桜の終わりに想いをくべて
空色みなも
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シナリオID:2081
オープニング
●
リーンエス王国の片隅、とある小さな領には一本の桜が植わっている。
シャルガネ居住区のこれまた小さな町から、かつて苗を譲って貰ったのだという。
厳しい冬を乗り越えて。
寒さに耐えたからこそ咲かせることのできた美しい花があった。
しかし、ようやく訪れたと思った春も瞬く間に移ろって。
気づけば桜の枝も緑を茂らせている。
花を前に足を止めて見惚れていた人々も。
今となっては桜の木が繋ぎ止めることもない。
人々は確かに未来に向かっているのだけれども。
置き去りにされた過去は、もはや顧みられることはないというのだろうか。
そんな、桜花の散る頃に。
開かれるささやかな祭事があった――。
●
紺の夜空を貫くように。
橙の炎、燃える、燃える。
降り注ぐ火の粉は名残雪のごとく。
静謐な広場を熱で満たす。
「話には聞いていましたが……」
炎に照らされて、夜闇に浮かび上がるはルウ・エリオ。
パンクリアース学園の学生にして、冒険者だ。
ルウは領から招待を受け、祭事の見学に訪れていたのだ。
この領では、桜の散ることを惜しんで祭りを開く習慣があった。
その際、桜の木が植わった広場の中心で、大きな篝火が焚かれる。
そして祭りを訪れた人々は、各々が木板に思い思いの文章を記し、それを篝火にくべるという。
「これを篝火の中に入れればいいのですね?」
見れば、ルウの胸にも一枚の木板が抱かれている。
そこには、ルウの想いが託されているのだろう。
「わあ……」
ルウが篝火に差し込んだ木板が、炎に抱かれ。
煙となって空に巻き上げられていく。
「あれ……煙が目に入りましたかね……」
天を仰ぐルウが不意に涙ぐんで。
慌てて目をこすると、照れ隠しのように笑う。
「え、木板に何を書いたか、ですか? それは勿論――秘密ですっ」
ルウは会場の係員の問いかけを笑顔でかわす。
それが未来への決意であったのか、終わらせたい過去であったのか――。
とうに木板も灰になっていて。
もはや答えはルウの中にしかない。
あるいは――燃やし尽くされた想いが辿り着く、その先があるのなら。
そこにルウの想いは届いているのかもしれない。
篝火に木板をくべるべく、ルウの後ろに人々が列をなしている。
順番を待っていた者に篝火の前を譲ったルウは、最後に一度だけ篝火を振り返る。
揺らめく火影。
すっかり葉桜となった木が照らされて――。
「来年は、花の咲く頃にお会いしに来ますね」
葉桜に軽く会釈したルウは、歩み始めた。
しっかりと、前を向いて――。
●
暦は無常にして無情。
始まりあれば、終わりあるのも当然で。
それと同時、何かの終わりは、続く何かの始まりを意味している。
あなたが炎に願うのは何であろうか。
過去のものにしたい想いの供養であろうか。
未来への希望を天に届けることであろうか。
遠慮は無用。
焔はどんな想いも見境なく焦がしてくれることだろう――。
リーンエス王国の片隅、とある小さな領には一本の桜が植わっている。
シャルガネ居住区のこれまた小さな町から、かつて苗を譲って貰ったのだという。
厳しい冬を乗り越えて。
寒さに耐えたからこそ咲かせることのできた美しい花があった。
しかし、ようやく訪れたと思った春も瞬く間に移ろって。
気づけば桜の枝も緑を茂らせている。
花を前に足を止めて見惚れていた人々も。
今となっては桜の木が繋ぎ止めることもない。
人々は確かに未来に向かっているのだけれども。
置き去りにされた過去は、もはや顧みられることはないというのだろうか。
そんな、桜花の散る頃に。
開かれるささやかな祭事があった――。
●
紺の夜空を貫くように。
橙の炎、燃える、燃える。
降り注ぐ火の粉は名残雪のごとく。
静謐な広場を熱で満たす。
「話には聞いていましたが……」
炎に照らされて、夜闇に浮かび上がるはルウ・エリオ。
パンクリアース学園の学生にして、冒険者だ。
ルウは領から招待を受け、祭事の見学に訪れていたのだ。
この領では、桜の散ることを惜しんで祭りを開く習慣があった。
その際、桜の木が植わった広場の中心で、大きな篝火が焚かれる。
そして祭りを訪れた人々は、各々が木板に思い思いの文章を記し、それを篝火にくべるという。
「これを篝火の中に入れればいいのですね?」
見れば、ルウの胸にも一枚の木板が抱かれている。
そこには、ルウの想いが託されているのだろう。
「わあ……」
ルウが篝火に差し込んだ木板が、炎に抱かれ。
煙となって空に巻き上げられていく。
「あれ……煙が目に入りましたかね……」
天を仰ぐルウが不意に涙ぐんで。
慌てて目をこすると、照れ隠しのように笑う。
「え、木板に何を書いたか、ですか? それは勿論――秘密ですっ」
ルウは会場の係員の問いかけを笑顔でかわす。
それが未来への決意であったのか、終わらせたい過去であったのか――。
とうに木板も灰になっていて。
もはや答えはルウの中にしかない。
あるいは――燃やし尽くされた想いが辿り着く、その先があるのなら。
そこにルウの想いは届いているのかもしれない。
篝火に木板をくべるべく、ルウの後ろに人々が列をなしている。
順番を待っていた者に篝火の前を譲ったルウは、最後に一度だけ篝火を振り返る。
揺らめく火影。
すっかり葉桜となった木が照らされて――。
「来年は、花の咲く頃にお会いしに来ますね」
葉桜に軽く会釈したルウは、歩み始めた。
しっかりと、前を向いて――。
●
暦は無常にして無情。
始まりあれば、終わりあるのも当然で。
それと同時、何かの終わりは、続く何かの始まりを意味している。
あなたが炎に願うのは何であろうか。
過去のものにしたい想いの供養であろうか。
未来への希望を天に届けることであろうか。
遠慮は無用。
焔はどんな想いも見境なく焦がしてくれることだろう――。
解説
●目的
静かな祭りの会場で、しっとりとする。
●状況
舞台はリーンエス王国の小さな領で開かれる祭りです。
それなりの人出がありますが、会場は静謐な雰囲気です。
葉桜の大樹が植わった会場の中心には大きな篝火が焚かれています。
ここへ人々は思い思いの気持ちをしたためた木板をくべていくそうです。
皆さんの立場は、祭りに招待を受けたり、祭りに自ら興味を抱いて訪れたりした冒険者となります。
●その他
オープニングで描写されたNPCのルウ・エリオは、リプレイでの描写のされ方の雰囲気をお伝えするための登場なので、特にプレイングでお声かけがなければリプレイに登場しない可能性もあります。
参加人数によっても変動しますが、最大人数の場合、一人あたりの描写はだいたいオープニングでルウが書かれたパートくらいだとお考えください。
マスターより
お世話になっております、空色みなもです。
ショートシナリオRとしてリクエストをもとにお送りいたします。
あなたが炎に乗せるとしたなら、どんな思いでしょうか。
関連NPCにルウ・エリオが紐づけられています。
相談掲示板では基本的に出発48時間前までに行われた質問に回答します。
天にも届く皆さんのプレイングをお待ちしております。
リプレイ
●
「騒ぐような祭りでもなけりゃ、出店はこんなもんかね」
篝火の前に立つ前にと、サイラスは祭りを見て回る。
厳かな祭事であるため賑わいはないが、それでも人の集まる所に商魂たくましい者は寄ってくるものだ。
サイラスは適当に選んだ店で買った串焼きを咥えながら、木板を配る受付へと向かった。
「おれは過去の供養側でいいかな、と。未来はほら、もう道は固めつつあるし、そもそも天に届けて何かして貰うのも多分アレだし」
そう言ってサイラスが木板にぎっしりと記したのは、自らがこれまで辿った道筋と。
そして、世界の辿った道筋と。
「とりあえず……故郷的なのは炎上させましたが、子供は保護されて仕留め損ないましたとか、仕留め損ないましたとか?」
サイラスの文章は、どちらかといえば死者や神に向けての報告に近い。
乞うのであれば、まずはそれに見合う人生と対価を、というのがサイラスの持論であり。
高々二十年と僅かで竜へ至る努力が足りたなどとは思えないという、サイラスの矜持がそうさせるのだ。
「あとは、鍛冶屋やってるのに連れ込みがどうのとかヘンテコ屋敷とか婚約指輪とか書類とか、なんか鍛冶機会が減ってます、とかか」
サイラスは木板からチラリと目線を上げ、篝火を見やる。
火は物を作り替える営みである鍛冶の象徴であり。
自らの存在を塗り替える、というサイラスの望みをも象徴しているのかもしれない。
「あ、せめてリザードマンの著名人をネタにしてばら撒くのは落ち着かせて欲しいかね。王国貴族の性癖も報告しとくか」
最後に、サイラスは細かい文字で隙間なく埋められた木板を、放るようにして炎にくべた。
「これだけの想いなら目立つし、燃え『上がる』から届くんじゃないかな、と」
サイラスは早々と篝火に背を向けると、再び出店へ向かったのだった。
●
「天に届けたい思いか……前は大切な友人ができたことを、じいちゃんとルーシェに伝えたものだっけ」
アルフィー・リッパーは立ち昇る炎を視線で追って、天を仰いだ。
空の向こうには、アルフィーの大切な人がいるのであろうか。
アルフィーを拾ってくれた、今は亡き老人と。
かつてアルフィーと共に過ごし、命を落とした女性と。
「……また野良になり、いつも通り。と思ったけど、やっぱり寂しいものだな」
猫のハーフビーストであるアルフィーは、大切な人との関わりを失うと自らを野良猫と称してきた。
じいちゃんが天に召されたときだって、そうだった。
あの時はやけになって盗みを繰り返しながら、各地を転々としたものだけど。
「でも、後ろは振り向かないって決めたんだ」
しかし、今のアルフィーは前を向いていた。
だから手にした木板にも、過去の清算は願わない。
人はいつだって、未来に向かって進んでいるのだから。
学園生活がうまくいくように、自らの旅路が良きものであるように。
アルフィーは木板に希望を託す。
「俺の行く道が明るく照らされたものでありますように」
アルフィーは木板を火にくべた。
やがて灰となり、空へと巻き上げられる木板のように。
後ろ向きな気持ちなど、全て焼き尽くされてしまえばいい。
舞い散る火の粉。
それは炎にくべられた想いの残滓が、最後に放つ煌めき。
嗚呼、世界はこんなにも人々の想いで満ちている。
全ての想いは、交じり合って天へと昇っていく。
その中にはアルフィーの想いだって存在しているはずだ。
夜闇に溶け込むように黒い、アルフィーの尻尾がゆらゆらと揺れている。
そこに結ばれたリボンが、アルフィーの背を見守っていた。
これまでずっと、そうしてきたように。
これからもずっと、そうしていくのであろう――。
●
「なかなか風情があるね、バニーユ」
ザスキアに笑いかけられた白い狼が、短く吠える。
「そうだな、私の想いは――」
ザスキアの手にした木板は、まだまっさらで。
そこに想いが綴られるのを待っている。
「これからも、一人でも多く誰かを助けたい。力不足ゆえに手から零れ落ちるものはあるかもしれないが、それでも」
ザスキアは木板を記しながら、顧みる。
目を閉じれば浮かぶ、屋敷で暮らす『家族』たちの顔。
あの寒い日、皆が迎え入れてくれなければ。
ザスキアも野垂れ死にするか、悪事に手を染めるかしていただろう。
暖かな居場所、食事――そして愛。
生きるために必要な『熱』を与えて貰えたからこそ。
ザスキアも真っ当に生きていられる、前を見据えていられる――。
篝火のもたらす熱量を前に、そんなことを考えていた。
「今度は自分が誰かを光の下へ導く順番が回ってきた……授恵者の力を得たことについて、私はそう思っているんだ。その役目、喜んで果たそうじゃないか!」
決意を新たにしたザスキアが握り拳を作っていると。
ふと、誰かに名前を呼ばれた気がした。
「……マリィ?」
目を瞬かせるザスキアの視界に映ったのは。
木板を抱えるようにして持った、マリィ・スノードロップの姿であった。
●
時はマリィが会場を訪れた時点まで遡る。
「ふしぎな祭事ですが、穏やかな雰囲気でとても素敵ですね」
マリィの木板も、この時点で何も書かれていない。
これからマリィの想いが込められるのを、ただ待ち受けている。
「興味からやってきたこの場所で、篝火の灯りを頼りに、暫く考えてしまいそうです」
マリィが願うのは、帝国の再興?
それとも、ロスガリアの平和?
「いえ、いえ。わたしは結構、自分勝手なんです」
誰に向けるでもなく、ふるふると首を小さく横に振るマリィ。
(わたしが願うのは、生きているかも分からない、父や兄弟たちとの再会……ただ、それだけ)
マリィが冒険者になったのも、自身の名前がいずれ離別した家族の耳にも届くのではないかと。
そうすれば、家族と再会を果たせるのではないかと、そう思ったからで。
誰かの力になれるならと、思わないわけでもない。
でも――。
「……うん、じぶんかってだなぁ」
今しがたマリィが木板に書いた文字が、踊るように荒れているのを見て。
マリィも我が事ながら呆れてしまいそうになる。
「あっ」
不意にマリィは短く声を上げると、木板を抱え直した。
記した思いを、胸に秘めようとするように。
「ザスキアさんも、来てらしたんですね!」
少し足を速めたものだから、マリィの息も弾んでいる。
それもマリィは笑みで誤魔化して。
ザスキアとの会話を弾ませる。
「ふふ、偶然とは凄いね。この短期間に何度も同じ場に居合わせている。これは……つまり、愛を尊ぶ者どうし、引き合っているということかな!」
ザスキアも奇遇に対し一人で納得したように、うんうんと頷いている。
「バニーユさんもお祭り楽しめています? 木板はかけましたか? よければ、篝火へと一緒にくべさせていただけたら!」
「ああ、是非とも。君のことだから、とても素敵な想いが綴られているのだろうね……」
マリィの提案にも、ザスキアは快く首を縦に振った。
胸に抱えられた木板を、見せろというのも無粋だろうと。
木板はそっと、裏向きのまま炎にくべられた。
ぱちぱちと、木の爆ぜる音を道連れに。
想いは煙となって天に昇る。
「ここにいる人たちと。あなたの想いが。どうか届きますように! ふふ」
「……届くよ、きっと。勿論、君の想いもね」
マリィとザスキアが煙の行く末を目で追った先には。
満天の星が広がっていた。
●
ここはナハティガル=ラーの胸の内。
篝火の中で木板がやがて灰となるように。
どんな存在も時とともに消えていく。
どうせ消えて無くなるならば。
何も残さず、何も持たずに消え去るのも良いだろう――そう思っていた。
だが、今は――?
「ナハティガル様は――大切なものって、ありますか?」
しかしゲルダ・クラインの声に、ナハティガルの意識は現実へと引き戻される。
「世界にはたくさんの人がいて、きっと木板に綴られた想いもそれぞれが異なるもので――」
ゲルダは、ナハティガルに考える時間を与えるように。
それまでナハティガルが見つめていた炎を、代わりに眺めている。
「そんな人々の想いを燃料にする炎は、とても綺麗で――それでも、どこか寂しいですね」
呟くゲルダの、炎に照らされた横顔を横目に見ながら。
ナハティガルは思惟する。
大切なもの。
ナハティガルにとって、ソレは掌から零れ落ちていくだけのものでしかなく――。
「それで、どうでしょう。教えては頂けませんか?」
振り向いたゲルダが、ナハティガルを見上げてくる。
ゲルダにしても、ナハティガルへ必要以上に踏み込まないように、してきたはずだった。
自らの想いがナハティガルの邪魔にならないように、と。
それでも今だけは、聞いても許されるんじゃないか。
ゲルダにそう思わせたのも、火の粉が降りしきる幻想的な光景の為せる業であろうか。
「俺は物心ついた時には天涯孤独。ゴールディの暗黒街で、泥水を啜りながらも生き抜いてきた」
ナハティガルがいつになく饒舌なのも、祭りの空気にあてられてか、あるいはゲルダの上目遣いがそうさせるのか。
これまで語られることのなかった過去が、ナハティガルの口からポツリポツリと零れ出る。
「そんな中、唯一、心を許していたジーナという少女が死んだ」
ナハティガルの言葉にゲルダは口を挟むでもなく、ただ静かに耳を傾けている。
裕福な商家に生を受けたゲルダと住む世界の違いを思うと、胸は締め付けられるように苦しいけれど。
「少女と二人でいる時、よく泣いた。何があったか言いもしないし、聞きもしない」
ナハティガルと少女の間にかわされていたという約束――それは『苦しい時でも笑うこと。泣くのは二人でいる時だけ』というもの。
「何も持たない俺たちの、奪われるだけだった俺たちの。唯一の矜持、唯一の黄金。少女の死から、俺は泣くのをやめた」
それが俺にとって唯一の『大切なもの』の想い出――ナハティガルはそう言ったきり、黙り込んでしまった。
「失くしたものと比べたら、無いも同然なのかもしれない。それでも、大切なものが残してくれたものが、きっとあるのかなって」
静寂を破ったのは、ゲルダが篝火に向き直り、独り言のように漏らした言葉だった。
「悲しさだったり、寂しさだったり。良い物ではないかもしれないけれど。『大切なもの』が確かにあったという、その証左になると思うから――」
ゲルダの独白を、今度はナハティガルが静かに聞いている。
冷え切った心に『あたたかなもの』を与えるゲルダに対し。
覚えるは戸惑いと――久しく忘れていた、失われることへの恐れ。
「……その。甘輝祭の、贈り物です。宝石を、贈りたくて」
ゲルダがおずおずと差し出した、一月遅れの贈り物。
包みに入っていたのは、銀と黒曜石のイヤーカフ。
想いを宝石に変えたものではないけれど。
邪を払うという宝石に、自らの想いをたくさん込めて。
「――大切にしよう。早速、身に着けても?」
ナハティガルはゲルダが頷いたのを確認して、イヤーカフを着ける。
篝火に照らされて、ナハティガルの耳に想いの詰まった宝石が光った。
●
人々に願い託され、天まで届ける火柱に。
サラの目は釘付けになって。
静謐な祭りの中にありながら。
何かの予感を表すように、胸が妙に騒めく。
だわが書き終えた木板を手に向き直ったことで、予感は顕となる。
「故郷、に? それっ、て……どういう、こと?」
「そのままの意味だ……旅と冒険者活動を切り上げて、ルクサリア領に帰ることにした」
サラの震える声。
対するだわは、静かに言い聞かせるように。
サラへ、そして自身へと。
「仕事に専念するから、会えるのは実質、今日が最後になると思ってくれ……世話になった、サラ」
だわは本来、領を守るべき騎士の身。
防衛の知識を身に着けるため、領主から旅の暇を貰っていたものの。
不安――なのだ。
こうしている間にも、故郷が脅かされるのではないかと。
故に、だわは帰郷を決めたのだ。
「今日が、最後……」
サラの声がそれ以上、続かない。
どうにかして言葉を絞り出そうにも。
渇ききった喉は、言うことを聞いてくれなかった。
視線は彷徨い、だわへ真っすぐ向き直ることも叶わない。
「えっと……ね、わたし、会いに、行く、ね。わたしも、冒険者、だもん」
ようやくサラが努めて明るく口にした言葉は。
「……いや。余暇はほぼないから、期待は……すまない」
足許まで視線を伏せただわによって否定された。
「お前が他の友人たちと元気にやってくれれば、他に願うことはない」
目を合わせぬまま、だわはポツポツと言葉を紡ぐ。
騎士として領と国に全てを捧げる以上。
いつ戦死するとも知れぬ自身に、サラには囚われて欲しくない。
それが、正しい選択のはずだ。
だが自身の声色に罪悪感が滲んでしまうのは、どうした訳か。
「やだ……やだよ」
気付けば、サラはだわのマントの裾を震える手で掴んでいた。
今ここで離してしまってはいけない――そんな確信に突き動かされて。
ハッ、とだわが視線を上げると。
見上げるサラの目が、涙を湛えていた。
溜まる涙の中で、だわの瞳の青と、サラの瞳の緑が交錯する――。
「わたしは……だわおにいちゃんと、一緒に、いたい、よ」
サラの視界で、だわの姿は涙に滲んでいた。
それでも、視線は真っすぐにだわを見つめ――。
「離れたくないよ……どうしても、行かなきゃいけない、なら……わたしも、連れてって」
縋るサラを、だわは突き離すことだってできたはずだ。
しかし、そうしない――そう、できない。
期待を裏切るより、期待されないほうがマシなはずなのに。
「それは……お前には旅をする理由があるんだろう」
「ある、けど……でも」
ようやく、それだけ口にしただわへ。
サラは首を小さく横に振る。
気づけば、サラの涙はとうに決壊して。
その双眸からとめどなく溢れ出していた。
他にも頼れる者があるはずだ、などと、だわが様々な説得を試しても。
サラは頑なにうんと言わない。
「どうしても、か」
だわの問いかけに、サラが小さく頷いたところで。
長い沈黙が、場を支配した。
「……分かった。連れて行こう」
悩んだ末、だわはサラの頭をそっと撫でた。
途端、サラの顔が花開くように綻んだ。
「ありがとう、だわおにいちゃん」
涙を拭うサラを見ながら、だわは今後を思う。
女の子を連れ帰れば周りからどう見られるかはともかく。
サラの生き方に悪影響があってはいけない。
しかし、万一の際に護る覚悟は固めた。
可能なら冒険者活動も続けられるか、駄目元で領主に掛け合おうとも考えて。
二人が篝火の前から去った時には。
炎の中に『旅に感謝を』と書かれた木板と。
拙い字で『ずっと、一緒にいられますように』と書かれた木板が寄り添っていた。
「騒ぐような祭りでもなけりゃ、出店はこんなもんかね」
篝火の前に立つ前にと、サイラスは祭りを見て回る。
厳かな祭事であるため賑わいはないが、それでも人の集まる所に商魂たくましい者は寄ってくるものだ。
サイラスは適当に選んだ店で買った串焼きを咥えながら、木板を配る受付へと向かった。
「おれは過去の供養側でいいかな、と。未来はほら、もう道は固めつつあるし、そもそも天に届けて何かして貰うのも多分アレだし」
そう言ってサイラスが木板にぎっしりと記したのは、自らがこれまで辿った道筋と。
そして、世界の辿った道筋と。
「とりあえず……故郷的なのは炎上させましたが、子供は保護されて仕留め損ないましたとか、仕留め損ないましたとか?」
サイラスの文章は、どちらかといえば死者や神に向けての報告に近い。
乞うのであれば、まずはそれに見合う人生と対価を、というのがサイラスの持論であり。
高々二十年と僅かで竜へ至る努力が足りたなどとは思えないという、サイラスの矜持がそうさせるのだ。
「あとは、鍛冶屋やってるのに連れ込みがどうのとかヘンテコ屋敷とか婚約指輪とか書類とか、なんか鍛冶機会が減ってます、とかか」
サイラスは木板からチラリと目線を上げ、篝火を見やる。
火は物を作り替える営みである鍛冶の象徴であり。
自らの存在を塗り替える、というサイラスの望みをも象徴しているのかもしれない。
「あ、せめてリザードマンの著名人をネタにしてばら撒くのは落ち着かせて欲しいかね。王国貴族の性癖も報告しとくか」
最後に、サイラスは細かい文字で隙間なく埋められた木板を、放るようにして炎にくべた。
「これだけの想いなら目立つし、燃え『上がる』から届くんじゃないかな、と」
サイラスは早々と篝火に背を向けると、再び出店へ向かったのだった。
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「天に届けたい思いか……前は大切な友人ができたことを、じいちゃんとルーシェに伝えたものだっけ」
アルフィー・リッパーは立ち昇る炎を視線で追って、天を仰いだ。
空の向こうには、アルフィーの大切な人がいるのであろうか。
アルフィーを拾ってくれた、今は亡き老人と。
かつてアルフィーと共に過ごし、命を落とした女性と。
「……また野良になり、いつも通り。と思ったけど、やっぱり寂しいものだな」
猫のハーフビーストであるアルフィーは、大切な人との関わりを失うと自らを野良猫と称してきた。
じいちゃんが天に召されたときだって、そうだった。
あの時はやけになって盗みを繰り返しながら、各地を転々としたものだけど。
「でも、後ろは振り向かないって決めたんだ」
しかし、今のアルフィーは前を向いていた。
だから手にした木板にも、過去の清算は願わない。
人はいつだって、未来に向かって進んでいるのだから。
学園生活がうまくいくように、自らの旅路が良きものであるように。
アルフィーは木板に希望を託す。
「俺の行く道が明るく照らされたものでありますように」
アルフィーは木板を火にくべた。
やがて灰となり、空へと巻き上げられる木板のように。
後ろ向きな気持ちなど、全て焼き尽くされてしまえばいい。
舞い散る火の粉。
それは炎にくべられた想いの残滓が、最後に放つ煌めき。
嗚呼、世界はこんなにも人々の想いで満ちている。
全ての想いは、交じり合って天へと昇っていく。
その中にはアルフィーの想いだって存在しているはずだ。
夜闇に溶け込むように黒い、アルフィーの尻尾がゆらゆらと揺れている。
そこに結ばれたリボンが、アルフィーの背を見守っていた。
これまでずっと、そうしてきたように。
これからもずっと、そうしていくのであろう――。
●
「なかなか風情があるね、バニーユ」
ザスキアに笑いかけられた白い狼が、短く吠える。
「そうだな、私の想いは――」
ザスキアの手にした木板は、まだまっさらで。
そこに想いが綴られるのを待っている。
「これからも、一人でも多く誰かを助けたい。力不足ゆえに手から零れ落ちるものはあるかもしれないが、それでも」
ザスキアは木板を記しながら、顧みる。
目を閉じれば浮かぶ、屋敷で暮らす『家族』たちの顔。
あの寒い日、皆が迎え入れてくれなければ。
ザスキアも野垂れ死にするか、悪事に手を染めるかしていただろう。
暖かな居場所、食事――そして愛。
生きるために必要な『熱』を与えて貰えたからこそ。
ザスキアも真っ当に生きていられる、前を見据えていられる――。
篝火のもたらす熱量を前に、そんなことを考えていた。
「今度は自分が誰かを光の下へ導く順番が回ってきた……授恵者の力を得たことについて、私はそう思っているんだ。その役目、喜んで果たそうじゃないか!」
決意を新たにしたザスキアが握り拳を作っていると。
ふと、誰かに名前を呼ばれた気がした。
「……マリィ?」
目を瞬かせるザスキアの視界に映ったのは。
木板を抱えるようにして持った、マリィ・スノードロップの姿であった。
●
時はマリィが会場を訪れた時点まで遡る。
「ふしぎな祭事ですが、穏やかな雰囲気でとても素敵ですね」
マリィの木板も、この時点で何も書かれていない。
これからマリィの想いが込められるのを、ただ待ち受けている。
「興味からやってきたこの場所で、篝火の灯りを頼りに、暫く考えてしまいそうです」
マリィが願うのは、帝国の再興?
それとも、ロスガリアの平和?
「いえ、いえ。わたしは結構、自分勝手なんです」
誰に向けるでもなく、ふるふると首を小さく横に振るマリィ。
(わたしが願うのは、生きているかも分からない、父や兄弟たちとの再会……ただ、それだけ)
マリィが冒険者になったのも、自身の名前がいずれ離別した家族の耳にも届くのではないかと。
そうすれば、家族と再会を果たせるのではないかと、そう思ったからで。
誰かの力になれるならと、思わないわけでもない。
でも――。
「……うん、じぶんかってだなぁ」
今しがたマリィが木板に書いた文字が、踊るように荒れているのを見て。
マリィも我が事ながら呆れてしまいそうになる。
「あっ」
不意にマリィは短く声を上げると、木板を抱え直した。
記した思いを、胸に秘めようとするように。
「ザスキアさんも、来てらしたんですね!」
少し足を速めたものだから、マリィの息も弾んでいる。
それもマリィは笑みで誤魔化して。
ザスキアとの会話を弾ませる。
「ふふ、偶然とは凄いね。この短期間に何度も同じ場に居合わせている。これは……つまり、愛を尊ぶ者どうし、引き合っているということかな!」
ザスキアも奇遇に対し一人で納得したように、うんうんと頷いている。
「バニーユさんもお祭り楽しめています? 木板はかけましたか? よければ、篝火へと一緒にくべさせていただけたら!」
「ああ、是非とも。君のことだから、とても素敵な想いが綴られているのだろうね……」
マリィの提案にも、ザスキアは快く首を縦に振った。
胸に抱えられた木板を、見せろというのも無粋だろうと。
木板はそっと、裏向きのまま炎にくべられた。
ぱちぱちと、木の爆ぜる音を道連れに。
想いは煙となって天に昇る。
「ここにいる人たちと。あなたの想いが。どうか届きますように! ふふ」
「……届くよ、きっと。勿論、君の想いもね」
マリィとザスキアが煙の行く末を目で追った先には。
満天の星が広がっていた。
●
ここはナハティガル=ラーの胸の内。
篝火の中で木板がやがて灰となるように。
どんな存在も時とともに消えていく。
どうせ消えて無くなるならば。
何も残さず、何も持たずに消え去るのも良いだろう――そう思っていた。
だが、今は――?
「ナハティガル様は――大切なものって、ありますか?」
しかしゲルダ・クラインの声に、ナハティガルの意識は現実へと引き戻される。
「世界にはたくさんの人がいて、きっと木板に綴られた想いもそれぞれが異なるもので――」
ゲルダは、ナハティガルに考える時間を与えるように。
それまでナハティガルが見つめていた炎を、代わりに眺めている。
「そんな人々の想いを燃料にする炎は、とても綺麗で――それでも、どこか寂しいですね」
呟くゲルダの、炎に照らされた横顔を横目に見ながら。
ナハティガルは思惟する。
大切なもの。
ナハティガルにとって、ソレは掌から零れ落ちていくだけのものでしかなく――。
「それで、どうでしょう。教えては頂けませんか?」
振り向いたゲルダが、ナハティガルを見上げてくる。
ゲルダにしても、ナハティガルへ必要以上に踏み込まないように、してきたはずだった。
自らの想いがナハティガルの邪魔にならないように、と。
それでも今だけは、聞いても許されるんじゃないか。
ゲルダにそう思わせたのも、火の粉が降りしきる幻想的な光景の為せる業であろうか。
「俺は物心ついた時には天涯孤独。ゴールディの暗黒街で、泥水を啜りながらも生き抜いてきた」
ナハティガルがいつになく饒舌なのも、祭りの空気にあてられてか、あるいはゲルダの上目遣いがそうさせるのか。
これまで語られることのなかった過去が、ナハティガルの口からポツリポツリと零れ出る。
「そんな中、唯一、心を許していたジーナという少女が死んだ」
ナハティガルの言葉にゲルダは口を挟むでもなく、ただ静かに耳を傾けている。
裕福な商家に生を受けたゲルダと住む世界の違いを思うと、胸は締め付けられるように苦しいけれど。
「少女と二人でいる時、よく泣いた。何があったか言いもしないし、聞きもしない」
ナハティガルと少女の間にかわされていたという約束――それは『苦しい時でも笑うこと。泣くのは二人でいる時だけ』というもの。
「何も持たない俺たちの、奪われるだけだった俺たちの。唯一の矜持、唯一の黄金。少女の死から、俺は泣くのをやめた」
それが俺にとって唯一の『大切なもの』の想い出――ナハティガルはそう言ったきり、黙り込んでしまった。
「失くしたものと比べたら、無いも同然なのかもしれない。それでも、大切なものが残してくれたものが、きっとあるのかなって」
静寂を破ったのは、ゲルダが篝火に向き直り、独り言のように漏らした言葉だった。
「悲しさだったり、寂しさだったり。良い物ではないかもしれないけれど。『大切なもの』が確かにあったという、その証左になると思うから――」
ゲルダの独白を、今度はナハティガルが静かに聞いている。
冷え切った心に『あたたかなもの』を与えるゲルダに対し。
覚えるは戸惑いと――久しく忘れていた、失われることへの恐れ。
「……その。甘輝祭の、贈り物です。宝石を、贈りたくて」
ゲルダがおずおずと差し出した、一月遅れの贈り物。
包みに入っていたのは、銀と黒曜石のイヤーカフ。
想いを宝石に変えたものではないけれど。
邪を払うという宝石に、自らの想いをたくさん込めて。
「――大切にしよう。早速、身に着けても?」
ナハティガルはゲルダが頷いたのを確認して、イヤーカフを着ける。
篝火に照らされて、ナハティガルの耳に想いの詰まった宝石が光った。
●
人々に願い託され、天まで届ける火柱に。
サラの目は釘付けになって。
静謐な祭りの中にありながら。
何かの予感を表すように、胸が妙に騒めく。
だわが書き終えた木板を手に向き直ったことで、予感は顕となる。
「故郷、に? それっ、て……どういう、こと?」
「そのままの意味だ……旅と冒険者活動を切り上げて、ルクサリア領に帰ることにした」
サラの震える声。
対するだわは、静かに言い聞かせるように。
サラへ、そして自身へと。
「仕事に専念するから、会えるのは実質、今日が最後になると思ってくれ……世話になった、サラ」
だわは本来、領を守るべき騎士の身。
防衛の知識を身に着けるため、領主から旅の暇を貰っていたものの。
不安――なのだ。
こうしている間にも、故郷が脅かされるのではないかと。
故に、だわは帰郷を決めたのだ。
「今日が、最後……」
サラの声がそれ以上、続かない。
どうにかして言葉を絞り出そうにも。
渇ききった喉は、言うことを聞いてくれなかった。
視線は彷徨い、だわへ真っすぐ向き直ることも叶わない。
「えっと……ね、わたし、会いに、行く、ね。わたしも、冒険者、だもん」
ようやくサラが努めて明るく口にした言葉は。
「……いや。余暇はほぼないから、期待は……すまない」
足許まで視線を伏せただわによって否定された。
「お前が他の友人たちと元気にやってくれれば、他に願うことはない」
目を合わせぬまま、だわはポツポツと言葉を紡ぐ。
騎士として領と国に全てを捧げる以上。
いつ戦死するとも知れぬ自身に、サラには囚われて欲しくない。
それが、正しい選択のはずだ。
だが自身の声色に罪悪感が滲んでしまうのは、どうした訳か。
「やだ……やだよ」
気付けば、サラはだわのマントの裾を震える手で掴んでいた。
今ここで離してしまってはいけない――そんな確信に突き動かされて。
ハッ、とだわが視線を上げると。
見上げるサラの目が、涙を湛えていた。
溜まる涙の中で、だわの瞳の青と、サラの瞳の緑が交錯する――。
「わたしは……だわおにいちゃんと、一緒に、いたい、よ」
サラの視界で、だわの姿は涙に滲んでいた。
それでも、視線は真っすぐにだわを見つめ――。
「離れたくないよ……どうしても、行かなきゃいけない、なら……わたしも、連れてって」
縋るサラを、だわは突き離すことだってできたはずだ。
しかし、そうしない――そう、できない。
期待を裏切るより、期待されないほうがマシなはずなのに。
「それは……お前には旅をする理由があるんだろう」
「ある、けど……でも」
ようやく、それだけ口にしただわへ。
サラは首を小さく横に振る。
気づけば、サラの涙はとうに決壊して。
その双眸からとめどなく溢れ出していた。
他にも頼れる者があるはずだ、などと、だわが様々な説得を試しても。
サラは頑なにうんと言わない。
「どうしても、か」
だわの問いかけに、サラが小さく頷いたところで。
長い沈黙が、場を支配した。
「……分かった。連れて行こう」
悩んだ末、だわはサラの頭をそっと撫でた。
途端、サラの顔が花開くように綻んだ。
「ありがとう、だわおにいちゃん」
涙を拭うサラを見ながら、だわは今後を思う。
女の子を連れ帰れば周りからどう見られるかはともかく。
サラの生き方に悪影響があってはいけない。
しかし、万一の際に護る覚悟は固めた。
可能なら冒険者活動も続けられるか、駄目元で領主に掛け合おうとも考えて。
二人が篝火の前から去った時には。
炎の中に『旅に感謝を』と書かれた木板と。
拙い字で『ずっと、一緒にいられますように』と書かれた木板が寄り添っていた。
マスターコメント
お疲れ様でした。空色みなもです。
このたびは当シナリオにご参加頂き、誠にありがとうございました!
皆さんの想いは炎に運ばれ、きっと天まで届くことでしょう。
また皆さんにシナリオ参加して頂けるのを心よりお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ショートシナリオR易しい 報酬:標準8 / 4〜8人
2022年04月23日 09時00分05秒 公開
大成功
相談掲示板
リクエスト者だ。 だわと呼んでもらえれば。よろしく頼む。 相談事項も特段ないだろうから、各々、祭を過ごしてもらえたら。
ゲルダです。よろしくお願いします。 だわ様、とっても素敵な依頼のリクエストをありがとうございました。 ……その、現地でお会いすることはないかなと思いますが、この場でお礼だけでもお伝えできればと。
マリィ・スノードロップです。 素敵なお祭りを訪れる事が出来ますこと、とても嬉しいです! どうぞよろしくお願いします!
ナハティガル=ラーだ。――今回は宜しく頼む。 そして、だわには依頼リクエストと参加許可に感謝を。 祭りでは羽根を伸ばさせてもらうつもりだ。
ザスキアだ。よろしく頼むよ! 遅れてしまったが、だわはリクエストと参加許可をどうもありがとう。
こちらこそ参加してもらえてありがたい。 もうじき出発だな。よろしく頼む。