【豊穣】おばけなんて……
鍵島
コメント 11
シナリオID:2555
オープニング
「……なんだそれ? 知らねぇけど。俺そういうの疎いんだよなぁ」
「えー!? 知らないの~? これからきのこ狩りに向かう森って、収穫祭の時期になると必ずそういう噂が出るんだよ!」
エラトゥーン都市同盟、内陸に広がるフェアドキア平野。天気は、曇り。
リブラネスタから赴くにもそう遠くない森に、若い男女の声がか細く木霊する。
冒険者街に居並ぶ小さな飲食店「トルペ・ブルーメ」に勤める、リリィベルとライネスの足取りは少しだけ重たい。
「おばけってもさぁ……。例えばどんなんが出るんだよ?」
カンテラの乏しい灯りを頼りに、森の道を先んじて進むライネスが尋ねる。
対するリリィベルは、細部まで情報を仕入れていないのか。
「うーーんとぉ……」
何やら言葉を詰まらせ、考え込むように唸っていた。
「……収穫祭の仮装でよくあるような、布おばけ?」
「子ども騙しか~?」
「じゃあじゃあ、かぼちゃランタンの頭をした案山子おばけ」
「まっさかぁ」
「ん~~~! 人食いきのこおばけ!」
「こっちが鍋にして食っちまえるぜ?」
「あはは! そうだねぇ」
軽妙に弾む二人の声色は、いつしか明るく響いていた。
カンテラを持ち上げて覗き込む地図を見れば、目的地まですぐそこだ。
さて。彼らがどうして、フェアドキア平野の森に踏み込んでいるのかといえば。
何てことは無い。収穫祭に向けて、元冒険者の知り合いが育んでいるという、森の恵みを採らせていただくためだ。
おばけだなんだと話に上がっているものの、上述の冒険者が危険の無いようにと粗方危険な魔物は掃討してくれているという話だ。
一般人である二人は、だからこそ安心して、意気揚々と森へ向かっていったのだが――。
「えっ」
「ん?」
「ちょ、ちょ。ら、ライネス。あれ、あれ?」
「あれ?」
前を歩くライネスの肩を掴み、青い顔で眼前に広がる暗い森の道を指で示すリリィベル。
「あれって……」
訝し気に眉をひそめ、カンテラを前に差し出して森の道を見遣るライネス。
……別に何も。
と、口にしかけたライネスの目の前を、何かが掠った。
「化けきのこぉ!?」
「布おばけぇえ!!」
間。
「えっ!?」
「や、だっていま、きのこの……」
とん。とん。ライネスの肩を、何者かが叩く。リリィベルが、戦慄いたように顔を引かせる。
「……なぁ。かぼちゃランタンの案山子おばけってんだろ?」
「……うん」
「……いいか。深呼吸したらいくぞ」
「……うん」
リリィベルの目には、ふよふよと周囲を浮いて回る布おばけ。
と、ぼんやりと暗がりに光るかぼちゃランタンを頭にくっつけた古びた案山子が。独りでに立って、ライネスの肩を掴んでいる。
ライネスの視界には、子どもの大きさほどもあるきのこおばけが踊り回っている。
すぅ。
二人は、力強く息を吸い込んだ。
「ぎゃーーーーーーーっッ!!!!」
どちらの物とも知れず、叫び声が大きく森に響き渡った。
●
「戻ってこないんだそうです」
預かった依頼状を見詰めるギルド職員が、ぽつりと呟く。
リブラネスタから程近く在るフェアドキア平野のとある場所に、依頼人の知り合いが育てている森があるそうで。
その森へ、きのこや木の実、果物といった山の幸を取りに行った若い男女が行方知れずなのだという。
昨日の朝出掛けたきり。然しながら、赴いたはずの森には魔物が出るという話も聞かない。
至って平和な森のはず……。
「……でも、妙な噂は囁かれているそうですよ」
妙な噂? 話を聞いていた冒険者の一人が首を傾げる。
「なんでも。怖がり屋さんの前にしか現れない、へんてこな魔物が現れるとか。さほど害意は無く、人々の怖がる姿を面白がって、遭遇した人が思い描く"怖い"を体現化して脅かす……とか? って、依頼状に」
んん。咳払いをひとつして、ギルド職員は首を傾ける。
「怖がりじゃない方はぜひ、揮ってお請けいただければ。……えっと、行方不明者さんのお名前と特徴は……」
説明を続ける職員の傍ら。何とも素っ頓狂な依頼だと、誰ぞの口からため息が漏れていた。
解説
マスターより
リプレイ
不安げな面持ちでいるゲルダ・クラインが、ランタンに不備が無いか今一度確認する。
新しい訪問者達を囃し立てるように、木々にとまっていた鳥達が不気味な声を上げて空を飛んだ。
「お、おばけさん……本当に出たらどうしましょう……」
「おばけ……本当に、出るのかな……? ううん、飴屋さん達、早く見つけてあげようっ!」
真白のイイズナ、シロを共にするルルト・アーキスが、不安を払拭するよう踏み出す一歩に力を入れる。
あと一時間も過ぎないうち、周囲は夜の闇に包まれるだろう。
辛うじて人が整備したらしい、森の奥へ続く道を希薄な表情で見つめるレピド・クロサイト。
「まぁ、要はこの不気味な森で迷子探しって事だよな?」
森の高い木々を見上げるカズマ クレセントブラッドの傍ら、彼はぽつりと呟いた。
「おばけと魔物。一体……どう違うんだ……?」
僅かに困惑の色を覗かせるレピドの疑問へ、答えを提示する声は無かった。
●
踏み入った森は、想像よりも広く、暗い。
各々が闇の色を落としつつある森で視界を確保する中、イズル・M・ヴォルゴールは歩きながら閃光塗弾を木々に塗る。
ミイラ取りがミイラに、ではないが。不安材料は消していった方が良いだろう。
「噂の魔物も危ないだろうけど、暗い森は元々危険だし。早く見つけないと」
乏しいランタンの灯りで足元を照らすその先では、ペルゼィックが森に木霊する音を頼りに行方不明者――迷子二名の手掛かりを探していた。
「回収したらさっさと戻るぞ。俺達とジュース屋以外の輩がいる方が、始末が悪ぃ」
ん"ん"っ。軽い咳払いを一つして。
「ジュース屋ー! 返事無い度に一杯奢りだかんなー!」
不機嫌そうな表情にぶっきらぼうな言葉で呼ぶ彼の姿に苦笑いを交えるイズル。ジーク、それは恐喝に値しないか心配だよ……。とでも言いたげな顔である。
さて。見える範囲で植物の状態を確認すると、迷子二名が採集したと思しき木の実が摘まれた跡なども窺える。
「うん。この道を通った事は違いないだろうね。戻ったような跡は見えないから、未だ森の奥にいるかな……?」
「となれば、この先に……! ライネス様ー? リリィベル様ー? どこですかー!?」
先んじて前を歩くゲルダはランタンの灯りを使わず、声を使って迷子の名を呼ぶ。
「ライネスー、リリィベルー、探しに来たよー! シロ、何かわかったら教えてねっ」
人よりも機敏に動き回る事が出来るシロへ声を掛けつつ、ルルトも倣うよう呼び掛けた。
後方でランタンを灯して見落としが無いか伺うカズマ、存在意義に懐疑的なまま人の気配を探るレピド。
彼らのうち、レピドが周囲一帯に視線を巡らせ、ある一点に意識を向けた。
「二時の方向に……」
「! えぇ、確かに。あ、あちらの方から声が聞こえました……!」
レピドに続いてゲルダが声を張る。少し声色に怯えが滲んでいたりするのは、日が暮れた不気味な森が所以だろうか。
「……あっ! 先に行ったシロも、なにか、見つけたって!」
なにかってなんだろう。
ルルトの中にぷかりと疑問符が浮かぶ。もう少し意識をシロの視界へ集中させてみよう。
ひゅんひゅん飛び回るなにか、布をひらりとさせてちらつく視界。
姿を収めようとしても、動きが早いのか、ハッキリと視認できそうにない。
なんだろう、本当におば……け?
「っ!?! ……今の何っ……?」
シロ越しの視界に現れた凶悪そうなカボチャ頭のおばけの出現に、ルルトは一瞬でも身を竦めてしまった。
「何か発見したのか?」
声を上げてしまったルルトにレピドが尋ねる、その刹那だ。
――ぎゃああ! まだいるよぉ!
女性の悲鳴が聞こえた。男性と思しき声も微かに聞こえる。
誰からとも無く足を動かし、森の奥へ向けて靴音を鳴らした。
●おばけか、魔物か、否 おばけ!
暗い森を見通せているゲルダの目に、蹲っている女性……リリィベルの周りを浮遊する物体が映り込む。
少し離れた場所にも、座り込んだまま動かない男性……ライネスの姿も確認された。
彼らを取り囲んでいるのは、紛れもない。おばけである!
「い、いますぐ助けにっ……!」
銀色に輝く剣を取り出し、自らを鼓舞しつつ距離を詰めた彼女の前に、ひゅんと物凄い速さで何かが掠めた。おばけの一体が、半透明の丸っこいボディに吊り上がった黄色の眼をした姿にその身を変えながら飛び込んできたのだ。
ケタケタと笑う顔、直に生やしたような短い手を恨めしそうに垂らす様相は、幼子向けの御伽噺にありそうなおばけたらしめる姿である。
「ひっ……お、おばけさん……っ!!」
怯懦するゲルダだが、依頼を請けた冒険者の身分、此処で引くわけにはいかない……!
(コレはおばけさんじゃなくて魔物さん、コレはおばけさんじゃなくてへんてこな魔物さん……!)
必死に言い聞かせながら距離を測るゲルダは、子どもが作った間抜けたおばけ相手に奮闘する女の子。如何とも可愛らしい様子が繰り広げられているが、本人は大いに真面目である。
「だいじょうぶっ……?」
「はい、大丈夫ですっ! お二人のためにも、逃げられません……!」
矢をつがえるルルトからの声掛けに息を整え、ゲルダは改めて剣の柄を握り直した。
決意を胸に、表情を引き締める勇ましき姿。相手が風船みたいなおばけじゃなければ、とても絵になる光景だっただろう。
「どうも面倒くせぇ事になってんな……」
と、ペルゼィックが眉間に皺を刻んで言うのも。
「お二人さーん、迎えに来ましたよー!」
イズルが捜索時よりも大きな声を上げて二人に言葉を掛けた折、まず反応を示したのはリリィベルだ。
「ぎゃーーッ! あたらしいおばけぇ!」
「おばけ……」
「えっっ、新しいおばけさん!? ど、どどどこですか!?!!」
「いやそこ反応すんじゃねぇ」
努めて冷静にツッコミを入れるペルゼィック。
ゲルダが見せていた勇ましさが何処かへ飛んで行かんとしかけた一幕を誤魔化して、だ。いの一番におばけと勘違いされたイズルが停止するのを横目にレピドはフードを直し、彼らを取り囲んでいるおばけ達の様子を伺った。
リリィベルを囲む布おばけが四体、ライネスの周りを剽軽にうろつくきのこおばけが四体。
ゲルダと対峙する風船おばけが一体。
「ん~……? シロ越しに見たかぼちゃのおばけがいない……?」
うろつくおばけの所為で一矢を撃つ決め手を欠けているルルトが首を傾げる隣で。
知識の乏しさ、その存在が故に誰よりも怯えていないレピドが一歩近付く。機敏な動きでおばけ達がリリィベルとライネスの服を掴み、近付かれた分だけ離れた。
引きずられた二人が、ぎゃあ、だの。ひやあ、だの、情けない悲鳴を上げている。
気配を殺して距離を詰めれば二人に接触できるだろうが、それでは余計に、特にリリィベルを怯えさせてしまうだろう。声を掛けた瞬間気絶されてしまいそうだ。相変わらずおばけ達は彼らに纏わりついて、攻撃を撃ち込めば諸共巻き添えになってしまいかねない。
「救助に来た、そこからは動けそうか?」
未だ意思の疎通が図れそうなライネス(鞄を抱えて固まっている)に向け、レピドが落ち着き払って声を掛ける。
「い、や、これはっ……動こうにも、首根を掴まれてですね……うぐっ」
自発的に動く事は難しいらしい。さて、どうしたものか……?
「つまり……救助対象者から引き剝がすためにあのおばけに驚かされればいいんだろ? なら。よし、俺に任せとけ」
顎先に手をやり。とっ散らかった現状に不敵な笑みを浮かべたカズマが、そっと親指をおっ立てた。
誰が止めるよりも先。躍り出るよう前へ出ると、おばけ達の視線が一挙に彼へと集中した。
「ぎゃ、ぎゃーーー!? 白い布、――じゃねぇや。おばけだー! 本当にいたんだー!!!」
つい先ほど、え? こんな子供騙しな脅かし方をするおばけ? 魔物? ってアリなのか? と疑問符を浮かべていたカズマだったが、彼は正しく迫真の演技に徹する事にした。
「うわーーーー!!きのこが歩いてるーー!!」
両手を上げておばけ達が二人を囲む輪へと突入する。おばけは静止、冒険者らが目を丸くさせる中、纏わりついていたおばけの内、きのこおばけ二体がひょこひょこと後を追いかけるようについていく。
え? 通じるの?
否、ライネスは動けずじまいで面白い反応が得られなくなってきていたからだろう。興味の対象がカズマへと移ったらしい。
森の奥へ走り去るカズマの「ぎゃーーー!!火の玉だー!!! ポルターガイストだー!! あっおい、俺の剣は触んなよ」声が木霊して聞こえる。
「髑髏マスクに斧だー……あ!? マジで怖ぇ奴だ!?」
レピドが感知する範囲の内、シロが追いかけていたカボチャ頭のおばけが姿を変えてカズマの後を追いかけ、物凄い速さで逃げに徹する彼の様子も確認できた。
●
「あっ! リリィベル様、ライネス様……!」
「まだ囲われてる! でもライネスの方を囲ってるのが減ったから……!」
邪魔をせんとうろつく風船おばけを牽制するゲルダに合図し、先ずルルトが弓を引く。集中、精度を高めた一矢を放つ。きのこおばけの胴体を鮮やかに貫くと、ぴぃと気の抜けた声を上げて森の闇に溶け消えた。
「シロっ!」
慌てたおばけ達がライネスやリリィベルを引きずらんとした際も、シロの魔法で後退の術を失くした。
「わ、わたしもっ……!」
舌をべろんと出したり膨らんだりする風船おばけを騎士剣で突くと、ゲルダの前でぱんと弾けてそれが消える。びくんと肩が震えはしたが、きちんとおばけに打ち勝てた実感が沸く。
「おら、散れッ!」
続くのはペルゼィックの指先から放たれる光の矢だ。威嚇の名目で掠めたそれに戦慄く間もなく、残るきのこが森の奥へと逃げて行く。腰が抜けて動けないらしいライネスに近寄る布おばけの合間を駆け抜け、レピドが抱きかかえて助け出す。あまりの速さにライネスが解り易くびびっていた。
「ギルドから迷子って聞いて驚いちゃいましたよ……!」
保護に駆け寄るイズルが柔らかな表情で声を掛ける。何処か怪我は無いかと、冷静な目で様子を伺った。
「……大事なもんなら、しっかり抱えとけよ」
「うっ……すみません……」
次いで庇うように傍へ往くペルゼィックが、衣服の繊維が伸びようがお構いなしにライネスの服を握り込んで再びの誘拐を阻止する。乱暴な姿に苦笑するイズルもまた、ライネスの手首を確り握っていた。
「ぎやぁーっ!? 布のおばけもヒトのおばけもまだいるぅう……!」
一人の救出に安堵しかける雰囲気を打ち壊すような叫び声が響く。女性らしからぬ声の主は、もちろんリリィベルである。
ぐずぐずと泣きじゃくって地面に蹲る彼女の身体を掴んで、布おばけは今にも攫おうとしているが恐怖に暴れているのかおばけの手にも余っているらしい。未だその場に留まれている。
「ライネス、だな。彼女が俺達を見る目が、完全におばけを見るそれと一緒なんだ……。冒険者と彼女に気付いてもらえるよう、話しかけてはくれないか」
「そう、ですね……やってみます」
レピドの提案を受け、不安を隠せないながらも頷いたライネス。ごほん、喉を鳴らし。
「リリィベル! ヒトのおばけはおばけじゃないんだぞ! 俺も正直おばけかと思ってたけどおばけじゃないぞ!」
後半がしこたま余計である。シロと一緒にルルトはとても訝し気な視線を寄越しながら首を傾げていた。
「そ、そうなんです! わ、わたし達、おばけさんじゃないです! おばけさんに吃驚せずに生きてます……!! 生きて探しにきた冒険者です……!」
純真な心を胸に素で告ぐゲルダに、何とも言い難い面持ちでいるレピドも首を傾げていた。
「おばけったら、コイツの方がよっぽどだぜ。この間もいきなり返事して誰もいねぇ脇道に話しかけたり宙に向かって微笑んだり……」
「今そんな事言わなくてもいいだろっ?! あの時はホントに見えてたし、いた!」
幼馴染の怖い話(実録)をしだすペルゼィックの口を塞ぐイズルだが、それはフォローどころか墓穴を地下水脈に達する域で掘り下げているのは誰にとっても気のせいではあるまい。
「なにそれもっとこわいよ!!?」
「あっ反応した」
眦に涙を浮かべるリリィベルが顔を上げ、布おばけに怯えながらも心の声を大暴露した。
と、同時に、布おばけがその四肢を掴んで引っ張ろうと、一斉に宙を浮遊する――!
「それは置いてけぇぇ!!」
「ぎゃー!?」
間髪入れず、浮遊した布おばけに向けてペルゼィックが多量の光弾を降り注がせた。勢いってすごい。
リリィベルにとっても割と危ない所だったが、状況を瞬時に見極めたレピドが一寸の隙を見計らってその身を抱え安全を確保する。
布おばけ達は半透明な体をふよふよと風に遊ばれながら森の奥へと消えて行った。少し、布の端くれが焦げていたかもしれない。
「……さ、さぁ! 帰りましょう!」
おばけの撤退に明らかに安堵を覚えているらしきゲルダが、迷子達に微笑んで見せた。
●
帰路は警戒を怠らず。
やや衰弱している二人にイズルが治療を施した後は、子どもに接する調子で手を握って森を歩く。
気遣うゲルダが時折後ろ背に振り向いてくれる。ルルトはシロと共に周辺に異常が無いかを確認していた。ちなみに、二人は笑顔でルルトよりチョコレートビスケットを受け取っていた。
「チョコおいしい……」
「うん……」
甘みが胃にしみる。
そして。先ほど、木々の影からうろつき覗く布おばけを捕捉したレピドは、存分に追いかけまわした後に帰還を果たすと約してくれた。
脅かされる側になれば少しは懲りるだろう、との見解である。
真ん中にイズルを置いて歩く二人へ、刺すような視線が一人ぶん。
ライネスがそろりと其方へ顔を向ける。どうにも、不服そうな顔でいるペルゼィックが目に入った。
「おい、いざって時は荷物捨てて逃げるんだよ。果物と命、天秤に乗せるまでもねぇだろ」
「ぐっ。……それは、はい。凝りましたよ……」
「あと呼びかけて返事なかっただろ。ジュース五杯ぐらいか」
「うぇえ……勘弁してくださいよぅ……」
「ジーク……」
ジュース、気に入ってたんだね。……そんな言葉をイズルは飲み込み、すっかり暗くなった森の木の葉を踏み歩く。
間の抜けたおばけ騒ぎも終幕したが、リブラネスタまで一般人の歩では遠い。今は確り守ってやらないとだ。
●
後々。
一部おばけの引き剥がしに貢献し、ついでにカボチャ頭おばけの変幻自在さをギルドに報告、依頼完了の報酬を受け取っていたカズマが思い出したように声を上げる。
「……攫われてねーじゃん俺!?」
事細かに反応を示してくれて、おばけも満足したのでは?
彼にギルド職員は楽しそうに笑っていた。
マスターコメント
ショートシナリオ易しい 報酬:標準6 / 4〜6人
2022年10月31日 16時13分49秒 公開
相談掲示板
レピド・クロサイト、シーフだ。よろしく頼む。 敵が移動力10で逃げるなら移動力12で追えばいい……なんて考えてるが、実際やるかは作戦次第で。
ペルゼィック。キャスター。 まず、「魔物の討伐は目標のうちには入りません。」だそうだ。 (NPCの)二人確保したら、さっさと戻るのも一つの手だと思うぜ。 森を管理してるのが元冒険者一人ってんなら魔物の駆除に手が回りきってねぇのかもしれねぇ。 もう、噂も立たねぇくらい魔物をボコボコにしてもいいかもな。 >皆さんの出発時刻は行方不明者が森に入った次の日の夕刻です。 >実り豊かな森で食糧の心配はなさそうですが、夜までには見つけてほしいそうです。 捜索時間が思ったより短ぇし遅い。 明かりは持っていった方がいいだろうが、遠目から見た時に(主にリリィベル)をビビらせる可能性があるから暗視の方が安全だとは思うが、暗視持ってないヤツもいるだろうし相談。 俺は持ってねぇ。取ることはできる。 あと決めることって言ったら、二人が魔物に攫われない様にするのと、確保の方法か? (「逃げようとする」であって、逃げられるとは書いてないが、火事場の馬鹿力の可能性を考えてもいいかもしれない
>二人を確保したら 長引いて夜戦になるくらいなら確保次第引いてもいいのでは、と思った。 >暗視(と明かり) 暗視は持ってる。他に明かりの手段としてはエンライトもあるな。 >確保の方法 まず魔物に攫われないように二人に近づくには怖がりの冒険者が前に出る必要がある……のだろうか。 それとリリィベルは冒険者が近づくと逃げるわけだから、先にライネスを確保して彼と共に近付けば少しは逃げ辛くなる、かも知れない。 ……今思いついたのはこのくらい。
ウォーリアのゲルダです。よろしくお願いしますね。 お、おばけさん……! いえ、魔物だとわかっていれば、きっと大丈夫、だと思います。…………たぶん。 >方針 わたしも、二人を救出次第撤退、という認識でした。 魔物さんと無理に戦う必要はなさそうかな、と。……いえ、怖いわけでは、決して怖いわけではないんですが……っ >スキル 捜索をする場合、暗視、看破、超視覚、超聴覚あたりがあると便利かな、と思いました。 現状では暗視と超聴覚を持っていく予定でした。 >役割 そう、ですね。……実は少し、魔物さんにびっくりしない自信がなくて…… 囮のような役割ができるかな、と考えています。
ヒーラーのイズルです。よろしく。 全クラス揃ってるから、何でもできそうな感じがするな。 >方針 了解(救出次第撤退 でも、助ける為と逃げる為に敵をある程度は蹴散らす必要性はあるかもな。 俺達が二人を確保した後でも、おばけが追いかけてきて二人を連れて行こうとされたら困るしな。 >スキル 捜索によく使うスキルはあるといいと思う。 シーフもいるし、捜波探波もあるならすぐに二人は見つかるだろうな。 俺は超嗅覚があるのでそれを持ってく。もう一つは未定。 俺は暗視持ってなくて、今のSPじゃ取れないから明かりをアイテムとスキルで持っていく予定だ。 >行動 リリィベルは蹲ってて、気づくと逃げようとするなら相手を探す時によく使う「おーい、どこだー?迎えに来たぞー!」的な声は出さない方はいいか? 行動もこの中で一番遅いから、後手必勝的なことが出来たらそっちに注力する おばけか…そういった類には色々な解釈もあるからな。今回は魔物をおばけと呼んでるのか、神霊の变化した姿なのか…気になるには気になるなー(興味の方が強め
ルルト・アーキス、シュータだよ。よろしくね! ボクも急におばけが出てきたらビックリしちゃうかも…だけど、邪魔にならないように頑張るんだよ。 >方針 暗い森は危ないし、夜までに帰る事を優先って事だね。 二人を見つけたらそのまま撤退で了解なんだよ。 >スキル 捜波ならボクも用意できるから用意するんだよ。 範囲重ならないように手分けして探せるようにするね。 あ、シロ(ペット)にも探すの手伝ってもらうつもりだよ。 汎用スキルは…暗視と看破にしようかな。 >確保の方法 んっと、いきなり灯りや人影が見えたらすごく怖いと思うんだよ。 むしろ、声を出して探していた方が二人はビックリしなそうかなぁとも思うんだけどどっちがいいんだろう? >行動 射線が通れば遠りそうなら、オバケが2人を捕まえて逃げ出そうとした時は2人に近づかせないように威嚇して足止めしようかな。 シロなら追いつけると思うから追跡も頑張るんだよ。
冒険者を認識…この幅が広すぎて迷いどころだな。 テンパってんなら何でも合図になっちまうだろうから。 (※PL:OPでおばけは声や音は出してない(脅かすのはボディータッチや視覚からの)ようなので、声はギリギリいけそうな気がしてます) 意見に出てた「先にライネスを確保して彼と共に近付く」が安牌な気もする。 二人の距離がどんくらい離れてるかにもよるが、とりあえず、俺は男の方(ライネス)に先に近づいて声でもかけとくか。 一応、どの程度の戦闘になるかわからねぇが、威嚇にメテオライトと魔矢、足止めにアーケインテンペスト。他の枠はこれからの流れで埋める。
>スキル 双波があるから持っていく予定。 後はいざという時の為に疾風足を。移動力を6にしていくつもりだから、スキルを使えば万が一逃げられても追いつける筈。 >声掛け こちらに明かりの必要性がある以上、先に声をかけるのはいいんじゃないかと思う。 少なくともライネスはそっちの方が安心してくれそうだ。 リリィベルも近付こうとしなければ大丈夫じゃないかな……多分。 ちなみに俺はおばけも魔獣もクリーパーも敵対してたら等しく敵、くらいの認識なのでおばけに近付くと逃げられる……ような気がする。 救出前はおばけを下手に刺激しないように気を付けるつもりだ。 救出し終わったら逆に近付いていけば効率よく追い払える……か?
俺は、閃光塗弾持ってこうか思案中。 歩きながらヒカリゴケを撒くか木に着けるかして道をある程度わかるようにしようかな。 今回の依頼が迷子探しだし、二人が森の道からそれてるかもしれないし、獣道にいるかもしれないし、まず道が薄暗い、または暗いだろうから。 あと、リリィベルの方に行くって宣言ないから、とりあえずリリィベルへの声かけに寄せてプレイング書きます。
出発当日になっちゃった! ボクは特に指定せずに見つけた方から確保って感じでいこうと思うよ。 声は出しながら探すようにするね。
遅くなっちまったぜ とりあえず俺は…ビビるぜ!!(サムズアップ()