【紫華】小さな恋の花咲く季節 ‐序‐

弓月 蒼

コメント 13

シナリオID:1619

オープニング

●紫水晶の家令長
 家臣団、と言う組織に於いてその全体指揮者と呼べる業種。
 家令長とは、即ち家内の執務管理総責任者と称して決して間違いではない。

 侯爵以上の高位貴族であれば、その家の家令長に求められる技能は非常な多岐に渡り。
 もしもその有能さを端的に評するなら『万能』と言う言葉が最も近しいと言える。

 当然そうそう代わりの効く存在ではなく。老齢を迎えた際には引継ぎに要する膨大な時間。
 加え次期家令長への十分な指導を必要とする。後継者の見極めもまた家令長の重要職務だ。

 それらを、家臣団への指示。進捗把握。新規課題の抽出。主人の心身のケア等々等々。
 挙げれば切りがない無数の業務と並行して行うのだから、その立場にはある種の絶対性すら伴う。

 家長として、領主として。圧倒的権力を有する貴族達が時に頭が上がらない相手。
 それが名家の家令長であり――――今年70を数える『紫水晶(ラズベリル)』侯爵家家令長ストレイン。

 彼もまた、そういった意味で非常に優れた人物であった訳だが――――しかし。
 ストレインには自他共に認める致命的な欠点があった。そう、孫娘に駄々甘だったのである。

●紫の君の悩み事

「……ふぅ」

 瞳を伏せ、枯れ葉そよぐ彼方を見つめ憂愁を帯びた嘆息を溢す。
 こういった光景が、あたかも一枚の絵画の様になる人間と言うのはそうそう居る物ではないが。

 学園が誇る第五学年の優等生。『紫の君』クリスタリア・ラズベリルと言う女生徒は。
 例外の最極北と言える立ち位置に居る。何せ、その美貌で知られる侯爵令嬢である。

 才色兼備とは彼女の代名詞であるとすら言え、普段は笑顔を絶やさない人当たりの良さ。
 学園内最上級の成績と家格を誇り、信奉者の数は尽きることを知らない現世救済の美の女神。

 ――――とは、彼女が擁する貴族の共同体(サロン)『百合園会』所属の下級生の言であるが。
 そんな世迷言を語る貴族令嬢が存在する程の人気を誇る以上、その様は一寸した噂になっていた。

 即ち、恋話(こいばな)である。
  
(やっぱり例の――――)(――――そんなまさか――――)

(でも或いはその方がお姉様らしく――――)(――――いけない、いけないわそんなの)

(例えそれが幸せでも――――)(国が――――)(火遊び――――)(まるで戯曲(オペラ)――――)

 貴族のご令嬢などと言っても年頃の娘。それも敬愛する憧れのお姉様の恋話となれば。
 転がりに転がって原型を留めなくなろうとも止めどなく加熱するのが世の常、学園の常。

 さて、そんな話は今のところさて置き。此度の仕事の依頼人こそが。
 件の御令嬢。物憂う『紫の君』その人であったことは、果たして幸か不幸か。

 学園内での局地的注目度は――――学園の個人が出す依頼にしては、非常な物がある訳であるが。

●幼馴染みの初恋

「この娘は1つ下の幼馴染で、リオネスと言います。リオネス・ヴェンルーダ。
 当家家令長、ストレイン・ヴェンルーダの孫で、ええと……所謂、箱入りなわけなのですが」

 学園内五学年第三教室。放課後の誰も居なくなった部屋でラズベリルが差し出したのは。
 栗色の髪の、素朴と言う表現が似合う可愛らしい女性の肖像画である。

 それを見せられた冒険者達に、何処となく嫌な感じの空気が流れて行く。

「先日、当家の家令長の生誕パーティの席で、出入りする商家の御長男に口説かれ……
 まあ、有り体に言ってしまいますとすっかり舞い上がってしまいまして。

 ええ。少々揉め事に発展しているのです。と言うのも――――」

 次に差し出されたのは王都以南の小さな地図。『紫の君』はその一部を指さし続ける。

「その商家、ベルゼン商会は隣領。バルヴィック侯爵領の御用商人でもあるのです。
 皆様も御存知の通り、複数領を跨ぎ商売をする商会は珍しくもありませんが……」

 その長男となれば次期商会長。隣領に拠点を置く商家の、である。
 そんな人物が軽はずみにも、他所の領の家令長の孫を口説くなど有り得る話か。

 おまけに、隣領のバルヴィック侯爵家は同じ貴族派と言えど。
 そもそもがラズベリル家は穏健派の重鎮で、バルヴィック家は過激派の筆頭である。

 学園で『白銀(クラティアス)』に穏健派筆頭の『夜鷹(ファルゲン)』が協調姿勢を示した結果。
 穏健派と過激派は関係悪化を余儀なくされている。隣領領主の評判は、悪くなくとも良くもない。

「……ただ、今の時点でベルゼン商会に否があると確定した訳ではなく。
 もしかしたら純粋に好意で以て声を掛けた可能性も零ではありません。ええ、ありませんとも」

 こくこく頷くその様は小動物的な可愛らしさがあるが。
 逆説、そうであれば良いと念じているかの様で。冒険者目線では世情はなかなか厳しい。

 何より貴族ではないが貴族に極めて深い関りを持つ家令長。その孫と言うのが絶妙に苦しい。
 立場だけならほぼ準貴族である。理性的な人間なら危ない橋が過ぎると判断するだろう。
 
「と言う事で、皆様に事態の調査をお願い致しませんでしょうか。
 勿論、当面は当家領内に滞在頂いて構いませんし、何であれば私も同行致します。

 御曹子の悪意の有無。そしてもし、悪意があった場合。可能であれば確かな証拠を探して下さい」

 ベルゼン商会が『紫水晶』の領地へやって来るのは7日に1度。
 長男との対話の時間を設けることも可能だとクリスタリアは掌を合わせて告げる。

 その様は、確かに幼馴染の小さな恋を案じる可憐な貴族令嬢と受け取れる物だったが。
 しかし果たして。王国高位貴族が2家も関わる仕事に――――

 ――――未だかつて。真っ当な物が有っただろうか……?

解説

 大・丈・夫、王国貴族からのお仕事だよ☆ ●成功条件  ベルゼン商会御曹司の素性調査を達成する。 ●失敗条件  クリスタリアが素性調査をしている事がリオネスにバレる。 ●『紫の君』クリスタリア・ラズベリル  『紫水晶』ことラズベリル侯爵家の長女。パンクリアース学園生。  第五学年の優等生として知られ、貴族令嬢のお茶会『百合園会』の主催者を務める才女。  尚、生粋の高位貴族の為、権謀術数陰謀策謀の類には非常に高い適性を見せる。 ●『紫水候』オルジェント・ラズベリル  クリスタリアの実父であり現『紫水晶』の当主。55歳。  長く子宝に恵まれなかった為、念願の子であるクリスタリアとテオドールを深く愛している。  が、それはそれとして敵対者には一切容赦呵責を憶えない王国高位貴族らしい高位貴族。 ●テオドール・ラズベリル  クリスタリアの弟であり次期家督継承者。14歳。  穏やかで礼儀正しくやや消極的な少年。若干姉信仰(シスコン)を拗らせている。  生誕パーティには、習い事の都合で参加出来なかったらしい。 ●ストレイン・ヴェンルーダ  没落した王党派貴族の家、『薬師』ヴェンルーダの末裔。70歳。  故郷を失ってよりラズベリルに拾われ、以後庇護下に置かれている。   オルジェントに忠誠を誓い、ラズベリルの家臣団を纏め上げる優秀な家令長。 ●リオネス・ヴェンルーダ  没落した王党派貴族の家、『薬師』ヴェンルーダの御令嬢。19歳。  父親が早逝している為祖父と母親との3人暮らしだが、母親は年に2カ月しか家に居ない。  1歳差の幼馴染であり昔から大変仲が良い。とは、クリスタリアの弁。 ●ベルゼン商会御曹司  コーライト・ベルゼン。22歳。  『迅雷侯』バルヴィック侯爵家の御用商人”ベルゼン商会”の次期会長。  と、目される若き商人。弁舌滑らかにして笑顔も爽やかな好青年。  7日に1度ラズベリル侯爵領を訪れる。主な取り扱いは香辛料や酒類などの嗜好品。 ・ラズベリル家家臣団  侯爵家というだけあってメイド、秘書、執事、庭師、家庭教師、料理人、護衛騎士。  と、貴族の家が備える家臣は一通り屋敷内に滞在しています。   ●注意事項 ・タイムリミットは特に有りませんが、長引く程失敗リスクは上がります。 ・誰に、何を、どういった意図で尋ね、どんな文言や証拠を引き出すかが重要です。 ・クリスタリアが同行している為、彼女を動かして何らかの譲歩や情報を引き出す等も可能です。

マスターより

 47度目まして。冬はシリアス&ダークと一緒にやって来る。来た。弓月蒼です。  学園で有名な御令嬢の実家で何か起きている様です。さあ、冒険者の出番だ!  尚、当シナリオは4連作の1作目ですがどこからでもどなた様にもご参加頂けます。  ただしその間得た評価。積み重ねた物。人物の立場や心情。国家の未来や展望などは、  取り返しがつく物ではありませんので、どうぞ予めくれぐれもご了承下さい。    パンクリアース学園生は、聴講生を、便利に使う事を憶えた!

リプレイ

●紫水晶の庭

「折角の機会だ、恋の話をさせて欲しい」

「良いですね……!」

 概ね、全ては其処から始まった。始まった段階では上手い話の運びだと思ったのだ。
 自らの恋愛について語れば自然と聞き手も、となる。其処までは確かに間違いなかった……が。

「あの日のことは忘れもしません。
 私はお祖父様のお誕生日という事もあって少しはしゃぎ過ぎてしまい……」

 ラズベリル侯爵領に入って丸2日。初日は当主であるオルジェントとの挨拶だけで手一杯であり。
 翌日クリスタリアに交流の為の茶会を開いては貰えないか。との申し出に快諾を得てより数時間。

 ほぼ初対面の相手であるにも関わらず、クリスタリアの友人を名乗ったのが余程効果的だったのか。
 きらきらした瞳で想い人について語るリオネスの言葉は最早誰にも止められない有様だった。

「コル様はベランダで私の手を取ると満天の星空に例えて人の出会いを奇跡と仰られました。
 幾多の出会いが奇跡であるなら、如何なる縁も運命に他ならない。出会うべくして出会うのだと」

 徐々に距離を詰めていけたら、と思っていた『橙の星』コルネリウス・アーラも。
 相手の出方を見て立場を汲み取ろうと考えていた『蒼玉の騎士』シルヴィア・A・カペルも。

 恋を闇夜の洋燈(ランタン)に例える『ロモズ歩兵団遊兵8番隊長』アウレーリア・フォン・ネーベルベルクも。
 よく見知った幼馴染である筈の『紫の君』クリスタリアに至るまで、淑女が見事に揃いも揃って傾いでいた。

 この熱量が一体何処から湧いて出てくるのか。尽きせぬ語彙は終点を知らぬシグモルの火の如し。
 炎には一家言あるアウレーリアが持ち寄った蜂蜜茶を勧めればお礼と共に口を付け。

 少なくともその間は会話が止まる辺り当人は普段と変わらないつもりなのだろうが。
 隣の友人(クリスタリア)へ視線を向ければ、困った様な微笑みで首を振るのでやはり舞い上がっているのだろう。

 しかし彼女が舞い上がる幼馴染を前に困った顔をしていられたのも、此処までだからお茶会は分からない。

「そういえばクリスタリア。これ。妖精から貰った砂糖で作ったんだ。
 リカーと一緒にシャルガネの梅に漬けておけば年越しの頃には梅酒になる筈だから……」

「……はい?」

 自らは語るべき恋の話も無いと、聞き手に徹しながらお茶を嗜んでいた『紫百合の剣』海神・江流。
 彼が態々茶会の席で対面のクリスタリアに差し出したのはいわゆる氷砂糖(クリスタルシュガー)である。

 ――――勿論。件の紫水晶(ラズベリル)の姫の名が"玻璃"を意味する事は言うまでもなく。
  
「クリスタリアが20歳になった頃に梅酒として楽しめる筈だから、それでお祝いできるといいね」

「――――!!!」

 差し出された贈り物を受け取った『紫の君』の白磁の首筋が目視出来る位朱に染まった。
 髪の陰に慌てて表情を隠すも。良くも悪くも泰然を常とする侯爵令嬢らしくもなく。

 そんな仕草を見たリオネスが、驚いたように瞳を瞬かせる。
 概ね、何とも形容し難い笑いを浮かべた淑女一堂を前に、今度はクリスタリアの逃げ場がない。

「嘘、あのクリスが……? 凄い、学園で良い出逢いがあったのね?」

「ち、違、違います! リオ、本当にその、そういうのではなくて! エル様も! 何か言って下さい!」

 少なくとも、リオネスが本気で驚き、そして一方で幼馴染を祝っているのだろうことは。
 他人事とはなかなか言い難いシルヴィアからしても洞察するまでもなく。
 
 果たして人の事は断じて言えないコルネリウスですら初恋強い……以外の感想が浮かんで来ない。

「……わらわは受けるべき仕事を間違えた気がする」

「奇遇だね、ボクもこれちょっとどうしようかと思っていたところ」

 壁の花ならぬ良い香りがする森人(エルフ)という構造体(オブジェクト)と化した。
 『極北でも稀なくさい奴』ク・サーヤ・クッセーワが終わりなき恋話(こいばな)に視線を虚ろにさせると。
 
 次に実家へ帰ったらという憂鬱な未来を思い出した『妖精の仕立て屋』エルゼリオ・レイノーラが頷き返す。
 聞けば聞くほどエア恋人についてこの熱量で語れる気が微塵もしない。

●裏と表と裏の裏

 個人として接する限りにおいて。リオネス・ヴェンルーダはやや夢見がちな所はあるものの。
 温室育ちの箱入り、という環境が正しく作用した少々度を過ぎた善性の人物のようだった。

 彼女は疑う事を知らず言葉を言葉の通りに汲み取って良い様に解釈する。
 籠の鳥であれば愛らしくもあるだろうが……――――貴族の傍で生きるには余りに危うい。

「まあ、しかし。それはそれとして」

 他の面々よりしばし遅れて紫水候の領内に踏み入った『黒い浮気者』ことキーゼが独り言ちる。
 『紫の君(クリスタリア)』の了承を経てオルジェントとの面談を要望したのものの。

 既にある程度の目星は付いている。故に、余計気になる事情が増えたのが難点ではあったが――――

「そちらはお茶会にも出ていないと聞きましたが?」

「私には私の都合がありますので。依頼人の了解は得ています」

 同様に、オルジェントとの対話を求めた『誓約の剣』Alexandra・Hexe・Claudiaはと言えば。
 状況の概要を把握次第まず取った手段が彼女の主へ文を認める。という物だった。

 手紙を出したいとの要望に応じた家令長ストレインは、Alexandraが見た限り誠実そうな老人に見えたが。
 しかして場所が場所である。過激派の筆頭として名が挙がる『狸』こと―――迅雷候バルヴィックの隣領。

 事が"このまま何事もなく"進むとは思えない以上、信頼出来る相手との糸は繋いでおきたい。
 それは或いは――――同じ過激派貴族である彼女の主が世情を把握出来るようにという配慮でも有ったが。

「旦那様がお逢いになられると」

 厚い扉を開きストレインが両名を招く。紫で染められた絨毯の上で豪奢な椅子に腰掛ける壮年の男。
 『紫水候』は、いわゆる美丈夫がそのまま歳を重ねた様な華のある貴族である。

「無作法ながら失礼します。此度の一件、お聞きしたい事と、お耳に入れたい事があり」

「君の事は私も知っている、冒険者キーゼ。『校長(ジルワード)』とは長い付き合いでな」

 返った応じ。貴族の情報網の意外な確かさに視線を伏せるも、その位はして貰わなくては困るとも。
 一部悪目立ちする者が居ると言え、高位貴族は王国(このくに)の屋台骨だ。

 仮にもヒト族最大の国家中枢だ。当然の話ではあるが、無能揃いの訳がない。

「では、凡その状況は把握されているとの前提で――――『狸』の狙いはご存知ですか」
 
「隣領の御老人か……勇敢な御仁ではあるが、昨今は北にご執心のようだな」

 やはり、子爵令嬢の一件は『学園』絡みの醜聞の為だろう。情報の伝達速度が遅い。
 冒険者側が握っている情報と貴族社会で流れているそれとの間に流度の差がある事は漠然と分かっていたが。

 それが政治力の差だとするなら。『白狐』の情報統制能力は相当な物だが。
 となると『貴族派』が、『王党派』が秘する王族よりの預かり物について全く知らない可能性は有り得る。

(……これは、なかなか博打になりますか)

 視点の違い故に、実のところ比較的堅実な手を打ってきた彼にしては。その情報開示は非常に危険な一手だ。
 けれど、それを踏み越えなければ『狸』に先じる事は難しい。

「『秘文』と呼ばれる書類があります。古く『王党派』に預けられたというそれを『狸』は集めている」

 それは、『紫水候』にとって。本来知り得べからざる――――――――

 ――――

 ラズベリル侯爵邸、主にお茶会が開かれる中庭を一望出来るベランダに、線の細い印象の少年が居る。
 淡く青い髪がクリスタリアに良く似た次期『紫水晶』後継者。テオドールと言う。

「何か習い事をしてるんですか?」

 問うエルゼリオに首を傾げる様は幼い。主だった面々がお茶会へ出向く最中足繁く通った甲斐あって。
 最初は緊張していたテオドールも、最近は日常会話位は遠慮なく出来る様になっていた。

「笛を。父上は同じ楽器なら琴の方が受けが良いと仰られるんですが……」

 何事も、先ず社交界ありき。同じ貴族の家とは言え親の育てる方針の差異だろう。
 其処まで政争にどっぷりではないレイノーラの家とは、流石に侯爵家は何もかも違う。

「では、お父さんの方針に抗って笛を?」

「姉様が。僕には笛の方が似合っていると」

 はにかむように微笑む様には、血筋だろうか。思わず目を惹く可憐さがある。
 もしも学園に入っていたならさぞ話題に上がったろう。と思う一方で、それが向かない事も分かる。

「それで誕生日のパーティより習い事を優先したんだ」

「あ、それは違います。その日は、予定では姉様が帰っていらっしゃる筈で……」

 照れた様に視線を伏せるテオドールを見て。なるほど、と末っ子であるエルゼリオは大きく頷く。
 確かに、自分の希望を後押ししてくれた家族に、努力の結果を見て貰える機会が有れば。

「遅れてでも出られなかったの?」

「姉様が家に着くのが遅れてしまったので、準備をそれに合わせていたらつい」

 聞いたところ過失は無く。今回の一件には無関係そうに見える。
 分かったことは彼が心から姉であるクリスタリアを慕っているということ。

 そして、彼がどこからどう見ても、貴族社会という"魔窟"と相性が良さそうに見えないということだ。
 
(……心配だなあ)

 自分なら、この家につけ込むなら彼を狙う。――――彼では駄目な理由がある、という事か。

 ――――

「『薬師(ヴェンルーダ)』の家系、とお伺いしたのですが。『薬師』とはどんな家だったのですか?」

「家は没落していますので、詳しくは……始まりの百家の末席に当たる古い家とは聞いています。
 曽祖父がご禁制の品を取り扱って家を傾かせた、なんてお恥ずかしい話も付いて来るのですが」
 
「しかしストレイン様はとても優秀な方だ。いつからラズベリル家にお仕えに?」

「母が結婚する前に此方に招かれたと聞いていますから……もう、40年近く前になるでしょうか。
 私は此方で生まれ育ちましたので。仕えているという感覚はあまり無いのですけどね」

 アウレーリアの問に何度か頷きながら応じ、シルヴィアの言葉に首を傾げる様は小動物めいて愛嬌がある。
 こういう人物(タイプ)が好みだと言う男性も、恐らく居るに違いない。

 ただ――――どうだろう。彼女の話を聞く限り件の御曹司が家令長の誕生パーティに訪れたのは偶々で。
 元々侯爵家出入りの商人としてはリオネスとは面識があった様だ。となると一目惚れとは言えず。

 話を笑って聞きながらコルネリウスは考える。この状況は、何処と無く不自然だ。
 何かが噛み合っていない感触はあるものの、何処がどう不自然なのかが分からない。

「……そう言えば、クリス……タリア様は何時からあんなことに?」

 恐らくは本来そちらの話がしたくてうずうずしていたのだろう。満を持してのリオネスの問に。
 アウレーリアが面白がるように声を潜めて応じる。

「気になられます? なられますよね、此処だけの秘密ですよ?」

 目配せを受けたシルヴィアが笑いの色を浮かべ仕方ないと席を立つと。
 当時は学園生でなかった事もありその辺りに疎かったコルネリウスも思わず耳を澄まし……

 ――――さて、しかし至極当然のように、幼馴染が興味に惹かれ内緒話に興じるのを。
 中庭へ続く通りの陰から確認だけはしているクリスタリアである。

「良いのかい、混ざりに行かなくて」

「リオとは、これから先幾らでもお話出来ますもの」

 あっさりと応じたその声に動揺の色は無く。そこには確かな信頼関係が有るように思える。
 思わず瞳を細めたシルヴィアに、紫の君が小首を傾げ問いかける。

「カペル様こそ、良いのですか。私の相手などしていて」

「以前伝えた通りだよ。私は君を必ず守ると決めていたのに、守り切れなかった。
 君の涙を見て思ったんだ。君を助けたい。家の派閥は違えども関係なく話し合える友で居たいと」

「……救われた事を忘れた日はありません。御恩は、返さなければと思っていました。
 ですが私は、そのお言葉を本気にしても良いのでしょうか。私は『貴族派』の中核貴族なのですよ」
 
「ああ、そして私は『王党派』の侯爵令嬢だ。互いに、家を背負ってはいる。
 けれどだとしても。どうか友人として君を守らせて欲しい。せめて――――」
 
 ――――学生の間だけでも。と、続けようとした言葉を。白い人指し指が繋ぎ止める。

「お気持ち確かに受け取りました。であれば、私が何故断ることが出来ましょう。
 互いの心が互いを裏切らない限り――――シルヴィア様。貴く気高いカペルの蒼玉」

 憂いの滲む微笑みに。なるほど、『百合園会』に信奉者が増え続けるのも頷ける。
 こんな、物語に描かれる姫君の様な儚い微笑を向けられれば。思わず剣を捧げたくもなるだろう――――と。

●迅雷候の御用商人

(――――『秘文』は文字通り。その存在すらが秘匿事項であった訳ですか)

 先日の『紫水候』とキーゼとの面談は、結局十分な収穫が得られとは言い難い結果となった。
 そもオルジェントが『秘文』なる物の存在を知らなかった以上、所在を知る者を把握している筈も無い。

 しかし、同席したストレインから"そういった物が存在する"と確約を受けられた事は大きい。
 即ち『薬師』の家系にはその物品の情報が伝承しており、かなり高い確度で実在を確信している。

 或いは――――何処かの時代までは『秘文』を有していた可能性すらある、という事だ。
 流石にそれ以上突っ込んだ話を外様の、それも冒険者に対して開示する事は無かったが――――

(派閥毎の情報の断絶具合を見るに。迅雷候の元には『貴族派』と『王党派』。
 それぞれの情報が相当な範囲で揃っているとしか思えない。各派閥に内通者か、或いは……)

 恐らく。全ての事情を把握しているのは『紅百合(ダリアゾルフ)』なる家系に連なる者だけなのだろう。
 脳裏に今の所関係を隠し通している隻眼の男が一瞬過ぎるが。あれが無料で情報を売る人間とは思えない。

 迅雷候なる人物のこの動きの速さ。あともう少し、と言う手応えがある。
 ――――何か、余程貴族社会そのものに対し都合な真実が有る。その突端にまで、手が掛かっている感触が。
 
 ――――

“『迅雷』及び『夜鷹』関係人物との近況についてどの程度知られていますか”

 キーゼと同席したことで、"秘文"なる未知情報について知ってしまったAlexandraだが。
 それと同時に尋ねた『紫水候』が知る『迅雷候』なる人物像が噂に聞く"狸"と噛み合わない。

“厳格にして血気盛んな老将。王党派と貴族派が武力衝突せず済んでいるのは候の働き在ればこそだろう”

 ――――少なくとも。過激派における人望は大した物だという事は理解出来た。
 恐らく、同過激派に属すと聞くコーニッシュ伯にその事を伝えても同意が返るだろう程に。

 一方で、彼女の主は件の人物に決して全く良い感情を抱いていないと聞く。
 北方辺境伯領で乱を起こしたと言う“メドゥの指先の関係者"がイコール“狸"であるのだとすれば。

 風評が誤りであり、恐らくは彼女の主の人を見る目が正しいのだろう――――と、思うが。果たしてどうか。
 それは希望的観測ではないか。物事を正しく客観視出来ているか自信が持てない。

「少なくとも、『夜鷹候』については風評と人物にここまでのズレはない……」

 それが自分が彼の為に出来る事と信じ筆を取る。
 『過激派』貴族は世情不利に置かれている。誰より早く情報を掴み、危機には事前に手を打たなければ。

 ――――

「まだ若いのにやり手ですよね」

「そうだねえ、少なくとも商売の手腕は確かだ。少しばかり軽く見えるのが玉に瑕だがね」

「最近何か変わった所とか有りませんでしたか?」

「いや? ああ、香水が欲しいと言われて店を紹介した位かね。まあ互いに商売人となれば良くある話さ」

 エルゼリオとアウレーリアが態々下町まで降りてコーライト・ベルゼンの情報を集める一方で。
 外に出ている面々に代わって屋敷内での地道な情報収集に精を出していたのがサーヤである。

「ふむ、品物は信頼できるものの人物としては何を考えているか良くわからない所がある……と」

「そうそう、いつもにこやかで人当たりはとても良い子なんだがね」

「お、芳香エルフの嬢ちゃん。少し浴室でじっとしてて貰えるか」

「仕方ない、任せておくが良いのじゃ」

 一つ人より良い匂い。例え何だか都合良く使われている気がほんのりしたとしても。
 使える物を使うことで人間関係が円滑に回るならサーヤは本望なのである。地味に情報も集まるしな!

 ――――

 そうして日々は矢の如く過ぎ行き、各人がそれぞれに目星を付けて人物像を追いかけた当人。
 コーライト・ベルゼンが屋敷を訪れる日がやって来た。とは言え、彼はあくまで商人である。

 普段であれば当主が顔を合わせる事などなく。家令長のストレインが対応して終わり。
 精々が新商品に対するコーライトからの商品説明(プレゼン)が行われる程度であり――――

「……あれ。僕何かしちゃいましたかね?」

「いえ、私も花を扱う商売をしているもので。是非腕利きの商人と聞くコーライトさんにお話伺えればと」

「僕はただの付添いです」

「ボクは折角友人の家に滞在しているのでご挨拶位しておこうかなと」

 コルネリウス、キーゼ、エルゼリオに囲まれた青年は見るからにここから逃げたい感を出していたが。
 どうも冒険者達がそれぞれ自由に動いた結果、孫娘(リオネス)の初恋は確り祖父(ストレイン)に伝わったらしく。

 助けを求める様な眼差しを隣領の御曹司が向けた事で、有能家令長は全く取り付く島もない。

「商売というと多くの方と縁を繋ぐことになると思いますが、何かコツとか有るのでしょうか?」

「コツ、と言う程ではありませんが……出来るだけ相手が何を求めているかを考えるようにはしていますね」

 主に、コルネリウス主導で始まった会話は状況(シチュエーション)こそやや針の筵であるとは言え。
 流石に商会の次期会長と言うだけあり、その弁舌は澱みもなければ滑らかなもの。

 観察に徹するエルゼリオからしても。その言葉に嘘偽りは無さそうだと思える程。
 しかしコルネリウスの誘導によって話がストレインの誕生パーティに及ぶと。少し雰囲気が変わって来る。

「ヴェンルーダ氏の誕生日パーティにはどういった経緯で参加される事に?」

「ああ、それは本当に偶々です。その前の週に商売に来た時に話を小耳に挟みまして」

「ん゛ん゛……!」

 問を挟んだキーゼから見ても、どうも何か事情が有りそうなストレインの咳払い。
 コーライトが苦笑いを浮かべるも、話そのものはコルネリウスが継ぎ。
 
「隣領の方と親しくなる事を、侯爵様に阻まれる事はないのですか……?」

「いえ、流石にその……個人的な人間関係まで赤裸々には。同じ隣領と言っても貴族派ではある訳ですし。
 僕としてもまあ、そういった事を話す程にまで親しいわけでも有りませんし」

「『迅雷侯』から、リオネス嬢を勧められたことは?」

「あはは、まさか。御当主様と対して話する事なんて商談ばかり……ですとも」

 話をした感じ、背後にそびえるストレインの存在感はさて置き。人物としては決して悪人ではない。
 それが冒険者たちの受け取った印象の全てであり、これが演技であれば途方も無い技量だと言える。

 けれど同時に。質問した以上を積極的に話すことはなく。商売人である事は間違いない様だった。
 つまりは、金貨に変わるでもない事を自発的に主張するほど素直ではないということだ。
 
 会談は小一時間ほど続き、コーライトはリオネスへの贈り物だと言って香水を一瓶置いていった。
 追って聞いた話。どうも件のパーティの夜にも異なる香水をストレインとリオネスに贈ったらしいが――――

「一つ聞いても良いか」

 コーライトが帰路につく寸前。その傘下の商隊の面々から御曹司の素晴らしさについて聞いていた江流は。
 青年に一つの問い掛けを投げた。"何故、リオネスだった"のか――――と。

「背中が、とても寂しそうに見えましたので」

 それが果たして何処まで本意であり、真意であったのか。江流に見極める術は無かった物の。
 
●事態混迷

「少なくとも、商会の人間達からは人望もある。これと言って黒と断言出来る要素は出て来ていない」

「……正直、おかしいのはおかしいと思うのよ。北方では食糧難対応が続いてる。
 南は食料が豊富で、商機は北。なのに次期商会長が全く動かないなんて不自然だわ」

「ですが、取り扱いが香辛料や嗜好品が中心なら。
 食料の流通にはそれほどの価値を見出していなくてもおかしくはないかもしれません」

「リオネスに含む所は無さそうに見える。となると、良くも悪くも焦点は例の御曹司に絞られるね」

 江流、コルネリウス、アウレーリア、シルヴィア。それぞれの報告を受けてクリスタリアが首を傾げる。
 今の所、集まった情報だけから精査すると。白よりの灰色(グレー)、と言う感触が否めないが。

「本人の意志の有無はともかく、ほぼ間違いなく黒だと思います」

「家令長のご令嬢とその想い人の御曹司は良く分かりませんが、『迅雷候』を信用するべきではないかと」

 キーゼは“話せないこと”が多過ぎる為、ほぼ確信を以て断言するも証明することが出来ず。
 Alexandraに至っては把握している情報が大枠に過ぎる為、御曹司の行動の是非を問える所に至っていない。

 そして。

「……うーん……完全には信用出来ないけれど、悪い人では無さそうなんだよね」

「商人としては信用出来ると思うが、果たして個人としてまではどうか、と言う事じゃの」

 自らの"真偽を見抜く目"に信を置くならば。そこまでしか断言出来ないと。
 エルゼリオの言をサーヤが補強する。逆を言えば、“未だ何かあってもおかしくはない”――――と。

「であれば……少しベルゼン様と"お話"の機会を設けないと行けないようですわね」

 本来であれば、今回ある程度筋道が付けば後の始末はクリスタリアだけでも叶ったろうが。
 冒険者達の情報収集の結果は断片の集合体であり仮説を含め結論を導ける物ではない。

 しかし、問題の焦点が絞れた以上は次はそちらへ一手踏み込めば良いと。
 『紫の君』は事態への介入を結論付ける。ならば、状況は進んだと言って良いのだろうが。

 小さな恋の行方は未だ、混迷の中を揺蕩うばかり。

マスターコメント

 皆様お疲れさまでした。弓月 蒼と申します。   この度はご参加ありがとうございました。この様な結末に至りましたが如何でしたでしょうか。  各人様々な切り口から情報を集めて頂けましたが、最終的な着地点が不明瞭と言う事もあり。  結論としては白よりの灰色。と言う結論に至ることとなりました。  依頼そのものはギリギリ成功ながら、集められた情報は様々な人物の主観によって成ります。  調査系のシナリオでは、スキルは情報の確度を見定めると言う部分で決して無駄にはなりません。  MVPは御曹司との面談に焦点を絞って最も頑張られた方へお送りさせて頂きます。  戦闘や武力行使とは無縁な異色の連作は序章が終わったばかり。是非様々に御考察下さい。  ではでは、ご縁がありましたらまた次の機会にお会いしましょう。
ミドルシナリオ

ミドルシナリオ普通 報酬:標準8 / 8〜8人

2021年11月29日 01時51分56秒 公開

成功

相談掲示板

  1. キーゼ

    さて、よろしくお願いします。 調査方法や調査の方向については、各々考えもあるでしょうから、その辺りはある程度個人間に任せるとして。 ●失敗条件  クリスタリアが素性調査をしている事がリオネスにバレる。 ここだけは注意ですね。 『紫の君』が同行するらしいので。 情報収集などに利用するにしても、迂闊な扱い方をしては危険を及ぼすでしょうから。 ●屋敷に来る名目 ●接触方法 ●リオネス嬢の目の欺き方 ここはいるかと。 名目自体は、先の学乱の戦の労い、という手もありますが。何せ『紫の君』はそれこそやりあった該当者ですし。 それと、件の御曹司ですが。 7日に一度、とはありますが。7日目に来るとは限りませんので。 いつ接触してもいいようにしておきたいところはありますね。 あまり時間をかけると失敗するようですし。

  2. 海神 江流

    海神江流だよ。今回は宜しくね。 失敗条件は、俺は特に気を付けておいたほうが良さそうだなぁ…。 "紫百合”関連の称号の称号持ちはクリスタリアがリオネスに話をしている可能性もあるし。 まぁ、訪問理由にはしやすいのか。そのへんは一長一短ってとこかな? リオネスの事はクリスタリアを取っ掛かりにせざるを得ないし、クリスタリアから紹介してもらえるならその方がスマートかな? 学園生としての立場のあるヒトはそれが一番自然だと思う。学園での友人として、ってな。 訪問理由は、クリスタリアに招いてもらった体でクリスタリアに合わせてもらおうか。 ついでに収穫祭のお土産を届けに来たよってあたりでいこうかなと。 滞在理由はラズベリル領の見学。 いつ頃からベルゼンの御曹司がリオネスと会ってるのかとかも気になるし。 リオネスの事をクリスタリアの幼馴染と聞いたんで、って感じで聞き込みをしてみたいかなぁ。 リオネスへのアプローチが唐突だったり、何かをきっかけにはじまってたりするなら、裏があるのかもって指標にもできそうだし、本人が訪問する前にこれまでの経緯を整理しておきたい気はするよ。

  3. シルヴィア・A・カペル

    シルヴィアだ。今回はよろしく頼むよ。 今の所はリオネスに話を聞こうかと思っている。渦中の相手だからバレないように注意しないといけないけれど……。 私の実家が王党派ということで警戒される可能性もある反面、彼女がクリスタリアに抱いている感情によっては話を合わせやすいかなと。クリスタリアに招いてもらった体で訪問するならあからさまに嫌がられることも無いだろうし。 もし江流がクリスタリアからリオネスに紹介して貰うつもりなら、同行させて貰いたいと思っているよ。 元々御曹司とリオネスに面識があったのかは気になるね。 二人がやりとりした手紙の類もあれば見たいけど、本人から見せて貰わない限りは難しそうかな。

  4. Alexandra・Hexe・Claudia

    クラウディアです、よしなに。 ―さて、ベルゼン商会の御曹司…背後にはバルヴィック侯爵家。 過激派貴族筆頭が抱える商人から ですか…、…。 この話が個人 ないし当事者の家系に収まる話であればいざ知らず。 過激派貴族(このものたち)の面子や意図が絡んでいるとすると、その指向性次第で災いになりうる… …私は保険掛けから始めようかと思います。 学園の貴血連盟代表代理 アルガス・コーニッシュは、学園内に於いては過激派貴族の面子を纏めたこともある。 彼が情報を持っているかは定かではありませんが、可能であれば支援いただけるよう掛け合う予定です。 …尤も、せいぜいが置手紙による簡素かつ遅効性のもの。今依頼で早々に活きることはないでしょうけれども。 実際の調査…ラズベリル嬢の手引きに始まる行動の指針は決めかねておりますが。 ―表向きが紫の君よりの招待 ということなら、はじめは共通話題で親睦を兼ねた触れ始め というのも。 それこそ今回で言えば、色恋の話。これなら少なくともエルさんは招かれるだけの理由が十二分に出来上がりますし。 …ただ私を巻き添えにはしないでいただけると。(※フリ)

  5. コルネリウス・アーラ

    コルネリウスです、よろしくお願いします。 どの調査をメインに据えるか、どのように動くかなど私の立ち位置で動きやすい方法は、まだ色々と考え中ではあります…。 基本的にはリオネスさんへの接触は、既に出ているようにクリスタリアさんからご紹介頂くことが一番スムーズかと思いますね。 複数人で会話を通して探りを入れるのでしたら、お茶会の様な形でお話が出来たら自然そうですね。 あとはリオネスさんとクリスタリアさん、とても仲が良いのでしたら…家臣団の方からも人柄など多少はお話を伺う事は出来るでしょうか(今回の事については詳しく聞くまでは出来ないかもしれませんけれど) 御曹司はキーゼさんも仰るように「7日ごと」ではなく「7日に1度」ですから、接触して調査をするなら成るべく早めに準備をして手短に済ませられるようにしたいですね。

  6. エルゼリオ・レイノーラ

    エルゼリオ・レイノーラです。今回はヨロシクね! >屋敷に来る名目 先の学園での騒動に関わった聴講生、且つヒーラーの1人として、 侵蝕されたクリスタリアさんの心身への影響が気になり屋敷を訪問、とかになるかな。 その後はクリスタリアさんの経過観察って名目で暫く滞在する感じ? >接触 ボクはストレインさんや、テオドール君に接触してみようかと思ってるよ。 クリスタリアさんの近況を聞く事から初めて、ある程度打ち解けて来たら徐々に話題の幅を広げて行こうかと。 >お茶会 コルネリウスさんも言ってるように、クリスタリアさんにお茶会を開いて貰えると色々と都合が良さそう。 多少なりとも親しくなれれば、探りも居れやすくなるだろうしね。

  7. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    アウレーリアです。宜しく。 私も訪問の理由付けは招待を受けたという事にする心算です。 学園生ではありませんけれど、百合園会の関係者という体にでもしましょうか。 内に潜り込んで調べるなら、リオネス様とも面識を得ていた方が動きやすいでしょう。 訪問者として自然な流れでクリスタリア様に紹介していただこうかと。 お茶会は私的なものを何度か、という感じで徐々に近づいていくのが良いかしら。 一度に部外者が集まって質問するのは、結構不審な光景になるでしょう。 雑談として恋話が出来る程度に打ち解けるまでは、準備期間ね。 御曹司の訪問日は事前にある程度決まっていたりしないのかしら。 香辛料や酒類の消費に合わせ、減ってきた頃に補充に来たりするものでしょう。 まさか商人ともあろう者が、足を運んで逢引だけという筈はありませんし。 執事や用度担当の家臣にでも訊けば、先に分かりそうな気がします。

  8. シルヴィア・A・カペル

    >招待を受ける場合 そういえば……クリスタリアに正式に招待してもらう場合、ご当主に挨拶しないのは不敬になってしまうかな。クリスタリアに紹介してもらう時、リオネスだけではなくラズベリルの主要人物と顔合わせをしておくのも良いかもしれないね。 調査方法によっては顔を見られたくない人もいるかもしれないし、今後にも影響するだろうし、この辺りは臨機応変に。 >お茶会 クリスタリアにお茶会を開いて貰うというのにも賛成だ。恋愛話が出来る程度に徐々に打ち解けられるようにしていきたい。 >七日に一度 確かに……事前にある程度は決まっていそうだね。アウレーリアの言う通り、執事や担当の家臣に聞けば分かりそうだ。接触するなら準備は早めにしておきたいというのも同じく。

  9. 海神 江流

    やっぱりクリスタリアから招待して貰った体裁はあった方が便利そうだね。 エルゼリオさんの療養経過を看るって設定にしても、公式にご挨拶の場はあった方が都合がいいか。 それじゃあ、俺の方で客人として招いてもらえないか打診してみようか。 依頼説明を受けた学園内でこのへんのやりとりは済ませておいた事にして。 顔を見られたくないメンバーは貴族階級のヒトの護衛で来てる従者みたいな立ち位置なら、直接領主さんに顔出さなくても不敬にはならないんじゃないかな。 クリスタリア本人は割と学園でも頻繁にやってるみたいだし、お茶会を開いてもらうのは自然でいいね。その形なら俺も同席できそうかも。

  10. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    私達のようにクリスタリア様と顔見知りなら、それが一番自然よね。 家令長やご当主様にもご挨拶して、客人としての筋を通しておけば動きやすい。 まぁ、細かい理由付けは自分でも考えておきます。打診の段取りだけお願いするわ。 それはそれとして、全員が正面から入ってお茶会ルートである必要もないと思います。 ベルゼン商会への接触を主軸に据える方法もあるでしょうし。 リオネスに気付かれさえしなければ良いのですもの。 立場の示し方次第では、御曹司の自白を引き出すやり方もありそうよね。

  11. エルゼリオ・レイノーラ

    ――わわッ!書き直しゴメンね!!(汗汗) >お茶会 >>海神さん クリスタリアさんからの招待って体裁にして貰えるのは凄く助かるよ~。 それと可能なら、お茶会の方の打診も宜しくお願いします! >コーライトさん ストレインさんとかなら訪問予定日は把握してそうだよね。 実際に接触できるのは一回だけかな。

  12. 海神 江流

    取り急ぎ 問題なさそうなら、茶会の開催も一緒に頼むようにしておくわ。 差し支えあるようなら教えてくれれば。

  13. シルヴィア・A・カペル

    江流がクリスタリアに招待とお茶会の打診をしてくれるなら有り難い。是非よろしく頼むよ。 >リオネス クリスタリアの前だと話せないこともあるかもしれないから、クリスタリアがいない時にも接触してみたいと思っているよ。 >コーライト 長引くと失敗リスクが上がる依頼だし、実際に接触できるのは一回だけと考えておいた方が良さそうだね。 日程はストレインも知っていると思うけど……彼は一緒に暮らしてる孫娘に駄々甘らしいから、リオネスに日程を聞いたことがバレて調査に勘付かれる可能性もあるかな。執事辺りに聞いた方が良いかも。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0