ヴァイキング迎撃討伐

望月誠司

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シナリオID:1459

オープニング

 預言の魔女(オペラ)は夢を見た。
 それは二艘のヴァイキング船が、真夜中に川をくだってきて、川沿いに建つ小さな町を襲撃し、略奪し、焼き払う光景だった。

●
 海賊(ヴァイキング)というのをご存じだろうか。
 喫水の浅い竜船(ロングシップ)に乗る賊だ。

 川辺や海辺にある村や町を電撃的に襲い、略奪の限りを尽くして、騎兵隊などが駆けつけた頃には、既にまた船に乗り込み風のように去ってゆく、そういう大変厄介な存在である。

 その厄介さは神出鬼没さに支えられている。
 海と大河と幾筋にも分かたれた河の支流を喫水の浅さを利用して自在に機動する為、何処が、何時、襲われるのかわからない。
 その為、賊の手から民を守らんとする側は、事前に守りを集中して固められないのだ。

 そういう奇襲的、ゲリラ的な部分こそが、海賊の最も手を焼く部分であった――

 ――訳だから。

「撃滅するに決まっている」

 据わった目でこの街道一帯を警邏している騎兵隊の隊長が言った。

「預言の魔女の予知夢によって、奴等がどこを襲うのかわかったのなら。待ち伏せて必ず殲滅する」

 いつ、どこが襲われるのか解らないからこそ脅威なのであって、襲撃時刻も、何処を襲撃しに来るのかも事前にわかっているのなら、これはこの上ない好機であると、彼は言った。

●
 夜。
 月が煌々と輝いている。
 多くの人々が眠りについている頃、河を二艘の竜船が密やかに航行していた。

 うちの一艘の船首に立っている、漆黒のネイザルヘルムとホウバーグに身を包むその海賊の頭目は最近ついていなかった。
 骨牌(カード)の博打で大金をスッただけでなく、先日小さな村を襲撃した時に運悪く冒険者が居合わせていたせいで、無力な農民達を惨殺し略奪するだけの楽な仕事だった筈なのに、巨大な損害を出してしまったのだ。
 十人以下の冒険者の為に二十人以上が殺されていた。随分殺してくれたものである。
 幸い団の中核を成す精鋭達には被害は出ていなかったが、およそ半壊といって良かった。

「稼がなきゃならねぇ」

 稼いでいればこそ、人は集まる。
 入団志望者を募って新たな団員を補充する為にも、今度こそ略奪を無事に終わらせて、大きく稼ぐ必要があった。不景気な海賊団に人はやってこない。

 再建への第一歩の為に、古くからの知り合いが頭目を務める海賊団と手を組み、一つの小さな町を襲う計画を立てた。
 小村よりも手強いが、多少の授恵者の守兵が存在していても、連合した事によるこの人数ならば問題はあるまい。

 そう思っていた矢先だった。

 突如として空間が爆砕され、頭目達は血反吐を吐き出した。
 反射的に蒼炎咆吼(ブルーフレア)と範囲回復(ハイパーヒーリングオーラ)を発動させる。
 浮遊感と共に視界が回転していた。
 やがて、白い泡が目の前を覆う。
 水中に落下していた。
 船体が砕けたのだ。

(奇襲だと?!)

 頭目は驚愕した。
 一体どこの誰がこんな真似をしでかしたのか。
 六十人以上もいる海賊達を相手に単独で手をだそうとする者は普通いない。
 防御の弱いキャスターならばなおさらだ。
 となるとある程度まとまった集団だという事になるが、それでも海賊相手にわざわざ喧嘩を売って来るような者はそういない。
 せいぜい海賊討伐に乗り出している領主の兵やそれくらいだ。このあたりでは街道警邏の騎兵隊がそれにあたり注意すべき存在だったが、この時期は巡回ルートの周期的に彼等は別の場所に居る筈だった。

(何故……何者だ?)

 混乱する頭目だったが、悠長に思考している時間はなかった。
 次々に水面から襲撃者達が飛び込んで来て、手下達を閃光で撃つ、あるいは鯱のように素早く接近してきて剣を一閃し、首を斬り裂いて来たのだ。
 明らかに水中戦まで想定していた動きだった。
 敵は本気だ。
 本気で頭目達を一人残らず皆殺しにしようとしている。

(くそっ! こんな所で死ねるかッ!!)

 頭目は必死に手足を動かすと浮上し岸辺へと上がった。
 他にも精鋭達はどうにかして陸上に上がったが、そこには多数の授恵者達が待ち受けていた――

解説

■注意  このシナリオは大人数の敵味方が入り乱れる中で戦う乱戦形式のシナリオです。  戦闘判定は通常のシナリオよりも大味な判定になります。 ■状況  ご参加のPCさんは、海賊討伐の為に騎兵隊に助っ人として臨時で雇われた冒険者達、という設定になります。  預言の魔女の予知夢により、海賊達の襲撃ルートと時刻を割り出した騎兵隊は、川辺に穴を掘って伏兵し、海賊船が川をくだってきた所をキャスターの授恵者が範囲攻撃を放って船ごと爆砕、沈没させると共に打撃を与え海中へと沈めました。  海賊達のうち、腕の立つ者達はすぐに岸辺へと這い上がって来ています。 ■出来る事  戦闘開始前に補助スキルを一回だけ予め使用しておけます 1.水中の海賊を狙って水中戦をする 2.岸に這い上がって来た海賊を狙って陸上戦をする  個人個人でいずれかを選択する事が可能です 味方の騎兵隊も数十人参戦しているので、すべての敵をPC達だけで倒す必要はありません できるだけ大暴れすると良いカンジです ・水中戦 水中戦用スキルの出番となりますが、深度は1(20m以内)ですので、通常武装やスキルでも戦えます ただし通常鎧だと移動コスト+1 攻防回避にペナルティがかかります 水中に留まっている海賊達は平均的に弱めです 味方の騎兵隊員も水中へと突撃しているので乱戦となります また味方の一部がエンライトをばらまきますので暗視がなくても戦えます ・陸上戦 いつもの陸上での戦いです 岸に這い上がって来た海賊達は精鋭が多いです 陸上でも味方の騎兵隊員(伏兵する為に下馬しているので陸上でも徒歩)が突撃しますので乱戦になります ■敵戦力(全員暗視持ち) ●黒兜 × 1 片方の団の頭目 漆黒のネイザルヘルム、漆黒のホウバーグ、円盾、長剣で武装した大男 レベルは30程度だが、通常よりも上等な装備に身を包んでおり防御と魔法防御、生命力に優れる 特性スキルは既に使い切っているが、ブルーフレアがかかった状態 クラスはヒーラー ●海賊 × 60程度 敵の強さは弱いのから強いのまでマチマチ 鼻当て付き兜、鎖帷子、円盾、長剣や祭刀で武装している者が多い、弓持ちや杖持ちもいる 中には鎧下服に盾と手斧や槍という恰好の者も混じっている 全員授恵者でウォーリアとヒーラーが多いがキャスターも混じっている ■戦場地形と天候・時刻 夜、晴れ、月が出ている 30m程度の川幅の川及びその周辺、川の流れは緩やか 川辺にはそれなりに大きな岩がごろごろと転がっている

マスターより

 カウンター奇襲現場へようこそ、望月誠司です。  水中戦もできるよ! な月下の野戦乱戦系のシナリオになります。  敵味方大人数が入り乱れており、判定はかなり大味です。  特定のシチュエーション下でPCさん達が心情を語ったり語らなかったりしつつ活躍する様子を描写する系のシナリオとなります。  望月の以前のリプレイ「ヴァイキングの劫火」に登場した海賊達が敵に一部混ざっていますが、読んでいなくても特にクリア上は問題ありません。  シンプルに敵を殴り倒しまくれば良いシナリオです。  それと同様に以前のシナリオのご参加者でなくとも、村々を襲撃・略奪して酷い事している凶悪な海賊達がいる、とか、この前も村が一つ酷い事になった(ヴァイキングの劫火での出来事)、という事は聞き知っている設定にしても問題ありません。  ご興味惹かれましたらご参加いただけましたら幸いです。

リプレイ

 群青の夜だ。
 蒼白く燃えるように輝く月の光を浴びる黒い川は、水面を白く輝かせ、煌めく岸辺に、数十を超える人の影達が入り乱れている。

「うるぁ! ブレイブファング傭兵団のハヤト様に目をつけられるたぁテメェら運が悪かったな!!」

 巨大な月を背景に蒼光を立ち上らせる影が舞った。
 月影より降下してきた暗黒は、右足の具足を撃ち降ろしの矢の如く海賊男が翳した盾へと叩き込み、蹴りの反動で軽く距離を空かせ着地と同時に低く前方へと踏み込み、逆手に構えた全長90cmの直刀を横薙ぎ一閃、さらにその薙ぎの勢いのまま回転し伸びあがりざま後ろ回し蹴りを放つ。
 海賊は地を這うが如き横薙ぎの斬撃に盾をかわされて脚を斬り裂かれ、さらに今度は間髪入れずに回転のフェイントを織り交ぜ上段に伸びて来た焔雷獣の具足に反応出来ず顔面を蹴り飛ばされる。
 仰向けに転がった海賊が岸辺に倒れ転がった。

「て、てめぇっ!!」

 周囲の海賊達が剣と盾を構え影を睨み、影――銀髪に月光を浴びるハヤト=ガラン=ヴォルファングは、金色の闇をも見通す瞳を輝かせながら周囲の海賊達を睥睨した。

「今まで散々好き勝手に略奪して来たんだろ? 因果応報ってやつを教えてやんぜ!」

 赤褐色肌の妖鬼が忍刀を携え再び風の如くに走り出す。
 一方、

「テメェ等の好き勝手も今日で終いだぜっ!」

 金髪碧眼のハーフリング少年ナキルは、暗黒の川面へと向かい駆け跳躍。中空に小柄な身を躍らせていた。
 僅かな浮遊感の後、放物線を描き落下。見る見ると黒い川面が近づいて来る。衝撃と共に激突、盛大に水柱を上げつつ水中へと勢い良く沈み込んでゆく。
 ナキルは全身に冷気を感じながら紺碧の中に目を凝らす。
 あちこちにぼんやりと浮かび上がる無数の光の球。立ち上っている鬼火のような蒼白い光。
 金髪碧眼の少年はエーテルを全開に解き放つと水を蹴って水中を猛進した。

(勝手が違うが……ハンデには丁度良いだろっ!)

 祭刀を手にした鬼火の一つへと迫る。大剣を両手に振り上げつつエーテルを収束させ光の刃と化し、渾身の力を籠め振り下ろす。
 黒い水を掻き乱しながら長大に伸びた光が、海賊が咄嗟に防御に翳さんとした盾――しかし水の抵抗を受け動きが非常に鈍かった――の上からその頭部に炸裂した。
 鉄兜が凹(へこ)み、ごぼりと口から泡を吐き出し、海賊の身が大きく揺らぐ。少年は光刃を旋回させると海賊の喉元目がけ、真一文字に薙ぎ払う。

(回復手段から断つ……コレばっかりはお互い様だろ!)

 光玉に照らされる海賊(ヒーラー)の首より煙のように赤色が吹き出し、周囲の水と混ざり合って、水中を生臭く濁らせてゆく。

 他方。

 アクティオンは自らの報復の為に戦おうとはしなかった。それは、あの時に踏みとどまった自分の、他の冒険者の意気を穢すものだと思うからだ。
 ただ、人を踏みにじる悪を撃ちぬく為にここに立っていた。それだけだった。

(頭目は……居た)

 アクティオンは月光に照らされながら岸辺にて入り乱れている敵味方へと視線を走らせ、やがて漆黒の鼻当付兜(ネイザルヘルム)と鎖帷子(ホウバーグ)に身を包んだ大男の姿を見つけ出した。
 頭目はここで必ず仕留めたい所だった。

――強くて厄介、というのもあるが、万一逃げ延びられるとまた繰り返しになる。

 故に、茶色のフードと緑色外套に身を包んでいる白鱗の蜥蜴人(リザードマン)は、蒼い燐光を立ち上らせつつ120cm程度の長さの鋼弓に矢を番えるとぎりと静かな音を響かせながら引き絞った。
 金色の瞳で狙いを澄ませ、鋭い弦音と共にはっしと撃ち放つ。
 勢い良く飛び出した矢は、旋転しながら空を裂き、影の波の間を縫い、漆黒の大男へと迫る。
 鬼火の燐光を纏う海賊の頭目は、咄嗟に反応し円形盾を翳した。矢は鋭音を鳴らしながら盾に激突して突き立ち、頭目が盾越しにアクティオンを見る。

 ロイ・アウレアは月光を浴びて黄金の長髪を煌めかせつつ、大岩の陰より、その冴えた瑠璃色の瞳を頭目そして周囲を固める手練れの海賊達に向けていた。
 蒼光を纏う黄金エルフの傍らには、やはり蒼光を立ち上らせている身長100cmの小さな少女がついていた。茶色の髪と緑色の瞳を持つ十五歳のハーフリング、アルマ・ヴァレンタインである。
 作戦開始前に対陸の配置についているメンバーに「みんながんばろうねー!」と蒼炎咆吼(ハウリング・オブ・ブルーフレア)をかけたのは彼女だ。

「これ以上何も奪わせないためにも、アイツら全部やっつけちゃおうね!」

 ロイから海賊達に襲われた村の惨状を聞いていたアルマは、再びこの世に惨劇が巻き起こされる事を防ぐ為に、気合の声と共に魔女の箒を振り上げた。少女の周囲に無数の小光弾が出現する。

「いっけー!」

 ちんまいハーフリングが魔法の箒を振るうと無数の光が、月下の紺碧を切り裂きながら流動する。
 横薙ぎの雨の如くに走った光達が、冒険者や騎兵隊員をかわし海賊のみを次々に穿ってゆく。
 流星の如く眩い光が吹き荒れる中、ロイは岩陰より180cmの長弓に矢を番え、素早く撃ち放った。闇に唸りをあげて飛んだ矢が光弾を受けよろめいた敵の頭部を撃ち抜き、兜が甲高い音を響かせる。
 ロイは仰け反った敵に対し矢継ぎ早に二の矢を繰り出すと、その喉元へと矢を撃ち込んだ。

「逃げる者を追う行為……これが楽しいのだろう?」

 喉から矢を生やした海賊が目を見開いて硬直し、やがてゆっくりと倒れてゆく。
 エルフは光の嵐に打たれ、突撃した騎兵隊員達に斬られている海賊達を、蒼い瞳を冷たく光らせつつ、三の矢を矢筒から引き抜き弓に番え、エーテルを収束させてゆく。

「追われる立場も楽しむと良い、彼らも叫んでいたよな……」

 弓矢が太陽のように光輝き、静かな怒りの籠った烈光の矢が、旋転しながら勢い良く飛び出した。

 他方、

「おいおい、せっかくだからもう少し水場で遊んでおけよ」

 紫髪のハーフリングの男、バーネット・フォーサイスは、光玉(エンライト)を自身の付近に漂わせつつ宿木の絡む1m程度のサイズの杖(ロッド)を向けた。先端にエーテルを収束、輝く光の球を形成し撃ち放つ。
 月下の闇を裂いて光の魔弾が唸りを上げて飛び、なんとか岸へと這い上がり立ち上がろうとしていた弓持ちの男に直撃する。
 光が爆裂して海賊が悲鳴をあげながら仰向けに吹き飛び、赤色を散らしながら川面へと落ちてゆく。水を叩く音と共に水柱が噴き上がった。
 闇より飛来した光弾に対しバーネットは盾を翳し光輝く障壁を張って受け止め、吹き散らす。エーテルバリアだ。

「ふん、この間とは狩る側と狩られる側、立場逆転だな? 雪辱戦をさせてもらうぜ!」

 紫髪緑瞳のバーネットは杖を旋回させると己の周囲空間に軋音と共に無数の光弾を出現させた。光は男が杖先を向けると共に流動、流星雨の如く流れてゆく。
 闇の中に光の爆裂が巻き起こり海賊達が苦悶の叫びをあげながら次々に吹き飛んでゆく。

 他方、

――旅するエルフはいつ如何なる時でも自身の身を守る術を持っている。

 否。
 大嘘である。
 やれることをやらなければ死ぬだけなのだ。

 エリザ・A・ミシャールは鍛えられた褐色の身を艶やかな水着(ビキニ)に包み、暗黒の水中に潜んでいた。
 水中戦を買って出たのは、折角新調した水着なのでシーズンオフの前にもう一回ぐらい着てもいいじゃない? と思った事も関係しているとかいないとか。
 川下より戦場へと近づいた銀髪のエルフ娘は、光玉(エンライト)の光が差し紺碧色にグラデーションする領域まで近づくと、エーテルを解放、その身をみるみるうちに水の色と同化させてゆく。シーデビルアーマーだ。景色と一体化し、視覚的なステルス効果を得る技法である。新調した水着もろともその姿が掻き消えてゆく。
 しばらく漂っていると戦場の中心から遠ざかるように杖を手にした鎧下服(ダブレット)姿の女が泳いでくる。
 どうやら不利と見て逃げるつもりらしい。
 女はステルスしているエリザに気づいた様子なく、近寄って来る。
 互いの距離が近づき、エリザの横を女が抜けてゆく。瞬間、銀髪の女エルフが動いた。

(弓しか使えないシューターだとは思わないことだね!)

 エリザは女海賊へと稲妻の如く襲いかかると、手足を絡ませ背後より組み付いた。

「うぐぅっ?!」

 女が驚愕して、口から泡を吐き出し、もがく。その白い喉元へとエリザはエンライトの光に鈍く輝いている大太刀の刃を押し当て、横に滑らせた。
 鋭い切れ味を誇る刃は、女海賊の柔らかい喉を深々と斬り裂き、傷口から大量の血液と、そして酸素を撒き散らさせてゆく。暗い水の中に赤色が混じり、気泡が川面へと登ってゆく。
 やがて女海賊の瞳から光が消えた。エリザが組み付きを解き解放すると、脱力した骸が流されるままに下流へと流れてゆく。
 エリザは水中の闇に紛れるように再び姿を周囲の景色と同化させた。

 他方、紺碧の闇中を緑髪のドワーフ娘が駆けている。
 ヴィルヘルミナはアルマの光弾が降り注いでゆく中、光の流星を追いかけるように人々の群れへと飛び込むと、鞘から銀色の鋼を抜き放った。優美な曲線を描く四尺程の太刀が月光を浴びて冷たく輝く。

――前と違って後顧の憂い無し、遠慮も情けも無用。

 紫瞳の娘は以前の返礼とばかりに銀月にエーテルを収束させ一閃した。巨大な光が刃から噴出して竜巻の如く荒れ狂う。
 薙ぎ払われた光は、騎兵隊員達をすり抜け、海賊達のみを捉え吹き飛ばし、海を裂くように一本の道を出現させる。
 その先にはアクティオンの矢を円形盾で受け止めている漆黒の大男の姿があった。
 緑髪の娘は紫色の瞳を月光に輝かせると爆発的に加速、一瞬で間合いを詰め銀色の太刀を掻き消した。

 大男が咄嗟に振り向き長剣を翳し、しかし紫電の如く振るわれた銀月の一閃は、男の刃をかわし脇腹へと命中。天魔の如き凶悪な破壊力で漆黒の鎖帷子(ホウバーグ)を斬り裂いて、その奥の肉体を掻っ捌いてゆく。

「て、てめぇは……!」

 赤色をぶちまけ顔を歪めながら男は一歩後退して盾と剣を構え直しヴィルヘルミナを睨む。ドワーフ娘が紫瞳で見据え返す。

「いい月の夜です。あなた達が果てる日としては勿体ないくらいですね」

 女が持つ血色に濡れた刀が、蒼白い月光を浴びてぬらりと光った。

 他方、

(遠慮の要らない悪人達ね)

 ミツキ・アインホルンは天地のエーテルをかき集めて己の魔法力を高めつつ、少し離れた川辺に立ち、水中の敵を狙うべく川を睨んでいた。
 夜中の川面は群青色に染まり月明りを浴び、水の流れに揺れキラキラと煌いている。
 そこまで流れの速い川ではなかったし透明度も悪くない川だったので、ごく浅い部分なら辛うじて水中も視認できる。
 水中で円形に大きく輝く幾つかの塊は味方の光玉(エンライト)だろうか。
 やがてぼんやりと蒼白い鬼火のような光達が幾つか浮かびあがってきたので、ミツキは良く目を凝らした。
 範囲攻撃の敵味方識別は、敵味方の位置を認識していなければ出来ないから、それが味方だった場合、誤射しかねない。
 水底より浮かび上がって来る鼻当付兜(ネイザルヘルム)に鎖帷子(ホウバーグ)、間違いない、海賊だ。
 黒髪赤瞳の少女は己の周囲へと小さな光弾を無数に出現させた。

「機動力が落ちた前衛なんて、いい的ね」

 ミツキは声と共に魔導書を掲げる。破壊力が常よりも激増している光の群れが流動し、流星雨の如く川面へと降り注いで水柱を吹き上げながら突入、浅層にいる海賊達へと喰らいつき次々に凶悪な爆裂を巻き起こしてゆく。

 その盛大に眩い光の嵐達を、エルファリアは暗い水の底から見上げつつ思っていた。

――海賊達としてはお仕事しただけなのでしょうね。

 と。
 だから、自分個人が狙われたわけでもなければ、あの村もたまたま逗留してただけで縁がある訳でもなし、恨みというほどのものは彼女にはなかった。
 しかし、

(まあこうして討伐されるのもこっちのお仕事と観念してください)

 競泳用の(スポーティーな)水着に起伏に富んだ肢体を包む銀髪の少女は、大太刀にエーテルを収束させると光と化して刃と成さしめ長大に伸ばした。

 人を襲うのが仕事なら、人を襲う者を討伐するのもまた仕事だ。

 水面より降り注ぐ眩い光弾の群れに気を取られている様子の海賊の背後へと、エルファリアは身体をくねらせ足を振るい、魚のように素早く浮上し迫る。射程ぎりぎりより光刃を振り上げ、一閃。
 鎖帷子と共に身が裂かれ、薄暗い紺碧の川中に鮮血が勢いよく噴出して、水と混ざり合い濁ってゆく。
 不意打ちを受けた海賊は口から水泡を吐き出し左右へと目を走らせつつ、逃れんと手足を動かす。しかし重い鎖帷子に身を包んでおり満足な速度では泳げない。
 水着姿のエルファリアは俊敏に機動し逃さず、視界外の下部から長大な光刃を振るう。

(怨まないでくださいね)

 鋭い光の刃に串刺しにされた海賊は、口から泡を吐き出しつ白目を剥き痙攣、やがて絶命した。
 力を失い、冷たい暗黒の下流へと沈んでゆく海賊の骸を一瞥し、エルファリアは思う。

(……これだから、いくら社会のあぶれ者になったって『悪いことは割に合わない』んですよ)

 今更思い知っても遅いでしょうけど。

●
「頭ァッ!!」

 ヴィルヘルミナと斬り結ぶ漆黒の大男を援護すべく海賊達が突進して来る。

「おっと行かせねぇよ」

 バーネットは天眼にて頭目の元へと集結せんとする海賊の一党の動きを察知すると、振り向きざまに杖を振るった。
 杖先が指し示す空間を中心に不可視の重力場が発生、海賊たちの移動速度が急激に低下してゆく。
 男はさらに自身の周囲に無数の小光弾を出現させると、動きの鈍った海賊達へ向け流星雨の如くに降り注がせた。
 次々に爆裂が巻き起こり、大半の足がそれで止まったが、しかしウォーリアらしき数名がそれでも瞬間に加速して抜けて来る。

「ちっ!」

 バーネットは蒼白い光の槍を手の中に出現させると跳躍し投擲した。
 光が唸りを上げて飛び、ヴィルヘルミナへと斬りかからんとしていた戦士の一人が蒼光槍の直撃を受けて吹き飛ばされ倒れた。
 アクティオンは自身の周囲へと気を配りつつも弓に矢を番え、ヴィルヘルミナへと突撃し斬りかからんとしているもう一人の海賊へと旋転する矢を撃ち込んだ。唸りを上げて飛んだ矢が海賊の肩に突き立ち、よろめいた瞬間にヴィルヘルミナが銀月を閃かせてその首を刎ね飛ばす。
 アクティオンは自身目がけ剣を振り上げ突進してきた海賊の一人の剣に対し、腰の矢筒から矢を引き抜きつつ後方にステップした。眼前を振り下ろしの剣風が突き抜け、至近距離から放たれた矢が、海賊の喉元を鋭く音を立てて突き立ち抉るようにブチ抜いた。海賊が仰向けに吹き飛んでゆく。

「容赦など期待せぬよう」

 白鱗の蜥蜴人(リザードマン)が金色の瞳を細め周囲の海賊を睥睨する。
 他方、アルマは自身の周囲に再度光の小弾を無数に出現させ、空間を自在に流れさせ負傷した海賊達を薙ぎ倒してゆく。さらに小さなハーフリング娘は、手にした箒を回転させると自身の全身を眩く輝かせた。
 太陽光に似た暖かい黄金の光が暗黒の中に燦然と輝き、周囲で乱戦している騎兵隊員達を包み込み、その身を急速に癒し、痛みを退かせてゆく。ハイパーヒーリングオーラだ。
 ロイは弓矢を眩く輝かせると特に手練れそうな海賊の一人へと狙いを定め撃ち放った。
 烈光の矢が旋転しながら唸りを上げて飛び、海賊の胴に突き立って吹き飛ばす。
 地に転がった海賊が立ち上がろうともがく。まだ息があるようだ。

「ちょ、ロイさん?!」

 ロイはアルマの驚いたような声を背に受けつつも大岩の陰から飛び出し、海賊の元へと駆け寄る。
 そして見下ろすと弓に矢を番え、その四肢目がけ矢継ぎ早に射角をつけて撃ち降ろし、地に縫い留めてゆく。

「て、てめぇ」
「――打ち上げられた魚のように果てるが良い」

 貫かれた海賊が息も絶え絶えに黄金エルフを睨み上げ、ロイは氷のような瞳でそれを見下ろした。
 が、乱戦の最中で四肢を縫いつける行為は隙が大きく、その背後、認識外から別の海賊が不意打ちに剣を腰溜めに構え、体当たりするように突っ込んでくる。
 気配を感じてロイが振り向いた時には、既に殺意に満ちた海賊の双眸と、血に濡れた刃の切っ先が迫り来ていた。
 瞬間、海賊の側頭部に蒼い光が爆裂した。痛烈な衝撃力を受け海賊が横回転しながら吹き飛ぶ。
 ロイが視線を向けるとアルマが箒を向け立っていた。

「ロイさん! さがって! さがって!」
「……すまない、助かった。有難う」

 黄金のエルフは手招きするアルマと騎兵隊員達からの援護を受け後退し再び岩の陰へと回る。

 岸辺より鋭く飛来した矢に対し、ミツキは咄嗟にエーテルを解放、猛烈な爆風を竜巻の如くに己の周囲に逆巻かせた。
 矢はエーテルの風に巻かれ明後日の方向へと逸れてゆく。

「そこに弓持ちがいるわ!」

 黒髪赤眼の娘は魔道書を向け、対象の装甲と肉体を脆くさせるエーテルを鋭く放った。
 すかさず騎兵隊員達が瞬間的に加速突撃して槍を繰り出し、叩き伏せ、突き倒してゆく。

――個のキャスターとして範囲攻撃で効率よく削り、特に注意する対象の能力を下げる。同時に全体を見る者として、自らだけでなく皆がより力を発揮できるように整える。

 それがミツキの目指す理想だ。
 今回の戦場ではまず相手を接近戦のみ可能な状態に追い込み、選択肢を奪いたかった。

(……こうして大規模戦闘してると思い出すわね)

 ふと少女の胸を感慨がよぎった。
 思い出すのは帝国の軍人時代。
 あの時とは顔ぶれは全部変わったけれど、

――でも、やる事は変わらないわ。

 リカーダ・アインホルンの副官はエーテルを集めると魔導書を掲げ、己の周囲に無数の小光弾を出現させる。

「私を倒したければ、全力の攻撃をもっと撃ち込みなさい! 私の意志を砕くには足りないわよ!」

 ミツキは片手を振るい光を流動させ、次々に眩い光の爆裂を巻き起こし海賊達を薙ぎ払ってゆく。

(逃がさねェーー全員纏めてぶっ飛ばす!!)

 水中にてナキルが自身の周囲へと不可視のエーテルを張り巡らせている。
 大剣より極大に長く光を伸ばし刃と成させしめた少年は、10m程もあるその光刃を嵐の如く高速で縦横無尽に振り回した。
 水中に光の嵐が吹き荒れ、次々に海賊達が滅多斬りにされて水中に赤色をぶちまけてゆく。
 瞬く間に川が赤く染まり、闇と光玉(エンライト)と川面から降り注ぐ月の光を浴びて、独特の色合いに水中を染め上げてゆく。

(”ソコ”もオレの間合いだぜっ!)

 光の長剣を振り回し終えたナキルは、範囲外へと逃れ、川下へと泳いでいく海賊を言葉通りに逃さずに追いすがり、大剣を一閃した。遥かに間合いの外、しかし、不可視の衝撃波が唸りをあげて飛び出し、水を切り裂き一直線に伸びて、海賊の背に激突、これを打ち倒して昏倒させた。
 またナキルらが追いきれず下流へと逃してしまった数少ない生き残りは、ステルスを駆使して潜伏しているエリザが不意打ち、あるいはステルス解除して背後から忍び寄って密やかに斬殺して回っていた。

(素直に陸から弓を撃ってればよかったんじゃないかとも思ったけど……)

 日焼けした肌を艶やかな水着に包んでいる女エルフは、こうして戦ってみると水中に入って来て正解だったと感じていた。
 というのも、水の中というのは濁っているし光が屈折するから、視界が思う以上に遠くまで通らないのだ。
 エーテルを纏う矢自体は届いて威力を発揮しても、人の目自体が届かない。
 川岸からだと、水の深い所にいる敵は発見する事が出来ない。
 視認出来ない相手へ矢を撃ち込む事は不可能だ。

(わざわざ水戦装備してきた甲斐があったね)

 エリザはまた一人、逃げて来た鎖帷子姿の男に背後より密やかに組み付くと、暴れられる前にその喉元へと鋼の刃を押しあてて斬り裂き、絶命させた。

 他方、

(やぶれかぶれですかね)

 エルファリアは目を血走らせた海賊が自身へと剣を手に泳ぎ突撃して来るのを見やって胸中で呟いた。
 少し離れた位置からザクザク斬り倒していた銀髪少女だったが、ついに気づかれたようで複数の海賊達が向かって来ている。
 地上よりも大分遅いそれに対し、接近される前に長大な光の剣を一閃、近寄られる前に斬り倒し、それでもその間に接近して来た海賊が剣を繰り出して来る。
 水の抵抗を受けつつ強引に振り下ろされた大分遅い剣を、水着姿の少女は魚の如く俊敏に機動してするりとかわした。
 すれちがいざまに光刃を一閃し斬り倒す。
 すると、次の瞬間、両脚に衝撃を感じた。見やると下方からいつの間にか忍び寄って来ていたらしき鎖帷子姿の男にしがみつかれている。どうやら機動を潰しに来たらしい。ここぞとばかりに四方から海賊がエルファリアへと迫って来る。

(――このっ!)

 銀髪少女はエーテルを収束させた長大な光の刃を縦横無尽に振り回した。薙ぎ払い。嵐の如くに走った光に海賊達は斬り裂かれ、次々に水中に赤色をぶちまけてゆく。
 エルファリアの両脚にしがみついている男も例外ではなく、兜を強打して力が緩んだ瞬間にエルファリアは片足を抜き、男の顔面を蹴りつけて脱出した。
 宙返りするように回転しつつ間合いを取り光刃一閃、男の首を真横に両断して仕留める。

(危ない危ない。そんなに手練れではないようですが、水中で組みつかれるとまずいですね)

 機動力だけでなく息の問題もある。
 十分に周囲に注意を払って、距離をとりながら戦う事にする。
 幸い、それを行えるだけの射程と機動力をエルファリアは持っていた。
 銀髪少女は流麗に水中を機動しつつ光刃を振るった。

 他方地上、

「テメェが頭だろ? 今回は逃がしゃしねぇぜ!」

 ハヤトがヴィルヘルミナと斬り結ぶ黒兜の頭目へと迫っていた。
 赤い旋風の如くに間合いに踏み込むと、身を捻りざま右足を高々と振り上げ、膝の角度を瞬間的に変え、ハイキックからローキックへと変化させて打ち放つ。
 焔雷獣の具足が翳された盾をかわし、唸りをあげて海賊の膝裏へと炸裂する。
 大男の身が衝撃に揺らいだ所へ懐へと踏み込むと、身を捻りざま手甲を相手の脇腹――先程ヴィルヘルミナが深々と裂いた箇所――へと叩き込んだ。
 衝撃が炸裂し、苦悶の息を吐き出しながら大男の身が大きく折れる。

「冥土の土産だぁ!」

 態勢が崩れた頭目に対し、ハヤトは逆手に握った忍び刀を振り上げた。
 体内でエーテルを爆発的に燃焼させると同時、刃が燃えあがるように眩く輝く。

「喰らえ、ライトニング――」
「舐める――がっ?!」

 鋭く迫る忍刀に対し、咄嗟に頭目が円形盾を翳さんとした瞬間、その背中に一閃の銀鋼が走って深々と斬り裂かれた。
 攻防の間に頭目の背後に回り込んだドワーフ娘の紫瞳が静かに頭目を睨んでいた。

「――ファングッ!!」

 唸りをあげて一閃された刃が、盾をかわして迫り、大きく態勢を崩しつつも、それでも咄嗟にかわさんと頭部を横に振った大男の首を半ばから斬り裂いた。
 獣に喰い千切られたかの如く、頭目の首からドス黒い鮮血が噴水の如くに宙へと放出され、大男の膝が折れ、その身が地に崩れ落ちる。

「ち、畜生、この、俺が、こんな、所で……!」

 大地に鮮血の海を作りうつ伏せに倒れ伏しつつも大男は蠢いたが、

「散々好き放題したのですからもう十分でしょう」

 緑髪のヴィルヘルミナが頭目を紫瞳で見下ろし淡々と告げた。

「ただ順番が巡ってきたというだけの事です。それは私も例外ではありませんし――貴方もまた覚悟していた事だと思いますが」
「うる、せぇ! 俺は、おれ、は、狩る、側……! お、れ、は、死、な、ねぇ……! 死、ん、で、たま……!」
「そうですか」

 情けなく醜態を晒すならそれはそれで一つの終わり方だろう、そう思いつつヴィルヘルミナは銀月を振り上げ、そして振り下ろした。

●
 頭目の討ち死に後、海賊達は冒険者と騎兵隊員達の手によって撃滅された。
 降伏しても縛り首になるだけと知っていた海賊達は最後まで徹底抗戦、あるいは逃亡を図ろうとしたが、冒険者と騎兵隊員達は抗戦を叩き潰し、逃げる賊を追撃し討ち倒した。
 逃げおおせた賊の数は片手で数えられる程だろう。

 アルマは医療・薬学の知識を駆使し回復魔法も用いて負傷者の手当を行った。
 それは光縄で捕縛され無力化された海賊達も含まれていた。
 一同はその後、海賊達の装備を剥いで戦利品として回収し、離れた位置に待機させておいたアルマの黒汗馬が曳く荷馬車や騎兵隊の馬等に積み込んだ。
 エリザは被害者への補填の為に船も回収できないかと試みたが、船は重要な柱となる部分が見事に爆砕されていて、回収して補修しても使い物にならないだろう、との事でそのまま破棄された。
 積み荷も略奪前だったので、粗末な保存食と魚が入った樽が少量乗せられているだけだった。
 エリザは今後の周辺地域での被害を抑止する為に、光縄で縛り上げられている幹部に対し近辺の海賊ネットワークや縄張り、特に船や物品の補給協力をしている拠点の位置を聞き出そうとした。
 だがしかし海賊達は容易には口を割らなかった。

「それはこちらでやっておこう。街の地下牢勤めには罪人から話を聞き出す為の本職がいる」

 と騎兵隊長が言ったのでエリザは任せる事にした。
 手当と休息を終えると夜が明けた。

「帰ったら祝勝会だよな?!」

 街へと帰還する事になった時、ナキルが問いかけると、

「そうだな、我々は行うつもりだ。良かったら貴方達も参加するか?」

 と騎兵隊の隊長が言ったので希望者は祝勝会に参加する事となった。
 そんな中、

「寄りたい所が有るんだが良いかな?」

 とロイはアルマを誘い、二人は皆と別れて街とは別の場所へ向かった。

 それは以前に襲撃を受け、たまたまロイ達が居合わせていた村だった。

「おぉ、これはロイ様!」

 ロイがアルマと共に再び村を訪れると村人達が集まってきて歓迎してくれた。
 以前の襲撃時、海賊に抗戦して村人達の救出を行い復興作業も手伝ったロイはこの村ではまさしく英雄として声望が厚かった。
 今回賊達を撃滅した旨を告げると大いに喜ばれた。村人の中には泣いている者もいた。
 これであの時に虐殺された者達も少しは浮かばれるだろう、と。

 教会へと顔を出し、宿の子供達(オリバーとアメリア)を訪ね、海賊を討った旨を告げると大いに喜ばれた。

「お父さんとお母さんと皆の仇を討ってくれて有難う」

 随分と澱んでいた瞳に、再び最初に会った頃のような光を取り戻しつつアメリアはロイへとそう言った。
 復讐は何も生まないというが、今回は少なくとも一人の少女の心は晴らせたようである。きっと彼女の未来は良い方に変わった筈だった。

 復興が軌道に乗って来たとはいっても、村の状況はまだまだ苦しい様子だったのでロイはアルマと共にしばし村に逗留し幼い兄妹の面倒を見つつ復興作業に協力し、また知る限りの知恵を伝えたのだった。
 その際、一般人の領域では世界に数人レベルのアルマの優れた土木・建築技術が大いに役に立ったという。


マスターコメント

 この度はご参加とプレイング、誠に有難うございました。  このような結果となりました。  ご満足いただける内容になっていれば幸いです。
ショートEX

ショートEX普通 報酬:標準10 / 4〜10人

2021年10月09日 10時56分16秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. アクティオン

    シューターのアクティオンです、よろしく。 ……今度はこちらが強襲する番ですね。 陸上に上がってきた相手への迎撃、未だ水中に留まっている相手への追撃、どちらでも選べるようですね。 まずはそのあたりをまとめてからでしょうか。 いずれの場合にしても街道警邏の騎兵隊(今回は既に馬は下りていますが)も戦うので、バランス等はあまり考えずとも良さそうです。

  2. エルファリア

    エルファリアと言います、よろしく。 まあ、騎兵隊も含めて乱戦状態みたいですし、思いっきり戦うだけって感じにもなりそうな。勿論、協力できるところはしていけばいいんでしょうけど。 こっちは水中戦対応のスキルとかもないんで普通に地上戦ですかね。

  3. ナキル

    「ナキルだ、よろしくな!! いやー、割と依頼熟してっと顔見知りが増えてくな! …初めましてのヤツはよろしくな!! 今回は「水中戦」って名前の鎧ペナルティがあるってカンジか… (ちょっとメタいが。自力でパフォーマンスプレイも可だし。連携して撃破をしていくスタイルとで別れても問題ないってところかな) 基本的に、【1】と【2】に分かれるコトにはなりそうか! 陸にあがってくる、来たら迎撃で【1】に注力も出来そうだが 劣勢となれば、好き好んで陸にあがらず、逃走ってぇのも視野に入れないとだもんな… こう言う輩は、誰一人逃したくはねーもんな。 オレは移動力のペナルティもチャージングでカバーできそうだし 【2】でも十分動ける気がするぜ!」

  4. ミツキ・アインホルン

    キャスターのミツキよ。よろしくおねがいするわ もし希望者がいるのなら「ウォーターウォーク」を持ち込むけど、水中で戦うのなら不要かしら とりあえず私自身は1で、少し離れた所から遠距離で範囲攻撃を打ち込もうと思うわ。 よろしくお願いするわ

  5. バーネット・フォーサイス

    キャスターのバーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 さて、俺としては前回の雪辱戦って所だな。 今のところ考えているのが、【2】で岸に上がってきた奴らを迎撃するつもりだ。 アーケインとかで敵の足並みを乱して、味方が各個撃破し易いように分断しようと思ってる。

  6. アルマ・ヴァレンタイン

    ヒーラーのアルマだよ、どーぞよろしくねー まだ【1】か【2】か決めてないんだけど(【1】のときは水着でいこうかな…) 敵の親玉に対抗してボクも戦闘前の補助にブルーフレア使うようにするね

  7. ヴィルヘルミナ

    ヴィルヘルミナです。よろしくお願いします。 ……懲りもせずに来ましたね。禍根は断っておきますか。 基本的に味方も多いので、陸上でも水中でもお好きにどうぞという感じですか。 水中戦は普通の装備も使えますが、専用のを使う方が楽そうですか。 性能はイマイチですが、敵にも相応のペナルティがかかっているはずなのであまり問題はなさそうです。 水中の方が弱い手合いが多いみたいですし。 弓持ちなどはこちらにいるなら沈めておきたいですね。水中ならほぼ何もできませんし。 地上は頭目含む精鋭が多いみたいですね。 頭を討ち取るならこちらですか。装備も普段使ってるもので戦えるのでやりやすそうです。 どちらにしても乱戦なので、識別できないタイプの範囲攻撃などは危険ですね。

  8. ナキル

    「あ。【1】が水中か、すっげぇ間違えてた。 水中戦も興味あるけど 精鋭って聞くと、こう。 挑みたくなるのってあるよな。(うううむ)」

  9. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おーっす! ゴブリンのシーフ、ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! 聞くところによると何ともタチの悪い海賊共らしいじゃねーか。 こいつは遠慮なく暴れ回れそうだな! 俺は【2】で頭目や授恵者の海賊共を相手取るつもりでいんぜ! 見た目でわかるかは微妙だが、セオリー通りヒーラーから優先的に潰してく方向だな!

  10. エリザ・A・ミシャール

    エリザだ。よろしく頼むよ。 せっかくだし【1】で水中戦をしてみるかね。

  11. ロイ・アウレア

    シューターのロイ・アウレアです。宜しくお願いします。 雪辱戦なので【2】へ、見おぼえた面々を追跡します。 職の区別は前回、所持武器で判断としました。 ……弓の時は両職もあり得るが、目安にはなるかと。

  12. アクティオン

    こちらは水中戦対応はできないので、【2】地上戦ですね。 >現在の希望(敬称略) 一応、自分から見て明言された方たちのみ。 【1】 エリザ ミツキ 【2】 ロイ ハヤト バーネット アクティオン >地上(対頭目・精鋭) 頭目を早めに落としにかかるか、周りから削りにかかるか。 頭目が特性スキルはもう使い切っている、と考えると周りの精鋭をここから一気に立て直す手段はなさそうですし、精鋭を削りながらフルーフレアの効果時間終了待ち、もありでしょうか。 >水中 地上の方が片付いた後にまだ残っているなら、地上から援護射撃も出来るかもしれませんが……水中で敵味方識別がまずい可能性もあるので、そこは視覚系のスキルなどを用意するか、素直に水中参戦が良いかもしれませんね。

  13. ナキル

    「よっしゃ!オレも折角だから水中戦ってのをやってくるとするぜ!! ペナルティは今回、元来よりは楽そうだしな!! 精鋭連中は、因縁ある勢に任せたぜ! 【1】 エリザ ミツキ ナキル 【2】 ロイ ハヤト バーネット アクティオン 戦場は問わず、基本的に孤軍奮闘でも戦果は充分あげられそーな カンジだけどよ、連携とかは話擦り合わせるか テキトーに合わせられるネタだけ仕込んでアドリブってのも楽しいかもな? 【1班連携】とか、そんなんで! 擦り合わせるなら、それはそれで歓迎だぜ! 特に無けりゃ、殺界あたりでテキトーにぶん殴るか!」

  14. エルファリア

    それじゃあ私は水中戦の【1】に行きますか。 水中戦用スキルはないですが、防具自体はまあ水着があるのでペナルティは回避できるかな、と。 【1】 エリザ ミツキ ナキル エルファリア 【2】 ロイ ハヤト バーネット アクティオン >連携する? まあ騎兵隊の方々もいて乱戦状態ってことなので、がっちり組むのは難しいかもですしね。 それでもガンガン攻める人とか支援する人とか、そういうこと考えてるならやればいいって感じではないでしょうか。 私自身は水中戦で雑兵メインになりそうなので、あんまり考えてはいませんが。

  15. ヴィルヘルミナ

    私は【2】にしておきますか。 とりあえず向こうの頭領でも狙おうかと。 【1】 エリザ ミツキ ナキル エルファリア 【2】 ロイ ハヤト バーネット アクティオン ヴィルヘルミナ

  16. アルマ・ヴァレンタイン

    それじゃあボクは【2】のほうにいくね ふれーばーだけど騎兵隊の指揮官さんに倒れられると 困ったことになりそうなので気に掛けるのを入れるつもり 【1】 エリザ ミツキ ナキル エルファリア 【2】 ロイ ハヤト バーネット アクティオン ヴィルヘルミナ アルマ 連携はー…ロイさんと組んでお互いの死角をかばーしながら 届く範囲でほかの人のフォローも識別のつくメテオライトでって感じに書く予定だよ

  17. アクティオン

    >連携とか ここから緻密な連携とはなかなかいかないでしょうから、協力できるところはする、といったところになりそうですね。 既に言われているように乱戦ですし、識別無しの範囲攻撃を放つわけにもいきませんから各個撃破になりますし…… >【2】の方 ブルーフレアの効果が活きているだろう前半は、撹乱射撃等で少しでもかき乱していこうかと。 広く浅く混乱させるか、頭目を筆頭に強力そうな相手を集中的に押さえるか、どちらにすべきかはまだ考え中ですが……

  18. バーネット・フォーサイス

    >連携 どちらで戦うにせよ、敵味方が多くて乱戦状態になるから、 綿密な連携というよりも、状況に応じて近場の味方を援護できるようにする、位で良いと思う。 >陸上戦 頭目とかの手練れがフリーで動き回ると味方の被害も増えるだろうし、 可能なら早期に見つけて抑えた方が良いとは思う。 ブルーフレアで抵抗も上がっているから、BSによる妨害は通じにくいし、 グラビティフィールドとかで移動を制限する方が無難か?

  19. ロイ・アウレア

    狙うなら《頭目を筆頭に強力そうな相手を集中的》かな… この辺りは状況次第で、周囲に倒し易そうなのが多数なら先に仕留めると思います。 >綿密な連携というよりも、状況に応じて近場の味方を援護 自分とアルマさんのはまさにこれだね。 オレ達がボスとヒーラーを優先し狙う様に 相手もヒーラーと指揮官を狙う可能性があるので アルマさん(ヒーラー)と組んで、援護=討伐になる様に動こうと思ってます。 後は開戦前に騎兵隊へ「隊のヒーラーを気に掛けて欲しい」程度に伝えようと思う。 そうか…BSが通じ難いなら、割切って火力増スキルをガン積みしとくね。

  20. エルファリア

    >陸上戦の方 まあ、頭目が大暴れするぐらいならまだいい方で、周りに手間取ってる間に突破・逃亡されたとかが一番面倒くさいですからね。 騎兵隊よりも冒険者が抑えるっていうのもいいんじゃないでしょうか。 水中戦組の私が口出すことではないかもですけど。

  21. ナキル

    「よし、連携ってぇ名前のアドリブだな!! そう言うのは得意だぜ! 相手のヒーラーは早急に叩きたいが、逆をやられるのは警戒しねェとな!」

  22. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    >連携 そうだな、乱戦になるし適宜連携って感じでいーんじゃねーか? んじゃ、俺は頭目見つけて自由にさせねぇ様に仕掛けに回ることにすんぜ!!

  23. アクティオン

    >陸上戦 頭目がフリーだと暴れられたり逃走の恐れあり、というのは確かに。 では中心戦力を押さえるのを主眼に、としておきましょう。 >連携 ふむ、では臨機応変に前衛支援、ぐらいですかね。

  24. ヴィルヘルミナ

    乱戦でそこまで細かく気を配るのは難しそうですし、片端から倒していこうと思います。 戦力の均衡が崩れれば、戦況も傾くでしょうし。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0