【継承戦争】焼き払われた村の再建
望月誠司
コメント 28
シナリオID:1587
オープニング
リーンエス王国の南部辺境、海沿いに建っていた漁村にて一人の少女が呟いた。
彼女は殺された村長の娘で、名をガラテアという。
若年ながらに前村長の後を継ぎ村を再建する事を期待されていた。齢十五であるにも関わらずそのまま後を任されたのは、授恵者として目覚めたからだろう。それと単純に村に人がいない。
再建――そう、このラブリオ村は先日、敵方が雇った傭兵団と思わしき兵達によって襲撃を受け、略奪され、焼き払われてしまっていた。
村人達の大勢が殺された。発育の良かったガラテアと母も傭兵達に襲われ、ガラテアの父であった村長はそれに抵抗し、無惨にも斬り殺されてしまった。
深海色の長い髪を持つ少女ガラテアはその時に授恵者として目覚めた。
こと切れた父の手の中から形見の剣を拾い上げ振るい、母の手を引き襲ってきた傭兵達を斬り殺し燃える村から脱出した。人を殺したのはその時が初めてだった。
現在、この王国南部にあるラウリウムの地は、代々領主であったアッティカ家が当主の座を争って、長男方と次男方に別れて内戦を行っていた。
一言で言うなら、中世によくあるお家の跡目争いである。
よくある話だったが、しかし、それに巻き込まれる民衆としてはたまったものではなかった。
「この村、ホントに再建できるのかな……」
村に戻ってきた村人の誰も彼もが悲しみと絶望に打ちひしがれ下を向いていた。
先日、ラブリオ村が所属する長男側が平地の戦いで勝利して勢力を盛り返し、一帯から次男方の兵は追い払われ、ひとまずの平穏が戻ってきていた。このまま争いが過熱してゆけば、じきに寄り親貴族や王家の介入も招くだろう。そうすれば、戦いは収まる。
介入までに長男側が完全勝利するか、あるいは介入まで現在の優勢を保っていてくれれば、この村が再び襲われる事は無い筈である。
しかし――家族や友人を無くし、網や銛等の道具は残されていたが家も船も畑も焼かれてしまったのである。
長男はラブリオ村の再建の支援として兵――ではなく冒険者を送り込んできた。地元の正規兵達は戦争の方にいっているのだろう。
冒険者。
冒険者。
話に聞いた事はある。多くの評判は悪くない。
(でも噂だと冒険者って、武器持ってクリーパーとかと戦う人達よね? 村の再建とか、畑違いの仕事じゃないのかしら……?)
なんで長男は冒険者を村に送り込んできたのか、本当に本気で村の再建を支援するつもりがあるのか……不安に思いつつも、ガラテアは村の代表として、道の彼方からやってきた冒険者達を出迎えたのだった。
解説
マスターより
リプレイ
太陽が眩しく輝いている。
「何たる惨状……何たる無道! 略奪だけでなく焼き払うとは!!」
緑鱗の大柄なリザードマンの青年、ハリス・アル・ターミルは怒り心頭に発する様子で声を震わせた。
雲一つ無くどこまでも澄み渡った青い空はどこまでも陽気だったが、地上へと目を移せば家々は焼け落ちて崩れ、畑の作物さえも焼き払われ黒と白の灰を残すのみ。
村の北方に広がっている畑からは最早何の収穫も望めそうになかった。
「……惨憺たる有様ですわね……」
白い髪を長く伸ばした若いエルフの娘が銀瞳を悲しみに曇らせながら呟いた。ネーヴェ・グラヌローザである。
「貴族には貴族なりの論理がある、ということでしょうが……」
白鱗のリザードマン、アクティオンは首を左右に振りつつ呟いた。
傭兵団は目ぼしい物を奪えるだけ奪った後に、運びきれぬものは焼き払っていったのだろう。
村には最早、何も残されていないように見えた。
「……この地を治めようというならば、今は争う相手の領地と言えど未来の自分の土地やもしれぬ、とは考えないものか」
この徹底した略奪ぶりは、自分達の利益よりも相手方へと打撃を与える事を最優先としたものだろう。何が何でも勝たねばならぬ、という意志が感じられた。
あるいは、
『将来困る?
村人なんて畑で採れる。
採れなくなったら余所から連れてくれば良い。
替わりなんぞはいくらでもいる』
とでも考えているのやもしれない。偶に居る。そういう人間も。
もしくは――血に飢えた凶悪な傭兵団の制御が、次男方には出来ていない、という可能性もあった。
(……虐殺を行った傭兵団はいずれ報いを。しかしまずは……)
長い銀髪の少女イヴェール・イリュジオンは報復を誓いつつ、金色の瞳を地へと向けた。
そこにはこの状況に絶望したらしき村人達が座り込み、力なくうずくまっていた。
「体は無事でも、それを支えるべき魂や心は傷付き、打ちのめされているか」
巨躯を誇る黒鱗のリザードマンの青年、フェイサル・セイフが静かに呟いた。
ディズル大湿地帯のリザードマン達の中でも特に剣技を尊び、戦いを通じて己の魂を磨き上げる事を信条とする部族の出身だ。
ハリスとは同年であり、部族は違うが互いに信頼を置いている知己である。
「……これぞ、死に至る病というものか」
さる剣の流派によれば、剣の道は心、技、体という。
心が一番上だ。
それが源。
だが、ラブリオ村の村人達の心は今、潰えかかっていた。
心が死ねば、肉体もいずれ滅びるだろう。
「――少しでも、村の皆様方を勇気づけとうございます」
ネーヴェが言った。
「全てを再建するには、十日間という日程はあまりに短う御座います。ですが、出来る限りのことはして参りましょう」
「……この村をたてなおすの……手伝ってくれるの?」
真っ直ぐに長い深青の髪を持つ少女が、同色の瞳でネーヴェを見上げ問いかけた。
新村長、殺された父の後を急遽継ぐことになってしまった十五歳の少女ガラテアだ。
ネーヴェは銀瞳を柔らかく細めて微笑し「はい」と頷いた。
「俺達はその為に雇われたからな」
紫髪緑瞳のハーフリング、バーネット・フォーサイスが言った。
「冒険者と言ってもまぁ、いつも荒事ばかりしている訳じゃない。荒事以外にも多芸な奴らがゴロゴロしてるってもんだ」
その技術は再建の役に必ず立つ、とハーフリングの術師はガラテアに述べる。
「でも……みんな燃やされちゃった……ここからどうにかなんて、できるものなの……?」
「できるとも」
断言したのはストレガ・L・リベルガストラ、ゴールディ某所の学舎の主、祖たるストレガの名と知識を受け継ぐ銀髪赤瞳のゴブリナである。
「長男殿がこの村に我々冒険者をよこしたのは間違いではないのだ。戦に巻き込んだ上丸投げ故低評価だが」
「えっと、その、御免なさい……」
「ガラテア殿が謝る事でもないのだ。とまれ、真実が一つある」
ストレガはガラテアへと語った。
遠い昔の物語。
「――過酷な樹海にて災厄を凌いだ『混ざり物』達は立ち上がった。
『大脱出』の始まり。
我等が先達も同じ状況を生き延びた。
なればガラテア殿、隣人たるヒト族が生き残れないはずがないのだ」
古よりの知識と名の継承者はそのように語りを締めくくった。
「共に生きる力を此処に」
新村長の少女は深青の瞳を潤ませた。
「そっか……出来るんだ、再建……ご領主様も、ちゃんとこの村の事考えててくれたんだね……」
「ふん、甘いぞガラテアよ」
そこに自信に満ちた女の声が響いた。
視線を向けると、豊満な肢体を紫色のビキニアーマーに包んだ金髪赤瞳の女エルフが立っていた。
アリシア・リターナーである。
「確かに、この村を再建する、その事は考えておるじゃろう。じゃが、領主のその行動はお主らの為を思っての事なんぞでは決して無いぞ」
「え……じゃあ、なんで……?」
戸惑う青髪少女へと女エルフは言った。
「答えは金と人気取りじゃ。戦争をするにも何をするにも金が要る。跡目争いで支持者も欲しい。わしらを派遣したのもそんなところじゃろ――本当に村の事を考えているのだったら、わしらとお主にこの村を丸投げなんぞせんわ。せめて目付の一人はつける」
現状から導き出される事は、アッティカ家の跡継ぎ候補は、長男も次男もあまり民に優しい人物ではなさそうだった。
一応は支援してくれる長男と、根こそぎ焼き払う次男とを比べると、差はありそうだったが、しかしその長男とてあまり甘い期待をすべきではないのかもしれない。
ガラテアは「そっか……」と項垂れる。
「えぇい、そんな当たり前の事で落ち込むでないわ。最低限以上の期待は出来ぬのじゃから、お主がしっかりするのじゃ」
「……わかった」
青髪の少女はこくりと頷いたのだった。
●
「……自分は住居作りを手伝います。このあたりの気候なら、冬でも寒さは問題ないでしょうが、寝起きする場所が無いのは辛いでしょうから」
やや赤みを帯びた褐色肌の妖鬼の巨漢、ドゥーンフォルトは猛々しい外見とは裏腹に、柔らかい物腰と礼儀正しい口調で述べた。
冒険者達は相談するとそれぞれ手分けして、今のラブリオ村に必要な物を確保する事とした。
「といっても冒険者だけでは手が足りませんし、村の方で何名か、自分について手伝っていただけませんか?」
「私も、漁を行おうと思いますが、村の方に手伝っていただきたいです」
ドゥーンフォルトとイヴェールからの要請を受けガラテアは「わかった……呼びかけてみる」と頷く。
「――まぁ何にせよとりあえず炊き出しだな。具体的な再建活動の説明と協力要請は村の連中の腹を満たしてからだろう」
バーネットの言葉に緑髪紫瞳のドワーフ娘ヴィルヘルミナが頷く。
「まずは活力を、ですね。お腹が空くと思考が嫌な方向に傾きがちですし」
ストレガとアクティオンもまた頷き、
「生きる為には先ず食わねばなのだ」
「ですね、いきなり人々に鞭を打っても動けるものでもない。まず腹を満たしましょう」
と、冒険者達は手持ちの食料を使い、座り込んでいる村人達へと簡単な食事を調理して配った。
百名を超える村人達相手にはかなりの量が必要であり、普通の旅の十人の冒険者が携行している食料では到底足りないものだった。
しかしバーネットは出発前に村の状況のおおよそを依頼主から聞いており、荷馬車を用意してその中に多くの食料を積んでいた。
その為、村人達の腹を満たすに十分な量の食事を用意する事が可能だった。
この炊き出しは多くの村人達に感謝された。
「さて、腹もくちくなった所で、これからの話といきますか」
食後、バーネットは新村長と共に座り込んでいる村の一同へと再建プランの概要を示した。十日間の活動、今後の展望を図なども用いて超人的な教導能力を発揮しつつ説明、再建が不可能でない事をアピールしつつ、やる気を引き出してゆく。
すると、半数以上の村人達がバーネットの協力要請に応え立ち上がった。
しかし、同時にかなりの数の人々はそれでも座り込んだままだった。
「無理、だよ……」
「どうせ……建て直したって……焼かれるんだ……また……」
「砂の城だ……砂の城……波が来たら、崩れちまう……」
家族や恋人、友人知人まで虐殺され、住む家を焼かれ、徹底的に奪われ踏みにじられた彼等の絶望は深く、立ち上がろうとする気力が湧かない様子だった。
そんな人々を銀髪金瞳の少女イヴェールはぶん投げた。
海に向かってぶん投げた。
全力でぶん投げた。
次々に若い男女が宙を舞って海面へと落ち水柱が上がってゆく。
「っ……?!」
これまで終始ぼんやりしていた様子のガラテアだったが青瞳を見開いて、即座に海に向かい猛ダッシュした。
何人かはぎょっとして立ち上がりイヴェールから距離を取って逃げ、何人かはそれでも座り込んだままでそのままイヴェールに投げられてゆく。
海に投げ込まれた人々のうちの大半はずぶ濡れになりながらも浜へと戻って来た。
「あ、あんた! 何をする?!」
「絶望する時間は終わりです。ここからは前を向いて下さい」
イヴェールは戻って来た彼等を見据え厳かに述べた。
「失った物は戻りませんし、亡くなった人達も、帰ってはきません。
ならせめて、生き残った貴方達は前に進んで下さい。
明日を生きて迎えられる貴方達だけが、亡くなった人達の死を悼み、彼らとの思い出を語る事が出来るのですから」
村人達は泣いている様子だった。
闘わねばならぬ。
闘わねば生きてはいけぬ。
無理はするな、という人間は多いが、結局の所、無理でもなんでも、這いつくばってでも血反吐を吐いてでもやり遂げなければ生きてはゆけぬのだ。
イヴェールの言葉は厳しいが、優しい言葉でもあった。生きようとする人間には。
「――夕食の席にでもぜひ聞かせて下さい、貴方達の家族、友人達の話を」
銀髪金瞳の少女は、泣きながらも歯を喰いしばり立ち上がった人々を見つめてそう静かに言った。
他方。
それでも立ち上がれない村人達は海に漂って、あるいは沈んだままで、ガラテアと動ける他の村人達、冒険者達の手によって浜に引き上げられていた。
イヴェールの行動に触発されて、泣きながらも立ち上がった者達もいた。
しかしそれでも漂い沈んだままの者達もいた。
イヴェールは投げる時、漁師を選んでいた。
漁師なら泳げるだろうから大丈夫だろうと踏んでいた。
実際、彼等は泳げるだけの身体的な力はあった。
ただ、生きる気が無かった。
絶望に心折られた時、立つ気を失った人間は、立たねば死ぬという場面に追い込まれても、立たない。
そのまま死んでゆく。
絶望に心折られても、それでも立てる人間もこの世には存在する。だが、それは人の全てではなかった。
「――イヴェールさん」
ガラテアが近づいて来てイヴェールを不安そうな青い瞳で見つめ言った。
「奮起を促すお心づもりで、殺すつもりは無かったと思います。ですが、そうであるなら、今後は動かないと死ぬ場所に、絶望して動かない人を放り込む行為はやめてください。少なくとも、相手がそうすれば立とうとする人間であるかどうかは、良く見極めてください、お願いします……でないと、危険です、とても、誰にとっても」
●
頭部に一対の大きな角があるが、左の角は半ばで折れている巨漢が言った。
「……大切な人を、ものを、場所を失い、立ち上がる気力がない気持ちは、よくわかります。自分も、そうでしたから」
ドゥーンフォルトが生まれ育った故郷は、彼が幼い頃に魔獣の襲撃に遭い壊滅していた。
「でも……自分はそのとき、こうも思ったんです。ここで屈したら、失われた人や場所が、それこそ本当に失われてしまう、と」
ずぶ濡れで項垂れていた男が顔を上げた。
「ここを、ここで生きていた人達のことを覚えている人達がいる限り、失われたりはしません。自分も、諦めてはいません」
赤褐色の肌のゴブリンは物腰柔らかく、丁寧に心を籠めて説得した。
「だから……一緒に頑張ってみませんか?」
すると、ドゥーンフォルトの呼びかけに応え、何人かがまた立ち上がったのだった。
●
冒険者達は説得を続けたが、それでもずっと倒れ伏したままの者達もいた。
フェイサルは非授恵者であれば世界にも数人しかいないであろう卓抜した医療知識を以って、彼等の健康状態をチェックした。
ざっと診た所では、肉体的な不調は無いように思えた。多分に精神的なものだろう。
(死に至る病……重症だな)
一同は今日の所はとりあえず動ける者達だけで再建にあたる事とした。
ハリスは立ち上がった村人達を力強く称賛し鼓舞している。
ヴィルヘルミナは、短い期間でどこまで出来るかな、と思案しつつ、
「生活を考えると衣食住ですが……やはりまずは食の確保ですね」
と呟いた。
先の炊き出しの効果は大きかったように思えた。
だが馬車の食料は無尽蔵ではなく、ごっそりと減ってしまっていた。百人を超える村人達を餓えさせない為には、早急に食料調達の手段を確保する必要があるだろう。
ヴィルヘルミナの言葉にストレガが頷く。
「食は万世共通の幸福なれば」
引き続き、お腹いっぱいにとびきり美味い物を食べれば、未だ座り込んだままの人間もかつて村が健在だった頃のように再び立ち上がるかもしれない。
かくてヴィルヘルミナはイヴェール、アリシアらと共に海へ、ストレガはアクティオンや猟師らと共に森へと向かった。
バーネットは村に自衛力を備えさせる為、ガラテアにキャスターとしての立ち回り等の指導を行う事にする。
なおヴィルヘルミナが真水の水源はどうなっているか村人に確認した所、井戸と湧き水が出る地点があるらしく、畑などは湧き水から用水路が引かれているらしい。
ハリスとフェイサルはドゥーンフォルトとネーヴェ、ガラテアや村人達も交え、再建に際し区画整理を提案・相談した。
すべて焼き払われてしまったのだから、この際に動線の効率化なども含め、改良してしまおうという訳である。
この相談は、一部は上手くいったが、上手くいかない部分も多かった。
というのも土地の所有権の問題があるからである。
その為、整理しても問題無い部分だけが整理された。
「一日目はひとまず雨風を凌げるよう簡易的な住居を作って参りましょう」
しっかりとした建物を作るには日数を要しますので、とネーヴェ。
昼の今は晴れているが突然の雨がやって来ないとも限らない。雨ざらしは酷である。
ドゥーンフォルトは頷くと、
「では、こういった手法で作成するのはどうでしょう?」
と住居の作成法を提案した。
「――まあ、それは普通の物よりもとても素早く作れそうです」
「はい。さらにこの方法であれば加工する木材のパターンも少なく済みますし、組み合わせ次第で部屋数も調整できます」
「素晴らしいですわ」
かくてドゥーンフォルトの工法で作成する事が決定され、木材もその規格に沿って製材される形となった。
「わかりました。あ、それと、お二人にお願いがあるのですが――」
ハリスは焼かれた住居の灰は肥料として混ぜ再利用する旨を建設組へと述べ、灰を幾つかの箇所に分けて確保しておく事を依頼した。
「わかりましたわ」
また、フェイサルはその間に村の薬師だという男より風土病や周囲の薬物の植生等を聞き出しておいたのだった。
●
立派な樹々が林立する森へとやってきたハリスは、三本爪の竜爪に光の刃を纏わせると、豪快に一閃して樹々を斬り倒した。薙ぎ払いだ。
複数の樹木が地響きを立てながら地に倒れ、村人達は倒れた樹木をノコギリ等でさらに切断して角材や板へと変えてゆく。
一定量の角材や板が生産されると馬車に積まれ村へと運ばれていった。
フェイサルもまた建材の調達を手伝いつつ、その傍ら薬草として使える草を探し採集してゆく。
他方、森内の別の場所では稲妻のように輝き、蛇のように絡みつく光が荒れ狂い、突進して来た猪を絡め取っていた。
ストレガの雷蛇禍である。
動きが大幅に鈍った猪に対し、村の猟師達が弓に矢を番え放った。矢が次々に突き立ってゆく。
ゴブリナは苦しませぬようにトドメの一閃を放って仕留めると、速やかに血抜きした。
一方、アクティオンは木材や蔓等を使って小動物用の罠を考案し設置して回った。
やり方が分かれば非授恵者・非熟練者でもある程度獲物が得られる、と村人達へと伝えてゆく。
やがて一頭の兎がくくり罠にかかって吊り上げられたのだった。
村の浜ではアリシアとヴィルヘルミナが塩づくりに着手していた。
乾燥している地域であるなら、シンプルに海水を引き込んで一年も放置しておけば塩の結晶が出来上がるのだが、
「ふぅむ、それなりに雨は降るか……」
村人にアリシアが尋ねた所、村に畑があるように雨がしっかりと降る地域であるらしい。
残念ながら最も簡単で効率の良い手法は採れそうもなく、別の手法を選択する事とした。
緑髪のドワーフ娘は大きな水袋を持って透き通った緑明色の海へと入ると海水を汲み上げた。
その間にアリシアは石で土台を複数組むと村に残っていた大きな鍋を複数並べ、馬車から薪や焼け落ちた家々の残骸から炭や木片を運んでおく。
「濾します」
「うむ」
戻って来たヴィルヘルミナとアリシアは協力して荒い布と鍋を使用し一度海水を濾すと、不純物を取り除いた海水を別の土台の上の鍋へと注いだ。
何度か繰り返してすべての鍋を海水で満たしてゆく。
ヴィルヘルミナが各鍋へと海水を注いでゆき、アリシアは土台に薪を入れるとヴィルヘルミナから借りた火口箱で火種を熾し、木片や炭に燃え移らせて火を大きくすると薪に火を移し、次々に燃やしていった。
二人は薪を継ぎ足しつつ鍋の中の海水を蒸発させてゆく。
「これだけの量の海水を蒸発させて、どれくらいの塩が手に入るものなのでしょう」
ヴィルヘルミナが小首を傾げ、アリシアが渋い表情で答えた。
「うぅむ……あまり多くはとれぬと聞いておるな。これだけ薪を燃やしておるし、売り物にしたいから沢山とれると良いんじゃが」
燃やしに燃やして各鍋より合計20リットルの海水を蒸発させ、手に入った塩の量は600グラムだった。
「今晩の夕食に使う分くらいは作れましたので、私としてはとりあえずの目標は達成ですが……」
「……本格的に売りに出すとなると、ちょっと厳しい効率じゃのぅ」
海水は無限にあるが、薪代や労力が馬鹿にならない。都市部に持って行っても山や塩湖から運ばれて来た岩塩などが流通しているだろうから、おそらく薪をそのまま売った方が儲かる。
乾燥してない地域における海水からの塩づくりは大変だ。
「う~む、やはり、鹹水が必要じゃのぅ」
百年以上を生きる赤瞳のエルフが唸った。
紫瞳のドワーフ娘が小首を傾げる。
「鹹水?」
「海水を濃縮し塩の濃度を高めたものじゃ。煮詰める場合、これを使うと効率が多少マシになる」
「どうやって濃縮するんです?」
「砂浜を使うのじゃ。砂を均し、海水を砂上に撒いて、天日で乾燥させた後、乾燥したその砂を海水と混ぜる、すると塩が通常の海水よりも濃くなる」
二人はアリシアの商品に関する知識を元に浜を整備して塩田を作ってゆくのだった。
他方、イヴェールは村人達に浜での貝拾いと海での漁を頼みつつ、自身も水着に着替えると銛を手にエメラルドブルーの海へと潜った。
透明度の高い海中に水面より太陽の光が差し込んで揺らめき煌めく輝きのカーテンを形成し、色鮮やかな魚達が泳いでいる。
白肌の銀髪少女は脚を動かし人魚のように泳ぎ迫ると銛を突き出し、次々に魚を仕留めていった。
「俺の自論だが……キャスターは自分に都合の良い場所に位置取りし続ける事が重要だな」
地上、紫髪のハーフリングが一メートル程度のサイズのロッドを翳しながら言った。
「都合の良い位置取り……間合い?」
「そう、間合いだ。それには空間軸的なものだけでなく、時間軸的なものもある。キャスターはどのタイミングで戦場のどこに立って、どう影響を及ぼすかが、重要だ」
「……なるほど?」
わかっているのかわかってないのか、ぼんやりした表情で青髪少女は頷いたのだった。
●
白髪の娘ネーヴェと赤褐色の肌の巨漢ドゥーンフォルト、及び村人達が家々の残骸を片づけ灰をまとめ跡地を整地して基礎となる土台を強化していると、やがて森の方から建築資材が運ばれて来た。
二人と村人達は『枠組み担当』『面担当』『箱担当』の三班に分かれた。
トンカチやカンナらの工具を振るって角材から『枠組み』を作り、出来上がった枠組みに板を接合して『面』を作ってゆく。
この『面』は壁はもちろん、床や天井としても使える優れものである。一定の規格に揃えられているから可能な事だった。
『面』を組み合わせて『箱』を作れば『部屋』になり、そして『部屋』を組み合わせれば立派な『家』が完成するという寸法である。
洗練された工法と授恵者の怪力が合わされば建築はサクサク進む。おまけにネーヴェもドゥーンフォルトも超達人級の建築・土木技能者である。
「本当、良くできていますわね、これ」
早速土台の上に一部屋を組み上げてエルフ娘がトンカチ片手に感動したように言った。
「ええ、素早く作るには良い方法です。地震にも強いですよ」
ゴブリンの巨漢が頷く。
頑張って詰めれば百人程度なら雑魚寝できそうな部屋数が揃った頃に一日目の陽が暮れた。
●
ストレガとヴィルヘルミナは石と廃材で組まれた炉が設置された簡素な調理場で晩御飯の調理にあたっていた。
百人を超える分量なのでなかなか大変である。
「これ塩です」
「ん、良い塩なのだ」
「ええ、良い出来です――塩しかありませんが」
「塩味のみ致し方なし。まぁ新鮮な食材なら塩があればなんとかなるのだ」
ストレガは森で狩った猪の腹へと包丁の切っ先を入れて鮮やかに割くと、各部位を丁寧に取り皮を剥ぎ骨を取り開きにしていく。
肉も内臓もよく洗って臭みを取った。
兎らも同様に処理してゆく。
下準備を整えると、開きにした猪と兎を豪快に丸焼きしにしてゆく。
切身は香草薬草を使い臭み抜きして焼いた。
剥いだ皮は干した。大きな骨も取り分けておく。後で売り物にするつもりである。
一方のヴィルヘルミナは貝や魚の調理にあたっていた。
包丁を振るって素早く捌き、丁寧に火を入れてゆく。
ストレガは獣と魚の骨を分け煮込みの出汁スープを作成した。軟骨魚骨を脂身から採った油で揚げてゆく。
他の骨は砕き、大袋にまとめる。肥料にする予定だった。
果物や木の実は磨り潰した。肉を食べられない幼児や老人の為の品である。
癖があるが滋養になる臓器は、猟師と漁師に優先して出す事にした。獲物を取れる者が働けなければ他の者が死ぬからだ。
「おぉ、良い匂いですな!」
ハリスらが破顔してやってきて完成した料理を次々に運び出してゆく。
やがて準備が整うと食事が始まった。
主な調味料は塩のみだったが、新鮮な食材と超人的な技術を誇るストレガとヴィルヘルミナの調理により晩御飯はとても美味であり好評であった。
●
食後、ネーヴェは座り込んだままでいた村人達と一人づつ丁寧に対話して回った。
心のケアをする為である。
(空腹がおさまり、住まいが見つかったら、次は心を癒すことが肝要でしょう)
銀色の瞳のエルフはそう思う。
(私達に与えられた時間は短く……ですが、それぞれの持てる力であなた達の力になりたいと尽力しております)
――この村を元の姿に戻す為には、あなた達ご自身の力が絶対に必要なんです。
ネーヴェは祈りにも似た気持ちで、希望を与え、勇気づけんと言葉を紡いでいった。
●
「森で調達可能な物で、不足している資材はありませんか?」
食事時、アクティオンがそのように尋ねて回った所、
「薪じゃ」
との返答がアリシアから返って来た。
白鱗のリザードマンは明日からは狩りに加えて柴刈に勤しむ事に決めた。
新たに建てられた住居で皆で雑魚寝して明け方、目覚めたアクティオンは浜へと出ると打ち捨てられている半壊した舟の修復作業へと取り掛かった。
専門ではないのでよくわからなかったが、穴が空いてるなら塞げば良いのでは? の精神のもと、板をあてて釘を打ち付けてゆく。
熱心に作業していると、村人らしきねじり鉢巻きをした中年男がやってきて「朝っぱらからアンちゃん修理してくれてんのか? だが、そんなんじゃ駄目だ!」と言い出した。
「すいません、専門でないもので。よろしければ教えていただけますか?」
と助言を請い共に修復にあたった。
アクティオンの予想通り、微妙な仕事をしていると口を出してくる専門家というのは一定数いるらしかった。
●
二日目、再建に加わる村人達の数は初日より増えていた。
そして、三日、四日と経った頃には全ての村人達が再建作業に加わっていた――
●
村の中心より程近く、日当たりや風通しに拘った建物が村人達の住居とは別に一軒建てられていた。
診療所である。
なかなか建設場所に条件が多い診療所だったが、その発注主であるフェイサル曰く、
「細かい注文が多いと思うかもしれないが、必要なのだ」
との事だった。
『自分達が本気でこの地を立て直そうとしている事』を強く示したいらしい。
「深い傷心に必要なのは安易な希望では無く、確かな効能を実感できる薬――我々は、それになるべきだと私は思う」
そう語るフェイサルの診療所にはぽつぽつと患者が訪れるようになっていた。
一息ついて気が緩んで来た頃に、体調不良者が増えていた。
体調不良者達の症状の主たる所は風邪であった。
フェイサルは採集した薬草を煎じて風邪薬を作ると「お大事に」と声をかけつつ村人達へと渡した。
患者達はフェイサルが処方した薬を飲み、言われた通りに安静にしているとすぐに回復したのだった。
●
「必ずや畑を再生してみせます。ターミルの誇りに懸けて!」
皆に大分余裕ができてきた頃ハリスは畑の再建に取り掛かった。
彼は燃えていた。
自身も農民として彼等の辛さを良く理解していたからである。
ラブリオ村の気候を踏まえ、村人達と作付けを相談する。この常夏の地としては『酒も作れるし保存食にもなる』としてアリシアも推していた芋がやはり土壌的見地からも良いだろうという事になり、芋畑を作成していった。
その際、塩害対策にと貝殻を砕いて石灰化し散布、焼かれた住居の灰は肥料として混ぜ再利用した。
「命を繋ぐ糧を育む者として、この程度の困難に負けてはなりません。
使える物は全て使う! さあ、今一度頑張りましょう!」
ハリスが三本爪の鍬を振り上げ声を張り上げれば農民達からオオと気合の入った声が返って来る。彼等も大分元気になった様子だ。
ハリスは冒険者達が去っても村人達が生活できる事を心がけ指導してゆくのだった。
●
森にてヴィルヘルミナがアクティオンと中年村人と共に舟を削り出していた。
村には既に十軒近い一軒家が立ち並んでいる。
ネーヴェは後々、村人達が一軒家を建てることが出来るように、今回使ったドゥーンフォルトの工法とはまた別の工法を記録に残しておいた。
イヴェールがガラテアと若者達とに木剣と木盾を使って戦闘訓練を施している。
ガラテアとはひたすら実戦訓練していたがおかげで授恵者として目覚めたばかりだった少女の実力はかなり上がったようだった。
「――忘れないで欲しいのは戦い方を覚えるのは自分の命も含めて守る為である事」
銀髪金瞳の少女は言った。
「いざという時は村の人達の盾として、ガラテアさんの盾として、隣人を守る為に最善を尽くして下さい」
イヴェールの言葉にガラテアと村の若者達は「はい」と頷いたのだった。
「打ち身にはこの薬草を煎じたものを布に巻いて貼ると良い」
フェイサルは診療所にて余暇の時に採集しておいた薬草の在り処と効能を村人達へと教えておいた。
他方、浜では塩田が完成し、アリシアが海水を撒いて砂を集めて鹹水を作成し、大鍋で盛大に煮立てて塩を作成していた。
最近は塩の他に、魚や肉の干物を作る他、ストレガと共同して腸詰なども作成しているらしい。
「ふむ、これなら採算取れそうじゃのう。主力産業にはちと厳しいかもしれんが補助商品の一つにすると良い。季節関係なく継続して売れるからな」
近隣の都市などとの商いで得た金で足りないものを補っていく。
アリシアはガラテアへとそう述べた。
継続収入があればあとは回していけるからの、との事。アリシアはガラテアの他にも一部の村人達に商業的な知識を教えているらしい。
「……わし、さっきから金の話しかしとらん気がする……。金はいいぞ。愛すらも買える」
「……愛、買えるの?」
ガラテアが小首を傾げると、
「んなことはどうでもいい、酒じゃ! 酒を飲むのじゃ!」
「えぇ……?」
「嫌なことは酒を飲んで忘れるに限る! はい、出ました蒸留酒ー!! 乾パンと酒で宴会をするのじゃ!!」
「…………そう」
何を思ったのか何故か目の前の少女が急に同情的な目でこちらを見てきているように感じるアリシアであった。
やがてついに冒険者達が帰還する日となった前日の晩、ささやかながら宴が開かれた。
(村の皆やガラテア殿が村の未来に希望を繋げますよう)
ハリスは酒杯と共に祈りを捧げた。
冒険者達は笑い合っているガラテアや村人達の姿を見て、ラブリオ村は再び歩いてゆけるだろうと感じたのだった。
マスターコメント
ロングシナリオ普通 報酬:多い10 / 6〜10人
2021年11月17日 16時17分06秒 公開
参加者
相談掲示板
ストレガなのだ。よろしくなのだ。 まずは生きる為に腹を満たすことにするのだ。 森のほうに狩りに行くのだ。
ドゥーンフォルトと申します。どうぞよしなに。 自分は住居について土木・建築スキルで何か手伝えないかと考えています。
ヴィルヘルミナです。よろしくお願いしますね。 私は料理でもしようかなと。
シューターのアクティオンです、よろしく。 とりあえず、腹が満ちないと活気も湧かないだろう、ということで狩猟でも行こうかと。 その際、あまり授恵者の戦闘力頼りにせず、罠を活用するとか村の方々でも続けられる形で、ですね。
ウォーリアのイヴェール・イリュジオンです。 どうぞよろしくお願い致します(ぺこり) 直近の課題としては食料の確保と寝床となる住居の確保は必須でしょうかね… 一先ずは食料確保で森に入られる方は多そうですが、元が漁村で漁師も生き残りは多いようですから先を考えるなら漁が出来るように舟と漁具が作れたら自立して生活できるようになるでしょうか? 漁師が多い、という事は漁が出来る環境さえ整えば食料確保に関しては私達がやらずとも、自分達でやれるようになるかも知れませんしね。 その分だけ住居建設などに人を割ける様にもなりますし。 あと…森に川があるか少し気になりますね… 海はありますが、飲み水を確保できるのか少し気になりましたので… 以前どうしていたか代表に聞いてみましょうか… 10日間しかいられませんから、作業の分担は必須として、材料確保と実際に道具や住居を制作する側では手分けした方が良さそうですね。
アリシアじゃ。 わしとしては早いうちに商業ラインを確保しようと思うておる。 何をするにも金はあって損はないからの。いろんなものに交換できる点は強い。 村だけで自給自足は限界があろう。そこはプロや資材を集めてしまうのが早いとわしは考えておる。 これから冬も来る。燻製や干物、腸詰、塩、木材……ぱっと見こんなところか。
連投すまんの。 特に皆から反対がなければガラテアに商業的な勉強をさせようと思うのじゃが。 イリュジオン卿の申す通り生産ラインは軌道に乗ってしまえばわしらがいなくても大丈夫じゃからな。 塩などの継続収入が得られれば傭兵なり賄賂なりで村の安全も確保できるはず。 読み書き算盤、村の経営ができるやつを急造で育てたいという感じ。
ネーヴェ・グラヌローザと申します。どうぞ宜しくお願い致します。 私も今考えておりますのは、ドゥーンフォルト様と同様、建築・土木スキルで住居の再建ですね。 寝床となる住居は特に、早々に建ててしまった方が宜しいでしょうか。10日では出来ることにも限りが出ましょうから、教導で村の方々へ効率的な修繕方法もお伝え出来ればと思っております。
ハリスと申します。しかしこの惨状は…なんと…(怒りに震えている)(← 収穫物の略奪だけでも大罪ですが畑をも焼き払うとは何たる蛮行!!(ダァン( 傭兵団とやらは許し難い悪ですが、今は再建の時。討滅はまたの機会に致しましょう。 >行動 私は故郷ターミルで培った農業技術を総動員し、畑を多少でも使える状態に戻します。 稼働は春からになるでしょうから、作付けについては農民の方々と相談が必要ですね…。 柵などを作るためには木材が必要ですから、森で伐採した木材を馬車で運搬する予定です。 木材は様々な用途がありますから、もし宜しければ皆様と一緒に行えれば効率的かとは。 建築について心得もありますから、農地が一段落すれば住居の再建もお手伝いできます。
>飲み水 これまで井戸などに頼っていて、それが使えなくなっていれば……という懸念はありますか。 元々どうしていたか次第ではありますが、森に入る際に水場は気を付けてみましょう。 >商業 ふむ……資金を稼ぐこと自体は重要そうです。 ガラテア君が前村長の娘ということで、代表してやるには向いているとは思いますが、授恵者であることを考えると実働面でも今後の負担がガラテア君にかかってくるようだと、勘定仕事は別の方がした方が良いこともあるかもしれません。 まあ、現状は農業・漁業等なら非授恵者でも問題なくできる事なので、気にし過ぎではありますが。
フェイサル・セイフだ、宜しくお願いする。 ……しかし、何とも酷い有様だな。 村の惨状もそうだが、彼らの顔には死に至る病が見えるぞ。 >行動 私は多少なら医療・薬学に心得があるので、滞在期間中はそちらで支えられたらと考えている。 皆も安全には十分に気を遣ってそれぞれの作業を進めるだろうが、事故への備えだな。 住民の生き残りに本業の医者や薬師がいれば助力を乞う事もできるだろうが、 それが叶わない場合には、彼らが使える薬なども手近な場所で探しておかねばならない。 後は……そういう余裕があるかはわからないが、手が空くようであれば力仕事も可能な限り手伝おう。
私は木工で木材の加工でもしますか。 きちんと加工すれば建築スキルのある方がきちんと組み上げてくれるでしょうし。 網や銛等の道具などの道具は残されているようなので、漁は船がどうにかできれば最低限は何とかなりそうです。 畑の方も鎌とか鍬とか必要そうな気もしますが、残っているとみていい感じでしょうか。
バーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 実際問題、俺らは10日程度しか現地に居られないんだし、 色々やる事、やりたい事はあるが、何をするにも時間がネックになりそうだし、 少しでも効率的に進められる様に工夫した方が良さそうだな。 例えば、住居とかは予め簡易的に組みあげられるモノを設計しておき、 村人も駆り出して材料の木材加工、組み上げができる様にして、 可能なら滞在期間中に村人全員分の簡易住居を用意したいな。 あとは、住居が組みあがるまでに雨露が凌げるテントとかも、有れば助かるかもしれない。 それと、村人達は希望も失われてるって事だし、具体的な再建プランとか工程とかを説明して、 村の再建が不可能ではないって事をアピールした方が良いんじゃないか? やるとするなら、俺の方で各自の分担内容から10日間の工程表とか、今後の展望等を 取り纏めて、ガラテア含めた村の代表者に説明して、やる気を出してもらおうと思ってる。
作る苦労を知らない人の所業ですよね…牛の堆肥に頭から沈めてやりたいところです<畑焼き >商業 ガラテアさん達に取引などについて学んで頂くのは賛成ですが、ラインの確保についてはまだ早いのではないでしょうか…? 理由としては村も含め一帯において内戦下にある事が気になります。 こういう時、武器商人は儲かりそうですが日用品を扱う商人などは安全を確保出来なければ動かないのではないでしょうか? ましてや襲撃を受けた村となれば善意の商人でもなければ寄り付かないのでは? 人の往来が無ければ取引がそもそも出来ませんから…村人が直接出向いて他の村や町に交渉する手段もありますが、クリーパーの存在もありますので安全面で推奨出来ませんね。 自分達の明日食べる分にも苦労しそうな状況ですから、10日以降を見据えるにしても足元を固めるのを優先した方が良いのではと… 勿論、いつでも取引出来るように売り物を作れる体制を整えるのは良いと思いますが。 >農業 ターミルさんがおられるならお任せしても良さそうですね( 伐採の方を私も手伝いますね。何をするにも必要になりますので。 森での食料確保とは時間をずらしてになるかと思います。 >漁業 道具が残っていたのは見落としていましたね… であれば船さえ作る事が出来れば漁は出来そうですが…船は私は作った事ありませんね… >今後の展望 希望を失った状態では仕事を頼むのも難しいですしね… 説明するのでしたら食事後のタイミングでするのが良さそうでしょうか? お腹が膨れた後ならこれからどうしようか?って、考える余裕も出来るでしょうし。
>船 元々漁をしていたなら、手直しの知識や技を持っている方はいそうですが……そのあたりは気力が戻ってからでないと、ですか。 ただ、ある程度木工系の知識持ちがあれやこれやと手を付けていれば、知識を持っている方が口出ししたくならないか……というのは希望的観測でしょうか。 10日間しかない為あれもこれもといかないのは事実ですが、やれることはやっておきたいですね。 こちらも狩猟の他に木工は持っていけるので、狩りをしつつとなると大物は無理ですが、細かい作業なら手を付けられるかと。
>イリュジオン卿 漁や狩りも初手としては大事じゃとは思うんじゃが天候不良だとそれもできんからなあ。 わしとしては塩の生産を提唱しようと思うてな。定期的に売れるし金があれば必要なモノも手に入る。そんな感じじゃな。 ぶっちゃけると商業知識しか生かせるスキルがなくての。
塩は作ろうかなと考えていました。料理しようにも調味料がありませんから。 100人もいると持ち込みでは無理がありますし。 流石に売る事までは考えていませんでしたが。 魚に獣肉辺りは確保できそうですが、野菜がないので栄養が偏りそうですね。 森に果物があったりすればいいのですけど。 余裕があれば干し肉とか乾物の作成も考えたい所です。 まずは食と住まいあたりを確保しようかなと。 村近辺は常夏の気候なのは不幸中の幸いですね。北国に近い気候だったら凍死しそうですし。
肉は海水で洗って干すこともできるが塩が精製できると助かるのだ。 臭み消しにも使うから野草採取は大事なのだ。 少なめとはいえ子供と老人もいるし柔らかいものも。 人数が人数故多少植生が根絶やしになるかもしれないが。
>塩 村の食料事情を考えると、塩の精製は助けになると思う。 ただ、塩を売るとなると、国やら商会の権利とか専売に引っかかる可能性があるから、 売り物にするのは慎重に確認してからの方が良いと思う。
>舟 拘ったものは難しいですから出来るとしたら…筏か…丸木舟でしょうかね… 前者はロープなどが必要になりますが、後者なら工程の大体は削り作業なので時間さえあれば出来るかも知れません。 幸い樹木は立派なものが多いそうですしね…伐採するのは私がスキルありますので良いのを切りますから木工のある方にその後の加工をお願いする事になるかなと。 あと別件で力を借りるかも知れません。 >塩 この村が今まで何で生計を立てていたかによりますが、海産物と塩がまず挙がりそうですね。 であれば以前から内地の村や町とやり取りをしていた可能性はありますので、出荷を再開したと考えれば権利などを問題視されずに済むかも…? 私達が10日後に報告で戻る際に長男への報告で復興の一環で商売の再開または許可を求めても良いですしね。 商会から商人を派遣して貰えるかも知れません。 >キャスターの方 ガラテアに授恵者として戦い方とか仕込むつもりなのですが、キャスターとしての戦い方は私の専門外なのでお願いしてもよろしいでしょうか?
>ガラテア それじゃあ、俺の方で戦い方の指導を行う旨とか記載しておこうか? 基本的な立ち回りとか、注意点とかを教えようかとは思う。
と、言い忘れておりましたが私の馬車にはゲルも積んでおきます。 通常ならば6名程度の定員ですが、詰めて寝たり交代で休息すれば当座は凌げるかと。 >行動について 海の方は正直あまり知識がありませんので、皆様にお任せいたします。 私は農地の再建と伐採した木材の運搬などを主に行いましょう。 ところで食材確保は良いとして、料理については如何致しましょう? もし手が足りないようなら私が行いますが…。
獣の解体指示したら調理手伝うのだ。 とりあえず焚火で調理設備作って 基本は肉も魚も焼く。切身、内臓。開きにしたのは丸焼きで。 出た骨は煮込んでスープに使う。塩味。 木の実や果実は幼児がいるなら柔らかくして与えたい。 こんなところ考えてるのだ。
……なるほど塩か。 極度の疲労の中で不足が最も心身に響いて来る食料の一つだな、確保を試みてくれるのは医療面からも助かる。 料理に関しても流石だな、食材を無駄にせず多くの腹を満たす工夫というものか。 ひとまず私は木材運搬やハリスの農場作業を手伝いつつ、自分の作業を進めていくとしよう。 何か作業中の注意点、例えば先に挙げられているような事前の加工や処理などがあれば従おう。
>個人行動 再表明になるが、皆が挙げた村の再建案の取りまとめと説明、 ガラテアの指導を主にやろうと思ってる。 教導を再建に向けた活動や授恵者としての指導に活用しつつ、 商業知識でやって大丈夫な事、ダメな事の判断をしようと思ってる。 あとは荷馬車を持っていくから、事前に再建に必要そうな資機材を集めて運ぶ予定だ。
ガラテアの指導を皆がやってくれるのならわしの出番はなさそうじゃの。連れ回すわけにもゆかぬ。その他2割に教育を施そうかと思うておる。村の行政機能を再建せねばと。 わしのやることは塩と食料加工と冒険者ギルド経由での商業支援という感じじゃ。
>個人行動 昼間は建築土木で順次住居を建てつつ、夜は洞察で村人達の心のケアに当たりたいと思います。 資材の運搬は他の方にお任せする形となってしまいますが、何卒宜しくお願い致します。
遅くなりましたがフォーサイスさんはキャスター教育でのガラテアさんの件、お願いします。 商業的な勉強に関してはリターナーさんもやりたがってましたし、一緒にしてもいいのでは? 私は初日は漁師達に協力して貰っての食料確保、後は伐採と木材運搬からの木工の手伝いなどになりそうです。 丸木舟は一応触れてますが、木工スキルが無いのでメインにやられる方がいない場合は時間がかかるかもですね。 後は日程後半にやる気と体力のある若者がいれば自警団でも育てておこうかなと。