【蠱毒】封印地帯を睥睨せし多眼
霧柄頼道
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シナリオID:606
オープニング
ディズル大湿地帯には、泥血啜る月吸蟲と呼ばれる大型クリーパーが封じられている。
封印は時を経るごとに徐々に弱まっていくため、月吸蟲への攻撃と封印の強化を定期的に行なう必要があった。
主に管理を担当しているのはギシュム族と呼ばれるリザードマンの部族で、その時期が来れば戦士達を選出し、封印地帯へ乗り出す仕組みとなっている。
けれど内部のエーテルは乱れ、川も湿地で侵食されているため、これが一筋縄にいかない。
他にはクリーパー、雲霞鳥、原生生物、アンデッド――様々な敵性存在も道を阻む。
今回は封印のための結界が予想以上のペースで綻んでいる事もあってか、ギシュム族は多くの被害を覚悟しなければならなかった。
封印地帯内部の一角では我が物顔でクリーパーが練り歩き、殺し合い、食らい合っている。
そこに集まっているのは小型ばかりで、多くがすでに傷ついており、不毛な小競り合いはじきに決着すると見られたが――。
途端、空間を裂くようにして、いずこからか無数の石片が飛来し、弱ったクリーパー達を背後から一網打尽に貫いた。
糸の切れたみたいに倒れ込むクリーパー達。しばらくすると、のっしのっしと重々しい足音を立てて、新たな異形がその場に姿を現す。
青紫のグラデーションがかった色の、さながら巨大な肉塊じみたクリーパーだ。
そいつは両脇に生えた丸太のような巨腕で歩行しつつ、全身を覆う拳大の大量の目玉を、ひっきりなしにぎょろつかせ――。
直後、身体の中心部にある三日月の亀裂めいた口腔部をがぱっと開き、今しがた仕留めた小型クリーパーらを、バリバリと貪り始めた。
●
「レイウェスト・バルダス皇太子は護衛騎士エフレムを伴い、帝国奪還のための助力を得るべく、ディズル大湿地帯へ足を運んだようだ」
冒険者ギルドに集まる冒険者達へ、受付の男が依頼の一つを案内していた。
「応対したのはギシュム族の大酋長であるアシムベート・グリオウで、レイウェストに兵を貸す見返りとして冬季の間、泥血啜る月吸蟲の封印強化作業への協力を求めた」
よって、冒険者ギルドはレイウェスト及びギシュム族等のリザードマンの部族を依頼主とし、ディズル大湿地帯を取り巻く問題の解決に乗り出すという次第である。
「もし、月吸蟲の封印が解けてしまうような事態となれば、もう協力どころじゃなくなる。特にリザードマン側は、まず大惨事は免れないだろうな……」
そこで月吸蟲を大人しくさせ、後顧の憂いなく二勢力に手を結んでもらえば、帝国奪還へまた一歩近づけるはずだ。
「俺達のギルドが担当するのは、封印地帯の入り口付近に跋扈する、クリーパーの討伐だ」
封印地帯は石垣と川で物理的に周囲の湿原とは隔絶された環境にあり、正規の手続きで中に入るには、一帯を囲む石垣の間に設けられた通路を通り、跳ね橋のようになった門を降ろして、川を渡らなければならない。
「敵性存在を掃討して周囲の安全を確保し、さらに深部へ進むための橋頭保にしつつ進軍する――というのが全体の流れになる」
今回自分達は開門と共に打って出て、討伐目標のクリーパーの縄張りへ踏み込み、撃破するのが目的だ。
「みんなが相手にするクリーパーは、体内にまず巨大な石塊を生成して、それを少しずつ分離させて体外へ飛ばし、攻撃するらしい」
この石には濃密なエーテルが纏わされて強化されているため、油断は禁物だ――と受付は補足する。
「ちなみに質そのものも相応に良いようだから、クリーパーを倒した後は、体内にある石をできるだけ回収して来てもらいたい……多分身体を切開すれば出てくるだろう」
封印地帯では乱れたエーテルにより、石垣も劣化してしまっている。
それを補強するための貴重な石材が、一緒に手に入るかも知れないのだ。
「作戦は開始されたばかりだが、滑り出しがうまくいくよう、頑張ってもらいたい! 湿地帯ゆえの足元の悪さにも、くれぐれも注意してくれ!」
解説
マスターより
リプレイ
ディズル大湿地。その封印地帯内部へ、冒険者達は足を踏み入れた――。
「冒険者になり、帝国人の友人も随分増えました。彼らが再び故郷へ戻れるよう、少しくらいはお手伝いしなくては」
ルーファス・W・ワーズワースは水を吸ってぬめる泥の上を歩きながら、友人達の悲願たる帝国復興に思いをはせる。
「帝国の復興……ですか」
リディリディ・トゥラ・イェレミースも細い声音で呟く。
噂では度々耳にするものの、彼女にとっては正直遠い地の話だ。これといって思い入れはないのだが――リザードマンの側には恩義を感じている所があった。
元々、リザードマンという種族とは氏族という枠組みごと仲良くしていた事もあり、リディリディにとっては交流にあまり抵抗がなく、親しみもある。
それに半ば強引といった形ではあるが、あるリザードマンの誘いがきっかけで冒険者としての一歩を踏み出し、それなりに経験も積んだ。
大変な事もたくさんあったが、頑張れば美味しいものもいっぱい食べられるし、今ではこの生活を気に入ってもいる。
その人物が直接ディズルと関わりがあるかどうかまでは分からないが、彼らという種をひっくるめて、この地を守りたいと考えていた。
「――見つけたよ、あれだね!」
トゥーリが声を上げる。その視線の先には目的のクリーパーがぬかるみの中に佇んでおり、目玉をぐるぐるさせて獲物を探している風だった。
「みんな頑張ろうねっ!」
トゥーリは味方へ振り向きざま、レゾナンス・オブ・ヴァローを使用する。
淡い光に包まれるのは、自分と同じく隊列の先頭へ出ていた前衛達だ。同様にリディリディも、できるだけ多くの味方を巻き込む形でウォーターウォークを付与する。
「外見で判断するものではないと思いますが……気持ち悪い見た目のクリーパーですね……」
魔法で強化されたイヴェール・イリュジオンが眉根を寄せる。
あまり近づきたくない風貌の相手だが、あのたくましい腕に反して奴は近接攻撃を持たない。
「正直、リザードマンの集落とは縁もゆかりも無いのですが。帝国復興の為の礎になって頂きます」
だからルーファスは歩を進める。そう簡単に切迫を許してはくれないだろうが、それこそが最短の攻略法と信じて。
「王国貴族としてならともかくも。故郷を奪われた人々を見ておいて――見ないふりをし続けることなど僕には出来ない」
敵もこちらの存在に気が付き、奇怪な咆哮を張り上げる。
「石を飛ばして来るらしいけど……どっちみち当てられた分だけ、治すだけ」
アリア・ティーダもいつ攻撃されても対応できるよう、臨戦態勢に入った。
「どれだけ強力な相手でも、メンバーをしっかり支える。基本に忠実に……ボクの信念さ……さっき考えたやつだけどっ!」
てへへ、とアリアが小さく笑むのを契機としたように――クリーパーとの戦いの幕が切って落とされた!
●
多眼が一斉にこちらを睨むも、セリオス・オーガストは落ち着いて弓を構え、弦を引き絞る。
「さて――矢の雨を降らせてやる」
力の高まりを表すかのように、光の粒子が収束していく。そして眩いばかりの輝きを放射した瞬間に手を放して撃ち出す。
その強烈な一射はクリーパーの眼球の一つへ深々と突き刺さり、体液をぶちまけさせて圧壊せしめるが――矢はそれだけでは満足できぬと、飢えた猛獣さながらになおも体内の奥へと食い込んでいく。
イヴェールはセリオスが敵の出鼻を挫くのを確認するや、ただちにダッシュして距離を詰めにかかる。
「さあ、私が相手です!」
気勢とともにシーザーロアを浴びせかけるも、今回は運悪くクリーパーにはかからず、変化はない。
それどころか奴は、イヴェールが近づくのを見るなり大口を開け、石弾を発射した!
とっさに盾を掲げて防ぎ逸らすが、衝撃は重めだ。しかも敵は腕をばたつかせ、どたどたと逃げ出し始めている。
「動き出しましたね……敵が残したこの足跡が目印です。辿っていきましょう」
ゼラルム・エルホワイトは敵が射程距離外まで逃げないよう適度に追う。
片手に魔導書を持つ格好で、もう片方の手のひらを向け、狙いを定めた。
そうして射出した氷の矢が、白い冷気を伴って空間を突き進み、逃げるクリーパーの眼球を襲い、炸裂しながら破壊する。
敵の足が止まった。その後を、事前のエンライト使用で眩しく光るトゥーリが追う。
「こらー! 逃げないでっ」
途上のぬかるみが邪魔であり、すでにある程度逃げられているせいもあって、一度の移動では追いつけそうにない。
だからトゥーリはあえて大回りして迂回し、別方向から接近を試みた。
自分が先回りしてプレッシャーを与える事で、敵の行く手を制限するのだ――。
「これとか……沁みたりしない?」
ついでに、エール酒の瓶を敵めがけて投げつける。散乱したアルコールがクリーパーの体表を覆い――潰れた目玉にまでかかって沁みるのか、敵は悲鳴らしき叫喚を上げた。
その間にルーファスも敵へ向けて走り込む。戦いが始まった最初の段階では足跡も少なく目星とするには厳しいため、移動しにくいと分かっていても泥を掻き分け進むしかない。
せめてバランス感覚で体勢を崩さぬようにしつつ、チャージングで加速しながら侵入すると――今回は移動力を減らす事なく、一気に近づけた。
「かかってきなさい!」
シーザーロアの射程圏内へ入るや否や発動する。するとクリーパーは目玉をぎょろつかせ、ルーファスを憎々しげに睨みつけた。二度目の挑発は成功である。
そしてここで、グレイブ・ヤードがレゾナンス・オブ・ヴァローを展開。
「切り込んだみなさんがうまくやってくれたようですね。次手からが本番です」
後衛のセリオスやリディリディ達を強化しつつ、自身はマジカルポケットに得物を収納して駆け出す。
敵には近づかれれば不利という程度の知能はあるはず。優位な間合いを保たれたまま引き撃ちされればこちらがジリ貧。
――ならば全力をもって突っ込み、そうして追い越す。
前方へ回り込んで通せんぼしてしまえば逃げるのは難しいし、なまじ知能がある以上さぞ動揺もする事だろう。
「要するに挟み撃ち……いつまでも逃げ回れると思うなよ」
低く呟きつつ泥を跳ね上げて疾駆。反撃による被弾は覚悟の上だ。
足を取られる場所はうまく避け、これまた急速に距離を縮めてのけた――。
「みなさんの攻撃で動きは鈍っているのに、それでも素早いですね……」
リディリディは緊張の面持ちを浮かべつつ、慎重に狙い定めて杖を振るう。
蜘蛛糸のような見た目のエーテルが投網めいて広がり、クリーパーへ降りかかる。
糸の一本一本が絡みつくと、ぶよぶよと膨張した肉はそれだけでボンレスハムみたいに締め付けられ、敵の回避能力が目減りしていく。
「三人とも、ボクの後ろに回って!」
アリアは後衛の面々の前へ出ながら、攻撃能力の最も高いセリオスへ輝刃による強化を施した。
「大丈夫、いざって時には守ってみせるよ!」
敵から見て遮蔽物となるよう、盾を構える。いかつい鎧とあいまり、一人くらいは隠せている状態だ。攻撃時には脇から顔を出してもらえばいい。
緒戦はこちらの計画通りに運んでいるものの、敵にもまだ余裕は残っている。
ここからさらに追い込むべく、冒険者達は奮起しながら攻めかかった――。
●
戦闘開始後、しばしの時間が経過した。
前衛が休む事なく追いすがり、あるいは挟撃し――その間に後衛が一斉攻撃を加える。
戦いの流れは現状、冒険者側に傾いていた。
「その厄介な目は全て破壊する……一矢一潰だ」
セリオスが弓弦を力強く鳴らす。
命中率が低下していたゆえに照準そのものは少しずれていたが、そのずれが致命的なものとなる前に、撃ち出した矢が中空で風を纏い強引に急加速――的の目玉をまた一つ、穿ち抜く。
「その見た目で腕は移動用なんて……砲撃の安定感はありますが、鍛える方向性を誤ってますね!」
イヴェールが大きく踏み込み、蹴速をつけて打ちかかる。
大剣が猛然とうなりを上げ、激しい剣撃を敵の腕へ叩き込む!
「っ……硬い!」
刃は奴の肉を裂いて勢いよく食い込んだものの、この異様な手ごたえは筋肉だろうか――ダメージを与えはしたが筋繊維や骨を断裂するまでには至らないようだ。
「でも、何度も食らわせちゃえば!」
イヴェールとは反対側から追いついたトゥーリが、敵の腕部めがけて短剣を振りかざす。
狙うはイヴェールが先んじて切り裂き、損傷させた部分――体重を乗せて短剣を突き立てれば、ぶちりと何かが千切れる音がして、敵が少しよろめいた。
「支える腕さえ潰せば、俊敏な動きそのものができなくなるという事ですね」
仲間の目的を察したゼラルムが、魔錆を放つ。
エーテルはまっすぐ突き進み、たたらを踏む敵に命中する。
土に水が染み込むようにたちまち侵食したかと思うと、全身の守備力を弱めて見せた。
「後一押しですね……これで機動力を奪いましょう!」
直後にルーファスも駆けつけ、大剣を見舞う。
真横への薙ぎ払いが、脆くなってい敵の腕を猛打し、鮮血とともに深い切れ込みを作り出す。
切れ込みからは関節部に相当するであろう白い骨格が覗いており……グレイブはその部位へ狙い定める。
「不毛な追いかけっこはこれでおしまいだ」
輝くエーテルを纏う棍による、痛烈な刺突だ。インパクトが一点に集中する攻撃であれば、むきだしになった骨程度、突き砕くのはたやすい。
果たして、セイントスラストを食らわせると同時――盛大な壊音をまき散らして、クリーパーの腕の半ばから先があらぬ方向へ吹っ飛んでいく。
片腕を失い、がくりとつんのめって転倒する敵。
かと思われたが、敵は残る腕一本で土を掻き、身体を引きずるようにして移動を再開したではないか。
「でも、さっきまでより全然遅いです……」
リディリディが魔力を集中させる。敵のスピードも移動力も、先刻までの半分程度。
これなら射程外へ逃れられる事もないしいい感じに仲間達からも離れてくれている。
息を整えて狙い澄まし――リディリディは巨大な炎弾を撃ち放った。
炎弾はクリーパーの胴体へ直撃するや、猛烈な爆風と爆炎を巻き起こす。
敵は全身を焼かれながら、衝撃によってぬかるみの中へ叩き落された。
けれどもクリーパーはふらふらと起き上がり、じりじりと近づく冒険者達を見回し、大口を開き。
「……危ない! 何か来る!」
アリアが叫んだ刹那――敵は凄まじい勢いで回転しながら無数の石弾を乱射した。
その数たるや五月雨の如く。加えて射程も恐るべきもので、接近していた前衛どころか後衛の数名にまでも到達し、これでもかと打ち付けてくるではないか。
「なんて威力……! でも回復するよ!」
アリアは全員の負傷度合いを確認し、すぐにヒーリングオーラを行使した。
まず対象に選んだのは、自身を含む後衛。というか自分のダメージが一番深いのだ。
ガンマジックから後衛を庇っていた上に、唯一の回復手であると見抜かれていたからか、実は先刻より集中攻撃を受けていたためである。
優しい波動がゆったりと広がり、石に抉られ肉が弾け飛んでいた傷口を塞いでいく――。
敵の切り札はかなりの破壊力ではあったが、これは相手が追い詰められている証左でもある。
冒険者達はここが踏ん張りどころと、一気に攻め込んでいく。
●
腕を一本失ったクリーパーは、これまでに輪をかけて冒険者達から離れようと動くようになった。
だが、そうしてできる足跡をなぞる事で、こちらも十分に捕捉する事ができている。
「残る目玉は半分……せっかくだ、全部いただいていくぞ」
セリオスは足場の安定を維持しつつ、矢へありったけのエーテルを纏わせて射かけた。
爆発的スピードでぶっ放された輝く矢は、ものの見事に残り少ない目玉を貫き、水風船の如く破裂させる。
クリーパーはもんどりうちながらも振り返り、セリオスへ石弾を見舞おうとした。
「そうはさせないよ!」
矢先にトゥーリが並走し、走り寄りながら魔矢を見舞う。狙うはセリオス側に向けられている眼球である。
鋭いエーテルの矢が狙い通りの部位を撃ち抜き、しかも視界を狭められた敵は攻撃どころではなくなったようで、反対方向へ転回して這い逃げようとする。
「何があるか分かりません。万全を期して、もう片腕も……!」
イヴェールは仲間と挟み込むように肉薄し、大剣を斜めに振り下ろす。
流麗かつ力強い軌跡から生まれ出でるかのように衝撃の刃が飛来し、敵の移動の要である巨大な腕に裂傷を刻み込む。
「万一にも、逃走を許すわけにはいきませんからね」
ゼラルムも間髪入れずにアーケインを展開し、稲光によって敵の動きを拘束する。
敵はいよいよ自暴自棄になったみたいに、ルーファスめがけて石弾を吐き出した。
ルーファスはその弾丸を真っ向から受け止めつつ、敵の手のひらごと地面へ縫い留めるように大剣を突き刺し、力を込めて抑えつけた!
「抑えます。――回復無用、畳み掛けて下さい!」
「は、はい!」
リディリディが杖を発光させ、通常の魔法弾を発射して敵を追い撃ちする。
「これで決めちゃって!」
そしてアリアがグレイブへ解呪2を付与し、低下した命中率を元に戻して。
「消え失せろ……!」
グレイブは傷だらけの身も意に介す事なく、両手で握った得物を大上段から振りかぶり、至近まで踏み込みながら打ち下ろす。
棍による猛撃はクリーパーの頭部を容赦なく叩き潰し、生命活動を停止させた――!
目標を討伐した冒険者達は一息入れた後、クリーパーの死骸の中から石材を回収しにかかった。
「引きずり出すのも一苦労だな……」
セリオスは泥に膝まで浸かりながら、死骸を地面の上まで引っ張り出す。浅い場所で倒せたためか、体内の石はぬかるみに沈む事なく無事なようだ。
「よーし、重いけどもうひと頑張り!」
トゥーリが死骸をかっさばき、中の石を次々バックパックへ詰め込んでいく。
「あちこちに散らばっている石も、できるだけ集めておきますね」
ゼラルムはクリーパーが撃ったものの外したり、仲間が避けたりして損傷のない石を拾い上げる。
「……大湿原には初めて来ましたが、この足元の悪さに敵性生物の強さ……数百年過ぎた現在に至ってもなお、討伐には至らない月吸蟲が封じられた地と隣り合わせなんて……」
イヴェールは一旦手を止めて振り返る。見回した湿地は木々に囲まれ、果てしがない。
「戦いの経験を積むには良いですが、リザードマン達はよくここを拠点に生活出来るものですね……」
自分なら逃げはせずとも、虫で寝られなくなるかも――そんな風に小さく笑った。
こうして冒険者達の活躍により、クリーパーは倒され、結界のための石材も手に入れた。
月吸蟲の封印強化まで、着実な一歩を踏み出したのである――。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2021年02月27日 23時03分43秒 公開
参加者
トゥーリ
イヴェール・アーチボルト
ゼラルム・エルホワイト
アリア・ティーダ
- イェレミース トゥラ リディリディ
グレイブ・ヤード
セリオス・オーガスト
ルーファス・W・ワーズワース
相談掲示板
トゥーリだよ、よろしくね! 沼地で中型のクリーパーを倒す依頼かあ…… 追っかけて行って倒すか、こっちが待ち受けているところに何人かで追い込んでいって倒すかの流れになりそうかな。みんなはどっちが好き? 他になんか上手いアイデアがあればおしえてよ!
ウォーリアのルーファスと言います。どうぞ良しなに。 シューター1、キャスター2、ヒーラー3とかなり手厚いので、 遠距離で陣取って撃ち合いに持って行っても余程押し負けないと思います。 となると、積極的にこちらから追いかける方向で良いのではないでしょうか。
ヒーラーのアリアだよっ。よろしくお願いします、だねっ! ボクは遠距離攻撃手段はあまりないけど、その分バフはたっぷり持てるよっ。 なので積極的に討伐に取り組むのに賛成だけど、敵が強い分、戦闘面で余裕を持ちたいので 足場で煩わされない様に、ぬかるみ対策とかはしておきたいかな…?
ヒーラー、グレイブ・ヤードです。 好きに呼んでもらって構わんよ >手法 足止めと遠距離攻撃所有者での「狩り」に賛成ですね。 あちらも遠距離が比較的主体なようですし、そこは気を付けないといけませんが
No.5
あの・・・、キャスターのリディリディです。 よ、よろしくお願いします。 長射程とありますが、どの程度の射程かがはっきりわかっていないので、私も追いかける形で良いかと思います。 それとガンマジック対策に魔糸を使うことにします。 ぬかるみについてあるいはウォーターウォークでなんとかならないかとも思いましたが、土と混ざっている為に難しいかもしれませんね。
・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む 俺もこちらから積極的に追いかけてでいいと思う。 ぬかるみは足を取られるがクリーパーはそれがわかってるようだから基本クリーパーの通った道をなぞるようにいけば足を取られないのだろうか
エルホワイトと申します。クラスはキャスター どうぞよろしくお願いしますね さて。目標は中型クリーパーの撃破 それなりに強力な遠距離攻撃手段を持ち合わせている様ですが、単体攻撃に過ぎない以上よほどのことがない限り撃ち負けはない・・・・・・でしょうか。恐らく 全包囲攻撃にだけは警戒が必要でしょうが 追いすがる形であれば、私からアーケインテンペストとフリーズボルトによる移動阻害を提供可能ですので、よほど移動力に差がない限りは射程に収め続けることが可能かと
>遠距離攻撃所有者軸での「狩り」 そうですね。 切り札らしき全方位攻撃は囲んでこそ最大効果を発揮しますし、 逆説一面のみに展開してこちらにとっての遠距離射程で 撃ち合いに持ち込みさえすれば、後はウォーリアが切り札だけ カバリングを掛けて割り込めば、余程大丈夫でしょう。 唯一、相手にとっての遠距離がこちらの想定を大きく凌駕して 超長距離だった場合に被害が嵩みますが、それもまあ。 単体攻撃で且つヒーラーが3人居て押し負ける展開は流石に考え難い。 じっくり抑え込めば順当に討ち取れそうな布陣に思えます。 >ぬかるみ 一応バランス感覚を用意しておきますね。 セリオスさんの仰る通り相手の動線を辿る。も意識しましょう。 天眼も併用すればより模倣し易そうでしょうか。
>ぬかるみ なるほど、敵を辿る...! 万が一、敵の罠があっても、全体攻撃は 瀕死の1回だけな以上、 上げてくださってるバランス感覚やウォーターウォークも対策になりそうだねっ。 >方針 とと、本当に万が一なんだけど。 敵の移動力が想定以上だった場合の対策とかも必要なのかなってふっとお聞きしたくて。 こちらの遠距離攻撃の更に外から、盾役へ「石弾」。火力役へ「ガンマジック」で命中低下。そして素早く退避を繰り返された場合。 更に最悪デバフ解除に失敗して、こちらの遠距離スキルが底をついたら、火力と持久負けしないかって杞憂かもだけど...。 目を優先的に狙うとか、ガンマジック、視線を使うなら遠距離役をほかのメンバーで相手の視線から物理的に遮ってしまったりとか。もしくは最悪近接への持ち込み方も考えておく必要があるかな...?
ウォーリアのイヴェール・イリュジオンです。 どうぞよろしくお願いいたします(ぺこり) 私も追いかける形で良いと思います。 敵の縄張り内という事で、地の利は敵にあって追い込むにしてもこちらの思い通りに逃げるとは思いませんしね。 頭も少し回るという事なので追う以上は常にぬかるみを歩かされることになるでしょうか? 一面に展開して戦うのは移動力が想定外で一方的に攻撃を受けるような状況でなければ良いと思います。 敵が全身に目があって死角というものがなく、切り札も対包囲ですから囲って逃げ場を潰すのもリスクがありますし。 まぁその場合は敵が逃げの一手になった場合、追い切れるか分からないので逃走防止策だけは考える必要があるかも知れません。 >敵の移動力が想定以上だった場合の対策 それを上回る移動力で近付いて斬る、というのがまず思いつきました( ウォーリアなのでチャージングがありますから通常の移動以外でも距離を詰める事が出来ますので片腕を斬れば移動力も落ちるのではないでしょうか?
>足を奪う この場合は腕を奪うというべきなのでしょうか? なんにせよ、移動手段を潰すのは有用だと思います。 あるいは転ばせる?とかも有用そうですね。 >思い付き 口からの石弾ですけど、あれ窒息効果与えたら射出妨害できるんでしょうかね? 息で押し出しているのかエーテル的なものなのかで変わりますけど >移動 極端すぎる話ですが、武器オンリーで移動力確保という 「当たらなければどうということはない」も一つの手段ですよね。 あくまで負荷が移動力のマイナスのみであればですが
>移動力が想定外 攻撃しつつこちらのメイン含む全力移動から逃れられる。 となると、チャージング込みなら(4×2)+6で基礎移動力14。 もし攻撃せず移動に集中すると最大移動距離42ヘクスですよね。 これだと移動力が「まぁまぁ高い」どころではないので、 余程大丈夫だと思いますが…… そうですね。少しチャージングを多めに持っていく事にします。 >足を奪う 腕を集中攻撃とか出来れば良いのですが。 強いて言えばゼラルムさんが提案されているフリーズボルトは 確かに有効かもしれないと思います。単体ですからね。
>想定外 おぉー…なるほど、依頼内容的にも、ルール上的にも危惧はなさそうなのだねっ。 ルーファス氏の知識に感謝…! 腕攻撃、なるほど!腕だけムキムキな見た目だし、凄いバランス崩すのに効果ありそうだねっ! >行動 ならば、ボクは「ヒーリングオーラ」「サルベーション」。 そしてアクション枠で「輝刃」「治療強化」「ヒール2」「解呪2」を持ってこうかなと! 「ヒール2」「解呪2」「サルベーション」でガンマジック・石弾の対処。 そして、攻撃バフの万が一の立て直し用の「ヒーリングオーラ」のもりもり回復セットだねっ。 何だかみんな強そうだし、「サルベーション」なんかは「解呪」と被るから… 「サークルプロテクション」と入れ替えて、短時間誰かが前に出る場合… それこそ腕を手中攻撃する際に防御支援するのもありかなぁと悩んでます。
ふと思ったのですが >移動力の問題 「敵の進行方向に光縛封を使う」という移動妨害はどうなんでしょうね? 通り抜けることは不可能だと思いますので、迂回させるなりなんなりの邪魔はできそうかと思います。 複数人いらっしゃれば協力して周囲を(一部あけて)取り囲むようにもできるかもしれません 3ラウンドあれば、それなりに流れをこちらに引き込めるかと思います。 イメージ的には 壁 壁敵 我々 →樹海 壁 みたいな感じですね。 (特に樹海には意味はありません)
>光縛封 使えないことは無いけど、相手の知識・知性ってどの程度なんだろう? 魔法攻撃で普通に壊されちゃうから、場合によっては3人で協力した壁を強引に抜けてきたりする可能性はあるんだよね。かなり大回りさせることが出来るから、壊されないならすごく有効だと思う! んー……ワタシは素直に追いかけていこうかな? 移動力は5か6になると思うし、相手は近づくと嫌がって逃げていくってあるし。 なるべく回り込んでみんなの方に逃げるようには仕向けるよ! ……たくさんの眼でこっちを見て確認するってことなら、エンライトとか爆炎とかで目つぶしできないかな?
>光縛封 そうですね。射程がやや短めという問題こそあれど、有用な手段であるかと 敵が持ち得る魔法攻撃手段は件のガンマジックだけですし、流石に早々破られる事もないでしょう もし破られるとしても、こちらが数で優位な以上、相手の手を消費させられるのは大きなアドバンテージですからね ・・・・・・ところで、魔法攻撃と書いてある以上、ガンマジックもダメージが発生するという理解でいいのですよね? >目潰し 爆炎はともかくとしてエンライトにそこまでの光量があるかと問われると・・・・・・どうなのでしょう 直径60m程を明るく保てると考えれば、それなりの光量はありそうですが アクティブスキルの枠に余裕があるのでしたら、持っていくのもアリかもしれませんね ガンマジックに関しては、要は敵がこちらを正しく視認できなければある程度無効化出来そうな気もいたしますし >個人行動指針 一先ず私の指針としましては、敵が引き撃ちに入ろうとするのであれば初手でフリーズボルト+アーケインを使用 その後は流れでBSの付与、といった所でしょうか フリーズボルトの効果はなるべく切らさない様に致しますね
>ガンマジック 説明を読む限りダメージを負うようには見えないのですけどね・・・ (デバフ込みでの長射程ダメージとか結構しんどいのでは) >目つぶし? 視線誘導という意味ならエンライトは使えなくはない、かなとは思います。 かなり接近してからですが、近くに光るものがちらちら動いていたら気になると思いますし
>光縛封 スキルを合計3枠使う。という点だけ少し気になりますが、 先ず平常考えられる運用ではないので、割と効果的な気がしますね。 ただ、普通に光縛封で3回囲むのとどちらが有効かは微妙かもしれません。 相手は自己回復手段を保たないので、立て直し3回と考えると 安全を優先するなら後者の方が使い道として有用ではあります。 >ガンマジック 説明だけ見るとダメージが出る様には見えませんが、 攻撃、と明確に記載がある以上はダメージが出るのでしょうね。多分。 まあ、出ると思っておいた方が不測の事態の備えになるので、 魔法攻撃への最低限の対策は有った方が良いとは思います。 >エンライト 敵のヘクスに置いたら結構目障りという意味で邪魔出来る気はしますが、 手番を消費するに足るかは、うーん……どうでしょう。 うん、でも試しにやってみる。位なら良いと思います。
>移動妨害 まぁ微妙と思われるのでしたら忘れていただいてもかまいません。 文字通り思い付き以外の何物でもありませんので さしあたり、移動力重視で考えますか・・・
No.20
>ガンマジック そうですね、私も魔糸で回避を下げてはみますが、爆炎も使ってみますね。めくらましの効果を付与できるかどうかはわかりませんが、いくつかの目を焼くことは可能だと思いますので。 私は移動力が低いのでトゥーリさんが追い込んで頂けたり、エルホワイトさんの移動阻害付与は助かります。