【獗烙】運命は歪な歯車と共に

広大野人

コメント 16

シナリオID:2208

オープニング

●
 王国騎士エナハルト・ティルムは額に掛かった黒髪を押し上げると髪留めを差し込む。
 やや伸びてきたので書類を書く際に邪魔になってきたからだ。
「……組織(ソーン・クリエ)が港町ウシタでの住民蜂起を狙っているとして、正直、抑えられないと思う」
 その台詞は、冒険者への依頼を受けに来た受付男子イシアに向けられていた。
「ロディン・キーリュロフ伯爵が権力を持っているうちは、フォローのしようもないですしね。市民に対する治政も酷いですから」
 イシアが冒険者への依頼に必要な書類をテーブルに並べながら応えた。
 介入する事で、住民蜂起をどの程度まで抑え込めるのか未知数だ。だからこそ、組織はウシタで活動しているのだろう。
「蜂起は起こると?」
「……エナハルト様のお考え通りだと思っています」
 少なくとも、ロディン・キーリュロフ伯爵が失脚しない限り、住民の不満は高まっていき、どこかで破綻する事になるだろうか。
 その時、他の街に波及する事がなければ特段、問題はない……だが、ある冒険者が推測した通りになってしまうと、国内で多少にも混乱が発生する。悪政を敷いて評判が悪い所は、ウシタだけではないのだから。
「一つ……考えがある。住民を扇動した者達が『メドゥの指先』だとすれば……ウシタでの蜂起は『メドゥの指先』がやった事として、市民と為政者の争いという構図ではなくなるはず」
「つまり、組織(ソーン・クリエ)が『メドゥの指先』と関わっている事を証明する必要がありますね」
 イシアの静かな言葉にエナハルトは頷いた。
「僕は組織(ソーン・クリエ)が『メドゥの指先』と何らかの関わりがあると思っている……もちろん、現時点で証拠はないが……可能性は大いにあると」
「すると、私達の最終目的は組織が『メドゥの指先』と関わりがある事を見つける事ですね」
「その為には、引き続き、情報収集が必要だ。僕の責任において、冒険者達には潜入調査も含めた依頼も行いたい」
 そのリスクは大きい。冒険者が囚われてしまう事や、潜入調査が発覚する事で相手の名誉を傷つける事もある。その場合、依頼主としてエナハルトの立場は極めて悪くなる。最悪、調査の続行が困難になる恐れも生じるのだ。
「それなのですが、エナハルト様。突然の潜入捜査はリスクが大きいと思います。通常の調査活動の中で、潜入できる『切欠』を得られたら、そこから先、潜入するかどうかは、その冒険者の判断に委ねるべきかと思います」
「やってくれるだろうか?」
「……それが冒険者という存在だと思っています」
 イシアが微笑を浮かべて答えた。
 それにすでに前回の依頼で『切欠』は幾つか出来ている。今回も冒険者達には自由度の高い調査を行ってもらい、情報を掴んでもらうしかない。
 どこかで大規模な潜入や制圧が必要になれば、その時、また依頼を出せばいいのだから。

●
 活動を行っている住民らがとある集会所に集まっていた。
 なんでも“有志”が無償で提供してくれている屋敷の一つだ。
「キーリュロフ伯爵の手の者が、私達の事を調べる振りをして近づいてきているようですが、惑わされてはいけません。私達の街は私達の手で守っていかなければならないからです」
 スターシャと呼ばれる貴婦人が周囲を魅了するような立ち振る舞いで演説する。
 伯爵も無能ではない。スパイを放ち、住民活動の足並みを乱すような関わりをしてくるのだと、スターシャは論じる。
 曰く、もっと自由な意見や想いを一人ひとりが声に出すべきだと。
 人間一人ひとり、考える事、思う事は別々だ。それは住民活動においても言える。だからこそ、統一された意見で一丸にならないといけない。伯爵との対決に『対話』を重きに置く故、スターシャにとっては大事な所なのだろう。
 拍手喝采の中、屈強な身体を魅せつけつつ、ゾンバルダが進み出た。
「いつもは意見が合わないが、この件に関しては同様だ。近々、自警団の設立式を行う。伯爵のスパイも紛れ込む可能性が高い事は、よく覚えておいた方がいいだろう」
「自警団の取りまとめは、ゾンバルダ様が行うそうですね」
 住民達からの強い要望があったからだ。
 バルバロイとの戦いはまだまだ記憶に残っている。噂によると一部のバルバロイは街に潜入したままという話もあるから、なおさら、住民達は不安なのだ。
「俺の力が必要であれば、幾らでも助けになろう」
「無理は……なさらないように」
 口元を緩めたスターシャの視線はゾンバルダの肩を見ていた。

●
 領主の館にて、キーリュロフ伯爵は贅を尽くした宴を催していた。
 煌々と照らすシャンデリアも、磨き上げられた床や壁も、食べきれないほどに積み上げられた料理も、全て、この街から吸い取った富だ。今日明日、飢えで苦しむ市民がいる事なぞ、伯爵にとってどうでも良かった。
 早い話、ウシタの小生意気な住民は全て死滅してしまっても、自領から愚かで従順な民を移住させればいいだけだからだ。
「それにしても、奴らも馬鹿でありますな。勝ち馬に乗らず、わざわざ住民共の方に付くとは。かるく締め付けて追い出しますか?」
 新しく就任した衛兵長が酔っ払いながら伯爵に話す。
 奴らとは、この街で暗躍を続けている、とある組織の連中だ。安価な武器や防具類を大量に仕入れて自警団に売っている事までは判明していた。
「好きにさせておけ。奴らも商売処に関してはよく分かっている。むしろ、売り上げの一部が税となって得られるのだから、悪い話ではない」
「わかりました。それでは、もうしばらく泳がせておきます」
「搾り取れるようであれば、許可証を止めろ」
 伯爵の言葉に衛兵長は頷いた。
 現在、街中である一定以上の売買を行う場合、許可制にしてある。厳正な審査を通った者達だけが得られるものだ。
 もっとも、許可証なしで商売をしても、罰金だけで問題はないし、罰金よりも少ない金額で許可証を発行させている。
 表向き厳格な審査は――そう、伯爵の一派が握っているのだ。
 二人は笑いが止まらないように声を出す。まだまだ宴は続くのだから楽しまないともったいないというやつだ。

●
 ケルジア家は遡れば大貴族にも連なる由緒ある血筋だ。
 貴族派であるものの領内に大きな差別意識はなく治政も安定。実力さえあれば、一旗揚げる事も夢ではなく、多くの若者も集まっている。
 そんな領内の片隅の山裾に、隠居した老人が住まう別荘があった。一番近い村からも徒歩で半日以上はかかる場所にあった。
「ジド様!? ジド様!?」
 一人の給仕が声をあげて老人の名を呼びまわっていた。
 別荘には似合わない大きな塀に囲まれているので、たぶん、外には出ていないだろうが……敷地が広いので一度目を離すと探すのが大変なのだ。
「まったく、どこ行ってしまったのかしら……『神出鬼没』と昔はよく言われてたらしいけれど……ジド様!? ジド様!?」
 今日も給仕の声が響いているのであった。

解説

●目的 何かしらの情報を得る ●状況 冒険者達は王国騎士エナハルトからの依頼で、ジード・ランスウッドが率いる組織や『神実』に関する情報を得る為に調査する事になります。 調査方法は冒険者達に一任されています(各自、フリーアタックとなります)。 一方的な犯罪行為による情報収集は禁止ですが、調査を行う根拠になる『切欠』を得ている場合は、多少の融通が利くそうです。 調査時、戦闘が発生するかどうかは、調査内容によります。 (例:悪人のアジトに突入する。バルバロイが潜む山へ向かう等) ●調査&情報収集 基本的には調べようとする行為に対し、プレイングやスキルなどを考慮した一般判定を用います。 推測した内容が真実と違っても、その方向性によっては判定時に有利となります(逆に不利になる事はありません)。 (例) ○○に聞き取りを行う。 ○○について図書館で調べる。 NPC〇〇と接触して話を聞く。 ……等々。 ●舞台 基本的にはリーンエス王国内となります。 都市の目安は『王都』『港町ウシタ』『堕落と昂揚の街ファナータ』『ケルジア領』『ヴォーンの街』ですが、用事があれば他の国や都市でも可です。 ●NPC ===組織=== ジード・ランスウッド:詳細はキャラクターページ参照。 フォーゲン     :中年紳士。かなりの実力者。 リロ・ルエファナータ:『堕落と昂揚の街ファナータ』で怠惰に過ごしている女性子爵。 トレイシー     :『神実の力』の女性研究者。リロと一緒に居る。 ユーゲン・フォリング:組織に関わりがある青年。 ゾンバルダ     :40歳位の屈強な男。自警団の取り纏め。 スターシャ・フォフ :30歳位の美しい貴婦人。住民活動において『対話』を重んじている。 ======== ===その他=== エナハルト・ティルム:王国騎士。剣の腕前は確かなイケメン。 サーンゾ      :元山賊の男。足を洗って港で働いている。 ジド・ケルジア   :隠居した老人。 上記以外、当MSが管轄するNPCなど。 ========= ※NPCを指名する事もできます。複数のPCから指名があった場合、別の日、別時間帯という形で対応します。 ※NPCとの関わりにおいては、これまでの関わりによる友好度が存在します。友好度による『差』はあるものとしてご理解下さい。 ●その他 ※プレイング内容によってはアドリブ対応になる場合があります。ご了承下さい ※ジードが紐付けされておりますが相談掲示板で、質問への回答も含め発言致しませんので、ご了承下さい

マスターより

 おはようございます。当依頼にて44作目となった広大野人です。  【獗烙】(けつらく)第3シーズンは順調に進んでいますね!  前回と引き続き、地道な調査依頼です。自由度が高いフリーアタックなので、あれもこれもやろうとすると、結局中途半端になる可能性があるので、できれば絞った方が良いと思います。  また、無理にNPCと関わらなくとも大丈夫です。各自が得意な事、これまで積み重ねてきた関わりなどを活かしていただければと思います!  ※『切欠』について  先の依頼で『切欠』を得た冒険者は、それを活かした調査を行う事が可能です。 他の冒険者は『切欠』を知り得る根拠(情報を共有した、紹介して貰った等)があれば同行や調査等、可能な場合があります(保障はありませんので判定上、不可であればアドリブ対応となります)。

リプレイ

●
 正体が露呈しないよう深々と被っていたフードを外し、レティシア・レインフィールはロディン・キーリュロフ伯爵が待つ応接室へと誘われた。
「久しぶりというべきか、レティシア嬢」
 精悍な顔つきと野望丸出しの眼差しは、昨年の秋、宴で出会った時と変わりは無かった。
「お忙しい中、お時間を頂き、ありがとうございます」
「気にする事ではない。また来てほしいと言ったのは、こちらなのだからな……急だった故、もてなしが不十分なのは許してほしい所だ」
 苦笑を浮かべ、ロディンは手を叩いた。
 すぐさま給仕達が姿を見せると飲み物や果物、菓子などを忙しく並べる。
 気遣いは無用……と思う言葉をレティシアは一人の給仕を見かけ飲み込んだ。彼女らの仕事を奪うと色々と都合が悪そうだと思ったからだ。
「私こそ突然伺ってしまい、申し訳ございません」
「早速だが要件を聞こうか。何かを伝えたくて此処に来たのだろう?」
 ウシタでは名の知れているレティシアが人目を避けて来訪した『理由』にロディン伯爵は興味があるようだ。
 レティシアは伯爵に敵意が無い事を示しながら、街の変化に驚いた事や住民の不満が高まると伯爵の評判に響く事を心配していると伝えた。
 そして、具体的な住民への負担軽減も打診する。
 領地経営という視点で見れば、それは十分通じる内容だ。
「……シャルガネに『損して得とれ』という言葉もございますし、何卒、ご検討の程を」
 伯爵はレティシアの話が全て終わるまでワインを口につけながら聞いていた。
「なるほど。一理はある話だ。件の事は街の有力者にも伝えておこう」
 表向き、体のいい返し。しかし、献策を受け入れるようには到底思えない印象をレティシアは感じた。
「そういえば、幼い領主様はいずこにおられますか?」
「気になるようであれば会っていくといい。ナラゼはこの所、引きこもっているからな」
 聞けば、母親であるロディン伯爵の妹は実家に帰っているという。それで幼い領主は一人取り残されているという訳だ。両親との別れは幼子には辛い事だろう。
 また、給仕らも以前、宴の席で見かけた者がいない。屋敷の者も総入れ替えがあった可能性は十分にある。
 ナラゼという名の幼い少年にとって、この屋敷に見知った人物や気の許せる者は……きっと誰もいないのだ。心を病んで領地経営できないのであれば……後見のロディン伯爵が全てを牛耳れる事になる――酷い話だが、これが貴族間の政争と言われればそれまでかもしれない。
 レティシアが案内された形だけの執務室で幼い領主は泣き疲れ、ソファーで寝ていた。
 今後も面会が許された事に確かな手応えを感じながら、幼子の頭を優しく撫でるレティシアであった。

●
 特徴的な獣耳はキャップで、尻尾はふんわりと広がったスカートの内側に隠し、従順そうな給仕としてクレア・エクレールは領主館に派遣された。
 表向きは臨時の雇いという形である。何かあっても足が付きにくいようにユーゲンが手配したものだ。
(心配されている……訳ないか)
 尻尾切りし易いようにとも受け取れる訳だが、まずは『成果』を得る事が第一だろう。
 領主館で給仕の行うべき事は多岐に渡る――掃除や調理は勿論、裁縫や宴の用意まで最低限の人数でこなさなければならなかったのだ。
(……)
 廊下を丁寧に掃除しつつ、キーリュロフ伯爵と側近の話を盗み聞く。
 どうやら、思いもしなかった客が訪ねて来たという。
「意図は分からんが……冒険者共は連中と反目しているからな。共倒れを狙えるかもしれん」
「流石、伯爵様。では、この部屋に連れてきます」
 執事のような男性が部屋から出てくるとクレアを見つけて横柄な態度で声を掛けてきた。
「来客だ。すぐに準備をしろ」
「畏まりました」
 他の給仕達は仕事がまた増えたと疲れた顔を浮かべる。
 しかし、逆にチャンスでもあった。
「地下貯蔵庫の飲み物を取って来ます」
 その場所までは距離があるし、飲み物も重たい訳で、給仕達はクレアの申し出に喜んで応じてくれた。
 勿論、素直にそのまま貯蔵庫に向かうクレアではない。屋敷の中は普段、最低限度の人数しかいないようなので色々とするには丁度良い状態だ。
 誰もいない事を確認し、音を消して駆け出すと狙っていた部屋へと滑り込んだ。
(許可証の審査に掛かる書類は確か……)
 朝早くから給仕としての仕事を行いつつ情報収集していた甲斐があったというものだ。
 罠がない事を把握してから、クレアはとある引き出しを開ける。
 書類が乱雑に入っている中から束ごと取り出すと、パラパラと流し読み――までは出来なかった。人の気配を感じたからだ。
 痕跡を残さないように書類の束を丸めて、太腿のホルダーへと差し込む。
(貯蔵庫まで……駆けるしかないかな)
 窓から外に出ると能力を活かしてそのまま地面に向かって走り出した。
 そのまま地下に続く階段へと飛び落ちるように入る――ふわりと舞ったスカートを優しく手で抑えて着地。
 周囲を見渡すが誰も人はいないようだった。
「……簡単に見られる訳にはいかないからね」
 クスっと笑うとクレアは貯蔵庫に続く地下道を進む。
 この調子であれば、急な来客(レティシア)に間に合うだろうねと思いながら。

 ちなみに奪った書類には、商人への不正な許認可を示す証拠と自警団の規模や主要人物のリスト及び身元調査の記録――ゾンバルダとスターシャの二人が組織(ソーン・クリエ)の幹部である事――が記されていたのであった。

●
 とある古屋敷のロビー。華やかな装飾は無いが、それでも人々の熱気は十分だった。
 港町ウシタの自警団発足式に、エミリア・シバは一般市民に変装した上で潜り込んでいたのだ。
(自警団に入るには市民権が必要のようね……)
 市民権を得る為に、領主の許可がいる。
 以前は厳格な審査を要していたようだが、現在では『金さえ積めば現領主は認める』というやり方に変化しているという。
(エナハルトちゃんに頼み込むか、あるいは……入れ替わりを狙うかしらね)
 自身と同じような背格好や声の似た人物がいないのか、周囲に気づかれないように観察をする。
 一方、ロビーの奥に設置された舞台の上では屈強な男性が力強く演説をしていた。
「……我らの力を示す為にも、この街に巣食う悪を打ち倒さなければならない! まずは、潜入しているバルバロイの残党を……」
 その声にエミリアは聞き覚えがあった。
 間違いなく、前回、仲間を襲って来た戦士だ。
 程なく演説が終わり、戦士の名を称えるように周囲から彼の名(ゾンバルダ)が連呼される。
(自警団の名声を高める為に、サーンゾちゃん達をバルバロイの残党として根こそぎするつもりのようね……ベルクちゃんが上手くやっていてくれるといいけれど……)
 どうも相手の方が一手先に動いているような気がしてならない。
 あるいは最初から仕組まれていた可能性もある。
(出来れば自警団の所属者リストや帳場が入手できればいいけれど……どうしたものかしらね)
 どのように『仕込み』を入れていくか思案していた時、エミリアの視界の中、一人の女性が目に入った。
 周囲に合わせているようにも見えるが、あまり乗り気じゃない雰囲気。
 暫く観察を続けていると、疲れ切ったようにフラフラと逃れるように壁際へと移動していく。
「……大丈夫かしら?」
 隅っこに座り込んだその女性にエミリアは声を掛けながら水筒を渡した。
「あ……ありがとう……ございます……」
「慣れない様子ね。貴女も自警団に?」
 受け取った水筒からチビチビとゆっくり飲み物で喉を潤してから、女性はエミリアの質問に答えた。
「……はい。私、シャザリアと言います。親の仕事の都合で最近、引っ越してきたのですが……親から自警団に入れと言われまして……」
「大変ね。それは」
「でも、私……こういう場は苦手で……それに事務方で良いと言われても、なんだか怖くて……」
 事情がありそうだが、本人のやる気は全く無いようだ。
 エミリアはジッと彼女を観察する。背丈や仕草、声調……自身と似ている方だろうか。
「シャザリアちゃん。少し提案があるのだけど、聞いてくれるかしら?」
 裏取りは後ででも良いと判断し、エミリアはそう声を掛けた。
 貴女の代わりに自分が自警団で活動するという話を――そして、シャザリアという女性は快く承諾するのであった。

●
 エリザ・A・ミシャールは過日、フォーゲンと交わした言葉を思い浮かべていた。
(『邪魔はして欲しくはないものだ』……か。食えないヒューマンだね)
 港町ウシタでの住民蜂起。この筋書きは変えられないと確信しているのだろう。
 そう考えているのは、エリザの調査結果や献策を受けている王国騎士エナハルト・ティルムも同様だろう。
「治政に対して不平不満を持つ地域を洗い出すのは、難しくはないでしょうが、意図的に隠してある場合までは調べ切れませんでしたか」
 エリザは王都で各所領について王国騎士の名前を借りて調べていた。
 だが、想定した以上に調べ切れなかった。これは、エリザの問題ではなく、王国の治政制度そのものが原因だ。
 この国の統治は各領地をそれぞれの貴族が治めているのだ。
 不平不満を心に思う住民が居ても、その声が表に出てくる方が珍しいというもの。
「アタシ達が『この線』で対抗する事も予見済みってことか」
「王国騎士の権限は確かにありますが……全ての貴族の所領調査までは容易には認められないでしょうし、何より、人員も予算もありませんからね」
「並列作業の人手や金銭的な余裕が無いのは……つまり、こちらの方だったと」
 組織(ソーン・クリエ)がどの程度の規模なのかは想像するしかないが、少なくとも、王国騎士以上であるのは確かなようだ。
「ですが、エリザさんの献策した通り、各地に情報を流すのは極めて有効だと思います。問題なのはその中身と頻度です。こちらも予算の関係で情報を流布するのは限られますので」
「貴族へ危機意識を持たせつつ、民衆・貴族の相互理解を進めさせる事ができれば……ウシタの蜂起に同調する流れを削ぐ事はできただろうにな」
 情報戦で優位になる為には、やはり『組織とメドゥの繋がり』を確保しておく必要があるようだ。
「エミリアさんから『どの位』の証拠が必要か尋ねられていまして……色々と考えたのですが、やっぱり『証人』が必要だと思うのです」
 組織(ソーン・クリエ)がメドゥと関わりがあると証言できる人物――かと言ってジードやフォーゲンを捕まえるのは難しい現状、手詰まり感はある。
 それを分からないエナハルトではないはずだ。
「……アタシに『仕事』かい?」
「いつもながら鋭いです」
 微笑を浮かべたエナハルトは、とある報告書をテーブルに並べて話を続ける。
「組織にフランセスという女性幹部が居たそうですね」
「その女はヌバッフで倒したはずだ」
「えぇ……けれど、フランセスに接触した人物がいるはずです。エリザさんも対峙したと」
 その言葉に、エリザは邪竜を信奉する一人の蜥蜴人を思い出した。
 冒険者との死闘の結果、最期は谷底へと飛び降りたが……。
「生死は確認していなかったか……つまり、その蜥蜴野郎の足跡を追って来いと」
 エリザの台詞にエナハルトは力強く頷くのであった。

●
 その日の仕事を終えてサーンゾは倉庫に一息ついていた。
 日頃の疲れを夜の街でどう癒して貰おうかと考えていた矢先、物陰からちょこんと覗き見ていたベルク・オスマットと目が合う。
「……うぎゃぁぁぁぁ!」
 奇声を発し慌てて逃げようとする所を、一瞬で間合いを詰めたベルクに踏み倒された。
「邪魔するぞ~。そして、お前はいい加減に慣れろ。毎度、人の顔見て逃げ出しおって」
「半獣人は苦手なんだよ!」
「切欠は我じゃなかろうに……まぁ、それは兎も角、皆と船長を集めるんだ」
 ベルクのその台詞でジタバタしていたサーンゾの動きが止まる。
「なんか……やべぇのか?」
「そんなところだ」
 騒ぎを聞きつけ、次々に元山賊達が集まってくるのであった。

 船長も含め、全員が集まった所でベルクは港町ウシタの情勢と住民蜂起の可能性を伝える。
 蜂起に巻き込まれる事や、元山賊という過去を利用される事は十分にあり得るとも付け加えた。
「戯け伯爵もだが、組織(ソーン・クリエ)に好き勝手させる訳にもいかんのでな、茶番劇に横槍入れる手札は持っておきたい」
 最後にそう締め括るベルク。
 船長が険しい表情を浮かべながら頷いた。
「事情はある程度は分かったが……ずっと船内に置いておくこともできんぞ」
 荷造りの仕事もあるし、沖合に意味もなく停泊していたら怪しまれる。
「単独での行動や遠出を控えるだけでも違うはずだ」
 そこへ、サーンゾが恐る恐る手を挙げて発言する。
「その……『組織』ってのは、相当やべぇので? 俺らのイメージだと、怪しい薬を持って来た怪しい連中……位しかイメージねぇけど」
「主体ではないとは言え、ドワーフ王国の戦乱では邪竜側に回っていたと言えば、後は想像できるだろう」
「……やべぇ連中なのか」
 諦めたような声を出すサーンゾ。
 重々しい空気の中、船長が思い出したように手を叩いた。
「そういや、品物の一部をドワーフ王国まで陸路で届けなきゃならねぇシャルガネ居住区行きの貿易船の応募があったんだが、まだ募集中だったな」
「沖合どころかいっその事、船出するのはありかもしれんな」
 ベルクのそんな感想にサーンゾらが一斉に船長へと縋りついた。
「その仕事に行きましょうぜ!」
 周囲から押されるように船長は「お、おぅ……」と返事をするしかなかったのであった。

 そんな訳で彼らは翌日には早々に出発した。
 見送りに来たベルクに彼らは何度も大きく手を振る。これで一先ずは安心だろう。
 ちなみに、ゾンバルダ率いる自警団が、ものけの殻となった倉庫に踏み込んだのはそれから数日後の事だった。
 当然の事ながら、元山賊らは誰一人殺されず、そして、自警団は名を挙げられる戦果も得られなかったのであった。

●
 ガタガタと揺れる馬車の中、シルヴィア・A・カペルとミア=リゼルの二人は無言で外の風景を眺めていた。
 目的地である別荘までは、もう後少しだ。
「ミア……」
 心配そうに名を呼んだシルヴィアの台詞に少女は目を合わせた。
「大丈夫、です。私が直に見ないと……確認できないと思いますし……」
「……ありがとう。どこまで情報が得られるか分からないけど、やれる事はやろうか」
 ジド・ケルジア卿に会いに行く前、紹介してくれた司書を訊ねた。
 どうしても、寂しそうな表情が気になっていたからだ。
 そして、出発直前に聞き取った内容は――申し合わせたように二人が思い出した時、馬車が別荘に到着した。

 別荘である古洋館の中、真っ先に目についたのは巨大な針葉樹だった。
 出迎えたのは幾人かの給仕。皆、申し訳なさそうな表情をしている。
「いらっしゃいませ、シルヴィア様。お待ちしておりました」
 給仕長と思われる年配の女性が進み出ると仰々しく頭を下げる。
 シルヴィアは見事な所作で応えると、周囲を見渡した。
「……ジド・ケルジア卿は何処でしょうか?」
「それが……つい先ほどまでいらっしゃったのですが……目を離した一瞬の隙に……今、探しておりますので」
「お手伝い致しますよ」
 敷地内に居るのは確かなのだろうから、探すのに人手があった方が良いだろう。
「それは、お客人に申し訳ございません。お部屋でお待ちいただければと……」
 丁寧に給仕長が申し出を断る。
 彼女らの立場というものもあるのはシルヴィアも理解していた。だからこそ――。
「それなら、私が一緒に探します。護衛で付いて来た身ですし」
 ミアが宣言するように声を挙げた。
 好意を断るのも無礼と受け取ったようで給仕長はしぶしぶ了承すると、ジド・ケルジア卿の風貌を伝える。
 と言っても、別荘に老人は一人しかいないので間違いようがないが……。
 シルヴィアとミアの二人は、一瞬だけ目配せするのであった。

 案内された貴賓室は豪華な調度品に囲まれており、隠居したジド・ケルジア卿が大事にされて過ごされているとシルヴィアは感じていた。
 給仕長が手早くお茶と菓子を用意する。
「前もってお知らせ出来れば良かったのですが……難しい事ですので」
「何かご事情があったものと思っていますので」
「ありがとうございます……最近のジド様は、食事された事もすぐに忘れてしまいまして……」
 身体は元気なようだが、別荘の中を歩き回って迷う事も頻繁という事だった。
 全ての老人に当てはまる訳ではないが、加齢的な現象だとシルヴィアは理解していた。
「いつ頃から、そのような状況に?」
「もうかれこれ、5年程と聞いています……今はもう、人間関係も分からないようで」
「昔の事も?」
 その質問に給仕長は小さく頷いた。
「たまに思い出したように何かをお話されますが、昔の事なのか作り話なのか……私も他の給仕も、数年前に異動してきたので詳しくは……」
 貴賓室の中をシルヴィアは見渡した。
 賞状のようなもの、記念品のようなもの、昔の肖像画……それらが整然と並ばれていた。
 まるで、ジド・ケルジア卿の功績を称えるように。
 その内の一つを給仕長は手に取る。
「ジド様は優れた御方と聞いております。呆けてしまったとはいえ、ジド様の穏やかな日々を支えられる事は私共の誇りです」
「これらを見れば、十分に……一番の武勇伝はどれでしょうか?」
「そうですね……『神出鬼没』と恐れられていたと聞いております。『昨日は東に居たと思えば、今日は王国の西、明日は王都にいるだろう』と」
 身体は一つしかないのだから、もし、それが本当に出来るのであれば、正に神出鬼没だ。

 別荘の一角、果樹園のような所でミアは探していた人物を見つけた。
 長い白髪の老人。一見すると何かしらの作業をしているようにも見える。
「せ……ジドさん?」
 反射的に喉を通り抜けそうになった単語を飲み込み、ミアが呼び掛ける。
 老人は声に気がついて振り返った。
「……今日は収穫じゃ。これから料理を作ろうか」
 と言っても、一つも実っていないのだが……。
 老人の目には青い葉が、早摘みできる檸檬のように見えているのかもしれない。
 ミアは周囲を観察するように見渡す。だが、組織の手掛かりになるようなものも、記憶を呼び戻すようなものも、何も無かった。
 しかし、一つ確信した。
 ジド・ケルジア卿に僅かな変装を施せば、ジード・ランスウッドに化ける事も可能である事を。
 けれど……ミアの心の中で分からない事もあった。予想は半分当たっていたけど半分は外したから。
「せんせい。わたし、すっぱいのも、少し苦いのも、今は好きです」
「それは、出来の良い子だ」
 やや笑みを浮かべて老人は告げと、手にいっぱいの毟り取った葉を抱えて――建物とは逆の方向に向かって歩き出す。
 慌ててミアはジドの裾に手を伸ばした。
「……せん……せ……い……」
 話したい事も聞きたい事も沢山ある。けれど、ミアは想いを押し殺した。
 給仕の一人が駆け寄ってくるのもあったし、それに『過去』にも戻れず『未来』にも至れず、『今』しかないこの人に、あれこれ追及するのは酷というものだろうから。

 その後、シルヴィアは連れて来られたジドと面談をする。
 けれど小難しい話にはあまり興味を示さず、ジドは「帰ります」と言い残し給仕と共に退室していった。
 組織に対する決定打になるような情報は得られなかったが、ジードという存在には充分に近づけたと、シルヴィアは立ち去り際、槍のような針葉樹を見つめながら思うのであった。

●
「アナタが研究テーマとして興味を抱けるネタを持ってきたわ」
 前回と同様、地下室に案内されたルベア・ベルニは開口一番、組織(ソーン・クリエ)幹部の一人、トレイシーにそう告げた。
 当の本人は意外だったらしく、煎れたてのお茶を差し出しながら微笑を浮かべる。
「君も熱心だね」
「その代わりに『神実』の事を教えてくれたり研究するのを止めてくれたりする?」
「内容次第かな。でも、その顔付きを見ると、かなりの手応えがあるようだけど」
 トレイシーの返しにルベアはしっかりと頷いた。
 そして、帝国領で遭遇したクリーパーについて、身振り手振りを交えて説明する。
 奇妙な能力、そして自爆時に撒き散らされた黒い霧。
 何より、発芽したらどうなるのか……植物ではないが植物に似た性質を持つクリーパーだとすれば、専門家の見立てが必要だと。
「……なるほど。それは確かに興味があるね。それを言い出したのは?」
「王国騎士よ……でも、帝国領だから国は関係なく、これからは一個人の依頼になると思う……」
「一個人で私の研究を支えられるか不安だけど」
 研究所の維持や必要経費が滞りなく支払われるかどうかは研究員である彼女にとって大切な事なのだろう。
「アナタの事については『うまくやる』と言っていたわ」
「王国騎士が言うのだから嘘はなさそうだよね。まぁ、行ってみるさ」
 トレイシーは湯飲みを置くとルベアに握手を求めた。
「商談は成立……という事で良いのよね?」
「そうでないと仲良く手を握っているだけになるよ」
 目的を達成し、ホッと一息ついたルベアだったが思い出したように身を乗り出した。
「それで『神実』の事や組織の事を……」
 その言葉を遮るようにトレイシーが顔を近づけると耳元で小さく告げる。
「情報提供は、私が『転職』してからだし、前にも言ったけど、特定個人の話はできないよ。ただ、既に半分は達成しているから半分だけ教えようか」
 ――『神実の瞳』と呼ばれる新たなものを創り出し、『神実』の研究は終了。既に研究所は取り壊されている。
 そのように、トレイシーは続けた。
 早々に荷造りを始めた彼女の背中に向かって、一つの想いをルベアは投げかける。
「……ちなみに、ただの個人的な興味で訊ねるんだけど……これでもまだ、私のことは『信頼』してくれないのかしら?」
 孤独な女性研究員は作業の手を止める事もなく、振り向きもしなかった。
 それはルベアの事を嫌っているのではなく、単なる気恥ずかしさからくるものだったけれど。
「ルベアが私の事を『信頼』している程度には、かな」
 密室となる個室に二人しかいない状況。
 それが答えなのだろう。互いに仲間を呼んで相手を捕まえる事ができたのに、どちらもそれをしようとは思わなかったのだから。

マスターコメント

 お疲れ様でした&ご依頼にご参加いただき、ありがとうございました。  『切欠』から上手く情報を得たり、離反が出来たケースと、新たな『切欠』を繋ぐ事ができたケースや謎を紐解くに足る情報を掴んだ事、待ち受けていた筋書きを捻じ曲げた事など……皆様の行動結果が少しずつでも事態の好転に向かっていると感じれる結果となったと思います。  にしても……意外な所へと新たな糸口が見えてきたのは、当初のストーリーラインには無かった事なので……流石、冒険者の皆様と驚いております。  次々に明るみになる情報と次に繋がる『切欠』が、これからの展開にどう影響していくか、私も気になる所です。  それでは、改めて、依頼へのご参加、ありがとうございました。また機会があれば冒険者の方々のご参加の程、お待ちしております。
ミドルシナリオ

ミドルシナリオ普通 報酬:標準8 / 6〜8人

2022年06月04日 19時56分45秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ミア=リゼル

    はわわ ヒーラーのミア=リゼルです。 前回は特に心配していなかった自分の身がピンチになっててあわわ エミリアさん、危ないところを助けていただいてありがとうございました…! 今回も引き続きフリーアタック、ですが明確に目標のある情報収集フェーズですね。最終目的は、組織が『メドゥの指先』と関わりがある事を見つける事……そのためにまずはここで切欠を得ること。みなさま、引き続きよろしくお願いします。 (ちょっと連投します…!)

  2. ミア=リゼル

    さて、早速その『切欠』についてなんですが… 私に関しては【「推定ゾンバルダさん」との邂逅】ですね。 いろいろ考えたのですが、私は変装もバレて顔を覚えられているので、今回はウシタでの調査を控えようかと思っていて…。次はない、と言われましたから発見されると市中戦闘の可能性もあり得ます。最悪、「キーリュロフ伯爵の手の者」とされかねないものあり…。 なので、この『切欠』については皆様に共有させていただき、有効に使っていただければと思います。 【切欠と詳細:推定ゾンバルダさん】 ・人々の間に入って現況について調査中に遭遇 ・探られると不都合なため該当者を強襲 ・ジードさんの命令で動いたわけではない ・本人曰く「野望」のために行動している ・とてもつよい 個人行動はまだ考え中です…うーん。

  3. ミア=リゼル

    あ、あと、【ヴォーンの街】ですが、結構前のシナリオで舞台になった街です。第2、第3フェーズから参加された方はご存知でない方もいらっしゃるかもということで、報告書を持ってきました。 「領主娘のお出かけ」 https://alpaca-connect.com/world/world0/scenario/767 フランセスさんという女性がいらっしゃいましたよね。のちにヴォーン領主は彼女に忙殺され、そして冒険者によって討たれました。その関係線上に存在しています。ご参考までに。 (連投失礼しました…!)

  4. シルヴィア・A・カペル

    シルヴィアだ。今回もよろしくね。 ミアは過去の報告書について教えてくれてありがとう。 前回学園の司書さんにジド・ケルジア卿を紹介してもらったから、今回は『ケルジア領』に行って正面からジド・ケルジア卿を訪ねてみるよ。彼に絞って調査してみよう。 あくまで正攻法……学園生の社会見学のような目的で行く予定だから、表向きの情報収集役や、もし同行してくれる人がいるならケルジア領の人々を引き付ける囮役になると思う。今回も仲間との繋がりは極力隠すよ。 >ミア 仮面男に「死んで貰おうか」とまで言われていたからね……もし良かったら一緒にジド・ケルジア卿を訪ねてみないかい? 君はケルジア領の人々に顔が割れている可能性があるから、変装して身の上を偽って貰えると有り難い(難しい場合は遠慮なく断ってね)。

  5. ベルク・オスマット

    シーフのベルクだ。よろしく頼む。 前回調査で得た情報を共有しておく。 ゾンバルダ関連 1)残存する山賊をゾンバルダが一人で討伐したことになっているがそれは嘘、実際には統率の取れた練度の優れた部隊を率いて叩き潰した。 2)ゾンバルダ率いる部隊は『神実の力』を使用していた。 これらは町で暮らすサーンゾ達元山賊組を頼って落ち延びてきた山賊の生き残りの証言である。 我はまたサーンゾ達に関わってこようと思う、どうも嫌な予感がするのでな。

  6. クレア・エクレール

    シーフのクレアだよ、よろしくよろしくー! ボクは前回の依頼でソーン・クリエに潜りこむことに成功したので、その流れで動くつもりー。 ソーン・クリエとメドゥの指先の繋がりはもうちょっと組織内での立場を上げていかないと見えてこなさそうだし、今回はユーゲンに斡旋された 『キーリュロフ伯爵の悪事を暴くための証拠を集める』 って仕事をメインにこなしてこようと思ってるよ。 領主館の給仕としての役目は手配済みってことなので、領主館に給仕として潜入して証拠集めする感じかな。

  7. エミリア・シバ

    シーフのエミリアよ、よろしくね。 前回はとりあえずで入れておいた一文だったけれど、ミアちゃんを助けれてよかったわ。 で、それと自分の聞き込みでもゾンバルダの話が聞けたし、やっぱり今回も自警団周りかしらね。 そうねぇ、とりあえず変装して団員になるふりでもして潜り込んでみようと思うわ。 仮にばれても逃げるだけならシーフの技能使えばなんとか逃げるだけはできるでしょうし。 それと、自警団に潜り込むのはOPの『…ウシタでの蜂起は『メドゥの指先』がやった事』にするための下準備をするための準備ってところね。 目立つと伯爵からのスパイ疑惑を押し付けられる可能性もあるから、できるだけ地味にやる感じだけれども。 で。自分の行動以外だと同じくOP読んでておもったのは 『組織が『メドゥの指先』と関わりがある事』を見つけるっていうの、ばれないことが大前提でだけれども、こちら側からそういう『仕込み』を作る方向性もありなんじゃないかって思ったわ。

  8. ミア=リゼル

    >ベルクさん はっ、そうでした。ゾンバルダさん周りはそれもありましたね。サーンゾさんたちのことも気がかりです…無事だと良いのですが。 エミリアさんが集めてくださった情報も併せて、彼について裏が取れると理想ですね…。 >潜入捜査 クレアさんは潜入捜査ということで了解です。お気をつけて… >仕込み そして、仕込み…なるほど。今まで後手に回ってしまっていましたが、ある程度情報が集まった段階で仕掛けることも出来そう…ですよね。おっしゃる通りバレないことが大前提ですが…。試してみる価値はありそうです。 >シルヴィアさん そうですね…予想が当たっているなら敵の首魁に最も近づく行為、おひとりでは心配です。私でよければ。変装も…できたら4にしていきますね(いそいそ

  9. ルベア・ベルニ

    シーフのルベアよ、宜しく。 自分の行動は……別の依頼(【若木】不穏極まりない存在)の報告書が、この相談中に来るかどうかと、その内容次第でもかなり変わるから一旦保留。 …もしあっちでプレイングで狙ったとおりに事が運べたなら、組織からトレイシーを離す、つまり少なくとも当面は『神実』の研究を止めることが出来る……と思う。 (メタな話、そう繋げることも出来るというフラグが前回頂いた【若木】つきの称号だと思うので……) 出来れば追加の情報も、ね。 組織がメドゥの指先と繋がりがあるかどうかは、今までの口ぶりからするとこっちの手札が揃ってても教えてくれる可能性は低そうだけど。 そうなったとしても、プレイングの字数に余裕が出来るなら他の立ち回りも考えてはみる。 そうね……暫くファナータで情報収集していた私はまだゾンバルダやスターシャにそんなに認知はされてないはずだから、エミリアさんの言う仕込みには動きやすいと思う。 とりあえずもう少し待たないことには……かな。

  10. レティシア・R・クラティアス

    ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、此度もよろしくお願い致します。 そして過去の報告書や前回の調査で得た情報のご提示や共有、感謝致します。 >共有 スターシャ様に関してはあまり情報は得られなかったのですけれど 強いて挙げるのでしたら ・住民活動の要の人物の一人である ・私(レティシア)の姿は把握済み ・私が表舞台に立つ事を拒否した為、代わりに背負う意思有り となりますでしょうか。 >目標 組織が【メドゥの指先】との関わりがある証拠を得るとして 現段階ではスターシャ様以外は組織の者であると情報は得られておりますから そこから辿るなり、エミリア様の仰るように仕込みを作成されるのもよろしいかと存じます。 あとは、キーリュロフ伯爵様を逆に利用されるのも一つの手でございますね。 その場合、少々タイミング等が難しくなりますけれど伯爵様の悪事の証拠も集めつつ 伯爵様をメドゥの指先である組織からお守りする為の名目で 組織がメドゥの指先である証拠を探す、という形となりますでしょうか。

  11. レティシア・R・クラティアス

    >個人 少々悩ましいのですけれど、此度はキーリュロフ伯爵様との面会を視野に入れております。 前回、スターシャ様からご助言されたように名を明かし ゾンバルダ様との接触も選択肢の一つには入れていたのですけれど……。 クレア様は組織潜入の一環として伯爵様のお屋敷に潜入されるとの事ですので 私が表側で動く事でクレア様が動きやすくなるのでは、という点がございますね。 こちらに影響が無い範囲内で私の情報も流される事で クレア様が組織内での信用も得られるのでは、という意図もございます。 あと、現時点でまだ姿をお見掛けした事が無い前領主様のご子息様の事も気掛かりで。 可能であれば伯爵様の許可を得て面会が出来ますとよろしいのですけれど。 基本的には私は伯爵様にとって代わるつもりはないと意思表示をしつつ 伯爵様側の情報を得ながらこちらに都合の良いように誘導が出来れば、と存じます。

  12. シルヴィア・A・カペル

    組織の人間に対して、バレないように「メドゥの指先と関わりがある」と分かる仕込みを作るのは私も良い案だと思う。 >ミア 快諾ありがとう。私はジードの顔を見たことがないから、ジードと面識がある人にジドと同一人物かどうか確認して貰いたかったんだ。メドゥの指先に関わる人物なら君の過去の手掛かりにもなるかもしれないしね。 ケルジア領に行く日は明確に決まっていないようだし、事前に面会の約束をしていればきっと会えると思う。当日はよろしく頼むよ。 変装も感謝だ。頼りにさせてもらうね。 あ、もし万が一ミアの事がバレたら「護衛を頼んだ学友です」としらを切るつもり。私は何も知らない←

  13. クレア・エクレール

    心配してくれてありがとー! 逃げ足は速いからね、何かあったらすたこらさっさってさせて貰うよ。 そうだね、レティシアさんが伯爵邸に訪問予定なら自然と注意はレティシアさんの方に向くと思うからボクとしては動きやすくて大変ありがたいなー。 情報に関しては皆に不利益が生じない範囲で流させて貰うかも。 全く把握してないのも不自然だしね。 ただ今回に関してはあくまでも聞かれたら、位で考えてる。

  14. ミア=リゼル

    >シルヴィアさん なるほど、了解です! 私の過去の手がかり…そうですね、繋がるものもあるかもしれません。 ふふ、お気遣いもありがとうございます。それでは、がんばりましょう!

  15. レティシア・R・クラティアス

    それでは、私は伯爵邸で伯爵様と 可能であれば現領主様と接触をさせて頂きますね。 邸内ではクレア様と顔を合わせる事がございましたら 基本的にはなるべく干渉はせず 必要な時に互いにフォローが出来れば、と存じます。

  16. エミリア・シバ

    ごめんなさい、間が開いてしまったわ。 反対される方もいないようなので、おねえさんは前提込みで可能なら仕込みをするという方向性で、シリーズを進めていこうと思うわ。 といっても具体的な案ものはまだないので、今回や今後の展開次第にはなるでしょうけれど。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0