【随想】破滅の願い
影絵 企鵝
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シナリオID:2828
オープニング
エレアノールは王国に刃を向けた反逆者である。よって然るべき罰を与えねばならない。王国はあらゆるものをエレアノールから剥奪する。家名を、財産を、法に守られる権利をも。罪人は生きながらの死人となる。
●破滅の願い
エレアノール・シュヴァリエへの刑罰がついに言い渡された。王家は旧アドラーベルク三家を勢力圏に収めるペルラン侯爵に全ての沙汰を委ね、彼は紆余曲折の議論の果てにエルを法的に死人とすることを定めたのである。
「……妥当な顛末、というところかな」
王国北方、グランツ城。焦げるほど焼かれたステーキを切り分ける城の主の前に立ち、グノーシス・ミレナリアは小さく首を傾げる。城の主――グランツ金満伯は肉を一切れ口に運び、憎々しげに眉根を寄せた。
「妥当ではない。ペルランの奴は彼女に裁きを下すといって結局何もしていない。王が善しと言えばあの女は全て赦され元の場所に帰ってくる。意味がない」
「そう簡単にはいかないよ。彼女はこの国にとっては死者も同じ。死者がどうして生者の国に忠義を示すと言うんだい?」
グノーシスは壁に身を預けながら夜空を見上げる。その双眸には煌々と輝く月が映っていた。グランツ伯はその背中を見遣って吐き捨てる。
「私は『万が一』という言葉が嫌いなのだ」
グランツ伯は胡椒の粒を一つ一つ執念深くすり潰し、肉の上に振りかけていく。
「つい二年前、その『万が一』にまた私の計画は挫かれた。あの紅玉竜がティロール領に飛来さえしなければ、マティアス・フィーギルは身代を潰した稀代の愚物として歴史に名を刻んだはずなのだ。だが結果はこれだ。奴は踏み止まり、名誉を取り戻そうとしている」
「どうしてそこまで彼だけを憎むんだい?」
グノーシスは溜め息交じりに振り返る。
「奴は私の名誉を永久に傷つけた。あまつさえ奴は王党派の娘に近づいて数百年続いた我々の支配を逃れようとしている。……私の安息は、奴の破滅を見届けた先にしかない」
「だから殺すんだね。彼女を」
部屋の扉が開き、厳めしい装備を纏ったガラの悪い授恵者達がやってくる。グランツ伯はそんな彼らを一瞥すると、再びグノーシスを睨んだ。
「何を他人事のように言っている。貴様も手を貸せ。その約束で金をくれてやったんだ」
「……そうだったかもしれないね」
グノーシスはうっすら笑みを浮かべると、ゆらりとその場を立ち去った。
●ライヒスアハトのその前に
ヘーゼル城のとある客間。ミネルヴァ・フィーギルはひたすら荒れていた。眼を真ん丸に剥いて、羊皮紙の束を引き裂きながら部屋中にぶちまける。エルがグノーシスの手に堕ちたと知ってから、彼女はひたすら作戦を練ってきた
しかし、舞台は彼女を拒んだ。彼女はその場に立つことすら許されなかった。田舎の子爵の、そのまたただの妹に耳を貸す人間など、一人もいない。
ミーナは喉を潰さんばかりに吼え、その拳を床に叩き付ける。肉が裂け、骨が剥き出しになっても、彼女は床を血で染めながら拳を殴り続ける。
「よしなよ。手が取り返しのつかないことになるよ」
背後から声が響く。彼女は泣いて喚いてその声を振り払おうとする。
「どうでもいい。大切な人をちっとも守れないこの手に何の価値があるの」
「私が困るんだよ。君が本当に無力になってしまったら」
石畳を小突く鈍い音が響いた瞬間、彼女の手がエーテルで包まれ、あっという間に治癒されてしまう。ミーナが咄嗟に振り返ると、そこには狼の青年が立っていた。エルの仇だ。
「お前!」
ミーナは治ったばかりの手で狼に殴り掛かろうとするが、狼は杖で彼女を制する。
「客はもてなすものじゃないかな。特に自分にとって有益な客ならね」
「ふざけるな! お前のせいで――」
「グランツ伯が君のお姉さんを狙っているよ。早晩彼女の息の根を止めるつもりだ」
「な……」
彼女は言葉を失う。
「どれだけ清らかに生きようと誰かに憎まれるのさ。……そういう世界だからね」
ミーナは拳を下ろし、グノーシスを睨む。その金色の瞳は嘘を言っていない。
「どうして私にそれを言うの」
「……知ってもらいたい人がいるからさ。人を呪わば穴二つ、とね」
それだけ言い残すと、狼は杖を突いて窓を乗り越える。ミーナが咄嗟に追いかけると、その姿は既に無かった。複雑な感情に顔を歪めるミーナだったが、やがて彼女は羊皮紙を一枚手に取る。
エルは城の一室から外を眺めていた。明日にはここを追い出される。王国は自分を守らなくなる。凌辱され殺され路傍に打ち捨てられても、誰も顧みる事は無くなるのだ。
憂いの溜め息を零した時、いきなり扉が開いてミーナが飛び込んできた。肩で息をしながら、彼女はいつものように笑みを浮かべる。
「姉さん。私は諦めない。……だから、姉さんに今日もお願いがあるの」
ミーナは息を整えると、板金や材木の詰まった箱と一緒に羊皮紙をエルへ突き出す。
「これを作って。姉さんならあっという間でしょ?」
「……そうね。これくらいなら、明日の日の出までに作れるわ。でもこれで何をするの」
紙片を眺めたエルが首を傾げると、ミーナは得意げに声を弾ませた。
「個人的に雇いたい人がいるんだ」
●『轟雷』のカトリーヌ
数日後、君達はフリードリヒ・ホーエンバッハからの依頼を受けてその屋敷に集っていた。
「今回の任務は街道の治安維持だ。普段は兵士にやらせているが……たまに油断させないと犯罪をあぶりだす事は出来ないのでね。簡単な任務だ。苦労もすまい」
「もう一つ。今回の任務には彼女が同行する」
フリードリヒは軽く掌を打ち合わせる。すると、扉を無造作に開いて女が入ってきた。豊かな風の胸元を強調する黒い舞踏用のドレスに身を包み、その顔は鴉を模した兜で覆い隠している。腰には馬上槍のような形の細い剣を差して、厚底のブーツをからから言わせながら悠然と君達の前に姿を晒した。
「カトリーヌ・ロミューラだ。フィーギル家の懐刀として、種々の任務をこなす“予定”だ」
ハスキーな声で名乗った彼女は、君達にそっと手を差し伸べる。それを横目に、フリードリヒは肩を竦めた。
「……懐刀を自称してはいるが、まだまだ我々にとっては新参も同じなんだ。ここで一つ、君達に見張ってもらいながら土地勘をつけてもらおうと思っている」
カトリーヌは腕組みし、ちらりと首を傾げる。兜に刻まれたスリットの奥で、蒼い瞳がギラリと光った。
「よろしく頼むよ」
街道脇の森の中、一人の旅の女が傭兵の群れに追われていた。女は軽やかな足取りで追手を撒こうとするが、多勢に無勢、飛んできた矢に足を止められ、その隙に周囲を取り囲まれてしまう。顔をしかめる女に、傭兵の首領はにたりと笑みを浮かべて歩み寄る。
「観念しな。お前はもう何者でもないんだよ」
旅人の女は俯く。下卑た笑みを浮かべて、男達は彼女に武器を突き付け――
「そこまでだ」
その時、稲光が閃き、咄嗟に傭兵達は飛び退く。彼らが振り返った先には、鴉の兜を被ったカトリーヌが立っていた。剣を振る度、紫電がちらつく。
「我が名は雷鳴のカトリーヌ。集団で女一人を襲おうなど言語道断。成敗する」
「なに……?」
カトリーヌの言葉に合わせ、君達も動き出す。傭兵達の視線は彼女に向いている。チャンスは今だ。
解説
マスターより
リプレイ
突如姿を現した鴉の兜の女。殺気満ち満ちた彼女を前に、傭兵達は咄嗟に後退りする。
「面倒そうな奴に嗅ぎつけられたか」
「さっさと始末しろ。こうなったら仕事はさっさと済ますに限る」
鉢金を巻いた頭領が指示すると、刀を抜いたざんばら髪の男は素早く旅の女へ迫った。
「ちぇ。どうせならたっぷり楽しんでからにしたかったもんだよ!」
振り掲げられる刀。旅人は咄嗟に身構えたが、そこへ赤髪の少女が躍り込む。翼の紋様が刻まれた盾を掲げると、刃を逸らしてそのまま男に体当たりを浴びせた。
「楽しみましょうよ。私がお相手しますよ」
コルネリウス・アーラは剣を振り抜く。刀の傭兵は飛び退き躱す。その隙にコルネはちらりと背後を振り返った。目深に被ったフードの影に、艶のある銀色の髪、碧色の双眸が見える。それは、コルネにとってよくよく覚えのある顔だった。
(こんなところで終わらせはしません。貴方を知っている人はみんな、貴方が心穏やかに過ごしていけることを祈っている筈ですから)
本当は今すぐ声をかけたいところだが、今は貴族の世界に関わる身。罪人と知って関わろうものなら体面の悪化は避けられない。心の奥で呼びかけるだけに留め、彼女は叫ぶ。
「腕に覚えがあるならかかってきてください! 私が纏めて相手します!」
エーテルを丹田に込める感覚で叫ぶ。周囲の耳目を一手に集める構えだ。頭領は一歩引いて叫ぶ。
「誘いに乗るな! あいつに構わず回り込んで仕留めろ!」
傭兵達は銘々武器を取ると、藪の影に身を寄せながら走る。弓を手にした傭兵は傍の木を一気に駆け登り、枝に足を掛けて旅の女へと狙いを定めた。旅の女は殺気を感じて振り返るが、弓の傭兵はそのままにやりと笑みを浮かべる。
「怖かねえよ。丸腰のてめえなんか」
放たれる一本の矢。しかし、ルイドが黒い霧のように飛び出し、盾を構えてそれを正面から受け止める。一切合切びくともせずに、ルイドは鎌を担ぐ。
「残念だったな。俺の仕事とかち合っちまったみてえだ。お前の仕事を果たしたかったら俺を倒してからってことになるな」
漆黒に塗り潰された鎌の刃がぎらりと光る。剥き出しの強い殺気を感じた弓の傭兵は、咄嗟に枝から飛び降りようとした。その動きを冷静に目で追いかけたルイドは、一歩踏み込み弓兵の行く手目掛けて剣を振り抜く。空を切り裂く轟音と共に衝撃波が飛び、弓兵の背中を切り裂いた。
「無理なら死んどけ」
背中を裂かれた弓兵は、そのまま地面に転げ落ちる。咄嗟に木の幹に身を預け、彼は肩で荒い息をする。
「おいおい、どうなってんだよ。孤立した女をサクッとやるだけの簡単な仕事じゃ……」
レピド・クロサイトは枝の上を蜘蛛のように這い、暗器を握ってじっと弓の傭兵に狙いを定める。傭兵達は旅の女を守るコルネやルイド、傭兵の剣士と渡り合うカトリーヌにばかり目が行っている。目の前にいる手負いの弓兵すらも。
「まずは一人……」
レピドは枝に足を掛けると、そのまま勢いよく倒れ込む。足だけを枝の上に残して蝙蝠のように反り返り、彼は弓の傭兵の喉笛に暗器を突き立てた。断末魔の声も無く、弓兵はふるりと震えて事切れた。レピドは足に力を込めて再び枝の上へと舞い戻る。暗器の血を軽く拭い、彼はじっと周囲を見渡す。最初に見た時より傭兵の数が少ない。特に短剣やら暗器やら握りしめたいかにも身軽そうな奴がいない。
(向こうのシーフも隠れたな。どうにか先手を取れればいいが)
彼は手を地面に翳すと、エーテルの波動を森の中へと走らせる。近くの茂みに、人間の形を感じた。レピドは近くに隠れているルアンナ・ミュラーへそっと目を走らせ、合図を送る。ルアンナは頷くと、茂みへ静かに狙いを定めた。
「頭隠して何とやら……ですよ」
杖の先に圧縮させたエーテルを一気に破裂させる。耳を貫く甲高い爆音と共に光が弾け、茂みに紛れた傭兵へと襲い掛かる。熱を伴う閃光の波は根元から茂みを削ぎ取り、隠れていた傭兵を吹き飛ばす。もんどりうった傭兵。立ち上がろうとするが、脳を揺すられた彼はたたらを踏んでその場に転げた。ルアンナはそのまま身を乗り出し、続けざまの攻撃で傭兵を仕留めようとする。杖の先に埋め込まれた紅色の石が鋭く閃く。
だが、魔弾が放たれるか放たれないかという時に、傭兵の頭領が剣を構えてルアンナの目の前に割り込んできた。盾を構えて魔法を受け止め、そのままルアンナへと切りかかる。彼女は杖を横に構えてその一撃を受け止めた。
「おいおい、勘弁しろよ。あの女にゃお前らが助ける価値は一つもないんだぜ? あの女は生きながらの死人だ。アンデッドみてえなもんだぞ」
「助ける価値があるかどうかなんて関係ないです。女の人が集団で襲われているところを見捨てるなんて選択、私には有り得ません」
ルアンナは敵と切り結ぶカトリーヌを見遣る。多少変装したところで彼女の正体などお見通しだ。しかしルアンナは白を切る。自分もパンクリアース学園に籍があり、罪人に進んで手を貸したと後ろ指を差されるのも厄介だ。
「私は誰かが人間の尊厳を踏みにじられる事が許せない。ただそれだけの事です!」
次から次へと森の向こうから湧いてくる冒険者。浮足立った傭兵達は、慌ただしく数人の塊になっていく。
「頭領! どんどん授恵者が出てきやがります!」
「泡食ってんじゃねえ! 囲んで一人ずつ叩いていけ!」
頭領の怒号に合わせ、杖や魔導書を開いた傭兵達がルアンナへと反撃の一撃を放っていく。ルアンナは身構えてその一撃を受ける。レティシア・レインフィールがルアンナの背後から素早く杖を向け、治癒の光を放ってその傷を塞いだ。
「ルアンナ様、大丈夫ですか」
「ありがとうございます。助かりました!」
「相手もそれなりの実力を持ち合わせているようです。一人一人抑えていきましょう」
レティシアは杖を構え、目の前の杖を持つ傭兵に向かって魔法の矢を放つ。傭兵は咄嗟にそばの茂みへ飛び込み、矢の一撃を躱しながらその身を隠す。レティシアは杖をいつでも振り下ろせるよう高く掲げながら、周囲の様子を慎重に窺う。頭領の一喝で若干冷静さを取り戻し、方陣を組んでレティシア達の出方を窺っている。旅の女に対しても、一足飛びで飛び込めば切りかかれる距離を保っていた。
(あのお方はおそらく……であるならばフリードリヒ様もある程度あの方への襲撃を予見して私どもを頼みにしてきたはず)
レティシアは旅の女を守るように立つ鴉の剣士を一瞥する。死線を無数に潜り抜けた戦友には劣るにしても、それなりの手練れだ。
(僻地の領主がいきなりあれほどの実力を持つ授恵者を雇えるとも思えません。あれはきっと……)
見ているうちに、カトリーヌ目掛けて傭兵が三人次々に襲い掛かる。彼女は踊るような身のこなしでひらりひらりと躱すが、多勢に無勢では分が悪い。徐々に深い茂みへと押し込まれていく。
リディリディ・トゥラ・イェレミースはそんなカトリーヌの傍で慎重に狙いを定めていた。傭兵達は彼女への攻撃に夢中で、息を潜めるリディに全く気付いていない。
(この好機、逃す手はありません)
リディは杖を両手で握りしめ、深く息を吸い込む。杖で地面を軽く衝くと、森に漂う豊富なエーテルを一息に杖へと掻き集めていく。エーテルを呑み込んだ杖は青白い光を放ち、煌々と輝く。
「何だ」
いきなり放たれた光に、傭兵は咄嗟に身構えその足を止めてしまう。
「……覚悟してください」
リディは草むらからふわりと姿を現し、己の杖を空へ掲げる。杖に満ち満ちていた光が一気に弾け、無数の光弾と化して傭兵達に襲い掛かった。入念にエーテルを練り上げたメテオライトの雨霰は、傭兵達を容赦なく打ち据える。全身から血を噴き出しながら呻く傭兵。カトリーヌは武器を構え直すと、一気に振り抜き突き飛ばした。
「助かった」
カトリーヌはリディをちらりと見遣る。リディはその鋭い眼光にちょっと怯み、杖を抱きながらおどおどと声をかける。
「派手に目立って頂けて助かりましたが……あまり身を危険に晒さないように……」
「うむ」
どうやらリディは鴉女の正体に気付いていないようである。もちろん、初対面である度の女性の正体にも。
「どうか、安心してください。旅の安全は私達が守ります……」
「……ありがとう」
旅の女は目を丸くし、ぽつりと呟いた。
ジュスト・ヴェルジーはカトリーヌの背後を固めるように立ち、藪の中から魔力の籠った糸を放って傭兵を制圧していく。いかに手練れな傭兵団が相手でも、優れた戦術眼を持つジュストにかかれば、敵はあっという間に身動きが取れなくなっていく。頭領は剣を振るって魔糸を払いのけながら、じっと彼を睨む。
「……おい、お前の面は見たことがあるぞ。ヴェルジー伯爵の跡取りじゃねえか。一体全体、こんなところで何してやがる?」
「外交活動だよ。北方領主とも幾らか縁を結んでおきたいと思ってね」
ジュストは気楽な態度を装って言い放つ。それを聞いた頭領はふてぶてしく笑った。
「おいおい、だったらこのヤマには手を出さない方が良いんじゃねえか?」
「ふむ。その考えは一体どこから生まれるんだい?」
わざとらしくジュストが首を傾げると、頭領はすかさず口を開く。だが、ジュストは耳を傾ける間もなく風の弾丸を放った。木々が揺れ、葉が擦れる音がうるさく響く。
「今何か俺に言ったかい? 木々がうるさいおかげで、よく聞こえなかったよ」
すっとぼける若き才英。傭兵の頭領は思わず歯噛みした。
「こいつ……」
敵は身構え、再び攻撃の機会を窺う。ジュストはふと両手を広げると、光の弓矢を取って背後の樹に狙いを定める。放たれた矢は樹上の傭兵の足下に突き刺さり、するすると這い出した蔦が彼の足を絡めて締め上げる。それを見届けたジュストは、ふと笑みを浮かべて振り返った。
「喋りでごまかしておいて不意討ちする、というのも無しにしておこうか」
舌打ち。頭領は武器を構えると、歯を剥き出して力強く一歩踏み込んだ。
「……列を崩すな。一気に押し込め!」
一斉に押し寄せる傭兵の群れ。ルイドとコルネが迎え撃つ。武器の柄や盾で受け流し、波のように襲い掛かる攻撃を捌いていく。二人の堅い守りを傭兵達は強引に押しのけようとするが、不意に湧き上がった炎の雨粒が横殴りに飛んでくる。意識が完全に正面へ向かっていた傭兵達は、簡単に薙ぎ払われてしまう。頭領だけは咄嗟に飛び退き、藪の向こうを睨んで吼える。
「まだいやがったか!」
「……恐ろしい。裁けぬ死人の呪いがやって来るわ」
アウレーリア・フォン・ネーベルベルク。彼女はフードを目深に被り、正体を顕さぬ死神のように影から姿を現す。杖を鋭く突き出すと、今度は藪を一瞬で焼き焦がす強烈な火球を放って傭兵達を吹き飛ばす。
「死人に集る者には相応の呪いが下るわよ。覚悟なさい」
欠片の容赦もない、純然たる殺意の籠った炎。傭兵達はたまらず散らばった。ルアンナはそんな彼らをすかさず追いかけ、魔弾を放ってその背中を撃ち抜く。
「私も続きます!」
「……ええ、よろしく」
アウレーリアとルアンナが代わる代わる叩きつける怒涛の魔法。とても旅の女には近寄れないと、彼らは次第に距離を置き始めた。ルイドはそんな敵の群れに目を走らせ、得物を構え直す。
「おい、そこのエルフ」
「どうしました」
コルネが振り返ると、ルイドは茂みに潜む傭兵を追って動き出す。
「女の守りは任せるぞ。俺も前に押し出す」
ルイドは懐から閃光塗弾を一つ取り出す。ピンを引き抜き、茂みを飛び越えるようにその一発を放り投げた。彼はそのまま木の陰に隠れ、弾ける閃光をやり過ごす。やがて茂みの奥からくぐもった声が響いた。ルイドは鎌を大きく振り被ると、その切っ先にエーテルを収束させた。
「隠れても無駄だ」
ルイドは茂み目掛けて鎌を振り下ろす。切っ先のエーテルがいきなり膨れ上がり、巨大な鎚となって襲い掛かった。
「ぎゃあ」
潰れたカエルのような断末魔。潰れた茂みは真っ赤に染まっていた。
森に響いた断末魔に、手練れの傭兵団も怖気づく。目の前に立っているのはただの冒険者ではない。死神の使いだ。頭領の男は顔をしかめると、剣を振るって叫ぶ。
「もういい! 女は捨て置け! 全力で退け!」
生き残ったシューターが弓を引き、次々に煙幕を放つ。カトリーヌは剣についた返り血を払うと、眼を爛々とさせて煙幕を突っ切った。
「逃がすか」
「カトリーヌ……」
レピドも疾風のように駆け、彼女の後を追いかける。“彼女”の事はよく知らない。ちょっと祭りで顔を合わせただけで、“彼女”の人となりは尊敬する先輩から聞いたくらいだ。だが、だからこそ何となくわかる。名を偽り、容姿もごまかして密かに義姉の為に戦うくらいの心意気が“彼女”にはあると。
「……動きにくくないか、その靴」
「余計な話をするな」
身軽さを信条とする戦い方を“彼女”はするという。それがなぜ油断すれば足首を挫きそうな厚底のブーツを履いて戦うのか。
(少し思い当たるとところはあるけれども……今は言わない方がいいか)
レピドは勢いよく跳び上がると、木の幹を蹴りつけて更に高度を上げ、枝と枝を飛び移って逃げるシューターの背後に素早く近寄った。相手が振り返るよりも早く、彼は足首を切りつけ、その逃げ足を奪い取る。シューターはバランスを崩して地面に落ち、そのまま悶え苦しむ。
「全員が授恵者、かつ引き際も弁えてる、か。ますますただのゴロツキじゃなさそうだ」
レピドが傭兵を見下ろして呟くと、カトリーヌは剣を握りしめて唸った。
「全員捕まえる。さもなくば殺す。女と見れば襲い掛かる連中を野放しには出来ない」
「……そうだな」
撤退しようと逃げ腰になっている傭兵達。決死の反撃を試みてくるならいざ知らず、逃げるだけなら魔女達のいい的である。リディとアウレーリアは枝の上に立って杖を振るい、傭兵を光や炎に包んでいく。
(それなりに組織統制の取れた傭兵が、野放図に旅人を襲うはずはない。背後にはきっと雇い主がいて、彼女を狙っている者がいるはず)
旅の女を狙う彼らを見た瞬間、アウレーリアは一切の容赦をしないと決めた。何処の誰とも知らないが、知己に手を出す者には然るべき報復をしてみせる。そう警告しようと。
(そう上手くいくもんですか。覚えておきなさい)
藪に紛れて逃げようとする敵を狙って、アウレーリアは光の奔流を放つ。傭兵は次々に吹き飛び、血まみれのまま虫の息で転がった。藪の影に隠れてその姿を見渡し、短剣を抜いた男は呻く。
「やってらんねえぜ! とんだ仕事を買っちまったもんだなぁ?」
その視線は踏み固められた落ち葉に立ち尽くす旅の女に注がれる。今や掃討戦に移り、彼女を守るのはコルネだけ。そのコルネも別の傭兵に対峙している。短剣の傭兵は歯を剥くと、低く構えて藪から飛び出した。
「どうせ終わっちまう人生ならよぉ、スパッと徒花咲かせたいもんだよなぁ!」
旅の女の背中を目指し、一直線に突き進む。しかし、突如目の前で稲妻の光が弾け、傭兵の行く手を塞いでしまった。
「コルネリウス嬢! そこだ!」
ジュストは傭兵を指差し叫ぶ。コルネは既に振り返り、盾を構えて傭兵へと突撃していた。男が身を翻すよりも早く、コルネは盾の縁で傭兵の横っ面を殴りつけ、背中まで引いた剣を強く握る。
「貴方のような者に咲かせられる花など、一つとしてありません。決して!」
彼女は叫んで剣を天へめがけて振り抜く。剣先が仰け反った男の顎を砕き、男は濁った断末魔と共にその場へ倒れ伏した。
気付けば森はひどく静まり返っていた。大勢の傭兵が今や物言わぬ骸となって地面に転がり、頭領だけがたった一人立ち尽くしていた。ジュストは手袋のベルトを固く締め直しながら、頭領と真っ直ぐに向かい合う。
「もうこれで終わりだ。大人しくお縄についたらどうだい。どうせただの雇われなら、ここで死ぬまで雇い主に義理立てする理由も無いんじゃないか?」
彼が軽やかに言い放つと、頭領は憤懣やる方ない顔のまま剣を放り捨てた。
「違いない。降伏するさ」
頭領はどしんとその場に腰を下ろす。コルネが彼を後ろ手に縛ろうとしても、彼はすっかり落ち着き払っていた。
●去る者追わず
森の中はすっかり血生臭さに満ちていた。意図的に捕縛された頭領を除いて傭兵の群れは悉く討伐されたのだから当然である。ジュストは顔をしかめながら亡骸を引きずり集め、彼らを布で覆い隠していく。
「やれやれ。自分で手を下しておきながら言うような事じゃないかもしれないけれど……派手にやったもんだね」
「結構なところのボンボンが、随分と容赦のねえことだ」
後ろ手に縛り上げられた頭領が唸る。ジュストは軽く首を傾げた。
「殊勝な態度だね。仲間が目の前でこんなことになってるのに」
「今更じたばたしたって何になる。何にも報われやしねえだろうが」
頭領が鼻白んだ顔をすると、ジュストは得心行ったように頷いた。
「なるほど。それは確かにその通り」
ジュストと頭領のやり取りが途切れる。リディは黙りこくった二人の顔色を交互に見渡し、おずおずと歩み寄って頭領の顔を覗き込んだ。
「あの……あなた達は、一体誰に雇われたのですか」
「どうしてお前達に話す必要がある」
頭領がリディを睨む。リディは思わず息を呑んで逃げかけたが、何とかこらえて続ける。
「話してくれれば、もしかしたら領主さんが温情をかけて貴方を解放してくれるかも……」
「そうだとしても喋るかよ。傭兵ってのは雇い主に対する信用で成り立ってる仕事なんだぜ。お前らにぺらぺら話して生き残ったとして、そっから先にゃ何にも残らねえ」
顎をぐいと突き出して挑発する頭領。ルアンナはむっと顔をしかめると、その服の襟を掴んで揺すぶる。
「どうあれ、貴方の事はこれからヘーゼル伯の方に突き出します。フリードリヒさんも含めて早々手荒な真似を好みそうな人達ではありませんが、貴方達が街道の治安を脅かしていると知れば、そう簡単に返してはくれないと思いますよ?」
「さあな。それでビビるほどまともな人生送ってねえんだわ」
あくまでふてぶてしい頭領とルアンナがじっと睨み合う。どちらも折れそうになかった。
「ま、これ以上は俺達の考える事じゃねえよ。ほっとけほっとけ」
ルイドはそう吐き捨てながら振り返る。冒険者達を遠巻きに、旅の女はじっと落ち葉の上に座り込んでいた。ルイドは前髪を掻き上げると、ずんずんと彼女へと歩み寄る。
「おい、災難だったな。怪我はねえか」
「何ともない」
女は素っ気なく答える。ルイドは仄かな違和感を覚えながら続けた。
「ならいいんだが。まだ残党なりいるかもしれねぇし、街まで俺らに同行していくか?」
「その必要はない。……街に入るつもりもない。街に入っても誰かに迷惑をかけるだけだ」
「……おいおい、何だよそれ」
「仕方ない。彼女がそれを望まないなら強制することもないだろう」
レピドは首を振ると、のっそりと女へと歩み寄る。そのまま彼はフードを脱ぎ、少し頭を傾け自らの賢者の石を指差した。
「知っているか、死人はごく稀に生き返るんだぞ」
旅の女は目を丸くした。レピドがじっと彼女を見つめていると、彼女は僅かに微笑む。
「元気づけてくれるのか。感謝するよ」
その瞳には複雑な色が宿っていた。無念と希望が絡み合っている。途方に暮れながら、それでも未来を諦めていない。そんな彼女を横目に、ふとレティシアは空を仰ぐ。
「これは独り言ですが」
木々の狭間に見える、雲一つない突き抜けるような青空。その空の色を見ていると、かつて己の無力故に罪人となってしまった騎士の姿を思い出す。
同じだった。
「悪意を以て罪を犯したのならば相応の罰を受けるべきですが、他者に追い詰められ、あるいは操られ不本意ながら罪を犯す形となったのなら……私はその方に手を差し伸べたく存じます。それが、私の望みです」
レティシアはふいと顔を女から背ける。女はそんな彼女の背中を見遣って肩を竦めた。
「随分と身につまされる独り言だ。心に留めておくことにする」
ようやく立ち上がった彼女は、膝の落ち葉を払って軽く身支度を整え始めた。
「……それで、行く当てはあるのですか。あまり女の一人旅というのも褒められたものではありませんよ」
アウレーリアが訝るような顔をすると、旅の女は森の彼方に見える山脈へ目を向けた。
「北から山脈を通って、フィルエスの大森林方面に行く。知り合いに偏屈なエルフの爺さんがいるんだ。……彼に頼れば、ひとまず寝床ぐらいは貸してくれるだろうさ」
「とりあえず、というところですね。また襲われないように気を配ってください。またこうして助けることが出来るとは限りませんから」
「わかっている。……そろそろ行く。今日の借りはいつか返すよ」
旅の女は旅嚢を背負い直すと、冒険者達の脇をすり抜け、森の茂みの向こう側へと消えていった。その背中を一通り見送ったアウレーリアは、今度は近くに突っ立っていたカトリーヌを捕まえ木陰へと引っ張っていく。
「一つ聞くわ」
「何だ」
「今後、彼女に関わる時はずっとそれを被る心算なの? ミーナ」
「むむ……」
アウレーリアに詰め寄られて黙りこくったカトリーヌ。ちらりと木陰へ目を逸らすと、コルネがそんな彼女の様子をじっと窺っていた。彼女は何も言わない。だが、その橙色の瞳が何よりも雄弁に語っている。カトリーヌは溜め息を吐いた。
「お嬢様も本当なら自分が出て行きたいのさ。でも世間はそれを認めない。だから私が居るんだ。私は鴉の翼、鴉の爪、鴉の嘴」
彼女は茂みを蹴り分けながら歩き、縛り上げられた傭兵の頭領を見下ろす。兜の隙から覗く瞳が、刃のように閃いた。
「彼らの幸いの為ならなんだってする」
かくして、冒険者の手によりヘーゼル伯領の街道の治安は守られた。女一人をつけ狙うには過剰ともいえる人手が寄り集まった理由も、傭兵の頭領に対する尋問の末、いずれ明らかに――
いや、それは困るね。簡単に解決してしまったら、皆つまらないだろう?
To be continued.
マスターコメント
ミドルシナリオ普通 報酬:標準8 / 6〜8人
2023年03月12日 19時08分39秒 公開
参加者
相談掲示板
キャスターのジュストだ、よろしく。 とりあえず俺は旅の女性の正体には気づかない方が仕事をし易そうなので、気づかない体でいく予定だよ。 向こうは移動制限系のスキルを使ってくるみたいだし、キャスターもいるなら纏まったところに範囲魔法を撃ってきたり、方針的にもこちらの足を鈍らせてから撤退する可能性はありそうだね。 目的は一応暴漢の『撃退』となっているけれど。 一人たりとも逃がさないようにするかい? それともとりあえず退けて、深追いはしないようにする? 戦力的に前者もそう難しくないとは思うけれど、方針によって動きやスキルは変えたいと思うので皆の意見も聞けたら幸いだ。
No.2
リディリディです。あ、キャスターです。 その・・・、よろしくお願いします。 私は旅の女性には気づかないというか、初対面ですし何も起きないと思います・・・。 戦闘域は・・・、そこそこ広そうですね。 射線が通らないということですし、範囲を覆う魔法と言えばメテオライトくらいでしょうか。あ・・・、それは此方もですが。 相手は領の兵ではなく傭兵ですし、全員捕らえてもあまり意味がなさそうです。 とはいえ、私たちの見回りは「街道の犯罪行為を摘発」という名目です。 なので捕らえるのは努力目標あたりに据えるので良いと思います。
ウォーリア、ルイド。良しなに。 俺も初対面なんで正体にゃ気付けねぇな。 移動制限……殺界以外だと澱嵐の設置や移動阻害の付与とか使ってくんのかね。やり辛ぇ。 射線通りにくいのも厄介だが、枝の上に乗れば藪は避けられるか? 代わりに敵からも通りやすくなるかもしれねぇが。 こっちからの範囲攻撃は、叩き込むなら初手が特に狙い目になんのかね。1人を囲って迫ってるとこならそれなりに密集してそうな気はする。 こういう場面だと閃光塗弾を投げ込みたくなるが、旅の女性や下手するとカトリーヌも巻き込みそうなんでちょい考えどころか。 目標としてはそうだな……首領はできれば捕らえておきたいが、他については深追いまではしなくても、って印象。 可能な限り捕らえる、くらいで俺も良いんじゃねぇかと思うぜ。
レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 折角気付かれてないならそれを活かしたいところだな。 枝に登って奇襲をしたいところだが……数が多いから敵の中に飛び降りて闘気槌を使うか、女性を庇いに割り込むか少し考え中。 >旅の女性 俺は多分気付く……だろうな。 地位も何も無いからコンタクトも取れるだろうが、さてどうしたものか。 >暴漢 俺も首領は捕らえたいが他の奴までは……という感じだな。
……ここからは妄想込みなので分ける。 仮にカトリーヌ・ロミューラが実在しない人間だとしたら(あの中身がミーナだとしたら)、エルをカトリーヌに扮装させることでエルの現状をなんとか打開出来ないかな……とかふんわり考えていたりする。
ごきげんよう。 ヒーラーのレティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 旅の女性については……もう少し検討させて頂きます。 敵の行動予想やその対策については、既に挙げられているもので異論はございません。 ルイド様の仰るように捕らえられるとしたら 特に情報をお持ちであろう首領の方を優先されるのがよろしいかもしれません。 戦闘に関しては此度はヒーラーは私一人ですので回復やBS解除を優先しつつ 特性スキルは作戦次第で決定しようかと。 捕縛に関しては『光縛封』が有効なのですけれど 『ウェイブ・オブ・インフィニティロア』での支援や 『ハイパーヒーリングオーラ』での全体回復 『サイドヒール改』での一ターン内での回復手数増加なども視野に入れております。
>方針 俺も最低限首領は捕縛、他については可能な限り捕縛ないし討伐でも良いかなと思う。 敢えて逃がして情報を持ち帰らせて泳がせる程の必要性もないし。 ただ旅の女性の素性をきっちり誤魔化したいなら後腐れ無く全員の口を封じてしまった方が良いとは思うけれど。 >戦闘 奇襲を仕掛けてくれる人達がいれば俺はそれで敵が動揺している内にアーケインストリームで分断・足止めしたりして旅の女性とカトリーヌの退路を確保したりしようかなと考えているよ。 >旅の女性関連 依頼の目的外になるがレピド殿が触れてくれたので、俺も少し言及しよう。 旅の女性がエレアノール殿と仮定。 ミネルヴァ嬢としてはエレアノール殿に新しい生を与えたい。 その為にカトリーヌなる人物を作り、冒険者をエレアノール殿の安全確保役&カトリーヌの存在と実績を残す為の証人に出来るよう、ホーエンバッハ卿にも協力をして貰い今回の依頼を出したと推察している。 その場合、少なくとも俺とレティシア嬢は気づかない、知らないふりをする必要はあるかなという認識。 カトリーヌについて他の貴族からつつかれた場合、ミネルヴァ嬢のお忍び用の姿だったとすればそれ以上追求出来ないし、その証人には冒険者を立てれば良いとは思う。 俺はミネルヴァ嬢についてよく知らないので、的外れなことを言っていたら申し訳ない。
キャスターのルアンナです、よろしくお願いします。 私はミーナさんエレアノールさんとは何度も会ってますし、おそらくお二人の正体には気づいてしまうと思います。でも変に追求するとダメな予感がするのでスルーするって感じになるかと。 ジュストさんがアーケインを使用して下さるなら、私は攻撃に専念した方が良さそうですね。
遅くなってしまい申し訳ありません。 ウォーリアのコルネリウスです。よろしくお願いします。 旅の女性については、私も多分気付くと思いますけれど、ひとまずは気づかないフリをすることになりそうです。 >目標 撃退ということで必要以上に深追いはしなくても良い、と認識していますがジュストさんの仰るように全員口封じをしてしまうのでも構わないかなと。 無理に負う必要は無さそうですし、可能な範囲で捕縛が出来ればとは思います。
キャスター、アウレーリアです。宜しく。 私も旅の女性とカトリーヌ、どちらにも気づくでしょうが……正直、気づこうが気づくまいが、やることは変わりません。 シンプルに女性を襲う暴漢として、叩きのめすのに細かい道理は要りませんし。 口ぶりからしてエル、もとい女性の素性を知って手を出している以上、放してやって良い事など無いでしょう。 私としては、敢えて全員始末してしまうのに賛成です。 多少やり過ぎに見えても、悪意を以て彼女に関わればどうなるか、という明確なメッセージとなり、暫くは抑止力として機能すると期待します。 もし生かして捕らえるにしても、一人で充分でだと思います。 それが首領ならなお良いですが、捕らえられなければ仕方ありません。 エルに新しい身分を与えるとして、冒険者の関与は過去と繋がる証拠になりかねません。 今回の救出劇自体、自由に語れる者を減らし、表沙汰になるのを避けるのが良いと思っています。 戦闘については、方針次第ですが火力を上げて殲滅力重視のつもりでいます。
>旅の女性 前述の通り俺は正体については気付けない形になるから、単に襲われてた被害者に対する声掛けくらいはすると思うが関わるのはそれくらいだな。 >方針 そんじゃ首領は捕縛、他は生死不問のスタンスで良さげか。 戦闘ルール上では一気に死亡までさせるのは難しそうなんで、基本的には戦闘不能のやつはそこらに転がしておいて、戦闘の後でどうするか決める感じになんのかね。 とりあえずロープは1つ所持しておくわ。 >戦闘 初手はチャージングも使って旅の女性をカバリング範囲内へ収めるよう動きつつ、メインアクションが残ってるなら範囲攻撃、あたりでざっくり考え中。 物理か魔法どっちに攻撃を寄せるかも考え中なんだが、魔法は充実してそうなんで物理にした方が討ち漏らしは避けやすそうか?
>旅の女性 前述の通り気付くとは思うが、当人がそれを隠したい素振りを見せるなら襲われた被害者に対する対応に留める……感じになりそう。 (目的地まで送っていこうか、など) >方針 ああ、確かに後腐れなくするなら一人捕縛他は殲滅の方がいいのか…… ならばその方向に賛成で。 >カトリーヌ 中身がミーナなら気付きそうだが今回そこはあえてスルーした方が良さそう……か? >戦闘 半端なダメージを与えると撤退を許すことになりかねないな。 枝の上からタナトスバイトで奇襲とか威力重視でいければと思う。
>カトリーヌ ある程度交流がある方なら気付く可能性は高いと思いますが…フリッツさんからの依頼ですし、彼女は声も変えていますから、敢えて触れるとしても人目のないところで、でしょうか。 >戦闘 私もルイドさんに近い形でカバーリングと、全体のフォローをするように動きます。 死角が減るように連携出来ればとは思います。
>方針 首領は捕縛、他は生死不問で可能な限り逃がさないという内容で承知した。 捕縛した者はホーエンバッハ卿に引き渡す方向で良いと思う。 ホーエンバッハ卿の領内のことだしね、尋問なり使い道は卿にお任せするよ。 >戦闘 先にも述べたけど旅の女性とカトリーヌ殿の退路確保と賊の撤退妨害用にスネアージャベリンとアーケインストリームは持っていくつもりだ。 魔法系の火力担当もいるし、後は物防低下や回避低下などのデバフスキルを持ち込んで前衛の支援をしようかな。 捕縛用の光縛呪も持っていくね。
No.16
えっと・・・、現地は「木や藪で視線が通りにくく」ということですから、空間爆砕など【爆】のついた魔法が効果的に発動させにくいかもしれません。 火力を特化させるということなので、魔法の選択は注意した方が良さそうです。