春の日差しに包まれて

おおくまねこ

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シナリオID:3500

オープニング

●
「じー……」
(おや、あの尻尾と服装はもしかして……)
 王都を散歩していたシルヴィア・A・カペルは露店を熱心に眺めている獣人の背中を見てふと足を止めた。知り合いというほどの仲ではないが、あの愛嬌のある特徴的なフォルムには見覚えがある。たぶん、学園生だ。シルヴィアは思い切って少女に声をかけることにした。

「やあ」
「ん?」
 シルヴィアは後ろから声をかけた。すると振り向いた少女は幽霊でも見たような顔で固まってから、慌てて頭を下げた。

「……!? ああ、カペルさん!? 失礼しました! わ、私に何か御用でしょうかっ!」
「ああ、気にしないで。見覚えがある子だったから声をかけただけなんだ。……私の名前を知っていてくれたんだね。OGなのに」
「ハイ、私が入学した時は副会長さんでしたから」
「そうか」
「アクセサリーを見ていたのかい?」
「ハイ。その通りです」
「そうか。何かいいものは見つかったのかい?」
「ハイ、気になるものがいくつか……ですが、カペルさんが満足されるような物は無いと思いますよ」

 少女は気まずそうな顔をした。装飾品は身に着ける者の家柄や財力を現すバロメータでもある。安っぽい露店で売られているような品は、平均的な学園生にとってはハッキリ言って二束三文の安物で身に着けるには値しない、というのが正直なところだろう。

「いや、そうでもないさ。学園交流部で用意するアクセサリーをちょうど探していたところだからね。クラブで揃えるものは高ければいい、というものでもないから」
「学園交流部、ですか?」
「ああ。つい最近できたクラブでね。今度の日曜日に学園で初めてのイベントをやるから、良かったらぜひ君も遊びにおいで」
「お誘い、ありがとうございます」
 少女はにっこりと微笑んだ。

「あ、いけない。もうこんな時間だ! 兄弟にご飯作ってあげないといけないので、私もう行きますね! ありがとうございました!」
「ああ、またね」
 少女は丸い尻尾をふり、ぱたぱたと走り去っていった。

「しまった、彼女の名前を聞くのを忘れてしまった……!」
 シルヴィアは小さくなっていく愛らしい少女の背を見送り、拳を握り締めた。

●
「さあ、ケイ! どっちの用意したお弁当がたくさん食べてもらえるか、勝負よ!」
「エリザ姉さん……そういう趣旨のイベントじゃないんだけど」
 
 数日後。温かい春の日差しの中、パンクリアース学園の中庭で学園交流部初の交流イベントが開催されていた。部長のケイはなぜか闘争本能を剥き出しにしている従姉の言葉に苦笑いだ。このイベントのメインは食事会で、色んな国や地方の出身者の嗜好に対応するため、交流部は食事も色んな種類を用意している。なお、文化紹介を兼ねた食べ物の持ち込みも可能だ。

「初めてのマッチングイベントだけど、あまり気負い過ぎないようにね。何かあれば私達もフォローするから」
 シルヴィアは張り切る幼い少年少女達を後ろから眺め、目を細めた。

解説

目標:ピクニック(交流会)を楽しむ/マッチング成立時のお揃いの小物について協議する。 舞台:休日のパンクリアース学園(メインは中庭) ●ピクニックの概要  学園交流部の最初の活動。姉妹マッチング可能な、学園の敷地内でのピクニック。食事は交流部で用意しているが、文化紹介を兼ねた持ち込みも可能。  また、マッチングが成立した場合は「成立したペアは部へ届け出後お揃いの小物を贈る」決まりとなっているが、小物はまだ決まっていない。 ●登場NPC 学園交流部部員 4名 部長は伯爵家の次男ケイ・ブラックモア(11歳)。メンバー構成はケイ・エリザを含む貴族の部員3名(エリザは12歳)と平民2名。 ※現在部員は総員9名ですが、その内4名はPCです。 交流会参加者 十名前後 学園交流部の活動を見学しにきたパンクリアース学園の1年生~3年生の平民学園生(3月時点)。クラブはいずれも無所属。種族はヒューマンが多く、獣人、エルフ、ハーフリングが少数いる。出自は商家の生まれ、または冒険者ギルド所属。 モナカ 15歳 交流会参加者。OPノベルに登場した学園生。冒険者ギルド所属枠の学園2年生で、ほぼ服を着た二足歩行のタヌキの外見のハーフビースト。底なしの胃袋を持つが、遠慮がち。

マスターより

春ですね。植物が芽吹く季節なので、新しいNPCもOPでにょきにょき生えます。さあ、ピクニックを楽しみましょう!

リプレイ

●
 パンクリアース学園・バラの庭園にて。今日は学園交流部の初の対外的な活動である、ピクニックの当日だ。王都の天気は快晴で、気温もぽかぽかと温かい。絶好のピクニック日和だった。

「お客さん、来てくれるでしょうか?」
「きっと大丈夫よケイ。こんなにいいお天気だし、学園内の掲示板にもあちこちチラシを貼って回ったんだから!」
 部長のケイとエリザは庶民派アピールも兼ね、自らチラシを貼ってして回ったらしい。他の一般学園生部員達も、初のイベントにどこかそわそわしている様子だ。
「開催まで尽力してくれてありがとう、みんな」
 シルヴィア・A・カペルは幼い二人の張り切る姿に微笑みながら部員達に礼を言った。

「やあ」
 来客としてやってきた海神(ウミガミ) 江流(エル)は手を上げて挨拶をした。江流は事前のミーティングにも客分として参加してはいたが、冒険者ギルドクラブ部長の立場上、あくまで客としてピクニックに来ている。

(私は部員としての一参加者ではあるけど、これから姉になるからにはしっかりしなくちゃね……)
 ルベア・ベルニはキョロキョロと目を泳がせつつ、ピシっとした姿勢で会場に立っていたルベアは兄姉制度の姉役に当たることになるだろう。部長のケイもまだ幼いことだし。
(……妹いないから、どう接したら良いかも試行錯誤になるけど)
 なんとなくケイと従妹のエリザの様子など観察しつつ、ルベアは浮いている子がいたら声をかけよう、と誓った。

「あのー……学園交流部のピクニックの集合場所ってここで合ってますか?」
 そうこうしていると、おっかなびっくり三人の学園生が姿を現した。その内の一人はシルヴィアがこないだ王都で出会ったタヌキの獣人だった。友達も連れてきたのだろう。

「やあ、来てくれてありがとう。今日は皆で楽しもう」
 来客第一号の登場に、シルヴィアは微笑んだ。

●
 ピクニック開催の数日前――。学園交流部関係者達は学園交流部の部室で会議を開いていた。議題は兄姉制度の象徴(シンボル)である、お揃いの小物についてである。

「では会議を始めたいと思います」
 司会は部長のケイだ。上級生たちに囲まれて少し緊張している。最初に挙手をしたのはシルヴィアだった。

「多様な意見は大歓迎だ。たとえば、こういうのはどうだろう」
 シルヴィアはそういうと、蝶の透かし模様が美しい丸玉のアミュレットと、硝子の小瓶を手に取って皆に見せた。シルヴィアがエーテルを籠めると、瓶の中に花領の湖の風景が映し出された。
「私としては、互いの瞳の色やイメージ色の小物等、特別感も欲しいな」
「はいはいはい!」
「はい、エフィルミア先輩」
 司会のケイは次に猛アピールしているエフィルミアを指名した。

「趣味が合うなら髪飾りとかいいですよねー! 『私の姉様素敵でしょ?』『私の妹は可愛いでしょ?』って周囲に自慢も出来ますっ。私はシルヴィ姉様を全力で自慢したいと思ってますし!」
 エフィルミアはタイや羽ペン、ハンカチ、ネックレス、ブレスレット、手作り品、ランプなど、色々なアイデアを早口で列挙した。臨時書記の一年生がキュッキュッとホワイトボードに出たアイデアを書き込んでいく。

「俺もお揃いの小物案としてはリボン(タイ)やハンカチあたりは賛成だな。揃え易いし、色柄や図案、刺繍などで差別化がはかりやすくて身につけ易いから。ある程度アレンジしても良いとは思っているよ。花飾りや石をつけてみるとかね」
「揃いの品は僕もジュストがあげたようなリボンやハンカチなどの小物に惹かれたよ。良い素材を使うにしてもそう高くつくものではないし、刺繍が出来る点もいい。見合わない品を贈ることになるんじゃないかと不安な気持ちを、心を込めた刺繍で埋められそうだ」
 エフィルミアのアイデアには、ジュスト・ヴェルジーとローザリカ・L・ディオールも賛成した。

「良い素材を使うにしてもそう高くつくものではないし、刺繍が出来る点もいい。見合わない品を贈ることになるんじゃないかと不安な気持ちを、心を込めた刺繍で埋められそうだ」
「いいですね! 二人で相談してデコりましょう! スペシャルに!」
 エフィルミアは楽しそうに拳を握った。

「気持ちが盛り上がって色々言っちゃいましたが! お互いに最高に素敵!! って思える物なら何でもいいと思いますよっ。お揃いの物は兄弟姉妹の証明っていうだけじゃなく、貴方の心の支えで、大切な思い出で、見るたびに心温まるような物になれば嬉しいです!」
 エフィルミアはまだ興奮が冷めない様子で席に座る。次に挙手したのは、聴講生部員のルーンス・ラグネルだ。

「あえて身に着けるもの以外で提案するならペンやインクが浮かんだかな。学園生活で必ず使うものだからあって損はないし、勉学に励む時の心の支えにもなりそうだ」
(……僕が学園生活でジュストに初めて贈った物もインク瓶だった。仲を違えていた時だったから純粋な贈り物とは言い難いが、今となっては懐かしい)
 ローザリカは数年前を振り返る。初めてジュストと一緒にギルドの依頼に行った(正確には別々に受注して依頼でばったり会った)のは、確かウィリアム王子が失踪した頃だったか――。

「本人達がいくつかの中から選べるようにした方がいいよね。リストから選んで決める方式なら余分な予算要らないし」
 ルーンスは持参した豪華な銅製のブックメーカーのセットをまず見せ、次にオーダーメイドのブレスレットやチャームなどを推した。予算面を考慮し、素材は木・革・銅・布・ガラスビーズ(純度の高い硝子は高級品)などを挙げた。
「変化球だと、茶葉……の缶とか。2人で好みの茶葉淹れて、お茶の時間にしたりね。お菓子でもいいけど」
 ルーンスはアーダベルト商会で販売されているハーブティーの缶をトントンと指で叩いた。
 続いて、ルベアと江流もアイデアを挙げた。
「細かなデザインとかは置いといて……モノとしては部で統一するならペンダントとかが良いんじゃない? 男女問わず持ちやすいモノの方が良いだろうしね」
「学び舎たる学園での縁を記念する物だ。学業に使う物がいいんじゃないかな」
 ルベアはペンダント、江流は吸入式の万年筆を提案した。

「待った。ペンやインクの類は上位の貴族程御用達がオーダーで仕入れてる可能性あるし、それ以外から考えた方がいいんじゃない?」
 ルーンスが注意点を上げると、江流は少し悩み、
「確かに家紋などを刻んだ物を貴族が使っている場合もあるね。なら、御用達調達のペンにも後付できる小さな揃いの装飾品という辺りでも面白いかもね。ともあれ学園生活の中で自然に使える物であった方が、当事者も周囲も好意的に見れる気がするよ」
「なるほど、ペンに後付けできる装飾品、と」
 書記は出たアイデアも全て議事録に記録していく。シルヴィアは【懐かしき湖】のようにできないか思案していたが、流石に予算的に難しそうだった。

「色々なアイデアが出ましたが……これと決めずに学生自身が選んで決められるのはいかがでしょう。ペアの最初の活動が小物を決めること、というのも微笑ましいです」
 イズレンディル・パラリムはぴっと指を立てる。

「なるほど、妙案だね。それならみんなに出してもらったアイデアを全て生かせるし」
 シルヴィアは強く頷いた。
「ありがとうございます。ところで私からの候補はこちらです」
 イズレンディルは根付(ねつけ)ほどの大きさの木彫りのお守りを机の上に置いた。
「手作りの者を贈り合うというのが私の好みなのですが、若い子からするとさすがに古臭いやり方でしょうか……?」
 100歳越えのエルフはジェネレーションギャップを密かに気にしていた。すると、江流がフォローに入る。
「いや、いいんじゃないか? 刺繍が趣味の貴族とかもいるし……」
 こうして、お揃いの小物については今回出た意見のリストの中から姉妹兄弟が各自で決めることになった。

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「今日は来てくれてありがとう。まずはカペルのローズティーをどうぞ。薔薇の花弁を持ち歩くと守護の力を発揮すると言われているんだ。この一時が君達の力となるように」
 シルヴィアは青い薔薇の花弁が一枚浮いた紅茶を参加者達に振舞った。

「俺は海神 江流だ。俺は学園交流部の部員じゃないが、ギルドクラブ設立前から学園内や学園生のトラブルについて、冒険者ギルドは依頼を受けてきた経緯があって、ギルドクラブは学園内で冒険者依頼の仲介をさせてもらっている。交流部の監査の役割も引き受けている立場だし、第三者的な視野が必要な時には談話室に来て貰ってもいいかもね」
「気持ちのいい天気ですね。私はEA(エグゼクティブアドバイザー)のイズレンディルと申します。堅苦しい役職名ですが、困り事が出た際に相談する相手、と思ってもらえれば。学園との関り自体が薄いですから、様々な点で公平中立にお話を伺えますよ」
 シルヴィアに続き、江流とイズレンディルも挨拶をした後、三色団子と甘茶、大森林の果物で作ったジャムサンドが振舞われた。

「兄姉制度について慎重に考えても良いと思うけど、兄姉制度がなくとも、自分の見識を広める意味で交流部に身を置いて多くの人と時を過ごすのはいい経験になると思うよ」
 ルーンスはスタッフとして、参加者達に積極的に声をかけて回っていた。彼の担当は主に商家出身の平民学園生で、見込みがありそうな学園生にはクラブへの勧誘も視野に入れている。

「遠慮なんてしないでガンガンいきましょーっ。自分から行かないとチャンスは掴めないし、楽しめないでしょ? せっかくの学園生活、思いっきり楽しまなくちゃ勿体ない!」
 エフィルミアもアグレッシブな感じで参加者達に話しかけ、イベントを盛り上げようと頑張っていた。

「……ルーンス。あの赤いドレスの令嬢はクラブ立ち上げの時にブラックリストに入れた危険人物だ。さりげなく他の部員にも注意を促してくれないか」
「分かった。ボクもそれとなく見張っておくよ」
 シルヴィアの言葉にルーンスは頷いた。部員はまだ少ないが、このイベントには貴族の学園生も少しは顔を見せている。シルヴィアは不心得者が平民学園生にいじわるをしたり、逆に平民学園生が不作法をして貴族学園生の不興を買ったりしないように、他の部員や冒険者達と協力して目を光らせていた。

「ところで、なんかあそこだけ別空間になってるんですけど……」
「ああ、あの二人はそっとしておいてあげてくれ」
 モナカが丸テーブルに二人で着いているジュストとローザリカの方を示すと、シルヴィアは苦笑した。

●
「ほら、ジュスト」
 ローザリカは一口サイズに切ったフレッシュな野菜と芳醇なベーコンを挟んだバゲットサンドをフォークでジュストの口元にまで運んだ。
(ジュストは忙しいと寝食を後回しにしがちだからな。さりげなく栄養を取って貰うにもいい機会だ)
 これが本当にさりげなくなのかは怪しいが、ともかく、ジュストの顔の前には栄養たっぷりの手作りサンドイッチが運ばれた。

「ありがとう、ロゼ」
 ジュストは運ばれたサンドを美味しそうに頬張った。
(これから先は滅多にこんなことは出来なくなると思うので、ロゼの好みそうなものを手ずから食べさせてあげるし、ロゼが差し出してくれたものは多少苦手なものでも食べよう。とはいえロゼが俺の好みを把握していないわけはないんだけど)
 ジュストはローザリカに促されるまま、バゲットを平らげていく。薔薇の香りとローザリカの香水の香りに包まれ、なんだか気持ちがほわほわしてきた。こうしていると、4月からの忙しい出仕生活のことも、今だけは忘れられそうだ。

「スイーツもちゃんと用意してある」
 ローザリカがクリームチーズを塗ったバゲットに蜂蜜漬けのラズベリーを乗せて差し出すと、ジュストは嬉しそうに口をあんぐり開けた。ベリー類はジュストの好物だ。
「最近気に入っていてね、(色が)僕みたいだろう?」
「うん、ラズベリーの蜜漬けか……色合いも甘さもロゼらしくて良いね」
 ローザリカの冗談にジュストは微笑みを返した。ジュストはバゲットを完食し、自分もローザリカの口にバゲットを運んでやる。食べ終わった後、二人の口はベリーでべたべたになっていた。ジュストは自分の口回りはハンカチで拭い、ローザリカの唇についたものは手袋を外して自身の親指で拭い、満ち足りた笑みを浮かべる。
「礼儀作法の先生に見られたら大目玉だ」

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「今日はヒューマンの目はあまり気にしないで良さそうかな……」
 ルベアは庭園をうろうろと歩き回り、居心地の悪そうにしている者がいないか目を光らせていた。今日、このイベントに来ている人たちは、(利権目当てでなければ)交流会の趣旨――平民と貴族の交流の促進に興味を示しているはずだ。ならば、来客の中にはマッチングを希望している者もいるかもしれない。たとえば普段肩身が狭い思いをしている下級生、とか。
(改革の初めの年、片手で数えられる程しかいなかったハフビ学園生の一人として、私も通った道だしね)

 狸の子(モナカ)は――シルヴィアが相手をしているので大丈夫そうだ。友達も一緒だし。ルベアは一人で浮いている子がいないか探してみると、人目を避けるようにすみっこのベンチに一人で座ってサンドイッチを食べている内気そうな女の子がいた。種族はハーフリングだろう。

「……」
 ルベアが周囲を見渡すと、江流とルーンスが目配せをしてきた。二人も彼女に気付いていたようだが、声をかけるのは同性のルベアの方が適任だと判断したのだろう。ルベアは意を決し、少女に近づいていった。
「楽しんでる?」

●
 ハーフリングの名はジミナと言った。ルベアが自分の体験談を交え、話を聞いてあげると、ジミナは誰かに話を聞いてもらいたかったのか、異種族特有の苦労話を少し話した。ちなみに彼女は一応冒険者だが、戦闘向けのクラスではないらしい。

「自分に自信があるかっていうと今でもはっきりと首を縦には振れない。でも、少しずつでも自分が出来ると思うことを増やしていけば、少なくともそういう肩身の狭い思いをしなくても済むようになるのは私が保証するわ。……もしアナタがそれに困っているのなら、手助けをさせて欲しいかな」
「ありがとうございます、お願いしていいですか?」
 少女は控えめにこくり、と頷く。こうして、晴れて一件目の兄姉制度のマッチングが成立した。

「若い価値観を知れるのは嬉しい事です。お陰様で良い機会を頂けました」
 イズレンディルは微笑み、シルヴィアに礼を言う。
「画家さん呼んできました! みんなで記念に絵を描いてもらいましょう! 私はシルヴィお姉様の隣で!」
 エフィルミアは通りすがりの美術部員を庭園に引っ張って来た。彼は学園の風景を写生していたらしく、喜んでスケッチを引き受けてくれた。
 こうして、冒険者達学は参加者達と一緒に集合絵を描いてもらい、晴れやかな気分で帰路についたのだった。

マスターコメント

一組ですが、無事にマッチングまで至りました。長い旅路、お疲れ様でした。
ショートシナリオR

ショートシナリオR易しい 報酬:無し8 / 4〜8人

2024年04月13日 18時19分23秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. シルヴィア・A・カペル

    リクエストさせて貰ったシルヴィアだ。 お誘いに快諾してくれた皆と、リクシナを引き受けて下さったおおくまねこMSに心より感謝を。 皆のおかげで学園交流部を設立する事が出来た。本当にありがとう。 此度のマッチング可能な交流会・ペアのお揃いの小物の協議も楽しみだけれど、何より皆と一緒にピクニックが出来る事を楽しみにしている。素敵な一日になりますように。 >小物について 種族や出身地の文化、生徒の立場によっては身に着けられない小物もあるかもしれないから、幅広い種類にしたいと考えているよ。身に着ける装飾品や室内装飾、文具等々……楽しく考えていこう。

  2. ルーンス・ラグネル

    聴講生で部員のルーンス・ラグネルだよ。よろしくね。 ピクニックも小物選びも楽しんでやりたいと思ってるよ。 特に商家の皆は興味深いので色々お喋りしたいなぁ…! 小物はバリエーションあるといいよね。 最初の決め事が小物選びっていうのもなかなか面白いと思うし。

  3. イズレンディル・パラリム

    部のEA(エグゼクティブアドバイザー)のイズレンディルです。よろしくお願いします。 シルヴィアさん、今回もお誘いありがとうございました。 小物は学生さんがご自身で選べるといいですね。 ペアの最初の活動が小物を決めること、というのも微笑ましくて良いかもしれません。 個人的には木彫りのお守りや押し花の栞、といったものがぱっと思い浮かびました。 花と鉢植えを贈り合うのも好きなのですが、小物というのは大きすぎますよね。 ピクニックでは、EAとして深く関わりすぎるのも避けたいとは思いますので、何かあれば学生さんの相談を受けるような立ち位置で関わろうかと思っております。 良い機会ですから皆さんの人となりを知っておきたいですね。

  4. エフィルミア

    部員のエフィルミアです!よろしくお願いしますっ。 お揃いの小物ってわくわくしちゃいますよね! 羽根ペンとか、タイとか、ブローチとか? 女の子なら髪飾りとかもオシャレですかね! ネックレスとかブレスレットとかも可愛いなぁーっ。うわぁ迷っちゃう! 勿論ピクニックも全力で楽しみますよ!

  5. 海神 江流

    ご挨拶が遅れまして ギルドクラブの部長としてで同席させてもらうね。 便利な第三者くらいの立ち位置で。 ピクニックのほうは…シャルガネのお花見セットと煎茶でも持参しますか。

  6. ルベア・ベルニ

    ギリギリでごめん。 ルベアよ、宜しく。 プレはもう提出済み。 参加者枠だし…コミュニケーション取ったり、あと小物の提案とかもしてみたわ。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0