【樹謂】破壊者
桃谷かな
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シナリオID:2400
オープニング
「……帝国のお姫様? がなりすまして……」
「エルフの裏切者に変なお告げもして……そう、アンデッドの大将がそれを聞いたって……」
「……だから樹花と夜天の人が逃げた先に……」
「あのゾンビも帝国だったんでしょ……」
「……滅びたと思ったのに……ねえ、恐ろしい国……」
フィルエス大森林。帝国との国境に続く道。
荷物を抱えて森の集落へ戻っていくエルフの避難民たちが、口々に噂する。
(……追手が、来るかしら)
灰色のフードを被り直し、顔を俯けて彼女らとすれ違った。
一番後ろを歩いていた少年が訝しげに振り返った気がして、自然と足が早まる。
(……何も聞こえない)
大森林に戻ってきてからずっと聞こえていたあの声は、ハイアルヴではなかった。
耳を澄ましても、目を閉じても、もう何も聞こえてこない。
――イダ・バルダス。
見ず知らずの帝国の姫は、なぜ私に声を聞かせたのだろう。
私が望む世界は、他の皆が望むそれとは違うのに。
彼女は私の背中を押した。全て壊して美しい世界をつくり直せと。
それを見てみたい私を、肯定した。
それなのに彼女は、森のエルフにも啓示を与えた。
私に壊させて、彼らに守らせた。
(……何がしたかったの? 何が……目的なの)
『教えてくれてありがとー』
『それが正しいのかを見届けに行ったら、何か面白いモノを発見出来るかも、ね』
『この里人達は、あなたの味方になるかもしれませんよ』
『森の意思を伝えた先がどうなるのか、見届けてみるのもいいと思う』
『言い訳があるなら聞いてやるぜ。聞くだけだけどな!』
冒険者たちの言葉が、顔が、頭の中をぐるぐる回る。
彼女の声を聞いて、出会った冒険者たちは不思議な存在だった。
私が良くないものだとわかっているはずなのに、行動を共にすることさえあった。
ただ私は――私が生まれても良かった世界を見てみたかった。
そう言ったら、彼らは笑うだろうか。
(……帝国……帝都)
私にはもう、世界をつくり直す力なんてないけれど。
彼女に会えたら、わかるかもしれない。
本当に美しい世界とは、何なのか――
●
「大森林の東、ザフィーア・ハイセンの侵攻によって被害を受けた地域で、『破壊者』サリらしき女が目撃されました」
フィルエス大森林に近い街の冒険者ギルドを訪れたエルフの青年――タルフネイリ氏族の族長イェオリが、依頼を受けて集まった冒険者たちに説明を始める。
「その辺りには帝国に通じる二本の街道が走っているのですが、サリが目撃されたのは古い方で……特に、帝国が崩壊してからは殆ど使われていない道だそうです。偶然、避難先から集落に戻るためにその道を利用した近隣氏族の一家が、東の帝国方面へ歩いていく顔に大きな傷のある女を見たと……」
間違いないでしょうね、と。イェオリの隣に座るギルド職員が頷いた。
サリという名のエルフの女は、ハイアルヴに成りすましていた帝国皇妃イダ・バルダスの啓示を聞き、帝国過激派に情報を与えることで彼らの侵攻を助けた。聖鳥族長の戦死にも、彼女の『助言』が大きく関わっているとされている。
また、敵将ザフィーア・ハイセンに樹花・夜天の避難民が身を寄せている集落の位置を伝えたのも彼女であることが、捕縛された帝国過激派の証言から判明していた。
直接、彼女が手を下したわけではない。
しかし、彼女が帝国過激派に情報を与えたことで失われた命は、あまりにも多い。
「……あなた方に依頼します。サリを殺してください」
イェオリの声は、低かった。
族長として、自氏族出身のサリを野放しにしておくわけにはいかない。彼はそう続けて、冒険者ひとりひとりに視線を送る。
元はといえば、口減らしのための口実にハイアルヴのお告げの存在を利用し、わずか5歳のサリを実の母親の手で害させ、深い森の中に捨てさせたのは、彼らタルフネイリ氏族だ。
昨年、30年以上の年月を経て舞い戻った彼女に復讐され、森の枯死に巻き込まれて里を失う結果となったが、そこまではタルフネイリの自業自得といえるだろう。
だが、その騒動の最中にサリが無関係な隣里のエルフを殺害し、さらには大森林のエルフ社会を脅かした帝国過激派に肩入れした事実は、擁護のしようもない。
「私たち、タルフネイリ氏族の未来もかかっていますから」
タルフネイリは里の外に縁者の少ない氏族だったが、元を辿れば樹花に繋がる分流の氏族だ。
森が枯死して以降、タルフネイリの窮状を知った樹花系統の他氏族に助けられる形で大森林内の別の地域に里を移したが、今はどちらかといえば『居候』のような状態だという。
そんな中、ザフィーア・ハイセンら帝国過激派の蛮行に加担した女がタルフネイリの出身らしいと知れ渡ったのだ。また住む場所を失うのではないかと怯える里人も少なくない。
「これ以上、サリを野放しにして死体の山を作らせるわけにはいきません。タルフネイリが生んだ罪人は、タルフネイリが始末をつけるべきでしょうから」
だから殺してください――そう口にするイェオリの目は、真剣だった。
「……彼女が里から消えたとき、私は4歳でした。あの子はどうしたのかと大人に聞いたら、お告げで悪い子だと言われたから森の奥に連れていかれたんだと返ってきました。……その時は怖くて、可哀想に思ったことを覚えています」
その時感じた感情を、殺さずに育てていれば。
皆がそうしていれば、何かが変わっていたかもしれなかった。
だが、時は巻き戻らない。
「私たちタルフネイリは、以前に冒険者の皆さんに止められたにも関わらず、彼女をまた殺すことになります。氏族の存続のため。氏族の責任。彼女は大罪を犯した――全て、私たちの汚い言い訳です。全てタルフネイリの都合と言われても構いません。もう、他の誰かのせいにはしません」
彼女を殺してください。
――それが、ただひとつの依頼成功条件だった。
解説
マスターより
リプレイ
(結局、都合の悪い過去を土の下に埋めて口を拭おうってワケか……クソが)
受け取った依頼票の写しを、力任せに握り潰す。アーテミシアは甲冑を鳴らしながら大通りを横切り、酒場の外に置かれた椅子にドカッと腰を下ろした。
(耳長かそれ以外か……どころの話じゃねえな。反吐が出るぜ)
ギルドの扉を睨みつけるアーテミシアの緑瞳には、イェオリへの不信が色濃く浮かんでいた。
●
「私個人としては、帝国過激派と関わりがある対象を追う依頼というのは興味深い。……が、私が本件に関わるのは恐らく初めてだ」
依頼人であるイェオリが全てを話し終えた後、長い沈黙の末に口を開いたのはナタリア・フィッツジェラルドだった。
概ねの事情は理解した。これまでサリという女に長く関わってきたであろう5人の仲間たちの表情は、明らかに『単なる討伐依頼』を引き受けた者達のそれとは異なっている。
「私は、これまで彼女に関わってきた仲間の意向に従おう」
「……」
言葉を詰まらせたイェオリを、アルシエラ・ライゼルが狼耳をぴくつかせながら観察する。
(『破壊者』の定義は、『ハイアルヴの啓示を受け、それを利用してフィルエス大森林やそこに住むエルフ達に危害を加える者達。大森林のエルフ社会に対して敵意を持つ者が多く、その理由はさまざまである』……だからね)
アルシエラもまた、サリという女を見知っているわけではない。彼女がどのような罪を犯したのかも聞いた。だが、ひとつだけ気になることがある。
「破壊者の定義から言ったら、イダはもう『ハイアルヴ』じゃないし、サリっていう人がフィルエス大森林やエルフ達に危害を加えなければ破壊者じゃないね」
「定義で言えば、そうですが。危害を加えるかどうかという点は……」
強くは返さない様子を見れば、依頼人にも自覚くらいあるのだろう。
――そもそも「サリが今後もエルフ社会を脅かす存在か否か」の答えを、自分たちが持っていないということを。
「キミ達の心意気は立派だね。立派だとは思うけれど……」
ギルド備品の羽根ペンを指の上でくるくると弄びながら、キオルティスが朗らかに微笑んだ。
椅子の背に身体を預けたまま、チラリとイェオリを見る。
「それはサリさんを排除する言い訳。自身らと一線置く為だけの証明。――ふふ、いつまでも俺たちが笑顔で居られると思う?」
暁の空を思わせる色の前髪の下で、キオルティスが静かに笑みの形を変えた。ぐっと唇を引き結んだエルフの青年に、冒険者達の視線が突き刺さる。
「……」
いっそ滑稽にすら見える依頼人から視線を外し、ヘレン・ワーグナーはふと、隣に座る青年に目を向けた。
「……イズル」
紫の瞳で、じっと依頼票を見つめるイズル・M・ヴォルゴール。
ヘレンの声は、聞こえていない。
「大丈夫……?」
「……っ、ごめん。ああ、大丈夫だ……」
肩に手を置けば、イズルは弾かれたようにヘレンの方を向いた。
(……イズルはきっと、サリと戦えないよね)
イズルのやりたいように、やらせてあげたかった。それでイズルの身に危険が迫ったならば、自分がサリを手にかける。
ヘレンの中で、その覚悟は固まっていた。
(……どうしたら上手くいくんだろ)
「依頼内容の修正を求めたいのですが」
冒険者ギルド職員とイェオリを交互に見て口を開いたのは、リコリス・アデュラリアだった。
「具体的には、サリが破壊者の考えを捨てるか、喪神し授恵者としての力を失った場合の話です。その場合は討伐ではなく捕縛を希望します」
「……。ギルドとしては無理ですね。依頼として問題はないと判断して受理し、募集をかけていますから」
「……成程。では依頼人である貴方の意志を確認させてください」
申し訳なさげに回答したギルド職員に小さく頷いてみせ、リコリスはイェオリへと向き直る。彼は視線を僅かに下向けたまま、首を横に振った。
「彼女は罪人です。どちらにせよ死にます」
「だからといって、キミ達氏族が彼女を殺したい理由は? キミ達が彼女の死を利用したいだけだろう?」
視線は手元の羽根ペンに落としたまま、キオルティスが苦笑する。イェオリは一拍置いて、深く頷いた。
「それが、氏族に対する私の責任です」
「……氏族の未来に責任。結局貴方達は何一つ変わっていない」
低く、冷たく。眉ひとつ動かさぬその表情とは裏腹に、リコリスの言葉には依頼人への失望、軽蔑、怒り――あらゆる負の感情が込められているかのようだった。
「あの……ちょっとお話ししても良いでしょうか」
リコリスと視線を合わせて頷き合い、席を立つマリイ・パルティス。遣り取りを見守っていたギルド職員に声をかけると、二人で少し離れた卓へと移動した。
「私は……サリさんに罪を償っていただきたいと考えています」
「……そのように思われるのも、無理はありませんね」
ギルド職員は、沈痛な面持ちで何度か首を縦に振った。
「サリさんはエルフの信仰を利用されてしまっただけなんです。帝国過激派に接触できた情報収集能力も、戦闘能力も、人が生きる為に活かしていけるのではないでしょうか」
「……」
「私は依頼目的に背こうとしています。罰せられても構いません」
マリイは深く頭を下げた。額が膝につくほど、目いっぱい深く。
「サリさんを、ギルドで秘密裏に保護していただけませんか。どうか、彼女に更生の機会を与えてください」
ぎゅっと目を閉じたマリイの耳元で、白狼のコルデラがクーンと鳴いた。
10秒にも、10分にも、1時間にも思える時間。彼女の肩に手を置いたギルド職員の声は、優しかった。
「パルティスさん。この依頼は、依頼人が『サリの討伐』を成功条件に定めています。……つまり、依頼の成功に必要な要件は、依頼人が討伐完了と認めることです」
「……それは、そうですが」
「ギルドと依頼人、冒険者の間での契約のようなものですからね。その要件を満たしてください。ギルドとしては、それ以外は求めません」
「……! わかりました……!」
マリイは弾かれたように踵を返すと、仲間たちの座す卓へと戻っていった。
一方、6人の冒険者達と卓に残っていた依頼人のイェオリは未だ、彼らの厳しい視線を向けられていた。
「貴方達以外の人々を害したサリは確かに罪人ですが、彼女が破壊者となる原因を作った貴方達は一度でも彼女に謝罪をし、受け入れようとした事がありましたか」
リコリスの批難は、止まらない。
「そこまで大層な事を言うのなら、同じ氏族として共に罪を背負い、彼女が害した者達に贖罪をしようとは思わないのですか。全てサリに押し付け、元凶である貴方達は許される。――そんな甘い考えが、本当に周囲に受け入れられると?」
「……私は、氏族を見捨てるわけにはいきません」
「死んで楽になるよりも、生きて苦しみ続ける方が余程罰になります。サリについては、それで納得していただきたいのですが」
「――皆さん!!!!」
バンッ――と、ギルド中に響き渡るような音を立てて。
イェオリは卓を両手で叩き、立ち上がった。
「サリを殺してください。それがあなた方への依頼です」
イェオリは深く息を吐いて、告げる。
「あなた方が望まない限り、私は現地で討伐を見届けるわけではありません。ここで、あなた方の報告を待つだけです」
「……イェオリ」
イズルの唇から、無意識に言葉が漏れた。
長い、長い沈黙の末、リコリスとマリイが再び頷き合い、キオルティスとも視線を合わせる。
「そうだよねー。やっぱり殺すしかないかな」
イズルの手を引いて、立ち上がったヘレンが天井に向けて大声をあげた。
「彼女の罪を思えば、助命は些か無理があったか。私も同意だ」
「そうだね。みんな殺したくなさそうだし……って思ったけど、無理なものは無理だよね」
ナタリアとアルシエラもまた、納得したかのように首を縦に振りながら立ち上がる。
「では行こう。方針が決まった以上、長居は無用だ」
「ビッグオウムで近くまで行けるんだよね。早く行かないと、見つけられなくなるかも」
彼女らの言葉に、キオルティスは唇の端を僅かに緩めてみせた。
「そうだね。外でアーテミシアさんが待ってる。作戦会議をしよう」
●
――彼女を見つけて、その手を引いて。
――どこか遠くへ、誰にも見つからない場所まで。
依頼票を見た時。受付で名前を書いた時。
イズルの脳裏に浮かんだのは、実行する予定もない未来だった。
いつかの恋愛小説めいた未来を思い描くたび、現実が重く圧し掛かる。
冒険者ギルドの信用。エルフ達の心情。故郷の家族。
高揚感も何もない。全てを無視して行動できるほど、イズルは子どもではなかった。
「……大丈夫。上手くいくよ」
すぐ隣を歩くヘレンが、前を向いたまま呟いた。
誰かに彼女を奪われる――拭えぬ恐怖は、まだ胸の内にある。
「ありがとう」
それでも、今のイズルには。
目的を同じくする仲間に囲まれていることが、何よりも有難かった。
●
「まだ気付いていないようですね。アスタさんもまだ街道に」
街道脇の木々も利用し、身を隠しながら西へと進んでいく一行。マリイの捜波が、サリとアスタらしき気配を捉えた。
「だが、一部始終の目撃者が必要だ。……タルフネイリ側は本当に誰も来ていないのか?」
後ろから通行人が来ないかと見張っていたナタリアが、背後のアーテミシアを振り返る。
金の髪のエルフは耳を僅かにぴくつかせ、風に鼻を向けて周囲を探っていた。
「人の気配はしねえな。ま、何でもかんでも他人任せのクソヤローどものこった。戦場についてくる根性なんかねえンだろ」
フン、と鼻を鳴らして、アーテミシアは左腕を何度か曲げ伸ばしする。
(……ったく。アイツらに関わってから面倒事ばっかだぜ)
曲面装甲の小手に覆われた指をゆっくりと動かし、調子を確かめた。
今回の作戦を成功させるためには、アーテミシアの小手の一撃が確実に入らなければならない。失敗すれば、その先の予定も大きく崩れてしまうだろう。
「山猫もまだ反応してないね。通行人を待ってて日が暮れないかな?」
「あまり使われてない道らしいからね。上手くタイミングが合えばいいけど……」
ホークアイと透視を駆使して木の陰からサリを見つめるアルシエラ。隣に視線を移せば、街道の先に見えるのと同じ、灰色の外套を頭から被った女が困ったような表情で笑っている。
「それ、面白いね。ここまで真似できるんだ」
「エーテルの作用もあるからね。ここまですれば」
「少なくとも、私には区別できないかな」
再び、木の幹越しに街道の先を見るアルシエラ。サリと山猫が進んでいくのをゆっくりと追いながら、冒険者達は人の気配を探し続ける。
――そして、遂にその時は来た。
「来たな。大声でペチャクチャお喋りしてやがる」
「後ろだね」
アーテミシアの耳とキオルティスの捜波が、後方から来る周辺住民らしき数人の気配を捉えた。前方を見ていたアルシエラもまた、その緑瞳に異変を映している。
「山猫が通行人に気付いてるかも。街道のこっちの方を見てるね」
「接近前に我々に気付くかもしれん。やれるか?」
「行きます。今しかありません」
大鎌を手にしたナタリアの問いに、マリイは意を決して宣言した。
「……了解した。始めよう」
「悪いけど、本気でやらせてもらう。じゃないとバレちゃうからね」
ナタリアとアルシエラが視線を向けたのは、キオルティスだ。
彼は、顔面に大きく走る傷跡を苦笑の形に歪めてから、静かに頷いた。
●
「流れ次第では喪神を狙います。兎も角、抵抗が激しくならないうちに森へ」
「オレは側面へ回る」
まだ通行人の姿も見えない、森の中の街道へ。
リコリス、アーテミシア、マリイ、イズル、ヘレンの5人とコルデラが飛び出した。
森の際を加速していくアーテミシアとコルデラ。それを追うように、あとの4人が街道の真ん中を駆けた。
「……来たのね」
即座に動いたアスタの後ろで、サリが振り向く。弓に矢を番え、引いた。
「止めます」
リコリスの掲げた長杖が輝きを増し、4人の目の前に光の壁が召喚される。続けざまに放った魔弾がアスタの足元を掠め、その脇をアーテミシアが抜けていく。
「サリ!」
走り続けるイズルとヘレンを止めるべく、アスタが進路を変えた。光の壁の後ろからマリイが飛び出し、両者の間に魔法の光を放つ。
「サリさん! 武器を下ろしてください。話し合いましょう!」
「俺は絶対に攻撃しない。だから話をさせてくれ」
「何を……」
今にも矢を放とうとしていたサリの、緑の瞳が訝しげに揺れた。
「私が何をしたかは知っているでしょう。だから、あなた達は――っ!?」
金の髪と赤いマント。
衝撃に揺れる視界の端に、サリは見知ったそれを映していた。
景色が瞬時に流れる。空が消えて薄暗い森の木々が現れる。
「続きは森ン中だ」
アーテミシアの声をどこか遠くに聞きながら、サリは森の中の大木に叩きつけられた。
●
夕暮れが近い街道に、灰色の外套を纏った女が転がり出る。
ショートボウを支えに即座に立ち上がり、フードから金髪のこぼれるその顔を通行人に向けた。
「な、なに!? 誰? 一体どうし……」
「近づくな! それは帝国過激派に加担した例のエルフだぞ!」
「下がって。私達は冒険者。討伐依頼が出てるんだ」
女に駆け寄ろうとした女性の前へ、息を切らせたナタリアとアルシエラが立ち塞がる。
薪を集めた帰りの母と子どもの二組。通行人の4人は、概ねそのような集団に見えた。
「えっ……あのお告げを聞いたとかいう……?」
「ヒッ……!!」
思わず逃げ出そうとする母子を、ナタリアが片手で止める。油断なくサリを見据えながら、低い声で警告した。
「あの女は魔獣を飼っている。見える範囲で伏せてくれ」
「大丈夫。私達の後ろにいれば守れるから」
言い終える前に、アルシエラの白鞭が大きく振るわれる。体勢を整えたばかりのサリへと衝撃波が突き進み、外套を切り裂いてその身を打ち据えた。
「投降はしないわ。私は私の復讐をしただけ。あなた達にはわからないのよ!」
サリが叫び、弓弦を引いた。空を裂く音が響いた次の瞬間には、鋭い鏃がナタリアの左腕へと潜り込む。
「貴様は復讐と呼ぶには無辜の民を巻き込み過ぎた。――貴様の生にも決着をつけるため、その首を獲らせて貰うぞ」
身を寄せ合ってしゃがみ込む母子の視線を背中に感じながら、ナタリアは魔具を掲げて無数の光弾を生じさせた。
これはちょっと痛いぞ、と僅かに表情を歪ませて――右腕を振り下ろす。
「あっ……ああああぁぁぁあああーーーーーッッ!!!!」
容赦なく降り注いだ流星雨に全身を打たれ、思わずその場に倒れ込むサリ。ここぞとばかりにアルシエラが構えた鞭に白光のエーテルが纏わりつき、輝きを増していく。
「徹底的にやるよ。捕縛依頼じゃないからね」
振り下ろした鞭から、加速を帯びたエーテル波が撃ち放たれた。それは狙い違わずサリを打ち、確実にその生命を削っていく。
●
「思わせぶりに人を引っ掻き回しておいて、アテが外れたらそのザマかよ。オレに矢ブチ込んだ勢いはどこ行ったよ。えぇ?」
よろめきながらも立ち上がり、弓を手にするサリを前に。
木の陰から現れたアーテミシアは、戦槌を肩に担いだ格好でフフンと笑って見せた。
「あなた達、一体何なの。……私を殺す依頼を受けて来たんでしょう?」
弓を下ろさずに問うサリに対し、アーテミシアはこれみよがしな溜息をついて口を開いた。
「あぁ? 死にてーと思ってる奴を殺したって何にもならねーよ。バカバカしい。罰にだってなりゃしねえ」
「どういうつもり……? だって私は――」
サリが眉を寄せたその瞬間、アーテミシアの背後で黒い影が動いた。
獰猛な唸り声とともに金髪の女戦士が地面に突き倒され、巨大な山猫と激しい揉み合いを始める。
「サリさん、私達は戦いに来たんじゃありません!」
「サリ、アスタを止めてくれ。俺達の話を聞いてほしい」
街道から分け入ってきたマリイとイズルが声を上げ、ヘレンがアーテミシアの腕を強く引いてアスタの下から引っ張り出す。
なおも興奮するアスタの鼻先を、小瓶のようなものが掠めて割れた。地面に染みた香水の臭いを厭い、アスタが飛び退る。
「冷静に話しましょう」
瓶を投げた体勢のまま、リコリスがサリの方へ視線を向けた。戸惑いを隠せぬまま冒険者達を見つめるサリの前に、マリイがゆっくりと進み出る。
「サリさん、私は貴女を憎いとすら思っている。でもなぜでしょうね……死んでほしくないのです」
言いながら、マリイは困ったように首を傾げて見せた。
「……生まれを否定された生き辛さを、知っているから?」
目の前の女は、幾つもの罪を犯した罪人だ。
大勢を不幸にした。彼女さえいなければ、失われなかった命がある。
許し難い。同情はできない。理解もしたくない。
それでも、彼女の死を望めないのは。
(……共感、なのでしょうか)
子は、生まれる場所を選べない。彼女も――マリイも。
物憂げな色を帯びたマリイの金瞳を見返したまま、サリが片手でアスタを制した。
黒毛の大山猫は主人の合図に後ずさり、僅かな唸り声を響かせつつもその場に伏せる。
「サリ、帝国は危険すぎる。……イダ妃にも嫌疑がかかってるんだ」
「……その人に、会ってみたいと思ってるわ」
イズルが問えば、どこか現実味がない口調で返すサリ。リコリスは殆ど見えない街道を振り返って見て、再びサリへと顔を向けた。
「帝国を破壊した彼女なら、似た貴女を理解し受け入れると思いましたか。破壊すると言いながら、貴方は森と氏族に執着しているのですね」
「……執着。そうね……そうかもしれない」
マリイに向けていた弓を、彼女はゆっくりと地面へ向ける。
「……壊したら、変わると思ってた。いえ、変わればいいって」
マリイの目と鼻の先で灰色のフードが揺れて、俯いた顔を金の前髪が覆い隠した。
「……ずっと、考えてもわからなかったの。母は私を刺して、私は 良くないヒューマンに拾われた。……それから長い間、ずっと考えていたの」
「……」
「……どうして、私はこうなったのかしら。って……」
それでも森の意思のお告げであれば、仕方がない。
幼いうちは、そう信じていた。
さもなければ、母が私を殺すはずがないのだから。
「……だけど、森を出れば世界が変わる。例え奴隷の身でも」
外界と関わりを持たぬ小さな里で、安定して養える数はどれほどか。
知れば知るほど、見えてくるものがあった。
「それで、復讐を……?」
「……火でもつけてやろうと、思ったのよ」
だが森に足を踏み入れた時、声が聞こえた。
美しい世界を作るのだと。お前が望む世界を作る力を与えると。
「……見てみたかったのよ。今この森にある当たり前も、無意味な因習も、何もかも崩れてしまったら……どんな世界が、生まれるのか」
両手に握った弓と矢が、音を立てて地面に落ちる。
「……サリ。世界樹の啓示、俺も聞けたら良いって思ってた」
ポツリ、と。
一歩を踏み出したイズルが、呟くように言った。
「……そうすれば、互いに聞こえた声をすり合わせて色々判ったんじゃないかって。啓示の異変に気づいて、サリの罪を一つでも減らせたんじゃないかって」
さらに一歩、サリに近づく。
「啓示も、元はイダ妃が過激派に何か起こしたくて仕向けたのかもしれない。でも、サリはそれを知らない誰かを助ける為に使った。そうだよな」
忘れてないよー、と。
イズルの後ろから、ヘレンの声が響いた。
さらに一歩。そしてもう一歩。イズルは前に進んでいく。
「その気持ちがあれば、これからだって誰かと一緒にいられる。……サリ、こっちに来て欲しい」
差し出された青年の、自分のそれより少し大きな手を。
迷いを捨てきれない目で、サリの瞳がじっと見つめる。
「サリさんの人生、貴女の意思で選んでください。貴女の生を望む人はここにいます」
「そもそも、あんなクソヤローの思い通りに死にてえのかよ」
顔を上げれば、銀髪金目のエルフが、胸に両手を当てて見守っていた。
金髪緑目のドワーフが、頬杖をついて溜息をついていた。
「大森林……こんな狭い世界より、外の世界を旅した方が余程有意義です。棄てられたのではなく、棄ててやったのだと思えばいい」
「棄てて……」
どこか茫然として見つめるサリに、リコリスは一瞬だけ視線を外し、瞬きひとつして言葉を継ぐ。
「少なくとも私はそうしました。お告げで決められた掟で出生直後に殺される筈が生き延び、結局災いの元凶として処刑されそうになったと――そう言ったら信じます?」
リコリスが不意に投げかけたその疑問符に、サリは何かを言おうとして止めた。
しばらく彼女を見つめ、曖昧な表情を浮かべる。
「……。あなたは、そんな冗談を言う人じゃないわ」
「……設問が、簡単すぎましたか」
彼女の表情を見たリコリスがふっと息を吐き、片手を差し出したままのイズルがリコリスの代わりに微笑う。
「サリは俺の世界には絶対必要だ。これからも一緒に歩きたいし、俺はサリの笑顔まだ見てない」
金の髪を。緑色の瞳を。斜めに走る傷跡を。
まっすぐに見つめて、イズルは言った。
「何のために生きて死ぬのか、テメーで決めろ」
目の前にある手へと視線を落とし、瞳を揺らすサリの背中を。
アーテミシアの声が、押した気がした。
「迎えに来るの遅くなってごめん。サリ」
夕暮れの色が差し込む森の中、目の前の青年の姿が滲んで見えた。
遠い昔に置いてきた熱い何かが、胸の底から込み上げてくる。
差し出された手は温かく。
握り返す力は、優しかった。
●
(そろそろ本当に死んじゃったりして。大丈夫かな)
振るった白鞭の先から幾度目かの衝撃波を放ち、灰色の外套の女を打ちのめす。アルシエラの視線の先で、既に全身を血と泥に汚した女が仰向けに吹き飛び、倒れた。
「偽の啓示に頼った破壊者の末路がこれか」
後ろの観客を意識しながら、ナタリアが自身の傷をヒールで癒す。攻撃側とて、ある程度の負傷をしてみせなければ不自然となるのが痛いところだ。
かさり。
左側の森で、下草が揺れた。
そちらに目を遣ったアルシエラが、木々の間から覗く黒いものに気付く。
(来た)
ここが正念場だ。
アルシエラは鞭を女に力強く向け、ナタリア達にもわかるように宣言した。
「もう終わりにしよう。命乞いは聞かないよ」
「――! 遊びはここまでだ。貴様の生を、終わらせてやる」
アルシエラの言葉の意味を理解し、ナタリアもまた魔具を掲げる。
四つん這いになって何とか起き上がる女の身体へエーテル波と光球が吸い込まれるように着弾し、それが止めとなった。
「よし、討伐完了だ。恐ろしいものを見せてすまない」
「それじゃ、遺体は回収――あっ」
観客の母子に寄り添い、助け起こすナタリアの後ろで。
遺体に駆け寄ろうとしたアルシエラの眼前で。
森から姿を現した黒い大山猫が、獰猛な唸り声をあげて女の身体に飛び掛かった。
「遺体を持っていかれるぞ!」
大山猫が遺体の脇腹に深く牙を立て、獲物を得た野獣そのものの目付きで森の中へと引き摺り込んでいく。
後に残ったのは、地面に広がる血の染みとショートボウのみ。
「魔獣使いも、死んじゃったらただの餌ってことか……」
棒読みにならないよう最後まで気を配りながら、アルシエラは夕暮れの森を見つめ続けた。
●
「私はナタリア・フィッツジェラルド。帝国はフィッツジェラルド子爵家の者だ」
重傷を負ったキオルティスの治療を一旦イズルとマリイ、アーテミシアに任せ、ナタリアは金髪の女の傍へと歩み寄った。
「帝国過激派について何か情報を持っているなら教えてほしい。……如何せん帝国民の象徴も関係者も、独りで抱え込みやすいきらいがあるのでな。彼らが間違った判断をしないよう促したい」
「……私が知っていることは、そう多くないけれど」
金髪の女は、答えを待つ帝国貴族の顔を見つめながら、言う。
「帝国にいた頃の主人の一人が、恐らく帝国過激派に属していたわ。ザフィーアの軍に近づけたのは、彼の名前を出したから。……ザフィーアと、シグモルのアルルカンの他にも、幾つか派閥があるはず。拠点も大陸にいくつかあるようね」
「……そうか。やはり、帝国過激派の残党はまだ残っているか」
「今……現皇帝が拠点にしているのは、帝国国内の西の方のどこかの都市ね。本拠地があるようなことを言っていたわ」
「西か。帝国崩壊以降、まだ人の手が及ばぬ地だな。……君はこれから、帝国過激派やイダ妃について探るつもりだろうか。これからも情報交換ができればと思う」
「……そうね。あまり危険なことは止められてしまいそうだけれど……何かわかれば」
頷き、キオルティスの治療に戻るナタリア。入れ替わりにやってきたのは同じく初対面のアルシエラだった。
「これ、持っていっていいよ。お腹すくからね」
彼女が差し出した籐籠は、ずしりと重い。人目を避けて移動するならば、食糧と水は必要不可欠だろう。
「……ありがとう」
「いいよ。けど、これだけは言っておく」
ヒールの優しい光を生み出しながら、アルシエラは僅かに声を低くした。
「被害にあった人たちのお墓の数だけ、あたらしいサリが生まれた。その人たちのターゲットはサリ――いや、あなた。私たちが去っても第二第三の刺客が……わかるよね?」
「……ええ」
睫毛を伏せて、小さく顎を引く。
アルシエラは彼女の長い髪に軽く触れ、「あと」と続けた。
「傷は隠しておいて、髪の毛も切って染めてね」
「……努力するわ」
女はそう返すと、片手に握っていた小さな化粧ポーチを籐籠に入れる。
「お互い、無事だったね」
いつの間にか、傍らに赤毛の青年が立っていた。随分疲れた様子なのは、失血のせいか。
「……あなたは危なかったようだけどね」
返された言葉に苦笑しながら、キオルティスは彼女の傍に座った。
「これからは……生きてく意味を見付けて行こう。1人で無理なら俺たちと一緒に……ね」
夜闇が迫る森の中、太陽のような金の瞳が女に向けられる。
「そうすればきっと……生まれて良かった世界だと、思えるんじゃないかな」
「……ええ。そうなると、いいわね……」
「アスタは置いていくの?」
ヘレンが、森の中に伏せたアスタの傍から女に声をかけた。女はイズルの手を借りてゆっくり立ち上がると、相棒の隣にしゃがんで黒く艶やかな毛皮を名残惜しそうに撫でる。
「人の世界で生きるなら……この子には辛い思いをさせるかもしれないもの」
甘えたような声で唸る山猫を最後に強く抱きしめて、彼女は離れた。
「サリのこと、守ってくれてありがと」
頭を撫でたイズルの顔と、離れていく主人の顔を交互に見て。
アスタは別れを惜しむようにゆっくり円を描いて歩き回った後、暗い森の中へと消えていった。
「街道に人がいません。今のうちに出たほうが良いでしょう」
「しばらく、コルデラが周りを見ておきますね」
街道の様子を窺っていたリコリスとマリイが、女を呼ぶ。
外套と弓を置いてそちらへ向かおうとした彼女の前へ、アーテミシアが赤いマントを突き出した。
「この際だからくれてやる。顔丸出しで歩くよりゃマシだ」
「……あなた、結構優しいのね」
「テメーが速攻で捕まったらオレが困るだろーが」
ぶっきらぼうに言い放ったアーテミシアに、女は僅かに唇の端を緩めて。
そっと自分の髪を束ね、白い首筋を露わにした。
「そうね……私はここを出る前に、しっかり死んでおくことにするわ」
ヘレンの大太刀を見、彼女の目を見る。
「――やってくれる?」
●
「全て終わりました。彼女の遺体は損傷が激しく、その場で埋葬済みです。どうか静かに眠らせてあげてください」
ポーチの分だけ軽くなった荷物をさり気なく隠しながら、マリイは悲しげな表情でイェオリと対する。間髪入れず、アーテミシアが証拠品を無造作に卓の上へとぶちまけた。
「テメーらもこれで満足だろ。オレも面倒事が減ってせいせいするぜ」
無残に折れた弓。ズタボロの外套。切り落とされた長い金髪の束。
「証人が必要なら、この紙に目撃者の名前と里が書いてある」
「……。そう、ですか」
キオルティスが差し出した紙を見、イェオリは冒険者達に視線を巡らせる。
最後に見たギルド職員が何も言わず、受付へ戻っていった様を見て、彼は一度だけ――深く頷いた。
「お疲れさまでした。討伐完了です」
張りつめていた緊張の糸が、ふわりと緩む。
(……とはいえ、彼女が無辜の民を巻き込み過ぎたという事実は覆らん。タルフネイリに縁のない第三者の復讐により斃れたとて、知った事ではない)
襤褸が出ないうちに、ナタリアは踵を返した。最後にチラリとイェオリを振り返り、再び前を向く。
(連中には、やり場のない怒りを一生抱え込んで貰う)
受付で報酬を受け取り、立ち去っていく冒険者達。
しかしマリイだけは、イェオリの前から動いていなかった。
「イェオリさん。これだけは言わせてください。こんな形ではなく……違う形で頼ってほしかった。人を信じてほしかった。誰も信じないあなた達を、誰が信じましょう」
目を伏せて聞くイェオリに、マリイはしばらく言葉を切り。
再び、口を開いた。
「過去は変えられませんが未来は変えられます。自分達だけで結論を急ぐのはどうか最後にしてくださいな。……もうお会いすることはないでしょうが、お元気で」
銀の髪を靡かせて、エルフの娘が駆けていく。
仲間達とともにギルドを出た、彼女の姿が見えなくなるまで。
イェオリはただ、その背中を見つめ続けていた。
マスターコメント
ロングシナリオ難しい 報酬:多い8 / 6〜10人
2022年09月04日 00時23分48秒 公開
相談掲示板
とりあえず頭数は揃ったか。ウォリアーのアーテミシアだ ……一応聞きたいンだけど、サリの奴を殺すのに反対って奴はいるか? ショージキ、誰かのせいにしないて言っておいて、都合の悪い過去を土の下に埋めちまおうって風にしか見えねー。
ハフビシューターのアルシエラ。 討伐はする意向。
シーフのキオルティス。キオでもルティスでもお気軽に。 何方もどうぞ宜しくね! …そうだね。サリさんを殺すのに反対かどうか、か。 その相談はもう少し意見が挙がってから考えるとしても…だ。 ただの気分として聞いてくれるかな…? 俺もアーテミシアさんと同じような印象を持っているのは確かだね。 「ハイアルヴの所為にしない代わりに自身らの所為にする」 心意気は立派だと思う。立派だとは思うけれど… …結局、その原因を全てサリさんに押し付けて、無かったことにして サリさんと自分たちタルフネイリ氏族とは同じではない。 サリさんだけが異質な存在で、自分たちとは違う。同じじゃない。 だから、その証明に排除する。…とでも言っているみたいだね(苦笑
よろしくおねがいします。 個人的には反対の気持ちは強い。 ただ、不安要素がないわけじゃないし、依頼内容には不信感が強い。 依頼どおり殺せば、俺達も同じ穴のムジナだと思う。 決まったことには反対しないし従う。
シューターのマリイです。よろしくお願いしますね。 んー、反対と言えば反対かもしれません。 事の重さを思えば罪を償う必要はあり、妥当だとは思いますが、でも……なんというかね。 タルフネイリの方たちも承知してる事ではありますが、彼らは結局同じことを繰り返しているだけになりますし腹立ちます……ではなく、最善の選択肢ではないのかなと。 ただサリさんを野放しにするのは論外かなと思うので、捕らえてギルドに委ねるのもひとつかなと。その結果が死罪の可能性もありますし、生かされて何かあった場合に私たちにも責任が問われる、感じる場合もあるでしょうから……殺すべきという意見が多いならば従います。
そいやオレの意見言ってなかったな、一応 オレは殺すのには反対だな。 この前の様子とか、OPとか見ると明らかに死にたがってるというか、生きようって気持ちが見えてこねえンだよなあ。 こンなの殺しても、とても罰になるとは思えないね。やったことと迷いを抱えたまま100年くらい悶々と生きてりゃ多少は罰になるンじゃねえの? 処遇はチト難しいところだけどな。
おぉ、珍しい流れ……だね。 何か身代わりみたいな技を使うのなら作戦は乗るよ。 私はあくまで、依頼が「成功」になればいいかな。
やぁ・・・ヘレンだよ。 私も生かしたいかな・・・理由はまぁイズルやマリィ達と一緒・・・なんというか依頼主に全然共感できないんだよねー・・・。でもまずはサリを説得するところかな・・・タル・・・樽・・・なんとか族の皆さんにはサリが死んだように見せかけて生かすとか・・・できないものかなー・・・。
サリのこと、生かしたいって人多くてちょっとびっくりした。 本心言うと、嬉しい。 まだ、次の提案出すには早いかもしれないけど時間もないから出しておく。 「アスタをどうするか」 今までのハイアルブが帝国の姫であり妃からでてた啓示なら、その啓示で出会ったアスタとサリをこのまま一緒にいさせるのに不安が残るところもある。 繋がりがエーテルリンクじゃない部分も不安の一つ。 でも、この一年サリを支えていたのも事実。 みんなはどうしたいか、意見が欲しい。
キャスターのリコリス・アデュラリアと申します。 ……よろしくお願いします。 サリの生死に関してはともかくとして 今回、私達が受けた依頼内容は「『破壊者』サリの討伐」である事は念頭に置くべきでしょう。 つまり、何かしらの形で『破壊者』としてのサリは消す必要があるわけです。 マリィが言うように私もサリを野放しにする事は出来ないと思いますし タルフネイリ氏族以外への被害に対する処罰は受けるべきとも考えています。 少なくとも、帝国のイダの言葉の影響はあったとはいえ無罪放免とはいかないでしょう。 あとはギルドに判断を委ねるのは良いですが完全に任せるというよりは 私達からもどのような処罰をすべきか、提案はすべきかと思います。 アスタに関しては積極的に殺すつもりはありませんが これに関してはサリの意思次第ですね。
ヒーラーのナタリア・フィッツジェラルドだ。宜しく。 本件、ならびにサリと関わるというのは初めてになるが、サリの処遇に関しては相談の結果に従おう。 あくまで『破壊者』としてのサリを抹殺する、というのにも同意だ。 彼女が過激派にイダ妃の啓示を与えたとするなら、彼女や過激派について知ってる事を吐いて貰いたいという気持ちもあってな。 依頼主に関しても、タルフネイリの不始末はタルフネイリでつけると言っておきながら、私達に頼るという他力本願を感じたよ。 その意味では、その言葉が本気なら何で自分達だけでやろうとしないんだ?ともいうか。
とりあえず、ギルドに引き渡すのは無しだな。 殺すことを前提にあっちも依頼を受けてるンだし、ここで連れて行っても向こうが殺しちまう。 「死んだことにする」のは大前提か…イェオリを連れて行くオプションは無いな。バレる 使ってた弓とローブを首代わりに持っていくくらいかねぇ… アスタは微妙なところだな…とはいえアッチの討伐は依頼の範囲外だし、連れて行かせるという選択肢もゼロじゃねえが。 ああ、それと周りにも気をつけたほうがいいな。近隣の住民もそうだが、イェオリのヤローがコッソリ監視をつけてくる可能性もあるからな。
〉個人行動の骨子 本当は殆ど何も決まってないけど、仮プレ出したいから 接近しての説得というか、サリと話すことに重点置いてみようと思ってる。 説得はもちろんだけど、通行人が来る可能性があるなら通行人かばう振りしつつある程度の事できそうだなって思ったから。 サリを森に押し込むのも可能かなって思って。 他には、アーテミシアさんと似てて追手差し向けられてた時に攻撃されたらサリを庇ったりの対応できそうって程度。 説得だし武器は置きたいけど、追手を仮定すると置きにくいので悩み中。 死んだ証拠は髪とかも有効そうだけど女性の髪だし、サリの説得と一緒に聞く感じかな。 追手がいて自分がかち合うなら今度は始末したい気分だけど、サリの遺体的な物理的偽装案があるなら見せて返したほうが効果的だし、そこはみんなの行動に合わせて決める。
私としては、失敗も覚悟でしたね……。 サリさんを捕らえて、しかるべき組織で対処する事がタルフネイリや森に住まう方々が納得できる可能性のある落としどころかなと思っていたので……。 それでタルフネイリの悪い習慣も断ち切れたらと思いまして。 まぁ……あくまで私個人だったらこうするかなという意見なのでごり推すつもりはありませんのでご安心を? 死亡偽装も一つの選択肢として賛成でもはありますしね。 ただギルドには何かしらの形で話は通した方が良いかなと思います……といいますか、隠しきれないと思うのです。 殺す依頼を受けたとはいえ、ギルドが殺すことを推奨してたわけでもありませんし、リコリスさんのおっしゃるように私たちの方で交渉すれば可能性はなくもないのかなと。 仮にギルドに隠す場合のその後の対応が私には思いつかないので……何か良い案あるでしょうか?
私も相応にサリには何かしら声は掛けるつもりではありますが 私達を始め思う所や縁がある者はともかく 彼女によって非が無いにも関わらず被害を受けた者にとっては仇であり ただの罪人なのですから、サリが今後も他者を害する考えを変えず 捕縛し然るべき所に引き渡す事も叶わないのであれば 最後の手段として殺す事は止むを得ないかと。 仮にサリの考えを変えずに死亡偽装するのであれば そのまま野放しにせず、その命が尽きるまで監視する程度の覚悟は持つべきでしょう。 とりあえず、サリと戦闘となった際は殺さないギリギリのラインまで攻撃し 喪神出来るかどうか試し、授恵者としての力を失わせる事で 彼女の他者への脅威度は下げるつもりです。
明らかに心がへし折れてるし、これ以上なにか出来るほど根性あるようには見えないがね… また何かやればそれこそ櫓櫂の及ぶ限り追ってブチ殺すさ。 さっきも言ったけど、アレなら生きてる方が当人にとっちゃ苦痛だろ。 ま…その後自分で死んだとしてもそこまで面倒見きれねえや とりあえず肩でも外しとくか? 片手で弓は使えねーだろ。 それは置いておいて、オレはまずチャージングで突っ込んで、ドラゴンチャリオッツで木立の中までぶっ飛ばす。こっちなら見られる心配も減るし、弓相手には有利になるはずだ。 声かける諸々はその後だな。 崖下の川、なんて都合のいい場所があればそこに叩き落としてイッパツ解決なんだがなぁ。
間が空いてしまってごめん。 個人的に同じような感覚の人が居て、心強いな…と思いつつ。 『破壊者』のサリさんを殺しても、サリさん自身を殺す気はないかな。 要は社会的抹殺した上で生きていて欲しいと思う。 それを踏まえた具体案として。 アーテミシアさんが森に突っ込むことを受けた上で証拠も…ってことなら 人的証拠=証人じゃダメ、かな。街道は通行人も偶に通るらしいし、 何ならタルフネイリの密偵も居るかな、と。 そこにサリさんと冒険者が派手な戦いを始めたら…って思ってね。 要は身代わりを立てる、って形。 もしそれでも可能なら、森の中に突っ込むのは半数くらいにして あとの半数は身代わりと戦うのはどうだろう。 また、遺体回収が出来ないのはアスタに食われた、とか使えないかな? 巧く森の中でサリさんとコミュが取れたら、アスタを動かして貰って 良いタイミングで身代わりをアスタが『飲み込む振り』ってどうだろう。 因みに身代わりは俺がフェイクカバーを使っても良いし、他にサリさんと サイズ感が一緒の人に立候補して貰っても良いと思う。 …ダメ、かな。
そろそろ決めないとですね。 隠蔽に関しては確かに目撃者がいれば信ぴょう性も増しますか。 その上で埋葬したし墓は教えない、静かに眠らせてあげたいでもいいのかなと思います。遺品を持ってかれても扱いに困るかもですし。 イェオリさんには、私からもお話しようと思います……印象も悪くない方だと思っておりますので、信じてもらえるかなと。 サリさんの処遇については意見も別れているようですし、彼女にどう生きるか決めてもらうのも良いかもですね……彼女の人生ですから、サリさん自身にその気がなくては意味がありませんし。 社会的抹殺した上で別人として生きるか、罪人として生きるか。 私たちに何ができるか、各々考えますか……。 勿論譲れない意見があるというのであればそれもまたありなのかなと思います。何があっても受け入れる所存です。 あ、別人として生かす場合もギルドにも隠すという認識でよいのですよね?
身代わりは作れるっていうならそれでいいと思うぞ。どういうふうに死んだ事にするかってのが懸念だったしな。 ああ、オレは依頼人には会わずに途中で合流する形にするぜ。
身代わりという体であれ、タルフネイリの関係者とか第三者という目撃者を出すという手なら有効だと思うな。 譲れない意見も何も、私としてはサリに関しては帝国過激派について知ってる事を知りたいというくらいで。 何であれサリを生かす上で、お互いのメリット云々を提示し合うという体では交渉と弁論術を持って行く事になるな。
>身代わり とりあえず明日に出発なことも込みで、現時点での状況から 一芝居打つのはオッケーな方向で大丈夫、かな? 一応、芝居の筋書きとその時点でのサリ対応のすり合わせは 俺の方で記載しておくね。以下記載内容。 --- 【芝居】(以下タグ説明) サリの身代わりを立て、偽装殺害 サリと接触次第、森中へ突き飛ばす →半数程度で森中での交渉/説得 その間偽サリは残った半数と目立つ戦闘 →第三者にサリと冒険者との戦闘を印象付ける サリと交渉、アスタを一芝居のラストに使う →アスタは偽サリを一飲み。其の儘、森中へ消え去る 『第三者証人有』『死亡確率↑』『遺体回収不能』 以上の3つの項目をクリアにする --- もし必要そうであれば、上記タグを使うと楽…にならない、かな。とか。 あとは…サリさんを森の中で交渉説得を試みる人たちと、偽サリと 街道で戦ってくれる派手め戦闘が可能な人たちがどれだけずつ居るか…だよね。 もしこれが確定しないなら、状況は打破出来ない、かな…苦笑。 ギリギリだけど、森の中でのサリ対応と街道での一芝居との 内訳作っておくね。確実に分かっている分だけは記載済。 違ったらごめん! ・森の中での説得/交渉 アーテミシア ・森の外で証人作り(偽サリ対応) キオルティス(偽サリ)
本当は武器らしい武器は持って行きたくなかったんだけど、オリジナル化が間に合わなかったので武器はこのままで。スキルに影響出そうだから。 芝居を打つならテレパスとか必要?用意はできる。 イェオリは字数的にちょっと悩み中。一連の流れでムカつくから最後、激情に駆られた感じに見せかけて殴りたい気もするし。 ↓行き先明記。移動はちょっと難しい ・森の中での説得/交渉 アーテミシア イズル ・森の外で証人作り(偽サリ対応) キオルティス(偽サリ)
と、プレイングを提出したので最後の顔出しになりそうです。 サリさんの説得に回りますが、両方兼ねる人がいても大丈夫かなとも思います! ……ただ私も文字数がないので、証人づくりのお手伝いはちょっとできなさそうです。すみません。 ・森の中での説得/交渉 アーテミシア イズル マリイ ・森の外で証人作り(偽サリ対応) キオルティス(偽サリ)