【滄溟】嘆きの魔海の主

炙りとろ左門

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シナリオID:2220

オープニング

● これまでのあらすじ
 リーンエス王国南部、マーレ伯爵領。
 白い石壁と青い屋根の家々が並ぶ観光地「ティラ=マーレ」はこの伯爵領の岸壁都市だ。
 もともと温暖な気候の王国の春の盛りに、ティラ=マーレでは初夏の頃といえるような爽やかな日差しが降り注ぎ、すでに海開きが行われた。薬を作るための水が湧き出る洞窟に立ち入れない問題も、冒険者の活躍によって当面の間必要な量の薬水を確保できたことで一応の解決をみている。
 しかしその調査中に、新たな疑惑――沖合で何か異常が起きていることが示唆されたのだった。

● 帰らぬ者たち
 嵐の夜、ティラ=マーレの本来の【滄の巫女】、リティアは部屋の中を行ったり来たりしていた。
 薬がよく効いたのもあり、今は起き上がり、歩けるまでに回復した。それが数日の前のことで、ゆえにリティアにその知らせが届くのが遅れたのだ。
 毎日様子を見にきてくれる姉エルアと、【巫女の守護者】にして姉の従者セシリオ。その二人の訪問が途絶えたのは、仕事が忙しいせいなのだと思っていた。しかし3日続けて訪問がないことははじめてのことだった。何かあったのか、まさか病気でもしているのかとリティアが考えるのは当然のことで、それとなく使用人に尋ねてみたのだ。
 使用人は何かを口止めされているようで、歯切れが悪かった。
「海を調べに……」
 ようやく聞き出せた一言に、リティアは自分が想像していたよりももっと悪いことが起きているのだと悟った。
 洞窟の調査では、潮の流れにより沖合の魔物が流れてきていることがわかっていた。そして沖合で何かしらよくないことが起きているのだろうと、冒険者たちとエルアは結論を出し、エルアは次なる調査にも冒険者を雇うと言っていた。
「おねえさま……」
 リティアはざわめく胸をそっと抑える。大丈夫、冒険者たちは強く、エルアはしっかり守られているはずだ。セシリオも。
 リティアにとって二人は、とても大切な、かけがえのない人たちだ――

 ――本当に?

「!?」

 心の奥底から滲み湧いて出た声のようなものに、リティアは弾かれたように顔を上げた。

 ――私は、本当はおねえさまのこと、邪魔だと思っているでしょう?

 はっきりとした声ではない。これは思念だ。リティアは部屋の中を見回し、誰もいないことに安堵し、そして怯えた。
「ち、ちがいます」
 否定する声が、どうしてこんなに震えてしまうのだろう。
 この感情は、私のものなのだろうか。その時、強い風雨によって雨戸が大きく音をたて、リティアは小さく悲鳴をあげた。
「ちがうわ……」
 胸騒ぎがする。大丈夫。姉は嵐を予感して船を戻しているはずだ。ずぶ濡れで帰ってくるはずだから、出迎えの準備をしなくちゃ。ううん、おとうさまが会わせてくれないかしら。だから人を呼んで、湯を用意しておくように言わなくちゃ――リティアは荒くなりつつある呼吸を宥めた。何か得体の知れない感情が、心の奥底に渦巻き始めていた。
 そして、待つだけではダメだという直感も同時に、存在していた。

● 波濤を縫って
 快晴、雲一つない空と穏やかな海を、一隻の船が進む。
 波に揺られているのは、リティアから「エルアたちの捜索」を依頼された君たち冒険者と、依頼人であるリティアである。
「海はこんなにも広くて、深くて……空は高くて……」
 そして、とリティアは少々顔色悪く告げた。
「船ってこんなにも、揺れるんですね……」
 清潔な白い部屋からほぼ出たことのないリティアにとって、この冒険はすべてがはじめてのことだ。もともと体が弱いこともあり、穏やかな波でも気分が悪くなってしまうようである。しかし、休ませてほしいとは一切口にしない。
「この度は私のわがままを聞いてくださってありがとうございます。おねえさまとセシリオを含む冒険者さんたちの先遣隊が海に出たのが一週間前……おねえさまたちは誰ひとり、未だ戻りません」
 船の残骸や船員が海岸や例の洞窟に流れ着いたという報告もない。リティアは領主の反対を押し切り、なかば強引に冒険者たちに依頼を出した。
 エルアが事前に「ここへ向かう」と言っていた地点目指して、船は進む。
 それからしばらくしてのことだった。
「うっ……」
 それまでなんとか立っていたリティアが、胸を押さえてうずくまった。もしや持病か、薬はどこだと心配する冒険者へ、リティアは首を横に振る。
「ち、ちがうのです。何か……なにか嫌な気持ちが湧いてきて……」
 要領を得ないリティアの言葉に首を捻る冒険者たちを、直後、リティアが言ったような感情が襲った。
 妬み、嫉み、憎しみ、悲しみ――それは縁の強さに限らず、冒険者同士に湧きあがった。それまで仕事上の関係と何とも思っていなかったはずの、あるいは強く信頼していたはずの仲間に対し、強い妬心が膨れ上がる。
 いつの間にか、晴れあがっていた空は低く黒い雲に覆われ、渦を巻き始めていた。
 【嘆きの魔海】――潮流の複雑さや魔獣の凶暴さにより、地元住民が近づかない沖合のいち海域に辿り着いたのだ。
 海面が渦を巻き、海の底にとぐろを巻く影が見えた。それは低く唸ると、海面から姿を表す。
「……海嘯蛇(シーサーペント)……」
 リティアが呆然とつぶやき、そして魔獣とともに現れた少女に目を瞠る。
「おねえさま……!」
 エルアは虚な瞳で冒険者たちを――いや、見てはいない。その瞳は何も映してはいない。死んでいるようにも見えたが、その手には巫女の祭具がしっかりと握られている。
 エルアがそれをゆっくりと掲げると、海嘯蛇(シーサーペント)の嘲りの感情が周囲に伝播した。

 ――その瞳、覚えがあるぞ。あの女の血筋だ。
 これで遊んでやろうとは思っていたが、機会が早まったな。
 お前たちをいたぶったあとで、あの目障りな人間どもも、押し流してやろう!

解説

みなさんは消息を絶ったエルアたちの足取りを追って、リティアとともに沖合へと出ます。しかしそこでは伝説の存在と思われていた海嘯蛇が待ち受けており、エルアら船員を操り攻撃を仕掛けてきました。 成功条件:エルアら先遣隊の救出 失敗条件:味方戦力の全滅 また、プレイングにて示された行動および、それによる判定の結果により「エルア」と「リティア」のどちらかが死亡します。この確率はかなり高めに設定されております。 ■フィールド:嘆きの魔海 エリア:海。沖合ですので海底まではかなりの深さがあります。 天候 :嵐。暗視がなくとも見通しは利きますが、波が高く、転落の危険性が高めです。 船  :中型のキャラベル船です。海上において縦6へクス横3へクスを占有します。 ■エネミー:先遣隊 ▶︎エルア&セシリオ[状態異常【行動操作】] 授恵者ではない一般人ですが、先遣冒険者たちによる強化が施されており、それぞれ武器を手に向かってきます。 ▶︎冒険者8名[状態異常【行動操作】] 中堅冒険者を中心に、ウォーリア2名、シーフ2名、ヒーラー1名、キャスター1名、シューター2名の構成です。 ■特殊処理 セットアップにおいて、NPC含む参加者全員に【付与性能基準:-10】のBS【精神汚染:敵愾心】の付与判定を行います。抵抗判定に失敗したキャラクターはそのラウンドにおいて【最も近い位置にいる参加者(N)PCへ、必要であれば移動した後、通常攻撃を行う】こととします。 ■NPC ★エルア:ティラ=マーレの領主の娘で今代の「滄の巫女」です。嘆きの魔海の調査に向かいますが……海嘯蛇の精神感応が巫女の血筋に反応しやすいのか、その影響を強く受けています。 ★セシリオ:「滄の巫女」の守護者であり、嘆きの魔海の調査に同行しましたが、エルアとともに未帰還状態です。 ★リティア:エルアの腹違いの妹で、本来の「滄の巫女」です。エルアらの捜索を依頼し、それに同行します。エルアと同じ理由で、海嘯蛇の精神感応の支配下にあります。 ■特記 マスターページは参照しなくても判定に影響はありませんが、上記の他、描写やマスタリングに関する項目があります。

マスターより

初めましての方は初めまして。こんにちは、炙りとろ左門です。 本連作は4話または5話で完結予定で、本シナリオは第3話となります。ショートで字数足りるかな、えへ 途中からの参加も大歓迎です。もしティラ=マーレの雰囲気を知りたいという場合は、第1話「【滄溟】歌を白南風に乗せて」をお読みください! それでは皆様のご参加&プレイング、お待ちしております!

リプレイ

 揺れる船体へ、操られた先遣隊の冒険者たちやセシリオ、そしてエルアが降り立つ。対する君たちは、海嘯蛇(ヴルヴロス)の支配に膝をつくもの、からくも抗う者に分かれた。

 ――ああ、煩わしい祝福の力よ。

 海嘯蛇はゆるく首を振る。
 
 ――そうでなくては面白くないとはいえ、な。

 海嘯蛇の言葉は、悪意となって君達に襲いかかってきた!

● 怨嗟の渦の底で
「救助対象だけじゃなく、仲間まで襲いかかって来るたぁ斬新だな、おい!」
 バーネット・フォーサイスは敵の数が先遣隊の人数と一致することを確認し、悪態をついた。依頼内容は彼らの救出であるが、相手は自分達を殺す気でかかってくると見ていいだろう。
 その上、錯乱した味方が襲いかかってくるという有様だ。バーネットへ繰り出されたアリオン・リューの一撃は【エーテルバリア改】で防がれたものの、その光景はその場の空気をさらに緊迫したものにさせる。
 ゲルダ・クラインは咄嗟に、背後にリティアを庇った。
「アリオン様、しっかり!」
「う……ぐ、ごめん……!」
 頭ではだめだとわかっていても、それよりも強い感情に押し流されそうになる。同じくサイラスの攻撃がシルヴィア・A(アルヴィン)・カペルを襲い、シルヴィアは傷を庇って膝をついた。
「サイラス……!」
 シルヴィアが鋭く名を呼べば、サイラスは喉の奥で唸る。
「厄介だわ……誤解しないでほしいんだけど、別に恨んでるとかじゃない」
「分かってるよ、君が私に含むところなどないことはね」
 シルヴィアは軽口を叩くが、その表情は厳しい。
「まずはエルアさん達を保護しましょう。リティアさんをお願いします!」
 トーラはそう宣言するや否や駆け出した。どうすべきか作戦を立てている暇などない。すでに先遣隊の斥候(シーフ)は動き出しており、リティアにまっすぐ向かってきていたのだ。
 エルアも鉾をかたどった祭具を掌の中でくるりと回すと甲板を蹴る。そして斥候二人を押しとどめるトーラの脇をすり抜けた。
「おねえさまっ……!」
 リティアはエルアに呼びかけようとして、エルアの憎悪の籠った瞳に射抜かれ言葉を詰まらせる。
「――ここで死んで!」
 浴びせられた言葉に硬直するリティアに、エルアは真っ直ぐに武器を突き出す。
「いけませんリティア様、危険です!」
 ゲルダはエルアとリティアの間に立ち、一般人にしては重い一撃を盾で受け止め、押し返す。
「エルア様、惑わされないで!」
「私は正気よ」
 エルアのはっきりとした否定にリティアの瞳が揺れる。どこか操り人形のごとく覇気がないその他の者たちに比べ、エルアには意志の光があった。であれば、その言葉は――。
「わたしは、」
 ゲルダはエルアと鬩ぎ合いながら、リティアとエルアに語りかける。
「わたしは! リティア様のために薬を探したエルア様の気持ちも、エルア様を探してここまで来たリティア様の気持ちも、嘘じゃないと思います」
 お互いに、大切だと思う気持ちも、それだけではないままならない感情も、両立するものだ。だからこそ、この苦しみがある。エルアは目を眇め、リティアは肩を震わせた。
 その細い肩を、ふらりと立ち上がったシルヴィアが気丈にもそっと引き寄せる。
「その……通りだ。それに、この感情はおそらく海嘯蛇(やつ)の差金。君たちは、お互いを想い合う素敵な姉妹だよ」
「何も、知らないくせにっ……!」
 エルアの表情が苦しげに歪む。しかしゲルダの力には勝てず、押し負けて後退した。その隙にシルヴィアがエーテルを乱舞させる。蒼い炎が仲間達を包み込み、力を与えた。
「人を操る術か。『塔』での戦いを思い出すね。……誰も死なせはしない」
 決意を秘めたシルヴィアの声に、ゲルダは無言で片手を構え直すことでそれを肯定した。ゲルダもまた、『魔法使いの塔』における一連の惨事に関わっていたからだ。
「とりあえずこっちにきてくれ。クライン!」
 ゲルダに呼びかけつつ、バーネットがよろけるリティアを船内へと導く。甲板にさらしておくより、船内にいてくれたほうが安心だ。リティアは逡巡ののち頷くと、バーネットに手を引かれ、ゲルダに守られながら船内へと消える。
 なおもリティアに追い縋ろうとするエルアを、光が包み込んだ。ローザリカ・L(リベラ)・ディオールによる【光縛封】である。
(さすが伝説として語られるほどの悪……反吐が出るやり口だな)
 ローザリカの胸中には怒りが渦巻いていた。先ほど悪意の囁きを受けた、その不快感も相まって得物を握りしめる手に力が篭る。そして頭上にて鎌首をもたげる海嘯蛇を睨め上げた。
「貴様の思い通りにさせてたまるか」
 海嘯蛇がにやりと嗤った、気がした。
「くっ……」
 その嘲弄を受けたアリオンは、悔しげに顔を歪める。
「……だけど、その悪意に屈することはできない」
 アリオンは剣を構え、雑念を払うことに集中する。シルヴィアの助けもあって体内のエーテルは活性化し、この悪感情を振り払うこともできそうだ。
 目的は戦力の分断。動けるようになったらすぐに、まずは色々と制約の多い【殺界】の発動のために位置取りを調整するつもりだ。
(厄介すぎんでしょ……)
 サイラスもまた抵抗の準備を整えつつ、状況の分析に努めていた。
 もし、どちらか一方しか助けられないといった状況に陥れば、優先すべきはリティアだろう――彼女が本物の巫女だというのなら。今後、動かしやすいほうを取っておく。
「さあ、頑張って詰めようか」
 状況は決して楽観できないのだから。


「万一への備えだ、悪く思うなよ」
 船内にいたペルゼィックはバーネットとゲルダと合流すると、自分がいた部屋にリティアを閉じ込めることにした。万一操られた他の者に危害を加えないよう、手だけ縛っておく。足は、狙われた時のために自由にした。
「い、いえ。その……おねえさまを、頼みます」
 リティアはまだショックを受けているようだったが、状況は飲み込めているらしかった。ゲルダはリティアに優しく語りかける。
「任せてください。また声が聞こえても、受け入れてはいけません。強く拒絶してください」
 リティアは頷く。バーネットはリティアの状態を確認後に船室から出ると、船員に呼びかけた。
「誰かこの子を見てやってくれ――」
 しかし、船員は突然バーネットに殴りかかった。
 とはいえ所詮は一般人の、訓練されていない者の動きだ。ゲルダの盾に弾かれ、勢い余った船員が船室に突っ込む前に、ペルゼィックが扉の前に【アイアンウォール】を立てる。
「これでいいか?」
「ああ」
 【アイアンウォール】に顔面から突っ込んだ船員はしかし、痛みを感じさせない動きで立ち上がろうとする。それを、ペルゼィックが雑な蹴りで沈黙させた。
「よし、戻ろうぜ」


 3人が甲板へ戻ると、斥候の攻撃をトーラが躱したところだった。しかし、トーラの顔色は芳しくない。着地したトーラを狙う別の斥候の攻撃に、サイラスが【カバリング】にて割り込む。
 シルヴィアのサポートもあって、味方の抵抗力は増している。しかしそれも確実な抵抗を約束するものではない。シルヴィアやゲルダ、ローザリカなどは十分な抵抗力を有しているが、特にアリオンはまだ辛そうだ。同士討ちを避けるために距離を取ってくれているようだが、やはり無理矢理植え付けられた感情に振り回されるのは良い心地ではないだろう。
「……一手、失したね。すまない」
 シルヴィアは自らを治療し、足手まといにならないように努める。できれば敵の魔術師(キャスター)にかけられている異常を取り除くことができれば、と思っていたが、そんな余裕はないようだ。
「気にするな。だが……まずいな」
 食い込んできた戦士(ウォーリア)の一撃がバーネットを狙うが、ゲルダが割って入って受け止める。敵だけでなく、日頃頼りにしている味方が敵に回ることの恐ろしさ。それを考えながら立ち回りを工夫しないといけない。
「こりゃ、一手一手よく考えないとな」
 バーネットは保険としての【ウォーターウォーク】の付与を後回しにする。皆うまく揺れる船上においてもバランスを取って立てているのもあるが、戦線を食い破られないためにこれが必要だ――バーネットは魔導書を広げる。
「とりあえず、そっから動くな!」
 バーネットが掲げた手の中に青白い光槍(【スネアージャベリン】)が現れ、射出される。それは戦士の足元で炸裂し、まとわりついたエーテルがその動きを阻害した。バーネットはそれを確認するとすぐさま距離をとる。
「セシリオ様、失礼します!」
 ゲルダはセシリオに組み付き、甲板へ押さえつけるようにして対象を確保する。そしてすぐさまセシリオを担ぐと、船内へ続く扉の近くまで後退した。
「来る!」
 シルヴィアが警告を発する。敵の魔術師と射手(シューター)が動き出したのだ。後衛を守るため、アリオンとサイラスがそれを体を張って受け止める。
「ぐっ……まだだ!」
 アリオンはたたらを踏み掛けた足を踏ん張り、甲板を蹴る。そして一番手近な戦士を薙ぎ払う。
「はあっ!」
 敵後方に抜けることが難しい状況であれば、少しでもリソースを削ることだ。返す刀を避けたアリオンは、反対側へと着地する。
「癒しの光よ、降り注げ――」
 ローザリカがサイラスの傷を癒す。立ち上がったサイラスは、肩や首を鳴らして構えた。
「さあ、これが効いてくれるといいんだけど?」
 サイラスは目を閉じて集中したのち、気迫と共にそれを発動した。
 投じられた石がガラス窓を破るように――サイラスの【ジャマー】は効果を発揮した。100m範囲に渡って瞬間的に広がったその領域は、精神感応系のスキルの精度を下げる。完全に無効化することはできないにしろ、ふっと先遣隊の瞳に光が戻った。
「う……」
「お、俺は……一体」
 今しがた意識が戻った様子の先遣隊に、ローザリカはほっと胸を撫で下ろす。だが油断はできない。いつまた刃を向けられるかという懸念は残っている。
「じゃ、気絶させるしかねえな」
 ペルゼィックは難しい顔で唸った。手加減は苦手だ。ゆえに、素手で。握り拳を作り、とりあえず動き回られては困る相手の戦士に肉薄すると、その顎を下から殴り抜いた。
「……まあ、そうなるよね」
 ばたりと倒れた戦士を、アリオンは手持ちのロープで素早く縛り上げる。

 形勢は逆転しつつあった。
 しかしその瞬間、派手な音とともにエルアを囲い込んでいた【光縛封】が破壊される。斥候二人がトーラを無視して向かったのだ。
「ああもう、大人しくしていてください!」
 トーラは邪念を振り払うように首を振った後、斥候の一人に組み付いた。すぐさまシルヴィアが【サルベーションオール】をエルアにかける。
「そこまでだよ、エルア!」
「――っ!?」
 スキルの強力さ、サイラスの【ジャマー】、その他諸々の幸運がかさなり、エルアは海嘯蛇の支配下から解放された。毒気を抜かれたような表情のエルアはだらりと腕を下ろし、祭具を取り落とす。
「ち、違う。私はあの子を――」
 その時、ぐらりと船体が波に煽られて傾いた。
「ちっ……!」
 近くにいたペルゼィックが咄嗟に手を伸ばす。エルアも反射的にだろうか、ペルゼィックに向けて手を伸ばし――しかしその両手は空を切り、エルアは勢いよく船外へと放り出された。
「これを使え!」
 バーネットがトーラに向かって【母蜘蛛糸のロープ】を投げる。トーラはそれを受け取ると、エーテルを通したそのロープでエルアの体を捉えた。
 が、しかし。船上から海面まで。そして波によって引き離される距離も含め、10mのロープでは足りない。あっという間に波間に消えたエルアをせめて海面まで引き上げたくとも、このままではトーラも落ちてしまう。
「ううっ……!」
 ハーフリングの特徴である小柄な体が浮きそうになり、サイラスとペルゼィックが駆けつけトーラを後ろから支えた。
 だが、波によって左右に振られたロープがちぎれかけている。このままではまずい。焦るトーラたちへ、バーネットが【ウォーターウォーク】をかけた。
「よし、これなら……!」
 ペルゼィックがエルアを助けようと海へ飛び込むと同時に、【母蜘蛛糸のロープ】が千切れる。ペルゼィックは舌打ちしつつも、エルアの姿を探した。
「いや……もしかして海の中の方が安全なんじゃない?」
 ふと気づいたという様子のサイラスの言葉に、トーラは顔を上げた。
「……なるほど。海嘯蛇にとっては生かしておきたい相手だから、ですか?」
 先遣隊の面々はともかくとして、巫女であるエルアは取っておきたいはずだ。
 盤面を睥睨する海嘯蛇に視線が集まる。海嘯蛇は白けた視線で冒険者たちを見回すと、エルアが漂っているあたりの海面を食らうように首をもたげ、そのまま海中へと消えていった。
 巨体が沈み込んだことにより起きた波で船が反対方向へ傾く。冒険者たちはそれぞれ縁や柱に掴まったり、互いに支え合ったりして落下を逃れたが――。
 海嘯蛇が海中へと姿を消したゆえか、徐々に嵐は収まっていく。先ほどより揺れの小さくなった甲板の上、ずぶ濡れの冒険者たちは、海嘯蛇によって湧き上がっていた悪意が薄れていくのを感じていた。

● 喪失、目覚めて
 船は迅速に問題の海域を脱した。先遣隊はエルアを除いて帰還し、捜索依頼を受けた冒険者たちも誰一人欠けることがなかった。だが――。
「ひどい怪我です……」
 港に戻ったリティアは、冒険者たちのぼろぼろの様子を見るなり目を伏せた。
「いやいや、こんなの日常茶飯事ですよっ」
 トーラは努めて明るく笑っていたが、ローザリカに傷口に触れられると「ぎにゃっ」と悲鳴をあげた。
「すまない、傷の深さを見ておきたくて……真水で洗浄しておかないと」
「あわわわ優しく、優しくお願いします!」
 そういうローザリカも戦いの余波を受け、無傷とはいかなかった。ローザリカも含め、シルヴィアや回復スキルを持つ者同士で傷の手当てをおこなっている。
「私に、力があれば……何か変えられたでしょうか。おねえさまのことも……」
 リティアも辿々しい手つきで包帯を手に取り、負傷したペルゼィックやアリオンの傷に巻いていく。
「てめぇひとり何かができたと思うか?」
 ペルゼィックは厳しい表情でリティアに現実を突きつける。俯くリティアに、アリオンは微笑んだ。
「気負いすぎることはないよ」
「でも……」
 姉から投げつけられた言葉ひとつでその場に座り込んでしまうような少女に、力があったとて何ができるものか。それはリティアにもわかっている。
「うじうじ悩むより次の手だ。依頼主はあんただろ」
 ペルゼィックは濡れた髪をかきあげる。リティアは包帯の端を結び、どこまでも深く遠く広がる海を見つめた。

マスターコメント

お疲れ様でした。成否に関しては丸一日悩みまして、「エルアは死亡していないが帰還もしていない」「他の先遣隊メンバーは帰還できている」と判断し、「普通」とさせていただきました。 リティアやセシリオの保護への動きも的確であり、エルアの生存については参加者さんたちの善戦ゆえです。帰還はなりませんでしたが、本当は「成功」をあげたいくらいです。解説に『エルアら先遣隊の救出』と書いてしまったので致し方なく(´ω`) MVPはカバリングで戦線を維持した方、スキルの活用が光った方へ! それではまた、お会いしましょう〜。
ショートシナリオ

ショートシナリオ非常に難しい 報酬:多い8 / 4〜8人

2022年06月18日 17時14分15秒 公開

普通

相談掲示板

  1. トーラ

    シーフのトーラです。 情況がちょっと分かり辛いですけど、中々まずい状況ですね。 無事に救出と撤退が出来るよう、頑張りましょう!

  2. トーラ

    という訳で早速質問です! Q1 海嘯蛇は直接は戦闘に参加しないのでしょうか? 精神汚染を仕掛けてくるだけで攻撃を仕掛けて来ず、こちらも攻撃を仕掛けれない(推奨されない?)という事なのでしょうか? Q2 【精神汚染:敵愾心】の【付与性能基準:-10】とは、海嘯蛇付与の数値に-10して付与判定を行って来るという認識で合っているでしょうか? 回答よろしくお願いします!

  3. トーラ

    ……あ。 シナリオにNPCが設定されていませんでした。 回答は無理ですね。 そうなると海嘯蛇がどういう位置なのか悩むところですけど、今回は精神汚染以外は手を出してこないということで良いのかな……?

  4. アリオン・リュー

    僕はウォーリアのアリオン。皆、よろしくね。 状況はかなりまずそうだけど、できる限りの事をしよう。 >>戦場 これは僕達が乗ってきた船の上で先遣隊含めて全員が戦うって認識で良いのかな? かなり狭いし、ドラゴンチャリオッツで弾き飛ばすと嵐の海に落としてしまう可能性が高そうだね。で、向こうは遠慮なく使って来ると思った方が良さそうだね。 >>エルア&セシリオ 先遣隊の冒険者はともかく、二人の無力化は工夫が必要かな。 なるべく安全に取り押さえたいところだけど。 >>トーラ 今回は海嘯蛇とは戦わないんじゃ無いかな。余裕も無さそうだし。 付与の件は、付与判定の式が 50+(対象の抵抗値-自身の付与性能)×5=目標基準値 だから、自身の付与性能の所に-10を入れるのかな?

  5. ペルゼィック

    ペルゼィック。キャスター(←挨拶 敵の詳細データがない。から、敵は先遣隊の連中だけだと思ってる。 もし、依頼書の不手際ってんなら何らかの方法でこっちに教えんだろ。 難易度が非常に難しいって言われてるのも、ほぼ味方を相手するからじゃね? 人間で、非授恵者で、依頼人で、依頼内容で、要救助者で、あと場合によってお前ら(自分含む) 今回は、最悪自分以外皆敵って状態で、その敵を傷つけずに連れて帰ってこいってことだろうしな。 戦場は船の上ってのもあるが、嵐も気にしとかねぇとな。 前回みたいにスキルで保険掛けるは勿論、状況ガン無視で考えたら移動範囲はロープの長さである程度確保しつつ船のどっかに自分をロープの端括っとくとかがいいんじゃねーの? あと、前にあった靴に滑り止めか。 特殊処理対策に関しては、出来る範囲で抵抗上げるのがまず最初だろうな。 ココにいる奴に殴られたら、俺は確実に秒殺だろうしな。 NPCならもっと脆いだろうから、それについての話し合いがメインってとこだろ。

  6. シルヴィア・A・カペル

    シルヴィアだ。今回はよろしく頼むよ。 海嘯蛇は戦場ギミックと考えた方が良さそうだね。敵戦力としての記載もないし、今回の依頼では直接手を出してはこないと思う。 戦場については基本キャラベル船の上で、ウォーターウォークがあれば海上も一応可能そうだと思っていたよ。とはいえ嵐の中だから海上には行かない方が良いし、もし行く場合はバランス感覚は必須だと思う。命綱や滑り止め靴も賛成だよ。 【付与性能基準:-10】については、ワールドガイドの書き方的に海嘯蛇の付与の数値に-10だと考えていたけれど、より悪い方で考えた方が良いかな。海嘯蛇自体の付与値も高いのかもしれないし、抵抗値は上げていきたい。 >行動操作 リティアも既に行動操作のBSに罹患しているなら、真っ先に私達の誰かを狙ってくるだろう。彼女は早めに無力化したいな。毎ターンBS判定があるし、保護(抑え)の担当も必要そうだ。 ……『判定の結果により「エルア」と「リティア」のどちらかが死亡します。この確率はかなり高めに設定されております』、か……高めに設定されているという事は、二人とも生還する可能性も有るという事だよね。出来る限り二人の救出を諦めたくはないと思っているよ。 >個人行動予定 とりあえず初手で皆にブルーフレアを使って抵抗を上げるつもりだ。

  7. No.7

    サイラスだ、よろしくなー 多分サーペントはまだやろな。基本的に同じ受恵者クラスを相手取ると高難度になりやすく、そしてかつ敵を殺さずの方針だし。後他の人も言ってる通りだろうし。 海上でなくともバランス感覚は空きがあるなら持ち込んだ方がいいと思うかなと。 後戦闘は戦闘不能になったら光縛呪とかで拘束して船内にぶち込むとかせんとあかんかなって。船の揺れとかドラチャリとか追撃とか無防備なやつを殺せる手段が場に豊富過ぎる。強化貰ってるだけのネームドとかそらどちらか死ぬって書いてあるよね。欲張って両方狙うとしても此方だけは確実に守ろうとか考える必要あるかな? ドラチャリを警戒するならウォーリア、遠距離追撃のキャスター、シューター、機動力で侵入暗殺シーフとか厄介そうなのに合わせて変えるべきかと。 んで個人としては抵抗優先目としてカバリング持ち込むべきか考え中。とはいえ装備も火力下げるか考える程度には人殺せそうな気がする。カバー→敵になってカバー後を仕留めるとか考えるとなー

  8. ゲルダ・クライン

    ゲルダです。よろしくお願いしますね。 >行動操作 敵の【行動操作】に関してですが、【精神汚染:敵愾心】の上位に当たる異常効果であれば、――学乱の際の【侵蝕】と同じように【解除】や【全解除】の効果を持つスキルで解除できないかな、と思いました。 ただ、解除が有効な場合はエルア様やセシリオ様、リティア様の解除は最後に。先遣隊の冒険者の、――ヒーラーかキャスター、シューターを優先して、でしょうか。 >NPCの死亡 こちらも、ローザリカ様かシルヴィア様へのお願いになってしまうのですが。万が一の時に備えて「スケープセイント」をご準備いただけると心強いなと。 わたしも「カバリング」をと考えているのですが……敵に遠距離攻撃手段が豊富であること、構成にウォーリアがいることから、エルア様やセシリオ様に対してはあまり有用ではなさそうかなと。 >個人行動 そう、ですね。リティア様も海嘯蛇の精神感応の支配下にある――とのことですが、配置的には初期位置はこちら側、という認識です。 ですので、リティア様が向こう側に行かないように抑えつつ、リティア様からの攻撃を受け止めつつ、敵からの攻撃からリティア様を庇えたらいいな、と思っています。

  9. ローザリカ・D・ケレス

    ヒーラー、ローザリカ。よろしく頼もう。 >抑える順 遠距離攻撃をしてくる職を先に無力化するか、BS解呪を試すかしたいのに賛同を。 護衛対象や無力化を終えた先遣冒険者らを狙われて守り切れなくなるのは怖い。 ウォーリアのドラゴンチャリオットも無視できない脅威だが、 ロープを命綱にする案である程度カバーが効くことを祈りたいかな。 >スキル スケープセイントは僕も持っていこうと思っていたし、まかされよう。 シルヴィア君のブルーフレアも助かるよ。バフは重複しないし君を頼りにさせて貰いたい。 個人行動としては、使用回数1回3ターンのみの光縛封を持ち込むかどうか迷っている。 傷つけずに隔離することが出来るから、病弱なリティア君を彼女を守る時や 万が一襲い掛かってきたときの保険に使えるとは思うのだけれど。 生命力全回のリヴァーオブバイタルや全解除8のサルベーションオール、迷うものが多くてね。

  10. ペルゼィック

    >助けたNPCを船の中にぶち込む それだとアイアンウォールで入口塞げば全方向気にしなくてもある程度守れるかもな。 ただし、窓があったり壁ぶち破って入られるのも厄介だし、あとそこまで持ってく過程での不安要素考えたら光縛封も有りだとは思うぜ。 そこは、相談?ってやつ。 嬢ちゃん達は引き離すといいかもな。 一番近いやつを自動攻撃なら、姉妹仲良く殺し合いの方が後先(精神的に)より面倒なことになりそうだし。 特にお姉ちゃん大好き妹がBS解除後助けようとか、BS補正で可愛さ余って憎さ百倍で相手めった刺しの可能性もないってわけじゃないだろ。 一人に対し二人程度、嬢ちゃん達救助最優先で動く奴がいてもいいんじゃね? 嬢ちゃんたちの護衛も授恵者じゃねぇんだよな。そこはどうする?冒険者より多少丁寧な程度でいいのか? 他の冒険者共は運が悪かったってことで、手足の一本は覚悟していただく。 もちろん俺も、覚悟はしとく。(いざって時は遠慮なくの意

  11. トーラ

    海嘯蛇と精神汚染については皆さんの言う通りみたいですね。ありがとうございます! とりあえず、エリオさん、セシリアさん、リティアさんを気絶させて、抱えて後退させるのを優先させるのはどうでしょう? わたし達も精神汚染で攻撃する可能性がありますし、出来るだけ離れて行動するべきだと思います。 とりあえず、ホライゾナルジャンプを持って行けば足止めされる可能性は下がりますし、どなたかに気絶させて貰えるなら、わたしが一人ずつ運びましょうか? >光縛封 安全確保もですけど、操られているあちらの冒険者を封じるのもありだと思います。 複数足止め出来ればエリオさん達の保護がやり易くなるでしょうし。

  12. バーネット・フォーサイス

    キャスターのバーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 >方針 既に色々意見を挙げてくれているが、大前提としては各自での抵抗の底上げだな。 初手のブルーフレアで底上げして貰えるとしても、一番最初のセットアップは 地力で凌ぐ必要があるし。 【行動操作】されてる冒険者達に対しては、分断して各個無力化する方向で良いと思う。 優先度としては、個人的にはドラゴンチャリオッツを使いうるウォーリアと、 回復で交戦を長引かせるヒーラーを優先したい所ではある。 エルアとセシリオ、リティアについては、一般人って事も有るし最優先で確保して、 攻撃に巻き込まれないうちに船内に放り込む方向で良いと思う。 ただ、別依頼でのメタな話だが、俺らはルール的に手加減した攻撃とか出来ないらしいから、 冒険者達の無力化はともかく一般人三人を確保する方法には、 ロープで拘束する等の攻撃に類しない方法を選んだ方が良いかもしれないな。

  13. No.13

    これ精神系異常でほぼ確定だしジャマー持ち込める人持ち込めばええんでないかなと。今回エンパシーとか自滅に近いやろしテレパス使わんやろ? 汚染攻撃の弱体化狙えると思うんやけど。アンチサイと違って腐りにくいし

  14. シルヴィア・A・カペル

    >BS 解除や全解除、確かに有効そうだ。私も持って行くよ。 冒険者を先に解除するのも賛成。今の所、ヒーラーを最優先に考えている。敵を回復させたくないのに加え、敵愾心の抵抗に成功するかもしれないから、行動操作さえ無くなれば協力して動いてくれる可能性も多少あるかなと。 ジャマーも妙案だね。何方のBSも妨害できそうだ。 >スキル ローザリカ、スケープセイントとても助かるよ。私も頼りにさせて貰うね。 ヒーラーの特性スキル、持って行きたいものが多くて悩ましいよね……出来れば他のスキルも分担したいな。 死亡の可能性があるという事は、死亡判定が入るか、海に落ちるか、かな。もしローザリカが光縛封を持って行ってくれるなら私はサルベーションオールを持って行こうと思う。一般人三人をすぐ船内に運ぶなら、冒険者の敵愾心は私達に向かう筈。三人の安全確保の上、冒険者の行動操作を急いで解除していくのは良さそうだと思って(相談の上変更するかもしれない)。 勿論死亡判定が発生した時の為に回復量も上げていきたいと考えているよ。 >一般人三人 船内に入って貰うのは転落防止にも良いね。入り口をスキルで塞ぐのも賛成。 敵愾心には毎回掛かるだろうし、ペルゼィックが言ってくれたように窓や壁を壊される可能性もある。一人か二人は護衛・他者攻撃防止役として船内に同行した方が良さそうだ。 >個人行動予定 ブルーフレア後、冒険者にサルベーションオールを試すよ。 優先度はエルアに一番近い冒険者>ヒーラー>シューター・キャスター>ウォーリアかな? 順番は本当に悩ましいね……。

  15. ゲルダ・クライン

    >行動操作、敵愾心 シルヴィア様、ご協力ありがとうございます。――あの時の戦場を経験したヒーラーの方がいらっしゃるのは、とても心強いです。 残念ながら、抵抗判定が存在するようなBSは『ジャマー』や『アンチ・サイ』などの汎用スキルでは対応できませんので……あんまり、有用ではないかなと思います。 アンチ・サイの説明に『このスキルではバッドステータス判定を要する効果を無効化することはできない。』、ジャマーの説明には『「アンチ・サイ」とは異なり、このスキルでは完全な無効化はできない。』とありますので、二つとも同様の効果=対象は汎用スキルのみでBSの解除は不可となるかなと。 ただ、判定はマスターさんによるところも大きいと思いますので、試してみるのは問題ないかな、とも。 >スケープセイント ローザリカ様、ありがとうございます……! ウォーリアのカバリングと違ってダメージをそのまま受けてしまうので、とても心苦しいのですが……その、よろしくお願いしますね。 >三人とも船内に そう、ですね。ロープなどで行動を縛った後であれば問題ないかなとも思いますが、ナイフなどを隠し持っている可能性も捨てきれませんし、……シルヴィア様の仰る通り、護衛・監視役は必要かと思いました。 他に候補がいらっしゃらなければ、殺界で攻撃をせずに移動のみを封じることもできますので、こちらに挙手させていただきますね。

  16. No.16

    とりあえずジャマー俺バランス感覚と一緒に持ち込むなー? 他MSさんだから微妙だけど、前例として ・アンチサイが攻撃の意志を持って行われた精神攻撃には効かなかった、けどジャマーは効果があった。 ・人形や、人の操作を行ってた吸血鬼に使用した際操作能力が弱体化した って経験があるから。早めに有効か確認して有効なら次回以降使えるんじゃないかと。 汎用って文字の有無からアンチサイは対象内ならなんでも防げるけど汎用系のみ、ジャマーは汎用とか無しにスキル全般に有効って認識してる 順番に関してはNPCに近い人最優先、先遣隊救出が目的である以上ヒーラーは微妙かなと。自己回復とかするなら死亡率低いし、それ無視して攻撃するなら物魔撃は怖いけどそれくらいで他の方がやばい。逆に起こしたら此方の手伝いさせるなら回復残ってる可能性考えると死亡率軽減には有効かなと。 個人的にはキャスターが怖いかなって思う。シーフの強襲やドラチャリも怖いけどそもそも船を破壊されたら御仕舞い感が。シューターも炸光矢(今回敵は味方毎でも良いし)が怖いけど 後これ早めに能力ないNPC向かう必要あるのか?とか思ったり。飽きるとか目的とか関係性が分かれば行動操作で自害か他の洗脳されたやつで殺せるし、巫女への恨みがあるなら逃されると思ったら殺しに来ない? それとこっちの船員大丈夫かね?乗ってるこっちに被害来るってことはそっちも精神攻撃受けてると思うけど撤退時に船操作出来るんだろうか?そこも気にすべき?

  17. トーラ

    装備やスキルが変更できませんね…? 操られた冒険者で無力化もしくは行動操作を解くのは、わたしもキャスターかシューター優先がいいと思います。 エルアさん達を退避させている最中に範囲攻撃を受ける危険がありますし、後衛が狙われる危険もありますから。 そういう意味ではシーフも危険なんですけど、止める手段が少ないんですよね…。 敵愾心で互いを攻撃しあってくれると助かるんですけどねえ。

  18. アリオン・リュー

    >>ジャマー そうだね、文字通りなら程度の差はあれ、汎用スキル以外にも効果は有るかもしれない。もちろん解除は難しいだろうけど、新しく掛かりにくくはなるかも? 逆にこっちも非授恵者の制圧にヒュプノシスとかは使いにくくなりそうだけど、今のところはその案も無さそうだし大丈夫そうかな? リティアや、エルア含む先遣隊は敵愾心じゃなくて完全に行動を操られてるみたいだから、例えば自分から海に飛び込ませる、みたいな行動も有り得るんだよね?きっと。 そう思うと非授恵者の確保を優先した方が安全かもと思うけど、そうすると冒険者との戦闘が手薄になるし…むむむ…難しいね。

  19. ローザリカ・D・ケレス

    >ゲルダ君 なに、僕自身に出来得ることをするまでさ。 ……それに。自身が傷つくより、血が流れていくのをただ見ているだけという方が耐えがたい。 >シルヴィア君 分担の申し出助かるよ。 言い出した責もあることだし、光縛封は僕の方で持ち込もう。 >光縛封 意見感謝する。 それなら相手冒険者に使用して、隔離している間に非受恵者を確保しに行く動きにしようか。 単純に斜線切りの遮蔽としても機能するからうまく使って接近して貰えればと思う。

  20. バーネット・フォーサイス

    >方針 ざっくりと現状の全体的な方針を纏めると、こんな感じで合ってるか? ・冒険者達は可能なら光縛封でNPC達から隔離、ないし連携させない様に分断 ・無力化は遠距離攻撃持ちのキャスターとシューター優先 ・NPC達は捕縛等の手段で無力化して船内に放り込み、余裕があれば見張りを付ける >船員 解説とかにも明記が無いから、今回は気にしなくても大丈夫……と思いたい。 >個人行動 ひとまず、ウォーリアやシーフの足止めをしておこうと思ってる。 グラビティフィールドとスネアージャベリンを合わせれば、多少は時間を稼げるはずだ。 転落対策としてはウォーターウォークを用意しつつ、 なるべくなら母蜘蛛糸のロープで落ちない様に支えるつもりではいる。

  21. No.21

    遠距離攻撃主体が動かないのであれば&カバリングとか他の行動諦めるならば&近場にまとまってるなら殺界で捕まえるとかもありなんだろうけども。 光縛封使う方針でいいならキャスター>シューターになるかな?魔弓が無ければヒーラーとキャスターがぶち抜いてくる可能性がある敵だし。 後はまあ速攻で落とされるとか避ける為に躊躇って苦戦してるとか見せた方がなぶる為にゆっくり遊んだりするのかねー? 改めて、ジャマーの有効性がどうか確認の為に使用、有効そうなら定期的に試しつつ弓で戦闘、必要に応じてカバリングの予定 転落対策はバランス感覚とロープ。装備重量があるだろうから他の人より吹き飛び距離は抑えめにならないかなと小細工をする予定

  22. シルヴィア・A・カペル

    バーネット、纏め感謝だ。私もその方針で良いと思う。 >ゲルダ 私もあの時の……塔での戦いを思い出していた。 君がいてくれて心強いのは私も同じだ。頼りにしているよ。 >ジャマーやアンチ・サイ 『バッドステータス判定を要する効果を無効化することはできない』……! すまない、すっかりその記述が頭から抜け落ちていた( 既に言って貰っているようにMSさんの判定にもよる所も大きいだろうし、今後の為の情報取得の為にも試してみるのは良いと思う。 >解除優先順位 皆、色々な意見をありがとう。とても助かるよ。 シューターとキャスターが一番不味い、ヒーラーは戦闘を長引かせる可能性がある反面死亡率軽減に有効。ウォーリアの吹き飛ばしも怖い……優先度はエルアに一番近い冒険者>魔術師>射手>戦士>治療師に変更するね。 >BS 中堅冒険者達と一般人三人は【行動操作】に罹患していて、更に追加で毎ターン【敵愾心】の判定があると考えていたよ。【敵愾心】は【行動操作】より優先するんじゃないかな……海嘯蛇次第かもしれないけど。 【行動操作】は原則、自傷・自殺は行わないから、つまりその……姉妹同士で殺し合いをさせたり、中堅冒険者の手で海に落としたり、になると思う。瀕死で回復したいのに攻撃を優先してしまう状況も有り得る。早めに冒険者とエルア達の隔離をしたい。 敵愾心の効果を見るに、前衛職は移動出来なくなれば攻撃出来なくなるかも。バーネットの足止め、有難い。解除の優先度もあるし、私は全員のBS解除を狙いつつ後衛職対応を優先するね。

  23. トーラ

    バーネットさんはまとめありごとうございます。 グラビティフィールドをシーフの足止めに使えば、ホライゾナルジャンプの条件に引っかかるのでフィールドの中にいる間は使えなく出来る筈です。 わたしは予定通りホライゾナルジャンプでエルアさん達の退避をするつもりですけど、特性のもう一枠を何にしましょうか…。 トリプルファングでキャスターを気絶させるか、他のものにしてシーフの対応に回るか悩み中です。 要望があれば言ってください!

  24. ペルゼィック

    アイアンウォールは持ってく 入り口塞ぐのも考えてるが、敵の進行止めて迂回させるのにも使えると思ってる。 でも、そうなるまで敵を近づけないってのが重要だろうな 嬢ちゃんたちが殺りあわない様に、抵抗高いやつが対応するのが良いだろうな こっちがBSに当てられて嬢ちゃん達殺してたら本末転倒だかんな 【敵愾心】は【最も近い位置にいる参加者(N)PCへ、必要であれば移動した後、通常攻撃を行う】らしいから、多少は前に出ようって考えてる。 実際にこっち殴ってもらう方が敵の進行止めるのに有効そうだからな。 防御スキル2枠使って、ウォーターウォークはもう一人が持ってるようだから俺は持ってかないぜ。

  25. アリオン・リュー

    自分の行動はどうしようかな。船上は狭いし、なるべく押し込まれないように前に出て殺界または殺界改かな?味方の邪魔にならないように動けると良いんだけど。まずそうなら教えてほしいな。

  26. トーラ

    とりあえず、冒険者の位置とシルヴィアさんの行動順に合わせて光縛封で閉じ込めれない相手の妨害に動きます。 脛撃3でシーフの回避を下げるか、魔乱印でキャスターの魔法攻撃を下げて、エルアさんとセシリオさんが敵愾心の攻撃対象になるようならその間に入って代わりに攻撃を受けますね。 抵抗はヒドゥンチェイサーの習得も考えてますけど、もうしばらく考えてみます。

  27. トーラ

    あ。言い忘れてました。 どなたか手が空いている方は、最初にリティアさんの退避をお願いできないでしょうか?

  28. シルヴィア・A・カペル

    >ローザリカ 前回書いたつもりが発言が切れていたΣ ローザリカ、スキルを分担してくれてありがとう。君がスケープセイントと光縛封、私がブルーフレアとサルベーションオールだね。当日はよろしく頼むよ。 >トーラ 行動を合わせてくれて感謝だ。エルア達を後退させてくれる事、有難い。 リティアについてはゲルダが敵の攻撃から庇ってくれるから、そのまま隔離して船内の護衛・監視役になってくれると思う。 キャスターを気絶させてくれるのは助かるし、トリプルファングは良さそうだ。 >アリオン 私はすぐに後衛に接近する予定だし、接近できなくともサルベーションオールも結構射程があるから殺界は全然構わないよ。よろしくね。 私も出来る限り前に出ていくよ。全員生還出来るよう頑張ろう。

  29. ゲルダ・クライン

    >リティア様 はい、わたしの方で対応予定でした……! 彼女は『嘯蛇の精神感応が巫女の血筋に反応しやすい』とありますので、【行動操作】の状態か、もしくはもっと深刻な状況かなと。 彼女からの攻撃をいなしつつ、敵からの攻撃を庇いつつ、無力化してそのまま船内に。 その後は他の方によって無力化された状態のエルア様やセシリオ様も引き受ける――といった行動を想定しています。 ロープなど、必要そうなものは持っていきますね!

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0