【北異】兵站都市潜入調査
弓月 蒼
コメント 30
シナリオID:1091
オープニング
国の為に。未来の為に。自分でない誰かの為に。
自らを削ぎ落す事を、誰もが素晴らしいと理由すら問わず賛美し涙した。
それがおかしな行いであると、誰一人指摘すること無く。
――――手記
●武器輸送馬車強襲
大陸の常識と照らし合わせても。それは最早、悪夢以外の何物でもない。
馬車が横倒しになり、金属の骨組みが剥き出しになった幌の上に少女が座っていた。
猫の様な金銀妖眼。赤から桜色へと色相変化する髪が風に煽られ揺れる。
「あらあらあら、取るに足らないとは聞いていましたけれど本当の本当にささやかな澱ですのねえ」
その眼前に伏せている10名は誰もが熟練の冒険者と聞いていた。
今回の輸送依頼は都市長から依頼を受けた大規模なものだ。念には念を入れ最大限の護衛を揃えた。
それがまるで刃が立たなかった。問題にすらならなかった。
たった1人の小娘を前に、年季の入った荒事の専門家達がかすり傷一つ付けられないでいた。
戦斧の大振りがティーカップより重い物を持ったことが無いと言う様な掌に軽々しく弾かれる。
魔法使い渾身の爆炎が見た事も無い”あかいせかい”と融け合って消えた。
盗賊の双剣は完全に死角を突いていた筈なのに、謎の波紋を切り裂く事が出来ず。
何より、そんな状況に在って誰もが蒼白な顔をしていたにも関わらず。
彼らは逃げなかった――――否。逃げたくとも逃げられないかのようだった。
”あかいせかい”に踏み入った猛者達は誰も戻って来なかった。それを助けに向かった者もまた。
「ば、けもの……、化け物が――――ッ!!」
最後に残った射手が全力を注いで放った流星の矢。
余程優れた授恵者でも射抜けただろう渾身の一撃が、あかいせかいの中、何かに相殺されて消えた。
それを目の当たりにして、遂に心が折れてしまったのだろう。
矢を放った痩せぎすのエルフは、愛用の弓を取り落とし膝から崩れおちた。
「終わりかしらお終いかしら? なんてつまらない信念、なんてつまらない生命。
いけませんわいけませんわあ。王国に奴隷は必要ないんですの。お仲間も哀しんでいますわ……ほら」
ころころと喉を鳴らし笑いながら、その化け物が指さす先。
あかいせかいが通り過ぎて来たその場所には、白骨化した冒険者達が転がっていた。
まるで数百年も過ぎた様に風化したそれが、つい数分前まで生きた人間だったと。
そんなことを言われたなら誰だって呆れ顔で聞き流すだろう。もう、何もかも意味が分からない。
「……逃げろ」
射手が呟いた。腰が抜け座り込んだ商人は、それが自分に向いた物だと一瞬気付けなかった。
化け物が幌を降りた。駄目だ。無理だ。どうにもならない。自分は此処で死ぬのだ。
「10秒稼ぐ。走れ! アーグルーンはすぐそこだ……!」
何処からそれだけの声が出ているのかと言う鋭い叱責が立てと促す。
商人が驚きと共に這い出した。怯えと臆病さを上回る生きたいと言う本能が、最後の背を押した。
走った。走った。だぶついた腹を抱えこんなに必死に走ったのは何年振りか。
「まあまあ、かわいらしい抵抗だこと。けれど駄目ですの。貴方は失格失格失格ですのよ?」
後背から聞こえた断末魔を振り切って、商人は見慣れた街の城壁へ――――駆け込んだ。
それが、つい2週間ほど前の話である。
●燻る火種
北方辺境伯領城塞都市『ノストガルデン』――――辺境伯執政府。
衛星都市『アーグルーン』都市長から届いた緊急を告げる書簡に、執政府を預かる2人の騎士。
『黒騎士』ガレス・コーニッシュと『白騎士』アストリッド・リーヴァイスは眉を寄せた。
聞くだに、この状況は恐らくメドゥの指先幹部赤の薬指こと『呪殺公主』の仕業である。
強奪されたのは馬車10台分と言う大量の予備武器。本来なら帝国南部奪還戦線に送られる筈だった支援物資だ。
王国内における武器の流通は、貴族派の首魁。『黒鋼竜』が殆ど全権を握っている。
もし奪った大量の武器をまともに換金しようなどと目論めば、必ず何処かで引っ掛かる。
それを選りに選って、今回襲った商隊はその『黒鋼竜』子飼いの商人が率いていたのだと言うのだ。
「幾ら反政府組織とは言っても、金に出来ない大量の武器など如何する心算なのやら……」
「物資輸送の仲介を担ってた『アーグルーン』側は大損害だよね。そっちが狙いなんじゃない?」
「動いた人間と成果が見合いませんね」
軍事物資の輸送は公務である。商品保管と輸送は中継都市の『アーグルーン』を経由している。
此処から出発し『ノストガルデン』へ向かう予定だった物が、途上で襲われ奪われた。
――――となれば、輸送担当の商人を選定した同都市の都市長が責任を問われる事は凡そ間違いない。
幾ら担当者が『黒鋼竜』子飼いの商人と言え、輸送品の保証金は仕事を斡旋した人間が払わざるを得ないだろう。
でなければこの一般人では自衛すらままならぬ大陸で、公務としての大量輸送など成立しなくなってしまう。
そして最終的には公費として清算するよう執政府にお鉢が回って来る事は凡そ間違いない。
全ての責任を都市長に負わせるのは容易いが、そうすれば被害者でしかない彼が首を括る羽目に陥る。
それを許容する辺境伯ではなく、執政府としてもそれに沿った対応を求められるが。
結局その程度、”嫌がらせ”の域を超える物ではない。
「少なくとも、街の近郊でこんな事件が起きれば以前の自警団解体についても。
街の住民は良い感触は受けないでしょうし、人心が荒めば矛先は弱者へ向く可能性が高い」
「街の景気まで著しく悪くなれば余計に……か。あーもう難しいこと考えさせんなよもーう!」
やだー! と良い歳して駄々を捏ねる上官を他所に。黒騎士は思考の深みに沈み込む。
どうにも、先の一件からメドゥの暗躍が続いているが未だ目的が見えてこない。
「……おかしいと言えば。アーグルーンからこの街へは、西の渓谷を通る外縁ルート。
街道を通る中央回りルート。最短距離である荒野ルートと商路が3つも繋がっています」
「待ち伏せだとすればどうしてそれが可能だったのか、ってこと?」
「3分の1の博打が偶々当たったのだと思いますか?」
『呪殺公主』は大物だ。冒険者から聞き及ぶ限り気紛れな一面もある様だが。
何の目的も無しに敵地をうろついて偶々商隊とぶつかった。そんな話があり得るだろうか?
「私達は、何か見落としているのかもしれません」
「何かって……何?」
それが分かれば苦労はしない。けれどこういった仕事にも適した人材と言うの居る物だ。
状況から見れば事の焦点は『アーグルーン』に集約される。一度、腰を据えて調査するべきだろう。
或いは、以前都市長の面談に白騎士が付き添っていなければ自分が動く手も有ったろうが。
現状では、不用意に担当する人間を交代することで方々に警戒されるリスクの方が高くつく。
「とりあえず、アストリッドさんには今度も少しばかり休暇を取って頂こうかと」
尚、前回『アーグルーン』へ遠征した際アストリッドに振られていた事務仕事はと言えば。
致命的な物だけが処理されてそれ以外は見事に全て残ったままだったらしい。
休暇と聞けば喜んでとびつく『白騎士』が、この時ほど嫌そうな顔をしたのは初めてだったとか。
解説
マスターより
リプレイ
●兵站都市内調査開始
『郷愁の旋律』ノックス・マグナは街の中央道を白鎧の女騎士と並び闊歩していた。
周囲を見回すと商店も露店も共に多く、大都市との触れ込みに相違無い程度に栄えているのが分かる。
しかし一方で――彼らがノックスを見る目には警戒の色が滲む。
当人らは隠している心算だろうが、それは恐らく彼個人ではなく冒険者全般に向けられる物だ。
(……今回の一件、非常にきな臭いですね)
先の自警団の活動停止、最終的にあくまで市長命令として処理はされたものの。
冒険者達が街の中を駆け回っていた事は当然知られている。商人は耳聡く、それ以上に目聡い。
市民達にとっては"望むべくして設置された"検問の解体を実質的に主導した。
冒険者達への市民感情は決して快い物とは言えない様だった。肌に絡みつく様な薄く伸ばした敵意。
「あー、んー……まあ、ある程度想定の範囲内だけど。やっぱり何か少しおかしいんだよなあ」
それを知ってか知らずか。いや、或いは騎士階級にある彼女は対象から除外されているのか。
首を右に傾げ左に傾け、どうにも納得いかない様に『白騎士』が怪訝を舌に載せる。
「おかしい……?」
足を止めた『北方辺境伯領正騎士』レイ=レーベンス=レックフォードが問い掛けると。
アストリッドもまた辺りを一瞥してからこくりと頷く。
「そりゃね。前の事件、街中で人が死ぬ。ピリピリする。矛先が難民に向く。そこまでは分かる。
でもさ、死んだのは商人で証言したのも商人なのになんで商人は安全圏なのよ」
普通内輪揉めが最初に疑われない? との白騎士の素朴な疑問に。
少し異なった視点を持っていたノックスが視線を伏せる。
「商人は生活に直結しますから、敵対感情が長く続かないのではないですか?」
「そーね。それも有りっちゃ有り。でも商人って当然難民にも食料を卸してるよね。
でも配給って形で都市長が間に挟まってるから表に出てこない。対立関係の外……なんで?」
一見。『アーグルーン』は市民と難民の対立構造になっているが。
実際は緩衝材として商人が挟まっている。逆を言うと、何故か商人だけが"構造の外側"に居る。
「……言われてみれば、不自然といえば不自然ですね」
「ね、同じ都市で生活してたら他人事じゃないはず。これはあれかなあ。
さては商人を庇護してるのと、市民と難民をぶつけたいのが別個に居んのかなあ」
そんなことを口ずさみながらふらふらと通りを歩いていると、その視線の先。
やや真っ当でない店の並ぶ裏通りから。蒸留酒の空き瓶を片手に歩み出る黒い影が視界を過ぎる。
アストリッドの視線は裏通りへ向く。裏通り、と言うか、大都市には先ず在る色街だ。
つまり、飲酒に様々なサービスが付随する大人の楼閣である。そして、今は未だ昼前である。
「何滅茶苦茶余暇を満喫してんだ黒いの―――――――!!」
間髪入れず放り投げた小石が中空を切り、黒い影。
つまり、明らかに一杯やってきた『一つ雨』キーゼの後頭部にヒットするのは避け得ない事態と言えた。
――
――――
――――――
都市長との再面会を希望する冒険者は多く、迎えるにも準備が必要と通されたのは日が傾く頃。
以前と同じく通された執務室には、やはり以前と同じく神父服姿の都市長の姿。
『導くカノープス』リサ・ベイカー、『紫玉の慧眼』ザザ=ステルヴィナ。
『諜影操羽』ルチル・プルメリア・グレイハーツの希望で白騎士が用意した対談の場だ。
何故か後から白騎士に引きずられやってきたキーゼを加え4人が席に座る、と家令が机に紅茶を運ぶ。
「さて、冒険者の皆さまがいらっしゃったと言うことは、先の武器輸送馬車襲撃の一件で何か?」
話が早い、と。出された紅茶に手を付けず。リサが先ず口火を切る。
「はい。執政府より調査の依頼を受けて参りました。幾つか質問をさせて頂いても?」
「勿論です。どうぞ」
微笑んで頷く都市長、エリオル・オーグは一見したところ穏やかな紳士に見える。
高い洞察力を持つ4人が揃って違和感を感じない辺り、心情と言動も乖離していないのだろう。
「弱き者は救われるべきだと思いますか」
「はい、思います」
「それは市民を犠牲にしても?」
「いいえ、人が人を犠牲にしてはならない。それは弱き者を虐げる事と何も変わらない」
「……では、貴方なら。弱き者をどの様に救いますか」
「『慈悲』で以て。これは貴族の義務です。だからこそ、難民支援に力を入れてもいますしね」
けれど、最も人間の観察に優れるザザはだからこそのチグハグさを感じていた。
彼は血の繋がった弟と対立関係にあると聞くが。どうにも"誰かと対立する様な人間"には見えない。
自らの審美眼への自信があればこそ。彼の応答は何かが微妙におかしいという確信がある。
問題は、一体何が、どの様におかしいのかまで辿り着けないことだ。
「あたいからも良いかい」
答えを受け取ったリサが微妙な表情で黙る一方、手を挙げたルチルへ質問者が切り替わる。
両者の視点は非常に近い。つまり、都市長の思想が事態の焦点だと仮定している点で、だ。
他方、状況を把握しているのかいないのか。流石に此処まで来れば自分が疑われている可能性。
その程度は察しているだろうに、涼しい表情で頷く都市長。
「商隊襲撃事件についてどう思う。そして今後はどうするつもりさね」
「反社会組織の考える事など分かりかねますが。そうですね……
少なくとも、例えば執政府が『慈悲』の手を差し伸べて下さらないとなれば、私は破滅でしょう」
――――破滅、と語る割に。その表情には焦りの色などまるで見られない。
これには流石にルチルも気付いた。そう、彼は自分が救われないとは思っていない。
今語っているのは本当にただの"例え"話だ。辺境伯にそれほど信頼を置いているのか――――或いは。
「お前さんの言う"慈悲"ってのはなんだい」
「より高位の存在によって救済されること、と言う意味で使っているつもりですが』
ルチル自身、リザードマンである以上征竜への信仰であればまるで馴染みがないと言う程ではない。
が、唯人の神への信仰はまた少し毛色が違う。表現が宗教的に過ぎて良く分からない。
「今後、今回の様な事件が続けて起こるとして。犠牲は厭うか」
そうして最後に投げた問。そこでエリオルが思いがけず沈黙した。
降って湧いた空白の時間にルチルが視線を上げると。エリオルは悩む様に両目を閉じて頭を振る。
「都市長として無為な犠牲は断固拒みます。――――が、それがより多くを救う為の。
『慈悲』深き行いであるのだとすれば、少なくとも1つの犠牲を厭うことは無いでしょう」
1つの。それは何かと問うまでも無く。瞳を開いた神父服の都市長はかく告げる。
「勿論、私の話ですが」
――――それが、例えば彼の言う『慈悲』の本質であるとするならば。
明らかに行き過ぎている様に見える。行き過ぎた自己犠牲。過剰な献身。或いは挺身、か。
「件の武器輸送馬車襲撃。生き残った商人は『慈悲』が在ったのだと思いますか」
そこに、割り込むように続いた問いはルチルからではなく。
平然と紅茶に口を付けていたキーゼからのもの。それに、都市長は今までと異なり淡く笑う。
「幸運と『慈悲』は異なりますが……或いは、そうであってもおかしくはないかと」
「なるほど、例えば僕は過去"女神"の不興を買い、結果騎士に抜擢される羽目に陥った訳ですが……」
続いた言葉に。エリオルの瞳から色が抜ける。洞察するまでもない。
何かが癇に障ったのだ。それは、今まで穏やかだった都市長が見せた初めての感情の色。
「それも、僕に『慈悲』が足りなかったからでしょうかね?」
「――――――――いいえ、『慈悲』の女神は平等です。それは単なる悪運でしょう」
一瞬、雰囲気が変わったが。彼らが何で対立しているのかは良く分からない。
けれどどうにも腑に落ちない。ザザはそんな異物感を無理に呑み込み瞳を細めると。
こちらもやはり。はっきりと見えるように紅茶に唇を付けた上で問い掛ける。
「都市長は『慈悲』の女神を信仰されているそうですが、弟君は違うのですか?」
その問に、エリオルは誰が見ても分かる位の嘆息と共に肩を落とした。
この。常に穏やかに微笑んでいる男からすると、その変化は明らかだ。余程拗れているらしい。
「弟も、昔は良い子だったのです。共に毎晩祈りを捧げたりしていました。
それが、この数年。悪い仲間と関係を結ぶようになり、すっかり人が変わってしまって……」
見るからに落ち込んだ様には、嘘の気配はない。気配はないが……さて、これはどうだろう。
最初から疑いの色を以て見ているザザからすれば、都市長の言は余りに主観により過ぎている。
こういった返答の場合"自分ではそれが正しいと思っている"が"事実とはまるですれ違っている"。
というケースも決して少なくないのが厄介な所だ。こればかりは観察力では分からない。
けれど、少なくとも断定出来ること。それは、都市長には罪悪感はないという点だった。
判断能力も失われておらず、何かしらの基準で以て彼は自分の善性を信じて行動している。
(問題は――――自分が思う"正しい"が世に問いかけても確かに"正しい"のか、なんでしょうけど)
一通りの対話を終え、席を立った冒険者たちを見送りに来たエリオルに。
もう1つだけ問を投げて、2度目の会談は恙無く終了した――――そうして。
――――――
――――
―――
あー、めんどーくせー……! と表通りの往来で悲しげに声を上げながら、その足は酒場へ向かう。
急ぎの取り引きがない商人は、金銭に余裕のある暇人だ。夜中飲んでいる事も少なくない。
レイとノックスが扉を開くと、思った以上に酒場の中には多くの人が集っていた。
栄えているとは金銭の出入りが激しいという事だ。流通も経済も太く長ければ自然と発展する。
加えて王国軍の旧帝国領南部遠征、急激な物資確保による戦争特需が後押しして。
『アーグルーン』では平時を大きく超える物資と貨幣が行き交っている。息抜きを求める者も多い。
「あ、そんじゃー黒麦酒を大酒盞で」
「「……は?」」
で、あるが故に。入店後間髪入れず注文を投げた白騎士の姿もそれほど特別目立ちはしなかったが。
てっきり情報収集の為と思って店へ入った冒険者2名にとっては予想外も良い所であり。
けれどアストリッドはあっけらかんと笑顔で応じる。その様には悪びれた感は微塵も無く。
「あれ、あたし調査には役立たないって言ったよね?」
そう笑顔で告げた女騎士は、どの角度から見ても休暇を満喫する気しか無かった訳だが。
ある意味あまり他人に期待しないノックスと、我が道を行くレイの組み合わせだった事が惣じてか。
例え『白騎士』がどれだけテーブルに空き瓶を並べても、情報収集には然程問題はなく。
日が暮れた酒場、という場所も良かったのだろう。素面であれば口の固い商人達も。
酔っ払っている、という免罪符を持ってしまえば一部は口が滑らかになったりもするものだ。
「食糧を中心で取引している商人は先の一件を受けて行商を控える傾向……ですか」
「やはり商人は情報に敏感だな。武器輸送馬車襲撃については知っている者の方が多い」
少なくとも。これと言って規制されていない程度の話であれば流通していて当たり前。
当然、ここでこうして冒険者達が調査している事も明日辺りにはある程度広まっているだろう。
――――と、其処に。彼らが待ち望んでいた相手が酒場の入口に姿を表す。
決して冴えた印象を与えない小太りの男。けれど漂う気落ちした雰囲気は見間違えようがない。
あれが、襲撃を受けた当人だ――――と。
レイとノックスそれぞれが、男が付いたカウンター席の両隣を固める。
「少し、話を聞かせて貰っても構いませんか」
商人としては、割と致命的なことに。恐らく今年の彼は、余程に運が悪いに違いない。
●真実へ至る道
兵站都市『アーグルーン』はその都市規模に比して冒険者ギルドへの依存度が低い。
それでもある程度の冒険者は出入りしていたが、自警団設立時に強制閉鎖させられた為。
その後開放された後も今ひとつ客足が遠のいて居るのだと言う。
隣接の宿屋に泊まる都合上、冒険者達にとっては好都合と言えば好都合では、あったわけだが。
「都市側は都市長、家令長、商工組合長、依頼先の商会側は、今回襲われた商人に加えて。
出立時の準備に関わった運搬夫、見習い商人が何人か……輸送ルートは結構漏れてるわねえ」
「酒場で話を集めた限り、商人は思った以上に市民に溶け込んでいるみたいだ。
例の警備隊長も出入りしているらしい。張り込めば機会が来るかもな」
「私の方は輸送担当の商人に当たってみましたが……少し面白い話が聞けました」
そう切り出したのは酒場で酔っ払った商人達に話を聞いて回ったノックスである。
「どうもこの街の商人は、例え普段食糧流通を中心に取り扱っていても。
"時と場合によっては武器流通にも携わる者"が凡そ半数を占めている様です」
今回"普段食料品専門"である商人が武器を運んでいた事は違和感でしかない。
けれど、どうもこの街ではそれが普通の事であると。この情報単独ならそれだけの話。
しかし冒険者達が掴んでいる事実と噛み合わせると、また別の風景が見えてくる。
「……と、なると。武器を主流で扱う商人と食糧を主流で扱う商人が半々に見えて。
その実、"僅かでも武器流通に携わっている人"という括りなら商人の8割弱が該当する……?」
脳裏で算盤を弾いたリサが苦笑いの様な表情を浮かべると、ルチルが納得したように頷いた。
「分かりやすい構図さね。表立っては対立関係にある。けれど、深堀りすると同じ場所に向かう。
当事者である商人達個々人は気付かなくとも、後ろで絵図を引いている人間の掌の上ってわけだ」
――――ぞく、と足場がぐらつくような気持ちの悪さが背筋を登る。
もし、そうであるならば――――先の一件で"街中で死んだ商人"の位置付け。意味合いがまるで変わって来る。
つまり、何だ。あの商人は"後ろで絵図を引いている人間"から切り捨てられた――――?
だとすれば、商人を辿って調査を行っても。市民を辿って調査を行っても話が進まない訳だ。
何せ彼らは本当に何も知らない。少なくとも、知る事が出来ない様に操作することが不可能ではない。
そして副官の行商人は武器商人と繋がりが深い。――――容疑者はおろか首謀者の可能性すら出て来る。
「今の所、この街には2つ軸が在る様に見えますね」
ふと、落ちた声は席に座ってちびちびと酒を飲んでいた黒衣の治療師キーゼのもの。
冒険者達の視線が向くと、黒衣の男は燻製鶏を齧っている『白騎士』へ視線を流す。
"ちゃっちゃと話せ"と言うようにこくこく頷いたアストリッドを一瞥し、呼気を吐くと。
その指先は中空へ、十字を描いた上で北から指差す。
「先ず都市長。都市長は"切り捨てられた"側。でないと辻褄が合いません」
次に、東。
「正体不明。メドゥの指先と関わりがある"切り捨てられた"側。一連の事件は全て此処を発端に起きています」
次いで、南。
「都市長の対立軸。つまり警備隊長と副官。消去法ですが、副官が武器商人と繋がりがある以上"切り捨てた"側」
最後に、西。
「『黒鋼竜』。正体不明の対立軸。武器流通の元締めですからこちらも"切り捨てた"側」
「……つまり、どゆことよ」
燻製鶏を食べ終えた白騎士の問に。キーゼもまた蒸留酒の入った洋杯を煽る。
「一連の事件が目的でなく手段だと仮定すると、個人で動いているにしては手段が余りに大掛かりです。
証拠は有りませんが、"切り捨てた側"と"切り捨てられた側"両軸で複数名が共謀しているのではないかと」
都市長、メドゥの指先、正体不明で1セット。警備隊長、副官、黒鋼竜で1セット。
何れも某かの目的が有り、何れも手段も犠牲も選んでいない。結果――――都市情勢が乱れている。
そこまで告げて、改めて"良く分かっていない"という顔のアストリッドから目を逸らす。
此処まで説明してもピンとこないのであれば、それはもうピンと来る事はないだろう――――と。
「――――恐らく、それで概ね間違ってはいない」
「ごめんなさい、少し遅れてしまったみたいね」
――――と、その時。場に集っていなかった残りの冒険者達がギルド一階の扉を開ける。
『銀の双刃鬼』ナハティガル=ラーと、『不忘の劫火』アウレーリア・フォン・ネーベルベルク。
他の面々とはまるで異なった筋道を辿ったが為に、遅れて戻って来た両名が調査の結果を共有する。
それは、事態の全貌を把握するに当たって決して無視出来ない事実だった。
「俺は、今回の利害関係者の中で。最も状況が悪い方へ進んだ場合誰が一番割を喰うか。
……と、言う部分を重視して調査して来た」
口火を切ったナハティガルは、食事を注文した上で情報収集の成果を机へ置く。
それが何か、一見して看破したリサが、けれど意味が良く分からず首を傾げる。
「……これ、麦の穂?」
「ああ、武器を取り扱っていない方の"食糧専門の商人"に張り付いていたら出てきた。
恐らく、これが"都市長、メドゥの指先、正体不明"――――の側が今回行動を起こした最大要因だ」
黙ってそんな危ない橋を……と、裏稼業に通じるルチルとノックスが冷めた目で見つめるが。
そんな無言の圧力程度で折れるナハティガルではない。運ばれて来た骨付き肉をナイフで切り分ける。
「……気のせいかしら、随分痩せている様に見えるわね」
「みえるんじゃない。痩せているんだ。『王国』産。いや、正確には《北方辺境領産の麦》がな」
問を投げたザザが黙り込み、沈黙が、落ちる。キーゼこそ感心した様に頷くも。
王国出身のレイや、北方辺境伯領での生活の長いアストリッドはその痩せた麦を前に瞬くばかり。
王国という土壌はエーテルが豊潤である。作物はこまめに手入れせずとも育つ。
余程の異常気象でもあれば別だが、そうでも無い限り"痩せた麦"を育てる方が困難だ。
「今回、状況が悪い方に雪崩れた場合明らかに割を食うのは『黒鋼竜』だ。
流れた武器で武装蜂起など起きれば、それが例え反社会組織を経由していても。
武器流通の元締めである『黒鋼竜』の名声に決して小さくない傷が付くことは免れない」
登場人物が多いことが雑音になっているが、其処を省いてみれば構図は単純だ。
市民と難民。都市長と警備隊長。食糧商人と武器商人。それぞれ"誰か"と『黒鋼竜』の代理戦争をしている。
では、何故それが"北方辺境伯領"で行われているのか。ナハティガルにはそれが分からなかった。
分からなかったから其処に焦点を当てて追跡した。その結果が――――
「あ、待って。それなら私からも報告があります」
結論に至ろうとしていたところで。アウレーリアが手を挙げる。ナハティガルが怪訝の色を浮かべるが。
けれど何か追加情報が有るならば、と先を促すことにしたらしい。黙ったのを確認して一つ頷くと。
「この街、おかしいと思わない? 武器需要、食料需要、共に戦争特需で潤っている筈。
でも、市民にも難民にもまるで余裕がある様に見えない」
それが全てではないにせよ――――基本。資本が回れば市民は潤う。生活は豊かになる筈だ。
貧すれば鈍すと言う様に、貧困層に争いが多いのは日々の"不足"の積み重ねと言う側面が確かに有る。
資本が巡るとは物資が巡ると同義であり、物資が潤沢に巡れば物価が下がる。それが市場原理だ。
であれば、この街の市民と難民の対立は不自然な物で。そして何より――――
「最初は、商人が資本を吸い上げてるのかと思って……でも、どうもそれだけじゃないみたい」
約8割の商人が『黒鋼竜』の影響下。其処は彼女の実地調査では炙り出せなかった物の。
その殆どが昨今大量に流入して来た市民に馴染みのない商人である事は想像に難くない。
何せ、キーゼの想定が正しいなら都市長は"メドゥの指先と繋がりがある"側なのだ。
先にこの街に根を張っていたのは恐らく"残る2割強"の食糧専門の商人の方。
であれば、以前商人が検問を素通りだった理由に説明もつく。と、リサが頷いてみせる。
つまり『黒鋼竜』はこの街の中の勢力図を塗り替えようと動いている――――何故か。
「この街近郊の全てで徐々に作物が採れにくくなっている――――だな?」
「ええ、じわじわだけれど食糧が高騰し続けてる。戦争で消費が増えた……で済む域を超えてね。
だから市民は潤わない。世情不安が一層煽られて、配給が安定している難民への反発が強まってる」
ナハティガルの応じに頷く。そういった状況なら食料専門の商人達が間違いなく一早く気付く。
商人の網は広い。自分と、その横の繋がりでしか情勢を把握出来ない生産者とはわけが違うのだ。
「だとすると……遠からず都市の食糧事情が破綻するかな」
「いや、都市の破綻だけで済む話じゃないだろうよ。王国遠征軍の兵站自体不味いことになる」
ルチルの呟きに、アストリッドが息を吐く。けれどアウレ―リアはもう一つ。
彼女ならではの多少飛躍した、しかし荒唐無稽とは言い切れない仮説を立てていた。
飢え。欲望。欠落。心の澱。そういった物に、酷く執着する人物には心当たりがある。
原理は分からなくとも。聞いた話では――――その人物は確か。
自分以外の"澱"を強制的に奪い取る、という超常の魔法を有するのではなかったか。
「赤頭巾さぁ。多分今言っても分かんないだろうけど……あたしそれ、いつか災うと思うな」
淡々と告げたアストリッドに、アウレーリアが淑女の仮面で微笑みを返す。
けれど、心の内で燻る火種は彼女自身にすら消すことは出来ない。其はあるいは、喜びでもあるのだ。
勿論、彼女の想像が真実全てと決まった訳ではない。確信が持てる証拠もない。けれど――――仮に。
もしも、ヒトに、任意でそんな事が可能なのだとすれば。それは『災害』とすら呼べる筈。
――――例えば、彼女が愛した帝都が――――それに呑まれた様に。
●行商人シズル
「状況は大体分かった。割と真剣にヤバそうだし一旦ノストガルデンに帰ろうかと思うんだけど」
「駄目です」
「なんでだ――――っ!!!」
などと言うやり取りが、有ったかどうかは定かではないが。
冒険者達が街で最も大きな酒場に張り込んでいると、警備隊長ランボルトとその側近。
褐色肌で黒髪の、異国情緒漂う美人との触れ込みである女性行商人。
"シズル"が一番奥の席に着く。勿論、偶然ではない。彼女と対話を求めた面々。
リサ、ザザ、レイ、ナハティガル――――それに、ルチル。
実に過半数に及ぶ彼らが"呼び出した"のだ。こういう場合、白騎士の名は大いに役立つ。
例え、当人がどれほど役に立たずとも――――――である。
「行商人のシズルと申します。商会より話は伺いました。街について聞きたいことがあるとか」
「……言っとくが、先の武装馬車襲撃についちゃ何も進展はないぜ。
哀れな商人が化け物じみた女に襲われて商材を失った。それ以上は何も知らねえ」
冒険者によって自警団を潰されたも同然のランボルトは眼光鋭く冒険者達を睨み付ける。
が、その程度で竦んでいては調査など進められる訳もなく。
「文句があるならこの『白騎士』さんを倒してから言って下さいっ!」
リサがずいずいと睨む視線の先にアストリッドを押し出すと。
睨まれたと察した『白騎士』はと言えば。油樽に火の魔法をぶちかますより簡単に点火した。
「あ"あ"? なんだやんのか小僧……!?」
「はぁ!? てめえ自分が女だと思って調子こいてっとイワすぞコラ!」
「「上等だ表にでろやァ―――――!!」」
何かここだけ世界観が違う……と。少しだけ焚き付けた事に罪悪感を感じつつ。
リサがきっぱりと目を合わせない様にシズルと向き合う。駄目だ。目を合わせたら負けだ。
尚、酒場の表からどかーんとかがっしゃーん、と言った騒音が鳴り響くがこれも気にしたら負けである。
「すみません、ランボルト様はいつでも血に飢えてらっしゃるので」
「何故そんな人物の傍に居るのか理解に苦しむが……警備隊長と都市長は随分仲が悪いと聞いた。
それは、何か切っ掛けが在ってのことなんだろうか?」
レイの問い掛けに、シズルは暫し悩むように沈黙を保つと小さく頭を振る。
「以前は仲の良い御兄弟だったのですが……"エリオル様は変わってしまった"、と」
それは、ザザが都市長との対談で聞き出した内容をひっくり返した様なやり取りで。
典型的な誤解ですれ違っている両名。という印象を受ける。が――――
「演技はその辺にしておいて貰えないかしら? その方がお互いの為だと思うのだけど」
シズルの視線が声の主、持ち前の洞察力で"嘘"を看破したザザへと向く。
声音、仕草、振る舞い。脳筋なら十分騙せようとも、彼女は嘘を吐いている。
「……ふ、ふふふ。そう、良い目をしてるのね貴方。もしかして商人の方が向いているのではない?」
口調が変わる。雰囲気も、嫋やかな淑女から強かな女商人へ。此方が本当、こっちが本性だ。
「お金の計算で汲々するなんて性に合わないわ。行商人と警備隊長側近の二足の草鞋なんて大変そうね。
強奪された武器の行方について手掛かりは掴めまして?」
ザザの問に、髪を掻き上げたシズルが艶然と笑う。其処には未だ余裕が見られる。
いや、余裕と言うより――――自信か。主導権は、未だ自分が握っていると。
「そうねえ、その行き先を尋ねるなら私より『都市長』向きではないかしら。
まあ……少なくとも、その辺りのカマを掛けられる位までは辿り着いているみたいですけど」
武器の行方を探っているだろうと"当事者でないシズルに問う"と言うことは。
相手が武器の行方を探る側。つまり『黒鋼竜』の側の人間であると言うカマかけである。
可能性が高いと踏んではいたとは言え。シズルの返答は是とも否とも言えない物だが――――
「あたいは今回、『黒鋼竜』だけが得をしてると見てる。
輸送馬車の武器損失は保証金で帳消し。奪った武器は回収可能。商人の死者も出ていない」
「なるほど。武器商人が反社会組織と結託すればそういう見方も出来ますね」
「ただ、そうでなければ良い――――とも思ってるんだ。
お前さんがシロであるなら、或いは協力し合えるかもしれないってね」
じっと、うっすら笑みを浮かべるシズルの瞳がルチルを眺め。
その視線が、面々に混ざりながら一言も語らないでいたナハティガルへ向く。
「と、仰っていますけど。其処の綺麗な銀の亜人様はどう思われます?」
「そうだな、俺がアンタへ問いたい事は1つだけだ」
銀髪鬼の鋭い眼差しが、猫のような弧を描くシズルの瞳と交差する。
「――――『狸』の尻尾は掴めたか」
――――今回の依頼に当たり。ナハティガルは学べるだけの政治知識を詰め込んで来た。
王国内、派閥間の力学。派閥を率いる人間の絶大な権力。その頂点と、対抗者の存在。
中でも引っ掛かったのは北方と王都間の『行商路監視』を行っている大貴族。通称『狸』だ。
例えば、仮に都市内の情報規制が完璧であってもその人物だけは輸送ルートを把握出来る。
何故なら今回の武器輸送は帝国奪還への国家支援――――"公的事業"なのだから。
「ふ、あはは、あははははは……! お見事です! 素晴らしい!
『黒鋼竜』様もお喜びになるでしょう! ええ――――勿論ですとも」
にんまりと笑ったシズルの返答は、様々な疑問への解に等しい。
そして、こうなると――――事態がどう推移するかも。ある程度推測が付く。
「……辺境伯に協力する気はあるか?」
「そちらはNoです。私達には私達の目的が有りますから。
勿論、利害が一致する部分では手を取り合いましょう? 皆さんが有益である限り」
くすくすと嗤うシズルを一瞥し、冒険者達は息を吐く。商人、そう『商人』か。
であれば、ここまで情報を開示したことにも理由があるのだろう。それは、きっと。
「よーっしゃあ! 半裸の戦士、討ち取ったりぃ―――――!!」
酒場の外から聞こえる『白騎士』の勝ち鬨の声が、今は何処と無く虚しく響いた。
●後日談
『アーグルーン』より撤収した冒険者達は満場一致で"都市長"エリオル・オーグへの監視を決め。
その方針は、北方辺境伯執政府によって正式に受理された。
加えて『黒鋼竜』と『狸』の勢力が。
『アーグルーン』都市内の相当な深度まで喰い込んでいるという現状。
及び辺境伯領全体の食糧事情が徐々に悪化の兆しを見せていると言う新事実が発覚。
これを受け執政府は帝国南部遠征中のアーチボルト辺境伯一時帰還を前にして。
いざという時の為の緊急事対応とその準備に追われる羽目となる。
――――しかし、例えこれによって執政府の事務能力が限界を迎えたとしても。
"同時進行で何かが起きている状況下"でなかったことは幸運――――いや、僥倖ですらあった。
彼らは知らない。その目まぐるしい程突然に発生した執務すら、最悪には程遠かったこと。
そして、忙しい等と嘯いていられる余裕は、此度の冒険者達の活躍無くして。
先ず――――凡そ間違いなく生まれなかっただろう事を。
彼らは確かな成果を挙げ、本来起こる筈だった難事の一つを。確かに未然に防いだのだから。
マスターコメント
ショートEX難しい 報酬:標準8 / 8〜8人
2021年07月10日 12時09分07秒 公開
相談掲示板
さて、見知った顔ばかりですかね、宜しくお願いします。 先に明かしておきますが、僕が投票するのはAの都市長です。 何故、武器が奪われたか。 何故、この都市が注目されているか。 何故、商人同士があやしく見えるか。 この辺りを加味し、相手の狙い、動き方まで想定すると、 どうしてもAになるのですよね。 あまり皆さんに先入観を与えたくはないので、詳細は避けますが。 必要や要望があれば、明かすようにはします。 僕の動きとしては今のところ、白騎士を伴っての市長への接触、 それと難民街に赴く形、ですかね。 早速ですが、アストリッド氏宛に 【質問】 Q1.今回の武器輸送を決めたのは、辺境伯ないし王国側、ですか。 それとも、都市長側、ですか。 あるいは、これ自身も現地での調査で解明する、ということで宜しいでしょうか? Q2.この都市は、『緊急時の兵站基地』とのことですが。 辺境伯領に住む者にとって、ノストガルデンが脳だとすれば、 このアーグルーンは有事の際の心臓、という位置づけで宜しいでしょうか?
キャスターのザザ=ステルヴィナよ。引き続き宜しくね。 >投票 前回の自警団解体依頼で調査した時の感触から言うと―― 私も『A:都市長』が一番怪しいと思うのよねぇ。 事件の本丸に斬り込む前に都市長に自警団を解体されちゃった事で、 それ以上の追求(行商人達の繋がりの裏付けや、扇動者の割り出し等)が出来なくなったし。 次点で『C:警備隊長側近の行商人』かしら?
リサ・ベイカーです。よろしくお願いします。 わたしも、直感でしか無いのですが 『A:都市長』が怪しいかなと。 ただ、完全に感覚的なものなので… 調査は、その裏付けを出来たらと言う所でしょうか。 ザザさんの仰るように、Cの副官商人も気になりますが。 キーゼさんが質問して頂いて居ますので回答待ちですが、 必要あれば、Dの商人に接触して今回の武器輸送のルート含めた指示が何処からあったか聞こうかなと思ってました。
情報屋のルチルだ。よろしく。 >投票 こちらも前回の面談結果を踏まえて『A:都市長』がきな臭く思うね。 商人殺しのように今回の事件もマッチポンプを目的で起こしたものと考えるなら都市長が怪しくなる。 推測の域を出ないので合っているかわからないが、意図的に状況を作り出して餌を与えてる印象を受ける。 そして首謀者は『個』の利益ではなく『全体』の利益を得ようとしているのではないか?という疑惑が正しいなら、これが最も動機になりそうなのは都市長だと考えているよ。 できれば一人分の思考だと凝り固まりそうだからキーゼの推理を聞きたい。 次点で名前を挙げるなら『C:警備隊長側近の行商人』なのも同意だね。 『呪殺公主』による武器盗難も大方頼まれてやった事だろう。 大量の武器盗難によるメリットはメドゥの指先にないし、(帝国の奪還戦にはメドゥの指先も関わってるとはいえ)過去の記録を参照するに他所の幹部に義理立てする性格でないように見受けられる。 ならば誰かが奪った武器、もしくは武器を奪われたという事実を利用して益を得ようとしていると考えるのが自然だ。 『黒鋼竜』の関係者であれば保証金が入って得をする立場になるだろう。雇われた冒険者達の決死の抵抗で商人達は逃げ切れたようだしね。 ただ、これだと疑ってくださいと言ってるようなもの。やり手であるという情報とのズレを感じる。 >行動 アタイも都市長と会っておきたい。 後は商人に尋ねて武器の搬入経路やらそこの管理を聞き出しておこうとか、その辺りだね。 『呪殺公主』に密告できたという事は輸送ルートを知れる立場にいたという事になるだろうし。
【質問】 とまあ、今回も世話になる『白騎士』殿に質問だ。 Q3. 選択肢に挙がっている人物について、アストリッドが知ってる範囲及び感じた範囲での印象や情報を知りたい。 所謂私見というやつだ。
シューターのノックスです。よろしくお願いします。 >投票 現時点では決めていません。 まだ情報も少ないですし、疑問点も多くあるので一定の条件を付けて情報収集の結果を見てから決めようと思います。 Dを除いた三人が候補ですね。
【質問】 Q4.今回の「休暇」は何日でしょうか。 Q5.仮に現都市長がその任を解かれた場合、次の都市長の候補に弟のランボルトは入っていますか?
ナハティガル=ラーだ。今回は宜しく頼む。 前回の報告書には目を通させて貰ったが、感想としては『A:都市長』が怪しい…だな。 ただ、それだと直球過ぎるのが気になる処。 その場合、強奪した武器を横流しして武装蜂起でも企んでいるのだろうか? >調査 都市長の元に赴く参加者が多そうなので、 俺はランボルトとシズルに接触してみようかと思っている。 その他は考え中だ。
レイだ。 よろしく頼む。 怪しいのはA:都市長なのは私もそう思うんだが・・・ 俯瞰に徹している様にも思えるな 状況をつくっているだけで今回前回などは別の者が動いている様な・・・ なのでC:副官商人にコンタクトしておきたい。 投票については… …今後継続しての監視ということだし…Aに一票、かな…
アストリッド様、今回もよろしくお願いします。 Q6 そういえば、前回の自警団停止後、難民と市民との関係は変わりないですか?小競り合いとかの報告ありますか?難民が増えてるとかありますか? Q7 支援物資などの支給は問題なくされているようでしょうか。
No.12
よーし、あたしだ。良いかおめーらあのガレスとかって 黒い奴が調査なんだとか言ってたがあたしは調査じゃ役立たないぞ! 良いか、繰り返しとく!あたしは調査じゃ役立たないからなっ!! ってことで、そんじゃ質問への返答をちゃちゃっと行くとしますか。 Q1、今回の武器輸送を決めたのは、辺境伯ないし王国側、ですか。 それとも、都市長側、ですか。 この質問だと王国側……? 王国が必要物資の量を選定→余裕のある貴族が物資確保→都市長に依頼が行く →都市長が商人を選定する→選定された商人が運ぶ→王国軍が受け取る 大体この流れで、この間うちは関与してない感じね。 Q2、ノストガルデンが脳であるならアーグルーンの役割は? んー。北方を巨人と仮定するならアーグルーンは心臓ってより消化器官かな。 心臓に相当する。つまり物資流通の中心かつ刺されたら即死はあくまで王都。 勿論北壁も潰れると即死。アーグルーンが機能停止すると即効性は無いけど、 じわじわ弱ってじわじわ死ぬ。心臓が弱ったり脳が鈍ると重要性が増す。そんな感じ。 Q3、各容疑者についての私見とか? あはは、あたしに人物評を聞くとか当てになんないけど良いの?まーそーね。 A、面白味がない。胡散臭い。仕事ぶりはふつー。 B、一発殴りたい。頭悪そう。仕事ぶりはふつー。 C、面白い。胡散臭い。小難しい。仕事ぶりはまー、出来る系? D、よく知らない。小物臭い。仕事ぶりはふつー以上、出来る以下。 今気づいたけど、何か今日質問多くない……!?!?!?
No.13
よーし、負けるなあたし頑張れあたし。 続いて行くよ―、覚悟は良いかやろーども!! Q4、今回の「休暇」は何日。 ある程度融通は効くけど3日以上暇するとあたしがキレる。 今回は免罪の余地がないんで3日以上かかるならあたしに暴れる場所と理由をくれ! 楽しく戦えれば相手は問わないから!ねっ! Q5、仮に現都市長がその任を解かれた場合、次の都市長の候補は? 市民人気が高いから弟が就任する可能性は程々ある。 ただ、内政能力0っぽいからどうかな、家臣団を引き継げるかどうかが焦点かな。 仮にも末端でもいちおー貴族だしね。 Q6.検問外れてからどうなった? 難民は増えてるみたいだよ。小競り合いもまあ、人が増える分それなりに。 ただ、爆発的に増えたり過激化したり、みたいな話は聞かない。自然に揉めてる範疇、かな。 Q7.難民支援はどうなってる? こっちは都市長中心に割と積極的に動いてるみたいだね。難民から都市への評価は好感触と聞いてる。 その分市民からの都市長の見方は結構厳しいみたいだけど。 よし、以上今日はおしまいっ!また明日来るぜあでゅー!
なるほど、おおよそ予想通り、ですね 回答ありがとうございます。
アウレーリアよ。宜しく。 (白騎士様の回答を聞いて) あぁ、ならAの都市長でしょうね。 こういう状況が黒幕に都合の良いものだとして、こうなるよう状況をアレンジできるのは都市長しかいないもの。それはそうなのだけど……。 何というか、最終的な狙いの絵姿が私にはまだ見えていないわ。 「武器を奪われたという事実」というより、もう一歩踏み込んで「その事実が広く知れ渡る事」を求めているように見える。その為にわざわざ目撃者を逃がしたのでしょう? その結果、何が得られるのかしら。色々起きるうちのどれが狙いなのでしょうね。
白騎士様が大人しく良い子にしていらしたら、戦う相手も見つかるかも知れませんから。 今回も何卒よろしくお願いしますね。 【質問】 Q8. 大体で良いので、今回の襲撃現場と輸送路・アーグルーン・ノストガルデンの位置関係を教えていただけないかしら。商人が逃げ込んできたのは北門? Q9. 今回の事件、アーグルーンの市民にはどの程度伝わっているのかしら。 要実地調査ということなら、それでも結構よ。
アストリッド様、ありがとうございます。 もう一つ覚えて居たら教えて下さい。 【質問】 Q10 前回、都市長にあって居ますが、その前にアストリッド様が都市長にお会いになったのっていつ頃か覚えていらっしゃいますか?
No.19
あっはっは、やばいやばい寝てた。遅れてごめんねっ! てーことで質問へ解答のお時間だ。 え?時間帯おかしいって?こまけーこたー気にすんな!! そして頭良さげな赤頭巾はあたしを子供扱いたー良い度胸だ楽しみにしとくぅ! Q8.襲撃現場と輸送路・アーグルーン・ノストガルデンの位置関係 襲撃現場そのものはアーグルーンからしばらく行った先の荒野。出発した門は知ーらない。 そこで襲われて馬車放り出して全力で逃げを打った結果、商人だけ生き残ったっぽい。 輸送路は、恐らくだけど最短距離の荒野ルートを使おうとしてたんじゃない? アーグルーンはノストガルデン中心で考えると位置的には南西。王都中心で考えると王国北西部。 Q9.事件は市民にどの程度伝わってる? んー、生き残った商人が街の中に居る上別に語ることを禁止もしてないから。 それなりに耳聡い連中なら大抵知ってるんじゃない?それこそ商人とか古参の市民とかね。 Q10.前回、都市長に逢ったのは何時頃? あんま憶えてないけど、就任時には必ず逢ってる……ハズ。 多分5年位前じゃない?うん、これは割と自信ない。戦った相手なら忘れないんだけどさぁー…… あ。でも今日は此処までね!そんじゃまた明日―さらばだ!
>想定 そう、ですね。 現段階で言える範囲で言うとすれば、 ●これは目的なのか手段なのか ●見えない敵の狙いはどこにあるのか ●どこまで深く根が張り巡らされているのか でしょうか。 【質問】 Q11 我々が知っているのは、輸送の馬車隊が公主と思しき人物に襲われた、という長からの手紙による通達のみで、 ●武器輸送馬車強襲 の詳細については、PL情報ということでよろしいでしょうか?
白騎士様、回答ありがとうございます。 いいえ、悪く言っているわけではないのよ。無邪気で可愛らしい方ですもの(くす それに私、姿を現さない敵は嫌いなのです。あぁ、早くお仕事が回ってくると良いですね。 >キーゼ 一点、貴方の見解を聞きたいのだけど。聞き流してくれても良いわ。 今の状況は政治か、それとも既に軍事か。どっちだと思う?
アストリッド卿、回答ありがとうございます。 休暇が3日目に突入すると調査どころではなくなりそうなので、2日でケリを付けられるように努力いたしましょう。 私は商人同士の派閥争いに注視して動きたいと思います。 まずDに接触して派閥の確認。 もしDが食料主流派閥であれば、輸送依頼を勝ち取る際の武器主流派閥の動きを聞き取りたいと思います。 後は恨みを買っているかの確認と派閥間のパワーバランスの変化。 それから輸送ルートを知りうる人物についても聞きたいですね。
>アウレーリア氏 しいて言うならば、政治という枠組みの中にまだ納まっている範疇の軍事、でしょうか。 ただ、厳密に切り離すことは不可能ですし、軍事も政治も、結局手段でしかないですからね。 あえて言うならば、思想、だと思います。
【質問】 Q12. もし今回の商隊を襲撃したのが呪殺公主でなかった場合、アストリッド卿がアーグルーンに派遣される可能性はどれほどでしょうか。
>キーゼ ありがとう、つまり政治ね。その共通認識が得られれば十分よ。 少し訊き方が言葉足らずだったわ、軍事でやる政治が戦争なんて認識は百も承知よ。 ただ、範囲は確認しておきたかったの。野火は回りが早いから。
No.26
よーし頑張れ頑張れあたし。今日さえ乗り越えれば! 調査に突入しちまえばこっちのもんだ! てーわけで、今日も質問への返答ね。 ほんとな。実体さえありゃ切り払ってやんのにな。見えないってのが最悪なー Q11.武器輸送馬車強襲の詳細については知ってる? 勿論、知らない。知ってんのはその場に居た奴だけで、 この場合居て生き残ってんのは小太り商人と赤い化け物の2人だけ。 ま、つまりそーゆーことな。 Q12.商隊を襲撃したのが呪殺公主でなかったらあたしが派遣されるか。 相手による。例えば同じ様にメドゥの幹部クラスとか?それこそ噂に聞く貴族喰いとか? あのレベルまで行ってたらあたしが派遣される可能性はかなり高い。自衛能力込みで。 んで、逆にその辺の一山幾らの雑魚なら件の商人は正攻法で抜いてただろーね。 となると問題が小さくなる。調査が必要にならない。ってーとこかな。
>投票 現状だと継続的な監視が付けられる人物は『A:都市長』になりそう? >調査 …そうねぇ~。私も都市長からお話を伺った後、 警備隊長側近の行商人や輸送担当の商人の調査を考えているわん。 【質問】 白騎士様、今回も宜しくお願いしますわ。 私からも質問が一つ。 Q13. 私達冒険者にも『メドゥの指先による武器輸送馬車強襲』の調査権が与えられていると考えて構わないのかしら? 都市長や行商人達へ事情聴取を試みる事は可能?
アストリッド卿、再度の回答ありがとうございます。 ある程度の雑魚では切り抜けられるとなると呪殺公主の狙いは輸送隊を確実に潰すためか、アストリッド卿を釣り出すためとも考えられますね。 >投票 都市長を怪しんでいる人が多いという点を鑑みれば都市長が監視を付けられそうですね。 ただ調査をしていない段階で投票先を確定するのは危険なので柔軟に対処したいですね。
アストリッド氏は回答感謝を >」投票 ここについては調査結果での分岐を入れておいたほうが無難でしょうね 僕も、現段階はあくまで都市長というだけですから、条件分岐は入れます
明言は伏せるって方向なら自分の推理は特に修正せずやっていくか。 何か掴めるといいんだけどねぇ。 >投票 こちらも現状の情報と推察では都市長が最も疑わしいというだけで他を疑う証拠が出たら変更、と条件付けはやるよ。 まあ、変更になるような理由でもない限り今の所満場一致で都市長にはなるのかね。 【質問】 まだ時間的には間に合うな……というわけで最後の質問だ。 Q14. 『呪殺公主』から逃げ延びた商人は『D:輸送担当の商人』という認識で合ってるかい? また、違うかった場合だが彼女と遭遇した商人を呼び出して話を聞く事はできるだろうか。
No.31
ふっふっふ。これで最後だぞー、ほんとに良いな―? 調査についてはあたしほんとに付いてくだけだからね?暴れる以外しねーからね? そんじゃま今日の解答のお時間だ! Q13.『メドゥの指先による武器輸送馬車強襲』の調査権が与えられている? 完璧正確に言うなら騎士団による「武器輸送馬車が強襲され強奪された一件」 に対する調査の業務協力者としての権限。が、与えられるって認識しといて。 つまり、仮に騎士団代表のあたしが物理的に居なくなると連動して権利を喪失する。 まあ、あたしが無抵抗で消される様なケースそう無いから心配いらないけどね。 てことで以上!あたしの仕事はここまでだ!皆の熱い調査待ってるぜ!
>白騎士さん ご回答に感謝するわん♪ メドゥの指先関与に関しては(PC情報的に)可能性の域を出ないって事かしらね。