深淵の像

真柄 葉

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シナリオID:2011

オープニング

 春も間近に迫る同盟領のある都市で――。

「そうか、掴んだか!」

 部下からの報告を受け、壮年のゴブリンが椅子から立ち上がる。
 彼の名前は『ドルトレス所長』。とある情報機関の長を務める男だった。
「やはり、あの商隊はキリコの時計に繋がっていたのか」
 先日、キリコの時計と関係が深いと思われる鉱山の調査で得た『黄道商隊』という名の商隊。鉱山主である商会との繋がりを掴み、その正体を探っていた。
「はい。その後の足取りを追っていたのですが、同盟領には向かわず辺境都市群エドゥノーグへと向かいました」
「……なに、エドゥノーグだと?」
 部下からの報告を聞きドルトレス所長が眉を寄せた。
「迷宮都市エドゥノーグ……あの街で何をしようというんだ。おい、商隊が街へと入ったのは確かなんだな」
 ドルトレス所長の質問に部下は神妙に頷く。
「まさかエドゥノーグの探索ギルドと繋がりが……? いや、商人ギルドの方なのか」
 エドゥノーグはロスガリア大陸でも先進的なシステムが構築された都市である。いくら『キリコの時計』と関係のある商隊と言えど、ギルドの許可なしに活動はできないはずだ。
 であれば、街を代表する三大ギルドのどれかと接触を持つはず。
「商人ギルドへと向かったと報告があります。それとは別に、商隊から別れた一団がダンジョンへと向かったそうです」
 ドルトレス所長が様々な考察を巡らせていたら、部下からさらに報告が上がった。
「なに、ダンジョンに潜ったのか。そちらの方の追跡はどうだ」
「残念ながらこちらに授恵者がおりませんでしたので、ダンジョンの奥までは……」
「そうか……」
 エドゥノーグのダンジョンとはいえ、浅層は一般人でも立ち入りが可能だ。しかし、それ以上深く潜るつもりであれば、基本的には授恵者であることが望ましい。それほどに奥は危険な場所だからだ。
「残った商隊の方はどうなんだ。目的ははっきりしているのか」
 ドルトレス所長は一旦話を置き、話題を変える。
「そちらは商人ギルドへダンジョンの産出物を引き取りに来たそうです」
「産出物か……何を引き取ったか掴んだか?」
「それは現在調査中です。ただ、商人ギルドを通しているので、禁制品の類とは考えられません」
「ふむ……」
 迷宮都市エドゥノーグはダンジョンの秩序維持に並々ならぬ努力をしている。そのおかげか、犯罪の発生率は極端に少ない。一歩間違えば無法地帯となり得るダンジョンですらだ。
「わかった、お前達は商隊の方と、ダンジョンから戻ってくる一団をしっかりとマークしておいてくれ。もちろん『産出物』もな」
 部下はドルトレス所長の指令にこくりと頷き、部屋を後にした。

●ダンジョン某所
「おい、サボるんじゃねぇぞ! 今月の納入分がまだそろってないんだからな!」
「精がでますね、ジョン」
「うん? おお、ルークじゃないか。いつ戻った」
「つい先ほど。ご注文いただいてました新しい『土』を仕入れてきましたよ」
「そうか、助かる。そろそろ在庫が切れそうだったんだ。これがあればさらに増産が叶う」
「はは、すっかり農夫が板についてきましたね」
「まったくだ。最近は剣より鍬を振ってる方が多くなってる気がするぞ」
「どうです、そのまま農夫としてやっていくのは」
「そうだな、ボスの悲願が達成されたらそれも良いかもしれないな……って、何言わせるんだ」
「すみません。とはいえ、そういう未来が来るといいですね」
「ふんっ」
「ああそういえば、先日の件を聞きましたか?」
「先日の件?」
「『賢者の土』の鉱山での出来事です」
「いや、聞いてないな。何があった」
「冒険者が紛れ込んでいました」
「なにっ! 何で冒険者が……いや、待て。という事は――」
「はい、『ヘルシルム』が復活している様なのです」
「くそっ、あれだけ痛めつけたのにまだやるつもりなのか」
「彼の所長は我々に並々ならぬ憎しみでも抱いているのでしょうね。まったく鬱陶しいことこの上ない」
「ああ、あの時ムアカが始末できていればな」
「あの時は冒険者の邪魔が入りましたからね。彼を責めるのは酷でしょう」
「ちっ、冒険者どもが。……それでボスは何か言ってるのか?」
「いえ、特には」
「ったく、あのボスは……それでどうするつもりだ。また邪魔してくるんだろう」
「既に調査に動き出していますしね。今後、実力行使してくる可能性は高いでしょう」
「実力行使か……まさか、ここにまで手を伸ばしてくるとでもいうのか?」
「来ない、と楽観はできないと思います。とはいえ、ここはあの『農園』とは違って、守りやすいですから、もし来ても今度は焼かせませんよ」
「そんな風に余裕を見せていて、毎回裏をかかれてるけどな」
「はは、耳が痛い」
「輸送中も十分に警戒しておけよ。どこで仕掛けてくるかわからんからな――――」

●
 調査機関の事務所へと招かれた冒険者達は、依頼の概要を聞かされると共に、一人の男を紹介された。
「松島だ。まっさんとでも呼んでくれたらいいよ。よろしくね、冒険者の諸君」
 シャルガネ風の作務衣を纏った30代と思われる男が、締まりのない笑みを浮かべている。
 男は松島と名乗ると、冒険者一人一人に握手を求めた。
「君達には、この松島と共にエドゥノーグダンジョンへと潜ってもらう。既に探索支援ギルドには中層探索パーティとして申請も済ませてある」
 そうドルトレス所長が説明すると、隣で松島が鋼級探索者認定証を見せる。
「そして、ダンジョンに潜った後は、ある枝場へ向かって欲しい」
 と、ドルトレス所長は冒険者達にダンジョンの地図を渡した。
 そこには目的となる場所の目印と共に、様々な注釈が記されていた。
「目的は該当の枝場周辺の探索と調査という事になっている。もちろん、これは表向きの目的だ。そして、探索の後、彼には行方不明となってもらう」
 と、ドルトレス所長が松島の肩を叩くと、冒険者達は騒めく。
「心配する事はない、これでも鋼級だ。君達は本当の目的の為に全力を尽くしてくれ。そして、その目的なのだが――」
「所長、それは俺の方から」
「そうか、それでは任せる」
 松島が小さく声を上げ、ドルトレス所長から説明を引き継いだ。
「出ておいで、『薺(ナズナ)』」
 皆の視線が自分に集まったことを確認すると、松島は人の耳には聞こえない口笛を鳴らした。
「こいつは俺の相棒の『薺(ナズナ)』だ。どうだ可愛いだろ?」
 どこからともなく現れた黒い大鼬が松島の足を伝って這い上がり、彼の肩から冒険者達を眺める。
「本当の目的は『キリコの時計』のアジトへの潜入調査。そして、その密偵はコイツだ」
 松島は頬を寄せてくる薺(ナズナ)の顎を指先で撫でながらそう告げた。
「コイツを敵のアジトへ見つからないように送り込む。それが、諸君らに頼みたい本当の目的だ」
 人の言葉を理解しているのか、薺(ナズナ)は松島の肩で器用に立ち上がり、冒険者に向けて不器用な笑み(ドヤ顔)を作って見せる。
「そういう訳で、よろしく頼むよ。冒険者諸君」
 まるで親子か兄弟か言わんばかりに、薺(ナズナ)の同じ不器用な笑み(ドヤ顔)を作った松島は、再び冒険者達に握手を求め手を差し出した――。

解説

●目的 『キリコの時計』のアジトへ、密偵(大鼬)を送り込んでください。 ●場所 エドゥノーグダンジョンの中層枝場の一つ。 300m程もある長い回廊の先にある空間で、そこには『果樹園』が広がっていると言われています。 ●人物 松島 ドルトレス所長の部下であるシューター。戦闘力は低いが隠密とエーテルリンクのプロであり、相棒の大鼬『薺(ナズナ)』とは深い信頼関係で結ばれています。 ●敵 ・絶盗団『キリコの時計』 全てを盗むと標榜する盗賊団。 枝場の先にある空間をアジトとしています。 ・ガーゴイル 枝場へと続く回廊に等間隔で並んでおり、感知範囲に入らない限り石像の状態で待機しています。 特徴: 飛行能力(ホバリング程度) 毒爪(神経系の毒。行動阻害付与) 熱感知(サーマルアイ:PL情報) 連鎖反応(感知共有、一斉起動) ※ガーゴイルが起動した事は、中にいるキリコの時計の構成員にも伝わる様になっています。 ●組織 ・黄道商隊 キリコの時計との結び付きがあると目されている武装商隊です。 隊員の中には多数の授恵者がおり、その実力(戦力)は中型クリーパーともやり合える程だとか。 ・秘密情報機関『ヘルシルム(紳士の傘)』 ドルトレス所長の元、『キリコの時計』を調査、妨害する秘密情報機関。 ●補足 『果樹園』へ入るためのルートは二つ。 一つは『回廊』、もう一つは『水路』です。 『回廊』を通る場合は、ガーゴイルを殲滅するか感知されないように工夫する必要があります。 『水路』は細長いトンネル状の地底湖で、こちらも『果樹園』に繋がっています。 人や荷物の運搬はここを使う様で、輸送には小舟を使用しています。 回廊から少し離れた場所に入口があり、付近には見張りもたっています。 『果樹園』から運び出される製品は、『農作物』及び『加工食品』として探索支援ギルドに登録されています。当然、地上に持ち出す際にエドゥノーグ商人ギルドにて出荷物の検査はされていますが、異常は見つかっていません。 尚、最近の出荷物は『花梨の蜂蜜漬け』と『紫苑の練り香水』のようです。 皆様の目的は松島の相棒を『果樹園』に送り込む事なので、『帰り』を気にする必要はありません。 松島も覚悟の上で臨んでいますので。 なお、松島は『果樹園』の近く(エーテル範囲の届く範囲)で長期間の潜伏調査を行う予定です。

マスターより

いつもお世話になっております。真柄 葉と申します。 今回のシナリオは、密偵(おおいたちさん)の潜入補助! 『キリコの時計』のアジトと思われる場所へ、うまい具合に密偵を送り込んでください。 送り込む方法は皆様にお任せします。 大いに暴れて、相手に「場所はわかっているぞ!」と陽動をかけてもいいですし、完全に隠密に徹して「ふふふ、気付いていないな」ってな感じでこっそり送り込む方法を取ってもいいです。 もちろん、見つかれば敵も迎撃に出てくるでしょう。ダンジョンの性質上、武力行使以外の方法で反撃してくるかもしれません。 どちらにせよ、結果は今後の様々な場面へ影響してきますので、選択は慎重にお願いします。 OP本文中にあるセリフだけの会話シーンは、キリコの時計の構成員たちの会話です。PL情報なので、PCの皆様に知るすべはありません。 質問がありましたら「Q:」から始まる形で相談掲示板へお願いします。ギルド職員のホリーがお答えいたします。 それでは、よろしくお願いいたします!

リプレイ

 エドゥノーグダンジョン中層。まるでサウゼル大樹海かと思う様な鬱蒼と緑が茂る場所がある。

「前回はまんまとバレちまったからな。挽回してやんぜ!」

 先頭に立って深い緑を掻き分けるハヤト=ガラン=ヴォルファングは、前回の失敗を取り戻そうと意気込んでいた。
「情報は十分得られたからいいじゃないですか。威力偵察だと思えば大成功ですよ」
 そんなハヤトの後ろをぴったりとついて行くシルク・メイプルリーフ。
 二人は先日の偵察任務でも行動を共にしていた。
「しかし、顔が知られたのは痛かったな。今後の作戦に多少なりとも支障が出る」
 更にその後ろからベルク・オスマットが声をかけた。
 彼女も彼等と共に潜入作戦へ参加し、顔が露見した一人。
「今回は細心の注意を払わなくてはな」
 その教訓からベルクは完璧な変装で、依頼に臨んでいた。
「それにしても気合入ってますね。全然別人に見えますよ!」
 そのあまりの出来にアリッグ・レイダーも賞賛を送る。
 ベルクは独自に変装術を用い、化粧で左目を縦に裂く傷を隠すと、前髪を上げて普段隠してある右目を露わにしている。更には光沢のない銀髪に油を塗りこみ艶を出し、顔には紅で猫髭のような三本線模様を描く。
 そして何より特徴的なのが――。
「本物の”シノビ”みたいですね!」
 アリッグの言う様にその衣装だ。ベルクはシャルガネ風の衣装を纏い『シノビ』になりきっている。
「ふふっ、拙者はバスラ。シャルガネのシノビ(くノ一)でござるよ♪」
 アリッグの賞賛を受け、くるりと一回転したベルクは、口調まで変える念の入れようだった。
「ここまで違うと同一人物だとは思われないでしょうね」
 そんなベルクの変貌をシルクも賞賛する。

「あの……そろそろみたいです」

 と、声をかけたのは四人の後ろをついてきていたリディリディ・トゥラ・イェレミース。
 彼女はドルトレス所長から渡された地図を確かめながら、前方を指さした。
「あの岩……あれの先みたいです」
 リディリディが指差す先には、苔むした大岩がある。地図ではその先に『回廊』の入口がある事になっていた。
「となると、『水路』の方はあちらですか」
 リディリディと並び地図を見ていたリコリス・アデュラリアが、大岩から少し離れた場所に視線を向ける。
「い、いよいよ、でありますね……!」
 一方、列の最後方にいるミウミの声は震えていた。
 目的地はもう目前に迫っている。その事実が冒険者の中でも屈指の弱心臓を誇るミウミの鼓動を今までにないくらい速めていた。
 中層と言えば授恵者でもトップランカー達(ミウミ基準)が腕を競う場所である。そこに弱きことが神髄であるサツマ示弱流免許皆伝の自分が立っている。もうそれだけでちびりそうだというのに、今から向かうのはそんな授恵者たちをも真っ青にさせる(ミウミ基準)邪悪な石像(ガーゴイル)が睨みを利かせる場所だ。
「あの……大丈夫ですか?」
「ひぁっ! だだだ、大丈夫であります!」
 おどおどとしたリディリディの小さな声にすら過剰に反応するミウミのビビり様。
 他の者も心配そうに見つめるが、兜(フルフェイス)のおかげかその表情はよくわからない。
「本当に大丈夫ですか? この子撫でますか?」
 と、そんなミウミを気遣い、トーラが預かっていた松島の相棒『薺(ナズナ)』を差し出す。
「あっ……イタチさん……かわ……」
 トーラに両脇を掴まれぷらーんとお尻を揺らす薺に、ミウミの震える手は吸い寄せられた――。

「あれが『回廊』か。わかりやすいな」
 後ろでそんな事が起きている間にも、先陣を切るハヤトは大岩へと辿り着き、影からそっと顔を覗かせる。
 『回廊』の入口はまるで遺跡のようにそれとわかる造りになっていた。
「こっちには『水路』だな。――入口に二人か。他にも気配がいくつかある――でござるよ♪」
 隣ではバスラ(ベルク)が大岩から顔を覗かせ、『水路』の付近を偵察する。
「授恵者は居そう……ですか?」
 リディリディがバスラ(ベルク)に問いかけた。
 彼女は以前直接ではないとはいえ対峙した『キリコの時計』構成員の強さを思い出す。高レベルの冒険者にも負けず劣らずの凄腕。もし、それらのうち一人でも相手方に居れば苦戦は必至だ。
「見た感じ一般人っぽいでござるね。たぶん授恵者ではないでござる♪」
「そう……ですか。よかった」
 バスラ(ベルク)のハイテンションな答えに、リディリディは若干戸惑いながら礼を言う。
「お待たせしました。それでは作戦を確認しましょう」
 後続も辿り着き、リコリスが改めて皆を見渡した――。

●
 リコリスが立てた作戦はこうだ。

 表だって回廊に突入するのは、ミウミ、バスラ(ベルク)、シルク、リディリディ、アリッグの五人。探検にやってきた冒険者を装い陽動をかける。
 その隙を付きトーラが隠密行動で回廊を突破し、先にある『果樹園』を目指す。
 そして、ハヤトは単身『水路』を担当。リコリス自身は松島と共に最後方に待機し、味方の支援と不測の事態へ対処するというのが作戦の大筋だった。
「五人には潜入役(薺)へ向けられる注意を欠片でも排除するために、大いに暴れていただきます。出来れば『水路』周りの見張りも引き付けられるようお願いします」
 リコリスは五人を順に視線を合わせる。
「ハヤトは五人の陽動の隙に潜入を。単独故に連絡は取れないと思ってください。仔細はお任せします」
「ああ、問題ねぇ。こっちは任せとけっ!」
「ほんとに大丈夫ですか? やっぱり私もそっちに行った方が」
「心配すんなって。それにシルクは隠密出来ないだろ」
「まぁそうなんですけど」
 シルクの心配は、その身よりもやり過ぎないかというものなのだが、それも含めてハヤトは大丈夫だと胸を叩いた。
「トーラも単独行になります。奥へ進めば支援はないものと考えてください。くれぐれもお気をつけて」
「はい、必ずこの子を届けて見せますよっ!」
 そう言って、トーラは薺をびろーんして見せる。
「今回は、狙いをつけなくてよさそうでよかったです……」
 そして、リディリディは誰に聞こえるでもない小さな声で呟き、静かに佇んでいる(闘志を燃やす)。
「僕は前の一件で顔を知られてるから、少しだけ変装しておこうかな」
 そう言ってアリッグは、マスクで口元を覆いフードを目深にかぶった。

 こうして、準備は完了し作戦が決行される――――。

●

「見て見てっ! なんかすっごい遺跡を発見したでござるよっ!」

 大岩から飛び出たバスラ(ベルク)は、『回廊』の入口を指さし、ぴょんぴょんと跳ねて見せる。
「すごいでござるね! 修行の為にわざわざシャルガネから来た甲斐があったでござるよ♪」
「あんまりどんどん進むと危ないでありますよ……!」
 そんなバスラ(ベルク)を追って、重甲冑を鳴らしミウミが現れた。
「なんかお宝の気配がするな! 早くいこうぜ!」
 ミウミに続くアリッグ。口調を少しだけ粗野に変え、入口を覗き見た。
「こういう所には罠があるのが定石ですから、慎重に慎重にですよ」
 そして、変装した(隠しても隠しきれていない)シルクが続く。

 そんな賑やかな探索者一行が『回廊』の前に現れた事を、巡回中の見張りが気付かない訳もなく。見張りは物陰に潜み、五人の様子を窺った。

「おおっ! 反応ありでござる! 少し先に何やら怪しげな物体が並んでいるでござるよ!」
 斥候役として前に出たバスラ(ベルク)が、【双波】で中を探ると等間隔で並んだ石像らしき反応を捉えた。
「石像……これは邪石像(ガーゴイル)的な奴でござろうか? 拙者、邪石像(ガーゴイル)は初めて見るでござる!」
「ガ、ガーゴイル!?」
 わくわくウキウキのバスラ(ベルク)とは対照的に、びっくびくのミウミは恐る恐る回廊の入り口から奥を覗き込む。
「あー、なんか見えるな」
「ひょあっ!?」
 そんなミウミの後ろからアリッグが囁くと、彼女は声を上げて飛び退いた。
「……ガーゴイルですね。いいでしょう。吹き飛ばしましょう」
 と、三人の話を聞き、最後尾で呟いたリディリディに、皆が一斉に「待ってっ!!」と声をかけた。
「あの石像がなんなのかもわからないんだぞ、いきなり吹き飛ばすのは流石にまずいだろ!」
「え……?」
「いや、『え……』じゃなくて!?」
 アリッグの問いかけに、心底不思議そうに首をかしげるリディリディ――。

 ――――回廊の入り口前に続けられる賑やかな作戦会議を聞きながら、物陰に潜んでいた見張りは仲間を呼ぶ。
 仲間は静かに頷くともう一つの通路である『水路』の方へと消えていった。

「ど、どうするでありますか。引き返すなら大賛成でありますが……」
「ええっ!? まだ何もしてないのに引き上げるでござるか!? 大冒険はこれからでござるよっ!」
 ばれないようにゆっくりと下がってきたミウミを、バスラ(ベルク)が背を押して止めた。
「とりあえず、進んでみよーぜ。何かあったら出たとこ勝負って事で」
「や、やっぱり行くのでありますね……」
 ミウミの背をアリッグとバスラ(ベルク)の二人が押しつつ、五人はいよいよ回廊へと侵入した。

●
 その様子を岩陰からリコリスが見つめる。
「――入りましたね」
「見張りも動いたな。授恵者はいないみてぇだけど、結構慣れてやがる」
「流石『キリコの時計』の構成員ってとこでしょうか」
 待機中のハヤトとトーラもリコリス同様、水路の見張りをじっと観察していた。
「やっぱりあの中にあるんでしょうか……」
 ふと、回廊の奥を見つめていたトーラが呟く。
「うん? 何があるんだ」
「いえ、出荷物のリストを見ててちょっと気になったもので」
 と、トーラはドルトレス所長から提供された資料を思い出しながらハヤトに答えた。
 トーラが目をつけたのは『花梨の蜂蜜漬け』。
 実はキリコの時計と冒険者、そして『蜂蜜』には因縁浅からぬ関係があった。
 その話をハヤトに聞かせていると――。
「あの時はしてやられましたからね。是非お返しをしなくてはなりませんね」
 トーラと共に『蜂蜜』を追った事のあるリコリスも同じ思いを抱いていたようで、深く頷いていた。
「まぁ詳しい経緯はわからねぇけど、ようは失敗できねぇって事だろ? 大丈夫だって、下手は踏まねぇよ」
 緊張からか顔が強張る二人に、ハヤトが気さくに声をかける。
「ほら、そろそろ動き出すぜ」
 そして、回廊を指さした。

●
「逃げちゃダメであります逃げちゃダメであります逃げちゃダメであります……」
 五人の中でも屈指の臆病心を誇るミウミが、念仏のように唱えながら回廊を往く。
 そんなミウミを先頭に、五人はついに石像が並ぶエリアにまで到達した。
「動き出したりしねーよな。いや、ガーゴイルなら動くのか……?」
 ミウミに続くアリッグが無意識にシルクと肌を寄せ合いながら辺りを窺う。
「とりあえず、祝福しておきましょうか。何かあれば厄介ですし」
 そんなアリッグの頭をなでなでしつつ、シルクは皆にピンク色の祝福(豊穣神?の呼び声)をかけた。
 染み入るピンクのオーラ。なんかとってもいい感じだ。
「はぁぁ……癒されるでありま……ありま……あり――動いてるぅぅぅ!!」
 そんなオーラの恩恵に頬を緩めた(兜で表情がわからない)ミウミが、ふと石像を見れば……居並ぶガーゴイルたちの瞳が怪しく光り、石擦れの音と共にゆっくりと動き始めていた。
「くるぞ! 防御体形だ!」
 咄嗟にアリッグが声を上げ、戦闘が開始された。

「……狙いをつける必要が無いのは楽ですね」
 先陣を切ったのはリディリディだった。
 最後尾に待機しながらもいつでも攻撃に移れるように準備していた彼女は、すぐに周囲のエーテルを高速回収(【高速多段式超魔法】)すると、杖(リディの杖)を突き出す。
 術者を囲むように現出した無数の氷の刃が、回廊の奥で蠢きだしたガーゴイル達を補足した(ターゲットした)。
 リディリディの無音なる力強い声と共に放たれた刃達は、補足したガーゴイルへ襲い掛かる。標的となった多数のガーゴイルが吹き荒れる氷雨の嵐(【災厄を齎す契機となりしは氷雨の刃】)に、瞬時に凍り付き爆散した。

●
 回廊から轟音と共に土煙が吹き出した。
 見張り役も流石の派手さに目を奪われている。
「っし、始まった。行くぞ、トーラ」
「はいっ」
 小さく声を掛け合ったハヤトとトーラが大岩を飛び出した。
 それぞれが向かう先は別。
 ハヤトは『水路』へ。トーラは『回廊』へ。
 高速で飛び出した二つの紅い鋭矢は、片や爆音と土煙をカモフラージュに入口へ、片や見張りの注意外をひた走る。
 二人はすぐにそれぞれの入口へと到達すると、壁を登り天井に張り付く。そして、辺りの景色に溶け込むように気配を遮断した。

●
「たたた、大漁に釣れたであります……!! なんか目が合ったぁぁぁぁ!!」
 リディリディの初撃は絶大な効果をもたらした――――敵を誘引する方向に。
 回廊を埋め尽くすほどのガーゴイルの群れが冒険者達に向け迫ってくる。
 それでもミウミは弱心臓に鞭打って、震える手で槍を構えた。
「オラ! こっちにもいるぞ!!」
 そんなミウミとは対照的な強心臓アリッグも盾をかまえ、ガーゴイルたちに向け気勢を上げる。
 ガーゴイルが何に反応しているかは不明だが、あらゆる挑発で自分へ意識を向けさせた。
「どんどん湧いてくるでござるよ! やばいやばい! でも、負けないでござる!」
 バスラ(ベルク)はバスラ(ベルク)で、回廊の中を縦横無尽に跳びまわりながら、時に苦戦し、時に勇戦し、ガーゴイル達との激戦を演じる。
「……」
 そして、リディリディも魔法(【メテオライト】)でガーゴイルを撃退しているのだが、その視線は常に上を向いていた。
 ガーゴイルがびっしりと回廊を埋め尽くす中、天井付近だけは翼を羽ばたかせるのに不利なのか陣容が薄い。そこに目をつけた彼女は、絶妙な加減でその『薄さ』を保つように魔法を放ち続ける。

 必死にガーゴイル達と激戦を演じる冒険者。そこに一陣の紅い風が吹き抜けた――。

●
「あの冒険者連中、結構やるぞ。もしかしたら奥までたどり着くかもしれない」
 巡回していた見張りが一人戻ってきた。
「なに、そこまでなのか。わかった、『果樹園』の連中に状況を伝えてこよう」
 入り口に立っていた別の見張りと話し合っている。
「応援要請も頼む。もしこちらが見つかったら厄介だ」
 話を終えると、見張りの一人が桟橋に係留されていた小舟に乗り込むと、水路を奥へと漕ぎ出した。

「な、なんだお前は! ぎゃっ!!」

 入口から声が聞こえ、漕ぎ手が振り向いた。
 薄暗い中、目を凝らせば、先ほど話をしていた仲間が何者かに襲われ倒れている。

「ちっ! 一匹逃げられたか。まぁいい。後で――――」

 舌打ちが聞こえた。そして、恐ろしいセリフまで。
 襲撃者は覆面をかぶった男(ハヤト)。その眼光はこちらを見つめ獲物を求めるように鈍く光っている。
 漕ぎ手は櫂を持つ手に力を籠め、懸命に漕ぐ――――奥へ奥へと。

 次第にその船影は遠ざかり、ついに闇の中へと消えた。
「……よし、行ったか。しっかり連絡頼むぜ」
 ハヤトは『果樹園』へと向かった小舟を見送ると、先ほど気絶させた見張りを調べ始める。装備の質、練度、命令系統など、何かわかる事は無いかと漁っていると……。
「……マジか。冒険者並じゃねぇか」
 命令系統や練度もそうだが、ハヤトが何より驚いたのが、その装備の質だった。一介の見張りに過ぎないはずのこの男の装備が、初級の冒険者並の充実具合だったのだ。
「どんだけ儲けてやがるんだ」
 ハヤトは見張りを縛りながら呟く。
「今は詳しく調べてる時間はねぇか。増援を引き付けねぇとだからな」
 ハヤトは『水路』側に襲撃者がある事をわざと知らせた。
 こちら側に襲撃者があったという事がしれれば、敵はこう考えるだろう。
 『回廊』は囮なのではないか、と。
「精々、揺さぶられてくれよ」
 ハヤトはそう呟くと、まだ外を巡回している残りの見張りの元へと駆けていく――。

●
「まだ来る……!」
 仲間達が大量に引き付けてくれるガーゴイルの群れ。
 その隙を付き、天井を走ったトーラはガーゴイルの『壁』を突破していた。
 しかし、奥からはまだまだ追加のガーゴイル達が迫ってくる。
「でも、まだここで放すわけには……!」
 トーラは懐にそっと手を添える。
 胸元から顔だけ覗かせる薺が心配そうに小さく鳴いた。
「大丈夫、安心して。絶対にあなたをあの奥へ……って、聞いてるのは松島さんでした! ひあっ」
 そう、ばっちりリンクの繋がった薺の感覚は今は全て松島のもの。
 トーラは無意識に呟いてしまった言葉に赤面しつつ奥を見る。
 ガーゴイルの攻撃は大したことはない。このままの状況を維持できれば、回廊を突破する事も不可能ではなかった。
 しかし、囮の仲間達と離れるにしたがって、ターゲットがトーラ一人に絞られてくる。
 戦力的に敵ではないとはいえ、数で押されれば流石のトーラでも単独突破は不可能に近い。
「ごめんなさい、松島さん。これ以上は運んであげられそうにありません」
 状況を分析し、トーラは決断した。
 今度はしっかりと薺の先にいる松島に向けて話しかける。
「わたしが出来る限り引き付けますので、その隙に奥へ駆けてください。任務の成功を祈ってます」
 最後に薺の頭に唇を触れさせたトーラが、胸元から薺を解き放った。

●
 松島は薺の目を通して得られた情報を、逐一リコリスに伝えていた。
「――潮時ですね」
 松島からその情報を得たリコリスは小さく呟くと、岩陰から顔を出しハヤトの姿を確認する。
 ハヤトは既に巡回する見張りの全てを無力化しており、今は『水路』を警戒していた。
 リコリスは敵の眼が無い事を再度確認すると、松島に話しかける。
「松島はここで待機を」
 松島が頷いたのを見て、リコリスは岩陰から飛び出した。

「ハヤト、作戦を最終段階へ移行します」
「了解! 水路から怖いお兄さんたちが来る前に、ちゃっちゃと終わらせろよ!」
「言われるまでもなく」
 ハヤトとすれ違いざまに言葉を交わしたリコリスが『回廊』の入口へと到達した。

●
「あっ」
 それに気づいたのはシルクだった。
 彼女は後ろを振り向き、物陰に潜む影を確認する。
「――――わかりました。それじゃ、帰りも派手にいきましょう」
 影から『合図』を受け取ったシルクは、前に向き直ると大きく息を吸い込むと――。

「皆さん、あぶなーーーーい!」

 わざとらしく叫び、過剰とも思えるヒールを仲間達にかけまくった。

「うぐぐっ! やるでござるな! しかし、この程度かすり傷でござるよ!」
 大量のヒールを受けたバスラ(ベルク)は、仲間達の元へと戻りわざとらしく悔しさを滲ませる。
「む、無念……? も、もう、逃げてもいいでありますか?!」
 と、仲間達に確認しつつも、既に後退りを始めているミウミ。
「チッ! こんな鳥モドキ程度に撤退だと! くそっ!」
 やはりミウミとは対照的なアリッグは、そう吐き捨てるように叫ぶと祝福(【レゾナンス・オブ・ヴァロー】)を皆に施した。
「一応保険だ! こんな雑魚相手にやられるとは思えないけどな!」
 アリッグは虚勢を演出しながら、ちらりと天井付近へ視線を遣る。
 乱戦のどさくさに紛れて飛び込んでいった紅い鋭矢(トーラ)はまだ戻らない。
 派手な挑発を演出しながらも、アリッグはその場に踏みとどまる。
「……大丈夫です。『穴』は塞がせませんから」
 そんなアリッグにリディリディが耳打ちした。
「ゆっくり……下がっていきましょう。どこに目が合って耳があるかわかりませんから、バレないように……」
 そして、今日何度目かの光弾(【メテオライト】)を放ったリディリディは、勢い余ってコケて見せる。
「こっちくるなー! であります!」
 ミウミが本気なのか演技なのか判別がつかないほどの名演で、槍を振り回し。
「うぬぬ! ここまでの難関だとは! 奥がどうなっていたか見たかったでござる! 無念でござる!!」
 バスラ(ベルク)が奥をチラチラと見た。
「はいはい、命あっての物種ですよ。深追い禁止です」
 そんな四人にシルクが声をかけ、一行はゆっくりと後退していく。

 再び一陣の紅い風が吹き抜けた。

「かー! くそ、撤退だ!!」
「賛成であります!」
 それを見たアリッグが声を上げると、即座にミウミが反応し全力ダッシュ。
 ミウミを追う様に、『回廊』を戻った五人は、物陰に潜んでいたリコリスと合流した。
「リディリディ、まだ撃てますか?」
「……はい、ちゃんと残してありますよ」
 二人のキャスター(リコリスとリディリディ)。
「こっちは全然余裕だぜ!」
「同じく同じく」
 そして二人のヒーラー(シルクとアリッグ)が、一斉に振り返る。

 最後の大花火(魔法の一斉射)が『回廊』に轟音と土煙を巻き上がらせた――――。

●
 かくして、潜入作戦は成功した。
 当初の予定通り、偵察任務に残る松島を置いて、冒険者達は再び密林の中を往く。
「ふぅ、やはり昔と違ってあんなふうに振舞うのは少し羞恥が出るな。ゴールディで暗躍している方がまだ気楽だ」
 変装を解きつつそう呟いたベルク。若干頬が赤いのは気のせいだろうか。
「そうですか? 意外と似合ってましたよ」
 そう賞賛するシルクからベルクは顔を見られまいと視線を逸らせた。
「イタチちゃん、大丈夫でありますかね……」
「松島さんと繋がっていますし、そんなに長い間潜伏しないみたいですから」
 帰りは荷物に紛れて逃げるらしい薺を思い、ミウミとトーラが言葉を交わす。
「……あのガーゴイル回廊。本気になれば突破できそうでしたけど、あれで防衛のつもりなんでしょうか……」
 と、リディリディは先の戦いを思い出した。
「あくまで鳴子の役割なのかもしれねぇな。見張りでもあれだけの装備をしてたんだ、奥の奴等は幹部クラスか?」
 答えたハヤト。水路側にしても、まず奥の『果樹園』への報告を優先した事もあり、防衛の本命は奥にあると睨んでいた。
 今頃は『水路』の捜索に手を割いているかもしれない果樹園の連中。
「それほどして守るべき『果樹』ですか。一体、どんな効能が秘められているのでしょうね」
 ハヤトの本意を読み、そう呟いたリコリスに皆が視線を向ける。
「それも今回の潜入で明らかになるでしょうか」
 ちらりと後ろを振り返ったリコリス。もうすでに松島の姿は見えない。
「ああ、全部含めて楽しみに待とうぜ。いずれあいつらをぶっ潰す為にな」
 パンっと拳を打ったハヤトに、皆が頷いた。

 こうして、冒険者達はダンジョンを後にする。
 松島と薺の無事と偵察任務の成功を信じて――――。

マスターコメント

皆様おつかれさまでした! いやー、お見事でした! 回廊を囮と思わせつつ、水路も実は囮で、やっぱり回廊が本命! まるでスパイ映画でも見ているような見事な作戦でした! これは相手方も疑心暗鬼待ったなし。 ドタバタ感を演出しての回廊囮作戦も素敵でしたし、危険を承知で水路への単独行もかっこよかったです。エーテルリンクを最大限に活かした作戦立案も素晴らしかった。文句なしの大成功ですね! 松島と薺はきっと多くの情報を持ち帰ってくれるでしょう。 次回の依頼こそ、奴らに一泡吹かせたいものです。 皆さま、ご参加ありがとうございました! お楽しみいただければ幸いです!
ミドルシナリオ

ミドルシナリオ難しい 報酬:多い8 / 6〜8人

2022年04月01日 17時55分34秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. トーラ

    シーフのトーラです。 潜入補助、頑張りましょう! とりあえず、どのルートを使うか決めないといけませんね。 理想は気付かれずに潜入することですけど、回廊は難しそうですし、水路は見張りの目をどう誤魔化すかの問題がありますね。 囮の襲撃をやるとしても、似たことは以前やっているので警戒されそうです。 とりあえず思い付くのは、壁歩きや地底湖を潜って近付いて、見張りの交代時などの隙を付いて侵入するか、陽動と気付かれないくらい本気で囮をやることでしょうか。 その場合、ガーゴイルを突破して庭園に潜入する位はやってもいいかもですね。キリコの時計は謎の植物を育てて蜜を集めていたことがありました。 その種を奪い返しに来るくらい重要なものなので、ダンジョンで密かに育てているということはありそうです。

  2. リコリス・アデュラリア

    キャスターのリコリス・アデュラリアです。 ……よろしくお願いします。 ルートは参加者が何人になり、クラス傾向にもよると思いますが とりあえずどちらに決まっても良いよう相談を進めておくべきでしょう。 私の意見は、ホリーへの質問の回答次第でしょうか。 Q1:『回廊』の広さ、例えばガーゴイルの頭から天井までの距離などは分かりますか。 Q2:『水路』の入り口には見張りが居るようですが、何人程度居るか分かりますか。

  3. アリッグ・レイダー

    ヒーラーのアリッグ・レイダーと申します。 皆様よろしくお願いします! どちらのルートも問題点というか、面倒な部分がありますね。 僕はひとまず、回廊ルートに一票入れておきましょうか。 所謂、商隊を含めた授恵者達の方がダンジョンの地理や性質を 詳しく理解していると考えられるから……という、安易な理由からですが。 ただガーゴイルの方って、起動したら構成員に知られるっていう最大のデメリットがあるからなぁ……。 でもまあ、それを含めても回廊ルートに一票……ですかね。 しかし、武力行使以外の方法で反撃ってのが気になりますね。 ダンジョンの性質というからには、何かギミックがあるのかな。 どっちのルートに行くにしても、それの警戒や対応も必要そうですね。 \

  4. ホリー・アッテンボロー

    遅くなりました、お答えしますね! Q1:『回廊』の広さ、例えばガーゴイルの頭から天井までの距離などは分かりますか。 A1:『回廊』はガーゴイルが浮遊するのに十分な高さと広さがあります。概ね、どちらも10m程とお考え下さい。 Q2:『水路』の入り口には見張りが居るようですが、何人程度居るか分かりますか。 A2:『水路』の見張りは入口に2名(常駐)。周辺に2~3名(巡回)いるようです。なお、見張り役は定期的に『果樹園』の中のメンバーと交代しているようです。 以上、参考になれば幸いです!

  5. No.5

    シスターシルクです 私とかハヤトさんはもう顔を知られてると思っていいのでしょうか でしたらあえて正面から言って引き付けるのもありかなとは思っています 可能なら突破する勢いで回廊に突撃して侵入できるならよし撃退されるならそれもまた良しで

  6. No.6

    キャスターのリディリディです。 そ、その・・・、よろしくお願いします。 回廊と水路とで二手に分かれるということを考えてみましたが、分かれるメリットはあまりなさそうですね。 見つかることを前提で考えるなら、回廊側でガーゴイルと戦っている間に隠れている誰かがナズナさんを送り込むっていう手もないではないですが・・・。

  7. リコリス・アデュラリア

    ホリー、回答を感謝します。 >ルート 『水路』の方は最低でも実力が未知数の五人の見張りを即無力化する必要がありますし 交代メンバーが居る事も考えると密かに潜入するのは難しい気がしますね。 そうなると、消去法で私も『回廊』に一票でしょうか。 >回廊 方針としては密かに送り込めるか試し、難しいと判断したら 陽動している内に予め決めていた者が密偵を送り込むのが妥当でしょうか。 ガーゴイルの感知法は現時点では私達は知り得ない事ですが 少なくとも視界外に居た方が良いと判断は出来ますから 真・壁歩きでナズナを隠し持った者が天井から侵入するのが良いでしょうか。 ただ向こうのシーフによる索敵があると警戒した方が良いですから 侵入役も一人ではなく二人程度は居るようにして 一人は囮や保険として少し先行し、万が一の時は 本命のもう一人が密偵を送り込めるようにするのも良いかと。 武力行使以外の反撃に関しては 何かしらのトラップが仕掛けられていると考えた方が良いでしょうね。

  8. トーラ

    見張りが思ったより多いですし、水路は難しそうですね。 無力化するのも侵入を疑われるでしょうし、わたしも回廊からで良いと思います。 回廊から侵入するとしたら、わたしたちはダンジョン探索に来ていることになっていますし、思わぬガーゴイルの襲撃にあって撤退したというのが良いかもしれません。 わたしの最初の発言では奥まで進む事を提案してますけど、不用意に『果樹園』まで進んで、キリコの時計がここから撤退する事になると潜入の意味が薄くなりそうなので取り下げさせて下さい。すみません(汗) とりあえず、わたしも顔は知られているので変装していきますね。撤退を自然に見せれるよう、初心者とはいかなくてもようやく中層に入れるくらいの実力(レベル20位?)の探索者に扮しようかと思います。 >大鼬を抱えて潜入 エーテルリンクした大鼬は壁歩きを持っているので、単独で天井から侵入してもよいのではないでしょうか?

  9. ベルク・オスマット

    シーフのベルクだ、よろしく頼む。 我も顔を知られているから変装必須だなぁ( 回廊で撤退するなら我がガーゴイルの襲撃で怪我をしたように見せかけるか? 命に別状はないが探索を続けるのは危険という体裁を整えた方が怪しまれんだろう。 後は偽名も考えていおいた方がよさそうか?(顔が知られている組、特に我やハヤト殿やシルク殿はガンダール商会経由で名前も顔も知られている可能性があるわけだし)

  10. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おーっす! ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! さて、前回はまんまとバレちまったからこんかいは上手いことやらねぇとだな。 俺とシルクにベルクは顔バレしてっから情報は伝わっててもおかしくねーんだよな。 まあ、俺は緑肌のゴブリンを装って色を塗ってたし名前も偽名で潜入してたから名前とかまでは気にする必要はねぇと思うが… 今んとこの意見だと回廊からの陽動で撤退って流れになりそうだな。 『薺』の潜入自体は俺達で近くまで連れてって派手に暴れて注意を引き付けてる間に自分の壁歩きで潜入して貰うのが無難かもしんねーな。 とはいえ、『キリコの時計』ってのはかなりの切れ者揃いなんだろ? 気付かれたら確実に捜波あたりでこっちの人数を確認してくると思ってた方が良くねーか? それとガーゴイルが動き初めたらまず陽動の可能性を考え水路の方にも警戒の意識を向けるだろーからよ。 裏の裏をかく作戦として更に陽動として水路側からも1~2人でいいから潜入しようとしているふりをかましといたらどーだろーかと思うんだけどよ、みんなはどう思う? 回廊は陽動で実は水路からの侵入を狙ってたってのにも気付いて撃退したと思わせといて本命の『薺』は回廊側から送り込むって感じだな! 敵の捜波対策にはしばらくの間は『薺』は誰かの懐に隠して敵から察知しづらくさせといて撤退前くらいに放つってのを考えたぜ。

  11. リコリス・アデュラリア

    『回廊』から『果樹園』までは300m程あるとの事なのでヘクスに直すと約60ヘクスもありますが ガーゴイルとの戦闘となるのは恐らく入口近くとなるでしょう。 そしてマツシマの移動が4か5と仮定するとナズナの移動は14~17程度と推測され ナズナ単独では入口近くから『回廊』の奥に辿り着くまで 最低でも4ターンはかかると計算出来ます。 こちらが派手に戦闘を行うとはいえ4ターンもナズナが気付かれず 無事に奥まで辿り着けるかは私は厳しいと感じたので ナズナの移動距離短縮も兼ね、運搬役隠蔽を本命の策と見せ掛ける事で 密偵送り込みの成功率が上がるのではないかと考えています。 『水路』の方へ囮として人を送るのもナズナ隠蔽策として有効なので こちらに関しては希望者が居れば、でしょうか。 とにかく本命と見せ掛けた策が複数あり、それを敵が見破れば見破る程 油断を誘えるでしょうから。 ……まあ運搬役の性質上、可能なクラスの者は限られるので ナズナ単独でも充分に依頼達成は可能という意見が多ければそれで構いません。

  12. アリッグ・レイダー

    特に他に意見もなさそうですし、基本的なルートは回廊に決定かな? ヴォルファングさんの案も良さそうですね。 ただ、デメリットとしてガーゴイル対応の頭数が減る事による懸念はありますね。 難しいところですが、今回の目的は潜入なのでメリットの方が大きいと思います。 もし水路の方に向かうメンバーを考えるなら、隠密持ちの方がいいですかね? スキルの都合を考えないのであれば、僕は水路の方に向かっても構いません。 僕も顔が割れてるから変装しないといけませんね……。 あと考える事は、ガーゴイルの対応と松島さんにどう動いてもらうか、ですかね? ガーゴイルは複数いるみたいだから、薺の事を考えると個別対応するべきですかねー。 薺はガーゴイルの目が全員こっちに向いている時に潜入してもらうのがいいかな? >薺を隠密で運搬 メリットとしては、抱えてる場合は熱感知で薺の位置がバレないってとこですかね? あとアデュラリアさんのいう潜入者を本命と見せかける事でしょうか。 デメリットは隠密で移動する事を考えると序盤のガーゴイル対応の頭数が減る事と 隠密者が攻撃される時に薺ごと攻撃される可能性があることでしょうか? 個人的には一長一短な感じがしますね。

  13. トーラ

    なるほど。見付かっても薺さんは警戒される可能性が低くなる訳ですね。 それなら、わたしがその囮をやりましょうか? 真壁歩きと隠蔽もありますし、身体も小さいので身を隠しながらの移動はやり易いですから。

  14. リコリス・アデュラリア

    ガーゴイルの使用するBSに行動阻害があるので ある程度は抵抗を高める事で対応は出来るにしても撤退時などに支障が出そうですから 解呪が使用出来るヒーラーであるアリッグには『回廊』に居て貰えた方が助かる気はしますね。 ただまあ、どちらに行くかの最終的な判断はアリッグ本人に任せます。 相談時間も少なくなりましたし、トーラが可能なのであれば運搬役を任せたいと思います。 ナズナにはマントのポケットにでも入って貰い 敵に見付かった時に身軽になる為と見せ掛けて 『果樹園』側へ放り投げるのも寄りかもしれませんね。 私個人の動きとしてはメテオライト3で範囲攻撃を行いつつ 撤退時には足止めとしてスタティックフィールドを使用する予定です。

  15. ミウミ

    ミウミであります。ド新人のペーペーでありますが、がんばりますです。 ガーゴイル1匹くらいならひきうけられるであります。怖いけれど。

  16. アリッグ・レイダー

    むむむ、今の所は水路側に行く事を検討に入れてるのは僕だけですかね? なら、ストレートに回廊側だけでいく事になるでしょうか。 アデュラリアさんのBSの懸念もあるみたいですし、ガーゴイル対応で毒爪対策として解呪をもっていきますね。 運搬役はトーラさんがやってくれるなら、お願いします! 熱感知はまあ、PL情報でもありますし、僕の動きとしては隠密役のトーラさんに ガーゴイルの視線と意識が向かないように立ち回ろうと思います。 数にもよりますけど、基本的に各々ガーゴイルを抑える感じでいいのかな? 僕は数が僕達ぐらいに多ければ、あえて前に出てガーゴイルを抑えます。 少ない場合は、後方で魔矢使いつつ皆さんの回復と治療をしますね。 一応、ガーゴイルの頭数を減らせるように時には疲弊している奴を叩く事も視野にいれます。

  17. No.17

    最初の挨拶から長らく顔を出せず申し訳ありません。 回廊の方で陽動を行うという形ですね。 ナズナさんを送り込むルートはトーラさんにおまかせします。 回廊側で派手に戦闘を繰り広げれば、どちらにせよ事態が動いて隙が見つかると思われますので・・・。 あ、えっと私も陽動側として回廊に行く事とします。 キリコの時計ですが、私が彼らと接触するのはドルトレス所長の救出以来となりますね。 とはいえ、今回のキリコの時計にはあの時のメンバーが居ないかもしれませんが。

  18. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    んじゃ、俺は『水路』の方から仕掛けて陽動狙うぜ!

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0