【鬼哭】『征竜の巫女』の歩む道

真柄 葉

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シナリオID:2865

オープニング

 空に月はなく、代わりに数多の星が輝きを競っている。
 遮るものの無い荒野に、一陣の風が吹いた。

「……寒」

 少女は全身を包むコートを抱き寄せ、強風に耐えながら、明かりのない真暗な荒野を一人歩き続けた。

「殺さなきゃ……」

 ともすれば風音にかき消されるほどに小さな呟き。
 それは幾度となく、その可憐な口からこぼれ続ける毒。

 少女にはしなければならない事があった。
 敬愛する存在から命じられた大切な使命――――それは、とある人物を殺す事だった。

「殺さなきゃ……もう時間がない……あいつが神に、なっちゃう。早く、あいつを。あのド――――」

 喉まで出かかった名前。

「え……誰……わたしは誰をころせばいいの……?」

 今まで脳裏にあった殺すべき相手の顔が、霧に覆われるようにぼやけて消えていく。
 何度も何度も口にしていたはずのその名前が、何故か出てこない。
 自分は一体誰を追っていたのか。
 自分は一体誰を殺せと命じられたのか。
 自分は……。

『其の者は 神座に至り 消えた』

 突然脳裏に響いた声に、少女は勢いよく振り向いた。
 大きく瞳を見開き、星の浮かぶ北東の空を見上げる。

「征竜、さま……征竜さまっ!!」

 ずっと聞きたかった声。
 ずっと焦がれた声。
 ずっと、縋りたかった声。

 少女はその場に膝をつき、何度も声の主の名を呼ぶ。

『巫女よ 創造神の造りし世界は このようにして変わりゆく』

「変わり……ゆく」

『変えてはならぬ 美しき世界を』

「美しき、世界……」

『神座に至らんとし 世に害を為すものを』

『殺せ』

 一際強く、そして無感情な言葉が頭の中で響いたのを最後に、声は聞こえなくなった。

「……世に害を為すもの。それは、誰ですか?」

 少女は問うた。害為すものとは誰なのかと。
 しかし、返事はない。
 声の主は言っているのだ。自ら世に害為すものを探し、見極め、そして殺せと。

「……わかりました。必ずお役に立って見せます」

 寒風に消える少女の決意に応えるものは、どこにもいなかった――――。

●
 復興の進む帝国東部鎮守都市『エスタル』に、一つの噂が広まっていた。
 それは先般、数百年ぶりに『ヒト』の前へと姿を見せた、あの存在の噂。

「なんでも、征竜が世界征服を企んでるらしいぜ」

 エールで髭を白に染めたドワーフが、酒臭い息を吐きながら向かいに座る男に話しかけた。

「征竜が世界征服やて? なんやそれ、おもろい話やん。もっと詳しく教えてや」

 向かいに座った狐目の青年は、興味深げにドワーフの話に耳を傾ける。

「これは、さる情報筋から聞いた話なんだがな、征竜は自分を崇拝する巫女を使って各国の王族・要人をぶっ殺しまくっては、自分の信者を替え玉に――――」

――――ゴチンッ!!

「ってぇ! なんて石頭してるんだ……!」

 突然響いた轟音に顔を上げてみれば、そこには痛みを振り払うように手を振る不精髭の男。轟音の正体はドワーフの頭に落とされたその男のゲンコツだった。しかし、落とした拳より頭の方が固かったのか、平気な顔のドワーフとは対照的に、ゲンコツの主は自分の拳にふーふーと息を吹きかけている。

「はっはっ! ドワーフ舐めんなよ。ってか、いきなりゲンコツとはどういう領分だ、副官さんよ」
「どういう領分も何も、変な噂を流さないでもらえるかな、棟梁。リオン氏もこんな阿呆みたいな話、真に受けないでくださいよ?」
「はっは、わかってますって。酒の席での与太話ですやろ? たかが噂、ロルフ殿もそんなにムキにならんでもええですやん」
「いやいや、こういう根も葉もない噂が実は一番厄介なんですよ。どんな尾ひれがついて広まるかわかったもんじゃないですからね」

 がくりと肩を落とすロルフに、リオンと呼ばれ青年はけらけらと笑って見せる。

「はっは、副官殿も大変やねぇ。こんな与太話まで直々に潰して回らなあかんやなんて」
「ほんと、勘弁してほしいですよ……ただでさえ復興作業で過労気味だってのに、これ以上、仕事増えたらほんと、死んでしまいます」
「おっと、それはあかん! エスタル復興の要であるロルフ殿が死んでしまっては、この街がどうかなってしまう! ここは副官殿を労う意味でも、一杯奢らせてくださいな」
「おっ、いいんで…………おほんっ! ご厚意感謝いたしますが、小官は任務中でありますので、遠慮させていただきます! 酒はいいですがくれぐれも変な噂に振り回されませんようにっ!」

 危うく流されそうになったロルフが敬礼して踵を返すのを、リオンとドワーフは笑顔で見送った。

●
「リオン殿、あまり勝手をされては困るな」
「はて、勝手と言われましても、俺は酒場で飲んでただけですよ?」

 エスタル内に設けられた仮設の指令所にて、帝国軍将軍リカルダ=C=アーレンスは、リオンと面会していた。

「……貴公の目的は巫女殿の捜索であろう。酒場などで油を売っている場合では無いのではないのか」
「おやおや、帝国将軍ともあろうものが何を言うかと思えば」

 苦言を呈すリカルダに、リオンは大仰に肩を竦める。

「酒場こそ情報の源泉です。征竜の巫女が行方知れずとなって数週間。この街に立ち寄った事は確かなのですから、その行方を知っている者がいるかもしれぬではありませんか」
「ならば兵どもに聞けばよかろう。門を守っているのは我が帝国軍の兵だ」
「もちろん聞きましたとも。ですが、何の情報も得られなかった。帝国の兵は外からの備えは堅固なのかもしれませんが、内よりの異変には無頓着なのですかねぇ」

 くすりと含み笑いするリオンの呟きに、リカルダの怒気が微かに膨らむ。

「……巫女殿が同盟領にとっての奇貨である事はわかるが、なぜそこまであの女史は巫女殿にこだわるのか。彼女が居なくとも、同盟内での女史の地位は揺るがぬだろう」
「巫女殿を手元に置きたいのか、はたまた『敵』の手に渡したくないのか……ヴィルジニア様の真意など末端の俺なんかには到底計り知れませんね」

 声を出して笑って見せるリオンは、そんなリカルダの怒気を受け流すように答えた。

「……」

 この狐目の男がエスタルにきたのは数日前。征竜の巫女を探していると、ヴィルジニアの親書を携えてやって来た。
 リブラネスタの市長であり豪商セルッティ商会の当主でもあるヴィルジニアが、ヒルルクを庇護していた事はリカルダも知っている。とはいえ、ヒルルクは極北の民であり征竜の巫女である、例え庇護しようとも同盟領の為に何かを成すなどという事はないだろう。それよりも何かにつけて首を突っ込みたがる巫女はトラブルの元だと思うのだが、それでもわざわざヴィルジニアがヒルルクを求める真の理由は一体……。

「そんな事よりも将軍。本当に、巫女殿の行き先に心当たりはないんですね」
「……何度も言うが、私が巫女殿を見たのは一瞬だ。この街を訪れた事は確かだが、多忙故話もしていない」

 開いているのか閉じているのかわからない眼で、リオンはリカルダに鋭い視線を向ける。

「それで、翌日には姿が無かったと」

 問いかけるリオンにリカルダは無言で頷いた。

「わかりました、情報感謝します将軍。それでは俺はこれで」
「……どこへ行かれるのか」
「はは、酒場ですよ」

 そう言って口元に笑みを浮かべたリオンは、リカルダの執務室を後にした。

解説

●目的 失踪したヒルルクの捜索 ●場所 帝国東部鎮守都市『エスタル』 イェルノー荒野に睨みを利かす帝国の要衝。現在は帝国将軍リカルダのもと、復興が進められています。 ●人物 ヒルルク 征竜の巫女。 しばらくの間、エスタルに身を寄せていたようですが、数日前に突然姿を消しました。 リカルダ=C=アーレンス 帝国軍将軍。レイウェストよりエスタルの管理・復興を任されている女傑。 ヒルルクとは懇意にしており、個人的にも彼女の行方を気にしています。 リオン・ケムマキ 東方訛り(関西弁)が特徴的な狐目のにーちゃん。 リブラネスタ市長ヴィルジニア・テレーゼ・セルッティの命で、ヒルルクを捜索していると言っています。 今回の依頼主でもあります。 ●補足 リオンはヴィルジニアの親書をもってエスタルへ訪れています。それもヒルルクがエスタルへ滞在したとされる数日後に。リオンやヴィルジニアがどうやってヒルルクのエスタル来訪を知ったのかはわかっていません。 ヒルルクが突然エスタルに姿を現したのは、リオンが来るさらに数日前だったようです。フードを目深にかぶったヒルルクは当初、誰にもその存在を気付かれる事なく、数日を過ごしたようで、リカルダ自身が偶然にもヒルルクを目撃していなければ、来訪すら気付かなかったかもしれません。 OPの時系列的には前回の決戦(【鬼哭】連動)にて、征竜が事の成り行きを見終えた(エピローグのあれ)後のお話になります。事の顛末を見届けた征竜が極北へと帰る間際、「あ、そういえば。なんか巫女に話しかけてって言われたっけ」と思い出したようにヒルルクに声掛けしたのが、本OP前半のアレです。 決戦のリプレイでPC様に問われた征竜が言っていましたが、ヒルルクは『南西』に向かったそうです。エスタルの南西には何があるでしょうね。その辺りを予測すれば目的地とは言わないまでも、足跡をたどることはできるかもしれません。

マスターより

ご無沙汰しております、真柄と申します! 久々にリリースしますシナリオは、【鬼哭】連動の後日談! 決戦では描かれなかった征竜とヒルルクのお話となります。久しぶりに聞いた征竜の声は、新たな命令でした。さて、征竜の声を聞いたヒルルクはどう動くのでしょうか。 すれ違いが加速していく主と巫女のお話。果たして、その顛末は……。 今回の依頼主は新NPCリオン・ケムマキとなります。ヴィルジニアがヒルルクを探すために遣わしたと本人は言っていますが、なんとも胡散臭い感じがしますね。 何か質問がありましたら相談掲示板へ「Q:」から始まる形でご質問ください。 リカルダがお答えいたします。 なお、特別タグは設けませんが、連作として3話程度を予定しています。(今回は【鬼哭】連動の後日談なのでついてますが) それでは、今回もよろしくお願いいたします!

リプレイ

「なるほど……それじゃ気付かないのも無理はないか」

 指令所を訪れたララベル・サン・ディーベルは、リカルダが目撃したというヒルルクの服装を確認していた。

「私も一瞬見ただけだからな、せめて彼女に声をかければよかったか。すまないな」
「ううん、大丈夫だよ。僕達で絶対見つけて見せるから!」

 ぐっと拳を握って見せるララベルに、リカルダは小さく微笑む。

●

「わざわざここに立ち寄ったって事は、何か目的があった……?」

 指令所から街に出たエルゼリオ・レイノーラは、リカルダから聞いた話を反芻する。
 リカルダは一度だけだが確かにヒルルクの姿を見たといった。それが本当なら――――。

「もし何日か居たのなら――――」

 エルゼリオは顔を上げると、街で一つしか無い宿に足を向けた。

●
「はーびー、大丈夫なのだ?」
「え……、ああ、もちろん大丈夫だよ」

 友人の大福に声をかけられ、ハーヴィは顔を上げた。

「ならよかったのだ! はやくヒルルクを探すのだ!」
「そうだね。きっと寂しい思いをしているだろうし、早く見つけてあげよう」

 大福の屈託ない笑みにハーヴィは微笑み返す。

「まずは酒場からだ」
「了解なのだ! 情報は酒場からなのだ!」

 ぐっと肉球を握りしめる大福に、ハーヴィは大きく頷いた。

●
 険しい山々が続くクリエスター山脈。生物の息遣いしら乏しい険地に二つの人影があった。

「この山を越えればつくはずだよ、元気にしてるかな」

 トゥーリが目の前の山の峰を指さすと、隣を歩くハリス・アル・ターミルがこくりと頷く。

「……ハリスさん、大丈夫?」
「……ええ、もちろんです。急ぎましょう」

 ハリスは柔和な笑みを浮かべると、トゥーリの背にそっと手を添えた。

●
「あんたもそう思うか」
「ああ、少々露骨な気もするがね」

 復興の進むエスタルにようやくできた酒場の裏、ハヤト=ガラン=ヴォルファングとルチル・プルメリア・グレイハーツは声を潜め、互いの情報を交換していた。

「裏をとる必要があるな」
「下手を打つんじゃないよ」

 ルチルは暗に言う。下手を打てば冒険者ギルドを巻き込む事態になると。

「ははっ、誰にいってる。そんなヘマはしねぇよ」

 骨面から覗く鋭い視線に、ハヤトは牙を見せて笑った。

●
「いやぁ、副長さんも太っ腹だ」

 髭を真っ白に染めながらドワーフは遠慮の欠片もなくジョッキを煽る。

「はっは、どんどんやってくれよ。あんた達のおかげでこの街も復興してるんだからな」

 そんなドワーフに次々と追加のジョッキを勧めるのは、帝国軍副長ロルフだ。
 ロルフは街の復興に尽力するドワーフ達の慰安の為に、酒を奢っていた。

「それはそうと、こないだの噂話……あれってどこまで本当なんだ?」

 自らも酒を飲みながらドワーフ達と同席しているロルフが、話題は先日聞いた噂の話を持ち出す。

「どこまで本当? 副長さん、あんな噂本当に信じてんのか?」
「信じてなんていないさ。ただ、征竜がこっちに降りてきたっていうのは事実みたいだからね。一応確認だ? ちなみに、あんたはこの噂を誰に聞いたんだ――――おっと、お嬢さん、酒をもう一杯!」

 追加の一杯を注文してやりながら、ロルフはドワーフに問いかける。
 実はこのロルフ、【フェイクカバー】を使って変装したハヤトだった。
 ハヤトはロルフに事情を説明し変装の了承を貰うと、酒場のマスターたちの協力も得て情報収集に当たる。

「はっは! 今日はやけに太っ腹だな! だが、儂も誰に聞いたってのはないんだ。この酒場で飲んでたら、どこからともなく聞こえてきたんでな」
「どこからともなく……?」

 追加の酒も一気に飲み干す勢いでジョッキを傾けるドワーフに、ロルフ(ハヤト)は眉を顰めた。

「ぷはぁ! 奢ってもらっといて悪いが、儂が知ってるのはこれくらいだ」
「そうか、もしまた変な噂を聞いたら指令所まで報告頼むよ」
「ああ、わかった。しかし、副長さんも大変だな。こんな根も葉もない噂の調査をせにゃならんとは」

 酒臭い笑い声をあげるドワーフに、ロルフ(ハヤト)は胃が痛いアピールをしながら肩を竦めた。

●
「宿屋も酒場も目撃情報はなしか……」

 改修中の城壁へと登ったエルゼリオは、いまだ復興半ばのエスタルをゆっくりと眺める。

 ここに来る前、エルゼリオは街で唯一営業を再開した宿へ向かった。もしヒルルクがこの街へと来たのならば宿へ泊るはずだと考え、宿の店主にヒルルクの特徴を事細かく伝えたエルゼリオだったが、店主は見ていないという。エルゼリオが間違いないかと再度確認するも、店主自身、過日にヒルルクがエスタルを訪れた時にその姿を見ており間違いはないと断言した。
 エルゼリオは主人に礼を言うと、次に酒場へ足を向ける。
 酒場では復興に携わる人々が、一日の労をねぎらうように酒を煽り、食事を楽しんでいた。
 エルゼリオは宿屋と同じように、ヒルルクが立ち寄った形跡がないか聞き込みや【残留思念感応】でその痕跡を探したのだが……。

「ねぇ、ヒルルクさん。キミは一体どこへ行ってしまったの……」

 エルゼリオは振り返り、街から荒野へ視線を向ける。

「征竜がこっちまで来た理由は、神座へと至らんとするものを誅殺する事……だったはず。もしヒルルクさんがまだ征竜の命令に従っているのなら……」

 エスタルの南西には、帝国、王国、同盟、果ては大湿地帯まである。そこにはヒルルクが次に向かうだろう『人物』がいるのかもしれない。

「イダ妃? クーネさん? ウィリアム王子? わからない……でも、どうか早まらないで」

 南西を向いたエルゼリオの瞳には、どこまでも続く荒野が広がっていた――――。

●

「リカルダ、ヒルルクを見つけた場所を教えて欲しいのだ!」

 指令所を訪れた大福は真剣な眼差しをリカルダに向けた。
 大福はこの街で唯一ヒルルクの姿を見たというリカルダから、彼女の行先を割り出そうと聞き込みに来ていた。

「ああ、巫女殿を見かけたのは、西門付近だな。その時は、目深にフードをかぶってい――――」
「『にしもん』だな、わかったのだ! 早速、調べにいってくるのだ!」

 と、リカルダが言い終わるよりも早く、大福は相棒の粽を連れて部屋を出ていく。

「……せっかちな子だな」

 話も途中で部屋を出て行った大福にリカルダは苦笑するが、それも友人であるヒルルクを想ってのことだろうと納得した。

「巫女殿、貴公はいい友を持ったな。こんなにも心配されているんだ、早く――――」

 ――――バンッ!!

「リカルダ!」

 大福が出て行ったばかりのドアが、再び勢いよく開かれる。

「『にしもん』ってどっちなのだ!」

 そこには先ほどと同じ真剣な眼差しで問いかけてくる大福が立っていた。そんな大福に、リカルダは口元に笑みを浮かべながら、「あちらだ」と西を指さした。

●
 リカルダから得た情報を元に、ララベルはエスタルにある四方の門を守っている衛兵たちへ聞き込みをおこなった。しかし、衛兵の誰もヒルルクの姿を見た覚えはないと答える。リカルダから聞いたヒルルクの服装は旅装としてありきたりであり、そういう人物の出入りはどの門でも日常的にあるという。
 しかも、衛兵は街へと入る者を監視するのが主な仕事であり、内から出ていく人物についてはあまり詳しく見ていないらしく、どれがヒルルクだったかはわからないとの事だ。

「最近は街も復興が進んで、人の出入りが多くなってたのもあるのかな……それとも、夜にこっそり出て行ったとか……?」

 リカルダの話では西門付近で彼女を見たとのことだった。そして、ヒルルクを見た翌日には、街のどこにもその姿を見る事はなくなったという。

「だとしても、どこかを通って出た事は確かなんだ」

 ララベルは城門での情報収集を諦め、征竜に関する変な噂が広がっているという酒場へと足を向けた。

●

「その噂ってさ、いつ頃流れ始めたの?」

 酒場を訪れたハーヴィは、噂を口にしていたドワーフ達と接触した。
 持参した『蒸留酒』を手土産に話を聞くハーヴィに、ドワーフは上機嫌に答える。

「そうだな、儂はこないだ雨の降った日に聞いたな」
「それは、この酒場でって事?」

 進呈された蒸留酒を瓶から直接煽りつつ、ドワーフはそうだと頷いた。

「雨の降った日……」

 ハーヴィはドワーフの話を事前に調べておいた情報と照合する。それは、今回の依頼主(リオン)がこの街に来たとされる日とほぼ一致した。

「どうかしたか?」
「あっ、ううん! 結構最近なんだなって、驚いただけ。それより、征竜様が世界征服を企んでいるとして、まず最初に狙うのはどこだと思う?」
「最初に狙うの? さぁ、儂にはわからんが、弱ってる帝国辺りを狙うんじゃないのか?」
「帝国っていうと、ここもそうだけど?」
「……おおっ!? そうか、ここも帝国か……うーむ、食い扶持が無くなるのは困るな……」

 首をかしげるハーヴィに、ドワーフは酒を置いて悩み始めた。
 そんなドワーフの仕草に苦笑しつつ、ハーヴィは考える。

 征竜が世界征服を狙っているなんていうのは、きっと眉唾な噂だろう。
 ただ、ヒルルクが何か――――いや、誰かを狙っている可能性は十分にある。

(誰だったかはよく思い出せないけど、あの時もヒルルクさんは誰かを殺そうとしていた。なら今回も……)

「南西に居る誰か……一体誰の所へ行こうとしているの、ヒルルクさん……」
「うん? 誰が何って?」
「わわっ! な、なんでもないよ! 情報ありがとうね!」

 つい声に出してしまったハーヴィは、不思議そうに見つめるドワーフに礼を言って席を立った。

●

「ビ=ネクさん! 久しぶり!!」

 眼下には懐かしいボロ小屋。そして、巨大な魔獣(オルトロスのエイヲ)の世話をする少女の姿があった。トゥーリはハリスの制止も聞かず、大きく手を振りながら斜面を駆け下りていく。

「貴方は……。こんな所に、何の用?」

 突撃してきたトゥーリをひらりとかわし、ビ=ネクは二人に問いかけた。

「お初にお目にかかる。私はハリスと申すしがない農夫。征竜の巫女殿と縁を結んだ貴殿にお伺いしたい事があり参った次第」
「そうなんだよ! ねぇ、ビ=ネクさん! ここにヒルルクさんこなかった!」

 勢い余ってエイヲに突っ込んだのか、毛塗れトゥーリが鼻頭を赤く染めながら戻ってくる。

「あの子が、ここに……? なにを言っているの、もう家は見つかったんでしょ……」
「あー、うん。そうなんだけどね。実は――――」

 首をかしげるビ=ネクに、トゥーリはヒルルクがこのボロ小屋を後にしてからの経緯を伝えた。

「……そんなことが、あったのね」
「その様子では、こちらには立ち寄られていないようですね」
「ええ、来てないわ」
「そ、そんな……」
「ビ=ネク殿、近くで――――例えばローレラウラへ向かう巫女殿を見たなどという噂を聞いた事などもありませんでしたか?」
「……見てないし、聞いてないわ。本当に、こっちにきたの……?」

 いつも無表情なビ=ネクが顔を曇らせながら問い返す。
 結局、二人の予想は外れた。ヒルルクの行き先はここではなかったのだ。

「どこ行ったんだろうね……」

 遠く眼下にローレラウラ湖を眺めながら、トゥーリはぽつりと漏らした。

「征竜様は、ヒルルク殿の行き先を『南西』と申されました。ドワーフ領や同盟領でないのであれば……その先、リーンエス王国という事になるのでしょうか」
「うん……ヒルルクさんの目的ってさ、神さまになろうとしている人を殺す事なんだよね」
「ええ、本人がそう言っていました。征竜様の命だとも」
「……それじゃさ、今回も神さまになろうとしている人の所へ向かったんじゃないのかな」
「神へ至らん者……まさか、ウィリアム王子だと考えているのですか?」

 驚いたように振り向いたハリスに、トゥーリは首を振る。

「それはわからないよ。もしかしたらそうかもしれないし、違うかもしれない。『南西』なんて広すぎるもん。どこに誰がいるかなんて……」
「そう、ですよね。申し訳ありません……くっ、あの時、我が声が、願いが、征竜様に正しく届いていれば、この様な事には……!」
「ハリスさんのせいじゃないよ。ワタシにだって責任があるかもしれないんだし」

「……感傷に浸る時間は、終わった?」

 背後から聞こえた声に、二人が振り返ってみれば……。

「え? その恰好――――」
「私も、行くわ……あの子には、借りがあるから……」

 ビ=ネクが旅装を纏い立っていた。
 驚く二人に、ビ=ネクはさっさと行くわよと踵を返す。
 二人は互いに視線を交えると、力強く頷き立ち上がった。

●

「……なるほど、アタイが聞いた情報と同じだね」

 エスタルの一角、仮の拠点とする一室に、冒険者達は集っていた。

「誰が噂を流したかはわからないとはいえ、依頼人がこの街に来たタイミングから広がったっていうのは、事実としてある」

 ルチルは仲間達が持ちよった情報を改めて精査する。
 征竜が世界征服を企んでいるなどという突拍子もない噂が流れ始めたのは、依頼人リオンがこの街を訪れたタイミングとほぼ同じである。もちろん、エスタルには日々多数の人の出入りがあり、それだけで噂の出所がリオンだと断定する事はできない。

「うん。でも、そのリオンが噂の聞き手になっていたっていう情報も沢山あるんだよ。もしかしたら、噂の広まり方を確認していたんじゃないかな」

 ルチルの推察を捕捉する様に、ララベルが収集してきた情報を話す。
 彼が言うには、既に噂は広まり切ってしまい、飽きられたのか最近ではあまりその話も聞かなくなったらしい。

「結局忘れられるような中途半端な噂って、意味あるのかな」
「あるね。もし、噂を流した張本人が、ヒルルクの来訪を知っていたらどうだ。噂はヒルルクの居場所を奪う目的があったのかもしれない」
「居場所を奪う……?」
「そうだ。意図的に征竜に対するマイナスのイメージを植え付ける事によって、加護を受けた人物たちの立場を弱くし、孤立させる狙いがある――――」
「そ、それって……ヒルルク居づらくさせて街から追い出す目的があったって事?」

 ララベルが半信半疑に問いかけると、ルチルは神妙に頷いた。

「依頼人を疑うのは冒険者としてご法度だけど、一度しっかりと話を聞く必要があるかもしれない」

 ルチルの言葉に、集った仲間達はごくりと唾を飲む。

「もう一度依頼人に会ってみようと思う。同席する者はいるかい?」

 ルチルの問いに、数人が手を上げた。

●

「なんやろか。俺にわかる事やったら何でも答えるで」

 酒場の一角に席を設けたルチルたちは、リオンを招き話を聞いていた。

「んじゃま、根本的な話になるが、ヴィルジニアは何で冒険者を使ってまでヒルルクを探してんだ?」
「うーん、ヴィルジニア様がなぜ巫女殿を探しておられるかねぇ。正直、そんなん俺に言われてもわからんわ。そもそも、あの人が何考えてる理解できる人間なんて、この世界に数えるほどしかおらんのとちゃう?」
「なんだよ、理由もわからねぇで使いっぱしりさせられてんのか?」
「当り前やろ? 根掘り葉掘り理由聞いて仕事する部下がどこにおんねん。そんなん使う側からしたら扱いにくぅてしゃーないわ」
「……そうかも知らねぇが、あんたはそれでいいのかよ。なにも聞かされてなくて、こんな大変な仕事押し付けられてよ」
「別に大変やないで? 探すんはそっちの仕事やろ? 俺は果報を寝て待っとけばええんや。楽な仕事やで」

 大仰に肩をすくめて見せるリオンに、ハヤトは眉を顰める。

「あまりこちらのやる気をそぐような発言は控えてもらおうか」

 そんなハヤトに代わってルチルが声を上げた。

「おっと、こりゃすまん。あんさんらにへそ曲げられたら、仕事が終わらんようになってしまう。このとーり、許してや」

 険呑な雰囲気を嫌ってか、リオンは両手を合わせ頭を下げる。
 なんとも食えないリオンの態度を訝しがりながらも、二人は隙無くその出方を見つめた――――。

(――――粽、この人はいい人なのだ?  悪い人なのだ? 狐さん(ハーフビースト)なのだ?)

 二人がリオンと話している中、テーブルの下では、大福が粽に耳打ちする。
 粽は気付かれないようにリオンへと接近し、その匂いを嗅いだ――――。

「リオンさんって、ヴィルジニアさんの部下っていうけど、僕会った事ないよね?」

 大福がこっそりと進める調査から意識を逸らすために、今度はハーヴィはリオンに問いかける。

「うん? 会った事はあらへんな。それがどないしたん?」
「ううん、いつもヴィルジニアさんの傍にいる人じゃないのかなって、ちょっと思っただけ」
「はっは、俺がヴィルジニア様の側近やとでも思ったん? んなわけないやん、あの人の側近になれる奴なんて一握りのエリートやで。俺なんか無理や無理」

 ハーヴィが問いかけるも、リオンは自嘲気味に笑うと首を左右に振る。

「側近でもない人間にヒルルクの捜索を任せるとは、ヴィルジニア嬢にとって巫女捜索はそれほど大きな意味を持たないって事かい?」
「うーん、どうやろな。大きな仕事か仕事でないかは、結果が出てから決めるんちゃう?」
「結果が出てから……? それはヒルルクが見つかってからという事か」
「そうやろうな。あんさん、ヴィルジニア様の本業が何か知ってるか?」
「商人だろう」
「知っとるんやったら、商人の行動原理もわかるよな?」
「……損得勘定」
「正解や。なんかとんでもない儲け話でも抱えとるんちゃう? ま、小間使いの俺にはわからんけどな」

 けらけらと笑って見せるリオンに、場の空気はさらに重いものとなっていく。


「大福には難しい話はよくわからないのだ。ケムマキはヒルルクにとっていい人なのだ?」

 そんな空気の中、机の下から頭を覗かせた大福がリオンに問いかけた。

「いい人? いや、ゆぅてる意味が分からんけど……なんなんいい人って」
「もし悪い人ならヒルルクを傷付けないでくださいなのだ!」
「……は? この子なにゆぅとん……?」

 大きな瞳でじっとリオンを見つめる大福にリオンは戸惑い、他の冒険者へ助けを求める。

「今回の依頼に参加した者は、アンタが探しているヒルルクと少なからず縁を結んでいるのでね。少し前のめりなのは許してほしい」
「あー、そういう……まあなんでもええけど、よろしゅぅ頼むで」

 なおも力強い視線を向けてくる大福に眉をひそめながら、リオンはそう答えた。

●

「ただいまッ!!」

 エスタルにトゥーリとハリスがやってきた。後ろに、巨大な魔獣(オルトロス)に跨ったビ=ネクを連れて。
 二人は仲間達に合流すると、彼女とのやり取りと捜索結果を報告した。

 魔獣使いであるビ=ネクは、二人に力を貸し、使役している魔獣たちを使って捜索を行ってくれた。ヒルルクの痕跡を探した範囲は、ローレラウラ湖に面するクリエスター山脈一帯。広範囲ではあるものの、ビ=ネクの使役している魔獣の数は多く、過去にヒルルクと接触していた個体もあった事から、捜索は容易かと思われた。しかし、結果は空振りに終わったようだ。

「もちろん、何か特別な手段で同盟領へと抜けた可能性もありますが、彼女の索敵能力に引っかからずに抜けることは至難の業だと思います」

 ハリスの言に、ビ=ネクは静かに頷いた。

「クリエスター山脈には居ない……? こっちじゃないなら、もっと西なの?」

 それを見たエルゼリオが改めて地図を指さす。ローレラウラ湖方面の可能性が薄れたとなれば、地理的に見て残るは帝国領以西だろう。

「そうなると、帝国領のどこか……ヴィントとか? ヴィントと言えば、レイウェスト殿下の居る所だよ? え、もしかして同じ征竜の巫女のレイウェスト殿下を狙ってるの!?」

 エルゼリオが指差した地図の直線状には帝国南部鎮守都市ヴィントがある。そして、そこにいる重要人物と言えばレイウェストその人だ。

「でも、帝国じゃない可能性もあるんでしょ? そのまま線を引くとディズル大湿地帯に行きつくよ」
「うん、ディズル大湿地帯も範囲に含まれる可能性もあるね。ただ、あそこに神に近しい人物なんているかというと……」

 ハーヴィの疑問に、トゥーリはチラリとハリスを見ながら答える。

「そうですね。彼の地のリザードマンたちは、神ではなく自らを竜へと昇華させたいと望む者達が多い。征竜様が誅すべきと思われるような人物がいるとは思えません」

 言葉を継いだハリスは征竜信仰の根付くディズルの地では、自らが神になろうと考える者がいるだろうかと懐疑的だった。

「なら、やっぱり帝国か? いや、ワンチャン王国って線も……流石にないか」

 ハヤトは地図に視線を落としつつ、腕を組んで考え込む。

「なんにせよ、行先はかなり絞られたんじゃないかと思う。仮にヒルルクが征竜から新たな命令を受け、神へと至らんとする者を探しているのなら――――」
「こことここ、か」

 ハヤトはルチルの言葉に導かれるまま、地図の帝国領ヴィント。そして、帝都を指さした。
 ヒルルクの移動は基本的に徒歩だ。エスタルにも馬車の出入りはあるが、乗り合い所でヒルルクの目撃情報はなかった。ならば、徒歩で出たと見るべきだろう。そして、今も荒野を歩き続けている可能性が高い。

「エスタルでこれ以上の情報が望めない以上、トゥーリ達のように足を延ばすべきかもしれない」

 ルチルがそう言うと、仲間達は神妙に頷いた。

「ヒルルクさん…………あ、そういえば大福、リオンさんの件はどうなったの?」
「あ、そうなのだ! 実は粽にケムマキの後をつけてもらっていたのだ」

 ハーヴィに言われ、大福はリオンと会った後の行動を皆に説明する。

「でも、粽も怪しい行動とか見てないみたいなのだ。大福も見てないのだ」

 大福は粽と共にエスタルでのリオンの動向を探っていた。しかし、エスタルでのリオンに怪しい行動は見られない。情報収集だといって酒場に入り浸る以外、宿に部屋をとって籠っているようだ。

「もし、リオンが何か知っているとか、何かを隠しているとしても、僕達が先にヒルルクを見つけてしまえばいいんだよ!」
「うん、リオンさんからの依頼は『ヒルルクさんの捜索』だしね。引き渡しは依頼内容に含まれていない」

 ララベルとエルゼリオが頷き合うのに合わせ、他の仲間達からもそうだと声を上げる。

 一体、ヒルルクはどこへ向かったのか。
 その行方は、杳として知れない――――。

マスターコメント

お疲れさまでした! 今回はエスタルでの情報収集に重きを置かれた感じですので、ヒルルクとの接触はかないませんでした。一方、依頼の背景の深堀りには成功したのではないでしょうか。 「まじゅうつかい が なかまに くわわった!」 という訳で、ビ=ネクが仲間になりました。 まさかビ=ネクの元へ行くとは思っていなかったので驚きましたが、おかげで彼女が力を貸す事になります。事情を聞いたビ=ネクがヒルルクの事を放っておくはずないので、結果的に戦力が増強される事となりました。 また、彼女のもとを訪れた事で、ヒルルクの行き先が随分絞れたましたね。 イェルノーから南西であり、ローレラウラ方面ではない。 果たして、ヒルルクの向かう先は……。 次のお話もできる限り早めにお届けできるように頑張ります。次回もまたご参加いただけることを願って。
ミドルシナリオ

ミドルシナリオ普通 報酬:標準8 / 6〜8人

2023年03月25日 18時50分01秒 公開

成功

相談掲示板

  1. トゥーリ

    トゥーリだよ、よろしくね! なんといったらいいんだろうね。 征竜さまにヒルルクさんとお話して欲しいとは言ったけど、ソウジャナイ感がとてもとても強い……( 依頼主がリオンさんだってことだからとりあえず胡散臭いとかその辺の話はともかくとして、依頼としては彼にヒルルクさんを引き渡さないといけないわけだよね。 1.ヒルルクさんを見つける 2.リオンさんの背景について裏取りをする 3.ヒルルクさんをリオンさん(延いてはヴィルジニアさん?)に渡す準備をする 4.実際に引き渡す この段取りが全部上手く行って大成功って感じかな? 一切合切気にしないなら、1と4だけやり切れば依頼的には成功なんだろうけど(

  2. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    情報屋のルチルだ。よろしく。 確かに冒険者に言われた通りヒルルクに声をかけたようだが「声を掛けてやりました」といった具合なのがなんとも。 おかげで余計な面倒が……さておき。 エスタルの南西に向かったという話だが、ただ闇雲に探し回るよりはそこに何があるか思い出す、或いは調べた方がヒルルクの目的に見当がつきやすそうかね。 またヴィルジニア嬢からの使いと称するリオンも中々胡散臭いが、OPの「征竜が巫女を使って世界征服を目論んでいる」という噂話も気になるな。 単なる無関係な与太話ならいいんだが…この機会に『征竜の巫女』が世間から孤立するように画策されているのではないか、とも読めてしまうのでね。 この人数なら手分けした方がベターだし、 特に異論なければそこれなりのレベルで洞察、交渉を保有しているアタイがこの辺りを探っておこうか。

  3. ハリス・アル・ターミル

    ハリスと申します、どうぞ宜しく。 ……具体的にどういう会話かを伝えなかった我々の落ち度でもありましょう(※決戦参照( 征竜様がこれほど我々と遠きお方であるとは…解っていた筈ですが、実際に体験すると…。 ヒルルク殿が間違った方向に意思を固めてしまうような事が無ければ良いのですが…。 >依頼について 今回はあくまでも「捜索」が目的であり「身柄の確保」まで考える必要があるかは一考ですね。 可能ならばそれが一番でしょうが、最低限「何処に居るのか」が判れば成功のように見えます。 ただ、リオン殿とヴィルジニア殿の接点やヒルルク殿を探すことの真意については是非とも しっかりとした説明がほしい所です。相互に信用がなければ十全な働きはできますまい。 >ヒルルク殿について エスタルは帝国領の東部に位置する都市。地図においてそこから南西といえば…。 クリエスター山脈のドワーフ王国。そして、より先にはローレラウラがあるでしょうか。 ローレラウラといえば、ヒルルク殿とも縁深き場所です。頼る先としては十二分に考えられる。 険しい道中になりますから、途上のドワーフ王国で補給を入れる可能性もあるでしょう。 捜索はこのあたりから手を付けるのが良いかと思いますが、如何でしょうか? ……ドワーフ王国となると、私やルチル殿は情報収集に動くのが難しくなるかもしれませんね。 (※リザードマン側からの悪感情はないがドワーフは種族的にリザードマンと仲が悪い) 栗鼠でどうとでもなるルチル殿はともかく、私はいかにして動くべきか……むむむ……(

  4. ハーヴィ

    ハーヴィだよ、よろしくね! うううん、声を掛ける方向性が……斜め上だったね……。 仮に、具体的に伝えたとしても、ちゃんと思うように伝わってたかどうかは怪しいところだと思うから、そこは取り敢えずあまり気にしなくても良いんじゃないかな、って。 ヒルルクさん、思い込み易い性格でもあるからなぁ……。 それはさておき、だね。 依頼に関しては僕もハリスさんと同意見で、最低限どこにいるのかが判明すれば大丈夫な気がしてる。 勿論、その場で確保出来れば一番良いけど、ひとまずは居場所の特定に全力を尽くす方向でいいのかなって。 >ヒルルクさんの居場所 んーと、地図に正確な位置が載ってないから、これは憶測に過ぎないんだけど…… 前回決戦で征竜様が出現した位置はイェルノー荒野の近くだと思ってて、エスタルは帝国領東部だから荒野からほど近い場所と仮定、そこから地図で素直に南西方向を辿るとリーンエス王国領になると思うんだけど、違うかな? ドワーフ王国やローレラウラだと南東になるかなって。 ヒルルクさんは「神座に至らんとするものを殺せ」と命を受けてて、となれば、例えばウィリアム王子は物凄く強いよね? 次に狙う可能性は十二分にあるかなと思ってる。丁度南西のところに首都グランスパーダがあるし。 とはいえ、ストレートに南西を通るかどうかは分からないし、ドワーフ王国を経由する可能性も十二分にあるから、ここは二手に分かれるのも手なのかな。 ひとまず数日間滞在されたとされるエスタルで情報収集するのが良いのかなと思ってるよ。

  5. 大福

    大福と相棒の狼、粽なのだ~。みんなよろしくなのだ! (クンクンクン)ひるるくのニオイがするような、しないような…(クンクンクン) 大福、ひるるくにもう一度会っていっぱいモフモフしてもらうのだ きっとにっこりしてくれるのだ~! ひるるく、お腹空いてるかもしれないから大福いーっぱいお菓子もっていくのだ >ひるるくの居場所 はーびー、地図ってどっちが上なのだ?(キリッ 北が上で…西は…左なのだ?(キリッ (ふっ)迷子になりそうだから、大福ははーびーに着いて行ってもいいのだ? けむまきって人は良い人なのだ?んむむむ 本当に依頼したのか、依頼したなら目的は何か、びるじにあさん?に直接聞いちゃいたいのだ 偉い人なら会うの難しいのかな、なのだ …その前に、りぶらねすたってどこなのだ?(キリッ

  6. ハーヴィ

    ごめん!ローレラウラの位置を勘違いしてたかも! 改めて各都市を地図に照らし合わせてみたんだけど、地図上にあるドワーフ王国近くの大きな湖がローレラウラ湖、ってことであってる? 湖の東側がローレラウラの街だった筈だから、イェルノー荒野から見たらあそこも南西になるね。本当にごめんね。 個人的にはローレラウラへ向かったんなら寧ろ少し安心なんだけど、リーンエスへ向かった可能性も捨て切れない以上は、両方の方向から情報収集するのが良いのかなって思ってる。 あとルチルさんの挙げてる噂話は僕も気になってて。出どころがどこなのか探ることで、ヒルルクさんの行き先を辿る手掛かりが出て来るかもって思ったので、そっちも触れる方向で今のところ考えてるよ。 僕自身はルチルさんほど洞察や交渉は得意じゃないから、ルチルさんが探ってくれるんなら助かるな。 >大福さん フフッ、方角合ってるよ。ヴィルジニアさんに尋ねるには…….リブラネスタはちょっと遠いかもだから、まずは依頼主のリオンさんに聞くのも良いのかも?

  7. エルゼリオ・レイノーラ

    顔出しが遅くなってゴメンね! ヒーラーのエルゼリオ・レイノーラです。今回はヨロシク……! >捜索 とりあえずはエスタルで調査した後、『南西』に向かって足取りを追って行く形になるのかな? 『神座に至らんとし 世に害を為すものを』の誅殺を考えているのなら、その筋の有名人(?)を狙ってる可能性は高いよね。

  8. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    >ヒルルクの行先 そうさね、「巫女は南西へ」と発言した時の極北の征竜の居場所は恐らくイェルノー荒野辺り。 そこから南西を辿ると大きな湖が見えるが…一旦言葉の時系列を整理すると、征竜に新たな指示を与えられる前からあの子は既に南西へ向かっていた。 まだ“彼”を殺す気だった事を踏まえると、戦場と化していたイェルノー荒野を避け別ルートで“彼”を殺しに向かっていたと考えるのが自然だろうか。 その途中で標的をロストした事を知り、征竜に声を掛けられた。 なら、状況的にローレラウラに頼ろうとしたよりかは征竜の求める別な標的に切り替えたように思えるね。 ハーヴィが名指ししたウィリアム王子だけでなく、確か帝国南部で活動しているはずのクーネも十分狙われそうな気がするが…まあどの道、殺しにかかろうとするなら問題しかない相手ばかりである事に間違いない。 まあ道すがらで一旦休憩を挟みに見知った土地へ立ち寄った線も考えられるから、ローレラウラに戻って来たか、それとも「誰か」に狙いをつけて進路変更したかで分かれて調べるのがいいと思うね。 >リオンへの裏取り ヴィルジニア嬢に直接コンタクトを取るのが確実だろうが、リブラネスタへ直に向かうにせよ手紙を送るにせよ時間がかかるのが一番の問題だな…。 失せ人を探すなら早ければ早い方がいいし、すぐに裏取りができる保証はない。 とりあえず直に聞いて反応を「洞察」するのが手っ取り早いか。これでも受け答え次第では普通に抜け道が有り得るが。

  9. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! また征竜の曖昧な指示で動いてるとなるとヒルルクがどう考えんのかを推測すんのが確率が高められそうな気がするな。 方角的にっつーと俺もウィリアム王子あたりを狙ってるっつーのに可能性を感じんな! ある程度方角を定めたら臭いでどれだけ察知できるかは試してみんぜ。 それに、やっぱり依頼主の狐目のにーちゃんが気になるな。 酒場に入り浸ってたってことはただの情報収集なのか奴の組織かなんかとの連絡場にしてんのかってーとこが思いつくとこだが… 酒場の連中に少し金を握らせてリオンが話してた相手や話した内容あたりを聴き込みしてみてもいいかもとは思ってんぜ。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0