【帝国】ロモズ歩兵団、北へ -前編-
革酎
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シナリオID:1370
オープニング
シルトラース帝国南部都市ヴィントの奪還成功から、早や数カ月。
難民キャンプに避難していた帝国民の自国領への帰還も漸く軌道に乗り始め、少しずつではあるが、帝国崩壊以前の日常を取り戻そうとする動きが顕著になりつつある。
ところがヴィントやその周辺の町、村落等で、従来には見られなかった異常事態が散見され始めていた。
そのうちのひとつが農作物の凶作であり、他方ではクリーパーの群れが北部から断続的に流れて来るという厄介な問題が持ち上がっている。
特に前者は帝国領内のみならず、リーンエス王国領北方の地でも次第に土地が痩せる兆候が出ており、帝国内の問題がロスガリア大陸全土に広がろうとしているのではとの憶測も各地で聞かれるようになっていた。
そしてロモズ歩兵団が本拠を置くカルケルーア・ロモズに於いても、畑地での不作が目に見える形で住民生活に陰を落とそうとしている。
ロモズ歩兵団長にしてカルケルーア・ロモズ集落群長を務めるリーヴァー・シュランドル帝国子爵は、問題の原因がヴィント以北に潜んでいると推測し、ロモズ歩兵団から調査隊を派遣することを決定した。
カルケルーア・ロモズ南集落に鎮座する、ロモズ歩兵団本部棟。その一階の最も奥まったところに位置する大会議室。
リーヴァーは秘書カレンディアの他に重兵1番隊長ホレイス・ゼイロノフ、遊兵1番隊長ディーグ・ディオロンといった面々を呼び集めた。ヴィント以北への調査隊派遣について、時期と人選を協議する為である。
「時期は今すぐで宜しかろう。ここの畑地での不作を見ても待った無しの状況だ」
ホレイスの主張に、リーヴァーもディーグも異論は無い。今夜にでも調査隊を編成し、明日の朝一には出発させようということで一致した。
問題は人選だ。
冒険者ギルドに告知を打たせ、調査支援の冒険者を募るという方針で確定しているが、歩兵団からどの部隊を幾つ出すのかというところで、リーヴァーはまだ結論を出し切れないでいたのである。
今回の調査は数日程度では終わらず、下手をすれば数週間に跨る可能性があった。それだけの長期間、南下するクリーパーの群れを躱しながら調査活動に専念出来るものなのか。
そして、どの位置にまで足を延ばすのかという点についても、ある程度の方針を打ち出しておかなければならない。
「調査隊には俺の隊を加えて貰うよ。後は各隊長からの自薦他薦といったところか」
ディーグは太い腕を組み、髭面の奥で微笑んだ。
機動力に優れる遊兵隊が調査の主力となることは、妥当な方針だろう。しかし万が一クリーパーの群れに捕捉されてしまった場合には、重兵や弓兵といった火力部隊も必要となってくる。
「ならばいっそ、交代制にするか」
いいながら、リーヴァーは天井を仰ぎ見た。
調査派遣を二度に分け、前期と後期でそれぞれ調査位置を変えようという訳である。
取り急ぎ今回はダルトートまでの経路を進み、往復一週間以内で帰還可能な距離を北上上限として定め、そこまでの間を徹底的に調べようということで決着した。
「ダルトートか……今頃、どうなっておりますかなぁ」
ホレイスが懐かしげな調子で、北側に開かれている木窓の外へ視線を泳がせた。
帝国東に位置する中規模の都市ダルトート。
これといった特徴は無く、町としてはそれなりに栄えていたが、帝国滅亡以降、どの様な状況に陥ったのかはこの会議室内の誰にも分からない。
「ところで、宝剣マフダルを所持していたという謎の女戦士については、如何様になさるおつもりかね?」
ふと思い出した様子で、ホレイスが訊いた。
この情報に関しては、リーヴァーは余り関わるつもりはないと明言した。
「オルセンのことはヴィントに任せたい。我々は市井の為に動く」
北部鎮守都市オルセンのマフダル家に下賜された筈の宝剣を、一介の授恵者らしき女が所持していたという情報はリーヴァーの耳にも入っていたが、帝国上層の政治問題に直結する可能性があった為、敢えて距離を取ろうという腹積もりらしい。
ホレイスは若干残念そうな顔色を浮かべたが、カレンディアもディーグも政治の色々と面倒な部分には触れたくなかったのか、リーヴァーが示した方針に諸手を挙げて賛成した。
そして、この日の夜。
カレンディアはリーヴァーの指示を受けて、周辺の町に点在する冒険者ギルド支部に対し、北方調査隊に協力してくれる冒険者の募集告知を打たせた。
解説
マスターより
リプレイ
シルトラース帝国には平原が多い。それら平原の間を、無数の街道が縦横に走る。
帝国南部都市ヴィントから放射状に延びる街道は両手の指では数えられない本数に上るが、そのうちの数本は東部都市ダルトートへと繋がっていた。
ロモズ歩兵団北方調査隊が基本進路に定めているのは、ダルトート行き街道のうちの一本である。
合計10個部隊が今回の北方調査隊として派遣されており、その道程は一週間以内で往復可能な距離まで、という上限を定めていた。
「朝晩は随分冷える様になってきたわねぇ」
天幕扉をそっと押し開きながら、遊兵10番隊副長エミリア・シバは帝国遊牧民御用達の移動式居住設備ゲルから一歩、早朝の寒々とした外気の中へと踏み出した。
北方調査隊員は自身で調達したゲルやテント、或いは荷馬車の幌付き荷台等で夜間の寒さを凌いでいた。勿論敵襲に備えての見張りも、各隊から数名ずつ選抜している。彼らは焚火で暖を取りながら、闇の中に視線を走らせていた。
ゲルやテントの間を軽く散策してみると、幾人かが早めの朝食を取る様子がが伺える。その中に遊兵8番隊長アウレーリア・フォン・ネーベルベルク、重兵2番隊副長ナタリア・フィッツジェラルド、遊兵5番隊長アルマ・ヴァレンタインらの姿があった。
彼女達は夜明け前から初日の調査結果をお互いに交換し合い、情報を共有しようとしていたらしい。
「おはよう! コーヒー飲む?」
エミリアが三人の焚火へ歩を寄せるとアルマが笑顔を弾けさせ、焚火にかけた湯煎からポットを抜き出し、未使用カップに熱いコーヒーを注いだ。
礼をいいながらカップを受け取るエミリア。一方でアウレーリアとナタリアは、ほぼ書き込みが終わった前日の調査結果資料を地面に広げた。
「初日としては、それなりに情報が集められたと思うわね」
昨日自隊を率いて街道を先行し、潜伏偵察を実施したアウレーリア。植物や農作物の状況を確認しながらやや北よりの北東方向へと調査範囲を広げた。いつもの様に分隊規模で班を編成し、クリーパーの発見と、その移動傾向もつぶさに調べ上げた。
ばらつきはあったものの、全体としては矢張り南下傾向にあった。クリーパーの群れ同士に連携している様子はなかったが、まるで何かに導かれるが如く、漠然と南を目指している様な感じだった。
問題は、その理由が分からないことだ。
「クリーパーの進路と土地の不毛化は、矢張り何か関係がありそうだね」
仲間から借り受けたインク壺にペン先を浸しながら、ナタリアも渋い表情を浮かべた。彼女は各隊に配布する地図に昨日の調査結果のダイジェスト内容を書き込んでいた。詳細な報告文書の複製は流石に無理だが、配布地図に前日調べ上げた情報をスポット的に書き込むことで、隊同士の情報共有が可能になる。
「土地の不毛化も、毒とか呪いとか、そんな類のものじゃなかったよね」
とは、アルマの弁。
部下と共に街道近辺の小さな町や集落、農作業地等を調べて廻ったアルマだが、得られた結果はいずれも単純に土地が痩せているという結論だった。だが奇妙なのは、水質や土壌そのものには異常は見られなかったという点である。
植物共感を駆使しても、ただ植物が疲弊していること以外には何も分からなかった。
「おねえさんも色々サンプルを集めてみたけど、いまいちピンとこないのよね」
コーヒーをすすりながらエミリアも困惑を覗かせた。マジカルポケット内に収めたサンプルと木箱に詰めて半日放置したサンプルとで何か差異が出るかと期待したが、こちらも空振りに終わった。町や集落で地質に詳しい人物や農家からも話を聞いたり、或いはサンプルを譲り受けたりもしたが、彼らもただ土地が痩せているという現状以外のことは何も分からないといった様子だった。
「ボクも色々サンプル集めてみたけど、別におかしな点は何も……」
そこまでいいかけて、アルマは朝食代わりの干物を齧る手を止めた。何気なく地面に視線を落とした際、あることに気付いたからだ。
「エミリアさん、昨晩ここで集めたサンプル、今持ってる?」
アルマに問われ、エミリアは手近に止めてあった荷馬車内の木箱から植木鉢をひとつ取り出した。そしてアルマが指し示す地面上の雑草と比較する。その決定的な差異に四人は思わず低い驚きの声を漏らした。
「地面から生えてる草の方が、枯れかかってるわね」
「逆に植木鉢に移した方の草はぴんぴんしてる」
まさか――誰もが己の目を疑った。全ての植物は母なる大地から生命の源を受け取る筈だ。だが今、ここで起きている現象は全くの逆だ。大地が、地中に根を張る植物の生命に危機を与えているのである。寧ろ地面から離された植物の方が無事だ。この事実が示す意味は何か。
●クリーパー達
数時間後。
遊兵3番隊長サフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブはチョコレートバーをもぐもぐと咀嚼しつつ、手にしたスケッチブックを繰り続けていた。そこに、周辺で発見したクリーパー情報が絵図と共に記されていた。
スケッチブックは全部で四冊。自隊を四班に分け、それぞれに持ち場を与えてクリーパーの種類や分布、行動パターンや移動速度を記録させていた。
「随分、難しい顔をしているね」
そこへ遊兵4番隊副長テス・クラルスが重兵11番隊長アーシェル・G・クラインと遊兵1番隊長ディーグ・ディオロンらと共に、サフィラの傍らへと歩を寄せてきた。
「南下しているクリーパー共は、ごく普通だったな」
アーシェルがサフィラのスケッチを横から覗き込む。サフィラはチョコレートの甘みとは裏腹に、幾分苦い顔色を見せた。
「クリーパーが南下してきたと思ったら帝国や王国で不作……これって偶然かなぁ?」
「違うだろうね。恐らくエーテルが大いに関与してるってところかな」
ナタリアが配布した地図を手元で広げ、テスはかぶりを振った。
大地の雑草が枯れ、植木鉢に移した雑草は枯れなかった事実が全てを物語っている。遊兵4番隊の面々から受けた報告から鑑みても、大地に満ちている筈のエーテルに異常が発生していると見た方が良さそうだ。
「大地からエーテルが失われ、その影響で植物が育たなくなる。草食動物が食料を失って死滅すると、肉食動物もまた死滅する……食物連鎖の崩壊だな」
アーシェルの重苦しい声。当然、人間も食物連鎖の一部だ。影響を受けない筈が無い。
一度崩れた大地は、再生に時間がかかる。これは最早、死活問題だ。
「農地は一朝一夕では完成しない……荒れる前に何とか対策を打ちたいね」
といいつも、テスは未だ有効な打開策が見当たらない現実に焦燥感を抱き始めていた。
その時、脇の森林区域から一団の戦闘部隊が隊列を為して姿を現した。重兵3番隊長コルネリウス・アーラが率いる隊だった。
重兵3番隊は日中は森林内へと踏み込み、動物や虫、鳥等の観察に当たっていた。
「何か収穫あった?」
「少々微妙ではありますけど……」
サフィラに応じながら、コルネリウスは腕を組んだ。森林内で捕獲した小動物や昆虫、小鳥はいずれも例外無く痩せ細り、弱っていた。餌の枯渇が原因であることは明らかだ。実際どの樹々も枯死寸前の状態であり、果実や木の実は皆無で、樹液が溢れる様な箇所も一切発見出来なかった。
アーシェルがいうところの食物連鎖、その最下層から徐々に崩れ始めている。昨晩にも調査を実施したコルネリウスだが、樹々や小動物達の状況は昼も夜も変わらなかったのだという。
「でも、昼の明るさの中で一点だけ、はっきりしたことが分かりました」
ひとつは、水棲生物には異常が見られなかったこと。そしてもうひとつは、大地の不毛化に一定の方向性が見られたことだった。
即ち、ダルトートに近い方面から不毛化の度合いが強かったのである。ダルトートで何があったのか。或いはダルトートに何が居たのか。
だがその疑念は、不意に飛び込んできた急報で消し飛んだ。遊兵4番隊の偵察班と、重兵11番隊副長マイジェロ・フェルーダが血相を変えて駆け寄ってきた。
「何? 大型クリーパー?」
思わずアーシェルは訊き返した。巨大な多足型クリーパーが、街道から外れた位置を南西に向かっているのだという。この報告が正しければ、件のクリーパーはダルトートからヴィントを目指していることになる。
●巨木の怪
アーシェル、コルネリウス、サフィラ、テス、ディーグらが駆けつけ来た時には既にエミリア、ナタリア、アウレーリア、アルマの四人もそれぞれの手勢を率いて件の多足型巨大クリーパーを望む丘へと急行していた。
「周りに何体かクリーパーが居るね」
サフィラの硬い声音に、授恵者達は一様に厳しい表情を浮かべた。
いずれもタイプが異なるクリーパーだ。この光景、どこかで見たことがある。
そう、ヴィントだ。幽界樹と、その周辺に屯していた種付きクリーパー共。あの時の様子と、現在目の当たりにしている状況が酷似していた。
更にテスが緊張を帯びた声で最も重要なひと言を放った。
「あれはどう見ても、樹木型だね」
多足型巨大クリーパーは、縦に真っ二つに叩き割られた巨木が横倒しになった格好で、無数の枝を足代わりに動かしていた。根の部分は枯れている様にも見える。
しかし周囲に黒い霧は見られない。ヴィントに根を張っていた幽界樹とは異なるのだろうか。そして更に妙なことが起きた。不意に多足型巨大クリーパーが歩を止め、足代わりに使っている枝の先端を地面に突き刺したのである。
するとその周辺に生えていた樹木や草木が一斉に枯れ始めた。そしてよくよく目を凝らしてみると、あの巨大クリーパーが通って来た経路のそこかしこで、同じ様に樹々や草木が枯れている箇所が点在している。
「ひと当て、してみるか」
アーシェルは一体だけ、多足型巨大クリーパーからはぐれている小型クリーパーを指差した。普通の人型ながら、肩と胸の辺りに毒々しい色の花が咲いている。種付きかも知れない。
「もし種付きなら、きっと連携してきますね」
「そうだ。だから重兵3番隊には撤退時の防衛線を構築して貰いたい」
緊張の色を見せるコルネリウスに、アーシェルが街道沿いの一角を指差した。あの地点に撤退用の防衛線を敷いて欲しいというのだ。コルネリウスは任せて下さいと頷き返した。
「でも皆さん、決して無理はされない様にお願いします。無事に調査を終えましょう」
コルネリウスの穏やかなひと声に、その場の全員が癒される気分だった。
十数分後、重兵11番隊と遊兵3番隊、遊兵4番隊が一体のはぐれ小型クリーパーに戦闘を仕掛けた。
接近戦はアーシェル、サフィラ、エミリア、ディーグ、マイジェロが受け持ち、アウレーリアとアルマ、ナタリア、テス達が遠隔支援に入る。
コルネリウスは最後方で重兵3番隊による撤退防衛線を構築し、前線メンバーが後退してきた時には敵の追撃を片っ端から断ち切る構えを見せた。
はぐれ小型クリーパーの正面にはアーシェルとマイジェロが、後方と左右からはサフィラ、エミリア、ディーグが包囲する形で迫る。
通常のクリーパーならこの布陣で瞬殺可能だろうが、予想通り敵は増援を呼んだ。多足型巨大クリーパー周辺から、更に三体の同型クリーパーが急速接近してきたのである。
「気を付けろ……こいつら、攻撃手段が妙に多彩だッ!」
アーシェルが警鐘の咆哮を放つ。小型クリーパー共は通常の物理攻撃手段に加え、花弁から毒液を放つという二重の戦術を繰り出してきた。しかもクリーパー同士が互いの死角を補い合い、まるで隙が無い。
更に、多足型巨大クリーパーが地中に突き刺していた枝を数本抜き放ち、とんでもない間合いを発揮して授恵者達に攻撃を仕掛けてきた。その攻撃速度と枝の伸縮距離は、移動時の緩慢さからは考えられない程の脅威を見せつけてきた。
誰もが、拙いと直感した。授恵者達は一斉に退き、重兵3番隊の撤退防衛線の裏側へと逃げ込む。小型クリーパー共は追撃の構えを見せたが、コルネリウス達の分厚い守りに弾き返され、こちらも引き退がっていった。
本来クリーパーには、知能も連携意識も無い筈である。だが、あの多足型巨大クリーパーが指示を出したのだろうか、鮮やかな程に距離を取って退いていった。
●不穏なる気配
その後、北方調査隊は更にダルトート方面に向けて、期限ぎりぎりまで調査を続けた。
調査形態は一貫して移動拠点設置式を取り、昼夜二交代制を敷いた。
この調査過程内で発見したクリーパーの数は百数十に至り、そのいずれもが南に向けて移動していた。但し、そのほとんどは通常のクリーパーで、種付きはその中の一部に過ぎなかった。
「ですが、東の方は不思議と敵を見かけませんでしたね」
荷馬車の御者台で、コルネリウスは黒汗馬(きんにく、と名付けているらしい)の手綱を握りながら不思議そうに小首を傾げた。
隣席ではテスが、アウレーリアから手渡された報告書の最終原案に目を通している。そこには、ダルトートでの継続調査が不可欠とのひと言が締めの文言として記されていた。
「ディーグ殿、次の調査も必要でしょうか」
「だろうな。それにあの樹木型の形、あれがどうも気になる」
ディーグの応えにテスのみならず、コルネリウスも表情を暗くした。巨木を縦に真っ二つにした様な形状。つまり、もう片方がどこかに居るのではないかというのが、授恵者達の共通した疑念だった。
傍らを行く別の荷馬車の荷台では、サフィラがスケッチブックに多足型巨大クリーパーと、種付きの小型クリーパーの情報を絵図込みで書き込んでいる。自身の戦闘能力を駆使すれば、小型の一体ぐらいは斃せたかも知れないが、あの多足型巨大クリーパーの攻撃を同時に躱す余裕は無かった。
後になって、件の多足型巨大クリーパーは『分かたれし幽界樹』と名付けられていることを知った授恵者達だが、現時点ではまだその呼び名は知らない。
だが兎も角も、あの巨大な怪物がダルトート方面から彷徨ってきたことだけは間違い無い。アウレーリアやナタリアが詳細に記載した地図上の情報から見ても、その事実は明らかである。
「あれと同じのがもう一体が居るとしたら、今はどこに居るんだろうね?」
同じ荷台内で座り込むアルマの声に、サフィラは何ともいえない表情を返した。
一体だけでも、ここまで広範囲に土地を不毛化させている。それがもう一体も居るとなれば、帝国領はどうなってしまうのだろうか。
「っていうか、もう一体だけなのかしら?」
エミリアからの思わぬ問いかけに、アルマは思わずぎょっとなった。
幽界樹の現在の総数は、そもそも誰にも分かっていないのだ。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年09月12日 22時33分52秒 公開
相談掲示板
ヒーラーにして重兵2番隊副長 ナタリア・フィッツジェラルドだ。宜しく。 求められる調査内容を見た感じ、クリーパーの数と移動の傾向の調査には超視覚(+暗視)、土地の痩せ具合に関しては地質学や植物交感が有用かもしれん。 なので私からは地質学と、夜の調査に備えて暗視を持っていくつもりだ。 異常な現象の有無に関しては、調査に従事する過程で不審なものを見たり聞いたりした、といった情報を出し合って集積するくらいか。 偶発的遭遇で仮に魔獣やクリーパーと対峙するにしても、相手は未知の存在だから戦闘結果も含めてメモって提出もだな。 あと、調査は数日、下手すれば数週間にも及ぶという事で私からは仮拠点としてゲルを持っていく次第だ。 とはいえ敵からの捕捉を躱しながら事を進めねばならん以上、それなりに目立つ可能性はあるかもしれんのと、その場に留まっての調査にかける時間が果たしてどれ程のものか。 加えてDA及びアイテム交換の反映次第では荷馬車の運用も可能になるかもしれんが、あれは二人掛けな上に黒汗馬自身も軍用や戦闘には向かんから、流石にこれは無茶か。
ヒーラーで遊兵5番隊長のアルマだよ、どーぞよろしくねー。 土地のやせ具合がきになるから植物共感とー…造園をもってってみるね。 あと交換がまにあったらボクも「・・・げる」持ってくようにするね。
遊兵8番隊隊長、キャスターのアウレーリアです。宜しく。 この不作、南は王国北部、西はフィルエス付近まで広がっているのですけれど。 東にどの程度影響が出ているかはまだはっきりしていないわね。 放置すれば同盟やドワーフ王国にも影響を及ぼすかも知れない。まず範囲など調べる心算です。 私もゲルなどの旅支度を検討しておきましょう。蝕の準備はお控えくださいな。
遊兵10番隊副長、シーフのエミリアよ。 とりあえず、おねえさんも荷馬車、黒汗馬、ゲルの交換が終了したので持っていけるわ。 調査に関しては現地でありのままを調べる思いいと思うし、サンプルを持ち帰るような形もありかと思うわ。持って帰って専門家に回せるでしょうし。 あとは夜はどうするかよね、さすがに夜通し一週間活動し続けるのは厳しいでしょうし、拠点を作って交代で見張りをしてとかいう感じになるかしら?
重兵11番隊隊長のアーシェルだ。 よろしくな。 ゲルや馬を用意できなさそうだから、代わりに毛布を持てるだけ持ってく。 良かったら野営時に使ってくれ。 得た情報は書き記して持ち帰ったり、サンプルを採取して持ち帰るのに賛成だ。 俺は学問系のスキルは持ち合わせていないから、超視覚や超聴覚での敵の警戒や調査に当たらせてもらえたらと思う。 解説の3点の中だと『クリーパーの数と移動の傾向』になるだろうか。 とは言え超越系スキルだと心許ないから、誰かが一緒に調査してくれると有り難い。 後は敵と戦闘になったら特徴や戦い方を記憶しつつ戦ってみるな。 拠点を作って交代で休憩を取るのにも賛成だ。
遅くなってしまいすみません。重兵3番隊長、コルネリウスです。よろしくお願いします。 とりいそぎ。 ゲルは間に合わない可能性があるのですが、私も馬と荷馬車はありますので用意できます。 スキルは採集や植物交感がありますので、土地の調査に役立てられればと考えていますね。 超聴覚や暗視などもありますので、どれを優先するかは少し考え中になります。 拠点を作り交代で、というのは私も賛成です。
アニエピカまで未完になっちゃうからね、気を付けないと…! それと無事にゲルの交換が間に合ったので拠点作りに加えさせてもらうねー 暗視は持ってかない予定なので日中の拠点周辺をメインに調査するのと 拠点で怪我人さんの回復でもしようかなと思ってるよ
にゃ!遊兵3番隊のサフィラだよっ! みんなよろしくねっ! にゃ、みんなゲルと馬車持ってくなら あたしは火打箱と食べ物何か持っていこうかなっ? >アーシェル あ、クリーパーの調査行くならあたしも行くよっ!捜波・改と探知系のスキルを一つ持っていこうかなっ? 見張りするなら遅番希望するよっ!
結構、ゲルに馬に荷馬車にと交換を終えた者は居るものだな…… 依頼の募集人数は8名だから、調査と不測の事態への応対との両立を図るなら2班に分かれる形になりそうだ。 筆記用具というかメモ取りはインクと羽根ペンと紙があって初めて成立するものだろうから、ゲルを持っていくとなれば必然的にどれか1つを外さねばならない以上、同行者からインクを借りねばならん事に。 なのでインクの拝借を願いたい所だ…… ローテーションを組んでの調査活動というなら、私は持っていないがショートスリーパーも有用かもしれん。
>サフィラ 同行を申し出てくれてありがとな。 捜波・改も探索系スキルも心強い。 俺は先にも発言したが超視覚か超聴覚を持っていくな。 >ショートスリーパー 習得はしているんだが、超越系スキル優先するも持っていけないかもしれない。 >紙とペン 確かにメモを取るとなると所持品の枠が圧迫されるな。 毛布が2枚で大丈夫そうならインクを持っていくし、いっそ毛布が必要ないなら他の物も持っていけるぜ。
ご挨拶遅くなりました 遊兵4番隊副長テス・クラルスです 拠点や、採集…すごい… 流れ了解だよ 私は馬だけしか用意出来ないから お手伝いを補記しておくね ナタリアさん、インクを持っていくのでどうぞ使ってね 調査よりは哨戒をメインに 汎用はとても迷うんだけど 夜に対応出来るよう暗視… あとは戦術眼を持っていこうかと思っている 昼で活動する際はサンプルの持ち帰りを目的に動いてみるよ
おおっと!発言被りしました すみません(汗 インク大丈夫そうでしたら お肉セットとか持って行こうかな?
にゃ!いよいよ明日の8時出発だねっ! 直前だけどさらっとまとめるねっ! ●アルるん ・日中の拠点周辺の調査と怪我人の治療 ・…げる持参 ●エミリん ・調査、サンプル回収 ・荷馬車、黒汗馬、ゲル持参 ●アウるん ・ゲル持参 ●アーシェルん ・クリーパー調査 ・超聴覚or超聴覚 ・インク、毛布持参、もふもふ ●ナタリん ・地質学、暗視 ・環境調査? ・ゲル、ペン持参 ●コルネ ・荷馬車、黒汗馬持参 ・植物共感or採集or暗視 ●テスっち ・黒汗馬、お肉セット持参、じゅるり ・調査<哨戒 ・昼の調査はサンプル持ち帰り ・暗視、戦術眼 ●サフィラ ・クリーパー調査 ・暗視、エリアサイレンス、捜波改 ・火打箱、チョコレートバー持参 こんな感じかなっ? あ、そだ!エリアサイレンス持ってくから アーシェルには超視覚もって来て貰えるとありがたいなっ!
>サフィラ 纏めをありがとな。 超視覚は持っていく。安心してくれ。 あだ名がずらっと並んでるのを見ると和むな。 >テス インクは俺が持っていくから、肉セットを頼む。 肉は士気が上がるからな。 >毛布 悪ぃ、アイテムとして存在してなかった。 プレで毛布持参って書いとくが、念の為に代わりとしてブランケットを2つ持ってくな。
発言し忘れちまったが、重兵11番隊副長のマイジェロも調査に連れて行こうと思う。 後はディーグにも声をかけてみるな。