、船人、それぞれ分担し調査するのが無難かな、と思います。 学園生は見失いやすいので、レピドさんがもしそちらに回って頂ける場合は捜波などでマーキングして頂けると、かなり追いやすくなるかなと思います。 船人は焦らずに慎重に動けばよいかと思いますが豪商は衛兵に捕まらないように少し工夫も必要になるでしょうか。

  4. ルアンナ・ミュラー

    キャスターのルアンナです、よろしくお願いします。 エレアノールさん、グノーシスに操られてしまったのでしょうか…? 私は捜査に有利なスキルはあまり持っていないので、どうしようかちょっと考え中です。無難に行くなら見失いさえしなければ達成出来る船員さんでしょうか。

  5. レピド・クロサイト

    そういえば……マーキング出来るんだった…… うっかり忘れていた、思い出させてくれて感謝する。 それなら俺は学園生に回ろう。 難度が高そうなのはやはり豪商だろうか。 ここの人数を厚めにして分担するとかした方がいいかもしれない。

  6. グレイブ・ヤード

    では私は船人を考えましょうか? 酔ってる状態なら一緒にお酒飲んだりとか口を滑らせ安くするのも必要でしょうかねぇ?

  7. レティシア・R・クラティアス

    ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 >調査 ・学生 レピド様にマーキングして頂けるのであれば こちらの追跡に関しては特に問題はございませんね。 ・豪商 水路を使用されるとの事ですので ある程度はルートを推測する事は可能ですので 一定距離で追跡役を交代し、気付かれにくくなるかもしれません。 もしくは船に小動物系のペットを忍ばせる事が出来ましたら 一定距離を保って追跡する事も可能ではございますが こちらについては、シューターであるモネタ様のご希望次第かと。 ・船人 グレイブ様の仰るようにお酒をご一緒されるか あるいは距離をとられた上で超聴覚で情報を得る方法もございますね。

  8. レティシア・R・クラティアス

    >追跡 基本的には必要以上に目立つ行動は控えた方がよろしいですから 防具に関しては外套である程度は隠せますし ナイフのような小型武器も同様でございますが 大きな等から隠しにくい物は事前に各人の物を集めてロープで纏め 『マジカルポケット』に収納し、突入前に取り出すのは如何でしょうか? >目標 此度の依頼内容は調査対象を追跡する事で行き先を突き止め エレアノール様と交戦し、情報を得る事でございますね。 そして恐らく集まっていた人々が対象と推測しておりますが 捕縛しようとする場合は彼女とグノーシス様が妨害されるとの事。 グノーシス様の関与はその場で確認出来ますので あとは追跡時に得た情報の他に集まられていた人々を可能であれば捕縛されるか 捕縛出来ずとも『政治知識』等で人定を行う形となりますでしょうか。 ……エレアノール様の救出やグノーシス様の撃破は条件にはございませんので 状況次第では情報持ち帰りを優先し、機を見て撤退される必要があるかもしれません。

  9. モネタ・シャローニャ

    シューターのモネタだ。 >豪商 イタチならいるからそいつを船にそぉいすればよさそうだな。問題はイタチのサイズが90cm、というあたりだが。籠にあらかじめ忍ばせておくとかするか? 後は捜波も使えるかんじだが。

  10. グレイブ・ヤード

    (衣服チェンジ) まぁ話術とかもありますのでそれ含めて口を滑らせることをを狙いましょうか。 口封じのしづらい酒場を選べれば最上ですけどね

  11. ミゼリア・L・ステュクス

    ……発言が、おそくなってしまって、すみません……。 ウォーリアの、ミゼリア……です。よろしく、おねがいします……ね。 ええと……わたしは、追跡とかは……あまり、得意では……ないので…… 船人さんの、担当に、くわわりたい……です。 尾行よりは……酒場で、いっしょに飲んで、お話が、聞けたら……などと、思っていますが…… 直接は、接触しないほうがよさそうなら……別の席から、聞き耳を立てるような感じに、変更も……考えて、います。 あとは……どちらかというと、魔弾の射手との、交戦の方に……力を入れたいかな、と。 詳細は、未定ですが……魔防を、高めにしておくつもり……です。

  12. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    遅くなりました。キャスター、アウレーリアです。宜しく。 >調査 学生と船人については既に問題なさそうですか。 豪商について、水路は考えようによっては障害なく追いやすい直通通路ともみなせます。 同様に船を調達して追うか、ウォーターウォークという手もありますね。 後者は流石に堂々行くと怪し過ぎますから、水路沿いの道が途切れた場合に使ったり、夕闇に紛れて岸壁沿いに進んだり、隠密の工夫は必要ですが。 複数人で当たれるなら、例えば途中の橋ごとに交代して尾行を悟らせないなどもありそうです。 >戦闘 超長射程の魔弾や眩惑が飛んでくる中、どれほど並行して情報収集できるでしょう……。 現場の人間を一人くらい連行できれば、ゆっくり情報を聞き出す時間も得られるのですが。 いずれにせよ、幾らか時間稼ぎは必要ですか。 魔法の壁やマジックディソナンスの類を用意しておこうかと思います。 幻覚は果たしてジャマーで打ち消したり出来るものでしょうか……精神か視覚か、何とも。

  13. レピド・クロサイト

    >調査 豪商に対しても捜波のマークが有効じゃないだろうか。 相手の進行方向が判れば先回りといったことも出来るかもしれない。 >黒帽子 政治知識はからきしなので、出来れば一人くらい持ち帰りたいところだが…… 先導しているっぽい「壇上に立った男」を狙うとか、ターゲットを絞れば少しはやりやすくなる、か? >戦闘 回避不可攻撃があるようだから体力多めでいこうかと思ってる。 幻覚は……以前奴の施術を受けた感じだと、嗅覚とかも含めた複合的な物のような印象だったからどうだろう。 それを確かめる意味でもジャマーを試すのは有りだと思った。

  14. グレイブ・ヤード

    そうしますと現状の調査対象先として (本人発言からのピックアップ) ☆パンクリアースの学生 レピド・クロサイト ☆豪商 (ペットによる追跡?) ☆船人 ルアンナ・ミュラー グレイブ・ヤード ミゼリア・L・ステュクス といったところでしょうか? 船人氏に関しては女性陣がお酒を注ぐとか接待をすれば口滑らせ易いでしょうか?

  15. レティシア・R・クラティアス

    グレイブ様、纏めを感謝致します。 >豪商 モネタ様がよろしければペットか捜波、あるいはどちらも併用される形で 追跡をして頂けますと大変心強く存じます。 ペット潜入に関しては豪商の方が不在の間に特定等が可能であればよろしいのですけれど そうでない場合に備え、他の方が意識を逸らしている間に忍び込ませるという手もございますね。 ただ、一度豪商の方と直接接触をされますと以後の尾行が難しくなります事から 情報収集の方に汎用スキルを振る関係上、追跡のお手伝いが難しい私の方で 豪商の方の意識を逸らす役目を担当させて頂く事は可能でございます。 >情報収集 人定手段例として『政治知識』が挙げられております事から 王国貴族やそれに近しい方がいらっしゃる可能性がございますので 捕縛が叶わなかった場合に備え、僭越ながら私の方で『政治知識』をご用意させて頂きます。 恐らく『記憶力』との併用で人相書き作成等のお手伝いも可能ではないかと存じます。

  16. レティシア・R・クラティアス

    >捕縛 レピド様が仰るように煽動されている方など、標的を絞られるのは有効かもしれません。 ただエレアノール様やグノーシス様がいらっしゃる場所次第では 壇上への接近が難しい可能性もございますので その際は一番近くにいらっしゃる方に変更された方がよろしいかもしれません。 >戦闘 もしグノーシス様は幻覚と修復以外行われないのでしたら彼に対しては牽制を行いつつ 対エレアノール様として、少なくとも魔法防御を高められる必要がございますね。 『キルゾーン』と『踊る魔術師』の対策が特に重要となりますけれど 前者は散開で対象人数減少で対応は可能でございますが 後者については射程的に全員が対象となりますでしょうか……。

  17. モネタ・シャローニャ

    >豪商 それじゃあたしがペット+捜波でやるという方向で。隠密は苦手だけど、その分しっかり探すから、他の皆は宜しく。レティシアが意識そらしてくれるならすごいありがたい。 いちおうあたしは看破と幸運の星を持っていくかな。看破は強化してないけど……うん。

  18. ルアンナ・ミュラー

    >船員対応 お酒を勧めて情報をポロリさせると…なるほどです。 うわばみなら未強化ですが持ってるので、隣の席に座って飲んでみますか。 >戦闘 今回は顔合わせみたいなもので本気で殺しにかかっては来ないみたいですが、スキルはかなり強力ですね…。 スタンブラストで怯みを入れたいところですが、回避も高いんですよね。命中重視で行ってみましょう。

  19. コルネリウス・アーラ

    すみません、少し間が空きまして。 >調査 調査については学生側に回ろうかな、と思っています。 レピドさんがマーキングしてくださるようですし、テレパスを持つ予定でいますが、レピドさんの汎用スキル枠などでテレパスは積めそうでしょうか?難しければなくても大丈夫だと思いますけれど。 >情報収集 レティシアさんが『政治知識』を持ってくださるのであればかなり頼もしいですね。『記憶力』があった方が良さそうでしたら、こちらは私が持ちましょう。 >戦闘 私は魔防は得意分野ですし、エルさんの対応に回りますね。踊る魔術師の対策にはアイアンヴェールを検討しています。

  20. レピド・クロサイト

    >汎用 看破と記憶力を持っていくつもりだったが、コルネリウスが記憶力を持っていってくれるのなら、そこを入れ替えてテレパスにしよう。 よろしく頼む。

  21. グレイブ・ヤード

    >スキル とりあえず汎用はカリスマと話術で情報引き出すつもりですので あとは酒場で協力をお願いするとかですかねえ・・・

  22. レティシア・R・クラティアス

    >豪商 それでは私の方で道を訊ねるなりして気を逸らしますので その間にモネタ様にはペットを忍ばせて頂く流れとなりますでしょうか。 その後は捜波やエーテルリンクの効果範囲内で距離をとり 私は必要に応じてモネタ様と雑談をしつつ移動しているように見せ掛けますので モネタ様は相槌を打つ程度であれば追跡のお邪魔にはならないかと。 無論、場所や豪商の方の位置次第では雑談は止める所存でございます。 『記憶力』で近辺の水路や地理も記憶させて頂きますので 私の方も出来る範囲内で追跡のお手伝いをさせて頂きますね。 >情報収集 あ……少々紛らわしい言い方で失礼致しました。 私の方でも『記憶力』はご用意させて頂きますけれど 手分けをして記憶した方がカバー出来る範囲は広がりますし もしコルネリウス様が他にお持ちになるスキル候補がございましたら そちらの方を優先して下さっても問題はございませんので……!

  23. レティシア・R・クラティアス

    >戦闘 戦闘突入前後に『ウェイブ・オブ・インフィニティロア』を付与させて頂きますが 『キルゾーン』や『踊る魔術師』使用は付与が切れた後になりそうな気が致しますね……。 コルネリウス様が『アイアンヴェール』を使用されるのでしたら 相当な負傷が予想されますので『リヴァーオブヴァイタル』を 私かグレイブ様がご用意出来ますとよろしいかもしれません。 私の方ではご用意は可能ですけれど 代わりに範囲回復の『ハイパーヒーリングオーラ』のご用意が出来なくなりますので その辺りの調整も含めて、グレイブ様のスキル構成をご確認させて頂きますと有難く存じます。 私の特性と汎用以外のスキルですと治療強化4にヒール、解呪、魔矢を予定しております。 ただ回復援護に専念する為、魔矢ではなく別スキルとなる可能性もございます。

  24. コルネリウス・アーラ

    >情報収集 あぁ、すみません。上手く汲み取れていませんでしたね。 私は他に優先すべきスキルはありませんし、手分けすればより情報が得られるかな、と思いますので。私の方の『記憶力』はそのまま持っていきますね。 >戦闘 お気遣いありがとうございます。 アイアンヴェールのサポートをして頂けるのは非常に助かりますが、スキル枠の兼ね合いも勿論あると思いますので無理のないようにご検討頂ければと。 私も様子を見て、難しければアクションスキルの変更も可能ですので。 >レピドさん テレパスの件、ありがとうございます。連携出来るようにプレイングに記載しておきますね。

  25. ミゼリア・L・ステュクス

    >戦闘 回避不可の、魔弾対策に……シーザーロアで、攻撃をひきつけようかとも、思っていますが……コルネリウスさんと、2枚盾のように動くには……シーザーロアは、かえって、お邪魔になってしまいそうな、気もしたりで……。 執着は、付与せずに……体で、射線をさえぎるような動きが、良い……でしょうか……? 何か、ご指示をいただけたら……それに、従いたい……のですが……。

  26. コルネリウス・アーラ

    >ミゼリアさん んー、そうですね…味方を護る意図でしたら、シーザーロアよりはカバリングで護ったり、スキルを使用しない場合は攻撃射線上に立つなどが出来るかなと思います。 二人でエルさんの抑えをするなら、消耗が大きくなった方が下がって回復するなども出来るかなと。

  27. グレイブ・ヤード

    >戦闘に関して リヴァーオブヴァイタルと、スケープセイントを準備しておきます。 「2回まで」は無茶を引き受けましょう。 後悔の無きように。 >アクション ヒール3と4、治療強化4、あとは解呪4程度ですかね。 情報収集に集中する分、かなりシンプルな行動になります。

  28. モネタ・シャローニャ

    戦闘は攪乱射撃と重撃射で運よくデバフが入ればいいな、という気持ちだな。 正直調査まわりにスキルを撒いているから、それとヒールを持っていくので精一杯だ。

  29. レピド・クロサイト

    >戦闘 まずその場にいる奴を捕縛しようと試みるつもりなのでそこで手が塞がるかもしれない……という前置きをしつつ。 アクションは遠距離対応出来るように衝撃刃3、防御面では重点硬化2の予定。

  30. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    >戦闘 先に述べた通りですが、撃ち合うより抑えて時間を稼ぎます。 弾避けにクレネルウォールを立てておくので、回復や立て直しに上手く使ってください。 当たるか分かりませんが、BSでの弱体化も試みます。 >個人行動 モブパワーで群衆に紛れながら、豪商を追える限り追ってみます。 ルート把握については、位置感覚でカバーできればと思っています。 まぁ、ペット追跡の保険ですね。途中で見つかって摘まみ出される恐れもありますから。

  31. レティシア・R・クラティアス

    >戦闘 グレイブ様、スキル宣言や調整等を感謝致します。 それでは僭越ながら、私の方で範囲回復をご担当させて頂きます。 ヒーラーの回復スキルが尽きた時点で継戦は難しくなりますので撤退の目安になりますよう グレイブ様と回数を共有しつつ、残り僅かとなった時点で宣言をさせて頂きますね。

  32. ミゼリア・L・ステュクス

    出発ぎりぎりで、すみ……ません。 シーザーロアではなく、カバリングで……いこうと、思い……ます。 消耗が大きくなったほうが、一旦少し下がるのも……承知、しま……した。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0