【砂海】急々たるオアシス(討伐)
DoLLer
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シナリオID:500
オープニング
「すごい!」
冒険者たちと共に造り上げた砂海船『砂上の浪漫号』を前にして、ルーフィアは目をキラキラさせて叫んだ。それから船体の周りをグルグルと回ったりする様子からも喜びがにじみ出ていた。
「おかげでオアシスの食糧事情も変わりそうだよ。でも……使う事はじきに無くなるだろう」
ルーフィアが姿を現すのは決まって夢の中だ。だから今もきっと夢の中なのだろう。
だけど胸を締め付ける悲しみは現実のようだ。不思議そうにするルーフィアの無垢な顔に耐えきれずに横を向いた青年の目の前に広がっているのは、オアシスの涸れた砂底だった。
「オアシスの水が急激に涸れ始めたんだ。水がなくなれば植物も枯れる。そうなれば生命線である水がなくなってしまうし、強烈な日差しや風から守るものはなくなるんだ。長老はこのオアシスを捨てる決心を迫られていたよ。食べ物だけあってももう……どうしようもないんだ」
リーンエス王国の西の果て。シラー砂漠の奥地にあるオアシスの一つでは、水が徐々に涸れつつあった。オアシスの泉を頼りにしていた緑は徐々にその範囲を狭めていたし、そこに集まる動物も姿を減らしていた。
「だからこそ砂海に希望を求めたのに。ごめん……手伝ってくれたのに」
青年は足元にたまる砂塵に拳を握りしめるだけだった。努力しても結局このように拳を固めるだけで、強大な自然に何一つ抵抗すらできやしない。
「……エーテルが偏っています。オアシスの水が減るのは……そのせいかもしれません」
「え?」
ルーフィアの一言に青年は顔を上げた。
「この世界は物質とエーテルでできています。水が生み出されるのはもちろん地下水脈による流れもありますけど、大地のエーテルの流れによっても変わってきます。この大地のエーテルはすごく偏っていて……向こう、砂海方面はとてもエーテルが豊富です」
言われてみれば。
砂海に潜んでいたサバクカジキやサバクトビウオといったものは獲るのが難しいものの見つけることは簡単だった。砂海には命が豊富であるという証左だ。
青年たちが過ごしている陸側、普通の砂漠では命すら見つけることが難しいことを考えれば、大地のエーテルの流れなど見る事はできない青年でも、その偏りは理解できた。
「ヌシ……そうだ、砂海の向こうに砂漠のヌシがいるって聞いたことがある。あらゆる命を飲み込むヌシがいて、砂漠が広がったって」
「エーテルをせき止めれば、命はそこに集まります。そして反面、周辺はエーテルが枯渇して砂漠化する。あるかもしれません」
その言葉に青年はいてもたってもいられなくなり、すぐさま『砂上の浪漫号』に足をかけると、ルーフィアに手を伸ばした。
「確認しに行こう。このままじゃ終われない」
「はい!」
●夢の続き
砂海と砂漠は違う。砂海を構成する砂粒自体はとても細かく、普通に足を踏み入れればたちまち砂底に埋もれて沈んでしまう。だからこそ双胴に履かせたソリと翼によって航行するこの砂海船が必要だった。
考えてみればこの砂海が広がり続けているのもおかしな話だった。
それはまるで陸地が沈み、海が広がっていくような。何者かの支配領域が広がっていくような。
「あれです……!」
砂塵に目をやられないように、袖で顔を覆い隠しながらもしっかり前を見据えたルーフィアが声を上げた。
それは雲かと思った。砂でできる海があるなら、砂でできた入道雲もあってもいいのではないかと。もしくは砂塵が重なってできた黒い霧か。
それが生き物だなんて誰が思うだろうか。
「サバクジラ……!!」
エーテルをせき止めて豊穣を独占する主、巨体を自由に動かすために巻き込んだ砂粒を破砕して砂海化する張本人。それは見える部分だけでも十数メートルはある。
「あんなの生物というより『生きた災害』じゃないか」
どうすればいいかのなんて皆目見当がつかなかった。あんなのに挑むだなんて馬鹿々々しい出来事すぎて。
自分ひとりでなんとかできる範囲じゃない。
「諦めるしか、ないのか……?」
呆然とする青年の櫂を握る手にルーフィアの手が重なった。
「いいえ、みんなで作ったこの船なら、絶対に奇跡は起こせます」
それに応えるように船はいつもよりも早く疾走している。櫂だってとても軽い。
そうだ。
一人でダメだからこの船を、みんなの力を借りたんじゃないか。
諦めたらそこで終わりだ。
●夢から醒めて
「もうオアシスの水が……」
青年が目が覚めるとそこは自分が棲んでいたオアシスの集落だった。そこに血相変えて駆け込んできた仲間を見ても青年は慌てなかった。
「大丈夫だ。答えは砂海の向こうに……ある」
解説
マスターより
リプレイ
細砂は液状化して烈風になびいては蠢き、また新しい丘を作っては崩れを繰り返すその様子は、海そのものだった。
「すごい! こんな絶景、生きてりゃ見れるもんだねぇ」
同じ世界でこうも違った光景を見ることができるのか、アリア・ティーダは風向きに合わせて帆の向きをし変えながらその世界に胸を躍らせていた。肌にあたる砂交じりの風、降り注ぐ厳しい陽光も感じたことのないものばかりだ。
「この向こうにヌシがいるのか」
「逸るか?」
「まさか。相手にとって不足なしと思っていたところだよ」
船の名付け親でもあるレイ=レーベンス=レックフォードはナハティガル=ラーの問いかけに口角を上げて答えた。
「この船ができたのも生きた災害と出会うためと言えるでしょう。そう、これは運命、おなじみの展開だとヨ=クアルも告げております」
フリーダ=ブロムヴィストの言葉にレイはにこりと微笑み返した一方で、ナハティガルは青年に視線を移した。
「ここのヌシを倒せば、オアシスのエーテルが正常に戻るのか? ヌシの存在も、それがエーテルを蓄えている等、誰も知らんだろうに」
「……。そうだね。本当のところは確証はない。夢で出会った少女、ルーフィアと言ったかな。彼女が教えてくれたんだ。船の動力だって、一度も成功したことがないけど、夢で彼女が教えてくれたのを再現したら形になった。あれ以降も成功したのはその一度きりだけどね。ヌシの存在も……きっと間違いないと思う」
夢。か。
この物質界とは違う次元につながっているとは聞いたことがあるが、さて、それが安易に信用していいものか。
そうは思ったが、ナハティガルはそこまで口にすることはなかった。この大地、この船ですらナハティガルの見た事の無い物だ。様々な物が集まるゴールディで育ったからと言っても、知らないものはまだまだ沢山ある。
「9時方向に巨大な魚影発見です!」
ナハティガルの思案はフリーダの声によって途切れた。
「ぬへぁー……ちょっとした島じゃねぇか」
鋼の盾と持ち上げて臨戦準備を整えたゴルバルティアはそれを見て、戦う意志が折れそうになった。ただでさえ戦闘は嫌いなのに。あんな巨魁とすったもんだをやるのかと思うと、肝が縮みそうになる。
「まともに近づけば確かに呑まれてしまいますね」
見えるだけのサイズでもこの船の数倍はある。肌質は岩のそれにそっくりで、ところどころ緑すらみえるその姿にアクティオンは金色の瞳に宿る瞳孔をぎゅっと細めた。
「ゴルバルティア君、あれは岩です。あれは島です。ちょっと無茶な接岸をしなくてはなりませんので、船が壊れないように接触しそうな部分を破壊してもらえませんか」
「お、おお。なるほど。ありゃ岩か島。なるほど!」
ドンパチする相手じゃない。そう思えば戦うということに意識は向かない。
「よし、まかせな!」
●
「さて……」
アクティオンは弓を構えて目を細めた。巨大な体はどこも岩のようだ。鋼で作った弓でとりあえずの一射を放ってみたものの巨体がもだえる様子すらない。
「やはり柔らかい部分を狙うしかなさそうです。並走して追い抜けますか」
「追い抜いて見せるよ」
アクティオンの言葉にレイは笑って見せると、紋具を操作した。
相手はエーテルの塊。そしてこの船はエーテルによって走る。とすれば追い抜く一番の方法は、これしかない。
レイはそのヒレに向かって船を突撃させると、ギリギリのところでかすめてサバクジラの頭に向かって転回する。
「うぐぅぅぅ……!!」
授恵者であるレイと男が左弦をオールを全力で押しかけ、サバクジラの内部にたまったエーテルに反応して勢いを増した紋具による推進力に船体をコントロールする帆を担当するアリアが苦悶の表情を浮かべた。膨らんだ帆を操るロープを抑え込むためにアリアは腹部にロープを巻き付けて耐えるが、それが締め上げられていく。
「アリアさん。大丈夫ですか!?」
「こ、こんなので負けてたら、あんなでっかいのに勝てやしないってね。むしろ足りないくらいだよ!!」
苦しいながらもアリアはにやりと笑うと紋具の力がさらに引き出されるように願った。『輝足』は紋具には伝わらないが、サバクジラのエーテルに反応するならこの想いだって、絶対伝わるはずと信じて。
「いけぇぇぇぇぇ!!!!!」
それでも旋回するには勢いが良すぎた。
ヒレの部分は船の眼前に高速で近づいてくる。
「いったるさ!!!」
叫びに応じたのはゴルバルティアだった。左舷へと走るとダマスカスの刃にエーテルを宿らせた光の刃で、接近するヒレに思いっきり叩きつけた。
鈍い破砕音と共に船が大きく揺れた。ゴルバルティアの生み出した衝撃でサバクジラのヒレを叩き壊し、反作用で船体が離れていく。
「どーだい!!」
ゴルバルティアは自慢げにセンザンコウのハーフビーストならではの硬く分厚い尻尾を振り回した。
「よし、相手への意識づけもできたようですね」
立て直してサバクジラの鼻先へと立ったアクティオンが聞いたのは空気の震えだった。おそらくサバクジラの悲鳴だ。聞いていた通り鈍重な体では攻撃は思うようにままならないのだろう。
「十分だ。後は引き付けるだけだ」
「よーっし、ボクも応援しちゃうぞ」
見開いた目をみつけてアクティオンは矢をつがえると、すかさずアリアが『輝刃』をアクティオンの弓に乗せた。
そしてそのまま、仲間たちが見守る中、次々と矢を叩き込んでいき、今の体当たりが偶然ではないことをサバクジラに刻み込む。
「これも一つの生存競争でね」
その挑発に怒り狂ったか、もしくは嘆いたのかサバクジラ顔面が大きくゆがみ、そして空気を震わせた。
「叫んだ!! くるぞ」
飲み込まれることを意識しながらも、レイは急旋回を仕掛けた。
再び船体が大きく傾きながらも砂ごと飲み込んでくるサバクジラの吸引から逃げていく。
「船を吸い込ませるわけにはいかない。代わりにこちらにしておいてくれ」
アクティオンは荒れ狂う波の中に微動だにせずに弓を引き絞るとラピッドショットを叩き込んだ。大口に何度も矢を突き立てれば呼吸の阻害はできるはず。
「相手が大きすぎた。吸引する動きは鈍るが、止まりはしない」
「十分だ」
レイの頭の中では、船とサバクジラの位置。岩や砂海の終端がすべて俯瞰した世界に映し出されていた。力加減もスピードも、すべては『天眼』の元で見渡すことができる。
「10! 9、8……」
旋回が終わり、吸引によって吸い寄せられるスピードと合わせてもう突進する船をコントロールしながらレイは秒読みを発すると、フリーダが船体から吹き飛ばされないように膝立ちになりながらも集中してエーテルを集めていく。
「7、6、5」
吸い込み終わったサバクジラが砂を一気に吐き出し、体をよじった。
船はまだ眼前だ。突如の動きにレイもアリアも操船がおいつかない。
「つぶれ……」
「させるかよっ!!!」
岩と金属がこすれあう音が響くと同時に、ゴルバルティアが叫んだ。船体とサバクジラの間に挟まるようにして、船体が壊れるのを必死に止めていたが、船とクジラという巨体同士に挟まれたそれはめぎゃっという音と共に消えていく。
「ゴルバルティア!!!!」
「ばっか、カウント止めんじゃない! 船は私が守るって決めただろ。こんくらい……なんてこと、ないさ」
右舷の砂がとれない。
圧迫によって噴き出た血しぶきに濡れた砂は駆け抜ける事もなく、へばりつく。それでも船は傷一つつかないじゃないか。
「……っ!!! 3っ、2、1っ!!!!」
タイミングをずらしてしまうと、乗り移りが失敗して砂海に落ちてしまう可能性がある。
だからこそのタイミングを声に出していたが、ただそれだけに従事するのがこんなに辛いことだなんて。
「フリーダ君、ゴルバルティア君の分、取り返して」
アリアは構えるフリーダに『輝刃』をかけ静かにそう言った。
「もちろんです。神の名において!!」
その目を、言葉を、魔法を背に宿し、フリーダは一気に走った。船の外へ。
ここは砂海。砂漠の一種ではあるが、細かすぎる砂とエーテルを取り込んで流動性を獲得したこの場所は、海のそれとほぼ同じであった。体は沈み、泳ぐこともできないまま窒息する。
それでもフリーダは一つも臆することもなく、陽光の影となって空を舞った。
「この大地に水を取り戻すためです。海を飛び越えることも、岩を砕くことも、私はやってみせます!!!」
フリーダはダマスカスの大剣を天空から一気につき下ろした。
岩肌?
そんなもの、断ち切ってみせる!!
「でぇやぁぁぁああああああああああ!!!!!!」
友を想う心が、託された力が、神の気配が。フリーダはそれらをすべて剣に込めると、輝く刃は一層大きな光となって噴き出した。
めし、めぎゃ、ご、きっ……べぎぃっ。
岩肌が数段にわかれて砕けると、フリーダは一気に剣を引き抜き、続いてペグが結ばれたロープを取り出すとその傷跡にもう一度叩き込んだ。
「ナハティガル様、ここから下へ。噴出孔が見えました」
「ありがとう。だが俺には必要ない」
地震のように足元が揺れ続けているもののナハティガルは颯爽と地面をけると易々駆け抜けていった。
足元の命はどれだけ自分たちのことを気にしているのだろうか。もしかして、バランスを崩しやすい場所に上ってくるのを待ち受けているのかもしれない。
それはゴールディで生きることとよく似ている。いつも手のひら。その気になれば全部台無しにされるかもしれないという恐怖の上で成り立つ生活。
ナハティガルはロープを握りながら一気に駆け下りた。
「――すまんな。お前に恨みは無いが、巡り合わせが悪かった」
いつかの為に。
ナハティガルは銀の風となってサバクジラの噴出孔に暗針をねじり込んだ。
「!!!!」
激震。
「何度でもやって――」
ナハティガルがもう一度針を『強打』でねじり込む直前に足元が消えた。違う、跳ねるように砂海にもぐりこんだものだから、平地だったものが急激に坂道と化したのだ。攻撃に集中していたナハティガルは足元を失い転んだ。そのまま砂海へと一気に滑っていく。
「っ」
それを掴んだのはフリーダだった。片手は先のロープを握り、残った片手で勢いづいて滑るナハティガルの腕をつかんでいた。
「コウ=リャはこう言っています。倒す事より滑り落ちないことをまず注意せよと」
ゴブリン族の精悍な体が勢いづいて落ちていくのを腕一本で引き留めているのだ。笑顔でフリーダはそう言っていたが、脂汗が浮いていた。
「一気に行きましょう」
その言葉にうなずくとナハティガルは傾いた岩肌に足をかけると大きく跳躍した。
それと同時にフリーダもロープを片手にしたまま壁のようになった足場をそのまま振り子のようにして駆けると、勢いのままロープを離し、剣に持ち替えた。
目指すは右目。
跳躍したナハティガルが目指すは左目。空中から再び狙いを定める。
「これで……!!!」
「終わりです!!!」
同時に二つの武器が、サバクジラの目に突き刺さった。
オオオオオオオオオォォォォォ……!!!!!!!
血と砂が交じる湿った風が雨嵐のように吹き荒れる中、サバクジラは大きく身をそり上げ断末魔を放った。
フリーダとナハティガルは気持ち悪い浮遊感が体を覆う。彼らはサバクジラの登頂部から自由落下していた。
「フリーダ! ナハティガル!!」
全力疾走する船の上で、レイは命綱代わりのロープをもって二人に向かって叫んだ。だが、砂海に落ちてしまえば海とは違い、掴みとれないまま呑まれてしまう可能性も高い。なんとか一瞬のチャンスをつかむしかない。
「自分がやりましょう」
アクティオンはそのロープの輪を矢に絡めるとそのまま弓を大きく引き絞った。狙いは、ナハティガルの……。
「ただ強くあろうとするだけでは、きっとこんなことは考えないでしょう、ね」
ただ強くあろうとするリザードマン達の顔をふと思い出しながらアクティオンは矢を放った。矢は落下する二人より断然早く、蒼穹にロープの弧を描いた。
「神よ!」
すかさずロープに引っかかった二人はそれを掴んだ。そして。落下の衝撃が二人をそれぞれ襲った。それは体がバラバラになるような痛みを想像していたが。
「破壊するのは得意だけど、壊さないように受け止めるってのも何とかなるもんだね」
「ゴルバルティア。お前……!」
ナハティガルを抱きとめたゴルバルティアはにんまりと笑ってみせた。
「命綱を準備しておいて良かったよ」
「ボクのヒールとサークルプロテクションもだよっ!」
フリーダの受け止めを担当したアリアは鼻先を鎧に思いきりぶつけたのか真っ赤にしていたが、フリーダの体をぎゅうと抱きしめながらにんまりと笑った。授恵者でも組み合わせや準備が悪ければ被害が出ていたことも、この面々の連携あればこそ。
「任務、完了!」
●
エーテルを吸い込み、砂漠を海のようにしていたサバクジラがまき散らす湿った風は止むことがなかった。
「持ち帰れないモノかな」
「狩った命に感謝して、明日への糧にする。うん、これも基本ですね」
砂海船を横づけしたレイは思案している横で、フリーダはにこにこ頷いた。いったいどこの基本かはわからないものの、ゴルバルティアが硬い尻尾でベシベシ叩いてみる。
「うーん? これ食えるのか?」
べきばきと音を立てて破砕されるのは岩のような皮膚ばかり。感触的に食べておいしいとは思えないのだが。
「直接食べられなくても、サバクジラの体内のエーテルは水脈に影響する。オアシスが蘇るという事はサバクジラの命をいただいたもきっと同じだよ」
「地域の性質まるごと変えるような存在だったからねぇ」
アリアは紋具をいじくりまわしながら、男に答えた。
サバクジラが絶命した今でもエーテルの反応に紋具は過剰反応を示している。きっと走らせればかなりの勢いでクルージングを楽しめるだろう。
「ということは私達この地域の自然に打ち勝ったわけですね」
英雄の階梯を一つ上ったフリーダが純粋に喜んでいたいるその頬に、ぽつりと冷たいものが落ちてきた。
「……雨?」
「水が、戻ってきたのか」
一同は真っ青であった空がにわかに曇り、次々と大粒の雨が降り注いでくるのを眺めていた。
エーテルを食らう主がいなくなり、この地域があるべき姿に戻ろうとしているのだ。
「ありがとう。命を、故郷を、家族を、取り戻すことができたよ」
どんどん勢いを強めていく雨の中、青年はにこりと笑った。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準6 / 4〜6人
2021年02月02日 09時49分12秒 公開
相談掲示板
シューターのアクティオンです、よろしく。 船を壊されるのは困りますので、近づくにしても乗り移る一回のみぐらいにするか、完全に遠距離に徹するかしたいところですが……
ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 船からなら遠隔攻撃で目等を狙う事が出来そうですが、 私は無理なのでどうにかして飛び乗る必要がありますね。 飛び乗った後もバランスをうまく取りつつ攻撃を仕掛けていく形になるでしょうか。
ヒーラーのアリアだね。 よろしくお願いいたします。 ...他の継受者さん達の思いが籠ったこの船。壊すのはもちろん、格好悪く使うなんてできないねぇ...。 後移り後の制圧がスムーズに進みために、攻撃バフを戦闘員に配るか...。 エーテルの流れで船が動くなら、防御バフや回避バフが船にもかけれないか試してみようかな?
ウォーリアのレイだ。 よろしく頼む。 近接職が多いしやはり一度は接近する必要があるだろうね・・・ 船の名づけを行った者としてやはり気になるので、船のコントロールを希望しようと思う。
ふむ、では最低でも一度は接近を仕掛けるという方向で。 となると、その一度の際に破壊されないような方法は考える必要がありますか。 こちらから迂闊に近づいて大波や吸い込みを食らうと厳しそうなので、何らかの手段で大人しくさせるか、あるいは鈍重ということで連続で攻撃を仕掛けてくる可能性は低いと考えて体当たりをスカすか。 遠距離戦→ちくちく撃たれるのを嫌って近づいてきたところをかわして近接組は乗り移り→その後は船は距離を保って援護射撃、乗り込み組は弱点を確実に攻撃し続ける、というような流れとか?
>アクティオン うん、遠距離戦からの流れは良案だと思う。 乗り移る人が乗り移ったらあとは遠距離戦に徹して、乗り移った人にお任せだね。 私は操船で、乗り移る際の船を安定させた接近と攻撃の回避に尽力したいと思う。
ナハティガル=ラー。 不意討ち暗殺何でもござれのシーフだ。 初見の者も、そうではない者も宜しく頼む。 >行動 俺はサバクジラの背に乗り移る予定だ。 その後はBS攻撃やトリプルファングで削って行こうかと考えている。
自分は船上での行動に徹するつもりです。 >流れ 問題なさそう、ですかね。 操船についてレイ君に任せられるのであれば、こちらは遠距離攻撃がてらサバクジラの挙動を見ながら、攻撃動作に入ったとか状況をつたえることもしようかと。 そこそこに目はいい、と思いますので。
状況をつたえてもらえるのはありがたいな。 よろしくお願いするよ。
>流れ ボクもアクティオン氏の考えてくださった流れに了解です! 遠距離の際は、前述の船に補助を掛けられるか試しつつ、 遠距離攻撃の皆に「輝刃」で攻撃バフをかけつつ。 空いていれば船の弓を使おうかな…? 直接攻撃する時はどうしようかなぁ…と悩んでます。 今の所表明が無い「操帆」「紋具操作」に入って船の機動力を高めるか。 乗り込んで「ディバインストライク」でちょっとでも火力貢献するか…。