【学騒】ドゥジケット準備会、発足
おおくまねこ
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シナリオID:2051
オープニング
「わたくしには夢がありますの。それはこの国のドゥジン作家達が一堂に会するドゥジン大礼拝祭を行うことです」
ドゥジン活動はこれまで細々とした集会や、大きくとも都市規模の即売会が行われたり、個人の頒布活動が行われる程度だった。もっと大勢の作品を見たい。もっと大勢の人に見てもらいたい。メアリーはその熱意から、定期的に場所を確保して一堂に集うための母体を作ろうと思った。
そしてメアリーは、商家の娘『メイ』の名義で、そのための母体となる組織を立ち上げた。「ドゥジケット準備会」という名の部活の誕生である。
理念を同じくするお友達作りに部長選び、顧問の確保、そして趣味と実益を兼ねた資料集め。自身のドゥジンシの執筆アシスタント募集……。まだまだ課題は山積みであった。この件に関しては王家や家臣にも頼れない為、自力で協力者やドゥジンシを見つけ出さねばならないのだ。
「ですが、わたくしはくじけません。未来永劫学園の続く限り、礼拝祭を光の当たる場所で行う権利を勝ち取るのですわ!」
●
「私はとある商家の娘メイ。今日は皆様にお願いがあってここに来ましたの」
王都グランスパーダの冒険者ギルドにて。メイと名乗った少女は優雅に一礼をした。年の頃は十五、六くらい。ポニーテールに結い上げた金髪とお洒落な(伊達)眼鏡が人形の様に美しい少女の魅力を存分に引き出している。
「わたくしには夢がありますの。それはこの国のドゥジン作家達が一堂に会するドゥジン大礼拝祭を行うことです!」
メイはとても早口になり、己の抱く野望について熱く語った。ドゥジン信者達が制作する漫画だったり小説だったりの薄い本は、彼らの神の名にちなんでドゥジンシと呼ばれている。だが、ドゥジンシはドゥジン信者の間では主流な信仰ではなくむしろ異端で、(過激な内容のものであるかどうかは別として)まっとうなドゥジン信者が見れば「不敬な!」と怒るものである。メイは貴族や商家の子女が集う学園を足掛かりとして、その現状を変えたいという野心を抱いているそうだ。
「しかしながら、わたくし自身はパンクリアース学園の籍を持っていない為、ドゥジケット準備会の代表者となるには不都合なのです。そこで、皆様にドゥジケット準備会の代表となりうる人物や、将来有望なドゥジン作家をスカウトしてきていただきたいのですわ!」
メイはバンと壁を叩き、一枚のメモを取り出す。そこには、『夜のマナズィール作家リザ』や、『紫陽花の貴腐人アルベルティーヌ』など、ドゥジン作家と思しき人名が幾つか並んでいた。
「ここに記載してあるのは、わたくしがぜひスカウトしたい方々のお名前ですわ。この方々にドゥジケット準備会の創設メンバーになってくれるよう声をかけていただきたいのです。もちろん、パンクリアース学園に籍を持つ冒険者様からの立候補も大歓迎いたします。 皆様! ドゥジン信徒達の未来を切り拓く為、ドゥジン信徒の為の晴れ舞台を手に入れる為、どうかわたくしに力を貸してくださいませ!」
●放浪王子と大酋長
「驚いたぞ。ヒューマンの王族であるお主がこの死の沼を訪れるとはな」
リザードマンきっての武闘派部族、ギシュム族の大酋長、アシムベート・グリオウは感慨深げに瞳を閉じた。ここは大陸の辺境ディズル大湿地帯。リザードマン族が『過酷な環境故に修行がしやすいから』という理由で好んで棲息する土地だ。本来ならば、一国の王族が立ち寄るような土地ではない。ましてや、供回りすら連れずに単身で来訪とは。ありえない事態が起こっている。と言って差し支えないだろう。
「僕は冒険者だからね。用事があればどこにだって行くさ。あと、僕のことはウィルと呼んでほしいな」
「よかろう。して、儂に何のようだ? 『冒険者ウィル』よ」
「さっそくだが本題に入ろう。アシムベート・グリオウ。僕とマナズィールをしてくれないか?」
「なにっ!?」
微笑みながら、涼し気な闘気を放つウィリアム。アシムベートは王子の闘気を受け止め、値踏みするような視線を向けた。
(この儂と並び、大陸最強のウォーリアと噂される王子とマナズィールか……)
リーンエス王国の第二王子にして、冒険者でもあるというウィリアムはアシムベートと並び大陸最強のウォーリアであるとさえ謳われる実力者だ。稽古をつけてほしいとは言うが、アシムベートの方が膝を突くことも十分にあり得る。
(しかし、いい肉体だ)
ウィリアムの鍛え抜かれた肉体を看破し、アシムベートは息を呑む。これほど鍛え抜かれた戦士はギシュム族にもそうはいない。しかし、その鍛錬の結晶たる肉体美に反するように顔立ちは整っている。もしこの男と武者修行の旅したならば、さぞかし心ときめく旅となるに違いない。
「面白い提案だ、ヒューマンの王子よ。戦士として、儂もお主と大剣を交えてみたいという気持ちはもちろんあるさ。だが、返答の前に一つ問いたい。冒険者ウィルよ。お主は昼のマナズィールと夜のマナズィール、どちらを望む?」
「もちろん、両方さ」
ウィリアムは爽やかな笑顔で即答すると、アシムベートにぴったりサイズの特大ウィディングドレスを股間から取り出した。
「よく言った! ならばこのアシムベート、手加減はせんぞ! お主の穴という穴に儂のエーテルを流し込んでくれるさ!」
●学園某所にて
「くしゅん。誰か私のウワサでもしてるのかしら」
闇の文芸部員、PNリザことレヴェリア・エルビーは鼻をすすった。
「ま、いいか。なんとしても新人歓迎会までに新刊を完成させるわよ!」
解説
マスターより
リプレイ
「まあ、冒険者様の中にもこんなにドゥジンシを愛する同志が……感激ですわ」
メイは感極まり、ふるふると震えていた。集まった冒険者の内の六名が入部を希望したのだ。
「ドゥジン大礼拝祭……! 素晴らしい構想です! 是非とも実現させたいですねっ。まずはドゥジケット準備会の成立目指して頑張りましょう!」
シェルリア・リトヴァール。
「他との兼部にはなるが創設という貴重な場面に立ち会えるんだ、是非今後とも関わりたい。それに僕自身はドゥジン信徒ではないものの、元々興味はあったんだ」
ローザリカ・L・ディオール。
「拙者、クラブには入らないつもりでしたが……これなら、なんとかやっていけそうかなって。……早々に解釈違いで学園生活終わらせたくないですし、性癖全開で行くのは怖いですが……入部、します」
ルブラ・ソンジュ。
「メイ様の夢と理念に大いに感動致しました。ドゥジケット準備会、是非ともわたくしもメンバーに加えて頂きたく存じます。まだ読み専で拙い支援絵しか描けぬ未熟者でありますが、尽力させて頂きますわね!」
ミレイユ・ヴェルジー。
「入部いたします。文芸に覚えが無い訳ではないですので」
ヴァレリア・ブランシェ・ウィザースプーン。
「聴講生だが、オレも準備会入部希望だ。ドゥジン大礼拝祭……何と素晴らしい響きだろうか。ドゥジンシは作家の創作意欲を極限まで昇華させた、言わば作家の愛と情熱と血と涙の結晶だ。本来なら更に多くの人間に受け入れて貰える、それくらいの力は十分に秘めている筈なんだ」
レタラ・スマリ。以上六名がドゥジケット準備会の創設メンバーに名乗りを上げた。レタラは学園に籍がない為平部員になるが、それでもクラブに設立に必要な人数はクリアしている。
「貴女の行動力に感服致します。自身の想いを筆に乗せて伝えるのは素晴らしい事です。メイ様の好きな“組み合わせ”について是非今度教えてくださいね」
シルヴィア・A・カペルは学園生だが、生徒会の副会長職仕事が忙しく、入部は来年の卒業後にしたい、ということだった。
(まだ私は信仰の深淵を覗いていないこともあるしね)
「ええ。シルヴィア様ともまたゆっくりお話ししたいですわ。今度のミーティングにぜひいらして下さいませ。その時はみんなで推しカプについて語らいましょう」
ちなみにメイと過去にも面識があるシルヴィアにはメイが実はメアリー王女である正体はバレバレだった。というか、シルヴィアはちょっと前のパーティでメアリーの薫陶を受け、ドゥジンシ趣味に目覚めたのだ。
「僕は学園生でお金に強い人を勧誘してくるよ。お祭りをやるなら必要になってくると思うし。あと、僕の商会を通じてドゥジンシの関連グッズの展開もバックアップするつもりだよ。創作のお供になるアロマやお茶、観葉植物……色々揃えてるし、シルエットのレターセット、ドゥジンレター、推しカラー栞、文具やドゥジン活動時の相棒を飾る推しのイニシャルチャームあたりの商品化もサポートしたい」
ルーンス・ラグネルは聴講生なので入部こそしないが、学園生の勧誘と商業的分野でのサポートを行うつもりだ。
「なるほど。彼・彼女らの愛を金に換えるなどという無粋な真似をする気はないが……作品を書き付ける紙やインク、執筆時の気持ちを高める文具、公に語ることのできない場でそっと同志を見つけるに役立つアイテム! ”商売”が入り込める部分は無限にあり、信徒にとっても表現の幅を広げるに役立つ利があるだろう。僕自身はそういった面でも活動できればと思っている」
商魂が服を着て歩いていると言われる女傑、ローザリカはルーンスと固く握手した。ドゥジンが結んだ商人の絆である。
「ドゥジングッズ? 作るんなら工芸系も当たらんとアレよね。おれは勧誘候補のリストアップしてみるわ。後警備系もストックは欲しいか。シルヴィアのとこの大礼拝の時にフリーだったとか信者って噂立ってる所が狙いかなぁ」
自営業のリザードマン、サイラスは裏方での勧誘サポートに名乗りを上げた。
(信仰謳う時点で擦り寄りとか特定個人への誹謗中傷する目的の奴、後たまに貴族の依頼人にいる自分の望み事強要するタイプの奴は弾ければ弾かんと)
逆に「入れてはいけない人物」についてもサイラスはリストアップするつもりだった。ちなみにこの業界で何かと話題になりがちな『夜のマナズィール』については、特に実害が無く、秘かに召喚術に憧れているエフレムさえ素材に使われなければスルーするつもりである。エフレムと並んで界隈で人気のあるアシムベート・グリオウもサイラス的にはどっちゃでもいいようだ。
冒険者達はメイに一礼し、パンクリアース学園へと向かった。
●
「アルベルティーヌ様とは面識がありますし、闇の文芸部にスカウトされた仲ですので勧誘に参ります」
「では僕も同行しよう。彼女は部長候補だしね」
『紫陽花の貴腐人』アルベルティ―ヌの勧誘に当たるのはシェルリアとローザリカだ。
(結局ミレイユとは別行動となってしまったが、同じ部活に入れるのでよしとしよう)
「ちなみにこの肩書の意味はどういう意味か分かるかい、シェルリア君?」
「ええ、『貴腐人』とはドゥジン信者の間では男性同士のBLを扱う作品に対する親和性を指す用語ですわ。アルベルティ―ヌ様はラミアス先生×ウィリアム王子の作品を推していらっしゃるので、間違いないかと。ちなみにカップリングの際、どちらの名前が先に来るかによって受けと攻めが変わります。同じカップリングでもここの解釈違いによっては戦争にもなりかねませんのでご注意くださいませ。ちなみにラミアス先生は王子とは学生時代に……」
シェルリアは水を得た魚の如く、早口でドゥジン知識をローザリカに披露した。
「なるほど、奥が深い世界だね。信仰……すなわち各々の信念と愛のもと心血注いで制作されるドゥジンシ。実に良いね。闇の文芸部の部室は分かるかい?」
「それが……闇の文芸部は実は正式に認可されたクラブではないらしく、部室はないそうです。寮生のお部屋や空き教室を使って日替わりで活動されているとか。アルベルティ―ヌ様の行方を追うしかありませんね」
「ふむ。まあクラスメートにでも聞けばすぐ見つかるだろう」
「毎回ラミ×ウィルでは捻りがありませんわ。ここはウェディングドレスを手に先生に迫るウィル×ラミを……」
「何を言っているのですか。身分違いの恋のカップリングは下剋上であるべきです!」
「いっそここでレイウェストを乱入させて三角関係に……」
「二人とも食べてしまえと……!? それは、王子らしい強欲さですがしかし!」
数十分後、二人は友人と優雅なティータイムを楽しんでいたアルベルティ―ヌを無事に発見していた。
「アルベルティ―ヌくん、探したよ。君にぜひ会いたいという人がいるんだ」
「闇の文芸部の活動もお忙しいだろうとは思いますけど、あの素晴らしい作品を、そしてその熱意を、萌えを! より多くの人々に広める良い機会だと思うのです! 私自身もアルベルティーヌ様と一緒に活動できたら嬉しいです!」
二人はアルベルティ―ヌに事情を説明した。
「ぜひ参加させていただきますわ!」
「わたくしもぜひ! 申し遅れました、ユリア(注:ペンネーム)と申します。姉妹百合ものにかけては一家言ございますのでぜひお見知りおきを……」
アルベルティ―ヌは快諾し、同席していた百合作家ごとメイに引き合わせされることとなった。
●
その頃、シルヴィアとルブラは顧問候補のウィーズル・トレイドを勧誘すべく職員室に
赴いていた。
「ルブラさんはドゥジンシには明るい方かな?」
「は、はい。拙者、パパ上と同じく教徒でありますゆえ」
ルブラはそう言うと、一枚の絵を取り出した。そこには、仲睦まじそうな姉妹のイラストが描かれていた。ルブラが性癖を抑え、一般向けに偽装して描いた渾身のイラストである。
(そういえばローザリカ殿とミレイユ殿も仲睦まじい様子でしたな、もしや……ふひひ)
「なるほど、とても上手だ」
「……はっ! 拙者の絵は天才的な画力のパパ上直伝なんです」
「そうか、良い御父上を持ったね」
キョドるルブラにシルヴィアは微笑んだ。
「なるほど……メア……いえ、メイさんの頼みとなると断れないッスね」
二人が事情を説明すると、ウィーズルはあっさり顧問になることを了承した。
「ありがとうございます、ウィーズル先生」
「あ、あっしはセンセイじゃないっス。事務員っス。貴族の坊ちゃん嬢ちゃんに勉強教えられるほど学はないッスから。じゃ、退勤後にギルドに顔出すので、メイ様によろしくっス」
●
「レタラ様はリザ様と面識があるのですか?」
「ああ。『夜のマナズィール』という響きには聞き覚えがある。第三演劇部の書記、レヴェリアこそがリザで間違いない」
「凄いです! あのドゥジン業界でカルトな人気を誇る夜のマナズィール作家様とお知り合いなんて!」
「第三演劇部か。じゃあ僕も一緒にいくよ。生徒会会計のマリリンを勧誘したいんだ」
ヴァレリアとレタラ、ミレイユ、そしてマリリンの勧誘が目的のルーンスは第三演劇部へと向かっていた。
「え、レヴェリアですか? ……ついに王家から逮捕状が?」
四人が第三演劇部を訪ねると、第三演劇部部長ラティオは顔面蒼白になった。
「それは困りましたわね……メンバーから逮捕者が出てしまうとなると活動に支障が……」
マリリンも困った顔だ。
「いえ、違います。実はドゥジケット準備会というクラブの設立の為、今メンバーを集めていて……」
ヴァレリアはラティオに事情を説明した。
「――というわけなのです。レヴェリア様は今どちらに?」
「この時間から寮にいると思うわ。締め切り前で缶詰らしいから。部屋番号は……」
「女子寮にいるのか。では、彼女の勧誘はヴァレリアさんとミレイユさんにお任せするか……いや、俺も一筆を書こう。少し待ってくれ」
レタラは夜のマナズィール作家宛てのファンレターを書き、二人に預けた。
「リザさんへのファンレター、確かに受け取りました」
「朗報を期待してくださいませ」
二人はリザを口説くべく、女子寮へと走っていく。
「ところで、マリリンはドゥジケット準備会興味ない?」
「え、私ですか? ラティオちゃんじゃなくて」
ルーンスが切り出すと、マリリンはきょとんとした。
「イベント開催ってお金がかかるじゃない。あとドタキャンなんかは慰謝料迷惑料で要らない出費になるでしょ? 学園に迷惑がかかったりもすると思うし……生徒会会計に推薦されるほどお金に強いマリリンさんの力をぜひ貸してほしいんだ。創作活動は脇に置いてもいいので考えてほしいな」
「うーん、私と親交がある方やお近づきになりたい方もいらっしゃるようですし、大変光栄なのですが、今ちょっと忙しくて……生徒会役員の任期が終わってからでいいですか?」
「ああ、構わない。ありがとう」
ルーンスはにっこり微笑む。
「ちなみになんだが部長さん、もしや君も……?」
レタラはさっきのマリリンの言葉が気になり、ラティオに聞いてみた。
「いいえ! 私はレヴェリアのアレはノーサンキューです! けど、レイ×ウィルはアリだと思います」
「なるほど、レイ×ウィル派か……しかし、黒髪細身クール真面目と揃っている皇子は受けではないか?」
「それも分かりますけど、立場の弱い皇子が下剋上するから燃えるんですよ!」
「いやいや、あの王子は攻めだろう。実際に彼は皇子にウェディングドレスを……」
●
「ほう、これもしかして征竜? 器用やなー。紙粘土に色塗ったんか」
「そうッス。お客さん、お目が高いですね!」
一方その頃、サイラスは工芸部を訪ねていた。そこには少年の心を持った学園生達が作り上げたゴーレムやら騎士やらのフィギュアが所狭しと並んでいた。
「ウッス。自分らドラゴンとか好きなんで、リザードマンさんにお会いできて光栄っす! 写生したいんでちょっと脱いでもらえませんか?」
「あかんに決まっとるやろ」
「残念っす」
(ふむ。この連中は趣味人って感じやし、他のメンバーと揉めることはなさそうやな。一応勧誘候補に入れとくか……)
●
コンコン。ヴァレリアはラティオから教えられた部屋をノックした。
「あら、あなた、王党派? それとも貴族派?」
少女の声。
「どちらでもありません。ウィル×レイ派です」
ヴァレリアがそう返答すると扉が開き、。眼鏡をかけた少女がひょっこり顔を出した。
「あら、初めまして。闇の文芸部の新人さんかしら?」
「いえ、クラブの勧誘に参りました。申し遅れました、2年生のヴァレリアと申します」
「初めまして、レヴェリア先輩! 新入生のミレイユと申します! あとこれを預かってきました、ファンレターです」
二人は名乗った後、レタラの手紙を渡した。
「リザ先生の描く夜のマナズィールシリーズはどれもとても素晴らしい! 是非その作品、もっと世に広めてみたいと思わないか? 更に多くのドゥジン信徒を虜にしてみないか?リズ嬢の作品にはそれだけの力があるとオレは確信している。尊みを世に広げたい……そんな発表の場を創りたいんだ。そしてそれにはリズ嬢の力が必要不可欠だ! byレタラ」
「あら、ファンレターなんて嬉しい! ええと、私を誘いに来たってことはドゥジン系のクラブ?」
リザこと、レヴェリアはご機嫌な様子で二人に聞き返した。
「はい。その通りです! 勿論理由はリザ様の作品や作風に感銘を受けたからですわ! 禁断の関係、素晴らしいですわよね。マナズィールという文化も大変興味深いです。そしてそれらを読み物として完成させたリザ様の文章力、言葉選びのセンス、情熱に心打たれましたの。リズ様の作品はもっと多くの方に読まれるべきですわ。いえ、もっと正直に申し上げるなら……わたくしがもっと読みたいだけかもしれません」
リザをべた褒めするミレイユ。お世辞ではなく本心である。
「いや~照れるわね~。こういうの、嫌いな人も多いと思ってたんだけど」
「そんなことはありませんわ! あ、リザ様の作品を読んで描いた夜のマナズィールの支援絵がありますの。よろしければお納めになって下さいまし」
ミレイユは照れながら、やけに顔が近いエフレムとアシムベートが潤んだ瞳で見つめ合うイラストを差し出した。リザはミレイユに礼を言い、大事にカバンの中にしまった。
「――形はどうあれ、リザ様のように熱い想いを込めた大作を皆様に見て貰いたいと願う者達は他にも居る筈です」
「分かった、じゃあ私も入部させてもらうわ! 二人共、これからよろしくね!」
●
こうして冒険者達の勧誘は無事に成功し、アルベルティ―ヌを初代部長とするドゥジケット準備会は設立された。ドゥジン大礼拝祭という見果てぬ夢への第一歩が開かれたのである――。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:多い9 / 4〜10人
2022年04月16日 16時29分17秒 公開
相談掲示板
ドゥジン作家、レタラ・スマリだ。よろしく頼む。 今回はドゥジケット準備会設立と聞き、参加せずにはいられなかった。同じドゥジン信徒として尽力しよう。 まずはNPC勧誘について、リザ嬢とアルベルティーヌ嬢は恐らくオレも面識がありそうだ。だがアルベルティーヌ嬢に関しては、オレは逆CPだと先方に知れているからな……余計な争いが生まれるかもしれない。 ひとまずオレはリザ嬢を見つけ出して勧誘する方向で動こうと思う。 次にクラブ設立人数を満たす件だが、オレは聴講生の立場から平部員に立候補するつもりだ。他に立候補予定の者がいれば人数は充分満たせるだろう。 後は誰を部長に推すか、だな。立候補者の中に部長希望の者がいれば良いが、そうでなければ代表者を決めなければなるまい。
シルヴィアだ。今回はよろしく。 最近ドゥジン信仰に興味を持ってね。出来る限り尽力しよう。 >勧誘について リザには第三演劇部の活動でお世話になっていると思うけど、直接話したことは無くて……とりあえずウィーズル先生に会いに行ってみようかと思っているよ。メイ様の名前を出しつつ、芸術活動が盛んになるのは良い事だと説得してみようと思う。 >クラブに入部するか否か 生徒会の活動に集中したいから入部はしないつもりだ。まだ信仰についても勉強不足だと思うしね。
拙者はルブラ・ソンジュです。絵とかは……ま、まあ、それなりに描く方ですし?部員として数合わせになら、なれますかね……。 新入生なので先輩方との面識などほぼ皆無に等しいですが……まあ、何とか足を引っ張らないよう頑張れれば、なんて。
ルーンス・ラグネル。 よろしくね。 学園生じゃないけど、重要な話(?)があって来たよ。 ドゥジンを愛する皆、同志を探す皆…… 推 し グ ッ ズ に興味はないかな(顔の前で手を組みシリアス顔で問う)
学園にこの春入学致しました、ミレイユと申します。 皆様どうぞよろしくお願い致しますね。 私、ドゥジン信徒としてはまだまだ未熟者ではありますが……この度は入部する決意を固めて参りましたの(ぐっ ソンジュ様も新入生で入部希望ならご一緒ですね、心強いですわ。 勧誘する先輩方につきましては私は面識が御座いませんが、もしスマリ様や面識のある方々がお声をかけに行くのならご一緒させて頂いてもよろしいでしょうか? 私は今の所特定宗派に属しておりませんので、争いにはならないと思います。 ところでラグネル様、推しぐっずとはどのようなもので御座いましょう? 私、気になります!(興味津々
学園生のシェルリア・リトヴァールといいます、よろしくお願いします! ドゥジン大礼拝祭、是非とも実現させたいですねっ。 まずはドゥジケット準備会の成立目指して頑張りましょう! アルベルティーヌ様とは面識がありますし、 闇の文芸部にスカウトされた仲ですので 勧誘に行こうかなって思ってます。 もちろん私自身も入部させて頂きます、兼部可能との事ですし!
新学期からは5年のローザリカ・L・ディオールだ。 よろしく頼もう。 僕自身は特に信徒というわけではないんだが……偏見はないしむしろ興味深くはあるかな。 以前深すぎる愛のままに白熱していく討論をみかけたことがあってね。 これはいい儲けになると踏んだところだ。 無論、君らの愛の結晶を悪戯に金に換えたいわけじゃあない。 情熱を綴る紙!欲望を溶かしたインク!想いの丈を載せる筆! ……こだわって損はないと思うが、どうかな?(不敵に微笑んで) とまあ、そんな個人的な欲望もありはするので勧誘には惜しまず手を貸そう。 僕自身が入部するかどうかは、創作活動に明るいわけではないので迷っているところかな。
兼部……兼部か。籍を置かせてもらって、卒業後に本格的に学んでみるというのもありかな。芸術活動であれば問題はないだろうしね(←ドゥジンシは神への供物の芸術作品だと思っています。一般向け以外の内容も知ってはいますが読むとソフトな内容でも赤面します)。 私ももう少し悩んでみよう。 推しグッズ……好きな人のイメージカラーや、実際に使っている文具と同じ店の文具を使う等かな?
>ミレイユ (メタで言うとゲ〇ドウポーズしつつ) 推しグッズとは、推しをこっそりアピールするものかな。 日常使いのアクセや栞みたいなちょっとした日常品とか推しの髪色や瞳色を使ったものなら、それが推し本人だと推し自身が断定しにくいけど、身に着けてる本人は推しのカラーを身に着けて、自分の心を奮い立たせたり、同志へのサインになるんじゃないかと思ってさ。 ドゥジンってさ実在の人を扱う場合が特に大っぴらにはできないし、ドゥジンに理解ある人とははっきり判らないなら周囲に隠したい人もいるだろうと思うんだ。 それに、カップリングの左右が異なるのもドゥジン界隈では大変な戦いになると聞いたことがある。 ドゥジン信徒であることを周囲に隠しているけど同志を見つけたい人(読専含める)などは、その手の話がちょっとだけ好きなのか、それとも同志なのか見極め、そうして話を振って更に左右違いで戦いになる…となったら、中々大変だ。 もしやっていうものがあってもいいんじゃないかなって。 >ローゼリカ 流石ディオール伯爵令嬢。勉強になる見識…(メモメモ) 自らを鼓舞する道具の拘りもいいよね。 僕的には執筆のお供になるリラックス系のアイテムもいいなって思う。 >シルヴィア ……(にっこり) シルヴィア、まずは文化を学び続けることを僕は勧めるよ。 イメージカラーだと解釈違いで戦争になるので、髪色瞳色かな。 日常使いのアクセもね、普通の人には普通のアクセとかっていうのがミソなんだよ(とゲ〇ドウポーズで笑みを浮かべる)
>ミレイユ嬢 是非、共に来てくれるなら有り難い。 何分ご婦人相手だからな。リザ嬢はオレの予想が正しければ歳若い乙女である故、歳が近いであろうミレイユ嬢が一緒ならば心強い。 >ローザリカ嬢 ドゥジン作家としては、それ専用の道具などがあればより便利だろうに……と、常日頃より思っていたところだ。ゆくゆくはそういう品を取り扱ってもくれるもの、だろうか? ――それに、先に出た推しカラーのインクなども、な。 >ルーンス氏 ……推しグッズ、実に良い響きだ。(サムズアップ) カラーも良いが、ワンポイントにさり気なくそれと分かる絵図も添えてあれば、より間違いなく同志を識別出来るだろうな。何ならイニシャルだけでも大分伝わり易くなるだろうか。 さて、話が少し逸れてしまったが、今のところこのような役割分担だろうか。 追加訂正などあれば加筆願いたい。 ●スカウト先(敬称略) > 【夜のマナズィール作家】リザ レタラ、ミレイユ > 【紫陽花の貴腐人】アルベルティーヌ シェルリア >【元密偵】ウィーズル・トレイド シルヴィア ●入部希望 ルブラ、ミレイユ、シェルリア、レタラ(聴講生) 部活としてはこれだけでも充分成り立つ人数だな。
スマリ様はご同行許可、ありがとう存じます。 リザ様を勧誘出来るよう頑張りましょう! まぁ、さり気なく推しへの愛を表現できるアイテム……お友達作りにも活用できる所も含めて大変素敵な発想ですわね。 ラグネル様がそういったアイテムを普及させて下さったら、きっと喜ぶ方も多いと思いますの。 勿論私も嬉しいですわ! ところでローザリカお姉様が触れて下さった、拘りの紙やインクなどですが……ドゥジケット準備会に参加した暁にはそういった高品質の文具や画材が手に入り易くなるというような提案を今回勧誘する作家様に持ち掛けてみてもよろしいですか? 解り易い利益があった方が、参加もし易いかと愚考した次第で。 あと今の所平メンバーは十分なようですけれど、問題は部長になられる方でしょうか? 私としては今回勧誘する方にお願いするのも良いかと思いますし、シルヴィア様もローザリカお姉様も入部に関して悩まれているようですので、上級生の方が務めて下さるなら応援したく存じます。
>ルーンス君 君の方こそ! 推しグッズ、なかなかの需要が見込めそうな提案じゃないか。 執筆時の道具の売り込みでも謳えそうな文句だし、参考になるよ。 リラックス系のアイテムも一理ある。 寝る間も惜しんで手指を動かしたりするものとも聞いた覚えがあるし、 それこそ”推し”を想起させるような香りという攻め方も良さそうだ。 >レタラ君・ミレイユ そこに需要がある限り、みすみす見逃す手はないとも! 生の意見をいち早く聞けるというのもいいところだしね。 それこそ推しカラーのインクや拘りの紙など…… 個人で使う範囲で種類を手元に揃えるのにはどうしたって無理があるだろう。 小量でいいものの在庫を抱えることも無駄なら、そもそもの金銭的な限界だってある。 それを、部活という形。複数人の共有物として扱えるなら 出来ることも広がるんじゃないかと思ってね。 元々僕からはそういった面をアピールできればと思っていたから、 ミレイユが提案に取り入れるのも勿論構わないよ。
No.13
サイラスだ、よろしくなー とりあえず勧誘に回ってこうかと。数はいた方いいだろうし
(何故かルーンスに温かい目で見られている…!) 学び続ける……なるほど。推しグッズにしろドゥジンシにしろ奥が深そうな世界だ。今回は入部せず勧誘の手伝いをしようかな。ミレイユも気にかけてくれてありがとう。 >部長 入部希望の学園生の中に部長になりたい人はいるかな? もしいない場合はスカウトする二人のうちどちらかにお願いしたいな。リザはもしスカウトが成功したら第三演劇部書記・闇の文芸部・ドゥジケット準備会の掛け持ちになるから大変だろうし、アルベルティーヌはリザの先輩だったはず。もし二人のどちらかに部長を頼むならアルベルティーヌかなと考えているよ。
(推しグッズの話題にそわそわしつつ) >部長 ……え、えっと、拙者も先輩方の誰かにお願いできたら安心だと思うので……どちらかか、なら同じくアルベルティーヌ氏に一票です。 >スカウト まだ、先生相手の方が声かけやすいですし……迷惑でなければウィーズル先生の説得、手伝わせていただければと。
キャスター、ヴァレリア・ブランシェ・ウィザースプーンと申します。 お見知り置きを。 私としては、筆者のバイアスの掛かった部分も無きにしも非ずとも思っている一方で、形はどうあれ偉人の歴史や軌跡に触れられるという意味では興味があります。 推しグッズでも原稿でも、手細工や文芸はLv1程度であれ習得済みですし、私としては勧誘の為の交渉(Lv4)に動く次第です。 ただ、誰を相手取るかは、卓の流れをもう少し見てからですね。 ところで、ドゥジン信徒同士にしか通用しないような符丁めいたのもあるのでしょうかね……? 「アオ、いいよね」「いい……」的な(
>ウィーズル先生の説得 私はドゥジン活動についてはまだまだ詳しくないし、入部予定のルブラが一緒に来てくれるなら心強いよ。改めてよろしくね。 ●スカウト先(敬称略) > 【夜のマナズィール作家】リザ レタラ、ミレイユ > 【紫陽花の貴腐人】アルベルティーヌ シェルリア >【元密偵】ウィーズル・トレイド シルヴィア、ルブラ ●入部希望 ルブラ、ミレイユ、シェルリア、レタラ(聴講生)
>部長 オレもスカウト予定メンバーの中であれば、アルベルティーヌ嬢を推す。 彼女が今のところ一番学年が上だからな。学園に慣れていると言う意味でも最適だろう。 勿論、入部希望者の中に部長志望者がいれば話は別だ。 >ヴァレリア嬢 符丁めいたもの……と言えば、例えばカップリングの略称とかだろうか? ラミアス×ウィリアム→ラミウィル、とか。夜のマナズィールもそれに当たるだろうな。
>部長 私もアルベルティーヌ様に一票ですねっ。 学園に慣れているのもですし、熱意もお有りだと思いますし!
(まだポーズ取ってる) >レタラ 提案ありがとう。ゆくゆくは色々な業界を巻き込みたいし、メモしておくよ。 絵図ものだと、栞とかレターセットとかそういうの、イイな。 イニシャルは文房具なんかの小物に着けるチャームとかね。 >ミレイユ そう、もしかしてというきっかけがあってもいいと思うんだ。 スカウト対象の人もそうでない人もドゥジンで同じカップリングの人なら反応するかもしれないチャンスもあるし。 僕も頑張って商品開発するね。ふふふ。 >ローザリカ ドゥジンそのものはドゥジンを愛する人々のものでもその人々をサポートするって大事だよね。 香水もいいよね。推しを連想する限定ボトルとかも受注生産にすればいけるんじゃないだろうか(目をカッと開く) >シルヴィア 僕の従業員が言ってたよ。 ドゥジンは真実の泉、飲み干せないもの(※業が深いの意味)と。 だから、泉の淵で観察するのも大事だよ。 >ルブラ、ヴァレリア 興味持ってくれてありがとう。 僕としては絵や文以外でも推しを表現する信徒がいてもいいんじゃないかって思ってるけど、それはそれとして普段にも使える推しグッズ、見かけたらよろしくね。 >部長 僕も立候補する人がいない限り、学年の意味でもアルベルティーヌ様かな。 (ドゥジン的な意味での)後進を育成していく意味でもね。 スカウトは、リストの人には十分人が勧誘するし、このリスト以外の人にする予定。
出発は明日の朝ッス。みなさん、よろしくお願いするッス。
おや、親切な告知痛み入るな。此方こそよろしく頼もうじゃないか。 迷っていて出発前夜になってしまったが……折角だし僕も入部させて貰おうかと思う。 活動を始めてから学ぶというのもまた一つの形だろうから。 ……願うならそう!君たちの愛で僕を染めて欲しい!! 勧誘についてもアルベルティーヌ君の元へ伺おうかな。 ●スカウト先(敬称略) > 【夜のマナズィール作家】リザ レタラ、ミレイユ > 【紫陽花の貴腐人】アルベルティーヌ シェルリア、ローザリカ >【元密偵】ウィーズル・トレイド シルヴィア、ルブラ ●入部希望 ルブラ、ミレイユ、シェルリア、レタラ(聴講生)、ローザリカ