【樹謂】アシムベート、ダンジョンの破壊を託す
岩岡志摩
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シナリオID:2193
オープニング
フィルエス大森林ではここ最近の話として、入ったら出てこられない迷いの森やダンジョンが、いたるところに現れるようになった。
こうした迷いの森やダンジョンが現れた場所では、その近隣にいた人や動物達がその姿を消しているという。
消えた人々は数人にとどまらず、里単位で忽然と人々が消えたり、エルフの狩場から動物たちがいなくなったりするなど、事態は深刻化していく。
さらに大森林南東部においても、森の再生を助けていたリザードマンたちがこうした現象に巻き込まれ、姿を消した。
『灰火の守部』グレイオンスを通じて事態を知ったアシムベート・グリオウは、ディズル大湿地帯のリザードマンの戦士たちを率いて大森林に向かう。
「フィルエス大森林に何が起きておるのだ?」
エルフや動物だけでなく、森の再生に協力していたリザードマンたちもその姿を消した。
アシムベートには、消えたリザードマン達を大森林へ送り込んだ責任がある。
その対応を現地のエルフ達だけに任せるわけにはいかなかった。
●救出作戦
アシムベートやリザードマンの戦士達が大森林に到着した後も、調査は継続している。
「何でも良い、行方不明者の手掛かりは無いか?」
「行方不明者が急増したのは、この春からだ。大森林の各地にダンジョンが発生しているという情報もある」
アシムベートとグレイオンスは冒険者ギルド支部を介し、先行調査で得られた情報を整理分析しながら行方不明となった人達の手掛かりを追っている。
そのダンジョンについては、里の人々が姿を消した場所の近くに出現したという証言もある。
消えた人々がその中にいる可能性もあるだろう。
やがて先行調査を行った者達より、複数存在するダンジョンの幾つかで、その入口を発見したとの報告や詳細な情報が届く。
その中には、先述のリザードマン達が姿を消した場所の近くに出現したというダンジョンも含まれていた。
「消えた人々がそこにいる可能性がある以上、実際に行ってみるしかない。冒険者ギルドにも増援の派遣を要請するのだ」
情報を受けたアシムベートはそう決断すると、グレイオンスに冒険者ギルドへの依頼を頼み、自身はリザードマンの戦士たちと共に、消えたリザードマン達がいる可能性が高いとされるダンジョンへと向かう。
そして冒険者ギルド支部では、グレイオンスからの依頼という形で様々な依頼が斡旋されていく。
今回の依頼もその1つだった。
依頼に応じた皆様冒険者達のもとへ、アシムベートや指揮下にあるリザードマン達からの伝令も兼ねて、ターミル族集落出身のディノが皆様への増援として合流する。
「今回は依頼に応じて下さりありがとうございます」
ディノは冒険者の皆様に頭を下げると、アシムベートからの伝言を冒険者達に説明する。
「大酋長が皆さんに求めている役割は2つです。1つ目はダンジョンコアがある部屋を制圧すること。2つ目はダンジョンコアを破壊することです」
これまでの調査で今回突入するダンジョンには、最もエーテル濃度が濃いとされる区画に光る球めいたダンジョンコアがあることが判明している。
ダンジョンコアが存在する部屋までは、アシムベート率いるリザードマンの戦士達が突入路をひらくので、皆様は戦力を温存しながらダンジョンコアがある部屋に突入できるようだ。
「ダンジョンコアの破壊につきましては、捕まった人達の救助が完了するまで控えてほしいとのことです」
今回のダンジョンの場合地下に向けて空間が広がっているため、ダンジョンコアを破壊した場合、地下にあった部分は全て塞がり元に戻ると予想されている。
一般的なダンジョンであれば、ある程度の時間や日数をかけて戻るが、より急速に戻る可能性も否定できない。
そうなると中に取り残された人達が地中に埋もれてしまう危険もあるので、救助が完了するまでダンジョンコアは破壊せず、部屋の制圧を維持する必要があると、ディノは説明する。
「大酋長は人々の救助が完了するまでの間に、ダンジョンコアが存在する部屋に少なくとも1回、敵の増援が来ると予想されています」
先行調査によると、このダンジョンには、牛頭(ごず)という牛の頭に人の体をとったクリーパーが存在することが確認されている。
既に牛頭の特性についても明らかになっており、ディノはその内容を皆様に伝えていく。
今回冒険者の皆様に求められる行動は、以下の通りになる。
まずダンジョンコアがある部屋まで、リザードマン達の援護を受けて突入する。
突入後、皆様は部屋の中にいる牛頭を全て倒し部屋を制圧する。
以後は人々の救助が完了するまでの間、敵の増援を倒し部屋の制圧を続ける。
そして人々が全員救助されたことが確認され次第、皆様の手でダンジョンコアを破壊する。
――捕まった人達の救出が最優先だが、人々を閉じ込めたダンジョンも放置はできない。
――しかし両方を行うには手が足りないので、このダンジョンの撃破を冒険者に託す。
ディノはアシムベートから託されたことを、皆様に伝えていく。
「僕も出来る限りのことはします。同胞を助けるためにもどうかお力添えをお願いいたします」
説明を終えたディノはそう言って皆様に頭を下げる。
今の段階では、この大森林で何が起きているのか不明な点は多い。
しかし消えた人々を救出できるという機会が目の前にあり、アシムベートやリザードマンの戦士達は人々を救出するために動き出している。
皆様は、どう動きたい?
解説
マスターより
リプレイ
ディズル大湿原帯の大酋長アシムベート・グリオウからの依頼を受け、冒険者達はリザードマンの戦士達と共に、あるダンジョン内への突入を果たす。
「大酋長が俺を頼りにしてくれるなんて……ギシュム族の戦士として、こんな光栄な事はないよ!」
ライオネル・ギシュムはアシムベートからの依頼ということもあってか、目を輝かせて奮い立つ。
「俺達がやるのは、言わば時間稼ぎだな」
ヴァンゲルス・ロッドは、突入した部屋の中に存在する『ソレ』に視線を向ける。
ヴァンゲルスの視線の先には、壁に埋め込まれた宝石めいたもの――ダンジョンコアがあった。
だがこの部屋に存在するのはコアだけではなく、頭が牛、体は人の形をした牛頭(ごず)達もいる。
「なかなか骨は折れるが、ま、やるしかねえか」
今回の依頼内容はダンジョンコアを破壊することだが、中にいる人々を全員救出するまでダンジョンコアの破壊は行わず、時間を稼ぐことも含まれている。
「ギシュムの誇る盾の名に相応しい働きを見せるぞー!」
ライオネルが自身に課す役目は、牛頭の注意を自身に引き付け、味方の攻撃を通しやすくする盾役。
ライオネルはあえて目立つ動きをとり、西側にいる牛頭へと接近する。
これに牛頭も応じて双斧をそれぞれ振るい、ライオネルへと襲いかかる。
それを見たライオネルはダマスカス鋼の盾Reを掲げ、装甲防御2を行使。
直後、牛頭の連撃が立て続けに命中してダメージを負わせるも、ライオネルは装甲を活かす動きによってダメージを抑え、反撃として強打2を行使。
ライオネルのダマスカス鋼の祭刀Reが、威力重視の一撃と化して振り下ろされ、攻撃を浴びた牛頭は血霧を噴いて後退する。
「さて、行くとするかね」
その間にヴァンゲルスは戦術眼を駆使して状況の把握を終えると、フェザーステップによる身のこなしでライオネルと交戦する牛頭に近づき、腱撃を行使。
すれ違いざまにダマスカス鋼の暗針Reが牛頭の身に突き刺さり、暗針に纏うエーテルが牛頭にその効力を発揮して、牛頭の命中精度を低下させる。
一撃を浴びせたヴァンゲルスがフェザーステップにより後退すると、入れ違いにサイラスが牛頭に迫る。
「まずは片方を捕らえる。後はひたすら攻撃を加えていけばいいか?」
サイラスは敵の増援についても考慮しながら、次の一手を選んでいく。
「必要に応じて周囲に合図して、閃光弾でスタンとかも狙うか」
短く思案した後、サイラスは殺界改を行使する。
風雷坊の刀身にエーテル光が纏われ、長い刃を形成すると共に、周囲へと不可視のエーテルが張り巡らされ、範囲内にいる牛頭の移動を妨げる。
「後はこのまま集中攻撃で各個撃破だな」
サイラスの呟きと共に、捕捉した牛頭へと斬撃が襲いかかり、その身を切り裂いた。
サイラスの殺界改を免れた別の牛頭には、柱の陰からヴィルヘルミナが進出し、射程に捉えていく。
「敵の懐には入らず、相手の正面を捉えながら落ち着いて対処しましょう」
ヴィルヘルミナは、牛頭が近距離戦に強いと判断し、距離を置く姿勢を貫いている。
「接近される前に、その生命を可能な限り削ります」
ヴィルヘルミナはそう呟き、衝撃刃を発動。
エーテルブレードによってエーテル光を纏い、剣身を伸ばした水天一碧が勢いよく突き出され、その先から放たれた不可視の衝撃が宙を奔り、牛頭の身に命中する。
ヴィルヘルミナの攻撃を受けた牛頭は血飛沫を噴出し、よたよたと後退する。
「今が攻撃のチャンスではないでしょうか」
ミィアは当初持久戦に備え、周囲にいる味方への回復を主に行うつもりでいた。
その一方で、ミィアは味方への損傷の少ない今なら集中攻撃が可能と判断し、攻勢に加わる。
ミィアが狙うのは、ヴィルヘルミナが攻撃した牛頭。
「必要でしたら、他の行動と併用できるサイドヒールの活用も行うことができるようにしておきます」
次の行動を思案しつつ、ミィアは牛頭に向け衝撃刃2を行使。
竜石の祭刀が勢いよく振り下ろされ、やや遅れて離れた場所にいた牛頭の足が止まり、不可視の衝撃がその身を穿つ。
肉を抉られ、よろめいた牛頭の周囲に血煙が撒かれるも、牛頭は倒れることなく地面を踏み鳴らし、冒険者達への突進を始めた。
●制圧維持
コアがある部屋で、冒険者達と牛頭達が激突し、かけ違う。
「このあたりが敵の通りそうな道だと予測したが、今のところ南に向かうつもりはないのか?」
ヴァンゲルスは柱の陰に身を潜め、牛頭が南に向かった場合、通過すると思しき柱と柱の間に母蜘蛛糸のロープを張り、待ち構えていた。
今のところ牛頭達に南へ向かう動きはなく、ヴァンゲルスは自身の戦術眼をもとに次の行動へと移る。
まずヴァンゲルスは疾風足を行使して瞬間的に加速し、より損傷が蓄積している牛頭へと疾駆する。
そのまま牛頭の背後へと回り込んだヴァンゲルスは、死齎刃を行使。
「今はより有効な手段で、攻撃と回避を行い続けるのが良さそうだな」
不可視のエーテルを纏い、刃を形成した暗針が牛頭の背に突き立った。
刃を成していたエーテルが牛頭の身に絡みつくと、急激にその身を蝕み、生命を削っていく。
既に損傷が蓄積していた牛頭は、ヴァンゲルスの死齎刃により生命が尽きて倒れ、動かなくなる。
「どんな敵が来ようと俺の盾は砕けない!」
ライオネルがチャージングを行使して加速すると、残る牛頭へと疾駆する。
その間にヴィルヘルミナは柱の間を駆け抜け、牛頭の背後へと回り込む機動を見せる。
(俺より攻撃力が高いヴィルヘルミナさんの攻撃を、敵の急所に入れさせたいんだ)
自身の戦術眼をもとに、急激に間合いを狭めたライオネルはドラゴンチャリオッツを行使。
盾を構えるライオネルの全身をエーテル光が包み込み、炎を巻くような勢いで牛頭と衝突する。
激突した瞬間、強烈な衝撃が巻き起こると牛頭の体は宙を舞い、地面に叩きつけられる。
その先には、既にヴィルヘルミナが回り込んでいた。
「速攻をかけて撃破を狙います」
ヴィルヘルミナは迅速な撃破を目指すため、あえて牛頭との距離を詰め、紫電一閃を行使。
水天一碧の青い刀身が、研ぎ澄まされた鋭い一撃と化して繰り出され、起き上がろうとしていた牛の首筋を深々と斬り裂いた。
その一撃で生命を断たれた牛頭は、首筋より血を噴きだして倒れ、息絶える。
「今のうちに皆さんの回復を行います」
超視覚と天眼を駆使したミィアは、部屋内の敵を排除できた今が立て直しをはかる好機ととらえ、まずサイドヒールを行使。
ミィアの僅かな動きと共に、癒しの力を秘めた光球が放たれ、味方のダメージを回復させる。
「敵の増援につきましては、私も引き続き警戒にあたります」
ミィアは周囲への警戒を行うのは数が多い方がいいと判断し、自身も超視覚と天眼で増援への警戒を続けながら、ヒールを行使。
自身のエーテルを操作して、形成した癒しの光がミィアより打ち出される。
ミィアの放った癒しの光は負傷した味方を包み、ダメージを回復させていく。
「増援が来るまで趣味に走ってもまあ問題ないだろ」
サイラスはそう判断すると複数の袋を取り出し、『収穫』作業を始める。
(破壊が目的で死体をどうするかとかは言われてないし)
ある程度確保できたところで、サイラスはそれぞれの袋をマジカルポケットに収納していく。
やがてヴィルヘルミナの超聴覚が、部屋の東西を貫く通路の向こう側より、地面を鳴らして接近してくる複数の音を捉えた。
「東側と西側よりそれぞれ1体ずつ接近中です」
ヴィルヘルミナは周囲にその数と方角を報せ、他の仲間達が迎撃準備に入る。
やや遅れ部屋の東西より新手の牛頭が、ヴィルヘルミナの報告通り各1体ずつ踏み込んでくる。
「連絡が来るまでは、ダンジョンコアに攻撃が当たる事故とかは避けておくか」
サイラスは今自分が立っている場所では牛頭を殺界の射程に捉えることができないと判断し、焔翼を行使。
直後、サイラスの背に炎の翼めいたものが顕現し、エーテルを放出してサイラスの身を前方へと射出する。
そのまま牛頭へと肉薄したサイラスは、鋭撃2を行使。
サイラスの刀が威力を重視した鋭い一撃と化して跳ね上がり、牛頭の脇腹から胸にかけて斬痕を刻むと、斬られた箇所より血霧が噴出して牛頭がよろめく。
さらにヴィルヘルミナやミィア、ヴァンゲルス、そしてライオネルが攻勢をかけていく。
牛頭の1体が倒れた頃、南側より伝令役のディノが到着した。
ディノは冒険者達の邪魔にならないよう密かに接近し、伝言を報せていく。
「救出作業は完了しました。ダンジョンコアを破壊した後、皆さんも脱出して下さい」
●破壊と退去
ディノからの報せを受け、冒険者達はコアの破壊に移る。
まずチャージングを行使したライオネルが、牛頭をコアから引き離すべく牛頭へと突っ込んだ。
(優先するのは救助と核の破壊! 無理して倒す必要はないから!)
交錯する一瞬、牛頭より打ち下ろされる二振りの斧を、ライオネルが装甲防御2を行使して受け止める。
飛び散った火花が一瞬ライオネルと牛頭を染め上げ、ライオネルはドラゴンチャリオッツを行使。
「吹っ飛ばしてどかし、核の破壊を優先させてもらうぞ」
エーテル光に包まれたライオネルは正面から、牛頭の身に激突する。
胸に叩きつけられた衝撃に牛頭の声が詰まり、その身が後方へと弾き飛ばされる。
「今のところ、これ以上敵の増援が来る様子は見られません。破壊するなら今です」
ミィアは超視覚や天眼を駆使して周囲を見渡し、探索結果を仲間達に報せていく。
ミィアが調べた限りでは、南側にいた救出部隊は退避を終えており、これ以上時間をかける必要はない。
「承知しました。私もコアの破壊に回ります」
ヴィルヘルミナはミィアにそう応じると、コアを射程に捉えることが出来る位置へと移動を始める。
「ディノの坊主! お前さんも手伝え!」
ヴァンゲルスはディノに助力を求め、改めて周囲を見渡す。
(最悪、牛頭は倒さずとも任務遂行は可能だな)
ヴァンゲルスは自身の戦術眼からそう分析すると、フェザーステップによる身のこなしでコアへと向かう。
「とりあえず最大火力ぶち込んで破壊しておこうか。本命やし」
サイラスもまた炎翼を行使して、コアの破壊に向かう。
まずコアへと肉薄したヴァンゲルスが、迫破鎧砕3を行使。
ヴァンゲルスの暗針がコアへと突き刺さり、暗針に纏うエーテルがコアを蝕み始め、脆くする。
ヴァンゲルスがフェザーステップを駆使してコアと距離を取り、入れ違いにディノが進み出て、コアに攻撃を加えた。
さらにサイラスがエーテルを背後に噴射させ、コアへと肉薄すると鋭撃2を行使。
ほぼ同時に、ヴェルヘルミナもコアを射程に捉える位置につき、味方を巻き込まない角度から衝撃刃3を行使。
風雷坊が鋭い一撃と化して振り抜かれ、コアを深々と切り裂くと、ヴィルヘルミナの突き出した水天一碧より、不可視の衝撃が撃ちだされ、コアを直撃する。
既に損傷が蓄積していたコアは耐え切れず打ち砕かれ、破片が周囲に飛び散った。
コアの消失と同時に、その周囲にあった壁が姿を消し、通路がその場に現れる。
どこに繋がっているのかを調べるため、ヴァンゲルスが先行して通路の先へと向かう間に、残る牛頭と交戦するライオネルにミィアが加勢する。
「今の状況から、攻撃を支援した方がいいと判断しました」
ミィアはそう告げると、牛頭に向け衝撃刃2を行使。
祭刀が牛頭のいる方向へ振り下ろされ、牛頭の身を不可視の衝撃が打ち据える。
穿たれた箇所から血霧を噴き、牛頭がぐらりと揺れた頃、通路の調査を終えたヴァンゲルスが戻ってくる。
「この先は地上への出口だ! ここから脱出した方が安全だぞ!」
ヴァンゲルスは仲間達に聞こえるよう、声を張り上げ報せていく。
「敵の目を晦ませます。少しの間、私のいる方角から視線を逸らして下さい」
ヴィルヘルミナは周囲にいる仲間達へ警告を発し、仲間達が視線を外したのを確認した後、閃光塗弾を使用する。
ピンを抜いた缶が投擲され、宙で破裂すると共に強烈な光が周囲を包み込む。
まともに光を見た牛頭は眩惑されたのか、一瞬動きを止める。
ここでヴァンゲルスが母蜘蛛糸のロープを牛頭の足へと投げつけ、絡みつかせることで仲間達が脱出する時間稼ぎを試みる。
残る冒険者達はライオネルが殿を務め、ヴァンゲルスも追いつき、互いに援護し合いながら整然と退いていく。
足止めを受けていた牛頭は追いすがるも、冒険者達に跳ね返され、攻防の末に撃破された。
やがて冒険者達が全員地上への脱出を果たした頃、コアを失ったダンジョンは消失を始めた。
●任務完了
無事地上へと生還した冒険者達は、ダンジョンの消失を確認すると、先に撤退したアシムベート率いるリザードマンの戦士達のもとへ向かい、合流する。
(ギシュムに卵として産んでもらった分の義理は、既に十分果たしただろ)
脱出時にダンジョンコアの破片を回収していたサイラスは、内心そう呟くも、表には出さない。
「救助された人の体調はどうだ?」
サイラスは医療・薬学スキルを駆使して、ダンジョン内にいた人々に何らかの異常がないか調べ、話を聞いていく。
「安全が確保されましたので、回復作業を行います」
ミィアはダメージの残る仲間に向け、サイドヒールやヒールを駆使して治癒の光を飛ばし、仲間達を回復していく。
「ギシュムの誇る盾の名に相応しい、十分な働きだって」
ライオネルはリザードマン達や救助された人達を労う中、そのように言われたのか嬉しそうな雰囲気を見せていた。
(気絶しては足手纏い。無理をしない方針だったが、合っていたようだ)
ヴァンゲルスは、ダンジョン内での自身の判断に誤りはなかったと認識する。
「戦闘不能者はなし。敵は全て撃破に成功。悪くない結果です」
ヴィルヘルミナは救出にあたった者達や救出された人達全員の安否を確認すると、今回の結果をそう評する。
冒険者達とアシムベート率いるリザードマン達による救出活動は、1人の脱落者も出すことなく完了した。
しかしフィルエス大森林で起きている騒動は、未だおさまる気配がなく、大森林は今も不穏な空気に包まれていた。
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:標準5 / 4〜6人
2022年06月03日 02時08分41秒 公開
相談掲示板
ギシュム族のウォーリア、ライオネルだよ。よろしくね! 人が集まりますように! 何人集まるかによるけど、牛が2体いるから ・2班に分かれて2匹それぞれに対応 ・1匹を抑えてる間に1匹を集中攻撃で倒す のどちらかになるのかな? 増援が来て一気に4匹相手にするのはきつから なるべく早く最初の2匹は倒しちゃいたいね!
シーフのヴァンゲルスだ。よろしく頼む。 さて、当面の問題は人手が集まるかどうか、だな。出発までに面子が揃うと良いが。 今のところは2案目の「1匹を抑えてる間に1匹を集中攻撃で倒す」が手堅いかね。 ライオネルの坊ちゃんの言う通り、可能ならば増援が来る前に2体とも倒しちまいてぇところだが、無理だとしても最低1体は確実に仕留めておきたい。 俺自身は然程火力が出ねぇモンでな、BSを撒きながら地道に削る形になるかね。 今後揃う面子次第では同時撃破も狙えるとは思うぜ。
No.3
サイラスだ、よろしくなー とりあえず二体同時にやるなら攻撃、一体ずつなら殺界なんかで捕獲できるなー
ヴィルヘルミナです。今回はよろしくお願いします。 これで一応成立でしょうか。埋まってくれるに越した事はありませんが。 一度に倒す手段がなければ、各個撃破という感じでしょうか。 相手は接近戦特化なので範囲攻撃を持っているなら、巻き込むのは難しくないでしょうね。 まあ、倒し切らなくても退避まで時間を稼げばコア破壊して逃げるだけですが。
わー!人が集まったー! ヴァンゲルスさん、サイラスさん、ヴィルヘルミナさん参戦ありがとー! 実は一人で大分心細かった…! あと2人の飛び込み参加も歓迎なので、誰か来てくれていいんだよー!(遠くへ向かって) それじゃあ「1匹を抑えてる間に1匹を集中攻撃で倒す」で行こうか? サイラスさんが1匹抑えてくれるなら、その隙に3人でフルボッコしてサクッと倒しちゃおう! 1匹目を即撃破してから、2匹目を全員でフルボッコして。 増援2匹も同じように、1匹抑えてもう1匹集中攻撃する方式で倒していけばいいかな! 範囲攻撃でどっちも攻撃出来そうなら、どーんと派手にやっちゃうのもいいね! 倒しきらずに時間稼ぎでもいいんだけど、やれるならやっちゃった方が安心かなーっと! 俺達を振り切って救出の邪魔をされても困るしね。(9の下に向かうとか)
ヒーラーのミィアです。 回復主体ですが、クリーパーの数を速やかに減らすということで 衝撃刃2も準備しています。 よろしくお願いします。
お、成立したか。改めてよろしく頼む。 基本方針は手堅く1体ずつだな。そのつもりで準備するぜ。 俺もやれるモンならやっちまった方がいいと思うぜ。 一番の問題は増援出現までに2体倒し切れず3体以上になっちまった場合か。 9の下に向かわれちまったら実質失敗だろうから、万が一に備えて向かわせない為の策はあった方がより良いかね。
あと一人は参加できますが、望みは薄そうですね。 とりあえず動きは各個撃破の方向で考えています。 一応、牽制用に閃光塗弾は持っていきますが、味方を巻き込む可能性があるので使用タイミングは限られると思います。
ミィアさんも参戦ありがとー!回復とっても心強い! 9の下には向かわないように、俺達を抜けようとしたら チャージングで回り込んでドラゴンチャリオッツで吹っ飛ばす予定だよ! 頑張って全部倒しちゃおー!