【恋眼】狂言の街角

革酎

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シナリオID:1697

オープニング

●小領主の苦悩
 ユージーン・ポルフェダー子爵、37歳。
 リーンエス王国南西部に所領を持つ小貴族のひとりで、寄り親はいわずと知れたヴァルザード・レギンレイヴ侯爵だ。
 ポルフェダー子爵は宗教組織『来世の栄光』には入信しておらず、自身の商才と領地経営手腕こそが何より大事だと日頃から信じている。
 ところがここ最近、レギンレイヴ侯爵から物騒な指示ばかりが飛んできており、正直なところ、辟易しているというのが実情だった。つい先日も領内の美青年や美少女を可能な限り拉致して送り届けろとの命令を受けたのだが、そんなことに労力を割いてはおれぬと苦々しく思いつつ、ひとまず必要最小限の人数だけをレギンレイヴ侯爵領へと送り届けた。
 その後、拉致された美青年や美少女達がどうなったのか、ポルフェダー子爵は知らなかったし、知ろうともしなかった。彼にとっては己が抱えている本業が第一優先であり、レギンレイヴ侯爵への忠誠心は二の次だったのである。
 しかし世の中、思い通りにいかないものである。今度はリーンエス王家のウィリアム王子がレギンレイヴ侯爵や来世の栄光に関わり始めたお陰で、冒険者がやたらとポルフェダー領内でも出没する様になった。
 結果として、ポルフェダー子爵家が進めている諸々の密売稼業が表沙汰にならないかと、肝が冷える毎日を送らざるを得なかった。
(全く、迷惑な話だ……私はポルフェダー家の経営と存続こそが第一なのだ。余計な厄介事には巻き込まないで頂きたい)
 だが、事態はますます面倒な方向へと傾きつつあった。レギンレイヴ侯爵が更に強硬な態度をリーンエス王家に向け始めたというのである。もし何らかの武力衝突が発生するのであれば、ポルフェダー子爵としてもどう動くのかを決断しなければならない。
「やれやれ……どうしてあの寄り親殿はこうも面倒臭い方向へ話を持っていこうとするんだろうな」
 初冬の深夜、自邸の書斎で書類整理を進めていたポルフェダー子爵だったが、レギンレイヴ侯爵からの新たな指示書に目を通した時、思わず愚痴が口を衝いて出た。
 傍らで秘書然として佇む大柄な女性、メドゥの指先構成員の重戦士エリスリシア・トルドが、お茶でも入れましょうかとティーポットを掲げる。ポルフェダー子爵はその言葉に甘えることにした。
「あのグリゼルダとかいう指先幹部……正直なところ、どうなのかね? 我が子爵家が与して、何かメリットがありそうなのかね?」
「どうかしらねぇ……損得勘定で動くなら、それこそ子爵自身の勘を信じてみたら?」
 紅茶をティーカップに注ぎながら、無責任に薄ら笑いを浮かべるエリスリシア。
 それが出来れば苦労はせんよと、ポルフェダー子爵は大きな溜息を漏らした。彼としては面倒事には巻き込まれたくないというのが本音だが、かといってレギンレイヴ侯爵を怒らせるのも拙い。
 何か上手い手は無いものかと頭を悩ませていたポルフェダー子爵に対し、追い打ちをかける様な情報が舞い込んできた。家士が、来世の栄光幹部の来訪予定を告げてきたのである。
「明朝だと? 私は何も聞いておらんぞ」
 家士が退出していったところで、ポルフェダー子爵は露骨に不機嫌そうな顔をエリスリシアに向けた。エリスリシアも何も聞いていなかったらしく、ただ小首を傾げるばかりである。
 しばし考え込んでいたポルフェダー子爵だが、不意に何か妙案を思いついたらしく、脂ぎった顔に嫌らしい笑みを浮かべた。

●濡れ衣疑惑
 ポルフェダー子爵領都ペメロの冒険者ギルドは、小さな商店程度の規模しかない。
 そしてこの日、ペメロ冒険者ギルドは規模の小ささが災いした。周囲に無数の黒い影が立ち並び、完全に包囲されてしまったのである。
 ペメロ冒険者ギルドをぐるりと取り巻く二重三重の影は、全て動く屍であった。それも吸血性の、とびきり獰猛で凶悪な集団――吸血屍陸戦隊だった。
 操っているのは、メドゥの指先幹部『青の中指』ジルベルだった。
 現在、ペメロ冒険者ギルド内に居るのは僅かな職員と受付嬢、そして数名の駆け出し冒険者ばかりである。もしジルベルが本気を出せば、ペメロ冒険者ギルド内に立て籠もっている者達は皆殺しにされるだろう。
 そのペメロ冒険者ギルドと吸血屍陸戦隊を、幾つか離れた通りから静かに見つめている姿がある。重戦士アーギス・マーレイであった。
(おいおい……こりゃあ拙いぞ)
 つい数時間前まで、アーギスはペメロ冒険者ギルド内で暇を持て余していた。ところが来世の栄光幹部がペメロ郊外で惨殺死体となって発見されたとの未確認情報が飛び込んできた。
 何かきな臭いものを感じたアーギスは死体発見現場たるペメロ郊外の森へと急行した。
 確かに、宗教関係者っぽい衣類を纏った男が数名、無残に斬り伏せられて小川脇に放置されていた。
 ここでアーギスは妙だ、と首を傾げた。現場に高級馬車と思しき轍が微かに残されていたのだ。一体何が起きたのかと疑念を抱いて彷徨っているうちに、今度はジルベル率いる吸血屍陸戦隊がペメロ冒険者ギルドに強襲を仕掛けたという噂が舞い込んできた。
 慌ててペメロに引き返すと、果たしてその噂は事実だった。
 ジルベルは面倒臭そうな様子で、ペメロ冒険者ギルド内に立て籠もっている職員や受付嬢に、次の様に呼びかけていた。
「おぉーい。あのさぁ、俺もあんまり時間かけたくねぇんだよ。さっさと犯人差し出して手打ちにしてくんないかなぁ」
 曰く、ペメロ冒険者ギルドの関係者、或いは冒険者が来世の栄光幹部を有無をいわさず惨殺した、というのである。幾ら冒険者が来世の栄光信者を胡散臭いと見ていても、いきなり殺害するとは到底思えない。少なくともアーギスは、ジルベルの言葉がただの建前に過ぎないと即座に理解した。
 ここでアーギスは、これは狂言なのではないかと思い至った。
 確か領主ポルフェダー子爵は、来世の栄光が自領経営に関わってくるのを酷く嫌っていたという情報を耳にしたことがある。
(もしかすると……俺達冒険者とメドゥに来世の栄光幹部殺害の帳尻合わせをさせようって魂胆か)
 恐らく、ポルフェダー子爵が一枚噛んでいる。
 となれば、ポルフェダー邸に潜入し、彼が来世の栄光幹部殺害を企てた事実を暴く以外に、ペメロ冒険者ギルドの窮状を救う手立ては無い。
(ま……冒険者に厳しい土地じゃあ、そもそも冒険者ギルド自体が煙たがられるからなぁ。色々面倒なことが起きるってもんか)
 アーギスは、近隣に居合わせる他の冒険者達にも声をかけ、ポルフェダー邸潜入の算段を立てた。

解説

状況:  PCの皆様はアーギス・マーレイと同様に、たまたまペメロの町中のどこかに居た(冒険者ギルドには居なかった)冒険者として、アーギスから声をかけられ、ポルフェダー邸に潜入する依頼を受けたところからスタートします。  アーギスは、今回の来世の栄光幹部殺害の犯人はポルフェダー子爵であり、その罪を冒険者になすりつけて尻を拭こうと考えている、と推測しています。これは恐らく当たっているでしょう。  問題はどうやってその事実を証明するかです。証拠を掴めばジルベルは矛先を収めるかも知れませんが、そもそも彼も関わっている可能性もある為、楽観は出来ません。 <ポルフェダー子爵領の事情>  ポルフェダー子爵領内では来世の栄光やメドゥ幹部が大手を振って出歩いており、規模も実力も貧弱なペメロ冒険者ギルドでは太刀打ち出来ないのが現状です。  青の中指ジルベルが吸血屍陸戦隊を率いて堂々とペメロの町中を闊歩しているのも、ポルフェダー子爵からの許可が下りているから可能となっています。ポルフェダー子爵はジルベルがメドゥの幹部だということを知らない体を貫いており、彼が屍の群れを率いていても、世の中には悪人ではない死霊術師も居るとか何とか屁理屈つけて、即座に悪行であるとは断罪しません。  そもそもレギンレイヴ侯爵の寄り子は自領の民に厳しい人物が散見され、酷い時には領民を平気で虐殺する様な非道な輩も居たりするそうなので、ポルフェダー領内をアンデッドが普通に徘徊してても、余り驚かれないでしょう。リーンエス王家と対立する派閥の為か、冒険者ギルドにも色々厳しい貴族が居たりします。 敵:  ペメロ冒険者ギルドを包囲している吸血屍陸戦隊は、総数凡そ200体です。更に青の中指ジルベルも加わっている為、数名の冒険者では太刀打ち出来ません。但し積極的に攻撃を仕掛けなければ、ジルベルも屍達も反撃はしてきません。  またポルフェダー邸内には彼を補佐する重戦士エリスリシア・トルドの他、十数名の傭兵が控えています。  尚、噂によればポルフェダー子爵も授恵者である可能性が高いです。 NPC:  敵NPCとしてユージーン・ポルフェダー子爵、重戦士エリスリシア・トルド、メドゥの指先幹部『青の中指』ジルベルが登場します。  また味方NPCとしては重戦士アーギス・マーレイが共に行動してくれます。

マスターより

 皆様、こんにちは。  連動【恋眼】のシナリオをご提供致します。  本シナリオの目的はポルフェダー子爵の謀略を暴き、弱小冒険者ギルドを窮地から救うことです。情報収集するうちにポルフェダー子爵のみならず、寄り親レギンレイヴ侯爵からの非道な命令の数々も発見出来れば、諸々の事件の裏に隠されている陰謀の全体像が見えてくるかも知れません。  ご縁がございましたら是非参加をご検討下さいませ。

リプレイ

●現場捜索
 リーンエス王国南西部に位置するポルフェダー子爵領都ペメロ郊外の、とある森の中。
 そこを流れる小川のほとりに、数名の冒険者が佇んでいる。
「死後数時間というところか……しかし妙だな」
 湿り気の多い地面に打ち捨てられている幾つかの死体を軽く検視したナタリア・フィッツジェラルドは、小首を傾げながらゆっくりと立ち上がった。
 どの死体にも巨大な刃物で斬りつけた様な傷痕が残っており、聖職者じみた衣装もその傷痕に合わせて大きく裂かれている。
 だが、どうにも合点がいかない。出血量が少な過ぎるのだ。
「他所で殺害されて、ここで遺棄された可能性もあるが……」
 渋い表情で腕を組むヴァン・ローラント。周辺に残されている馬車の轍らしき痕跡から考えても、この推論は恐らく的中しているだろう。その点には誰も異論を挟まない。
 問題は、殺害方法だった。
「何か不自然な点があるという訳ですか?」
 他に何か証拠が残されていないかと周辺捜索に当たっていたコルネリウス・アーラが引き返してきて、小難しい顔で出迎えたナタリアとヴァンに幾分の緊張を孕んだ声をぶつけた。
 ナタリアもヴァンも、出血量の少なさに加え、衣服に染みついた血液までもが余りに少ないという点を指摘した。これは一体、どういうことなのか。
「考えられるのは、死後に付けられた傷、ということでしょうか」
 アーギス・マーレイと協力して現場周辺の地面を捜索していたリディリディ・トゥラ・イェレミースが、手を止めて振り返る。
 ナタリアが頷き返すと、ヴァンも同意を示して小さく肩を竦めた。元帝国従軍治癒師としての医療知識を駆使したナタリアの結論としては、彼らの直接の死因は毒殺であった。
「爪の変色と目の混濁具合から見て、間違い無いだろう。この斬られた後は、斬殺に見せかける為の偽りの傷だろうな」
「教団関係者を殺したのはギルド関係者か冒険者か……というのを印象付けたかったんだろう」
 ナタリアの結論に、ヴァンが犯人の動機についての推測を付け加えた。真犯人が冒険者を陥れたいのなら、確かに道理に合う。
「それにしてもマーレイさん、矢張りまた色々と巻き込まれているんですね」
「矢張りまた、ってのは何だよ。まるで俺が死神みてぇじゃねぇか」
 まるでも何も、まんま死神ですよ、とリディリディがしれっと答えると、アーギスは返す言葉も無く黙り込んでしまった。
「ですが、驚きました。マーレイさんの推理は的を射ているかもしれません」
 リディリディはアーギスの顔をまじまじと眺めた。アーギスは鼻の頭に皺を寄せて抗弁を返す。
「おいおいおい、何かさりげにディスってねぇか? 何が驚きなんだ?」
「いえ、何に驚いたとかは別にどうでも良いです」
 言葉を濁したつもりのリディリディだったが、全然濁せていなかった。
 一方、ナタリアとヴァンは手分けして残留思念の調査を進めていたが、ふたりが共通して得た結果は、いずれも驚きの感情が色濃く残されているという点だった。つまりこれらの被害者は、想定外の相手に殺害された可能性があるというのである。
 犯人が冒険者ならば、彼等とて一応の警戒心は抱くだろう。しかし驚いたということはつまり、予想外の相手に斃されたということを意味するのではないか。
「味方、或いは仲間と思っていた相手に殺された、という訳ですか」
 コルネリウスの問いかけに、ナタリアとヴァンは揃って首肯した。更にそこへ、リディリディが少し離れた位置の茂みの中から、陶器製の小さな瓶を探し当てたとの由。
 流石に家紋の様な直接証拠となる様なものは刻まれていなかったものの、販売主である商会名が刻印されていた。
「ふむ……この香り、これは矢張り毒だろうな。詳しく調べないと分からないが」
 死体の状況とこの毒入り瓶。彼らが毒殺されたであろうことは、ほぼ間違いない。
「この小瓶の売主と売買ルート、それから馬車の特徴を領民の方々に訊いてみます。それとアーギスさん、小間使いの様な役割で申し訳ないのですが、現場調査班と子爵邸調査班のそれぞれが入手した情報を共有する為に、伝令をお願い出来ないでしょうか」
 コルネリウスに頼み込まれたアーギスは、おう任せろと胸を張った。走り回るのは得意だ、と変なところで自慢した。
「やっぱりマーレイさん、頭を使う仕事より、体力仕事の方が得意なんですね」
「だから要らんことはいわなくて宜しい」
 リディリディに噛みつきながらも、アーギスは死体遺棄現場で得た情報をメモに書き留めてから、ポルフェダー子爵邸へと走った。
 ヴァンとナタリアも、子爵邸で調べることがあるとの理由でアーギスに続いた。
 一方、コルネリウスとリディリディは、最早これ以上ここで調べることは無いと結論付け、ペメロの街並みに足を向けた。

●邸内捜索
 ポルフェダー子爵邸は、貴族の邸宅としては余り大きくはない。
 が、敷地はそこそこ広い。建物も居館、納屋、馬小屋、馬車庫、別棟等が整然と並んでいる。
 納屋の裏側は野草が生え放題で、お世辞にも手入れが行き届いているとはいい難い。だがルチル・プルメリア・グレイハーツにとっては、身を隠す場所として絶好の位置を確保したといえるだろう。
 ルチルは相棒の栗鼠ラトとその分身を邸内に走らせ、屋敷内の状況をつぶさに観察していた。ルチル自身は邸内で戦闘が発生することを前提に行動計画を練っていたが、既に邸内へと潜入を果たしている仲間達が実際に戦闘へと突入するかどうかは、彼ら次第なところがある。
 実際、ハヤト=ガラン=ヴォルファングとキオルティスの両名は邸内の家士や召使、家政婦といった面々とは極力顔を合わせぬ様、徹底して隠密行動を心掛けている。
 仮に騒ぎを起こすとすれば、ユージーン・ポルフェダー子爵が自室からどうしても出てこない場合の囮としてやむを得ず、という場合に限られるだろうが、そのポルフェダー子爵は意外と邸内をあちこち動き回っているらしく、彼の書斎に侵入するのは然程に難しくはないと思われた。
「アーギスのいう通り、子爵が怪しそうだな……ジルベルが動き出す前に、何とかしねぇとな」
 廊下で家政婦をやり過ごしたところで、ハヤトは低い息を吐き出しながら小さく漏らした。
 あまりのんびりとはしていられないのも事実だが、だからといって変に焦れば、発見される確率が増す。心がどれだけ焦燥しても、冷静な隠密行動だけは常に心掛ける必要があった。
「それにしてもポルフェダー子爵って人物は、頭が切れるのか間抜けなのか、よく分からないね。自宅に賊が侵入することなんて、これっぽっちも考えていないのだろうか」
 ハヤトとお互いに背中をサポートし合いながらここまで無事に侵入を果たしたキオルティスだが、ポルフェダー子爵邸の余りの無防備ぶりには却って呆れた。キオルティスは視覚と聴覚を最大限に活用して無事に侵入を果たし、更には脱出路まで確保する徹底ぶりだった。
 この後、ふたりは昼食の為に一階の食堂へと足を向けたポルフェダー子爵と入れ替わる様にして、彼の書斎に潜入した。
 貴族だから食事にはじっくりと時間をかけるだろう。その間に、めぼしい証拠は片っ端から収集していく腹積もりであった。
 既に栗鼠のラトが大体の目星をつけてくれていたらしく、ハヤトもキオルティスも、ラトが走り回る近辺を隈なく捜索するだけで良かった。
 執務卓の引き出しからヴァルザード・レギンレイヴ侯爵発の指示書が何通も出てきた。その中に、美青年や美少女の拉致を指示するものもあり、先般発生した若年者失踪事件の黒幕がポルフェダー子爵であり、裏で糸を引いているのがレギンレイヴ侯爵である事実が、思わぬ形で判明した格好となった。
 更にレギンレイヴ侯爵は来世の栄光と手を組み、リーンエス王家に対して敵対行動を取ることを匂わせる書簡も寄越していた。
 冒険者ギルド支部を窮地から救う為の潜入捜索だったが、まさかの形で、更に大きな陰謀の一片を知ることとなったハヤトとキオルティス。
 これはこれで、重要な情報である。持ち帰る必要があるだろう。
「妙なものがあるね……これは何だろう?」
 キオルティスが書棚に陶器製の瓶を発見した。酒、ではない。何かの液体が詰まっているが、妙に甘い香りのする内容物だ。
 すると栗鼠のラトが駆け寄ってきて、この瓶を何度も小突いた。恐らくルチルが、持ち帰れ、という指示を出しているのだろう。
 或いは、死体遺棄現場調査組から、何らかの情報を得ているのかも知れない。そうでなければ、ルチルが敢えて指示を出す筈も無いだろう。
 一方、ハヤトは邸宅全体の設計図と見取り図を発見し、その両者をじっと見比べていた。
「……なぁ、この屋敷って地下があるのか?」
 ハヤトに訊かれ、そういえば、とキオルティスは記憶を掘り起こした。途中、妙な位置に不自然な壁があったのを思い出した。まるで通路か何かを塞ぐ様な形で、木張りの壁が張り付けられている箇所があったのだ。
 ハヤトが見取り図上で指差している場所がまさに、その不自然な壁の位置だった。
「この設計図からすると……この先に地下室への階段があるみてぇだな」
 何かが怪しい、とハヤトは直感した。
 重要書類や件の瓶をバックパックに押し込んでいるキオルティスの手の動きが止まったところで、ハヤトはこの地下室を目指そうと提案した。
 キオルティスにも、断る理由は無かった。

●それぞれの収穫
 コルネリウスはペメロに戻ってから、すぐさま商店街へと足を運んだ。
 件の小瓶と中身について調べると同時に、子爵の馬車に関する情報を仕入れる為だ。
 町はメドゥの指先『青の中指』ジルベルが引き連れてきた吸血屍陸戦隊の出現を受け、ほとんどの住民が宅内に引き籠ってしまっている為か、妙にひっそりとしている。
 各商店は一応営業中ではあったが、積極的に扉を開放して客を呼び込むという様な形は取っていなかった。
「こんにちは。少しお邪魔しても宜しいでしょうか」
 コルネリウスはまず雑貨店に足を運んだ。
 昼食用にと干し肉を幾つか購入しながら雑談という体で話を振ってみたところ、店主は思った以上に商品知識が豊富で、小瓶の出どころはすぐに分かった。どうやらポルフェダー子爵御用達の地元商会らしく、主に家庭用雑貨を扱っている様だ。
 中身についても、すぐに分かった。強力な殺鼠剤ということであった。勿論、本来の用途は飽くまでも害獣たる鼠を殺す為であるが、大量に摂取すれば人間だって命が危ないという話だった。
 ここへ来る前、コルネリウスはナタリアから死因についてひとつの推論を得ていた。即ち、強力な殺傷能力のある毒ではないか、と。
 殺害された来世の栄光幹部達が、大量の殺鼠剤を誤飲していたとなれば説明がつく。
 鼠をおびき寄せる為に、若干の不自然な苦みがあるものの味も香りも甘いジュースに近いというから、知らない者が誤飲すればその時点で命取りとなるだろう。
 ついでにコルネリウスは子爵の馬車についても訊いてみた。店主曰く、無駄に豪奢な馬車だが運搬能力は高い様だ、とも付け加えた。というのも、ポルフェダー邸の家士が専用の馬車を使って買い出しへと町に繰り出してくる様子を、何度も見かけたことがあるのだという。
(成程……幾つかの遺体を詰め込んで移動するのも、可能という訳ですね)
 と、そこへリディリディが入店してきた。曰く、冒険者ギルド周辺の吸血屍は街路上をうろうろと徘徊するばかりで、特に大きな混乱は生じていないらしい。
 近隣住民は全て自宅内に引き籠り、この恐ろしい光景を木窓の隙間から眺めるばかりの様だ。
 リディリディはジルベルに対し、接触を取ろうとした。ところがジルベルの方が先にリディリディの接近に気付いた。その際、どういう訳かジルベルはあまり近づくなと手で制する仕種を見せた。更にジルベルは、屋根の上から近づいて来いとまで知らせてきた。
 どうやら吸血屍は階段は上れるものの、梯子の類をよじ登る様な知能は無い為、予め屋根伝いで接近すれば吸血屍と戦わずに済む、ということをいっているらしい。
「あのジルベルがそんなことまでアドバイスするなんて……余程、ここでは戦いたくないみたいですね」
 不思議そうな面持ちで小首を捻るコルネリウスだったが、リディリディの視線は店主が紙袋に包んでいる干し肉に釘付けとなっていた。

 ポルフェダー子爵邸へと辿り着いたナタリア、ヴァン、アーギスは敷地内に潜り込み、納屋の裏で待機しているルチルと合流を果たした。
 アーギスが件の小瓶について説明すると、同じ様な液体が詰まった瓶がポルフェダー子爵の執務室にも置いてある事実が分かった。
 ルチルは栗鼠のラト経由で、キオルティスに問題の瓶を回収する様に指示を出した。すると今度は邸内側から新たな情報が得られた。どうやらハヤトとキオルティスが隠された地下へ向かおうとしているらしい。
「ならば、一緒に行った方が良さそうだな」
 ナタリアは直感的に、その地下に何かがあると察し、素早く駆け出していった。
 一方、ヴァンは馬車庫へと向かった。馬車内に遺体を運んだ痕跡があれば、それもまた重要な証拠として数えることが出来るからだ。
 馬車庫は納屋に隣接している上に、周辺には誰も居ない。ヴァンはものの十数分程度で馬車内を隈なく捜索し終えた。
「僅かだが、血痕が残されていた。残留思念は流石に読み取れなかったが、あの馬車で遺体を運んだのは間違い無いだろうな」
 勿論、これだけでは決定的な証拠とはいえないが、既に怪しい小瓶と妙な液体の発見に至っている。ポルフェダー子爵を追い詰めるのは、もうあと一歩というところだ。
 一方、ナタリアはラトの分身の案内で無事にハヤト、キオルティスと合流した。ふたりの誘導で木張りの壁の裏側へと滑り込み、ひんやりとした空気が漂う石造りの地下階段を下りてゆく。
 地下室は、狭い牢獄の様な一室が設置されているだけだった。
 そこに、鎖で足を繋がれた貧相な中年男がひとり、毛布にくるまって寒そうに震えている。ハヤト、キオルティス、ナタリアの出現に、中年男は大いに怯えた。
 どうやらこの中年男はポルフェダー邸の家士長らしい。彼は昨日、レギンレイヴ侯爵から派遣された来世の栄光幹部をポルフェダー子爵が殺害しようとしたことについて、強硬に反対したらしい。
 如何に秘密裏に実行するとはいえ、レギンレイヴ侯爵に逆らう様な真似をすれば、いずれは明るみにでる。そうなればポルフェダー家は取り潰しになるかも知れない。その様な馬鹿なことはするなと彼は主人を諫めたのだが、ポルフェダー子爵は逆に家士長を地下に幽閉してしまった。
 先代からポルフェダー家に仕えてきた家士長は、現当主ユージーンに対し、最早愛想を尽かしている様子を伺わせた。
「こいつは決定的な証人になるな」
「是非、ジルベルに引き合わせよう。彼の証言なら、ジルベルとて信用せざるを得まい」
 ハヤトとナタリアは、したり顔で頷き合った。

●青の中指の本音
 家士長を連れたハヤト、ナタリア、ヴァンがペメロの町中へと引き返すと、雑貨屋で梯子を購入したリディリディが彼らを出迎えた。
 これから屋根に上り、ジルベルと直接交渉に入ろうとしているところだった。
「アーラさんは先に冒険者ギルドの屋根上に到着しています。私達も急ぎましょう」
 四人の冒険者と家士長は手近の住宅上に梯子でよじ登ると、屋根伝いに冒険者ギルド方向を目指した。
 ペメロの街並みは画一的に統制が取れており、屋根の高さはほぼ均一である。余り肉体労働が得意ではない家士長でも、ハヤトやヴァンの手を借りることで何とか冒険者ギルドの屋根上にまで辿り着くことが出来た。
 彼らが到着すると、既に冒険者ギルドの屋根上ではコルネリウスとジルベルが腰を下ろして待っていた。
「よぉご苦労さん。色々見つかったんだって?」
 ジルベルは妙に嬉しそうだった。
 ハヤトはキオルティスから預かってきたバックパックを手に取ったが、それよりも先にリディリディが、何故ジルベルが今回の件に首を突っ込んできたのかと問いただした。
「少し疑問に思ったのですが、来世の栄光の者が殺害されていることで、何故貴方が出てくるのですか?」
 リディリディは現時点では来世の栄光とメドゥの指先に繋がりがあることを把握し切れていない。勿論噂程度には色々聞いているが、こうしてジルベルが直接出て来ることに違和感を覚えたのだ。
 これに対しジルベルは、
「いやー、殺されたのが俺の友達でさぁ」
 などと明らかに嘘っぽい理由を当然の様に並べ立てた。が、嘘だという証拠も無い為、リディリディとしてもそれ以上の追及は出来なかった。
 リディリディも、殺害事件に関してはアーギスに知らされる直前まで何も知らなかったとシラを切った為、お互い様というところであろうか。
「まぁ良いさ……証拠は集めてきた。それに決定的な証人も居る。これで茶番は終わりだ! これでも退かねぇってんなら冒険者ギルドと全面戦争だぜ!」
 ハヤトが獰猛に吠えると、地上の吸血屍共が一斉に反応して呻き声を連鎖させた。ジルベルの説明通り、死者の群れは屋根の上にまで迫ってくることはないものの、揃って両手を伸ばして屋根上の冒険者達の血を求めようとする様は矢張り不気味以外の何物でもない。
 その傍らでナタリアは、家士長を庇う態勢を取っていた。もしジルベルが彼に手を出すならスケープセイントで守り抜くことも視野に入れていたのだが、しかし意外にもジルベルは片刃の二刀流には全く手もかけず、ハヤトが突きつけた証拠の数々にじっくりと見入っている。
「うん、まぁ、こんだけ揃ってりゃあ十分だな。これで俺も大手を振って、子爵邸に雪崩れ込めるぜ」
 予想外の返答に、冒険者達は思わず顔を見合わせた。どうやらジルベルは本気で、証拠の提示を待ち望んでいた様にも見えた。
 一体どういうことなのか――コルネリウスは訳が分からないとかぶりを振りながら、訊くだけ訊いてみた。
「いやまぁ、こっちの内輪揉めみたいなもんさ。エリスリシアも戦士としちゃあ腕は立つんだが、何せ根っからの脳筋だからさぁ、子爵みてぇな奴の口車にも案外簡単に乗っちまうんだよ。そういう部分じゃあ、あいつ結構ちょろいからなぁ」
 頭を掻きながら苦笑を漏らすジルベル。どこの組織も人材難なのかと、コルネリウスとリディリディは思わず顔を見合わせた。
「んじゃあ、俺はもう帰るわ。あいつらが町の外に出るまで、ここから降りるんじゃねぇぞ」
 ジルベルの忠告は冒険者達の命を気遣っているというよりは、下手に戦闘が発生してしまうと吸血屍の統制を取るのが面倒だからということらしい。
 勿論、冒険者達としてもジルベルの忠告に逆らってまで戦いを仕掛けるつもりは無かった。
 特にヴァンなどは内心、
(またこいつらの相手すんのかよ……)
 と、うんざりしていたのが正直なところであった。
 ヴァンでなくとも、吸血屍陸戦隊が強敵であることは、他の冒険者達もよく理解している。それだけに、ジルベルが予想外にあっさりと引き退がったのは寧ろ、有り難い話であった。
 そのジルベルは、吸血屍陸戦隊凡そ200体を引き連れて、ペメロの外へと移動を開始した。吸血屍の移動速度は意外に早く、数分とかからずに冒険者ギルド周辺は何事も無かったかの如き静けさに包まれた。
 恐ろしい怪物の群れの姿が完全に見えなくなったところで、冒険者達と家士長は地上へと降り立った。コルネリウスとリディリディ、ヴァンの三人が冒険者ギルド内へと飛び込み、問題は無事に解決した旨を告げると、屋内では歓喜の声が響き渡った。
 ところが、事態はこれだけでは終わらなかった。
 ポルフェダー子爵邸から慌てて引き返してきたアーギスが、想定外の事実を告げた。
 曰く、キオルティスとルチルが子爵邸内で戦闘に及び、ポルフェダー子爵とエリスリシアの反撃を浴びて不覚を取った挙句、拘束されてしまったのだという。
 冒険者達の間に、緊張が走った。

●次なる嵐の予感
 冒険者達がポルフェダー子爵邸に到着すると、敷地の内外に吸血屍の群れが充満していた。
 流石にこのまま突入することは出来ぬと二の足を踏んでいたところへ、ジルベルが再び姿を見せた。
「なぁにやってんだよ、お前ら……」
 すっかり呆れた様子でやれやれとかぶりを振るジルベル。流石にハヤトも、この時ばかりは獰猛に噛みつく元気は無かった。
「まぁ良いさ。お前さん達の働きに免じて、今回だけは助けてやるよ」
 すぐ近くに枯れ井戸がある。その枯れ井戸から地下道を抜ければ、子爵邸の地下室に辿り着くことが出来るらしい。どうやら秘密の脱出路の様だが、今回は逆に潜入に使おうという訳だ。
「俺は子爵とエリスリシアに用があるから、俺があいつらを呼び出してる間に助けてやんな」
 話はまとまった。
 ジルベルは真正面から子爵邸内へと入り、五人の冒険者は枯れ井戸から地下室へと至る。
 五人の潜入と同時にジルベルはポルフェダー子爵とエリスリシアを玄関ロビーに呼び出し、こんこんと説教を始めた。
 その間に拘束されたキオルティスとルチルは解放され、敷地外へと脱出。
 ハヤトとヴァンは少しばかり邸内に残り、玄関ロビーでのやり取りに耳を傾けた。
 ジルベルはいう。これだけ証拠があればいつでもレギンレイヴ侯爵に突き出すことも出来るが、今回だけは大目に見てやる。その代わり今後はしっかり侯爵の為に働け、と釘を刺していた。
 エリスリシアに対しては、
「お前さぁ、ここ最近ちょっと調子に乗り過ぎ。頭悪ぃんだから、変に自分だけで考えてやろうなんて思うな。ちゃんと俺の指示聞いて動けっつぅの」
 などとこき下ろしていた。エリスリシアはしょんぼりと項垂れている。
 その際、ジルベルはハヤトとヴァンの存在に気付いたが、目線で早く出て行けと促すばかりで、このふたりを攻撃しようとはしなかった。
「どこも中間管理職ってのは大変なんだな」
 脱出の際、自身も傭兵団を抱えるハヤトはしみじみと語った。
 一方のヴァンは個人経営の探偵事務所だから、そういう意味では気楽なものだと呑気に笑った。

マスターコメント

 皆様、お疲れ様でございました。  冒険者ギルド支部の危機は去り、ポルフェダー子爵はこの後、色々な意味で詰め腹を切らされる結果となるでしょう。  ただ残念ながら、子爵邸の行動に於いて十分な相談が出来ていなかったのか、雪崩れ込んで戦闘に臨むという方と、飽くまでも隠密裏に調査だけ実施するという方に行動が分かれていまい統一性に欠けておりました。  結果として積極的に戦闘へと雪崩れ込んでしまった方が痛い目を見ることとなりました。  本シナリオの難易度は『難しい』ですので、そういった行動内容の不整合に関してもきっちり判定を下しております。あしからずご了承下さいませ。  あと、残念ながらアーギスはテレパスを習得していません。多分今回の件で覚えようかな、という気にはなったかも知れませんが、NPCに何かを依頼する時は、特定のスキルありきを前提とするのは危険です。
ミドルシナリオ

ミドルシナリオ難しい 報酬:標準7 / 6〜10人

2021年12月19日 20時02分26秒 公開

成功

相談掲示板

  1. No.1

    キャスターのリディリディです。 その・・・、よろしくお願いします。 今回は、ポルフェダー子爵、冒険者ギルド、メドゥの指先、来世の栄光という4つの組織で起こった騒動ですね。 来世の栄光の幹部候補が殺されたという事件で、メドゥの指先が冒険者ギルドの者が犯人だということで、ギルドに詰め寄っている最中ということみたいです。 マーレイさんの推理では、子爵の手の者が真犯人で冒険者ギルドに罪を擦り付けているということですね。 今回はマーレイさんの推理が正しいとして動いた方が良さそうですね・・・。 まずは現場を調べてみるということから始めることになるのでしょうか。 「慌てて引き返した」ということなので、何か他の証拠品なども見つかるかもしれません。

  2. ヴァン・ローラント

    探偵をやっているヴァンだ。 メドゥの指先に変な宗教団体まで絡んでくるのか…。 事件自体はポルフェダー子爵が突発的に思い付いた犯行の様だし、後始末とかの粗を見つけられれば強い証拠に成り得るかもな。 遺体の近くに馬車の轍があったらしいし、教団幹部を殺害した後馬車に乗っけてそこまで運んだと考えられる。馬車の中を調べられれば痕跡を見付けられるかもしれない。

  3. コルネリウス・アーラ

    遅くなってすみません。 ウォーリアのコルネリウスです、よろしくお願いします。 先ずは現場で証拠の確認、というのは私も賛成です。 高級馬車と思しき轍がある、ということは証拠隠滅が甘いようですから、そこからポルフェダー子爵の関わりについて辿れる可能性は高いかと。 轍と一致する馬車をまず発見したいので、周囲も含めた痕跡から追跡をしていく形になりそうですね。 あとは包囲されている冒険者ギルドですか、放置も心配ですがあまり刺激はしたくありません。 こちらから今回は攻撃の意思がないことを示すかどうかは意見を伺いつつ決めたいですね。

  4. キオルティス

    遅参、すまない。 シーフのキオルティス。キオでもルティスでもお気軽に。今回は宜しくね。 現場の証拠確認は確かにもう少し深く行うべきかな…と思う。 ご遺体がまだ在るならば、殺害方法とかも調べたいしね、大剣かどうか、とか。 ただ証拠が消されない内に、現場を調べるのは勿論のこと、同時に子爵邸内も 調べた方が良いと思うんだけれど、どうだろう。 此方の方も急を要して…そう、例えば侯爵からの指示書なんかが見付かれば ラッキーかな、とか。現物が在ったのに、到着時には燃えてたりしたら 目も当てられないしね…。あとはコルネリウスさんが言ってる馬車と轍の関連。 これも同時期に答え合わせが出来れば(子爵の持ち物だとして)良いかなって。 因みに戦闘行為は敵NPCとは全部当たるんだろうか。 個人的にはなんらかの突発的事項が起こらない限りは、子爵とエリスリシアかな …と思うんだけど。ああ、そうすると逃走防止も考えておいた方が良いね。 因みにジルベルは絶対に当たらずとも、戦闘は回避可能かな…と見ているよ。

  5. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    情報屋のルチルだ。よろしく。 PL情報も含むがアーギスの推理は的中していると見ていいだろう。 高級馬車の追跡、証拠の確保に加えて他副産物としてレギンレイヴ侯爵やポルフェダー子爵の関わっている悪事の証拠を暴き出し、下手人を捕まえる事が目標になってくるだろうね。 ジルベルとポルフェダー子爵がどの程度共謀しているかは不明だが、引き摺り出した証拠が多ければ多いほどポルフェダー子爵を庇い立てする理由はなくなってくるだろう。 だから屋敷の方も踏み込むつもりでいる。 加えて個人的に思いついた懸念だが。 告発したらジルベルが証拠隠滅に動く可能性も否定できない。サウンドボマーやらでギルドの外から告知するとか、一部のメンバーでジルベルと対面して全ての証拠を即座に隠滅できないと仄めかすのも手だろうか。 それとジルベルが脅しているのはさっさと適当な下手人を引き渡させるためだとは思うが、脅しを強めるために手を出したり内部の人間が早まった行動をやりかねない。 とは言えのこのこ中に入った者を素直に返してくれるとも思えないし、相手に証拠隠滅の時間を与えないためにもさっさと調べていくしかないだろうが。 >戦闘 やるなら来世の栄光幹部の殺害に関与しているポルフェダー子爵かエリスリシアの確保を目的とした戦闘になるね。 ジルベルとの戦闘は避ける方で同意だ。吸血屍陸戦隊の数が多すぎる、手を出したら職員や冒険者の犠牲はまあ避けられないだろう。

  6. No.6

    えっと、実は「来世の栄光」でしたか・・・。 その、宗教組織なのでしょうけども、私はどういったところなのかほとんどわかっていません。 過去の報告書でも時々出ているようですし、私が見ていなかったということもあるんでしょうけども・・・。 その、つまり・・・。 「来世の栄光の幹部候補が殺された」からといって、なんでメドゥの指先のジルベルが来ているのでしょうか・・・。

  7. No.7

    失礼しました。 幹部候補ではなく幹部でしたね・・・。

  8. コルネリウス・アーラ

    >『来世の栄光』 ええと、そうですね。私も調べている最中であまり詳しくはありませんけれど…。 まず、美青年・美少女連続失踪及び死体損壊事件についてレギンレイヴ侯爵領周辺の小領地で起きていること。 その事件に『来世の栄光』が関与しており、『来世の栄光』の教祖が『青の親指』グリゼルダである可能性が示唆されていますね。 ポルフェダー子爵とジルベル達の関係が繋がった詳細ついては私も解りませんけれど、現時点で協力関係にあるのかと思いました。 レギンレイヴ侯爵の指示と『来世の栄光』に対しては個人の稼業などの事情などから良く想っていないようですし、自身の目的の為に狂言で事件を起こすことにジルベルが協力しているという形なのかと思いますが、あっているでしょうかね…?

  9. ナタリア・フィッツジェラルド

    ヒーラーのナタリア・フィッツジェラルドだ。宜しく。 事実の証明に関しては、何がしかの計画書や指示書の掘り出し然り残留思念反応然り、手は他にもありそうだ。 残留思念反応という曖昧というか主観論に近しい概念だと、推理の為の足掛かりという意味合いが強いが。 逃走防止にはアイアンウォールなり、被疑者捕縛も兼ねて光縛封の設置が有用そうに思えるな。 あと、グレイハーツの懸念における、証拠隠滅の為に告発者を暗殺というのも射程に難ありだがスケープセイントで肩代わり出来ないかとも思っているよ。

  10. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! さて、どう動くかはまだ検討中だが何かやって欲しいってリクエストがありゃ応えるぜ!!

  11. キオルティス

    あと少しで出発だね…。相談は進んでないけど、どうなんだろう。 個人的には隠密裏に子爵邸に忍び込もうと思ってるよ。 書類関連なんかの動かせない事実を突き留められれば…と。 その際にペアを組んでより隠密性を高めたり、子爵たちの注意を 部屋外に向けたりしてくれる人が居ると、捜索範囲が広がるかな。 一緒に背後を埋めつつ、臨機応変に子爵やエリスリシアの誘導とか 逆に表で騒いで貰ったりとかして貰えれば嬉しいかな、とか。 因みに俺としては現状の人数なら、今回の役割配分は ・子爵邸忍び込み/証拠探し ・子爵邸前誘導/逃走防止 ・ジルベル対応/ギルド内誘導 ・『来世の栄光』幹部現場検証/子爵邸増援 …こんな感じなのかな、って思ってるけれど、どうだろう。 勿論、アーギスさんにも協力して貰う前提でね。

  12. ヴァン・ローラント

    >屋敷への侵入と陽動 アーギスに表で騒いで貰って、その隙に入るとか? 「街にゾンビの集団がいるとはどういう事だ! ここの領主は一体何をしている!?」 とか言いながら行けば、エリスリシアって奴は外におびき出せそうだが…。

  13. キオルティス

    >ヴァンさん んー…普通の領内ならまだしも、現在の子爵領の在り方的には それって難しいんじゃないかな。 逆にアーギスさんが御縄だったり捕縛でもおかしくないかな、と。 それをやるならアーギスさんが『全くの領内関係者でない』という 確固たる証拠が必要になって来るかな…って思うけど…考え過ぎかな。

  14. コルネリウス・アーラ

    時間が空いてしまいすみません。もう出発間際なのですね。 目標についてはルチルさんの仰る事と同じ認識です。 流れの確認なのですが、ご意見や発言をざっと読み返しまして ・子爵邸に忍び込み情報収集 ・現場を訪れ証拠集め ・ジルベルと接触して証拠隠滅を防ぐ ということで大丈夫でしょうか? 時間が掛かればそのぶんギルド側も危険が増しますから、これらを分担という認識で良いか確認させてください。 今の所私は現場で証拠を探そうかと思いますが、ぎりぎりまで調整はしますね。

  15. コルネリウス・アーラ

    連投すみません、急いで見落としましたがキオルティスさんが分担についてすでに触れてくださっていましたね。 大体の認識は同じかなと思いました。 そして子爵邸組と現場調査組が情報収集完了後、子爵邸に突入するにせよ、どこかで情報共有と摺合せがあった方が良いかもと思いました。 流れとしては ①子爵邸調査・現場調査で分かれる ②情報共有 ③子爵邸へ踏み込み という感じですね。ジルベルへの接触をどこに入れるかと、穴などがないか確認とすり合わせをしたいです。

  16. キオルティス

    俺なら…ジルベルへの接触は子爵邸踏み込みと同時にする…かな。 同時にする術としては閃光塗弾を踏み込み側が上空に上げる、とか? >情報の共有 それこそアーギスさんに中間ポイントで中継基地役をして貰うのはどうだろう。 何処かに場所を作って、わざわざ集まっての情報開示で時間をロスするのも 今回の場合は痛いもんね…ギルド内部の人たちのことを思うと。 あとはアーギスさんとそれぞれの行動先にテレパス1つって割合も有りかな。 メモ書きなんかでも良いと思うけど。

  17. No.17

    申し訳ありません。 間が開いてしまいましたね。 まず簡単に私が行うつもりの動きだけ。 第一に現場の確認、次に確認したい事があるのでジルベルの元に向かおうと思っています。 テレパスは用意しておきますね。 タイミングは単純に○○時にというように時間を決めれば良いかなと思います。

  18. ナタリア・フィッツジェラルド

    一気に相談が進んだな……やるべき事のピックアップにも感謝だ。 手短になるがとりあえず、どれを選ぶかになれば私は先述の通り残留思念反応と資料検索を駆使して子爵邸に忍び込んで計画書や指令書、手紙といったような本事件と関係ありそうなものを探し出したい。

  19. ヴァン・ローラント

    あー、変に騒ぐと逆にやられるのか…。流石にそれはダメだからやめとこう。 俺は現場の確認と、出来れば遺体の状態も見て見たい。その後合流して情報共有だな。

  20. コルネリウス・アーラ

    そうですね、ロスをなるべく減らして時間短縮するなら、現場調査班の一部の方→屋敷踏み込み、屋敷調査の一部の方→ジルベルというのも短縮になりますが、時間がないのでこちらの分担が難しい場合はアーギスさんに協力頂いても良いかも、と思いました。 私も現場調査後にジルベルの方へ向かう予定です。

  21. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    子爵邸への踏み込みは合流もしくは情報共有後の流れなら、最初は子爵邸の潜入へ向かおうかね。 栗鼠も使って子爵邸の戦力も調べておこうと思うよ。 その後は踏み込みと確保に回ろうかと。 >情報共有 時間短縮にアーギスの力も借りる方向で異論はない。 連絡手段として栗鼠を伝令役に使うようにしよう。

  22. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    遅くなっちまってすまねぇな。 俺もキオルティスと一緒に子爵邸に忍び込んで証拠を探してくるつもりでいんぜ!

  23. キオルティス

    >ハヤトさん じゃぁ、久し振りに共闘らしい共闘だね!嬉しいよ。 お互いに証拠集めに全振りしそうだけど、外との情報伝達はどうしようね。 どちらかの汎用スキルの1つを捨てて、テレパスに変えるのが安心、かな?

  24. キオルティス

    連投ゴメン。 >ハヤトさん えと、俺たちは2階なり何なりからでも入れるし、上から制覇してく?

  25. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    >屋敷の踏み込み 恐らく、ここで戦闘になる可能性大だがここが詰め切れてないように思えたのでこちらの行動予定を。 一番重要な子爵の確保を優先して動くつもりだ。 また、人数を分ける上に数は向こう側が多いから、大手を振って正面から向かうよりシーフでエリスリシアや傭兵達を避けて取り押さえに行った方がいいかもしれないね。 思いの外強くても全員でマークすれば誰かが子爵を戦闘不能に追い込む確率は上がるし、雇い主を先に確保すれば傭兵の戦う意義を失くす方向に持っていけそうだ。 後、シーフ陣が子爵の確保前に家探しをやるって事でいいんだよな? ハヤトかキオルティスのどちらかがテレパスを持って行くなら外用にテレパスを所持していこうか。 アタイ自身は発見リスクを極力下げないと直接侵入は難しいしね。

  26. キオルティス

    短期間の書き込み、申し訳ない。 >屋敷の踏み込み そうだね、ルチルさんの言うようにシーフが隠密裏に素早く 子爵の取り押さえが出来れば最高、だね。 で、そこに懸念点が1つ。 エリスリシアの行動…これが引っ掛かってね。 彼女の立ち位置と身柄、演技力なら、子爵から情報が漏れるなら 躊躇いなく子爵に剣を向けるんじゃないかってコト。 彼女の立ち位置は現時点で子爵の補佐…と言うか子飼いに徹しているけれど 本来なら指先の構成員だし、ちょっと気に掛けておいた方が良いのかな、と。 まぁ、侯爵の信仰やエリスリシアが子爵邸に来た経緯が分からないから 何とも言えないんだけれど、ちょっと不安な気もしないではないね。 一応、捕縛後の子爵に、何れの機関からもちょっかいは出せないよう 1人以上は子爵保護としておくに越したことは無い…って感じ? まぁ『残る資料』『残る証拠』で子爵や子爵+侯爵の関係性や取引を 確りと抑えておけば、大したことじゃないのかもしれないけれど…

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0