【初夢】神秘の地シャルガネ
空色みなも
コメント 7
シナリオID:2640
オープニング
●
なにかが、間違っている。
でも、今はそれが当たり前のようにも思える。
夢を見る間は、気づかぬもの――。
●
東方の神秘を色濃く受け継ぐ土地、シャルガネ居住区。
街を見下ろす巨大な高層建築、言わずと知れた女神の賽子城。
窓ガラス越しにパノラマ状の景色が広がる、最上階の部屋で。
「退屈だねえ」
城主たる女、シリス・アローゼアがしかめっ面でため息をついた。
「アセビ、何か面白いことはないかい?」
「今のシリス様がしているお顔以上に面白いものは、なかなか」
シリスにアセビと呼ばれた少女は、東方伝来のコンピューターなる機器の画面からチラリとだけ視線を上げ、答えた。
アセビは女神の賽子城に勤めるシノビ。
シノビは諜報活動が任務であるからして、こうしてキーボードを叩いている姿も珍しくない。
ゆえにアセビも今こうして女神の賽子城と競合する城のセキュリティに侵入しようとして――いるのではなく、地雷原を探索するパズルを解いていた。
「あたしは一度、あんたを切腹させたほうがいい気がしてきたよ」
「一度でも切腹しますと、二度はできませんので」
シャルガネの城では、シノビが不始末をしでかすと懲戒処分として腹を切らせる習慣があるのもよく知られている通り。
シリスが物騒なことを口にしても、アセビは眉一つ動かさない。
どうやら、これが彼女たちにとっての平常運転らしい。
「それもそうだね。仕方ない、ちょっと圧政でも敷いてみるかね」
最近、城主の間で流行ってるみたいだしね――と、シリスはほくそ笑み。
米の酒を注いだワイングラスを回しながら、窓の外に広がるシャルガネの街を見渡した。
●
街は、大混乱に陥っていた。
「どすこーい! どすこーい!」
なんといっても、力士たちが大挙して押し寄せてきたのだから無理もない。
ご存じのように、力士とは相撲レスリングのレスラーである。
シリスは相撲レスリングの悪役力士たちを動員し、街の人々を虐げようというのだ。
「その取組、待った!」
そこへ現れたのが、布で顔を覆った一人の力士。
お待ちかね、正義の覆面力士だ。
彼は果敢にも悪役力士へ頭突きを仕掛けようとするが――。
「はっきよーい、のこった! のこった!」
悪役力士は、卑怯にも塩を撒いて目つぶしをしてきた。
怯んだ覆面力士を、悪役力士はがっちり捕まえて。
その顔を覆う布を、剥ぎ取ってしまった。
なんということ。
素顔を衆目に曝した以上、覆面力士はもはや引退の道を選ぶ他ないだろう。
「誰か……誰かこの街を平和にして……!」
その様子を見ていた着物の少女が一人、涙ぐんで。
天空に突き刺さるようにそびえる、女神の賽子城を見上げていた――。
なにかが、間違っている。
でも、今はそれが当たり前のようにも思える。
夢を見る間は、気づかぬもの――。
●
東方の神秘を色濃く受け継ぐ土地、シャルガネ居住区。
街を見下ろす巨大な高層建築、言わずと知れた女神の賽子城。
窓ガラス越しにパノラマ状の景色が広がる、最上階の部屋で。
「退屈だねえ」
城主たる女、シリス・アローゼアがしかめっ面でため息をついた。
「アセビ、何か面白いことはないかい?」
「今のシリス様がしているお顔以上に面白いものは、なかなか」
シリスにアセビと呼ばれた少女は、東方伝来のコンピューターなる機器の画面からチラリとだけ視線を上げ、答えた。
アセビは女神の賽子城に勤めるシノビ。
シノビは諜報活動が任務であるからして、こうしてキーボードを叩いている姿も珍しくない。
ゆえにアセビも今こうして女神の賽子城と競合する城のセキュリティに侵入しようとして――いるのではなく、地雷原を探索するパズルを解いていた。
「あたしは一度、あんたを切腹させたほうがいい気がしてきたよ」
「一度でも切腹しますと、二度はできませんので」
シャルガネの城では、シノビが不始末をしでかすと懲戒処分として腹を切らせる習慣があるのもよく知られている通り。
シリスが物騒なことを口にしても、アセビは眉一つ動かさない。
どうやら、これが彼女たちにとっての平常運転らしい。
「それもそうだね。仕方ない、ちょっと圧政でも敷いてみるかね」
最近、城主の間で流行ってるみたいだしね――と、シリスはほくそ笑み。
米の酒を注いだワイングラスを回しながら、窓の外に広がるシャルガネの街を見渡した。
●
街は、大混乱に陥っていた。
「どすこーい! どすこーい!」
なんといっても、力士たちが大挙して押し寄せてきたのだから無理もない。
ご存じのように、力士とは相撲レスリングのレスラーである。
シリスは相撲レスリングの悪役力士たちを動員し、街の人々を虐げようというのだ。
「その取組、待った!」
そこへ現れたのが、布で顔を覆った一人の力士。
お待ちかね、正義の覆面力士だ。
彼は果敢にも悪役力士へ頭突きを仕掛けようとするが――。
「はっきよーい、のこった! のこった!」
悪役力士は、卑怯にも塩を撒いて目つぶしをしてきた。
怯んだ覆面力士を、悪役力士はがっちり捕まえて。
その顔を覆う布を、剥ぎ取ってしまった。
なんということ。
素顔を衆目に曝した以上、覆面力士はもはや引退の道を選ぶ他ないだろう。
「誰か……誰かこの街を平和にして……!」
その様子を見ていた着物の少女が一人、涙ぐんで。
天空に突き刺さるようにそびえる、女神の賽子城を見上げていた――。
解説
※このシナリオは「夢オチシナリオ」です。シナリオ内容は架空のものであり、アニエピカの世界観に一切影響を与えません。報酬は冒険者ギルドからのお年玉です。
●目的
夢のシャルガネで一日を過ごす。
もとい、初夢を楽しむ。
●神秘の地、シャルガネについて
地理的にはロスガリア大陸のシャルガネ居住区です。
城と呼ばれる巨大高層建築、つまりはビルが地区ごとに立っており、そこに住まう城主が地区を治めていること等が現実のシャルガネとは異なります。
その他のことは些細な問題です――たぶん。
●状況
女神の賽子城の城主、シリス・アローゼアが退屈しのぎに圧政を始めてしまいました。
そのため街には数多くの悪役力士たちが放たれ、民衆が怖がっています。
あなたはシリスの暴虐を止めるため女神の賽子城へ攻め入ってもいいし、街にいる悪役力士を退治してもいい。
またはシャルガネで好きなように一日を過ごしてもいい。
●PC設定について
今回の夢の中に限定されるPC設定をプレイングに記載して頂いても構いません。
夢のシャルガネ的にそれっぽければ採用しますし、そうでなければそれっぽくマスタリングをします。
ただし、能力的な部分は極端に強力なものであるとマスタリング対象となりえますのでご留意ください。
●女神の賽子城について
最上階に城主のシリスと、その右腕であるアセビが控えています。
東方式最新警備システムと称して、城内には様々な罠が仕掛けられているようです。
●NPC
皆さんのプレイング次第で、以下のNPCが登場するかもしれません。
▽シリス・アローゼア
エラトゥーン都市同盟の街エルタ・リコにある冒険者の宿、女神の賽子亭の女主人――のはずが、夢の中ではシャルガネで女神の賽子城の城主をやっている。
退屈のあまり圧政を敷いてみようと思い立った、という設定。
本人の名誉のために付け加えておくと、現実ではそこまで横暴な性格をしていない――と思いたい。
▽アセビ
シャルガネ居住区のシノビであるのは現実でも夢の中でも変わらないが、女神の賽子城に勤めているのは夢の中だけの設定。
シリスに対する言葉に棘があるのも、夢の中だけの設定――と思いたい。
マスターより
お世話になっております、空色みなもです。
連動【初夢】でのリリースとなります。
夢ってなんとなくツッコミ不在なイメージがあります。
関連NPCにシリス・アローゼアとアセビが紐づけられていますが、今回は掲示板による質問への回答は行わない予定です。
神秘に満ちた皆さんのプレイングをお待ちしております。
リプレイ
●
「ごっつぁんです! ごっつぁんです!」
街を襲った悪役力士が四股を踏む都度、大地が揺れる。
シャルガネに地震が多いのは、力士たちの稽古によるものであるということも有名な話だ。
立っていることも難しい揺れの中。
果敢にも悪役力士たちに挑もうとする者がいた。
「行きますよ! わたしたちのシマを守るんです!」
レイヤ・ダライ=カホール、その人だ。
装飾に彩られた盾を携えた彼女は、この街に暮らす任侠であり。
街を荒らされてはみかじめ料という名のケーキを徴収できなくなると立ち上がったのだ。
レイヤは任侠として気合を入れるため、ある台詞を口にしようと深く息を吸い込んだ――ところで。
ふと、この戦いを見守る一人の人物に気づいた。
(あ、あの方は――チテキ・ザイさん!)
レイヤも聞いたことがある。
あの男は一子相伝の暗殺術、チョサク拳の使い手。
その目が物語っているように見えた。
お前のオリジナリティを見せてみろ、と。
そう挑発的な態度をとられては、レイヤも任侠として乗らないわけにはいかない。
「んどりゃやったるぁー!!」
レイヤにスイッチが入った。
ザイなる男もそれを聞いて頷いている。
もともとの台詞と方向性としては似たようなものだが、どこか違って聞こえれば満足らしい。
「いてまっじゃわりゃあ!」
もはやレイヤが何を言っているか判読が難しいが、すごみがあることだけは分かる。
レイヤは手にした盾で、悪役力士の一人に殴りかかった。
巨大な力士が、まるで毬のように軽々と吹き飛ぶ。
が、その隙に別の力士がレイヤにドロップキックを放ってきた。
「たーぎんじゃあ! たまっちゃるわりゃあ!」
しかし激高したレイヤは人魚や光の鳥の群れを召喚することで力士たちを翻弄。
さらにレイヤの呼び出した木の枝のような腕を持つ妖精が力士の一人を締め上げ。
その豊満な肉体に腕を食い込ませていた。
「やれやれ、シリス様に命じられて様子を見に来てみれば……」
そこに悪役力士の増援として、アセビが現れる。
彼女はシノビ。
ニンジャではなく、シノビである。
何が違うのか。
字面が違う。
なら叫ぶべき言葉は何か。
「キエエエエエエエ! シノビ!? シノビドーシテ!?」
「忍法『最初のクリックで踏む地雷』」
レイヤが大声を上げた刹那。
アセビが手に持ったマウスのボタンをかちっと押すと、レイヤの足下に回避不能の大爆発が起こった――。
●
「むぅ……あれは力士。師匠に聞いたことがあります。細かいことは覚えてませんが」
ファーシル・クリスティアもまた、悪役力士に立ち向かおうとする者の一人であった。
「あの塩で目潰し、我が流派に近い物を感じますね。そんなわけで、いざいざ尋常に勝負でごわすー! えいえいおー!」
ファーシルが悪役力士の一人を相手に見定め、突っ込んでいく。
「えっ、まわし姿にならないとダメなんですか? きゃーっ、力士さんのエッチ!」
言ってもいないことをファーシルに指摘され、悪役力士が戸惑ったところへ――。
「はい、隙ありーでごわす」
ファーシルの地獄突きが刺さる。
喉を押さえる悪役力士の足を払い、その背を土につけるファーシル。
と、そこに行司が現れ、カウントを取り始める。
相手の背を地面につけ、テンカウントをとれば勝ちというのが相撲レスリングの本来のルールであるからだ。
「ひと~つ、ふたあ~つ、みいぃ~っつ……」
「ちょっと、カウント遅すぎません!?」
だが悪役贔屓の行司は、卑怯なことにカウントをわざと遅らせてきた。
ファーシルが行司に抗議する間に、悪役力士が起き上がる。
勝負はまだ分からない。
「おっ、やり合う奴らがいるのか? いいじゃねぇか、面白くなってきた」
その様子は、団子屋の看板を掲げたレストランで一服するルイドに見守られていた。
彼の着席したテーブルには、米の酒を注いだグラスと、団子――それも甘味ではなく肉団子の串が並んでいる。
どうやら、それまでは街の騒動を余所に酒を楽しんでいたらしい。
「賭博師としちゃ、この勝ち負けはきっちり読みてぇが……よし、対抗側の勝ちと見た。これが当たりゃまだまだ勘も冴えてるってことで明日も稼ぎに出て、外れりゃしばらく休むとすっか」
そう、ルイドの生業は賭博であった。
ならばこの状況、賭けない手はない。
「おう、お前らもどっちが勝つか賭けねぇ?」
ルイドが周りにいた客に声をかけると、客たちはなんだなんだと集まって来て、次々と賭けに参加していく。
生まれていく人だかりに様子を見に来た者の中には、ヴァンゲルス・ロッドの姿もあった。
「おや? あっちにとっても素敵な美人があなたに熱視線を送っていますよ!」
その一方で取組を続けていたファーシルが、見物人の作り始めた人だかりを指差した。
そう言われては、悪役力士も視線をそちらに向けざるを得ない。
これを据え膳食わぬは男の恥という。
「ふーむ、まわしってどうなってるんですか? ……あっ」
その隙に悪役力士の背後に回り込んだファーシルがまわしをいじっていると――。
「すみません! すみません! これでも羽織って……」
見せられない事態に発展しそうになったので、すかさずブランケットを被せるファーシル。
「さて、では行きますよー! 護気・幻耀剣『崇波亜・詣努』!」
そこで金ぴかに光ったファーシルは、悪役力士とがっぷり四つに組み。
「かーらーのー! 護気・幻耀剣奥義『御綿・亜素刃世』!」
雄叫びと共に。
「アン!」
腰を落として踏ん張り。
「ドゥ!」
足かけ、腰ひねると。
「ドルアァアアアア!!」
綺麗な上手投げを決めた。
野次馬の見守る、団子屋に向けて。
ガラス窓を突き破って現れた悪役力士に、団子屋内は騒然となる。
「あっぶねぇな! 観客巻き込むなんざ、悪役以前に力士失格だろうがコラ!」
そこにいたのが、かのルイド。
ルイドは文句とともに突っ張りという名の体当たりを決め――。
突然発生した土俵外の場外乱闘は、悪役力士が場外ホームランされることにより早々に決着した。
そういう文句ならそこのファーシルに言って欲しい、と悪役力士が思ったかどうかは今となっては定かではない。
そして賭けの対象となっていたこの勝負は、まさかの観客勝利に終わってしまった。
当然、ルイドに賭けていた者などこの場にはおらず。
これは大番狂わせと言って差し支えないだろう。
団子屋内で、無数の座布団が宙を舞う。
「しゃあねえ、賭けが外れた分、これを稼ぎにすっか」
座布団とはそう、十枚集めると豪華景品を貰えると噂のブツである。
ルイドは散らばった座布団をかき集め、景品交換所へと向かったのだった。
●
「さて、今の間に城主が貯め込んだ財産を頂くとするか!」
そうした町の混乱に乗じて、女神の賽子城に侵入しようとする者がいた。
金持ちを狙って盗みを働く義賊、キリクだ。
「ここ……怪しいな」
監視システムをかいくぐりながら城内を進むキリクが、ある階段を前に足を止める。
キリクはおもむろに弓を取り出すと、階段の手前の天井に向かって矢を射かけた。
ガァン!
矢の貫いた天井から、カナダライが落ちてきた。
「古典的なトラップだな。階段を上ろうとすると斜面になって、滑り落ちて壁にぶつかったところでタライが落ちてくる仕組みか」
こうしてキリクはカナダライを解除したものの、階段自体は上ることが難しい状態のままだ。
さて、どうしたものかと首をひねっていると――。
「通気口ガ、抜ケミチデゴザイマス」
そこに突然、ハリネズミの姿がホログラムで現れた。
その正体は、女神の賽子城の東方式最新警備システムが得た自我のような存在、ハリーヌ・ヨツユビである。
何を隠そう、城主シリス・アローゼアの気まぐれで最近クビにされた技術者がシステム内に仕込んだ『シリスを嫌う人格』なのだ。
「お前を信じていいのか……? だけど、他にいいルートもなさそうだしな……」
「コチラヘ……シリスノザイサンガソコニ……」
キリクが訝しむ目線を向けても、ハリーヌは無表情を保ったまま、進む道を案内しようとする。
仕方がないのでキリクがハリーヌの後をついていくと、そこには確かに人が潜り抜けられそうなサイズの通気口が存在した。
と、そこまでのガイドを終えたところで、ハリーヌの姿はかき消えてしまう。
「不思議な奴だったな。ここはあいつを信じて先に進んでみよう」
キリクは通気口を潜って、その先に繋がる部屋へと出た。
「なるほど、ビンゴじゃないか」
そこでキリクはお目当てである金目のものを納めていそうな金庫を見つける。
早速、解錠にとりかかり、中を確かめてみると――。
そこにはぶたさんの貯金箱が鎮座していた。
側面には、筆でデカデカと『シリスのおこづかい』と書かれている。
「えい」
それを見た瞬間、キリクは貯金箱を割っていた。
なんとなく腹が立ったからである。
パリンと景気のいい音を立てて砕け散った貯金箱の中には。
小銭が数枚、入っているのみだった。
どうやら女神の賽子城の財政は側近のシノビであるアセビが主に管理しているらしく。
城主であるはずのシリスが自由にできる財産は限られたものであったようだ。
「こうなるとむしろ哀れにも思えてきたな……まあいい、今日はこれを持って帰るか」
キリクは出てきた小銭をちゃっかりと懐に収めると、長居は無用と女神の賽子城を脱出した。
●
「ブゥウウウウーム!」
魔法の杖からどことなくフォルムがイカにも似た飛翔体を発射する女、エルナ・クルプファルツ。
次々と着弾するミサ――イカが、女神の賽子城を警護するシノビたちを次々と蹴散らしていく。
「これも区民を圧政から解放するため!」
と言って爆発物をまき散らしながら女神の賽子城を目指すエルナだが。
その正体について、文献Elpedia曰く――。
暗黒企業エルナインダストリにより開発された先行試作人型ロボニンジャ『マジカル・ニンジャ』(注1)。
表向きはアイドル、あるいは撮影広告用のロボとされているが、実際には兵器である(独自研究?)。
欺瞞的広告展開機能を搭載し(要出典)、区民に気づかれることなく戦闘行動を行うことができる。
主たる武装は魔法の杖による大砲撃であるが、近接時には杖の砲撃反動を利用した格闘術『マジカルカラテ』を駆使する。
注1.暗黒企業というのは過去使われた俗称であり、現在も使用していることに対して批判的な声もある。
――とのことらしい。
というわけで、彼女の真の目的は兵器のテストにある。
「これは映画の撮影であり実際安全! 爆発効果で広告効果倍点!」
欺瞞的広告を展開することにより、エルナは飛翔体によって市街地に出た被害をもみ消しつつ。
シリスがいるはずの女神の賽子城を駆け上った。
「まさかここまで辿り着くやつが現れるなんてね――!」
そうして辿り着いた最上階で、シリスは確かに待ち受けていた。
その表情はどこか嬉しそうだ。
よほど暇だったのだろう。
「シリス様、今いいところなのでお静かに」
アセビも街中でレイヤを爆破してから城に戻っていたらしく、コンピューターに向かい合ってまた地雷原のパズルを解いていた。
「あ――」
しかしアセビがあと少しでパズルを解き終わるという寸前で。
コンピューターの画面は真っ青となり、うんともすんとも動かなくなった。
女神の賽子城のシステムに組み込まれた、ハリーヌによる嫌がらせである。
「すいません、心に傷を負ったので休暇を取らせて頂きます」
「え、ちょ」
アセビはそう言い残すと、シリスを置いて姿を消してしまった。
「あのー。で、どうします?」
「あ、降参でお願いするよ」
これらのやりとりは、全てエルナの目前で行われていた。
シリスはアセビという戦力を失ったことで、あっさりと白旗を上げる。
エルナは困った。
これでは兵器のテストにならないではないか。
「シリス、オマエハ、モウオワリデゴザイマス」
と、そこへ乱入してきたのが、ハリーヌ操るゴリラロボ。
シリスもこれで一巻の終わりか――と思われた。
「おお、これならテストの相手として申し分なしですね!」
が、エルナがあっさりシリスの側につき、ゴリラロボに対して攻撃を仕掛け始めた。
彼女は兵器のテストになるのであれば、誰が相手でもよかったらしい。
ゴリラロボ、対、人型ロボニンジャ。
世にも奇妙な対決が、女神の賽子城を舞台に始まった――ところで。
ゴウン、ガウン、ガガン!
女神の賽子城を、大きな揺れが襲った――。
●
時は少しばかり遡り。
エルナが女神の賽子城に突入を果たしたあたりの頃。
「ええと、ここは本当にシャルガネなのでしょうか? 明らかに城より高い建造物ばかりなのですが……」
フリーダ=ブロムヴィストは、女神の賽子城を外から見上げていた。
「啓示によれば『城破壊アール=ティ=エーはーじまーるよー。ユメ=オチなのでやりたい放題』とのことでしたが……」
よく分からない単語を含む啓示に首を傾げながらも、フリーダはとりあえず城に近づいてみる。
「さて『城内には様々な罠が仕掛けられていますが、城外に仕掛けられているとは一言も言っていない』という啓示があったということは」
外側から城を登っていけば安全に最上階まで辿り着ける――そう思い、フリーダが壁に足をかける場所を探していると。
『それはロ=スなのでダメです。だから城破壊をしますって言ってるダルルォ!』
フリーダの脳裏に、再び啓示が下りてきた。
はい、たぶんそれが一番早いと思います。
「『ハンマーブレイクのスキル使う機会ないしやってみようぜ』ですか……本当に上手くいくのでしょうか?」
フリーダはしきりに首をひねりながらも、神の啓示とあらば従ってみる他ないと思い。
透視することで見定めた、城を支えるうえで構造上重要な支柱めがけて、思い切り剣を振るった。
そのダメージは、実に通常の三倍。
そして、女神の賽子城が激震した場面へと繋がるのだ。
「く、くずれるー!?」
城の最上階で床に穴が空き、シリスが崩落に飲み込まれていく。
ハリーヌのゴリラロボも、エルナも、全てを巻き込んで。
女神の賽子城は粉々となり、後には瓦礫の山が残された。
『はい、ここでタイマ=ストップです』
「めでたしめでたし……でいいのでしょうか、これ?」
神の啓示の言わんとすることは、やはり解釈が難しい。
瓦礫からボコボコと頭を覗かせるシリスたちを眺め、フリーダはそのようなことを思っていた。
とりあえず、これでシリスも圧政には懲りたことだろう。
ならハッピーエンドを迎えた、と言っても問題はあるまい――おそらく、きっと、たぶん。
「ごっつぁんです! ごっつぁんです!」
街を襲った悪役力士が四股を踏む都度、大地が揺れる。
シャルガネに地震が多いのは、力士たちの稽古によるものであるということも有名な話だ。
立っていることも難しい揺れの中。
果敢にも悪役力士たちに挑もうとする者がいた。
「行きますよ! わたしたちのシマを守るんです!」
レイヤ・ダライ=カホール、その人だ。
装飾に彩られた盾を携えた彼女は、この街に暮らす任侠であり。
街を荒らされてはみかじめ料という名のケーキを徴収できなくなると立ち上がったのだ。
レイヤは任侠として気合を入れるため、ある台詞を口にしようと深く息を吸い込んだ――ところで。
ふと、この戦いを見守る一人の人物に気づいた。
(あ、あの方は――チテキ・ザイさん!)
レイヤも聞いたことがある。
あの男は一子相伝の暗殺術、チョサク拳の使い手。
その目が物語っているように見えた。
お前のオリジナリティを見せてみろ、と。
そう挑発的な態度をとられては、レイヤも任侠として乗らないわけにはいかない。
「んどりゃやったるぁー!!」
レイヤにスイッチが入った。
ザイなる男もそれを聞いて頷いている。
もともとの台詞と方向性としては似たようなものだが、どこか違って聞こえれば満足らしい。
「いてまっじゃわりゃあ!」
もはやレイヤが何を言っているか判読が難しいが、すごみがあることだけは分かる。
レイヤは手にした盾で、悪役力士の一人に殴りかかった。
巨大な力士が、まるで毬のように軽々と吹き飛ぶ。
が、その隙に別の力士がレイヤにドロップキックを放ってきた。
「たーぎんじゃあ! たまっちゃるわりゃあ!」
しかし激高したレイヤは人魚や光の鳥の群れを召喚することで力士たちを翻弄。
さらにレイヤの呼び出した木の枝のような腕を持つ妖精が力士の一人を締め上げ。
その豊満な肉体に腕を食い込ませていた。
「やれやれ、シリス様に命じられて様子を見に来てみれば……」
そこに悪役力士の増援として、アセビが現れる。
彼女はシノビ。
ニンジャではなく、シノビである。
何が違うのか。
字面が違う。
なら叫ぶべき言葉は何か。
「キエエエエエエエ! シノビ!? シノビドーシテ!?」
「忍法『最初のクリックで踏む地雷』」
レイヤが大声を上げた刹那。
アセビが手に持ったマウスのボタンをかちっと押すと、レイヤの足下に回避不能の大爆発が起こった――。
●
「むぅ……あれは力士。師匠に聞いたことがあります。細かいことは覚えてませんが」
ファーシル・クリスティアもまた、悪役力士に立ち向かおうとする者の一人であった。
「あの塩で目潰し、我が流派に近い物を感じますね。そんなわけで、いざいざ尋常に勝負でごわすー! えいえいおー!」
ファーシルが悪役力士の一人を相手に見定め、突っ込んでいく。
「えっ、まわし姿にならないとダメなんですか? きゃーっ、力士さんのエッチ!」
言ってもいないことをファーシルに指摘され、悪役力士が戸惑ったところへ――。
「はい、隙ありーでごわす」
ファーシルの地獄突きが刺さる。
喉を押さえる悪役力士の足を払い、その背を土につけるファーシル。
と、そこに行司が現れ、カウントを取り始める。
相手の背を地面につけ、テンカウントをとれば勝ちというのが相撲レスリングの本来のルールであるからだ。
「ひと~つ、ふたあ~つ、みいぃ~っつ……」
「ちょっと、カウント遅すぎません!?」
だが悪役贔屓の行司は、卑怯なことにカウントをわざと遅らせてきた。
ファーシルが行司に抗議する間に、悪役力士が起き上がる。
勝負はまだ分からない。
「おっ、やり合う奴らがいるのか? いいじゃねぇか、面白くなってきた」
その様子は、団子屋の看板を掲げたレストランで一服するルイドに見守られていた。
彼の着席したテーブルには、米の酒を注いだグラスと、団子――それも甘味ではなく肉団子の串が並んでいる。
どうやら、それまでは街の騒動を余所に酒を楽しんでいたらしい。
「賭博師としちゃ、この勝ち負けはきっちり読みてぇが……よし、対抗側の勝ちと見た。これが当たりゃまだまだ勘も冴えてるってことで明日も稼ぎに出て、外れりゃしばらく休むとすっか」
そう、ルイドの生業は賭博であった。
ならばこの状況、賭けない手はない。
「おう、お前らもどっちが勝つか賭けねぇ?」
ルイドが周りにいた客に声をかけると、客たちはなんだなんだと集まって来て、次々と賭けに参加していく。
生まれていく人だかりに様子を見に来た者の中には、ヴァンゲルス・ロッドの姿もあった。
「おや? あっちにとっても素敵な美人があなたに熱視線を送っていますよ!」
その一方で取組を続けていたファーシルが、見物人の作り始めた人だかりを指差した。
そう言われては、悪役力士も視線をそちらに向けざるを得ない。
これを据え膳食わぬは男の恥という。
「ふーむ、まわしってどうなってるんですか? ……あっ」
その隙に悪役力士の背後に回り込んだファーシルがまわしをいじっていると――。
「すみません! すみません! これでも羽織って……」
見せられない事態に発展しそうになったので、すかさずブランケットを被せるファーシル。
「さて、では行きますよー! 護気・幻耀剣『崇波亜・詣努』!」
そこで金ぴかに光ったファーシルは、悪役力士とがっぷり四つに組み。
「かーらーのー! 護気・幻耀剣奥義『御綿・亜素刃世』!」
雄叫びと共に。
「アン!」
腰を落として踏ん張り。
「ドゥ!」
足かけ、腰ひねると。
「ドルアァアアアア!!」
綺麗な上手投げを決めた。
野次馬の見守る、団子屋に向けて。
ガラス窓を突き破って現れた悪役力士に、団子屋内は騒然となる。
「あっぶねぇな! 観客巻き込むなんざ、悪役以前に力士失格だろうがコラ!」
そこにいたのが、かのルイド。
ルイドは文句とともに突っ張りという名の体当たりを決め――。
突然発生した土俵外の場外乱闘は、悪役力士が場外ホームランされることにより早々に決着した。
そういう文句ならそこのファーシルに言って欲しい、と悪役力士が思ったかどうかは今となっては定かではない。
そして賭けの対象となっていたこの勝負は、まさかの観客勝利に終わってしまった。
当然、ルイドに賭けていた者などこの場にはおらず。
これは大番狂わせと言って差し支えないだろう。
団子屋内で、無数の座布団が宙を舞う。
「しゃあねえ、賭けが外れた分、これを稼ぎにすっか」
座布団とはそう、十枚集めると豪華景品を貰えると噂のブツである。
ルイドは散らばった座布団をかき集め、景品交換所へと向かったのだった。
●
「さて、今の間に城主が貯め込んだ財産を頂くとするか!」
そうした町の混乱に乗じて、女神の賽子城に侵入しようとする者がいた。
金持ちを狙って盗みを働く義賊、キリクだ。
「ここ……怪しいな」
監視システムをかいくぐりながら城内を進むキリクが、ある階段を前に足を止める。
キリクはおもむろに弓を取り出すと、階段の手前の天井に向かって矢を射かけた。
ガァン!
矢の貫いた天井から、カナダライが落ちてきた。
「古典的なトラップだな。階段を上ろうとすると斜面になって、滑り落ちて壁にぶつかったところでタライが落ちてくる仕組みか」
こうしてキリクはカナダライを解除したものの、階段自体は上ることが難しい状態のままだ。
さて、どうしたものかと首をひねっていると――。
「通気口ガ、抜ケミチデゴザイマス」
そこに突然、ハリネズミの姿がホログラムで現れた。
その正体は、女神の賽子城の東方式最新警備システムが得た自我のような存在、ハリーヌ・ヨツユビである。
何を隠そう、城主シリス・アローゼアの気まぐれで最近クビにされた技術者がシステム内に仕込んだ『シリスを嫌う人格』なのだ。
「お前を信じていいのか……? だけど、他にいいルートもなさそうだしな……」
「コチラヘ……シリスノザイサンガソコニ……」
キリクが訝しむ目線を向けても、ハリーヌは無表情を保ったまま、進む道を案内しようとする。
仕方がないのでキリクがハリーヌの後をついていくと、そこには確かに人が潜り抜けられそうなサイズの通気口が存在した。
と、そこまでのガイドを終えたところで、ハリーヌの姿はかき消えてしまう。
「不思議な奴だったな。ここはあいつを信じて先に進んでみよう」
キリクは通気口を潜って、その先に繋がる部屋へと出た。
「なるほど、ビンゴじゃないか」
そこでキリクはお目当てである金目のものを納めていそうな金庫を見つける。
早速、解錠にとりかかり、中を確かめてみると――。
そこにはぶたさんの貯金箱が鎮座していた。
側面には、筆でデカデカと『シリスのおこづかい』と書かれている。
「えい」
それを見た瞬間、キリクは貯金箱を割っていた。
なんとなく腹が立ったからである。
パリンと景気のいい音を立てて砕け散った貯金箱の中には。
小銭が数枚、入っているのみだった。
どうやら女神の賽子城の財政は側近のシノビであるアセビが主に管理しているらしく。
城主であるはずのシリスが自由にできる財産は限られたものであったようだ。
「こうなるとむしろ哀れにも思えてきたな……まあいい、今日はこれを持って帰るか」
キリクは出てきた小銭をちゃっかりと懐に収めると、長居は無用と女神の賽子城を脱出した。
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「ブゥウウウウーム!」
魔法の杖からどことなくフォルムがイカにも似た飛翔体を発射する女、エルナ・クルプファルツ。
次々と着弾するミサ――イカが、女神の賽子城を警護するシノビたちを次々と蹴散らしていく。
「これも区民を圧政から解放するため!」
と言って爆発物をまき散らしながら女神の賽子城を目指すエルナだが。
その正体について、文献Elpedia曰く――。
暗黒企業エルナインダストリにより開発された先行試作人型ロボニンジャ『マジカル・ニンジャ』(注1)。
表向きはアイドル、あるいは撮影広告用のロボとされているが、実際には兵器である(独自研究?)。
欺瞞的広告展開機能を搭載し(要出典)、区民に気づかれることなく戦闘行動を行うことができる。
主たる武装は魔法の杖による大砲撃であるが、近接時には杖の砲撃反動を利用した格闘術『マジカルカラテ』を駆使する。
注1.暗黒企業というのは過去使われた俗称であり、現在も使用していることに対して批判的な声もある。
――とのことらしい。
というわけで、彼女の真の目的は兵器のテストにある。
「これは映画の撮影であり実際安全! 爆発効果で広告効果倍点!」
欺瞞的広告を展開することにより、エルナは飛翔体によって市街地に出た被害をもみ消しつつ。
シリスがいるはずの女神の賽子城を駆け上った。
「まさかここまで辿り着くやつが現れるなんてね――!」
そうして辿り着いた最上階で、シリスは確かに待ち受けていた。
その表情はどこか嬉しそうだ。
よほど暇だったのだろう。
「シリス様、今いいところなのでお静かに」
アセビも街中でレイヤを爆破してから城に戻っていたらしく、コンピューターに向かい合ってまた地雷原のパズルを解いていた。
「あ――」
しかしアセビがあと少しでパズルを解き終わるという寸前で。
コンピューターの画面は真っ青となり、うんともすんとも動かなくなった。
女神の賽子城のシステムに組み込まれた、ハリーヌによる嫌がらせである。
「すいません、心に傷を負ったので休暇を取らせて頂きます」
「え、ちょ」
アセビはそう言い残すと、シリスを置いて姿を消してしまった。
「あのー。で、どうします?」
「あ、降参でお願いするよ」
これらのやりとりは、全てエルナの目前で行われていた。
シリスはアセビという戦力を失ったことで、あっさりと白旗を上げる。
エルナは困った。
これでは兵器のテストにならないではないか。
「シリス、オマエハ、モウオワリデゴザイマス」
と、そこへ乱入してきたのが、ハリーヌ操るゴリラロボ。
シリスもこれで一巻の終わりか――と思われた。
「おお、これならテストの相手として申し分なしですね!」
が、エルナがあっさりシリスの側につき、ゴリラロボに対して攻撃を仕掛け始めた。
彼女は兵器のテストになるのであれば、誰が相手でもよかったらしい。
ゴリラロボ、対、人型ロボニンジャ。
世にも奇妙な対決が、女神の賽子城を舞台に始まった――ところで。
ゴウン、ガウン、ガガン!
女神の賽子城を、大きな揺れが襲った――。
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時は少しばかり遡り。
エルナが女神の賽子城に突入を果たしたあたりの頃。
「ええと、ここは本当にシャルガネなのでしょうか? 明らかに城より高い建造物ばかりなのですが……」
フリーダ=ブロムヴィストは、女神の賽子城を外から見上げていた。
「啓示によれば『城破壊アール=ティ=エーはーじまーるよー。ユメ=オチなのでやりたい放題』とのことでしたが……」
よく分からない単語を含む啓示に首を傾げながらも、フリーダはとりあえず城に近づいてみる。
「さて『城内には様々な罠が仕掛けられていますが、城外に仕掛けられているとは一言も言っていない』という啓示があったということは」
外側から城を登っていけば安全に最上階まで辿り着ける――そう思い、フリーダが壁に足をかける場所を探していると。
『それはロ=スなのでダメです。だから城破壊をしますって言ってるダルルォ!』
フリーダの脳裏に、再び啓示が下りてきた。
はい、たぶんそれが一番早いと思います。
「『ハンマーブレイクのスキル使う機会ないしやってみようぜ』ですか……本当に上手くいくのでしょうか?」
フリーダはしきりに首をひねりながらも、神の啓示とあらば従ってみる他ないと思い。
透視することで見定めた、城を支えるうえで構造上重要な支柱めがけて、思い切り剣を振るった。
そのダメージは、実に通常の三倍。
そして、女神の賽子城が激震した場面へと繋がるのだ。
「く、くずれるー!?」
城の最上階で床に穴が空き、シリスが崩落に飲み込まれていく。
ハリーヌのゴリラロボも、エルナも、全てを巻き込んで。
女神の賽子城は粉々となり、後には瓦礫の山が残された。
『はい、ここでタイマ=ストップです』
「めでたしめでたし……でいいのでしょうか、これ?」
神の啓示の言わんとすることは、やはり解釈が難しい。
瓦礫からボコボコと頭を覗かせるシリスたちを眺め、フリーダはそのようなことを思っていた。
とりあえず、これでシリスも圧政には懲りたことだろう。
ならハッピーエンドを迎えた、と言っても問題はあるまい――おそらく、きっと、たぶん。
マスターコメント
お疲れ様でした。空色みなもです。
このたびは当シナリオにご参加頂き、誠にありがとうございました。
シャルガネは実に神秘な土地でしたね。
また皆さんにシナリオ参加して頂けるのを心よりお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ショートシナリオ普通 報酬:標準8 / 4〜8人
2023年01月08日 18時06分01秒 公開
大成功
相談掲示板
ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 サイバーなパンクなのかニンジャがスレイヤーなのかわからない世界観ですが、 とりあえずは女神の賽子城の最上階を目指してみるつもりです。
レイヤです、よろしくお願いしますね。 決めました、とりあえずスモトリと戦って、最終的には 「アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?」 って言うことを目的にします!
ヴァンゲルスだ。宜しく頼む。 とりあえずニンジャみてぇな真似をしてみようかと思ってるところだ。
ファーシルと申します。よろしくお願いいたしますね。 わたし力士さんとお相撲しようかと思っています。 ガップリ=ヨツ(意味はよく分かっていない)です。
ルイド。良しなに。 酒でも飲みながら悪役力士退治を観戦しようかなと。 飛び火したら火の粉は払うが、基本は見て楽しんでおく予定。
ワタクシはハリーヌ。しがないヨツユビハリネズミでございます。 皆様、よろしくお願いするでございますよ! ワタクシは城のほうに行ってみるでございます!
ドーモ、エルナです。 よろしくお願いしますね! どこまで出来る世界観なのか分かりませんが、暗黒企業エルナインダストリのマジカルロボニンジャとして、区民の為に悪しき城主と戦うという名目での実戦テストデータ収集に邁進したいと思います! 魔法の杖でカブーム重点!