【帝国】ヴェルターゼン復興譚 職人達の帰還

革酎

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シナリオID:1227

オープニング

●ヴェルターゼン復興に向けて
 帝国南部都市ヴィントは一大軍事都市である。
 その周辺には衛星小都市、或いは衛星市街が環状に散在しており、そのうちのひとつが工房街ヴェルターゼンだ。ヴィントから見て東北東に位置し、半日程度、馬車で旧街道を突き進めば簡素な外壁に挟まれた街門に到達することが出来る。
 帝国崩壊前のヴェルターゼンはその呼び名の通り、多数の工房が半数以上の路地にひしめき合う職人達の町であった。各種紋具工房や商業用道具工房、生活雑貨工房等の他、木材や金属材を扱う資材加工工房等も充実しており、この町そのものがひとつの巨大工房という様相を呈していた。
 勿論食料を買い求めることが出来る市場や初等教育学級もひと通り揃っており、ひとびとは安定した生活を送ることが出来ていた。
 人口はおよそ5000人程。小都市としては中程度の規模といえるだろうか。市街の中央を河川が貫通している為に生活用水の確保には事欠かず、地盤は強固且つ水はけの良い平地の為、市街形勢条件としては上等の部類に入る。
 だが、市街そのものの構成は少々特殊だ。中央部は数十年前に区画が新たに整備され、新市街と呼ばれるようになった。この新市街には工房職人の中でも師匠クラスの熟練者が多く住み、また一方では工房経営者、或いは帝国の役人等が多く住んでいた。工房の所在地も、大半がこの新市街に置かれている。
 一方、新市街を囲む形で旧市街が外縁部を形成している。こちらは下級職人や農耕従事者、一般の商店経営者等が多く生活しており、昔ながらの下町の風情が残されていた。
 新市街と旧市街では町並みの構造そのものが著しく異なり、新市街は整然、旧市街は雑然という言葉がぴったりと当てはまり、実に対照的な光景を見ることが出来た。
 帝国崩壊直後にはこのヴェルターゼンも他の都市や町と同じくクリーパーや魔獣の侵攻に見舞われたが、ウォレス伯爵私兵団とロモズ歩兵団が奪還戦に臨み、ヴェルターゼン内外の全ての敵を駆逐した。
 そして、現在――。
 工房街ヴェルターゼンはかつての賑わいを取り戻すべく、復興の槌音を響かせ始めていた。

●意図不明な襲撃計画
 ヴェルターゼンを脱出した難民は、幾つかの難民キャンプに分かれてこの数カ月を過ごしてきた。
 ロモズ歩兵団長リーヴァー・シュランドル帝国子爵はヴェルターゼン奪還戦完了後からすぐに各地の冒険者ギルドに対して働きかけ、散り散りになったヴェルターゼン市民を何とか呼び集めようとした。
 懸命に呼びかけた甲斐もあって、ヴェルターゼン帰還を希望する難民が各地のキャンプで名乗りを上げた。その総数は、およそ1000人から1500人程度。
 リーヴァーは冒険者ギルドにかけあい、既に八割近くの帰還希望者をヴェルターゼンに送り届けた。ところが残り二割の帰還民を護送する段になって、思わぬ事態が生じた。
 メドゥの指先がこの帰還民護送任務に対して、襲撃計画を立てているらしいことが分かったのである。

 ロモズ歩兵団重兵2番隊長アーギス・マーレイは、ヴェルターゼン新市街の中央に鎮座する帝国行政庁内の一室で小首を傾げた。
 何故この時期に、メドゥの指先が動いたのか。その理由が今ひとつ、よく分からないのである。
 だがリーヴァーには何となく、思い当たる節があるようだ。
「敵はフィルエス大森林近辺で活動しているメドゥの指先下部組織、ということらしい」
「へぇ、そうなんですか……あ、まさか」
 リーヴァーの指摘を受けて、アーギスも漸く何かに気付いた様子だった。
「そいやぁ、最近フィルエスの南東地方で樹々が枯死するっていう謎現象が持ち上がってるそうですね」
「帝国領内の問題に、何故フィルエス近辺で勢力を張っているメドゥの指先が絡んできたのか……時期といい、連中の拠点といい、何らかの意図を感じる」
 だがそれでも、ヴェルターゼン市民の帰還を邪魔させる訳にはいかない。
 最後の護衛団は国境付近の辺境の町カーケルスから出立することになっている。リーヴァーはアーギスに、ロモズ歩兵団数個部隊を率いてカーケルスに急行するように命じた。
「へへっ、任せて下さい。そんな連中、返り討ちにしてみせますよ」
「頼んだぞ。ヴェルターゼンの復興を、メドゥの指先の妙な思惑の為に邪魔されたくはない」
 リーヴァーの応えを半ばまで聞き流す格好で、アーギスは室を飛び出していった。

●クラウベル戦徒衆
 カーケルス近くの、とある丘の麓。
 メドゥの指先幹部『青の中指』ジルベルは200人近い戦闘構成員が隊列を為して移動してゆく様を、下生えが生い茂る緩い斜面上でだらしなく寝そべりながら、のんびり眺めていた。
 その傍らに、大剣を背負った女戦士が佇んでいる。ジルベル配下のメドゥの指先構成員エリスリシア・トルドであった。
「あのひと達さぁ、フィルエスが縄張りなんじゃなかったっけ? 何でまた帝国に首突っ込んでんの?」
 彼ら――クラウベル戦徒衆を遠巻きに見遣ってから、エリスリシアは不思議そうにジルベルへと視線を落とした。
「ちょいと人数調整でな。今ぁクラウベルの連中をあそこでうろつかせる訳にゃあいかねぇんだわ」
 だから臨時の稼ぎ場として、帝国内で暴れさせることにした、とジルベルは眠そうに欠伸を漏らしながら答えた。そんなジルベルの台詞にピンときたエリスリシアは、ははぁ成程と訳知り顔で頷き返す。
 クラウベル戦徒衆は、その大半がリーンエス王国貴族私兵団からの脱走兵や不名誉退団兵であり、食うに困った挙句にメドゥの指先構成員へと身を転じた者ばかりであった。
 つまり彼らは一応の軍事教練を受けた戦闘集団であり、その首魁たるダッドレイ・クラウベルは悪行三昧が祟って冒険者ギルドから指名手配までされるようになった現役授恵者だった。
 ジルベルとダッドレイは昵懇という訳でもなかったが、ヴェルターゼン帰還民襲撃は冒険者ギルドの鼻を明かすチャンスだと持ち掛けたところ、ダッドレイは一も二も無く食いついてきたのだという。
「ふぅん……相当、冒険者ギルドを恨んでるんだねぇ」
「ま、その方がこっちとしても説得の手間が省けて助かったんだがね」
 しかし、だからといってこちらの思惑通りに動いてくれるとも限らない。そこでジルベルはエリスリシアを支援という名目のお目付け役に任命した訳である。
「俺も一応、顔は出すけどよぉ。主役は飽くまでもあいつらだかんな」
 小さく頷くエリスリシアの隣りで、ジルベルは相変わらずの寝ぼけた顔でのっそりと立ち上がった。

解説

状況:  PCの皆様は国境近くの辺境の町カーケルスを出立した帰還民護送団の一員として、ヴェルターゼンへと連なる旧街道を移動中という状況からスタートします。  冒険者ギルドが放った斥候の報告から、クラウベル戦徒衆らしき集団が前方から接近中であることが分かっていますが、大きく迂回すると道中の食料が足りなくなる為、このまま敵を撃破して予定通り旧街道を進む、ということになっています。  クラウベル戦徒衆とその首領ダッドレイについては、リーヴァーが早くから情報収集に動いていた為、OP本文に書かれてある程度の内容は既に知っているものとして貰って結構です。  帰還民護送団の護衛兵力はアーギス率いるロモズ歩兵団数個部隊ですが、冒険者ギルドで雇われた冒険者達も同行しています。  尚、投入された歩兵団各隊は基本的にはNPCの隊長若しくは副長が率いてきていることになっていますが、参加PCがロモズ歩兵団各隊の隊長、副長、臨時兵長の称号を持っている場合は、代わりに自身が率いる隊を連れてきているということにして、自隊の指揮を執ることも出来ます。 敵:  斥候からの報告で、敵はクラウベル戦徒衆であることが判明しています。  構成員は全員革鎧を着込んでおり、槍や長剣、盾、戦斧等で武装しています。また、ひと通りの訓練を受けた戦士達であることが遠目からでも伺えます。  授恵者らしき姿も認められ、その中には『青の中指』ジルベルの姿があることも報告されています。  その他ダッドレイ・クラウベル、エリスリシア・トルドといった授恵者も確認されています。 NPC:  主なNPCはリーヴァー・シュランドル帝国子爵とロモズ歩兵団重兵2番隊長のアーギス・マーレイです。

マスターより

 皆様、こんにちは。  連動【帝国】の事後シナリオをご提供致します。  今回は帝国南部地方のひとつの町、工房街ヴェルターゼンの復興編です。復興といっても実際は戦闘シナリオなので、修繕や、もの作りといった作業とは無縁の内容になっておりますが。  尚、本シナリオはあくまでも帝国連動としての一編ですので、フィルエス大森林に直接関与する展開にはなりません。

リプレイ

●戦いは配置から
 シルトラース帝国とリーンエス王国の国境に程近い辺境の町カーケルスから、工房街の異名を取る小都市ヴェルターゼンまでの間には幾つもの地形が連なっている。
 大半は草原や小高い丘なのだが、所々に小さな森や河川が横たわっており、その間を旧街道が蛇行しながら、ふたつの町を緩やかに繋いでいる。
 カーケルスを出て既に一昼夜を経過した帰還民護送団は、大きな河川に跨る木造橋を望む丘の頂きで一旦停止した。木造橋の前後で、旧街道は名も無き小さな森に突入しているのである。しかも、ひとたび木造橋へと差し掛かってしまえば左右への逃げ道も無くなる。奇襲には絶好のロケーションといえた。
 護送団本隊から離れて斥候任務に就いていたロモズ歩兵団遊兵7番隊長ティトと同遊兵10番隊副長エミリア・シバの両名は、それぞれ部下数名を率いて渋い表情を浮かべながら旧街道脇の草原を引き返してきた。
 敵、即ちクラウベル戦徒衆らしき存在を捕捉した、というのである。単純にそれだけなら何の問題も無かったのだが、ティトとエミリアの顔色が冴えないのには別の理由があった。
「敵の練度がこちらよりも遥かに上、ということなのでしょうか?」
 護送団の先頭に配置されている重兵3番隊。その隊長たるコルネリウス・アーラが幾分の戸惑いを滲ませた声を放った。ティトとエミリアは、参ったといわんばかりの表情で頷き返す。
「ぼくとシバさんが頑張って……やっと、大雑把な潜伏位置を把握したんだ、よ」
「うちの隊員だけじゃなく、ティトちゃんのところの兵も、敵の潜伏場所を見抜けなかったのよね」
 ティトとエミリアは揃って危機感を露わにした。授恵者たるふたりの捜索能力を駆使して、やっと敵の大体の位置を特定することが出来たのだという。潜伏と捜索の対決で、既にロモズ歩兵団は大きく後れを取っている訳だ。これがいざ戦闘に突入すればどうなるか――コルネリウスはその端正な面を厳しく引き締めた。
「弓兵が仕掛けられそうな場所は、ありましたか?」
 ロモズ歩兵団弓兵3番隊長ノックス・マグナが、いつもの淡々とした調子で問いかけた。
 今回ノックスは必殺の意志を内に抱えて護送団に参加している。そして彼が率いる弓兵3番隊は最前列の友軍が接敵する前に一斉射撃を加えられる中段の位置に配されているが、敵がそもそも遮蔽物の多い森林内で奇襲を仕掛けてくるとなれば、それも事実上不可能となる訳だ。
 ノックスの問いかけに対し、ティトとエミリアは揃ってかぶりを振った。森林領域内へと踏み込んでしまった後では、待ち構えているのは乱戦だけだ。恐らく敵も、こちらが弓兵を揃えていた場合に備えて、敢えてこの場所を選んでいたのだろう。
「厄介だな……最初から堂々と勝負する気は無いという訳か」
 重兵10番隊長サマエラ=フォリウムは、腕を組んだまま低く唸った。彼女の隊の様に、防御力の高い重兵は開けた場所での会戦や、敵の進路が限定される市街戦に於いては盾役としての威力を存分に発揮する。
 だが遮蔽物が多い上にどこからでも自由に廻り込むことが出来る森林地帯での乱戦は、敵の出足が予想し辛い為に、後手に廻ることが多い。となれば、重兵10番隊は帰還民の周辺にぴったりと張り付き、護衛に徹する以外に対処法が無いということになる。
 同様にコルネリウスも、相当なやり辛さを覚えていた。重兵3番隊は積極的に前に出て盾役になることを得意としている。だが森林内の局地戦は前後左右、敵がどこから仕掛けてくるか分からない。つまり、盾を構える方向が定まらないのだ。
 最早、出たとこ勝負――全員が、腹を括る必要があった。

●守らずに攻めろ
 重兵11番隊長アーシェル・G・クラインは、改めて周辺地図を広げた。
「矢張りここを突破する以外に無いんだよな……」
 迂回は糧食不足に陥る為、選択肢としてはあり得ない。強行突破あるのみだ。だがいきなり乱戦突入は、流石に想定していなかった。
「折角うちも弓を用意してきたってのに、使いどころが無くなったな」
 アーシェルは副長マイジェロ・フェルーダに向けて、肩を竦めた。マイジェロも、こればかりは仕方が無いですよと苦笑交じりにかぶりを振るしかない。
 不安げに佇む帰還民達に、アーシェルは勇気づける声を投げかけようとして、やめた。彼らに必要なのは言葉ではなく、敵を撃退するという事実だ。それ以外に、帰還民に勇気を与える方法は無い。
「マーレイ隊長。仕掛けてみますか」
 重兵2番隊副長ナタリア・フィッツジェラルドが、同隊長アーギス・マーレイに呼びかけた。敵の奇襲を浴びて後手に廻るよりは、寧ろこちらが威力偵察を仕掛けて敵を引きずり出し、友軍遊兵隊による逆奇襲を企図すべきでは、と考えたのである。
 アーギスは、にやりと笑った。
「なぁるほど……そいつは面白ぇな。ナタリア副長、流石だ。良いとこ見てるぜ」
 同じ重兵隊でも、防御力に秀でる重兵3番隊や10番隊とは異なり、この2番隊は攻撃力の塊だ。そこにナタリアの治癒師としての技量が加わったことで、突破力と継戦力に於いては歩兵団内でもトップクラスに君臨するようになった。
「敵にはエリスリシア・トルドっていう女戦士も居るらしいが……アーギス、知り合いだったんだよな?」
「知り合いっつっても、同じ依頼で何度か一緒になっただけだよ。別に親しくとも何ともねぇし」
 アーシェルは戦い辛さもあるのではと考えたが、アーギスはまるで気にもかけていない様子だった。この調子なら、問題は無さそうだ。
「それなら良いんだがな……ま、帰ったら一杯やろうぜ」
 アーシェルの声を背中に受けながら、アーギスはナタリアと共に隊を率いて突出してゆく。途中、アーギスはコルネリウスと共に最前列に陣取っていた魔術師フリックに声をかけた。
「火力が要る。一緒に来てくれ」
「了解だ。隊同士の本格戦闘前に、ある程度削っておきたいところだしな」
 フリックは、範囲攻撃を得意とする。遮蔽物を盾とする敵に対しては最も有効な火力担当といえるだろう。このフリックの魔術で敵を炙り出し、接近戦に持ち込むのが狙いであった。
 一方、ナタリアはアーギスの意向を受けてティトとエミリアに手信号を送る。旧街道で乱戦に持ち込む間に遊兵7番隊と10番隊で敵の背後を取り、逆奇襲を仕掛けろ、という訳だ。
 それから、数分後。
 最初に、フリックの範囲攻撃魔法が炸裂した。事前にティトとエミリアがある程度の敵の配置を探り出してくれていた為、フリックとしては敵ではなく、位置を目標にして術式を発動すれば良かった。
 樹々の遮蔽物を盾にして得意になっていたらしい敵は、これで一気に彼我の優劣が無くなったことを悟らざるを得なかった。
 誰かが、吠えた。敵の首領ダッドレイ・クラウベルが姿を現したのである。その咆哮が、戦端を切る合図となった。
 森の中を走る旧街道上で、ロモズ歩兵団とクラウベル戦徒衆の双方が入り乱れる激戦が勃発した。

●突破戦
 豪風、そして氷嵐。
 森林内への突入直後にフリックが連続で仕掛けた強烈な範囲攻撃魔法は、それだけで20人近い敵を一網打尽にした。この森林内の樹々の裏は案外足場が悪く、急速離脱にやや難がある。その為、魔術による強襲に対しては滅法弱い。
 フリックは更に一部の敵に対してアーケインテンペスト、フレイムゲイズをこれ見よがしに仕掛けた。
 こちらには直接攻撃だけではなく、動きを封じる手段もあるのだということを見せつけた訳だ。直接的な損耗以上に、心理戦でいきなり出鼻を挫かれた敵は、戦術の練り直しを余儀無くされるだろう。
(良し……敵は浮足立った)
 巨大な戦斧を振るって戦徒衆を次々と薙ぎ倒すアーギスの背中を眺めつつ、ナタリアは内心ほくそ笑んだ。
 重兵2番隊の面々は、ナタリアという強力な治癒手段が控えていることが心理的な強みとなり、練度で上回る筈の敵とも互角の勝負を展開した。
 逆にクラウベル戦徒衆の側は、混乱をきたし始めている。敵の一部は旧街道上に飛び出し、他は樹々の裏で凝り固まっている。部隊としての動きから、一貫性が失われ始めていた。
 そこに追い打ちをかけたのが、ティト率いる遊兵7番隊の奇襲であった。奇襲を仕掛ける側は、自分達の思い通りに展開が進んでいる間は強い。だが全く想定外の状況に陥り、逆に自分達が奇襲を受ける側になると、途端に脆くなる。
「隊長、隊を分けた方が良いわね。あの乱れっぷりなら挟撃した方が効果的よ」
 旧街道を挟んで反対側の森林裏手。エミリアは遊兵10番隊長レドレフ・シューゲルグに対して、口早に提案した。レドレフは是非そうしましょうと頷き返し、自ら隊員の半数を率いて左手方向に転進していった。エミリアは残る半数を従え、右手方向へと走る。
 エミリアとレドレフが先ず刃を衝き込み、敵に隙を作らせてから隊員達で仕留めにかかる。敵は確かに練度では上回るかも知れないが、心理戦で相当に後手に廻っていた為、次々と討ち斃されていった。

 エミリアとティトが放った伝令を受け、護送団本隊も森林への突入タイミングを得た。
「では、参りましょう。この人数を護りながらの戦いは大変ですが、必ず無事に任務を終えましょう」
 前後二班体制で横方向に防衛線を張った重兵3番隊は、コルネリウスの号令を受けて乱戦続く森林内で突破戦の口火を切った。
 敵も護送団の中央突破に気付いた。一部の敵兵が正面のみならず、前後左右から襲い掛かってくる。だが帰還民の周囲で守りを固めているサマエラの重兵10番隊、アーシェルの重兵11番隊が強固な壁を形成し、帰還民への接近を一切許さなかった。
「弓兵3番隊、接射応戦です。側面、及び後方からの敵を近づけさせないように」
 ノックスの指示を受けて、弓兵3番隊は移動しながらの乱射撃を仕掛けた。精確な照準は不要である。要は、敵を近づけさせなければ良いのだ。
 その間、ノックスは太刀を振るって敵中へと突出し、次々と屠ってゆく。彼は敵に対して一切、慈悲の心を持つつもりは無かった。
「ノックス、授恵者だッ!」
 サマエラが警鐘の叫びを放った。大剣を携えた女戦士に、サマエラが先ず光弾を雨あられと叩き込む。その女戦士――エリスリシア・トルドは信じられない程の耐久力を発揮し、光弾による傷をものともせず、ノックスとの間合いを一気に詰めた。
 ノックスは攻撃力こそ秀でているが、本来は弓兵であり、防御に難点がある。対授恵者での接近戦に於いては高いリスクが生じるのは仕方の無い話だった。如何にサマエラが治療術と攻撃魔術で支援したとしても、圧倒的不利な状況に陥ることは目に見えていた。

●そして工房街へ
 各戦線間に於ける状況の変化が、非常に激しい。
 ロモズ歩兵団各隊は互いに伝令を走らせ、戦況連絡を逐一交換している。
 重兵3番隊はコルネリウスや班長達の強気の突破戦術で、最大の懸念点だった木造橋を制圧した。ここを渡り切れれば敵を振り切る確率が一気に高まる。
 フリック、ナタリア、アーギスの三人は重兵2番隊を木造橋の確保戦に残し、自分達は帰還民達の護衛へと引き返した。
 その帰還民達は木造橋に差し掛かろうとしているが、その直近ではエリスリシアとダッドレイがノックス、サマエラ、アーシェルといった面々と接近戦を展開しており、両者互角の攻防を続けていた。
 一方、森林内ではティト、エミリア、レドレフらが率いる遊兵がその機動性と継戦力を活かして徐々に圧倒し始めていたのだが、エミリアの前に白銀虎の半獣人が現れた時点で戦局がどちらに転がるかが判然としなくなった。
「何だぁ? またロモズに授恵者が増えたってのか」
「ふん……薄汚い指先のご登場ね」
 エミリアは流石に、ジルベルに対しては最大限の警戒心を示した。
「ジルベル……出てきた、ね」
 エミリアひとりでは危ないと察したティトがその背後に廻る。前後で挟撃する位置を取っても尚、安心が出来ない。『青の中指』の恐るべき存在感を、エミリアとティトは肌で感じた。
 ところが――。
「おーい、エリスリシア。もう適当なとこで切り上げるぞ。こんな体たらく見せられたんじゃあ、支援するだけ無駄だわなぁ」
 ジルベルは練度で勝りながら劣勢に陥っているクラウベル戦徒衆に対して、明らかに不満げな表情を見せていた。そしてその瞬間、ダッドレイの顔色が驚きと恐怖の色に染まった。
「レブロンの二の舞は御免だしね……義理は果たしたし、あたしもお暇させて貰おっかな」
 踵を返して森の奥へと消えるジルベルに続き、エリスリシアも大剣を構えたまま撤収態勢に入った。ジルベルとエリスリシアという最大の支援を失ったクラウベル戦徒衆はこの瞬間、瓦解が始まった。
 首魁たるダッドレイですら、慌てて逃亡していったのだ。残された戦徒衆には、ただ一方的に叩きのめされる運命だけが待ち構えていた。

 翌日の夜、帰還民護送団は無事に工房街ヴェルターゼンへと辿り着いた。
 西街門で出迎えたリーヴァー・シュランドル帝国子爵は、帰還民にも歩兵団員にも被害が出なかった最高の結果に、満足の表情を見せた。
「敵は殲滅……とまではいかなかった。ジルベル、エリスリシア、ダッドレイは取り逃がしたし、クラウベル戦徒衆も三分の一程度を討ち漏らした」
 サマエラが代表して戦果を報告したが、リーヴァーはそれだけ出来れば上等だと穏やかに頷き返した。
「それにしても今回は青の中指、余り積極的じゃなかったな」
 アーシェルが西の夜空に浮かぶ丘の稜線を振り返りながら、何ともいえない表情を浮かべた。
「そのお陰で助かりました。ちょっと今回は敵の接近戦能力を少々、見誤ってしまいましたから」
 エリスリシアやダッドレイとの接近戦では苦戦を強いられたノックスが、はにかんだ様子で頭を掻いた。もしあのままジルベルが本気で仕掛けてきたら、如何にサマエラやアーシェルの支援があったとしても、無事に済んだかどうかは分からない。
「ともあれ、今回は護送任務が無事に完了したことを喜びましょう」
 コルネリウスは今回、彼女を強力に支援してくれたふたりの班長に穏やかな笑みを向けた。班長達はコルネリウスの笑顔に全ての疲れが吹き飛んだ様な歓声をあげた。
「ところでマーレイ隊長……クライン隊長と呑む約束をしていたようですが、良ければ私もご相伴に与らせて頂けませんか」
 ふと思い出した様にナタリア。
 勿論だ、とアーギスは笑顔で頷き返した。アーシェルにもナタリアを拒む理由は無い。
「だったら、私の奢りで皆で一杯やろう。卿らも付き合え」
 リーヴァーに水を向けられたエミリア、ティト、フリック。この三人にも矢張り、断る理由は無かった。

マスターコメント

 帰還民護送任務は無事に達成されました。  敵の授恵者は生き残りましたが、皆様が任務本来の目的を優先させた結果であり、決して悲観する必要はございません。  ダッドレイも逃亡しましたが、捕縛や撃破を目指していた方々から見ると、ちょっと位置的に無理がございました。
ショートシナリオ

ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人

2021年08月07日 18時56分04秒 公開

成功

相談掲示板

  1. コルネリウス・アーラ

    重兵3番隊長、ウォーリアのコルネリウスです。よろしくお願いします。 目的は帰還民護送、無事にヴェルターゼンへ送り届ける事、ですね。 過去の報告書を確認しましたが、エリスリシアさんに関しては戦闘での能力などは不明でしたね。 クラウベル戦徒衆も戦闘能力は高いようですし、それなりに数も居る事と、以前に近い状況で横から奇襲を掛けられた事もありましたので、念のため注意はしたいですね。 重3隊については基本は前に出て正面展開し抑えながら攻撃のサポートを行います。 私個人は授恵者対応を中心に行えればと考えています。

  2. フリック

    フリック、キャスターやってる。 さて、と、敵の一般兵はあんまり弓とかはない感じか? 敵授恵者はともかく、一般兵はがっつり組み合う前に削りたいが……聞いてる限り、そう易い相手でもねぇ感じかね。 奇襲とかも狙ってくるって前提で、誘い込んだりは出来ねえかな……

  3. サマエラ=フォリウム

    重兵10番隊長。ゴブリン、ヒーラー。サマエラだ。 よろしく頼む。 訓練受けた戦士達が相手か……避けられない以上、帰還民に被害でないよう、打ち破らねば。 奇襲も確かに、この手の輩だと特に、警戒しておきたいな。 どこまで前提としていいかは、悩ましいところだが、 正面戦闘に影響ない範囲なら、色々備えておいて損もなさそうだ。 弓は……武装内で、挙がってはいないのか。 であれば私も、少なくとも多くはなさそうな印象だが…… 戦い慣れしているなら、一方的に削られないよう、 何か遠距離への対策のひとつは、あっておかしくない気もするな。 重兵10番隊も前衛、盾役に就くか、 過剰になりそうなら、消耗した他前衛との交代役とか、何か動き方を考えよう。 個人としても、前には出るとして……行動は、まだ決め兼ねている。 比較的、魔法の通りが良さそうな雰囲気には、見えるので…… 物防と魔攻を上げて、主には前衛の回復や支援を行いつつ、 合間に魔法範囲攻撃でも、落としていこうか。

  4. アーシェル・G・クライン

    重兵11番隊隊長、ウォーリアのアーシェルだ。 よろしく頼む。 クラウベル戦徒衆は訓練を受けた兵士の集団みたいだな。 コルネリウスが言っている横から奇襲を仕掛けられたのは征竜の虹宝剣の護送依頼(報告書名【帝国】虹色の輝きが導く先は)でだ。 あの時は左右の丘の裏側から高射角射撃で矢の雨を降らされた。 敵が弓を隠し持ってるかもしれねぇし、遠距離攻撃にも警戒した方がいいと思う。 帰還民が攻撃を食らうのは絶対に避けねぇとな。 重兵3番は前線で敵を食い止めて、重兵10番隊は同じく盾役または消耗した他隊が体制を立て直せるよう交代をする、だな。 前後で挟撃される場合に備えて、重兵11番隊は殿の配置を任せてもらえたらと思ってる。 隊員達には弓も装備させて遠距離攻撃も出来るようにしておく。 敵が後方に回り込んで挟撃を狙って来たら反転して壁になって抑え込むから、その隙に敵を攻撃をしてもらえたら心強い。 後に回り込んでじゃなく左右からの挟撃を狙ってきたら、左右どちらかの抑えにつく。 片方をどこかの隊に任せられたら有り難い。 重兵2番隊長のアーギスは敵を軽く見て突出しそうで危なっかしい。 やられちまわねぇように注視しといた方が良さそうだな。

  5. エミリア・シバ

    遊兵10番隊副長のエミリアよ、よろしくね。 うーん、やっぱり、敵に遠距離武装が居ないのが気になるわよねぇ。 現場の地形の詳細がちょっとわからないけれど、潜めるよな所から奇襲は警戒したほうがよさそうよねぇ。 というわけで、幸いおねえさんは副長なので、隊のメインは隊長に任せ帰還民護衛につかせつつも、伝令用に少数を連れてそういった危険な場所がなさそうかを少し先行して調べようかしらって思うわ。 敵の奇襲用の部隊とかを見つけたら、その部隊に対して対応できたらなとは思うのだけれども。 特に何もなければ、遊兵としの機動力を生かして現場で敵の側面か後方に回り込むか、逆に敵に回り込もうとする部隊がいれば、その牽制に動こけたらいいかしらって思ってるわ。

  6. ノックス・マグナ

    弓兵3番隊長のノックスです。よろしくお願いします。 クラウベル戦徒衆は訓練を受けた兵士の集団のようですし、その練度はロモズ歩兵団よりも高い可能性がありますね。 それに授恵者も混じっているようなのでその対策も必要でしょう。

  7. ティト

    遊兵7番隊長のティト、です。よろしく、ね。 相手に弓がいない・・・むぅ。 重装歩兵走りとか、もしかしたら遠距離攻撃に対して接近する手段があるから、わざわざ弓を持ち出す必要がないのかも、ね。

  8. コルネリウス・アーラ

    アーシェルさんは補足もありがとうございます。 >弓 戦闘慣れしているとなると、遠距離武装について直接触れられてはいませんが、弓兵は居ないと断言は難しいかと思っていますね。 ダッドレイの能力も詳細は解らない事や、授恵者も混じっているなら遠距離攻撃はあるでしょうから。 弓や遠距離攻撃は有る事を前提として動きたいです。 あとはジルベル自身も良くちょっかいを掛けてきますから、今回も注意したいです。 >重兵 難民が狙われる可能性は高いですから、重兵3番隊が前を担わせて頂いて重兵11番隊が後方を護ってくださるのでしたら、重兵10番隊はアーシェルさんの仰るように盾として難民の防衛や、他隊の体制の補助などを行って頂けたら重兵として分担もしっかりできますし非常に助かるかな、と考えていますが如何でしょうか? >奇襲 遊兵10番隊とエミリアさんが臨機応変に動いて頂けるのは助かりますね。 伝令を使って周囲の状況を確認できれば、奇襲の有無なども予測がしやすくなるかと思います。

  9. フリック

    >弓 ああ、見せ札に敢えて遠距離攻撃手段なしにして安心させといて、奇襲で遠距離くわえる腹ってのは確かにありそうか。 ただ、うーん、「一度奇襲はやってきた」んだよな? 奇襲の一番の強みは意識外からの攻撃だが、一度やった奇襲は今度は「またあるかもしれない」って警戒心で相手が勝手に消耗するって強みが出てくる。 今回がそうだって決まってるわけじゃねぇが、そういうことも考えると「備えはしておくが、まずは正面の相手」って感じか。兵達に弓持たせとく、左右や後方にすぐ動かせる戦力置いとく、って今の案で良さそうではあるけども。 遊兵が状況調査してくれるんならなおのことだ。

  10. ナタリア・フィッツジェラルド

    重兵2番隊副長のナタリア・フィッツジェラルドだ。宜しく。 クラインの言ってた護送依頼では、歩兵団の構成員に変装して何かしてくるといった搦め手を行わずに正攻法で挑んできたりと、我々の予想を上回るとも裏切る事をしでかした訳だ。 今はフリックやコルネリウスの言うように、遊兵が状況調査してくれるというなら情報支援は有難い。 隊長さんのアーギス殿にも、情報という最大の武器を軽んじるものではないと釘を刺しておきたい。 私から出来得る事といえば弓への備えに光縛封で簡易的にでも防壁を設ける事と、殿を務める重兵らの生命管理とばかりに回復やバフの支援を続ける事だろうな。

  11. サマエラ=フォリウム

    ああ、なるほどこの報告書か。 探すに助かった……アーシェルはありがとう。 そうだな、弓等いない前提で動いて対応できないのはマズいので、 何かあると思って、用意しておけたらと思う。 奇襲警戒も同じくだが、こちらはエミリア達に対応願えるならば、ありがたい。 伝令も助かる、各隊長隊副長に知らせをすぐ届けるよう、隊員達にも意識しておいてもらおう。 重兵10番隊の動きも了解だ、ではこのまま体制補助を視野に入れつつ行動しよう。 となると、各消耗具合などはしっかり把握しておきたいな…… 極力広く周りを確認できるよう、スキルの組み合わせも考えておく。 と、左右から攻められた場合には、こちらも対応できるようにしておこうか。

  12. アーシェル・G・クライン

    >奇襲警戒 エミリア達が索敵してくれるのは有り難いな。 もしも偵察に行った先でジルベル達強敵に遭遇した時は、無理せずにこちらに戻って来てくれ。 >地形 詳細が記されていないからエミリア達の偵察頼りになりそうだな。 高所や身を隠せそうな場所があるとしたら、そちらからの奇襲に警戒するのに賛成だ。 >遠距離攻撃 皆が言うように仕掛けてくる前提で対策をした方がいいな。 敵の授恵者が使ってきそうなスキルだと、装備的にウォーリアーのスキルだろうか。 遠距離攻撃の衝撃刃、範囲攻撃の闘気槌や薙ぎ払い、吹き飛ばし効果のあるドラゴンチャリオッツ、一気に距離を詰められるチャージング辺りを思いついた。 殺界を使って来た時はフリックの魔法スキルで対応してもらえたら有り難い。 祭刀を装備している敵がいたらヒーラーのスキルも警戒しねぇとだな。 >ジルベル 変装に長けているらしいな。 後は毒を使った妨害もしてくるらしいから、該当の報告書を見つけてくる。 フリックが言うように油断を誘う意味でも、有効だからって意味でも同じ手を使ってくる可能性は十分にあると思うぜ。 >サマエラ 回復や左右から挟撃された時の対応に回ってくれてありがとな。 安心して殿を務められる。 >避難民達 遊兵10番隊が護衛についてくれるのはとても心強いな。 よろしく頼む。

  13. コルネリウス・アーラ

    サマエラさんは重兵10番隊の動きについても、ありがとうございます。 重3隊からも伝令は1人出しておきますので、他部隊の状況確認などに当たらせます。 >ナタリアさん 殿や重兵への回復支援があると安心出来ます。よろしくお願いします。 >ジルベル こちらは先日のフィルエス大森林での話でもありますが(「ひとつの悪意とふたつの悲劇」)周囲に火を付けて捕捉されないようにするなど、状況に合わせての用意が周到で、他に意識を向けさせることにも長けています。 あとは動きがとても速いですね。対峙した際には妨害がないよう抑えは行う予定ですが、術式発動が間に合わない位の逃げ足ですので、逃走された場合は深追いはしない方向で良いと思います。

  14. フリック

    >魔法スキル んー、オレは部隊に指示とかは出来ないから、やれる範囲のことをやるしかないしな。 基本的には正面の敵に魔法攻撃で陣形をちょっとでも崩せないかやってく感じで考えとくし、殺界対応も了解だ。 伏兵やらなんやらに手を回すかは状況次第だな。

  15. エミリア・シバ

    >偵察とか 実際の地形が本当にわからないから、偵察も向こうに気が付かれない様に行うのがどこまできるかっていうのはあるけれど、多少なりとも情報を送れるようには頑張るわ。 隊員の方を無駄死にはさせたくはないから、偵察中に関しては敵の部隊と直接戦うってことはしないで、無理せずサクッと退かせてもらうわ。

  16. サマエラ=フォリウム

    そうか、他隊の状況確認役は重兵10番隊にも居た方がいいな…… こちらも同様に人を出して、各隊の消耗具合確認に当たってもらおう。 個人行動の方は、それではフリックの攻撃の様子も確認しつつ、 私も正面の敵を中心に、魔法攻撃で支援しておこう。 立ち位置は、指揮に困らないよう少し下げて。 負傷により引いてきた隊員への回復なども、組み込めたらと思う。 ジルベルは…… 立ち位置的に、私が直接対峙することはあまりないやもしれないが、 もしもに備え、心構えはしておこう。 対峙した者が近場に居れば、支援を。深追いは避けるのも、同意だ。

  17. アーシェル・G・クライン

    >ジルベル ジルベルが出ている報告書を読み漁ってみたんだが、毒に関する攻撃はしていなかった。 毒霧を出している巨人クリーパーと勘違いしてたみたいだ。悪ぃな。 ジルベルは二刀流の攻撃と足技を組み合わせる戦闘スタイルらしい。 逃亡の際はシャルガネ製の煙幕玉を使う事が多く、水袋に入れた麻痺薬みたいな物を噴射してこちらの妨害をした事もあるらしい。 報告書で一番多く見かけたのは持ち手以外が全て刃の巨大なブーメランを投げつけて来る奇襲攻撃だ。 空を切るような音が聴こえてきたら警戒した方が良さそうだな。 >伝令 こちらも状況伝達が出来るように伝令を用意しておくな。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0