花が摘み取られる前に
馬車猪
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シナリオID:2513
オープニング
娯楽作品としてはありふれた筋立てであり、貴公子が通うパンクリアース学園は人気の舞台だ。
読み物として面白いものは多く、しかし現実にその立場になりうる少女にとっては危険な代物であった。
●
「作り話なんですかぁ」
冒険者ギルドの受付嬢がショックを受けている。
年嵩の同僚や職員は生暖かい視線を向けている。
だが、彼等のほとんども本当の意味では理解していない。
「幻想をそのまま現実に当て嵌めるのは危険でもありますが」
レティシア・レインフィールが礼儀正しく解説する。
「できる限り善意で解釈しても、この両者の間で成立したのは学生の間だけの関係継続か愛人契約です」
開き癖がついた挿絵を示す。
男が心変わりしなくてもそう解釈可能だ。
エピローグ後の主人公は、覚悟のないまま恋愛関係に苦しむことになるだろう。
複数の受付嬢が表情を引き攣らせ、職員は咳払いして判例や貴族の慣習が載っている本を探しにいく。無論、恋愛の作法など載ってはいない。
「あの、この本……」
恐る恐る聞いてくる受付嬢の予測とは異なり、この本はレティシアのものではない。
「多文化クラスの方が所有者です」
レティシアは新たな開き癖がつかなよう慎重に閉じ、清潔な布で本を覆う。
彼女はまだトラブルに巻きこまれていない。
しかしこのまま放置すれば、悪意ある貴族子弟だけでなく欲はあっても悪意はない貴族子弟にも結果的に食い物にされかねない。
自衛のための知識もコネも技術も持っていないのだ。
「失礼。非貴族や非ヒューマンに王国貴族独特の言い回しや行動を教えるための講座を行いたいということでしょうか」
戻って来た職員が質問する。
レティシアの話を聞くまで気付かなかったが、指摘されると至急対策すべき事柄だと判断した。
「はい。互いの文化の無理解による軋轢を防止し、貴族文化に疎い非貴族や異種族生徒が自衛ができるようしたいと思っています」
レティシアの言葉には続きがある。
「これは繊細な問題です。不用意に知識を広めると悪用や萎縮を招く恐れがあります」
悪意ある貴族子弟に不利な立場の学園生を搾取する切っ掛けを与えることになるかもしれないし、幸運な出会いによってうまれたはずの繋がりを事前に潰すことになるかもしれない。
「ですので」
貴族独特の言い回しや行動を学ぶための講座を実験的に一日開設し、有用性を確かめるための依頼を出したい。
冒険者は編入試験を受けていなくても聴講生ではあるので調査の対象として適している。だから学園ではなくギルドで募集する。
今回レティシアがギルドを訪れたのは、そういう理由であった。
(なんという高難易度)
職員は頭を抱えたくなったのを我慢する。
一般的な王国貴族はわざわざ平民に慣習を解説したりしないし、そもそも共通の基盤を持たない相手に慣習を教えることができる貴族やその子女もおそらく非常に少ない。
「断る理由もありませんし依頼は受理します。知識を悪用しそうな者には冒険者にもそれ以外にも伝わらないようにも努力します」
内心では、依頼が成立するかどうか不安に思っていた。
●
「受付のおねーさん! 今朝見たときにあったあの依頼もう定員一杯?」
猫耳も顔も好奇心いっぱいのハーフビースト冒険者がカウンターに乗り出し質問する。
興味はあったが急用があって参加希望できなかったのだ。
「ええと……既に成立、だけじゃなくて参加枠が埋まっていますね」
受付嬢が申し訳なさそうに話す。
「がーん、だにゃ」
「そういうこともありますよ」
甘いメニューを勧めながら、自身も興味があった受付嬢が慰めていた。
解説
マスターより
リプレイ
「この間のお礼にクッキーを焼いてきましたの……!」
ローザリカ・L・ディオールは理想的女主人公にしか見えない。
輝く容姿と滴るような色香を兼ね備えたジュスト・ヴェルジーの手をとりリボンで飾った赤薔薇を送る様子は、数日前に売り出された新作恋愛小説の場面そのものだ。
この教室に誘われた多文化クラスの一部生徒は、既に何のためにここに来たか忘れていた。
「そこまでです」
講師であるレティシア・レインフィールの言葉が静かに響く。
ローザリカとジュストからお伽噺のような甘い雰囲気が消え、特にローザリカは服装はそのままなのに貴族令嬢にしか見えなくなる。所作が元に戻ったのだ。
なお、洞察に優れている者には2人の間の甘酸っぱい雰囲気は演技中よりはっきりと感じられた。
「既に講義は始まっています。机の上の羊皮紙を裏返してください」
庶民には近付きがたいほどの高貴さがあるのに、レティシアの指導技術が反発心を抱かせない。
「わ」
「ひぇっ」
羊皮紙には先程の役割演技の内容が遠慮容赦なく書かれている。
「全員確認したかな?」
ローザリカが少し悪戯っぽく、そして無意識に隣の男は己のものという主張を雰囲気でしながら説明を開始する。
「第一に殿方の手を此方からとるなど言語道断、菓子を渡すのだってよろしくない。そしてこの菓子の袋に注目して欲しい。リボンについているこの装飾は赤い薔薇。『あなたを愛してます』という花言葉をもつから、そんなつもりは微塵もなくてとも密やかな告白だと取られる可能性がある」
別の場面を再現して迫るジュストを、ローザリカは今度は毅然と制止する。
「薔薇を始め、愛情に関する花言葉を持つものはわかりやすいから避けるのは簡単だろうが……。愛妾にすることを目的に近づいて来た相手にオレンジ色のガーベラの『我慢強さ』なんて花言葉を贈ってしまえばその立場にも甘んじるという返事にもなりかねない」
数人が気絶しかかっていることに気付き、「まあさすがにそこまで曲解されることは稀だろうけどね」と慰めの言葉を贈る。
「面白くもあるから花言葉について学んでみるのをオススメしよう」
書名と図書室の位置も教えてあげる、頼れる先輩であった。
「よい年をして創作と現実の区別が付かんのは、身分以前の問題である気もするが――」
ナハティガル=ラーはTPOを弁えた服装で本を読んでいる。
先程の寸劇の原作である恋愛小説だ。
「創作と現実の違いを分かりやすく実演してみせるのも面白……効果的だったな?」
学園生として振る舞っていてもヒューマンとは異なる方向性の美貌は目立ち、微かに香る危険な気配が一部少女達を惑わせる。
目配せをされたジュストはくすりと笑って演技を止める。
「楽しんで貰えたなら嬉しいね。……ロゼが1番重要なことを教えてくれたからこれだけは記憶に刻んでおいて欲しい」
生徒達に落ち着くための時間を与え、自らの講義を開始する。
「そも未婚の男女が一緒に行動したり、気安く話すという状況自体貴族社会では礼節に欠けるとされる。婚約者や親族なら多少御目溢しがあるかな、位。だから現実で堂々と声をかけられること自体稀だ。でも下級貴族なら、落とし物を拾う・拾われる、図書館で同じ本に手が伸びる、態勢を崩した所を支える、といった状況で声をかけることはあるかもしれない。小説では運命的と表現されるようなシチュエーションも作為的なものである可能性を考えた方が良い」
理想の男が言うからこそ説得力がある。
「それと貴族は婚約者もしくは婚約者候補がいる場合が多い」
しかも悪意なく婚約者ではない女性に愛を囁くこともあり、それに応えてなれるのは愛妾か奇跡的に運が良くて側室。
「貴族の次男以下は長男より女性を褒めたり優しく接することが板についている者がいるけど。これは処世術のようなもので、悪意や他意がない場合が殆どだ」
ね? とローザリカに微笑みかけ、冷たい視線が返ってきたので肩を竦める。
「まだ実感はないと思うから実演してみるよ」
ジュストは生徒1人1人の前で立ち止まり、本心ではないが本気で口説く。
色男の甘い言葉は、刺激的にすぎた。
教室が落ち着くまで10分以上辛抱強く待って、レティシアが講義を再開する。
「全ての貴族がそうではありませんし、生涯妻のみ愛される方もいらっしゃいます」
過去になってしまった恋と、実母とその想い人に降りかかった悲劇を連想して寒さを感じる。
何かを受け取った生徒が、緊張で喉が渇いていることに気付く。
「しかし義務を果たせば恋愛を楽しんでも良いとお考えの殿方は少なくはないのです」
礼儀作法も指導技術も並の教師を上回っているのに滲むものがある。
これに接しただけでも今回の講義に出た価値はあるだろう。
「女性なら身分を問わず花がお好きな方は多いですけれど、貴族は特に花言葉に自身の想いを託される場合がございますね。例えば封筒や便箋、それらから香る香水の選択にも表れましょう」
具体的な名を挙げ、実物を示して可能な限りの情報を生徒に教え込んでいた。
●
ゲルダ・クラインは時折うなずきながらノートをとっている。
ハーフリングなので小柄で華奢。
しかし瞳に浮かぶ知性も所作も、高学年の学園生にふさわしいものだ。
最近編入試験に受かったばかりの学園生達が、意識してか無意識にかの差はあるがゲルダを見本に努力しようと心に決める。
(知らないことばかりです)
なお、本人は外に出してはいないが驚きの連続に途惑っている。
(平民で非ヒューマンの立場からの知識だけでは偏りが予想以上……)
貴族との交流を控えていたことが不利に働いていると気付く。
すぐに改善することは難しくても、今教えられている情報をもとにさらなる情報も集めて身につければ急速に改善されるはず、だと思う。
「あの、裏の意味がない封筒や便箋が見つからないなら商家に注文すればより寄せできますよ」
困り果てた新学園生に助け船を出したりもしながら、冒険者とその他で表情に差がありすぎる教室を見渡す。
「先輩のおうちにお願いしていーんでしょーか!」
学年と種族を考えれば、ゲルダに縋り付く者が増えて当然かもしれない。
(少し……ううん、かなり危なかっしいかも)
恋愛沙汰は無縁と思っているが好意には敏感だ。
それが実在の人間に向かっていても、それ以外に向かっていてもだ。
(恋愛小説を本気にする方、本当にいらっしゃるんだ)
大きな後ろ盾なしで編入試験を突破したのだから努力家なのは間違いない。その上で、ある意味箱入りなのかもしれない。
(わたしの経験談を話すと逆効果になりそうだから……)
高位の貴族の子弟やゴールディの暗黒街出身という強烈な特徴はないとはいえゲルダの家庭も超レアケースだ。
ゲルダは無意識にナハティガルに視線を向ける。
「後で王国法が専門の講師が来ることになっている。これまでとは別の面からの説明を聞くこともできるだろう」
悪ぶりもせず自然体で、頼り甲斐があった。
「貴族の言い回しや行動って遠回しで分かり難いの多いのですよね……」
イヴェール・イリュジオンは理解はできたが納得はできていない。
(回りくどい言い方ではなくもっと直接的な方が早く理解できて殴り返せますし)
自らの能力と性格を正しく認識し、その上で今後必要となる知識と技術を考える冷静さがある。
(貴族という存在の尊さを称えるために作られた文化でしょう。斬って流れる血潮は貴族も平民も、獣ですら赤いのに青き血だなんて、笑わせる話)
全てがそうでない、と分かっていても尊き貴族の血こそ最も穢れた醜い血にしか思えない。
その末裔である自分自身も含めてだ。
言葉に出さないのは簡単だが、表情にも気配にも全く出さないようするには努力も必要だった。
「質問、いいでしょうか」
良い機会なので学識豊かな貴族令嬢に聞くことにする。
「貴族が家紋印の刻まれた指輪を身内以外に預けるのはどういった意味があるのでしょうか? 身分の証明証にもなり得る、大切で価値のある物なのは分かるのですが……どうして、と思いまして」
イヴェールには指輪がある。
手放すことも明らかにすることもできず、ネックレスに通し無くさない様に首からかけ服の中に隠している。
そのときのレティシアの表情の変化こそが完璧な回答だ。
真剣さを増した態度がこれが非常に繊細かつ重要な問題であることを語り、続く言葉は徹底して一般論の形なのに家紋印の重要性を詳しく説明する。
「おいそれと人に渡して良い物ではないのは、理解しました」
イヴェールにとって予想以上に大事だったので内心動揺が少しだけ声に現れてしまった。
(そんな物を……一介の冒険者に預けるなんて)
この場に本人がいたら我慢できる気がしない。
(次会う時、ちょっと話をしないと……ですね。あの人の考えが何であれ、私はただの農家の娘で身分違い、そして……限られてる身なのですから)
大陸随一の国として華やかな王国も、美しいだけではない。
●
「興味深い内容だ」
ここまで基本的に女子学園生向けの内容だが、ナハティガルは本心からそう思っている。
「貴族社会に触れる事が多くなった昨今。うっかり死罪を宣告されないよう、この機会に貴族文化を含めた王国法自体も学んでおきたい処だ」
だがそれはそれ。
学園という場所を利用し尽くすための手は打っている。
内側から鍵がかけられた教室にノックの音が響く。
王国法に詳しい教師を依頼していたのが、ようやく到着したらしい。
新学園生が硬直する。
ナハティガルは鍵を開ける前に足音で気付いていたので驚きもしない。
「貴族と非貴族、ヒューマンと非ヒューマンの文化や意識の違いによって死者が発生した事件の経緯・結末・問題点について王国法の視点から解説したいと思います」
ドレス姿の学園生が、護衛を兼ねた学友に板書をさせつつ講義を始める。
内容は最低でも5年生か6年生程度。言葉遣いは一切崩さずに生々しく醜悪な過去を淡々と話す。
(根本の理屈は闇の底と同じでも、場所が変わればずいぶんと変わるものだ)
お互い利用価値があるから利用しているだけの相手だ。好意も悪意も抱く理由がない。
「〝愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ〟とも言うからな。――同じ踵を踏まぬよう、自衛の意味でも知っておきたい」
「良い心がけです」
冒険者ほど気合の入っていない学園生が、緊張で青い顔になっていた。
(まあ、個人的に色恋沙汰では貴族とは絡む予定がないので、あまり気にしてませんが……)
リサ・ベイカーはノートはとっているが事件そのものについては興味が薄い。
率直に表現すると、面倒くさいという感想しか思い浮かばない。
(レティシア先輩も頷いていますね。少なくとも嘘ではないと)
条文の解釈も明瞭だが具体的な慣行や慣習についての言及が多いのが助かる。
(え? なんでそうなる……いやいや、それは)
貴族によって言葉の意味や契約内容の解釈がねじ曲がる実例を繰り返し聞かされ、さすがに口を出したくなった。
「言いたいことは分かります。現状はこうであると覚えてください」
価値観は貴族派でも講師役として誠実ではあるのだろう。
特に新学園生が理解に苦労していることに気付き、講師は休憩を宣言する。
「感想を聞いても?」
「聞けば聞くほど、貴族社会は難しいなぁと。商人は、基本的に相手に伝えたいことははっきりわかりやすく伝えますからね」
リサが率直に答えると、護衛は微かに眉をひそめ、講師は楽しげに目を細める。
「まあ、敢えてぼかして誤解させることもありますが、基本的には契約時に伝えたことが全てですから。貴族の方たちの言葉はときとして婉曲な表現が多くて難しいですね。あ、質問です! よく使われる婉曲表現、貴族的な言い回しを教えて下さい!」
リサは今なら相手を利用できると判断して積極的に質問した。
「平民と話すときは部下を通しますね。敢えて選ぶなら、よろしくて?、でしょうか」
「色々と……参考になります」
リサのうんざりとした声に、令嬢の笑みが深くなった。
「恋愛小説も、憧れはありますが手の届かない夢のようなお話だからこそ、楽しめるのかもしれませんね……」
コルネリウス・アーラのエルフ耳が下がる。
新作の恋愛小説も、この講義を受けた後だとファンタジー要素の印象が強すぎるよう感じて少しだけ寂しい。
講義は進む。
途中で茶や軽食が必要になる長さと密度でどんどん進む。
(んん、貴族の言い回し、ムズカシイのですね……?)
上がりかけたエルフ耳がまた下がっている。
建前の使い方も、最近貴族の知人に教えてもらって身につけたつもりだったがまだ勉強が必要と感じた。
「想うまま、まっすぐに気持ちを示して伝えられたらいいのに……」
コルネリウスは本音を零してしまったことに気付いて、やはり私が自由や立場の平民だからこう感じるのかと思う。
「己を貫けるのは強者だけです。故に内でも外でも争いが……」
講師も疲れているらしく本音が漏れる。
経営者は、今の令嬢を強者とは認識できない。
「ひどい話……。言葉が理性と誠意ではなく力で左右され……と、もしかして」
リサは同級生の貴族子息から声をかけられた事を思い出す。
「そういうつもりの言葉だったの!?」
高位授恵者という、木っ葉貴族の後継者ですらない子弟では釣り合わないこともあるステータスで無意識に粉砕していたようだ。
「いえ、関わり合いになる気はなかったので良いのだけど……」
貴族こわっ! 面倒くさっ! という内心思うリサに気付きはしたが、講師も否定する気にはなれなかった。
習熟速度が大きく違うので、自然と複数の班に分かれて講義が進む。
「先日、貴族の方にうっかり口説き文句をぶつけてしまい……慌ててしまいました」
コルネリウスは、ものすごく嬉しそうなのに真相に勘づいてもいる少年の顔をはっきり思い出していた。
「口説き文句の例を知っていれば、似たような事故は起きなくなるはず……です? ので、教えて頂ければと。好意としての、護りたい気持ちや力になりたいという想いを誤解なく伝えたいのです」
異性には話せないし内緒にもしたい。
なので、コルネリウスはレティシアとローザリカと共に密室へ移り個人授業を受けることになる。
「レティシアさん?」
コルネリウスは、例文が不自然に止まってしまったレティシアを見上げる。
「失礼しました。これは……」
レティシアの心の中に浮かぶ顔が、首を振っても消えてくれなかった。
●
「みなさんお疲れ様でした。気を付けてお帰り下さい」
レティシアが終了を宣言する。
冒険者もそれ以外も、後者は疲れてはいるがやり遂げた顔だ。
「講師役の皆さん、お疲れ様でした」
リサが代表して挨拶すると、自然発生的に拍手が沸き起こるのだった。
マスターコメント
ショートシナリオR易しい 報酬:標準8 / 4〜8人
2022年10月17日 11時06分04秒 公開
相談掲示板
ごきげんよう。 レティシア・レインフィールと申します。 皆様、此度はお力添えを頂き、誠に有難く存じます。 そして、馬車猪MSにも心から感謝を致します。 僭越ながら、私は講師役をご担当させて頂きますので 何かご質問等ございましたら、ご遠慮なくお申し付け下さいませ。 私も平民の方や他国の文化には疎い部分がございますので よろしければ教えて頂けますと嬉しく存じます。 ……しかし、まさか本の内容をそのまま受け取る方がいらっしゃるとは。 (件の恋愛小説の表紙を見遣りつつ)
まず依頼主のレティシア嬢と馬車猪MSに感謝を。 同じく講師役を担当するジュスト・ヴェルジーだ、よろしく。 ええと、レティシア嬢が教え辛い、あるいは答え辛い内容を主に担当することになると思う。 事前質問もあれば受け付けるので、何かあれば。 直接訊き難いこともあるだろうから、当日は講義前に匿名で質問を投書できるような箱を設置しておくのも良いかな、と。 (件の恋愛小説に目を通して)……実際目を通してみると女性向けと男性向けの趣の違いがはっきり解るね。でもそのまま受け取ると危ういっていうのは共通してる。
依頼に感謝を。 そこのジュスト共に5年のローザリカ、よろしく頼もう。 僕も講師役に手を挙げたい。実演等も必要あればジュストに付き合って貰おうかと思っている。 何時にもまして浮ついた台詞を口にする彼を振ってやるのも楽しそうだしね。 ……男性向け?(ジュストの発言を受け、そういうものもあるのかと興味を持って) 僕も巷での流行りなどを調べるべくその手の小説に目を通すことはあるが、 男性が好むような内容があるとは知らなかったな。 講義をより充実させるためにも、どういった内容なのか説明を求めても?
レティシアさんは、ありがとうございます。 2年のコルネリウスです、よろしくお願いします。 (先日ちょうどやらかしてしまったのを思い出しつつ) ……えっと私は、生徒役に回らせて頂きますね。 今後の学園生活でも必要になることだと思いますから、しっかり学ばせて頂ければと。 そうですね、本については…憧れるのは…少し、解りますけれど。 現実に貴族の方と関わってみると、お伽噺ゆえの夢のようなお話だろうと思います。
ナハティガル=ラーだ。 招待に感謝を。――今回は宜しく頼む。 俺自身も貴族社会に触れる事が多くなった昨今。うっかり死罪を宣告されないよう、この機会に貴族文化を含めた王国法自体を学んでおきたい処。 そんな訳で生徒役に回らせてもらうとしよう。 >恋愛小説 よい年をして創作の世界と、現実の区別が付かんのは身分以前の問題である気もするが……。 (件の恋愛小説を斜め読み)この小説を教材としつつ、「創作」と「現実」の違いを分かりやすく実演してみるのも面白……興味深いかも知れんな。
ロゼと「創作」と「現実」の違いを分かりやすく実演……(遠い目 >恋愛小説 そもこの類の小説を読むのは貴族の場合あまり良い顔をされなかったりするね。 勿論隠れて楽しむご令嬢もいるけれど。 男子の場合どちらかというと純文学、詩歌、歴史書や娯楽よりも芸術性や学術的な価値に重きを置いた物の方が好まれる印象があるから、文芸部でもその手の小説読む人は少ないんじゃないかな。 幼少期に冒険小説とか騎士物語的なものに親しんだって人は多いと思うけれど。 ……男性向けの恋愛小説は恐らく女性からすると受け入れられないような内容だよ。 というか、女性からしてみると恋愛ですらない、と言ったら良いのかな。 過程より結果に重きを置いているのも多い。 これ位の当たり障りのない説明で済ませて貰えると嬉しいんだけど。
遅くなりました、リサです、よろしくお願いしますね。 わたしは、生徒かな… 未だにわからない事が多いので、勉強させて頂きますね!
ゲルダです。よろしくお願いしますね。 とっても悩むのですが、わたしも生徒側で参加しようかなと考えています。 学園に通ってしばらく経ちますが、――その、貴族の方と十分に交流してきたかと言われると、あまり自信がなくて。……えへへ。 その代わり、学園で耳にしたことがある身分差恋愛関連のトラブルについて、お話が出来たらいいなと思っています。あくまで噂程度のものになってしまいますけど、教材?になるかなと。
>投書質問 確かに、直接質問されるのは難しい方もいらっしゃるでしょうし ジュスト様の仰るように箱をご用意されるのは名案かと存じます。 ただ、その場合は皆様の前でお答えする形となりますので 内密に回答を得られたい場合は匿名よりもお名前を記載して頂き 講座中に講師役のどなたが密かに口頭なりメモなりでお教えする方がよろしいかもしれません。 >実演 ジュスト様とローゼリカ様でしたら、確かに適任でございますね。 私も必要であれば対応を致しますので、ご希望の方はご遠慮なく仰って下さいませ。 講師同士や講師と生徒ではなく、生徒同士で行うという手もございますね。 その対応ですと王国貴族の認識ではどのような意味となるかや より望ましい対応への修正が可能でございますし。 >恋愛小説 (ジュスト様のご説明に首を傾げ) ……私、男性向けの物は恋愛要素の強い騎士物語と認識しておりましたが もしかして別物なのでございましょうか……?
>恋愛小説 ……なんとなく腑に落ちないが。 まあいいだろう。本題はそこではないし。 (騎士物語の件を受けて)その、夢を壊し過ぎるのもあまりよくないかもしれないと今思った。 現実を伝えた後は何かフォローもあった方が…いいのだろうか…… >実演 たしかに生徒に実際に思うままに発言して貰って、指摘する形も良さそうだ。 よりリアルというか、日常生活に役立つフレーズなどを自然に教えられるかもしれない。
>投書質問 直接質問するのは、確かに内容によっては恥ずかしいかもしれません。 気になる場合は記名と、内緒希望と書けば大丈夫、ですね。解りました。 >恋愛小説 ……? 恋愛小説も色々あるんですね?
大変遅くなって申し訳ありません…!レティシアさんはありがとうございます。 イヴェール・イリュジオンです、どうぞよろしくお願い致します(ぺこり) 私は生徒側での参加になります。 具体的に何を聞くのかは迷うところですが…取り敢えず一つ気になってる事がありますのでそれについてお伺いすることにはなると思います。
イヴェール様、お忙しい中お手伝いをして下さり感謝致します。 講師と生徒のバランスもとれておりますので、問題はございませんね。 もう少しお時間はございますが改めて皆様、当日はよろしくお願い致します。