【帝国】帝国奪還連動 枯朽の秋 決戦特設

レイウェスト・バルダス

そうか。私がいない間にそのような事になっていたのか。将軍には苦労を掛けた。

バルディオン

もったいないお言葉。直前に戦場へ発たれたクーネ卿も殿下にお会いできぬことを残念がっておられました。

レイウェスト・バルダス

北部鎮守都市オルセンを救い、ダルトートの幽界樹を単身で打倒した女傑であったか。できれば言葉を交わし、礼を述べたかった。リカルダのような豪傑であろう?

バルディオン

見た目からは武威を感じぬ市井の娘の如く、発する言葉も掴み処なく、しかし、端倪すべからざるべき人物と見ました。私の、勘にすぎませぬが。

レイウェスト・バルダス

将軍の勘とあれば、軽くは見れぬな。だが、まずは降りかかる火の粉を打ち払わねば。前線の差配は将軍に任せる。

バルディオン

はっ。一命に代えましても。……いえ、この身も保ち、殿下の元へ必ず戻ると申し上げましょう。

帝国の南北両面にわたり、『分かたれし幽界樹』の脅威が迫っています――。
(10月17日 【帝国】枯朽の秋 決戦シナリオリリース予定!)

assignment【帝国】帝国奪還連動 枯朽の秋

「帝国奪還連動 枯朽の秋」は帝国中部より南下する『幽界樹の仔』クリーパーを打ち払い、帝国奪還を進める為の連動である。帝国の異変と関連して、王国北部辺境伯領までをも巻き込む不作の兆しが現れ、対策が必要な状況だ。

assignmentこれまでの流れ

帝国南部鎮守都市ヴィントの確保に成功し、帝国奪還の端緒は成った。協力した各国軍は解散し、帝国の難民達の帰還も始まりつつある。だが、旧帝国領に安寧の日は遠い。

(2021/10/16追記)
クーネと名乗る女性は、北部鎮守都市オルセンの健在を告げる。また、帝国都市ダルトートに生えていた幽界樹を彼女が破壊し、その残滓が徘徊を始めている事も判明した。それらの調査の結果、帝国全域と王国北部に訪れた不作の兆しにも、幽界樹が関わっている事が明らかになる。
ヴィントに迫る『幽界樹の仔』と『分かたれし幽界樹』を迎え撃ち、また北部に向かっているであろうもう一つの『分かたれし幽界樹』を討たねばならない。

assignment決戦の概要

戦域1:オルセン方面の「分かたれし幽界樹A」および取り巻きの討伐。
 関連NPC:クーネ・ルウ、コンラート・マフダル
 友軍:オルセン駐留部隊/敵軍:分かたれし幽界樹A、幽界樹の仔(小型多数~中型50)
戦域2:ヴィント方面の「分かたれし幽界樹B」の仔ら取り巻きの迎撃。帝国軍兵器部隊らの護衛。
 関連NPC:レイウェスト・バルダス
 友軍:帝国軍カタパルト×4、バリスタ×8、帝国軍精鋭×10/敵軍:幽界樹の仔(小型多数~中型40)、中型巨人クリーパー×5
戦域3:一斉射撃後に「分かたれし幽界樹B」を強襲、撃破。
 関連NPC:バルディオン
 友軍:帝国軍精鋭×20/敵軍:分かたれし幽界樹B、残存する幽界樹の仔(小型~中型)、中型巨人クリーパー
選択4:広範囲遊撃。南下してくる「幽界樹の仔」を個別に撃破。
 関連NPC:???
 友軍:ビッグオウム、ゴブリン隊、村人等/敵軍:幽界樹の仔(小型多数~中型50)

assignment決戦のスケジュール

2021年10月17日 決戦シナリオ「【帝国】決戦:枯朽の秋」公開
2021年10月24日  決戦シナリオ 出発
2021年11月5日 決戦シナリオ リプレイ公開

person_pin関連NPC

帝国南部の守りを任されているハーフビースト(猪)の将軍であり、ヴァイセントラフ砦守将。皇帝直々に見出した武人であり、元近衛騎士でもあるため個人の戦闘力は極めて高い。一兵卒から騎士、近衛騎士、将軍と出世したため、平民出身の兵士やハーフビーストの憧れの的。能力あれば取り立てられるという、インペリアルドリームを体現している。

《本連動での動き》

帰還したレイウェストに南部鎮守都市ヴィントを委ね、南下する『分かたれし幽界樹B』迎撃の指揮を執る。

クリーパーの群れと交戦していたところを発見された女剣士。昨年の帝国滅亡に際して帝国北部鎮守都市オルセンの危機を救い、太守より宝剣を委ねられたという。最近までオルセンを守っていたが単身で南下、その途上で帝国都市ダルトートの幽界樹を打倒したが……。

《本連動での動き》

ダルトートの幽界樹を討ち漏らしたのは自らの責であると言い、北進する『分かたれし幽界樹A』追撃に同行する。

亡国となった帝国の皇族唯一の生き残り。皇位継承順位こそ八位と低いが、皇帝とその子女である第三皇女との間に生まれた生粋の皇族である。大陸一の美姫と謳われた母譲りの長く、美しい髪と気難しげな真紅の瞳の持ち主。帝国滅亡に関わっていたエフレムと袂を分かち、力ある同盟者を求めて極北へ赴くも征竜との交渉は失敗に終わり、失意のうちに帰還する。

《本連動での動き》

帝国南部鎮守都市ヴィントへ戻り、状況の報告を受けた。オルセンの健在、クーネの存在も把握している。『分かたれし幽界樹B』に対するバリスタやカタパルトの射撃を指揮する為、前線へ。助言者がいない単独指揮は初めてである。

帝国北部鎮守都市「オルセン」の太守兼将軍である若きハーフリング。同じ役職のバルディオンがどちらかといえば武力寄りの人材なのに対し、コンラートは軍師・政治系。クーネに深く恩義を感じている様子のツンデレ美少年で、クーネと並ぶと背が低い事を気にしている。

《本連動での動き》

北へ向かうクリーパーの動きを察知し、帝国北部鎮守都市オルセンから出撃。道中でクーネに再会し、冒険者たちとの共闘を受け入れた。

menu_book関連用語・情報

幽界樹の仔

ヴィント奪還作戦で現れた、幽界樹の実を植え付けられたクリーパー達の進化系。様々な外見、サイズのクリーパーに取り着いた実が発芽し、根を張っているように見える。
(2021/10/16追記)
本体クリーパーと寄生体クリーパーが別個に行動するため、一体であるが二度の攻撃を行ってくる難敵。実の部分が弱点であるようだが、小さい為に狙う事は容易ではない。
北方へ向かう群れは小さく纏まっているが、南下する個体は数が多すぎたためか、『分かたれし幽界樹』を中心とした塊とは別に幾つもの小集団に分かれており、隊商や村などを襲っていた。

帝国北部鎮守都市「オルセン」

ヴィントと並ぶ帝国の軍事拠点。征竜に備える北の要として作られた都市であり、王国に向けたヴィントと同程度の戦力を擁していた。現在まで連絡が途絶しており、滅亡したものと思われていた。
(2021/10/16追記)
クーネ・ルウの助力により幽界樹が育つ前の伐採に成功し、いまだに健在とされる。

帝国南部鎮守都市「ヴィント」

帝国滅亡に際してクリーパーに蹂躙された都市。初夏の奪還作戦において【天霧りに消ゆる幽界樹】の分樹の打倒に成功し、解放された。現在は廃墟の整理も進み、避難していた帝国民も少しづつ戻り始めている。

帝国都市「ダルトート」(New)

帝都の東にあった中規模の都市。特徴はない。それなりに栄えていたが、帝国滅亡に際して幽界樹が生えて滅亡した。その後は人の住まぬ廃墟都市となりクリーパーに占領されていたが国内行脚をしていたクーネに『解放』され、物理的にも廃墟と化す。

分かたれし幽界樹(New)

帝国都市ダルトートに生えていた幽界樹がクーネ・ルウに両断された残滓。黒い霧を吐く能力を失ったがその分アクティブになり、根や枝を振り回す多足獣のような形状になっている。巨体を維持するためかしばしば根を張り、周囲の大地を枯らしている。長期的に見ると移動速度はとても遅い。 バルディオン将軍により、北に向かうものを『分かたれし幽界樹A』南に向かうものを『分かたれし幽界樹B』と命名された。
『分かたれし幽界樹A』は全高40m程の程の直立した樹の形状を保っており、張り出した根を動かして移動する。また、幹と根は直径3ヘクスを占有する。攻撃手段は実を落下させ、鋭い葉を広範囲に飛ばす他に根を使った攻撃も行う。
『分かたれし幽界樹B』は横倒しになった樹が枝や根を使って動く多脚生物のような外見で、全長50m程。幹が10×1ヘクスを占有し、その左右ヘクスへは脚が伸びる。攻撃手段は根や枝による突きさしや薙ぎ払い。突進等。

●帝国南部鎮守都市ヴィント
 帝国南部に現れた流浪の女剣士クーネ・ルウは、驚くべき情報を幾つも携えていた。もっとも衝撃が大きかった知らせは、帝国北部鎮守都市オルセンの健在であろう。

「しかし、夏に至るまで連絡もない、とは。コンラート卿は何を考えているのか……」
「クーネさんも、あの太守が何を考えているかはさっぱり分からないぞ」

 極北に近いオルセンは、孤立したとあれば様々な危険に直面する。クーネが告げたように、オルセンの幽界樹を生えかけの状態で撃破したとしても、ついでに活性化したであろう極北のクリーパーどもの相手も独力でせねばならなかった筈だ。他地域への連絡を後回しにする理由も分からないではない。だが、伝え聞くクーネの個人戦力には、皇帝が健在ならば間違いなく興味を抱く筈。

「……通常ならば、万難を排して中央へ連絡を取るべきであろうに。あるいは、使者が帝都まで向かって、そこで諦めたという可能性はあるが」

 戦場で名をあげたバルディオンと違い、代々北の守りをゆだねられた名門マフダル家。当主のコンラートは知略家をもって知られるハーフリングだ。先帝より南方将軍バルディオンと並ぶ北方将軍の地位を受けている彼は、現状で唯一の帝位継承権者と思われるレイウェストにどのように対するのか。頼もしい同輩の健在を喜びはすれど、今後を思えば難しい顔になるのは否めなかった。

「いや、まずは降りかかる火の粉を払わねばなるまいな、クーネ卿」
「そうだな。クーネさんも今回の事には責任を感じている。けれども力を大分使ってしまったので、全力は出せないのだ。すまない」

 バルディオン将軍にとって喫緊の課題は、目の前にいる女性、クーネ・ルウが引き起こした事態の収拾だ。道中のついでで帝国都市ダルトートの幽界樹に攻撃を仕掛けたという彼女だが、倒しきれていなかった残滓が二つに分かれ、北と南へ移動を始めている。

「冒険者の助力もあり、これまでに散発的にやってきた敵の中型、小型クリーパーは全て討ち取っている。ヴィントの守りは間に合うだろう。バリスタや投石機も配置した。しかし……」
「クーネさんがいないオルセンは、どうだろう。勝てるかもしれないが、被害甚大になりそうだぞ」

 ヴィントには、共に戦ってくれるであろう冒険者ギルドの授恵者たちがいる。しかし、孤立しているオルセンには、以前より配置されていた戦力しかいない筈だ。王国に対するヴィント同様、極北に対するオルセンもまた帝国軍の精鋭ではある。極北から現れる大型クリーパーとの交戦経験もあるだろうが。

「やはり、増援を送らねばなるまいな。少数精鋭、となるとまた冒険者ギルドに依頼せねばならぬが」
「そうか。ならばクーネさんも一緒に行こう」
「良いのか? それは助かるが」
「うむ。オルセンの人には良くしてもらった。調子が良ければ一人でも行くのだけれど、今は無理だからな」

 ダルトートの幽界樹を単身で倒したのはさすがに普通の手段ではなく、貯めていた力を使い果たしたのだ、とクーネは言う。帝国内で屈指の実力者であるバルディオンから見ても、単独で幽界樹に挑むというのは想像しがたい。レイウェストがダンジョン破壊で発生したエーテルを流し込んで虹耀剣を用いたように、簡単には用意できない何らかの力を用いたのであろう、と推測はできた。

「では、オルセンに向かっている物を『分かたれし幽界樹A』、ヴィントにて迎え撃つ側を『分かたれし幽界樹B』と呼ぶことにしたいと思う。クーネ卿には、『分かたれし幽界樹A』の追撃に同行を願おう」
「うん。いいぞ。ただ……、いや、何でもない」

 その名づけのセンスはどうなのか、と言おうとしたがギリギリで思いとどまり、クーネは軽やかに頷く。北への距離は遠いが、幸いなことに道中の雑魚クリーパーの心配は少ない。多くは『分かたれし幽界樹A』の仔になり、そのまま付き従っているだろう。迫る敵に対してオルセンが手をこまねいているとも思えないが、オルセン軍に対してはクーネが居れば話はつくと思われる。

「うん。先に走って話をして戻ってくるぞ。挟み撃ちにして弱いのがオルセン側に向かった所で、後ろから頭を取ろう。クーネさんはそう言うのは得意だ」

 北への遠征隊の作戦はそういう事になった。『分かたれし幽界樹B』は、大型兵器を活用して打ち破る事になる。それとは別に、バラバラと南下しているクリーパーが再建しつつある村落や王国領へ抜けないよう、守り手も必要となるはずだ。

「移動のみ、であればビッグオウムを借り出せるであろうか。交渉してみねばならぬな。後は……」

 戦術を練るバルディオンに手を振って、クーネは歩き去る。

●王国某所
 王国北部と帝国に広がる不作について、『幽界樹の仔』や『分かたれし幽界樹』の挙動から原因の予測が立った。さらには、特化した授恵者の中にその大地の異変に対抗しうる者がいる可能性が高い、という事も付記されている。ウィリアム・リーンエス王子の手元に詳細が届く前に、冒険者ギルドへの報告書と言う形式で真相は明かされていた。

「なるほど。……今であれば伏せるべき情報ではないかな」

 帝国と王国が相争う状況では、帝国の国土を豊かにしうる知識は秘匿せねばならなかった。しかし、現状の帝国は対等と言うよりは王国の属国に近い。帝国領と王国北部が貧すれば、中部や南部から支援を出さねばならない以上、根本から対策できるのならばしておきたいのがリーンエス王国の立場だ。

「となると、まず調べるべきは農業系の授恵者か……」

 あるいはエルフの巫女か、それとも全く関係ない者に萌芽があるのか。人探しも必要だ。自然に語り掛け、豊穣を約する古の仕来りを調べる事も意味があるかもしれない。荒れた大地で何か儀式のようなことをするのであれば、護衛も必要だろう。冒険者に依頼する事も、おそらく増える。

「まあ。学園の騒乱が一区切りついていて良かったよ。帝国のクリーパー対処はこれからかな」

 ウィリアムは北にいるだろう若い皇子の苦難を一瞬だけ思い、それから手元へと視線を戻した。やらねばならぬ事も、気に掛けねばならぬ事も多すぎる男だった。


(執筆:紀藤トキ)  
【帝国】帝国奪還連動 枯朽の秋1/2/特設
アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0