無茶はしてでも無謀はするな
空色みなも
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シナリオID:2589
オープニング
左の青い瞳、そして右の瞳は赤い宝石。
右目に収まった賢者の石は彼、エメスがホムンクルスであることの証。
不自然な生命である自身に、心のどこかで引け目があったのだろうか。
淡々とした感情表現とは裏腹に、エメスは冒険者としての鍛錬に打ち込んでいた。
先輩たちに追いつき、立派な冒険者になるため、と。
だから、たとえ無茶だと言われようとも、自身のとった行動を悔いはしないだろう。
全身をひりつくような痛みに襲われ、意識が薄れゆく中。
エメスは自らの胸に目をやった。
だって、そこにある温もりはまだ失われていない――。
●
「あの子、どうしたのかね……」
そしてため息、ひとつ。
冒険者の宿『女神の賽子亭』、女将であるシリス・アローゼアが、カウンターで憂いの色を帯びていた。
宿を訪れていた冒険者たちも、何事かとシリスにちらちらと視線を送っている。
すると当然のように、シリスが顔を上げた際に目が合う者も出てくるわけで。
「そうだ、あんたたち。ひとつ頼まれちゃくれないかい? 正式に依頼として、報酬も出すからさ」
シリスに声をかけられ、その場に居合わせた冒険者たちは顔を見合わせた。
なにやら厄介ごとの匂いがするが、もとより依頼を探すために訪れる場所が、ここ『女神の賽子亭』である。
話を聞いてみるだけなら損はあるまいと、冒険者たちはシリスに向き直った。
「あんたたちに頼みたいのは、エメスの迎えさ。お使いを頼んだんだけど、帰ってくるはずの時間をとっくに過ぎててね」
シリス曰く、宿で面倒を見ている冒険者の一人、エメスが使いに出たまま長く戻らないらしい。
となれば、何か事件に巻き込まれている可能性などもある。
エラトゥーン都市同盟に属するこの町、エルタ・リコはおおむね平和な部類の土地であるが、一歩、町の外に出れば、魔獣やクリーパーなどに襲われる危険も大きくなるのはこの世界の常である。
とはいえ今回、エメスに与えられた用事は町の内部で完結するはずなのだが――。
「念のため、ちゃんと頭数を揃えて探してやったほうがいい気がしてね。女将をやってきた勘として、なにかある気がするんだよ――」
シリスが表情を曇らせる。
そう。こういう時の嫌な予感ほど、当たるものはないのである――。
●
聞き込みは人探しの基本である。
エメスの足取りを追うために、冒険者たちは町のはずれを目指した。
「ううん、エメスくんが帰って行った方角なら、たしかに女神の賽子亭がある先なのですが」
お使い先であった青果商の男に聞いた限りでは、用事を終えたエメスが向かったのは宿の方角で間違いないらしい。
ところが、ある一点を境に、エメスの目撃情報は町の外へと向かって行く。
幸いにも、目撃情報を辿った先でエメスに声をかけられたという女性を見つけることができた。
「可愛らしい冒険者の男の子よね? 猫を見かけなかったか、と聞かれたわ。白い毛で……目が青と赤の、って言ってたかしら?」
女性による情報が確かであるとすると、どういうわけかエメスは猫を探していたらしい。
冒険者たちが思案顔をしていると――。
「ナー! ナー!」
足下から切羽詰まった猫の鳴き声がする。
見下ろせば、白毛の猫が何かを訴えるような目つきで、その青い瞳を冒険者たちに向けている。
かと思えば、猫は町の外に向かうように外に走り出した。
猫とエメス――女性の話を聞いた今、冒険者たちはその二つが無関係にも思えず、猫を追って町の外へと向かった。
●
「ナー! ナー!」
冒険者たちが猫に追いつくと、その先にはエメスの姿があった。
しかし、一見して違和感が。
エメスは何かを抱え込むような姿勢で、宙に浮いていたのだ。
いや、エメスは重力から自由になっているわけではない。
よく目を凝らせば、エメスを包み込むように液状の塊が存在するのに気づくだろう。
どうやら大きく成長するに至ってしまった液状魔獣の類のようだ。
エメスはここで魔獣に立ち向かい、その体内に取り込まれてしまったということか。
このままでは、間違いなくエメスは衰弱してしまう。
魔獣を討伐し、エメスを救い出さんと冒険者たちは武器を構えた――。
解説
マスターより
リプレイ
エメスがぽっかりと液状魔獣の体内に浮かんでいる。
「ああ? なンだありゃ……スライムか?」
「魔獣にしても、あまり見ないタイプですね」
異質な光景に目を凝らしたアーテミシアが訝しむような声をあげれば。
バル・ヌール・スケアクロウも魔獣をまじまじと観察するように視線を巡らせた。
透明な魔獣の存在範囲は認識しづらいが、おそらくエメスは魔獣の中心部に囚われている。
よってエメスを盾のように扱われる心配は少ないが、代わりに救出は困難であろう。
「これはまたずいぶん成長した液状魔獣ですね。啓示によれば『あまり近寄りたくない相手ですが、早期に倒さないと危険』との事です。ここは私たちがなんとかしますので、貴方は安全な場所に避難してください」
「ああ、案内ありがとよ、ネコ! 危ねぇからしばらく下がってな! 絶対あの中に取り込まれちゃダメだぜ!」
フリーダ=ブロムヴィストとギャメルは冒険者たちをここまで導いた白猫を気遣い、退避させる。
白猫は青い瞳に心配そうな色を浮かべて魔獣を振り返りながらも、二人の誘導には素直に従った。
「女将の予感、大当たりね。それにしてもエメスちゃんの様子からすると何かを守ろうとして取り込まれちゃったって感じかしら?」
状況からするとねこちゃんかしらね、とエミリア・シバはエメスが何かを抱え込む胸元に目を向ける。
「そうだな、この状況にも何か理由が……いや、今は救助が先か」
「あンなもン取り込みやがって。ブッ飛ばすにはチト邪魔だな……引っ張り出さねえとダメだろうな」
レピド・クロサイトがいかに救助を成すべきかと思案しているところに、アーテミシアの言葉が重なった。
「そうね、中で泳ぐのもエメスちゃんを抱えてじゃ難しいかもしれないし、外からロープで引っ張ったらどうかしら?」
「なら俺が魔獣の体内に飛び込もう」
エミリアの提案に、危険な役割を引き受けたのはレピドであった。
冒険者たちが持ち寄ったロープをエミリアが繋ぎ合わせ、連れていた馬に結ぶ。
そしてもう一端は、レピドの体に括り付けられた。
「引っ張り出すのとは別に、どっちにしろ倒さないといけないからな!」
ギャメルによる遍き強化の光は、同時に四人の武器に宿った。
バル、フリーダ、ルイド、そして、セリオス・オーガスト。
「これだけのデカブツだ、重力のくびきには敵うまい」
セリオスの矢が陽炎のようなエーテルをまとって魔獣を穿つ。
魔獣の体を、重力波が縛めていく――。
「どこが顔だか知らんが、こっちを向け。俺が相手してやる」
重力に捕らわれた魔獣がもたもたしている内に、ルイドが魔獣の向こう側へ回り込み、灰色の剣を構えた。
その色を暗く沈ませた剣から叩きつけられたエーテルが、魔獣の意識を否が応でもルイドに向かわせる。
「見た目は澄んでいるようですが、けっこうブヨブヨして弾性がありますね」
その間に魔獣に近づいたバルは、槍の先で魔獣を突き、表皮の性質を確かめていた。
表皮についた傷はやがて塞がれてしまうようであったが、うまく攻撃のタイミングを合わせれば、レピドが飛び込む助けになるかもしれない。
「おらっ! ンなもん食ってねえで、こいつでも食らいやがれ!」
アーテミシアの振り下ろした戦槌から激しい衝撃が吹き荒れた。
衝撃は強かに魔獣を叩き、弾け飛んだ表皮から体液が噴き出す。
降り注ぐ体液に、至近で戦っていたバルの肌が焼かれた。
「おせえんだよ」
ルイドに執着する魔獣は、突進するように体をぶつけてきたが、それをルイドは身を引いてかわす。
どうやらセリオスのまとわりつかせた重力波が大きく効いているようだ。
「取り込みながらパワーを吸収してやがるのか? こりゃ一気にやれねえとキリがねえか……」
アーテミシアの視線の先で、エメスが弱ると同時に、魔獣は活力を取り戻していく。
先ほどはルイドが意識を引き付けていたおかげで吸収に集中できていなかったようだが、魔獣も今は本来の行動原理を取り戻しているように見える。
「俺の矢に合わせるといい」
「ああ、後は頼んだ」
セリオスの矢が魔獣の低い位置を大きく抉ると同時、生じた傷口を利用してレピドが魔獣の体内に飛び込んだ。
(こちら、エメスを確保した)
レピドは魔獣の体内を泳いでエメスを抱きとめると、外に向かいハンドサインを送る。
そして異空間に収納していた水袋を取り出した。
この水袋は空気で膨らませてあり、レピドはそれをエメスの口にあてがう。
するとエメスは咳き込むようにして、息を吹き返した。
しかしはっきりと意識を取り戻したわけではないため、やはり脱出にはロープの助けが必要そうだ。
「よし! 後はできるだけ外に意識を向けさせるぜ!」
ギャメルの杖から飛び出した光の弾丸が魔獣を撃ち抜き、戦場に酸の雨が降る。
魔獣の近場で戦う者はどうしても酸による負傷を避けられないが、今のところ、なんとか耐えられている。
「この状態で魔獣が反対側に移動してくれればいいのですが」
フリーダは馬がロープを引こうとする逆方向へ回り込み、希少金属から成る剣を閃かせる。
すると空を裂くように生じた衝撃が飛び、魔獣の体表を切り裂いた。
「これで俺たちを無視できるなら大した度胸だな」
すでに魔獣の注目はルイドから剥がれていたが、ルイドはできるだけ魔獣の気を引こうと試み続ける。
術具である灰色の鞘が色を仄かに明るくすると、弾丸を成した光が魔獣の体を食い破った。
「これも調査の一環です」
バルの持つ二本捻じれ絡み合ったような槍が、魔獣の体表を切断する。
切り取った魔獣の一部は、独立して動き出すようなことはなかったが、試しに水をかけてみると吸い取るような様子を見せた。
(なら動かずに身を固めているのも正しい対応なのでしょうね。水分の多い目も口も閉じているのがベターですから)
バルは魔獣の体内でエメスが身を丸めていることにもある種の納得を得たようだった。
「ンー、今は無理に近づいてやることもねぇか」
アーテミシアはエーテルをまとわせた一撃で敵の動きを妨げることも考えたが、今の魔獣にはセリオスの重力波がよく効いている。
なにより、挟撃を行う冒険者たちに釣られて魔獣が動いており、駆け寄って攻撃を浴びせるにはいささか距離が離れていた。
直にエメスを引っ張り出す作戦が実行されることを考えても、魔獣の意識を逆方向に寄せたほうが得策であると判断。
アーテミシアは全力で走り、魔獣の向こう側へ回り込んだ。
しかし魔獣はただでさえ傷を負っており、その回復も兼ねてか、足を止めて吸収に専念し始めた。
特に、自らやってきた新鮮なご馳走を見逃す道理はない。
『……猫だ。エメスは猫を庇っていたようだ』
「やっぱりそうだったのね。さあ、そうと分かれば善は急げよ」
レピドから思念による通信を受け取ったエミリアが、ハンドサインによってレピドにロープを引くことを伝えた。
「私が援護しましょう」
そこへフリーダが魔獣に鎖を投げつける。
液状とはいえ粘性のある魔獣が相手である。
多少なりとも鎖を絡みつかせることはできるはずだ。
実際、鎖は魔獣を捉えることができた。
魔獣は膨大な質量を有していたため、引きずって移動させることまでは叶わなかったが、目的からすれば十分だ。
反対側で馬がロープを引く間、魔獣を固定さえできればよい。
「コイツで出りゃ苦労はしねえンだが、どうかね……?」
同じ側で魔獣を誘い出そうとしていたアーテミシアが見守る中。
ロープに引かれたレピドとエメスが、勢いよく魔獣の体内から引き抜かれた――。
●
「上手くいったな! 後はオレに任せとけ!」
ギャメルを通した天地のエーテルが生命力となってエメスに吹き込まれる。
「……あ、猫は」
それによって目を覚ましたエメスは、すぐに胸元を確認した。
エメスの懐でニャーとか細い鳴き声がし、赤い瞳の白猫が顔を出す。
「みんな言いたいことは色々あると思うけど、話は後よ。エメスちゃん、馬を用意してあるから乗って」
エミリアは馬に結わかれたロープを手早く解くと、エメスを乗せて後方に下がらせた。
「今なら遠慮なくやれるな」
セリオスの手にする弓に、眩い光が込められていく。
辺りを白に染めんばかりの輝きが弓に宿ったかと思った刹那、爆発的な勢いで飛翔した矢が魔獣を貫いた。
セリオスの一矢は魔獣に大きな痛手を与えたが、まだ絶命には至っていないようで、体液を滴らせた表皮を慌てるように修復していく。
さて、現在魔獣は自由な状態となっている。
そこで魔獣が出る行動といえば――。
「わっぷ……」
最も手近にいる者、つまりはバルを体内に取り込むことであった。
バルもこうした事態を予測はしていたのか、空になった水袋に詰めた空気を吸うことで、窒息は免れていた。
「自力で脱出も可能なはずだ……焦ることはない」
遠方でレピドが暗器の針を突き出す。
生み出された衝撃の刺さった魔獣が、苦しそうに身をよじった。
「とにかく魔獣をその場から動かしましょう。そのほうが吸収が遅れるはずです」
フリーダが殺気を放つことで魔獣の関心を自らに向ける。
魔獣はもぞもぞと動いて突進すると、フリーダをそのまま取り込んでしまった。
(これで酔っ払ったりしませんかね?)
バルはここで手持ちの赤ワインの栓を開けてみた。
濃厚な赤が、魔獣の体内で淡い薄紅色となって散っていく。
酒精により魔獣の思考力が奪えたかは定かではないが、一つ明らかになったことがあった。
「ふむ、単一の核があるわけではなさそうだが、内臓のようなものはあるらしいな」
魔獣の体内で色が流れる様子を観察していたセリオスが、魔獣の持つ内部構造を見抜いたのだ。
活動のためには体内に小器官が含まれる必要があるようで、この分なら無尽蔵に細かく分裂することはなさそうである。
その代わり、そこさえ破壊すればよいという場所もない。
地道に全身を削る必要がありそうだ。
「これで少しでも、このぶよぶよしたのが倒しやすくなるといいけど」
エミリアの突き立てた針が魔獣をエーテルで蝕み、刃の通りやすい体とする。
瞬間的な加速を用いて近づいたためヒットアンドアウェイとはいかなかったが、反撃の飛沫は飛びのいて回避した。
その隙にバルとフリーダが脱出を果たし、魔獣と付かず離れずの間合いにつく。
魔獣はフリーダに体当たりを仕掛けるが、これをフリーダは円形の盾でがっしりと受け止めた。
「貴方は毒でも平気で喰らうのかしら?」
エミリアの針が、毒性のエーテルを魔獣の体内に送り込む。
今度は飛沫は浴びてしまったが、代わりにその後、距離を離すことには成功した。
「これなら毒を重ねる必要もないか」
それを見たレピドは魔獣に毒を与える予定を切り替え、引き続き衝撃による攻撃を続けることにする。
「バルもあんまり無理すんなよ!」
ギャメルの放った癒しの光が、バルの傷を癒していく。
前線に立って酸の飛沫を浴び続け、魔獣の突撃も受けるようになったバルには、そろそろ馬鹿にならない負傷が積み重なっていた頃だった。
「そろそろ倒れなさい」
エミリアが針を燃え上がるように輝かせて突き、放たれた衝撃が魔獣を穿つ。
畳みかけるようにフリーダ、レピドの衝撃が魔獣を襲い。
セリオスの矢、ルイドの光弾が魔獣を貫く。
そしてバルの槍が魔獣を裂けば――。
「殺したら爆発したりしねえだろうな? こンなもンが纏わりついちゃたまらねえぜ」
アーテミシアが衝撃を叩きつけ、ついに魔獣は体内の水を全て吐き出し、動くのを止めた――。
●
「ったく、ふざけやがって、変な趣味してやがる。装備まで腐食されたンじゃ洒落にならねえし、さっさと洗い落としてえな。誰か水、持ってねえか?」
「水は先ほど使ってしまったんですよね。蒸留酒なら未使用なんですが」
ぼやくアーテミシアに、バルが空になった水袋を示す一方で。
「こんなデカい魔獣に単独で挑むたぁ無謀だな」
「一体、どうして猫を庇って魔獣に取り込まれることに?」
ギャメルとセリオスにより、エメスは事情を問い質されることになっていた。
「猫探し……女の子から、頼まれて」
エメスはギャメルに掛けられた毛布を被りながら、ポツポツと語り出す。
お使いの帰り、エメスは迷子になった飼い猫を探す少女に出会い、手伝うように依頼されたという。
街の外にある危険もまだ十分に知らない二匹の兄弟猫は、好奇心から街を出てしまったようだ。
その足取りを追いかけるうち、エメスは猫たちが魔獣に襲われそうになっているのに遭遇し――。
「そして今に至る、か。なあ、授恵者の力を何かを助けるのに使いたいって思いなら分かる。けど授恵者にも限界がある。アンタの命も大事だ」
ギャメルの言葉を、エメスは神妙な顔をして聞いている。
「手段や技量が拙けりゃ、いくら強い思いでもそれは実現しねぇんだ。助ける命を取捨選択しなきゃなんねぇ時もある。別に肯定しなくてもいいぜ。そう割り切ってる冒険者もいるって伝えたいだけだ――まぁ、道を切り開くためには、たまには無茶も必要だけどな」
正直オレは臆病者だからさ、アンタの蛮勇がうらやましくはある――と言った後、ギャメルは照れ隠しのように、ちょっとだけなっ、と付け加えた。
「一歩間違えればもう一度死ぬところだったぞ」
救出された猫を手当てするレピドも、エメスに声をかける。
「俺が中に入ったのは仲間がいたからだ」
そう諭しながらもしかし、レピドはふと思った。
これが自分も独りであったら、どうしていたであろうと。
(……あるいは、同じように無謀な賭けに出ていたかもしれない)
その言葉は口をついて出ることはなく、レピドの内心に留められた。
「ま、無茶してまで体張るってのも選択の内だ。後悔がねぇんなら俺は別にいいと思うが……と、俺よかこっちの気持ち伝える方が先だよな」
ルイドは二匹の猫へ順番に手を差し出し、そっと触れた。
「……兄弟が無事だったことに喜んでるみたいだぜ。それと、お前にも感謝してるみたいだ。よかったな」
「……ありがとう」
ルイドはエメスに伝えるため、猫たちの感情を読み取ったのだ。
エメスは小さく、しかし、しっかりと礼を口にする。
それを見たルイドは、こいつで世話してやんな、と動物用のブラシをエメスに渡したのだった。
●
「アイ! ベニ! ……お兄ちゃん、ありがとう!」
街中へ戻ると、一人の少女が二匹の白猫を抱えたエメスを見て駆け寄ってきた。
この子がエメスの小さな依頼人であったらしい。
「ま、めでたしめでたし、ってとこかしら?」
「ハッピーエンドに辿り着けたようで何よりです」
その様子を見守っていたエミリアとフリーダが、感慨深げに呟いて。
エメスは表情に乏しいながらも、どこか嬉しそうな空気を纏っているように見えた――。
マスターコメント
ショートシナリオ難しい 報酬:標準8 / 4〜8人
2022年11月07日 11時43分55秒 公開
相談掲示板
ヒーラーのギャメルだぜ。よろしく頼むなー! 魔獣討伐とエメス救助はやるべきことがわかりやすいが、エメスの持つ目的ってのはなんなんだろうな? 魔獣に取り込まれても、何かを手放さずに抱え込んでるみてぇだが……。 パッシブ暴飲暴食の効果は「体外にいるキャラクターと互いに攻撃とスキルの射線が通らない」ってあるけど、 逆に言えばあえて体内に取り込まれてエメスに回復スキルをかけるってのも出来ちまうのかな? 「他の冒険者を牽引して体外に移動することはできない」ってことも、 元気な個人が自力で脱出する分には不可能っつーわけじゃなさそう。
シーフのエミリアよ、よろしくね。 >エメスちゃん エメスちゃんは、タイトルとか胸のぬくもりとか何かを抱え込むようなっていうのを考えると、何かを抱いて守っているのかしら?と思ったわ。 なので目的はその守っているものも死なせないように救出する必要があるのかしらと。 >大喰らいの水 同じく体内同士では射線が通りそうな気はするわよね。 あとは射線が通らないってことは外から攻撃しまくっても取り込まれた人が巻き込まれないってことになるのかしら? 酸の飛沫が地味にシーフ殺しね……。 移動力は重装の冒険者ということは2ぐらいかしらね? 戦場は広いから射程のある攻撃で一方的に攻撃し続けるようなこともできるかもしれないけれど、エメスちゃんがどうにかなる前に倒せるかがわからないから救出とかをしないとかしら? 外から引っ張り出すのはいけるのかしらね? 例えば命綱みたいにそロープ装着した人にわざと取り込まれてもらって、エメスちゃん確保してもらって、外から残りの人がロープ引っ張ってみるとか。
ウォリアーのアーテミシアだ。 まあ何抱えてるかわからねーけど、壊さないように引っ張り出せばそれでいいだろ。中身が何かは終わってみりゃわかるさ。 取り込まれて一定のペナルティがどれくらいかよく分かンねえな・・取り込まれた奴同士でドラゴンチャリオッツが使えりゃふっとばして体外に出せるかもしれねえが とりあえず距離3以上から間接攻撃が有効か?
レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 中にいるエメスに対して「たっぷり吸収」を使われないように、少し距離を取って魔獣を移動させるように動けばいいのだろうか。 救出方法は俺もエミリアと同じような方法を考えていた。有効そうならロープをつけて飛び込むつもりはある。
ウォーリア、バル・ヌール・スケアクロウです よろしくお願いしますね。 >ロープ案 私もやって損はない方法、かとは思います。 勿論「酸」の関係で朽ちることも考えられますが、確定はしていませんしね。 >大食らいの「水」 本当にただの思い付きですけど、塩とか小麦粉投入したら縮んだりしませんかねえ・・・。 あるいは純粋に熱を発する系のもので蒸発とか そんな都合よくはいきませんかねえ
ウォーリア、ルイド。良しなに。 >救出 エメスはそのままでも12ラウンドまで耐えるとしても、抱えてんのが生き物だったらそっちも耐えられるかは分からねぇしな。先に救出や、回復できるかを試みるのはいいと思う。 取り込まれる前提なら、上手く行かなかった場合はペナルティ次第で手数だけ減る可能性もあるんで、そこは留意必要かね。何試すとしても1人までとか、最低限の人数にしねぇとな。 >大喰らいの水 遠距離攻撃が有効そうなのに同意。 移動させてたっぷり吸収を防ぐってのもいいと思うわ。執着付与できりゃ移動強制できるかもしれねぇし、シーザーロア持っていくか。 他も、戦闘に支障ない範囲で色々やってみるのはいいんじゃねぇかな。何か投げ付けたりするくらいなら手間でもなさそうだ。
・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む とりあえず目的の一つが重篤に陥らせないだから救出がまずは最優先だろうな 救出方法はエミリアの言う通り命綱つけてでいいと思う。 あとは射線が通らないとあるから全員で最大火力をぶち当ててなるべくエメスに近いところまで吹き飛ばしてそこに飛び込むのもありだろうか
中身空っぽのマジカルポケットを魔獣の内部で使ったら、エメスや抱えた生き物に空気を吸わせられるかな? エーテルや物理的な制約で、思い通りにいかねぇ可能性も高そうだけど……。 汎用スキルと道具枠に余裕があればやってみても良いかもな。 魔獣の内側だと声が出せないかもな。 内外でテレパスがあると、イレギュラーな事態にも対応しやすいか? >シーザーロア 敵を移動させ続けるにはうってつけだな、ナイスアイディア! 逆に敵の移動を妨害するスキルは、使用を控えた方が無難っぽいな。 >ロープ ロープの片方を重たくて動かないものに結びつけて、 魔獣の移動によってエメスがずるーんと出てくる感じに誘導すれば、 冒険者だけでロープ引っ張るよりか楽ちんそうだ。 >魔獣の中に入る人 今のとこ、明確に宣言してるのはレピドかな? 見落としてたら堪忍な! 中に入る人数が多いと「じっくり吸収」の増加量も上がるから、なるべく最少人数で済ませたいところだぜ。 レピドが回復スキルを用意してくれるなら、オレは基本的に外で活動する。 内部の状況見て、緊急の回復要員が必要そうな時だけ突入の予定。
ウォーリアのフリーダです。よろしくお願いします。 >救出 取り込まれた人をロープ等で引っ張るのも良いかと思いますが、 ノックバック系スキルで直接敵を吹き飛ばして救出したりはできるのでしょうか? >大喰らいの水 遠距離攻撃となると衝撃刃等が無難な所でしょうか。 移動させて消耗させるのも良いかと思います。 あるいはタイミング合わせて高火力技を繰り出す事で、 相手が再生する前に仕留める方法もリスキーではありますが… >その他 それにしてもエメス様は何か抱えているというOP文を見るに、 恐らくもう1匹猫を抱え込んでいるのではないでしょうか? それを考慮するとなるべく短期決戦で解決したいですね。
>ノックバック系 (ドラゴンチャリオット等)突撃効果必須だと外部からあちらのヘクスに入れないと発揮されませんよねえ。 占有状態だと難しいのかもしれません。 あぁ、でも「大食らいの水」自体の強制移動はありかもしれません。 抱えてこんでいる対象が一緒に移動するかは確定ではなさそうですし、もしかしたら衝撃に負ける可能性は十分にありますから >マジカルポケット(呼吸補助) おそらく空の場合は何もない(無)扱いだと思うので、意識して「空気を入れる」か、あるいは「空気で膨らませた水袋」を収納しておくというのがいいかもしれません。 私としては「空気で水袋を膨らませておく」のが良いかなと思います。 最悪、水袋で包んでしまえば敵との接触部位が減って吸収しづらくさせられるかもしれませんし
>テレパス そうだな、音が届くとは限らないから…… 外側にいる予定の者も誰か所持してくれると助かる。 >回復スキル 最低限のヒールなら用意できる。これも持っていこう。 >空気 マジカルポケットと水袋の併用か……なるほどな。こちらも準備しておこう。
取り急ぎ。 >テレパス あぁ確かに、音がきっちり通るか分からねぇなこれ。 テレパスの用意は可能だ、問題なきゃ俺の方で持ってくわ。 ただメインアクション消費するってのが辛い場面もあるかもしれないんで、基本はハンドサイン等で対応しつつ、それで不足する場合はテレパス……って感じでもいいか?
そうね、水だし取り込まれたら呼吸がどうなるかわからないわね。 マジカルポケットと水袋の案はよいと思うわ。 加えて水となると使う人いるかわからないけど土属性委の攻撃が有効になるのかしらね? ロープは普通のと母蜘蛛糸のロープの2種類持って行ってみるわ。 括りつけられるところがあるかわからないので、無い場合の代用になるかわからないけれど馬を連れて行ってみるわ。 人だけで引くよりはましにならないかしらね。 中に行く人は現状だとレピドちゃんにお願いするので大丈夫かしら? ノックバックはレピトちゃんがエメスちゃんを確保した後にすれば成功率が上がりそうな気がしたわ テレパスも今回特にほかで必須そうなスキルがないので、 おねえさんも持っていくだけ持っていこうと思うわ。 >個人 ちょっと迷い中。前言で遠距離がよさそうなこと言ったけれど、シーフなので攻撃後に離脱できるから多少酸の飛沫覚悟で真・死齎刃や破鎧砕を入れるだけ入れてみたいけれど、酸の飛沫がスリップダメージで発生しないとも言い切れないのよねぇ。
んじゃ、オレは内部の二番目くらいにしておくか。 ヒールの回復量ならオレのが高いし。中から外に出せるならドラチャリは無理でも蹴り出すくらいはやれるかもしれねえしな。 それまでは衝撃刃と強打で叩くことにするわ。ロープも持っていくぞ
追加と訂正 引っ張り出せる体勢が整ったらオレは後ろに回り込んで、引っ張る方向と逆方向にアレを移動させられねえか試してみるか。 うまく行けばあっさり引っ張り出せるかもしれねえ そン時はオレが取り込まれるだろうけど、ヒールで粘ってみるかね
魔獣、生き物という前提でアルコール(赤ワイン)を持ち込んでみます。 全身がゼリー状なら、ある意味拒絶はできないと思われますから。 有用かどうかはさておきますが、判断力が削げれば十分かなと
>取り込みについて 一応皆さん各自取り込まれた場合を想定したほうがいいかなと思います。 遠距離主体であればともかくですが、移動できないわけではないですし 暴飲暴食は取り込む能力みたいですからね
>個人行動 それじゃオレは魔獣の対外で行動するな。危険な役目だが頼りにしてるぜ、レピド! あと、使えそうな状況ならコモンブラッドで輝刃4を範囲化してみる。 取り込まれた時の用心で生命力をちょいと盛っといた。 >テレパス 用意できるぜ! 基本はハンドサインでってのも了解だ! >エミリア うん。障害物のない平原で都合良くがっしりしたものがないか探すより、ペットの馬を持ち込んだ方が確実性が高いな。 デバフの接近戦に関しては、オレの意見としてはリスクより恩恵が大きいように感じるぜ。 今回ウォーリアが多いし、特に破鎧砕が有効そうに思えるな。
>個人行動 それでは私は魔獣の外側から行動します。 シーザーロアで注意を引きつつ衝撃刃で引き撃ちする形になります。 引っ張り出す際はバーバリアンデスチェーンを利用して物理的に引っ張り出す予定です。 ロープが溶けた場合でもスキル扱いなら十分太刀打ちできる可能性は高いですし。
>個人行動 俺も外側からシーザーロアで馬と逆方向に誘導&遠距離攻撃仕掛けていくわ。 魔法攻撃中心にしつつ、物理の方が明らかに効きが良さそうなら衝撃刃に切り替えるつもり。 デバフも持てるが、破鎧砕用意してもらえるんなら足りてっかね? 支援用に魔錆なり他のスキルなり持つこともできるんで、必要なら言ってもらえりゃ幸い。 >テレパス 複数人持って行けるなら状況がどうあれ対応できそうだな。 ハンドサイン了承もありがとな、そんじゃそんな感じで書いておくぜ。
取り急ぎ 破鎧砕はもっていかせてもらうわね。 あとワインは、中に入る人の付近に投げ入れちゃうと視界が塞がりそうな気がしたので、投げ入れる位置とかに少し注意がいるかと思ったわ。 まあ薄まって大丈夫かもしれないけれど、念のため注意したほうがと思ったわ
攻撃に参加出来るかはわからないが、猛毒の刃+フェザーステップと衝撃刃3は持っていく。 前者は中に誰かいる時は念のため控えるつもり。 遅くなったがハンドサインも了解した。
……それと、こちらも皆を頼りにしてる。 時間が迫ってるが、どうかよろしく頼む。
>赤ワインについて 相当輪郭が見づらそうなので着色効果も目的ですし・・・。 一応タイミングには注意しておきますね