【暗都】絶望の底、たった一つの
九蓮宝燈
コメント 31
シナリオID:1310
オープニング
「なにこれ」
「チョコレートだ。珍しい菓子だよ。我々に布教したいという者がいたんだ」
病的に痩せ細り中ほどから折れた兎耳を持つ眼鏡の男アルネブが、同じ耳を持つ女アレクトに包みを渡した。
花とランタンのナイトパーティーで、アルネブがとある冒険者にもらったものらしい。
「ふぅん」
アルネブは、ヒステリックな妹のことだから投げ捨てるだろうと思っていた。
しかしアレクトの行動はアルネブの予想を裏切る。
「いただくわ。――ありがとう、兄さん」
去って行くアレクトの背中に「おやすみ」を投げかけ、アルネブは自室へと戻っていく。
妹に礼を言われるなんて珍しいと、なんとも言えぬ違和感を手すさびながら……。
翌日、性懲りもなくリブラネスタにて奴隷狩りを試みるアレクトの姿が冒険者ギルドに捕捉された。
今までのように、誘拐をサポートする行商に扮した者や、戦闘員の授恵者を多数引き連れていると、冒険者ギルドは予想していた。
しかしその実、アレクトのお付きは今日はとても少なかったのである。
●処刑の丘へ
アレクトのお付きの奴隷たちの最優先命令は『アレクトの自害を止めよ』。
アレクトは何度も自害を図り、そのたびに救助され、二度と自害をしないようにと、死ぬよりもつらい仕置きをされている。
アレクトの能力をもってすれば、奴隷に妨害させないどころか、幇助させることもできそうであるが、かけられるのは一人ずつという弱点がある。
そのためにダグザは、アレクトには同時には操りきれない数の奴隷をつけていた。
こつこつ一人ずつ操っている間に他の奴隷が気づき、アレクトの反乱を防ぐということが可能。
しかし、先日の調達失敗のために、アレクトのお付きを割いて出荷する人数を揃えなければならなかった。
だから、アレクトにとっては、お付きの数が激減した今は待ちに待ったチャンスだった。
「私を逃がしなさい」
幻の腕に操られた数人の奴隷が他の奴隷を押さえ込む。
その隙にアレクトは逃げた。
一目散に街の外へ。
アレクトはがむしゃらに走っていた。
道中何度も嘔吐し、喉が切れて血の味がしていた。
――本当に辛いのは死ねないことじゃなかった。私の心に残ってた、人間らしいところが痛いんだわ。
馬車を焼いたあの日から、アレクトは眠れず、食事も受け付けなくなっていた。
確実に逃げるため。証拠を隠滅するため。どうせ助からない子たちなのだから、ひと思いに救済してあげるため。
自分の判断は間違ってなかったと、信じようとしていた。
街道を逸れ、景色は沼地へと変わっていく。
――許さないって言われて初めて気づいたの。兄さん……私、まだ壊れてなかったみたい。
それはアレクトに残った最後の希望だった。
直視すれば心が壊れてしまうから。
蓋をして、目を背け、入念に憎悪で塗りつぶして隠した。
アレクトは最初から知っていた。
自分の罪は決して許されてはいけない邪悪であると。
――私を惨めに殺したいって一番思ってるのは私自身だわ。
人の足音。武装した人影。
アレクトを討伐するために集められた冒険者であろう。
「……あれは、ケジメ、ね」
アレクトは嘲笑を貼り付けて武器を握る。
最期まで悪として振る舞うために。
彼女を誰よりも許さないのは、彼女自身なのだ。
うたかたの反省を握り潰し、開き直り、ふてぶてしく居直る。
「私はこんなに不幸なの。だから――みんな、私と同じになればいいんだわ」
アレクトは自分にそう言い聞かせる。
自己暗示は心を染めていく。
最後の希望はもはや風前の灯火であった。
解説
マスターより
リプレイ
リブラネスタ。
アントマン出現の報を受けて出動した冒険者たちは、アントマンの部下とおぼしき者何人かを捕縛することに成功していた。
「アレクトを止めないと……お仕置きされちゃう……!」
一人の子供の奴隷が泣き叫ぶ。喉が切れるほど狂乱するその子の様子から、どんな壮絶な仕置きが待っているのかと、背筋の凍る者もいた。
「あれは部下というよりはお目付けね。……もう飼い主に信用されなくなったってところかしら?」
一連の流れを見ていたエミリア・シバは違和感を指摘した。
(……もしくはいやになって逃げた?)
アレクトが逃げたのは事実だが、その心中はわからない。
コハクは平常心を保っている。
(別に今までの仕事と特段変わらない)
この依頼の目的は『アントマン』アレクトの捕縛または討伐。
淡々と目的をこなせばそれでよく、コハクの感情を乗せる意味はない。
ルベア・ベルニの肩をミア=リゼルが叩く。
ルベアの瞳孔は開いて、拳は固く握られていた。
爽やかさの中にほんのりと優しい甘さを含んだレモンの香りが、ルベアの血の上った頭を冷ました。
「これ以上の悲劇を止めるんだ! みんな、追いかけよう!」
ララベル・サン・ディーベルは純粋な正義感と使命感により仲間を激励する。
尋常ならざる子供の奴隷の様子から、その子をさらい調教をしたであろうアレクトに義憤を感じている。
奴隷たちを捕縛してギルド職員に引き渡し、冒険者たちは単身逃亡したアレクトを追う。
●髑髏の場所へ
リブラネスタ郊外の沼地。
ララベルのサーマルアイが、蒲や葦の背の高い草むらに人影のいないことを確認する。
(反応はない……これはチャンス、チャンスだけど……でも何かおかしい気もする)
アレクトは今まで取り巻きを連れていた。
人さらいの手伝いをさせたり、人質のように扱ったりと、使い方はいろいろであった。
リブラネスタで覚えた違和感がむくむくと膨らんでいく。
ルベアはアレクトが一人で待ち構えているのをおかしいと感じていた。
今までさんざん逃げ回っていたのに。
(わざわざ一人で来るなんて。ただの馬鹿か、さもなければ自殺志願者……)
そこまで考えて気づく。
前回の手緩さの理由に……。
(街でどのような指示もできたのに、彼女は操られた子供達を生かしてくれました……)
ララノアは前回奴隷の子供たちを救えた理由を考えていた。
ふてぶてしく笑うアレクトは悪人そのものの出で立ちなのに。
(怒り、憎悪……。でもなぜ……今にも泣きそうに見えるのでしょう……)
ドローミは余計なことは考えていない。
敵の事情など、罠でさえなければ、少なくとも今は考慮に値しない。ゆえにアレクトの心情には気づかない。
「貴女を捕縛しに来ました」
被害者家族を想えば、やるべきことはそれ以上でもそれ以下でもないのだ。
サマエラ=フォリウムは静かにアレクトの様子を伺っていた。
呼吸は荒く、武器を握る手はわずかに震えている。
(動揺している? なら、なぜ逃げずに迎え撃つ?)
しかしサマエラにとって最優先は事件の解決、次の優先は被害へのフォロー。
集中するべきは不安定な足元である。
口の中で自身の信仰する神への祝詞をささやき、味方へ加護を与える。
コハクが全体へ采配する。
「敵はヒーラー。光縛封をまとめて食らわないよう五メートル以上間隔をあけて配置して」
冒険者たちはおのおの得意とする射程を維持してアレクトを包囲する。
皆が慎重に様子を伺う中、獣の頭骨を被った長身の男ヨル・スレイマンが堂々と一歩前に出る。
「俺の世界では勝てば生きれて負ければ死ぬんだ。俺は今日も勝つから君は多分死ぬだろう」
豪放磊落、されど美女と見まがうほどの妖艶な美貌。二枚目役者の中村・右衛門佐・勘次郎も、抜身の大太刀を手に進み出る。
「か弱い女一人にご大層なことね」
あざわらうアレクト。
男に媚びるような、まだ少女と言って差し支えないであろう甘ったるい声。
「来なさいよ。遊んであげる」
「さえずるねェ! お望みどおり成敗してやろう」
観客を魅了する、清浄な鐘の如き大音声が湿った空気を震わせ、派手なシャルガネ風の織物がはためく。
アレクトの注意が勘次郎に向いたのを合図にララベルが駆ける。
「ここで決着を付ける!」
アレクトの慮外の方向から流星の三連撃。
アレクトの動きを見切ったララベルの細剣が、今は夏だということを忘れさせるような厚い黒のロングスカートを裂く。
太腿から出血し体勢を崩したアレクトの背後、ルベアが一対の短剣を振るう。
アレクトはとっさに身を転がして回避を試みるがかわしきれない。
「来てくれたのね。嬉しいわ」
ヒールで傷を塞ぎ、ルベアに甘えるように微笑むアレクト。
「アナタに喜ばれる筋合いなんてない」
ルベアのほうは嫌悪感を隠しきれてはいない様子。アレクトの体内にエーテルを浸潤させることはできなかったようだ。
アレクトは短く息を吐き、ルベアへと棍を薙ぐ。
ルベアは短剣で棍の軌道をそらして回避する。
その隙をエミリアは見逃さず、赤い刃を振るう。しかし赤い糸状に延びたエーテルはアレクトの動きを止めるにはいたらない。
「あの子の特殊能力は何度か食らうと操られてしまうわ。一度でも食らったら自己申告するのよ」
アレクトは光の柱を召喚。脅威度が高く魔法攻撃手段を持っていなさそうなララベルを結界に閉じ込めた。
「光縛封!」
すぐにミアが結界に取り付いて破壊にかかる。
隊列を崩さないよう後方からララノアとサマエラがそれに加わった。
ドローミの短弓がしなり、陣形の乱れにあわせて移動するアレクトの移動先めがけて矢を放つ。
着弾した刹那、矢が纏っていたエーテルが炸裂。粘着質のエーテルがアレクトの動きを鈍らせる。
「誰か来たわ」
コハクが闖入者の気配を察知する。
大人一人をゆうに飲み込むことができるほど巨大な蛙型魔獣酸蛙。
サマエラは酸蛙の出現のタイミングの悪さに眉をひそめる。
「……邪魔だな」
光縛封への対応と酸蛙の足止めに人手が割かれすぎてしまう。
「敵の敵は味方というわけにはいかないみたいだし、相手するしかないわね」
ルベアは酸蛙の出現位置と視線の先から、味方後衛がターゲットになっていることに気づく。
仲間が酸蛙に捕食されることによってさらに人数が減ることは避けたい。
ドローミはミアに輝刃をかけ、酸蛙を討つべく移動する。
「ミア殿、光縛封はお願いします。先に蛙を討ちますので、ヨル殿勘次郎殿はアレクトの抑止願います」
三人が抜けた陣形をコハクが再編しようとするが、指示を出すまでもなく天眼で戦況を読んでいたエミリアが気を利かせていた。
「どうしてあんなことを?」
ヨルの光を纏った無銘の祭刀がアレクトの脇腹に食い込む。
ヨルは戦いながらアレクトの思考を洞察し、会話を試みる。
二人のやり取りにララノアが耳を傾けていた。
「口説いてるつもり? 枕語りはあとに取っておきなさい」
下品極まりないアレクトの言葉は、幸せな物語ばかりを聞いて育ったララノアの知識にはない語彙が多く含まれていた。
「俺は君をもっと知りたいのだけど」
「私のことなんて知ってどうなるっていうの? 男に媚びるしか能がなくて、そのくせ子を宿すこともできない意味のない奴隷なのに」
アレクトは自分を奴隷だと言った。
ララノアは気づいた。
アレクトは街で見た彼女の部下たちと同じ立場なのではないかと。
「馬車を燃やしたのは……この先の絶望を誰よりも知っていたから?」
「うるさい」
ララノアの言葉に不快を示すアレクト。
「憎かっただけよ! 私は絶対にあんなふうにはなれないのに! 幸せな子供と母親が、大嫌いなのよ!!」
アレクトの棍にエーテルが収束し、ヨルの脇を掠めて光球がララノアへと飛翔する。
ララノアはそれを横に構えた祭刀で受けた。
(もしかして図星なのかな)
ヨルはその反応をいささか過剰なものに感じた。
ヨルがアレクトの腕を掴むが、アレクトは身をひねって戒めを外す。
しかしヨルの狙いは拘束や体術ではなくエンパシー。
読み取った感情はどす黒くドロドロとしていて――どこかとても懐かしかった。
「さァて、どう転んでも袋小路な訳だが……アレクト、お前さんは『死後の魂がどうなるか』考えたことあるか?」
ヨルがアレクトから読み取った感情を反芻している間、勘次郎がアレクトとの会話を試みる。
「あら、今度は説教かしら」
勘次郎の言葉には殺気が籠められていたが、アレクトは引っかかってはいないようだ。
「『死後、魂はマトリクス界に召される』それが一般的な訳だが、シャルガネ……というより東方大陸の古い考えは少し違う。死ンだら魂はあの世にて裁判を受け、生前に大きな罪を犯した魂は地獄に堕とされる」
勘次郎の大太刀をアレクトが棍で受ける。両者、つばぜり合いをしたままにらみ合う。
「地獄じャァ獄卒による責め苦が何十年、何百年……いや、更に遥かに長ェ時間行われる」
アレクトの体が横に飛ぶ。戒めから解放されたララベルの急襲だ。
「お前さんは何の罪も無ェ子供たちを拐かし、魔法薬と虐待で調教し、調教に耐えられねェ子供を殺した。どう足掻いても地獄行きでしかねェ」
エミリアがアレクトの棍をねじって関節を極め、腕へダメージを与える。
「死は苦痛からの解放と捉えてるかも知れねェが、とんでもねェ。死出の旅路は久遠の責め苦の始まりだ。お前さんが楽になる術はもう無ェんだよ」
「……それでいいの」
おとなしく勘次郎の話を聞いていたアレクトが返事をする。
「悪人は誅されなければならないわ! それが私の希望なのよ! 例え悪人が私でも」
アレクトはヒステリックな哄笑をあげ、開き直ったような歪んだ笑みを浮かべて勘次郎を睨みつける。
「これ以上私に殺される子が増えなければそれでいいの」
アレクトの苦痛とは『望まぬ悪事に手を染め続けること』。
久遠の責め苦とやらを受け入れる覚悟は決めていた。
いや、むしろそれくらいされない限り楽になってはいけないと思っているのだろう。
「何なら貴方たちがしてくれてもいいのよ。私をここで! 拷問でも陵辱でも、好きにすればいいわ」
アレクトの挑発にララベルは激高した。
「逆恨みであるかのように子供をさらって酷いことをして、それで今度は子供達も連れず、死にたがってるみたいな態度……そんな勝手は許さない!!」
アレクトの行動も言葉も支離滅裂でまるで一貫性がない。
ララベルの振り上げた拳を受け入れようとするようなアレクトの態度は、ララベルの精神を逆なでした。
(見ていて腹が立つ)
沼地の草むらに身を隠したコハクも冷ややかにアレクトを見ていた。
――自らの私利私欲のために他者の命を奪う者には、必ず死という報いがつくもの。
どんな経緯があれ、強者でもいられず、弱者にもなれない半端者が半端ゆえに他者を害したとコハクは見ていた。
だからこそ思った。
あの女は殺すべきだ。
アレクトの注意はまだ勘次郎に向いている。コハクは身を隠したままアレクトの背後に回り、たっぷりと時間をかけて黒刀にエーテルを籠める。
金色の旋風が烏羽玉の髪を巻き上げる。
滅紫の瞳があと一瞬というところでコハクの姿をとらえてとっさに身をねじる。
ヨルが仲間たちにただ、伝える。
「彼女の精神は限界だ。それこそ発狂寸前なほどにね」
だからどうしろ、とまでは言わない。
それを聞いてララベルがぎりっと奥歯を噛む。
(気だって狂わせないしここで簡単にも死なせない、捕まえて少しでも死までの時間長引かせて後悔させてやるんだ!!)
アレクトをここで死なせて楽にさせてはならないとララベルの善性が告げる。
果たすべき償いもせずに逆ギレのように死ねば、それはそれはただ彼女自身の苦痛からの逃げでしかないのだから。
「彼女の言動に一貫性がない理由として考えられるのは一つだ。誰かの命令で動いていた」
ヨルには確信があった。その根拠は会話とエンパシーから推理しただけではない。
「誰かに言われたなんて半端、余計に質が悪い」
アレクトへの不快を示すコハク。
ヨルは苦笑し、誰に向けるでもなく独り言ちる。
「……俺も人のことは言えないからね」
相手を殺さねば自分が殺されるという境遇に、ヨルもまたかつていたのだから。
エミリアはヨルの仮説が腑に落ちた。
「だとしたら、一体誰の命令で動いていたのかしらね」
でもだからといってどうするというつもりはエミリアにはない。
(あの子の心はあの子のものでそれに口だすような資格もないしね)
私情を仕事に持ち込むのはナンセンスである。
いかに事情があろうと敵は敵、依頼は依頼だ。
捕縛を目指すのが道理だと思うが、結果的に死なせてしまってもしかたない。手加減して勝てる相手でもなさそうでもある。
陣形の後方。対酸蛙の局面。
「ドローミ様! ご無事ですか?」
ララノアが酸蛙の口を祭刀でこじ開け、飲まれたドローミを救出。
ドローミはねっとりとした消化液にまみれているが大きな怪我はない。
「問題ありません。サマエラ殿とルベア殿のほうはいかがですか」
サマエラはもう一体の酸蛙へ向かって光弾を射出。脳天への一撃で菱形の瞳孔が散大し、ぶよぶよの体がどうと倒れ伏す。
ドローミは端正な顔を濡らす粘液を拭い、ララノアの後ろで起き上がった酸蛙の喉を射貫く。
被弾でひるんだ蛙の横から接近したルベアの一対の短剣が、粘液の守りを突破し、光沢のある皮膚を引き裂く。
酸蛙は沼に落ちてばしゃりと飛沫をあげ、それきり動かなくなった。
「少々手こずりましたが蛙はこれで片付いたようです。合流しましょう」
負傷した者にララノアがヒールをかけていく。
「戦況は?」
「勘次郎が一回だけ腕を食らってる」
コハクが合流した仲間に情報を共有する。
「私が解除します……!」
ララノアが勘次郎へ支援に行く。
「それと、敵はヒーラーだけあってしぶといけど、そろそろヒールの使用回数が尽きるわ」
こちらもヒーラー多め、敵もヒーラーで、戦況は持久戦の様相を呈している。
ミアが前衛であるルベアに淡い光を付与。
「そろそろ終盤です。気をつけて」
アレクトの抵抗は高く弱体化の付与の成功率は低い。
エミリアは根気強く赤い光糸での束縛を狙っていくつもりだったが、味方全体の何度かの弱体化の付与失敗を見て早期に断念していた。
ダメージの蓄積に方針転換してから、状況はエミリアに優位に動いていた。
アレクトの回避よりエミリアの命中が上回っていたし、アレクトは精神の動揺、破れた衣服が泥水を吸って重くなって四肢に絡まっていくことにより、どんどん動きが悪くなっていっていた。
ぬめる足場での純粋な斬りあいは舞踏によって体幹を鍛えられたエミリアに分がある。
エミリアの剣を棍でかろうじて払いのけ、伸びたアレクトの腕をルベアの短剣が狙う。
「貴女は私を殺しに来たのでしょう?! 急所を狙ってきなさいよ!」
捕縛、討伐のいずれにせよ、まずは無力化を優先していたルベアをアレクトが煽る。
彼女の言うとおりいきなり急所を狙ったとしても殺せる相手ではないので無視をしておく。
サマエラの長杖の先端にエーテルが収束し、密度の高い球となって一直線に放たれる。
高速の弾は、アントマンの象徴たる痩せ細った黒い兎耳の片方の中程に着弾し、耳の長さを半分にする。
この間にもヨルは根気強くアレクトとの会話を試みていた。
「……だったら本当に不幸になるべきは、ダグザだったんじゃないの?」
ヨルが指摘した可能性はアレクトが思いもしなかったことだった。
ダグザは盲目的に従うべき主人で疑ったり責めたりすることなど考えもしなかった。
唖然として大きな隙を見せたアレクトに、まばゆく光る祭刀の強烈な刺突。
ヨルの一撃を受けた棍が弾かれて宙を舞う。
棍を目で追ったアレクトの視界に太陽のような赤毛。
足を踏み入れれば身動きが取れなくなるはずの沼の上を、ララベルがV字の水飛沫を上げて迂回してきていたのだ。
武器を手放したままのアレクトの下半身にララベルがタックル。転倒したアレクトにそのまま馬乗りになる。
「みんな、今だ!!」
ララベルによって押さえ込まれたアレクトを冒険者たちが縛り上げる。
●告白
ドローミは転がったアレクトの棍を回収する。次いで、アレクトの身体検査をする。
仲間との会話で、アレクトが一人で来た理由は自害のためであろうことは薄々勘づいていた。
棍は自害に向かぬ武器である。持ち物をあらためてみたら、案の定短剣を忍ばせていた。
「自害なんてさせません」
そうでなかろうと、この後に及んでロープを切られて脱走されても困る。武装は全て取り上げて袋に入れ、離れたところに保管する。
アレクトの前にヨルがしゃがみ込む。
アレクトは観念しておびえの表情を見せている。
ヨルはあくまで穏やかに、アレクトを刺激しないように問いかける。
必要なのは、アレクトを処断することではなく、次につなぐための情報だからだ。
「仲間が、君たちとダグザの繋がりを示す資料を見つけた」
コランダム商会のダグザ。アレクトの主人である。
「アレクト君。全部話して欲しい。それをもって、俺たちは必ずダグザを殺す」
主人を裏切ること。それは長年にわたり、九割の暴力と一割の甘さによってすり込まれた主従関係に逆らうということ。
アレクトはいくらかの沈黙の末、震える声を絞り出した。
「わ、私も、他のきょうだいも……。子供のときさらわれて、奴隷にされた」
優しかった両親は殺され、バラバラにされてどこかに売られていった。
きょうだいの情報は、アレクトは飲み込んだ。死んだピレネーはともかく、兄を売るのには抵抗があった。カナールはきっとここで自分の妹だと言えば喜ぶのだろうが、彼女のすることは常にアレクトの予想の斜め上を行く。だから本当にわからない。
きょうだいのことは言えないが、用心深いダグザがアレクトに自分についての重要な情報を教えているわけでもなし。ダグザのこともろくに語れない。
ゆえにアレクトが話せるのは自分の情報だけだった。
「最初の奴隷商では、夜伽のための訓練を受けたの……だけど、ダグザに買われて、あてがわれたのは別の仕事だった。子供をさらって、私と同じ目に遭わせる仕事だったのよ」
ハーフビーストの子供をさらい、調教する。そこまでがアレクトの仕事。出荷先は知らない。
「魔法薬は使ってないわ。作ってた子……ピレネーはもう死んだ。そのあとは何も知らない。私が引き継いだわけじゃない。元々私はスキルを使ってたし……」
アレクトはそこまでダグザに信用されてもいなければ、他のきょうだいの動向に興味もなかった。
魔法薬のような、自害に使えるわけでもなくただただ胸糞悪い話題であればなおさら、聞かされても不愉快だと一刀両断して中座していたのだ。
「私のスキルは、授恵者に対しては、そこの彼女が言ってたとおりの作用があるわ。一般人に対しては、一度使うと人格が白紙になる。二度使うと意のままに操ることができる。それ以外のことは知らない。余計なことは教えられてない」
一度だけスキルを受けた状態で救出され、今も眠っている子供たちがどうなるかは、アレクトにもわからない。
「私にわかるのは私に任されてた奴隷商の仕事のことだけ。何かの足しになるかはわからないけれど――」
アレクトの犯行に協力していた店舗や行商、屋台などは、巧妙にロンダリングされてはいるがコランダム商会が用意したもの。
ヨルの言うアントマンとダグザの繋がりを示す証拠を補強するに過ぎないが、アレクトが渡せる情報はそれくらいだった。
「最後に鬱憤くらい吐き出せばいいわ。聞くだけ聞いてあげる」
同情を含まないエミリアの促しは、アレクトにとっては受け入れやすかったようだ。
「私は幸せになりたかった。子供のころは、自分はいずれ、素敵な人と出会って、結ばれて、家庭を築くんだって何の疑いも持たずに信じてた。だけど……その未来を閉ざしたのは私自身の決断なのよ。無理強いされたとしても、誰かを道連れにするって決めたのは、私なの」
アレクトは生まれながらの悪ではなかった。
さらわれ、理不尽に運命を捻じ曲げられた。
しかしそれでも彼女が加害者であることにはかわりがなく……。
「私は貴女だったのかもしれない……誰もが……貴女だったのかも……」
アレクトがなぜあんなことをしたのか。
理由を知ったララノアは深く悲しみを覚えた。
「……ダグザが長年かけて君の全てを塗り潰したんだよ」
語り終えたアレクトにヨルが言った。
「だが君は一人で来た。未だ心に後悔が残っているなら、君はその一点において、紛れもなくダグザに勝っている」
ヨルの言葉をアレクトが遮った。
「それ以上はやめておきなさい。私は弱い人間なのよ。自分は悪くないって思っちゃうかも」
縛り上げられて動けないアレクトをララノアは抱きしめる。
ララノアにはアレクトの絶望を推し量ることはできないけれど、せめて温かさを届けたいと願った。
話しあうべき重要な話題があった。アレクトの処遇である。
ドローミは最初から考えていたとおりのことを主張した。
「エゴかもしれませんが、司法に委ね人として処断されるのが最適解だと考えます。殺害しても被害者家族のためになりません」
ドローミはアレクトに同情してもいなければ、怒ってもいない。ただひたすら遺族の立場に立っている。
「遺族が裁定に関われる方法が最善でしょう」
ミアはアレクトの態度の理由について思いをはせていた。
彼女がお付きを振り切って死ににくるような真似をした原因。そして、自らを終わらせたくて、ルベアを求めた理由を。
(……良心、ですか)
それは最初から備わっているものなのか、後天的に得られるものなのか。
あるいは、魂に刻まれた本質なのか。
発生はともかくとして、重要な事実はそれがまだアレクトの中にあるということだ。
「他人の心を、生死を決められる立場にあったとして、その主体になりたいという人は少ないと思います」
記憶のない少女は訥々と語る。
「わかりやすく言えば、自分の手が汚れるようなことはしない――良心の呵責。それを容易く捻じ曲げられるものがあります」
ミアはアレクトではなく、仲間たちに向けて言葉を紡ぐ。
「正義――自分たちが正しいと思い込んでいるときこそ、人は最も残虐になれます」
正義の名の下にアレクトの惨死を願ったのは他ならぬアレクト自身である。
そして――。
「……ね、ルベアさん」
ミアの、他人に配慮しすぎてかえって冷たく接してしまうほど慎み深い友人。
「あなたまで怪物になる必要はないですよ。私、あなたも守りたいと思います」
ルベアもまたアレクトの境遇と思いを知って、拳の振り下ろしどころに迷っていた。
「逃れられない死なのであれば、司法の裁きを受けさせるのがよいと考えます。死刑にはもろもろご意見があるとは思いますが、あれは、人が、悲しみや憎しみに囚われて怪物にならないための手段だと……思っています」
法という、個人の枠を超えたものに責任を委ね、人の命を奪ったという咎を誰かに背負わせないための仕組み。
ミアはこの中の誰の手も汚させないために、そう提案した。
ルベアは爪を噛む。燃え上がる馬車から子供たちを助け出した記憶はまだ生々しい。
ルベアの父親は、幼いルベアを守っておそらく、死んだのだろう。
だからこそ子供を害したアレクトを許すことなどできなかった。
「許せないし惨めに滅べばいい、今でもそう思ってる」
しかし、ミアの言うとおり、自分にアレクトの生殺与奪の権利があるだろうか。
ルベアの怒りは真に正義であった。犠牲になった子供たちやその親のことを思えば、アレクトはその報いを受けるべきだ。
だが「遺族が裁定に加わるほうがいい」というのももっともで。
遺族のためを思ったつもりでも、頼まれたわけでもないということに思い至ったのだ。
「私はアナタを『滅ぼす』つもりはない。それが、私とアナタの違い」
――誰かの幸せを『理不尽に殺す』なんて形で奪う権利は誰にもないのだから。
ルベアは母親のことをろくに知らない。
もし父親がいなければ、自分だってどうなっていたのかわからない。
アレクトと自分の境遇はどこか似ていると思った。
ルベアに殺害を断られたアレクトは、素直にルベアの決断を受け入れた。
「おかしいでしょうけど、私、貴女に惨めに殺したいって言われて本当に嬉しかったのよ。あんなことを命じられてやらされるのが当たり前だった私の日常に、貴女の一言が常識を取り戻してくれたの」
ルベアの怒りが、アレクトの所業は悪いことで、責められ恨まれることだ、と教えた。
アレクトの良心が今の今まで消えなかったのはルベアの言葉のためであった。
エミリアは後ろ暗い仕事をする家の生まれである。
今は実家とは取引の上没交渉を勝ち取っているが、それは『仕事』に良心が痛んだからではない。
(『私』は単純に好き勝手生きたくて、理想を描いた『おねえさん』になったから)
だとしたらアレクトは自分よりも優しい子なのだろう。
しかし別にそういうことを口に出すこともないと考え。
「冒険者は私刑請負人でもないし、結末は司法と遺族に任せればいいわ」
それだけ、端的に表明した。
次々と意見を出す冒険者たちの言葉が途切れたときにアレクトが言う。
「……貴方たちの決定に従う。私には何か言う権利なんてない」
それをサマエラが叱咤した。
「……最後にくらい、お前が決めろ、お前が定めろ。正しいでも間違いでも、正義でも悪でも、お前が心からそう在る、と――」
サマエラは他人と関わることに積極的ではない。
その冷徹さは、問題の解決のためには、操られた子を斬るのを躊躇わない――否、躊躇うことを自分に許さなかったほど。
だからこそ、ましてアレクトの心中などを気にかけることなどしてはならないと思っていた。
「――望んだそれが、真実だろうに」
それでも、アレクトの心の揺らぎを黙って見過ごせるほど無情にもなれなかった。
「貴女は私に自由を許してくれるのね」
アレクトは決断した。
「法の裁きを受けるわ。私にはまだ果たすべき責任があるみたいだから」
抵抗をやめ、冒険者に従って投降すると。
「……私、貴女のような人を……一人でも……なくしたいです」
ララノアは縛られたまま立ち上がろうとするアレクトを介助した。
「……ならばそれに従おう」
コハクはアレクトを殺したかった。だが譲歩する。所詮今回のこの感情は個人のものに過ぎない、と考えた。
人の手で裁かれるのであればそれでいい。
「そうね。貴方たちに負けたのは、悪くない気分だわ」
アレクトは自分に向けられる感情がさまざまであることをわかっている。
誰もが完全に納得しているとは言いがたいであろう。
こんなことを言われて喜ぶ者などいないとは知りながら彼らを称える。
「私のようなどうしようもないクズに、人間らしい死を与えてくれるなんてね……貴方たちのような人を、正義の味方というのでしょう」
たとえ間もなく去ることがわかっていようとも、この世には希望があると最後まで信じていられるのだ。
それはとても贅沢で、身に過ぎた死に方であろう。
「……だとしたら、この世界は案外捨てたものではないのかもね」
「アレクト様……会いたい方は? 伝えたい言葉はありますか?」
ララノアが気を遣う。アレクトはもう二度と大切な人には会えないかもしれないのだ。
「それはもう自分で告げてきた。気持ちだけもらっとくわ」
●慰めの夜
月明かりの差す施療院の薄暗い病室。
小さなベッドが並び、それぞれに痩せた子供たちが眠っている。
付き添いを希望する親たちは帰されている。
心配のあまり無理をしすぎて共倒れにならないようにという施療院の配慮である。
透き通った歌声がか細く響く。
ララノアの、癒やしと許しの願いを込めた子守唄である。
子供のうちの一人の指が、ぴくりと動いた。
●陽光の下淫婦は滅し
ある晴れた日のこと。
数多のハーフビーストの子供をさらい、虐待の上人身売買あるいは惨死せしめた稀代の悪女『アントマン』アレクトの処刑が執行された。
頭の上の、蟻の触角のような耳はすでに片方だけ。取り調べの疲れか、かつての容姿も色褪せて、見物人の中には誰も彼女の死を惜しむものなどいない。
涙を流し、こわばる体を処刑人に押さえつけられ、無理やり処刑道具をかけられるアレクトは潔さとはほど遠い。
さすがに死の間際まではふてぶてしく振る舞うことはできなかったのだろう。
死を望むほどに追い詰められた者であっても、生存本能を消すことなど簡単にできるわけはないのだから。
怖気づく彼女は普通の、ごく人間的な人間であった。
見物人の群れの中にひときわ目立つ人影。
烏の濡れ羽のごとき艶やかな長髪を結い上げた、春をひさぐ郭の姫のような男。
白粉をはたいた顔は傾城と称するにふさわしい華のある美貌。
紅を引いた唇は弧を描く。
――あばよ、お前さんの死に様は実に無様で情けねェな。
唇の動きにアレクトが何か言うより先に、首に縄が食い込んだ。
マスターコメント
ショートEX難しい 報酬:標準10 / 6〜10人
2021年09月01日 20時52分56秒 公開
相談掲示板
ゴブリン、ヒーラー。サマエラだ。 よろしく頼む。 強敵なので、戦い方など詰める必要があるが…… 先に選択肢のどれを終点としたいかは、言っておいた方が良いだろうか。 ひとまず私は、捕縛を狙いたい。あとは、余程止むを得なければ討伐、くらいだ。
ヒーラー、ミア=リゼルです。よろしくお願いしますね。 出発が24日朝なので、23日夜までには詰めが終わっていると良いのかな…と思いつつ。 そうですね、過程はばらばらでも大丈夫だそうですが、着地点については参加者間で共有(not統一)されていた方がよさそうです。 (MSの意図としては、おそらくキャラクターらしい選択をすることかなーと思うので、最終的な結果をどうするかはMSに委ねてしまっても良いのかもしれません) 私も、個人としては「捕縛」を選ぶかと。
ヒーラーのヨル・スレイマンだ。宜しくね。 >戦闘 場所が開けているから、ひとつ前の戦闘よりは戦いやすそうかな? 本人も今回は逃げなさそうではある。 移動を阻害したり、BS解除の準備をしつつ臨むのがとりあえず良さそうか。BSについては準備をしておこうと思う。 >選択肢 最終的にどうするべきかともう一つ、戦闘中にどうするかは決めておいた方がいいかもしれない。 『感情的に良心の苛責を煽ればたやすく壊れて狂ってしまう』とあるし、恐らく精神が壊れてしまった方が楽に、ではなく確実に戦闘不能にできる利点もある。 逆に、もし彼女の良心を守ってあげたいなら、冷静に戦って現状を維持する選択を全員が取る必要はあるのかなと思ったよ。 >個人の着地点 俺はここからの参加なので、基本は追っかけてきた人の意見を優先したいです。 その上で、もし着地点を統一させないでいくのだとしたら……自殺、丸呑み、死刑、討伐から選ぶ局面になるなら俺はその場で殺すのをとるかな。 (困ったような声で)死刑がね、嫌いなんだよね……。とはいえこの辺は合わせるので。
よぉ、ウォーリアの勘次郎だ。よろしく頼む。 あっしもアレクトを追っかけてきた訳じャァねェが…幼ェガキを拐かし、虐待し、死に至らしめた所業には腸が煮えくり返る想いだ。 故に身体の自由を奪って蛙の餌にでもしてェ気分だ。 (頭を掻きながら) まァ、この辺りの処遇は今迄追っかけて来た面子の顔を立てンぜ。 >戦闘 アレクトを引きつける役なら引き受けるゼ。 あっしが引き付けてる間にシーフの面々が BSを付与してくれりャァ、捕まえンのは難しくねェ筈だ。
そうでした、戦闘のすり合わせも必要でしたね。 私はヒーラーですので、GSバフと回復が中心になりますが…逃げないということならば、光縛封も大丈夫でしょうし。 私も彼らと関わるのはこれが初めてですので、お話を追いかけている方の方針を確認してから詰めたいと思います。
ヒーラーの…ララノアです… どうすべきか…私は…対話の中で決めたいなと思っていました… 選択肢としては捕縛もしくはその場で… 今回は…私も前に出たいなと思います…
シーフのルベアよ、宜しく。 >どうすべきか 色々悩んだけど、 「良心を奪った上で見逃す(見逃すというよりも、酸蛙に捕食させるようにする)」 っていう希望を出しておくわ。 捕食させるにあたりある程度痛めつけておく必要はあるでしょうけど。 どんな経緯と思いがあるにしろ、やったことはやったこと。 前々回で子供を犠牲にされた親のことを思えば、ただ殺すだけじゃ温い、っていう(前回リプレイでもアレクトに叩きつけた)考えは今も思ってる。 単純に一番惨い滅び方って何よ、って考えると酸蛙に消化されるっていうのなんだけど……。 ここら辺りはPL情報だけど、アレクト自身もまた一番惨い死に方を望んでるのよね。 惨いは惨いけど、彼女にも納得のいく末路だっていうのは私が納得行かない。 犠牲になったり利用されたりした子供たちもその親も、誰一人こうなってしまったことに納得なんかしてないはずなのに、どうして加害者一人だけが納得して幕引きしなきゃいけないのよ。 その辺を考えた時に、じゃあ彼女が少しでも納得しないようにするのはどうしたらいいかっていうと、良心の呵責を壊せば意地汚くなるんじゃないかって思った。 意地汚く生き延びようとして届かないっていうのは、少なくとも納得はしないんじゃないかって。 ……色々きつく言ったけど、これはあくまで今時点での考えね。 どうすべきか、のところで半端にも見える意見の意図をちゃんと説明しておきたかったから。 もっと納得がいく意見が出るならそれに従うつもりはある、とだけ。
シーフコハクよ、よろしく。 今回が初参加だから基本的には元々アレクトを追っていた人達が居たらその人達の意見を尊重するわ。 とは言え…こちからから意見を出して良いのであれば。 取りあえずPL情報だけど死を望んでいるんでしょう?対象は。しかもむごたらしく。 だから蛙に消化させるのも捕縛からの死刑もきっと惨たらしくて相手は満足しそうね。 どこまでやったら心を壊してしまうのはわからないけれど、死を望んでいるという事は死んだ先に逃げ道が残っていると考えている証拠よ。 だからこそ死んだとしても絶対に何も逃れられないという事を脚色だろうが何だろうかして伝えてから生きる事に多少なりとも意味を見出してそのうえで殺せば良いと思うわよ。 誰かの明日を奪ったの奴が明日を迎えられるわけないんだから。 ああ、その上で蛙に飲ませるのなら賛成よ。なんだったら『調教』が精神感応系にふれている可能性も考慮してジャマーとアンチ・サイももっていくし。 取りあえず戦闘に関しては前衛を担いましょう。 じゃないと語り掛けられないもの。
僕はシーフのララベル・サン・ディーベル。 みんな、宜しくね。 僕としては、この前みたいな子供がいい様に使われる事件がもう起きなくしたくて、それを止めたいだけだから、どこに着地を求めるかはみんなにお任せしたいと思う。 こんな事しかいえなくてごめんね、そこに向かって全力で行くから。 動きとしては、機動前衛だよ。
シーフのエミリアよ、よろしくね。 色々考えてたら遅くなっちゃったわ、ごめんなさいね。 考えた結果は、私的には捕縛もしくはその場での殺害かしらね。 捕縛なのは、まあこの子のさらに後ろ側の情報が欲しいのと、 魔獣に食べさせたら後で遺品改修が面倒くさいかしらっていう理由ね。 殺害はうっかり手加減し損ねた場合。 正直に言うと、まあ、個人的に思ことはあるのだけれど、 仕事に持ち込まないようにしましょって結論になったので上記の感じね。 戦闘は、まあ前衛でのトリプルファングかしらね、 時間かけるとまた行動操作食らっちゃうし…たぶん回避判定無しの累積なので時間かけるとちょっとめんどくさいかしらって思ったので。 前回距離も測っておけばよかったかもしれないわねぇ。
遅れました、ドローミです。 2回目抽選もれでしたが、正気は保たせたまま捕縛を希望です。 蛙の存在はPC情報だそうなので、自害は妨害したいですね。 四方の手に委ねれば、被害者家族の気も若干鎮まるでしょうし。
……そういえば自分の立ち回りについて書いてなかった。 どういう末路を与えるにしろとりあえずは戦闘不能かそれに近い状態にする必要があるだろうし、前衛かしら。 シーフ多くて手数もあるから、死齎刃でスリップダメージで削るつもり。 (ちなみに昨晩アレだけイキっておいて何ですが、要は前回からの流れもありRP的な落としどころが捕縛や単なる討伐では見つからなかった状態なので、捕縛で済ますべきであるという理由をここなりプレなりで説いて頂ければPC的にも落ち着きはします。面倒くさいこと言ってて申し訳ありません……)
取り敢えず現状はこんな所かしら。 ・殺害 コハク 中村 ヨル ・捕縛(捕縛よりの殺害も含む) ドローミ ミア サマエラ エミリア ・現場判断、もしくはお任せ ララノア ララベル ・見逃す(うえでの蛙) ルベア まだ数日あるから此処は辺は相談によってで心変わりもあるかもしれないしもう少し時間を置きましょう。 戦闘に関してはヒーラーの援護班とシーフ、ウォーリアでの前衛班で程よく人数も分けられるから無難に前衛後衛での並びかしらね。 前衛も多いし私は中衛辺りで指示飛ばしでも問題ないわよ。折角の戦術眼を活かさないとね
コハクは、意見のまとめをありがとう。 ミアの言うように、統一は必要ない、と思う。 とはいえ、知ってはおきたくてな……。 一応自分の捕縛希望について理由を言うなら、ドローミと同じようなものになる。 止むを得ずの討伐、不幸な事故……として終えるよりは、 捕まり、裁かれ、処される。その流れを進めた方が、 遺族の想いの置き場も見付かるだろうか、と。それだけだな。 奴の感情、良心などは、特に考慮しないつもりでいる。 納得してもしなくても、満足してもしなくても、どちらでも構わない。 ゆえ、何かを訴え掛けるような予定も、ないな。 強いて言うとしたら、『最後くらい、お前が自分で決めろ』、あたりか。 戦闘面は、確かに前衛は足りてきているな。 では後衛に回って、私もヒールや解呪、バフをメインにしようか。 魔法攻撃も、何か用意しておこう。
ああ、そうだ。 アルミレアの姉御に一つ聞きてェ事が。 Q1:殺害を選択したと仮定して、遺品は遺体の一部でも構わねェか?
揉めてはなさそう? 外部相談までは追いきれてないのだけど、リプレイ描写でなんとかなるRP上のこだわりがあるなら伝えといてくれれば可能な限り対応するわ。 判定じゃなくて演出の範囲だからね。 【回答】 A1:可不可で言えば可だけど過度に残虐という理由でパカ倫に触れる場合マイルド化はあるわ。 ちなみに、殺害なら証言でも十分よ? 「後日確認の場合、遺品でも出ればOK」っていうのは、『見逃す』選択肢を採って直接アレクトの死を確認できない場合、遺品が出れば死んだとみなすっていう意味よ。
コハク様は…まとめを有難うございましで… ん…どこまで…書き込んでいいのやら…悩みましたが… 個人としては…現場で彼女の様子を見ながら…捕縛、討伐を決めたいというのは変わらずで… 一連を…見てきて…思う事もあり…。私は…彼女の心は…お守りしたいなと… ただ、私のようなもので…何ができるのかは…分かりませんが… 皆様のやりたい事ができない…などもあって欲しくはないとも思いますので…(おろ これくらいで…(ぺこり
はっ…間が空いてしまいました…! コハクさん、まとめありがとうございます。 皆さんのご意見も聞けて嬉しいです。 ルベアさんもありがとうございます。 PCとしてはこういう気持ちでいるけれど、PLとしては説いてもらえれば協力できる…そういった姿勢の表明は、連携においてはとても大事なことですから。 それに、こういうことは多数決、というわけにも参りませんし。 私の捕縛希望の理由は…そうですね、結果として、他殺自殺とわず死が免れないのであれば、遺族に寄り添うのがよいかな、と思いまして。冒険者たちがいつのまにかけじめをつけさせていた、ということではなく、やはり遺族が裁定に関わる、というのが望ましいのではないか…という個人的意見です。
姉御は回答感謝すンぜ。 あァ、遺体の一部つっても髪を一房頂戴しようとして思っただけよ。 そうか…証言でも良いなら助かる。 >遺族 まァ、一番に憤慨遣る瀬無ェのはガキを理不尽に奪われた親御ではあるナ… あっしとしては「死は終わりでも無いし救いでも無い」ことをアレクトに伝えた上で生への欲望を引き出した上での処刑なら賛同はするぜ。
コハク君はまとめありがとう。 そしたら俺も一旦は捕縛するように動こう。 ダグザがアレクトへのお付きを減らさざるを得なかったのか、それともわざと減らしたのか。どちらにしても、その場で殺してしまった方が安心感はあると思うけど……。 いろんな考えがあって感慨深いしそこは尊重をしたい。若干選択を持たせるように考えるね。 >アルミレア君 あんまり重要じゃないと思うけど、一応俺からも質問をいくつか。 答えられる範囲でいいよ。この辺り知識に明るくなくてすまない。 Q2:死刑となる場合について ・これは公開か、非公開になるのか ・執行までどのくらいの期間があるのか
【回答】 ・死刑は公開か非公開か メタな回答になるけどプレイングで触れられない限りボカしたいところだと思ってるわ。 例えば、アレクトに人道的対応したくて捕縛したっていう意見の人がいた場合、残虐なやり方で公開処刑されましたってオチだったら後味悪いと思うのよね。 ・執行までの期間 いろいろ取り調べがあるでしょうから、それが済むまではされないと思うわ。 具体的な期間はアレクトの状態によるわね。 アレクトの罪の重さを思えば、司法に委ねられた以上死刑以外ありえないということは、PCは知ってていいし知らなくてもいいわ。 あなたたちの仕事はアレクトの捕縛までで十分。その後のことは任意でOKよ。
何処まで話すと甘言になるのか、判らないのが僕は難しい。 自身としてはOPのアレクトの心情は気が付いてないことにして、下記の通り被害者家族の為に捕縛・司法の処罰が相当と動きます。 「自分で選べ」言うとだったら殺せー言いそうで。 戦闘ではBS射撃と神霊達の腕1回(2回かけるとダメージ入るので) ユニーク特性には、2回食らった人に解呪3 捕縛した後でリヴァースオブヴァイタルかなと思っています。
「仕事は捕縛までで十分」! うんうん、安心した。丁寧にありがとうね。 >個人の動き どうしよっかな。聖別あたりは備えておくとして、あとは攻撃ものを中心にしておこう。 前衛から中衛。周りに何もない場所っぽいから包囲するような立ち位置をとれるように動く。
実質明日中ですかね? >ヨル殿 新規の取得は負担大きいですが、聖別は全解除ですので痛しかゆしです。 掛かったら嬉しい神霊達の腕もですが、光縛呪やスリップダメージも…。 検討願います。
間が空いちゃったわね。 コハクちゃんはまとめありがとう。 おねえさんは変わらず捕縛をメインにしつつも戦闘で死んでしまったら仕方がないのスタンスね。 理由に関しても前回と変わらないわ。 戦闘は縛糸刃とトリプルファングをメインにヒット&アウェイかしらね 接近し続けて行動操作の対象になり続けたくないって感じね
アルミレアは回答や、各気遣いをありがとう。 色々と、参考になった……助かる。 スキルは、 レゾナンス・オブ・ヴァローの抵抗等上昇と、サルベーションでのBS解除。 ヒールで回復も行いつつ、生命に余裕ある時は、魔弾も撃っていこうかと思う。 足元は良くなさそうなので、汎用はバランス感覚を持とう。 もう1枠は考え中だが、特に思い付くことがなければ超聴覚あたりを。
>ドローミ君 全解除はバッドステータスにしかかからないから多分そんな問題ないと思うけど……あー、アレクト君のBSが1種類だけだからか。そしたら効果値的にサルベーションの方がいいかもだね(頷く 神霊達の腕は行動不能狙いかなと思うけど、俺の付与性能だとヒーラー相手では辛いかもしれない……。2回でも行動不能は狙えるはずだから、そこできちんと攻撃できるように火力は上げていくね。 光縛呪とスリップダメージは武器的に難しかった。力沿えなくてすまない。 サルベーションと逃亡阻止の光縛封と攻撃重視、必要なら他者回復というセットで行く。 BS解除は複数名持ってると確実に対処できていいと思うから、そのあたり気をつけつつ立ち回るね。
>ヨル殿 上手く伝えられず、すみません。 神霊達の腕は僕が持って行きます。 付与35までは頑張ってみましたが、成功するか微妙です_ 仰る通り目的は、行動不能狙いでとどめ用ではないです。 多分逃亡は無いと期待しますが、アレクトから光縛封が来た時用に輝刃2 ユニーク特性(示唆する)向けに解除3 BS付与する、重撃射3・攪乱射撃3を持ちます。 よろしくお願いします。
>ドローミ君 俺も汲み取れてなかったらごめん! ありがとうね。 神霊達の腕は重ねて使うと強いし行動不能も強いからね。別の機会に合わせて使う時があったら嬉しいな。 考えることはいろいろだし、全員の意向が叶うのも難しいのかもだけど、それぞれにとって少しでも悔いない結果になることを祈るよ。 当日も宜しくね。
では、捕縛するつもりで戦う事にするね。 フェザーステップで動きつつ、なるべく手足を狙ったトリプルファングの三撃離脱で翻弄して、他のみんなが捕まえ易い状況に持って行けたら。
さて、プレイング提出したぜ。 結局、語り掛けで半分くれェ使っちまったが 戦闘や捕縛に関しても最低限は盛り込ンだ。 あとは賽の出目に任せるとするかねェ。