【遺言】未来へ望む願い
影絵 企鵝
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シナリオID:3315
オープニング
ある日、ミネルヴァ・フィーギルは一人の領主の下を訪れていた。彼は書斎のデスクで大量の書類に囲まれながら、ひたすらに羽根ペンを走らせていた。
「ご足労感謝する。ミネルヴァ嬢」
「いえいえ。こちらこそお招きいただいて感謝しております。今日は一体どのような御用で」
ミーナがわざとらしく肩を竦めると、領主はむっと眉を顰めた。
「過日は森林内に居座る山賊を排除して頂き、感謝している。しかしここは私の領地だ。勝手な真似は慎んでもらいたい」
「これは無体な事を仰る。女子供に乱暴狼藉を働こうとするあからさまな悪党を排除することに何の問題がありましょうか」
これまた大げさに首を傾げるミーナ。領主はこめかみを震わせた。
「領地を平らかにするは領主の務め。その務めを十全に果たすことが我らの地位を保証するのだ。いかな凡人であっても生まれだけで地位の保証される貴方がたとは違うのだ」
「ふむ。ではあの森に住んでいた彼女達は貴方の領民には非ずと申されますか」
ミーナが目を丸くすると、領主はペン先を彼女へ向けて突き出す。
「我らに断りも無く住み着き、おまけに王国で罪を重ねた死霊術師に関わりある者と繋がりがあるというではないか。立派な不穏分子だ」
「そうは言いますが、彼女達は生活基盤をクリーパーに奪われたまま生きていくしかなかった方々ですよ。会って話しましたが、特に彼女達自身に危険思想があるとも思えません。いっそ迎え入れてあげても良いのでは?」
「ならん。他の領民が受け入れないだろう」
領主は首を振った。ミーナは腕組みする。
「なるほど。あくまで彼女達は貴方にとっては不安要素であると。ならばその命、我らにお預け頂けないでしょうか」
「馬鹿な。帝国から王国へ人を連れ去るというのか。それこそ通らんぞ」
領主が歯噛みすると、ミーナはからからと笑った。
「いえいえ。引き受けるのは私ではありません。貴方達にとっては悩みの種でしかなくとも、人によっては喉から手が出るほど欲しい労働力なのです」
「彼女達の命はドライバッハ家の跡取りが受け持つでしょう」
●遺言
グノーシスは崖の上から西の海を眺めていた。彼が見る夢の景色はいつも同じ、だから今日も彼は自分が夢の中にいることに気づいていた。
「いつになったら私の使命は終わりを告げるのだろうね」
「終わらないわ。人が人である限り、誰もが幸せになることは出来ない。この世に未練を抱えた魂はこれからも生まれ続けるの」
隣には銀の毛並みが美しい女の狼が座る。シルヴィア。グノーシスの伴侶になるはずだった女性だ。
「でも私も限界だよ。これより先は、人でなしになって生きるか、素直に死ぬかの二つに一つだ」
「だから刃向かうの?」
グノーシスは頷いた。
「人は死んだらどこへ行く? ……私はそのどこかへ行くための道しるべとして生きてきた。だが悲しみは叫ぶんだ。憎しみを。この世が苦しみに満ちた世界になる事を願っている。この世に復讐したがっている。私は頑張って宥めすかしてきたつもりだけど、その声は止まない。きっと彼らが正しいんだろう。こんな世界はなくなってしまって、新しい世界がもっとマシな事を祈る方がいいのさ」
「かわいそうに。貴方は本当に疲れてしまったのね。本当の使命が見えなくなるほど目が曇ってしまった」
シルヴィアは溜め息を吐く。眉根を寄せ、グノーシスの襟を掴んでぐいと引き寄せる。グノーシスはされるがまま、ぽつりと呟く。
「何故君がそんな事を言うんだ。もう君は私の中にしかいないのに」
「だからこそよ。グノーシス。……私は最期に何を伝えた?」
グノーシスははっと目を見開いた。見渡すと、そこは寂びれた町の鐘楼の中。彼は呻きながら立ち上がると、力無く杖を掲げる。死せる従者の一体を起こそうとした時、彼はもう一体が既に目覚めている事に気が付いた。
「シルヴィアが……動いている……」
グノーシスは全身の毛を逆立てると、杖を空高く掲げる。すぐさま翼を広げた獣が舞い降り、彼はその背に飛び乗った。
●矛を収めて
帝国東部、ドライバッハ領。クリーパーは去って久しいが、町の跡は相変わらず荒れ放題だ。この地を治めるべき若き主、オットー・フォン・ドライバッハとその姉のクラリーネは、肩を並べて溜め息を吐く。
「やっと戻ってこれた」
「でも、仕事は眼に見えるほど山積みね」
その溜め息は苦悩でもあり、安堵でもあった。従者のルセアはそんな二人の傍で、小高い丘の屋敷を見上げる。
「まずは屋敷の片づけを行いましょう。寝床無くては満足に休めません」
「私達の事は構いません。今急いで用意すべきは皆さんの休む場所です」
クラリーネは振り返る。そこには、かつてゴールディの地からクラリーネと共に救い出された人々に、隠れ里から連れ出された新たな住人――イヴ達も混じっていた。イヴはクラリーネに向き直る。
「そちらの事は私共も出来る限りの事をします。……ただ」
イヴは言葉を切ると、隣に立つ女狼のアンデッドを見遣る。
「まずは彼女を安置する場所を探したいです。このまま野ざらしというのも……」
女狼のアンデッド――シルヴィアは黙々と立ち尽くしていた。イヴに『立って歩け』という簡単な指示を与えられ、淡々とその言葉だけに従ってここまでやってきたのである。オットーは難しい顔をする。
「ふむ……一体どうしたものか……」
しかしその時、命令をただ待っていたはずのシルヴィアが急に空を見上げた。イヴ達もつられて空を見上げる。一条の矢のように、空から一頭の翼を持ったアンデッドが突っ込んでくる。その背中には白い狼が乗っていた。
オットー達に随伴していた冒険者――君達は咄嗟に前へ出て武器を構える。アンデッドは咆哮すると、君達の目の前に飛び降りた。その背に跨る狼――グノーシスは爛々と目を見開く。
「これは一体どういうことだ。……何があった、イヴ」
王国各地で見せた飄々とした表情は消え去り、牙を剥いて彼は周囲を威嚇する。彼の気迫に応じるように、ローブ姿の男を乗せた巨大な蜘蛛がやってくる。そのどちらにも生気がない。グノーシスの死せる従者だ。君達も武器を握る手に力が籠る。
「まあちょっと落ち着いてくださいよ」
そんなところへやってきたのは、君達に混じってついてきたミネルヴァ・フィーギルだった。彼女はグノーシスに向かって不敵に笑う。
「私は彼女達に新しい住処を用意したんです。山賊に睨まれる貧相な森の中じゃなくて、ちゃんと雨風凌げる家を」
「新しい住処を……」
グノーシスは険しい顔のままだったが、獣の威嚇はうっすらと弱くなる。
「あんただってイヴが安らかに暮らせることを望んでいるはずでしょう。それなら今日のところは大人しくしておいたらどうですか」
沈黙が漂う。グノーシスはぐったりとうなだれると、杖を下ろす。蜘蛛も獣も男も、糸が切れたようにがっくりと崩れ落ちた。
「……いいだろう」
彼はやつれ果てた顔をしていた。
解説
マスターより
リプレイ
一悶着はひとまず収まり、改めて町の復旧に取り掛かる冒険者達。コルネリウス・アーラは早速町の中心へと向かった。木箱に積んだ大工道具を瓦礫だらけの広場に下ろすと、ついてきた町の人々に振り返る。
「さあ、まずはパン焼き窯を作りましょう! 食は生活の根本ですから!」
「どんなパン焼き窯がいいでしょう。皆さん使う場所ですし、一度にたくさんパンを焼けるように大きな窯の方が良いでしょうか?」
ルアンナ・ミュラーはコルネの隣で建設予定地をじっと眺める。元の窯場は完全に崩壊、再利用は出来そうもない。
「どうするにしても、これは一から作る事になりそうですが……」
「とりあえずは早さ重視で簡単な作りにしましょう。ルアンナさんのお店で使っているようなしっかりしたものは、生活が落ち着いてからとして……」
コルネもパン好きとして、窯にはこだわりがある。簡単に作るといっても、窯場の広さや併設する調理場の構えには出来るだけ気を配りたい。コルネはそばの一人に尋ねた。
「どんな窯場になれば使いやすいでしょう?」
「ここはみんなで使ってた窯場だ。前の窯場はちょいと窮屈だったから、前よりも足場を広くなると使いやすくなるかもな」
「前よりも広く、ですね」
「そうさね。その方が順番待ちをしなくて済むからさ」
側に居た女も口を挟んでくる。コルネは首を傾げながら完成図を想像してみた。前よりも広く作ると、窯場の跡地に転がっているレンガや粘土を拾い集めるだけでは間に合わない。
「ふむ……どうしましょうか……」
そんな時、ルアンナが素早く手を挙げた。
「私、ちょっと辺りを回って、まだ使えるレンガが無いか探してきますね!」
道の瓦礫はどの道片付けなければいけないのだ。窯場やらの建て直しに使えば一石二鳥である。ルアンナは荷車を押し、転がるレンガを手に取って吟味する。多少の欠けはあるが、状態は悪くない。
(街って呼ぶほどじゃなくても、結構栄えてたのかな)
ルアンナはレンガを荷車へ載せると、今度は割れた石畳の欠片を拾う。そんな彼女のところへ、大きな荷馬車を引く一頭の馬と、そこへ次々と瓦礫を積み込んでいく人々が通りかかった。
「ルアンナ様も瓦礫の撤去に取り掛かられるところでしょうか?」
レティシア・レインフィールもその集まりに混じっていた。気付いたルアンナは向き直って敬礼した。
「はい。ついでに使えるレンガを集めて、窯場の再建をしよう、と考えてます」
「確かにそれは急務ですね。こちらで使えそうなレンガが見つかればそちらに提供します」
レティシアが答えて間もなく、瓦礫を拾い集めていた人々が次々とレンガをルアンナの荷台へと積み移していく。そんな彼らの姿を横目に、ルアンナはレティシアに尋ねた。
「レティシアさんは何に取り掛かっているところですか?」
「こちらは住居の修繕に当たっております。もうすぐ冬も近いですし……寒さを凌ぐことが出来なくてはせっかく故郷に帰ってきても安心できませんから」
「そうですね……では私も手が空いたら手伝います」
「ありがとうございます。頼りにしておりますよ」
レティシアはしずしずとお辞儀すると、ルアンナと別れて再び歩き出す。彼女の側に駆け寄った男が、三叉路の左を指差した。
「俺達が元々住んでたのはこっちでさ」
目を向けると、そこもやはり瓦礫ばかりだ。レンガ造りの家も執拗な攻撃を受けて屋根から崩れてしまっている。手を入れずとも済む家は無さそうだ。レティシアの隣に立っていた女性は溜め息を洩らす。
「こりゃあ直すのは大変そうだね」
「損傷の軽いものから修繕していきましょう。すぐに直すことの出来ない家は、取り壊して修繕用の建材に再利用します」
「直ぐに全部建て直しってわけにもいかないかねえ、やっぱり」
金鎚を片手でくるくると弄びながら、女性はレティシアを横目に見上げる。レティシアは小さく頷いた。
「物資の供給環境も整っておりませんから、しばらくは数世帯で同じ家に固まって過ごして頂きたく思います。冬の寒さを凌ぐ薪を得るのも並大抵のことではないでしょうから」
「仕方ないね。取り掛かろうか」
住民達は女性の言葉を合図に散らばっていく。リディリディ・トゥラ・イェレミースはそんな彼女達の様子をこっそりと窺っていた。
(ここはどこもレンガ造りの家が多いのですね。やはりこれは帝国の地勢故でしょうか)
この土地に来るまでの間の景色も眺めていたが、草原ばかりで森は少ない。このドライバッハ領も川沿いにごく小さな林があるだけだ。
(うーん、困りました。木工の心得はそれなりにあるつもりですが……)
石工などドワーフに任せておけがエルフの精神である。そうまでは思わないにしても、リディも石工についての知識は薄い。新しく一から建てるのは難しそうだ。とりあえず建物の造りさえ把握すれば何とかならないか。廃墟をじっと眺めているうちに、リディはある事に気付いた。
(おや……屋根はひょっとして……)
「そんなところで何してるんだ?」
「ひゃっ」
いきなり男に声をかけられ、リディは思わず跳び上がってしまう。覚束ない足取りで後退りしながら、リディは必死に言葉を吐き出す。
「いえその、どこから手を付けようか迷って、ずっと、観察してて……その」
男が首を傾げると、リディはひょこっと屋根を指差す。
「あの、ここの建物って、全部屋根は木造、なんですか?」
「そりゃそうだろ。アーチ造りの完全石造なんて、ここの領主様だって出来ないぜ」
「そ、そうですか。なるほど……」
それなら大工の知識が使える。リディは顔を強張らせながら何とか笑みを作る。
「屋根の修繕は、任せてください。……エルフの木工技術、お、お見せします……」
レピド・クロサイトはドライバッハ家の屋敷に足を踏み入れていた。中は毒草を燻した香りがまだ残っている。レピドは口布を押さえながら屋敷の中を見渡す。一旦鼠は追い払ったが、手を打たなければまた入って来るだけだ。
「……まずはここか」
広間の隅に腰を下ろす。朽ちた木が齧られて穴になっていた。床下から鼠が出入りしているのだ。レピドは板材を手に取ると、シーフズツールの釘と金鎚でさっさと打ち付け穴を塞ぐ。慣れた手並みだ。次はどこかと顔を上げると、目の前を飼い猫のショウガが通り過ぎていった。見ると、どこかで煙をやり過ごした鼠を追いかけているらしい。
「入ってきたのか……」
ショウガは飛ぶように走り回って鼠を追いかけるが、軽く尻尾を踏もうとするだけで捕まえる気は無いらしい。体のいい遊び道具を見つけただけだ。鼠が穴に引っ込んだ後もしばらくその穴に手を伸ばしていたが、やがて何度もくしゃみを始める。毒の匂いに鼻が痛んだらしい。
「おいおい。……とりあえず外で遊んでいろ。鼻がもっと痒くなるぞ」
レピドはショウガの両脇を抱えると、びろんと伸ばしながら屋敷の外へと連れていく。はたきを振る手を止めてその姿を見送りながら、グレイブ・ヤードは屋敷の若き主――オットーを見遣る。彼も自分の住処くらいはと、自ら屋敷の掃除に乗り出していたのだ。
「ドライバッハさん、もしよろしければ、その手を動かしながらでもお話を致しませんか」
「一体どんなことでしょう?」
オットーは首を傾げる。
「いえ。衣食住の環境整備を終えたらそれで終わりというものでもないでしょう。ドライバッハ領が領地として成り立つには、民達の生業によって然るべき稼ぎも必要です」
「なるほど」
「この土地はクリーパー襲撃の憂き目に遭うまでは一体どのような姿をしていたのです? この町を成り立たせていたものを教えて頂きたい」
「この町を成り立たせるもの、ですか」
オットーは朽ちかけた木枠の窓を慎重に開くと、その先を指差す。グレイブもその後に続くと、平野を流れる大河が一望できた。
「この町を支えているのはあの河です。河畔は良質な粘土が良く取れるので、それを用いたレンガ生産が盛んでした。旧い帝都に行ったときには、父にここのレンガを使った建物を教えてもらったものです」
「レンガですか。この周りには森が無いようですが、よく燃料を確保できましたね」
グレイブが言うと、オットーはさらに河の向こうを指差す。
「河向こうの湿地帯には泥炭の土壌も広がっており、これを掘り出して薪と一緒に燃していたのです。薪は北方のシャルガネと取引していましたが、あれのお陰で足元を見られずに済んでいました」
「元々はシャルガネの商圏と繋がりがあったと」
「ええ。我々が町として立ち直るとしたら、まずはその繋がりを回復するところからですね」
町の再建現場に目を戻すと、アウレーリア・フォン・ネーベルベルクがドライバッハ家の従者ルセアと共に職工ギルドの跡地で簡素な製図台を仕立てたところだった。
「ふむ、なるほど。こうしてみると元々この町はそれなりに区画が整っていたんですね」
「元々レンガ職人や大工が集う職人町でしたので。言葉遣いはがさつでも、仕事は几帳面な者が多いのです」
ルセアが言うと、アウレーリアは銀筆を取り出し地図に線や記号を書き込んでいく。
「それなら話が早い。まずは町の中心を貫く街道を復旧しましょう。それからこの辺りは修繕不能な廃墟が多いからいっそのこと全て取り壊して建材に、跡地はしばらく建材類の集積所につかって、落ち着いたらそのまま建物は建てず市場に切り替えたいところです」
「市場ですか……元々ここの生産物の取引はここのギルドで行っていたところですが、新たに市場を作るのですか?」
首を傾げるルセアに、アウレーリアは勢いよく詰め寄る。
「当然、これからの時代、大都市の下請けに満足しているだけじゃいけませんよ。せっかく大河に街道にと交通の便に恵まれているのに、商人を呼び込まないなんてもったいない」
「……随分と、張り切っていらっしゃいますね」
アウレーリアの勢いにたじろぐルセア。アウレーリアは銀筆を振るいながら声を張った。
「今まで幾つも帝国の町を復興してきたんです。ここも昔以上に発展してもらいますよ。それがひいては帝国の為にもなるのです」
「ははあ……」
ルセアはただ頷くことしか出来ない。ロッカード=キリヤはそんな彼女達のやり取りを横目に、廃墟の真ん中にぽつんと残る井戸の修復に取り掛かっていた。彼は母蜘蛛糸のロープを近くの廃墟の壁に巻きつけ、井戸に垂らして下りようとする。
「危なくないの?」
少女が尋ねる。キリヤの周りには隠れ里からやってきた人々が集まっていた。住処を与える代わりに仕事をするようにと言われたから、とりあえずキリヤについてきたのである。キリヤはそんな彼女達に笑ってみせる。
「問題ない。安心して飲める水を確保するのは大切だからな。クリーパーのせいで井戸の水に悪影響が出てないか、ちゃんと確かめるんだ」
キリヤはロープを腰に巻くと、ロープを引っ張るように少女達へと指示しつつ、するすると井戸の中へ下っていく。中に生えた苔で足が滑りそうになるが、彼は足裏にエーテルを纏わせ素早く張り付いた。井戸の底を見ると、かつて使われていたはずの桶が縄の付いたままぷかぷかと浮かんでいた。キリヤは腰に差した柄杓を手に取ると、そっと水面から水を掬って飲む。
「落ちた桶や混じった雨水のせいで多少雑味が出てるが、まあ許容範囲だろう」
授恵者となってから身に付けた超人的な味覚で井戸の水を吟味すると、彼は勢いよく井戸を駆け登る。そのまま隠れ里の人々の前に飛び出すと、彼は手に持った工具を勢い良く掲げる。
「さあ、井戸の修復に取り掛かるぞ! 井戸は毎日に何度も使うものだ。しっかり直して、皆で安心して暮らせるようにするんだ」
「はーい」
ここしばらくの交流で、隠れ里の人々もキリヤに気を許すようになったらしい。素直に返事をすると、彼の指示に応えて働き始めるのだった。
●走狗を使う
住居の修繕目標の目途が付き、レティシアは一旦作業場を離れていた。丘の上の屋敷に向かうと、彼女は早速クラリーネを訪ねる。運び出された屋敷の家財を雑巾で磨いていたクラリーネは、レティシアに気付くと静かに頭を下げる。
「レティシア様。私に御用でしょうか」
「ええ。少し手が空きましたので、今のうちにお願いをしようかと」
「どのようなことでしょうか?」
クラリーネは雑巾を机の上に置き、頭巾を脱いで姿勢を正す。
「イヴ様の連れているアンデッド、『シルヴィア』様の事です。今はイヴ様も彼女に戦闘をさせる事は出来ないようですが……それが可能となれば、イヴ様と彼女はこの町にとっての貴重な防衛戦力となるはずです。ですから、屋敷の地下室等があれば、そちらに安置して貰えないでしょうか」
「アンデッドの安置、ですか」
クラリーネは俄かに顔を曇らせる。レティシアは辛抱強く訴える。
「今は領主の管理の下とするのが、領民の皆様も安心できるかと思うのです。将来的には専用の施設を用意するのが適切な対応なのでしょうが……」
「私達が生きている限り、亡骸と共に暮らすというのは馴染まないものです」
溜め息交じりに応えるクラリーネ。だが、彼女はやがて眉を開いた。
「しかし、受け容れると言ったからには全て受け容れます。冒険者の皆さんの大恩に報いるためには、その願いも容れて然るべきでしょう」
「……そうですか。感謝いたします」
レティシアはほっと胸を撫で下ろした。
そんな彼女達のやり取りを一頻り眺めていた人影が一つ。グノーシスだ。彼は肩を落とすと、踵を返してその場を立ち去ろうとする。だが、振り返るとそこにはコルネがいた。
「探したんですよ、グノーシス」
微笑むコルネ。グノーシスは鼻を鳴らして彼女の脇をすり抜ける。コルネはそんな彼に歩調を合わせて付いていく。
「仕事はいいのか」
「一旦休憩です。それよりも、少しお話がしたくて」
「説教でもするつもりか。この老犬に」
グノーシスが厭々牙を剥くと、コルネは首を振った。
「……貴方の言うことはわかります」
彼女が切り出した瞬間、グノーシスは足を止めた。
「世界はやっぱり、憎しみや苦しみに満ちていて。私も短い間に沢山、現実を見てきました。きっとこれから先も、幾度もそれを突き付けられるのだろうと思います」
「君のような若者がそのように結論するとはな」
忌々しげに呟くグノーシス。コルネは彼の正面へ回り込むと、彼の顔を正面から見上げる。
「けれど、貴方が思うより優しさや希望も、ちゃんと存在します。今目の前に、貴方が護ってきた者達へ手を差し伸べる人がいるように。私が大切に想うひとも、この国を変えていこうとしている。私自身も、その為に生きていくつもりです」
「だがそれは残らない。嘆きばかりが吹き溜まっていくのがこの世だ」
「私達までそうではありません。希望も喜びも、私が遺します。いつか皆が居なくなってしまっても、私が全部見届けて、記録して、この世界に遺しますから」
「……お前が?」
狼は訝しげに唸る。その眉間には老境の疲れが刻まれていた。コルネは彼の手を握る。
「貴方の記憶も、貴方の大切にしてきたものもです。グノーシス、貴方の望みは何ですか?」
「私の……いや、我らの望み……」
押し黙る狼。杖を握る手にも力が籠る。コルネは彼の握った手を引いた。
「さて、ずっと見ているのもなんですし、お手伝いしてくださいな。今は人手が少しでも欲しいんです」
「……結局言いたいのはそれか」
狼は肩を竦めると、杖の石突を鳴らす。すると、どこからともなくアンデッドが三体跳び集まり、彼の前に傅いた。
「まあいいだろう。彼らならそれなりの働きはするはずだ」
仮面を被った聖職者が広場に現れる。彼は杖を掲げると、エーテルの波動が広場一面に解き放たれた。パン窯の再建に疲れて一休みしていた領民達だったが、その波動を浴びた瞬間に目を白黒させる。
「ん? 何だか疲れが取れたような気がするな……」
「だなあ? あともうひと頑張りするか!」
勢いよく立ち上がった人々は、パン窯や窯場の壁を見違えるような速さで組み立てていく。手伝っていたルアンナを置いてけぼりにする勢いだ。
「えっと……」
ルアンナはローブ姿の聖職者を見遣る。グノーシスが連れてきた下僕だ。それの放ったエーテルが、彼らの疲れを飛ばしてしまったらしい。
「すごい勢いですね」
眺めているうちにコルネが戻ってきた。ルアンナは頷く。
「説得は上手くいったんですね」
「はい、多分……」
二人が話している間に、職人達が窯場から戻ってきた。
「よう嬢ちゃんたち、とりあえず窯は組み終わったぜ。もう少し粘土が固まれば使えるだろ」
「お疲れ様です。せっかくですから使わせてもらいますね」
ルアンナは彼らにぺこりと頭を下げると、コルネに目配せした。
「コルネさん、一緒にパンの仕込みをしませんか? 明日の皆の朝ごはん、ということで」
「いいですね、ぜひお願いします!」
ルアンナとコルネが揃ってパンを作り始めた頃、リディは職人達と一緒に屋根の再建に取り掛かっていた。板材の折れた部分をのこぎりで切り落とすと、そのままノミと金鎚で継手を切り出して板材を繋ぎ合わせていく。エルフとしての嗜み程度の腕前だが、それでも人々は集まって彼女の手並みをじっと見つめる。
(……すごく見られている気がする)
あんまり視線が集まるものだから落ち着かない。彼女は視線を意識から追い出したくて、ますます目の前の材木に集中する。すると余計に手捌きが早くなって、後ろの人々を感心させてしまうのだ。
「これがエルフの手仕事ってわけか」
「こいつは参考になるなぁ……」
後ろで職人だった領民達がぼそぼそと呟いている。聞いているうちにリディは段々顔が赤くなってくる。継手を木槌で叩いて締め上げると、彼女は板材を取って勢いよく人々へと差し出した。
「で、出来ました! ……小屋組みをお願いします!」
「お、おう、やってるさ」
いきなりの大声に戸惑いながら、棟梁が家屋を指差す。組み上げたレンガの壁の上に、屋根の骨組みが出来上がっていた。リディは手を翳してその景色を見上げる。
「はあ……こんな風に、作っていくんですねぇ……」
当たり障りなく感嘆していると、廃墟の陰からいきなり蜘蛛のアンデッドが飛び出してきた。棟梁は思わず跳び上がってしまう。
「うおっ! 化け物!」
しかし、蜘蛛は建物を見上げるなり、特に何かを襲うでもなく、糸で材木を吊るして屋根の上まで引き上げ始めた。リディは目を瞬かせる。
「手伝ってくれてる、みたいですね」
「い……一応ありがたがっておくか……」
棟梁は深い溜め息を零すと、自分も梯子を伝って屋根を登っていった。
外で干した家具も屋敷に運び込み、一通り屋敷は片付いた。グレイブはその折を見計らい、地図を片手にオットーを連れて町周りの探索に乗り出していた。
「この辺りはどうにも森が少ないようですね」
「丘であることも合わせてとかく見晴らしがいい土地柄です。賊の類が隠れ棲めるような場所が無いおかげで、元々治安も良かったんです。その分軍備も手薄で、結果的にクリーパーに為す術も無く滅ぼされる形になってしまいましたが……」
オットーが苦い顔をするが、グレイブは敢えて淡々と続けた。
「過去は過去です。見晴らしが良ければ町の安全を確保するのも容易いでしょう。軍備も強化して周辺の安全も確保すれば、街道を通る商人もここで商いをやりやすくなるはずです。河の船着き場もより拡大して水路の便をよくすればなおさらです」
「商業ですか」
「ネーベルベルク家の御令嬢がこの地はもっと商業を振興すべきであると息巻いておりましたが、私も同意見です。職工の集まりとしての町の形にこだわらず、これからは商人達も集まり栄える街を目指す方が宜しいかと」
冒険者として大陸を方々まで旅して手に入れた商業の知識。グレイブの整然とした言葉に、オットーも感じ入ったように頷いた。
「父は職人達の便宜を図る事に腐心しておりましたが……これよりはより広い目線でこの街を栄えさせることを考えるべきなのでしょうね」
「参考となれば何よりです」
翼を持つグリフィンが荷物を抱えて飛び回る。最初は怯えたり戸惑ったりしていた領民達も、彼らに敵意が無いと分かればすっかり共存している。広場の材木に腰掛けたグノーシスは、そんな光景を黙って見守っていた。
レピドはそんな狼の傍に腰を下ろす。彼の足下にはショウガが寄り添っていた。レピドは飼い猫を抱え上げると、狼の目の前にぬっと差し出す。
「……疲れた時には、猫だ。愛でて良し、もふって良し、吸っても良し」
狼はじろりとレピドを睨む。レピドは怯まず猫を差し出した。
「死者の声ばかり聴いて疲れたのなら、生きている命の温もりを、今一度確かめてみろ」
しばらく睨み合いが続く。だがやがて根負けし、狼は猫へと手を差し伸べた。猫は狼を見つめてにゃあと鳴く。
「屈託の無い目をしているな。余程飯と寝床の心配が無いと見える」
「日々の毛づくろいだって欠かさないとも」
「……誰もがこんな目をしていられれば良いのだがな」
グノーシスは猫を見つめたまま、力なく吐き出す。
「これは俺なりの恩返しだ。アンタのやってきた事、新しい世界とやらには賛同出来ないが、魂の記憶を見せてくれたからな」
「恩に感じる必要はないよ」
グノーシスは猫を膝に乗せると、その背を指でそっと撫でる。猫は喉を鳴らしていたが、不意に耳をそばだて彼から飛び降りる。異変に気付いた狼が振り返ると、アウレーリアがロープを狼に振り下ろそうとしているところだった。
「こらっ! ぼさっと座ってんな」
「わおんっ!」
狼は突然の事に目を丸くして材木から転げ落ちる。レピドは言葉を失ってしまった。
「おいおい……」
「仕事しろ! 口より手を動かせ犬っころ!」
なおもロープを振り上げる彼女に、狼は呻きながら杖を構える。
「待て、手伝っているだろうが。現に彼らが目覚ましい成果を挙げている」
「お前は怠けてるだろ!」
アウレーリアはロープを狼の腕に巻き付けると、無理矢理引っ張り立たせようとする。
「あの世の事より明日の事が余程大事よ! そうやってヒマしてるからいらん事ばっかり思いつくんだわ」
「一体何なんだお前は」
狼は顔をしかめる。アウレーリアも同じように眉間に皺寄せ威嚇した。
「こっちの台詞よ。急にしおらしくなって、気持ちが悪い」
睨み合う二人。狼はやがて肩を落とすと、よろよろと立ち上がった。
「やれやれ。老犬に対して自分も働けとは、いささか横暴だな」
「それでよし。クタクタになるまで生きてみれば、多少マシになるわよ」
溜め息を吐くと、狼は肩についた土埃を払い落とす。
「あまり期待をするなよ。……これでもかなりしんどいんだ」
こうして奇妙な手助けも加わり、目覚ましい速さで町の再建は進む。キリヤと隠れ里の人々も方々を走り回り、井戸の修繕を続けていた。石が崩れていれば積み直し、屋根を建てて釣瓶を垂らす。最初はたどたどしい少年少女たちの動きも、既に慣れていた。それを見ていたひとりがうむと唸る。
「中々やるもんだな」
「授恵者になって物覚えが良くなったからな。何かに役立つかと思って身に付けておいた」
キリヤは振り返って応える。その間にも少年が井戸の釣瓶を吊るし終えていた。
「出来ました!」
「早いな。縄の結び方も随分良くなっている」
縄の結び目を手で確かめつつ、キリヤは少年に小さく笑いかける。少年は照れ臭そうに頷いた。
「見て! 空が真っ赤!」
少女が西の空を指差して叫ぶ。ふらりとやってきたイヴが、小さく微笑む。
「ずっと森の中におりましたからね。夕焼けを見るのは久しぶりですか」
「そうか。……そうだろうな」
キリヤは頬を緩める。彼らをひとまず平穏な場所に連れてこられたのだと、ようやく実感が湧いてきた。彼は手を打ち鳴らすと、少年少女の背を叩いて広場へと歩いていく。
「もうすぐ日が暮れるな。今日の仕事はこのくらいにして、休むとするか」
●未来へ臨む意志
再建した家や屋敷で一夜を過ごし、朝日を迎えたドライバッハ領の人々。広場で白む空を見上げて、キリヤは頬を緩める。しばらく切った張ったの戦いが続いてきた分、見知った人々と共に何かを築き上げる穏やかな時間が彼の身に染みる。
「冒険者として経験もそれなりに積んできたが、こういうのも悪くないな」
人が暮らしていく場所の復興を手伝い、壊れた物を直して何かを積み上げていく。金貸しとしての生きてきた頃には感じることの無かった充足感に、彼はほっと息を吐いた。そこへ、焼きたてパンの籠を提げたルアンナとコルネがやってくる。
「お待たせしました!」
二人はふっくらふくれた白パンを広場に集まった人々へ配っていく。コルネは材木に並んで座るクラリーネとミーナを見つけると、早速駆け寄っていく。
「クラリーネさん、彼女達を受け容れて頂いて感謝します。ミーナさんも、彼女達を救う事の出来るよう手を貸していただいてありがとうございます」
「これが少しでも皆さんの御恩返しに繋がるのなら、私も嬉しいです」
「私は提案しただけですよ」
ミーナは手をひらひらさせつつ、ちらりと広場の反対側に目を見遣る。人の群れを遠巻きにして、狼がぼんやりとレンガの山に座っていた。コルネとルアンナは顔を見合わせると、グノーシスへと駆け寄り、彼に向かってパンを差し出す。
「貴方も食べたらどうですか?」
差し出されたパンを受け取り、グノーシスはじろりとルアンナを見上げる。
「ずっと死んだ人の怨み言ばかり聞いているから心が参ってしまうんですよ。他の事にも目を向けたらどうですか? イヴさん達を見てください」
広場では、二人の焼いたパンをほくほく顔で食べる隠れ里の人々に、それを微笑み見守るイヴの姿があった。グノーシスは溜め息を吐く。
「死者の声を聴くのが私の務めだ。……死んだ同胞の分まで」
その顔は頑なだ。いつの間にか傍に歩み寄っていたレティシアは、そっと彼の傍に寄り添い腰を下ろす。
「イヴ様からシルヴィア様は貴方の最も親しい人、と伺いました」
グノーシスは何も言わない。レティシアは静かに続けた。
「……幼い頃、帝国で母を失いました。他にも多くの方を私は救えず、いつも私は置いていかれるばかり。……彼らの死を無駄に出来ない。私に幸福になる資格はない……そう思いました」
レティシアの脳裏に、“彼”の姿が過る。人前によりおくびにも出さないが、彼女の心を占めるのは、いつも彼の姿だった。己の意思を殺して全てを諦めても、心だけは彼と共に在りたいと、ずっとその赦しを願ってきた。
「けれど、気付いたのです。母は、そんな事を望んでいるのだろうか、と。……貴方も、貴方を縛り付けているのも死者ではなく、貴方自身なのでは」
「知ったような事を言うものだ」
ぽつりと呟くグノーシス。リディはパンを口に運びながら、そんな彼の様子を広場の向こうからじっと窺っていた。ただでさえ人見知りな彼女が、グノーシスにかける言葉は持ち合わせていない。黙って様子見だ。
沈黙するグノーシスのもう一方に、グレイブも腰を下ろした。
「生きる事は苦労の連続です。でも、今より良い明日を夢見て、未来を生きる者の為に少しでも何かを残したくて、それままならなくて叫びながらも、ヒトは歩んできたのです」
墓守と死霊術師。相容れぬ立場に立ち、死と向き合い続けた者同士。だが敢えて、グレイブは自らの見出した結論を正面から突き付ける。
「元々何の力も無かったヒトは、そうやって繋げてきたのです。命を、意志を」
グレイブを横目に捉えたまま、髭一つ動かそうとしない狼。アウレーリアは肩を竦めると、一歩彼の目の前に踏み込んでその顔を覗き込む。
「貴方も昨日、生きてる人間の為に働いたでしょう? 多少気は変わったんじゃない?」
狼の瞳が動く。昨日から続く何度目かの睨み合いの末、彼はついに口元を歪めた。
「何も。昨日一日が“マシだった”くらいで、何も変わることはない」
グノーシスの開き直ったような口振りに、アウレーリアはむっと眉を顰める。狼もまた無気力に顔を曇らせると、空を見上げる。
「ずっと疲れていた。同胞を失い、何の歓びも無い世界で、それでも一族が信じた、いつか我々が無用となる世界の訪れを信じてただ使命を果たしてきた」
彼は眉根を寄せると、冒険者の囲いの奥に立つレピドへ横目を向ける。
「だが使命は終わらない。挙句の果てに君達に出会い、私は絶望した。死すらも奪われるものに過ぎないのなら、最期を救うものが皆無なら、怨嗟がこの世から消えようはずも無いと」
「そして自暴自棄になったわけだ」
レピドは狼を真っ直ぐに見つめる。
「拷問の末に死んだ瞬間の俺は、確かに安息を求め、それは得られなかったかもしれない」
しかし今や甦った屍ではない。“レピド”の意志を以て、彼は言い放った。
「ここで生きている事を俺は後悔していない。生きている以上、何かが出来るからな」
「……そうか」
グノーシスが僅かに目を細めた。彼はパンを口に運ぶと、杖を片手にしておもむろに立ち上がる。尾を軽く揺らした彼は、朝風に髭を揺らす。
「新しい朝が来るのかもしれない。全ては私の悪い夢だったのかもしれない。……だが、今更老いぼれ一人が目を醒ましたところでな」
彼は伸びをすると、石突を地面に突き立てる。
「代わりに目を醒ましてやらねばならないな。私と同じ悪しき夢を見ている者の」
咆哮と共に翼持つ獅子の屍が舞い降り、グノーシスを載せて飛び立つ。余りに一瞬の事で、冒険者達は南へと飛び去る彼の背中を見送ることしか出来なかった。
おわり
私に望みはない。だが願いはある。ただ一つの願いが。
マスターコメント
ロングシナリオ易しい 報酬:少ない8 / 6〜8人
2023年11月15日 10時56分57秒 公開
参加者
相談掲示板
ヒーラー、グレイブ・ヤードです まぁ、がんばりましょうか
シーフのキリヤだ。 他の人次第ではあるが、俺はインフラの整備に回ろうかと ・クリーパーの影響で井戸が涸れてたり、汚染されてないかを確認した上で修復 ・パン焼き窯の修復 の二つを考えている 一つの方が見栄えが良くなるとはわかっているが、二つとも実用に耐えられれば、見てくれはそこまで重要そうじゃない。 自分の中では井戸の修復を優先なので、パン焼き窯の修復に回る方がいれば、そちらは譲るつもりだ。
レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 重要そうなのはインフラと住居だとは思うんだが……俺はあえて屋敷の掃除に回ろうかな。 インフラや住居を整えても、屋敷に住む虫や鼠が屋敷から移り住んだりしたら台無しになりかねないし。
>作業に関して そうですねぇ、イブさん達もいますし そちらに教えつつ(協力を得つつ)作業をやる、というのもよさそうですね。 彼女ら自身、しばらくあの村で生活している以上、多少なりとも補修や修繕の経験はある方はいらっしゃると思いますし。 あの状況でほかの村からの食糧購入なども難しいと考えると、料理関係もある程度抑えてそうですね? 一緒に作業をすることでドライバッハの方々に受け入れてもらいやすくなるかなとは思っています。 現在は面識がほぼない状態ですし、今後も顔を合わせるなら、と。 >作業関係 とりあえずOPにあるもの以外ですと思いつくのは 「今後の食料の確保方法」もありますよね。 田畑に関するものの確認、を考えてはおります。
遅くなりましてすみません、ウォーリアのコルネリウスです。よろしくお願いします。 私はインフラ整備でパン焼き窯など、調理ができるように整えたいと思っています。食事が作れるようにしたいので。 あとはグノーシスのお尻を叩いて、お話がてら手伝って頂こうかなと。
コルネリウスさんがパン焼き窯の修復に回ってくれるのなら、俺は井戸の修復にほぼ集中。余裕があれば、人手が必要そうな瓦礫の撤去に回ることにしよう。 手伝いを呼びかける相手は考え中だ。
No.7
リディリディです。 よろしくお願いします・・・。 私はそうですね・・・。 住居の修繕などに向かいます。
アウレーリアです、宜しく。 それでは、瓦礫の撤去をメインで受け持ちましょうか。 修繕・新築する住居への接続など考えながら、インフラ構築の心算でやっていきます。
ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 ご挨拶が遅くなり、大変失礼を致しました。 私は住居の修繕を主に行いつつ グノーシス様にもお声掛けを致しますね。