【獗烙】春に奏でる軍靴の音
広大野人
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シナリオID:2104
オープニング
港町ウシタの中でも、治政に対して積極的に声を挙げる者達がいた。
彼らはより多くの市民達に呼び掛け続け、街の有力者や商人達に影響を及ぼす。日々の生活の中で強い結びつきがある有力者や商人達は彼らの声を無視する訳にもいかない。
「ロディン・キーリュロフ伯爵は、この街を食い潰すつもりだ!」
市民の一人が声高々と叫んだ。
賛同するように幾人かの『元』有力者や商人が応える。
「やはり、我らの街を取り返さなければならない!」
「この街は、我らのものだ」
「そうだそうだ! バルバロイとの戦いでは何もしなかったのに!」
住民達が声を荒げるのも無理はない。
前領主フラビオ・クナッターラ伯爵がバルバロイとの戦いで戦死し、街は壊滅の危機に見舞われた。
それを救ったのは冒険者達と、たまたま街に滞在していた『優秀な』貴族達だ。
そうした経過があるにも関わらず、この街を継いだのは、戦乱当日、自領にいなかった幼子だった。それだけならまだしも、後見として、叔父にあたるロディン・キーリュロフ伯爵が付いたのだ。
ロディン伯爵は好き勝手にウシタの体制を変えた。
街の有力なポストには、ロディン伯爵の息が掛かった者に据え替えられたのだ。
「私達は『ドータープラン』に基づいて、この街が生まれ変わる事を希望する!」
宣言と共に大きな歓声が巻き起こる。
この街の治政について、より良きものに導く、献策の数々。
それらは、多岐に渡る。例えば、税の在り方や物価を下げる工夫、治安維持の在り方などなど……。
「大事なのは対話です」
一人の貴婦人が喧噪の中でもよく通る声を発した。
彼女の発言に好き勝手に騒いでいた場は静まりかえる。
「対話のみが、私達の武器なのです」
身振りと共に民衆に言い聞かせるその女性の名はスターシャ・フォフという。
とある貴族の婦人なのだ。この街に旅行で訪れていた際に、バルバロイの襲撃に遭遇して、住民に救われてから、献身的に街の為に動いてくれている。
息を呑むほどの美貌も相まって、住民達の支持も高い。
場を見渡したスターシャだったが、全員の信任を得ている訳ではない。
会場を振るわすような大声が響いた。
「この街を守るのはこの街に住まう者。バルバロイさえも退けた力を手放す訳にはいかない!」
声の主は一見、壮年の騎士のようにも見えた。
部分鎧を着こんでいるが、それ以上に筋肉質の体が目立つ男だ。
「対話などと悠長な事は言っていられない。貧困は今、目の前に迫っているのだ!」
力強く言葉を発するその壮年騎士の名はゾンバルダという。
山へと逃げ帰ったバルバロイ共を義によって殲滅させたという流浪の騎士だ。
その武力の高さは、力を持たない住民達にとって頼もしい存在である。
「ゾンバルダ様、対話は武力に勝るのですよ」
「スターシャよ、一方的な暴力の前に対話は無力だと分からんのか」
二人の視線が火花を散らし、それぞれに賛同する住民達も睨み合うのであった。
●
王国騎士エナハルト・ティルムは王都の騎士団本部に戻っていた。
組織を率いていると思われるジード・ランスウッドが港町ウシタに現れたとの情報を得て『神実』への調査を再開する為だ。
と言っても、今の所、エナハルトが直接、港町ウシタに赴く訳ではない。
「先輩なら如何様に進めますか?」
幾つもの書類や報告書が山となっているローテーブルの先のソファーに座るイェルド・ルリンに質問を投げかけた。
イェルドは雑な仕草で数枚の書類を手に取って、ボードに貼り付ける。
「半端に動くと相手に勘付かれる。まずは徹底的な情報収集だろうな。特に、ジード・ランスウッドを筆頭とする幹部クラスの正体・経歴の追跡は必須だ」
「一応、こちらでも調べられる範囲では調べましたが……」
幹部の一部については素性はある程度、確認する事ができた。
しかし、どうしてもジードに関しては追跡ができなかったのだ。
「そりゃ、あちらさんも警戒はするからな……情報の秘匿は完璧だろうよ。だが、裏を返せば、そこにこそ、付け込む隙がある」
「というと?」
「本人を調べられなくとも周囲からその輪郭を把握できる場合もあるからな」
人が生きている以上、誰かしらと何かしらの関わりがある。
周囲を調べていけばいずれ辿り着ける可能性も高いはずだ。
「なるほど……つまり、過去の発生した事件も含め、関係者を改めて調査していくと」
その台詞にイェルドは両肩を竦める。
「まさか、俺が関係者の一人になっていたとは思いもしなかったな」
「小型の投石器の事ですね……記録では、提供された品はバルバロイ襲撃の際に破壊されたそうですけど」
「嘘くせぇ話だ。だから、そういう細かい綻びを一つひとつ確認するんだ。当然の事ながら『はずれ』もあるだろうけどよ、大事な事は『あたり』に辿り着く為の過程っつー事だ」
そう言い終わって、イェルドはソファーから立ち上がる。
ここに立ち寄ったのはエナハルトの手伝いをする訳ではない。
「外地から戻ってきたら、また外地行きだぜ」
イェルドは再び帝国領に出征する事となっている。
以前、関わった峠の砦付近に再びクリーパー共が出現しているからだ。
「ありがとうございました、先輩」
「気にするな。まぁ、何かあったら呼んでくれ。もっとも、来れるとは限らねぇが」
ニカっと笑ってイェルドは部屋の扉を開くのであった。
●
キーリュロフ伯爵は高笑いが止まらなかった。
豪華な調度品に囲まれた一室で、港町を見下ろす。
「ククク……フラビオよ、これが真の勝利というものだぞ」
今は亡き前領主の名を告げた。
嫌いな男ではなかった。ちょっとばっかし暑苦しい程度で、昔から扱い易かった。
嫁がせた妹は役目が終わったとばかりに、実家へと帰った。残された幼子には可哀想だが、これが政争の結果というものだ。
今からその辛さを経験しておいて、将来に損はない……将来があればの話だが。
「旦那様。今日も住民が陳情に来ております」
執事が淡々と確認を取った。
伯爵は再び笑う。愚民なぞと会うつもりはないのだ。
そもそも、正当なる血統を持つ貴族に、ただの雑血である民が何かを言えるような立場ではない。
「いつも通りやっておけ」
陳情書は受け取って検討する――前向きにはそう伝えてある。
愚民の声を聞く必要はないが、聞く振りは必要だ。為政者としてのアピールとも言える。
「畏まりました。処分しておきます」
「それにしても、『ドータープラン』か。冒険者共は余計な事を吹き込みおって……まぁ、悪い事ばかりではなかったがな」
治安活動の一部を自警団に委任する。
それも『ドータープラン』に記されていた献策だった。
「近いうち、自警団も発足するそうで」
「見抜かれていると知らずに愚かな連中よ」
どうせ、治安維持を名目に色々と発言力を増そうとでも考えているのだろう。
だが、既に伯爵は手を打っている。
「馬鹿共め……ククク」
伯爵は笑いと共にずっと手に持っていたままだった酒を呷るのであった。
解説
マスターより
リプレイ
依頼主である王国騎士エナハルト・ティルムにある事を伝えた後、エミリア・シバは港町ウシタに訪れていた。
(組織の狙いは、この街の住民と領主の武力衝突ってところかしら?)
歓楽街で聞き込みからエミリアはそう推測していた。
『ドータープラン』なる計画が、いつの間にか住民達の間に広まっているのだ。
それは領主の治政とは異なるものであり、苦しむ人々から見れば、救いのようにも感じられる。
(暴動が起きた時点で負け……いつもながら、分が悪すぎるわねぇ……)
領主側が勝っても悪政は続くし、暴動側が勝ってもその後の統治に支障が出ては意味がない。
王国に対する反乱と受け止められてしまえば、事態は更に厄介になってしまう。
お得意の『色気』と『誘惑』を用いて、歓楽街を中心に幾つかの店舗を回りながら、エミリアはいつか訪れた事のある寂れた店に踏み入る。
「お邪魔するわ」
ニコリと笑って店主に言ったが、店主は慌ててエミリアを引き入れると、プレートを裏返してから扉を閉めた。
「あんた何してるんだよ!」
「何って? 話を聞いているだけよ? 特に自警団の事を、ね」
キョトンとしながら答えたエミリアの言葉に店主は頭をガリガリと掻く。
自警団の設立……それを献策した身としては、どうなっているのか、気になる所だし、聞くだけなら何ら問題はないはずだ。
聞き取りで判明したのは、自警団が近々設立する事と、団長の名がゾンバルダという壮年の男性という事。
「領主のスパイがあちこちに居るって話だから、安易に行動すると危ないぜ」
「……聞いていた人達の中にスパイが居るって事?」
「あるいは聞かれているって事だろうよ。よく分らんが、情報屋が次々に捕まったり、消されてるんだ」
店主の話にエミリアは髪を整いながら逡巡する。
(情報屋が狙われてるのね……『調べる』という行為が誰かにとってよろしくないのかしら)
理由は分からないが、きっと意味のある事なのだろう。
通りを誰かが走り抜けていく気配に店主が裏口へと案内した。
「こっちから出られる」
「ありがとう。そのうち、また、来るわ」
その時は、お礼を兼ねてお酒をいっぱい注文するようかもしれない。
裏口から路地に出たエミリアは、この得られた情報を共有すべく、駆け出すのであった。
●
ルベア・ベルニがトレイシーに案内されたのはリロが住まう居住ではなく、敷地内の地下室だった。
部屋の中は本や資料で散乱している。どうやら、彼女の研究室のようだ。
重厚な造りの二重扉を閉めて、適当な椅子をルベアに勧めてからトレイシーは言う。
「私は兎も角、リロはジード様に忠実だから、ビジネスの話はこちらでしようか」
「組織の情報を教えて貰えるの?」
勧められた椅子に腰を掛けながらルベアは尋ねる。
ゾンバルダとスターシャ……この二人の件について彼女から知っている事を聞き出そうと思っていたからだ。
「特定個人の話はできないかな。私が関わっている研究なら……という所かしら」
「なら、『神実』について教えてほしいわ。対価も用意する」
「形の無いものを私は信用しないと言ったはずだけど?」
先手を打ったようなトレイシーの台詞に、ルベアは準備しようとしている対価が役に立たないと理解した。
しかし、ここで引き下がっては何の成果も得られないままになってしまう。
「確約はできないけど魔法使いの塔は打診している」
一介の冒険者が紹介できる事ではないが、けれど、王国騎士が手を回しているのだ。望みはある……と思いたい。
そんな思いをトレイシーはあっさりと切り捨てた。
「ないない。王国は絶対に信用していないから……でも、『王子様』の行動力は評価するよ」
「そう呼ばないでって言ったけど……」
要は『魔法使いの塔』は嫌だけど別の所であれば……検討の余地があるとも取れる。
王国は信用していない。けれど、ルベアが見せた『王子様』は信頼されているという事だ。
「……引き続き、探すわ」
「それで、『神実』の事、聞きに来たんじゃ?」
「研究はゼロからかだったかな?」
何か成果になるような情報はくれるようでホッとしつつ、ルベアは訊ねる。
本当は製造や研究場所まで聞きたい所だが……それはビジネスが成立した後になるだろうか。
「研究自体は、私が来る前からだよ。前任者は既に消されてたし詳しくは知らないけれど……」
トレイシーはそこで言葉を区切った。
そして、壁に貼られている一つの報告書に視線を向ける。
「……もともとは人工的に授恵者を作り出す研究さ。なぜ、ジード様がその研究をしていたのか、研究が頓挫したのか知らないけれど。確実に言えるのは、その研究が失敗した後、ジード様がどこからか『神実』を持って来た……という事だけ」
「人工的に……授恵者を……」
傷痕が疼くような気がして、ルベアは思わず左腕を摩った。
ある一つの真実、それに誰よりも今、自分がもっとも近づいたと感じられたから――。
●
ミア=リゼルと名乗った一人の授恵者は、港町ウシタで住民から聞き込みを行っていた。
住民の多くは現在の治政に大きな不満を持っている。
特にロディン・キーリュロフ伯爵に向かう憎悪は一際だった。職や立場を失い、露頭に迷う者も少なくないという。
同時にバルバロイを自分達の力で撃退したという自信からか、一部の住民達は為政者そのものの存在を否定するようになっていた。
(自分達で未来を作っていく……)
支配層に統治を委ねるのではなく、市民一人ひとりが選択していく事。
それは今のウシタでは新しい治政の形だ。
(真意を理解してくれた人がいるのなら……いなくても。私たちは、私たちの意志で、歩いて行かなくてはいけない……そう、私も……)
だからこそ、聴き続けなければと思う。
そう思う人々や、そうでない人々も。
(多分、貴方は……そんな彼らをも、利用したいでしょうから……)
路地から路地へと移り、丁寧に一人ずつ聞いていく。
自分の生活を守るだけで必死な者。他人にも自らにも興味が無い者。
誰かを心配する者。向ける先のない怒りや恨みを当ててくる者。世の中を変えようと意気込む者。
ミアの行いは小さな一歩だったが、とても大切な一歩だった。
何故なら、それをされると困る者もまた存在すると分かったからだ。
ある屋敷の角から殺気を漂わせながら大剣を担いだ男が姿を現した。
「てめぇか。余計な事を嗅ぎまわっているガキは」
40歳位の壮年。筋肉質で大柄な身体は一目で強者だと分かる。残念なのは顔を仮面で覆っていて素顔が見られない事だろう。
少なくとも立ち振る舞いはフォーゲンではない。
いつでも逃げられるように腰を低く落とすミア。
「……組織の人のようで?」
「そこまで分かっているのなら死んで貰おうか」
「ジードさんの命令?」
咄嗟に出たミアの台詞に男は足を止めた。
「違うな。俺の野望の為に、邪魔だって事だ!」
次の瞬間、恐ろしいほどの踏み込む音と共に間合いが一気に詰められる。
大剣の先が首元を通り過ぎた。あと少し反応が遅れていたら致命傷だっただろう。いや、追撃があれば間違いなく首が胴体と離れていた。
「ガキかと思ったら女か。喜べ、少しは生きていられるぞ。俺の楽しみが終わるまでだがな」
変装がバレてしまったようだ。
狭い路地の中というのに、男が振るう大剣によって徐々に追いつめられるミア。
「こんなところで……」
「まず、足の一本ぐらいは耐えてみろよ!」
振り下ろされた大剣がミアの左足を斬り落とす――前に、肩口から血を流しながら、男が不自然に下がった。
建物の屋根から鋭い剣筋が雷のように落ちて来たからだ。
「友人の妻に手を出すなんて、なんて事をしてくれるのかしら?」
濃い紫色の髪を流しながらエミリアが男と対峙する。
必殺の一撃が避けられたのは残念だったが、ミアを守れたのは上出来と言えよう。
情報共有での為に定めていた宿に行く最中だったので、運が良かったのもある。
「あ……ありがとうございます。で、でも、まだ違います!」
「あら、そうだったわね」
顔を真っ赤に染める少女の初心な反応に微笑を浮かべる。
しかし、剣先は油断なく男へと向けていた。傷口を押さえながら男が吠える。
「邪魔が入ったか……だが、次は無いと思え!」
悔しそうな台詞を残し、男は消えるように立ち去るのであった。
●
「ぎゃぁぁぁ! 助けてぇぇぇ!」
「うむ、期待通りのリアクションじゃな、まぁ、逃がさぬが♪」
元山賊サーンゾに笑みを浮かべて踏みつけるベルク・オスマット。
人によっては『ご褒美』らしいが、変な欠落を冒険者によって埋め込まれたサーンゾにとっては楽しめる所ではなかった。
「な、な、なんだよ!?」
「幾つか聞きたい事がある。飯と酒もおごってやるから、仕事が終わったら元山賊の仲間達を連れて来い」
ベルクの台詞にサーンゾは目をパチクリとさせる。
今、仲間達とは市民権を得て、真っ当な人生を歩んでいる。今更『山賊』の事を尋ねてくるという事は、何かあったのだと感じたのだろう。
「……このアングル、スカートの中が! って、ぎゃあぁぁぁ! イタイイタイ!」
こうして、元山賊達がとある店に集められたのであった。
大きいテーブルに並ぶ酒と料理の数々。
我先に奪い合うように手を伸ばすのが元山賊といった様相であるが、皆、表情は明るく、上手く生活に馴染んでいるのが手に取るように分かった。
「うーん……密輸とか悪巧みとかの、危なそうな誘いとか無いかなー」
サーンゾが骨付き肉を手に持ちながら、ベルクの質問に答えていた。
他の仲間達もうんうんと頷いている。
「最近の街の情勢や雰囲気はどうだ?」
「以前より景気は悪いかな。俺ら、倉庫整理や荷仕事が主だから、よく分からねぇけど……」
「……お前達、あんまりそういう実感持たなそうだな」
現場で一生懸命なのだろう。
悪い事ではない。それに、何かの陰謀に巻き込まれている様子も見られないのも朗報だ。
「山賊が壊滅したと聞くが生き残りなんかもやって来るのか?」
「あぁ、何人か来たかな。酷い怪我で船長預かりになってるけど……聞いた話によると、メチャクチャ強い男にやられたって」
「冒険者ではないのか?」
前のめりになって訊ねてくるベルクにサーンゾは無意識に体を仰け反らせながら答える。
「いやいや、流浪の戦士らしい。確か……ゾンバルダって名前だったと思う」
「たった一人にやられるとは情けない」
武装蜂起した住民達に敗れたからといって残党はかなりの数が生き残っていたはず。
「それが、街中ではゾンバルダが一人で倒したって事になってるが、あいつ等の話によると統制された部隊にやられたって事でさ」
「統制された部隊……」
「しかも、『神実の力』を使っていたそうだ。そりゃ、勝てないぜ」
「なるほど。そういう事か」
『神実の力』は組織が握っている。
新たに生産した分を使って、山賊を殲滅。その手柄をゾンバルダに持たせる事で、住民に対する影響力を高めたのだ。
それは同時にゾンバルダが組織と繋がっている事を意味している。
「ああ、そうだ。もう見知らぬ顔ではないから忠告するが、下手な誘いには乗るなよ? 斬り捨てたくはないからな」
鋭い眼光を放つベルクの言葉に、元山賊達は飲食を止めて深く頷くのであった。
●
薄暗い屋敷の中で、クレア・エクレールが学者帽を被った一人の青年と向き合っていた。
屋敷の中に人の気配はない。それだけ、この青年、ユーゲン・フォリングにとって、クレアの来訪は重要な事なのだろう。
「答えを聞かせて貰おうか」
その言葉にクレアは軽く一礼してから、翡翠色の瞳を真っ直ぐに向ける。
青年の碧瞳の中に自分が映っていた。
「ボクが抱えている『欠落』。埋まる事は無い虚しい穴……それを空けたのは王国で。本当に、根こそぎ取り払って壊せるというのなら……相手が誰であろうと、たとえ貴族だろうと付いていくよ」
「王国に蔓延っている不遜な輩も、その貴族だが、それでも良いと?」
「このメモをくれた人は、ルエファナータ子爵の所へ行きなさいって言っていた。それに……」
そこで言葉を区切り、クレアは周囲を見渡した。
誰も使われていない古屋敷。しかし、それを手に入れる事は容易ではないとも分かる。
「貴方達の組織に貴族や、教養のある人が関与しているのかなって。単にお金があるだけじゃなく、信用や人脈、定められた法にも詳しくないといけない」
「それが可能なのは、貴族が後ろ盾になっている……と。全く、その通りだ」
「組織には貴方のように優秀な人材や子爵以外にも貴族が他にもいて、この街を使って何かしようとしている。最近、表で賑やかにやってるけど、あれも仕込みかな?」
「驚いたよ。君がそこまで考えているとは」
青年は帽子を取る。
それが敬意なのか、あるいは別の想いがあるのかは、測れなかったが……。
「ボクは頭が良いわけでも、武人の強さも、貴族の地位や財もない。でも、『お掃除』や『御用聞き』は得意だよ」
そう告げるとクレアは上品にスカートの裾をつかみ上げ、微笑と共にお辞儀をした。
「クレア・エクレール。伯爵家次男で王国騎士の男が道を外した結果、生まれてしまった娘……御主人様のお名前を伺っても?」
「歓迎しよう、クレア。私達の主人の名はジード・ランスウッド。組織の名はソーン・クリエ。この国を滅ぼし、そして、あるべき姿に立て直す事を、目的としている」
「ボクに成すべき事は?」
そんな台詞にユーゲンは手を差し出した。
カーテンの隙間から光が差し込み、部屋の中を照らす。
「キーリュロフ伯爵の悪事を暴くための証拠を集める。領主館の給仕としての役目は手配済みだ」
「そんな大事な任務。いきなりボクに託していいの?」
「君の『欠落』に偽りはない……と感じたからだ。不安なら行く必要はない。だが、成果を上げれば、いずれはジード様とお会いする事も、幹部の一人にもなれる」
クレアは返事の代わりに差し出された青年の手を取るのであった。
●
貴族お抱えの吟遊詩人に変装したシルヴィア・A・カペルとエナハルトは王都内で調査を続けていた。
かつて『神実の香り』の舞台となった店跡や中毒症状の治療を行っていた収容施設を回る。
しかし、見舞いを兼ねた訪問調査は、さほど成果になるものは得られなかった。
そして、今、一つの商会に訪れていた。
「歌詞の発注のご検討とはありがたいです。こちらが見積りになっております」
商会主が提示した書類には、木版印刷や複写の作成などに掛かる費用や日数が記されている。
「我が商会では1枚刷りであれば短期間での大量生産が可能です」
「この印刷物の執筆者には会えるのだろうか?」
シルヴィアが懐から取り出したのは、エナハルトが保管しておいた、貴族派論調の強い例の印刷物だ。
「それはお答えする事はできません」
「そうか……貴族派の中にも、真に国を思い、国家の担い手として、相応しい振る舞いをする者がいるのだと感服していたのだが……」
残念そうな表情を浮かべる。
もっとも、心の中ではこうした扇動方法は許し難いと思っているが。
「刷り物にはお金が掛かります。名高いこの商会とのご縁もあるとは……国を思う、素晴らしい方なのでしょうね」
「お得意様ですから、我々も嬉しい限りですよ」
「発注の件は、検討しますので、私達はこれで」
商会主に見送られて、二人は建物から出る。
終始黙ったままのエナハルトは、シルヴィアに渡していた印刷物を受けると微笑を浮かべた。
「また後で」
この後、シルヴィアは学園内で調べるつもりだからだ。
可能な限りの変装を施した上で、レティシア・レインフィールは港町ウシタに足を運んでいた。
極力、面識のある人物と出会わないようにしつつ、治政について意見を交わしている人々の会話の中へと入っていく。
耳に入ってくるのはキーリュロフ伯爵に対する不平不満と――。
「やはり、レティシア様をお迎えすべきだ!」
市民の一人が声を大にしていた。
恐らく、バルバロイの襲撃時に共に戦った市民であろう。
(私は優良でも優秀な貴族でもない。不出来な者なりに責務を果たしただけ……)
期待には応えられない。けれど、この町の人々の為今、出来る事はある。
そう自分に言い聞かせ、レティシアは静かに集会所から外に出た。手にしているのは『ドータープラン』の概要が記された木版印刷。
その内容は自分達が献策したものだった。
(プランと領主選定を知り得る立場の者の中に、組織と通じる者が居るのでは?)
それがレティシアの推測だった。
なぜ、王国騎士を通じたものだったのにも関わらず、計画名について自身が主導した形の名前になっているのか、そして、領主選定の話が漏れたのか。
(……そういえば、もう一人、候補が……)
ルエファナータ子爵を推す勢力もあったはずだ。
選定で少しでも流れを変えようと情報を流出させた可能性は十分にあると思うレティシアであった。
大量の本を積み上げて、シルヴィアは図書館で調べものを続けていた……が、『神実』に関する記述は見当たらなかった。
(時間が足りなかったのか、そもそも、未知の植物なのか……)
それを判断するには、もう少し絞った上での調査が必要だろう。
熱心に本を広げるシルヴィアに年配の司書が声を掛けてきた。
「捗っておるかの?」
「なかなか……」
この司書は昔から務めている大ベテランだ。色々な事を知っているはず……。
「人を探していて……軍の指揮に長けた貴族の方で、今はそれなりの年齢ですが、長身で眼光鋭いお方を……」
「ふむ……幾人か思い当たる人物がおるが……儂なら、ジド・ケルジア卿かの」
侯爵令嬢でもあるシルヴィアの記憶の中、その姓名は覚えがあった。
大貴族にも連なる血脈を持つ、影響力の高いケルジア家だ。姓名と同じ領地名と中都市を持ち、治政も安定している。
「紹介しようかの?」
「是非とも」
「もっとも……いや、なんでもない。行って声を掛けてほしい」
司書はどこか寂しそうな表情を浮かべていた。
幾つかの集会を回った後、レティシアは住民活動の要となっている人物を探して、ある屋敷に到着した。
バルバロイの残党を殲滅させ、絶対的な力を誇示した流浪の戦士、ゾンバルダ。
しかし、所用があるとの事で面会する事は叶わなかった。
「正体を隠さなければ、会えたのではないのですか?」
唐突に声を掛けられ振り返ると、美しい貴婦人が微笑を浮かべていた。
その優雅な立ち振る舞いと聞いた容姿から、レティシアが探していたもう一人の人物だと悟る。
「どちら様でございましょうか?」
「失礼しました。私、スターシャと申します。家名は申し上げられませんのでお許しください、レインフィール様」
「レティシアとお呼び下さって大丈夫です。私は冒険者の立場でもありますので」
返事の代わりにスターシャは頷くと、スッと腕を伸ばす。
どうやら、人気のない通りを歩きながら……という事らしい。
「……レティシア様は住民活動の具合を調べているようで、やはり、ご心配ですか?」
「意見が二分している事が不安要素です。どちらも間違ってはいないと思っていますが、今は分裂せずに現状の治政が不適切である証拠を集めるよう、団結すべきかと」
「同意見です……が、私では力不足。やはり、レティシア様が表に出る事が一番かと」
まるで用意されていたような台詞回し。
どうしても表舞台に立たせたいようだ。
「いえ……私は冒険者でございます」
「なら、仕方ありません……私が背負いましょう。レティシア様の分も」
スターシャの優しそうな笑みの奥に、氷のような冷たい悪意を感じるレティシアであった。
●
エリザ・A・ミシャールが寂れたバーの扉を開けた。
客はただ一人。以前のようにカウンターで静かな一時を過ごしているフォーゲンだった。
「就職先は見つかったか?」
「気の利いた皮肉だな」
情報が早いというべきか……エリザはキーリュロフ伯爵の身辺警護を申し出たが、あっさり断られたのだ。
冒険者という肩書があっても、余所者は求めていない、ましてや、エルフなぞに守られる筋合いはない……というのが門番の返事だった。
フォーゲンの隣に座ると酒を二つ注文した。
「舞踏会の礼をしてなかったね」
「伯爵を狙ったのは目の付け所が素晴らしい事だ。こちらの手口を見せすぎたか」
「どう転んでも……という構えがね。『神実の香り』の農場も、先のバルバロイの襲撃事件も……だから、今回も思ったのさ。住民活動が二分しているのも、どちらも組織が関わっていると」
その推測にフォーゲンは答えなかった。
いや……答えられなかった。肯定する訳にはいかないからだ。代わりに、エリザが奢った分の酒を一気に飲み干す。
沈黙を通す彼にエリザは話を続ける。
「『神実の香り』は金策で、それも、アタシらが介入した時点で既に目標は達成していた。新型の小型投石器も裏で資金援助したのはあんたらだろ……そして、子爵の名義でこの街に地盤を作った」
「これは、驚いたな」
「貴族支配に対する不満をネタに住民を扇動する。王都で貴族派論調の印刷物が出回っているのは、期待に対する裏切りの効果を高める為、なのだろう」
この街で大規模な住民蜂起が発生したら、当然のことながら武力鎮圧になる。
地方都市での騒ぎならすぐに収まるだろう。だが、その過程で住民に非が無い事が明らかになれば、話は違う。
同じように不満を持つ町は探せば他にもあるだろう。不当な支配に対する反発が各地で発生すれば……。
「『腐った国を正す』事も現実味を帯びてくる。それが狙いなのだろう」
「そう思うのなら、邪魔はして欲しくはないものだ」
「ヒューマンの国の趨勢にはあまり興味がないさ。だが、あんたらの思い通りってのも、な」
ニヤリと笑ったエリザにフォーゲンは乾いた笑い声を上げる。
「これでとんでもない演者になったものだ。しかし、この舞台は止まらない。全て順調だ。止められるものなら、止めればいい」
挑発するような台詞だったが、フォーゲンはどこか楽しそうにも見えた。
冒険者が止めに来る事も想定しているようにも思えたが……それとは違う、二人の間に繋がる因縁を感じたからなのかもしれない。
マスターコメント
ミドルシナリオ普通 報酬:標準8 / 6〜8人
2022年05月03日 13時31分37秒 公開
相談掲示板
ヒーラーのミア=リゼルです。成立ですね!今回もよろしくお願いします。(前回やらかしたので推察空振り控えめで行くぞの気持ち) 初回はフリーアタックということで…とはいえカナメとしては「ドータープラン」のPC情報への落とし込みが目標となるでしょうか…? 手数も勝負のうちと思いますので、調べる範囲は相談していきたいですね……といってもまだ考え中なのですが…! ひとまず、ウシタでの調査も回数を重ねてきましたから、私は変装して行こうと思います。
シーフのルベアよ、宜しく。 組織や『神実』に関する情報、ね。 この間(『冒険者の春休み』)トレイシーに直接言われたから強ち外れてないと思うんだけど、 組織の幹部の多くはジードと自身の目的の利害が一致しているから協力している、という話らしいのよね。 多くって言うからには全員ではなさそう……だけど。 それはそれとして、スターシャとゾンバルダについては両方とも組織の幹部っぽいことが『冒険者の春休み』のOPに書いてあるけど、これはまだPL情報だろうから……。 それをウシタの外、具体的にはファナータからPC情報に落とし込めないか、と考えてて、特に問題なければまたリロとトレイシーに接触しようと思ってる。 他にも何か外側だから分かりそうなことがあれば、それも併せて。
ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 >調査対象 『ドータープラン』についてはウシタでの聞き込みを行えば 相応に情報は入手出来そうですけれど 特に活発な所ではスターシャ様やゾンバルダ様と接触する可能性は高いかと存じます。 キーリュロフ伯爵様に関しては、今回は一覧にはいらっしゃらないので 私達からの接触は出来ない、と認識しておりますね。 >変装 私はウシタに関しては意図的に明かす時を除いて、変装は必須でございますね……。 汎用スキルまで用いるかは、検討中ではございますけれど。 >個人 現時点ではスターシャ様かゾンバルダ様 あるいはお二方への接触を変装の有無も含めて検討しておりますが その辺りは他の皆様のご希望も伺った上で調整出来れば、と存じます。 >経緯 クレア様やシルヴィア様は既にご確認済みかもしれませんけれど 先日(『冒険者の春休み』)の他に 今回特に関わりが深い依頼の報告書を一応ご提示させて頂きますね。 『組織』や『神実』に関してはいくつかの【獗烙】関連依頼の報告書にございますが もしご不明な点などがございましたら可能な範囲内でご説明をさせて頂きます。 ◆バルバロイとの戦い 【獗烙】白き雪に至る日(https://alpaca-connect.com/world/world0/scenario/1696) ◆冒険者献策 【獗烙】再び港町にて(https://alpaca-connect.com/world/world0/scenario/1594)
シーフのクレアでっす、よろしくねー。 レティシアさんは報告書のピックアップありがとー! タグ付きの報告書はざっと目は通してきたけど、ちょっと自信なかったからピックアップ助かります!(手を合わせ ボク自身はウシタで先日既知を得たユーゲン・フォリングに接触予定。 どちらかと言うと組織の方、現在進行中のプランや直近の動きについての情報入手が出来たらと考えてるよー。
シルヴィアだ。【獗烙】には初参加になる。 今回はよろしくね。 レティシアは報告書について教えてくれてありがとう。 私もざっとタグ付き報告書には目を通してきたけど、正直自信が無かったから助かるよ。 >個人行動予定 ミア、レティシア、クレアが『港町ウシタ』、ルベアが『堕落と昂揚の街ファナータ』予定だね。 それなら私は『王都』に行こう。騎士団本部の騎士か学園の教師になら、関連人物や組織について知っている人もいるかもしれない。単独で騎士団本部に入れて貰えるか分からないし、騎士団本部での調査の時はエナハルトに協力して貰うつもりだ。
シーフのエミリアよ、よろしくね。 レティシアちゃんは報告書ありがとう。 間が空いたので私も読み直さないとね。 とりあえず、自警団的なものを発案した手前、おねえさんはこれについての調査をしていこうかしらと思っているわ。 手段はまあ、これから考える形になると思うけれど。
シーフのベルクだ。参加が遅くなったがよろしく頼む。 我はウシタでサーンゾとその仲間たちに接触するかな? どうせ人の顔を見て逃げるだろうからどうやって捕縛するか(愉悦)
一つ追加、神実について。 折角研究してる本人に接点あるんだし訊けることは訊いておこうと思ってる。 ただ、いくら利害が一致してるだけと言ってもあまり踏み込んだ……組織にとって不利益な話を訊くのは難しいとは思うけど。 やるなら相応の、情報を出しても良いと思えるだけの対価がないとね。 神実以上に興味を唆る研究材料なり、今の研究がひと段落した後の新たな仕事場なり。 とりあえず今のところ訊いておきたいと思ってること。下に行くほど難しいかな、って。 特に一番下は、対価以外に、仮に知ってもそこに襲撃をかけたりはしないくらいのことを言わないと無理そう…。 ・そもそも神実はどこから出てきた存在なのか、研究でゼロから作り出されたのか、ジードが要素を何かしら持っていたのか ・香り、力ときて、研究成果として最終的に目指してる神実の到達点は何なのか ・神実の力の製造工程(台木の種類含め)や製造場所 ・トレイシーが研究している場所 他に何かあればそれも訊いてみる。 あとはまあ…踏み込みすぎな気は自分でも少ししてるから、これはやめておいた方が…的な意見もあるなら言ってくれれば助かるわ。
(ごめんなさい、抜けがあったので再投稿です…!) レティシアさんは参考リプレイのご提示、ありがとうございます! 皆さんの動きもメモして… ああ、サーンゾさんの悲鳴が聞こえてきそうです( >個人 では、私は街の情勢を探りつつ…ジードさんに接触できたらそうします。できるだけ情報を得たいところです…過去の報告書をもう一度さらって、こねこねしなきゃ 行き先とNPC対応(敬称略) ■ウシタ ミア :ジード クレア :ユーゲン レティシア :ゾンバルダ、スターシャ ベルク :サーンゾ エミリア :フォーゲン ■ファナータ ルベア :リロ、トレイシー ■王都 シルヴィア :エナハルト 今のところはこのような感じでしょうか? 前提としてNPCに必ず当たらなくてはならないというわけではないとは思いますが、ご参考までに >ウシタ組 レティシアさんは確かに、変装していかないとですね。一方、変装は軽くにとどめて、スターシャさんやゾンバルダさんに向こうから接触してきてもらう、という手もありますか…。 おひとりで、というのはとても心配ですが…なにしろまだ情報の少ない方々ですから。何かあった時のために、連絡や合図を決めておきましょうか?
>神実について そうですね…対価、ですか 前のお話でも、そのあたりはちらりと話に出ていましたね。 彼らは研究をしたいだけで、研究の結果や成果物がどのように扱われるかについてはあまり頓着がなさそうですから…研究所を提供できたら、と思いますけれど、(PL情報ですが)組織の潤沢な資金情勢を見るに、今以上の環境をすぐに用意するのは難しそう、ですね。 国賊として捕縛はしない(司法取引の用意がある)、くらいは…いろいろ根回しをしておけば、できるかもしれません…?
ミア様、纏めやお気遣いを感謝致します。 >調査 行き先や接触予定の方など、この感じでしたら上手く分担が出来ておりますね。 少なくとも調整は行わなくても問題は無いかと。 クレア様やシルヴィア様は組織の皆様にはまだ私達との繋がりを知られておりませんので 今後を見据えますと、可能な限り隠されるのもよろしいかもしれません。 >ウシタ組 スターシャ様やゾンバルダ様に関しては 先ず私の顔をご存じなのかどうか、微妙なところではございます。 一応、自衛手段はいくつか備える予定ではあるのですけれど……。 例えば拘束などされそうになった際には遠距離から私の様子を確認している仲間が居り 彼らとの接触や共に居る場所は把握されている上 一定時間姿を見せなくなれば他の仲間と共に突入する手筈となっている、と牽制しようかと。 >神実について 研究所提供、で少し思い付いた事なのですけれど。 トレイシー様の研究はもし学園生徒でしたら ほぼ間違いなく魔法使いの塔へと送られたのではないかと存じます。 ですので、身の安全を保障しつつ研究だけに専念されたいのでしたら 魔法使いの塔はある意味では最適なのですけれど……。 ただの思い付きですので、実際に提案されるかはルベア様にお任せ致しますね。
取り急ぎ、参加させてもらった。 今回もよろしく頼むよ。 現時点ではフォーゲンへの対応を予定しているよ。 行き先とNPC対応(敬称略) ■ウシタ ミア :ジード クレア :ユーゲン レティシア :ゾンバルダ、スターシャ ベルク :サーンゾ エミリア エリザ:フォーゲン ■ファナータ ルベア :リロ、トレイシー ■王都 シルヴィア :エナハルト
>神実について なるほど、国賊扱いしない、ね……。 研究が何より大事なトレイシーには、組織の目的の達成は自身の安全には劣るだろうから……効果はある、はず。 事前に根回しとなるとやっぱりエナハルト経由になるかしら。 一旦シルヴィアさんと一緒に王都に行くか、手紙か何かを託すかだけど……。 シルヴィアさんとエナハルトは(実質)初対面のはずだし、面通しが必要なら一緒に行くし、特に大丈夫そうなら手紙、かな。 魔法使いの塔……。 確かに(ワールドガイドの記述的には)かなり有効な手段だと思うんだけど。 凄くメタな話、冒険者ってその実態どこまで知ってるんだっけ、っていう心配を、背後が…! 私も学園生だし「そういう施設がある」くらいのことは知ってるとして、実態を知らなきゃ交渉材料にも出来ないのよね……。 (どこかのリプレイで冒険者も知りうる話になっていたなら教えて欲しいです……!)
>魔法使いの塔 先ず、去年の学園での一連の事件、特に『禁忌』の事件は 決戦時に冒険者への協力依頼が出ておりました事から 王国にとって危険な能力を持つ方を幽閉される場所と推測は可能でございますね。 そして、不作問題解決法としてエーテル浄化能力者の捜索がございましたが これは『エーテルと作物の生育の関連性』の研究が元となっておりますが その研究者の方も魔法使いの塔送りとされてしまった事から 他国に渡ると困るような研究をされている方も対象となると推測は可能なのではないかと。 以下は前述した事の関連報告書等になりますので よろしければご活用くださいませ。 【学乱】エピローグトップ (https://alpaca-connect.com/world/world0/event/event10_top7) 【学乱】『禁忌の塔』攻略戦《-階-》 (https://alpaca-connect.com/world/world0/scenario/1384) 【帝国】枯朽の秋エピローグトップ (https://alpaca-connect.com/world/world0/event/event15_epilogue) 【帝国】エーテルと農作物の関係とは? (https://alpaca-connect.com/world/world0/scenario/1444)
ミアは纏めを、レティシアは魔法使いの塔についての関連報告書をありがとう。 ああ、出来る限り皆との繋がりは隠すつもりだ。私は敵の関連人物がいない『王都』に行くからあまり心配は無い……筈。 >個人行動変更 騎士団本部にいる王国騎士にはエナハルトが既に話を聞いているだろうと思い直した( とはいえ私は獗烙に関わったばかりだし、彼には是非調査に協力して貰いたいところだ。 折角学園に行くのなら大図書館で『神実』に関する情報を調べるのも有りかもしれない。似たような植物が無いかとか。学園教師については、リロやファナータについては聞けるかな。あとは年配の先生にジードの外見特徴を話してみるとか? 『神実の香り』を治療する収容施設と、貴族派論調の印刷物の執筆人・依頼人についても調査してみようと思っているよ。収容施設にはそろそろ症状が軽くなってきた人がいるかも。 >ルベア エナハルトとは初対面だし、ルベアが王都に一緒に来てくれるなら面通しも含め心強い。ただ君はリロとトレイシーにも会いに行くし、神実に関する質問もあるから字数がちょっと心配だ。手紙を預かるのも同行も歓迎だから、ルベアに何方にするか決めて貰えると有難いよ。 魔法使いの塔に関しては、レティシアが言ってくれているようにどんな人物が住んでいるかは推測可能だと思う。王国が研究費も出してくれるだろうし、私もある意味研究には最適な場所だと思うな。
>魔法使いの塔 2人ともありがとう…! それじゃあ、これは掛け合ったところで即入れるわけじゃないだろうけど…一応提案できるものとして手札には入れておくわ。 >シルヴィアさん プレイング調整してて気付いたんだけど、手紙だと提案に対するエナハルトの反応が分からないのよね……。 だからやっぱり一旦一緒に王都に行くわ。字数は……まぁ、多分何とかなると思う。
ルベアに一緒に来てもらえるなら有り難いよ。当日はよろしくね。 字数については、もし良かったら共通タグを作って私の方でタグ内容を書こうか? ▼ 【ト】 エナハルトにトレイシーとの交渉材料打診 ・国賊として捕縛しない(司法取引) ・魔法使いの塔を研究場所として提供 ▲ タグの名前は思いつかなかった( 少しは字数省略になるかなって。他にも私の方で書けそうな内容があれば遠慮なく言ってね。 (明日の朝出発だから、もしルベアが今夜相談卓を確認出来ない場合はそのままで大丈夫。夜確認してプレを弄るよ)
>シルヴィアさん タグありがとう…! 早速組み込んでみたら、大分他に書けることが増えたわ。 打診内容以外に私がエナハルトに話すことと言えば、交渉が出来るという裏付けの為に直に見たトレイシーの性質だけだし、後は大丈夫だと思う。
なるほど、魔法使いの塔ですか… 書いてみる価値はあるかもしれませんね。さすがなのです…! レティシアさんの行動も承知しました。 先ほどプレイングを提出してきたのですが、ちょ、ちょっとぎちぎちになってしまって…!まとめるのが下手なせいなんですが。万一の時に駆けつけられるか… なので、十分にご注意くださいませ。 明日の朝に出発ですね。みなさま、ご武運を。
>ルベア すぐに確認してくれてありがとう。 折角のフリーアタック依頼だ、書きたい事は全部書いた方が良いからね。少しでも役に立てたなら何よりだよ。 タグ内容の追加は無しというのも了解だ。
もうこの時間だけれども。 ウシタでの聞き込みはメインで行う予定は変わらずね。 NPCを絞らずに全体的に聞きこむことで誰かに到達できないかを調べる感じになるかしらね。 あと、おねえさんも一応ウシタではそれなりに活動したけれどあえて変装とかはしないつもり。 ちょっとでも動いてもらったほうが何か出るかもしれないのと、ほかの方へ向かう注意を少しでもそらせるかもしれないので。 それと、エナハルトちゃんに前にフォーゲンちゃんの話を聞いた時のから多少手掛かりになるかもっていうのは伝えていくつもり。
少しでもお役に立てたのでしたら何よりでございます。 そして希望的観測かもしれませんけれど 恐らく現段階では私が拘束される可能性は低いと推測しておりますので ミア様はどうかミア様のなさりたい事を優先して下さいませ。 屋外にさえ出れば人を呼ぶ事も出来ますし、その時点で組織の方も深追いはなさらないかと。
>レティシアさん ありがとうございます…! OPやこれまでの報告書であったように、ウシタでレティシアさんが置かれている立場が立場なもので…仲間として、心配はさせてくださいね。おっしゃる通り、拘束まではいかないとは思いますけれども…! (PL<色々書きましたが行動を制限するものではないです!無事戻られますように…!)