『征竜の巫女』と形見の在り処

真柄 葉

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シナリオID:1912

オープニング

 ローレラウラ第四衛星都市ケラエノから湖岸を数km。
 小さな湾に面した質素な小屋が見えてくる。

「ラルゴの会うのも、なんか久しぶりね。今年に入ってから初めてだっけ?」
「そうですね。任務が忙しかったのでまだ今年に入ってからは会っていません」
「そっか、それじゃきっと喜ぶわね。ラルゴってばマヘリアの事好き好きだし」
「そうですね……もう少し孫離れして欲しいのですが。って、そうじゃありません。というか、なぜ巫女殿も同行しているのですか?」

 砂浜を歩き小屋に向かう二人の女性。一人は征竜の巫女ヒルルク。もう一人は小屋の主ラルゴの孫娘でローレラウラ軍人であるマヘリア=ソルサリノだ。

「え? わたしもラルゴに会いたいし……あ、水入らずの方がよかった?」
「いえ、そういう訳ではありませんが……」
「うん? 何か歯にモノ挟まった様な答えね」
「気のせいですよ。――ほら、つきましたよ」

 そうこうしている内に、二人は小屋の前へと到着した。
 マヘリアがいずまいを正しドアをノックすると、中から野太い声が聞こえる。
 マヘリアは「失礼します」と声を上げ、ドアを開いた。

「おぉ、マヘリア。どうしたんだ急に。じぃじに会いたくなったか?」
「ご無沙汰しております、閣下」
「いや、だから閣下はよせ。わしは退役した身だと何度も言っているだろう。ほら、昔みたいにじぃじと」
「そうはいきません。軍人としてここを訪れたからには、退役したとはいえ上官に無礼な態度を取るわけにはまいりません」
「いや、わしがいいって言っているだろう……? 折角今年初めて会ったのに、そんな格式ばった挨拶をされたら、おじいちゃんちょっと悲し――」
「閣下。この度は、閣下のお力をお借りする為に参上いたしました」

 しゅんと肩を落とすラルゴを無視し、マヘリアは訪問の理由を説明する。

「……お力って言われてもな。水軍には優秀な奴らが沢山いるだろう。わざわざ引退したわしが助言する必要はないと思うが?」
「閣下の仰る通り、我が水軍には優秀な人材が多数おります。それに、この度の作戦の指揮官はグランツ閣下が務められます」
「ふむ、あいつなら任せておいてもいいように思うが……何が心配なんだ?」

 マヘリアから出た名は、水軍の中でも堅実な戦術を得意とする指揮官の名前だった。
 よほどのことがない限り下手を打つような人物ではない。
 ラルゴは改めて孫娘に問いかける。

「この度の遠征場所が場所だけに、閣下にお伺いを立てに参った次第です」
「場所? 一体どこを攻めるというんだ」

 孫娘から返ってきた答えは――。

「『蒼水の休息地』を」

――ガタっ。

「それは、本当なのか」
「はい。斥候の情報では彼の地に駐留する大兵力は今はなく、守備隊を残すのみとの事。そして、軍本部はこの好機を逃すべきではないと判断し、彼の地への侵攻が決定されました」

 声の震えるラルゴに、マヘリアは直立不動で答えた。

「な、なんかすごい物々しい雰囲気だけど、そんなに大事な場所なの……?」

 緊迫した雰囲気に驚いたのか、ラルゴの愛狼リンダと戯れていたヒルルクが声を上げる。

「はい、『蒼水の休息地』と言われる洞窟には、マーマンとの戦いで散っていった我々ローレラウラ水軍の勇士たちの遺品が保管されていると言われています」
「遺品って……え……」
「洞窟のある島の付近は、普段マーマンの大軍が駐留しているのですが、先日その大軍が北へ移動を始めたと報告がありました。そして、これを千載一遇の好機と見て取った水軍本部が、電撃的な奪取作戦を立案したのです」

 呆気にとられるヒルルクに、マヘリアはその作戦内容を詳しく説明した。
 本来であれば軍籍に無い者に話す内容ではないのだが、ローレラウラにおいてヒルルクの存在は特別。その存在と力を持って水軍に力を貸す事も度々あった。
 それ故に、マヘリアはヒルルクに隠し立てする事無くすべてを話して聞かせる。

「島を獲るのか」
「いえ、今作戦は『遺品』の奪取及び、周辺水域の調査です。……長年の苦労が報われるかもしれません」

 言葉少なく問いかけてくるラルゴに、マヘリアは淡々と答える。

「……マヘリア、地図と戦力表を出せ」
「ここに」
「……ふむ、冒険者と共同作戦か」
「はい」

 ラルゴに言われマヘリアはすぐに羊皮紙の束を取り出し、机の上に広げた。
 ラルゴは今までに見た事が無い様な真剣な眼差しで、羊皮紙を睨み付けてる。

「ねぇ、マヘリア」
「はい、どうされましたか巫女殿」

 じっと羊皮紙を睨み付けるラルゴをちらりと見ながら、ヒルルクはマヘリアに耳打ちした。

「ラルゴの様子が……その、ちょっと怖いんだけど。その場所に何か因縁でもあるの?」
「……因縁、と言えば因縁ですね。あの場所は閣下が軍に在籍していた頃、幾度となく攻められた場所。しかし、敵の大兵力を打ち破る事はついにかないませんでした」
「そうなんだ……」
「戦略的にも大きな意味を持つ場所である事は間違いないのですが、今回の目的は占領ではありません。今回の目的は『蒼水の休息地』と呼ばれる場所にある、『木箱』を奪取する事にあるのです」
「そうなんだ。でも、それにしてはやけに真剣ね、ラルゴ」

 と、ヒルルクは戦力表を睨み付けぶつぶつと呟いているラルゴを再び見る。

「そう、ですね…………これは私から語る事ではないかもしれませんが」

 ヒルルクの言葉に頷き、マヘリアはちらりと祖父を見た。
 祖父は何も言わずに、一度小さく頷く。話してもいい、という事だろう。

「あの地には……マーマン達がローレラウラ水軍将兵を倒し奪った『戦利品(遺品)』があると言われています」
「えっ……」
「そして、その中には閣下のご子息の遺品もあるはずなのです」
「ご、ご子息って……ラルゴの息子さん!? それは絶対取り返したい……って、それってマヘリアのお父さんじゃないの!?」
「はい、私の父です」
「いや、なんでそんなに冷静なのよ!」
「動揺しても作戦は成功しませんから」

 ぐいぐい来るヒルルクに苦笑を返したマヘリア。
 彼女とてこの作戦にかける想いは相当のものなのだ。
 ヒルルクの護衛という名誉ある任務にありながら、その役目を放棄して迄、奪還作戦に名乗りを上げたくらいなのだから。

「……わかったわ。わたしも行くわ!」
「な、なにを仰っているのですか。これは非常に危険な作戦になります。巫女殿に万が一の事があれば――」
「大丈夫! マヘリア達には絶対迷惑かけないから! ラルゴ! 私も行くわ、戦力に加えて!」

 そう言うとヒルルクはマヘリアが止めるのも聞かず、ラルゴが見つめる戦力表の末席に自分の名前を書き殴ったのだった――。

解説

●目的 『蒼水の休息地』を急襲し「木箱」を奪取する。 ●場所 ローレラウラ湖に浮かぶ双子島。 大きい方を「兄島」。小さい方が「弟島」と呼ばれています。二島の距離は100mほどあり、間には岩礁地帯が広がっています。 洞窟は兄島の湖岸にある断崖(弟島からも見える位置)にぽっかりと開いています。 洞窟の入口は直径10m。3分の2は水の中に沈んでいます。 入り口を入るとすぐに広い空間があり、奥に陸地があります。 ※島の大きさはDA○H島くらいあります。洞窟は所謂「青の洞窟」です。 ●人物 ヒルルク 征竜の巫女。マヘリアの任務を手伝うために同行中。 ラルゴ=ソルサリノ 元ローレラウラ水軍の軍人で、すでに退役した老偉丈夫。 マヘリア=ソルサリノ ラルゴの孫娘にしてヒルルクの護衛役。現役のローレラウラ水軍軍人の女性。 レイシス=グランツ 水軍提督の一人で今作戦の指揮官。大きな功績はないが、何事においても「失敗しない」堅実な人物。 ●味方戦力 ローレラウラ水軍の軍艦3隻。小型船21隻。 軍艦の主兵装は大型バリスタ。小型船の兵装は大網です。 ヒルルクは旗艦に乗っています。 ●敵戦力 ボス:『罵歌のギッヅ』 魔法使いのマーマン。 幻惑系の魔法を使い、こちらの命中率を著しく下げてきます。 また、水流を操る魔法を使い、船同士を衝突させたりもします。 ネームド:『きつつきテテブ』 体長3m近くある大柄なマーメイド。 筋骨隆々で2mもある銛を投擲してきます。 その一撃は船体を貫き、マストをへし折る程。 マーマン兵【矛】:30 三叉矛装備のマーマン戦士。一般兵。 マーマン兵【ボーラ】:20 ボーラを投擲してくる兵。 絡まれば水中へ引きずり込まれます。 マーメイド:3 ヒーラー。後方に待機し【ヒール】【堅甲】【輝刃】を使用します。 ●補足 水軍は囮です。大攻勢に見せかけて敵を引き付けます。 しかし、それだけでは全ての敵を引き付ける事は難しいでしょう。 より多く引き付ける為には、更に一工夫必要です。 水軍は兄島方面(洞窟と真反対)から攻める予定ですが、作戦変更も可能です。 必要でしたらヒルルクも戦力として使ってください。ただし彼女は泳げません。 洞窟の近辺は岩礁地帯となっており、大型の船では侵入できません。 侵入方法としては。 1:弟島や湖から岩礁地帯を渡って洞窟へ近づく。 2:何らかの方法で兄島へ上陸。陸路を洞窟付近まで移動し、断崖を降りる。 3:水中を移動し近づく。 等が考えられます。より

マスターより

お世話になっております。真柄 葉と申します。 今回のシナリオは、電撃的な強襲作戦! ローレラウラ水軍の勇士達の遺品が眠るとされる島を急襲してください! 基本的に皆様はマヘリアと共に洞窟への潜入部隊として動いていただきますが、水軍の船に搭乗し陽動作戦に参加していただいても構いません。 なお、洞窟に残された遺品は結構な数に上ります。木箱(ミカン箱くらい)換算で数十個、武具などを合わせればもっとたくさんあります。持ち出す方法や輸送方法なども考える必要があるでしょう。もちろん取捨選択する必要も。 水軍の主目的である『木箱』はその名の通り小さな木の箱です。一見すればちょっと豪華なただの箱ですが、特殊な魔法が掛かっていて力業では開きません。最低限これだけは持ち帰ってください。 不明な点がありましたら、相談掲示板にて「Q:」で始まる形でご質問ください。ヒルルクがわかる人に聞いて答えてくれます。 それでは、今シナリオをお気に召していただけましたらご参加検討ください! よろしくお願いいたします!

リプレイ

 湖を渡る寒風が船の帆を孕ませる。
 風の威を借り、軍船は目的の島へと近づきつつあった。

「……あ、カモメさん」

 そんな軍艦の一つ。船首で膝を抱えて座るユークリア・フィナンシェは、湖を渡る鳥を眺めていた。
「ユックリア様……もとい、ユークリア様、あれは鴨ですわ」
「カモ……カモメ……ふふ、そっくりですね」
 ずっと遠くを眺めながら小さく微笑むユークリアに、バンビは大きく息をつく。
「……あ、バンビさんじゃないですか。ゴブ沙汰しております」
「ようやく気付きましたのね。そうです、バンビさんです。ゴブ沙汰してますわ。というか、このやり取り三回目ですわ」
 にっこりと緩い笑顔を向けてくるユークリアに、バンビは再び溜息をついた。

「何をやっているんだか……」
「ははは、緊張感がなくていいじゃねぇか」
 そんな二人を甲板から見つめるルチル・プルメリア・グレイハーツとハヤト=ガラン=ヴォルファング。
 ローレラウラ水軍に同行し、作戦の要所を担う予定になっていた。
「これから一大水上戦を控えているというのに、何がいいんだい」
「緊張でガッチガチになるより百倍位マシだろ? 今はあんなでも、戦闘になりゃ頼もしい仲間なんだしよ」
 からからと愉快に笑うハヤトに、ルチルは肩を竦めた。
「そんな事より、あっちを心配した方がいいんじゃねぇの?」
 と、ハヤトは甲板後方を指さす。

――おええぇぇぇ!!!

「……まだ慣れないのかい。まったく世話が焼けるね」
「湖とはいえ冬は波が高い。船も随分揺れているから仕方ないだろう」
 そこには船縁から湖へ何かをぶちまけているヒルルクが居た。
 ルチルとナハティガル=ラーの二人は、後方へと移りヒルルクの背を摩ってやる。
「水だ。口をゆすぐといい」
 船縁に背を預け座り込んだヒルルクに、ナハティガルが水袋を手渡す。
「ほら、この子も貸しておいてあげるから、少し気を紛らわせな」
 ルチルは肩に乗っていた相棒のラトをヒルルクの頭の上に乗せてやった。
「うぅ……二人ともありがとう」
 顔面蒼白のヒルルクはラトと水袋を受け取り力なく微笑んだ。

「……ローレラウラを拠としているにも関わらず、水上に脆弱な体質ですか」
 そんな一連のやり取りを船橋から見下ろすAlexandra・Hexe・Claudia。
「これは水に落とすのもまずそうですね」
 小さく呟いたAlexandraは、こっそりと剣(蒼玉鋼の霊刀)を振ると、ヒルルクに【ウォーターウォーク】をかけてやった。

 遺品の回収に向かうメンバーが湖図を囲み打ち合わせを始めた。
「当初の予定通り、回収班は小舟を借りてこっそり裏から弟島へ向かう事にするね」
 ハーヴィが湖図の上に小舟の模型を走らせる。
「気付かれないように、大周りに行った方がいいですかね」
「そうですね、そこは艦隊の陽動を期待しましょう」
 トーラとセツリがハーヴィの動かす模型に視線を合わせた。
「秘密兵器の準備もばっちりだし、回収は任せてよっ!」
 更にララベル・サン・ディーベルが、艦隊に残る者達へにこりと微笑む。
「これ以上近づくと悟られるか。回収班はそろそろ出よう」
 ナハティガルの言葉に頷いた四人は、小舟へと移動を開始した。

「ヒルルク」
 同行する四人を小舟に送ったナハティガルがヒルルクを呼ぶ。
「彼女の為に体を張ってくれたと聞いた。……いつかその恩を返そう」
 それだけを言い残し、ナハティガルは小舟へと飛び移った。

●
「おっ、アレか?」
 メインマストの物見台へと上がっていたハヤトが手を傘に遠くを見つめる。
 そこには大小二つの島が並んでいた。
「おーい、見えたぞ! 準備しろよっ!」
 甲板へ向けそう叫ぶと、ハヤトは高い物見台から飛び降りる。
「そんじゃ、作戦会議といこうぜ」
 あれだけ高くから飛び降りたにもかかわらず、音もなく甲板に降りたハヤトは、レイシス提督の元へと向かった。

「艦隊の大攻勢と見せかける必要がある訳だから、ある程度は攻撃をぶちかまさなきゃならねぇだろうな」
「ああ、そうだね。艦隊からの攻撃はもちろん、アタイ達の攻撃こそが、今回の作戦の肝になると思っているよ」
 甲板にどっかと座り、湖図を睨み付けるハヤトに、ルチルが答えた。
「目的が陽動だしな。ド派手に暴れて敵の眼をこっちに集中させなきゃならねぇか……皆は何か考えがあるのか? やりてぇこととか」
 湖図から顔を上げ、ハヤトは仲間達一人一人と視線を交える。
「アタイは艦隊の眼になろうと思っている。水面下までは見通せないとしても、上空から俯瞰すれば、敵の出現ポイントくらいなら見極められるだろう」
「オレは当然、最速での先制攻撃ですわ。初手で敵を薙ぎ払い、主導権を引き寄せて御覧に入れますわ」
 ルチルとバンビがそれぞれの行動を告げた。
「俺は湖面を走り回るつもりだ。Alexandra、魔法(【ウォーターウォーク】)貰えるか?」
「それはかまいませんが……」
「うん? はっきりしねぇ答えだな」
「制限時間と波にのまれない様にだけご注意を」
 そう言うとAlexandraは波立つ湖面へ視線を移す。いくら水面を走れるウォーターウォークであっても、波にさらわれれば効果を失う。Alexandraは魔法とて万能ではないと釘を刺した。
「ああ、その辺りは織り込み済みだ。海みたいな大波じゃねぇからな。何とかしてみせる」
 Alexandraの忠告にもハヤトは余裕の笑みを浮かべる。
「後は……ユークリア。あんたはどうするんだ?」
「え、私ですか?」
 と、皆がユークリアに視線を向けると……。
「……ユークリア?」
「ユークリア様?」
 皆が揃って首を傾げた。それもそのはず、このくそ寒いのにユークリアは常夏の水着を着用していたのだ。
 皆が呆気にとられる中、ユークリアはくちゅんと小さくくしゃみをし、ずずーっと鼻をすすり上げると皆を見た。
「私はほらこの通り、囮になります」
 なにがほらなのかよくわからないユークリアの説明に、皆は揃って首をかしげる。
「ユークリア、まさか潜ろうなんて言うんじゃないだろうね」
「え、そのまさかですけど?」
 ルチルの問いかけにあっさりと答えて首をかしげるユークリア。
「敵は水中に居るんですから、囮となる身も水中に投じなければ効果が薄いでしょ? ですから、ロープをこうぎゅっと縛り付けて――」
 もうどうしていいのかわからない皆の前で、ユークリアは腰にロープを巻き付けると、その端をヒルルクに手渡した。
「へ……?」
「ヒルルクさん、危なくなったら釣り上げてくださいね」
 手渡されたロープを呆然と見つめるヒルルクに、ユークリアはにこりと微笑んだ。
「んー、まぁ、ユークリアも冒険者だし、何とかなんだろ」
 そうか? と首をかしげる仲間達を置いて、ハヤトはユークリアに親指を立てて見せる。
「もちろん、何とかなりますよ」
 そして、ユークリアもまた親指を立てて応えた。

 その後も作戦の打ち合わせは進み、艦隊の目となるルチルは艦隊で最も足の速い僚艦へと移る事となり、旗艦には橋頭保兼避難場所としてAlexandraとヒルルクが残る。
 ハヤトとバンビはそれぞれ小舟へと乗り込み、湖面近くから大火力にて敵をけん制、撃滅を目指す。
 艦隊の指揮は提督であるレイシスが行い、冒険者達の動きと連動して敵を攪乱していく作戦が取られる事となった。
「俺達の目的はあくまで陽動だ。だが……手加減してやる道理はねぇよな?」
 不敵に微笑むハヤトに呆れつつも頷いた仲間達は、いよいよ迫ってきた兄島を睨み付けた。

●
 一方、艦隊を脱した小舟は大きく迂回しつつ弟島を目指していた。
 遠くに見える艦隊は、兄島へと近づきつつあり、そろそろマーマン達の勢力圏へと入るだろう。
 それと同時に回収班は弟島へと上陸。戦闘の音と混乱に紛れ、兄島の洞窟にあるという『遺品』を回収する算段だ。
「人数が多い上に、荷も多いから、足はどうしても遅くなるね」
 ハーヴィが仲間達に声をかける。
 小舟には冒険者が5人、水軍から参加のマヘリアを加え6名が乗っていた。更に回収の為に必要であろう資材がこれでもかと乗せているものだから小舟の喫水線がかなり下がっている。そして船尾にはロープで結ばれた酒樽を曳航しているので、船足はかなり遅い。
「さらにここは湖上だ。見つかれば逃げ場はない。慎重に進むぞ」
 ナハティガルが言う様に、湖上に浮かんだ小舟に隠れる場所など無い。
 もし、マーマンの斥候にでも見つかれば、増援を呼ばれるか、最悪、そのまま沈められる可能性すらあった。
「その辺りは出来るだけ警戒するようにします……それよりも、そろそろ接敵するようですよ」
 と、回収班の耳となっていたセツリが、遠く艦隊を指さした。

「行こう。陽動部隊の方もいつまでも持つものじゃないし、こっちに敵が回ってくるかもしれない」
 距離はまだ遠い。船足の事もあるし、上陸しては回収作業がある。
 ララベルは皆にそう言うと、櫂を持つ手に力を込めた。

「敵……マーマン族なんですよね」
 湖上を進む中、いつも元気なトーラが沈んだ声で呟く。
「どうかしましたか?」
「あ、いえ……マーマン族が敵なんだなと思って」
 セツリの問いかけに、トーラは遠くある方角を見つめた。
「……あのマーメイドの事を言っているのですか」
「そう、ですね……あなたにとっては苦い思い出なのでしょうけど」
 トーラは湖面に手を伸ばすと、水に触れつつ溜息をつく。
「あの子を特別扱いしているというのはわかっているんです。わかってはいるんですけど……」
「トーラさん、僕も同じ気持ちだよ。あの子が僕達人類とマーマン族との橋渡し役になってくれる、そんな未来を夢見たりもしてる」
「……トーラ、俺もその気持ちはわかる。だが、今向き合わなければならないのは、人類の敵たるマーマンだ。中途半端な覚悟で臨めば、やられるのはこちらだ」
 気持ちの沈むトーラに、ハーヴィとナハティガルが声をかけた。

「……冒険者は不思議ですね」
 そんな、三人の様子を見つめていたマヘリアが呟いた。
「不思議?」
「……いえ、なんでもありません」
 声を聴いたララベルが問いかけるが、マヘリアは首を振った。

●
「薙ぎ払え、ですわ」
 先制攻撃は湖面に打ち込まれたバンビの魔法(【ストーンブラスト】)だった。
 広範囲にばらまかれるエーテルの嵐は湖面を揺らし、水中に潜むマーマン達に敵の来訪を告げる。

(結構深いですねっ!? それにさぶっ!!)
 一方、バンビと同時に作戦を開始したユークリアは、小舟から身を投じるとゆっくりと潜行していく。
 バンビの魔法に釣られ湖面に向かったか、それとも逃げたかたのか、幸いにして水中にマーマン達の気配はない。
 ユークリアは慎重に辺りを警戒しながら、湖底を目指した。

「……出てこないね。警戒しているのか」
 艦隊の目となるルチルが湖面に目を凝らす。
 バンビのあぶり出しにも、マーマン達の動きは見えなかった。
「出てこないのならこちらも好きにさせてもらうよ」
 そう言うとルチルは矢に小さな紙を括り付け、旗艦へ向けて射る。
 紙には、艦隊運動への具申が書かれていた。
「さぁ、包囲されたくなきゃ顔を出しな」
 ルチルは再び湖面を睨み付ける――。

「虚しいですわね。とっとと出ておいでませ」
 バンビのあぶり出しは続いていた。しかし、超威力の魔法を警戒しているのか、まだマーマンの一匹すら姿を見せていない。
 バンビの魔法は空しく水面へと消えていく。
「バンビ、ちょっと休んでろ! 俺が出るぜ!」
 そんなバンビに代わりハヤトが湖面へと躍り出る。Alexandraから魔法(【ウォーターウォーク】)を貰い、波を蹴り水面を駆けた。
「おら、どうした! 出てこねぇなら島を占領しちまうぞ!」
 マーマンには通じないとわかっていても、その意図くらいは読み取れるだろうと、ハヤトは挑発しながら湖面を走る。そして、ハヤトが艦隊を離れ島へと肉薄しようとした、まさにその時、湖面から無数の矛先が突き出された。
「はっ! ようやくお出ましかっ! だが、そんなもん当たるかよ!」
 ハヤトは速度を上げ(【疾風足】で)マーマン達が延ばしてきた矛を掻い潜り、味方の船へと足を向ける。
 後ろを振り向けば、無数のマーマン達が湖面から顔を出しこちらを睨み付けていた。
「数は――多いな、30はいるか……バンビ!」
 ハヤトがマーマンの数を概算すると、旗艦の甲板へジャンプ。同時に、バンビに合図を送る。
「見えてますわ」
 ハヤトの声を聞くよりも速く、バンビの詠唱は始まっている。
 力ある言葉が天と地と湖のエーテルを具現化させ、エーテルの粒子がバンビの小さく美しい手に収束していく。
「今度こそ薙ぎ払って差し上げますわ!」
 魔導書が高々と掲げられると同時、収束し限界に達したエーテル光がバンビの手より放たれた。

 しかし、そのあまりにも派手なバンビの詠唱に、マーマン達が気付かないはずはない。
 マーマン達は何か強大な攻撃が来ると悟り、急速潜行を開始する。
 直後、バンビの極大魔法力(【高速多段式超魔法】【ストーンブラスト】)が湖面を打った。
 結果、魔法は数匹のマーマンを捉え負傷させたものの、大きな損害を与えるに至らない。

「そんなことわかっていますわ」

 しかし、これこそがバンビの作戦だった。
 バンビは自身の最大攻撃力すら囮にし、マーマン達の中にただ一つの目標(ターゲット)を探していた。
 混乱を起こす敵陣営にあって、統率力を発揮する個体。
 リーダーであり最大の障害となるボスクラスを。
「……あれですわね」
 そして、バンビはそれを見つけた。
 マーマン達の後方にあり、仲間達に指示を出すマーマン。あれこそがボスであると確信したバンビは、再びエーテルを集める為、力ある言葉を紡ぎ出すが……。

 それはあまりに突然だった。突如発生した不可解な霧がマーマン達を覆ったのだ――。

●
「何とか見つからずに辿り着けたね」
 ララベルがマヘリアに手を差し伸べ、弟島への上陸を助けた。
「戦端は既に開かれています。こちらも急ぎ準備を進めましょう」
 遠く兄島の裏で行われている交戦音を聞き、大きな耳をピクリと動かしたセツリの忠告に皆は頷き、浜に乗り上げた小舟から資材を手早く下ろしていく。
「すぐに組み上げる。手の空いている者は手伝ってくれ」
「あ、僕手伝うよ!」
 下ろされた資材の中から、担架やロープをより分けたナハティガルは、ララベルと協力し、遺品回収のための神輿の製作に取り掛かった。
「トーラくん、岩礁地帯の詳しい情報が欲しいのですが、手伝ってもらえますか」
「はいっ」
 セツリとトーラは島の間に広がる岩礁地帯の偵察に出る。
「マヘリアさん、出来るだけ遺品について詳しく知りたいんだけど、教えてもらえるかな」
 偵察に出た二人を見送ったハーヴィは、工作を手伝うマヘリアに声をかけた。
「詳しくと言われましても、正直な所、マーマンが何を収集しているのか不明なのです。ただ、遺品を戦利品として収集している事は確かです」
「あー……そうか。マーマンの考える事だもんね。彼等にとってどれが価値のあるものかなんてわからないか……やっぱりあの子に聞ければ」
「無駄でしょうね」
「……はは、そう、かもね」
 呆れるように言いきったマヘリアに、ハーヴィは苦笑する。
「でも、せめてマヘリアさんのお父さんの遺品だけは回収したいんだけど、何か特徴があるのなら教えてもらえないかな」
「それこそ無用の配慮です。任務に私情を挟むわけにはいきません。もし父の遺品があったとしても、回収は最後で結構です」
「そ、そんな」
 ハーヴィは改めてマヘリアを見るが、彼女の態度がそれを拒否していた。
「……わかったよ。全部持って帰ればいいんだね」
 だからこそ、ハーヴィはそう言ってマヘリアに笑顔を向ける。
「無理な事は口に――」
「できるよ! いや、して見せるから!」
「……そう、ですか。わかりました。任務ですからね、私も協力します」
 ぐいっと身を乗り出してくるハーヴィに、マヘリアは溜息を付き頷いた。

 そうこうしている間に、ナハティガル達が神輿を組み上げ、トーラ達が偵察より戻った。
「よし、それじゃ僕はロープを渡してくるね」
 ララベルはそう言うと、長いロープの端を掴み、セツリ達が調べた岩礁地帯に足を向ける。
「結構高い。でも、あれくらいなら!」
 岩礁地帯を【エアーライド】で渡りながら、洞窟の上にある崖に目を遣ったララベルは、足を速め最後の岩礁を蹴ると、【真・壁歩き】で一気に崖を登りきった。
「……うん、ここからなら」
 高所から仲間達のいる場所を確認すると、手近にあった太い木にロープを回す。
 ララベルは回収した遺品を、島と島の間を渡したロープの傾斜を使い、一気に運んでしまおうと考えたのだ。
「後はあっちの島に戻って結べば……!」
 ララベルはそのまま来た道を戻り、長大なロープの『輪』を完成させた。

「お待たせ! こっちは準備OKだよ!」
 ララベルの準備完了を待って、いよいよ回収作戦は開始された。
 まず先行したトーラが、スキル使わず岩礁地帯を渡る
「意外と頭を出している岩が多くて助かりました。ちょっと滑りますけど」
 トーラは足元に注意する様に後続――特にセツリとハーヴィ、そしてマヘリアに伝え、彼等の道先を案内する様に岩礁を進んだ。
「セツリさん、周りにマーマンの気配はない?」
 トーラは後ろに続くセツリにハーヴィ問いかけた。
「……ええ、今のところは。ただ、少し波がありますね。この音に紛れられると見つけるのは少し難しいかもしれません」
 ピンと伸びた耳を若干折りたたみつつ、セツリが答える。
「僕もできるだけ目を凝らして敵の接近を見つけるようにするよ」
 【ウォーターウォーク】が使えるハーヴィが中衛に構え、後衛には――。
「すまないな、マヘリア」
「いえ、力仕事は得意ですから」
 神輿を担ぐナハティガルとマヘリアが続く。

 慎重に岩礁地帯を渡った回収班は無事、洞窟の入口へと辿り着いた――。

●
「なんだこれっ! 当たらねぇ!!」
 ハヤトの神速の一撃が当たらない。
 普段であれば、一撃の元に首を跳ね飛ばしていてもおかしくない斬撃だ。
「ちっ!!」
 一方で、敵の攻撃は的確にハヤトの急所を狙ってくる。ハヤトは大きく跳躍しマーマンの矛をかわした。
「なんとも面妖な魔法ですわね……」
 それはバンビや他の者達も同じだった。
 バンビが放った【魔矢】は、確実に敵の心臓を捉える軌道を描いていた。しかし、命中したのは何もない湖面。
 船上から水兵たちが放つバリスタも同様で、まるで的外れな場所に矢を沈めていく。

「視界が……揺らぐ?」
 そんな様子を僚艦の物見台から戦場を俯瞰していたルチルが、試しに一矢放ってみた。
 しかし、他の者達の攻撃同様、ルチルの矢は無人の湖に飲み込まれる。
「あの霧か……」
 そう、この現象が起こりだしたのは突如発生した霧がマーマン達を包んでからだった。

 そして、ルチルの気付きを旗艦に乗るAlexandraも同時に感じていた。
「……命中精度が低すぎる」
 時折、思い出したかのように当たる攻撃もあるが、そのほとんどは湖に飲み込まれている。
「マーマンは人類とは全く別系統の魔法を操るという。この霧が自然発生ではなく魔法による人工的なものであるのなら……」
 こと魔法に関して造詣の深いAlexandraは、すぐさまその可能性を探った。
「……視覚を狂わせる力場を形成している? それとも瞳が得る光を屈折させている?」
 様々な考察がAlexandraの脳内を駆け巡る。

「Alexandra!」

 思考の海に沈むAlexandraを、僚艦からルチルが呼んだ。
 Alexandraが視線を上げる間に、ルチルは帆を渡り、旗艦へと飛び移る。
「あれはなんだ。視界が役に立たない」
「その視界を狂わせる魔法でしょう」
「そんなものが存在するのかい?」
「あります。あそこに」
 と、Alexandraはマーマン達が顔を覗かせる湖面を指さした。

 水面での混乱を知らないまま、水中では――。
(うぅ……さっぶい! でもようやく着きました)
 潜水を開始して5分。寒さに震えながらも湖底へと辿り着いたユークリアは、【暗視】を駆使し辺りを見渡す。湖面からは30mほど潜ったが、幸いにして周りに敵の気配はない。
 ユークリアは体に結ばれたロープを確認し、湖底を歩き始めた。
(母蜘蛛糸のロープが届けばよかったんですが、贅沢は言ってられません)
 島に向かってなだらかな傾斜を登り、ユークリアはついにマーマンの姿を捉える。
(さぁ、ここですっ!)
 足場を確認し、敵の位置を確認し、ユークリアは気負いを込めると(【神霊憑依】させると)必殺の【撒き餌】を発動させた。暗い湖底に明るく光るユークリアの姿。マーマン達よ、ここに敵がいるぞと伝える為、輝きを放ったままユークリアは泳ぎ回る(【スィフトスイマー】)が……。
 直上のマーマン達は、確かにユークリアの方を視認しているのに、群がってくる様子がない。
(あ、あれ……? ここですよー、ここ!)
 ユークリアがこれでもかと自身をアピールすると、一匹のマーマンと目が合った。
(そうです! こっち――――――ひあっ!)
 さらにアピールを続けるユークリアの頬を、巨大な銛が掠め湖底に突き刺さる。
 ユークリアは、慌てて距離を取るが……。
(ひぇっ)
 ギラリと輝く無数の切っ先が、ユークリアに向かい迫ってきた――。

「……うん、あれは……」
 湖面に現れたその異変を艦隊の目であったルチルが捉えた。
「まずい……! ロープを引くんだ!」
 ルチルは声を上げる。
 その声を聞いた水兵たちが、慌ててロープを巻き上げていくと……。
「ユークリア!! ヒルルク、急いで来てくれ!」
 甲板に引き上げられたユークリアの身体には無数の矛が突き刺さり、大量の血が甲板を染めていた。

●
「うわっ、すごい量ですね……」
 トーラが目の前の光景に感嘆の声を上げた。
 探索スキルで警戒しつつ、洞窟へと侵入した冒険者達を待っていたのは、無造作に積み上げられた遺品の数々だった。
「感心している時間はないよ。急いで『木箱』を探そう。マーマン達に見つかったら厄介だし」
 ハーヴィのエンライトに照らされる中、ララベルが遺品に手を伸ばす。
「一先ず『木箱』以外の物はこちらに移してくれ。持ち帰れるように纏める」
 ナハティガルは自作した神輿を地面に置くと、遺品の調査を始めた仲間達に声をかけた。
「腐っている木箱もありますね。これは直接神輿に括り付ける方がいいかもしれませんね」
 次々と選り分けられる遺品を入れていた木箱は、随分と腐敗が進んでいる。
「使える分だけ使おう。後はセツリの言う様にロープか袋で纏めればいい」
 セツリとも協力し、ナハティガルは遺品の大小を選り分けながら、使える木箱へと収納していった。

「あった! ありました!!」

 しばらくして、遺品の山を探っていたトーラが高々と小さな木箱を掲げた。
「マヘリアさん、これがそうですか!」
 トーラは木箱の存在を知るマヘリアの元へ持っていく。
「……はい、間違いありません。これです」
 マヘリアの頷くのを合図に、トーラはグッと拳を握った。
「よかった。それじゃこれはマヘリアさんへ渡しておきますね。後は――」
 と、トーラは木箱をマヘリアに渡すと、光に照らされた洞窟を見上げる。
「あの遺品の山とは別に何処かに隠されたものがないか探してきます!」
 そう言うと、トーラはスキル(【看破】や【スカウトの心得】)を駆使し洞窟内を探り始めた。

「細かな装飾品類だけじゃなくて、武具も相当あるね」
 主だった遺品は装飾品の類だ。しかし、それと同程度に武具もある。水中では使いにくい剣や鎧など、どれもかさばるものばかりだ。ハーヴィはこれらの運搬方法に頭を悩ませていた。
「全部持ち帰るって言っちゃったしね。何とかうまく運べるように……」
 ハーヴィは武具をロープで一纏めにしマジカルポケットへと収納する事を考えた。収納するにはコツがいるが、これであれば重量は気にする必要はない。
「それに……どれが彼女のお父さんの遺品かわからないし」
 と、ハーヴィは運搬方法を考えながらもマヘリアを見る。彼女は自ら遺品を探す様子もなく、黙々と作業を進めていた。
「……駄目だ駄目だ。今は少しでも早く作業を進めないと」
 そんな彼女の行動に、自らの迷いを恥じたハーヴィは、遺品を纏める作業へと戻っていく。

「一度運び出す。こちらは任せるぞ」
 ナハティガルとセツリは神輿を担ぐと、岩礁地帯へ向かう。
 事前にセツリがルートを選定していたとはいえ、重量物を運びながら不安定な足場を渡るのは一筋縄ではいかない。二人は息を合わせ慎重に弟島へと向かった。

 一方、洞窟の崖上に登ったララベルは――。
「うまくいってくれるといいけど」
 ロープに幾つもの革袋を吊るす。中にはもちろん遺品が収められている。
 ララベルはロープを手繰っては革袋を結び付け、手繰っては結び付けを幾度か繰り返し、ゆっくりと弟島へと送り出していく。
「よし、うまくいきそう!」

●
「Alexandra。魔法の出所はわかったかい」
「……確信はありませんが、陣容から見て、あの個体でしょう」
 遠くマーマン達は陣形を整え湖面に頭を出して浮かんでいる。
 Alexandraはその中の一体を指さした。
「……遠いね」
 ルチルはAlexandraの指さした敵を見る。
 敵陣中央に居座るマーマンは、その獲物からキャスターであるだろうと想像ができた。
「ここからなら普通に見えるのが、なお歯がゆいね」
 船縁に手を付き、遠くマーマン達を眺めれば、はっきりとその姿を捉えることができる。
「それに相手から攻めてくる気配がない。島の防衛に徹しているのでしょうし、それに……」
「それに……?」
「トーラさんが言っていました。マーマンの本隊が北へと向かったのは何故なのかと」
「まさか、あのマーマン達はアタイ達がやっている作戦と同じことをやっているとでも言いたいのか」
「そこまではわかりませんが――――」

「畜生、あの霧何とかならねぇのか!」

 そんな二人の元へ、ウォーターウォークの切れたハヤトが戻ってくる。
「ハヤト、いい所に来た。ちょっと意見を聞かせて――」

――ゴウンッ!

 戻ったハヤトにルチルが話しかけようとした、その時だった。突然船が大きく揺れる。
「な、なんだっ! 攻撃かっ!」
 ハヤト達三人は咄嗟に船縁を掴み転倒を免れるが、水兵たちはそこかしこで尻をついていた。
「違いますわ。湖が動いているのです」
 応えたのは小舟から旗艦へと飛び移ってきたバンビだった。
「提督様、このままじゃ渦にのまれますわ」
 バンビの忠告にレイシスは小さく頷くと、すぐさま艦隊へ後退の合図を送る。
「渦だって? そんなものが何故突然……」
「霧とはまた別の魔法ですわね……たぶん水を操ってやがるのですわ」
 バンビに言われ、三人は湖面へ視線を移した。
「……確かに首魁と思しき個体を中心に水が巻いているように見えますね」
 Alexandraが言う様に、マーマン達の周辺には濃く波が立っている。
「これじゃ、余計に近づけねぇじゃねーか」
 ハヤトが憎々しげにつぶやいた。確かに渦巻く湖の波は高くウォーターウォークで渡るには困難を極めだろう。
「……ここは本来の役目に立ち返ろう」
 と、そんな三人に向け、ルチルが声をかけた。
「あちらが島の周辺から出てこないのであれば、こちらも島周辺に閉じ込める。なに、やることは変わらないさ。ただ――」
 と、ルチルは仲間達にそう告げる。北へと視線を巡らせながら――。

●
「予想以上に多いね……」
「それだけこの湖に散っていった勇士たちが多いという事なのでしょうか……」
 ハーヴィとトーラが遺品の山をじっと見つめる。
 合計三往復。神輿に積み込み、ロープで運搬し、マジカルポケットを駆使して運んだ遺品は弟島へと無事移されていた。
「持参した資材を捨てたとしても、これ以上は流石に積み込めんな」
「僕の方の樽ももう一杯だよ」
 既に遺品が所狭しと積まれている小舟を見ながらナハティガルが呟く。
 同様にララベルが用意した樽には遺品が積み込まれ、既に湖に浮かべられていた。
「重さのあまり小舟が沈んでしまっては本末転倒ですし、残念ですが残りは諦めましょう」
「そんな! ……いや、そうだよね……うん。陽動してくれてる皆もいつまでも耐えれるわけじゃないし」
 セツリの言葉にハーヴィは悔し気に頷いた。

 遠く兄島の向こうから聞こえる戦闘音を聞きながら、回収班の6人は手早く小舟を湖に送り出した――。

「バンビ、狙いはつけなくていい。適当に魔法をばらまくんだよ」
「言われなくてもやっていますわ」
 ルチルの声に合わせるように放たれたバンビの広範囲魔法が、渦を巻く湖面に大波を立たせる。
「不毛ですわね……」
 しかし、マーマン達の陣取る位置へは距離があり過ぎた。
 バンビは苦々しく呟きながらも、魔法を放ち続ける。

 バンビの魔法と同時に、ルチルの矢が飛ぶ。
 炸裂する光。湧き上がる煙幕。
 そのどれもが、バンビの魔法と同じく虚しく湖面に消えていく。
「流石に届かねぇか……」
「いいんだよ、これで。アタイ達の目的はあれ等の眼を引き付ける事だからね。それよりも、北への警戒は任せたよ」
「ああ、挟まれたらシャレにならねぇからな」
 ルチルの言葉に神妙に答えたハヤトが、北の水平線に視線を向けた。

 不毛なる陽動作戦が30分も続いただろうか。攻撃を加える側にも疲労が見えて来た、そんな時だった。
「あっ、小舟よ! 皆戻ってきたわ!」
 ユークリアの回復に専念していたヒルルクが、艦隊の南を指さし叫ぶ。
 そこには、荷物が満載された小舟から手を振る仲間達の笑顔があった――。

マスターコメント

おつかれさまでした! いやー、皆さん、殺意高いですね!? 一応陽動作戦のつもりだったのですが、首魁の首を取りに行こうとした方の多かったこと! おかげで、首魁も虎の子の魔法を早々に発動する羽目になりました。 そして、見破られた―!! 北に向かったマーマン達の本隊の事を気に掛けた方がいらしたので、マーマンの作戦にはまることなく撤退が成功しました。マーマンって意外と賢いんだ。 もし、気付く方が居なければ、艦隊に多少なりとも損害が出る予定でしたので、MVPは間違いなく彼女かなと思います。 惜しかった点としては、回収用の船の事でしょうか。 遺品はうまく回収できたのですが、小舟では流石に積載に限界がありました。 樽やマジポケのアイデアはとても良かったんですが、ちょっと足りなかったですね。 船を数隻用意できれば、もしかしたらすべて回収できたかもしれません。 あ、それから! 水中からの囮! いやー、思い切りましたね。正直、書いてる方がドキドキしました。 真冬にマーマン達のテリトリーである水中へ水着で飛び込むのは、流石に……危険すぎた、かな……。 ロストしなくてよかった……。 ともあれ、作戦は成功です! ご参加ありがとうございました!
ロングシナリオ

ロングシナリオ難しい 報酬:多い10 / 6〜10人

2022年02月14日 15時41分56秒 公開

成功

相談掲示板

  1. セツリ

    ヒーラーのセツリと言います、よろしくお願いします。 水軍の船でマーマン、マーメイドの部隊を引き付けている間に、島の洞窟から木箱を奪取する、と。 依頼の木箱(絶対目標)は一つですが、洞窟にはこれまでマーマン達が奪っていった『遺品』が多数あるので可能な限り……ですね。 私達は基本的に洞窟への潜入部隊ですが、船団での行動も可能なようです。 とりあえず、決めなければいけないのは洞窟へのアプローチ方法と、木箱の運搬方法ですか。 潜入でいうなら洞窟がある兄島ではなく弟島からのアタックの方が堅実ですが、距離がある分運搬の手間が出てきますが……岩礁部分に何か荷物を素早く移送するための簡易な仕組みでも作れればいいのですが……

  2. トーラ

    シーフのトーラです。 よろしくお願いします! 洞窟への移動は小舟を借りて近付くとかでしょうか? シーフが4人居るのでスキルを使えば侵入事態は出来そうですけど、荷物を運ぶとなればマジカルポケットを持っていってもあまり運べそうに無いですし。 もしくは、全員でマーマンを特異個体含めて撃退して遺品を回収するというのも浮かびましたけど、それが出来るなら最初から陽動と潜入なんてやらないですよねぇ?

  3. ハーヴィ

    キャスターのハーヴィだよ、宜しくね。 洞窟への移動は小舟を使うのと並行して、ウォーターウォークを使って歩いてくのも良いかなって思ってた。今のところキャスターも二人いるし。 ただ、荷物を積み込むのが問題だよね……うーん、例えば2人がかりで担架に積んで運ぶとか? 足の遅い人は小舟待機で、シーフの人達が素早くリレーするとか。特に大事そうなやつとか重いやつはマジカルポケット併用で。 あとは陽動作戦のサポートもあるとなお良いのかな。 トーラさんの言う通り、特異個体含めた撃破が出来るなら最初からそっちで行くと思うんだよね。それをしないって時点で、敵戦力は相当強いと予想。となれば、可能な限り引きつけておきたいかな。 むむむ、派手に魔法ぶっ放す? もしくは幻影でも作ってみせようか? 僕が出来る範囲だとこんな感じになるけど。

  4. ユークリア・フィナンシェ

    こんばんは! ヒーラーのユークリアです。 マジカルポケットは直径2メートルでまでで木箱はミカン箱くらいなら、3人くらいマジカルポケット所持者がいれば、そのまま10箱全部収納できちゃうのではと思ってしまった私です。(私も持ってます)

  5. ナハティガル=ラー

    シーフのナハティガル=ラーだ。――宜しく頼む。 >侵入方法 解説に記載されている方法で侵入するのなら、 1:弟島や湖から岩礁地帯を渡って洞窟へ近づく。 上記が無難かと。 接近と運搬方法はハーヴィが述べているウォーターウォークを使う案に賛成だ。 >運搬 まずは『木箱』数十個を優先的に回収し、その他の遺品は時間的・運搬量的に余裕があれば回収をする方向になるだろうか? 運搬方法は……そうだな。建築・土木スキルで荷車を手早く作成(資材は予めマジカルポケットで持って来るor小舟に積み込む)出来るか試してみようかと思っている。

  6. ナハティガル=ラー

    連投すまん。 >荷車 岩礁地帯を荷車で移動するには難がある事に気が付いた……。(汗) どうせ作るなら、数人で肩で担ぐ形の神輿のような運搬道具の方が良いかも知れんな。

  7. ハーヴィ

    >遺品 まず遺品は【木箱(ミカン箱くらい)換算で数十個、武具などを合わせればもっとたくさん】とあるので、少なくとも10箱以上は確実にあるんだよね。 運搬にマジカルポケットを使うのは良いんだけど、多分それだけじゃ収まり切らなくて、だから小舟や運搬道具が別途必要かな? って認識でいるよ。 >運搬方法 上記を踏まえた上で、ショップで売っている担架を2〜3個くらいロープで結びつけて改造するのはどう? ナハティガルさんの言うような「神輿のような運搬道具」に近いものが出来ると思う。 担架くらいなら小舟にも乗るでしょ。 一から作るよりも簡単で早いし。どうだろ?

  8. ユークリア・フィナンシェ

    >遺品 10箱に空見してました、すみません!>10箱以上 >運搬方法 担架改造いいですね、効率的に一気に運べそうです。 一つ案なのですが 1:兄島の高い位置と受け取り側(小舟に近い場所)に一人ずつ立ち、ロープを持って立つ 2:洞窟から遺品を運び出した人が垂らされたロープに吊るされた担架に遺品を乗せる 3:兄島の高い位置の人がロープを上に引っ張り上げて、受け取り側にロープウェイ方式で一気に遺品を乗せた担架を移動させる 4:弟島側の高い位置にもう一人いてロープを引き上げれば、使い終わった担架を兄島側に戻して再利用できる という感じのを考えました。 あと自虐ではないのですが、受け取りの衝撃の緩和には、ゆーくりあ人形を盾にくくりつければ良い感じかもしれません。 ロープは一個10メートルなので結んで延長でしょうか。 >陽動 使った事は無いのですが、水着着用時に使えるスキルに「撒き餌」という、水に住む者の好奇心を刺激する光・匂いを発するスキルがあります。これは陽動に使えないでしょうか?

  9. ユークリア・フィナンシェ

    DA〇H島と同じ感じだとしたら、結構頑張ってロープとロープを結ばないといけない案かもしれません 最低でも実現させるには10本以上は欲しいような……妙案欲しくなりますね

  10. セツリ

    >接近 私も弟島や湖から岩礁地帯を使って、に一票を。 >運搬 うーん……妙案、難しいですね。 ロープを繋ぎ合わせる、というので、輪状に結んだロープに荷物を繋いで、湖に浮かべながらロープを動かすことで移動させる……みたいなことを考えてみましたが、ただでさえ兄島・弟島間で100mほどあり片道分でもロープ10本いる上に、輪状にして循環させるなら最低でその2倍は必要、となると現実的ではないですか 岩礁地帯だと荷が岩礁にぶつかりかねないですし。 水中を通って洞窟に近づける方がいるなら、弟島からではなく別方向から接近すればもう少し距離を短く&岩礁を気にしなくていいかもしれませんが、マーマン達に気づかれやすくもなりますね…… >マーマン達の気を引く 最初に激しく仕掛けて怒らせて引き離す、というのも、船団の危険度が増しますか。 水軍は囮とはいえあまり被害を大きくは出来ませんが、少数の船を捨てられるならあえて「やられる役」を置いてあちらに調子づかせる、とか……その損害を軍が受け入れてくれるなら、ですけど。

  11. トーラ

    >マーマンの気を引く こちらにも何人か回った方が良いみたいですね。純粋に戦力として加わって、特異個体もですけどヒーラーも放っておくと良くない気がします。 >運搬 マジカルポケットを持った人が複数で小舟に荷物を運ぶのはどうでしょう? 仮に移動5なら1ラウンドにメインとサブで75m移動できますし、ウォーターウォークも貰えるならある程度移動にも融通が効くのではないでしょうか? それと、ロープとかで2m以下のひとつの物として纏めれればマジカルポケットに収納できるので、木箱に武器とかをくくりつけて一緒に収納できるようにするとか。 とりあえず、陽動と運搬どちらに行くか考え中です。 マジカルポケットもあるし軽装で行けるので運搬向きかと思うんですけど、陽動も人手が少ないとあまり時間が稼げそうにないんですよね……。

  12. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    情報屋のルチルだ。よろしく。 陽動と物品の回収の二面作戦。広い戦場での作戦計画立案はあまり得意ではないが…やれるだけ考えてみるか。 >マーマン達の気を引く ローレラウラの水軍を軽んじてるわけではないが、特異個体もいるし数が多い。 船の装備だけでは厳しそうな相手だね。冒険者が加勢に入った方がいいだろう。 司令官は堅実な男らしい、との事で納得できる理由があれば船の破壊を加味した作戦にも頷いてくれるとは思うが…。 とりあえずウォーターウォークもなければ機動力もないので、アタイは陽動の手伝いをした方がいいだろう。 舟をマーマン軍勢に対し扇状に展開、そして閃光塗弾やら目立つエフェクトのある攻撃をしかけて厄介な特異個体やヒーラーを抑えておくって方向で考えた。 要は他に注意を向ける余裕をなくして本気で潰す気だと思わせれば陽動としては成功になると思う。 相応に危険はあるがね。ヒルルクが舟側にいるなら補助スキルを使ってもらのも一案だろう。 >運搬 兄島から弟島へ橋渡しするのも一苦労だし、途中でロープが壊されたり波や風に攫われるリスクを考えると途中で中継地点を噛ますか、マジカルポケットを使った輸送の方が安定するだろうね。 トーラの言う感じで小舟を中継地点にして一旦預けておく案に賛成、かね。 岩礁地帯だから船の小回りは効きづらいだろうから、脇の方なんかで停められるスペースがあるとよいが。

  13. ハーヴィ

    >マーマンの気を引く うーん、船の破壊か…… 幻影で船を出して、幻影が消えることで疑似的に壊れたように見せかけてみる? 後はマーマンかマーメイドの幻影を出して、味方が一部寝返ったと見せかけてみるのも手かなと思った。 ルチルさんの言う手は良いと思うな。ヒルルクさんに補助して貰うなら、まずはハウリング・オブ・ブルーフレアが良さそう。幻惑魔法が厄介だなって個人的に思ってて。 メテオライトやタイダルストリームなんかも相当に目立つと思うし、ヒルルクさんの手を借りるなら彼女にウォーターウォークを付与したい気持ちがあって、一先ず僕も陽動側に回ろうかなって思ってる。 潜入側メンバーへのウォーターウォークは、バンビさんやクラウディアさんにお願い出来ると助かるな。 ユークリアさんの言う、撒き餌の有効性はどうなんだろ……面白そうとは思うんだけど、水着装備は能力値が大幅に落ちるから耐久に難が出そう。もしやるなら他の陽動案と併用になるかな。 >運搬 やっぱマジカルポケットは安定だよね。出来れば運搬役全員が持ってれば尚良し? 担架改造(担架単体でも)は併用する形で使うと良いのかな、と。 >接近 これ前回触れ忘れちゃったので。 1:弟島や湖から岩礁地帯を渡って洞窟へ近づく 僕もこれで良いと思うよ。

  14. ナハティガル=ラー

    ……すまん、書き損じた。 >マジカルポケット 一般的と思われるミカン箱のサイズは縦25cm×横40cm×奥行30cm位だろうか? マジカルポケットに収納する際は直径2メートル程度までに纏める必要がある為、一度に収納可能な『木箱』は8箱前後になりそうだ。 マジカルポケット持ちが何名居るかで変わって来るが、『木箱』は数十箱と多いのでマジカルポケット以外の運搬方法も考えておいた方が良いかと。 ちなみに、現状だと俺は未修得だ。<マジカルポケット >マジカルポケット以外の運搬方法 実は俺もユークリアが挙げてくれているような、滑車式の運搬方法も考えていたが――資材の面で断念した。 それさえクリア出来れば建築・土木スキルで作成する事も不可能ではないと思うが……。 神輿型の運搬道具なら、ハーヴィが言っているように担架2~3個をロープで固定する等して手早く作成する事は出来るかと。 >マーマン達の気を引く 何名かは加勢に向かう方向で異論はない。

  15. ユークリア・フィナンシェ

    1:弟島や湖から岩礁地帯を渡って洞窟へ近づく。に賛成しておきます。 運搬方法はマジカルポケット運送法がベストだと思いました。私もありますし。 岩礁地帯を足で跨ぐことになるならばバランス感覚とかあると嬉しいですね。

  16. ユークリア・フィナンシェ

    >陽動 撒き餌は、海軍より先行して敵をおびき寄せたのを攻撃して貰い、交戦ムードを高める事は狙えるかも知れません。この役には私がなっても大丈夫です。

  17. ハーヴィ

    >運搬方法 僕自身の考えはナハティガルさん寄り。 マジカルポケットだけに頼らず、次善策も用意しとくのがベストかなって。 担架をマジポケに入れてって、いざ向こうで要らないってなれば、その時は置いてけば良いと思うし。 後は何人がマジカルポケットを持ってるか、かなぁ。持ってないよ、って人はナハティガルさん以外にどれくらい居るんだろ。 岩礁地帯を渡るのにはユークリアさんの言うバランス感覚か、シーフならエアーライドがあると良さそうな気がする。 >陽動 うん、撒き餌、面白いと思うよ。集中砲火受けないようにだけ気をつけて……もしもに備えて足に蜘蛛糸ロープでも結んで、万一の時は引っ張ろうか? ウォーターウォーク掛けたら、やっぱ水中スキルって使えない、よね? あと水中の寒さとかどうなんだろ。いま冬だけど。 とりま陽動表明してる人ピックアップしとくね。 今回のメインはあくまで遺品回収だから、陽動は後増えても1〜2人くらいかなって思ってるよ。 陽動班:ルチル、ハーヴィ ※残りは潜入班

  18. トーラ

    そうですね。マジカルポケットに収納しても手があいていますし、他の手段との併用が一番効率がいい気がします。 あと、マジカルポケットは術者が持てる以上の重さのものは持てないので、遺品を纏める場合は重さに注意ですね。

  19. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    おーっす! ゴブリンのシーフ、ブレイブファング傭兵団のハヤト=ヴォルファングだ、よろしくな!! ちーと、今回の作戦の前提を確認してぇんだが… ローレラウラ湖に浮かぶ双子島。 大きい方を「兄島」。小さい方が「弟島」と呼ばれています。二島の距離は100mほどあり、間には岩礁地帯が広がっています。 洞窟は兄島の湖岸にある断崖(弟島からも見える位置)にぽっかりと開いています。 水軍は兄島方面(洞窟と真反対)から攻める予定です ってことは 水軍 → 敵軍 兄島(洞窟) 岩礁地帯 弟島 こんな位置関係って認識でいいのか? この認識でいいなら弟島の方から俺達が潜入するってんなら水軍とは挟撃になる位置関係でスタートするって思ってりゃいいのか? >運搬方法 まずは1番手っ取り早いのはマジカルポケットを使う方法だろーが、俺は今んとこスキル持ってねーな。 取ろうと思えば取得出来っけどな! あ、それと今回のシーフの面子ならホライゾナルジャンプ&エアーライド使って弟島から洞窟まで一気に飛び移るってのも行けんじゃねーか? (移動5:メイン全力移動10+サブ移動スキル使用で10=移動20=100m) これが行けんなら4人のシーフがそれぞれマジカルポケット使って運搬すりゃ2往復出来っから相当数の荷物は運べる算段は出来ると思うけどよ。 無理な場合の次策も考えたほうがいいだろーけどな。

  20. セツリ

    >運搬 私はマジカルポケット未収得・取得も難しい、です。申し訳ありません。 ただ、マジカルポケットとの併用で色んな手段を試すということで、依頼のメインは木箱回収でもありますし運搬の方には向かいます。 マジカルポケットなしの場合は担架、というのが現状ですかね。

  21. ナハティガル=ラー

    取り急ぎ。 >運搬 俺も下記で述べた通り、申し訳ないがマジカルポケットは未取得だ。 SPも0の為、新たに取得する事もできない。 DAで得たメダルをSPと交換する事はできるが、今からだと間に合わない可能性が高いかと。 以上の理由から、俺は担架を利用した神輿型の運搬道具を作成して使用する予定だ。

  22. ルチル・プルメリア・グレイハーツ

    作戦図は弟島から洞窟へ侵入するならば海軍と挟撃のような形になる、というイメージだったね。 >撒き餌 先の投稿時点では見逃していたね。すまない。 面白そうな案ではあるが、同時に危険も多いね。 水着装備は通常の防具より防御力が低め、且つ集中攻撃の危険が伴う。 後はまあ、冬の湖へ寒中水泳した場合の負担だね。発動条件が水中だしウォーターウォーク中の発動はできない、と思う。 温度耐性があれば緩和できるだろうが、と。 やるならすぐに回収できるようにロープを巻き付けて、回収中はそれ以外の行動が取れそうにないから海軍の兵士に頼むのがよさそうだ。 >運搬 マジカルポケットに加えて改造担架や空いた手を使う方向に異論はない。 シーフなら高い移動力にエアーライドもあるから効率いいし、神輿を安定させるなら二人分の手があった方がいいからね。 ナハティガルとセツリが担架を使って運搬、という方向で然して問題はないと思う。

  23. トーラ

    思ったよりマジカルポケットを使える人が少ないようなので、わたしは遺品回収に行きますね。 それと、マジカルポケットが使える人を増やすなら、ヒルルクに回収に回って貰うのもありかもしれません。ポケットからハンマーを取り出してるのを見たことがありますし。

  24. ユークリア・フィナンシェ

    >撒き餌 どなたかに引き上げて頂ければ、この役で行きたいと思います。温度耐性も習得していきますね! ウォーターウォークを受けない代わりに、水底を走れるスキルを持っていこうと思います。後、回避スキルと移動力UPスキルを。 危なくなったら光縛封で閉じ込めてNPCさんの船の網で漁獲して貰おうかなと。あわよくば人質に。

  25. ハーヴィ

    んん、確かにマジカルポケット使える人が思ったより少なそうだね…… 僕は持ってるから、遺品回収班に変更した方が良さそうかな? まだ顔を出してないキャスターお二人次第かなとも思うんだけど……えーと、10日出発だからもう明日なのか。 とりま今日12時まで待って、それまでに発言が無ければ僕も遺品回収班に移動するね。今のところウォーターウォークは必須だろうから。 ヒルルクさんにも遺品回収をお願いするのも一手ではあるんだけど、陽動班が手薄になるのが気掛かり、かなぁ。回収の手自体は足りてるし、今のところは陽動のままで良い気がするよ。 >バンビさん、クラウディアさん お二人のどちらかにウォーターウォークをお願いしたいのと、マジカルポケット持ってるかを確認させて欲しいから、顔出して貰えると嬉しいな。宜しくね。

  26. Alexandra・Hexe・Claudia

    すみません、出遅れました! キャスター、クラウディアです。 こちらもマジカルポケットは未習得です。 加えて大方は重武装で、移動力もギリギリ4を確保できるかどうか… どちらかといえば水軍、潜入側のケア(ウォーターウォーク)がクリア出来なければそちらに再配置となりましょうか。 水軍に参加する場合、敢えてヒルルクさんを船外に置くケースも検討することになりそうです。 カナヅチなのは承知ですが、差し引いても当人の戦闘能力が大きい。 敵勢力が水軍への攻撃に水上へ上がることがあれば、これを強襲する手もありましょう。 この点も加味して、ウォーターウォークは持ち込み確定です。

  27. ハヤト=ガラン=ヴォルファング

    今んとこの流れだとマジカルポケット持ってるメンバーが潜入の方に回ってくれそーだから俺は陽動の方でなんなら敵の首魁の首を獲るくれーの暴れ方でもしてみっかなと思ってんぜ!

  28. ハーヴィ

    >クラウディアさん 良かった、顔出してくれて助かったよ。 それじゃ、僕の代わりに陽動班へ回ってもらってもいい? 代わりにヒルルクさんへウォーターウォーク付与したげて欲しいな。 >陽動班 ルチルさん、ユークリアさん、クラウディアさん、ハヤトさん ……って感じかな? 他の人は潜入部隊って認識で居るよ。人数比的にも陽動班はこんなものかなって印象あるよ。

  29. Alexandra・Hexe・Claudia

    はいハーヴィさん、ではそのように。 分担も利いているようですから、こちらは陽動に専念する形をとります。 …ユークリアさんが水中戦を、となると… 比較的持久力に優れるとはいえ、孤立無援は問題か。 立ち位置上合流は難しいですが、直援が出来るだけの装備を採りますか。

  30. ララベル・サン・ディーベル

    遅くなってごめんなさい。 僕はシーフのララベル・サン・ディーベル。 みんな、よろしくね! 遺品回収班に行かせて貰うね。 >マジカルポケット 僕も修得していくことにするね。 >運搬 空の樽を小舟にいくつか結んで持って行ったら、弟島に移した所から上陸地点までの運搬(転がしていく)や、船で島を離れる時の搭載量を増やせないかな?(回収品詰めた樽を浮かせて引っ張っていく) 兄島と弟島間の運搬が上手く思いつけてないんだけど(汗汗)。

  31. トーラ

    これでバンビさん以外は行き先が決まった感じでしょうか? 囮の方はお気を付けて。特にユークリアさんはフォローし辛い水中に行くので、引き込まれないよう合図とか決めてはどうでしょう? 命綱を決められた回数引くとか? 回収ですけど、罠や見張りが居ないか警戒して双波を持っていきますね。いた場合騒がれないよう迅速に倒してしまいましょう。 それと、遺品のうち装飾が綺麗だったりエーテルを通わせやすいなど特別なものはマーマンが大事に飾っているかもしれないので、そういった物がないかも探してみます。

  32. バンビ

    すっかり出遅れました、バンビですわ。 ハイスピードキャスターなのに・・・・。 えー、表の陽動に廻ろうと思います。

  33. ユークリア・フィナンシェ

    さぁ、私の準備は出来ました。 トーラさんのご助言の通り、合図をロープを引っ張る回数でNPCさんにお願いしてみました。 その時の都合が合えばヒルルクさんに引っ張り上げて貰うお願いしようと思っています。 バンビさんは同じ陽動ですね、よろしくお願いします!

  34. バンビ

    承知しました。ユークリア様の連れてきた敵を薙ぎ払えばよろしいのですわね。

  35. ユークリア・フィナンシェ

    それも良いかもしれません…! 成功すればですが! 一応、釣った敵を光縛封で閉じ込めた後に小型船さんたちが網をかけるまで連携を取るつもりです。

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0