【西局】豚と狼
弓月 蒼
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シナリオID:2241
オープニング
インバラ。ヴァッハ。ラドゥリ。彼らは王国に属し砂漠で生きる所謂『砂漠の民』である。
褐色の肌に高い鼻。複雑に混ざった血。中原において異質と言える彼らは、他に安住の地を持たない。
例え王国に臣従しようとその心には祖霊への敬意が在り、縁に厚く情も深い。
余所者に対しては一定の心情的距離がある物の、異種族差別も生粋の王国民程ではなく概ね善良。
そんな彼らにとって、シラーの神の名の下に"従わぬ者には死を"とばかりに排他を徹底する。
蛮族組織『太信党』は、非常に厄介ではあっても決して"明確な敵"ではなかった。
彼らは少数部族であり、砂漠で生きる上での必要最低限を超える程は戦う力を持ち合わせないが故に。
相争うことよりも協調と融和。助け合いを旨として生きて来た。そうでなければ生きてこれなかった。
その生活はあくまで自然に根差した物で、質素で素朴と言う他無い物だったが――――
恐らく彼らはそんな日々の中でも、彼らなりの幸福を積み上げ豊かに生きて来た事だろう。
――――この日、突然に日常を奪われるまでは。
●蛮族組織『太信党』
北方を除く『王国』国境の凡そ半分は、地平線すら描く砂の大地である。
東にイグノ。西にシラー。これら広大な砂漠に対応すべく国も東西辺境伯を置く事で応じているが。
とは言え砂漠は急勾配に流砂に砂丘にと死角が多く。蛮族の数も中央の比ではない。
一方、向いてはいないが多数で協力すれば生きていけない程ではない、と言えるのもまた事実であり。
こういった地方に脛に傷持つ者が逃げ込む事も。或いは、適者生存の結果と考えれば避け得ない話と言えた。
そんな『王国』西方鎮守――――アクファリテ西方辺境伯領。
ことは、その土地で昨今攻勢を強めている蛮族『太信党』なる組織に――――端を発する。
「『太信党』はいわゆる信仰団体です。党首のウザリ・クル・タハーラを筆頭に多くの授恵者を抱え。
シラー砂漠最大級の蛮族組織との呼び声と共に王国西方の脅威であると目されています」
『王都』グランスパーダの冒険者ギルド職員から伝えられたその内容は、文字通り伝聞でしかないが。
とは言え西方辺境伯領とその傘下である貴族達が中心で賄われる王国西方防衛戦線。
そこで出された依頼が――――『王都』の冒険者ギルドまで届くとなるとこれは只事ではない。
「ここ数年『太信党』はあまり活動していなかったのですが、最近になり立て続けに事件を起こしており。
この度遂に『王国』も本腰を入れてこれを対処するべく動き出したようです」
しかし、最前線には王国へ恭順の意を示しながら戦う力を持たない小規模部族も居る。
此度の仕事はその一部。特に数の少ない小さな集落への救援活動であるのだとか。
『太信党』からすればシラーの神に帰依すべき砂漠の民が『王国』に従う事は先祖への裏切りであり。
見せしめとしての蹂躙を目的とする彼らから、如何に避難民を護るか……と言う話になる訳だが。
「コゾホ集落より更に南方の小集落。インバラ、ヴァッハ、ラドゥリの三部族が皆様の担当です。
いずれも避難民として王国が保護する予定ですが……」
そう告げる『王都』冒険者ギルドの職員は、依頼票に記された特記事項を指さす。
それは、シラー砂漠において"凄腕"と知られる傭兵団の参戦を意味する物であり――――
「今朝入った情報から達成難度が1つ引き上げられました。
厳しい戦いが想定されます。どうぞ依頼受領の際はくれぐれもご注意下さい」
●『砂狼』強襲
「アディ殿が討たれ好都ご……こほん。組織の再編も忙しない時期だと言うのに。
テクホテップなどと言う下賤な吸血鬼の墳墓にああも拘るとは……ウザリ殿にも困った物だ」
岩場に腰掛けた如何にも"砂漠の民"然とした黒髪褐色肌の美丈夫。
『砂狼』シャムハーン・ラハマディは双眼鏡越しに目標の集落を確認し、後背から掛かった声へ視線を向ける。
色白の肌の太った中年男。シラー砂漠でこんな肌を保とうと思えば金の湧く井戸が必要の筈で。
正しく。彼が湯水の如く金が使える立場に居ただろうことはそれだけで証明されている。
「そうぼやくもんでもないぜ御主人。お陰で伸び伸びやれてんでしょう?」
「そもそもわしはこの様に前線に出るべき人材ではないのだ! 『太信党』に幾ら積んだと思っている!!」
憤懣遣る形無し。と言った体で苛々を募らせる声の主はザスタファ・ザルムザーリ。
元は西方辺境伯麾下の貴族だったが、『太信党』党首ウザリの甘言に転がされ私財を投げ打ち。
党幹部の地位を買ったと言われる人物である。結果、領は傾き身分は失うも”金”だけは残った。
砂漠専門の"傭兵"であるシャムハーンからすれば裏表が無く金払いの良い稀有な太客だが――――
(ま、少しは良い思いでもさせてやりたいとこだねえ)
授恵者ですらなく、組織の力学と言う部分がまるでダメなザスタファでは出世の目は望めないが。
しかし一方。前線に派遣されるに当たりシャムハーン達を引き当てた"運"は決して悪くない。
「オゥケイオゥケイ、分かりましたって。そんじゃこうしましょう。
御主人はこの野営地の天幕でのんびりしてて下さい。その間に俺らがここらの集落を潰して来る」
「……何? そんな事を言って金だけ持って逃亡するのではあるまいな?」
「ハハハ、傭兵ってな信用商売なんです。そこらは俺達を信じて貰うしかない」
目配せすれば、ザスタファの周囲で儀礼剣を研ぎ、或いは弩を組み立てていた仲間達が二ヤリと笑う。
実際問題、足手纏いを連れて襲撃を繰り返す位であれば、置いて行った方が話は早い。
「……西方辺境伯は今回の一大攻勢に際し大勢の冒険者を雇ったと聞く。出来るのか?」
その問は、少なからずシャムハーン達のプライドを擽った。人間的にはダメな依頼主だが。
なるほど腐っても元貴族。人の使い方を良く知っている。肩を竦め、犬歯も露わに『砂狼』が笑む。
「見た感じ、護兵団もケルソーも不在の寄せ集めと来たもんだ。
中原でならともかくも、ただ力が強えだけの素人共にてめえの庭で負けやしねえさ」
仲間が連れて来た砂蜥蜴の手綱を取り、身を翻してその背にとび乗るや鞭を入れる。
"魔獣使い"の仲間が手塩にかけ支配下に置いた長に率いられる砂蜥蜴の一群は、傭兵達にとっての虎の子
彼らがその支配域
ここで上手く事が運べば――――砂漠の民は怒り、西境は荒れる。この仕事は、きっと次へと繋がるだろう。
解説
マスターより
リプレイ
砂漠と言う地形には平野とは異なる性質が複数存在する。
1つ、移動する際体力を奪われる。2つ。障害物が極めて乏しい。3つ。迷彩の如き砂一色が方角と距離を惑わす。
故、砂漠における戦闘の際の定石は、先ず岩場を探す事。そして高所を取る事である。
前者は体力温存の為。後者は俯瞰により索敵を効率的に行う為であり、彼らは姿を気取られる事を殊更に厭う。
「狙いは決まりましたかいボス?」
「何か煙が上がってんなあ。……まさかとは思うが……狼煙か?」
双眼鏡越しに見ていたインバラの集落で上がる煙。まさかこの期に及んで食事の準備も無いだろう。
とは言え、立地を考えればインバラが何かしら合図を出してそれを補足出来るのは精々隣のヴァッハまで。
勿論、狼煙自体が此方を惑わす迷彩
傭兵と言うのは“戦果”と“勝利”を売る仕事だ。無策で仕掛けに飛び込むなど彼らの価値観では下の下と言って良い。
「よぉし、ラドゥリを経由しヴァッハへ回り込む――――! 野郎共、俺に続け……!!」
実に十頭もの砂蜥蜴
その勢いを示すかの様に、一瞬は大いに上がった砂埃も、砂漠特有の乾いた風へと掻き消されていき――――
――――一方、インバラ集落内では族長と冒険者との間で調整が行われていた。
「例えこれより急ぎ脱出の準備を整えても、捕捉される可能性が高いと言えます」
「し、しかし既に『太信党』の襲撃は始まっているのです。そんな悠長な……」
「大人はともかく子供や老人が、西方辺境伯の保護を求める所まで体力が保ちますか……?」
『弁舌の魔術師』キーゼ、そして『気高き白
両名の訴えに族長は難しげに眉を寄せる。確かに、インバラ集落は逃亡の準備が一際遅れていた。
それは彼らの部族が最も数が少なく、老人が多い為に動きの自由が効かない。
老人達の多くはこの場に留まり土地に殉ずる事を望んでいた。説き伏せるのも容易ではなく。
「……本当に、どうにかなるのでしょうか」
「出来ることを、精一杯させて頂きます」
「僕も彼女も、そこそこ修羅場は見ておりますので」
キーゼが出した依頼表の写しを見て族長が頷くと。彼と集落の若衆の動きは早かった。
直ぐ様煮炊きをはじめ、普段通りの生活をしている風を装いながら集落内に障害物を設置していく。
外に出て、場合によっては集落内での戦闘も考慮している2人は15人規模と言う小さな集落を見回るも。
部族の半数以上を占める老人達は、動かず済んだ事にほっとしている様に見えた。
“力あるものは、力無きものを護るために在る”――――そんな、家族の言葉に恥じぬように。
「……来ると思います?」
力無き者を、護るべき故郷ごと犠牲にする訳にはいかないと。悲痛なまでの覚悟を固めるコルネリウスの問に。
聞かれた側のキーゼが至って不思議そうに視線を返した。確かに、彼女はそういうつもりなのだろうけれど。
「来ないでしょう。少なくとも当分は」
「……え?」
「準備に手間取る姿を見せれば狙われるでしょうが、此方は露骨なほど籠城の構えを見せています」
「ええと、それは……つまり」
「“傭兵”と言う業種は“成果が全て”で、賃金の分だけしか働きません。
今回の様な仕事で、故意に“時間稼ぎ”を狙う様な拠点は……当然、後回しにされますよね?」
振り
傭兵は信用商売だ。“勝利”等と言う不安定な商材は、1つしくじるだけで長く響く。
時間が掛かりそうだ――――と、思われられれば優先順位を下げられる。単純な話でしかない。
「な、そんな事、一言も……」
敵側とて戦力は無限にない。砂漠を駆け回れば疲労する。最後に来る余力があるかは、五分五分か。
これは結局。如何に傭兵たちに“割に合わない”と思わせるか――――と言う戦いだ。
「尋ねられませんでしたからね。まあ、なので――――」
戦意を研いでいたコルネリウスが呆気に取られるも、其処まで逐一説明する理由もない。
インバラ集落が十中八九安全であるとしても、戦いに“紛れ”は付き物なのだから。
楽な仕事ですよ、と。一言呟くと。キーゼは狼煙の如く棚引く夕餉の証に瞳を細めた。
●砂狼強襲
インバラの隣接集落と言う位置関係にあるヴァッハ集落内。
既に移動準備まで済んでいる同集落は、成人と子供の割合が高く、老人を全て驢馬に乗せてすら余る環境。
つまり、3集落の中で突出して“逃げ易い”状態が整っていると言える。
事情が変われば対話の感触も変わる。必然的に、ヴァッハの族長の説得はインバラに比して酷く難航していた。
「老人と傷病者は集落に籠城、駱駝は子供を優先的に乗せる。乗れない子供は交代で成人が抱えて移動する事を提案するわ」
「言いたいことは分かる。しかしな、冒険者さん。それでは“誰を乗せるか”で揉める事は目に見えている。
誰しも我が子、我が孫が可愛い。勿論わしもそうじゃ。誰がそれを選定するのだね」
『北方辺境伯領正騎士』ザザ=ステルヴィナの言に、数少ない老人でもある族長は首を横に振る。
村の次代を担う子供達に優劣を付け、驢馬に乗る者乗らぬ者を選択する事。
それは例え今、この時強行出来たとしても。部族の未来に大きな影を落とすだろう、と。
或いは、誰かが独断で強行するとでも言えば結論も変わったろうが――――
「では老人など動きが遅い者は集落に留め、残りを逃がすと言うのは如何でしょう」
「うむ、それであれば諍いも起こらぬじゃろう。わしらも長く生きた。土地に殉ずるのも良かろうて」
ザザの提案を継いだ『翠風』ヴィルヘルミナの言に。結局驢馬3頭と成人男女と子供達の計18名を逃がし。
族長夫婦2人だけが集落に残る、と言う方針で合意する。それは、シラー砂漠に生きる者。その必然であり。
まさに厳しい自然環境の中での培われた適者生存。
残るべき命に、残るべきと未来を託す砂漠の民らしい価値観だったろう。
「では、族長様と奥方様はこの家の中から決して出ない様にして頂けますか」
「うむ、うむ。承知した。それでは冒険者さん、どうかわしらの集落を御頼み申します」
「……はい、皆様をお守り致します」
何処か固い表情で頷く『夜に咲く白月』レティシア・レインフィールを見て。
顔に深い皺が刻まれたヴァッハの族長がぽんぽんと肩を叩く。その応対に、驚いた様にレティシアが瞬くと。
「其処まで硬くなる事は無い。勿論、老いたとて死は恐ろしいがね」
どう転んでも恨みはないと、そう笑う老人に。けれど彼女は微笑み返すことが出来ない。
取り零す事で失くす事が恐ろしい。自責に縛られたレティシアにとって命は重いのだ。彼らが考えるよりも、ずっと。
「……始まったようだね」
そんな最中、意識を“相棒
彼女はその立地を利用し、3集落全ての情報を取得し得る立場に在った。
襲撃が開始されたのはラドゥリ。最も構成人数の多い部族であり、かつ老人が多い。
しかし恐らく敵対する傭兵団は其処まで把握して襲撃先を決めた訳ではない筈だ。恐らく偶然――――いや。
コルネリウスに預けた“相棒
それは、恐らく遠目から集落の状態を確認する際にも一目瞭然であったろう。――――と、するとだ。
(ラドゥリに全力を向けたのは、襲撃時間の短縮の為……か)
外回り。ラドゥリを早々に潰してヴァッハへ来るつもりなのは想像に難く無い。つまり、悪い予感ほど良く当たる訳だ。
「来そうかしら?」
「ラドゥリ
「では、防衛線
「ま、待って下さい! ラドゥリへ救援は――――」
頷き合うザザとヴィルヘルミナへ、慌てた様に声を上げたレティシアを見返すと。ルチルが首を横に振る。
ラドゥリ集落へ襲撃を仕掛けた敵影は圧倒的に多い。援軍として向かったところで焼け石に水だ。
何より――――相手が“遠方から索敵出来る道具
「――――無理、だろう」
それがルチルの下した判断であり。この場合、彼女は最も正しく戦いの推移を予測していた。
――――
「砂狼……噂にゃ聞いた事があるが……」
『ブレイブファング傭兵団団長』ハヤト=ガラン=ヴォルファングが煙る視界に瞳を凝らす。
砂の土壌は音を吸収する為、その鋭敏な聴覚は普段よりも頼りない。
だが、それでも魔獣十頭の群体となれば――――流石に、まるで気配が察せないと言う事は無い物だ。
「……――――来た、か」
『銀の双刃鬼』ナハティガル=ラーが獲物を抜き放つのと、彼方より傭兵団『シラードヴォルフェン』の弓騎兵による一斉射撃。
即ち、建築物も内部に籠城した部族民達も諸共に巻き込む三条の閃光
明らかに、籠城など赦さないと言わんばかりの威嚇目的だろう。しかしそれに運悪く巻き込まれた部族民が居るとなれば。
あくまで冒険者側からの提案を受け入れただけの。非戦部族の面々にその場に留まれと言うのは無理な話だ。
「行け――――! この状況、敵の首領
家々から慌てて出て来る部族民達を抑える事は今更難しい。ハヤトが事前に逃がした成人と子供の四組
彼らの無事を祈る他ない。集落内はと言えば、明確な襲撃を前に混乱と悲鳴の交差する阿鼻叫喚そのものと化していた。
「うるぁ! 俺達がブレイブファング傭兵団だ――――!!」
「おっとぉ、こいつは驚いた。傭兵が慈善事業の真似事か?」
一方砂に足を取られつつも全速力で砂蜥蜴
捲布
と言うのも、彼らはその男の砂蜥蜴
「何とでも言いやがれ。 あんたがこいつらの“頭”……『砂狼』だな!」
「如何にも。ブレイブファングってーとあれだろ? 最近方々で売り出し中の冒険者モドキ。確か長
本来であれば、支援攻撃が可能な射撃手を先に仕留めようと見越していたが。
一見して分かる。この男に背を向けて奥に踏み込むことは自殺行為だ。それほど、眼前の優男は他と隔絶した気配を有していた。
「「『ブレイブファング傭兵団団長』――――ハヤト=ヴォルファング」」
抜き放たれた曲刀に、忍刀を合わせるや。空いた片手を砂蜥蜴
が、敵も去る物。まるで蛇か何かの如く弧を描いた曲刀の切っ先が雷を纏った爪をも弾く。
それでも尚、足癖悪く弾かれた勢いを乗せた蹴りの爪先が砂蜥蜴
加えて想定通り。男の後方からすぐさま治癒魔法が飛ぶ。“傭兵”とは群れの名だ。支援を含めてこそ脅威となる。
「即応して一撃入れたか。ハハハ、良い腕だ。殺すのは惜しいな」
曲刀を振った『砂狼』には未だ余裕がある。それはそうだろう。一撃入れるや大きく距離を取ったハヤト。
けれどその機動力を以てすら、彼らが強みとしている射手
或いは一対一であれば良い勝負となったかもしれなくとも――――明らかに、手数が違い過ぎる。
――――
「……アンタが頭か」
「そういうお前さんは『ブレイブファング傭兵団』、か? オゥケイオゥケイ、だったら話が早いや」
砂塵を割って駆けて来た砂蜥蜴
それが矢衾の如く痛めつけられたハヤトであることを悟り、ナハティガルが応戦の構えを取る。
群れの半数を構成する射手
“傭兵”である男が瀕死の仲間をそれでも連れて来たとなれば。其処には見紛う訳も無い理由がある。
「“お前らの命でこの部落を買う”――――単純な話
片目を閉じて見せる捲布
射手が5名。治療師が2名。明らかに奥、攻撃圏外に更に2名。そちらが推定……“魔獣使い”か。
眼前の男を相手しながらこの包囲を抜け、かつハヤトを救出する事は限りなく不可能に近い。
3集落中最大規模の集落は、それだけ数が多く一度混乱に呑まれれば収拾が付かない。
籠城とは本質的に内部不和による破綻を避け得ない策だ。堅牢な防備を持ち得ず信頼関係も無い状態であれば。
規模が大きければ大きい程に損失
「何故そんな取引を求める。任務の障害は取り除くのが傭兵だろう」
「そりゃ二流のやる事だぜ御同輩。俺達の目的はお前らの命には無く。この場は決したも同然だ」
『砂狼』が指を鳴らすと。攻撃圏外に居た砂蜥蜴
役割としては推定斥候か。果たして、先にハヤトが逃がした8名は何人生き延びられるだろう。
「恨みを買うよりは恩を売る方が効率が良いだろ? 傭兵ってな信用商売なんだからよ」
「そんな戯れ言を信じるとでも」
互いに抜身の刃を提げ、舌鋒を交わす銀髪の亜人を眺め『砂狼』が嗤う。
「信じるさ」
――――シャムハーンの指先が、自らの肩をトントンと叩いてみせる。
その挙動を見て、ナハティガルはこの場に於ける自らの役割が果たされた事を確信した。
彼の肩に載っていたのはルチルの相棒
一連のやり取りを見ていた以上、事態の推移は正確にヴァッハ集落へ伝わったと言う事だ。
「無駄話はしない……ね。良いぜますます気に入った! また逢おうぜ御同輩、次は出来れば味方同士でな!」
片手で力無く項垂れるハヤトを放り投げると、『砂狼』は直ぐ様踵を返す。
此処までは敵に主導権を奪われて来た。だが――――未だ敗北が決まった訳では、無い。
●砂塵の血戦
「この音……来ました! 敵多数です!」
「ああ、こっちにも見えたよ。ほぼ全員健在か……中々ハードだね」
ヴィルヘルミナの声に、瞳を細めて敵影を数えていたルチルが頷く。
傭兵達と冒険者達の距離は未だ遠いが、撃ち合いになれば必然的に彼女が主力を担わざるを得ない。
「ここは私達が出来るだけ喰い止めます! 後方から脱出して下さい……!」
「し、しかし皆様は……!?」
「幸い、駱駝は一頭残ってるわ。別にお爺さんも死にたい訳じゃないんでしょう?」
「っ、それ、は……」
「生きな。老人にしか出来ない仕事だって、ある筈だよ」
レティシアが、ザザが族長の老人の背を押すのを、ルチルもまた頷いて送り出す。
これで集落内に部族の民は1人も残っていない。鷹の目
恐らく回り込む様な進路を取っただろう1人が。逃げたヴァッハの人々を何処まで引っ掻き回すか知れないが。
いずれにせよ。此処で『砂狼』一行を喰い止められなければ、どう転んでも全滅は免れない。
「響き渡れ青の祝福、皆様に勝利を……」
「逃げた人達は、唯一人として犠牲にはさせません……!」
レティシアの歌声が共鳴し冒険者達の体躯に輝ける青火を宿すと。
砂塵を帯びて雪崩れ込んで来る『砂狼』へ向けて、ヴィルヘルミナが閃光塗弾を放り投げる。
「進め! 殺せ! 『シラーの狼
「「「「YAaaaaaaaHaaaaaaaaaaaaa!!」」」」
閃光と轟音を裂く様に、上がる鬨の声。圧倒的機動力で迫る砂蜥蜴
ザザは直ぐに違和感に気付いた。本来、魔獣使い以外が魔獣を操る事は出来ない筈だ。
にも関わらず――――傭兵達は一糸乱れぬ陣形で迫り来る。となれば何らかの"絡繰り"が存在する筈。
「避難した子達は追わせないわよ……!」
「ハハハ、もう手遅れでないと良いがなァ――――!!」
自らが生み出した銃眼光壁
杖先を手繰るや渾身の流星煌
流石の砂狼も一刃で光壁を断ち切る程には化け物じみていない。
爆ぜる光に気圧された砂蜥蜴
「捉えました――――逃がしません」
展開された殺意の世界
しかし、そんな窮地にあってすら男は片手を挙げるだけに留まる。
そう、足を止めた事をこれ幸いにと。放たれたのは不可視の祈り――――罰を意味する神威の具現。
2人の治療師が呼び寄せた"祈雷"発動の兆しに、ヴィルヘルミナが奥歯を噛む。
――――
「ルチル様、御無事ですか……!?」
「何とかね……まあ。此処で素直に倒れてもいられないさ」
瓦礫に背を預け、レティシアの治癒を一身に受けるルチルは。
自身を執拗に狙う、傭兵側の射手
射程圏が同じである以上、敵手が攻撃を当てられる間合いはルチルにも応手がある間合いだ。
敵にも治療師が居る為に慢心はしていられないが、さりとて一気に詰まされる程ではない。
(にしても、妙だね……)
他方、違和感は強まるばかりだ。彼女とレティシア。僅か2人に対して5名。明らかに過剰戦力だ。
にも関わらず、彼らはその姿勢を崩さない。個人行動を避け、執拗に集団で追って来る。
彼らの目的は非戦部族の掃討の筈だ。であるならば、何故部隊を分けないのか。
「あの、私思うのですが……何かおかしくありませんか?」
「何かってのは?」
「攻撃を仕掛けて来るのは5人なのに、6人居る様な……」
治療師として戦場を俯瞰する必要がある都合上、レティシアは澱によって視覚を強化していた。
それは応射に専念しなければ畳み掛けられるルチルとはまた違った視点。
その意味する所を悟り、彼女は慌てて愛弓
「なるほど……おかしいとは思ってたのよ。そう、群……ね」
瓦礫と化した集落の建造物で身を隠しながら応戦していたザザは、漸く合点が行ったように頷く。
他方、祈雷で狙い撃ちされた上にシャムハーンと斬り結び続けたヴィルヘルミナは既にボロボロだ。
ルチルとレティシアが必死に逃げ回り2人と合流を果たした頃には、既に銃眼光壁
『シラーの狼』の索敵体制は堅実だ。これ以上逃げる事は難しい。
「アタイが囮になる」
傭兵達は明らかにルチルを狙っていた。
騎乗状態である事に機動力を依存する彼らにとって、射手に背を狙われる展開が最も危険だからだ。
彼女が姿を現せば狼達はこぞって狙う。其処を突く以外に――――勝機はない。
「……御武運を」
覚悟を決めた眼差しでレティシアがルチルの周囲に光り輝く盾を生む。
突貫を掛けるなら、彼女もまた攻撃に参加しない訳にはいかない。心は、固まった。
――――
「3――――2――――1―――――今……!」
瓦礫から跳び出したルチルに、砂蜥蜴の上から5本の射線が集中する。
それを見越して、突撃
「レティシアさん……!」「……はい!」
放たれた衝撃刃へ、『砂狼』が割り込む
それを待っていたと言う様にレティシアが矢と象った魔力を解き放つ。
例え魔法に対する防備を固めていると言っても所詮は戦士
本命であるザザが動きを縛る重力波
「しまっ――――」
シャムハーンの声は焦りを帯びていた。彼は既に仲間を庇ってしまった身。
一際安全圏に居た"その砂蜥蜴
しかし彼我の距離は、瓦礫から奇襲を掛けたルチルにとっての射程圏内。
鋭い殺意を込めた一矢が弧を描き――――その一際大きな個体。即ち――――"群の長"の額へ突き刺さる。
魔獣『砂蜥蜴
その性質を最大限に生かし砂蜥蜴
群の長を経由することで同族達に指示を送っていた。即ち逆説――――長、唯一頭が喪われるだけで。
残された砂蜥蜴
そしてその矛先は、まるで必然と言う様に。長の命を奪ったルチルへと向けられ――――
●決着
「――――……何とか、間に合いました」
赤銅色の長い髪が砂を帯びた風と共に棚引いた。白翼の銘を持つ自由の盾。
その磨き上げられた曲面が魔獣の振り下ろした前肢を弾く。それは彼女が研ぎ澄ませた堅牢さ故に。
「全く、敢えて仕事を積むとは正気を疑いますね」
その後背からのんびりと近付いて来るのは推定、インバラ集落が保有している駱駝である。
ルチルを庇ったコルネリウスと比して、如何にも当然とばかりに遅れた上で。
けれどその魔弓に番えられた矢の切っ先は微動だにせず砂蜥蜴
「随分と綱渡りだったが……さて、これで形勢逆転だね」
チチッ、と駆け寄って来た相棒
彼女だけには見えていたのだ。インバラを発つ2人の姿が。果たして間に合うかはギリギリだったものの。
けれど間に合った。そして方々好き勝手に駆け去った砂蜥蜴を前に。『シラーの狼』は皆機動力を奪われている。
交戦を続けたとすれば痛み分けは否めまいが。逃げたヴァッハの部族を追う事は最早不可能だ。
「……それで、どうします。私は続けても構いませんが」
「切り札を失い、依頼も失敗……これ以上続ける意味も無いのでは?」
シャムハーンから漂う血の香りに。犠牲者が一定以上出た事を理解しコルネリウスの瞳が細められるが。
大きく嘆息した播布
「いや、参った。確かにその通りだ。これ以上は一銭にもなりそうにない」
肩を竦めた『砂狼』は悪びれもせずそう告げると、片目を閉じて更に続けた。
“ところでお前さん達。ここらで丁度良さそうな雇い口を知らねえかい?”――――と。
それがこの戦いの趨勢として刻まれた、この日最後の記録である。
マスターコメント
ミドルシナリオ難しい 報酬:標準8 / 8〜8人
2022年06月20日 20時16分41秒 公開
相談掲示板
さて… スタンダードにいくなら、インバラを見捨てて残り14枠以下の犠牲に抑え、他二か所の防衛・退去を最優先、となりますが。 そもそもこれ、逃がそうとするのか防衛するのか、の選択肢が発生するんですよね。 正直各集落間の移動は現実的ではなく(駱駝使用でも7R必須、足場対策した移動6シーフが移動スキル特化にしてもう少し縮められる程度) 敵がどう狙ってくるか、というのもありますが… 手の一つとして。 ヴァッハ、ラドゥリについては可能な限り逃がす方針を骨子とし、 インヴァラについてはそこを狙ってきた敵を釘付けにする、という手が取れますね。 敵の目的は避難民の虐殺であり、こちらとの交戦はついででしかなく。 此方の目的は避難民の防衛又は敵の撃退、ですから。 下手にずるずる撤退線を伸ばして防衛難度を高くするぐらいなら、初めから1か所に固める、という手は取れます。 後は、可能な限り逃げる方向なり集まる方向を一つに固めて敵の動き自体をこちらのやりやすいように乗せる、という手、ですか。 あえて、集落間の方向に逃がすことで敵の陽動はできるでしょうかね。
ウォーリアのコルネリウスです、よろしくお願いします。 インバラを諦めて他を優先すれば成功率は上がるのかな、とは思いますけれど…インバラにも手は尽くしたいですね。 ひとまず、ヴァッハ、ラドゥリは可能な限り逃す方針で組んでいきたいのは同意です。 インバラは移動開始までに10ラウンド必要ですから、キーゼさんの仰るようにインバラで迎え撃てると良いかなと。 役割の分担は行いたいですが、あまり細かくバラけすぎるのも対応しきれないかもしれませんね。 相談しつつバランスを考えたいです。
ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 確かに、状況的にはヴァッハとラドゥリの皆様の避難の確実性を上げ インバラで迎え撃つのが妥当でございましょうか……。 ただ私もコルネリウス様と同じく、インバラでも手は尽くしたく存じます。 傭兵団の皆様の砂蜥蜴への騎乗状態は危険でございますから 早期の内に機動力低下の為に倒された方がよろしいかもしれません。 あと、特に開始地点の指定はされていないようですので 各自が選択出来るという認識でよろしかったでしょうか……? あとは仮にインバラで迎え撃つにしてもそれまでの道中で ヴァッハやラドゥリの指導者やリーダーの方に簡単に指示が出来ましたら 移動の効率化が図れるのではないかと存じます。
>インバラで迎撃 少々イメージの語弊がありますかね。 敵がどこから攻めてくるかわからない以上、各集落に冒険者も配置は必須。 全てに戦力を割いてくれればいいですが、OPの表記から一箇所ずつ潰してまわろうとする可能性も高い。 ついで各集落間での移動と情報処理の問題…ここは駱駝を冒険者の集落間移動に使えばいいですが。情報処理はシューターの方に願うなりする必要はありますね。 迎撃する点で、確かに餌が集落内にまだまとまっているインバラが一番都合がいいわけですが。これは住民を餌とした遅滞戦闘、強襲という面で都合がいい、ということですね。 移動の面で考えるなら、中間に位置するヴァッハに4.他に2,という置き方をして。 インバラが狙われるなら住民を餌に合流を待つ。 ヴァッハ、ラドゥリが狙われるなら他から合流、というところでしょうか。
シーフのナハティガル=ラーだ。――宜しく頼む。 >敵味方の初期配置 俺達の初期配置に関しては『直線上にインバラ―ヴァッハ―ラドゥリと言う位置関係』と解説に記載されている事から、 インバラ手前でスタートと認識している。 但し傭兵団に関してはキーゼも指摘している通り、初期配置に関する記載がない。 この事から各集落に対しては、序盤の内から冒険者を配置する必要がある筈。 >戦力振り分け 傭兵団が何処から襲撃して来ても対応できるようにするには、 キーゼの挙げている『ヴァッハ4:インバラ2:ラドゥリ2』の振り分けが手堅いように思う。 距離の事を考えるなら、インバラから最も遠いラドゥリには俺とハヤトが急行した方が良いかも知れんな。 >砂蜥蜴 砂蜥蜴を優先的に狙う方針で異論はない。 後は移動阻害系のスキルも有効かと。
ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 集落民を上手く逃がせるかは敵を砂蜥蜴からいかに早く引きずり下ろせるかで変わりそうですね。 首領以外前衛がいないようなので、距離を保ってチクチクやってくる可能性もありますが。 接近戦が難しいなら、弓を持つ事も考えています。 先に仰られているように敵の戦力の割り振りがわからないのが厄介ですね。 岩場でもない限りは視界は開けてそうなので、敵襲撃時の早期発見は難しくなさそうですが。 現地が砂漠という関係上、備えは必至のようですね。 温度耐性あたりは鉄板な気もしますが、他にもいろいろとあると思います。 金属製の防具なども熱で辛そうに思えますが、授恵者はどうなのでしょう。
情報屋のルチルだ。 クラスはシューター。よろしく。 ご指摘通り、一番距離の近いインバラは捨てて他の避難に尽力すれば成功にはなるが…最良とは言えまい。 「それでいい」が多数派でもなさそうだしね。できるだけ多く拾える方向で考えておこう。 >情報処理 エーテルリンクの範囲が1km=200hexだからギリギリ届くか。 リスを使えば二箇所へ同時に回す事もできる。他の集落に向かう者に持っていってもらえればと考えているよ。 ただ傭兵団の攻め方が決め打ちできないのも確かだ。数は判明している分、視覚情報でカウントできればいいがこの様子だと砂塵で可視範囲が狭まりそうだな…。 個人では超視覚で足りなければサーマルアイや捜波で敵の探知をと、今の所はこの辺りを持ち込む予定だ。 >砂蜥蜴 ここは“足”を潰して置くのが妥当だろうね。 駱駝より速いしこれを早急に潰しておくかで今後の展開も変わってくるだろう。 特にシャムハーンは防御が硬い分、足を潰して封じ込める事が推奨されているようなものだな。 >避難民対応 敵の配置次第だがヴァッハやラドゥリは足の遅い者を優先的に駱駝に乗せて戦線離脱を図り、インバラは戦線離脱よりも被害を減らすよう防衛戦を行う。他集落にも敵が向かっているのなら其方の排除に対応…という認識でいいだろうか。 それと成人が駱駝を扱えるなら各人で持ち込んだ馬車やらの御者をやってもらうという事もできそうとは思い付いた。
キャスターのザザ=ステルヴィナよ。どうぞ宜しくね。 全てを救うのは難しいかも知れないけれど、出来る限りの事はしたい所よね。 >インバラ 移動開始まで10ラウンド経過が必要との事だけれど、私達が避難準備を手伝えば多少なりとも短縮する事は可能かもしれないわ。 >避難民対応 傭兵団が迫っていない集落の避難民達は安全圏まで移動。その際の避難誘導は冒険者が行うのが好ましいけれど、他集落に傭兵団が迫っているならそちらに合流しないと不味いかしらね? それとも、避難民ごと一箇所に合流させた方が良いのかしら? >砂蜥蜴 グラビティフィールドでの移動阻害を予定しているわ。
>直線上にインバラ―ヴァッハ―ラドゥリと言う位置関係 これ、"直線上に"とはありますが、近い順に、とは書いてないんですよね 従って ★敵 ○ラドゥリ │ │ ○ヴァッハ │ │ ○インバラ ☆冒険者 ではなく、 ★敵 インバラ ○ーー○ーー○ラドゥリ ヴァッハ ☆冒険者 というパターンでの想定までしておくべきかと。 僕は下のパターンで想定して、駱駝により冒険者を早く送り出せるよう考えていましたね。 >馬車持ち込み 砂漠ですからね。 馬や馬車は機能しないと考えておいたほうがいいかと。 馬車については沈み込みを車輪ではなくソリか何かにすれば別かもしれませんが。果たして改造している余裕があるかどうか。 >敵動向 前衛が一人のみということかつ敵全員高機動なら、こちらを釣るには最適ですね。 遠距離から襲う敵に気を取られ、ズルズル引っ張られないよう気をつけてくださいね。 >個人 利用価値も高そうですから、僕はインバラに行きますよ。 一応は大切な資源ですから、有効活用できるようには考えていますがね。
>位置関係・戦力振り分け 成程……確かに、キーゼ様が仰るように後者の形も想定した方がよろしいかもしれません。 それも踏まえますと、既に挙げられている『ヴァッハ4:インバラ2:ラドゥリ2』が どちらのパターンにも対応が出来ますのでよろしいかと存じます。 >情報処理 こちらについては主にルチル様を頼りにさせて頂く形となりますね。よろしくお願い致します。 私も超視覚は習得済みですので必要であればご用意させて頂く事は可能でございます。 >避難民対応 冒険者の移動に駱駝を使用する案が出ておりますから 場合によってはこちらに使用出来る駱駝の数が減る場合がございますね。 成人の方が騎乗し、ルチル様が仰るように優先順位が高い方に同乗して頂くとして。 徒歩移動での一定ラウンドでの移動力低下の影響もございますから それも踏まえて指示をされた方がよろしいでしょうか……。 >砂漠対応 確かに、砂の影響で馬車がそのままでは機能しない可能性はございますね。 馬に関しては少々判断に迷うところではございますが 駱駝よりも水を多く飲む事から砂漠での移動は不向き、と伺った事はございます。 気温や直射日光の影響に関してはヴィルヘルミナ様が仰るように温度耐性か あるいはマントである程度は対応は可能でございましょうか……? 砂に足をとられる事についてはバランス感覚が有効そうではございますけれども。 >個人 行き先に拘りはございませんが同じヒーラーのキーゼ様はインバラに向かわれるとの事ですので 私は敵戦力分配に対応しやすいよう、ヴァッハとさせて頂きますね。
>位置関係・戦力振り分け 確かにそうですね、パターンの想定はいくつかしておいた方が安全です。 ヴァッハ4:インバラ2:ラドゥリ2、という比率で私も良いかと思います。 >砂漠対応 お馬さんは砂漠では不向きかもしれない、というのは私も思っていますね。基本は徒歩か駱駝になるのかなと。 徒歩の場合は砂に足を取られそうですし、バランス感覚は有効そうです。スキル枠のことも考えていくと、直射日光への対策も、すでに出ているようにマントなどで多少軽減出来れば…。 >避難民対応 私達が避難を先行し誘導して行ければ良いのですけれど、駱駝の使用可能数なども踏まえるとずっとついているのは難しい部分もありそうですね。 レティシアさんの仰るように徒歩移動になる方もいらっしゃいますし、それも踏まえて避難民ごとに纏まって指示を出せたらよいかなと思います。 >個人 合流まで防衛するのでしたら、私はインバラに回ろうかと思います。
>馬車 それもそうだな…特殊な環境だ。素直に徒歩か駱駝を使った方がいいな。 熱射への対策も検討しておくとも。 >避難民対応 ラウンド経過で移動力が0になると移動不能って事になるのかね。 これと移動力低下の格差による行軍の縦列化が注意点だろうな。避難民に指示を出すならそこのフォローを固めるようにしておきたい。 追手のいる環境で列が長くなればなるほど守りづらくなるし、冒険者の手で避難民を運べば戦闘行動はほとんど取れなくなるだろうからね…。 合流のために駱駝を使う案も鑑みて、避難させるなら襲撃がない状態にするのが安全かね。 この場合はあえて集落を襲撃せず、敵が避難中を狙っている時をかなり警戒しなければならないが。 >敵の動向 上でもあげたように全勢力がそのまま集落を狙おうとせず防衛が難しい状況を狙う場合の考慮も必要そうだね。 また首領を引き寄せに使って出てきた所を後衛が狙い撃ちにするなら、敵が逃げの姿勢に回って冒険者の排除を優先させる動きも考えられる。 遠距離攻撃を使う敵を撃ち合いの範囲に引きずり込めるよう、前衛は深入りしないように気をつけるのは確かと思う。 >個人 中継の都合もあるし、ここはヴァッハで。 相手方の足を潰せるように命中を保てるようにしていくかね。
前衛が首領だけではありますが、武器の詳細は書いてないので構成はどうなるか。 セオリー通りとはならない事も割とあったりするので。 馬車は厳しいでしょうね。砂漠は場所によっては意外と起伏があったりするので。上手く進まない気がします。 流砂を踏むとかはそうそうないでしょうが。 避難民を守りつつ、襲撃者を迎え撃つという状況なのでしょうが、相手がどこから来るのかわからないのが怖いですね。 避難する方向に先回りされていた…とかもあったりするのでしょうか。
>避難民対応 避難する方向への先回りを警戒されるのでしたら超視覚などで索敵を行い 恐らく傭兵団が全員で十名という情報はこちらにございますので 敵を全員確認次第、安全な方向へ避難をして頂くのも一つの手ではございますね。 あとはラウンド経過によって最終的に移動不能になる場合 仮に集落で私達が足止めに成功としたとしても 集落から100Hex以上離れていなければ戦線離脱扱いになりませんので 一番動ける成人の方でも徒歩では最短で29ラウンドかかる計算となりますね。 そして子供は60Hex、老人の方は30Hex移動した時点で移動不能になると想定した場合 駱駝に騎乗された成人の方が同乗者を戦線離脱地点に降ろし 後続の方を乗せる為に戻られる事をお願いしたとしても効率面だけ考えるのでしたら 徒歩移動中の成人の方か子供の内のどちらか、となるのではないかと……。 >傭兵団 首領は戦士で盗賊は不在との事ですけれど 他クラスは最低でも一人ずつはいらっしゃると仮定した方がよろしいかもしれません。 それを踏まえますと、砂蜥蜴の無力化を最優先されるとして 特に遠距離攻撃手段持ちを優先して撃破されるのが妥当でございましょうか。 武器としては杖や弓持ちが特に警戒対象になるかと存じます。 無論、既に挙げられているようにこちらが深入りしないよう 立ち位置の注意は必要でございますね。
>避難民対応 各集落間は直線距離で100hex、戦線離脱の条件は集落から100hex以上離れており、かつ同一ラウンド内に追いつかれない場合。 この条件だと子供と老人交互に(組み合わせは複数あるが)駱駝に乗ったとしても30hex~60hex前後で移動不能者が出る為、他集落への移動や戦線離脱はどちらも難しい様に思う。 老人や病人は斬り捨て、成人と子供のみ(子供は可能な限り駱駝に乗せる)等するのなら別だが。 もしくは移動せずに集落で籠城するか……だろうか? >索敵 俺も【双波】で敵の現在地と人数を索敵する予定だ。 情報はルチルのリスに伝える様にしよう。 >配置 前回の発言通り、俺はラドゥリに向かうつもりでいるが―― 他集落でも構わん。
>避難民対応 懸念事項は既に挙げられている通りですね。 子供を優先して可能な限り駱駝に乗せたとしても、子供の数が多いヴァッハなどは、途中で後続を拾う為に戻って頂かなければならなくなってしまうでしょうか。 全員を集落で護るのもリスクが高いかと思いますので、確実に100Hex以上逃げられる人数に逃げて頂き、ご老人や難しい方は籠城するか…辺りしか現状は浮かびません。 敵がどこからくるか解らない件に関しては、レティシアさんが仰るように敵の数を確認次第安全な方向を見極めて移動をして頂くのが良いかなと思います。
>避難民対応 ――そうね。避難させるのなら、確実に100Hex以上移動できる人達を選ぶしかなさそうね。 心苦しいけれど……集落に到着したら集落の長にその旨を伝えて、老人と病人は集落に留まって貰う方向で説得を試みるつもりよ。 >配置 それじゃ、私はヴァッハに行く事にするわ。 ●配置(敬称略) 【インバラ】 キーゼ(ヒーラー) コルネリウス(ウォーリア) 【ヴァッハ】 レティシア(ヒーラー) ルチル(シューター) ザザ(キャスター) 【ラドゥリ】 ナハティガル(シーフ)
おーっす! 遅くなっちまってすまねぇ!! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! これまでの流れはりょーかいだっ!! んじゃ、俺はナハティガルが提案してくれた通りラドゥリに行くぜ! ちゃっちゃと敵を片付けられたら他に援護に向かう感じで行くぜ!! ナハティガルはよろしくな! ●配置(敬称略) 【インバラ】 キーゼ(ヒーラー) コルネリウス(ウォーリア) 【ヴァッハ】 レティシア(ヒーラー) ルチル(シューター) ザザ(キャスター) 【ラドゥリ】 ナハティガル(シーフ) ハヤト(シーフ)
>避難民対応 集落に留まって頂くのであれば 老人や病人の方を中心にお願いする方向で異論はございません。 ただ、各集落に向かってきた敵の人数を始めとした状況次第では 少しでも敵との距離をとって頂く為に避難して頂いた方が良い場合もあるかもしれません。 >傭兵団 そういえば、彼らの生死に関しては不問のようでございますね。 仮に担当集落の敵を全員倒し、生かしたまま捕縛をされた場合 集落に避難をされていない方を残したまま 別の集落の応援に向かうのは危険でございましょうか……? >個人 汎用スキルは『バランス感覚』と『超視覚』で 後者はまだ距離がある内から敵の人数を確認し、情報を共有させて頂きます。 特性は『ハウリング・オブ・ブルーフレア』と『ハイパーヒーリングオーラ』で 前者は対首領戦か、人数差的に不利と判断した際の使用を想定しておりますね ヴァッハ班はヴィルヘルミナ様が仮に入られるとしても 前衛がお一人では不安でございますから、僭越ながら私も前へ出させて頂きますね。
少し間が空いてしまいましたか、今夜出発のようですのでプレイングの出し忘れには注意ですね。 では、私は【ヴァッハ】に向かいます。 移動はメインアクションで移動の2倍、サブアクションで移動と同値、移動に専念すれば老人の徒歩以外は100Hex離れるのは達成できる感じですか。 一般人の場合は違うルールが適用されているとか、見落としや勘違いしているなら申し訳ないです。 集落に留まらせるならなるべく感づかれないようにしたいものですね。気づかれると的になりかねませんし。
>避難民の対応 敵の攻め方がわからない&索敵難易度が高い状況では、相手に裏をかかれてもリスクを分散できるような形にするのが吉か…。 老人や病人は一旦集落に残しておく、で異論はない。 その場合は集落の内側にある住居に纏めて隠れてもらった方が都合がいいかね。 駱駝は…敵襲の状況次第な所もあるが、ヴァッハから2体、インバラから1体冒険者用に確保となるかね。 救援に行けないほど敵が多い状況ならば避難民に使ってもらう方向で。 ハヤトとナハティガルの移動力なら普通に走って行っても駱駝並の速度は出るようになっているし…体力の消耗や、ヴァッハへの移動手段の輸送を考慮するなら借りていくのも一手だが。 >傭兵団 気になるなら面倒事がないようにいっそ始末か、拘束して砂漠の上に放り出しておくでいいんじゃないかね。 首領クラス以外が特別な情報を握っているというのも考えづらい。救援に向かうなら最悪そのまま野垂れ死にするくらいの状態にしておいた方が後腐れはないだろう。 >個人 では、栗鼠はナハティガルとコルネリウスに託すように指定しておこう。 ステータスの都合上どうしても前衛に立てないためご両人に頼む形となるが…その分袋叩きにされないように尽力はするさね。
連投の形になるが避難民対応に割ける文字数はほとんどなさそうだ…。 出発まで残り少ないが、同じヴァッハ行に頼る形になると一報入れておくよ。よろしく頼む。