婚約破棄された悪役令嬢ですが、生まれ変わります。
炙りとろ左門
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シナリオID:1498
オープニング
「はぇっ?」
パンクリアース学園の中庭のど真ん中、秋めく香りに気を取られていたウィナリア=モーランドの口から間抜けな声が漏れた。
視線の先には、ウィナリアの婚約者であるトビアス。その腕に、小動物のように愛らしく震えて縋り付く少女。
「そして新たな婚約者として、キオナ男爵令嬢を迎えようと思う」
続くトビアスの宣言に、周囲から拍手が送られる。ウィナリアも場の空気に飲まれ、つられて手を叩いた。
しかしそんなウィナリアの予期せぬ反応に、トビアスは気勢を挫かれたようだ。トビアスがたじろいだ隙に、ウィナリアとついさっきまで談笑していた令嬢が、ウィナリアの二の腕を掴んで軽く引く。
「貴女まで祝ってどうしますの! 婚約破棄されたんですのよ、今!」
「まあ……」
トビアスの従姉であるアルテミシアにそう言われて、ウィナリアはようやく状況が飲み込めた。
この日は、トビアスが茶会を主催していた。グランツ子爵家の派閥に与する貴族の子弟たち20名ほどが集まり、トビアスの婚約者であるウィナリアも、当然出席を促されたのだ。
しかしウィナリアは学園が政治闘争に揺れ動いていても、図書室で本を読んでいたいと思う少女だった。今回の茶会も、トビアスの従姉であるアルテミシアが出席していなかったら断っていただろう。婚約者としての義務より、本のほうが好きだ。
「まあ……じゃなくて! 分かってらして?」
「え、ええと」
ウィナリアは狼狽える。祖母の形見である、サイズのあっていない眼鏡が自重でずり落ちたのを慌てて直し、トビアスを見た。
ウィナリアは、地味だ。自身もそう思っている。少なくとも今トビアスの隣で震えているような少女のような愛らしさもなければ、甘めのドレスが似合うわけでもない。それに、読書より婚約者としての義務を優先できるくらい、2人の間に親しい何かがあるわけでもなかった。
だから、トビアスがウィナリアとの婚約を破棄したいと申し出ても、不思議ではない。
「では私はなぜ、ここに呼ばれたのでしょう……?」
疑問があるとすれば、そこだ。2人の婚約は個人的なもの。茶会で、皆の前でする話ではないし、婚約を破棄したいと思っている相手をわざわざ茶会に招待して、どうするつもりなのだろう。
そんなウィナリアの疑問に対し、トビアスは「白々しい」と吐き捨てた。
「相変わらずとぼけた人だな。貴女がキオナ嬢にした仕打ちを知らしめるためだ」
曰く、ウィナリアは取り巻きと共にキオナを呼び出し、身の程を知るよう『忠告』した。
曰く、ウィナリアは取り巻きの前でキオナを貶め、その持ち物を損耗した。
曰く、ウィナリアはトビアスに近づくキオナを疎み、階段から突き落とした——
「あの……トビアス様。私、今挙がったすべてに心当たりがないのですが」
特に最後のものはもはや殺人である。キオナはこうして生きているから未遂となるのだろうが、穏やかではない。
それに、ウィナリアは本の虫。『取り巻き』なんてものは存在しない。
「この期に及んで言い逃れるか!」
「ひっ」
だがトビアスはウィナリアの言い分を認めなかった。声を荒げられ、ウィナリアは身を竦める。
「キオナ嬢に嫉妬し、醜くも悪行を積み重ねるその所業、断じて許してはおけない。悔い改めるのだな」
トビアスの宣言に、そうだそうだと周りから声が上がる。四方八方から向けられる非難の眼差しに、ウィナリアは恐怖を覚えて涙ぐむ。
そんな場の雰囲気を払拭するように、アルテミシアが盛大なため息をつき、声を響かせた。
「馬鹿馬鹿しい! 付き合っていられませんわ。従弟殿がこれほどまでに愚かな男だとは。ウィナリアもこんな方々と縁が切れて本当によかったわ。ではごめんあそばせ。……さ、ウィナリア。行きましょう」
「ア、アルテミシア様……」
アルテミシアはウィナリアの華奢な肩を抱き寄せ、その場を辞した。
── ○ ──
「ぬぁあにが『嫉妬』よ!!!」
王都グランスパーダ、モーランド伯爵邸——ウィナリアの両親に挨拶を済ませたアルテミシアは、ウィナリアの部屋に入るなり、そう叫んだ。
「私のウィナリアより可愛いくて綺麗で慎ましく教養があり男を立てる令嬢がいるとでも!? 寝ぼけたこと言ってんじゃないわよ」
「おそらく、トビアス様にとっては、キオナ様がそうなのではないかと、」
「あっっっっざといぶりっこなだけよあんな女! 婚約者のいる男にあんなにくっついて!!」
怒り心頭といった様子のアルテミシアにも、モーランド家の侍女は動じずに紅茶を用意する。ウィナリアはソファに腰掛け、アルテミシアの怒りが収まるのをひとまず待つこととした。
本来ならあんな扱いをされたウィナリアが怒る場面なのだろうが、アルテミシアが代わりと言わんばかりに荒れているので、逆に冷静になってしまった。
家族に詳しい話はまだしていないが、ウィナリアを溺愛する両親や兄も同様に怒り狂うに違いない。今夜の夕餐は大荒れの見込みだ。
(それにしても、おじ様はトビアス様の決定を了承済みなのでしょうか……?)
おじ様とは、トビアスの叔父であり、現グランツ子爵のことである。トビアスは幼い頃に不慮の事故で両親を亡くしており、トビアスが学園を卒業するまで、彼の叔父が子爵位についているのだ。
さてこの縁談は、ウィナリアを大層気に入った現グランツ子爵がモーランド伯爵家に頼み込んで組まれたもので、子爵家の側から破談の話が出るのはどうにも不自然だ。もしやトビアスの独断だろうか。
「むかつく。ぎったんぎったんにしないと気が済まない。ハゲろ。いや毟る」
「アルテミシア様。お言葉遣いがだいぶ乱れて……」
アルテミシアの目が据わっていることに気づいたウィナリアは、慌ててアルテミシアを宥めようとする。が、アルテミシアはそのままウィナリアを見た。
「ウィナリア」
「は、はい」
「私、貴女のその地味すぎる装いも、貴女らしさだと思って愛してきましたわ……トビアスに遠慮していたのもあるでしょうけど。でもこうなったからには、生まれ変わってもらいますわよ」
「ど、どういうことでしょう……?」
「美しさは女の武装、ということですわ」
生まれ変わる、という言葉の意味するところを悟ったウィナリアは、慌てて首を横に振る。
「で、でも、私は別に綺麗でも可愛くもない——」
「綺麗で可愛くなるんですのよ!! いえもう十分素敵ですけれど!? 全世界が貴女に見惚れるくらいにならなくては!!」
アルテミシアの言葉にウィナリアは少し俯き、恥じいるように、編んだ焦茶色の髪をいじった。
「わ……私は……アルテミシア様おひとりに褒めていただければ、それで十分です」
「は?(動揺) 結婚したい」
うっかり真顔で呟いたアルテミシアは、慌てて気を取り直し、咳払いをする。
「と、とにかく。強力な助っ人を呼びますわよ!」
解説
マスターより
リプレイ
グレイヴィル伯爵令嬢アルテミシアによって集められた冒険者たちを見て、モーランド伯爵令嬢ウィナリアは目を瞬いた。
「この方々が……アルテミシア様のおっしゃる『強力な助っ人』、ですか……?」
集められた精鋭たちは、どう見てもその手の技術に長けた「使用人」ではない。困惑するウィナリアに、アルテミシアは腕を組む。
「ウィナリアは冒険者を見るのは初めてでしたわね」
「そんな、珍しい生き物みたいな」
エルゼリオ・レイノーラは思わず突っ込みを入れる。いやまあしかし、冒険者に親しんでいるアルテミシアのような貴族のほうが珍しいのかもしれない。内向型のウィナリアともなれば余計だろう。
「なぜ私が自らの侍女たちを使わなかったか。街の化粧師を雇わなかったか。それは、『どうせ腕利きを連れてきて飾らせたんだろう』と言われないためですわ。そしてウィナリアや私に恐れず意見できる立場だからですの」
人によるとは思う、と全員がその言葉を呑み込んだ。
とはいえ期待には応えねばなるまい。ウィナリアはおどおどとしているが、冒険者たちへの好奇心を隠しきれていない。
「お役に立てるように、頑張りますね」
ゲルダ・クラインは小さな拳をぐっと握る。
「貴族の方々の慣習については詳しくないのですけれど……」
その横で、スィーリーンも小さく頷いた。
「大勢の前で婚約破棄され、有りもしない悪事を吹聴されるなんてあんまりだと思います。後悔させてやりましょう」
「ふふ、ええ、一泡吹かせてやりますわよ!」
アルテミシアの先導で、一行はウィナリアの部屋へと向かった。
「誰よりも美しい令嬢」は、一朝一夕では誕生しない。半月のスケジュールが組まれている。それは半月後にあるモーランド伯爵家主催の舞踏会に間に合わせるためでもある。
「グランツ子爵も大変だね、まさに恋は盲目とはよくいうことで」
ソフィア・アンバーロンは憐れみを込めてグランツ子爵パーシバルを見た。ウィナリアの部屋の前でモーランド伯爵と話していた彼は、遠い目で乾いた笑いを漏らす。両家の当主同士で話はついているようだが、パーシバルの疲労の濃さから見てだいぶ絞られたようだ。
彼を胃痛から救うためにも、なんとかこの作戦は成功させねばならない。
● Lesson1:輝くための基礎づくり
婚約破棄。ゲルダは学園生徒であり、そういった騒動も耳にしたことはあったものの、こうして身近に感じることはなかった。
ゲルダは今日のスケジュールを確認するウィナリアの横顔を盗み見る。婚約破棄されたという彼女は、あまり衝撃を受けていないように見えた。
『好き』の反対は、『無関心』だという。愛なき結婚が貴族にとって当たり前の日常なのだとしても、このような結果になってしまったことは残念だ。
「ウィナリア様は……あまり乗り気ではない、のでしょうか」
ゲルダはおずおずと尋ねる。ウィナリアは遠慮がちに顔をあげて、「その、」と言い淀んだ。
「なんのために……っていうのが、まだぴんとこなくて」
アルテミシアはウィナリアを着飾らせて、トビアスをやり込めたいと思っている。しかしウィナリアは別に、トビアスをどうこうしたいとは思っていないのだ。
この温度差を埋めなければ、どんなレッスンも意味がない。
「そうですね……ウィナリア様はきっと、トビアス様にはあまり興味が湧かないんですよね」
ウィナリアはややあって頷いた。
「では、アルテミシア様は?」
その名が出て、ウィナリアはぱちくりと目を瞬いた。
「綺麗になったご自身を、まずはアルテミシア様に見てもらいましょう。アルテミシア様の喜ぶ姿を想像したら……少し、やる気が出てきませんか?」
「それは……そう、ですね」
ウィナリアはアルテミシアを姉のように慕っている。彼女のためなら、頑張れる——かもしれない。表情の変わったウィナリアを見て、ゲルダはぽんと手を叩いた。
「では早速始めましょう。私からは、心構えと姿勢について」
ウィナリアの魅力を損なうことなく、それを引き出すには。
「ウィナリア様は本がお好きとのこと。その登場人物を演じる気持ちで。必要な時に必要な場所で、彼らの力を借りて、『自分に自信を持っている人物を演じる』んです」
「なるほど……そ、それならできそうです」
学園で習った礼儀作法をもとにしたゲルダの指導を受け、ウィナリアは「芯のある貴族令嬢」になりきる。その頭の上に、ゲルダはそっと『悪役令嬢物語』の本を置いた。
「げ、ゲルダさん、これは」
「『頭に乗せた本を落とさないようにする』という基本的な練習です。頭のてっぺんを糸で引っ張られているようなイメージで立つと、上手くいくと思います」
「あわわわわ、落ちたら本が傷んでしまいます……!」
「はい。ですので落とさないように頑張りましょう」
「あわわわわ」
ウィナリアは猫背気味だ。癖になってしまっているため、すぐに背中が曲がってしまう。ずり落ちた本をソフィアが中空でキャッチした。
「何事も下地は大事。さっそく、背筋からね」
ソフィアはまず、猫背による悪影響を説く。背中が固まって腰痛の原因になったり、血液の循環が悪くなってむくみやすくなったりする。さらに、太りやすくなる。
「太りやすくなるのは、どういう理屈なのでしょうか」
ウィナリアの目がきらりと光る。好奇心旺盛な彼女は、わからないことがあると追及したくなってしまう性質らしい。ソフィアはウィナリアの食いつきに微笑み、補足した。
「上半身の傾きをかばうために下半身の膝が曲がって、骨盤が後ろに倒れる姿勢になるの。それだと歩く時に足を強く蹴り出せなくなるから、歩幅も狭くなって、筋肉をあまり使わない歩き方になる」
「すると、筋肉量が落ちる。筋肉が落ちると内臓を支えられなくなり……なるほど、それは改善しないといけませんね」
「あと……背中の状態ってお乳にも影響するから」
ソフィアがそう囁くと、ウィナリアはぴっと背筋を伸ばした。持っているものは小ぶりながら、気にしているらしい。
「それじゃあいっかい、正しい姿勢をしてみようか。背筋がまっすぐ伸びてして、骨盤が立ってて……深い呼吸が出来ればOKだから、さぁ、深呼吸。さっき言われたみたいに、頭のてっぺんを糸で上に引っ張られるイメージで」
「すー、はー。すー、はー……こ、こうでしょうか……?」
「う、うん。上手上手」
姿勢が変わるだけで、印象がこうも異なるものかとソフィアは目を丸くする。暗く鬱屈した雰囲気は払拭され、華奢なのも相まって淑やかさに儚げな雰囲気が加わる。
「よし、じゃあ、歩いてみ——るのは、だめか」
ソフィアに言われた通りに一歩を踏み出した瞬間、ウィナリアはバランスを崩した。姿勢堅持と歩行は別々の運動である。ここは他の講師の力を借りねばなるまい。と、ソフィアはガリーナ・ウォロフを振り返った。
ガリーナは「承った」と言わんばかりの笑顔で頷く。ガリーナには綺麗なファッションがわからぬ。しかし肉体的美しさには敏感であった。
「貴殿は少々、運動不足のようだな!」
事前の話では、ウィナリアは普段から本の虫。三度の飯よりも読書を選ぶというのだから、当然運動が足りているはずもない。
「美しさという話では……綺麗な女性の身体というものは、筋肉の上にうっすら脂肪が載るぐらいが良いとされているようだ!」
たとえばこのような、とガリーナがウィナリアの本棚から見つけた『キサナの伝統衣装』という本を広げて見せる。砂漠地帯近辺の踊り子たちは、確かに均整の取れた美しい肉体を持っていた。
「運動はいい。健康になれる。寝ているときに足が攣ったりするのは、運動不足も原因のひとつだからな!」
ウィナリアはぎくりと肩を強張らせた。どうやら心当たりがあるようだ。
「というわけで貴殿には運動が足りていない! 適度な運動を勧めるぞ!」
まずは散歩、それから全身の筋肉を鍛える。今にもウィナリアを連れて外へ飛び出していきそうなガリーナを、ソフィアが留める。
「まずはストレッチから」
「む、そうだったな!」
ソフィアはウィナリアを椅子に座らせると、肩を開くストレッチを教える。それから全身をほぐすような柔軟体操を指導した。一度に多くは覚えられないため、適宜ウィナリアはメモを取ったり、教えられた動作を繰り返し行う。
一連の準備運動が終わる頃には、ウィナリアはびっしょりと汗をかいていた。
「き、綺麗になるって……大変なんですね」
水分を補給し、汗を拭き去る。すでにウィナリアの脚が生まれたての子鹿のように震えていたため、本日中の散歩と筋肉トレーニングは明日に持ち越された。
「そうだ。汗をかくということも大切だな。なんでも、汗をかくことで体温調節をするのだとか。それに体が慣れていないと倒れてしまうこともあるそうだ」
だから運動は大事だ、と言い含めるガリーナに、ウィナリアは弱々しくもしっかりと頷いて見せるのだった。
● Lesson2:艶やかなる変身
ガリーナら主導のストレッチと筋肉トレーニングのみのメニューが、まずは1週間続いた。少しずつ歩ける距離が長くなり、ガリーナが教えた腹筋と背筋を鍛えるメニューも回数をこなせるようになった。背筋を伸ばした状態で歩くことも自然とできるようになり、ウィナリアを磨き上げる計画は次の段階へと移行する。
「ウィナリアちゃんはせっかくカワイイのに、顔が前髪で隠れちゃって勿体無いよー! 毛先が肌に当たると荒れる原因にもなるし、上げたり切ったりした方が良いと思うな」
ベアトリーチェ・カロッサがそう告げ、ウィナリアの髪を櫛で軽く梳く。
「まずは軽く整えて……どんな髪型にしてみたいか考えておいてね!」
「は、はい」
視界の邪魔にならないよう前髪を整え、梳いて全体の毛量を減らす。ずんと重い印象が、それだけでも変わる。
「じゃ、あとはよろしく」
髪や肌の手入れは、ベルク・オスマットとシェオルの担当だ。ベアトリーチェは2人にウィナリアを託して、ドレスアップ組に合流する。ウィナリアはやや緊張気味に、よろしくお願いしますと頭を下げた。
「我は今の流行にはとんと疎い。が、化粧に関してはだいぶ鍛えた。任せて欲しい」
ベルクはそう言って、シェオルを見る。シェオルは一歩進み出て微笑んだ。
「気楽に楽しむくらいの気持ちで、一緒に頑張れたら嬉しいな。僕は主に肌のケアを担当するよ。とりあえず……髪も切ってもらったし、まずは湯浴みかな。その間に僕たちで色々準備しておくよ」
「わ、わかりました」
2人は入浴時の髪や肌の洗い方をアドバイスすると、石鹸をいくつか渡す。湯上がり姿を使用人以外に晒すことにウィナリアは戸惑っていたが、「これも綺麗になるため」と勇んでバスルームへ向かった。
「……しかし、王国、というか学園の人材の質が著しく低下の危機にある気がするのは、我だけであろうか……証言を精査もせずに鵜呑みにして、公衆の面前で寝言をほざくとか」
ウィナリアを待つ間、ベルクは溜息混じりにそうぼやく。もちろん学園には優秀な生徒が多く集っているが、やはり悪いところはやたら目についてしまうものなのだ。
「見た目や雰囲気って印象にすごく関わるとはいえ、ウィナリア君が悪い子じゃなさそうなのは、すぐ伝わってくるけどなぁ……」
シェオルも苦笑しつつ応じる。あるいは、それほどまでにお互いに無関心だったのか。
あるいは、トビアスが「興味がない」といいつつもウィナリアに対して嫉心を抱いていたのか。
悪感情がなければ、相手を追い詰めるような舞台は用意はしないだろう。
「それにしても子爵殿は災難だな。この間みたく、責任を負わせられる黒幕が碌にいないから謝罪も一苦労だろう。たかが男爵令嬢ごときじゃ、責任を取らせるにしても、責任の比重は見抜けぬ阿呆のほうが大きくなるだろうからな」
ベルクは以前、婚約破棄をされた男爵令嬢の救出劇に関わっている。しかしあれは、令息側が身内を人質に取られ、致し方なく起こした事件だった。婚約者に対する気持ちはあったし、今回の件とは真逆だ。
「子爵……か」
シェオルは顔合わせの際に言葉を交わしたグランツ子爵パーシバルを思い出す。思っていたよりも若く、ウィナリアやトビアスとは10歳ほどしか離れていない。てっきりトビアスの親と思っていたが、どうやら叔父と甥という間柄らしい。
「ウィナリア君と、とても仲が良さそうにしていたね。2人とも考古学が専門で……そんな2人に妬いていたのかな」
「嫉妬で起こした事態なら、ますます子供染みているな」
「まあ、それはそう」
すべてはトビアスの心の内を聞かなければ分からないことではあるが。
そうこうしているうちにウィナリアが着替えて戻ってくる。本来であれば使用人たちがこのまま手入れを行うのだが、今回はベルクとシェオルの仕事だ。
「化粧のノリは肌の質で決まる。プルンプルンでもちもちな水気のある艶やかな肌を手に入れよう。どんなこともまず土台から丁寧に築いていかねば、砂上の楼閣となってしまう」
ベルクの言葉を、シェオルは頷いて肯定する。
「元の肌の状態も、お化粧を落とした後の手入れも、肌へのダメージコントロールという点でとても重要だから」
まずはスキンケア、ということでシェオルは子爵の財にものを言わせて取り寄せた化粧水を並べていく。
「そ、そんなに使うんですか?」
驚くウィナリアに、シェオルは慌てて首を横に振る。
「ううん、使うのはこの中から1、2種類。ウィナリア君の肌に合うものじゃないといけないからね」
その中にはシェオルが調合したものもある。未婚の貴族令嬢の肌に触れるのは、さすがにベルクが引き受けた。
「手とか腕に塗ってみて、赤くなったり痒くなったりしたらそれは使えない。……どうだ?」
「これはちょっと、ひりひりするかも……」
ベルクの問診を経て、ウィナリアに使う化粧品が選定される。オリーブやシアなどの植物性油脂を原料とした保湿剤と、シェオルの調合した特製化粧水で肌の調子を整える。
「あと、髪と……それから唇もね」
髪は蜂蜜と蝋を配合したもので潤いを閉じ込めていく。丁寧に馴染ませ、湯で落とし、もう一度馴染ませる。工程は多いが、手間をかければその分美しく仕上がる。
3、4日ほどで効果が出てくると、シェオルは香水の選定に取り掛かった。数日後には舞踏会だ。
「ドレスやメイクの方向性との相性もあるし、ウィナリア君の好みも知りたいから」
シェオルが子爵に頼んで用立ててもらったものを、ウィナリアの前に並べていく。
「好きな香りを纏うことで、自分の気分も上向き易くなるかなって。ハレの舞台は緊張するだろうからね。あまり強過ぎず、すれ違ったりした時にふわっと香るくらいがおすすめかなぁ」
僕個人の好みはこれ、とシェオルはバニラの香水を自分の手首につける。
「わあ……優しく甘やかな香り。可愛らしい中に上品さもあって……」
「いろんなところで使えるからね。これはドレスアップ組とも相談して欲しいな」
「わかりました。……そういえばベルクさんは……?」
今日に限って姿が見えない。ウィナリアはきょろきょろ辺りを見回す。
「トビアス君の主張の裏取りをしにいったよ。言いがかりなら、きちんと反論することも大事だからね」
● Lesson3:おしゃれは女の子の武装
舞踏会を翌々日に控えたモーランド伯爵邸は、その準備で慌ただしかった。
ウィナリアを磨き上げる計画もいよいよ大詰め、基礎がしっかり出来上がったウィナリアを飾り立てる段階である。
「短くしたのか。ずいぶん思い切ったのだ」
ストレガ・L・リベルガストラはほうとウィナリアを見つめる。背筋が伸び、肌色もワントーン明るくなったウィナリアは、その重たい長髪を肩につく程度までバッサリと切り落としていた。
傷んだ髪を短期間で美しく仕上げるために必要だったこともあるが、これは本人たっての希望だ。
「運動するにも、お出かけするにも、短い方が便利だなと思って。読書は外でもできますし、お日様の光ってとても気持ちいいんだと気づいて」
ウィナリアはそういってはにかむ。それを聞いていたウィナリアの兄と両親はそっと目頭を押さえた。
「書斎や図書室に引きこもってばかりのあの子が!」
「外に出るのは学園に通う時とグランツ邸に向かう時だけの妹が!」
この家族も過保護な割に放任が過ぎる部分はあると思うのだが、今のウィナリアなら上手くやっていけるだろう。
「それじゃあ、流れをおさらいしよう。まずドレスの方向性を決めて、街の仕立て屋へ。眼鏡も新調して……それからアクセサリーを作る」
エルゼリオの言葉に、その場に同席していたパーシバルは首を傾げた。
「こちらから仕立て屋に出向くのかい?」
貴族は仕立て屋を『呼ぶ』のが日常だ。その疑問に、エルゼリオは頷いて答える。
「はい。店にある布や服を、全て持ってくることはできないでしょう? こちらから出向いた方が手間が省けます」
「ちょうどいい。パーシバル卿、貴公も何か仕立ててもらうといい。その野暮ったい見目を整えろ。我が娘がこれほど努力しているのだ、怠けるのは許さん」
後ろでパーシバルがウィナリアの家族に連行されていく。一行もまた、急いで支度をはじめた。仕立て屋に超特急の仕事を頼むことになるためだ。
「それでは、行きましょう!」
マリイ・パルティスがウィナリアの手を引く。本日の王都の天気は気持ちの良い晴天、暖かな秋の日差しが降り注ぐ中、ウィナリアは俯くことなく歩き出す。
「相手に遠慮して地味に徹していたのなら、もう気にする必要はないのだ」
仕立て屋にて、ストレガはそう口火を切る。伯爵令嬢として、それに見合った衣装でなければならない、と。
「はい。ドレスは武器とも言いますが、それ以上に己を守る『禦ぎ』だと、私は思います!」
マリイの言を首肯して、ストレガは続ける。
「貴殿の好みこそ地味で落ち着いた服なれば、豪華に飾ることも、大胆な露出もいらないのだ。理解る者が見て感嘆するような落ち着きを——他者と競わなくていい。持ち味を生かすのだ」
ウィナリアは考古学の知見があり、学者であるパーシバルの助手としてもやっていけている。その知性を表現するような仕立てがよい、とストレガは提案する。
「そうだね。イメージチェンジも考えたけど……髪をだいぶ短くしたし、もうすでにだいぶ印象が違ってきているから、きちんと同一人物であるっていう部分は残しておくのがいいかも」
エルゼリオが布地を選びながら言う。服の布地は妥協できない。ここにはいくら金を積んでも良いと言っていいほどだ。
「お若いのですし、明るく華やかな色が良いと思いますけれど、それならば落ち着きのある色合いの方が良いでしょうか?」
スィーリーンは既製品が並ぶ棚を見てデザインを頭の中で思い描きながら、ウィナリアに似合いそうな色をいくつか選んでいく。それを大テーブルに持ち寄って並べ、ストレガが候補を絞っていく。
「ウィナリア嬢には、落ち着きと確かな知性を感じる、深緑色が似合うと思うのだ。しかし暗い色ばかりでは良くないし、白いレースを取り入れるのはどうか」
「なるほど。スカートなど、一部を明るめにするのも良いかもしれませんね」
ふむと頷くストレガとスィーリーン。それに、あっとマリイが声を上げた。
「とりあえずひとつだけ、元婚約者さんの色だけは避けたい! ええ、ええ! 絶対に入れるもんかです!」
ぽこぽこと怒るマリイだが、その様子はどちらかというとかわいらしい。ウィナリアは苦笑して「では、青と金は避けましょう」と付け加えた。
色が決まったら、次はデザインである。エルゼリオは大テーブルの上に、今流行のシルエットドレスをいくつか並べた。
「今はウェストを細く見せるのが流行りみたい。でもウィナリアさんは元々細いから……それほどスカートを膨らませなくてもよさそう。砂時計型より、すとんと直線的に落ちるシルエットのほうが……ここで数世代前に回帰して、かつアクセサリーの意匠は流行のものを選んで……新古典派! みたいな。ファッションの流れを変えてしまうのも?」
流行は貴族が作るとはよく言ったものである。そして流行とはローテーションである。
ストレガが提案した「アカデミックローブ風」の服をトルソーに羽織らせて、エルゼリオはさらに胸の下にリボンを通して結ぶ。切り替えの位置を示すことで、すっきりと整った印象を与えることができるのだ。
「なるほど。深緑色のローブに、白いレース飾りのドレス。ローブの袖にスリットを入れ、下のドレスのレースが見えるようにして……」
スィーリーンがてきぱきと手を加えていく。その横で、仕立て屋がふむふむと熱心にメモを取っていた。
「基本はこのような感じにいたしましょう。あとは、眼鏡とアクセサリーですね。眼鏡は御祖母様の形見の品……と聞いておりますが」
「は、はい」
ウィナリアは眼鏡を押し上げる。それは古い作りのために重く、そしてやや大きかった。
「ちょっとごめんね」
エルゼリオが断りをいれ、ウィナリアの眼鏡を外して検分する。
「……やっぱり、眼鏡は自分用に仕立てたものがいいかな。度が合っていない眼鏡は、かえって目を悪くしてしまうから。大切な物だとは思うけど、これはグラスをちょうどいいものに取り替えて自宅用にして、新しく作ってもらうといいかも」
「眼鏡をするのでしたら、グラスチェーンを付けるのも良いですね。これはアルテミシア様にもあとで御助言をいただきましょう」
スィーリーンは眼鏡を外したウィナリアを見つめる。彼女はずいぶん可愛らしい顔立ちをしていた。くりりとした灰色の瞳がまばたく。
「ウィナリア様、眼鏡なしで周囲がどれだけ見えますか?」
「え、えと……皆さんのお顔はわかります。壁のメニューも読めます。窓の向こうの木は少し、ぼやけますけど」
「では、舞踏会には眼鏡をかけずに出席しても大丈夫そうですね」
眼鏡を作るのは職人技だ。さすがに2日では間に合わない。ドレスも2日はつらいだろうが、こちらは仕立て屋が異様に張り切っているので問題ないだろう。
「じゃあウィナリアちゃん、採寸しちゃおっか!」
ベアトリーチェはうきうきとウィナリアを採寸室へと連れていく。エルゼリオとストレガがその間に用いる布地を決め、マリイとスィーリーンはアクセサリーを作るための素材を探しに、一足先に出ていく。
「時間はあまりないですけれど、軽い刺繍やコサージュやリボンを追加で固定するくらいならば造作もありませんからね!」
「ええ。煌めくアクセサリーは気分を上げてくれます」
マリイとスィーリーンは軽い足取りで、近くの服飾店で素材を調達する。新古典的なスタイルを目指すのならば、既製のアクセサリーではきっと物足りない。ウィナリアに似合う、それでいて斬新なものを。
アクセサリー作りには、ベアトリーチェの提案でウィナリアも参加することになった。本人が皆の作業を興味津々に見ていたというのもある。もともと好奇心旺盛な彼女だが、おしゃれにだいぶ積極的になってきていた。
「宝石じゃなくていいのかい?」
ベアトリーチェの要求で、パーシバルもまた材料を集めていた。綺麗な石のビーズや布地、リボンや鳥の羽。それをマリイとスィーリーンが買い付けてきたものと合わせる。
「豪奢な飾りはいらない——とは言ったが、誇れる飾りがあればひとつ、身につけるといいのだ」
ストレガはそう言って、パーシバルが一応と用意してきた宝石類も検分する。
「確かに宝石には価値がある。カットされた宝石の輝きは美しい。しかし、ウィナリア嬢に似合うのはそのような眩い輝きよりも、木漏れ日のような暖かさだと思うのだ」
「なるほど……いやあ、僕はこういうのが分からないからね」
そう苦笑するパーシバルを、ウィナリアとアルテミシアは穴が開くほど見つめていた。
「……まさか、おじ様ですか?」
「え? う、うん。そうだよ。パーシバルおじさんだ」
ウィナリアたちが出かけている間に、パーシバルも磨き上げられていたらしい。無精髭を剃り、ぼさぼさだった髪は整えられ、細身に合った衣装を着こなしている。「そういえばこの人子爵なんだっけ」と思わせる変貌ぶりである。歳の頃も26、おじさんではなく爽やかな好青年である。
「お、驚きましたわ。貴方……結構素敵なお顔立ちでしたのね……」
呆然とするアルテミシアの言葉に、ぎゅんとウィナリアが振り返る。聞き捨てならぬといった雰囲気であった。
「こ、これは新たな火種の予感……!」
マリイはごくりと息を呑む。パーシバルはきょとんとしており、どうやら女心の機微には疎い様子。ベアトリーチェによって丁重に退室を促された。
気を取り直し、スィーリーンとマリイ、ベアトリーチェとウィナリアはアクセサリー作りのためにテーブルを囲む。
「髪を短くしても、バレッタは使えるし、耳飾りをつけてもいいよね」
ベアトリーチェは良質な素材を前にうきうきと声を弾ませる。
「胸元にはコサージュやリボン、レースをあしらっても素敵でしょうか!」
細いリボンで刺繍をするのもいいですね、とマリイは髪飾りに使う布地を手にとる。ベアトリーチェがその布地を花弁として縫い合わせていった。
「針仕事というと、刺繍くらいしか習っていなかったのですけれど……」
3人の手により次々生まれる装飾品の数々に、ウィナリアはすっかり手が止まってしまっていた。
「皆さん、すごいです。私は……」
しゅんとするウィナリアに、マリイはふっと微笑んだ。
「ウィナリア様は……とても美しくて、優しくて、聡明な方です。下を向く理由がどこにありましょうか」
胸を張っていればなんとかなる。マリイの師匠はそう言っていた。せっかくここまで頑張ってきたのにまた俯いてしまうのはもったいない。
「……ありがとうございます。そうですよね、皆さんと一緒に頑張ってきたのですし……ふぁい、おーです」
● 翠緑の姫
翌日、夕方に届いたドレスは見事なものだった。一同が色からデザイン、布地からアクセサリーまでコーディネートしたその一品は、最高級の絹をふんだんに用いながらも、気取ったところのない上品で落ち着いた仕上がりになっている。アクセサリーも布製品を中心にしているということもあるだろうか。
そしてそれを身に纏ったウィナリアは、深き森にたたずむ妖精の美姫、あるいは知恵を司る小女神という雰囲気である。
ウィナリアが選んだ香水は、木々の香りを閉じ込めたものだった。花や甘い香りではなく、深緑の香りを選ぶというところが彼女らしい。
靴と靴下はストレガの見立てだ。ドレスの裾は長いため、それらが露出することはほとんどないものの、見た目と機能性を重視したものになっている。ウィナリアはきっとこれから方々に出かけていくようになるだろうからと、長時間歩き回るに耐える作りとなっている。
「ど、どうでしょうか……?」
ざわつく一同の反応に、ウィナリアは不安げに声を窄ませる。ゲルダは慌てて駆け寄り、ウィナリアの手を取った。
「お母様に教えてもらったことなんですけど、『女の子は笑顔が一番のお化粧』らしいです。だから堂々と、笑ってらしてください」
「衣装も装飾も大切ですけれど、何よりそれを纏う人物の雰囲気あってこそ。胸を張って着こなしてこそ魅力がより輝くというものです」
スィーリーンもそう言いながら歩み寄り、ウィナリアに微笑みかける。
「ウィナリア様、貴方はこの衣装に相応しい令嬢でいらっしゃいます。自信を持って下さいね」
明日はついに舞踏会。この日のために、一丸となってやってきた。その経験がウィナリアを勇気づける。
「ウィナリア様を知る者は皆味方でしょうから、絶対大丈夫です」
マリイも力強く頷く。
舞踏会の日にウィナリアをエスコートするのはパーシバルに決まった。これは婚約破棄事件を「トビアスが勝手に言っていることだ」と示すためだ。事実、両家の間で結ばれている契約は破棄されていない。
しかしそれも、当日のトビアスの行動次第と言えるだろう。そして最終的にはそのトビアスと話し合う、ウィナリアの意志に委ねられている。
「これはトビアス君も腰を抜かすんじゃないかな」
面白いものが見られそうだとソフィアが笑う横で、ガリーナはウィナリアの(肉体的)成長に感動していた。
「背を丸めて歩いていたウィナリア様が……これほどまでに……」
「うん。それにその香りも、ウィナリア君らしくていいと思う。あ、化粧水の調合比はこれ、渡しておくよ」
シェオルがメモをウィナリアに渡し、冒険者たちは続いてお互いの健闘を讃えあう。そんな中、ベルクはパーシバルと伯爵家の面々に1冊のノートを差し出していた。
「これは、キオナとかいう男爵令嬢の自作自演行為のまとめだ。役立てて欲しい」
ベルクは仕事の合間に証拠を集めていた。それを横から覗き込む形で、エルゼリオは表情を険しくする。
「子爵には申し訳ないけど、個人的にはトビアスとは別れた方が良いと思うけどね……」
衆人環視で恥をかかせて傷つける。片方の言い分だけ鵜呑みにする。エルゼリオにとって、トビアスは「論外」である。
「個人の好みは如何ともし難いが……その辺りもきちんとフォローしてやってほしいのだ」
「ああ、任せて欲しい。兄さんたちの忘れ形見と……少し甘やかしてしまっていたようだからね」
ストレガの言葉に、パーシバルは頷いた。
「ウィナリアちゃん、頑張ってね」
「……はい!」
ベアトリーチェが最後に声をかける。ここで一度、皆とはお別れだ。ウィナリアは潤んだ瞳で、しかし俯かずに胸を張って見せるのだった。
マスターコメント
ショートEX普通 報酬:多い10 / 4〜10人
2021年10月18日 16時06分38秒 公開
相談掲示板
ゲルダです。よろしくお願いします。 婚約破棄……。 いえ、その。そういった騒動はこれまでも耳にしたことはあったのですが、 実際に目の当たりにすると……すごい、ですね。 >方針 解説の「できることの例」はなるべく網羅しつつ、他に案があれば適宜盛り込む……といった形がよい、でしょうか。 他の案については任意でも大丈夫かなと思いますが、「できることの例」の中でこれを担当するよというものがありましたら、ぜひここで教えていただければ齟齬がなくてよいかな、と。 >個人行動 わたしは、貴族ではないですが、……パンクリアース学園の生徒ではありますので、【1】の礼儀作法についてなら、お役に立てると思います。 あとは、……そうですね。ご本人が今回の依頼にあまり乗り気ではないような気がして。……その部分について、ウィナリア様と少しお話ができたらいいな、と。
ベアトリーチェだよ、よろしく! せっかく可愛いのに前髪とかメガネで隠れちゃうんじゃもったいないよね! アタシはドレスアップとメイクアップかな。 髪飾りとかをウィナリアちゃんと一緒に作って、髪型も思いっきり変えてイメチェンさせたいな♪ おばあちゃんのメガネも、普段家で使う用にして外へ出る時は外すか違う物を新しく作るかした方が良さそうかな。
スィーリーンと申します。 よろしくお願いします。 貴族の方々の慣習については詳しくないのですけれど、 大勢の前で婚約破棄され有りもしない悪事を吹聴されるなんてあんまりだと思います。 私はウィナリア様のドレスアップをお手伝いしますね。 衣装と、それに似合うアクセサリーもご用意したいです。
ソ、ソフィアだよ。よろしくね…。 …猫背を直してみようかなぁ。 今のトレンドがなぁ。私…疎いからなぁ……。
ストレガなのだ。よろしくなのだ。 手伝えることなら衣装なのだ。 相手方の格を気にして地味にしていたならば、元よりの格に戻してやるのがよろしいのだ。
前回は裏のある婚約破棄だったが…今回はなさそうだな。 というか…証言を鵜吞みにして調べもしとらんのだろうなぁ。 裏取りもできんアホな男に後悔先に立たずという言葉の意味を教えてやるとしようか。 とりあえず我はメイクだな、服など知らんから髪のケアとかを担当しよう。
エルフのシェオルだよ。どうぞよろしくね。 ……なかなか酷い話だけれど。その分、変わった姿への相手方の反応も楽しみかも。 掌返してくるかな? ふふ。 >個人行動 んー、僕も【3】のメイクアップの方で…… この手の薬品は門外漢だけれど、肌や髪に良い美容液とか、 そのあたりを用意したりしてもらったり調合したりしようかなーと思ってるよ。 あとはー……香水も選んでおきたいかな。
書き損じゴメンね!(汗) エルゼリオ・レイノーラです。今回はヨロシク! ……ウィナリアさんに興味がないからって、 わざわざ衆人環視の中で恥をかかせて傷付ける男って最低だ。 多分、キオナって人に唆されてるんだろうけど―― それにしたって片方の言い分だけ鵜呑みにするとか完全にアウトって感じ。 依頼人の思惑は兎も角として、今の内に縁を切っておいた方が良いかもね。 >個人 今の所、ボクは【2】ドレスアップ を選択する予定。 詳細は考え中。
遅くなりました!すみません。マリイと申します。 私も【2】のドレスアップのお手伝いをさせていただきますね。 選んだ衣装もウィナリア様に好きになってもらえるよう頑張りたいと思います!
出遅れてすまない。 ウィナリアさんは余り運動をしていないようなので適度な運動を勧めてみたいと思う。 綺麗になるというならボディラインを整えるというのもいいと思うのでな。
肌や髪に良い美容液を、って書いてたけれど、 髪は行動被るなーって今更ながら思ったので、そこは肌のケアに絞って膨らませてみるよ。 あともうちょっとで出発……上手くいきますように。 当日も、どうぞよろしくね。