白と青の饗宴
革酎
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シナリオID:1333
オープニング
リーンエス王国カペル侯爵領。
王都グランスパーダに程近く、王国内に於いては文化と芸術を発する拠点のひとつとして知られている。
またの名を花の領地。季節毎に領内の各地で様々な花が咲き誇り、類稀なる絢爛さは王国屈指ともいわれていた。
その領都にはランドマーク的な存在ともいえる巨大な劇場が鎮座しており、この劇場周辺では各地から集められてきた芸能の達人や楽器職人達が数多く暮らしている。この劇場で演じられる舞台はただ単に芸術としてのパフォーマンスだけに留まらず、正確な情報であることがひとつの特色となっていた。
カペル侯爵家のお抱え芸人達は各地に出向いて情報を掻き集め、歌や劇といった形で王国民に分かり易く伝える情報伝達者としての役割を担っていたのである。
これはカペル侯爵家が始まりの百家に連なる家系であり、歴史的にも王党派に属していることと大いに関係がある。カペル侯爵家は芸術という形を取りながら、同時に王家の為の諜報活動や広報任務を請け負っており、存在そのものが王家にとっての情報戦略兵器とさえいえた。
そのカペル侯爵家に於ける当代事実上の最高権力者はイザベラ・カペル。
年齢不詳だが、成人済みの孫娘が冒険者として活躍しているというところから見ても、結構な年の筈だ。ところがその外観はとても老齢の婦人とは思えぬ程に若い。三十代半ばといい切っても十二分に通用する程の柔らかな肉感と滑らかな肌、そして流れる様な黄金の髪質に彩られ、まさにその存在自体が奇跡とも呼べる人物であった。
ある日、そのイザベラのもとにシャルガネ産の白米酒が届けられた。件の孫娘が、シャルガネ居住区から送り届けてきた土産物なのだという。
●青薔薇を魅了した白米の一献
カペル侯爵家の家紋たる青薔薇の家章が盛大に自己主張しているリビングの一室で、イザベラはシャルガネ特有の難解な文字が描かれた酒瓶をそっと手に取った。
日頃口にしている赤ワインとは明らかに違う色合い。否、寧ろ透明といって良い液体が、グラスに注がれる。白ワインでさえも若干の色がついているが、この白米酒は驚く程の透明度だ。見た目だけならば純水といい切っても、ほとんど見分けがつかないだろう。
しかし、香りは素晴らしく芳醇だ。イザベラはひと口、ふた口と唇の奥に流し込み、その深い味わいに何度も頷く。
「こいつはまた……今まで経験したことのない味わいですな」
この日、イザベラ邸にはカペル侯爵領騎士団の長を務めるジェレムス・ローギリアンが別件で訪れていたのだが、折角だからということでイザベラが白米酒の味見を勧めてみたのである。
ジェレムスは一杯飲み干しただけですっかり気に入った様子で、早速二杯目のお代わりを顔馴染みの老執事に頼み込んでいた。
「シャルガネの白米酒。中々面白いわね。ただ酒として飲むだけでなく、他にも色々使えそうなところが気に入ったわ」
「何か、イベントでも開きますか?」
ジェレムスは頑健な壮年男性だが、まるで少年の様にアイスブルーの瞳を輝かせている。
イザベラは苦笑を返しつつ、既に構想を練っていると頷いた。
曰く、カペル侯爵領内有数の農耕の町クランペラーで開かれる向日葵祭にて、領内各地の菓子店による白米酒を使った菓子コンテストを開催する、というのである。
会場では出品される菓子が販売される他、向日葵畑を散策することや、花を眺めながら冷酒や菓子を味わうことも出来る。勿論、農耕の町である以上、特産の野菜を使った料理もふんだんに供される。そして希望するならば、菓子コンテストへの参加可能だ。
●グルメな歩卒がやってくる
夏の終わりの、王都グランスパーダにて。
たまたま所用で冒険者ギルドのグランスパーダ支部を訪れていたリーヴァー・シュランドル帝国子爵は、受付カウンター横の掲示板に貼り出されていたカペル侯爵領クランペラーの向日葵祭広告にじっと見入っていた。
リーヴァーが食いついたのは白米酒を使った菓子コンテストの項である。
「これは……食通を自認する以上は是非とも足を延ばさねばならんな」
受付カウンターに視線を戻すと、冒険者用に何枚かの招待状が木箱の中に置かれている。リーヴァーは早速その中から一枚を抜き取り、その文面をまじまじと眺めた。
「カペル侯爵領……あぁ、あの青薔薇の」
合点がいったとばかりに何度も頷くリーヴァー。カペル侯爵家ならば、きっと来訪客には最高のもてなしを提供してくれるだろう。
さて、一体どんな料理が並ぶのか。そして菓子コンテストには、どれ程の腕自慢が逸品を供してくれるのだろう。想像してみただけでも、わくわくしてくる。
向日葵祭は、明日から三日間の日程で開催される模様だ。菓子コンテストは二日目の夜に行われるらしい。
「ここからならカペル侯爵領まで、歩いて半日もかからない。よし、行くぞ」
まるで獲物を見定めたハンターの如き鋭い眼光を煌めかせ、リーヴァーは物凄い勢いで冒険者ギルドを飛び出していった。
解説
マスターより
リプレイ
まだまだ陽射しの強い初秋の候。
向日葵の季節はそろそろ終わりを迎えようとする頃だが、カペル侯爵領内有数の農耕の町クランペラーの郊外に広がるなだらかな斜面上の向日葵畑では、黄色い大海原がひとびとの目を楽しませてくれる。
畑地の中央には大きな広場があり、そこから放射状に幾つもの農道が走る。農道には途中、小さな空間が点在しており、それらの僅かな隙間に観覧用の櫓が組み上げられていた。
クランペラーの向日葵祭は、この中央広場と観覧用櫓が主な開催舞台となる。
「見事な向日葵達なのだ。畑地を傾斜にすることで遠くまで見渡せる様に工夫してあるのだな」
菓子コンテストに参加する為、初日から宿に部屋を取っていたストレガ・L・リベルガストラは、向日葵畑の壮観に改めて感心した。
コンテスト参加パティシエは中央広場の櫓式キッチンで菓子作りに臨む。広大な向日葵畑を横目に見遣りながら調理に取り掛かることが出来るという訳だ。
前日にパティシエ参加申し込みは済ませてあるから、後はそのまま櫓の上の特設キッチンに向かえば良い。
調理道具と食材箱を担ぎ直して、いざ決戦の舞台へと踏み出そうとしたその時、背後から聞き慣れた声が飛んできた。
「おや、ストレガじゃないか」
振り向くと、そこにルチル・プルメリア・グレイハーツの姿があった。
今回ルチルは、偶々ふらっと立ち寄ったクランペラーで向日葵祭が開催されていることを知った。ここで彼女は菓子コンテストの飛び入り審査員が募集されていることに目を付け、受付に足を運ぶ途中だった。
「私はパティシエ参加するのだ。是非とっておきのレシピを堪能して欲しいのだ」
「へぇ、そりゃ楽しみだ……お? あれは?」
頭蓋面の奥で細められた目に、今度は驚きの色が浮かぶ。何事かとストレガもその方向に視線を巡らせると、ロモズ歩兵団長リーヴァー・シュランドル帝国子爵が若干ラフな私服姿で、飛び入り審査員受付の列にしれっと並んでいる姿があった。ふたりが列の中程に歩を寄せると、リーヴァーも小首を傾げた。
「卿らも来ていたのか」
「リーヴァーなら家柄を出せば特別枠の審査員として潜り込めるんじゃないか?」
ルチルの提案に、リーヴァーはそれでは面白くないとかぶりを振った。飽くまでも一般人として参加することで、変な気遣い無しに菓子を供して貰える。その方が冷静且つ平等に審査することが出来るらしい。
呆れるルチルと感心するストレガ。ここでリーヴァーが列後方を見遣ると、結構な人数が並んでいた。
「卿らも参加するなら、一緒に申し込んでおこうか?」
「お、悪いね……あ、ストレガはパティシエ参加だから、私の分だけをお願いするよ」
1000人もの兵を擁する歩兵団長の帝国子爵が受付の列に並び、部下の申し込みも一緒にやっておくなどとは余り聞いたことの無い話だが、それはそれでリーヴァーらしいともいえる。
●カペル侯爵家と客人達
観覧用櫓のひとつに、カペル侯爵家の事実上の最高権力者イザベラ・カペルと、カペル侯爵領騎士団長ジェレムス・ローギリアンの姿があった。今日のふたりは簡素な私服に身を包み、どちらかといえば華やかさとは無縁な服装であったが、却ってその顔立ちの美しさや凛々しさが際立つ格好となっていた。
そこへ複数人の団体が姿を見せた。先頭に立つのはイザベラの孫娘、シルヴィア・A・カペルだ。
「お花見の客人を連れてきました」
イザベラとジェレムスが櫓の上で花見席に就いていたのは、シルヴィアの向日葵花見への誘いに応じたからだった。その際、シルヴィアは友人達を紹介したい、とも予め告げていた。
穏やかに微笑むイザベラと、上機嫌に笑うジェレムス。
最初に進み出たのはライオネル・ギシュムだ。
「はじめまして! ライオネルです。シルヴィアさんにはいつも助けてもらってます!」
ライオネルは精一杯の礼儀でお辞儀した。若さ一杯の初々しさが際立つ姿に、イザベラは気に入った様子で何度む頷き返していた。
「今日は、こんなのを用意してきました!」
いいながらマジカルポケットから巨大な軟体生物の足先だけを引っ張り出す。新鮮なダンジョン産クラーケンだった。どうやら櫓一階にある調理場(誰でも使用可能)でイカ料理に挑戦する腹積もりらしい。
「イカはお酒に合うって聞いたから! 俺はお酒は飲めないけど、皆に喜んでもらえるように調理頑張る!」
シルヴィアに振り向いて堂々と宣言してみせた。出来る出来ないは別として、この心意気は買える。
ライオネルはなるべく早く作って持ってきますと息巻いて、一階調理場へと駆け下りていった。勢いに満ちた若い背中を見送りながら、ライオネルは弟の様な存在だとシルヴィアが付け加えた。
そのライオネルと入れ替わる格好で、今度は海神・江流がシャルガネ式の軽く頭を下げる作法で挨拶の口上を述べる。
「はじめまして、海神江流です。東方大陸に伝わる神仙への道を求めて旅をしている者です」
そして手土産として江流が差し出したのは、陶器製の一升瓶だ。中にはシャルガネ産の醤油。魚介料理に使えば白米酒との相性は抜群で、肉料理とも非常に良く合う。
ライオネルが用意するイカ料理に添えれば、最高の味を引き出してくれるだろう。
江流は仙人になる方法を探している、とシルヴィアが付け加えた。イザベラの外見年齢の若さは、まさに仙人の領域だというのが江流とシルヴィアの一致した意見だ。シルヴィア自身も、イザベラの若さの秘密については大いに興味を抱いているところであった。
「例えば、若く長く生きる長春術という法について、いつまでも若くあられるイザベラ様のお話を聞けたら有意義な時間になるんじゃないかと、今日は期待して伺いました」
敢えて早い段階から本音をぶつける江流。しかしイザベラは、特段何かをやっている訳ではないと不思議そうな面持ちで応じていた。その自然体な生き方こそが、或いは若さの秘訣なのか――江流は内心で唸った。
「次は私の番で良いですかね?」
江流からの挨拶がひと通り済んだと踏んだリゼット・ブランが、早く自己紹介させろといわんばかりの勢いでずいっと一歩前に踏み出してきた。江流はシルヴィアに苦笑を流しつつ、脇へと位置を移した。
「はじめまして。見事な花達と、趣向も色とりどりなお祭りも楽しませて頂いてます」
リゼットはカペル侯爵領内の諸々の祭を見て廻るのが楽しみだと語った。それぞれの町や村で色んな花と出会えるのが嬉しいらしい。この豊かな平穏が末永く続くことを、リゼットは心から願っていた。
「それにしても、向日葵って私達人間にそっくりですよね」
突拍子も無いことをいい出したリゼットに、イザベラもジェレムスも思わず顔を見合わせた。
「茎を伸ばして太陽に顔を上げて、いずれ顔を俯かせて……何だか人間っぽいです。向日葵畑で迷子になるのはひと混みに紛れてしまう様な感覚なのかも」
櫓から黄色い大海を望むリゼットの言葉に、その場の全員が成程、確かにその通りだと納得の表情を見せた。リゼットの感覚は独特だが、説得力に富んだ響きを湛えていた。
●お花見グルメを堪能せよ
そして自己紹介の最後を飾ったのはエル=バ=ノイアンだ。ノイアン自身はカペル侯爵領への来訪は複数回経験しているが、イザベラとは初対面だった。
そして最初にシルヴィアがイザベラを紹介した時、ノイアンはその余りに若い外観に内心で驚きを禁じ得なかった。
(これもリーヴァーが繋いだ縁か。しかしいつの間に……)
などと考えながらも、イザベラとジェレムスに挨拶を述べるノイアン。ジェレムスの屈託の無い笑顔を目にした際には、カペル侯爵領騎士団の訓練方法をロモズ歩兵団にも流用出来ないかと、花見に来たのか仕事の延長で来たのか自分でもよく分からない心境であった。
「ノイアンは、ロモズ歩兵団遊兵9番隊副長として私を支えてくれています」
シルヴィアの言葉の裏には、ロモズ歩兵団とカペル侯爵家との間に縁づくりをしておきたいとの思惑が見え隠れする。だが余り露骨には出さず、さりげなく紹介するにとどめた。
本音をいえばリーヴァーとルチルも同時に紹介したかったのだが、あのふたりはまだ菓子コンテスト審査員の説明を受けている最中の為、この花見には遅れて参加するとのことだった。
「では、早速失礼して」
ここでノイアンはランチバスケットの蓋を開け、中身を簡易テーブル上に並べてゆく。
メニューは夏野菜のシャルガネ風グリルと鴨肉のロースト、塩おにぎりと甘い出汁巻き卵、酒のつまみとしての唐揚げと枝豆、鶏そぼろ味噌付きキュウリ、ベーコンとポテトの粒マスタードあえサラダ。小さな木製ボウルには葉野菜とミニトマトを盛りつけた。そしてデザートのオレンジとみかんは食事が落ち着いた頃合いに出す予定。
「わぁ、美味しそう! ノイアンさん、お料理得意だったんですね!」
リゼットが嬉しそうな歓声をあげた。
その時、一階調理場からライオネルの怒号に近しい悲鳴が聞こえてきた。クラーケンの調理に手間取っているらしい。
「やれやれ……ちょっと助けに行ってくるよ」
江流が小さく肩を竦めながら、一階へと駆け下りてゆく。
と、そこへリーヴァーとルチルが連れ立って花見櫓に姿を見せた。審査員の説明がやっと終わったらしい。
「孫がいつもお世話になっております」
イザベラが今日初めて、貴族の礼を以ってリーヴァーに挨拶を述べた。リーヴァーも帝国式の礼で応じる。双方簡単な名乗りで済ませたが、互いに相手の印象をしっかり脳裏に刻み込んだことだろう。
ジェレムスの案内でリーヴァーがイザベラの隣りに席を与えられたところで、一階からライオネルと江流のやり取りが聞こえてきた。
「まずはイカと大根の煮物! そしてイカのバターソテー!」
「バターソテーにこれ使ってみてよ。バター醤油になって、更に美味くなると思うぜ」
「後はイカリングはイカを輪切りにして……輪切り?」
「輪切りにするにしても、それを揚げる鍋が無理筋だな……もういっそ、串に刺してイカスティックにしてしまえば?」
何だか、随分楽しそうだった。
●イカとチョコレート
それから少しして、花見櫓にはライオネル特製イカ料理が追加で並んだ。
「つまみに海産物を使ったのか。水場での漁はやらないものだから、こうやって食えるのは珍しいんだよね。ありがとう」
早い段階から盃がどんどん重なる中で、ルチルが嬉しそうに目を細める。
リゼットは飲酒出来ない為、ノイアン弁当とイカ料理で花見の席を楽しんでいる。合間に料理を取り分けたりして、中々気の利くところも見せていた。
ノイアンの唐揚げは柔らかな肉質とジューシーさで、イカ料理はぷりぷりの歯応えで評判が良い。イカ料理には白米酒を隠し味兼臭み消しで使っている。白米酒にはこんな使い方もあるのかと、ルチルやリゼットは心底感心していた。
「シルヴィアのいった通りね。白米酒とシャルガネ料理をカペル領に広める第一歩になるかも知れないわ」
「いやぁ、本当に美味い。こりゃ人気出ますよ」
イザベラとジェレムスはご満悦だ。ジェレムスは更にリーヴァー相手に帝国の懐かしい話題で盛り上がっていた。
やがて、菓子コンテストの審査が始まった。係員が花見櫓まで次々と菓子職人達の自慢の一品を運び込んで来る。リーヴァーとルチルの席には更に審査用紙も一緒に配られた。
審査に参加しない一般の祭客にもコンテストの菓子は無料で配布される。白米酒の芳醇な香りが様々な菓子の甘い匂いと絶妙に混ざり合い、花見櫓のそこかしこで花開いた。
そんな中でノイアンの瞳がきらりと瞬く。白米酒とチョコレートをブレンドし、水飴と牛乳で甘さを調節したところでアーモンドとカシューナッツによるアクセントが利いたチョコレートパイが、最高に美味かった。
実はこのチョコレートパイ、ストレガの出品だった。審査に勝てずとも良く、食は万世共通の幸福なれば、の精神で挑んだ無欲な姿勢が、却って美味さを引き出す原動力になっていたのかも知れない。
「ただ飲むだけでなく、風味付けとして酒を使う料理法は聞いたことがある。しかしデザートに白米酒を使うという発想は斬新だな。このような風味になるのか」
ルチルは感心しながら次々と審査用紙に結果を記入してゆく。その隣ではリゼットが、幸せそうな表情で様々なコンテスト作品をじっくり堪能していた。
「ノイアン殿は菓子作りにも長けているのかな?」
「まぁね。彼の手料理に胃袋を掴まれているよ」
ジェレムスに笑みを返しながら、シルヴィアはノイアンの横顔をちらりと眺めた。そのノイアンは物凄く真剣な表情で供される白米酒アレンジの菓子を次々と食していた。こんなことなら審査員に参加すれば良かった、と思っているのかも知れない。
小一時間程の審査時間を経て、集計が始まる。結果は更に30分程経ってから発表された。
優勝は地元の菓子職人だったが、ストレガのチョコレートパイは素人部門で最優秀賞を受賞した。
●宴の終わりに
ひと仕事終えたストレガが、花見櫓に姿を見せた。
リゼットやライオネルがチョコレートパイを絶賛すると、流石に照れたのか、ストレガは頭を掻いて軽く笑った。
一方、リーヴァーとルチルはイザベラとの酒の席で、カペル侯爵家が編成する芸能団体『青薔薇』ついて話題に上らせていた。イザベラは詳しくは語らなかったが、この組織はある種の諜報機関に近いものではないか、とルチルは考えるようになっていた。
(ふぅむ……個人の情報屋とはまるでレベルが違いそうだね)
勿論、扱う情報の種類は異なるだろうが、規模や伝達速度の点に於いては矢張り組織の側に軍配が上がる。ルチルがイザベラに対して情報屋と名乗ったところで、イザベラが然程に驚かなかったのは、きっとそういう理由からだろう。
その隣の席ではノイアン、リゼット、ライオネル、ストレガが改めて白米酒を使った料理に舌鼓を打ち、向日葵畑の美しさで目を楽しませている。
「シルヴィ、今日はイザベラ様へのご紹介ありがとうな」
「うん。今後も宜しく頼むよ」
江流に微笑を返すシルヴィア。
やがて陽が西に傾き始め、楽しい宴も終わりの時を告げようとしていた。色々な種類の白米酒を飲み比べていた面々はすっかり出来上がった状態で、やや千鳥足になりながらもゆっくりと花見櫓を降りてゆく。
「ところでシルヴィア。ノイアンさんとのお付き合いはどれぐらいになるの?」
イザベラからの問いかけにシルヴィアとノイアンは完全に不意打ちを喰らい、その場で固まってしまった。
「何だ……まだお互いに気付いていなかったのか?」
とは、リーヴァーの弁。
最後の最後で、まさかの展開だった。
マスターコメント
ショートシナリオR易しい 報酬:無し7 / 4〜8人
2021年09月05日 09時54分35秒 公開
相談掲示板
シルヴィアだ。リクエストした身として、成立してとても嬉しいよ。 参加してくれた皆と、魅力的な依頼にしてくださった革酎さんに心からの感謝を。故郷のお祭りを楽しんで欲しい。今回はよろしくね。
情報屋のルチルだ。 白米酒が出ると聞いて( カペル領、という事はシルヴィアの生家か。主催者というわけではないが、お邪魔させてもらうよ。 こちらの予定は白米酒は確定として、リーヴァー殿がお菓子コンテストに興味を持ってるようだし飛び入り参加を持ちかけてみるか。向こうもやる気のように見えるが。 誰かと共に時を過ごしたいのなら邪魔しないが、こちらは割と絡み歓迎さね。
三(;・ω・)ズザァ 1日遅れで失礼する…ノイアンだ シルヴィア、もろもろそれは多分言われた皆がびっくりする…! …こほん。まあ、なんだ、その。皆と楽しく飲めたら嬉しい。俺は、何か作っていこうかと思っている。
今回は少人数になりそうだし、メタ視点込みで包み隠さず伝えておいた方が不意打ちにならなくて良いかなと思ったんだけど……私、やらかした?( もし見た人を驚かせたり不快にさせたりしていたら申し訳ない。一旦消して、改めて発言するね。
と言う訳で改めてルチルを飲みに誘うよ← ルチルが絡み歓迎なら、是非一緒に過ごしてくれると嬉しい。お婆様とジェレムス、リーヴァーも呼んで全員でお花見(宴会)したいと思っているんだけど、どうかな。 江流は仙人になる方法を探しているから、お婆様に何か知っていないか聞いてみようと思っている。 あと、リーヴァー&ロモズ歩兵団とカペル家の縁作りもしたいなって。リーヴァーとカペル家に縁が出来れば今後依頼にカペル家が絡んでくるかもしれないという下心も有ったり。ただそう言った下心抜きでも、私が白米酒をお婆様に贈ったのはリーヴァーがきっかけだったから友人の紹介だ。白米酒を使ったお祭りのきっかけとなった恩人だからね。 ルチルも花見に来てくれるなら、一緒に冷酒を飲みたい。これを機に飲み仲間になれたらと思ってるよ。他に何かやりたいことがあれば遠慮なく言ってね。あ、コンテストについては、私は立場的に参加はしないつもりだ。 ↓で削除した発言は、これは実家への挨拶になるね、という内容だったよ(ノイアンと両片想い状態のため)。驚かせていたらごめんね。どうか気にせず楽しんで欲しい。
>シルヴィア いいねいいね。一緒に飲もうじゃないか。 酒は大勢で飲む方が楽しいしねえ。 さっきも言ったように、リーヴァー殿と絡むつもりだからその時に纏めて誘われる具合でどうだい?
快諾ありがとう。お酒は大勢で飲む方が楽しい、真理だと思うよ(ぐっ よし、ルチルとリーヴァーを纏めてお誘いしよう。宴会ではお酒を注がせて貰うね。場所はやっぱり、向日葵畑が良く見える場所が良いなぁ。ノイアンが作ってくれる料理も楽しみにしているよ。 >タグ ―――― 【花見】 NPC三人も誘って宴会 向日葵を見ながら冷酒や料理、お菓子を楽しむ ―――― 冒頭に上記を書いてから、ルチルとリーヴァーを纏めて誘う旨を書かせて貰うつもりだ。 お花見に参加してくれる人はタグを使って貰えたらと思う。誰でも参加歓迎だから、後からの依頼参加者も遠慮せず来てくれたら嬉しい。
出遅れすまないね。 海神江流だ。今回は宜しくね。 神仙の伝承は東方大陸からの物だから、直接的な手掛かりが得られるとは思ってないけれどね。 何が何の役に立つかすらわからん道だけに、立場ある年長者から学ばせて貰える事は少なくない。と、いいなと。 宴会は、差し支えなければ参加させて貰おうかな。 刺身醤油と魚の切り身なんて白米酒には合うんじゃないかな。
おはようございます 遅れ馳せながら参加させて貰いました リゼット・ブランです お酒は飲めませんけど 飛び入り一般審査員に向日葵見物…色々迷ってるので ひとまずご挨拶だけ。 宜しくお願いします!
>江流 宴会参加大歓迎だ。是非来てくれると嬉しいよ。 醤油……シャルガネの調味料だね。魚の切り身と白米酒はよく合いそうだ。 あ、私も直接的な手がかりが得られる可能性は低いと思っている。君にお婆様を紹介するのが一番の目的かな。お婆様は驚く程の若さを持つヒューマンだから、その秘訣を聴ければ良いなとも個人的には思っているよ← >リゼット リゼット、カペル領のお祭りにようこそ。また故郷に来てくれて喜んでいるよ。 確かに一般審査員と向日葵見物も楽しそうだ。宴会参加も歓迎だから、気が向いたら来てくれると嬉しい。お酒は飲めなくてもOKだし、採れたての野菜を使った料理や、白米酒を使ったお菓子を楽しめると思う。ノイアンの手料理もね。 どうか今回も、君や参加してくれたメンバーが楽しんでくれますように。
ライオネルだよ!よろしくね。 俺も宴会参加したいー!混ざっても大丈夫? お酒は飲めないけど、ノイアンさんの料理はいつも美味しいから楽しみ! お魚もいいね!シャルガネでは魚を生で食べたりするとか聞くけど、どんな感じか想像がつかない…! 俺はDAでやたらと釣れるクラーケンをマジカルポケットで持ってきて イカリングとか、大根とイカの煮物とか、バターソテーとか、つまみを作ろうかな!
>ライオネル ライオネル、来てくれて嬉しいよ。宴会参加は勿論大歓迎だ。 故郷は内陸部だからクラーケンは珍しい食材かもしれないね。ライオネル手作りのつまみ、是非食べてみたいな。特にイカリングが気になる……イカを輪っかにするのかな? 煮物やソテーも美味しそうだね。ふふ、当日が楽しみだよ。絡みに行くからよろしくね。
休日を謳歌していたら間が空いてしまった…!!((( 人数も増えて何よりだ。皆、よろしく頼む。 共通タグも了解した。そろそろ調理レベルも上げるか…(いそいそ 作って欲しい料理のリクエストがあれば努力しよう。嫌いなもの、食べられないものがある場合は教えてくれ。
ストレガなのだ。よろしくなのだ。 菓子職人というわけでないが菓子もまた食であるが故 菓子コンテストに参加してみるのだ。 白米酒を混ぜ込んだチョコパイにしようかと。
>シルヴィアさん 宴会参加オッケーありがとー! 料理はレシピも用意したしバッチリだよ!たぶん!(紙に書いたレシピを手に持っている) イカリングはイカを輪切りにして…(数メートルのクラーケンを見て) 輪切り……?? >嫌いなもの、食べられないもの えーっとね、酸っぱいのはちょっと苦手! なので俺の唐揚げにはレモンかけないでね…!(唐揚げが出るとは言ってない((
>シルヴィアさん 季節ごと花ごとのお祭りの趣向が違っていて 毎回お邪魔するのがとっても楽しみなんですよ! お言葉に甘えて宴会にもお邪魔させて貰いますね ノイアンさんお料理が得意なんですね すごーく楽しみにしてます 美味しく頂いて気合入れて食レポができたらいいなって思ってます 苦手なもの余り思い浮かばないので どーんと素敵なお料理お待ちしてます!
白米酒を混ぜ込んだチョコパイ…おいしそうだな…(ソワ… >ライオネル、リゼット 了解した。お弁当といえばおにぎりとウィンナーと唐揚げそして野菜…と背後が何か呟いている気がする。留意しつつ、気合を入れて作ろう。
間が空いてしまって申し訳ない……! >ノイアン 君の調理レベルに驚いたよ。大分離されてしまった(苦笑) 嫌いなものや食べられないものはないから大丈夫。お弁当は全て美味しく頂くね(ぐっ >ストレガ 故郷のお祭りに来てくれてありがとう。参加者が増えてとても嬉しいよ。 ストレガは菓子コンテストに参加なんだね。白米酒を混ぜ込んだチョコパイ……美味しそうだ。応援するよ。当日はよろしくね。 >ライオネル これはイカの解体ショーの開幕かもしれないね← ふふ、君が作ってくれるイカ料理も楽しみにしている。 酸っぱいのは苦手なんだね。君に料理を作る時は気を付けよう。 >リゼット そう言って貰えると嬉しい。カペル領は花のお祭りに色々な趣向を持たせているんだ。同じ花でも年毎に内容が変わることもある。来年はエールを飲む向日葵祭りになっているかも、なんて。 ああ、是非来て欲しい。一緒に楽しく宴会をしよう。 もうすぐ出発か。現地ではよろしく頼むよ。