名前はない
津軽無色
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シナリオID:2281
オープニング
男は、いつからか村近くの森の屋敷に住み着いているようだった。
顔がいいと一応言えなくもない、若くも老けたふうにも見える目鼻立ち。
まるで貴族のようだが、着崩しているせいなのか見る者に上品な印象を与えない身なり。
畑を耕すでもなく、狩りや採集をしている様子もなく。
どうやって暮らしているのか、そもそもなんという名前なのかさえ、誰も知らない。
一切が胡乱なその男は気味悪がられていたが、しかし、やがて村を訪れるようになった。
数日に一度であったりひと月以上間が空いたりと、頻度はまちまち。
時間帯は決まって日が暮れてから。用件は常に、食料や衣類との物々交換である。
最初は皆渋い顔をしたものだが、対価にと彼が用意した品々は宝石などの金品ばかり。
定期的に来る行商がそれらの価値を認めると、逆に男を歓迎する向きさえあった。
だが、男は決して馴れ合おうとはせず、用が済んだらさっさと帰って行った。
あるとき、色気づいた年頃の娘が、彼を追って森の屋敷を訪ねたことがあった。
ところが、いくら探しても屋敷内に男の姿はなく、代わりに五つか六つになるであろう少女が、ぬいぐるみを相手に独り遊んでいた。
この話はたちまち村中に広まり、一夜明ける頃には様々な憶測が飛び交うようになった。
そして、そのうちのひとつは、図らずも的を射たものだったのだ。
即ち――
●大禍時を経て
「俺ァヴァンパイアだ」
胡乱な男は数分前まで村娘だったモノを横たえ、口を拭いながら言った。
そこは山間の、とある村――少なくとも日暮れ前まではそうだった場所。
今は、ただ年季の入った木造家屋が点在し、鉄臭くてひどく静かな、赤茶けた肉塊が転がるだけの。
「ばんぱいあってなあに?」
彼の後ろには、一人の少女が立っている。
身の丈とそう違わない熊のぬいぐるみを抱え、あどけない仕草で小首を傾げながら。
「あー……そう来るか、そりゃそうだよな。参った、なンて言えばいい」
男は少し返答に窮していたが、ほどなくして何か思いついたのか、少女と向き合った。
「よし、つまりだ。お前はパンとか肉とか、腹が減ったらそういうのを食うだろ?」
「うん、くう」
その筈だ。今まで、彼女の食事の世話は男が担ってきたから。
森に捨てられていた幼子を気まぐれに引き取り、適当に生かしてきた。
その結果、人や命、生と死のなんたるかをとうとう知らないまま、少女は今日を迎えた。
ゆえにこの場の惨状を感じる情緒を持たず、恐れや危機感を抱くこともないのだろう。
まして、このあとどんな目に遭わされるかなど。
「だが、ヴァンパイアは食って腹を満たすわけじゃあない。吸うのさ、人間の生き血をな」
「くうじゃなくて、すう? どうやるの?」
「こうやンんだよ」
「――ッ」
男は少女の両肩を掴み、牙も露わに大口を開け――覆いかぶさった。
そうしてすっかり夜の帳が下りた頃。
いたましい惨劇を最後まで眺めていた白い鳥は、物悲しげにはばたき、村を発った。
●誰かがやらなければならない
以上がオペラの観た夢、その一部始終となる。
同時に、今誰かが動かねば決して揺らぐことのない、明日の出来事だ。
「理由は分かりませんが、このヴァンパイアは長い間吸血衝動を抑え込んでいたようです」
ギルドの職員は抑揚のない調子で淡々と用件を語った。
「そのまま維持できたなら、良かったのでしょうけれど」
残念ながらそうもいかないようだ。
近い将来、ヴァンパイアと村人との間で諍いが起こる。
そのとき――今まで血の誘惑に耐えた反動もあるのか――彼は理性を失う。
そうして人々の血を浴びながら虐殺して回り、村を滅亡せしめるのだ。
「ですが、今から出発すれば、村に出かける前に会える筈です。どうか被害が出る前に、彼を討伐してください。それから――」
職員は少しの間逡巡するように目をそらしたが、またすぐに冒険者たちを見た。
「彼の屋敷には、他にも小さな女の子が住んでいます。……難しいかも知れませんが、なるべく保護してあげてください」
解説
マスターより
リプレイ
「こんばんは」
空の彼方が僅かばかり朱く、あとは白を経て藍色に染まるばかりの頃。
蔦に覆われた屋敷の扉が開いたのを認め、目深なフードの奥から気安く挨拶をした。
「冒険者か、とうとう嗅ぎつけやがったな……!」
現れた男はグレイブを、そしてその周囲を一目見るや屋敷のホールへと飛び退き、口角を不敵に歪める。
その目に焦りや動揺は見られず、むしろどこか喜色めいたものさえ窺わせて。
「いい夜になりそうですね」
「抜かしやがる」
「我々はすべてを承知でこの場にいます。あなたの素性も、あなたが保護している少女のことも。――このあと、何が起こるのかも」
「このあとだ……? あァなるほど、オペラとかいうチビの預言ってわけか。するってェとやっこさん、俺様が殺戮する夢でも観やがったのかい?」
「何かと理解が早くて助かります」
「で?」
「先にお宅のお嬢さんを引き渡してはいただけませんか?」
「続けろよ」
「どうやらあなたは戦うつもりのようだ。こちらとてそれは同じです。ですが、それは彼女には関係ありません。違いますか?」
「…………」
グレイブの提案に、吸血鬼は少しの間口を閉ざし――やがて肩をすくめてみせた。
「知らねェな、気が散るってンならてめェらでどうにかしやがれ」
「せめて巻き込まないように場所を変えませんか? お互い刃を交えるつもりなら、何もこんな――」
「知らねっつってンだろ、揃いも揃って甘ちゃんだなオイ」
ならばとセロンガードが折衷案を口添えするも、相手は悪態を以て応えるばかりだ。
「……仕方ありませんね」
セロンガードは小さく溜め息を吐いて半身を引き、矢筒の位置を確かめた。
吸血衝動を抑え込んでいる今ならばと一縷の望みをかけたのだが、どうやら空振りだ。
これ以上は何を言っても耳を貸さないだろう。
「決裂したか」
セリオスがそう言って入口から邸内に視線を巡らせる。
少女が現れたなら可及的速やかに守りへと回れるようにだ。
最低限の明かりが燈るのみの薄暗いホールは中央に階段、各階とも左右に廊下が窺えた。
吸血鬼は徐々に後退して踊り場に陣取り、セリオス含む冒険者たちは入ってすぐの場所で思い思いに武器を構え。
程なくグレイブがエンライトを灯せば、照らし出されたアルシエラが小さな鼻ですんすんと何か嗅ぎ分けていた。
「くんくん……きみ、血の匂いがするナウ。引き渡そうとしないし、ひょっとしてもう……?」
「はははははッ、確かめてみろよ!」
心底可笑しそうに肩を揺らす吸血鬼の、その足元――恐らくは自身の影――から、邸内の光にも照らし出せない真っ暗い人型が四体、生えてくる。
「もう手遅れ? つらみ……」
口ではそう言いつつも、アルシエラの嗅覚は血の匂いが人のそれではないことを察知していた。男が纏っているのはむしろ野の獣、それも草食動物特有の癖が少ない臭気だ。
(だから森で暮らしてる?)
尋ねるつもりのない疑問を、小さな胸にそっと仕舞う。
「おれは別にどっちでも構わないけどな」
サイラスもまた己が長駆より光を放ち、心底興味なさげに言った。
もし少女が既に血を吸われていたのだとすれば、扱いは目の前の男となんら違わない。
少なくとも彼にとっては、ただそれだけのことに過ぎないからだ。
そして、ルアンナは。
「……――さて」
冷徹な、それでいてある種の情熱をも宿した眼差しを吸血鬼に向けて。
今宵もまた、自らに課した使命を果たすべく、魔力を燃やし始めた。
「狩りの時間ですね」
杖を振るわばその赫奕たる結晶より巨大な光波が生じて。
階段の中央を抉る轟音と共に、戦いが始まった。
●不可解
「おほッ、殺る気満々じゃねェの!」
「そう言うあなたは随分余裕ですね」
早速手勢を蹴散らされる様すら愉しげな吸血鬼に複合弓の狙いを定め、セロンガードは矢を放つ。エーテルを宿したそれは敵の肩に穿たれるも、男は意に介さぬとばかり無造作に抜いて、放り捨てると同時に四体の影を再度喚び出した。
うち一体は、折しも焔翼をはためかせ階段を駆け上がるサイラスの前に立ちはだかる。
「邪魔だな」
サイラスは大太刀を八双から即座に一閃し、斬り捨てる。
(もう少し固まってくれればやりやすいんだけどな)
敵もそこまで愚かではないようだ。
そしてどちらからともなく、不意に攻め手が止み、膠着状態となった。
吸血鬼も、冒険者の過半数も、機を見ているがゆえの必然である。
「そのやり口……アレか、こっちの手の内までお見通しってわけか。だがよ、ンな悠長にしてていいのか?」
男の挑発的な発言は、しかし正鵠を射ている。
こうしている間にも少女が姿を見せるかも知れないのだ。
「同感ですね」
応えたのは、そして膠着を破ったのは――ルアンナ。
密かに術式を成就していた彼女は杖を掲げ、階上へとかざす。
直後、影どもの周囲に稲光が生じ、それは無数の筋となって連中を取り巻き、その場に縛り付けた。
「いちいち相手にしてられませんから」
「ほォー、悪くねェ。ならこンなのはどうだ?」
吸血鬼がぱちんと指を鳴らすと、あろうことか影どもは――互いを引き裂いて消滅した。
「……なるほど」
「気に入ってくれたかい? 御令嬢」
「ええ……とっても」
ルアンナは眉根を寄せるも、動じることはない。
なぜなら今は、好機に他ならないからだ。
「ライゼル」
「逃がしたりしない」
セリオスとアルシエラ。
白い二つの影が別々の射線から強力な弓を引き、あるいは白蛇の如き鞭を振るい。
胡乱なエーテルを纏う矢と痛烈なる連撃が、吸血鬼の元で交差する。
敵は脇腹を穿たれ、更に上体が二度の裂傷に見舞われ、数歩後退した。
そのとき――
「なにしてるの?」
二階の奥から、大きなぬいぐるみを抱えた少女が、とてとてと歩いて来た。
次の瞬間吸血鬼は階段を一気に駆け上がり、三度影を召喚して、その一体を少女の元へ差し向けた。
「あれは」
グレイブもまた階段を駆け上がる。
最悪だ、よりによって二階にいたとは。
彼が少女を直ちに手にかけるとは思えないが、それでも。
その間に影は少女をぬいぐるみごとぞんざいに持ち上げ――丁度踊り場まで辿り着いていたグレイブのほうへ放り投げた。
「そらよ、ご所望のお嬢さんだ」
「何を――ッ」
予想外の出来事に面食らいながらもグレイブはなんとか少女を受け止める。
当の少女はきょとんと目を瞬かせるのみで、事態を呑み込めていないようだが。
否、それはグレイブや他の者たちとて同じだ。
「ンな乳臭ェガキの血なんざ誰が要るかよ、せいせいすらァ」
唯一、今なお悪態を崩さぬこの男を除いては。
「…………」
「どォした? 来いよ冒険者、俺ァまだやれるぜ?」
いつから垂れていたものか、吸血鬼は口元の血を拭い、諸手の爪を鋭利なそれへと伸ばした。
●予定調和
戦場が二階へと移って以降、冒険者たちは常に優勢だった。
しかし、吸血鬼は敗色が濃厚になろうと逃げる様子もなく、理性も保っているようだった。
「村の人たちはどうして子供を捨てたのかな……?」
そんな中、鞭を振るいながら、ふと、視界の隅に少女を認めたから。
アルシエラはぽつりと呟く。
「訊きに行ってみろよ。そしたら涙ながらに語るだろうぜ、食い詰めた言い訳をな」
「じゃあ……どうしてきみはあの子を引き取ったの? ……――はッ!? まさかロリに目覚めた……?」
「理由なんざねェ、どうとでも好きに思っとけばいいじゃねェか」
もはや傷だらけで血反吐を吐きながらも、吸血鬼は律儀に突き放した。
ルアンナもまた、影を討ち払ってから切り出す。
「服や食べる物の世話までしてあげてたそうですね。あなたに残る人らしさがそうさせたんですか?」
「…………」
「その恰好、以前はどこかの貴族様だったのでは?」
「ナニか? お涙頂戴エピソードのひとつでもキメてテメェらにベソかかしたら見逃してくれンのか?」
「…………いいえ、断じて狩ります」
「へへッ」
なぜか嬉しそうに笑いながら、吸血鬼はサイラスに飛び掛かった。
サイラスは爪撃を大太刀で受け、そのまま競り合う。
「このままじゃ埒が明かないなあ」
恐らく敗けはないが、これ以上長引けば手札が減り、それは隙となる。
「つれねェな、もうちょい付き合えよ」
「知らんよ、そろそろ飽きてきたし」
吸血鬼の悪乗りを、サイラスは一蹴した。
無駄なリスクを負うべきではないし、第一こんな初対面のしかも討伐対象に付き合ってやる義理もない。
だから、ここで捉えて一気に追い込むべきだ。
影は消滅したばかり。
セロンガードもいつの間にか姿が見えない。潜伏したのだろう。
グレイブは少女のかたえに立ち、その安全を担保している。
あとは全員手すきの筈。
ならば、お膳立ては今だ。
サイラスは爪を打ち返し、刀身からエーテルの刃を伸ばして――周囲に広げた。
殺界を認めた冒険者たちは直ちに得物を構えたが、その誰よりも迅く、いずかたからか撃たれた矢が吸血鬼の背を射抜く。セロンガードの暗殺技術の妙にして、総攻撃の合図だ。
間髪を入れずセリオスは光宿す矢を、アルシエラは鞭から衝撃波を放つ。
そして両者の交点、即ち吸血鬼目掛け、ルアンナは初手同様の全身全霊を込めた巨大な光波を差し向けた。
屋敷中に轟音が響き、それは静かな森にまで届いた。
「まァ……こんなモンだろ」
吸血鬼の男は、壁を背にして辛うじて上体のみ起こし、穏やかな笑みを浮かべている。
もう長くはないだろうその様を見下ろし、グレイブはかねてよりの疑問を尋ねた。
「あなたの名は?」
「さァな、あるのかも知れねェが生まれてこの方一度たりと呼ばれた試しがねェ」
「そう、ですか」
「なンだってんだ。お陰様で俺ァもうおッ死ぬんだぜ?」
男は散りゆく手をひょいと上げて、なおも悪態をつく。
足のほうも爪先から徐々に形を失いつつある。もう長くはないだろう。
だが、グレイブは調子を崩さず、語らい続けた。
「墓標に刻むべき墓碑銘を、と」
「くだらねェ」
「……かも知れませんね。では、せめてこれから生きていく彼女に名をお与えください」
「あァ? 冗談じゃねェ、なんで俺様が」
「親子とは、そういうものでしょう」
「ンな殊勝なタマかっての。テメェ――手に――決め――れ――」
グレイブとの末期の問答を結ぶことは叶わぬまま、程なく吸血鬼は、首から上までさらさらと砂のように崩れていき。
あとにはくすんだ灰に紛れた彼の衣類のみが遺された。
●名もなきゆえに
その後。
サイラスが遺灰を回収するというので、その作業の間にと村へ赴いていたルアンナが、物憂い顔で戻ってきた。
「どうでした?」
セロンガードはその表情に答えを見出しながら、あえて問う。
「名乗り出る村人はいませんでした」
案の定、ルアンナは首を横に振った。
少女を森に捨てたのが村の者ならば、生みの親がいて然るべきである。
そう考えて村を訪ねたルアンナがまず目にしたのは、闇に点々といくつも浮かぶ、松明の炎だ。
そしてルアンナの夜目は、それ以外のすべてをも見通した。
村人たちが鍬や鋤などを携えている様も。その狂気にも似た危うい眼も。
「大方吸血鬼だなんだって盛り上がって襲撃かけようとかしてたんでしょ。人間だもの、集団心理に任せてそういうことやるのなんてザラじゃん」
吸血鬼の灰を――曰く、彼という人格をいちいち覚えておく気はないが、武器の材料とすることで存在そのものを忘れないために――いそいそと掻き集めながら、それでも耳を傾けていたサイラスが事も無げに所感を述べた。
良くも悪くも人というものに対して期待することの少ない、彼らしい物言いだ。
「実際そのつもりだったみたいです」
ともかくルアンナは彼らと接触し、吸血鬼が討滅された旨を告げた。
村人たちは初めこそ目を丸くしてざわついたものだが、やがて興が削がれたような面持ちで、のろのろと解散し始めた。
去り行く者たちに少女の身元について話してみても、誰一人興味を示すことはなく。
「予想はしてましたけど……ね」
食い詰めた言い訳がどうのと、吸血鬼も言っていた。
そのような村ならば、殺傷せしめんとしていた吸血鬼と共に在った少女を迎え入れるとは考え難い。
「……残念です」
溜め息を以て結ぶルアンナに、セロンガードはごく短い感想を漏らした。
村の住人たちの在り様も、少女が見捨てられたことも、この憐れな顛末も、何もかも。
だが、セロンガードはこうも思う。
こちらの方針を事前に伝えていた以上、吸血鬼は彼女を利用して有利に戦うこともできた筈。
なのに、そうしなかった。
ならば、きっと。
「きっと、こうなるべくしてなったのでしょう」
セロンガードはセリオスのそばでぬいぐるみを抱き抱える少女に、穏やかな眼差しを向けた。
「あのひとは?」
セリオスの後ろから一連の事象を覗き込んでいた少女は、不思議そうに誰へとなく問う。
「そこに積もった灰が、あの男だ」
セリオスは、まだ作業途中のサイラスの前に少しだけある遺灰を示した。
「……? はいって、このこなのこと? あのひとじゃないよ? ぜんぜんちがうよ?」
「誰もが皆、いずれはそうなる。遅いか早いかの違いがあるだけだ」
「どうして?」
「どうして……か」
セリオスが答えかねていると、アルシエラが少女の前に屈んで突拍子もないことを言い出した。
「いい? あの人は極度のロリコンだった、だからあなたの隣にいられなくなった」
「ろりこんってなあに?」
「むむ、そうくる? いや、そうだよね。困った、なんて言えばいい……?」
もっとも、その冗談とも本気ともつかない理由付けは、前提からして少女の理解が及ばぬようだったが。
(ああ、そうか)
頭を抱えるアルシエラと、そしてセリオスのお陰で、グレイブは合点がいった。
この娘は人として本当に何ひとつ知らず、また分からないのだ。
ならば、現時点ではいかに言葉を尽くそうとも、あどけない疑問が堆積するばかり。
(彼を名付けてもらおうかとも思いましたが)
なまじこの流れで名前という概念を教えたなら、墓碑銘に“ロリコン”と刻む事態にもなりかねない。
あの男が存在した証を、と。そう思っていたのだが。
当面はお預けだろうか。
いつか彼女が多くを知り、感じられるようになるその日までは。
冒険者たちが連れ帰った少女は、ひとまず冒険者ギルド預かりとなった。
その後、彼女の名前を決めるにあたり一部の冒険者が頭を悩ませることになるのだが。
それはまた別の話。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準6 / 4〜8人
2022年07月09日 00時59分36秒 公開
相談掲示板
No.1
サイラスだ、よろしくなー とりあえず、討伐目的なのに躊躇うとか、子供と一緒に逃がそうとするとかする人おらんね?と 居ない前提で考えるけど多分子供が庇って妨害して来そうだから誰かが先に館回って見つけて確保か、発見してこっちに来次第連れ去るとか?がベースな感じでいいと思うが。 理想は範囲とか火力集中させてさっさと仕留める、音に反応してもこっちに到着する前に狩るだと思うけど
こんにちは、ハフビシューターのアルシエラ、よろしくね。 ヴァンパイアらしい弱点とかあるのかな…。 移動とかは高くない、火力役になろうかな。 ヴァンパイアは逃亡しようとする事もあるかも…? 足止めになる何かがあればいいけれど
ヒーラーのグレイブ・ヤードです。 何であれやりたい方の「身体的な大体の無茶」を押し通す分には問題なく。 >依頼目的について 「吸血鬼の討伐」が主目的ですからね。 外してはいけない部分かとは思います。 サブ目的の「保護」は・・・ これはギルドに連れてこれればという意味でいいんですよね? 下手をすると後追いする可能性もあるので、ある程度は理解というか受け入れるだけの何かが必要な感もありますが。
キャスターのルアンナです、よろしくお願いします。 吸血鬼を倒すのはもちろんですが、懸念は女の子の方なんですよね。 保護はギルドに連れていくという認識で大丈夫だと思いますよ。 おそらく問題はその後だと思うんです。この子がもし「噛まれて」いるなら…。
シューターのセロンガードです。 よろしくお願い致します。 ふむ、吸血衝動を抑えていた吸血鬼が暴走を始めたきっかけは村人の憶測が発端… つまり、村人と接触する瞬間までは彼自身は我を抑制できている状態であり、それを象徴する様に少女が生かされているわけですね。 転じて、少女の無事が保証されるわけです。 要すれば、暴走前ならば少女を巻き込まない様に会話による交渉の期待は出来そうですが、これも懐柔に入るのでしょうか? 流れ的には要らんことしたのは100%村側だと思いますが…それはこれから吸血鬼を始末する現実とは関係ありませんね。
ちょっと整理 少女A(吸血鬼被害者(予定)少女) 少女B(吸血鬼同居者幼女) 吸血鬼(衝動抑制中) 近くの村人(何も知らない、噂だけ) というのが現在の時系列でいいのですよね? 今はその先を予言されているだけで >少女Bが嚙まれているか否か 現時点では不明ですが(吸血衝動を抑えているようなので)恐らく「まだ」大丈夫かと思われます。 >吸血鬼に対する交渉 やるだけやってみる価値はあると思います。 もし限界が自覚できているのなら乗ってくれるでしょうし、同居人の安全を考えれば乗らない理由は減ると思います。 >その他 こちらの行動の後、少女Aの介入(遭遇)にあった場合ですが 「彼は別のところに旅立った」程度のカバーストーリーは作っておくべきでしょうかね? 村自体は閉鎖的な場所のようですから、吸血鬼の噂が立つのも厄介ごとでしかないと思いますし。
・・・ん、シューターのセリオスだ、よろしく頼む とりあえず討伐で問題ない。それが仕事だしな <保護 この場合の保護は単に現状の保護者やってるのがこの吸血鬼だから討伐したら身寄りも何もないからではないだろうか <交渉 まあ会話に応じるならやるだけやってみてもいいと思う。それで離せるなら少女を保護する手間が省けるしな <戦闘 サイラスの言う通り火力を集中させてでいいだろうな 召喚したやつらは再召喚に制限ないようだから減らしたところでまた召喚されたら手間だしな。
とりあえず時間帯を考えエンライトでの視界の確保は入れております。 召喚影人に関しては移動能力を奪えば放置しておけますかね?
一応少女を確保できた場合に備えて護衛関係も含めてプレイング送信済みです