アプリコットの街 ~春の薫りに誘われて~
真柄 葉
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シナリオID:2009
オープニング
麗らかな空の下、芽吹く草花達。
花の香りを携えた爽やかな風が、頬を撫でてくれる。
大好きな季節『春』がいよいよやってきた。
厳しかった冬は終わりを告げ、人々の表情も気温と共に柔らかくなる。
訪れる春を祝い、安寧と平和の願いを込めて開かれるお祭『薫杏祭』。
それはリーンエス王国南部レベト伯爵領で毎年開催されている、春の訪れを告げる祭だった。
そんな春の陽気と風に誘われるままに、マリィ・スノードロップはこの地を訪れる。
花に彩られた街並みはとても美しく、あちらこちらで花弁が隆盛を誇っている。中でも街のあちこちに植えられているアプリコットの花は、香しい春の薫りを街中に振りまいていた。
「素敵なお花」
マリィは街路に咲くアプリコットの花をうっとりと見つめた。
手を伸ばし、触れる間際で対比を楽しむ。
小さくて掌にすっぽりと収まりそうな薄桃色の花弁。
香しくて甘い香りがふわりと鼻腔をくすぐった。
「それに、皆さんとっても楽しそう」
マリィは花から手を戻し、街並みへ振り返る。
街往く人は皆思い思いの衣装に身を包み、春の祭りを楽しんでいた。
友人同士、親子同士、恋人同士、もちろん個人でも。
どの人を見ても、その顔には笑顔がある。
来てよかったと思った。
素敵なお祭りに出逢えたことを春に感謝したい。
今日は思い存分祭を楽しもう。マリィがそう思った――そんな時だった。
「それじゃ、どうやっても間に合わないじゃない!」
人混みの中から、この春の祭とは似つかわしくない緊迫した声が聞こえてくる。
女性の声だった。
マリィは何事かと人垣の隙間から中を覗き込む。
「一体どうすれば……」
貴族の人だろうか。淡い春色のドレスを纏った若い女性が、大の大人を前にあれやこれやと意見を交わしていた。
「とにかく代役を見つけて! 最悪、冒険者ギルドに駆け込んで、人を集めるしか……」
切羽詰まった雰囲気が伝わってくる。とても困っている風だった。
「代役? 冒険者ギルド……?」
その中で聞こえた女性の言葉。冒険者に何か用があるのだろうか。
「このままじゃ『薫杏祭』が失敗してしまう……」
「えっ!!」
女性の言葉に思わず声を上げてしまった。
人垣の視線が一気にマリィを向く。
「ご、ごめんなさい」
大きな声を出して、とマリィは向けられた視線に頭を下げる。
「いえ、こちらこそ、ごめんなさい。貴女は……観光客の人かしら」
「は、はい。素敵なお祭りですね」
「ありがとう。そう言ってもらえて、私も嬉しいわ」
人垣をわけてマリィの前に来た女性。その笑顔はどこか元気が無いようにも見えた。
「あの……このお祭りが中止になるって聞こえたんですが」
「えっ……あぁ、ごめんなさい、聞こえちゃったのね。あんまり言いふらすような事でもないんだけど……そうなの実はね――」
そう言って、女性は事の成り行きを説明してくれた。
彼女――カレトイセリアさんというらしい、が言うには、祭のメインステージを飾る旅芸人一座が、あるトラブルで到着が遅れているという事だった。
春の訪れを祝い、花を愛でる祭ではあるが、それだけでは盛り上げにかける。
旅芸人一座は、この祭りにとってなくてはならないものらしい。
「とはいえ、すぐに代役が見つかるとは限らなくて、困っていた所なの。運よくギルドに冒険者がいれば何とかなるかもしれないんだけど、それも確かじゃないしね」
笑みは浮かべているものの、その心の内はとても困窮しているのが声から分った。
「あの!」
だから、思わず声を上げてしまった。
「それなら、わたしが……わたし、踊りには少しだけ自信があります! 旅芸人一座さんの代役には不足かもしれませんが、お力になれるなら! あ、わたし冒険者です! ご依頼、承れます!」
早口にまくしたてるマリィに驚いていたカレトイセリア。
しかし、彼女が冒険者であり、芸に秀でると知った途端、カリンの表情が明るくなった。
「そうなのね! よかった、本当に助かるわ! すぐに依頼を出します。急なお願いで申し訳ないけど、頼めるかしら?」
「はいっ! もちろんです! 精一杯がんばりますっ!」
こうして急遽、祭のメインステージへと立つことが決まったマリィは、友人達を誘い祭りを盛り上げるために奮闘する事となった。
果たして『薫杏祭』の成否や如何に。
それは、彼女達冒険者の力にかかっているのかもしれない――。
解説
マスターより
リプレイ
『薫杏祭』のメイン会場である円形ステージでは、サイラスが幻の魔獣達を相手に鞭を振るっていた。
赤々と燃える火の輪を前に一歩も引かぬ猛獣の幻は、勇猛にして果敢。
「ほーら、行ってこい!」
サイラスの合図と共に飛び出した幻たちは、まるで恐れを感じず火輪に向かって一直線に突き進んでいく。
一匹二匹と次々と火輪をくぐっては、勇ましく吼え真似をすると瞬く間に霧散した。
「お次は、曲射でござーい」
驚きと歓声が沸き上がる中、サイラスの芸は続く――。
●
時は遡る――。
「わりーけど、俺一人じゃそんなに時間待たねーわ。なんで、とっとと仲間集めて来てくれー」
場持たせを買って出たサイラスがマリィ・スノードロップに言った。
メインイベンター遅延を観客に悟られないよう、一人ステージに残ったサイラスに頭を下げ、マリィは駆け足で街のギルドに向かう。
「どなたか、お手伝い願えませんか! お祭りがピンチなんです!」
マリィはギルドに入るや開口一番叫んだ。
何事かと集まってきた冒険者達に祭の窮状を訴える。
「それは大変だ、なぁロゼ」
「またなんにでも首を突っ込む。悪い癖だ」
マリィの訴えを聞き、振り向いたジュスト・ヴェルジーに、ローザリカ・L・ディオールは腕を組み嘆息した。
「丁度依頼を探していたんだし、いいだろう。それとも断るかい?」
「……祭が上手くいかなくては街の収入的にも苦しくなるだろうし、このうららかな春の陽気に人々の暗い顔は似つかわしくない」
「建前をどうも。という訳で、俺達も参加させてもらおう」
「本当ですか! ありがとうございます!」
早速依頼書を手に取ってくれた二人に、マリィは勢い良く頭を下げる。
「一座の人達、遅れてるの……?」
二人に続き声がかかった。
マリィが顔を上げると、エキゾチックな装束を纏う美女が、依頼書を手に首をかしげていた。
「そうなんで……はっ! もしかして踊り子さんですか!」
「シファー、踊り子。旅芸人一座が来るって聞いて、けんぶんを広めに来たんだけど……いないの?」
「いえ、遅れてくるそうです! それよりもですね――」
と、マリィは残念がる彼女に事の経緯を説明する。
「……それなら、シファー、手伝える。依頼なら、お金貰えるでしょ?」
「もちろんです! ありがとうございます!」
これで3人。あと少し集まれば、きっと夜まで持たせることができる。
マリィはきょろきょろと辺りを見渡した。
「ふむ……どうやら一大事のようだ。たまたま居合わせた身だが、私も助力させてもらおう」
そんなマリィの前に現れたザスキアが頼もしくも手を上げてくれる。
そして、他にも手を上げてくれた仲間達と共に、マリィは急いで広場へ戻る。
●
広場を望むカフェの二階。
控室として用意されたそこで冒険者達は準備を急ぐ。
「火急と聞き受けたはいいが……俺に何ができるだろうか」
しかし、『だわ』は悩んでいた。
マリィの企画を聞き、そこに自分の居場所はあるのかと。
「一緒にピエロしますか? 変装手伝いますよ」
そんなだわにコハクが提案する。
コハクは既に完璧なピエロスタイル。仮面をつけ様々な小道具まで仕込み終え、準備万端だとだわを覗き込む。
「いや、ピエロは……」
「あの……! だわさんには騎士役をお願いしたいです!」
と、完璧ピエロなコハクのお誘いから一歩引いただわに、マリィが詰め寄った。
「騎士……俺に騎士をしろと言うのか」
「はいっ! ザスキアさん演じる王子様の護衛騎士をお願いしたいんです!」
まさか見透かされているのかと思ったが、どうやら違うようだ。
だわが視線を振れば、完璧王子様スタイルのザスキアが「よろしく頼むよ」とこちらを見ていた。
「護衛騎士か……それならば演じる事も出来る。微力ながら尽力しよう」
「本当ですか! ありがとうございます!」
マリィは台本片手に頭を下げる。
こうして配役はすべて決まった。冒険者達はそれぞれの役に沿った衣装を纏いステージへと向かう。
●
「ん? ようやくか」
一人ステージを維持していたサイラスがその姿を見つける。
広場へ向け魅せていた手品を早々にしまうと、観客達に大仰に頭を下げた。
「さーて、ここからが『薫杏祭』のメインイベントだぜー!」
そう宣誓したサイラスはゆるりとステージから降り、手品道具を楽器に変える。
先ほどまでの華やかな芸とは打って変わり、春の日差しのような柔らかな弦の音が広場に響く。
観客達は芸の興奮から一転、ゆるやかに流れる音楽に耳を傾けた。
「素敵な街に、素敵なお祭り……もしかしたら素敵な恋も。外にはこんなにも素敵な世界が広がっているんですね!」
音に乗り、街と祭の景色と眩しそうに見つめながら、マリィがステージに上がった。
ふわりと広がるスカートを風に遊ばせて、くるりくるりと舞う度に、銀髪を飾るアプリコットの花弁が揺れる。
観客達は音楽に合わせて楽し気に舞い踊るハーフビーストの少女に次第に目を奪われる。
「実に華やかな祭じゃないか!」
マリィが観客の目を引き付けたのを合図に、ザスキア達がステージに登った。
「バニーユ、君を連れてきて正解だった。どうだい、市井の祭りも悪くないだろう?」
隠しても隠し切れない王子様オーラ。傍らに侍る狼の従者の首元に、胸に刺していたアプリコットの花弁を飾る。
「王子、あまり単独での行動はお控えください。此度の旅はお忍びなのです」
そしてもう一人、平服に飾剣を下げただわがザスキアにそっと耳打ちした。
「硬い事を言うな。折角の春を告げる祭だぞ、君も楽しめ」
「私は王子の護衛。そのような暇はありません」
「硬い! 君はいつもそうだ。春を祝う祭りだというのに……おぉそうだ!」
と、ザスキアは辺りを見回し、ステージで踊るマリィに目を止めた。
「彼女を誘って踊ってこい!」
「……お戯れを」
「これは命令だ。従わぬとは言わせないぞ?」
騎士だわに悪戯な笑みを向ける王子ザスキア。
だわはまたかとため息をつくと、ザスキアから離れマリィの元へ。
「私と一曲踊ってはもらえぬか」
「え? 私、ですか……?」
胸元に刺したアプリコットの花に手を添えながら声をかけただわに、マリィは戸惑う。
「柔らかな春風が彩る祭を一人で祝うのは寂しかろう。よければお手を、レディ」
流麗な作法をもって、だわはマリィに手を差し伸べた。
突然のお誘いにマリィは驚きながらも。
「はいっ! 喜んで!」
嬉しそうにその手を取った。
――ドーンッ!!
二人の出会いを祝福するかのように、広場に魔法の花火と蜜色の薔薇の花弁が舞った。
柔らかだったサイラスの音楽がテンポを上げる。
「さぁ俺達も行こうか。お相手してくれるよね?」
花火の主ジュストが蜜色の薔薇の主ローザリカに手を差し伸べた。
「喜んで」
ローザリカは一瞬の迷いもなくその手を取る。
アプリコットの花弁が彩るオフホワイトで揃えたドレスとタキシードが広場へ。
観客達が驚く中、二人は軽快な音楽に合わせ舞い始めた。
「うまいじゃないか」
「僕を誰だと思っているんだ。見くびらないでもらいたいね」
貴族の舞踏とはまるで違う華やかな舞。二人がステップを踏むたびに、象牙色のスカートがふわりと揺れる。
「なら、こういうのはどうだい?」
「っ……!」
ローザリカの笑みに内心を見て取ったジュストが、その細い腰に手を回した。
思わず声を上げそうになったローザリカが抗議の視線を向ける中、ジュストは。
「以前劇場で見た踊り子がやっていてね。面白そうだから是非やってみたかったんだ」
もう一方の手も彼女の腰に添え、くるりとローザリカの身体を回した。
回転は一度二度三度。テンポ速いサイラスの音楽に合わせるように、ドレスが舞い踊る。
相手の呼吸を読み。
相手の挙動を感じる。
「流石だ、ロゼ」
「だから見くびるなと言った。僕が君に合わせられない訳はないだろう」
腰を抱き寄せ唇が触れそうな距離に顔を近づける。魅入る観客に聞こえぬように言葉を交わす。
その手が差しだされる限り何にだって付き合うとも。殿方に合わせるのもできる淑女の嗜みなのだから。
「それならこれも合わせてくれよ」
それが聞こえたのかはわからないが、ジュストが再び腰を両手で掴む。
ローザリカはまるで打ち合わせたかのように、その手に身を委ね高々と空へと舞い上がった――。
●
踊りの輪が広がっていく。
象牙色の戯れに触発された観客達は自然と手を取り合い、サイラスの奏でる音楽に合わせ、思い思いのステップを踏む。
隣人が踊れば自分が。
自分の踊りを隣人に。
アプリコットの街に集った人々は誰ともなく手を繋ぎ、心赴くままに舞い踊る。
「騎士様、私たちも!」
マリィとだわがステージから飛び降り、観客達の中へ紛れ込んだ。
観客達は物語の主役たちの登場に歓喜する。
マリィの歌唱を交えた奔放なダンスに対し、だわのそれは優雅な舞踏。
観客達が見つめる中、噛み合わぬはずの二つの舞踏は、二人の手にかかり次第に解け合い――――まるで新しいものへと昇華していく。
「すごいです騎士様! とっても楽しい!」
「ああ、そうだな。悪くない」
冬の厳しさから春の訪れへ。
季節の移り変わりを表すような二人の舞に触発され、さらに多くの観客達が音楽に合わせ踊りに興じた。
広場に咲いたダンスの花は、広がり続ける――。
●
「え?」
ダンスに混じれぬ小さな女の子を前に、仮面のピエロが手を差し出した。
何もない手に少女が困惑していると――。
――ぽんっ。
小さな破裂音と共にアプリコットの花弁が溢れる。
少女は慌てて花弁を手で受けた。
「……くれるの?」
呆然と問いかけてくる少女に、ピエロは無言でこくりと頷く。
「ありがとう!」
ピエロは喜ぶ少女の頭をぽんぽんと撫ぜると、軽やかに大玉へ飛び乗った。
何が始まるのかと少女や観客達が興味津々に見つめる中、ピエロは10本ものナイフを取り出し、天高く放り投げジャグリングを始める。
観客から溜息と歓声、そして万雷の拍手がピエロに向けられた。
ピエロはその後も、持ち前の身体能力を生かし、玉乗りにジャグリング、曲芸に手品にと、ダンスに参加できない子供達や観客達の目を楽しませ続ける――。
王子ザスキアはダンスに興じる観客達を嬉しそうに見つめながら、バニーユと共に広場を歩く。役とはわかっていてもその抑えきれぬイケメンオーラで人々の視線を虜にしながら。
「さぁ、もっと楽しもうじゃないか!」
バニーユに持たせた籠からアプリコットの花弁を掴むと、天へと放り投げた。
春風に花吹雪が舞う。
自分に注がれる注目を花弁へ移す様に。
春祭りの主役は、花弁と春風、そして君達だという様に。
バニーユと共に春を告げながら広場を歩いていた王子ザスキアが、ふと一組のカップルに目を止めた。
「ふふ、とてもお似合いのお二人だ。どうだい、ここでその愛を見せつけるというのは!」
初々しくも迷っている二人の手を取ると、ザスキアは情熱の渦中へと導いていく――。
「ありがとうございます! ピエロさん!」
ピエロからアプリコットの花を受け取ったマリィは、結った髪に差し込んだ。
「さぁ、皆さんももっとたくさん春を祝いましょう!」
マリィはだわと離れ、ダンスに混じろうかと迷っている観客達の腕を引いていく。
物語の主役たちが広げた輪は、ついに広場を越え街中へと広がっていた――。
●
サイラスの音楽が止んだ。
春の夢現の中にいた観客達はふと我に返る。
物語の主役たちも音楽に合わせるようにダンスを止め、ステージを囲む位置についた。
それを合図に、サイラスが激しく弦をかき鳴らし、一層、勇壮な音楽が響き渡る。
物語の主役たちが音楽に合わせ手拍子や演奏で彩を添える中――――ステージに蒼の舞手が上がった。
エキゾチックな衣装を纏い現れ出でたシファーに、観客達が釘付けとなる。
サイラスが奏でる激しい音に合わせ、舞台の上で軽やかに飛び上がったシファー。その手に剣の代わりにアプリコットの花弁が詰まった花籠を持ち、剣舞が如き勇壮な舞をステージ狭しと繰り広げる。
振れば散り。
跳べば舞う。
舞踏に合わせ舞い散るアプリコットの花弁が、シファーの演舞をいっそ神秘的なものへと昇華させる。
時に勇猛に。
時に艶美に。
思い思いに囃し立てる物語の主役たちの楽を借り、シファーは舞台に春を描く。
即興の旅芸人一座が作り出す春の一幕に、観客達は目を、心を奪われていった。
そして、瞬く間に時は流れ、夜の帳が降りる――――。
●
「ふぅ、ようやく肩の荷が下りたね」
頑張ってくれた相棒の頭を撫でてから、ザスキアが伸びをする。
日没と共に到着した旅芸人一座に舞台を引き継ぎ、冒険者達の仕事は終わった。
シファーはけんぶんを広める為だと、旅芸人一座に混ざり、勇壮な剣舞を披露するらしい。
「ま、上手くいってよかったよなー」
「サイラスもお疲れ様」
「ん、コハクもな」
「二人もお疲れ様。どちらも見事な芸事だった。今度は観客としてじっくりと見たいな」
共に裏方に徹し、縁の下の力持ちを務めあげた二人に、ザスキアが賞賛を送る。
「だわさん、おつかれさまでした! ありがとうございました!」
芸装を解いただわに、マリィが大きく頭を下げた。
「一時はどうなるかと思ったが……貴重な経験を得られた。俺の方こそ礼を言う」
そんなマリィにパートナーを務めただわが返礼する。
「カリンさん、素敵なステージに立たせてもらってありがとうございました! とっても楽しかったです!」
冒険者達の労をねぎらう為、カフェの二階へと訪れていたカリンを見つけマリィが頭を下げる。
「こちらこそ助かったわ。皆もありがとう。後はゆっくり薫杏祭を楽しんでいってね」
カリンは冒険者達を見渡し嬉しそうに微笑んだ。
一足先に夜の街へと繰り出した二人。
「ロゼはどこへ行きたい? 屋台がいいかな。冬より軽くなったみたいだし、遠慮は不よ……痛っ!?」
突然手を打った扇子の一撃に、ジュストは目を瞬かせる。
「ほら、屋台に行くんだろう! 今の無礼は許してやるからエスコートくらいはきちんとしてくれ」
「無礼? ……ちょ、ちょっと待て、誤解だ! そう言う事を言いたいんじゃなくて――」
言葉の真意に気付き慌てるジュストに、ローザリカが腕を絡ませた。
「エスコート、してくれるんだろう? 僕は君と祭を楽しむためにここに来たんだから」
素直に心の内を吐露してくれるパートナーに、ジュストは思う。
このかけがえのないものを手放せるものか。そうだ、ずっと腕の中に――。
「……どうした。行かないのか?」
不安気に見上げてくる瞳に笑みを返す。
「行こう。祭の夜は案外短いからね」
二人は肩を寄せ合い夜の街へ消えていった――。
マスターコメント
ショートシナリオR普通 報酬:多い8 / 4〜8人
2022年04月09日 06時34分24秒 公開
相談掲示板
マリィ・スノードロップと申します。 リーンエス王国は南部レベト伯爵領、薫杏祭… 花の香りがあふれる素敵なこの街で、お祭りを成功させるべく、皆さんのお力をお借りします! 得意分野はそれぞれあるかと思いますが、わたしは舞踏をかじっておりますので、その方面でがんばりたい次第です。 どうぞよろしくお願いします!
名前、シファー。 しゃかいけんがくしてこいって言われたからお祭り、来たんだけど。 旅芸人の人達遅れてるの大変。シファーも踊るのなら出来るから、 来るまでの間持たすのなら出来ると思う。 よろしく、ね。
私はザスキア、どうぞ宜しく頼むよ。 人々の笑顔を守るためだからね、私も喜んで助力させてもらおうか。
No.4
サイラスだ、よろしくなー イベント企画する人とかおるんかな? どれも一応最低限納めてるし状況見て選ぼうかと
だわと呼んでもらえれば。よろしく頼む。 芸事はあまり得意じゃないが、何か……何か聴衆が楽しめそうなもの……。 まだ考え中だが、何かやる。(フワ……)
ジュストだ、よろしく頼むよ。 俺はあまり芸事に通じてないんだけれど、空とか周囲に被害が出ない場所に向けて見栄えがする魔法などをお披露目すれば少しは賑やかしになるんじゃないかと考えている所だ。 踊りに関してはペアで踊るものなら多少心得はあるし、舞踏会やダンス関連のイベントを企画する人がいるなら参加も出来ると思う。
シファー踊るけど、普段誰かと一緒に踊るようなのはしたことない…から、 いつもは剣舞とか、そういうのしてる。 でもこのお祭りは多分、そういうのあんまり合わない……と思うから。 お花のお祭りだから、剣の代わりに花びらいっぱい入った丸い籠持って踊れば、踊るたびに舞って綺麗かなって。
ローザリカだ、よろしく頼もう。 芸事の嗜みは舞踏くらいになる。披露するのは無論構わないので、企画次第かな? 薫杏祭、折角のアプリコット……そうでなくても花はやはり活かしたい。 花にちなんだ衣装を披露がてらのダンスイベントにするというのはどうだろう。 音楽、舞踏、衣装……どれかひとつにでも興味を持ってもらえれば。
まだ顔ぶれが揃っていない中ではありますが、相談を進めさせていただきますね。先んじて、ごめんなさい。 ジュストさんは意見をありがとうございます。魔法で華やかさを加えていただけること、素敵ですね!盛り上がりそうです! シファーさんとローザリカさんの、この街にちなんだ花を使う案、とても素敵で可愛らしいです。ぜひぜひ取り入れさせていただければ! 場所ですが、 >舞台は街の中央広場に特設されたステージです。 全方位から観覧できるようにと、サーカスのような円形のステージになっています。 >出演者控室は広場に面したカフェの二階にあります。 人の通りが基本多いと思ってよさそうですね。 企画、と言えるほど大層な考えでは無いのですが… わたしは、誰でも自由に参加出来る、あまりかしこまった形式ではない舞踏会を行いたいなと思っています。 洗練された芸は、夜の部に到着する旅芸人一座さんへお任せして、ただ観光をしにやってきた街の人々も誘って、楽しく踊れたら、って思うんです。 舞踏会へ移る前に、この街に訪れた春を仰々しく祝福してみたり、お祭りに関するちょこっとした小芝居みたいなのがあっても尺稼ぎに…こほん、夕方まで間を空けることなく過ごせるかなとおもいます! どなたでも、ご一緒していただけたらとても嬉しいです。 他の方のやりたい事との兼ね合いもありますので、追って相談できましたら幸いです。
うん、花を使ったり、活かす案は祭に合っていて良いね。 マリィ嬢の企画も楽しそうだし、折角だから俺は参加させて貰おうかな。 何か手伝いが必要なら協力しよう。
ああ、花も舞踏会も凄く良いアイディアだと思うよ! 少しではあるが舞踏は友と一緒に習っている。舞踏会、私も混ざらせてくれると嬉しいな。
人が喜ぶこと……。 ……社交ダンスとかか。(首傾げ) こちらでもまだ考えているところだが、マリィの出してくれた舞踏会案に更に人手が欲しいなどあれば参加するから言ってくれ。
わ~!ありがとうございます! ジュストさん、ザスキアさん、勿論だわさんもぜひご一緒していただけるととても嬉しいです! わたし、音楽にもちょこっと心得がありまして。 盛り上がりに使えたらいいなぁと、管楽器も持って参りますね。 小芝居、もとい、ちょっとした物語を仕立てて舞踏会へ繋げられたらなと思っていますので… ほかに組み込んでみたい内容などあったら、お気軽に発言いただけたら幸いです。 出発が4日のお昼という時間的都合上、他の方による案などがお出にならなかった際は、明日の夜にはこんな感じという概要と詳細を書かせていただきますね。
マリィ君提案の誰でも自由に参加出来る舞踏会。 周りの皆を巻き込んで楽しむ・楽しめる催し、 プロではない僕たちだからこそ提供出来るものとして実に心惹かれたよ。 ストーリー性があるのも面白そうだ。 世界観に入り込んで貰えれば、今日という日がより一層良い思い出になるだろう。 是非僕も参加させて欲しい。
ローザリカさんも挙手をありがとうございます! 人手が増えますと、より盛り上がりもましましになる事請け合いです! わたし、張り切って参りますので、どうぞよろしくお願いします! 出発当日ですと、わたしの調整がどうしてもできないので、もしご興味ある方は出発半日前までに挙手くださいましたら幸いです!楽しく踊りましょう…! 想定している流れなどまとめていたら、非常に!長くなってしまいました…! こちらで記載する分は端折りに端折りを重ねたものとなります。仔細はコミュ(https://alpaca-connect.com/world/world0/community/oViBahcbSXs4YYaLMhRo)の方にありますので、気が向かれましたら覗いていただければと思います! :【舞踏会】の現在の方針: ・誰でも自由に参加できる舞踏会の開催! ・舞踏会へ入る前に、ちょっとした物語性を持たせたい! ・女性陣も男性陣も、服飾のどこかしらにアプリコットの花を取り込んでみたり… (ばっちりおしゃれしてみたり、素敵なドレスでも良いとおもうのです!) ・カリンさんにお願いできるなら、楽器を奏でてくれる人(NPC)もいると良いかな? :物語: ・様々な思いを胸にやってきたわたし、ほかの皆さん ・訪れたわたしは、楽しい街の中に、踊っている人がいない事に気付く ・これは…踊り子の娘たるわたしには我慢なりません…! ・街ゆく見知らぬ皆さんの手を取って、思い思いに踊って、ステージを見守る街の人々(NPC)の手も取って、自由に参加できる舞踏会を開くのでした!
舞踏会案の詳細、助かる。読ませてもらったがとても分かりやすかった。 騎士……。 ……微力ながら精一杯努めさせてもらおう。 勢いがつくまでが山場だな。特に始める際に良い雰囲気作りがしたいところ。 例えばステージを囲むように楽器の演奏を始めてみて、人の集まりに応じて音量を上げてみるとか。 あるいはおもむろにステージに躍り出て歌い始めるとか。……マリィならこれでも何とかなる気がした。 ああ、そうだ。 マリィの(プレイングの)方で参加者名列挙を予定していると読んだが、各々のプレイング冒頭に【舞踏会】と含めておけば充分かと思う。参加者名を記載する分の文字数を演出等に回せるかと。
だわさん、【舞踏会】タグの補足ありがとうございます! あっ役柄はほんとお好きな物をと言いたいところですが、だわさんはそちらが似合うと思いますのでどうぞよろしくお願いします…! 歌うのか演奏かと迷っているのですが、ある程度の演出面を補強いただけるようでしたら、満を持して歌って踊ります(その後盛り上がりに向けて皆さんを誘い始める)ので、自由にやっていただけたら嬉しいです!
詳細ありがとう、シファーでもわかった。 せっかくだからシファーも舞踏会のほうに入れてもらいたい。 役は……えっと、そのまま流れの踊り子とかでいいかな?
かなーり顔出し遅くなってしまったけれど。 シーフのコハクよ、皆宜しく。 内容は把握しているから私も舞踏会混ざっていいかしら。 舞踏会と最初に聞いて快盗でもやろうとしたけどおそらく今回の趣旨とは合わないわよね…と思ったからピエロなんかやろうと思ったり。 ネタに走るなら男装してだわと一緒に騎士役もするわよ。 広く浅くにはなるけどある程度の技能は身につけてるから何かやって欲しい事とかあれば是非是非
マリィ嬢はタグの用意や設定などの提示ありがとう。 ふむ、役どころや流れは問題ない。 改めて【舞踏会】に参加する他の皆も当日はよろしく頼むよ。
シファーさん、コハクさんも、挙手をありがとうございます! おふたりとも目に通していただけたようで嬉しいです。 ジュストさんも把握ありがとうございました! どうぞ楽しく、よろしくお願いいたします…! >シファーさん 流れの踊り子、いいですね!楽しい雰囲気に惹かれて、共に踊りたくなった…などなど考えてみました。 ガッツリ踊り子さんの恰好ですと、わたしも素直にお誘いしやすそうです…! 最初に出してくれた、カゴにお花をたくさんいれて踊る、踊るたびに、春を伝えるようにひらひらと舞う…お花の案、とっても素敵でした! ぜひぜひ、取り入れて、ステージに華やかさを演出いただけますと幸いです! >コハクさん 顔出しのうえ、舞踏会への参加をありがとうございます! お祭りの趣旨に合う怪盗… "春"を盗みにやってきた怪盗さんも、人々の笑顔で今日は怪盗お休みして一緒に参加、なんて流れも素敵そう、かも…! ピエロさんや、騎士様の役も楽しく映えるものですので、自由に考えていただけたら…!ご自分が一番楽しいと感じる物は、見ている人達にも伝わってくれると思うのです! もし演奏など出来ましたら、そちらの方面でお手伝いいただけたら…!ご一考くださればと思います。
わたしの方の都合で、以降出発までこちらへ顔を出す事が困難となりまして…! 【舞踏会】参加いただける方の募集は、現状で締め切らせていただく事に致しました。 思い思いの楽しい発想で、お祭りを盛り上げて参りましょう! ご一緒する皆さん、挙手をありがとうございました。 どうぞよろしくお願いいたします!
ごめんなさい! 自由な舞踏会なのに、締め切るなんて言い方はまったくよろしくなかったです…!! 自分の事ばかりで申し訳ありません…! もしサイラスさんが見ていらっしゃいましたら、表明無しでも全然構いませんので、【舞踏会】タグは自由参加として解放しておりますので、もし宜しかったら、お気軽に参加いただると嬉しいです…! あっ!強い希望でなにか行う際などは、こちらの発言はどうぞお気になさらず、思い描く内容で、一緒に盛り上げていただければと思います! それでは、改めまして、皆さん、どうぞよろしくおね構い致します!!
文字数大変そうだから、参加するひとの名前は全部いれなくてもいいんじゃない? と思ってたけど、大丈夫そうかな タグ入れれば、たぶんマスターさんがなんか、いいかんじにしてくれると思うから