【随想】滅びの唄
影絵 企鵝
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シナリオID:2975
オープニング
ティロール領、フィーギル家の屋敷。『太刀風の』ルセアはその庭に立って静かに訓練用の剣を構えていた。彼女は顔をしかめながら木の剣を振るう。左腕の引き締まった動きに引き換え、右腕の動きは全く覚束ない。まるで子供か老人のようだ。
「精が出ますね!」
そこへミネルヴァ・フィーギルがやってくる。いつものようににこにこ笑って。ルセアは剣を振るう手を止めると、右腕を庇いながら頷く。
「ええ。涼しい風が心地よく、早朝の稽古にはもってこいですので」
「でも……その腕は二度と治らないのでは?」
ミーナが首を傾げると、ルセアは肘に刻まれた古傷を眺めながら首を振る。
「全く治らぬというわけではないようです。こうして剣を振り続ける度に、少しずつ肘から先に感ずる澱みのような感覚は薄れているように感じます。完全になくなるまでは何年かかるか知れませんが……」
「それでも剣を振る事を諦めないんですね」
「主の家が復興する時、兵士の指南役くらいは出来るようになりたいですから」
ルセアは髪をさらりと流して目を細める。その佇まいはどこかミーナの敬愛する彼女にも似ていて、ミーナは思わず笑みを曇らせてしまう。
その時、彼女達の背後でぱらぱらと拍手が鳴った。二人が弾かれたように向き直ると、そこには杖に依って立つグノーシスがいた。ルセアは目を見開くと、咄嗟に左手で剣を構える。
「貴様……エレアノールを誑かした狼か。何をしに来た」
「伝えに来ただけだよ。一週間後に備えておくように、ってね」
「またグランツ伯が姉さんを襲うつもりですか」
ミーナは眉を顰める。グノーシスはくすりと笑った。
「違うね。彼はもう二度とそのような企みを起こせなくなるから」
「……つまりはまた貴様の差し金か。一体何が目的だ」
ルセアが剣を向けたまま詰め寄ると、グノーシスは半身になって彼女の剣先を避け、奥に立つミーナへその金色の眼差しを投げかける。
「目的は無いよ。ただ君に、私が君の味方だということをわかってもらいたいんだ」
おもむろに、グノーシスはルセアの腕へ杖を向ける。翼を持つ蛇が銜える紅玉が光を放った瞬間、ルセアの右腕もまた光に包まれた。咄嗟に振り払おうとしたルセアだったが、あまりに滑らかに動く右手に戸惑い、彼女は愕然とした。
「さて、これでだいぶ楽になっただろう?」
「……動く。指の先まで、思い通りに……」
ルセアは右手の指を曲げ伸ばしながら呆然と呟く。ミーナは見開いた眼でグノーシスの方を見る。
「一体あなたは何をしたんですか」
グノーシスは不敵な笑みを浮かべると、怪鳥のような骸を呼び寄せ背中に飛び乗る。
「これで彼女も、君の役に立てるだろう?」
●呪いの末路
グランツ伯居城。グランツ伯はとある一室にてグノーシスと向き合っていた。表情こそ平静を装っているが、その手は軽く震え、怒りを抱えている事は簡単に見て取れる。
「またしても私の雇った傭兵が消息を絶った。何故だ」
「何故だろうね」
グノーシスは壁にもたれかかり、全く興味が持てないとでも言いたげだ。
「この計画を知るのは私とお前だけだ。この意味が解るか」
「さあ」
彼が首を傾げると、グランツ伯は机を叩いて勢いよく詰め寄る。
「とぼけるな。貴様が裏切っていない限り、計画があの鴉共に露見するはずがないのだ」
「そうか。確かにその通りだね」
グノーシスはわざとらしく手を打つ。呑気な仕草にグランツ伯は眼を剥いた。
「貴様。貴様がこの国でのうのうとしていられるのは誰のお陰だ。私が貴様らが必要だという金や物を工面してやったからだぞ。その対価として、お前は私の望みを満たすと言った。私に屈辱を与えた生意気な鴉への復讐に手を貸せと!」
「……まあ、いつまでも君のちっぽけな恨みには付き合っていられないということさ。どうやら時間が無くてね」
「ちっぽけだと――」
その時、樫の扉が激しく打ち鳴らされた。グランツ伯はその音に負けじと叫ぶ。
「何だ! 用件があるならそこで言いたまえ!」
「申し上げます! 城下にて火災が発生! 混乱に乗じて暴徒が兵舎に闖入して武器を強奪して城へと向かっています!」
「ふざけるな! 何がどうしてそうなる! 早く鎮圧しろ!」
「おっと。火を放って城を攻めるとは。随分と派手な事をするねえ」
グノーシスが背後でせせら笑う声を聞き、グランツ伯ははっとして振り返る。
「グノーシス、貴様――」
伯爵の鼻先に鋭く杖の先が突き出される。宝玉を銜えた蛇の眼が歪に輝く。
「人を呪わば穴二つ。君が滅ぼすのは君自身だよ」
グランツ伯の瞳に朱が差した。
●エリコのラッパ
城下町のあちこちから火の手が上がる。春の強い風に吹かれた火の粉は次々に燃え移り、煌々とした輝きとなって街を舐める。“たまたま”城下町を訪れていたマティアスと僅かな手勢は咄嗟に火消しへと移っていた。井戸から水を汲み上げて火に被せ、必死に火を消し止めようとしている。
そんな中、君達はミーナと共に街中に響く悲鳴を追っていた。最初は火事場の強盗がどこかで悪事を働いていると思っていた。しかし、煙に混じる腐臭にそれが間違いであったと気付く。
「……間違いない。アンデッドだ」
君達の中に紛れて走る女――カトリーヌは兜の奥で呟く。豊かな胸元を覆い隠す黒い舞踏用ドレスに身を包む彼女は、夜の帳と火の明かりの中で異彩を放っていた。彼女は盾を構えて先頭に立ち、真っ先に広場へと飛び込む。そこには、ケンタウロスのような見た目の異形と共にグノーシスがいた。
「やあ。今夜はどうも明るいね」
「何を言ってるんだ! お前の差し金だろ!」
ミーナはグノーシスを睨んで叫ぶ。襲い掛かってきたアンデッドを蹴倒し、さらに吼えた。
「こんなことをして何になる!」
「何にもならない。無益さ。でも、“これ”を望む者がいるんだ。この世は偽物の神が作った偽物の世界で、唯一絶対の神は他にいると信じ、その尖兵にならんとする者がいる。だから私はこちら側にいるのさ」
「わからんな」
押し寄せる敵を突き捨て、カトリーヌは唸る。
「無益と知っていながら手を貸すのか、貴様は」
「無益な望みほど純粋な望みは無いよ。その望みを叶えて得するつもりがないんだから」
グノーシスは微笑むと、金色の眼差しをミーナへとじっと注いだ。
「君の方こそ、いつまでそちら側にいるつもりだい? この世界が君から奪ってばかりで何も与えないという事くらい、もうわかってるじゃないか。手に入れたかったら、理そのものを壊すしかないんだ」
「黙れ。……お前の口車には乗らない」
「やれやれ。強情な子だ」
狼は杖を掲げる。その動きに導かれるように、人馬の異形は咆哮しながら弓を引く。鉄の兜に反響し、夜闇にガラガラとした絶叫が響いた。
「……君達も、耳を澄ませてご覧。僕のような力が無くたって、聞こえるはずさ」
グノーシスは死体の群れを差し向け、冒険者達を見渡す。
「死すら終わりにならなかった者達の唄が」
解説
マスターより
リプレイ
炎の隙間から湧き出すように、黒々とした瘴気が押し寄せ冒険者を包み込んでいく。レティシア・レインフィールは杖を黙って掲げると、その瘴気を祓うようにエーテルの波動を解き放った。仲間に黄金色の加護を与えながら、彼女はじっとグノーシスを見据える。
「エレアノール様の次は彼女でございますか。そのような方法で、本当に人を救えると考えていらっしゃるのですか」
「私が救えるとは思っていないよ。己の身が救われているかを定めるのはただ己自身さ。私はそれを知ってもらいたいだけさ」
グノーシスが杖を振るうと、アンデッドの群れが波のようにうねりながら彼女へと向かっていく。
「君こそ、座して待つ未来において、自分が報われるとは思ってないだろう?」
レティシアは先頭に杖を向けてエーテルの矢を放ち、その頭を撃ち抜いた。
「王国は過ちを抱え、この世界も、綺麗で正しいものばかりではございません。確かに、私は私の絶望をよく理解しております。どうしたって、それが埋まる事は無いことも」
漂う瘴気の向こう側から、死せる者達の呪いの言葉が聞こえる。耳を塞ぐこともせず、レティシアはただ杖を諸手で握って耐え忍ぶ。
「ですが、それが私の道なのです」
「……相変わらず我慢強い子だ」
グノーシスは目を細めながら杖を掲げる。兜を被ったアンゲロスが吼え、石畳を荒々しく踏み荒らしながら突き進む。キリアン・フィッツジェラルドは素早く弓矢を構えると、炸裂する光の矢で周りのアンデッドごと人馬の異形を撃ち抜いた。異形は咄嗟に振り返ると、反撃の一矢をキリアン目掛けて射かける。キリアンは咄嗟に半身になって躱すが、剛弓から放たれた豪速の矢は彼の肩を掠めた。血が滲む袖に目を落とし、キリアンは顔をしかめる。
「城下町にこんなブツを用意するとは……」
アンゲロスは弓を構え、燃える家屋のそばを駆けながらキリアンに対峙する。キリアンはグノーシスをアンゲロスとの間に挟むように対峙し、射線を逸らしながらグノーシスを睨む。
「死さえも終わりにならなかったのなら、それが終わりになるように首を刎ねたいところです。真の安息を齎す意味でも、あなたの面を二度と見たくないという意味でも」
足元からひたひたと迫りくる瘴気。実体のない憎悪が頭の奥に響いてくる。
「残念です。どうやらそうさせてはくれないようで」
人馬の化け物が高らかに嘶き、天へめがけて砕ける光の矢を放つ。降り注ぐ光に引かれるように、アンデッドの群れは徒党を成して冒険者達の隊列へと迫っていく。ルアンナ・ミュラーは降り注ぐ光から杖を掲げて急所を庇いつつ、その先に埋め込まれた竜石にエーテルを込めていく。その紅玉が燃えるような輝きを帯びた瞬間、ルアンナは隣に立つアウレーリア・フォン・ネーベルベルクに目配せした。
「アウレーリアさん!」
「ええ。わかってるわ」
アウレーリアは杖を先へ突き出すと、杖に溜め込んだエーテルを一気に解き放つ。星屑のような煌きが瞬いた瞬間、眩い光の奔流が一直線に飛び出す。ルアンナもすかさず杖を振り抜き、色とりどりの蝶を杖の先から解き放った。光の奔流に乗ってひらひらと舞い散る蝶は、正面に群がるアンデッドの群れに纏わりつき、エーテルの光となってその朽ちた身体を蝕んでいく。アンデッドがよろめいた瞬間、駆け抜けた光の奔流がその身を呑み込み、腕や足を簡単にもぎ取った。ふらふらと崩れる敵には目もくれず、アウレーリアはグノーシスをその視界のど真ん中に据える。
「ええ、本当にね。互いに踏みつけ踏みつけられて、怨嗟で回ってる。みんな被害者で、そのまま加害者になる。そんな世界が、私も大嫌いだわ」
足を失ってなお、両手で這って迫るアンデッド。アウレーリアはそれを蹴飛ばし、憎々しげに吐き捨てる。
「……でもお前は何? 気に入らない、一人だけ輪の外から吹き込んで。憎むも許すも当事者の一存。訳知り顔で煽るなんて、分を弁えなさい」
「君の言うことは至極もっともさ」
グノーシスは空を見上げて嘆息した。困ったように口元を曲げ、首を傾げながらアウレーリアを見つめ返す。
「でもそうやって己を籠に閉じ込めて、世界の檻からも出られなくなった魂がごまんとあるんだよ。君達を取り巻く声が聞こえるだろう?」
狼が杖を揺すると、瘴気もそれに合わせて震える。赦せない、赦せないと、怨嗟の合唱が冒険者達の頭蓋の向こうに響き渡る。コルネリウス・アーラは締め付けるような頭の痛みを振り払うように頭を振り、剣を素早く振り抜いて迫るアンデッドを切り捨てた。
「憎みたい相手を憎まないで、許したくない相手を許して……その成れの果てが、この声の主たちだと、そう言いたいんですか」
コルネは盾を構えると、走り回るアンゲロスへと一気に間合いを詰める。その姿を目で追いながら、グノーシスは頷いた。
「そう。だから私は決めたよ。君達の籠を開き、世界の檻を解き放つんだ」
アンゲロスは跳ね上がると、コルネを前脚で踏みつけにしようとする。コルネは咄嗟に楯を構え、その身を捻るように突き出して敵の体重を受け流す。そのままアンゲロスの真正面に肉薄する彼女に、起き上がったアンデッドが詰め寄ろうとした。
「……コルネさんには手出しさせませんよ」
リディリディ・トゥラ・イェレミースが杖を振る。小さな雷がコルネの周りに次々と落ちたかと思うと、その光はその場に留まって鼠のように暴れ回り、アンデッド達へ蛇のように纏わりつく。アンデッドは手足を闇雲に振って光を振り払おうとするが、ただのエーテルの塊を捉える事は叶わない。
「ありがとう、リディさん!」
コルネはリディに目配せすると、そのまま盾を突き出し人馬の異形を押し込んでいく。リディは杖を掲げながらぐるりと周囲を見渡す。ルアンナとアウレーリアの初動の一撃で大きな損傷を受けた個体も多いが、痛みを知らない群れはそれでもなお冒険者へと詰め寄ってくる。リディは全神経を鋭敏に尖らせ、まるで空から見下ろすかのようにアンデッドの挙動を把握していく。
「さて、と」
リディはアンデッドの群れの一際大きな塊を捉えると、そこへめがけて杖を向ける。足元の小さな火が激しく揺れて掻き消え、その刹那、甲高い轟音と共に衝撃波が荒れ狂った。アンデッドの四肢は千切れ飛び、地面に叩きつけられてようやく動かなくなる。戦線に風穴があいた隙を突いて、レピド・クロサイトがアンゲロス目掛けて突進する。炎の影を切り裂いて、反射的に放たれた矢の雨を低く伏せて掻い潜り、その足元目掛けて一気に間合いを詰め切った。
「……まずはその足を止める」
レピドは短剣をアンゲロスの踵目掛けて素早く振り抜く。アンゲロスは仰け反って躱そうとするが、レピドはもう一段深く踏み込んで、残った後脚に一撃を加える。肉が裂けて穢れた体液が溢れ、異形はふらつく。拳を固めて咄嗟に反撃するが、レピドはアンゲロスの股下を潜り抜けて躱し、今度は脇腹目掛けて暗器を突き立てる。その切っ先に纏わせた刃のようなエーテルは、そのまま異形の傷口に張り付き、その身体を蝕んでいく。アンゲロスはレピドをその手で捉えようとするが、彼はその身をくねらせ身軽に躱す。アンゲロスはガラガラと兜を鳴らして吼えた。
一方、グレイブ・ヤードはグノーシスと対峙していた。漂う瘴気の影響を身体再生の術で打ち消しながら、刀を手にグノーシスへ肉薄する。
「神という概念は随分と様変わりしたものです。正しく生を全うするための規範だったものが、今や祈りを捧げて現世利益を求めるようになっている」
グノーシスは杖を大きく振って刃を受ける。グレイブはそのまま彼を押し込み、再び言葉をぶつける。
「そういう意味では偽物なのでしょうね。彼らに都合のいい奇跡を叶えてくれない神様なんて、彼らにとって間違っているのでしょうから」
「それでも己を支配する存在には完璧であってほしいのさ。為政者に善政を求める事を間違いだとは言えないだろう? 同じように、彼らは神に無謬を求めているんだよ」
狼はさらりと言う。その淡々とした物言いに、グレイブは確信した。
「貴方“も”信じてはいないんですね。“唯一絶対の神”なんてものを。なればなぜ、それを唱える者達に肩入れするのです?」
「彼らは君と違って愚かなんだよ。神という彼らの常識を措かずしてこの世の理を語ることが出来ないし、誰にも支配されない己というものを想起できない。だからこの世の全てを統べる唯一の神という概念が萌芽する。全く哀れな理想だ」
狼は溜め息を吐くと、素早くエーテルを放って雷光の嵐を巻き起こす。グレイブは一歩引いて嵐から逃れつつ、彼の眼をじっと見上げた。
「貴方は利用しているのですね。彼らの理想を己の為に」
「やりたいようにやらせているだけだよ。後悔されると大変だから」
グレイブと狼が組み合っている隙に、コルネとレピドは一気呵成にアンゲロスを責め立てていた。弓を取って間合いを取ろうとする異形に、コルネは足にエーテルを纏わせ強引に追い縋る。異形は吼えてコルネを殴りつけようとするが、彼女は敢えてその一撃を正面から受けた。肩へ伝わる衝撃を堪えながら、守りが手薄になった喉目掛けて彼女は突きを繰り出す。
「そこです!」
兜の隙からどす黒い血を吐き出し、アンゲロスは大きく仰け反る。コルネはそのまま盾を突き出してアンゲロスの姿勢を突き崩す。
「レピドさん! 今のうちです!」
「ああ」
レピドは二振りの暗器を構えると、素早く駆け抜けてアンゲロスの背中に飛び乗った。敵はその身を捻って暴れ、レピドを振り落とそうとする。
「……あまりお前にばかり時間をかけていられない」
レピドは振り落とされる前に、両手の暗器を立て続けにアンゲロスの首筋に突き立てる。
「これで終わりだ」
暴れるアンゲロスの力を利用して、レピドは勢いよく跳び上がる。三日月の弧を描くように、三度目の斬撃を浴びせた。
断末魔の叫びもなく、異形の首が兜のままに高く舞う。魂の残骸をこの世に繋ぎ止めていたカタチが、瞬く間に滅び去った。
●滅びた者の声
アンゲロスはバラバラに裂け、ただの肉塊と化して石畳の上に転がる。アンデッドの群れも蹴散らされ、既に物言わぬ骸へと帰っていた。たった一人になったグノーシスは、周囲を見渡し溜め息を吐く。
「やれやれ。大したものだよね、君達は」
「次は貴方の番ですよ」
冒険者達の先頭に立ったルアンナは、杖にエーテルを込めながら狼を威嚇する。
「ごめんね。私にはまだやらなきゃならないことがあるんだ」
狼は首を振ると、白い杖を高く掲げる。ルアンナは杖を縦に振り抜き、轟音と閃光を放つ。狼は杖をゆらりと突き出すと、蛇の翼から帯のようにエーテルを展開し、閃光の力を弱めて凌ぐ。
「防いだ?」
「そう簡単にはいかないよ、ね?」
グノーシスは杖を振って改めて天へ掲げ、エーテルを集め始める。レピドは咄嗟に低く構え直すと、風のようにグノーシスへと襲い掛かった。暗器を素早く三度振り抜き、グノーシスの手から杖を弾き飛ばす。
「その妙な技は使わせない」
「残念だけれど、杖はあまり関係ないんだ。これを使う“だけ”ならね」
狼は空いた両手の爪で印を切った。瞬間、彼の頭上に集められていたエーテルが辺り一面に解き放たれる。身構えるリディとキリアンの目の前で、不意にグノーシスの姿形が不気味に蠢いた。その毛皮が一気に膨れ上がって弾け飛び、中から獣骨を被った不気味な異形が姿を現す。周囲で燃え上がる炎が不意に青白く輝き、冒険者達の姿を照らし出す。
「これはいったい……」
リディは周囲を見渡す。青白い炎が弾けて泡になり、大きく膨れ上がりながらリディに迫ってくる。キリアンは咄嗟に矢を泡へ向けて撃つが、泡は矢をあっという間に呑み込み、虚空へと消し去ってしまう。
「なるほど。これが報告書にもあったグノーシスの見せる幻覚ですか」
石畳の隙間から湧き上がる瘴気がリディの身体を包み込み、その足元を萎えさせる。リディは辺りを見渡した。
「コルネさん!」
友の名前を叫ぶが、返事は帰ってこない。今まで隣にいたはずの彼女が、今や何処にもいなかった。
コルネは分厚い瘴気の霧に囲まれていた。仲間の姿はとうに見えなくなり、ただ目の前に獣の骨を被った異形が立っているだけである。擦り切れた喪服を纏った彼の周りには、有象無象の死霊が蠢いている。彼の全身に纏わりついて、ひっきりなしに何かを囁いていた。
「グノーシス。貴方ですね」
獣の異形は首だけを捻ってコルネに対する。眼窩の向こう側で煌く深紅の眼光。コルネはそれを臆せず見据えて尋ねた。
「貴方が求めるものは、見たい世界は、どんな形をしているのですか、グノーシス」
「私は何も期待していないよ。全部終わりにするだけさ。その後に何かが残るなら、その先の未来はその残ったものに任せるよ」
彼の肩に纏わる死霊がコルネを威嚇する。コルネは瘴気に脅かされるその身に癒しの光を当てて耐え、意識を保ってグノーシスを見上げた。彼が以前に見せた気色ばんだ表情を思い起こしながら、コルネはどうにか訴える。
「……得るものの無い結末は寂しくありませんか」
「それで良いじゃないか。もう誰かが苦しむことはなくなるよ」
レティシアは重たい瞼を開く。肩に不思議と重たい感触がある。男物の外套が彼女を包み込み、そばに立つ黒い人影が、迫りくる怨霊をその刃で遠ざけていた。
「……まだ、護ってくれるのですね」
闇夜を見上げて呻くレティシア。獣の異形は杖に寄りかかりながらそんな彼女の姿を一段高いところから見下ろす。
「それはもう失くしたものじゃないか。そんな抜け殻を最後の頼みにしなければならないほど世界に見棄てられているのに、まだ従うのかい?」
嘲りと憐れみが同居した獣の声色。レティシアは外套の襟元を握りしめて立ち上がると、すくと背筋を伸ばして獣を見上げる。
「貴方もそうなのではないですか?」
「私が……何だっていうのかな」
獣は喉を低く唸らせると、高台から降りてレティシアへと近づく。レティシアは姿勢を崩すことなく立ち向かい、彼に尋ねる。
「本当は、貴方こそが一番救われたいのではないですか? 欠落し、絶望したからこそ、その道を選ぶのでしょう?」
獣は溜め息を零した。杖の蛇を見せつけるようにして、彼はレティシアに囁きかける。
「いいや。私はすべきことがあるから“まだここにいるだけ”なんだ。ただの抜け殻だよ」
肩に纏わる怨霊を手で掬い上げると、獣の異形はレティシアに見せつける。
「誰かを救いたいのなら、まだ救える人を救うべきだよ」
倒れたレピドは大勢の怨霊に囲まれていた。黒い影の身体には、どれも何かで貫いたような穴が開いている。誰もが、身に覚えのない呪詛を彼に向かって吐き出している。
「死すら終わりにならない……そうだな、全く、そうだ」
生前の罪業にまたしても追いかけられながら、レピドは長い吐息を吐き出す。鼻頭を強く押さえながら、彼は自らの魂の奥底を引っ掻こうとする。
「思い出せ、像を結べ、力を貸してくれ」
自らを押し潰そうとする影の群れが掻き消え、彼のそばにはたった一人の影だけが残る。レピドと背格好がそっくりな影ばかりが。
「昔の俺……いや、グノーシスだ」
身を起こしたレピドがそう断言すると、影は弾けて獣の異形へと姿を変える。
「お前は、死者が世界を呪っていると、そう言いたいのか?」
「聞こえるだろう? 君にも」
獣に尋ねられてレピドは頷く。死者の呪詛はたった今知らしめられたばかりだ。
「……だとしても、世界を呪っているように見えて、そうでなかった奴もいるみたいだぞ」
獣が首を傾げると、レピドは立ち上がってその眼窩を見据える。
「ヤツは最後に言っていた。“自分自身”が憎いと」
聞いた獣は小さく首を振った。
「何が憎いかは重要じゃないよ。君も私も彼も、全部世界の一部なんだから。命題はたった一つさ」
獣はレピドの瞳を指差す。
「苦しめば苦しむほどに救われないということだ。神様とやらが作ったこの世界において」
グレイブは幻の部屋に一人立っていた。今はなき帝国の宮殿、その一室。彼をかつて縛っていた後悔の残滓。しかし今更迷いも恐れもない。その果てに今があるだけなのだと、彼は知っていた。彼は目を閉じると、全身に集めたエーテルを何処とも知れないマテリアル界の領域へと押しやる。
「私は神に縋らない」
王宮の部屋はあっという間に朽ち果て、眼を開いたグレイブの目の前に広がるは虚空ばかり。暗闇の向こう側から、亡霊の叫び声が聞こえてくる。
(自分が最後に頼むのは積み重ねてきた己自身だ。欠けて小さな生き物としての己自身、それだけだ)
グレイブは己に向かって唱えると、その眼に力を込める。暗闇が揺れ、次第に像を結び始める。燃え盛る炎の端、獣の異形が姿を現す。
「そこか」
刀を構えると、一直線に獣へめがけて踏み込む。鋭く剣を振り抜くと、獣は咄嗟に杖を伸ばしてその刃を受け止めた。爛々とした眼光が僅かに揺れ、頭骨の顎がカタカタと揺れる。
「中々エーテルの扱いが上手なようだ。この術を受けてもまだ動けるとはね」
グレイブは彼の言葉には応じず、黙々と切りかかる。その澱みない所作に、獣は思わず息を呑む。
「……いや。それだけじゃない。これは……」
異形の姿が不意に歪む。暗闇も消え去り、異形の姿は歪んで元の白狼の姿へと戻った。グノーシスは手にした杖を振って周囲を見渡す。
「エーテルの流れが乱されている……」
「そう何度も同じ手には乗らないわよ」
炎の暗がりの中で立ち上がるアウレーリア。杖の竜石は燃えるように輝いている。グノーシスが術の準備を整えた瞬間、妨害用のエーテル領域を展開していたのだ。
「どこかの本で読んだわ。昔、漂う死者の魂にエーテルで触れてその記憶を読み取る死霊術師の一族がいたと。お前はその術を生きている私達に無理矢理ぶつけて、“術を失敗する”ことで私達を昏倒させていたわけね」
「……御明察」
グノーシスがぽつりと吐き捨てた時、不意に彼の懐へ飛び込む影があった。彼女はグノーシスが逃れるよりも早く杖を突きつけ、一気にエーテルを収束させる。
「む……」
「今までさんざんやられた分、まとめてお返し!」
ルアンナは一気にエーテルを弾き飛ばした。グノーシスは吹っ飛び地面に叩きつけられる。
「どんな繰り言を述べようと、貴方のやっている事は生命の冒涜! その罰は必ず受けてもらうわよ!」
杖を高々と振り上げ、ルアンナは険しい顔で狼を威嚇する。彼は咳混じりに血を吐き、よろよろと這いつくばる。彼は牙を剥き出すように笑った。
「これは痛いねえ」
彼は呟くと、手をついて起き上がる。彼が手にした杖が光を放ち、彼が受けた傷をあっという間に治してしまった。
「でもまだここで終わりには出来ないんだ。まだ私はここにいないといけないからね」
「……あなたは……随分疲れてるように見えます。それなのに、どうしてそんなに意地を張るんですか? 私達のことも、本気でどうにか出来るとは思ってないのでしょうに」
リディは杖を両手で握りしめたまま、おずおずと尋ねる。グノーシスは小さく溜め息を吐くと、ふらふらと立ち上がって彼女を見た。
「君にとって、死ぬとは一体どんな意味を持つ?」
「どんな意味……?」
リディが言いよどむと、狼は穏やかに目を細める。
「死はあらゆる報われないものへの救済だよ。死だけは誰にも平等に訪れ、決して奪われるはずのないものだからだ。そうでなければならないんだ」
グノーシスはレピドに振り返った。
「なのに、何故か死霊術師がいる。何故かホムンクルスがいるんだ」
張り付いていた狼の笑みが歪む。
「ここは奪える世界なんだ。逆さに振っても零れ落ちないような最後の一滴すら」
全身の毛が逆立つ。その眼を爛々に光らせ、彼は微かに牙を剥いた。
「そして響くんだ。死んで安らかになる事さえ奪われた者達の、滅びの唄が」
「いつまでも奪われたままでいるものか。死んで終わりになりたいと思うより、自ら進んで与えられなかったものを勝ち取るまで」
アウレーリアは眉間に皺寄せ啖呵を切る。
「お前の胡乱なやり口に乗らなくたって、仕組みくらい変えられる。だって、世界を創り動かすのは今を生きる人間で、神じゃない。まして心を操り命を弄ぶ、神様ごっこのお前なんかじゃ絶対にない」
「私は神ではないよ。神など名乗るつもりも無い」
グノーシスは杖を掲げる。キリアンは咄嗟に弓を構えて彼に狙いを定めるが、空から一直線に有翼の異形が突っ込み、キリアンとグノーシスの間に割って入った。全身に取り付けられた板金で矢を弾き、異形は吼える。狼はその異形の背に乗ると、冒険者達を見渡し言い放つ。
「私は幽霊だ」
翼を広げた異形は、四肢で地面を蹴り立ち一気に上空まで跳びあがる。煙に巻かれた夜の帳の中に、狼の姿はあっという間に掻き消えた。
●心の箍が外れて
グノーシスが去っても、危機は未だ去らない。冒険者は事態を収めるべく、銘々分かれて走り出した。
グレイブやルアンナ、レティシアは城下の混乱を収拾するために動いた。マティアス達に手を貸して、火事を鎮め、怪我人を癒し、火事場泥棒を制圧した。リディもまた、事件に巻き込まれたエルフがいないか、こっそりと城下を捜し歩いていた。
四人の援助もあって、城下街はひとまずの落ち着きを取り戻した。しかし街に火を放った者の行方など、問題は山積である。
一方、残る四人はミーナやカトリーヌに従い城を目指した。コルネはミーナやカトリーヌの身を案じ、レピドは暴動の行く末を確かめるため、キリアンとアウレーリアはグノーシスの煽った熱を冷ますために。
城に飛び込んだ冒険者達が目の当たりにしたのは、一面が血に染まった城の中庭だった。城に詰めかけた暴徒の群れは、城の中まで引き込まれ、ただの肉塊としか形容できないほどに惨たらしく殺されていたのだ。
その真ん中には、緋色に染まった剣を握りしめるグランツ伯の姿があった。彼は血のように輝くその眼を爛々とさせて哄笑する。
精神の均衡を崩している。一目見ればわかるほどの有様だった。
To be continued…
マスターコメント
ミドルシナリオ普通 報酬:標準8 / 6〜8人
2023年05月30日 11時47分06秒 公開
参加者
相談掲示板
ヒーラー、グレイブ・ヤードです。 やれることをやりましょう
ウォーリアのコルネリウスです。よろしくお願いします。 カトリーヌさんが代わり、アンゲロスも姿や能力が変更されているのですね。 取り急ぎとなりますが。 アンデッド、アンゲロス、グノーシスと大まかに分かれて対処するのが良いでしょうか アンデッド自体は戦闘力は低いようですし先に纏めてどうにかしてしまうか、対応は進路を開けるように抑えてアンゲロスとグノーシス対応を通すか、ですかね。
レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 アレテイアの儀で継続ダメージを喰らう関係上、なるべく短期決戦でいきたいな。 こちらもキャスターが複数人いるし、アンデッドは先に纏めて吹っ飛ばして貰った方が後がやりやすいのでは、と思った。
No.4
キャスターのリディリディです。 よろしくお願いします・・・。 ええ、数が多いですし、アンデッドは先に対応したいです。 ただ・・・、アンデッドは耐久力の高いものが多いのですし、もしかしたら手古摺るかもしれませんが。
>アンデッド あちらのメイン戦力はメェルカバでしょうし、魔法抵抗は高いかもしれませんね。 (盾とか射線塞ぎが役割っぽい感じがしますし) そこまで能力に力を入れていないにしても、気を抜いていいとも思えませんから。 >アレテイアの儀 リジェネレーションを使えば多少は相殺できますかね・・・?
遅れてすみません!シューターのキリアン・フィッツジェラルドと申します! アンデッドの数が多い事や、どこから湧いて出るかというのに対処したいので孤高者の捜波を持参して索敵にあたりますね。 後は密集度合いに応じて範囲攻撃を使い分けるという形で。
キャスター、アウレーリアです。宜しく。 アンデッドの数を減らすのと、妨害に穴を空けて道を作るのと、大体2通りあるでしょう。 アンゲロスやグノーシスまで斬り込まれる方がいれば、タイダルで突破口の形成を支援しようかと思います。必要に応じてタイミング調整もですね。
遅くなってしまいましたね。キャスターのルアンナです、よろしくお願いします。 初めはとにかくアンデッド集団を蹴散らして、メェルカバへの道を切り開こうと思いますが、 アウレーリアさんと同時に並んで使えば一気に直線をなぎ払えそうですね。 もし宜しければ一緒にやりたいです!
ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 ご挨拶が遅くなり、大変失礼を致しました。 >方針 推測ではございますけれど、これまでのグノーシス様の行動傾向的に 主力であるメェルカバ様が倒されれば離脱されますでしょうか。 レピド様の仰るように短期決戦も望ましい為 既に挙げられております通り、範囲攻撃等で道を切り拓きつつ グノーシス様を抑えている間にメェルカバ様を倒されるのがよろしいかもしれません。 >暴動 こちらに関しましては仮に放置されたとしても鎮圧されるとの事ですけれど 状況的に、何かしら行うとしても戦闘後となりますでしょうか? >個人 命中低下を始めとしたBS対策として 『ウェイブ・オブ・インフィニティロア』での能力上昇と 『解呪』での解除は少なくともご用意をさせて頂きます。
>暴動 行き先を気にしてみるといいのかもしれません? 彼らの目的といいますか、目指す場所など 彼(グノーシス)の仕込みだというのなら、これを通して手に入れる何かがあるのかもしれませんので。 >メェルカバ 厄介なのは下半身(馬)による移動力でしょうか? 引き撃ちめいた事をされたらかなりの時間を稼がれます。 足止めの手段を準備しておきますか
アンデッドの群れに魔法範囲攻撃を仕掛けるというなら、こちらも魔弓装備で貫通衝撃射4を撃っておきましょうかね? あと、メェルカバやグノーシスに備えるなら、もう1つの特性は曲射・極にする事で少しでも遮蔽の問題を解決しようと思います。
>方針 私も範囲攻撃は持つようにしておきます。 アンゲロスかグノーシスのほうに切り込みに行く方がいらっしゃれば私も引き付け役としてそちらに行こうかなと考えています。 >暴動 そうですね、鎮圧に手を貸す場合はは戦闘後になってしまうかもと思います。 触れる程度で大丈夫かな?という印象です。
……迷ったが、アンゲロスに切り込みをかけようと思う。 グノーシス本人に攻撃をしかけても謎の(多分杖の)超回復で粘られてしまうかもだし。 腱撃(回避ダウン)でウォークライの被害を軽減させたり、死齎刃で体力を削ったり出来ればと考えている。 >暴動 PL情報かもだが、確か城に向かっているんだったか。 関わるにしても戦闘後になりそうなのは同意。
可能ならグノーシスに仕掛けようかとは考えておりますが、状況次第ですかね? 希望者の流れもあると思いますのでとりあえずの意思表示的に >暴動に係る? 目の前の状態を放置するわけでもありませんので彼ら(グノーシス一派)終了後には同意です。
No.15
それでは・・・。 私はクロサイトさんが切り込まれる時に動こうと思います。 切り込み時に妨害しようと動くアンデッドがいるでしょうし、移動阻害を仕掛けますね。
では、私もアンゲロスへ向かいましょうかね。 レピドさんが動きやすいようにサポートが出来たらと思っています。
恐らく回復が必要となりますのはグノーシス様とメェルカバ様対応の方ですので 私はそちらの方を主に回復等をさせて頂きます。 グノーシス様に関しては牽制……というよりも 会話で多少でも引き付ける事が出来れば、と検討しております。 >ミネルヴァ様、カトリーヌ様 現状、お二人方のご判断にお任せする形となりそうなのですけれど 可能であればアンデッドかメェルカバ様対応をお願いするのがよろしいでしょうか? ミネルヴァ様に関してはクラス相性的にはグノーシス様牽制に適役なのですけれど 戦闘に至るまでの会話等のご様子から、あまり近付かれない方がよろしいかと。 エンノイアの儀に対する耐性もございませんし……。
では、ルアンナと合わせて直線範囲で道を抉じ開けますので、斬り込みに活用してください。 キリアンも手伝ってくれますか。リディが足止めしてくれるなら、そう妨害は入らないでしょう。 突っ込んで仕掛けるのはレピド・グレイブ・コルネリウスの3名で宜しいですか。 ミーナはアンゲロスに当てても良いかも知れません。 追い縋る移動力がありますし、シューターを至近距離から撹乱するのも良いでしょう。 グノーシス相手はBSに引っ掛かって攫われでもすると、大変厄介ですので。 暴動放火はとりあえずマティアス以下が対応しているようですから、一旦任せましょう。 まずは目の前の敵に集中ということで。
了解です。リアとルアンナさんの援護射撃という形で纏めて薙ぎ払いますね! 僕の範囲攻撃は基本的に自己識別のみで対象識別ではないですから、切込み役が入る前に撃つというのが望ましいでしょうね。
とりあえずアレテイアの儀対策にリジェネーション、他状態異常対策に解呪4はセットしております。 後はヒール類で補ったりといったところですね、グノーシス戦。 一応エーテルの流れといいますか、彼の術式に関しては注意してみてみようとは思います。 何か今回で糸口がつかめたら、いい対抗手段に結び付くかもしれませんしね