【学騒】異種族学園生なんてもってのほか
おおくまねこ
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シナリオID:2109
オープニング
「ようこそ、マフィア『ビグロ・ファミリー』のアジトへ。汚いとこですみませんが、まあかけて下さいな、お坊ちゃん」
「確かに、ありえないほど汚い場所だね。こんなトコに住む連中の気がしれないよ」
ボディガードと共に地下の酒場を訪れたベイト・ウォルフラムは埃を払いながら、鼻を鳴らした。ここはゴブリン自治区、ゴールディの外れにある田舎街。この街はゴールディの中では中の上ぐらいのグレードの街だったが、王国貴族の御曹司である彼にとっては耐えがたいほど不潔な場所だった。ベイトは乱暴に椅子を腰かけ、ふんぞり返る。
「早速要件をお伺いしましょうか。それで、尊い血を持つお坊ちゃまが我々のような日陰者に何の用です」
正面に座るホブゴブリンはもみ手だ。彼の名はビグロ。ゴールディを牛耳るマフィアの三大勢力の一つ、ホワイトライフ傘下のケチなマフィア『ビグロ・ファミリー』のボスである。
「お前ら向けのヨゴレ仕事を頼みたいんだ。……パンクリアース学園って知ってる?」
「リーンエス王国の、王都にある学校でしょう。大陸最高の学舎とかいう触れ込みの」
「へえ、亜人にしては博識じゃないか」
ベイトは口笛を吹いた。
「坊ちゃん、ゴールディのゴブリンは亜人じゃありませんぜ」
ビグロはむっとした表情で青年に言い返した。
「ああ、ごめんごめん。でもまあ、『ゴールディの』って但し書きが付くぐらいなんだから、似たようなものだろう?」
(このクソガキが!)
ビグロはこのボンボンの舐めた態度に内心ブチギレ寸前であった。相手が王国貴族でなければ殺して犬か魚のエサにしている所だ。こちらをマフィアと知りながら一歩も引かないその度胸だけは大したものだが、勇敢なのではなく単に想像力が欠如しているだけだろう。相当甘やかされて育ったに違いない。
「話を戻すよ。今月にパパの領内でパンクリアース学園で新入生の遠足があるんだ。ソレ、襲撃してほしいんだよね。報酬は言い値で払うからさ」
「おいおい、坊ちゃん。王国貴族のガキ共を殺せってんですか? いくら金を積まれても、そんなヤバいヤマは御免ですぜ」
「別に殺さなくたって構わないよ。ちょっと脅かしてくれるだけでいいんだ。ボクの目的は学園に異種族の脅威を再認識してもらいたいだけだからね」
「しかし、いくら金をもらってもその後王国に捕まったら意味がありませんぜ!」
「安心しなよ。遠足だから現地は山の中だ。人目にはまずつかないよ。それに、ボクのパパは現地の領主なんだ。万が一の場合は騎士団に手を回して、お前達が捕まらないように手配する。楽な仕事だろ? なんなら、ついでに新入生達から、金品を巻き上げたっていい。みんなお金持ちだからね、いいボーナスになると思うよ」
そう言ってベイトはゴテゴテ装飾が付いたド派手なネックレスを見せびらかした。なんですかそれとビグロが尋ねると、これはボクが一族の正当な後継者であることの証さと青年は答えた。王国貴族の紋章なんていちいち覚えていないが、ビグロが見る限り、このネックレスは相当な値打ちものだ。自身の出自に関してベイトが嘘をついている可能性は低いだろう。
「むうう……なるほど……」
このボンボンの言葉が真実だとしてもヤバいヤマには変わりは無い。だが、ここ数年でドン・ゴーフルの勢力が拡大し、街の浄化が進んだことで麻薬の密売を生業としていたビグロの組織は資金繰りに窮していた。今や、上部組織である『ホワイトライフ』への上納金の支払いも2か月ほど滞納している有様だ。
(このままいけば、遠からぬ将来俺は組織ごとホワイトライフに消されちまう。ここは賭けに出るしかねえ)
「分かりやした。お引き受けしましょう。だが一つ忠告しておきます。俺達のバックにはホワイトライフがついていやす。約束を違えたら、アンタもタダじゃ済みませんぜ」
「ああ、もちろん。ウォルフラフ家の名にかけて、約束は守ろう」
無事にゴブリン・マフィアとの交渉を終えた後、帰路でベイトはほくそ笑んだ。
「よし、うまく行った。バーカ。亜人との約束なんて守るわけないじゃん」
●はじめてのおつかい?
「トレイドさん、冒険者ギルドにお使いに行って来てくれませんか?」
パンクリアース学園教務主任ラミアス・クルスロードは春から職員になったばかりの新人、ウィーズル・トレイドに二枚の書類を渡した。一枚は学園内部向けのもの。もう一枚は冒険者ギルドへの依頼書だ。
「はいッス、ラミアス先生。……これは新入生向けの遠足っスか。こっちは遠足の護衛の依頼ッスね。なんでまた遠足に護衛を? 遠方にでも行くッスか?」
「いえ、場所自体はそう遠くありませんよ。ただ、大きな声ではありませんが、領主の評判があまりよくない場所なので、念の為ですね」
今回の新入生向けの遠足の会場はガチガチの貴族派貴族であるウォルフラム伯爵家の領地である。ラミアスとしてはできれば遠足の場所は王党派の領地の方がよかったのだが、領地の美しさを新入生にアピールしたいと見えるウォルフラム家が遠足の訪問先に自分の領地を強く推してきたのだ。それなりに学園に寄付をしているウォルフラム伯爵の顔を潰すわけにもいかず、たかだか遠足先程度で揉めるメリットも乏しかったので、学園はその提案を受け入れた。
「まあ何もないとは思いますが、今年の新入生は知っての通り、前例がないほど異種族や平民出身の者が多い。差別主義者が過激な行動に出ないとも限りません。用心するに越したことはありませんから」
「そうッスね。あっしは王家の推薦で就職したので露骨にいじめられたりはしてませんが、陰では色々言われるみたいッス。元ウィリアム王子の愛玩動物とか。まったく、失礼しちゃうッス」
ウィーズルは大袈裟に顔を伏せ、よよよと泣き真似をした。可憐な容姿を持ち、王子付きの密偵という極めて危険な仕事から安定高収入の学園職員に華麗な栄転を果たしたウィーズルに注目する学園生は少なくないが、ハーフリングという出自かつ成り上がり者ゆえ、やはりやっかみも多いようだ。
「貴方には期待しています。異種族の職員、というのも新しい学園には必要ですから。……それと、その王家への不忠かつ下品な噂を流した者は、後で私が突き止めて教育的指導をしておきますね」
「ありがとうございますッス。じゃあ行ってくるッス」
ウィーズルは微笑みを浮かべたラミアスに見送られ、職員室を出て行った。
解説
マスターより
リプレイ
8:00~ 学園正門前に集合。馬車に乗車
10:00~ ウォルフラム領最大の都市パガーディに移動。3時間の自由行動。
13:00~ 馬車で風光明媚な山、ボルレス山に移動。
14:00~ ピクニック開始。往復1時間程度の予定。
15:00~ 馬車で王都に帰還したのち、解散。
「これが遠足のしおりですかい。地図もしっかり添付されてますな。いい紙使ってやがる。さすがは貴族様だ」
「この、ボルレス山ってとこで俺達は待機してればいいんですな?」
「ああ。頑張って学園生達の恐怖を煽ってくれ。よろしく頼むぜ、『亜人』諸君」
●
「綺麗な山です。ここがボルレス山なんですね!」
パンクリアース学園一年生、ミレイユ・ヴェルジーは元気いっぱいだった。今日は待ちに待った新入生向けの遠足の日だ。数十名ほど参加している新入生達はいくつかの班に別れ、めいめい遠足を楽しんでいた。もっともミレイユは冒険者なので、隊列の外側につき、いつでも槍と盾を握れるように心の準備はしていたが。
「あまりはしゃぐとスカートが汚れてがついてしまうよ、ミレイユ」
ローザリカ・L・ディオールはにこにこと笑い、従妹のミレイユのお尻についていたゴミを取った。彼女は五年生だが、「他領の視察に新入生の値踏み、一挙に行えるお得な機会を見逃す手はない!」と、志願してついてきた。ギルドでは冒険者の入学が認められたことが注目されているが、新入生の大半は従来通り、貴族と豪商の子女である。彼らと親睦を深めることはきっと新たなビジネスチャンスにつながるだろう。なお、傍目にはローザリカが熱心に新入生達を(男女問わず)ナンパしているように見えないこともない。
「ねえその剣、見せてくれない?」
「駄目だ。これはおもちゃじゃない」
「じゃあ彼女との馴れ初めを聞かせて!」
「入学したばっかなのになんで知ってるんだよ!」
ナキルは列の真ん中らへんで学園生達と交流していた。ハーフリングでサイズが小さいので、10歳そこらの年齢が多い新入生達に混ざっても違和感がない。
「うむ。空気も澄んでいる。良い土地だな」
ベルク・オスマットは流れる雲を見上げながらしみじみと呟いた。彼女は学園生ではないが、新入生兼生徒の臨時のお世話係という体で遠足に同行していた。実際には有事の際の護衛である。ちなみに服装はメイド服だ。
「避けられているな……」
二年生のゲルトは嘆息した。彼は王国の色んな場所を見てみたいと思い、この遠足に参加した。だが、彼の種族はゴブリンである。表立って喧嘩を売ってくる者こそいなかったが、ゲルトに話しかけて来る新入生は同業者のミレイユを除いて皆無であった。これもある意味「教育が行き届いている」というべきか。
「異種族は肩身が狭いっスよねえ……ファイトっス」
そんなゲルトにシンパシーを覚えたのか、最後尾についていたウィーズルは割と話しかけてくれた。
「うーむ、平和なもんだな」
二年生、海神・江流は常に隊列の後方で全体を見渡せるようにしていた。彼も学園生だが、有事の際の護衛も兼ねているメンバーの一人であった。
●
「ウウウウウウ……わんわん! わんわん!」
「どうした、ノーラ」
山頂まであと少しというところで、ゲルトに同伴していたペットの白狼が岩肌を睨み、突然不機嫌に唸り始めたので、その場に静止した。
「あれ、ノーラさんどうしたっスか?」
ウィーズルはどうどうとノーラをなだめようとした。
「崖の上に何かいるのかな……? ラミアス先生、止まってくれ。何か聞こえないか?」
「そういえば、遠くから何か聞こえますね。地鳴りのような……」
ローザリカとミレイユも不審な音に気付き、警戒態勢を取った。他の冒険者達もめいめい「もしも」の時の布陣に従い学園生達を囲む。その時であった。
「ウォオオオオオオ!」
雄叫びと共に崖の上から人影が滑り降りてきた。ゴブリンである。
「ゴブリン!? いけません、学園生のみなさん、下がってください!」
崖の上から強襲してきたのは、動物の毛皮や木の棍棒で武装した三十体ほどのゴブリンだった。モンスター図鑑や本の挿絵などにも載っていそうな亜人のモデルのようなスタイルのゴブリン達である。
「きゃああああ!」
「おかーさーん!」
学園生達はパニックになり、たちまちその場は大騒ぎになった。
「僕や冒険者たちが必ず守り通す! 近寄らせやしないから寄りあって動かないように!」
ローザリカ・L・ディオールは力強く叫ぶと、加護の魔法を発動した。
「蜜雨ノ滴」
ローザリカが呟くと、慈愛と祈りを蕩かした蜜色の薔薇が彼女の頭上に出現した。そして、薔薇の花弁を模った蜜色のエーテルが滴のように降り注ぐ。降り注いだ花弁は学園生一人一人を甘く包み込み、ふわりふわりと周囲を舞い始めた。
「大丈夫、皆様のことはちゃんとお守り致します」
ミレイユもローザリカと並ぶように槍を持って立ち、学園生達の警護につく。二人の勇敢な姿と、ローザリカの魔法に勇気づけられた学園生達は落ち着きを取り戻し、ラミアス達の指示に従った。余談だが、後に新入生達の間でローザリカとミレイユの非公式ファンクラブが設立された。
「ウィーズルさん、あなたは学園生達の背後の守りを。ゴブリン達の相手は冒険者達に任せ、我々が彼らを安全圏まで誘導します」
「了解っス!」
教務主任のラミアスとウィーズルは学園生を戦いの場から遠ざけるべく、誘導を開始した。
「ゴブリン、だと……!?」
ベルクはすぐに二本の短剣を抜き、ゴブリン達に駆け寄った。
「アウアウアウアー!」
「ハヒフヘホ―!」
その時、ベルクは違和感に気付く。
「ん?なんだこれは?会話どころか言葉にもなっておらんぞ?……こ奴ら、さては亜人ではなくゴールディの者だな!」
以前にもベルクは亜人のフリをしたゴブリンと相対したことがある。敵の正体が亜人ではないと気付くのも早かった。
「この場で殺すわけにはいかぬな。多少手加減してやる」
ベルクは短剣の峰を返し、ゴブリンの一体の腹へと叩きつけた。
「亜人じゃない……? じゃあこいつらゴールディのゴブリンなのか」
脇差と短刀を抜きながら、江流は呟く。
人馬などのごく一部の例外を除き、亜人と人類の取引は基本的にはありえない。意思疎通が極めて困難だからだ。授恵者のスキル『亜人語適性』をもってしても、簡単な意志を理解できる程度で、商取引など不可能と言っていい。それ以前に、領内に亜人などいては他の貴族にも示しがつかないので私兵団を動かして『駆除』するのが王国貴族のスタンダードな姿勢である。亜人は害獣・害虫扱いなのだ。
「種族格差・偏見の強い貴族派貴族領で、亜人ゴブリンが入り込む余地なんぞあるとも思えんし……誰かが手引したってあたりで考えるのが自然か」
江流は疾風の踏み込みでゴブリン達に駆け寄ると、話しかけてみた。
「お前等ゴールディのゴブリンだろ? 誰からの依頼か、吐いていくなら、追っ払って終わりにしてもいいんだぜ」
江流はゴブリンの一体の腹に刀の腹をぶちこみ、一撃で悶絶させた。授恵者でも特異個体でもないただのゴブリン相手なら、向こうの動きなど止まって見える。
「私達は冒険者ギルドの授恵者よ! 降伏しなさい!」
ロゼットは人間の言語で叫びながらゴブリンへと駆け寄った。
「薙ぎ払いは……使わない方がいいわね」
スキルを使用してしまえば、ゴブリン程度の相手なら一撃で殺してしまう。この場は生け捕りの方が望ましいと考えたロゼットは、かなり手加減した祭棍の一撃でゴブリンを殴り倒した。
「ゴブリン……!? あのデカいのが大将か」
ナキルは駆け星で一気に加速し、ゴブリン達のリーダーと思しきホブゴブリンへと突撃した。だが、相手の大将はいわゆる『猛将』タイプではないらしく、一番後ろで指揮を執っていた。ナキルはガードについていたゴブリン達に闘気を叩きつけ、威嚇する。
「邪魔するヤツから切り払うぜ!」
「お頭ぁ! 冒険者相手なんて聞いてねえですぜ!」
「あ、おいコラ!」
威圧された二体のゴブリン達はナキルにびびり、道を開けて逃げだそうとした。
「今、確かにしゃべったのだ。やっぱり亜人じゃなくてゴールディの同胞なのだ。ハア。国を背負う者の一人として恥ずかしい真似はしたくないものだ」
ストレガ・L・リベルガストラは溜息を吐いた。彼女はあまり学園生達からは離れず、ウィーズルと並んでもしもの際の守りについている。
「やはり亜人のゴブリンではない……それに、あのスキル……」
ゲルトは遠足の最後尾の位置から離れず、つぶさに戦況を観察していた。冒険者の強さに混乱したのか、途中から普通に人語を喋りはじめたので亜人ではないことは明確だったが、ナキルと交戦しているホブゴブリンのスキルを見て、ゲルトはやはり彼らがゴールディ出身であることを確信していた。
(あのホブゴブリンがさっき使ったスキルは明らかに『闘気塊』だ。樹海に住むゴブリン授恵者のスキルは独自進化を遂げたものであり、冒険者が使用するものとは形態が違うと記憶している。やはり連中はゴールディのゴブリンに間違いない)
「くっ! あのクソガキめ、こんなに冒険者がいるなんて聞いてねえぞ! ハメやがったな!」
ビグロは毒づいた。雇い主であるベイトは元々異種族脅威論を煽ることが目的であった。襲撃が為された時点で既に目的は半ば達成されているので、別にビグロ達が生還する必要はない。元々父の騎士団を使ってビグロ達を始末するつもりでさえあった。
もっとも、「今年のパンクリアース学園は歴史的な転換を迎えており、貴族の推薦がなくとも、冒険者ならば入学が認められる」という極めて大きなニュースを知っていれば、冒険者が遠足に混ざっていることは容易に想像できたことなので、学園の戦力を見誤ったことについては、ビグロ・ファミリーにも相当な落ち度があるのだが。
「こうならヤケだ! こいつら全員ぶっつぶすしかねえ!」
ビグロは数名の部下の後ろに隠れたまま、ナキルに向かって闘気の塊を放った。放たれた闘気は部下をすり抜け、ナキルに向かって飛んでいったが、ナキルは余裕でビグロの攻撃を回避してしまった。
「そんなのろい闘気塊じゃ百回やっても当たらねえぞ?」
「ぐぐっ!」
「学園生達には近づかせないのだ」
「だな。こいつら、きっと何か裏があるはずだ」
ストレガの重力場が前方に展開され、突っ込んできていたゴブリン達の何人かが身動きがとれなくなった。ゲルトは棍を構え、討ち漏らしを迎撃する構えを取った。
「堅気の世界の女子供を狙うとかいくらゴールディでも仁義ってものがあるだろうが戯けどもが!」
「腕の方は大したことないな。こいつら。まあ、授恵者のゴブリンをこれだけの数雇うのは難しいだろうしな」
「学園生達は無傷で済みそうだけど、彼ら、何者なのかしら……」
ベルク、江流、ロゼットは危なげなく一撃ごとにゴブリン達を蹴散らしていた。威力が高すぎるゆえに攻撃スキルの使用は控えているが、それでも歴戦の冒険者である彼らには、ゴブリン達では歯が立たないのだ。この状況で彼らを無視して学園生に突撃することも難しく、ゴブリン達の一部は既に逃走を開始していた。
「抵抗すなら、もう少し痛い目にあってもらう!」
ナキルはビグロの懐に飛び込み、研ぎ澄まされた一撃を叩き込んだ。蒼い剣が腹を切り裂き、ビグロは派手に血を吐いた。
「がは……! おい、野郎ども! 撤収だ! このままじゃ、全員殺されちまう!」
手酷く痛めつけられたビグロは早くもこの戦闘に見切りを付け、部下に撤収を命じた。ナキルと同レベルの手練れが他にも複数いるなら、自分達に勝ち目はないと悟ったのだ。せめて学園生の一人でも人質にできればまた話は別だったのだが、学園生の側にもしっかりストレガ、ゲルト、ミレイユ、ローザリカ、ウィーズルの五名がついていたので、逆転の目など欠片もなかったのだ。
「逃がすわけにはいかんな。特にあの大将は捕らえて黒幕を吐かせる!」
「逃げ切れると思うか?」
すかさずベルクと江流が高速でビグロに接近し、彼の退路を断った。
「参った、降参だ。お察しの通り俺達は亜人じゃねえ。ゴールディのモンだ。名誉ある扱いを求めるぜ、へへへ」
ナキル、ベルク、江流の三人に囲まれたビグロは観念し、武器を捨て、両手を上げて降伏したのだった。
●
残ったビグロ・ファミリーの反応は様々だった。大将が投降したのでそれに倣って投降する者が大半だったが、何体かは山に逃げ込み、逃走を図ろうとした。
「ラミアス先生。逃げたゴブリン達は追撃してもらうっスか?」
「いえ、残党が学園生達に手を出す可能性は低いでしょう。冒険者の皆さんにはこの場についていてもらいます」
ラミアスがそう宣言したので、冒険者達は逃げたゴブリン達は追撃せず、ビグロを含む捕縛した二十数体のゴブリンを見張ることになった。
「さて、お前達の雇い主について聞かせて――」
光縛呪でビグロを縛ったゲルトがそう言いかけた時だった。
「どーも! ウォルフラム騎士団でーす! 僕らも加勢するよ!」
戦いが始まって一分ほどが経とうかと言う頃、冒険者達への《増援》》が現れた。ウォルフラム騎士団。地元領主のお抱えの私兵団である。
(え、彼がこの騎士団のリーダーなの?)
ロゼットは団長らしき男の軽薄な雰囲気に驚いた。年齢は30後半から40代と言ったところだろうか。高そうな革鎧を身に付けてはいるが、中身はチャラいオッサンにしか見えない。だがその一方で騎士団の動き自体は統制が取れており、練度の高さを感じさせるものだった。
「お早く来て頂いたお陰で安堵致しました。ウォルフラム騎士団の方々は大変優秀であらせられますのね」
ミレイユは騎士団に微笑みと共に感謝を述べた。
「ええと……めっちゃ早くきてもらったとこ悪いんですが……もう終わりました」
ナキルは頑張って丁寧な言葉遣いに努め、すでに戦いは決着していることを伝えた。
「え? もう終わってたの? そりゃ御苦労さんだ。……どうせなら皆殺しにしてくれた方が処刑の手間が省けたんだけどね」
騎士団長は、へらへらと笑いながら感謝の言葉を述べた後、不穏な一言を付け加えた。
「ウォルフラム領の騎士団ですか。お目にかかれて光栄です。リーダーは冒険者達が捕らえましたが、数体のゴブリンが逃走しました。急いで捜索をお願いします。それと、彼らは亜人ではありません。ゴールディのゴブリンだと供述しています」
「ふーん。よし、分かった。アルファチーム、ブラボーチームは手分けして逃げたゴブリンを探して。 見つけたら殺していいから」
騎士達の長は騎士団の半数に逃げたゴブリン達の捜索を命じた。
「待つのだ。彼らはゴールディのゴブリンなのだ。亜人ではないと言ったはず。むやみに殺せばゴールディとの国際問題になるのだ。可能ならば生け捕りにした方が良いはずのだ」
「ん。そいつらがゴールディ産? なんか証拠ある?」
「交戦中、時折人語を漏らしていました。それに、リーダーは流暢に話し、我々に降伏したのです」
「ふむ……」
騎士団長は捕縛されているゴブリン達の方を見たが、どういうつもりなのか、ゴブリン達はみな黙っていた。
「……おっけ、分かった。じゃ、捕まえたゴブリン達は僕らに引き渡してもらえる? 連中の取り調べはうちでやっとくよ。ここはウォルフラム伯爵様の領土だし」
「それはそうですが――」
ラミアスがそう言いかけた時、ローザリカがラミアスの肩を叩いた。
「ラミアス先生、ちょっといいかな」
ローザリカのすぐ近くには冒険者達も整列している。彼らはジェスチャーで「相談がしたい」とラミアスに意志を伝えた。
「――少々お待ち下さいますか。功労者である彼らの意見も聞きたいので」
「分かった。手短かに済ませてね」
ラミアスはそう言うと、学園生達の世話をウィーズルとローザリカに任せ、冒険者達を集めてひそひそ話を始めた。
「さて……皆さん、どう思われますか?」
「騎士団の到着が早すぎます。それに、そもそもこんな所にゴブリンの集団がいるのもおかしいです。引き渡しは拒否し、学園で取り調べを行うべきだと思います」
「俺も誰かの陰謀を疑うべきだと思う。学園生を亜人に襲撃させる事の目的なんて『学園内に異種族が入り込む事が気に入らない過激派寄りの貴族派貴族』の謀略ってトコかな?」
ロゼットと江流も騎士団への引き渡しには反対する意志を表明した。
(あ、駄目だ。これ犯人探しすると政治になっちまうやつだ)
自分で言ってから、江流は状況がかなりめんどくさいことに気付いた。
「やはり皆さんそう思われますか。私も同じ意見です」
「あっしも誰かの陰謀だと思うっス」
「だな。こいつらにも聞いてみようぜ」
ナキルはさっきからずっとだんまりを決め込んでいたビグロ達の方を見た。
「お主ら――」
ベルクがビグロに耳打ちしようとした時だ。
「おい、何をしている! 尋問ならこちらですると言っているだろう!」
騎士の一人が声を荒げる。すると、ストレガとゲルトが騎士団に歩み寄った。
「このゴブリン達は引き渡さないのだ。推理にお付き合い願うのだ」
「こいつらは野良ゴブリンじゃなくゴールディのゴブリンだ。誰かに雇われたんだろうからギルドへ引き渡して調べてもらう」
「なんだと!? 人もどき同士で庇い合うつもりか!」
激昂した騎士がつい本音を漏らすと、冒険者達の視線がその騎士に集中した。
「新入生向けの遠足を誘致した伯爵の家臣とは思えぬ発言ですね。今年度の学園の方針をご存じないのですか?」
「む……」
ラミアスが騎士の無礼を糾弾すると、騎士団長が二人が間に入ってきた。
「おっと。部下の失言をお詫びするよ。話を戻させて。なんで騎士団への引き渡しを拒否するのかな?」
「彼らが何者かの雇われの場合、遠足の訪問先に名乗りをあげたウォルフラム伯爵にも疑いがかかる可能性があります。「伯爵の潔白」のためにも学園側か冒険者ギルドで管理させてもらうのが良いかと思います」
ロゼットがきっぱりと告げると、ミレイユも頬に手を当て、困り顔で口添えした。
「確かに領内で起きた問題を解決する責任がウォルフラム領には御座いますが、此度の件、学園を狙った犯行との事であれば、わたくし含め複数の家の子女が危険に晒されたこと、ウォルフラム領だけに責を問うのも……学園側で一旦預かっていただいた方がよろしいのでは……」
「ふーん。まあ、計画犯ならそうなるのかな。ところで君、さっきからずっと僕のこと見てるけどさ。お姉さん、もしかして僕達のことも疑ってる?」
騎士団長はずっと彼の様子を観察していたロゼットをじろりと見た。
(ええ、そうよ。伯爵が黒幕なら彼らはここにゴブリンが来ることを知らされていた可能性は高い! 詳しい事情を知らされずにここに配置されていた可能性もあるけど……)
「でもさ、見るからに野蛮なそいつらはどうみても亜人のゴブリンじゃん。そいつらがゴールディ出身のゴブリンだっていう確かな証拠はあるの? 君達が聞いたってのは気のせいかもしれないじゃないか」
騎士団長はそう言うと、蛇のような視線をビグロ達へと送った。
(後から来た連中は地元の騎士団……間違いなくあのクソガキとグルだろうな。クソッ。俺達はあのクソガキにまんまと騙されたってわけだ。あの連中じゃなく、ゴールディに引き渡されれば、命だけはなんとか助かるかもしれねえが……俺達が雇い主の名前を吐いたら、あの騎士共は何がなんでも俺達を殺そうとするんじゃねえか?)
ビグロは部下達の口をつぐませ、自身も黙秘したまま必死に考える。どうすれば生き残れるのか。ここで素性を明かした方がいいのか。そして雇い主の名を吐くべきか否か……。すると、ストレガがビグロに耳打ちした。
「……」
「お前達、ホワイトライフの者だろう」
「!」
ビグロの表情がハッキリと変わった。図星なのだろう。
「テメェ、なんで分かる?」
ビグロは蚊の鳴くような小声でストレガに応答した。
「黒がこんな茶番に協力するわけない。ヒト族を兄弟とし友好的に付き合っている。我々が活動できるのも先達の外交努力にあるのだ。赤もない。彼等はバカだが故に国外で静かに活動できるほどの頭はないのだ。故に、一番怪しいのは白なのだ」
「雇い主の名を吐け。誰とのどんな密約でこんな愚行に走ったのかを教えてくれれば、まだ我らも学園やギルドへの口利きや配慮を求めてやることもできるのだがな」
ベルクも逆サイドからビグロへと囁く。
「……取引か。信じていいんだな?」
「ゴールディに戻れたら財産全て切ってでも白を抜け、黒に頭下げるか足を洗え。同胞に生きる道を示すのがストレガであるが故」
「うむ。仁義を欠いては世の中渡ってはいけぬ。それに、貴族主義者の下らん企てを見過ごすつもりもない」
(くっ……ここはこいつらに乗るしかねえか……一か八かだ)
「いいぜ、教えてやる! 俺の雇い主は、ベイト・ウォルフラム……ここの領主の息子だぁ!」
ビグロが馬鹿でかい声でそう叫ぶと、騎士達や学園生達が騒ぎ出し、場が騒然となった。
●
犯人グループの自白という証拠が出てきたことでウォルフラム騎士団はその場は引き下がったが、領主がゴブリン側の狂言だと主張したことで、この件は学園、冒険者ギルド、ウォルフラム領の三者の共同捜査となった。そして、黒幕の疑いがあったベイト・ウォルフラムはなんだかんだの言い訳をつけて取り調べから逃げ回っていたが――ある日突然消息不明となった。この事件に巻き込まれた学園生達はみな、「マフィアに消されたのではないか」と噂した……。
なお、ビグロファミリーの面々は最有力容疑者ベイトの失踪、王国とゴールディとの関係悪化への懸念、捜査に協力的だったこと、功労者である冒険者達からの助命の嘆願などが考慮され、なんとか処刑は免れたそうである。
マスターコメント
ミドルシナリオ難しい 報酬:多い8 / 6〜8人
2022年05月11日 08時36分06秒 公開
相談掲示板
キャスター、ストレガなのだ。よろしくなのだ。 倒すことよりも いかに生かして捕らえて吐かせるかだと思うのだ。 貴族領内でゴールディ所属でないゴブリンがいるはずもなく、黒ではない組というのは説明できそうなのだ。
ヒーラーのゲルトだ、よろしく。 今回は遠足に参加した生徒兼護衛という感じになるな。 襲撃してきたゴブリンがゴールディ出身であり、わざわざ野良ゴブリンのふりをしてやって来たってのを見抜ければ「お前ら何か企んでないか?」と突っ込める訳だな。 今考えてるのは、亜人語スキルを使ってみる事だ。 聞き取る力があれば奴らがただただギーギャー言ってるだけで話してる訳じゃないってのを見抜けるんじゃないかなと思ってる。
「ナキルだ、よろしく頼むぜ。 オレも二年生だけど、学園生兼護衛役ってぇスタンスになるかな。 遠足って話を聞いて参加するし。 冒険者の護衛も募集してるってなったらそりゃ参加するよな。する。(ウンウン) ゴールディか……ちょっと個人的には思っところがデッケェが。 とりあえずは、今回の件が「一部マフィア」の犯行ってのと 発端が領主の息子だって話が明るみになった方が、今後の展望的にも最良か……? 殺させずに捕縛で済むようにする 手順や行動は最速でして行きたいトコだな……」
ウォーリアのミレイユと申します。 今回は遠足に参加した新入生の一人として現場に居合わせたという形になりますでしょうか。 まだ駆け出しの不束者で御座いますが、皆様どうぞよろしくお願い致しますね。 5ラウンドほど経過するとウォルフラム騎士団の方々が加勢に来られますが、そうしますとゴブリンの方々は皆倒されて……いえ、殺されてしまうのですね。 それならばストレガ様やゲルト様が仰られているような裏をとる為には5ラウンド以内に鎮圧、無力化させる必要があるでしょうか。 私は鎮圧がスムーズにいくよう新入生の皆様がパニックなど起こさぬよう呼びかけなど行いたいと考えておりましたが、リーダー格以外なら戦闘対応も可能かと存じます。 ただ、『騎士団到着前にゴブリン達が完全に無力化されていた場合は、冒険者達にゴブリンの引き渡しを要求してきます』ともありますので、事件の背景を明らかにして責任などを追及する場合は騎士団の皆様に対してどのように対応するかも考えねばなりませんね。
ヒーラーの神官戦士ロゼットよ。よろしくね。 近接戦闘もできるからビグロ、ゴブリンどちらの相手もできるわ。 依頼の目的は学園生を護衛することだから、ビグロ・ファミリーを 無力化できれば依頼は成功よね。逆に学園生に怪我人が出たら、 ゴブリンをどう捕縛しても依頼としては「失敗」なことも注意ね。 その上で、それ以上の結果を求めるなら何をするか。 >ビグロ・ファミリーの無力化 彼らが亜人のフリをしたゴブリンと見破るのを第1として。 向こうも本気で殺し合いをしに来てる訳ではなさそうだし、 リーダー格のビグロを早々に倒したり、彼ら全体を驚かせて、 やる気失わせるなり降参させるなり、とするのが良いかしら。 >ウォルフラム騎士団への対応 5ラウンド、戦闘開始から30秒で駆けつけてくるあたり、 人目につかない山中にしては、ちょっと不自然かしら? 疑いすぎかもしれないけど、あらかじめ賊の襲撃がある ことを知らされていた可能性もあるわね。 もちろん真面目に仕事してる騎士団の可能性もあるわ。 今のところ、亜人でなくゴブリンであること。 ゴールディのゴブリンが知るはずもない、「学園の遠足行事」を 狙ったように襲ってきた不審な点から、ウォルフラム領ではなく 冒険者ギルドと、パンクリアース学園の主導で調査することで 騎士団は説得する、というぐらいしか浮かばないわ。
シーフのベルクだ。 既に出ているが亜人語スキルを使えば見極めはできると思われる。 後は残留思念で捜査か? 残留思念で騎士団との密約がある的な情報が抜き取れれば騎士団、ひいてはウォルフラム領の関与が疑われるので証拠隠滅防止のためギルドと学園で捜査するといえば問題なさそうだが。
>ビグロ・ファミリーの無力化 そうですわね、ロゼット様も仰っているようにリーダー格さえ無力化してしまえばあとは散り散りになって特に害あることにならないのではないかと。 私はその間新入生の守り、迎撃を行いたく。 >騎士団対応 基本的にその領で起きた事件はその領で解決するもので御座いますからね、騎士団の要求は至極真っ当なのですが……。 でも、確かに学園を標的にした案件ならば、学園にはその案件を解決する義務があるというのも道理ですわ。 引き渡しを要求されるなら、せめて学園側の調査が終わってからでは駄目でしょうかとお願いしてみましょうか。 私、ラミアス先生にお口添えして頂き、騎士団の方々を説得してみようかと存じます。
5年、ヒーラーのローザリカだ。よろしく頼もう。 ちなみにではあるが。遠足に着いてきていて居合わせたことにしようと思っているよ。 他領の視察に新入生の値踏み、一挙に行えるお得な機会を見逃す手はないからね。 亜人語スキルやらでただのフリだと見抜くのは良い案だと思う。 まずリーダー格の無力化を優先して狙う方針にも賛成だ。 何か裏を取るにしても、リーダー格を確保していた方が都合がいいだろうしね。 >騎士団対応 ロゼット君やミレイユが挙げてくれているような道理で詰めるのが良さそうかな? 教務主任が同行してくれているのも心強く、説得力があることだし。 尋問じゃあないが、何か尋ねた時の裏取りとしてはエンパシーという手もあるが 接触しなければならないのが難点か。賊に対しては無遠慮に触れられるだろうが…… >個人の行動 生徒たちにブルーフレアで加護を与えてみようかな。 実際の効果に頼るというよりは、守って貰えているという心理的な効果を期待して。 あとは相手の得物が近接武器だから接近されきる前にメテオライトとか、 近付いてきた敵から生徒を守るとか……そういう動きをしようと思っているかな。
2年。シーフの海神江流だよ。 今回は宜しくね。 俺個人は、冒険者であることは散々割れてると思うし護衛を兼ねて参加している体にしておこうかな、と。 賊の数が割と多いみたいだから、実被害を抑える為に学園生が混乱しないように立ち回れたほうがいいんだろうね。 ローザリカさんの気配りとか、目に見えるし有効そうだね。 亜人語適正を取っ掛かりにするのはいいんじゃないかと。 具体的に誰が受け持つかは希望者の表明待ちでいいのかな? 俺も用意は出来るけど、話術と交渉用意して騎士団対応のお手伝いに回ったほうがいいかな?と考えてる所。 今出ている学園の立場としての交渉に合わせて、ギルドの依頼を受けてここに来ている立場もある訳だし、此方の報告にも必要なので。ってセンで引き渡すなら取り調べに同席させて貰うあたりも要求してみてもいいかなとか。
「・学園生護衛、迎撃 ミレイユ、ローザリカ、海神? ・ゴブ対応(前に出る) ストレガ、ゲルト、ナキル、ロゼット、ベルク? 何となくメインの動きがこんなイメージか?(?付けてるのはイメージなので) 「生徒を守る」のも「迎撃に出る」のもヒューマン、非ヒューマンでどうこうって区別のネタにされなきゃ良いけど… …流石にヘンな所を気にし過ぎか……? ……ビグロ以外のゴブリン相手には「威圧感」でもどうにか出来そうな予感がしてきつつ… ビグロに対して速攻。はロゼットと同じく賛成だな。 >亜人語 >海神 ゲルトが持って行くってよ。 >ローザリカ 領主の評判=騎士団の質 か、どうかは図れねーけど 「救援の感謝」の意で、握手くらいは出来そうかなって思ったけど >事案処理 確かに、「学園に対して仕向けられた」って形であれば案件として「預かれる」名分もあるモンな。 ミレイユはしっかりしてるな…… 海神が言うように、ゴブリン’sの身柄と騎士団の審問等に同行するのも一手か。 あとは、何となく……いや、不確定要素だからアレなんだが 遠足の参加者に「ウォルフラム伯爵」と同等かそれ以上の貴族の子供とかが混ざってれば 騎士団もウォルフラム伯爵ってのも、学園側の方に調査とかを委ねる方向性に持っていけるかなとも。 ビグロに関しては、「正直に話せば死罪(騎士団引き渡し)は免れるよう便宜する」ってのでも引き込む事はできるかも知れないが… その他ファミリーが騎士団に多少殺されないと説得力出なさそうかな… いや、騎士団が「どう処罰する気か」聞き出せれば、悟れるか…?」
授恵者ゴブリンを早めに倒せば下っ端達の戦意喪失に繋がりそうだし賛成だ。 光縛封で封じ込めてやってしまおう。 個人的は動きは前衛として出る予定だ。殴るよりかは防御寄りの動きになるな。
足は私が。 グラビティとアーケインで挟み込んで団子にするのだ。 攻撃はできるだけ非殺傷、最低限でいくのだ。 心折ったら光縛呪で捕えるのだ。
必ずしもゴブリン全員を生存させる義理は…まあ無いのだけど、 騙されているのをPL知識で知ってると、黒幕の思い通りには 死なせたくないって感情が入っちゃうわ。 >ゲルト 「光縛封」はビグロ(授恵者ゴブリン)用に使うの? 閉じ込めてしまうと、一緒に結界内に入った人しか 手出しできなくなるから、倒しにくくならないかしら。 >ゴブリン対応 ビグロは、ナキルかベルクの前衛職で殴りに行く気ある? 抑えが不在なら、私が殴りに行っても良いのだけど。
>ゲルト オレもロゼットと同じ所感だな。光縛封は直接攻撃の時間が減っちまうって印象だな。 その他のゴブリンの戦意を下げるなら、尚更ビグロを〆る方に手を使いたいトコだが。 確認だが、授恵者ゴブリンはビグロ一体だしな。 >ロゼット そこは同感だな。 できりゃ、死者は出さずに留めておきたい所だが オレ出るぜ。 最終的にはビグロに直撃させない位置に「雷神剣」叩き込んでやろうかと思ってる 無論、それまでに多少はやり合ってから、だけどな。 多少は戦わねーと、前述の一撃の脅しが効かねェかなと思うし。」
>ロゼット あーそうか、物理的に入れなくなるんだったな。 なら使うのは無力化した後にするか。
>ナキル 了解。ならビグロはお願いして、ゴブリンの方を抑えに行くわ。 言い方はアレだけど多少は怪我させても、騎士団の交渉を終えてから 治療はできるから。幸い、癒し手は多めに参加しているようだし。
できるだけ殺さない方針で行くとなると残留思念は使えないと見た方がいいか。 っとなるとどうするかねぇ。(ビグロからどうやって密約の存在を吐かせるべきか)
「>ロゼット おう、了解だぜ……それなら、ちっと方針変えて 「紫電一閃」ぶち込んで「次は雷神剣叩き込むぞ」って方が戦意喪失させやすいかな。 ま、もちろん手加減するけど。 >ベルク PL情報ありきだけど 騎士団連中が「ビグロ達」に対して 「無力化されて無ければ殺しに来てた」って事実が伝われば 後はゴールディに無事に帰還……まぁ、懲罰は避けられねーとしても その為の交渉やら、ベイトの奴に一矢酬いるにも 学園に暗躍を知らしめるって言う 共通の敵……って認識に落とし込むのがいいかとは思ったがな」
>ナキル殿 やはり騎士団が密約を知らない、もしくは守る気が無いことを理解させるほうが早いか、PC情報に落とし込む方法を考えんとな。
「>ベルク まぁ……全部明るみになった時に、「血が流れてない」方が収まりいいかな。 って、欲張りな思惑なんだけどさ。 あとさ、思い付きになっちまうし、試したことがないからアレなんだが 残留思念、武器からもできねーかな? 「どんなつもりで獲物を持っていたか」ってのも多少は得られるかな?って」
>ビグロに密約を吐かせる方法 騎士団の行動(皆殺し)をPC情報に落とし込んで、 それをビグロ達に伝えて真相を語らせるのが一手ね。 もしくは、騎士団に引き渡しを完全に断念させられれば、 ビグロの立場にしたら黙っていても強盗の罪、それも貴族の 子供がいそうな学園生を襲った罪で裁かれるだけになる。 そのリスクはOPで本人が良く分かっていたのだし、そうなれば 「自分は利用されただけだ」と、保身のためにも吐くんじゃない? もちろん「吐いた方が得」と思わせる誘導はかけた方が良いけど。 ただ密約を吐かせたとしても、証拠は無さそうなのが難しいわね。 そこから先は、王国や学園に託す形になるかもしれないけど…。 この場で主犯を吊るし上げる道筋は、ちょっと浮かんでいないわ。 長文でゴメンなさい。後のことを色々と言ってるけど、 最優先は「学園生の護衛」だから、そこもしっかり働きましょうね。
「>ロゼット あぁ、第一は「学園生の護衛」だもんな そこはまずキッチリ抑えて行こうと思う。 密約を吐かせる方法な… 現場で吐かせられなかったら、海神が言うように 引率の教師と、冒険者で騎士団の聴取に付いていくとかも流れも視野に入れたほうが良さそうか さて、そろそろ提出忘れがないように形にしておくぜ まとめてると思いつくこともあるし。」
護衛についてだけれど、どんな感じで襲撃に備えますかね。 定位置に遠足の一団が留まってるなら適度に散ってりゃいいと思うんだけど 多分、移動してる時間の方が長いんじゃないかなとか。 シーフは移動系スキル使えば前から後ろまでするっと移動出来るとは思うが、移動4の人が多いみたいだし、少し気にしておけたら手厚いかなと。 俺は後方に立って全体見通せる位置で見ておこうかと思ってるよ。 >事後 の話がでているけれど、これ、騎士団に引き渡す前に意図的にゴブリン達を逃亡させちゃうでもいいんじゃないかなと思ったりした。 襲撃を仕向けたのが自領の令息だったなんてわかったら、騎士団だったら明るみに出ないように揉み消すなりしてもおかしくないんだろうし、そうされちまうくらいなら逃しちまって背景については要調査として、これ以降学園側で動ける余地を残すのもなくはないんじゃないかな。 ただでさえOP見てる限り、危ない橋だってのはゴブリンもわかってるみたいだから、襲撃をした。という事実のみが大事な状態で、命をかけてまであっちも粘ったりしないだろうという目算もあり。
>護衛 私は生徒の列の中に入って移動していると思いますが、極力列の側方、山林など集団が潜めそうな場所に面した外側で警戒するつもりでございます。 先にも申し上げましたが、生徒がパニックを起こして散らばったりしないようローザリカお姉様や先生方と呼びかけつつ、守りにあたろうかと。 >事後、ゴブリン達の処遇 海神様の申されますようにリーダー格以外のゴブリン達は逃げだすようなら追わなくてもよろしいかと思います。 ただ、申し訳ないのですが彼らの命の保障までは出来かねますので……どうしても彼らを全て助けたい場合は纏めて捕縛、という形の方がまだ望みはあるかと。
私は非授恵者のゴブリン達を「薙ぎ払い」あたりで 足を払ってしばらく立てなくする風にやってみるわ。 個人的には。 ・早々にゴブリン達を降伏させる(理想:5ラウンド以内) →リーダー格のビグロを先に降参させる等。 ・騎士団からのゴブリン引き渡し要求を穏便に拒否する →学園の事件として、ラミアス教師に調査を担当してもらう等。 ・ビグロから、ベイトの依頼について吐かせる →騎士団の様子(皆殺し)から、ベイトの嘘に気づかせる等。 こういう展開に持ち込めたら良いなと思っているわ。 まあ都合よくいけば、ではあるけど…。 >江流 >護衛 足のあるシーフには、前に出たナキルや私らから抜けて学園生に 寄っていきそうなのを抑えてもらえると助かる、のかなと。 なるべく近づく前に足止めするつもりだけど、数も多いから。 >事後 騎士団に引き渡す(殺される)ぐらいなら逃がした方が、とは 思うのだけど…ゴブリン、逃げ切れないんじゃないかなって。 私たちがゴブリンの逃走を手助けするのは、こちらが捕まって しまうだろうし、せめてビグロだけは確保しないとって思う。
「>初期位置 スキルは5Rとかビグロへの接敵を考えて 「戦術眼」と「威圧感」で行こうと思ってる ゴブリンに気付いたら直ぐ動くとして……初期位置は全体の中央付近にするか…… どの位置から来られても「チャージング」で急行はできると思うし 予め予測しながら多少は調整しようと思う。 >流れ 異論は無いぜ」
まぁ、騎士団の出方。 俺達がどの程度ゴブリン達の制圧に時間を取られるかに左右される部分も大きいか。 状況により、何方が最良か各人が一考できる余地を持てるなら、流れの決め打ちまではしなくていいのかな。 時間差し迫ってる中で考えてくれてありがとう。 俺自身も流れは固定化しない感じでプレでは構えておくよ。