【学乱】無実を証明したい悪役令嬢ですが危険ですか?
陵かなめ
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シナリオID:909
オープニング
「アーニー・グレイス・フラートン、君にはがっかりしたよ! 君との婚約は破棄させてもらう!」
「そんな! ヒュー様、わたくしは何も恥じるようなことはしておりません! それに婚約破棄など! わたくしたちの婚約はフラートン家とアーリス家との政略……。勝手に破棄などと……!」
パンクリアース学園の一角で、今まさにアーニー・グレイス・フラートン令嬢がヒュー・K・アーリスに婚約破棄を突きつけられていた。
「くっ……。だ、だが、君はこの学園内で同じ貴族の令嬢をいじめたり、嫌がらせを繰り返していたりしたそうじゃないか」
「そんな馬鹿な! わたくしは決してフラートン家の名を貶めるような真似はいたしません!」
「……、いいや、気に入らないバニスター令嬢に危害を加え……命を脅かしたという噂もある!」
「まさか……!」
呆然と立ちすくむアーニーを残し、ヒューは足早にその場を立ち去った。
●ヒューとバニスター伯爵
「よくやってくれたね、ヒュー君」
「バニスター伯爵……」
よく肥えた男がヒューの肩をたたいた。
「これでアーリス家の安全は守られるだろう。君も可愛い母君や妹たちを荒くれ者に蹂躙されたくはないだろう?」
「母や妹は無事なのですか?!」
「はっはっは。何を慌てている? 君のご家族は温かな地域に観光に行っている。ただそれだけだったはずだ」
ぐっと、ヒューは拳を握りしめた。
「伯爵、無礼を承知でお願いいたします。どうかアーニーをそっとしておいてやってください。我がアーリス家との縁が切れたらアーリス男爵も力を失う。それで十分でしょう」
「アーリス男爵か。ふん、何が革新だ。男爵家の分際で良い気になりおって! どうせアーリス家の力頼みだろうさ。くく、だがそれもここまで。ほとぼりが冷めたら、君と我が娘を婚約させよう。アーリス伯爵家も立派な貴族派の仲間入りだな! 王党派の力を削ぐことができて何よりだ。アーニー嬢も……無事だと良いな。はっはっは!」
「え?!」
バニスター伯爵の言葉を聞いて、ヒューは青ざめる。
「そんな、アーニー……! だが、今アーリス伯爵家から事を荒立てたら、それこそ大きな争いが起こる……」
人質に取られた家族、こちらから婚約を破棄した令嬢、貴族派の圧力、そして学園の勢力図。
様々なことを思い浮かべ、ヒューは苦しい表情を浮かべた。
●無実を証明したい悪役令嬢
「わたくしが令嬢たちに危害を加える? まったく身に覚えがないわ。どうしても無実を証明して、ヒュー様に考え直していただかなくては……」
アーニーは涙を浮かべながら馬車の揺れに身を委ねていた。
「まずはバニスター家に確認ですわ。……バニスター家は貴族派ですけれど、同じ学園に通っている者同士、きっと話し合えますわ……!」
馬車はバニスター家を目指しひた走る。
その先に、何が待ち構えているかも知らずに。
●そして冒険者への依頼
『無実の罪で婚約破棄を言い渡されたアーニー・グレイス・フラートンが狙われています。どうか彼女を守ってください。そして彼女の話を聞いてあげてください』
その日、冒険者ギルドに短い依頼が張り出された。
「その依頼が気になるようだね」
ギルドの受付係が補足するように事情を話す。
アーニー・グレイス・フラートン男爵令嬢は、貴族派のバニスター家へ向かっている。
ところがその道中、彼女が何者かに誘拐・もしくは危害を加えられそうだというのだ。
依頼主は襲撃地点の情報を掴んでいる。だが諸事情があり表立っては動けないとのこと。
「色々気になるところはあるけどね。今はアーニー嬢を助けることが先決だ。襲撃地点は森の中。バニスター家の領地へ入るかどうかの場所だね」
森の中で襲われる令嬢を保護する。
簡単な依頼に聞こえるけれど、受付係の表情は暗い。
「実は気になるのは『彼女の話を聞いてあげてください』という部分さ。この件が令嬢の襲撃についてだけなら良いんだが……、実はそうじゃない」
そして、小さな声でそっと耳打ちした。どうやら文字に残すこと・誰かに聞かれることを避けたいようだ。
「実はアーニー嬢は無実の罪を着せられて婚約破棄されたらしいんだよね。そこでだ、無事令嬢を助けることができたら、バニスター家へ行くことを諦めさせてほしい。今はバニスター家行くのは……危険だと聞いているんだ。その流れで、冒険者と一緒に問題を解決しようと提案しても良いかもしれないね!」
アーニーは男爵令嬢だ。冒険者とのツテもなく、自分で動くしかないと思っている。
だがもし今回の事件を通して冒険者に依頼することを教えることができたら、流れが変わるかもしれない。
「令嬢の救出と対話だ。すこしややこしいかもしれないけど、よろしく頼むよ」
まずは令嬢を襲撃から守り、そして令嬢と対話して良い関係を築く。
そういう依頼だ。
解説
マスターより
リプレイ
冒険者たちは馬車を目指して森の中を走っていた。
「話を聞いてあげてくださいってなんか妙な依頼だなー?」
アステルが首を傾げる。
「そうですね」
リディリディ・トゥラ・イェレミースが頷いた。無実の罪で婚約破棄というのもおかしな話だ。何より――。
「襲撃地点など色々はっきりと書かれていますが、なんだか曖昧なところをぼかしているように思えますね」
もう少し状況を詳しく説明してもらえればありがたいと思う。事情があるという依頼も珍しくはないのだけれども。
ひとつ確かなことは、アーニーが何者かに狙われているということだ。
「すぐに駆けつけて助けなきゃな!」
アステルがそう言うと、仲間たちが表情を引き締めた。
エルナ・クルプファルツも、そのひとりだ。
「はい、まずは襲撃地点に急行ですね!」
「そうですね」
すでに馬車が襲われているのかどうか分からない。
襲撃前に合流できたなら事情を説明して馬車の中で待機させてもらう。
襲撃中であれば令嬢の身柄確保を最優先に動く。
キーゼは今後の予定を考えながら周囲を見回した。周辺に人の気配はない。元来、あまり人の通らぬ寂しい道なのだろう。
「王党派貴族としては、同派閥の人間を見捨てる訳にはいきませんね」
邪魔な枝を振り払いながらルーファス・W・ワーズワースが言った。
今回の件、王党派と貴族派のあれこれが見え隠れしているように感じる。
「なんかよくわかんねえけど、派閥争いだろ? わかってるって」
隣で聞いていたライラ・サンダーソンが大きく頷いた。
それだけ分かれば十分だ。とにかく相手を良い感じに殴って服従させれば権力争いなど終わらせることができると思う。
ルーファスが穏やかな笑顔を浮かべた。
結局のところ、王党派も貴族派も重要ではない。一人で寄る辺も無い御令嬢を放置しておいたら寝覚めが悪いというだけの個人的な、徹頭徹尾自分のためなのだから。
「全く、我が事ながら度し難い」
「ん? 何か言ったか?」
ライラがルーファスを見る。
ルーファスは先程と同じような笑顔を浮かべ首を振った。
ベルク・オスマットは仲間と走りながら内心呆れ果てている。
(動揺するのは分からんでもないが、何故に黒幕ないしそれに近しい者に不用心に近づこうとするんじゃ)
話を聞けば聞くほどバニスター令嬢とやら怪しいと感じるのだが……。
「争う音が聞こえるな」
サマエラ=フォリウムが言った。仲間たちが一斉に戦闘態勢に入る。いっそうスピードを上げ馬車が走る道まで駆け抜けた。
冒険者たちは、今まさに野盗が馬車に襲いかかろうとする瞬間を目撃した。
馬車の御者が必死に抵抗している様子が見て取れる。
サマエラが馬車と野盗の間に飛び込んだ。
「あ……あなた方は?!」
「……急に出てきて、済まない」
襲いかかってくる野盗を弾き返して答えるサマエラ。
「しかしまずは、眼前に対処しなくては……少々、待っていてほしい」
落ち着き払ったその言葉に、令嬢を守っていた御者がほっと息を吐き出した。
●
「てめぇらナニモンだっ」
「邪魔するなら、まとめて始末するぜ!」
野盗たちは突如現れた冒険者に向かって罵倒を浴びせた。刃物を持って集団で馬車を襲いに来たようだ。
そして野盗たちが武器を振り上げた瞬間、キーゼの狙いすました魔法射撃が飛来した。
「……あ」
それが何処から飛んできたのかも分からぬ間に野盗がひとり沈んだ。
続けてエルナが魔弓から矢を放ち、野盗たちの近くで破裂させる。
「野盗さんは馬車に近づけさせません! 皆さん今のうちに!」
衝撃波が広がり、野盗たちが馬車から離れた。
エルナは再び弓に矢をつがえ狙いを定める。皆が戦場に踏み込むまで時間を稼ぐつもりだ。
キーゼは自分の位置を悟らせないように攻撃後はその場を移動する。
「令嬢の警護はおまかせしましたよ」
少し離れた仲間に目を向けた。野盗と馬車の間に割って入った仲間がいるので、令嬢の身柄は心配ないだろう。
冒険者達が次々と野盗を倒していく。
「少しそのままでいて下さい、広範囲に魔法を使いますので動くと逆に危なくなります」
馬車に向かって声をかけたリディリディは、小さな光弾をいくつも操った。実はこの光弾は指定空間へ降らすことができる。馬車への被害はないはずだ。だが今馬車に動かれると都合が悪い。
「……わかりました。ここで留まっております」
馬車の中から控えめな女性の声が聞こえてきた。上品な言葉遣いを考えると彼女がアーニーだろう。
ともあれリディリディの放った光弾が近くの敵に降り注いだ。
「……なるほど数だけは多いようだ。油断せずにいこう」
サマエラが声に乗せてエーテルを解き放つ。
敵一人一人はそれほどの力を感じない。しかし、こちらは令嬢を守りながら戦わなければならない。そして敵の数が意外と多いようだ。
サマエラのレゾナンス・オブ・ヴァローが仲間たちを強化する。近くにいた仲間は淡い光りに包まれ身体能力が上がった。
ルーファスが馬車の窓に近づき穏やかに声をかける。
「フラートン男爵家令嬢、アーニー・グレイス・フラート。貴女は命を狙われています」
「そ……、そのような……。あ、あの失礼いたしました、貴方は?」
「僕はルーファス・W・ワーズワース。王党派、ワーズワース伯爵家の人間です」
そう名乗ると静かに馬車の窓が開いた。
顔をのぞかせたのは金髪碧眼の女性。扇子で口元を隠す姿がいかにも貴族の令嬢らしい。
「説明は後回しに。まずこの窮地を乗り切る事から始めましょう」
「……承知いたしました」
馬車の外の様子を見たのだろうか、アーニーは怯えたような表情を浮かべた。
令嬢を安心させるようにルーファスは馬車の近くで構えをとる。仲間が上手くやるだろうが、自分は令嬢を守ることに力を注ぐつもりだ。
一方、ライラは目についた野盗へ向かって走る。
「それじゃあ、護衛は任せた!」
手の届くところから素早い一撃で仕留めていった。
「こいつら……くそっ」
野盗の群れの奥で指揮を執っている男がイライラと爪を噛む。
それを見たアステルが群れを薙ぎ払いながら走り込んだ。
「まだ分からないのか! オレたちが相手だ!」
武器に光の刃を纏わせ、一気に周囲の敵を薙ぎ払う。
「ひ……ひぃ……」
「馬鹿野郎!! 逃げるな! 俺を守れ!」
アステルの猛攻を見た野盗たちが散り散りに走り出した。圧倒的な戦力差だった。
この冒険者達には敵わない。それを知った野盗たちが逃げ出したのだ。
そんな野盗たちにベルクが迫る。
「逃げられると思うな」
ひとりの息の根を止め、次のひとりに飛び移った。
仲間が野盗のリーダーや取り巻きの拘束をはじめている。
「どうやら、カタがついたようじゃな」
返り血を手で拭い、ベルクは馬車の中から姿を表した令嬢の元へと向かった。
●
戦いが終わり、アーニーが馬車の扉を開けて出てきた。
「お嬢様、どうか馬車へお戻りください」
馬車の側で震えていた御者が慌ててそれを制する。
しかしアーニーは首を振り、冒険者たちへと顔を向けた。
「この度は、危ういところを助けていただき、ありがとうございます」
きれいな姿勢からのカーテシーを見せる。
しかしスカートの裾を持つ手が震えていることをルーファスは見逃さなかった。
ゆっくりと近づいて彼女に傷がないかどうか確認し声をかける。
「突然の出来事で驚かれたかもしれませんね。疑問があればお答えしますよ」
あえて聞きたいことがあれば何でも答える姿を見せた。
突然令嬢の前に現れた自分たちのことを、すぐに信用できるものでもないだろう。
「今日の、この事態を……事情を……ご存知なのでしょうか?」
逃げずに事態を把握しようとする思いが伝わってくる。吊り目気味の瞳は、まっすぐ冒険者達を見ていた。
ルーファスは自分たちが依頼を受けてこの場にやって来たことを話し始めた。
●
一方、捕まえて縛り上げた野盗たちにも尋問が行われていた。
キーゼが静かに野盗に話しかける。
「さて……あなた方はどこのどなたで、どこのお仕事、ですか?」
丁寧な口調だが、底冷えするような強さを感じる声色だ。
野盗のリーダーは顔をひきつらせながら答えた。
「どこのどなたって……山ひとつ向こうの盗賊団様だぜ……!」
「ほう」
キーゼは少し意外に思う。答えが返ってくるとは思っていなかったのだ。
脅しのために一人一人殺していこうと思っていたのだが、一旦引いて仲間に尋問を変わってもらう。
「それでは、皆さんの雇い主は誰でしょう?」
次に質問をしたのはエルナだ。
単刀直入に雇い主を聞き、続けて他の仲間の有無なども質問してみる。
「はあ?」
野盗のリーダーは嫌そうに顔をしかめた。
「……」
途端にキーゼが前に出る。醸し出す殺気を感じたのか、野盗は慌てて首を振った。
「待て、待て……! 話す。けどよ! 雇い主の名前なんざ知らねーよ。あのオンナと大金を引き換えにするって話だけだぜ!」
「何か特徴を覚えていますか?」
エルナは野盗の様子をじっと観察する。
「そうは言ってもなあ。使いのやつはいつもフードをかぶってたし、なあ……」
「オレたちは相手の名前も知らねーよ。ソッチのほうが互いに都合がいいだろうさ」
どうやら野盗の言っていることは嘘ではないらしい。
「まてよ、ならアーニーを狙ったんだよな? なんでだ?」
アステルがそれを指摘する。
『オンナと大金を引き換えにする』ということであれば、はじめからアーニーを狙ったということだ。
「そりゃあ…………わからん」
「は?」
「お貴族様の考えなんざ、分からねぇよ」
どうやら嘘ではないらしい。
金さえ手に入ればいいというのが彼らの理論なのだろう。
話を聞いていたライラが前に出た。背後関係を聞けないことは想定済みだ。それなら、彼らから聞き出すのは――。
「なら聞かせてもらおうか! 成功報酬はいつどこで受け取るんだ?」
「そ、それは……」
ギクリと、野盗のリーダーの顔がこわばった。
その様子を見て、彼らを尋問していた仲間たちが威圧するように前に出る。
「それじゃあ交渉するか! 『今死ぬ』か『依頼人から成功報酬をかっぱいで逃げる』か、どっちがいい?」
ライラが決断を迫った。
とはいえ、野盗は死にたくないのであれば話を受けるしか無いのだ。
彼らは冒険者の顔色をうかがいながら、報酬の受け渡し日時と場所を伝えた。
●
ここに来た事情を話した冒険者たちは、アーニーと話し合っていた。
「……こちらも、分からないことが多いのだ。何があって、貴女がここに居るのか」
サマエラは真摯な瞳をアーニーに向ける。
「どうか話を聞かせてもらえないだろうか?」
「実はわたくしも良くわからないのです。突然ヒュー様……ヒュー・K・アーリス様に婚約破棄を宣言されて……」
アーニーは悲しげな表情を浮かべて、これまでの経緯を話した。
突然の婚約破棄。バニスター令嬢に、危害を加えた噂。真相を確かめようとバニスター家へ向かっていたこと。聞いていた通りだった。
「……そうか、分かった」
サマエラは頷く。不明点は残るが、彼女の言葉からは嘘は感じない。
話を聞いていたベルクは大きく息を吐きだした。
「そもそも、単体では脅威足り得ない男爵令嬢ごときが伯爵令嬢に命に係わるようなことをしたという噂が流れている時点で、件の伯爵家が今回の破棄騒動の黒幕ないし近しい者であることは疑いようがないと思うんじゃが」
バニスター家は伯爵を頂いている。男爵家であるフラートン家よりも格上なのだ。
格下の令嬢に危害を加えられたということは、それだけで不名誉になるのではないだろうか。それが本当ならばバニスター家が黙ってはいないだろう。
「ですから、わたくしはバニスター家へ確かめに行こうと思ったのですわ」
「それが不用意だというのじゃ」
「……」
そのような不名誉な噂を野放しにするのであれば、噂の出どころは当人かそれ以上の派閥の上役だろうとベルクは考えた。そして。
「ついでに多分じゃが婚約者殿……もはや元か? も分かった上でやっているグルじゃろうな。なにかしら握られて脅されているのか、それとも王党派を見限っての手土産目的でのパフォーマンスかは分からんがの」
「な……!」
その言葉に、アーニーは目を吊り上げた。
「ヒュー様はそのような奸計をめぐらす方ではありませんわ。あの方は、そういう方なのです。わたくしは……よく分かっています」
涙目になるアーニーの気持ちは、リディリディは良く分からない。
ピンとはこないけれど、無実の罪であるのならばそれを解決すれば良いのではないだろうかとは思った。
「えっと、婚約者の方とは恋仲? なのですよね」
「わたくしはそうだと思っておりましたわ」
アーニーが俯く。
リディリディは考えながら声をかけた。
「そもそも婚約者の方は貴女が罪を行った場合、それを貴女の意見も聞かずに一方的に言うような方なのですか?」
「いいえ! 本当は思慮深い方なのです」
「それでしたら誰かから吹き込まれたり、何か事情があったりするのかもしれません」
リディリディの言葉を聞いて、アーニーがはっと顔を上げる。
「婚約者の方をもう少し信じてみましょう」
「あ……」
それから野盗の尋問をしていた仲間たちも合流した。
情報のすり合わせ、そしてアーニーの不名誉な噂を打ち消す方法などを話し合う。
ライラは実績で覆す方法を提案した。
孤児院への寄付や復興の投資などできることはあるはずだ。噂でしか自分を知らない人には、こんなアプローチもある。
そして、これはライラの親がした人気取りの真似事でもあるのだが。
いくらアーニーがやっていないと主張しても、何もしていないのだから証拠はないのだろうとはキーゼだ。
「それなら……わたくしはどうすれば」
「いずれにせよ、今このままバニスター家に向かうのは危険です」
エルナはそのように訴えた。
「そうだよな」
アステルもそれに同意する。
「そのバニスターってやつに行くのはまた後にしよう! 野盗に襲われた後に会いに行くのは流石に厳しいんじゃないかー?」
「……たしかにそうですわね」
さすがに今から馬車を走らせる元気はないようだ。
「その無実の罪について何か協力できそうなことがあったら協力するぞ」
「え……」
アステルの言葉にアーニーが驚く。そして自分を取り囲んでいる冒険者達を見た。
実際に自分を助けてくれた冒険者達だ。
サマエラが最後のひと押しをする。
「もし望むのならば、冒険者は力となるはずだ」
「そうですね。ありがとうございます」
アーニーの心に、ひとつ選択肢が増えた瞬間だった。
「……良かった」
アーニーの様子を見て、ルーファスもほっと胸をなでおろす。
アーニーを助け野盗と『誰か』の取引日時の情報を手に入れて、冒険者たちは帰路についた。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年05月28日 20時49分37秒 公開
参加者
エルナ・クルプファルツ
ベルク・オスマット
- イェレミース トゥラ リディリディ
サマエラ=フォリウム
アステル
- キーゼ
ルーファス・W・ワーズワース
ライラ・サンダーソン
相談掲示板
さて、よろしくお願いします。 状況として α:令嬢に先に接触できる場合 β:令嬢が既に襲われている場合 が考えられますが。 恐らくβの現場に遭遇する、というところでしょうか。 馬車ごと奪われるのが面倒ですからね。 馬車に近いものから排除 また御者やお付きなど一般人の存在が考えられる以上、人質対策に回り込み要員などが念の為欲しいですか。 「冒険者の皆様でしたら難なく倒すことができるはずです」とは言われていますが。一応の対策は立てたほうがいいですからね。 もしαの場合、入れ替わっておいて、あえて馬車ごと襲撃を受けるほうが安全でしょうか。 冒険者だけで行ったら出てこない可能性もありますしね。 説得などについては正直各々でいいかと。意見統一する必要性はあまりない気もしますので。 後は、襲撃者についてはきちんとお話しておきたいところですよね
シーフのアステル、みんなよろしく! 襲われてる最中だっていうなら、まずは野盗の一人でも捕縛して誰の差し金か聞いてみるのもいいかもだなって思ったぞ! 口を割らないかもだけど……!
ゴブリン、ヒーラー。サマエラだ。 よろしく頼む。 状況は私も、キーゼが挙げたところのβかと、思っていた。 α場合はそうだな、こちらの用件を伝えて入れ替わりを願う形で、良さそうだ。 初接触時の印象が良ければ、それだけ後の対話もし易くなりそうなので、 襲撃者相手に手間取ることが無いよう、対策用意しておくことにも異論無い。 襲撃人数等不明点もあるが、馬車に近い者から処理、人質取られることへの対策、 生け捕って尋問と、どれも賛成を。縛り上げられるよう、ロープは所持しておく。 私個人は……ひとまず人質対策の方に、手を挙げておこうか。 万一危うい状況となれば、保護対象もしくは襲撃者を、光縛封で隔離するように、動こうかと。 ただ、他に役割が必要であれば、そちらでも構わない。
シーフのベルクだ。 人質対策と初動は了解した。 情報提供して貰うのに二、三名いればいい? 他は皆殺しで問題ない?(賊は殺す)
No.5
キャスターのリディリディです。 よろしくお願いします・・・。 うーん・・・、そうですね・・・。 OPの文末に >まずは令嬢を襲撃から守り、そして令嬢と対話して良い関係を築く。 とあるように、まだ襲撃されていないと私は捉えていました。 キーゼさんの仰る入れ替わるというのは、私たちの誰かがフラートンさんと入れ替わって所謂囮となるということでしょうか。 作戦としては問題ないのですが、ただ・・・、私たちの中にはヒューマンの女性がいません。 (記載はありませんが)フラートンさんは貴族ですので、ヒューマンでしょうし。
>まずは令嬢を襲撃から守り なるほどなー。オレたちが襲撃地点に入った瞬間に襲いかかってくる、っていう認識で良いのかな? もし襲撃前だっていうなら捜波で周囲の状況確認して、逆に奇襲できたら良いんだけどなー。 >ヒューマンがいない これってアーニーの馬車を追いかける形になるんじゃないかなって最初思ってたぞ。『馬車はバニスター家を目指しひた走る』ってことはもう馬車が出発しちゃってるんじゃないかな?
私はどちらかというと、令嬢が襲撃され始めたタイミングでの介入なのかな、と。 そうでなく、事前に入れ替われる場合は、フラートン家の馬車だとさえ分かれば、 こちらが身を外に晒しておく必要はないと思うので、 馬車内部に潜んで、襲撃者が現れたら飛び出して戦闘……等、ではないだろうか。 敵の生死は…… いるか分からないが、リーダー格らしき者が見えたなら、 ひとまずそちらについては、優先確保しておきたいな。
>タイミング まあ、ほぼほぼこちらが接触するより令嬢と野盗が接触する方が早い、という認識で問題なさそうですね とすれば、単純に依頼の内容として令嬢の安全と身柄確保を最優先、でいいでしょう。 >入れ替わり サマエラ氏の言うとおりですね 貴族の馬車でしょうから中は外から簡単に見えないでしょうし。 中に潜むぶんにはそれこそ男性でも問題ありません。 とはいえ、これは本当に運良く先に接触できた場合、程度ですので。 拉致現場に乗り込み、が主流な気がします
エルヴンシューターのエルナです!皆様よろしくお願いしますね! >タイミング 私も令嬢の方が襲撃されるタイミングからの介入になるのかなと認識していますね! 事前の接触は難しそうな気がしています……! >襲撃者の捕縛 可能な限り捕縛はして情報を手に入れたいですね! バニスター家が黒幕っぽのでその言質かそれに類する何かしらを掴んで、それを以ってアーニーさんがバニスター家へ行こうとするのを止められれば良さそうな気がしています!
No.10
なるほど、すでに襲撃された(令嬢が野盗と接触している)状態から救うという解釈ですね・・・。 野盗から情報は・・・、引き出せるでしょうか。 そもそも情報を与えられていない可能性もあります。 ・・・そうですね。 野盗を捕縛してフラートンさんの安全が確保されたら、依頼主の方から情報が頂けるといいのですが。
No.11
すみません。 連投になってしまいました。 キーゼさんの仰るαであった場合、フォリウムさんの策ですね。わかりました。 貴族用の馬車なのでそこそこの広さはあるでしょうし。 みなさん仰るようにβでの状態の可能性が高いのでしょうし、βを念頭に置いておきます。 野盗の人数等の情報はありませんが、難なく倒せる程度なのであれば問題はなさそうですね。 フラートンさんが人質とならないように対応策は私が行うのは難しいですが、逃げられないようにアーケインだけでも用意しておきます。
>襲撃タイミング りょーかい!βの状況を考えて見る! >野盗から情報を引き出す バニスターが直接野盗に依頼を出すっていうのは可能性は低いかもな……一応捕縛後尋問して口を割るならよし、割そうにないかバニスターが黒幕ってことを知らない場合は気絶させるかベルクの言う通りサクッてやっちゃってもいいと思うぞ。 >説得 もし野盗がバニスターの名前を出しそうにないなら、なんとかしてオレたち冒険者が協力できるように話を持っていかないとなー。
よお。今からになるけど参加させてもらうぜ。よろしくな! >襲撃者の捕縛 雇われの下っ端は大した情報持ってなさそうだもんな。 上手く尋問してもその場しのぎで嘘つかれたら当てになんねーしな。 ……雇われならあれだな、普通仕事するなら「手付金」と「成功報酬」にわけるよな。 持ち逃げしねえようにさ。 この襲撃の後に成功報酬を貰う段取りがあるとしたら、受け渡しに来るやつはもうちょっと依頼人に近い人間かもしれないぜ。 あとは…ちゃんと仕事してるかどうか見に来てる人間もいるかもな。
失礼します。顔出しが遅れ申し訳有りません。 ウォーリアのルーファスと言います。以後よしなに。 襲撃のタイミングはいずれにせよ、 現場にアーニー嬢が居ることは変わり無いでしょうから 僕は防御を固めてこちらのカバリングを中心で行うつもりです。 捕縛に関しては現時点で出てくるような手合いから 尻尾が掴める可能性はあまり高く有りませんが、 (文字数に)無理の無い範囲であればしてみても良いのではと思います。 あとはアーニー嬢と信頼関係を築くことに重点を置けば、 自然と介入の余地は出てくる気がしますね。 この方、今回で黒幕回りまで解決出来なければ凡そ間違いなく この情勢ならまだまだトラブルに巻き込まれるでしょうし。
じゃあオレは野盗撃退に重点置くよ! アーニーとの信頼関係は……なに言えばいいんだろーなー?
生け捕り・尋問は、情報を得ようとする姿勢をアーニーへ見せる意味合いもあると思うので、 このまま無理無い中で行う予定で、良さそうか。 情報があれば良し。 無ければ無いで、敵味方も不明な内に動かない方が良い、と話できればと、思っている。 ついでに、少なくとも自分達は味方であることを、強調できればと。
>アーニーとの信頼関係 あたしたちの依頼人の話をすりゃ良いんじゃないか? 襲撃の日時を知ってる。無実の罪と断言してる。 諸事情あって動けない。名前も出せない。 で、護衛の仕事以外に「話を聞いてあげてください」ってふんわりした依頼もある。 それだけなら怪しさしかないけどさ その後の行動を屋敷に来たらダメ、以外は丸投げしてるんだよな。 ほら、自作自演で助けて信頼させてからだますってやり口の悪党だとさ この後はこうしたら良いですよって言ってくるだろ。 それが無いから信じて良いと思うんだ。敵の近いところに居る誰かさんをさ。 >今後のトラブル 代理人雇ってあやしいやつを片っ端から決闘でのしてくんだろ? とりあえず今回の襲撃の件を大っぴらにして、最初に「自作自演だ!」 って叫んだ奴を血祭りにあげてくって作戦でどうだ? (プレイングで上記内容は提案しませんのでご安心ください)
>依頼人の話 依頼人がそれを望むか次第、でしょうか。 勿論、そこら辺は冒険者の自由裁量の範疇と此方で勝手に判断して 「口止めされていなかったので話しました!」と事後報告。 というのも、それはそれで面白そうという気はします。 >信頼関係 まあ、基本此方はあくまで相手を護る事を目的に行動していること。 相手を護ってくれという依頼があり、味方も居るのだということ。 頼ってさえくれれば冒険者は幾らでも力を貸せるのだということ。 辺りを誠実に伝える。などがとりあえず最初の一歩な気がします。 結局自分達で自分達のPRをするとなると、どれだけ曖昧なことを言わないか。 という話になって来る気がしますしね。
・野盗の捕縛、撃破 ・野盗から情報を訊き出す ・何者かに狙われてることをアーニー言う って感じかなー?一応プレイング書いといたぞ!