【壊密】悪路の行方
革酎
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シナリオID:1578
オープニング
リーンエス王国南部の沿海地方西部に位置する、ヘルマス・ジーロー伯爵の沿海領。
灼熱の陽光が降り注ぎ、更にシラー砂漠からの乾いた熱風が領地全体を年中、吹き枯らしてゆく。
領都セズンは港湾と砂浜を擁する一大海洋都市だが、ここ数週間程は、いつもの陽気な雰囲気に翳が差し込む様になっていた。
その最大の理由は、シラー砂漠から王国に侵入したテロリスト集団『黒熱砂』が近年に無い程の活発な行動を見せ始める様になっていたからだ。
黒熱砂の標的は、シラー砂漠東端と王国の間に新たな商圏を開拓した食品流通商会ケルディント。彼らの進出は、黒熱砂が信奉するシラーの神への挑戦と受け取られたらしい。
ケルディントの砂上隊商への攻撃は日増しに激しくなり、まともな対抗武力を持たないケルディント商会は一方的に損失を出すばかりであった。
そんなケルディント商会に、本来なら商売敵である筈の富商アウルバッハが支援の手を差し伸べた。アウルバッハは麾下の傭兵団を護衛として、ケルディント砂上隊商に随行させる契約を取り結んだのである。
当初はアウルバッハ傭兵団の力を頼もしいと見ていたケルディント商会だったが、アウルバッハ傭兵団はケルディント砂上隊商に対し、次第に指揮命令権を求め始めてきた。守って欲しいならば自分達のいうことに、素直に従え、と。
ケルディント商会副会頭タバサ・ウェルボフは、アウルバッハの意図に漸く、気づき始めた。
セズン内にはシラー砂漠からの移民部族アクレフォの居住区がある。
その名も、通称リトル・アクレフォ。
この区域だけは王国とは明らかに異なる建築様式の家屋が建ち並び、一歩踏み入れば異国情緒に溢れた空気が漂い始める。
このリトル・アクレフォの表通りに面するカフェのテラス席で、タバサは青薔薇カルバ班の長フェルナンド・カルバとテーブルを挟み、向かい合っていた。
「困りごとというのは、一体何です?」
フェルナンドは敢えて無表情のまま訊いた。タバサの用件は何となく、察しがついていた。
「アウルバッハ傭兵団と黒熱砂の繋がりを探って欲しいの。出来る?」
しかしフェルナンドは渋い表情を返すばかりで、一向に頷く気配を見せない。それもその筈で、アウルバッハ商会のバックにはレオポルド・グラハイム伯爵が居る。グラハイム伯爵は王都グランスパーダに於けるカルバ隊の最大の支援者だ。ここでアウルバッハ傭兵団に探りを入れるということは、グラハイム伯爵を敵に廻すということになりかねない。
それはフェルナンドにとっては余り面白くない構図だった。
「やっぱり、難しいかしら?」
「難しいどころか、不可能ですよ」
フェルナンドは苦虫を噛み潰した顔でアイスティーを飲み干した。確固たる証拠があればアウルバッハ傭兵団を追及することも出来るだろうが、その場合でもカルバ隊が直接動くことはなるべく避けたいというのが、フェルナンドの本音だった。
「グラハイム伯爵は基本的には黒熱砂を激しく敵視しています。ですからアウルバッハがグラハイム伯爵の意向に反して黒熱砂と手を結んでいるという事実を突き止めれば、こちらも大手を振って動くことが出来ます」
問題はどうやって、アウルバッハ傭兵団と黒熱砂の繋がりを見つけるか、であろう。
ここでフェルナンドは冒険者を雇え、とアドバイスした。カルバ隊が出来る最大の譲歩は、冒険者の手による捜査を黙殺することぐらいだった。
但し、武力行使はご法度だ。相手は一応、ケルディント商会を守る為に命を張っているという建前で動いているのだから、タバサが雇う冒険者もアウルバッハには表向き、敵対しない様に振る舞わなければならない。
「帳簿、物流、カネ、現物、何でも良い……兎に角、ぐうの音も出ない完璧な証拠を揃えることです。それ以外にアウルバッハを黙らせ、グラハイム伯爵からの正式な助力を引っ張り出す方法はありません」
フェルナンドの低い声音に、タバサはただ渋い表情で頷き返す以外に無かった。
●ワインと密会
同日、セズン内の高級料理店内にて。
アウルバッハ傭兵団の長ラーシェル・ソルガタラは、貧相な顔つきを満足げな笑みに歪めて、高級な羊肉に舌鼓を打っていた。
と、そこへでっぷりと太った恰幅の良い中年男が歩を寄せてきた。ラーシェルはナプキンで口元を拭い、腰を浮かせて丁寧に挨拶を述べた。
「これはカサドさん。お呼び頂ければ、こちらから出向きましたのに」
「いやいや、ちょっと野暮用がございましてな。ついでといっては失礼ながら、ソルガタラさんがこちらでお食事中とのお話を聞きまして、立ち寄らせて貰った次第です」
その髭面の人物アリバ・ジャハール・カサドは見た目こそは凡庸な中年男ではあったが、その眼光にはどこか鋭いものがあった。
アリバはラーシェルに勧められるまま椅子に腰を下ろし、手にしたグラスにワインを注いで貰った。
「ところでケルディントを上手く支配下に収められそうな雰囲気だとお聞きしました。流石はアウルバッハ殿ですな。敵対するのではなく、味方につくことで内側から突き崩そうという発想は中々出て来ませんよ」
「それもこれも我らが会頭トラヴィス・アウルバッハがかねてより温めていた腹案ということでしてね。私もつい先日打ち明けられたばかりで、正直驚きました」
ふたりは揃って肩を揺すり、低く不気味な笑い声を漏らした。
一杯目のワインをぐいっと飲み干し、二杯目をグラスに注がれたところで、アリバはそれまでの上機嫌さから一変して幾分渋い表情を見せる様になった。
どうしたのかとラーシェルが問いかけると、アリバは盛大な溜息を漏らした。
「実はうちの邪導師殿が随分とご立腹でしてね」
青薔薇カルバ隊の内情を探っていたスパイが、先日正体を見抜かれ、以降間者として使い物にならなくなったというのである。
敵の手に落ちる前に何とか逃がしはしたが、結局邪導師なる人物はそのスパイを始末したらしい。
するとラーシェルは、そういうことならばと胸を張った。
「我らの後ろ盾はご存知、グラハイム伯爵です。トラヴィス会頭の伝手を用いれば、カルバ隊の内情を筒抜けにすることなど雑作も無いでしょう」
「それは助かります。邪導師殿もさぞ、お喜びになられることでしょう」
二杯目をあおったところで、アリバはのっそりと立ち上がった。そして懐から一枚の文書を取り出す。
「次の資金受渡しの指定場所です。ジャハル派の若い衆がお伺い致しますので、どうぞ宜しく」
それだけいい残し、アリバは機嫌良さげに退出していった。
解説
マスターより
リプレイ
ヘルマス・ジーロー伯爵の沿海領はリーンエス王国南部の沿海地方西部に位置し、シラー砂漠からの乾いた熱風と海上からの暖かく湿った空気が合流する為、海岸を主とした南国リゾート地としての性格が強い。
特に領都セズンは上質な白砂が一面を覆う海水浴場が幾つも点在し、リーンエス王国の各地から海水浴客が多数訪れる歓楽地でもあった。
一方で、セズンにはシラー砂漠からの移民部族が生活の根を下ろしている街並みも少なくない。その最たる例がアクレフォ部族が生活の拠点としている一区画、通称リトル・アクレフォだ。
このリトル・アクレフォの顔役として知られているのが、陶器と砂漠の岩塩で成り上がった豪商ウーリオ・カッサンである。
過日、カッサンはカペル侯爵家直属の広報兼諜報部隊『青薔薇』と黒熱砂の攻防に巻き込まれ、魔人ビューティフルガッツからの攻撃を受けた。幸い冒険者達が駆けつけて事無きを得たが、まだ多少の傷が残っており、本格的な商業活動再開までには幾らかの休息が必要だった。
このカッサンの豪邸をロイ・アウレアとシルヴィア・A・カペルの両名が訪れた。アウルバッハ傭兵団とテロリスト集団『黒熱砂』の繋がりを炙り出す為に、リトル・アクレフォ随一の情報通であるカッサンからの協力を取り付ける為である。
カッサンは黒熱砂に対して強い憎悪を抱いている。特に黒熱砂の主だった顔ぶれがアクレフォ出身者で占められていることについては激しい怒りを抱くと同時に、部族最大の汚点として非常に恥じてもいた。
ロイとシルヴィアが訪問した際、カッサンは体の何箇所かに包帯を残したままではあったが、元気な様子で出迎えてくれた。が、黒熱砂の話題に至るとその表情は一気に険しい色へと変じた。
「グラハイム伯爵とは黒熱砂壊滅に向けて、連携を取らせて頂いております」
リーンエス王国のレオポルド・グラハイム伯爵は王都グランスパーダに於ける青薔薇カルバ隊の最大の支援者であると同時に、対黒熱砂に於いてはここセズンでカッサンと協力体制にあるのだという。
しかしここ最近、そのグラハイム伯爵の傘下にある筈のアウルバッハ商会とその傭兵団が黒熱砂と関わりがあるという未確認情報が幾つも飛び込んできている。これは由々しき事態だと、カッサンは浅黒い顔を嫌悪感一杯の様子で大きく歪めた。
「そのアウルバッハ商会に潜入しようと考えています」
ロイがケルディント商会副会頭タバサ・ウェルボフに教えを乞い、商人に必要な最低限の知識を即席で叩き込んで貰っている。勿論すぐに一人前の商人としてひとり立ち出来る程の技術も経験も得ることは出来ないが、アウルバッハ商会に潜入して証拠となり得る帳簿や契約書を辛うじて見分けることが出来る程度のことは、何とかなりそうだった。
「黒熱砂とアウルバッハ傭兵団が協力関係にあることは諸々の状況証拠からも容易に推察出来るけど……矢張り確たる物証が欲しい。そしてグラハイム伯爵の信認を得る伝手も」
シルヴィアの悩ましげな表情に、ならばとカッサンは一枚の紹介状を書いてくれた。宛名はショレム・ジェイディス。グラハイム伯爵がアウルバッハ商会に派遣している家士だという。
「彼に現場を押さえさせれば、その結果はそのまま最も信頼出来る情報としてグラハイム伯爵の耳に入ります。ショレム氏を上手く動かしなさい」
ロイとシルヴィアは思わぬ形で最強の切り札を得る格好となった。
●とある疑念
カルバ隊の長フェルナンド・カルバは、リトル・アクレフォ内の安宿に長期滞在の為の一室を借りていた。
アルマ・ヴァレンタインとナタリア・フィッツジェラルドは風通しは良いが粗末そのものといって良い安宿のその宿泊個室に、フェルナンドを訪ねていた。
「黒熱砂が近年稀に見る程の活発な動きを見せる様になったということは、当然それなりに軍資金が要る。アウルバッハがその資金源の筈だが、王国の監視にも引っかからず、一体どうやってそれだけの資金を得ることが出来たのか?」
ナタリアの問いかけに、フェルナンドは渋い表情でアウルバッハ商会の関与があれば簡単なことだと応じた。黒熱砂討滅を唱えるグラハイム伯爵のお膝元で、テロリストが堂々と資金を得るなどという話は皮肉以外の何物でもないだろう。
「やっぱりそうだよねぇ……だもんで、近いうちにナタリアさんと一緒にアウルバッハ商会に潜入しようと思うんだ」
堂々と胸を張るアルマに、フェルナンドは今のは聞かなかったことにすると更に表情を渋い色に染めた。
「ところでさ、もし自分が部下に重要な金品の受け渡しをさせるなら、どのレベルのメンバーに請け負わせるかって分かる?」
「私なら、直接自分が受け渡しの場に向かうだろうね」
アルマの問いかけに、フェルナンドは小さく肩を竦めた。重要な案件は自ら動いて対処するのが確実だ、というのがフェルナンドの意見だった。
それもそうか、とアルマは頷き返す。部下に任せて何かあれば、最も後悔するのは自分自身だ。
「最後にもうひとつ……アウルバッハ傭兵団がケルディント商会の砂上隊商に対して指揮命令権を寄越せと要求してきたらしい。この場合、最も影響を受けるのは誰になると思う?」
ナタリアの疑問に対し、フェルナンドはしばし考え込んだ。影響する相手は幾らでも居るだろうが、最も効果があるとすれば――。
「新規開拓した取引先じゃないか?」
ケルディント商会が新たに開拓したシラー砂漠東端の商用ルートは、赤岩落の峡谷をぐるりと取り囲む七つの中小部族だ。アウルバッハ傭兵団が指揮命令権を得れば、彼ら七つの中小部族はケルディント商会の砂上隊商ではなく、アウルバッハ傭兵団と懇意になるだろう。
簡単にいえば顧客の横取りということになるが、これら七つの中小部族をアウルバッハ商会が取引先として押さえることに、どれ程の意味があるのだろうか。
ナタリアにはその重要性がよく分からなかったが、アルマは違った。
「赤岩落の峡谷……」
喉が、ごくりと鳴った。アルマはその響きに、恐るべき意味が隠されていることを知っていた。
アウルバッハ傭兵団が七つの中小部族を篭絡すれば、その先に何が待っているのかを、アルマはつい先日、マグラウリー・メルゲンガー伯爵領での黒熱砂との戦闘の結果、知り得たばかりだった。
●絞り込み
エル=バ=ノイアンはリトル・アクレフォの裏通り市場街を歩いていた。
前日、シルヴィアがジーロー伯爵私設兵団の駐屯所を訪れ、受付担当であるクレオール・テロドからセズン内で最も治安の悪い地区について聞き出していた。
それがこの、リトル・アクレフォの裏通り市場街なのだという。黒熱砂の構成員と思しき極悪な人相のならず者が数多く徘徊し、幾つかの店舗はその裏側にテロリストとの連絡担当を置いているとの噂もあった。
ノイアン自身、その生い立ちや鋭い眼光からこの裏通り市場街に非常に馴染んだ雰囲気を漂わせている。彼が黒熱砂の構成員だと名乗ったところで、疑いの眼差しを向ける者は案外少ないのではないか。
そして事実、ノイアンがとある岩塩商店の前で足を止めた時も、店員は特におかしな表情は見せず、にこやかに揉み手しながらノイアンを出迎えた。
「へい、いらっしゃい。ご入用は?」
「岩塩を三枚」
注文しながら、ノイアンは腰元の鞘をそれとなく示した。すると店員は何を勘違いしたのか、
「おっと、傭兵さんですね……では価格はこれで」
と、通常の三十倍に近い値段を示してきた。矢張りそうか、と内心で頷きながらノイアンはケルディント商会から借りていた資金の中から、提示された価格で支払いを済ませた。
実はノイアン、事前にケルディント商会の財務担当に協力を仰ぎ、アウルバッハ商会の市場動向を調査させていた。すると、おかしな事実がひとつ、浮上した。
岩塩売買である。
アウルバッハ商会は岩塩とはまるで関係の無い市場に商品を流通させているにも関わらず、毎月定期的に、アウルバッハ傭兵団を介して法外な値段での岩塩購入を記録に残している。
岩塩自体は何の違法性も無ければ、危険な商取引という訳でもない。だが法外な価格での買取ともなれば、話は別だ。明らかにアウルバッハ商会に損失が出ている。にも関わらず会頭トラヴィス・アウルバッハがこれを容認している理由は何か。
(矢張りな……岩塩購入に見せかけた、資金の無償提供に違いない)
しかし市場の表口では流石に、膨大な資金をそのまま受け渡しすることは出来ない。岩塩による無償資金提供は黒熱砂構成員の日々の生活費を賄う為の小口資金移動手段に過ぎないだろう。
嬉しそうに笑う店員を尻目に、ノイアンは横手の角を曲がって狭い路地に入った。その一角で、物乞いに扮したルベア・ベルニがフードを目深に下ろしたローブ姿で地面に座り込んでいた。
「あの岩塩商店だ。恐らく裏手の倉庫辺りだろう」
「……了解」
ルベアはのっそり立ち上がり、人混みで溢れる裏通り市場街へと歩を向けた。彼女の役割は多少の危険を伴うが、最も効果的で即効性のある成果を生み出せる可能性が高い。
その為には、確実に敵を誘い出せる条件が必要だ。即ち、黒熱砂の資金入手方法を割り出すことである。その役割はノイアンが完璧に果たしてみせた。
そして次なる段階は、ルベアが件の岩塩商店周辺を露骨に探り回り、敵、即ち壊密宗の魔人の目に留まることである。
「この近辺に潜んでいる可能性があるとすれば、ビューティフルガッツだ。気を付けろ」
「うん、分かってる」
幾分緊張気味に、ルベアはフードの下で頷き返した。
壊密宗のビューティフルガッツは、既に一度対峙したことのある敵だ。遠隔攻撃手段は持たないが、接近戦では強酸性の霧を撒き散らし、無類の強さを誇る。
だが今回に限っていえば接近戦に強い敵の方が有り難い。威嚇攻撃を叩き込み、ルベアの意図する方向へ誘導することが出来るからだ。
後はその現場に、ショレム・ジェイディスを引っ張り出せば完璧だろう。
●謎の接触相手
その日の夕刻、赤岩落の峡谷周辺での取引を終えた砂上隊商は、アウルバッハ傭兵団と共にセズンのケルディント商会本部へと帰着した。
砂上隊商とアウルバッハ傭兵団の間にはぎくしゃくとした空気が漂っていたが、前日から砂上隊商の護衛に参加していたエミリア・シバだけは例外だった。
アウルバッハ傭兵団の男連中は、エミリアの美貌と凛とした仕草に早い段階から心を溶かされ、食事や酒の席などですっかり骨抜きにされていた。
一方、砂上隊商側は最初の時点でタバサから言い含められていた為、エミリアが味方であることを承知しており、彼女がアウルバッハ傭兵団と懇意にしているのも作戦のうちだと理解していたから、誰ひとりとして不満げな表情を見せる者は居なかった。
エミリアとアウルバッハ傭兵団、そして砂上隊商を出迎えたのは、セズンに仮設置した本部で留守番をしていた傭兵団の長ラーシェル・ソルガタラと、タバサの両名だった。
この時、エミリアは内心で苦笑を禁じ得なかった。ラーシェルの傍らには、ベルク・オスマットの姿もあったからだ。
当初ベルクは隠密裏にラーシェルを尾行していたのだが、やたらと恰幅の良い砂漠の商人風の男とラーシェルが町中で顔を合わせて雑談していた直後に、居場所が割れてしまったのである。
砂漠の商人風の男は一瞬だけ、ベルクが身を隠している建物の角に視線を送ってきた。恐らくラーシェル自身ではなく、この砂漠の商人風の男がベルクの尾行に気付いたのかも知れない。
その直前にベルクがラーシェルの声を拾った限りでは、この商人風の男はカサドという名であることが分かった。
シラー砂漠出身者には余り珍しくない、ありふれた名であろう。単にその名を聞いただけならば特に用心する程のこともなかったが、ベルクの隠れ場所を簡単に見抜いた辺り、相当に手強い相手かも知れない。
ともあれ、日中の護衛任務を終えたエミリアはベルク、タバサと連れ立ってケルディント商会本部へと足を運んだ。この日の収穫を互いに情報共有する為である。
ケルディント商会本部のタバサの私室に入るなり、エミリアとベルクは盗聴や監視の類が無いかを簡単に調べ上げた。場合によっては、ケルディント商会内に敵のスパイが入り込んでいる可能性も十分に考えられたからである。幸い、今回はそれらしい痕跡は見当たらなかったのだが。
三人は木椅子を引き寄せ、額を寄せ合う程に互いの顔を近づけた。
「傭兵団は全員が全員、黒熱砂と関わりがあるって訳ではなさそうだけど、一部の連中……特にリーダー格は怪しいわね」
実際、エミリアが雑談の中で黒熱砂の名を出すと、明らかに嫌悪感剥き出しとなる者が数名、確認された。いずれも戦闘しか能が無い傭兵ばかりであり、ポーカーフェイスを貫く訓練は受けていない様子である。逆にリーダー格連中は明らかに顔色が嘘臭かった。
仮に黒熱砂が襲撃を仕掛けて来ても、リーダー格連中は無傷で終わっただろう。逆に事情を知らない下っ端傭兵達には死傷者が出ていたかも知れない。寧ろその方が、アウルバッハ傭兵団がケルディント商会の砂上隊商をしっかり守っているという演出にもなるのだろう。
一方、ベルクの方はラーシェル本人からの大きな収穫は無かった。が、矢張り何といってもカサドなる商人風の男とラーシェルに接点があることが最大にして唯一の情報だった。
ちなみに、ベルクがラーシェルに尾行を発見された際の弁解は以下の通りであった。
「我は今、独自に黒熱砂を追っておりましてな……奴らは壊密宗という危険集団とも手を組んでいるのですよ。で、最近の黒熱砂の動きとして貴殿等の傭兵団は奴らの襲撃の邪魔になっていると聞きます。その排除目的として襲撃の可能性がありました故、こうして監視させて頂いておりました」
ラーシェルは薄ら笑いを浮かべて、何故事前に通達しなかったのですかと訊いたが、これに対してもベルクは模範回答を用意していた。
「我は既に、壊密宗にも黒熱砂にも顔を知られておりましてな。迂闊に接触すると、奴らに警戒されかねませぬ故、出来なかったのですよ」
恐らくラーシェルは、一切信用しなかっただろう。しかし表向きは真っ当な傭兵集団の長という立場の手前、冒険者であるベルクに露骨な疑念をぶつける訳にはいかなかったに違いない。
「魔人との接触については、ノイアンさんが既に見当をつけてるみたいね」
タバサ曰く、ルベアが魔人を誘い出す為の行動に入っているとの由。ならばベルクとしても、その支援に入らなければならないだろう。
エミリアも、ルベアの行動の先に資金受渡しの現場が待っている可能性が高い以上、合流すべきとの発想に切り替わっていた。
●動かぬ証拠
その夜――。
リトル・アクレフォの裏通り市場街にある岩塩商店の倉庫近くに、ルベアとエミリア、ベルクを除く冒険者達とタバサ、そしてショレム・ジェイディスの姿があった。
ショレムは一見すると気難しげな壮年男性で、余りに突拍子も無い告発は頑として受け付けないタイプの石頭かと思われたが、シルヴィアが手渡したカッサンの紹介状を目にした瞬間から、態度が俄かに軟化した。
カッサンとグラハイム伯爵の黒熱砂打倒の信念は極めて強靭で、その意志はショレムにもしっかり継承されている証左であった。
ショレムはロイ、アルマ、ナタリアの三人がアウルバッハ商会セズン支部内に潜入し、入手してきた諸々の帳簿や帳票、契約書の類を、タバサが用意したランタンの傍らでじっくりと見入っている。
数多くの証拠がアルマのバックパックに押し込められているが、ショレムはその中から絶対的な証拠となり得るものを的確に選別していた。
これらの証拠から、ノイアンが突き止めた不当に高額な岩塩購入の他、傭兵団用に購入した武器や防具の納入先が、何故か件の岩塩商店になっている点等の疑義も明確になった。
指揮命令権譲渡について冒険者の意見を加味したい、とのタバサの申し出を受けたラーシェルは、仕方なくシルヴィアの訪問を受けることに同意したが、そのシルヴィアによる調査も、この夜の結果次第では不要になるかも知れない。
「しかし、よくこれだけの資料を入手出来ましたな」
仏頂面のショレムに、ロイとアルマは内心で肝が冷える気分だった。下手をすれば不法侵入の罪に問われる可能性もあったが、侵入された側のアウルバッハ商会が告発しなければ何ら問題は無い。
尤も、ロイとアルマでアウルバッハ商会内の職員らを諸々の非戦闘的手段で上手く処理したのが大きかったのだが。
その時、手近の建物の屋上からエミリアが手信号を送ってきた。どうやら資金受渡しが始まる様だ。
実はベルクがテレパスを用意していたらしいのだが、他の面々は全く想定していなかった為、こちらは宝の持ち腐れに終わっている。
「では、参りましょうか……危ない時は私がスケープセイントで守り抜きます。ご安心を」
ナタリアのひと言に、ショレムは頼みますよと小さく肩を竦めて応じるだけであった。
岩塩商店倉庫前の薄暗い路地上に、テロリストと思しき風体の男数名が現れた。それから僅かに遅れてラーシェル、傭兵団のリーダー格が姿を見せる。ラーシェルは大きな麻袋を担いでいた。
だが、両者がお互いに一歩ずつ踏み出したその時、事態が不意に動いた。
頭上で閃光塗弾の輝きが一瞬だけ夜空の一角を照らした。
次いで、傍らの建物屋上から三つの人影が路上に落ちてきた。正確にいえば、ひとつは人影とは到底いい難い化け物であった。
その化け物は、全身に剥き出しの内臓を張り付けた様な外観の魔人――ビューティフルガッツだった。
黒熱砂のテロリストは何故ここにビューティフルガッツが、という驚きの表情を見せていたが、何より注目すべきはラーシェルの方だ。彼は奇怪な外観の魔人を見て恐怖に怯むということはなく、彼もまた同様に、ビューティフルガッツがこの場に居合わせる理由に対して驚きを感じているといった反応を示した。
「貴様ら……先手を打たれておるぞ……」
ビューティフルガッツが絞り出す、地の底から響く様な唸り声に、テロリストもラーシェルも同時に全身で凍り付いた。
「邪弟夫殿ッ! そ、そんな訳はございませんッ! 私共は間違い無く、エジュラの葬場を割り出しております故、も、目的はほぼ果たせておりますッ!」
「ならば証明せよ」
まるで死刑宣告の如き、低く不気味な声。ビューティフルガッツの放ったひと声に、ラーシェルは思い詰めた様な表情を見せたが、その直後、その場に飛び込んできたノイアンとシルヴィアがラーシェルに飛び付き、その動きを封じた。
一方、ビューティフルガッツと共に地上へと降り立ったエミリアとルベアは、強酸霧をばら撒く敵に接近戦を許さぬ様、それぞれの得物を構えてじりじりと間合いを広げる。
不意に六角形の光り輝く柱がビューティフルガッツを押し包む様に出現したが、内部に取り込まれる寸前に敵は弾ける様な勢いでその場を離れ、光縛封による封印を一瞬早く回避した。
「遅かったじゃないか……言葉は不要かな」
敵の封じ込めが成功する前提でそんな台詞を放ってみたアルマだが、しっかり空振りに終わっていた。スベっている、といっても良い。
それは兎も角、ビューティフルガッツに対してはエミリア、ルベア、ベルク、ナタリアといった面々が対処に動き、シルヴィアとノイアンで資金受渡しに現れた者全員の捕縛を進めてゆく。
ロイはタバサとショレムの護衛に専念して得物を構え、ビューティフルガッツの接近を阻む構えを見せた。
この時、ベルクの聴覚が妙な足音を捉えた。地面を引きずる様な足取りの気配が、倉庫周辺を無数に取り巻いている。
異様な危機感を覚え、ベルクは近隣の建屋の屋上から屋上へと駆け巡り、足音の正体を探った。
(これは……拙い)
思わず、奥歯を噛み締める力が強まる。
無数のゾンビが、夜の闇に紛れて岩塩商店倉庫周辺を包囲しつつあった。そしてその中に、ラーシェルと会話を交わした上にベルクの所在を見抜いた砂漠民風の商人の姿があった。
●闇からの脱出
ベルクはロイ、タバサ、ショレムの三人に対し、急ぎこの場を離れる様にと指示を出した。
「ゾンビの群れだ。半ば包囲されつつある」
完全に脱出路を失う前に、一刻も早く離脱を、とのベルクの進言に、タバサとショレムは一も二も無く頷き返した。
「アウルバッハ商会セズン支部、及び傭兵団が黒熱砂と関わりがあることは間違い無く確認しました。これ以上の長居は最早無用でしょう」
今回の件は全てグラハイム伯爵に報告することを、ショレムは低いながらも力強い言葉で約束した。恐らくグラハイム伯爵は詫びとして、自身の私設兵団をケルディント商会の砂上隊商に、護衛として無償で貸与してくれることになるだろう。
ケルディント商会がこれ以上、アウルバッハ傭兵団と黒熱砂に悩まされることはなくなった。後は如何にしてこの窮地を脱するか、だ。
「良いものがあるよ」
アルマは自慢げに胸を反らし、母蜘蛛糸のロープを取り出した。これでタバサとショレムを屋上へと避難させれば良い、という訳だ。
ゾンビは自力で屋上に這い上がることは出来ない。幸い、リトル・アクレフォの建物の多くは平らな屋上が多く、建物同士の間も狭い為、屋上伝いでの移動が簡単だった。
そこへナタリアが同行して、常にスケープセイントの構えを見せておけば、タバサとショレムを守り通すことが出来るだろう。
「では、行きましょうか」
ロイのエスコートを受けて、先ずショレムが、次いでタバサが屋上の安全区域へと避難を果たした。
アルマの機転とロイ、ナタリア、ベルクといった面々の護衛で危機を脱したタバサとショレム。だがその脱出行の途中、ふたりは遠目に不気味な姿を見た。
ジュラッツァ・ゲ・ラカンカがリトル・アクレフォ外のとある建物上で、こちらをじっと見据えていたのである。だが、接近する気配は無い。ただひたすら、目の無い顔でこちらを睨みつけている――そんな不気味な感覚がふたりを襲っていた。
マスターコメント
ミドルシナリオ非常に難しい 報酬:多い8 / 6〜8人
2021年11月17日 04時07分53秒 公開
相談掲示板
シューターのロイ・アウレアです。 立候補したは良いが、調査法はまだ思いついてません。 寧ろ、思考が明後日の方向を向いてて 下手に話すと混乱させそうなので…今は挨拶のみ。 今回も宜しくお願いします! 何か思いついたら、被らない様に、協力し合えるように早めに報告しますね。
ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー。 証拠の見つけ方までフリーハンドってワクワクするー…! タバサさんの護衛についていればアウルバッハの人と接する機会もあるだろうから 残留思念感応とかエンパシーでなにか情報がとれるといいなー…くらい そこから物証につなげる具体策はのーぷらんだしまだぼんやりな段階
ノイアンだ。引き続きよろしく頼む。 さて今回は…これは難しいな… 明日時間が取れるから、そこでじっくり考えてみるつもりだ。ひとまず顔出しだけで、すまないな。
・グラハイム伯爵 グランスパーダ近郊に領地を持つ初老の貴族。幾つもの商会、商社の経営権を握り、豊富な情報網と総員500名近い私設兵団を持つ。 アウルバッハ商会の後ろ盾かつ青薔薇フェルナンド隊の支援者。 セズンでフェルナンドを陥れようとしていた偽エムリナの出身地はグラハイム伯爵領の田舎町(『【壊密】薔薇を摘み取る魔手』)。 ・フェルナンド 青薔薇マイスター直属の諜報員。カルバ隊隊長。 青薔薇はカペル侯爵家直属の諜報部隊だが、麾下の各隊はそれぞれの赴任地で支援者を持つ事もある。カルバ隊の場合はグラハイム伯爵。彼の許可が無ければカルバ隊は王都で活動できない。 カルバ隊麾下の諜報員レニオは黒熱砂のスパイだった(『【壊密】飴色の偽証』)。レニオは既に邪導師に処刑されている。 ・ラーシェル・ソルガタラ アウルバッハ傭兵団長。 ・アリバ・ジャハール・カサド 恰幅の良い髭面の中年男。壊密宗・邪導師の仲間。 OPでラーシェルに「次の資金受渡しの指定場所」と、黒熱砂ジャハル派構成員が向かうと伝えた。 ・リトル・アクレフォ リーンエス王国南部の沿海地方西部にあるヘルマス・ジーロー伯爵領の領都セズン、その中のシラー砂漠の民アクレフォの移民居住区の名前。住民達は領主の権力よりも黒熱砂を恐れている。 顔役はウーリオ・カッサン。陶器と砂漠の岩塩でひと山当てた豪商であり、黒熱砂と敵対していた。カッサンは『【壊密】薔薇を摘み取る魔手』にて救出。 ・クレオール・テロド セズンにあるジーロー伯爵の私設兵団駐屯所の一人。私設兵団詰所はセズンの治安にも一役買っている為、応対窓口は24時間常に開いている。
【主要人物】 ・メルゲンガー伯爵 王党派貴族。近々王国西部及びシラー砂漠の食料品を原材料とした加工食品を取り扱う商会を新たに立ち上げようとしている。この新商社に原料食材を納入する予定となっているのがケルディント商会。 メルゲンガー伯爵領都アジェルマハーでは授恵者が行方不明になる事件や人体放火魔事件が発生している(『【壊密】魔人達の開宴』『【壊密】忍び寄る熱砂』) 伯爵私兵団長の名前はリオル・フーベル。伯爵家の家士長クアンクルは黒熱砂のリーダーらしき男と連れ立って逃走していった(『【壊密】忍び寄る熱砂』)。 ・タバサ 主に食品流通で幅を利かせているケルディント商会の副会頭。 ケルディント商会はそれなりの規模を持つ商会で、複数の王国貴族とも繋がりがあると噂されている。アウルバッハ商会はケルディント商会とは犬猿の仲といっても良い程のライバル関係。 シラー砂漠東端部に於ける新規開拓の商用ルート独占を許可されたが、その時アウルバッハ商会がケルディント商会の為に自前の私設兵団を供与すると申し出たのを受け入れた(後ろ盾がグラハイム伯爵であることを考慮した)。 ・トラヴィス・アウルバッハ アウルバッハ商会の会頭。グラハイム伯爵が後ろ盾。 アウルバッハ商会はケルディント砂上隊商に対し次第に指揮命令権を求め始めている。ケルディント商会を支配下に収めようとしているようだ。 ラーシェル曰く「トラディスの伝手を用いれば青薔薇カルバ隊の内情を筒抜けにすることもできる」という。
シルヴィアだ。今回はよろしくね。 ざっと登場人物等を纏めてみたけど、間違いがあったら指摘頼むよ。 自由度が高くて悩むね……OP最後に書かれている資金受渡しの現場を抑えられれば、アウルバッハ傭兵団とテロリスト黒熱砂の繋がりを示す事が出来るのではないかと思っている。 アルマが言ってくれたようにタバサの護衛についたり、黒熱砂と敵対しているカッサンやジーロー伯爵の私設兵団、青薔薇のフェルナンドに話を聞いてみたりするのも良さそうだ。敵が登場するかもしれないし戦闘にも備えておきたい。 >ナタリア 前回相談卓に書けなかったからここで……ナタリア、前回スケープセイントを持って行ってくれてありがとう。おかげで助かったよ。今回も色々と悩ましい依頼だけどよろしくね。
シーフのルベアよ、宜しく。 目的:アウルバッハ傭兵団と黒熱砂のつながりを示す証拠を見つけ出す 条件:ケルディントもアウルバッハと友好的に振る舞わなくてはならないため、『隠密裏での捜索を徹底』 証拠になりうるもの ・アウルバッハ商会→傭兵団の資金受渡しの現場を押さえる →傭兵団側の言動・行動から黒熱砂及び壊密宗とのつながりを見出す 言動も含めたのは、直接的なワードでなくても『邪導師』とか口を滑らせてくれれば、と思ったから、かしら。 壊密宗と黒熱砂に繋がりがあるのは分かっているんだから、この際現場を押さえるのを邪魔してくるのが壊密宗の魔人たちでもいいのよね。 前回の行動を見るに、部下ないしは協力者の行動を「邪魔されるのは困る」と見るや行動するみたいだし、その性質を利用して証拠の炙り出しに使えたりして。 ザクッと思いついたのは、受渡し場所となるポイントを予め把握しておいて、その現場を冒険者が押さえるのを邪魔しに来るであろう魔人と『ひっそり』(ここ大事)交戦しつつ現場へと誘導→商会側の反応は兎も角、傭兵団側は「どうしてここに壊密宗の魔人が居るのか」という動揺を少なからずするはずで、そこを追及したい ……っていう流れだけど、まぁそううまくいくかっていうと色々考えないとだけどね……。
ヒーラーのナタリア・フィッツジェラルドだ。宜しく。 前回の件に関しては、結果的に間に合ったから無事に貢献出来た事を嬉しく思う。 ただそれも皮算用的な提案で振り回してきたきらいもあるだろうから、混乱させて申し訳ないとも思う。 自由度が高すぎるくらいゆえの難易度だそうだが、聞き込みでの調査に当たりモブパワーも行使するつもりだ。 隠蔽はそんなに高くない装備で固めている事だろうから、踏み込み過ぎない限り問題は無い筈。 いや、邪魔されるのは困るとばかりに傭兵団なり魔人なりが来てくれる時が、聊か危険な賭けになるだろうがチャンスか?
シーフのエミリアよ、今回はよろしくね。 こちら側の報告書を改めて読み込んでたら遅れてしまったわ、ごめんなさい そしてシルヴィアちゃんは、登場人物のまとめありがとう、とっても助かるわ。 これだけの自由度で『ぐうの音も出ない完璧な証拠を揃えること』っていうのが本当に難しいわよねぇ。 証言だけでは逆にこちらが貶めようとしているとか言われかねないものでもあるし……。 受け渡しに来た黒熱砂の若い構成員とか捕まえれたらとか思ったけれどどうかしらね…? 傭兵団はどのレベルまでの構成員が目的を知っているのかというのも少し気になったわね。 団長のラーシェルが先日打ち明けられたばかりっていうことは、一般の団員さんたちは真面目にお仕事してるだけかもしれないし、上の方が黒熱砂と通じてるってわかった時に証言者とかそういうのになってくれるかしら?というところからの疑問だけども。 というわけで、おねえさんは傭兵団さんの一般団員さんと一緒に護衛したり合間にお酒とか飲んだりとかで仲良くなれないかとか試してみて、 そこから傭兵団の団長というか上の方の情報とか探るというか世間話的に怪しまれない程度にとか思ったけれど、どうかしらねぇ…… 次第に指揮命令権を求め始めてきた、とあるから、 タバサさんがそれを検討するために冒険者的な目線でもとか言ったら護衛に随伴させてもらいないかしらねぇ 一応これなら怪しんでという風な調査にはならないかしら?と少し思ったのだけれども。
すまん…自分の書き込みを読んで、誤解されると思ったので大幅に直す(苦笑) シルヴィアさん、纏めてくれてありがとう。 漸く動けそうな気がしてきたので発言します。 エミリアさんが話してくれた 《一緒に護衛したり合間にお酒とか飲んだりとかで仲良く》 オレも酒や色仕掛けかなぁと(←ここの表現が不味かった。実際の行動は程々で止めます…) 傭兵団の活動費なら決して少ない額や品ではないと思うのと、信頼されてるメンバーが当たると思うので アウバッハの会計役や、傭兵スケジュール管理してる者の情報を カッサンやタバサやフェルナンドから入手して接近、受け渡しと思われる日時・場所を絞る。 或いは、ソルガタラへ受け渡し情報が漏れたかも?と匂わせる事で受渡しの日時変更を申し出させ ソルガタラ(見張りを付けておき)へ、新情報が届いたらそこを抑えるのを考えてます。 カッサン達が情報を持ってない時は下調べを自分で行う関係で 時間を取り過ぎるかもなのでもう少しストレートに絞り込めないかも考え中です。 だが…書いてるうちにエミリアさんの《護衛に随伴》の方が理にかなってる気がしてきました…。 カッサン達から情報を入手できなかったら、オレも《護衛に随伴》させて貰って良いだろうか? まだ迷い中で、これって決め手が思いついてないので、今はここまでにするね。
あ…また言葉が足りないorz >新情報が届いたらそこを抑えるのを考えてます。 ラーシェルとカサドの現場を押さえても良いが カサドが手強そうなのと、再度カサドが来るとは限らないので 金品の受け渡し現場を押さえる方が有効だと思ってます。 以上……何度も、申し訳ないですorz
出発まであと五日は欲しい( 今意見として出てきている情報収集方法を纏めさせてもらうと、 ◆アウルバッハ商会→傭兵団の資金受渡しの現場を押さえる 会計や傭兵のスケジュールを把握して受け渡し場所と日時を絞る ・受渡し場所となるポイントを予め把握しておいて、その現場を冒険者が押さえるのを邪魔しに来るであろう魔人と『ひっそり』(ここ大事)交戦しつつ現場へと誘導 ・受け渡しに来た黒熱砂の若い構成員等を捕まえる (敢えて情報漏洩を匂わせ受け渡しの日時場所を変更させるのも手か) ◆アウルバッハ商会への指揮命令権譲渡について検討する為冒険者の意見が欲しい、という名目でタバサの護衛として随伴 ◆アウルバッハ傭兵団の一般団員に聞き込み 仕事をしたりお酒を飲んだりで仲良くなり、世間話の体で聞き込みして情報収集 ……かな? 諜報部隊の青薔薇にスパイが入り込む位だから、ケルディント商会にもスパイが入り込んでいそうな気もするんだよね。タバサの周りの人にも用心したいな。 あ、あと情報漏洩を匂わせるのは失敗した時のリスクが高いかもしれない。特に今回隠密裏での捜索になっているから……出来れば現時点での正確な日時場所が欲しいかも(悩) 私の動きはまだ決まっていなくて。皆の意見を参考にさせて貰いつつ、出来るだけ早く決めるね。
うん、もっと時間が欲しいね……。 纏めと翻訳…いや、意訳?をありがとう! 偽情報云々は繊細な話になるから、皆の意見もお聞きしたいと思う。 それで、先ほど話した個人行動だが タバサの周囲担当が多くなりそうなので、オレは前調査で 《会計や傭兵のスケジュールを把握して受け渡し場所と日時を絞る》ことに挑戦した後 アウルバッハ商会に潜入して帳簿を持ち出そうと思うがどうだろう? (捕まって犯人が授恵者とバレなければ問題なし) アルマさんが行動を変更し潜入の手助けやスキルの手分を相談してくれるそうなので、詳細はもう少し詰めないと話せないが…。 (話せないと言うより、足りない汎用やスキルが多いのでどうするかを相談しないと成らない状態…。) …要は、タバサ側(傭兵)と、富商アウルバッハ側と 手分けで調査しませんか?って事です。
シーフのベルクだ。 顔出しが遅れてすまない。 我は…今のところラーシェルの後でも付けて尾行でもしようかと考えている。 我の隠蔽ならそうそう見つからないと思うし、見つかっても現状なら言い訳が立ちやすいのでな。 言い訳としては単純に黒熱砂と敵対している勢力の長を張っていれば黒熱砂か壊密宗がちょっかいをかけに現れないか期待して、隠れているのは奴らにすでに目を付けられているからだと。 正直金の受け渡しはラーシェルが直にやるのではと考えてる。 金品の受け渡しなど傭兵団で任せられるほど信の置けるものがどれだけいるかわからんのでな。
ベルクさん、ラーシェルを尾行して貰えるなら是非に!とても有り難いです。 連投気味で申し訳ないが48時間を切ったので 汎用・スキル不足をどう補うかや、個人予定を伝えさせて貰うね。 カッサンやタバサやフェルナンドから情報を入手する他に タバサに商業に関する指導を受けようと思う。 自分は長く生きてる分、色々と知識があるが、それでも素人が帳簿を見て「あ、これだ!」と判るかは疑問だからね。 それと、タバサとフェルナンドから自分が部下に重要な金品の受け渡しをさせるならどのレベルのメンバーに請け負わせるかのアドバイスを頼んで 傭兵(富商側も)スケジュール管理してる者からピンポイントに聞き出すなり尾行するなり考えたい。 (情報は共有します。また、ラーシェルが出向く可能性も考えて、日程とか聞き出せたら良いな) 後は侵入と、シルヴィアさんの懸念してる ケルディント商会内のスパイの可能性も加味して考える…辺りで個人としては行動(字数)限界かな。 アルマさんに仕事の手分けを含め相談前なので ダメ出し→大幅変更があるかもしれないが、現状は以上のように考えてます。 偽情報云々は「失敗した時のリスクが高いかもしれない。」ここを見逃してました。 シルヴィアさん、ごめんっ! 行動が煩雑に成るだろうから、もしもを用心しても、あえて実行せずで居たいです。
追伸(1人で話して申し訳ないです…。) 共闘してくれる方、ダメ出ししてくれる方、アドバイスと大歓迎です。 こちらで話した以上に細かい点も考えてますので、質問が有ればどうぞ。 都合で、今夜中にプレを完成させる予定なので、何かありましたら早めにお願いします。
すまない、エラーで書き込めなくて…今度は行けるか…?
いけた! すまない、間があいてしまった。少し背後にアクシデントがあったのと、考えをまとめていたのとで……皆に負担をかけてしまったな。 シルヴィアはまとめと、ロイはいつもありがとう。 他の皆も、改めてよろしく頼む。 俺の行動だが、仮案で悪いが取り急ぎ書き込んでおく。 (ちょっと背後も頭がパンクしている…) タバサと話をさせてもらって、ケルディント商会の手を借りつつ、 アウルバッハ商会の直近の動きを洗うつもりだ。 単独(+商会の人間)との行動になるが、皆の動きで手が足りないところがあれば言ってほしい。そちらに回ろう。 帳簿は二重帳簿や「落とし」などで改竄ができ、それを証明するには時間がかかる…から、そちらの手伝いにまわりつつ、俺は、彼らの取引の「現物」を探そうと思う。 大なり小なり取引には金が動くが、現金はそれなりに場所を取る。こまごましたものでも、相応に価値のある物品でも、換金していると見ていいだろう(この時代には銀行がないので余計に…)そのまま武器などを購入しているとなれば、足がつくからそこから、だな。 換金には市場を利用することになる。商会の情報網を使えば、ものの流れは調べがつくだろう。非合法な取引を利用する可能性もあるだろうが、そこは同時に潰していく。 帳簿と合わせてこれらの流動がわかれば、多少なり攻められるのではないかと思う。
時間は本当に欲しいよね……出来る範囲で尽力しよう( ロイは私の懸念を汲んでくれてありがとう。アルマとの連携も了解だ。受け渡し日時と場所の調査や商会潜入、スパイの調査もよろしく頼むよ。 あ、偽情報についてもどうか気にせずに。むしろ気に掛けてくれて感謝だ。 タバサ側とアウルバッハ側を手分けするのは良い案だと思う……って、実はもう結構手分け出来ている感じかな? やりたい事が別方面で決まっている人は其方の調査もやって貰えると心強い。ロイとアルマのように両側と関わるのも良さそうだ。 >個人行動 ジーロー伯爵の私設兵団駐屯所と、セズンに住んでいたフェルナンドに「受け渡しに使われそうな場所」を聞きたいと思っている。セズンは歓楽地だから、賑やかな場所とそうでない場所……犯罪に使われそうな場所は結構はっきりしてそうだな、と。ロイとアルマの情報を合わせて場所を絞り込めたら。敵さんの逃走ルートも把握して阻止したい。カッサンの容態と黒熱砂についても聞けたら良いな。 もう一つ、『【壊密】飴色の偽証』でノイアンが最後に「これは最初からテロ行為などではなく、大掛かりな経済闘争だったのかも知れん」と言っていたのが気になっている。今までの黒熱砂の襲撃はアウルバッハがケルディント商会に関わる為の布石だったのかな? と。 タバサの護衛として動きつつ、商用ルートの安全性とアウルバッハ商会、特に会頭のトラヴィスについて調べたい。隠密裏と言うところには気を付けるよ(こちらは悩んでいるから変更するかも)。 傭兵団の資金受渡しの現場を押さえるのが第一だから、其方も頑張るね。
ケルディント商会が食品流通系の企業でしか無いとは言え、テロリストが彼らに対して近年稀に見るとされる程の活発な活動や攻勢を行うには、人的資源も資金も無ければならない。 そんな折、アウルハッバの連中が手を差し伸べた末にケルディントに横柄な態度を取れるようにもなったとなれば何がしかの関連性があっても不思議では無い。 商売人は慈善事業じゃないのだし、ケルディントを支配下に置けるのならば多少の投資や犠牲も織り込み済だろう。 あと、前回モブパワーについて言及したが秘密裏に情報収集を行わねばならない手前、自らを囮とする形であろうとも波風を立てかねないから取り下げる。 アウレアの帳簿探しに関しては商業知識が有利に働きそうだが、そういうのも紙媒体が殆どだから資料検索Lv4を使って補佐する形で動きたい。 加えて看破Lv4もプラスして、周りの連中に気取られかねんような無駄な動きも抑えるつもりだ。
ナタリアさん、資料検索・看破と助かります。 先に商会に侵入し中の様子を確認後、アルマさんを中へ誘導予定なので その際ナタリアさんもと記しますね。宜しくお願いします。
ごめんなさいね、背後の方でちょっと不幸があったので間が空いてしまったわ。 >ロイちゃん カッサン達から情報を入手できなかったら《護衛に随伴》に同行、に関しては全然大丈夫よ。 >個人行動 基本的には前の案に反対する方もいらっしゃらなかったので、タバサさんから頼まれたーという体で、実行しようと思うわ。 洞察と色気か誘惑辺りを使って一般団員の方から徐々にって感じで探ってると思われない感じで色々と聞いて情報を集めてみようと思うわやろうと思うわね。看破なら5だから洞察の4とどっちがいいかしらと迷ったけれど対人なら洞察かしらって思うので洞察で行く予定。 些細な情報でもレポートの体でタバサさんにちょこちょこ渡す予定なのでそこから共有できたらという気はしているわ。
エミリア、言うのが遅れてしまったけど私も《護衛に随伴》に同行させて貰いたい。当日はよろしく頼むよ。 >改めて個人行動(少し変更) 黒熱砂と敵対していたカッサンが、同じく黒熱砂を嫌っているというグラハイム伯爵とアウルバッハ商会とトラヴィス会頭についてどう思っているか確認しておきたい。 私設兵団駐屯所では「友人がセズンに引っ越す予定だ。移民区域のアクレフォはどんな所だろうか。もし治安が悪い場所があれば教えて欲しい」と聞いてみよう。本物のエムリナの殺人事件もあったし教えて貰えるだろう。 タバサの護衛については、私もタバサにお願いしてあくまで冒険者として依頼を受けている形で行くよ。商用ルートの安全性や傭兵団について調べ、砂上隊商に聞き込みをしたい。黒熱砂についても何か知っているかも。間者がいないかも確認で。 情報は都度タバサを通して共有するね。 「敵の中から誰と遭遇するのかを指名することも出来ます」とあるし、ルベアが言ってくれたように敵を受け渡し現場に誘導するのも良いと思う。マスタリングの結果で遭遇することもあるから、妨害しに来た時の万が一の備えとしてプレに対処の動きを書いておくのも良さそうだ。 持って行く汎用スキルは交渉と暗視。エンライトも持って行くね。