『征竜の巫女』と水の迷い子の一夏
真柄 葉
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シナリオID:2362
オープニング
遥か眼下に巨大なローレラウラ湖を望む、山の一角。緑もほとんどない岩と砂ばかりのこの場所には、ぼろい小屋が建っている。
「あっつぅ……」
そんな小屋の中、胸元に流れていく汗を鬱陶しそうに拭ったヒルルクは、椅子から立ち上がった。
「うぅ、目がしぱしぱするぅ……」
勉強の為、ずっと本と睨めっこしながら、ノートに齧りついていたから、瞳を閉じても文字が浮かんでくるようだ。
「ちょっと休憩!」
何度か目を瞬かせて、窓から空を見上げれば日が随分と高い。
勉強に集中していると時間の感覚が曖昧になるから困る。
「お昼にしましょ。遅れたらあの子に怒られるし」
机を離れ、小屋の奥へ。
薄暗い部屋の床板を外して、地下への階段を下だった。
ひんやりとした保存庫の中から、適当に食べられそうな食材を見繕うと、籠に入れ地上に戻る。
今日は山羊のチーズと乾パン。後は塩漬け肉が少し。ナイフを取り出して食べやすいように一口サイズに切り分けた。
ヒルルクは食事を籠に入れると小屋を出て、すぐ裏にある泉へ向かう。
そこに、この隠遁生活を共にする『仲間』が暮らしていた。
「お待たせ、今日も暑いわね」
ヒルルクは泉の淵で膝をつくと、水面に手を入れ何度かかき回す。
それを合図に、水底からゆらりと影が上がって来きた。
影は水音も立てずに水面へと姿を現し、ヒルルクと視線を合わせる。
マーメイドの少女。
青白い肌と鋭い歯、魚類の尾以外は、ヒト種の少女と何も変わらない見た目をしている小さく可愛らしい女の子。
ある一件を機に、ヒルルクが保護する事になったマーメイドの少女は数奇な運命をたどり、今この山肌の小さな泉に身を寄せていた。
「いつも代わり映えのしない食事でごめんね」
ヒルルクは少女の長い前髪をわけてある髪留めの位置を直してやりながら、話しかける。
「うん、可愛い。さぁ、どうぞ」
マーメイドの少女は礼も言わず、ヒルルクが差し出した食事を手づかみで頬張り始めた。
むしゃむしゃと遠慮のない咀嚼音を響かせながら食事を胃に放り込む少女を、ヒルルクはじっと見つめる。
「うーん、美味しい?」
と問いかけるが、反応はない。
少女はヒルルクが出した食事をなにも言わずに食べている。マーメイドが何を食べるかは正直わからなかったが、今まで好き嫌いを言われた事はない。
もしかしたら、味覚がヒト種とは違うのかもと思わなくもないが、ちゃんと食べてくれているのだから大丈夫なのだろう。
ヒルルクは食べ散らかされた皿を引き上げると、またねと声をかけ、その場を後にした。
●
また別の日。ヒルルクはいつものように食事を持って泉へと向かい、水面をかき混ぜ少女に合図をした。
「……あれ?」
しかし、一向に反応がない。
いつもならすぐに浮いてくるのに……。
そう思い、ヒルルクは泉を覗き込んだ。
「……ぅわっ!」
途端、少女の顔が水面からにゅっと現れて、ヒルルクは尻餅をついてしまった。
「もぉ、悪戯はやめなさい…………えっ! どうしたの!? どこか悪いの……!!」
水面へ上がってきた少女は、どこかぐったりとしており顔に赤みが差しているようにも見える。
ヒルルクは慌てて手を伸ばし岸に引き寄せるが、少女はどこか辛そうだった。
「どこか怪我とかしたの!? それとも病気……!!」
ヒルルクは慌てて【ヒール】をかけるが、少女の状態に変化はない。
『ア……ッ……』
「……えっ、喋ったっ!?」
ぐったりと泉の淵に身を預けた少女の口から、確かに言葉らしき発音が聞こえた。
ヒルルクはすぐに顔を寄せ、消え入りそうな声に耳を傾けるが――。
「わわっ!! ちょっと、大丈夫っ!?」
少女はそれ以上呟く事はなく、苦しそうに荒い息を吐いていた。
「どどど、どうしよう! そうだ、お医者さん! ……って、こんな所にいるわけないじゃない!! えっと……お薬! ……ないわよっ!! うがぁぁぁ!!」
ヒルルクは少女の前を右往左往。頭を抱えて悲鳴にも似た声を上げる。
「そ、そうだ! 連絡! たしかニアが持たせてくれた伝書バトがあったわ! ちょっと待ってて! すぐに連絡してみるから!」
暫く呻いていたヒルルクは、何か思いだしたのか、少女に声をかけると急いで小屋へと戻っていった――――。
●
リブラネスタにあるセルッティ商会本館。
この日、貴族の屋敷かと見紛うばかりに豪華な商会の屋敷に、二つの報が届いた。
「……そう、変わりなしか」
「はい、これまで通り、特に変わった動きは見せていません」
信頼できる部下から報告を受けた、ヴィルジニア・テレーザ・セルッティはクッションの聞いた革張りの椅子に背を預ける。
「華江での動きはどうなんだい」
「彼の街での勢力拡大は変わらず進めているようです。しかし、買収や併合に関しては全て正規の手続きを踏んでいます。我々とは別の情報筋からも当たりましたが、違法性は見受けられませんね」
「ふむ……」
部下の報告に、椅子に深く腰掛けていたヴィルジニアが手を伸ばし、机の引き出しを開ける。
「これは……?」
「報告書だよ。あちら側のね」
引き出しから取り出した書類の束を机の上に投げたヴィルジニア。
「やはり何かあるとお考えなのですか?」
「今のところはまだわからない。ただ『時計』って言葉が引っかかってね」
「『信望の時計』……なるほど」
「まぁ、全然関係ない話なのかもしれないけどね。とにかく、これからも監視を続けておくれ」
「はっ」
部下は書類を受け取ると、ヴィルジニアに一礼し執務室を退室していった。
――コンコン。
「うん?」
部下が部屋を出て執務室に静寂が訪れたのも束の間、ヴィルジニアは窓を叩く硬質な音に振り向いた。
見れば窓の外に白い鳩が止まっている。
「この子は……」
ヴィルジニアは鳩を脅かさないように、そっと窓を開けると鳩を腕に誘う。
大人しく腕に乗ってきた鳩の脚には、真鍮製の筒が結び付けられていた。
ヴィルジニアは筒の蓋を開けると、中から小さな紙を取り出す。
「へぇ、随分と字が上手くなったじゃないか」
小さな紙にびっしりと記された文字をみて、差出人の成長を感じると共に、その文面を読み進めた。
「……なに?」
そこにはヴィルジニアの予想もしていなかった事が記されている。
共に生活しているマーメイドの少女の元気がない、と。
ヒルルクの混乱と焦りが伝わってくる文面には、少女の症状が事細かに記されていた。
「流石のアタシにも、マーメイドの治療方法なんてわかりゃしないよ?」
手紙を読み終えたヴィルジニアは困ったように溜息をつき、手紙を机に置いた。
「しかし、マーメイドか……なるほどね――」
椅子に背を預け、そう小さく呟いたヴィルジニアは何か思いついたのか、呼び鈴を鳴らして出ていったばかりの部下を呼ぶ。
「信頼できる医者に連絡しておくれ。それと冒険者ギルドにもだ」
程なくして戻ってきた部下に、ヴィルジニアはそう告げたのだった――。
解説
マスターより
リプレイ
「紹介状ねぇ」
「ええ。ローレラウラは長年マーマン種と湖の覇権を争い、戦い続けてきた。であれば、必ず敵を知ろうとしたはず。ならば詳しい資料が残っているのではないでしょうか」
「それを閲覧したいと」
「はい。一般的な資料であれば、冒険者特権で閲覧をすることもできましょう。しかし、禁書や軍事機密の類であればそうもいきません」
「ふむ。まぁいいよ。ただし、あそこはうちのライバルだからね。素直に聞いてくれる保証はないよ?」
「ええ。切っ掛けさえいただければ、後は私が」
交渉は任せろと自信を見せるジュストに、ヴィルジニアは口元をほころばせると、「いいだろう」とペンをとった。
●
酷暑の中、岩山を登ってきた冒険者達を、ヒルルクが焦った様子で出迎えた。
慌てるヒルルクはすぐにこっちに来てと冒険者達を誘導しようとするが。
「落ち着きな。看病する人間が慌ててちゃ、治るモンも治らないよ」
ルチル・プルメリア・グレイハーツに声をかけられ、止められた。
「一先ず話を聞かせてくれるかな。きっとその方が上手くいくと思うからさ」
それでも焦りを滲ませるヒルルクに、ハーヴィは優しく声をかけ、彼女の背を押し小屋へと導く。
小屋に集った冒険者達は、ヒルルクから事のあらましを改めて聞いていた。
ヒルルクが少女の不調の経緯を話していく中、エイル・アーティライトはヒルルク自身の不調も感じ取り、水に濡らしたタオルを渡す。
「それにしても暑いですね……彼女の不調もやっぱりこの暑さが原因なんでしょうか」
と、トーラはじんわりと浮いてくる汗を拭いながら、窓から泉の方を見た。
「その可能性は高いでしょう。医師の見解にも『夏バテ』とありましたし、一刻も早く原因を究明するべきです」
トーラに答えたエイルは、早速と診察の準備に取り掛かる。
「え、暑さ? 水に浸かってるのに……?」
「水だって熱すればお湯になる。それくらいは知っているだろう?」
と、首をひねるヒルルクに、ルチルが問いかけた。
「し、知ってるわよ! でも、お湯になんてなってないわよ。確かにちょっとぬるいかもとは思うけど」
「人にとってぬるければ、マーマン種にとっては灼熱……かもしれない」
「え……」
「調べればわかる事です。早速泉へ行かせてもらいますね」
ルチルの話に言葉を失ったヒルルクを置いて、エイル達は泉へ向かっていく。
「さて、ヒルルク」
「う、うん?」
泉へ向かった仲間達とは別に、トーラは小屋へ残っていた。
「ヒルルクはあの子にどんな食事を上げていましたか?」
「食事? わたしと同じものだけど……」
そう答えたヒルルクは、二人の生活の中で少女に与えていた食事内容を話す。
「……ふむ、今まで食べていたのに、突然食事をとらなくなったのは心配ですね。与えていた食事が保存食ばかりのようですし、そこにも原因があるのかもしれません」
「ご飯に? で、でも魚とかここじゃ獲れないし」
「そうですね、こんな場所では食料調達は望めません。という訳で――――」
そう言ってふふふと口元を釣り上げたトーラは【マジカルポケット】から大樽を取り出した。
「今日は色々持ってきましたから試してみますね。何か口に合うものがあればいいんですけど」
見れば中には大量の食材が詰め込まれている。
「わ、おいしそう!」
「心配しなくてもヒルルクの分もありますよ。あなたの食生活も改善しないといけませんからね」
先ほど聞いた食事内容に、うんざりとため息をついたトーラは、大樽から新鮮なトマトを取り出しヒルルクに渡してやった。
●
「でもよかったよ。すぐに応援を呼んでくれて」
小屋から出て泉へ向かう中、トゥーリはヒルルクと話していた。
「今まで色々あったけど人を頼れるようになったのはいい事だよ。あのまま自分で対処しようとしていたら、あの子、どうなってたかわからないもん」
「うんうん、ヒルルクさんの成長に感謝だね」
そして、並んで歩くハーヴィもヒルルクに笑顔を向ける。
「この間は全然お話しできなかったけど、今日はお話しできるかな」
ハーヴィはヒルルクから泉に視線を移し呟いた。
「話……? あっ! そう! 聞いて! あの子ね、喋ったのよ!!」
「「えっっ!?!?」」
突然の言葉に、二人は同時に声を上げた。
「一言だけだったけど、ちゃんと聞き取れる声で話したの!」
「あの子、喋れたの……?」
「わかんない、でもちゃんと『声』だったわ」
「そうなんだ、すごいな……。もしかしてヒルルクさんと同じで、あの子も勉強していたのかな」
そう言って泉を見つめるハーヴィに倣い、二人も視線を少女の元へと向けた。
●
「若干ぬるいようにも感じますが、マーマン種の適温がわかりませんね」
少女を刺激しないように、ゆっくりと泉に手を入れたクローリカ。
指先から伝わってくる温度は石清水にしてはぬるいように感じた。
「とはいえ、元の居住地とは随分と環境が違いますし、体調を崩す原因としては十分のような気もしますね」
そう呟き、クローリカは泉の中を覗き込んだ。
泉の中には、友人が「ローラ」と呼ぶと決めたマーメイドの少女がいる。
クローリカは友人から聞いていた少女と会えるのを楽しみにしていただけに、少女の不調は気がかりだった。
「少し変わってくれるか」
そんなクローリカに声をかけたルチルが、場所を代わり、水面を【サーマルアイ】で見つめる。
表層しか見れないものの、その水温はやはり高いように感じた。
「高いね。水底で暮らすマーメイドにとっては辛い温度なのかもしれない」
「やはり、この日差しの影響を受け過ぎているのでしょうか」
「その可能性もあるだろうね。ここには日差しを遮るものが何もない」
「やはり、日除けの設置が急務ですね」
「では、急ぎ移してしまいましょう」
と、二人の後ろから泉を観察していたエイルが声をかける。
「日除けを作るにしても、こんな狭い泉の周囲で作業していては、それだけでストレスになりかねません。であれば、落ち着ける場所へ一旦移動させるのが好手と言えましょう」
エイルは泉の周りに集う仲間達に同意を求めた。
「トーラが食材を入れてきた樽があります。それにマーメイドを移し、一時避難場所へ移動させるのです」
「避難場所と言いますが……どこに移すのですか? 川や湖は随分遠いと思いますが」
眼下に見える湖を指さしながら答えたクローリカに、エイルは小屋へ視線を向けた。
「あの地下に貯蔵庫があるようです。地下ならここよりずいぶんと気温が低いでしょう。少し窮屈かもしれませんが、ここに放置するよりは症状改善の可能性があります」
そう言ってエイルは仲間達を見渡す。
「そうですね。貴方がいうのであれば間違いないのでしょう」
皆に代わってクローリカがエイルに応える。
仲間達もエイルの医療知識に疑問を抱く者はなく、その意見は実行に移される事とになる。
●
「それじゃ、ヒルルクさんお願い」
ハーヴィはそういうとヒルルクを残して小屋の影へと退避する。
冒険者達がじっと見守る中、ヒルルクは泉の前に膝を折ると水面を何度かかきまぜた。すると、程なくして水面からマーメイドの少女が浮かんでくる。
「調子はどう?」
そうヒルルクが話かけるが、少女からの反応は薄い。
「やっぱりしんどそうね。でも安心して、あなたを助けてくれる人たちが来てくれたから」
ヒルルクは少女に手を差し伸べ、その手を取った。
「ちょっと狭いけど我慢してね」
そのまま、少女を引き上げたヒルルクは、小さな体を腕に抱え、冒険者達が用意した樽の中へその身を移した。
「少しの間我慢してね――みんな、お願い」
樽に軽く蓋をした後、ヒルルクが冒険者達を呼ぶ。
「ゆっくりと行こう。こぼさない様に注意して」
「快適な住処を作って見せるから、ちょっとだけ辛抱してね」
ハーヴィが指示を出し、トゥーリが声をかける中、少女の入った樽を持ち上げ小屋へと運ばれていった。
●
山へと向かった仲間達とは別行動し、ローレラウラ第一衛星都市『エレクトラ』を訪れていたヴィルヘルミナは、兵士の監視の元、軍施設の資料室に通された。
「なるほど、これはすごい量ですね」
流石に軍の施設かとヴィルヘルミナは感心する。この資料室には仇敵の情報を記した書物が沢山あった。
「倒し方を知りたいわけではないんです」
しかし、そのほとんどがマーマン種との戦闘記録。長いローレラウラの歴史はマーマン種との戦闘の歴史でもある。ヴィルヘルミナが今回知りたい情報は『殺す術』ではない。
いずれ暇が出来れば調べてみるのも面白いかと思いつつも、ヴィルヘルミナは目的の情報が書かれた本を探し、棚を移動する。
「……うん、これは」
しばらくすると、一冊の本に目が留まった。
ヴィルヘルミナは兵士に閲覧の許可を取り、本を開く。
「生息域の考察ですか」
それは、海で暮らすマーマン種と湖の種との違いを記したものだった。
「……両者に違いはない。加えて、魚と違い、マーマン種はヒトの特徴も有している。移住できる可能性は極めて高いだろう……ですか。これは誰か実験した事があるという事でしょうか?」
と、ヴィルヘルミナは本に書かれた内容を確かめるべく付き添いの兵士に問いかけてみるが、兵士はわからないと首を振る。
「ふむ……実験してみたくはありますが、ヒルルクさんが許可を出すかどうか」
もしも海へ居住場所を移せるのであれば、今後の選択肢が大きく広がる。
とはいえ、確証がない以上、保護者が許可を出す可能性は低いか。
そう思いつつ、ヴィルヘルミナは隣に在った本に手を伸ばした。
「こっちはマーマン種の食性についての考察。なるほど」
ヴィルヘルミナはページをめくっていき、ふとある項に目を止める。
「……雑食性。やはりそうですか」
そこには様々な考察と共に、実地で実験したと思われるような詳細な結果が書かれていた。
「魚に肉、野菜や果実まで。ほとんどヒト種と変わりませんね。火を通した物まで食べる。しかし、毒とわかるものや腐ったものには手をつけなかった、ですか……流石知性体といったところですね」
まさに実験。これもマーマン種を駆逐する為に必要だったのだろうかと思いつつ、ヴィルヘルミナは、兵士に向かい言った。
「兵士さん、この本は貸し出してもらえたりは……」
しかし、兵士の表情は険しくイエスともノーとも言わない。
「なるほど、ダメという事ですね。仕方ありません。記憶していきましょうか」
ヴィルヘルミナはその反応に小さくため息をつくと、本の一字一句を記憶していった――。
●
ローレラウラ中核都市『マイア』。中央議会に併設された図書館へジュストは訪れていた。
「女史の威光に感謝だね」
ジュストの周りに人気はない。
普段は入場制限されているエリアに、彼は特別に通されていた。
「さて、どこから探したものか」
かの学園やリブラネスタほどではないにしろ、ここの蔵書もかなりの数になる。
「マーマン種の病に関する直接的な記録は流石にないだろうか……ならば」
ジュストは検索範囲を広げ、ローレラウラ湖にまつわる資料に手あたり次第目を通していった。
しばらく探していると、ふと興味を引かれる資料に目が留まる。
「絵本? なんでこんなものがこんな場所に」
ここはマイアでも貴重な本が収められた場所。そこに子供向けとも思える絵本が収められている事に違和感を覚えたジュストは、本を手に取った。
それはいつ書かれたのかもわからない古い本だった。
「人とマーマン種の話のようだが……これは、両種族間に対話があったことを示唆しているのか」
絵本に文字はないものの、物語調に描かれており、人とマーメイドが出会い、交流を持っている様に見える。
「それにしてもこの絵は……」
そして、ジュストが最も気になったのが、絵に描かれた二人の人物だった。
マーマン種は女性優位の種族である為、マーメイドが描かれているのはわかる。しかし、ヒト種側も『女性』だった。
「まるで、ヒルルク嬢達のようだ」
実際にヒルルクと少女の交流を見たわけではないが、きっとこの絵本のようなのだろうと思うと、自然と笑みがこぼれる。
「二人の関係も、この絵本のようになれるのか……いや、既になっているのかもしれないな」
ジュストは絵本を棚に戻し、更なる資料を探す――――。
●
「手慣れたもね」
「ふふ、見様見真似だけどね」
「見様見真似?」
「わわっ! き、気にしないで! ちゃんと作るから任せておいてよ!」
トゥーリが主導する日除け設置作業は順調に進む。
「ところでさ……」
作業に区切りをつけ、休憩を取っていたトゥーリはヒルルクに話しかけた。
「うん?」
「ヒルルクさん、ワタシの事すごく年下に見てない?!」
「何いきなりっ!?」
「ほら、ワタシ一応、ヒルルクさんより年上だしさ!」
「えっ!?」
「ほら、そういうとこ!」
「そう言われても、トゥーリ、お子様じゃない!」
「ヒルルクさんに言われたくないよっ!」
「随分と賑やかだね」
わいわい(?)と賑やかな二人の元へ、ルチルが苦笑しながらやってきた。
「ねぇルチル。わたしとトゥーリ、どっちがお子様!」
「んなっ! そんなのヒルルクさんに決まってるよねっ!」
ルチルは裁定を求めてくる二人に、落ち着けと声をかける。
「そうだね……二択なのなら、ヒルルクだね」
「ええっ!!??」
「ほらっ!!」
「なんでよ! もしかして、歳!? 一つしか違わないわよ!」
「そうじゃない。トゥーリは最近、階段を上ったらしいからね。その差だよ」
「ん゛に゛ゃ!?」
「うん? 階段?」
びくんと飛び上がり目を見開くトゥーリに、ルチルは不敵に笑い、ヒルルクは首をかしげる。
「まぁ、そんな事より、アタイはちょっと調べものに下りるよ。それじゃ、ここはよろしくね」
トゥーリに何の事と詰め寄るヒルルクに苦笑しつつ、ルチルは山を下りて行った。
「ヒルルクさん、少しいいですか」
そんなルチルと入れ替わる様に、小屋からクローリカが戻ってきた。
「うん? どうしたの」
「ローラに与えていた食事について、もう少し詳しく聞きたいと思いまして」
と、クローリカは首をかしげるヒルルクに話す。
「先ほど聞いた話では、保存のきく食事ばかりを与えていたとか」
「え、ええ。そうね。それしかなかったから」
「なるほど……では、それが彼女の不調の一端だとは考えなかったのですか?」
「うーん……そう言われると何も言えないんだけど」
「私達は授恵者ですから、多少偏った食事であろうとも耐えられます。しかし、あの子は違う。同じ扱いをすればよいというものではない」
厳しい言葉だと思いつつも、友人が縁を求める少女である。クローリカも言葉強くならざるを得なかった。
「む……そうは言うけど、あの子も強い子よ。耐えられないって、なんでわかるの?」
しかし、ヒルルクは表情険しく反論する。
「現に体調を崩しているからですよ」
「それはそうだけど、暑さが原因かもって言ってたじゃない」
「はーーーい!! ストップ!!!」
口論に発展しそうになる二人の間にトゥーリが割って入った。
「あの子を思っての事なのはわかるけど、喧嘩したって解決しないでしょ!」
両手を広げ二人を離し、ぎろりと睨み付けるトゥーリ。
「言い争ってる姿をあの子が見たらどう思う? ヒト種って野蛮とか思われちゃうよ。だから、笑顔でいようよ。そうすれば、あの子もきっと安心するから、ね」
「……そうですね。すみません、少し言い過ぎました」
「ううん、わたしこそごめんね」
そんなトゥーリの仲裁に、クローリカとヒルルクは互いに頭を下げた。
「よろしいっ! それじゃ作業に戻ろう! 二人とも手伝ってくれるよね!」
そう言って笑顔を作ったトゥーリは、二人の手を引いて泉へと向かう――――。
●
下山したルチルは、ローレラウラ水軍の退役軍人であるラルゴの元を訪れていた。
「――あのマーメイドが調子を崩したみたいで、ヒルルクが慌ててね。今まで数多の矛を交えてきたアンタなら、何か知っているんじゃないかと寄らせてもらったわけだ」
「ふむ……頼ってもらって悪いが、マーマン共の体調不良なんか、流石にわからんぞ」
「まぁ、そうだろうね。アンタは戦ってきた側の人間だ」
「わかっているならなんで来た」
「マーメイドの不調に関する情報には正直期待していない。それよりもアンタには、マーマンの生息域や食生活について聞きたいんだ」
訝し気にルチルを見ていたラルゴは、小さくため息をつくと「それくらいなら」と、話し始める。
「生息域、というか活動域だか……正直、奴等がどの辺りに住んでいて、どこまで潜れるのかはわからん」
「実際に潜って確かめるわけにもいかないか」
「うむ。ただ、奴等は我々と縄張り争いするのに浅瀬にも出てくるし、見えない程深くにいることもある。活動範囲はかなり広いんじゃないかとは予想している」
「ふむ……湖は全て活動範囲だと」
「いや、そうとも言えん。この湖の底には大水蛇が棲んでいると言われているからな。よほどのことが無ければ、そこまで深い所には行かないだろう」
「なるほど、流石聡い種族だ」
竜種にも匹敵すると言われる大水蛇に喧嘩を吹っかける程、愚かではないという事かと、ルチルは考えた。
「まぁ、どれも推測の域を出ないがな」
そんなルチルの考えを察したのか、ラルゴはそう付け加え、食糧事情を話し始める。
マーマン種が食料とするのは魚や水草、水辺の動物や虫など多種多様らしい。
「それに『戦利品』もだ」
どこか憎々しげに話すラルゴに、ルチルはピクリと頬を動かした。
「まさか人の食料だけじゃなく、人そのものも食うのかい?」
「湖に引きずり込まれて帰ってこなかった奴はごまんといる。そういう事もあるだろうな」
ラルゴはルチルに背を向け、視線を湖へとやった。
●
「やはり、正解でしたか」
地下室に連れてこられ警戒心を露わにする少女から、エイルは一歩下がる。
「どういう事です?」
「熱に当てられたようです。この地下室に入れるだけで随分と体調が改善したようです」
トーラの問いに、エイルは元気に警戒する少女を見てそう言った。
「それじゃしばらくここに置いておく方がいいという事ですか?」
「いえ、それは悪手ですね。ここで体温の上昇が改善されても、閉所によるストレスがかかるでしょう。目的が終了次第、泉に戻す事をお勧めします」
エイルは、ルチルの残していった体温の記録や感情変化の情報を加味しつつ、トーラに指示を出す。
「それでは後をお任せします。私は泉の方へ向かいます」
そう言い残しエイルは地下室を後にした。
「ローラ、そっちに行ってもいい?」
エイルが去り、静寂が訪れた地下室でハーヴィが少女に声をかけた。
しかし、少女は答えず、警戒を続けている。
「その髪飾りつけてくれているんだね。とても嬉しいよ」
それでもハーヴィは笑顔を絶やさず、彼女の髪を彩る髪留めを指さした。
少女は髪留めを取られると勘違いしたのか、渡さないぞと両手で覆い隠す。
「そう、気に入ってくれたんだね」
「調子が戻って、ツンツン具合が増しましたね」
そんな仕草に、ハーヴィは微笑み、トーラは苦笑する。
「とはいえ、何か喋ってくれませんかね。ヒルルクが嘘を言っているとは思いませんが
何か喋ってくれないと、何を思っているのかさっぱりわりません」
トーラはハーヴィの持つ【亜人語適性】を【エーテルイミテイト】でコピーし、彼女の話すのをも待っているのだが、今のところ言葉は聞けていない。
「そうだよね、僕もこの子の『声』を聴いてみたい」
そう言って二人して少女を見るが、唸り声をあげるだけで言葉を発する様子はなかった。
「仕方ありませんね。このまま待っていても話してくれる保証もないですし、『差し入れ』で釣ってみましょうか」
「言い方」
ハーヴィはトーラに苦笑しつつ、食事の用意を手伝う。
用意したのは、卓越した料理スキルを持つトーラが丹精込めて作ったスープの皿。そして、ローレラウラ湖の新鮮な魚の切り身。更には、クローリカが用意したスイカ、トマトの野菜類や、ハーヴィの用意したスイカなどの果実が並んだ。
「何か好きな物はありますか?」
トーラは樽の前にそれらを並べると、身を引き、少女の視線を追う。
少女はどこか嬉しそうに視線を迷わせ、そして、魚の切り身に視線を止めた。
「そうですか、それがいいんですね」
トーラが切り身の乗った皿を持ち上げると、少女はひったくる様に奪い取り、勢いよく食べ始める。
「どうですか、美味しいですか?」
トーラが問いかけても、夢中で食べる少女から反応はない。
「きっと美味しいんじゃないかな。ちょっと、聞いてみるよ」
「え?」
首をかしげるトーラに代わり、ハーヴィは少女にそっと近づき手を伸ばした。
少女はびくりと肩をすくませるが、逃げ場がないと思い出したのか、ぎゅっと目を閉じる。
「怖がらせてごめん、すぐに終わるから」
ハーヴィは優しく声をかけると、少女に肩に手を触れた。
「……どうでしたか?」
トーラがハーヴィに問いかける。
彼は少女の肩からすぐに手を放してから、じっと自分の手を見つめている。
「……『恐怖』『不信』」
「うあっ、見事に負の感情ばかりですね……」
「それから、『感謝』」
「え……?」
「よろこんで、くれた。喜んでくれたよ、トーラさん!」
視線を上げたハーヴィは、嬉しそうに破顔した。
「ほ、本当ですか! よかった! よかったですね! ハーヴィさん!」
歓喜に沸く二人は手を取り喜び合うも、はしゃぎ過ぎたかと口元を押さえ、そーっと少女の方へ視線を移す。すると――。
「トーラさん」
「はい、ハーヴィさん」
「これ……僕の見間違いじゃないよね」
「たぶん、大丈夫だと思います。彼女……笑ってますよ」
少女はほんのわずかではあるが、口元に笑みを浮かべていた――。
●
各々情報収集を行っていた三人は合流し、小舟で湖へと漕ぎ出した。
目指すのはヒトとマーマンとの勢力圏の境。そこが最も『住環境』に近いと踏んだからだ。
三人は船を進める中で、互いが手に入れてきた情報を交換し、考察していく。
「……結局、元の場所へ戻すのが最適解なんだろうね」
ジュストが流れる水面を眺めながら呟いた。
「不調も環境が変わり過ぎたせい、ですか。確かに狭い泉に閉じ込められていては、ストレスもたまるでしょうね」
隣ではヴィルヘルミナが水面に手を伸ばし指先を濡らす。
「ああ、水温もこちらの方がかなり低い。そして何より、広い。それに食べ物も豊富にあるだろう」
船尾に座るルチルが水面を【サーマルアイ】で見つめ答えた。
「こうして改めて考えると、ただ敵として対峙していたマーマン種にも、家族があり生活がある、か……」
ジュストは水面の奥にいるだろう亜人たちの生活を思う。
「それにしても『絵本』の話はとても興味深いですね。なぜ一般閲覧禁止エリアに?」
と、ヴィルヘルミナがジュストの話を思い出し、問いかけた。
「公に出来ない何かがある……なんて考えるのは穿ちすぎか?」
「敵であるマーマン種と交流があると知られたら、まずいと考える人間がいるのかもしれないね」
鋭い視線を向けてくるルチルに、ジュストは肩をすくめて答える。
「ローレラウラの敵はマーマンでなくてはならない……きっと、そう考える『大人』もいるのでしょうね」
そう呟いてヴィルヘルミナはマーメイドの少女がいる山を見上げた――。
●
「お疲れさまです。順調のようですね」
泉へ戻ってきたエイルは、工事に汗を流す三人に声をかけた。
日除けを作る作業は順調に進み、後は屋根をかけるだけになっている。
「そちらはもういいのですか?」
「ええ、心身のケアをお任せしてきました。顔も見た事のない人間よりは、多少警戒心も薄れるでしょうし」
クローリカの問いかけにエイルは淡々と答えると、泉の傍に膝を折り、手杓で泉の水を掬った。
「……あまり綺麗とは言えませんね」
一見澄んだ綺麗な水のようにも見えるが、じっと目を凝らすと小さな異物が浮かんで見える。
「それって、あの子の……」
「剥がれ落ちた皮脂や排泄物でしょうね。ヒルルク、泉の掃除の頻度は?」
排水先の無い小さな泉は不純物が溜まりやすい。中に生物が住んでいればなおの事だ。
エイルは顔を上げヒルルクに問いかけた。
「えっと、目についたものは取るようにしてたけど……3日に一回くらいかも」
「なるほど……」
ヒルルクの答えに頷いたエイルは、おもむろに掬った水を口に含んだ。
「だ、大丈夫なんですか……その水を飲んで」
心配するクローリカを他所に、エイルは平然と吟味している。
「問題ありません。それより水が留まっているのはよくないですね」
「あ、それはワタシも思ったんだ。ここに水の流れでも作れればいいんだけど、下手に拡張すると水量が足りなくなる可能性があるんだよね。運動不足もあるだろうから、広げてあげたいんだけど」
濡れた口を拭ったエイルに、トゥーリが答えた。
「水量の確保は難しいですか?」
「うーん、水源を少し掘ってみたんだけど、あんまり変わらなかったんだよね。地質学に詳しい人が居れば、詳しくわかるんだろうけど」
「ふむ……」
「ですから、今はせめて日除けで……って、何やってるんですか!?」
説明途中にいきなり脱ぎだしたエイルを見て、クローリカは慌ててマントで彼女を隠す。
「水温を調べてきます。水面はかなり温められていますが、底がどうなっているのかも確認しておきます」
慌てる三人の事など気にもせず、素っ裸になったエイルは躊躇うことなく泉へ飛び込んだ。
しばらくして、エイルが上がってきた。すぐに水温の報告をしようとするエイルに、三人はそんなことよりっ! と急いで服を着せてやった。
「底の水温も高いですね。水面とあまり変わらない。地下室に入れただけで多少の改善がみられたことといい、水底の水温といい、やはりあのマーメイドの少女は『のぼせた』とみるべきでしょう」
「そうなんだ。やっぱり、日除けは正解かな」
「現状、それが最善手でしょう。湖に戻すのが一番だとは思いますが」
「うーん……やっぱりそうだよね」
エイルの話に、ヒルルクは顔をしかめる。
保護した時の少女の扱いを知る彼女からすれば、ローレラウラ湖に戻すのは気が進まないのだろう。
「今はとにかく、日除けの効果に期待しようよ。ダメならまた考えればいいんじゃないかな」
トゥーリの言葉に三人は頷き、屋根を乗せる作業を始めた。
●
「おぉこれは、なかなか立派じゃないか」
「でしょでしょ! 我ながらなかなかなものになったと思うんだよ!」
山を登ってきたジュストに、トゥーリはえっへんと胸を張る。
「それにね。完全に日光を遮るのは体に悪いかと思って、屋根は開閉式にしてるんだよ!」
「なるほど、それはいいアイデアだ。冬は逆に日差しがあった方がいいだろうしね」
「うんうん。本当は泉自体を広げてあげたかったんだけどね」
「それはゆくゆく考えればいい。まずは少しずつ様子を見よう」
と、トゥーリとジュストが話していると――。
「皆、ローラを戻すから少し避けてー!」
ハーヴィとトーラが小屋から樽を運んできた。
泉の前に集っていた者達は、怖がらせてはいけないと距離を取る。
「それじゃ、戻すね」
「ええ、怖がらせないようにゆっくりと――」
仲間達の気配が遠のいたことを確認した二人が、ゆっくりと樽を傾けると、あふれ出した水と共に少女がするりと泉へと戻る。
少女は少しの間、不思議そうに首をかしげていたが、水温を確かめるように一周すると、水底へと潜っていった。
そんな様子を見つめながら、エイルとルチルはヒルルクに話しかけた。
「これからも衛生面には気を付けてください。泉の掃除はできるだけこまめに」
「うん、わかったわ。できるだけ綺麗にするようにする」
「それに、心労の面が解決されたわけじゃない。もしまた弱るようなら、下山も考えるんだ。一日二日程度なら、ラルゴの所に身を寄せても見つかりはしないだろう」
「……なるほど、わかったわ。ありがとう二人共」
二人の提案にヒルルクは頭を下げた。
「みなさん、お疲れさまです。差し入れを用意してきましたので、少し休憩しませんか」
「冷たい野菜や飲み物も用意してあります。涼んでください」
泉を遠巻きに見つめていた仲間達に、ヴィルヘルミナとクローリカが小屋の中から声をかける。二人は作業や調査でろくに食事もしていないだろう仲間達の事を思い、簡単なおやつを用意していた。
二人に言われ、仲間達はそういえばとようやく空腹を思い出し、小屋の中へと戻っていった。
皆が差し入れで一息入れている中、トゥーリとジュストは泉へと戻ってきた。
「これからももっと仲良くなっていけるといいね。お話してみたいし」
「話をしてみたいか……それにしても不思議なマーメイドだ」
「不思議?」
「ああ、人の言葉を話せるかもしれないというのももちろんだけど、このマーメイドが生贄のように捧げられていた事だ。仮にも特異個体なんだろう?」
「あー、うん。そうだね、確かにそんな感じだったよ」
ジュストに言われ、トゥーリは少女と初めて出会った時を思い出す。
彼女は岩礁に鎖で縛りつけられ、ジュストが言うように『生贄』のようだった。
「やはり彼女は、人との交わりの末に生まれた禁忌の存在」
「え、それって……」
「はは、考え過ぎかな」
驚くトゥーリに、ジュストはおどけるように微笑む。
「ともかく、二人の彼女の物語はまだまだ続きそうだ。これは目が離せないねぇ」
ジュストは泉を眺めながら、そう呟いたのだった――――。
マスターコメント
ロングシナリオ普通 報酬:標準8 / 6〜8人
2022年08月04日 20時38分36秒 公開
相談掲示板
トーラです。 よろしくお願いします! ホームシック的な不調なのでしょうか? 暑さ対策の他に、散歩に出たり、食事をマーメイドが好むものにしてみるとかが浮かびますけど、マーマンが好む食べ物ってどんなものでしょう? 新鮮な魚を生で…?
キャスターのジュストだ。 マーメイドの少女に関わるのは今回が初になるけどよろしくね。 今いる場所に移る前と変わったもの、例えば水や食事、気候なども体調不良の原因かもしれないな。 俺はそのあたり、マーメイドというかマーマン種の生態について文献で調べてみようかなと思っているよ。 あとはサーマルアイで水温や体温を調べてみたり、エンパシーで他覚的には分からない症状を探ってみたり、好きそうなものを差し入れるのも有効かなとは思っているけれどこれはマーメイドの少女と交流を持った人の方が向いていそうな気もするね。
過去の報告書で既出の情報を見落としていたら申し訳無いんだが…… Q1: リブラネスタやローレラウラにはマーマン種に関する文献や資料が置いてある施設、図書館や資料館、研究機関があるという認識で良いのだろうか? マーメイドにゆかりがある土地と言えば大陸各地の海岸、および湖や大河など水辺で、その2都市も含まれると思うのだけれど、書物が集められている場所は限られているから確認しておきたくてね。 行動(プレイング)の中でヴィルジニア女史に確認した方が良い事柄なら、回答は差し控えて貰って構わない。
ウォーリアのクローリカです。 ヒルルク様が保護された人魚さんの具合が悪いと…、夏バテにストレス…。 元いたであろう湖と今いる泉では環境が大きく違いますからね。今は夏ですし、小さな水場では水温もすぐに上がってしまうでしょうし。 それに与えられている食料が乾パン・チーズ・塩漬け肉。ヒルルク様が変わり映えしないと言ってますしいつもこのようなものなんでしょうね。 かなり栄養バランスが……。なんか後ろの方から「こんなの壊血病まっしぐらじゃないか!!」と聞こえてきます。(( 新鮮な果物や野菜を与えてみましょうか。
ああ、質問だね。なになに……。 Q1: リブラネスタやローレラウラにはマーマン種に関する文献や資料が置いてある施設、図書館や資料館、研究機関があるという認識で良いのだろうか? マーメイドにゆかりがある土地と言えば大陸各地の海岸、および湖や大河など水辺で、その2都市も含まれると思うのだけれど、書物が集められている場所は限られているから確認しておきたくてね。 A1:ああ、その通りだよ。マーマンの事が知りたければ、接点の多い場所で文献や伝承を調べるのが一番早い。アンタの考えるように、その地域の図書館なり研究施設なりを調べれば文献や伝承が出てくる可能性はあるだろうね。まぁ、あの子の囲っているマーメイドがローレラウラに住んでいたらしいから、ローレラウラの中核都市「マイア」か、水軍のいる第一衛星都市「エレクトラ」辺りに行けば何かわかるかもしれないね。
ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 人魚は初めてですが、善処する事にしましょう。 元住んでいた所との水質の違いなどは確かに気になりますね。先に挙げられているホームシックなど環境の変化に適応しきれていない線もありますし。 あとは食事でしょうか、火を使う習慣が無ければ生物がメインでしょうし。必要な栄養が不足している可能性もありますか。 原因が一つとも限りませんし、色々な面から探りを入れるくらいでちょうど良さそうですね。 亜人語適性があれば言葉も断片的に理解出来たりするかもしれません。確証はありませんが。
エイル・アーティライトです。 どうぞよろしくお願いします。 目下、症状の悪化の恐れのある人魚へ応急処置を施す必要があります。 現在の場所に住処を定めてから体調不良が見られなかったのであればここ最近の状況による環境の変化、指摘されてる通り、現在の気候の影響を受けた可能性は高いと思われます。 ですので体温を下げる為、現地で最も気温の低いと思われる保存庫への移送を提案したいです。 樽など水と一緒に人魚が入れる物があれば乾燥も避けられるかと。 また現地を調査して判断しますが、気温と日射による泉の水温上昇の疑いが強いのであれば対策の一環として人の手で日陰を作る事も提案したいです。
ハーヴィだよ、よろしくね! 気候の影響を受けた可能性は大いにあるよね。涼しいところへの移動は僕も考えてる。 保存庫は一時的な対処になっちゃう可能性が高いから、その間に泉の方の対策をするのが必須かな……。 んー、氷を入れるとか? も考えたんだけど、それも一時凌ぎになっちゃうかな。 亜人語適性は持ってるから、僕自身はマーメイドとの対話をメインにしよっかなって思ってるよ。 エンパシーは……んん、ずっと威嚇されてきたから、今も触れるか分かんないな……でも、試してみる価値はありそう。良かったらそっちも僕が持って行こうか?
情報屋のルチルだ。 マーメイドの少女に夏バテ疑惑か。水の中は涼しいだろうが夏の気温だとそうも言ってられそうだね。 サーマルアイを持ち込んで水温を見る予定はあったからスキル枠を分担するならこっちで引き受けておくよ。 資料はヴィルジニア嬢の挙げている場所の他に、人魚絡みの事情を知っているローレラウラ海軍の親子もいたね。 彼らから情報を聞いてみるのもよさそうだ。 で、原因が暑さだったと仮定しての対策か。 日陰を作るだけでも温度の上昇は抑えられそうだね。 資材を組み合わせて洞穴のような退避場所を作るとか。 あまり動かし続けるのは避けたいが日陰作りが上手く行かないなら一時的な避難先への移動も要検討だね。 涼しい保管庫の移すのは治療や準備のための退避として。 話を回せば“荷物”の一時的な保管として樽を持ち込んでも早々疑われないだろう。
トゥーリだよ、よろしくね! 今のところから場所を移すなんていうのも選択肢に入ってくるんだね。かなり大がかりな話なんだ…… ・ホームシック説 ・食べ物 ・暑さ、夏バテ ・環境の変化 今挙がってる理由ってこれぐらい? 調査とかも含めると、結構しっかり手分けしないと手が回らなくなりそうだね……!
ローラ…マーメイドの少女は魚の下半身を人のような二足歩行に変えれるので、体調不良で変化が出来ないのでなければ徒歩での連れ出しも良いのではないでしょうか? ただ、安静に移動したいのであれば馬車とミニビヒモーも出せるので言って貰えたら。 手分けをするなら、わたしは食べ物を担当してみましょうか。 そのままの魚とかが良いかもしれませんけど、一応調理と食材保管のためのマジカルポケットで行くつもりです。 それと、ハーヴィさんが亜人語適正を用意していくならエーテルイミテイトで模倣させて貰えないでしょうか?
>徒歩の連れ出し 万一見られちゃった場合の対策としても二本足への変化は賛成なんだけど、身体が弱ってるのなら徒歩での移動はちょっと大変なんじゃないかな……なんて思ったり。負担が掛かりそうなのが心配。 個人的には馬車での移動の方が安心な気がするな。トーラさんが出してくれるのならお願いしたいかも。 ルチルさんの言う、荷物への偽装案もいいと思う。 > エーテルイミテイト 僕は全然構わないよ、どうぞどうぞ遠慮なく。 調べてみたら新しいスキルなんだね。どんな風になるのか楽しみだな。 ヒルルクさんは僕達よりもマーメイドのあの子と馴染んでいるから、落ち着かせたら協力をお願いしたいなと思ってるよ。 食べ物……普通のご飯類の他に、水分補給も兼ねてフルーツ類とかレモネードなんてどうかな、と思ったり。ヴィルジニアさんなら用意出来そうかな?
ありがとうごぞいます! それでは馬車とエーテルイミテイトを用意していきますね。
日陰を作るのが難しい場合の避暑地への退避には賛成。 ですが体調の戻らないうちの長距離の移動には反対です。 症状を悪化させる恐れがあります。 また場所が現地が山の一角との事で馬車が使えるのか疑問です。 それと行き先について言及がありませんが、眼下に見えるローレラウラ湖を想定してるという事で良いのですか? マーメイドの少女を何故この泉に潜ませているのか、背景について知りませんが公に出来ない存在ならどこへ移動させるにも慎重に行う必要があるのでは? 日陰については専門外なので形などに拘りはありませんが、岩の隙間から湧いているのであればその付近は温度が他より低く安定させ易いかも知れません。
資料を調べる方はどれだけいます?手が足りなければ資料検索セットしてそちらの方に向かう事も考えていますが。
女史は質問への回答ありがとう。 俺は資料を調べる予定だね。 ローレラウラの中核都市「マイア」か、水軍のいる第一衛星都市「エレクトラ」あたりが資料ありそうな場所ということで俺は取り敢えずマイアの方へ向かう予定。 もし他にも資料検索にあたってくれる人がいたらエレクトラの方をあたってくれると助かるな。 対話や移動、応急処置として必要な設備に関してはお任せしてしまう形になるけれど、調査の結果マーメイドに適した食料や環境などが解ったらヴィルジニア女史に必要なものを用意して貰うよう依頼はするつもりだよ。
ひとまずは泉のところに日陰を作れないか検討と、それで改善しないなら涼しい場所に移送という事でしょうか。 私はマジカルポケットで生鮮食品あたりを持ち込んでみようかと思います。
うん、まずは日陰作りだよね。 場所の移動はあくまで最終手段、その移動先も資料検索の結果次第かなと思ってるよ。 最悪、前回までの居場所に戻す感じになるのかな……リスクはあるけど、ローレラウラ湖に戻すよりはマシかなと。議会との対立もあるし、あそこの方が危ないと思う。 山岳地帯で馬車が入れないなら、馬車のあるところまでは担ぐとかするしかないかな。僕が担架を持ってくよ。
そうですね。 移動は最終手段ということで、泉に陰を 作ることを優先しますね。
他所への移動はあくまでも最終手段のつもりだ。 今のように見つかりづらく、適した環境の泉を見つけるのは骨が折れそうだからねえ。 >個人 先に言ったように、マーマンの生息地への実地調査やローレラウラ海軍の関係者で顔見知りに話を聞きに行く方向で考えている。 話を聞くならヒルルクも連れて行った方がよいかと考えていたが、今の所人魚と意志疎通らしき事ができているのはヒルルクだからね。 人魚に対して「こうして欲しい」ってのをヒルルクに伝えて欲しいというのがあれば競合しないつもりでいく。
個人行動どうしようかな……基本的には湖の環境を思い出して、土木工事で何とかする感じを考えてるよ 馬車のセットと、マジカルポケットを持ち込もうかな 嵩張りそうな荷物がある人は運ぶの手伝うよ
>資料 では、私はエレクトラの方を調べてみましょう >場所を移す 移す必要がないならそちらの方が良いですね 万が一もありますし、移動場所の候補くらいは探しておきましょうか