実りすぎた田を救え!
馬車猪
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シナリオID:2476
オープニング
たっぷり実った黄色が広大な田で揺れる様は黄金の海に見えるかもしれない。
「まずい」
農家の意見は別だ。
いっぱい実るといいなと期待はしていたが、平凡な出来になると予測していたのだ。
「どうしよう」
だが実りすぎた。
商家は大規模な販売を考え大喜びかもしれないが、実際に収穫する側としては正直つらい。
「近所から人手を借りて……」
知り合いの米農家は忙しいか遠くにいる。
頼んでも賃金や交通費の負担がすさまじいことになる。
「どうすれば」
収穫はまだなので食せてはいないが出来がいいのは確実だ。
現状の人手だけで刈り取りと稲架掛けをすると時間がかかりすぎ、収穫が遅れた米は質が下がってしまうし出荷も遅れてしまう。
私が授恵者ならぎりぎり間に合うかもしれないのに、と思った瞬間新たな案が浮かんだ。
「冒険者ギルド、依頼しちゃうか?」
報酬が少なくてもおにぎりを準備すれば怒られないかなぁと、甘い? 考えを抱いていた。
●収穫依頼?
「これ依頼として受け付けていいんですか?」
受付嬢が真新しい依頼票を手に取り困惑している。
「詐欺でも罠でも侮辱でもありません」
ギルド職員は平静だ。
報酬は少なめだが、それを理解した上で冒険者が請けるなら問題は一切ない。
「いえ、でも……」
シャルガネ風の顔立ちの黒髪受付嬢は納得できない。
「このおにぎりって多分去年の米を使ったのですよ。刈り取り、稲架掛け、脱穀、籾すりまでしないとお米って炊けないですから」
シャルガネ地区のうまれなので米には詳しいのだ。
「1年前の穀物なら食用にしても問題ないのでは?」
職員は依頼票を張り出すのを止めて聞く態勢だ。
「1年経った米ってかなりキツイです。濃く味をつけたらごまかせるかなって感じですよ」
子供の頃に食べたものを思い出して嫌そうな顔になる。
紋具にずっと保管しておくくらいのことはしないと、米の劣化を防ぐのは難しいのだ。
「なるほど。情報に感謝します」
職員は態度でも感謝を示す。
授恵者の身体能力があっても厳しい労働になる依頼だ。
報酬が少なく、報酬の一部であるおにぎりも美味しくないとなると、冒険者に待遇の悪さを知らせておくべきかもしれない。
「ちょっと待った! 今米って言いました!?」
入り口から大きな足音と大声が近づいて来る。
酒を飲んでいた冒険者がジョッキと肴の皿を手に持ち侵入者を回避する。
「私の紋具を! お米様専用紋具の試運転を! お願いしますっ!!」
マッドな雰囲気を漂わせた白衣の研究者が、一抱え以上ある大きさの紋具を抱えて吠えていた。
●刈り取り・稲架掛け
「お米様、ではなくて米の収穫依頼です」
受付嬢が説明をしている。
職員からマッドの相手を押しつけられた結果、単語や口調の一部がうつっている。
「依頼人は米農家。予想外の豊作に収穫が追いつかないので手伝いをして欲しいって依頼です」
刈り取りだけでも構わない。
稲架掛けまでしてもいい。
広い田が8つあるので分担と取捨選択も必要かもしれない依頼だ。
「それと、これは必須ではないんですが」
うんしょと声を出して下から紋具を引っ張り出す。
紋具に詳しい者なら、乾燥機としての機能を持つことに気づけるかもしれない。
「これを使えば稲架掛けの必要はないそうです」
技術的には高度でも依頼にもたらす効果は単純だ。
これがあれば、収穫した米を依頼中に炊いて食べることができる。
「収穫の範囲はこの地図です」
広げた地図は小さく、示している土地の面積は非常に広い。
有力なスポンサーができたのに調子に乗りすぎて、拡張しすぎてしまったそうだ。
「参加者が8人いれば丸一日……では無理でも2日あれば刈り取りは終わると思います」
つまり重労働である。
「報酬は控えめですけど、俵で分かりますか? このくらいのお米を持って帰れますしその場で調理して食べてもいいそうです」
お米様を楽しんできて下さいと、大きく手を広げて笑顔で依頼を勧める受付嬢であった。
解説
マスターより
リプレイ
風が稲の香りを運んで来る。
揺れる漆黒の髪と同じリズムで重い稲穂が上下している。
ミゼリア・L・ステュクスの紅の瞳には数え切れない稲穂が映し出され、柔肌に縫合跡のあっても健在な美貌が強烈な存在感を発揮し農家の皆さんを怯えさせていた。
(すごい。どうなってるんだろう)
ホムンクルスにされる過程で記憶を失い幼くなった心を知れば安心できていただろう。
「これだけあるとなると収穫し流通に載せるのは大変な作業になりますね」
ルアンナ・ミュラーは無意識に人日を計算して目を鋭くする。
冒険者でも厳しい作業なりそうだ。
「おー、ようけ育った米だべさ? んださこんげあるとやり甲斐があるだべ。んじゃ、早速やっていくだべさ」
カンナ 三木は微妙な雰囲気に気付いた上で気にしない。
愛嬌と逞しさを兼ね備えた体で身軽に田へ分け入り、慣れた手つきで地面すれすれから刈って太く纏めていく。
「真似すんならハリスさんとかがいいべ」
ミゼリアがカンナを見本に収穫しようとしたのに気付いて声で制止する。
理由は分からないがミゼリアの手つきが危なっかしい。
「んだぁ、おらぁ人より手がデカいんだけんろ、指が太くなっちまったべさ。藁さいっぺんにたんと持てねぇだべ」
担当部分の刈り取りを暮れ前に終わらせる自信がカンナにはある。
けれど体型がかなり違うので、初心者用の見本をこなす自信はあまりない。
「農家が待ち望んだ実りの季節ですッ!!!」
そのハリス・アル・ターミルは盛り上がっている。
「見て下さいトゥーリさん!」
片方の腕だけで彼女に負担をかけずに支え、もう1方の腕と指であちこちを指さし舌は軽快に動く。
「周囲の地面を見ればここが開拓から間もないのが分かります。これは土はもちろん地形も弄ってますよ!」
とても分かり易く、しかも実践的だ。
農家の皆さんが「やばいノウハウ漏れちゃう」という顔になっている。
「気持ちはわかるが程々にな、ハリス」
フェイサル・セイフは空気を読んで控えめに諭す。
ハリスのことは高く評価しているが男女関係が牛歩すぎるのはちょっとどうかと思う。
トゥーリも人物としても冒険者としても強く信頼できる相手だが恋愛面では非常に初心だ。
「今回は私を含め"学ぶ側"も多い。ターミルなら指導の心得もあるのだろう?」
ちらりとトゥーリを見る。
ありがとうフェイサルさん! という表情のトゥーリに軽くうなずきフェイサルは少し距離をとった。
「それにしてもすばらしい。幸いしばらく晴れが続きそうです。集中してやってしまいましょう」
ハリスは荷馬車から解体したゲルを下ろして組み立て始める。
深夜までやって早朝から再開するつもりだ。
トゥーリも不自由せずに過ごせるよう各種準備も万全だ。
「ハリスさんも都合が付いて、うれしいよ!」
トゥーリはハリスの腕に腰掛けたまま無邪気に喜んでいる。
なお、ギルドで依頼を見かけた瞬間「これはハリスさん向きだ!」と思って二人分の依頼票を勝手に貰ってハリスを巻きこんだほど意欲が溢れている。男女関係を進めるのが非常に苦手なだけだ。
「素晴らしいお誘いを頂きました。見れば知った顔も多い。それに皆さん体力がある。心強いですね!」
農業は人手が必要で、収穫期は特に必要だ。
「最初は綺麗にしようと考えなくて構いません。この部分が汚れたり壊れたりしなければ問題ないです」
鎌の使い方と刈った米の置き方を、ハリスは自らの大きな体で分かり易く示すことで指導する。
採集が得意なトゥーリは技術と知識を応用することで知識だけでなく初歩とはいえ十分通用するものを身につける。
全くの初心者でも収穫手伝いとして問題ない程度にはなるのだが、問題皆無とはいかない。
農家の皆さんがはらはらしながら見守っている。
ミゼリアの魂と肉体がしっかり繋がりきっていないせいなのかまだ習っていない動作だからかは分からないが、細かい作業が苦手で自らへの損害にも無頓着なのだ。
戦闘時には重甲冑じみた守りの堅さを発揮する黒い布切れも、纏うミゼリアが完全に非戦闘モードなので今は守りが薄いようにも見える。
「とり?」
数時間黙々と働き続けたミゼリアが始めて動きを止め雀を見る。
地面に落ちた籾を狙っていた。
(たいへん……)
外から見れば外敵に殺意を向ける凄腕だが中身はこんな感じだ。
(追い払った方が良い気もするし、落ちた米粒? もみ? を食べるだけなら、食べさせてあげても良い……?)
記憶を失っているので、頭の性能が良くても判断の材料が足りなかった。
「戦闘ではないのだ」
冒険者としても学舎としてもベテランのストレガ・L・リベルガストラが宣言した上で術を使う。
雷蛇大禍が獲物を食らい尽くす大蛇のように稲穂を掠めて宙を泳ぐ。
雀の速度が全く出なくなる。
「雀の類は狩り過ぎると今度は虫が増える為バランスが大事と聞く。多少なら狩っても問題はないのだ」
堅苦しい講義ではなく雑談であり豆知識だ。
ただし仕事はやる。
雀の言葉は話せなくても向いた特性があればやりようはある。
「邪魔立てするなら狩るのだ」
声に出して要求を明瞭にして、指先で触れて要求を叩き付ける。
雷蛇大禍が消えて逃げ出した雀達は、その日のうちは近づこうとはせずしかし田から離れない。
「収穫が終わった後でなら好きにするといいのだ」
使わず済んだ包丁をケースに収めて息を吐く。
「多少の損害は農家も許容しているのだ」
ストレガの言葉に、なるほどとうなずくミゼリアであった。
●
凶悪な幻が雀の群れを狙う。
たいした知性を持たない雀は幻は理解できないかもしれない。が、幻で覆われた術の威力が炸裂すれば分かる。
数羽消し飛ばした時点で、サイラスの周囲からは雀の姿も気配も完全に消えていた。
「かかしの方がいいかね」
サイラスは効率を優先するため他の7人とは離れた場所で稲刈り中だ。
両肩に稲の束を抱えて軽々農家と合流し、端材と古布から人型っぽいものを仕上げて元来たところへ戻り刈り取りを再開する。彼が移動した後も、雀の生き残りがかかしを警戒していた。
「縛るときは藁を2つに分けで多くと少ないに分けで、掛けるときに交互に掛けてくと掛けやすいし乾きやすいべ」
カンナは特に注意しなくても稲束をほぼ同じ重量に調整可能だが、これは授恵者としての才能より生まれ育った環境の影響が強いのかもしれない。
夕焼けの空を見上げて空の田で体を伸ばし、首にかけたタオルで額の汗をぬぐう。
「こっちは終わったべ? さー、じっ様らとお酒を……あ、村の稲刈りじゃなかっただ」
一般基準では苛酷な農作業も、カンナにとっては故郷と同じか温いくらいの普通の仕事だった。
「手間取ったのだ」
ストレガは一日酷使して少しだけ鈍くなった鎌を置く。
リザードマンほど大きくはないが道具の整備も丁寧なので収穫量にあまり差はない。水や食料の補給もきちんとしているので体調もばっちりだ。
「これが例の紋具なのだ」
数日以上日光で乾燥させるという工程が省けるなら大変革だ。
マニュアル通りの量の籾を入れて振動と熱を帯びた紋具を観察する。
(紋具の方はそら直ぐになんとか出来るとしてもなー、こういうのって稲穂掛け省略出来るなら普通に稲穂掛けした場合とそれ以降の工程で違いは出ないかとか確認すべきだよなぁ)
開発者がそこまで考えているのか怪しいとサイラスは思う。
「処理速度と一度に処理できる量によってはない方がましもありえるよなー」
サイラスのコメントは辛辣だが評価は公正だ。
(理屈はおれでも分かる程度……いやこれは量産考えてこの程度に抑えてるのか。金属部分は……おいおい)
極めて高度な個人技が使われていることに気付いて内心ため息を吐く。
「悪い意味で職人っぽいな。乾燥させ方とかに何か違いがあれば多少は売れるのかね」
サイラスは肩をすくめ、紋具の内部を見てメモだけすることにした。
「はぇ? お国にはこんな便利な道具あるべか~。おらの村にも一台欲しいべ」
カンナは脱穀し籾を準備しながら興味深げにときどき眺めている。
唐箕のようなもので選別する手つきにも危なげがない。
「送風して加熱なのだ」
「この調子なら明日の早朝にはできていますね」
ストレガとルアンナが話し込んでいる。
ストレガは農業が根幹の学者として、ルアンナは米粉パンも扱うパン屋店主として興味津々だ。
「明日! 素晴らしい。ですができればこれと自然乾燥の食べ比べもしたかった……」
ハリスは、完全に組み立てるとびっくりするほど大きくなった乾燥機の前で明日の準備をしていた。
●
「すごいね!」
トゥーリの脱穀と選別の作業はとても早い。
しかしトゥーリ自身はカンナや農家の道具の使い方を見て感動している。
「土地ごとに道具もやり方も違いますからね。例えば……」
ハリスは知識の開陳を楽しむのではなくトゥーリの為になる知識を伝えることを心から楽しんでいる。
その関係は理想の1つであり、未婚の農家から嫉妬と憧れの視線が集中している。
「刈り取りは……」
「これで全て終わりだな」
フェイサルは直径2メートル程度まとめた稲を両手で持ち上げる。
持ち上げるだけなら片手でもいけるが不安定なので両腕推奨なのだ。
「はい、お疲れ様でした」
マジカルポケットは偉大だ。
ルアンナが何一つ落とさず受け取り、劣化させずに農家の元へ運ぶ。
そこではトゥーリが籾を準備している。
採取とは関係ないやり方になるがハリスの教育もトゥーリのやる気も素晴らしく速度は農家を圧倒している。
そして紋具の扉が開く。
熱を帯びた稲籾は、伝統的な手法で熱せられた籾と同じようにも違うようにも見える。
「ぬか取りは3分搗きが一番いいだ、削りすぎは一番美味しいとこが抜けるだべ」
カンナは躊躇わずに精米にとりかかった。
「通常ではありえないタイミングで新米が食べられそうなのは嬉しいですけど」
ルアンナが考える表情になる。
カンナは鼻歌混じりだがかなりの重労働だ。
「米は最後の一粒まで大事に扱え、収穫の苦労を知ればこそ――か」
フェイサルは売却先と引き取り価格が載ったリストを眺めている。
古くなった米も失敗作の米も値がつくなら全て売ることになっていた。
が、新米と比べると非常に安い。冒険者に対するボーナスとして全消費してOKと許可が出るほどだ。
「古米も使いよう。とゆか勿体ないのだ」
ストレガは技能としても信条としても挑戦するという選択肢しかない。
夜明けより早く起きて炊いた米のおひつの蓋をとる。
適度に酒を加え出汁と具を入れて炊き込みご飯にしたそれは、新米ほどではないが艶々しっとりしている。
「物足りないなら肉と香草と絡めて焼きめしにするのだ」
「おこめ」
ミゼリアは相変わらず闇の世界に生きるエルフのような迫力のある姿で、しかし中身は無垢だ。
初めて近くで見る米料理に、薄らとではあるが赤い瞳を輝かせている。
「心ゆくまで食べるといいのだ」
ストレガは勧める。それはもう熱心に勧める。
「よかった。炊きたての香りが苦手な方もいますからね」
米との縁が深いハリスも満足そうだ。
ミゼリアは一生懸命に、カンナを手伝って新米を炊く準備を進めている。
「古い米はまだあるか? いや、値がつかないものでいい」
フェイサルは農家に案内してもらって去年より前の俵を運んで来る。
「炒った米と茶葉を組み合わせて飲む習慣はあるか?」
調理というより薬作りのやり方で、米を加工し冒険者ギルドの近くで買って持ち込んだ茶葉と組み合わせる。
いわゆる玄米茶の一種だ。
茶葉の香りで臭みを消しつつ、香ばしさを加える事で味の変化を付けられないか狙ってみる。
試飲で味と安全を確かめた後、香りに惹かれているミゼリアに少し冷ましたものを湯飲みで渡す。
フェイサルを見込んだ古参農家が微かな異臭すらある米を運んで来る。
「……別に食う以外の使い道でも構わんのだろう?」
フェイサルは少し考えた後、古米を簡易的な乾燥剤や、かつて古米だったものを肥料や飼料として使う方法をいくつも提案した。
時間が経過する。
種類は同じなのに明らかに美味しそうな香りに気付き、ミゼリアは表情はそのままにそわそわし始める。
「まだだべ!」
カンナは蓋をとって中身を確認する。
蒸らしの後にしゃもじを使って適切にほぐすことで最も美味い状態まで水分を飛ばすのだ。
「んだぁ、早速いただくべ!」
どんぶりである。
カンナに比べればとても小さいがミゼリアにもどんぶりである。
太陽の光を浴びても乾かずきらきらと光を反射し、立ち上る香りは猛烈に食欲を刺激する。
大きく食して丁寧に噛んで味わうカンナも、こくこく肯きながら小さな口で食べるミゼリアも、どちらもとても幸せそうだ。
「よーし作るぞー!」
トゥーリは元気だ。
綺麗に洗った手でまだ熱い新米ご飯を握り、ハリスの前の大皿にどんどん積み上げていく。
「これって、いけるかな?」
慣れた手つきで釜を洗って新しく湯を沸かす。
近所の農家に新米と交換して貰った牛乳を使い、材料の種類は少なくても非常に豪華なミルクリゾットを作り出す。
材料がどれも飛び抜けて新鮮だ。
砂糖など入れていないのに、食欲をそそる甘さがふわりと広がりハリスも笑顔を浮かべる。
「これはいいですね! 米のおかずには塩蔵した魚などが鉄板ですが野菜の漬物なども良いですよ。変わった所ではクリーパーの……」
楽しい知識を肴にしてトゥーリと一緒のおにぎりとリゾットを楽しむ。
腹にたまるものばかりなのでお腹が膨れるのは早い。
いまひとつムードが盛り上がりきらず、しかしお腹は満足なのでトゥーリは無意識に物足りない表情になっていた。
ルアンナはおにぎりを量産しつつミゼリアの様子を見ている。
「いずれ分かりますよ」
大事なひとがいればきっと分かるようになる。だから急いで分かろうとする必要はない。
「お客さんが来たら運んであげてください。きっと喜んでくれますよ」
形だけでなく温度も適切に調節するのはさすが飲食店経営者だ。
ミゼリアが素直に従い客人へ運ぶのを見て、ひょっとして中身は子供なのではと察する農家も現れる。
食事が終わる頃には、仕事は片付けまで完了していた。
●
日は高いのに体は疲れている。
冒険者1人あたり常人十数人分の力仕事をした結果だ。
「楽しかったね!」
トゥーリはハリスにぴったりひっついている。
荷台に俵がみっちりなので空間がないのだ。
「……ええ、何にも代えがたく、楽しい時間です」
トゥーリ殿に必要以上の重さがかからないよう注意して、ハリスが静かに微笑んでいる。
(想いと記憶は時間をかけて育む者、田畑と同じか)
後方保護者面でうなずくフェイサルは、荷台に入りきらなかった俵を両肩にそれぞれ1つ担いで馬車と並走していた。
マスターコメント
ショートシナリオR易しい 報酬:少ない8 / 4〜8人
2022年09月29日 21時39分02秒 公開
相談掲示板
ははははは!!農家の待ち望んだ実りの季節がやってまいりましたッ!! 大豊作故に収穫は確かに重労働のようですがこれも嬉しい誤算というもの。 加えて今回は稲架掛を一瞬で終えるという画期的な紋具までも借り受けられるとのことで! 帝国周りの様々な惨劇や陰謀知略に辟易しておりましたが、久方ぶりに晴天を見た思いです!! んんっ(咳払い)――失礼、あまりの嬉しさについ声量が出てしまいました。 ともあれ全力を以て収穫と調理をさせて頂く所存ですので、皆様も共に頑張りましょう! >紋具 農家としては是非とも商品化し大量に流通させて頂きたい逸品ですね! データはしっかりと取って開発者の方にお渡ししましょう。勿論新米もです! >収穫 いかに素晴らしい米といえど、締めに粗があっては台無しです。雑に行ってはいけません。 間違っても大変だからといって稲穂を攻撃するなどないように願います。くれぐれも!!!(← 私は慣れておりますから、もし何か解らないことがあれば遠慮なくお尋ね下さい。 >調理 料理は私も行います。あまり凝ったものはできませんが、今回は単純な方が好都合でしょう。 できれば紋具で乾燥させたものと自然乾燥の食べ比べが出来ればよかったのですがね…(
No.2
サイラスだ、よろしくなー とりあえず普通に農作業するで良いのだろなと。 後は害鳥来るのを追い払うとか とりあえず難易度的に変なことしなければ失敗ないと思うし趣味に走って魔法知識あたりで紋具見てみたいとは思う
すまない、少々挨拶が遅れた。 フェイサル・セイフだ、宜しくお願いする。 私も今回はごく普通に、主に農作業の手伝いとして参加したいと思う。 前々からこういう仕事に興味はあったのだが、やはり実際に身体を動かさねばな。 ……下手な事をすると怒られてしまいそうだし、これも修行だ。 後は……そうだな、本格的な料理という訳では無いが。 古い米も「炊く」以外の形で口に入れられないか、私も少し考えてみよう。
ルアンナです。豊作なのは良い事ですが多すぎるのも大変ですね。 稲を刈り取ったら、せっかくですし紋具を使ってみましょうか。
……ミゼリアです。……よろしく、おねがいします。 こんかいのお仕事は……しゅうかくの、お手伝い……ですね。 がんばって、お手伝い、したいですし…… あとで、お米を食べるのも、楽しみ……です。 ぜんぶ、わからないことだらけなので…… ハリスさんに、いろいろききながら、がんばります……ね。
ストレガなのだ。よろしくなのだ。 乾燥機紋具に興味あるので記録とるのだ。
トゥーリだよ、よろしくね! 農業ってあまり専門じゃなかったけど……ちょっとしっかり勉強してみたいなと思って参加したよ!
んだ、当日になっただ… カンナミツキだべ、よろしくすっべ