【学乱】風見鶏の生き方

京乃ゆらさ

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シナリオID:911

オープニング

 パンクリアース学園、揺らぐ。
 騒ぎ立てるのが大好きな煽動家であればこう形容しそうなほど、今日の学園はどこか落ち着かない空気に満ちていた。刃傷沙汰も間近というほどではなさそうだが、想定していたよりは酷い。
 考えるまでもなく先日の新学園長就任とそれに伴う所信表明のせいだ。派閥抗争結構。学園改造大いに結構。ただしやるなら学園の長期休暇中だけで、とイエンゼン・メルシャートは思う。
「やはり諸君を雇って正解であった」
 イエンゼンはぽつりと護衛に言う。
 一方で言われた護衛――冒険者たちは、お使い程度で済むはずだった依頼の雲行きがおかしくなってきていることに、僅かに顔をしかめていた……。

●メルシャート子爵は娘を思う
(学園が、荒れる?)
 イエンゼン・メルシャートは同僚が話していた噂話に聞き耳を立て、そこでようやくパンクリアース学園に新学園長が就任したことを知った。
 仕事場は王都のお役所。内務、特に土木に関するあれこれを行う部署で小間使いのように便利に使われる下っ端で、それ故にイエンゼンにはお上(国)の一手を事前に知らされることもなかった。
 メルシャート子爵家が王党派でも貴族派でもなく中立――悪く言えば風見鶏であったことも影響しているだろう。
 そしてイエンゼンは、雄弁な方ではなかったが、娘の通っている学園に無関心でいられるほど淡泊なわけでもなかった。
「……その話、詳しく教えてほしい」
 かくしてイエンゼンは自ら学園に足を運ぶことを決めた。
 目的は噂に疎いイエンゼンすら切れ者との評判を耳にしたことのある、ジルワード・ファルゲン校長との面会。より事態が悪化した時に備え、いざという時に娘のウィストラータを保護してもらえないかとお願いするためだ。

 学園に行くとなるとそれなりの準備が必要になる。
 面会の打診や学園への先触れ、付け届けの用意、各所との調整など。派閥的には中立であるイエンゼンは特に周囲との調整に細心の注意を払った。
 あの学園で校長職に就いているとなるとおそらく貴族派であろうファルゲン氏。そんな者に直接会いに行くのだから貴族派に転向したと思われても仕方ない。だがお役所で働いている以上、王党派寄りと見られていた方が仕事をしやすい。単に娘の話をしに行くだけだと説明するため、同僚やら何やらとひたすら話して回るのは、口下手なイエンゼンには苦痛すぎた。
 が、その甲斐あってどうにか平穏無事に面会できる算段がつき、いざ学園へと赴くことになった――のだが、そこに至ってイエンゼンは念には念を入れることにした。
 冒険者(第三者)に同行してもらい、派閥争いに加担するわけではない旨を証言できる者を用意しよう、と。ついでに荒れそうだという学園での護衛役にもなる。
(私のような木っ端子爵ごときがただ学園に行くのに護衛とは。嘆かわしいことだ)
 激動の時代を迎えるかもしれない学園と、現在そこに通う娘を思い、イエンゼンは眉根を寄せた。

●メルシャート子爵の見た学園
「ファルゲン校長との面会の予約を入れていたイエンゼン・メルシャートだ」
「は、はっ! き、聞き及んでおります……」
 冒険者を引き連れ学園に赴いたイエンゼンが学園の守衛に言えば、守衛は震える声で通行の許可を出した。
 貴族とのやり取りに慣れていないのかとも思うが、すぐに自らの考えを否定した。学園の守衛が慣れていないはずがない。貴族と自由な会話ができないのならまだ分かるが、事務的なやり取りは日常業務の一環のはず。だのにそれすら緊張しているとなると、
「それほど状況は緊迫しているのか……?」
「張り詰めた空気、と言うほどではありませんが?」
 冒険者の1人が言う。イエンゼンは門から進みながら学園内を見回し、首肯した。
「だが落ち着いてはいないようだ……」
 言葉少なに冒険者と意見を交わし、学内を歩く。
 馬車で学園に来てそのまま来賓用の入口から直で校長のところへ行くこともできたが、イエンゼンは徒歩での来訪にしていた。懐かしの学園を少し見て回りたかったという、郷愁にも似た選択であった――のだが。
 見て回るうちにイエンゼンはそれを後悔するようになった。
(どこもかしこも浮ついた空気ばかり。昔はもう少し落ち着いていたと感じるのは私が過去を美化しているのか?)
 こんな学園は見たくなかった。
 そう思うのは、イエンゼンが下級とはいえ一応貴族として学園生活を送れていたからかもしれない。

 学生寮、中庭を巡って校舎に入り、校長室を訪問する。
 面会は1時間程度で終わり、娘の安全も確保できた。後ろ盾というわけではなく、あくまで命の危険が迫れば保護するといった程度の緊急避難の色が強いが、それで充分であった。
 大事な娘ではあるが、甘やかすわけにはいかない。むしろ最後の安全を確保できたことで、この騒動は娘にとって良い経験になるとまで思い始めた。
「冒険者諸君にも手間を取らせた。これは私にとって大きな風避けになるだろう」
 面会の場で冒険者たち(第三者)にも「この面会が派閥云々の話ではない」ことを保証する念書に一筆入れてもらった。どこまで効力があるかは不明だが、何もないよりは遥かにいい。
 護衛にもなってくれた冒険者たちに一礼し、イエンゼンは帰路につく。
 ――その、途上。
 最後に庭園を見て帰ろうとしたイエンゼンを、冒険者の1人が制止した。
「妙な気配を感じる……」
「……襲撃、なのか?」
 腹に力を込めて訊くと、冒険者は首を横に振る。
「そういった直接的な危険ではない、と思う、が」
 違和感がある、と冒険者は周囲を見渡す。
 庭園を見るのは中止し、イエンゼンは護衛に言われるまま慎重に門へ向かう。
 ふと気付けば遠く近く聞こえる学園生のざわめきが少し小さくなっているような気がした。落ち着きを取り戻した、わけではなかろう。授業中か、あるいは別の理由か。
 冒険者の鋭い感覚のおかげか、無事に門まで辿り着いたイエンゼンは、学外に出る――寸前、冒険者たちに頭を下げた。
「悪いが、追加で依頼をしたい。ギルドにはこれから事後的に報告する」
「……何だ?」
 冒険者が警戒したように問う。
 全く嗅覚の鋭い者たちだ。イエンゼンは内心でこんな者らが在野にいることに戦慄を覚える。
「諸君が感じた違和感とやらを排除してきてほしい。ただし犯人を見つけた場合は泳がせてくれ。こちらで裏を探りたい」
「何故、あなたがそれを依頼する?」
「娘が通う学園で、何かがあると知った。対策して当然だ」
「それだけではない」
「……王党派への点数稼ぎに使いたい。騒ぎを未然に防いだ、と」
「ハッ、充分派閥争いに加担してんじゃねえか」
 吐き捨てるように冒険者が返す。
 イエンゼンは乏しい表情のまま冒険者をじっと見つめ、言った。
「いいや、これはただの保身だ。貴族派に近付いたら王党派にも手土産を渡す。これが私のつまらない生き方なのだ」

解説

▼目的 パンクリアース学園を探索し、違和感を解決する。 何かをしている犯人を見つける。 ▼状況 時刻は昼休みを過ぎた頃、天候は晴れ。 PCは中立派貴族イエンゼン・メルシャートに依頼され、護衛として学園に入り、その流れで学園内にて気付いた違和感を解決することになる。 依頼を2つこなすようなものであるため、報酬は多めとなっている。 学園の施設については、 ワールドガイド>都市や地域について>リーンエス王国>パンクリアース学園施設案内 を参照。今回は郊外施設については行動範囲に含まない。 「違和感」については、人に危害を加えるようなものではないだろうと思われるが、危険はなくとも驚いて尻もちをついて怪我をする可能性もあれば、同じ仕掛けでより被害を大きくできる危険を孕むものがある可能性もある。 学園で騒ぎを起こすこと自体が目的なのか、目標の人物や場所があるのかは不明。 ▼探索(PL情報) 「講堂」や「動物小屋」などの場所を探索し、一般判定に成功すれば1ヶ所につき探索点を1人1点獲得できる(訓練場等の複数ある施設は第一、第二のように細かく指定しなくてよい)。 探索できる場所は1人2ヶ所までで、別PCが同じ場所から点を得ることもできる(Aさんが探索点を得た所をBさんが探索し直しても点を得られる可能性がある)。 複数人で連携して同時に同じ場所を探索した場合、多数の目で多角的に調べたとしてその時その場の探索点が1.3倍になる。 全体で探索点を8.0点獲得できれば犯人が焦って動き出す。 そのためしっかりと騒ぎの芽を摘み取ることが依頼成功の早道になるだろう。 ▼イエンゼン・メルシャート メルシャート子爵本人。娘のウィストラータが学園に通っている。 子爵領を代官に任せ、自分はお国で内務のお仕事(下っ端)。派閥は中立。 口が回る方ではないが、実直な仕事と態度でどうにか貴族社会をこなしている。目立たないおかげとも言える。 ▼その他 依頼成功度は犯人を発見できたかどうか、及び探索獲得点の多寡による。 依頼はあくまで騒ぎの芽の排除と犯人の発見であるため、見つけた犯人を尾行する等はしなくてよい(リプレイの字数的に……)。 探索難易度はおそらく標準程度であるため、各PCらしい探索RPも追い求めてもらえるとMSが喜ぶ。

マスターより

どうもです。京乃です。 簡単に言うと、何か変なことしてる人がいるかもしれないから探索して騒ぎの芽を摘もうという依頼です。依頼背景には色々ありますが、やることは学園探検ですね。 アポイントがないので重要人物には会えません。 貴族の多い学びの園を散策しつつ、何事か色々考えたりしてみるのがよいやもです。 ちなみにイエンゼンは無事おうちに帰りましたので、護衛は不要です。 風見鶏、いいですよね。いつ切り捨てられるか分からなくてドキドキするのがいいです。 というわけで【学乱】、華やかなりし学園で、地道なお仕事をするのがこちらになります。 それではよろしくお願いします。

リプレイ

 学園正門を抜け、徒歩で帰る依頼人(メルシャート子爵)の後ろ姿は疲弊し哀愁が漂っている。子爵を見送り、ナタリア・フィッツジェラルドは口元に手をやった。
(あれが知り合い(ウィストラータ)の父か。つまらない生き方などと卑下していたが、それも娘さんの為なのか?)
「さて。娘思いなのか何なのか、嵐が吹くであろう学園で騒ぎの芽を摘み取る大役を仰せつかった訳だが」
「ご息女想いのお父上でございましたね。我が家も代々中立派でございますから、派閥間での調整の難しさはよく理解できます」
 娘の安全の為にその困難をやり切るのだから溺愛と言っていいのでは。
 肩を竦めるナタリアに対し、レティシア・レインフィールは薄く微笑む。
「おかげでこっちの仕事も増えたけどな」
 呵々と笑うナハシュ。これがタダ働きなら文句を畳み掛けるところだが、真っ当な依頼なら話は別だ。
 早くも気分を切り替えるナハシュに、諦めたような苦笑で返すのがアスティン・ヴェルラインである。
「まぁ……物騒な事が起きるかもしれないのを放置するのも寝覚め悪いしね……」
 仕事終りに追加が来た時の落胆。悲しみに包まれたアスティンだが、深呼吸1つで持ち直し、探索の進め方を纏めていく。
 違和感を覚えた以上、単独行動は避けたい。2人1組となる事を決め、6人は素早く打ち合せを終らせた。アスティンが肩に乗せた大鼬(ディディ)を紹介する。
「他班への連絡にも使うかもしれないから、覚えておいてほしい」
「解った、です」
 蒋・璃龍が大鼬に指を近付けつつ、周囲を見回す。
「それにしても、落ち着かない雰囲気、です。違和感が何か、判ればよい、ですが……」
 正門傍で話していたからか、学園に来た時に応対した守衛が胡乱な眼差しを向けてくる。が、璃龍が言うのはそれではなかろう。
 学園全体に漂う空気が、人の少ない現在の正門前ですら感じられる。それは6人に騒動の激化を予感させるに充分だった。
「かぜ、すき。でも、わるいかぜ、だめ」
 白銀の尾をへたりと下げ、ユゥラ=フォンが天を仰ぐ。
 ここはなんとなく空が狭く感じる。どうすれば広くなるのかな、と首を傾げるも確かな答えはない。ただ、安心を届けたいと思う。
 だがそんなユゥラの思いと裏腹に、わるいかぜは今にも学園に吹き荒れんとしていた……。

●探索1
 大食堂に来たアスティンは1人で生徒達の間を縫って歩きながら見回っていた。
 午後の授業中の筈だが生徒はそれなりにいる。単位を得るのに出席が必須の授業ばかりでない為それ自体はおかしくないが、貴族らしき者が多いのは少々やりづらい。
(ざっとあり得そうなのは、平民を疑われやすくする嫌がらせ? 物を崩れやすく積むとか、虫や蛇を仕掛けるとか?)
 大食堂で黒光りする虫が発見されようものなら阿鼻叫喚の混沌が生まれかねないし、狭い通路に物を積み上げておけばいずれ誰かがぶつかるだろう。それで文句を付ければ簡単に諍いの種を作れる。
 推測しつつもアスティンは人の会話に耳を傾けている。
 多く挙がる話題はやはり新学園長就任に伴うあれこれ。休憩時間に明るい話題が少ないのは他人事ながら不憫にも思える。と生徒の心を慮った直後、鋭い聴覚が勝手口の開閉音を捉えた。
「……ディディ、ここは任せるよ。物の隙間を中心に見てきて」
 念の為に自分は厨房を見る。アスティンは歩きながら呟き、厨房へ向かった。
 一方気配を断ち個室への通路に潜入していたユゥラは、人の動きを気にしながら個室を調べていた。
(わるい、たくらむ、は、個室、かくれるする、もある?)
 先入観を元にした調査だったが、今のところ怪しい残留思念はない。いや残っている可能性もあるが読み取るのが困難すぎた。何せ不特定多数が主に食事目的で頻繁に使う個室。読めるのは美味しいという感情(雑音)ばかり。
 ユゥラはくらくらしながら通路に退避した。
「むり。あと、おなか、すいた……」
 くぅくぅ鳴り始めたお腹を押えた時、背後から声をかけられた。
「見つけた。下働きの1人。思ったより悪辣だよ。毒殺まではしないだろうけど、やろうと思えば狙える」
 勝手口を見てきたアスティンが、顔を顰めて吐き捨てた。

「一般倉庫の備品を点検してもらいたい」
 ナハシュとナタリアは何人かの教師にそれを頼み、自身は大図書館に向かった。
 資料のある施設における嫌がらせは質(タチ)が悪い。授業に使う資料を隠すだけで他人の足を引っ張れるからだ。そして後で教室のゴミ箱にでも本を捨てておけば火種が完成する。無論上手くいく事は少なかろうが、楽に実行できるだけに数を打たれると面倒だった。
「ナハシュ、頼む」
「了解。さて罠は、と」
 大図書館に入った辺りで澱を奔らせ(捜波と探波で)周辺を把握するナハシュ。肌が粟立つような感覚は、ない。
 目当ての本を探すフリをして1階を回ってみるも、探知に掛かる物は掴めない。判りやすく本に毒を付着させるような短慮を起していないのは僥倖だが、探る側としては難易度が上がったとも言える。
 ナタリアが適当に本棚の残留思念を読む間に、ナハシュは司書に話しかけてみた。
「少し訊きてえんだが、最近はやっぱり落ち着かねえか? いややり過ぎねえように後片付けしろって依頼されてな、苦労する身にもなれってんだよな」
「館内では概ね大人しいですが、耳には入ってきますよ」
 苦笑を浮かべる司書。その表情に違和感はない、が、後処理をすると告げた自分に何の感情も抱いてなさそうという事自体が、彼の立場を物語っている。
 貴族派でなく、連中の言動で迷惑を被った事があり、連中の浅慮を歓迎している。当たらずとも遠くはないだろう推測を立て、ナハシュは軽く礼を言う。そうして去る、間際。
「ああ、不審な奴とか見かけたら教えてくれ。特に庭園辺り人目がねえから狙い目だろ?」
「解りま……」
「いや隠れやすいってぇ意味でここも同じか。気を付けるんだな」
「肝に銘じます」
 ナハシュは牽制を入れ、ナタリアの許へ向かう。
 貴族派ではないだろうあの司書も今までの報復を企んでもおかしくない。そんな推察と想像に基づいた牽制は、
「作業用のワゴンに悪意を感じた。歓喜や達成感がなかった点からおそらくまだ実行してないだろう」
 ナタリアが読んだ思念により、正しい選択だった確証を得た。
「ハ、なんでぇ、十分きな臭い場所じゃねえか」
 ナハシュが笑えば、ナタリアは「学園とはそんなものだ」と極論を口にした。

 薔薇の庭園外周部で庭師にレティシアが挨拶する傍ら、璃龍は嗅覚を頼りに探索していた。
 外周から目と鼻で確認していく。花畑や花壇の多い外周部はまだ判りやすいが、中心部は背の高い灌木やら何やらで迷路状になり面倒この上ない。故に嗅覚を重視した訳だが、下手すれば花々に酔いそうだった。
「逆に、これが、嫌がらせかも、です……」
 香りの良い花を大量に植える。斬新な罠である。
 庭師に筋を通したレティシアが流れるような挙措でやって来る。
「許可を頂けましたので、少々踏み入っても問題ございません」
 こく、と璃龍が頷き探索再開。
 2人で外周部を回り終え、いよいよ厄介な迷路部に入った――直後。
「待つ、です……」
 匂いに違和感。土の匂いが強くなった。庭園である以上は土もあって当然だが――新鮮な土?
「土……」
「どこかで掘り返した匂いでしょうか?」
 首を捻る璃龍と、屈んで灌木の奥を覗くレティシア。何も見えなかったか、レティシアが立った瞬間、足下を何かが過った。細長い影。咄嗟にレティシアが後退る。同時に飛び出した璃龍が弧を描く振り下しを影に打ち込んだ。
 絹を裂くような擦過音。見れば影――蛇が地で身を捩らせ力尽きている。
「違和感の正体は、多分、これ、です」
「蛇、ですか」
 肩透かし感はあるが、貴族への物理的嫌がらせには定番の仕掛けでもある。驚いて負傷する可能性があるし、それに、
「言いがかり、付けられる、です」
 庭園とは花と雰囲気を楽しむものだ。それを台無しにすればどうなるか。巻き込まれた当人が騒ぐ場合もあれば、第三者が煽る事も可能。美味しい罠ではある。難点は蛇を操れない事か。
 レティシアが璃龍の推論に頷き、加える。
「蛇を調達した者はつまり他の草花も調達できます。……本来の庭園にはない、危険な草花も」
 いずれ庭師に見つかるにしても発見までに多少の時間がある。その時間差が致命的な被害を生まないと誰が言えよう。
「全部探すしか、ない、です……」
「頑張りましょうね」
 璃龍とレティシアはその後4匹の蛇を見つける。危険な草花は見かけなかったが、庭師に伝えたのはきっと騒動の芽を摘む事に繋がる筈だ。

●探索2
 ナタリアが専科棟に入った時、内部は静まり返っていた。
 授業中だからか、他にも理由があるのか。確かな事は、静かだからとて平穏という訳ではないという事。むしろ教師の棟であるだけに目に見えぬ争いは生徒以上かもしれない。
「研究室への立ち入りは拒絶されそうだが、回ってみるしかないか」
「職員室とかいう所は行きたくねえなぁ。なんとなくだけどよ」
「さぞ芳しい香りが蔓延しているだろう」
 ナタリアは時折残留思念を読みながら研究室を訪ねていくが、手掛かりは出ない。辟易する程の悪意や嫉妬は感じたが、それは人間社会にとって普通の事。具体的な悪巧みを掴みたい。
 研究室の方も不在と拒絶ばかり。流石に突入する訳にいかず、探索は進展しない――が。
「教師以外の職員にも気を付けた方がいいかもしれねえな、あんたら」
 応対に出た男にナハシュが言えば、男は言葉を荒げて訊き返す。
「何が言いたい、角付き」
「いんや? どいつもこいつも楽しそうだなって。貴族派も愉快に踊ってるが、王党派も我が世の春なんてぇ顔してる奴がいてな」
 あんたがどっちか知らねえけど、とナハシュはじっと男(教師)の目を見る。たじろいだ男にナハシュは笑いかけた。
「学園で行きすぎた揉め事はあんたらも勘弁だろ? 俺も仕事は少ねえ方がいい」
 言うなり踵を返し歩いていく。ナタリアは上辺ばかりの謝罪をして相方を追い、苦笑して声をかけた。
「あれではもし彼が無実だったら脅され損だぞ」
「ま、騒動の芽を摘んだって事で!」
 邪気があるのか無いのか、爽やかに宣(のたま)うナハシュ。
 ナタリアは肩を竦め、幾つかの扉に残された思念を探っていく。偶然新鮮な思念から新学園長に心酔した教師が「戦ってやる」と決意するのを感じ取れたが、その者や学園長の人間性は読めなかった。
(伏魔殿とまでは言わないが……ここは熱が強すぎる)
 改革の狂気に中てられた者まで動き出せば諍いは間違いなく過熱する。ナタリアは知り合い(依頼人の娘)の安否を憂い、溜息を零した。

「じっけん、じゅぎょういがい、つかう、少ない、聞く。なら、今、いる?」
 特別棟を1階から順に回っていくユゥラとアスティンは、ある実験室に人の気配を感じて足を止めた。探知では数は2。アスティンの耳に響く声は周囲を警戒するような雰囲気。
「ディディ、フォン、周り頼むよ」
「ん」
 アスティンがそっと部屋に近付く一方、大鼬とユゥラは逆に周辺を注視する。そうして慎重に扉に張り付いたアスティンが中を窺うと、果たしてそれは密会であった。
「……」
「何か、あった?」
「……まぁ、密会だったよ」
 男と女のね。
 嘆息してアスティンが扉から離れると、ユゥラは首を傾げつつ続く。と、階段に足をかけた時、何事か呟きながら駆け下りていく男子生徒とすれ違った。
 ユゥラが振り返りその背を見る。アスティンは足を止める事なく、ユゥラに言った。
「あの生徒、何かしたみたいだね。僕は悪くないとか呟いてたよ」
「しねん、見てみる、する」
 男子が通って1分と経っていない今なら新鮮な記憶が読み取れるだろう。丁寧にユゥラが残留思念を読み、今度はアスティンと大鼬が周辺警戒する。
 思念を辿って着いた実験室で、2人は様々な実験器具が床にばら撒かれているのを発見した。アスティンが眉を顰め、
「あの生徒が誰かに命じられたのは間違いない。大食堂とこれ、仮に同一人物が糸を引いているとすれば、学園で騒ぎを起す事自体が目的かな?」
 新学園長に管理能力が無いと難癖をつける計画かもしれない。アスティンが推測しながら器具を拾い、破損した物を選別していたその時、不意にユゥラが窓から身を乗り出した。
「っ、あの人、すこし、うごく、へん。どうおもう、する?」
 窓から見えた人影、それは――。

 璃龍が訓練場を駆け回って不審な臭いがないかを確認する傍ら、レティシアは利用者に不審物がないか尋ねていく。
 特に第二訓練場は街を模した空間である為、初見では何が怪しいか判断しづらい。そこで普段の施設を知る者の判断を活用しようとしたのだが、それは探索面で成功で、己(レティシア・レインフィール)にとって失敗だった。
 尋ねた生徒は誰もが、この難しい時世にも拘(かかわ)らず友誼を信じ鍛錬していた。この日この時の偶然だとは思う。だが家の思惑を超えて生きる彼らの姿はレティシアにはひどく眩しい。
 脳裏に依頼人(メルシャート子爵)の姿が浮かび、瞬後、己の父へと姿を変えた。
『中立派は風見鶏。そうではない、我が家は天秤なのだ……』
 かつてそう告げてくれた時の父はどんな表情をしていた?
 レティシアは眉根を寄せ探索を続けるが、父の言葉は頭を離れてくれない。――かつての、懐かしい、声だ。
(もし私が今、生徒として通っていたのなら、お父様は……)
 考えてはいけない。微笑(淑女の仮面)が剥がれそうになり、レティシアは一層探索に集中する(逃げる)事にした。
 が、不審物は見当たらない。合流した璃龍が訓練施設なら訓練武器に細工するかもと提案したその時、大鼬(ディディ)が駆けてくるのが見えた。

●犯人
『クソ、どいつもこいつも日和りやがって、冒険者どものせいか』
 大鼬(ディディ)に従い集合した6人。学園各所を巡る不審者を遠巻きに監視しながら、アスティンは聴き取った独り言を口にする。ナハシュが口端を上げ、
「今回見つけた芽と別口だったとしても記憶した方がよさそうだ」
 不審者は門で応対に出た守衛の男だった。年は40代か。由緒ある学園の守衛にしては言動が荒い。先の貴族対応を鑑みても資質か性格に難があるのは間違いなかろう。
 璃龍が匂いを覚え、レティシアが男の容姿をざっと描く。ナハシュは挙動から元騎士かと推測したが、特徴的な刺青(タトゥー)や装飾は見当たらなかった。
「へいみん、きぞく、自分、よくわかる、しない。でも、どっちもあんしん、だいじ、は、分かる、する。なのに」
 守衛の立場にありながら安心を乱す男にユゥラが冷めた眼差しを向けるも、男は気付かず去っていく。
 アスティンが正門の調査を提案した。
「あれの勤務場所だけに念入りにね……」
「守衛ならば名と出自を調べられる筈だ。これで依頼は果たしたと言ってよかろう」
 ナタリアが纏め、依頼人(風見鶏)を思い浮かべた。

 あれを泳がせた結果、何が釣れるのか。
 幾つかの芽は潰せども学園を巡る騒動は収まらず。
 風見鶏の向く先は、未だ定まっていない。

<了>

マスターコメント

皆さま、こんばんは。京乃です。 この度はご参加いただき、ありがとうございました。 今回はこのように半分続くような形になりました。 幾つもの騒動の芽を摘み取ることに成功しましたので、学園の治安維持にはかなり貢献できていると思います。 ちなみに獲得探索点は10.4点でした。まさか各自探索向けスキルを集計して分担までするとは……! この分担力(ぢから)と誰1人被ることのない様々な視点からの探索、大変素晴らしかったです。6人が6人ともいくらでも描くことができるくらいに個性的でした。 最後に無理矢理犯人発見パートを入れましたが、やっぱり字数と戦うことになりましたね……。 さて、今回は騒動の種を孕みつつも平穏な日常でしたが、次は派手になるのではないかなと思っています。 予定では、犯人を泳がせた成果を刈り取る系シナリオになる……かも? そしてパンクリアース学園と王国を巡る騒乱は今後さらに規模を拡大していく……はず!? それでは、またのご参加をお待ちしております。
ショートシナリオ

ショートシナリオ普通 報酬:多い6 / 4〜6人

2021年05月28日 16時12分26秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. ナタリア・フィッツジェラルド

    ヒーラーのナタリア・フィッツジェラルドだ。 報告官の依頼で幾度か関わった、ウィストラータの親族からの依頼と聞いて参じた。 要するに、今回の依頼は探索や調査で役立ちそうなスキルを総動員して学園中を探索しろ、という事なんだろう? その手のスキルでこちらが持っているのは看破、資料検索、天眼、残留思念反応だ。 他に持っている者が誰も居なければ、私が残留思念反応を担おう。

  2. 蒋・璃龍

    ウォーリアの蒋・璃龍、です。よろしくお願いする、ます 学園内調査なので、調査で使いそうなスキルは準備しておいたほうが良さそう、です。ワタシが持っているスキルで効果がありそうなものは看破と、一応、幸運の星もちょっとだけ便利かもしれない、です 一人2箇所、6人なので最大12点、ただ、2人同時に調べると1.3倍になるので、持っていないスキルの組み合わせができるように二人組みになって、3グループで調査すると早いかもしれない、です

  3. ユゥラ=フォン

    え、と。シーフ、ユゥラ。よろしく、する。 がくえん……はじめて、する。ちょうさ、は、する、したことある。 ちょうさ、使える、しそう、スキル……『看破』『洞察』『超聴覚』は、もつ、するよ。 一般、いがい、使う、しない、なら、それくらい。 持つ、しない、スキルどうし、いい、思う。

  4. レティシア・R・クラティアス

    ごきげんよう。レティシア・レインフィールと申します。 ヒーラーとして、お役に立てる事が出来ましたら幸いでございます。 皆様、よろしくお願い致します。 >有効所持スキル 私ですと【超聴覚】【超視覚】【残留思念感応】【天眼】になります。 ある程度なら新たに習得する事(orbの物であれば)も可能でございますね。

  5. ナハシュ

    シーフのナハシュだ。よろしく。 ざっとみたけど施設の数結構あんな‥3グループで調査するのは良いと思う。全体で8点集めりゃいいんだもんな。 ただ気にしすぎかもしれねえんだが、点を得られる可能性があるという書き方が少し気にかかるな。2人組の場合美味く別方向から調べねえと、1ヵ所につき1点になるとかは‥ねえかな。心配し過ぎかね。 そうでなけりゃ全然余裕で8点超えるだろうから2回とも3組体制で良いと思うし、心配するなら1回目を一人ずつ、2回目を3組体制にするのもありなんじゃねえかなとも思う。 >所持スキル 【捜波2】【探波】【天眼】【看破】【透視】【暗視】【スカウトの心得(屋内のみ)】 有用かもしれねえってところで【罠解除】【魔術知識】【洞察】 この辺りを持っている。捜波2と探波は特性スキルだからそのまま持って行くつもりでいるぜ。 この二つの手が足りてんなら、捜査手段としてのハイディングや壁登りも候補には入れるな。

  6. アスティン・ヴェルライン

    シューターのアスティン。よろしく。 んー。8点で犯人が焦って動き出す。ってあるから 一般技能以外で捜波とか持ってた方が、 動き出した犯人の発見とかはうまくいきそうだよね。 犯人を見つける動きについても少しプレイングで触れてた方がよさそうかな。 備考とかはしなくていい、とはあるから見つけることにだけ注力すればいいと思うけど。 <所持スキル 超聴覚、看破、天眼、洞察、捜波、ペットの壁歩き ぐらいかな…。ホークアイは野外だから、外の訓練場とかならいけるのかな? 積むだけ積んでおこうかとは思う。 微妙に応用できそうなのは戦術眼、かな? この場所で何か事を起こすならどんなことが有効か?みたいな思考方法的に。

  7. アスティン・ヴェルライン

    あ、あと罠解除と暗視、幸運の星は俺も持ってた。 汎用技能だけちょっとまとめてみた。間違ってたらごめん。 ざっとみんなの申告を見てみると、 看破は大半の人が持ってるね。 看破は隠されてるものを見つけるという意味では鉄板だし、 看破以外の汎用が多い人は看破以外を持ち込むようにして 看破もちとペアになるのがよさそうかな…? 看破 ナタリア・璃龍・ユゥラ・ナハシュ・アスティン 超聴覚 ユゥラ・レティシア・アスティン 超視覚 レティシア 暗視 ナハシュ・アスティン 透視 ナハシュ 天眼 ナタリア・レティシア・ナハシュ・アスティン 残留思念 ナタリア・レティシア 洞察 ユゥラ・ナハシュ・アスティン 透視 ナハシュ 魔術知識 ナハシュ 資料検索 ナタリア 幸運の星 璃龍・アスティン

  8. 蒋・璃龍

    む、技能、一応追加で持っているのを見つけたので、追記しておく、ます。 超嗅覚だけ、ワタシだけなら、これと看破を持ち込むつもり、です 看破 ナタリア・璃龍・ユゥラ・ナハシュ・アスティン 超聴覚 ユゥラ・レティシア・アスティン・璃龍 超視覚 レティシア・璃龍 超嗅覚 璃龍 暗視 ナハシュ・アスティン・璃龍 透視 ナハシュ 天眼 ナタリア・レティシア・ナハシュ・アスティン 残留思念 ナタリア・レティシア 洞察 ユゥラ・ナハシュ・アスティン 透視 ナハシュ 魔術知識 ナハシュ 資料検索 ナタリア 幸運の星 璃龍・アスティン

  9. レティシア・R・クラティアス

    アスティン様は纏めを、璃龍様は追記をありがとう存じます。 >スキル分担 確かにアスティン様が仰る通り、そのように分担なさるとよろしいですね。 私は他の方もお持ちの物ばかりですので、調整役としてお考え頂ければと存じます。 >調査方法 ナハシュ様のご懸念は尤もでございますね。 そうなりますと調査場所の分担後 ペアを組まれた者同士で調査方法のすり合わせも必要でございましょう。 >犯人対応 基本的には、発見するだけで捕縛は行わないのですよね。 敢えて行うのであれば、特徴などを記憶しておく事でございましょうか?

  10. ナタリア・フィッツジェラルド

    私からもスキルの纏めに感謝する。 ただ、洞察と魔術知識は私も持っているから、下記のスキル欄は勝手ながら訂正させていただく……字数制限で、反映は次回の発言になるが。 それにしても私が考えても居なかったスキルが意外と出るものだな……こういう時には、シーフの特性は頼りになると実感する。 これだから他者の視点、考えは面白い。 >調査 それに込み入った話になるが、依頼はあくまで騒ぎの芽の排除と犯人の発見である為、見つけた犯人を尾行する等はしなくてよい。 探索難易度はおそらく標準程度である為、各PCらしい探索RPも追い求めてもらえると報告官が喜ぶ……だそうな。 気負い過ぎも弛み過ぎも感心出来ないが、いつものように各々の最善を尽くせば、相応の結果……なんなら望みだって得られよう。 >スキル分担 とりあえず、探究心的な意味で我ながら最も興味深いとされる行動は残留思念反応はほぼ確定として、相方によって変えたりとかするなら資料検索や看破、洞察、魔術知識くらいか。 レインフィールが仮に相方と仮定するなら、逆に残留思念反応は外しておこう。 資料検索とかなら、何やら極秘の悪巧みの計画書とやらが出土するんじゃないか?ってね。

  11. ナタリア・フィッツジェラルド

    シーフの特性スキルも記載しておいたが…… 勝手ながら、探波を現段階で装備しているという理由でフォンも入れておいた。 看破      ナタリア・璃龍・ユゥラ・ナハシュ・アスティン 超聴覚     ユゥラ・レティシア・アスティン・璃龍 超視覚     レティシア・璃龍 超嗅覚     璃龍 暗視      ナハシュ・アスティン・璃龍 透視      ナハシュ 天眼      ナタリア・レティシア・ナハシュ・アスティン 残留思念反応  ナタリア・レティシア 洞察      ユゥラ・ナハシュ・アスティン・ナタリア 透視      ナハシュ 魔術知識    ナハシュ・ナタリア 資料検索    ナタリア 幸運の星    璃龍・アスティン 捜波2     ナハシュ 探波      ナハシュ・ユゥラ スカウトの心得 ナハシュ 壁歩き     アスティンのペット

  12. ナハシュ

    スキル纏めがすげえな!!見やすくて助かる。ありがとよ。 犯人も今回は泳がせればいいって話だしな、程よく冒険と探索が出来りゃあ文句はねえ。 そろそろペアや探索場所を決めて行かねえととも思うんだが、看破餅で程よくばらけつつだったっけか? 俺個人としては誰とでもどこでもいいんだが、屋内の補正を積める(スカウトの心得)可能性が高いと思うんだよな。だから念のためということで、2回とも室内で動ければと思ってるぜ。

  13. 蒋・璃龍

    確かにそろそろ、班分けしたほうが良さそう、です ワタシは、持っていくスキルを超嗅覚、看破、幸運の星のうち2つにして、同じ組になった人がもっていくスキルに合わせて調節するつもり、です >捜索場所 一つは、オープニングで明確に違和感があると出ていた庭園(バラの庭園)を見に行くつもり、です もう一箇所をどこにするかは、もうちょっと考え中にしておく、ます でも、最初、移動経路で通った学生寮、中庭、校舎(校長室がある棟、特別棟?)は違和感を明確に感じていなかったので、調査の対象としては優先度は低い気がする、ます

  14. レティシア・R・クラティアス

    ナタリア様、再度のスキル纏めをありがとう存じます。 >班分け 私も庭園は気掛かりでしたので璃龍様がよろしければ ご一緒させて頂いてもよろしいでしょうか? もしご一緒させて頂けるのでしたら私のスキルは 【残留思念反応】と【超視覚】を想定しておりますが調整は可能でございます。 >捜索場所 確かに璃龍様の仰る通り、それらの優先度は他よりも低くなるかと存じます。 ただ改めて捜索なされば何かしら発見がある可能性もございますし 最終的には各ペアの閃きと好みに任せる形になりますでしょうか……?

  15. ナタリア・フィッツジェラルド

    学園の探索に関しては、ワールドガイドの学園案内を参照とあるな…… 折角だから貼ってしまおうと思ったが、解説まで載せると軽く字数制限に引っ掛かる上に複数回のレスにも渡りかねん……; それに魔法使いの塔なる、意味深な場所まである訳で。 我々が違和感を感じたとされるのは、最後に庭園を見て回ってから帰ろうとした矢先の話だったな。 ならばアタリをつける箇所は大雑把に分けたところの野外施設か、外との境界になるのかな? 室内というか校舎の探索を念の為、というなら私は資料室と専科棟にするつもりだ。 スキルは残留思念反応は確定として、もう1つは資料検索だ。

  16. ナハシュ

    確かに庭園はモロに何かありそうだ。違和感感じた最初の場所だもんな。 野外施設や境界らというのも特に異論はねえ。 他んとこはそれこそやり方次第な所はある気が棲んな。聞き込みとかよ。 >フィッツジェラルド っと、その二つを探索すんなら一緒に行動してもかまわねえかい? もしよければ発見用の看破と、棟での聞き込みに使えそうな話術か洞察当たり持って行けたらと思うが。

  17. 蒋・璃龍

    >班分け それなら、レティシアさん、よろしくお願いする、です 持っていくスキルは看破と超嗅覚にする、ます。 探索場所は庭園と、訓練場辺りが気になるところ、です >探索場所 違和感がある場所は、貴族と平民とが関わりがあって、人の目が行き届きづらい場所、な気がする、です 貴族だけ、平民だけ、両者ともいない、目立つ場所、とかは、細工がしにくそう、です

  18. ユゥラ=フォン

    え、と。おそくなる、ごめんね? はんわけ、わかる、した。 >班分け えと……2人1くみ、合ってる、する? なら、自分、ヴェルライン、いっしょ。よろしく、する。 さがすばしょ、庭園、訓練所、資料室、専科棟、いがい、かな。 大食堂、特別棟?どっちも、つかう、するかな?

  19. レティシア・R・クラティアス

    >璃龍様 はい、私の方こそよろしくお願い致します。 探索場所は庭園と訓練場で私も異論ございません。 方針としてはお互いの声が届く範囲内で捜索をしつつ、璃龍様が【看破】で何かを発見された場合 私が【残留思念反応】で情報を得る形となりますでしょうか。 【超視覚】は捜索に利用出来そうなら使用を致しますが どちらかといえば犯人の方の姿を見落とさない為となるかと存じます。

  20. 蒋・璃龍

    >方針 方針について了解、です。看破と超嗅覚で怪しいところを見つけたら報告して、残留思念反応をお願いする、ます 超嗅覚は、犯人の匂いも覚えられたら覚えて、調査と犯人の発見に役立てるつもり、です

  21. アスティン・ヴェルライン

    っと反応遅くなってごめん。 了解、フォンと俺で1班だね。よろしく。 <探索場所 大食堂は、不文律として貴族と平民の座る場所は分かれてる、 ってあるから、席が離れててもどちらも使う。言い換えるともめ事を起こしやすそうだね。 特別棟は学園長室と生徒会室、あとは実験系の部屋があるってことだし、こっちも 確かにどちらも使いそうかな。 あとはすごくべたなのは講堂、だろうけど…。 優先度は低そうかな…べた過ぎて。 <持ち込みスキル フォンは看破と、洞察、超聴覚、ってことだから、 基本的に俺の所持スキルと全部被るね。フォンが持ち込まなかったものを 俺が持ち込むようにするのがいいかな。 それ以外は、天眼か幸運の星、かな?

  22. ユゥラ=フォン

    被る、しちゃった、から、もういっかい。 >スキル え、と。残留思念反応、もつ、できた。 ヴェルライン、超聴覚もつ、するから、自分、ハイディング、探波、残留思念反応、超視覚、もつ、していく、する?

  23. アスティン・ヴェルライン

    >スキル あ、新しく取得できたんだ。了解。 じゃあ、俺は看破、超聴覚、捜波、エーテルリンクで大鼬 の組み合わせで行こうかな。

  24. ナタリア・フィッツジェラルド

    看破と洞察に関してはナハシュが持っていく、という意味だったか……バディの件も了解。 対して私の方は私情も多分に入った一般スキル構成になって申し訳ない。 屋内でも改めて探す場所は、貴族と平民との共用といえる場所か……確かに、資料室もそうだが食堂もそのような形で利用せざるを得ないな。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0