迷宮鼠のテーブルマナー
おおくまねこ
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シナリオID:2226
オープニング
「驚きましたよ、シモン。あなたに浮浪者のガールフレンドがいたなんて」
辺境都市群の貴族、アリステラ家当主の妻、ルクレツィア・アリステラは感情を感じさせない声音でシモンに告げた。その眼差しは我が子に向けるものとは思えぬほど冷たかったが、シモンは怯まずに言い返した。
「母上。彼女は迷宮鼠ですが、浮浪者ではありません。『鉄級』の資格を持つ一流の迷宮探索者です。どうか今のお言葉は撤回を」
シモンの声は震えていた。静かだが、今まで自分に見せた事のないほどの強い怒りを瞳に滲ませた息子の言葉に、母は深い溜息を吐く。
「……そうでしたね。では、今の言葉は取り消しましょう。しかし、その迷宮鼠が当家と関わりを持つ資格を持つ淑女であるかどうかは、話が別です」
「……」
シモンは沈黙した。シモンの恋人であるレベッカは美しく、また心優しい少女ではあるがダンジョン育ちのため地上文明の礼儀作法には疎い。最近はシモンに気を遣ってか地上で食事をする時はナイフやフォークを使ってくれるようにはなったが、その所作はまだまだぎこちないのが現実だ。もう少し時間をかければいつかは我が家のディナーにも招けるようになるだろうと楽観していたが、思った以上に早く母親に自分とレベッカの関係を知られてしまった。
「もう一度尋ねましょう、シモン。そのレベッカさんは当家に招かれるにふさわしい振る舞いを身に着けた淑女なのでしょうね?」
ルクレツィアは知っていた。近頃、息子が妙な格好をした獣人の少女と街のあちこちで遊んでいることを。あろうことか、息子はその少女と恋仲なのだという。アリステラ家の名誉に関わるこれは由々しき事態である。だが噂を聞く限り、その少女は話にもならない粗忽者のはずだ。ならば、あえて一度は家に入れ、礼儀がなっていないことを理由に縁を切れと申しつけよう――そういう算段であった。
「……もちろんです」
シモンは母に嘘をついた。正直、レベッカの礼儀作法は『平民としてもちょっと……蛮族出身の方ですか?』というレベルである。だが、ここで正直に真実を語ってしまえば、母が「じゃあそんな娘とは縁を切れ」と言い出すことは明白であった。
「よろしいでしょう。では、次の晩餐会にその少女を招きなさい。ほかならぬ息子の『友人』ですからね。その娘が当家に招かれるにふさわしい淑女ならば、今すぐ縁を切れとは言いません。
ですが――もしそのレベッカさんが当家の客人としてふさわしくない下品な振る舞いをしたら、入口でお帰りいただきます。そして、二度とこの敷地には踏み入らせません。いいですね、シモン」
「……分かりました、母上」
●
「――というわけでして。レベッカ、一週間で君に地上の礼儀作法を覚えて欲しいのです」
「分かった」
シモンが申し訳なさそうにお願いすると、レベッカはこくりと頷いた。
「苦労をかけてすまない、レベッカ。私は手掴みで肉を引きちぎる君も、おへそを出して歩いている君も好きなのですが、両親や妹にはその芸風は通じないでしょうから」
「いいよ。だって、私もシモンのことが好きだから。シモンのお母さんとも仲良くしたい」
「レベッカ……」
シモンは思わずレベッカを抱き寄せ、強く抱き締めた。
数日後、冒険者ギルドに以下のような依頼が貼りだされた。
「礼儀作法の先生大募集。迷宮鼠の少女に一週間で完璧な礼儀作法を叩き込んで下さい――シモン・アリステラ」
解説
マスターより
リプレイ
冒険者達が依頼人との待ち合わせ場所のレストランに向かうと、そこには身なりのいい金髪と青年と、高そうな服を着た銀髪の少女がいた。依頼人のシモン・アリステラと迷宮鼠のレベッカだ。シモンは集まった冒険者達の顔ぶれに一瞬だけ意外そうな顔をした後、深々と頭を垂れた。
「やぁ久しぶり。事が進みすぎてピンチって感じかな」
海神・江流は気さくにレベッカへと声をかけた。江流は彼女に鉄級探索者記章に推薦してもらったこともあり、知らない仲ではない。
「久しぶり。今回はよろしく頼む」
レベッカはひょいと手を上げ、江流に軽く頭を下げた。
「よろしくレベッカ。ゴブリンでも作法を覚えられるんだ、気楽にいこうぜ」
「……? あ。すまん。よろしく頼む」
ギャメルはレベッカを見上げるようにして右手を差し出した。すると、レベッカは「なんだ、この生き物は?」と言わんばかりの表情でギャメルを凝視した後、我に返って力強くその手を握り返した。
「ゴブリンは珍しいか?」
「地下ではしゃべるゴブリンはあまり見ないな」
「そっか。まあ地上でもゴールディ以外じゃレアだしな」
「よろしく、シモン、レベッカ。シモン、早速だが、家族のことを聞かせてもらっていいか? どの国の作法が重視されているのかとか、晩餐会のこととかを確認しておきたい」
イズル・M・ヴォルゴールは名家の生まれらしい綺麗なお辞儀を披露した後、早速シモンから情報を収集することにした。国が違えば作法も異なる。そこに関しては微調整が必要だろう。また、晩餐会の内容の詳細やシモンの家族の好みなども掘り下げ、指導方針に反映させるつもりだ。
「やあ、君がレベッカだね。俺はジュスト・ヴェルジー。君のレッスンを担当する者だ。よろしく頼むよ。君のような美しい婚約者がいてシモン殿は幸せだな」
ジュスト・ヴェルジーは気品のある仕草で礼をした後、にこやかに二人に挨拶した。すると、なぜか彼の隣でローザリカ・L・ディオールが複雑そうな表情でジュストを見ていた。
「初めまして。僕はローザリカ・L・ディオール。君達の恋が成就するよう、僕も力を貸すよ。あと、もしそこのナンパ男に破廉恥なことをされそうになったら僕に訴えるといい」
挨拶の後、早速冒険者達はレベッカのレッスンに入った。訓練はシモンが貸し切りにしたこのレストランで行われる。レベッカはこの一週間は訓練に集中できるそうだ。
「練習用のドレスを貸して差し上げましょう。体格差もあるでしょうから、実家から昔着ていたものを持ってきました。コルセットは慣れていないでしょうから、段階的に締め上げましょうか」
ローザリカは優雅に微笑むと、自身が子供の頃に着ていたドレスをレベッカに渡した。
「ありがとう。ところで、なんかさっきと喋り方変わってないか?」
「ええ、これが令嬢らしい口調と言うものですわ。ぜひ真似て下さいませ」
「わかった」
「ゴブリンでも作法を覚えられるんだ、気楽にいこうぜ。基本的にはシモンの所作を真似すればいいよ。よく見てるだろうし。もし男女で作法が違うやつとかあったら、ローザリカの方でフォローしてくれ」
「了解しましたわ」
「覚えるべき事は多いけれど、時間は限られている。ポイントは絞っていくべきか」
フォーマルなスーツに身を包み、江流が言う。指導のポイントは「平民は気にしないが、上流階級では気にされる部分」に絞ることにした。
「俺が一回やってみるから、ちょっと見ててくれ」
江流は優雅な手つきでナイフとフォークを構えた。淀みなくステーキを切り分け、口へと運ぶ。
「二刀流か」
レベッカは江流を真似、ナイフを二本構えた。
「そうじゃない。ナイフは右手、フォークを左手で持つのがマナーなんだ」
「そうなのか……」
「切り方はこう。ナイフやフォークはあまり力をかけずに使うんだ。音を立てずに食事しやすくなるよ」
レベッカは江流の動作を真似る。コツを掴んだのか、三枚目を切る際にはもう余計な音は聞こえなくなった。
「うん、上出来。……結局、テーブルマナーってのは、食事に同席している人が安心して食事ができるように食事の際にお互いが気分良く食事を楽しむ為の心がけだ」
「なんか……変な入れ物だな」
「レベッカ、フィンガーボールの水は飲んじゃだめだぞ。それは手指を洗うもの。逆に言えば、これが出てきた時は例外的に手づかみOKってことでもある」
「む。そうか。これは分かりやすいな」
ギャメルの言葉に頷くレベッカ。前途多難ではあったが、レベッカは類まれな集中力で冒険者達の指導をよく吸収していった。
●1日目、午後
「では、午後のレッスンを始めよう。今は借り物の衣装だけど、本番はシモン氏が見立てた衣装を着るのかな? ならそれに相応しい振る舞いを身につけないとね」
ジュストは堅苦しさに負けないよう頑張りやすい動機を設定したつもりだ。かなり無茶な依頼なので、レベッカのモチベーションに全てがかかっている。
「休憩時間は確保するけど、その分レッスンの時は集中してね」
「分かった」
ジュストが笑顔で言い聞かせると、レベッカはこくりと頷いた。
「初日はまず、歩き方や座り方、姿勢などを覚えて貰おうかな」
●2日目・午後
「レベッカ、そうじゃない。その食べ方だと隣の人がソースでべたべたになってしまう」
「あ。すまん、ローザリカ」
ジュストは実践形式で食事中の作法をレクチャーしながら、問題点があればその都度巻き戻し、容赦なくダメ出しをした。自分でもちょっと厳しいのではないかと思う程だが、指導時間短縮が最優先だ。
「上流階級の作法と考えると面倒で難解かもしれないが、ダンジョンの中で安全を確保する為の手順と同じようなものだと考えて欲しい。それならどんなに面倒で理不尽でも覚えるだろう? シモン殿の隣で堂々と暮らす為、幸せに生きる為に必要なことだからね」
「うん」
ジュストの言葉にレベッカは力強く頷く。
「私がやってみせますので、レベッカ様も真似をしてみてくださいね」
優雅に微笑んで料理を口に運ぶローザリカ。唯一の女性冒険者であるローザリカはレベッカの隣の席につき、見本役を務めている。その仕草は王国伯爵令嬢の名に恥じない完璧な所作であった。
「あんなの、私にもできるかな……」
●3日目
「ご休憩にいってきます……」
午前中のレッスンが終わり、レベッカはレストランの隅っこでぐったりとしていた。
「今日で3日目か……。レベッカのやつ、だいぶ疲れが出てきてるな」
ギャメルが心配そうに言った。
「彼女はとても熱心に練習しているからね。けれど、やはり慣れないことで気力が削れているんだろう。だんだん俺を見る目も怯えたものになってきている……」
「恋する乙女は強いとはいえ、君はいささか鬼教官がすぎるからな。だが、その分僕が褒めるようにしているから安心したまえ。僕はどうやら彼女に懐かれているようだしね。適材適所だよ」
遠い目をしたジュストを、ローザリカがフォロー(?)した。
「どうでしょう。彼女は間に合いそうですか?」
「うん、彼女も授恵者だけあって上達は普通の人間より遥かに早い。この調子で詰め込めば一般的な晩餐会をやり過ごすぐらいならなんとかなるかもしれない」
「俺も同じ意見だ。学園の後輩にも見習わせたいぐらいだよ」
シモンの問いかけに江流とジュストは深く頷いた。リーンエス王国の礼儀作法のみならず他国の作法もほぼ完璧にマスターしている二人が太鼓判を押すのだから、レベッカの訓練は順調なのだろう。
「だが、今回は査定の相手が厳しそうだからな。ミスは許されないと考えるべきだろう。シモンさんの家族との直接接触も想定しておいた方がいいだろうな。自分が絶対的に正しいって思ってる人間なら、最初は相手にとことん合わせるくらいが良いだろうけど」
イズルの言葉にシモンと冒険者達は頷いた。
その日の訓練でもレベッカは一歩前進した。だが疲労は色濃く、気が付けばソファで居眠りをしていた。
「シモン。彼女は頑張っている。本当にあなたが好きだからこそ努力しているんだろう。今はあなたが支えてあげる役目だと思う」
「ええ、分かっています」
イズルがそっと声をかけると、シモンはひどくすまなそうな顔でレベッカの頬を撫でた。
●4日目・夜
「レベッカ、明日のレッスンはお休みにしよう」
「え? 私、ついに落第になったんですか?」
ジュストが優しく微笑むと、レベッカは顔面蒼白になった。
「違う違う。そこの鬼教師が匙を投げたわけじゃない。むしろ君はとてもよくやっている。明日はシモン君と羽根を伸ばしておいで」
「おう。俺にはもうどこがダメなのかさっぱりわからんぞ。一般人レベルのマナーならもう十分身に付いてると思う」
ローザリカとギャメルがフォローを入れると、レベッカはぱあっと明るい顔になった。他の者達も異存はない。皆そろそろレベッカが限界なんじゃないかと心配していたのだ。レベッカはウキウキした様子で帰り支度をしている。
「だけど、シモン。君には宿題がある。彼女と二人で本番用の武装を選んできたまえ。――これは役に立ちそうな店のリストだ」
「小物の類もな。お互いの気持ちを知るのにも役立つと思うから」
「ありがとうございます。明日はレベッカをエスコートしてきます。地上で一人では、彼女も気が休まらないでしょうから」
ローザリカとイズルがシモンに注文を付けると、シモンは深々と礼をし、レベッカを地下の入口まで送っていった。
●6日目
「いよいよ晩餐会前日だ。今日はリハーサル形式でレッスンを行う」
「よろしく!」
レベッカの顔には生気が戻っている。昨日の休みでちゃんと回復できたのだろう。
「今日はここの厨房も貸切らせてもらった。なるべく本番に近いメニューを用意するから、レベッカもそのつもりでチャレンジしてくれ」
コック姿のギャメルが言う。油断するとまずいのであえてレベッカには伏せているが、実は江流がシモンの実家の出入りの食材商から聞き出した情報から晩餐会のメニューを割り出している。おそらく、ギャメルの料理とほぼ同じ物が本番も登場するはずだ。
「いい匂いだ! 凄くうまそうだな!」
給士姿のイズルがスープを運んでくると、レベッカの目が輝いた。
「もちろんこれも練習だからね。さあ、早速始めようレベッカ。だが緊張することはない。こういうマナーは本来、相手と楽しく食事をするためにあるんだ」
イズルが微笑む。ちなみに彼もリハーサルで本物の給士に近い動きができるよう、影で練習している。
「慌てなくていい、背筋伸ばして、前を向いて」
「当日の会話も練習しておこうか。レベッカさん。シモン様とはどういったご関係でいらっしゃるの?」
「えと……婚約者です」
「おっと。その発言はシモン君のお母様には刺激が強すぎるんじゃないかな」
レベッカが正直に答えると、思わず素に戻ったローザリカは苦笑した。
「……ええ。まだそこまでは家族には伝えていません。明日は『仕事を通じて知り合った友人」ぐらいでお願いします、レベッカ」
「む。そうか。わかった、シモン」
●晩餐会当日
日中に要点のおさらいを終えた後、冒険者達に送り出されてシモンとレベッカは晩餐会に出発した。
「これは?」
送り出す直前、イズルは二人にハンカチを手渡した。シモンには月。レベッカには太陽の意匠が施された、揃いのデザインではないお洒落なハンカチだ。
「晩餐会で席が隣同士は多分無いだろうし、同じ室内でも心細くなるはず。お揃いは小さくても目をつけられるから。二人でそれを交換してお守りにするといい」
二人はイズルに礼を言い、交換したハンカチを身に着けて出発した。
「本日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。当家は皆様を歓迎いたします。今夜はごゆるりとお寛ぎくださいませ」
シモンの母が来客たちに挨拶をしているのを、江流は気配を隠して観察していた。さほど爵位は高くない家柄とはいえ、来客たちはみなそれなり身分を思わせる者たちばかりだった。使用人以外で招待状を持たずにこの場に立っている不埒者は、恐らく江流ただ一人だろう。彼は事前調査の時と同じように、食材搬入に合わせてこっそり屋敷に潜り込んだのだ。警備はそれなりに厳重だったが、番犬も本気で気配を殺した江流に気付くことはできなかった。
レベッカは無事にシモンの屋敷への入場を許され、ホールの隅っこで居心地悪そうにしていた。シモンを探しているのか、目はせわしなく左右に動いている。
(やれやれ、大枚はたいて衣装を仕入れた甲斐があったな。レベッカ、ずいぶん緊張してるじゃないか)
「かの王国の伯爵令嬢にお越しいただけるとは光栄ですわ。こんな何もない辺境ですが……」
「まあ! 辺境なんてとんでもありませんわ。素晴らしいお屋敷ですわね。お庭に咲いていたお花はもしや……」
(あれはロゼ……??? やれやれ、考えることは同じか)
ジュストは何食わぬ顔でシモンの母らしき人物と世間話をしていた婚約者の姿を見て一瞬固まった。大方彼女は自分と同じく、自分の実家のツテを頼って招待状を取り寄せたのだろう。彼女はシモンの母に長話を吹っ掛け、時間を稼ぐことを狙っているようだ。
(俺はシモン殿の妹達でも見張るとしよう。上の二人はレベッカと相性は悪いらしいからな)
ジュストは事前に特徴を聞いていたシモンの妹達へと近づいていった。
「あいつらも来てたのか。よし、レベッカに教えてあげよう」
江流がこっそり指でレベッカにサインを送り、自分と、ジュストとローザリカが来ているよと教えてあげると、強張っていたレベッカの表情が少し柔らかくなった。
●
(これ、どうやって食べるんだっけ……見覚えはあるんだけど……おいしかったことしか覚えてない……)
多少ぎこちない様子ではあったものの、なんとか晩餐会に紛れ込めていたレベッカだが、ついに料理を食べる手が止まった。彼女の目の前の皿に載せられているのは、殻が丸ごと付いたロブスター料理であった。レベッカと同じテーブルに着いているのはシモンの一番上の妹のエディターニャとローザリカだ。だが、ローザリカの席はレべッカの対角線上の向かい側。助言は難しい。
(江流君、頼む!)
ローザリカは側に控えていた江流に目配せし、シモンの妹に話しかけて注意を引いた。その隙に江流は「食器を下げさせていただきます」と宣言してテーブルに近づき、こっそり答えを囁いた。
「恩に着る……!」
レベッカはすっとナイフとフォークを構えた。
●
「皆さん、ありがとうございました! なんとか、母の目をやり過ごすことができました。母も妹達も、狐につままれたような顔をしていましたよ」
「みんな、ありがとう!」
翌日二人から「大成功」の一報を聞いた冒険者達は、顔を綻ばせた。
マスターコメント
ショートシナリオ非常に難しい 報酬:多い5 / 4〜8人
2022年06月14日 14時52分42秒 公開
相談掲示板
ジュストだ、よろしく頼む。 一応王国貴族の端くれだから礼儀作法の心得はあるけれど、教えるのはまた別だからね。 皆と協力して何とかうまく教えられると良いのだけれど。 とりあえず、飴と鞭の配分含め教え方は色々考えないとなって思っている次第。 そして今回の目標はレベッカ嬢に上流階級のテーブルマナーを完璧に叩き込む、だけれど。 そもそもレベッカ嬢は上流階級の服装にも慣れていないだろうし、そのあたりも対策は必要そうだね。 あと晩餐会には工夫次第では潜り込めるとあるから、潜り込めそうな人は当日も何かしらのフォローが可能かもしれない、なんて思ったよ。
ギャメルだぜ。みんな、よろしくなー! マナーは一流とはいえないオレだが、依頼に貢献できるよう頑張るぜ! 初心者がしやすいミスを潰していったり、一見上品そうに見えるけどダメなマナーとか、そういうのを教えられたらな。 晩餐会じゃ殻つきの甲殻類や骨つき肉、種のある果物とか、対応が難しいメニューが出てくるかもしれねぇ。 一週間でやれることには限りがある。もしも事前にメニューがわかれば効果的な練習ができそうだぜ。 うん! ジュストの案いいな! 潜入できる人がいれば当日のカバーのしやすそうだな! といってもオレはゴブリンだから晩餐会にいたら悪目立ちしちまうかもな。
イズルです。よろしく アリステラ家と同じ辺境都市群貴族です。 帝国と王国、作法に少しでも違いがあるなら、どちらの作法を重視してるか? 重要視してる祝祭など、伯爵夫人の情報収集はしたほうが良いかもしれないな。 自分が絶対的に正しいって思ってる人間なら、最初は相手にとことん合わせるくらいが良いだろう。 個人的にはメインの依頼(礼儀作法特訓)は程々に、情報収集も兼ねて依頼人と話したいかな。 彼女が礼儀作法を覚えるのは当然としても、依頼人も彼女を大事な場面で助けたり支えられるようにと励ましたい。
海神江流だよ。宜しくね。 礼儀作法はLv5で持ってるけど、俺もまぁシャルガネ出の平民だからねぇ。 技術よりは心がけの方に比重を置いて話をしてみたいかな。 潜り込む…っつーとシーフの役回りだろうけど、ハイディングに頼るよりは変装とかモブパワーとかで環境に溶け込んだ方がいいような気もする。 レベッカがテレパス使えるなら、それでガイドもできそうだけど、流石にそこまで都合良くはいかないかな。
そうだね、礼儀作法も場所によりけりだし……伯爵夫人がどこの礼儀作法を重視しているか、あとはギャメル君が触れたくれたように晩餐のメニューなどは依頼人のシモン殿を通せばある程度情報収集できそうかな。 もし潜り込むなら気配を消してというより、紛れ込む形の方が良さそうだね。 テレパスを使うとそちらに気をとられてしまうかもしれないし、さり気なくサポートする方が良いかもしれない。
ローザリカ。よろしく頼もう。 まあなんだ、「私も王国貴族の端くれですもの。淑女としての心掛けなどで お役に立てることもございましょう。」……とまあ、そんなところだよ。 淑女らしい服装も求められるだろうから、練習の内からそれに慣れて貰うのはどうだろう。 僕のちょっとした私服でよければ貸し与えることも出来るかもしれないし、 突然堅苦しい服を着せられるよりは準備期間があった方が良いと思うんだ。 折角性別が同じだからね、そのあたりで協力出来たらと思っているよ。 メニューの情報収集など出来れば心強いな。問題が分かれば対策は講じやすい。
ひらひらの服って慣れないと動きにくそうだしな。 ローザリカが服装関係を担当してくれるのは、とても心強いぜ! シモンからメニューを聞けば、リスクも手間も少なくて済むな! 難易度のことを考えると、伯爵夫人がシモンにメニューを秘密にしたり別の内容を伝えてる可能性もあるのかな? レベッカへのレッスン中以外のタイミングで調査できねぇか、ちょっと検討中。 晩餐会の前に屋敷に運ばれてくる食材がわかりゃ、メニューもだいたい推測できそうだ。 アリステラ家と取引がある店の方を探って、不審な動きが伯爵夫人にバレねぇようにするつもりだ。 晩餐会って、行儀よく食べるだけじゃなくて、近くの人との会話も評価されんのかな? 形式の決まってる食事マナーと違って、会話マナーは付け焼刃での対策が難しそうだ。 現地でサポートする人がいりゃ、伯爵夫人も納得する会話ができるようになるかな? モブパワーで紛れ込むのはナイスアイディアだと思うぜ!
では衣装や化粧などはロゼにお願いしようか。 衣装着用は慣れるという目的の他に、着脱で集中力や意識の切り替えをして貰えたらという狙いもある。 短期間で詰め込まなきゃとはいってもずっと負荷をかけるわけにはいかないからね。 会話に関してはマナーというか教養の範囲になるから悩ましいところだね。 一応俺が知っている礼儀作法に則るならレベッカ嬢から話しかけたり話題をふる必要はない。 ただし主人や女主人側から話を振られたら最低限笑顔で相槌を打つなり無難な返答をする必要がある。これに関してはシモン殿にフォローして貰った方が良いだろうね。
衣装を着たり脱いだりで、練習中と休憩中のメリハリをつけるのか。いいな! 会話の無難な返答をマスターするのは、練習でなんとかなりそうだ。 レベッカの練習後半で晩餐会のリハーサルができると良いかもな。 本物の料理を用意したり、冒険者が給仕役や他の客役をしたりとか。どうかな? もしやるとしたら、オレは調理ならできそうだぜ。 レベッカの調子を考えると、本番の前日は睡眠時間をしっかり確保したいところだぜ。
なるほど、それはいい。 切り替えは大事だし、張りつめてばかりではかえって効率が落ちてしまう。 良い所をきちんと褒めたり、何か息抜きになるようなことを考えたりも忘れたくはないな。 リハーサルを実施するも妙案だ。 どうしても詰まってしまう部分などを見つけられるのは勿論、 予行演習のあるなしでレベッカ君の心の余裕も変わってくるだろうから。 その際は僕は他の客役でお役に立てたら嬉しいな。
衣装はディオール嬢に一任ってなっているが、晩餐会用の衣装は新調するんだろう? それは二人で選んでもらうのはどうだろうか?ドレス、小物含め それに俺達がアドバイスする感じになれば、息抜きに外に遊びに出ることも併用できるだろう。 練習時はディオール嬢のドレスでも良いかもしれないが、晩餐会に着るドレスの記載はないのでこちらで用意するものと気になった。晩餐会のドレスも貸すならレベッカさんとディオール嬢の身長差が10センチ以上あるのが気になったので。 今回は婦人への対応を重視するが、依頼人の兄たちと3人いる妹たちがレベッカさんをどう思っているかわからない。服選びで流行を多少でも取り入れた場合、印象がどうなるかちょっと分かりづらい。嫉妬になるか、褒められるのか。 ここらへんも、事前に家族の話を依頼人に聞いてみようと思っている。 あと、二人の席は離れるだろうし、心細くなる可能性もある。 俺はお揃いではないけど、二人にお互いが近く感じる、気持ちが強くなれるなにかを持ってもらおうかと思ってる。お揃いじゃないハンカチを出発前に交換するとか考えてる。 リハーサル時は給仕役にしよう。 給仕を呼ぶことが起こった場合の練習になるだろう 2回出来るとブラッシュアップできていいが、とりあえず予行練習は一回で考えておく。
お、リハーサルできそうだな。良かったぜ! オレのプレイング抜粋をのせとく。 服選びのアドバイスや当日の潜入についてはノータッチで、仲間にお任せすることになるぜ。よろしくお願いしまっす! 前半 初歩的なマナー指導 ・手を見えない位置に隠さない ・一度に口に入れる食べ物は少量。口の中に食べ物がある時にしゃべらない ・落とした食器は自分で拾わない。給仕に拾ってもらう ・スープはすすらず、音を立てずに食べる ・パンは一口ずつちぎる。テーブルに落ちたパン屑は皿に戻さない ・種のある小さな果物はナイフでカットせず普通に食べる。種を出す時は口元に匙を運びそっと出し皿の端に。円錐のナプキンがあれば口を隠し静かに吐き出す ・フィンガーボウルは手指を洗うもの ・食べ終えた皿は重ねず、片付けは給仕に任せる 後半 晩餐会リハーサル シモンに聞いたり、アリステラ家と取引のある店で運ばれる商品を調べてメニューを推測 メニューが判明したらそのとおりに、不明ならキレイに食べるのが難しい殻付きの甲殻類、骨付きの肉、パイ生地のデザートを含んだフルコースを作る
リハーサルを事前に行うのは良いと思う。 本番に近い環境で、一度でも体験しているようなら、想定できることも増えるだろうしね。 服装などについてもローザリカさんに委ねてしまって良いだろうか。 負担をかけてしまうけれどよろしく頼むね。 ギャメルさんが本番メニューの想定の為に、アリステラ家に取引のある食材商を当たるのなら俺も同行させて貰おうかな。 食材の搬入に紛れて侵入する経路を探るにも良さそうだからね。 当日潜り込むのなら、給仕の一人として振る舞っておくのがいいだろうか。
いよいよ明日の朝出発だ。プレイングの送り忘れには注意してくれ。みんなよろしく頼む……じゃなかった、よろしく、おねがい、シマス。