【雲集】新居住地『イリオス』にて

真柄 葉

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シナリオID:1819

オープニング

 夜が明けた。
 空は快晴。雲一つない空には煌々と太陽が輝いて、真っ白に染め上げた大地をキラキラと輝かせている。
 まだ誰も踏んでいない新雪の上に足跡を刻みながら、フェンガリの長クルススは新居住地『イリオス』を訪れた。

「ご無沙汰しております、将軍」
「クルススか。よく来てくれた」
 居住地中央に設置された役所――――とは名ばかりのログハウスで、帝国将軍リカルダ=アーレンスがクルススを迎える。
 久しぶりに再会した二人は、盃を交わすでもなく早速と本題へと入った。

「……なるほど、諍いですか」
 リカルダの話を聞き終えたクルススが視線を落とし考え込む。
 急激に膨れ上がったイリオスの現状は、お世辞にもいいものとは言えないらしい。
「北壁山脈に根付く民達は、集落ごと種族ごとに独自の文化を形成してきた者達も多い。我がフェンガリも大層な事を言えた立場ではありませんが、中には独特な風習や因習も存在します。それを無理やり変えてしまっては更なる反発が増えるでしょう。
 それらの集落同士が同じ場所で生活を共にしようというのです。やはり、大なり小なりの衝突は起きてしかるべきかと考えます。なにせ100名にも満たないフェンガリですら諍いは無くなりませんから」
 そう言ってクルススは自嘲気味に苦笑した。
「なるほど、ある程度は許容する必要があるという訳か……ふむ。軍であれば規律で縛るのだが、統治となるとまた違った方法が必要になるか」
「そうですね。この居住地は軍施設ではありませんし、ここに身を寄せる人達も軍人ではありません。ですので、この居住地に合った法といいますか、帝国の法とはまた違った独自のルールが必要になってくるのではないでしょうか」
「ふむ……一村を束ねる貴公がそういうのであれば、そうなのだろうな」
 クルススの提言を受け、リカルダは深く考え込んだ。
「具体的な提案でもできればいいのでしょうが、私もまだフェンガリの統治にすら手を焼く若輩の身。お力になれず申し訳ありません」
「いや、貴公のせいではない。とはいえ、私も内政はさっぱりだし、私の部下達も同様――いや、エメは多少心得ているだろうが、奴もどっぷり帝国軍に染まった人間だからな」
「ここはやはり識者の意見を聞くのが一番ではないかと思います」
「識者、か。しかし、帝国の内政を司っていた者達はあの災害で尽く命を落としたと言われている。もし仮に生き残っていたとしても、探すのは時間がかかるぞ」
「いえ、私が申しあげている識者とは、冒険者達の事です」
「冒険者だと? 彼等に内政を任せるというのか」
「いえ、そうではありません。あくまで意見を伺うだけです。そもそもこの地の礎を築いたのは冒険者達です。彼等の知識は一国の能吏にも負けぬと私は思っています」
「ふむ……貴公がそう言うのなら考えてみるか」
「是非に。ちなみに現在、この地に身を寄せる避難民達の内訳はどのようなものか教えていただけますか」
 と、クルススの求めに応じ、リカルダは現在イリオスに身を寄せる民達の名簿を差し出した。

 黒熊のハーフビーストの集落『ファーロ』の民約300名。
 鉱山都市『ヤーデ』からは銀孤のハーフビーストが約100名。
 山岳集落『フェジェ』からの保護民である山羊のハーフビーストの若者たちや、破棄された砦に身を寄せていた少数部族たちが約100名。
 まさに寄せ集め状態である。

「……これ程の数が」
「これでもまだ一部に過ぎない。北部にはまだ助けを待つ民達が多数いる事だろう」
「ならば、これからも増えるであろう民達の事も考え、この居住地を整備していく必要がありますね」
「そういう事だ」

「将軍!」

 クルススの言葉にリカルダが頷いた時だった。ドアをけ破る勢いで、大工であるクルートが飛び込んでくる。
「あいつらまた始めやがった……って、クルスス? 来てたのか」
「クルート。久しぶりです。なんだか物々しいですね。何が始まったんですか?」
「あ、ああ。それは……」
 と、クルートはリカルダに話していいかと視線で訴えかける。
「先ほど話した『諍い』という奴だ。武力衝突という訳ではないが、口論程度なら日常茶飯事的には起こっている」
「それほど頻発しているんですか」
「今はまだ軍の兵士が目を光らせているから大事にはなっていないが、これからこの場所を拡張していくと、流石に眼も届かなくなってくる。帝国の兵は数少ないからな」
 リカルダに言われ、クルススは事の深刻さを理解した。
 今後もこの居住地には帝国北部で救助を待つ民達が押し寄せるだろう。そうなれば、小さな『諍い』も増え、積もり積もれば、いずれ武力衝突も起こるはずだ。
「治安の事もあり、いずれは自警団的なものも作らなくてはならないと考えているが……手が回っていないのが現状だ」
「やらなければならない事が山積しているのですね」
 クルートに対処方法を伝え送り出したリカルダが、ゆっくりと頷いた。

●

「ちょ、ちょっと! 喧嘩はやめてよ!!」

 牙を突き合わせる両者の間に、グリシスが両手を広げ割って入った。
 片やイリオスの最大勢力であるファーロの民。もう一方は最新参であるヤーデの民達だ。
 両者は住居の割り当てを巡り、諍いを起こしていた。
「住む場所が限られている事は重々承知しているわ。でも、私達の割り当てられた住居ではこの寒さをしのぐのは難しいの。せめてちゃんとした住居を1棟譲ってもらう事はできないかしら」
 ヤーデの族長カルラが、先陣に立ち抗議する。
「譲ってやりたいのは山々だが、うちも沢山の『家族』を抱えている身だ。申し訳ないがそちらはそちらで何とかしてくれ」
 対するのはファーロの族長ベフド。
 両者はグリシスが止めるのも聞かず、集落の広場で睨み合っていた。

「騒がしいな。どうした」
「あ、おじさん! いい所に! この二人がまた言い争ってて」
「ふむ……」
 そんな諍いの場へと現れた銀髭公にグリシスが涙目で訴えかける。
「今度はどんな問題だ」
 銀髭公はいがみ合う二人を前に眉を顰めると、グリシスに問いかけた。
 グリシスは事のあらましを銀髭公に説明する。

「……事情は分かった。両者とも落ち着け。帝国軍の兵舎を幾つか空ける。住居に困っている者はそちらへ移ってくれ」
 銀髭公はいがみ合う両者の間に割って入ると、そう提案した。

「兵士さん達の家はいいの……?」
 仲裁が終わり住居の引き渡しが進む中、グリシスは銀髭公に問いかける。
「郊外にゲルを建てる。とはいえ、この寒さだ。いくら兵士でもいつまでも屋外での生活になると不平不満も募る。早々に何とかしないといけないな……」
 見上げた空からははらりはらりと雪が舞い落ちる。
 北の地に新たにできた寄り合い集落は、未だ発展の途上であった――――。

解説

●目的 ・イリオスでの法(ルール)の制定。 ・イリオス増築計画の提案&実施。 ・防衛隊(自警団)の設立&特訓 ●場所 フェンガリ南部に新たに造成された居住地『イリオス』。 帝国崩壊を受け、北部に取り残されていた帝国民(主にハーフビースト)の避難場所として拡大を続けています。 避難民の数は既に500名を越えており、急ピッチで住居の増設を行っていますが、まだまだ足りていません。 ・居住地立地 北:荒野 東:湿地帯&川 西、南:針葉樹林帯 北西:草原 ・森林で伐採した木材を使いログハウス風の住居を作っている。 ・森林地帯に狸型魔獣(弱)が出没する為、居住地を高い丸太柵で囲う&堀を造り侵入を防いでいる。 ・丸太柵の内側は既に住居に当てる土地がほとんどない。 ・堀へは川から直接水を引き込んでいる。 ・居住地拡張の為、堀の外側へ新たな丸太柵を建設中。 ・燃料は木材と湿地帯で獲れる泥炭を使用。 ・食料は同盟領からの支援物資で賄っており、自給自足には程遠い。 ●人物 リカルダ=C=アーレンス 帝国軍将軍。このイリオスをフェンガリから借り受け避難民の住居として提供している。 銀髭公 元帝国軍指揮官。リカルダの臣下となった銀胡狼(シルバージャッカル)のハーフビースト。40代半ばのおじさんで、北部方面軍の設立に向けて奮闘中。 クルスス イリオスの北に位置するフェンガリの村長。雪豹のハーフビーストの苦労性な19歳の青年 クシェン クルススの妹で授恵者。好奇心旺盛な18歳。 グリシア/グリシス フェンガリの双子姉妹。大人しく物知りな姉グリシア、物怖じしない妹グリシス。共に16歳。 クルート 双子の姉妹の父親。フェンガリの大工でありイリオスの工事責任者。30代後半。 ガロ・ハーマン 黒熊のハーフビースト。血気盛んな巨漢で、銀髭公の元で修行中。21歳。 ベフド・ハーマン 黒熊のハーフビーストの部族長。部族一の漁師でありガロの父親でもある。40代前半。 カルラ 銀狐のハーフビーストを束ねる女性。ほとんど目が見えないが『超聴覚』と振動を感じ取り周囲の状況を把握できる能力『震共感』を有する。年齢不詳、ミステリアスな女性。 ●補足 冬は雪深い土地ですので、環境にあった提案を頂けると助かります。 避難民の多くは字の読めない者達です。ルール自体をあまり複雑なものにすると理解できずに形骸化する恐れがあります。 住民の他には、避難民が持ち込んだり先の戦闘で鹵獲した馬がそれなりの数います。

マスターより

OPをご覧くださりありがとうございます。 本シナリオを担当させていただきます、真柄 葉(まがら よう)と申します。 今回のシナリオは、新たに作られた避難民たちの居住地の整備依頼! 急激に膨らんだ居住地には問題がいっぱい! どうか、皆様のお知恵とお力をお貸しください! ようやく居住地の名前決めました。ずっと名前なかったので不便だった……。 不明な点がありましたら、リカルダが回答させていただきます。相談掲示板へ「Q:」から始まる形で発言してくださると助かります。 それでは、シナリオ内容をお気に召していただけましたら、ご参加ご検討ください!

リプレイ

「あの仮設集落がここまで……」
 久しぶりに足を踏み入れた集落。ハリス・アル・ターミルは感慨深く見つめつつも困惑していた。
「その顔を見るに、予想外の状態という訳か」
 共に訪れた親友のフェイサル・セイフが、ハリスと集落を交互に見る。
 丸太柵に囲まれた居住地は、増築された家屋がせめぎ合い、まるで足の踏み場もない程であった。
「ある程度余裕を持って設計したのですが、これは……。当初はフェンガリの民100名ほどの収容予定でしたから」
「それが既に500名越え、か。これは抜本的な解決策が必要だな」
「ええ、難問ですね。しかし、逆を言えばもっとも不足していた『資源』が潤沢にあるとも言えます」
「もっとも不足していた資源とは?」
「『人的資源』です」
 問いかけてくる親友に、ハリスは改めて人のごった返す集落を見ながら答えた。

 サニー・フォン・オルライトは、どこかギスギスとした雰囲気を纏う集落を見渡しながら考える。
 故郷を追われ、見ず知らずの他人と見ず知らずの土地での共同生活。そこに、どれほどの心理的負担があるだろうか。
 ふと、サニーの頭に幼馴染の言葉が蘇った。

『民衆とは――――理性と無縁の獣である』

 言い得て妙だと、実際の雰囲気を肌で感じて思う。
 衣食住、全てに余裕のある生活を送る自分ですら、その自覚があるとふと感じる時があるくらいだ。
 だからこそ、彼等に同情こそすれ、非難なんて厚かましい真似はできない。
 サニーは改めて決意を胸に、民衆達の中へと飛び込んでいった。

●
「あー、やめろやめろ。そんな事したって腹は膨れねー」
 集落のあちこちで起こっていた諍いを諫めて回っていたサイラス。
 ここでも二つの部族が、言い争いをしていた。
「今度は何の喧嘩だ? 家の件か?」
 割って入った巨漢のサイラスに見下ろされ、双方は怯み気勢を弱める。
「い、いや、配給の偏りがあるだろうって話で」
 そんな中、立派な角を持った山羊のハーフビーストの青年が、サイラスに説明する。
「配給かー。まぁ、こんなとこだしな。配給に頼らざるを得んわな」
 ふむふむと青年の話を聞いていたサイラスは、改めて集落を見る。
 集落はすでに雪に覆われ閉じ込められている。満足な貯えがないのなら、いつも腹を空かせているのだろう。
「あ、後そんなビビらんでええよ。別に敵対する訳で来たんじゃないからな」
 そんな事を考えつつサイラスは、腰に下げたものを取り出した。
「配給云々は上に伝えとく。それより、あんたらいける口か? やっぱ寒いとこでやるって言ったらこれだろう?」
 と、人の頭ほどもある酒樽を振るサイラスに、怯えていた青年達はごくりと喉を鳴らした。

「おー、なんか盛り上がってんな」
 賑やかな笑い声に誘われ、バーネット・フォーサイスが角を曲がってみれば――――。
「ん? おー、フォーサイスか。あんたもどうだ?」
 サイラスが青年達と酒盛りをしていた。
「いや、遠慮しとく。仕事が残ってるからな?」
「おー、ご苦労様。そっちも頑張ってくれよー」
 バーネットの呆れるような視線も気にせず、サイラスは青年達と乾杯した酒樽を一気に煽る。
「……まぁ交流を持つことは悪くない、か。でも、ほどほどにな」
「はっは、忠告さんきゅー。そんじゃ、これはお礼だ」
「お礼?」
 と、サイラスはその場を去ろうとしたバーネットに、一枚の紙を渡した。
 バーネットが折りたたまれた紙を開くと――。
「……お、これって」
「今から会議すんだろ? ま、役に立ててくれや」
 そこには集落に居る部族達の特徴と人数、そして、現在の問題点が事細かに書かれていた。
「やることやってるじゃないか」
 ひらひらと手を振るサイラスに別れを告げ、バーネットは会議の行われる建物へと足を向けた。

「なかなかうまくいかないものですね」
「……そうね。皆、それぞれ主張があるもの」
 ヤーデ出身である銀狐のハーフビースト達が肩を寄せ合う家屋を訪れたセツリは、族長であるカルラと会っていた。
「交流会のようなものは無いのですか?」
「今のところないわね。帝国軍も数が少ないから、諍いを治めるだけで手一杯のようだし、そういう事には頭が回っていないのかも」
「ふむ……自主的に、とはいかないのですか?」
「私達が交流会を? 残念だけど、それはちょっと難しいわね」
「理由を聞いてもいいですか」
「理由も何も、そもそも文化が違い過ぎるもの。それに時折いるのよ、私達ヤーデの民を蔑みの眼で見る者が。だから、今すぐに交流っていうのはちょっとね」
「なるほど、まずは部族間の壁を取り払う所からですか…………って、どうかしましたか?」
 カルラの話に考え込んでいたセツリは、ふと気配を感じ視線を上げた。
「いえ、あなたも随分変わったのね」
「変わっ……りましたか?」
 眼はほとんど見えていないはずなのに、何故変わったとわかるのだろうか。
 セツリが不思議そうに首をかしげていたら、カルラがふんわりと微笑んだ。
「ここに来たのだって、冒険者としてでしょ? ヤーデの民としてではなく」
「もちろんです。私はギルドの依頼でここへ来ましたから。中立を是とする冒険者がどこかの部族に肩入れしたのでは、正しい提案ができませんから」
「……そう、そうね。セツリの言う通りだわ」
 ふんわりとした笑みを湛えたままのカルラの声は、少しだけ残念そうだった。
「はい、これがヤーデの陳情書よ。よろしくね、冒険者さん」
「確かにお預かりしました。……あの、頑張ってください」
 紙束を受け取ったセツリの言葉にカルラは何も答えず、ただ笑顔を向けていた。

「はひぃ……疲れたよぉ……」
「お疲れ様です。これよかったら食べてくださいね。疲れた時には甘いものに限ります!」
 諍いの仲裁に走り回るグリシスに、トーラは七色チョコを差し出した。
「おわっ! なんかすごい! ありがとう、頂きます!」
 受け取ったグリシスは初めて見るそれに目を輝かせながら、ぱくっと食らいついた。
「それにしても、こんなに喧嘩ばっかりだとは思いませんでした」
 二人は丸太柵の上に登り、集落を見渡す。
 所狭しと建てられた家屋。行き交う人々。ほとんどがハーフビーストであるのに、その特徴は千差万別。そして、漂う雰囲気は――。
「やっぱり、気持ちを吐き出してもらわないといけませんね。何事も溜めすぎはよくないです。心の内に毒気が溜まると、人はどんどんと悪い方へ悪い方へと考えが行ってしまいますから」
「むむぅ……なるほど」
 グリシスはわかってるのかわかっていないのか、チョコで口周りを染めながらうんうんと頷いていた。
「ともかく、色々な部族の人に話を聞いて回ってみます」
 そう言うとトーラは軽やかに丸太柵から飛び降りる。
 そして、手を振るグリシスに別れを告げ、居住地へと入っていった。

●
「これが精鋭だと?」
 荒野に集められた若者達を前に、ベルク・オスマットが顔をしかめた。
「精鋭とは言っていない。勇士だと言ったのだ」
 そんな彼女に銀髭公が応える。
「勇士か。物は言いようだな」
 そしてもう一人、自警団設立と調練に手を上げた、だわだった。
 三人の前には、各部族から志願してきた若者達、総勢で13名が並んでいた。
「狩りの経験はあるのだろうが、どう見ても皆、戦闘の素人だな。――ガロ殿を除けば」
「ああ、アレも最近は少しやるようになった。猪突は相変わらずだがな」
 三人に見つめられるのは先頭に立つ黒熊のハーフビースト、ガロ。巨漢を生かした戦い方が得意な授恵者だ。
「……ふむ、授恵者か。練度はどうあれ、その存在だけで戦力としてはこの上なく頼りになる」
「確かにそうだが、ガロ殿がいるからと言って、この程度では圧倒的に数が足りない。集落がこれから拡張していくのだ、せめてこの倍は必要だ」
「……妥当だな。自警団はあくまで自発的に守りたいと立ち上がった者達であるべきだが、数が揃わなければ本末転倒だ」
 ベルクの提案に、だわが応えた。
「うむ。この集落を護りたいと本気で考えるのであれば、各部族共にそれなりの人員を裂いてもらわなければ話にならん」
「……ああ。それに、内側の問題解決はもちろんだが、ここは帝国北部だ。防護柵で魔獣の侵入は防げるても、何時クリーパーの襲撃があるかもわからんしな」
「ならば尚の事。妾等が居る今この時に、増員を急がせ――」
「待て待て、こいつらに魔獣やクリーパーの相手をさせるつもりか」
 自警団設立に向け議論を交わす二人の意見に、銀髭公が待ったをかけた。
「この辺りに出没する奴は、弱いといっても魔獣だ。一般人が手を出せるものではない」
 森林地帯には狸型の魔獣が数多く住む。
 授恵者にとっては雑魚でも、一般人にとっては命を脅かすものに他ならない。
「だからこそ訓練をするのだろう。厳しい訓練を重ね、対魔獣、対クリーパーの戦術を身に着ける。帝国軍は違うのか?」
 そんな銀髭公に、だわが物申した。
「違いはしない。だが、そこまで求めるべきかという話だ」
「求めるべきだ。彼等が身に着けようとしている力は、奪う為のものではない。彼等にもあるだろう、守るべきものが」
「現状、帝国軍が人員の関係で機能していない以上、自分の身は自分で護るのは当然。この北の地は他人の力を当てにして生きていける程優しい場所ではない」
 弱腰にも聞こえる銀髭公の意見を、二人は真っ向から否定する。
「……そうだな。すまん、要らぬことを言った」
 そんな真っ直ぐな意見に銀髭公も思う所があったのか、小さく頭を振ると謝罪した。
「わかってくれればいい。では、具体的な案だが――」
 そして、だわが改めて自警団の概要の説明に入る――――。

●
 堀の外では冒険者達とクルートが、居住地に増築計画の話し合いを進めていた。
「堀を内堀とし、外柵を建て増すのは了解しました。しかし、今の外柵位置では今後増える住民を受け入れるには不十分ではないでしょうか」
「ふむ……ただ、どれだけ増えるわからない以上、あまり広げすぎるのもどうかと思うぞ。広過ぎれば管理が行き届かなく可能性もある」
 ハリス、フェイサル、サニーの三人と、工事責任者であるクルートが机上の地図を前に議論を交わす。
「もちろん、その懸念はわかります。しかし、敷地は何も住居の為だけにあるのではありません」
 そう語ったハリスは、地図の東側を指さした。
「東? 湿地帯をどうしようっていうんだ」
「外柵を湿地帯まで延伸。湿地帯を取り込み、燃料確保を容易にします」
「なに、そんな事が出来るのか……? 湿地帯は地盤も緩いだろうし、かなり距離もあるぞ」
「そうですね、普段であれば現実的ではないでしょう。しかし、今は我々がいる」
 顔を曇らせるクルートに、ハリスはどんと胸を叩いた。
「ってかさ、そこまでやるならいっそ川まで延ばさない?」
 そんなハリスを横目に、サニーが地図を指さす。
「川まで、だと?」
「そそ。川は魔獣が渡れない天然の防壁だからね。それに川まで延ばせば、燃料だけじゃなくて川で獲れる魚を確保するのも簡単だし、居住地をぐるっと囲む柵を建てる手間を考えるなら、ありだと思うよ?」
 二人の提案にクルートは考え込んだ。
 今までは、魔獣を警戒し授恵者であるガロやクシェンが護衛につく時以外は、泥炭の採取を行えなかった。しかし、二人の提案が現実となるなら、いつでも採取が可能となる。
「外柵の範囲は納得してもらえそうだな。では、最も重要であろう住居だ。私からはこういう建造物を提案させてもらおう」
 と、外柵案を了承したクルートに、フェイサルが新たな図面を机に置いた。
「……二階建ての住居か」
「うむ。上、又は下に建て増す事で、敷地面積を少なくし、柵で囲う範囲を狭めるという案だ。もちろん全て多層階の建造物とせよと言っているわけではなく、用途に応じて建ててはどうかという提案だな。
 避難民の中には老人や怪我人も居るだろう。そういう者達へは負担の少ない平屋。健常者には二階建てなりの住居を宛がう。もちろん、新規ではなく現状の建物を増築する方向でも構わん。フェンガリでは壁面は石積みだったが、ここの家屋は全て木製。資材はすぐそこにある。ならば、縦への増築は比較的容易なのではないか?」
「……ふむ。確かにここはフェンガリより雪も少ないし……悪くないな」
「おっと、それなら私も提案があるよ?」
 フェイサルの提案に続けとサニーも手を上げる。
「私としては、一軒一軒建てちゃうから敷地が沢山いると思ってる。だから、どーんと大きな建物を建てて、それを間仕切った方が結果的に敷地で使う土地が少なくて済むんじゃないかな。それに中を温めるにしても、建物は少ない方が効率いいと思うんだよね。色々な部族を一緒に住まわせるのはまずいけど、同じ部族同士になら共同生活もある程度可能だと思うんだよ」
「そうですね。この集落に避難してきた民達には、それぞれ様々な生活習慣があるでしょう。どちらがいいという訳でなく、どちらも建てるのはどうでしょう」
 と、二人の意見を後押しする様にハリスが、クルートに問いかける。
「わかった。詳しい設計図を貰えるか。俺が考えるよりあんた達の設計を元に建てた方が早いだろうからな」
 クルートは三人を見やり大きく頷く。
 こうして、居住区増築の計画は進んでいく――。

●
「脇が甘い。剣に振られるな」
 初めて鉄剣を握った若者に、だわは容赦なく教鞭を振るっていた。
「腕で振ろうとするから大振りになり振り回されるんだ。小さくていいから腰で振れ」
 だわの指導の元、的として作ったデコイ(魔獣人形)を相手に、剣を打ち込んでいく若者たち。
「狩猟と戦闘は違う。いつも森で追っている獣とは違う生き物だと考えろ。相手は魔獣。人の手には余る強大な敵だ。見た目に騙されるな。本能で危険を感じろ」
 剣や弓の指導だけではなく、武器を振るう為の心づもり、相手に対した時の洞察方法――戦闘に必要な様々な知識を、剣の一振りと共に若者たちの身体に叩き込んでいく。
「攻勢と守勢。それぞれ戦い方に違いがある。攻勢であれば急所(首)を狙え。少ない手数で勝負が決する。守勢であれば当てるだけでいい。討伐ではなく撃退が主目的だからな。手傷を負ってまで攻めてくる獣はいない」
 食糧確保のための攻勢。居住地防衛の為の守勢。
 戦術的観点から、だわは事細かく指示を出す。

「五人を一組とし巡回を行う、か。有事の対応人数としては悪くない。イリオスの規模であれば妥当だな」
「うむ、後は人選だが……」
 そんなだわの訓練風景を見ながら、銀髭公とベルクが自警団の編成で意見を交わしていた。
「この居住区に身を寄せる避難民の人数比を考慮し、ファーロの民3、ヤーデの民1、他部族から1の5名で構成してはどうかと思うが、どうだ」
「混成にするのか」
 ベルクの提案に、銀髭公は驚いたように問い返した。
「公平を期すためだ。単一部族で構成しては、どうしても贔屓目が出るだろう」
「ふむ……」
「不服か?」
「そうだな。ゆくゆくはそれでいいだろう。しかし、現状の関係性を考えると、班は同一部族で構成する方がいいと考える」
「ふむ、公は班内で問題が発生すると考える訳か」
「その通りだ」
「なるほど、まだ共に仕事に就くほどには関係性は成熟していないという事か……わかった、この地に居を置く公がそう言うのだ。班の構成は同一部族とし、代わりに巡回を複数班で行う。というのはどうだ」
「ふむ……そうなれば、それなりの班の数が必要だが」
「最低でも5班。欲を言えば6か7は欲しいな」
「約30名か。今の倍以上だな」
「集まるか?」
「部族の代表者達に掛け合ってみよう。ファーロやヤーデであれば、声を上げる者もあるだろうが……少数の部族達が問題だな」
「そこはある程度混成でも仕方がないだろう。ファーロとヤーデだけに集落内の武を独占させるわけにはいかん」
「ああ、その辺りは帝国軍も目を光らせるようにする」

「話は纏まったか?」

 議論を交わす二人の元へ、だわが汗を拭いながらやってきた。
 ベルクは纏まった案をだわに話して聞かせる。
「……そうだな。現状を考えるとこの案が妥当だと俺も思う。練度が上がり交流が増えればベルクの言う様に構成部隊――人員のシャッフルを行えばいいだろう」
「うむ。では、その方向で報告書をまとめるぞ」
 だわの賛同を得られたベルクは、改めて報告書を清書していく――。

●
「――――こうして、わるい邪竜は冒険者達によって倒されたのでした」
 居住地の子供達を広場に集め、トーラによる吟遊会が開かれていた。
 帝国崩壊により陸の孤島と化した帝国北部では、昨今の世界情勢を知らない者達も多いのではと考えたトーラは、物語仕立てにした時事を面白おかしく聞かせていた。
 子供達はトーラの絶妙な話術に聞きほれ、次の話をわくわくしながら待つ。
 何時しか子供達の声に引かれ、大人達まで集まりだした。
「――――難民キャンプもついに解散。ようやく、温かなベッドがある都市へと移り住むことが出来たのです」
 話を終えたトーラに温かい拍手が送られる。
 トーラは聴衆に頭を下げると、改めて彼等を見て口を開いた。
「ここも帝国崩壊の被害に遭った皆さんが肩を寄せ合う難民キャンプのようなもの。キャンプでもいろいろな問題が起こりましたが、最後には皆幸せそうな顔で街へと戻っていったと言います。わたし達冒険者も一生懸命支援します。皆さんが一日でも早く元の生活に戻れるよう、力を会わせて頑張りましょう!」
 そう締めくくったトーラの言葉に、更なる大きな拍手が向けられた。

「レティシアくんの意見を聞いて、子供達を集めて正解でしたね」
 吟遊会を終え休憩を挟んだトーラに、セツリが水袋を差しいれる。
 トーラの計画していた懇親の席に子供達を集めようと相談を持ち掛けたのは彼女だった。
 セツリは、事前にレティシアから提案を受け、子供達を集めて回った。
「お話、おかしくなかったですかね」
「とても楽しかったですよ。子供達の反応もとてもよかったです。トーラくんにお願いしてよかった」
 セツリはぺこりと頭を下げる。
「でもビックリしました。まさかこんな大勢の前でお話する事になるなんて」
「堂々とした語りでした。まるで吟遊詩人の様に。トーラくんにはそういう才能があるのかもしれませんね」
「そ、そうですか? えへへ、嬉しいな」
 べた褒めするセツリに、トーラは恥ずかしそうに頭を掻く。
「二回目は仕事も終わった夕食の後の予定ですが、大丈夫ですか?」
「あ、いいですね! 焚火なんか囲んで話すと雰囲気でそうです!」
「それはいい案です。では、舞台設営は私がやっておきますね」
「えっ、わたしも手伝いますよ!」
「いえいえ、主役はゆっくり休んでいてください。きっと、子供達の話を聞いた大人たちが沢山詰めかけるはずですから」
「が、がんばりますっ!」
「はい、よろしくお願いしますね」
 びしっと背筋を正すトーラに、セツリがニコリと微笑んだ。

●
 拡張工事の現場では、冒険者達が主体となって、外柵の設置、住居の新設が進めていた。
 危険がある柵外には冒険者達が率先して赴き、資材となる丸太を切りだすと共に、用地の確保を行う。
 陣頭指揮に立つのはハリス。そして、その傍らにはフェイサルとサニーが付き、作業に出て来た帝国軍兵士や住民達と工事に当たる。
 時折、サイラスやバーネット、だわが顔を出し資材の運搬などを手伝ってくれたおかげで、拡張工事は順調に進んでいた。

「ねぇ、ハリスくん。これだけ大きな木が育つんだからさ、ここって農業とかも出来るんじゃない?」
 作業の合間を縫ってサニーがハリスに提案する。
「川から水を引ける堀もあるしさ。用水も問題ないと思うんだよね」
「そうですね。土壌自体は悪くありません」
「む? 煮え切らない言い方だね」
「ええ、土壌は肥沃だといっても差支えがないでしょう。しかしながら、問題は気温です」
 と、サニーの提案を受けたハリスが地面の土を一掴みしながら答えた。
「見てください、この土を。凍っているでしょう?」
「……ごめん、よくわからん」
「むむ……! ここをこうしてですね……ほら、きらりと光るものが見えませんか?」
「むむ? あー、なんかあるね」
 ハリスの差し出した土に顔を近づけたサニー。確かに、土にきらりと光るものが見えた。
「これは霜です。土壌の水が凍りつき、結晶化しているのです」
「ふーむ? それじゃ、ここでは農業はできないって事か」

「そうは! 言って! おりません!!!」

「お、おう……?」
 突然大声を上げたハリスにサニーは面食らう。
「土壌を良化させる必要がありますし、新たな農法の確立も必要でしょう。しかしながら、この地が農耕に適さない訳ではない! 土があり水があり澄んだ空気がある! 肥沃な森が広がり動物(糞肥料)が戯れている! 植物にとっては理想ともいえる環境です! この土を好む種を撒き、芽吹きを待――――」
「ハリス、ほどほどにな」
 若干引き気味のサニーを相手に早口で熱弁していたハリスを見つけ、フェイサルが声をかける。
「……はっ! わ、私とした事が、少し熱が入ってしまったようです」
「少し、とは」

「おーい、フェイサル!」

 と、サニーが呆れていると、居住地の方からフェイサルを呼ぶ声がした。
「ちょっと来てくれるか。怪我人が居るみたいなんだわ」
 声の主はサイラスだった。住民達と積極的な交流を持っていたサイラスは、怪我で苦しんでいるとの陳情を受け、医師であるフェイサルを探していたのだ。
「怪我人か。わかった、すぐに行く。――ハリス」
「ここはお任せください。どうか、住民達に寄り添う施術を」
「うむ」
 フェイサルはハリスの許可を得ると、サイラスと共に居住地へと戻っていった。

●
 冒険者達がイリオスの拡張作業を初めて一週間。ついに各部族の代表達を集めた代表者会議が開かれる事となった。
「王国産の紅茶です。お口に合えばよろしいのですが」
 円卓を囲む代表達にレティシア・レインフィールは紅茶を淹れ提供する。帝国北部では滅多にお目に掛かれない飲み物の香りと共に、会議は開始された。
「さて、顔見せ――はもう必要ないだろうから、ズバッと本題に入っていくぞ」
 どうせ顔見知りだろうから前置きは無しだと、バーネットが早速本題に切り込む。
「まずは、この無秩序な状態を何とかするとこからだ。こんな状態が続いたんじゃ、いつまでたっても諍いなんてなくならないからな」
「この一週間共に生活させていただいた上で、私達は皆様へ向けたご提案を考えました」
 司会進行役の二人が流れるように話を進める。
 円卓を囲むのは、各部族の長、帝国軍将軍リカルダ。そして、参与としてクルススが席に着く。
「最も急務である家屋の増築は、我々が誇る建設巧者達により、滞りなく進められてございます。既に10近い家屋の建設が成っており、期日までには後10の増築が叶いましょう」
「外柵の拡張の方も問題なく進めてるぜ。後千人来たって余裕で住めるくらい拡張してやる」
 二人はハリス達、建築方面へ回った者達から託された計画書を読み上げる。
「続いて自警団の編成に関しましては、銀髭公様のご協力とご尽力を賜りつつ、規模拡大に向け有志の募集を開始する予定でございます」
「腕自慢はこぞって参加して欲しいな。まだまだ全然人数足りてないんだ。もちろん他薦も歓迎だぜ。仕事は色々とあるだろうが、皆が帰る家を護るっていうのは、結構やりがいのある仕事だと思うぜ」
 ベルク達からの報告書には、自警団の問題と提案が簡潔に書かれていた。
「そして、何より重要となってくるのが法(ルール)の整備でございましょう。先ほどバーネット様が仰っておりましたが、現状この場所は無秩序な状態でございます。帝国軍の方々がトラブル発生時に都度対応してございますが、それはではあまりに場当たり的。同じ居住地で共同生活を行うのですから、最低限の共通ルールは必要と存じます」
「ここは帝国領だし、本来なら帝国の法を適用するのがいいんだろうけど、俺達はこの居住地に見合った新しいルールを適用するべきだと考えた」
 そう言ったバーネットが提案書を配って回る。
 内容はこの居住区内でのルールに関する意見書。
「ここに書いてあるものはあくまで草案でございます。我々冒険者が中立の立場から客観的に見たイリオスを元に、この度の案を作成してございます」
 レティシアがそう前置きし、ページをめくってくれとゼスチャーで示した。
 参加者達は簡潔にわかりやすく纏められた最初のページに目を通し始めるのを前に、クルススが声を上げた。
「先だって私も拝見しました。我々帝国北部を居とする者達の事を考えた、良い法だと感じています」
 クルススの発言にリカルダも無言で首肯する。
「クルスス様、ありがとうございます。それでは、改めまして一つずつ解説させていただきます」
 口添えしてくれたクルススに礼を述べたレティシアが、意見書の内容の説明に入る。

「まず初めに、住居に関するルールでございます。提案書に書かれています通り、住居割り当てを再編し、各部族が混在しないようにいたします」
 そして、次のページへ進めと手で示したレティシア。皆が読み進めたのを確認すると、改めて口を開く。

「そして、この家屋内は各部族の集落であると致します」

 そこに書かれていた内容に場内からどよめきが巻き起こる。
「イリオスの中ではございますが、各部族が暮らす住居の中は他部族の干渉が出来ない集落という考えです。イリオスにあっての『故郷』。それを家屋の中に設けます」
 これはセツリがレティシアに託した案だった。
 まだ出会って日も浅い他人同士が交流する為にも、『帰る場所』が必要と考えたセツリはこの距離感(パーソナルスペース)が、ゆくゆくは部族間同士の交流に役に立つと提案したのだ。
「心安らげる場所というものは、人にとって何物にも代えがたきもの。特に気の休まらない異国の地では尚の事と存じます」
 セツリの想いを自らの言葉に変え説明するレティシアに、代表達も深く頷いた。
「そんで、ルール2。知識共有の場としての『学校』の設置だ」
 レティシアの話が落ち着くと、ペン遊びをやめたバーネットが立ち上がり、別の報告書を読み上げる。
 それはフェイサルやサイラスが提案したものであった。
「とはいっても、王国なんかにある様なものじゃなくて、意見交換と情報共有の場って意味合いが強い。
 提案者(フェイサル)が言うに――食料になる植物なんかの知識の共有、それから生活の知恵的な文化の発信だな。土地柄、特に寒さなんかに対する対策は各部族が持ってると思う。そういう有用な知識を皆で共有し合って、共同体としての意識の醸成を図ろうって寸法だ」
 バーネットはまだイメージが付かない代表達に、細かく説明していく。
「それから、もう一人の提案者(サイラス)からは、狩った獲物の素材の使い道とか、加工品への転用方法の共有もする必要があるって事だ。今のところイリオスには外貨を稼ぐ術がないからな。何か産業として成り立つものを見つける必要があるだろう。
 あ、ちなみに、この『学校』を利用するのには年齢制限を設けない。学びたい者は誰でも学べばいい。講師役は部族の知恵者や帝国の識者、かな。とにかく、知ろう。色んなことをな」
 バーネットは代表達をくるりと見渡すと、にっと子供のような笑みを浮かべた。

 その後も二人の話は続く。
 自警団のルールや諍いが起きた時の対処法など、数多くの提案がなされ、事細かな説明を添えていく。
 代表者達も次第に声を上げ始め、それを元に即座に二人が提案の改良を行う。
 この地に見合ったルールが少しずつではあるが確実に決まっていった――。

●
 期日はあっという間に過ぎ去る――。

 イリオス郊外の荒野に降り立ったビッグオウムへ乗り込む冒険者達。
「後はこの地に身を寄せる皆様次第でございますね」
「意外と素直に話を聞いてくれる奴等だったし、悪い方向には転がらないんじゃないか」
「彼等もきっとわかっているんですよ。このままではいけないって。だからこそ、具体的な案が示された事を感謝しているんじゃないでしょうか」
 レティシアが、バーネットが、そしてセツリがイリオスを振り返り思いを口にした。
「まだまだ人は増えるみたいだし、ルールもちょこちょこ変えていく必要があるだろうなー」
「その時はその時で、またお声がかかるんじゃないかな。はてさて、ここはどんな風になっていくのか、ちょっと楽しみ」
 サイラスとサニーが門から顔を覗かせる子供達を見ながらビッグオウムへと乗り込む。
「さて、どの程度機能するか。そして、奴等がどの程度やるようになるか。楽しみでもあるな」
「あの雑魚(狸型魔獣)程度は屠れるようになってもらわねば、俺達が教導した意味がない」
 不敵に微笑みビッグオウムに乗りこむベルクに、だわが無表情で続いた。
「まだまだやりたいことは山ほどありますが、あまり仕事を取ってはいけない。そう、仕事は彼等と共にあるべきです」
「独り言か? それほど気になるのなら移住してはどうだ? 君なら立派な教導者となるだろう」
 冗談交じりにそう言ったフェイサルに、ハリスは思いのほか真剣に悩んでいる。
「また、お話に来ますね。喧嘩とかしないで、みんな仲良く過ごしてください」
 そう呟いて、最後のトーラがビッグオウムのステップに足をかけた、その時だった

「おねーちゃん、たのしいおはなしありがとうー!!」
「きっといい場所にするからな! 期待しててくれ!」
「いつでも遊びに来てね! 皆で歓迎するから!」

 いつの間にか集まってきた住民達が、声を上げ手を振っていた。
 冒険者達は住民達の温かな見送りを受けながら、イリオスの地から飛び立っていった――。

マスターコメント

おつかれさまでした!! いやぁ、すごい! 素敵なアイデアいっぱいでした! まだまだ心を許し合えていない人々の事を想い、寄り添った提案、本当にありがとうございます! 居住地イリオスの歴史はまだ始まったばかり。 この地が帝国北部のオアシスとなるのか、それとも黒歴史となるのか、それはまだ誰にもわかりません。 しかし、皆様が提案してくれた様々な方策が今芽吹きました。 イリオスは必ず良い居住区となる! そんな確信が持てる様な雰囲気を感じています。 これからもこの地には様々な被災民が身を寄せてくるでしょう。 そうなればきっと、また皆様のお力が必要になるはずです。 その時には、どうかまたお力をお貸しください。 よろしくお願いします!
ロングシナリオ

ロングシナリオ普通 報酬:標準10 / 6〜10人

2022年01月20日 18時12分24秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. No.1

    サイラスだ、よろしくなー 居住地の名前云々からして前作あったっぽいけどよう分からん。 とりあえずルールの奴、文字だけでなく絵とかで説明した方がよさそやなーと。ルール内容に関してはまず難民グループのトップ集めて相談して擦り合わせるとゴタゴタ減るしトップが理解してるから周知難易度は下がりそう(ただし纏める難易度が必要なので話し合いに向く人がいる) 居住地追加は周辺の調査とかいるのかね?後はそのまま建築土木。物資調達とか運搬も必要そうだが。ここの場合住居必須だけど生産地も欲しいし、でも大きいと防衛が足りないからその辺が悩ましめ?なのかね? 防衛団はまあ普通に訓練とか?集めるとこからっぽいから人を集める能力がいるか?

  2. トーラ

    トーラです。 よろしくお願いします! 交流のほとんど無い別々の集落に暮らしていたんですし、難しい問題ですね。 ただ、同じところに住むことになるんですから、もっとお互いの部族の事を知り合う事が出来ないかと考えています。 それそれの部族のところに行ってお泊まり会とか?

  3. ベルク・オスマット

    ベルクだ、よろしく頼む。 さしあたってルールで思い付くのは当人達で勝手に話し合わずに一度帝国軍の担当者を通させる事か。 担当臨席の上で審議すれば武力衝突の危険は減るだろう。 担当者の調整難易度ルナティックが前提になるが(

  4. セツリ

    セツリと言います、よろしくお願いします。 >サイラスくん 一応、「古き因習からの脱却を目指し」というのがこの居住地絡みの直接の前話……でしょうか。元々はフェンガリという別の村の移転先候補として調査・開拓された場所ですが、移転に抵抗のある住民の方の存在や、帝国崩壊で孤立していた各地のハーフビースト達の避難先が必要になった事情からここに集められている……という感じだった筈です。 新しく開かれた集落、今は色んな部族が避難的に集められている、と理解しておけば大丈夫かと思います。 >ルール作り 不平不満は直接ぶつけずまず帝国軍の人間に、というのはいいですね。負担や憎まれ役を引き受けてもらうことになるかもしれませんが…… あとは、生活の上で勿論それぞれがイリオス維持のための仕事はしているのでしょうが、急遽同じ集落に住むことになった上で連携が取れているとも思えないですし、部族の特徴も加味して「担当の仕事」を作るとか? 得意分野をあてがうことで「この件に関してはあの部族の人達がすごい」となれば、ある種の敬意から連帯感ができたりしないかな、と。

  5. ハリス・アル・ターミル

    ハリスと申します、どうぞ宜しく >来歴 こちらは元々、フェンガリの方々の新居住地候補であった場所です。 豊富な木々や、農耕なども可能な環境であるとして選定されておりました。 現在は帝国領北方の少数民族の避難所となっているようですね。 私が参加した頃より格段にマシとはいえ、大勢を養うには不足が目立ちます。 >ルール 相談役として帝国軍の方々を立てるのは当座の対応としては良い案ではあります。 しかし、それでも不満の受け皿としては限度があるでしょう。 ただでもエフレムの離反、殿下にもたらされた征竜様の託宣など、現在帝国側の人員にも様々な 精神的負担が重くのしかかっているはずです。この上さらに避難民の対応ともなれば、間違いが 起きぬとはとても言い切れません。 セツリ殿も仰っていますが、得意な作業を分担しそれぞれが集落の拡張のための作業に尽力する ことで連帯感や敬意を抱ける土壌を作るというのが重要になってくるかと思われます。 >拡張 現状、住居と食料が圧倒的に足りません。ただし言い換えれば人手だけはある状態です。 我々が難民の皆様の間をとりもち、各々の技能を駆使して作業を効率化することができるなら 依頼の期間中にある程度は目に見える成果を挙げられると考えております。 >自警団 魔獣の存在からこれは必須と言えますが、特定の民族のみがこれを担うことは避けるべきかと。 理由はまあ、現状の集落の雰囲気を思えば言うまでもありますまい。 それぞれの部族より均等に募り、交代で村の各所を担当するのが良いかと思われます。

  6. フェイサル・セイフ

    フェイサル・セイフだ、宜しくお願いする。 以前フェンガリには赴いた事があるが……事態は中々に面倒な事になっているのだな。 >ルール決め 生まれも育ちも違う者達の共同体を纏めるルールを作るなら、まずは互いの事情を理解させる事が肝要だろうか。 第三者の立会いの下で話し合いをするのは有効だろうが、結局は全員に妥協を求める事になるのだろうから…… 「公平だが誰かに押し付けられた」よりかは「互いに譲歩して纏め上げた」という認識の方が根付き易いだろう。 そういう意味ではトーラの言うような催しは、本格的な話し合いの場を設ける事前準備として良いのではないだろうか。 >イリオスの増設計画・立案 そして話を聞く限り、今はとにかく土地と住居……それも冬の寒さに耐えられる物が不足している、のだな。 柵や堀の拡張は当然として、これから建てる住居にも土地を効率的に使うような工夫が必要だろうか。 例えば……そうだな「二階建て」や「半地下階のある建物」を増やして、一軒当たりの収容人数を増やすような。 無論、過度に人口の密度を高めるとストレスや衛生面での問題も出るので限度はあるが。 暖房に使う燃料の効率なども考えると、ある程度は纏まって居住して貰いたい所だ。

  7. だわ

    だわと呼んでもらえれば。よろしく頼む。 冒険者稼業はこんなことまでやるのか……。 > ルール作り 各部族に担当の仕事を、という案は良いと思う。その場合は他部族分への仕事を手抜きしないよう、どこかで検品のような仕組みは必要になるか。 各部族の責任者会議の前に懇親を図るというのも良さそうだな。 他だと、どこかでささやかな食事会を催すとか。少人数分くらいの食材ならばこちらから持ち込むことも可能だと思う。 > 食料と防衛 食材といえば食料問題だが、気候的にしばらく農耕は厳しいだろうし、防衛隊は食料として狸魔獣を狩る役割も兼ねうるかと考えている。 ハリスの提案の通り各部族から同数ずつ募っての構成で。 ……こんなことを言いたくはないが、共通の敵を持てば人は結束する、らしいしな。 ……他部族への協力や寄進をよきものとして賞賛する風土を築ければ、苦はないんだが。金品ではなく言葉と態度での報酬だな。

  8. バーネット・フォーサイス

    バーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 >法整備 細かく制定するには協議する時間も、周知する労力も無いだろうし、大雑把ではあるが、 ・居住地運用のための最低限のルール ・揉め事が起きた時の解消方法 ・新しい規則を決める時の方法 辺りを定めておけば、当面は問題なさそうか? あとは既に皆が挙げている意見だが、各部族で交流を持ったうえで協議し合うことや、 帝国軍に引き続き裁定役を引き受けてもらうのは良いと思う。 >増築計画 住居を建てるためには、まず丸太柵を完成させにゃならん状況だな。 そこからさらに住居の建築が必要になるから、相応に手間が掛かりそうだ。 人手としては避難民達にも働いて貰いたいところだが、土木・建築工事の経験がない面子を 率いて拵える事を考慮して、作業工程の簡素化は試みたいな。 例えば材料加工は俺らが中心となって行い、後は避難民達で組み立てるだけにするとか。 >自警団 この辺は各部族から志願者を募るとして、何処までの役割を仕込むかだな OPの会話から考えると、治安維持とか諍いの解消役としての自警団を求められてはいるが、 魔獣がうろついている事を考えると、それらへの対応も必要になるだろうし。

  9. レティシア・R・クラティアス

    ごきげんよう。レティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 >法整備 バーネット様が仰られるような点を取り急ぎ決定される事に異論ございません。 具体的な案を私達からも提案しつつ 実際どう運営されるかはイリオスの皆様次第となりますけれど……。 >交流 諍いは既に挙げられます通り お互いをよく存じていないからこそ発生しているのでございましょうから 今後新たな部族の方々も加わる事を想定致しますと 定期的にお互いを知る為の交流を催されるのは大変よろしいのではないかと存じます。 それと催し自体があまり大勢、もとい大規模になりますと様々な面から支障が出ますので 一度に全員ではなく複数回に分けられる形がよろしいかもしれません。 >責任者会議 こちらも既に挙げられておりますけれど交流とは別に 法の整備や運営の為にこちらも行う必要がございますね。 元々法とは時代や状況に応じて徐々に変化する部分もございますし 新たな部族の皆様の風習など次第では更なる法が必要となりますから こちらも定期的に行われる必要があるかと存じます。 参加者は各部族の長とは別に 男女それぞれ一名ずつ代表者のご意見も伺えるとよろしいかもしれません。 バランスを取るのであれば一定年齢以上の方と若い方 どちらもいらっしゃるとよろしいのですけれど あまり大勢ですと収拾がつかなくなりますので……。

  10. No.10

    法整備 ・居住地運用の最低限 ・揉め事の対処法 ・新規則作成時について ・帝国軍が裁定役 ・仕事の部族毎の分担 ・↑のチェック機構 を提案 増築 ・住居や丸太柵の製作簡素化 ・一軒毎の階層の追加 自警団 ・魔獣討伐で食糧調達も兼ねる ・各部族から同数募る その他 交流会 ・人数絞り定期的に ・お泊まり会? 今出てるのこんな感じ?抜けてたらごめんなー 後セツリさんとハリスさんは来歴ありがとうねー まあみんな言う通り一度交流会とかはいるよね 文化の違いが変な所にあったりするし。後担当振り分けするなら、部族に伝わる技術とかの話題になれば職業適正の情報を得る切欠になるだろうし。 食料に関しては丸太柵制作ついでに時間あれば狩る、避難民に加工品使って組み立てさせるなら護衛兼ねてとかしか思いつかんや。農業知識ある人に気候とか地質に適した物、栽培難易度の低めな物、適応力あって生産早い物とかを提案して貰うとかになるだろうし。 自警団の方はとりあえず鍛冶屋活かして使いやすい武装とかなら持ってかれるかもしれない?ただ手入れとかも考えるとなー。後鍛えるなら多対一で敵を倒すとか連携の訓練が良さげやな。 将来的に防衛の為の力があるから、守ってやってるみたいな思想でやらかす人とかあり得るから余裕があればその辺も罰則とか定めたいかなと。 後は分担作業のチェック、これも別部族から一人ずつ数人(部族A担当へ部族BCから一人、部族B担当へ部族CDから〜とか)提案する。 同部族だと身内意識が怖い、一つだけだと裏で組まれると意味無い。 担当も出来れば一定周期で交代できるといいなぁと。

  11. サニー・フォン・オルライト

    ほい。サニー・フォン・オルライト よろしくね? >法整備 一先ず最低限必要なラインの物を優先して決めちゃって他は追々って言うのには異論なし 全員が最低限納得して決めようってなると時間がかかるし、複数決めようってなれば尚の事ね  >責任者会議 これに関してはこういうのをやる、定期的にやるってなると決まった事は一回上に通しておいた方がいいかも? 理由は二つ。一つはまずそもそも避難民の数に偏りがある現状、数とか武力を背景にした有形無形の脅しがないとも限らない事 これはまぁ、今後避難民の総数が増えてくにつれてなくなっていくだろうけど 二つはそういう事がなかったにしろ、二つの部族が結託した場合に特定の部族が不利益を被るという事態になりかねない事 まぁ要するに決めた事を一回将軍に目を通してもらって問題無さそうか確認してもらおう、って感じだね >増築計画 これ以上居住用の区画を増やすってなると土地そのものを増やさなきゃならないっぽいから、まずはそこが最優先、か 農耕用に使ってた区画があるならそこをとかも考えたりしたけど、そもそもその土地が余ってるのかどうかとか土地の再生とかを考えるとどうもねー

  12. セツリ

    >法整備 ここで完璧な物を作らなくとも、ざっと守るべきところや方針があれば、あとは適宜調整や追加、削除は出来ることですしね。 最終的な裁定として帝国軍、というか第三者の目を入れるのも異論はありません。 >交流会 諍いが頻発している状況でいきなり、となるとぎくしゃくする可能性もあるので、最初は私達冒険者や帝国軍主催の形で「どういうふうにやるか」のモデルケースにする感じでしょうか。 お泊り会とかはすこし早いような……まだ固定観念が少ないだろう子供達メインならいけそうなような…… あと、交流会とは真逆の意見になってしまうかもしれませんが、「お互い、ここには絶対踏み込まない」領域(時間にせよ場所にせよ)を作った方がいいかもしれません。 どうしても風習が違う、馴染まない部分はあると思うので、「ここまでは我慢できるが、ここは譲れない」が衝突してしまうと「我慢できるところ」までご破算にならないかな、と…… 勿論、その「踏み込まれない領域」にこもって孤立しないような仕組みは必要でしょうが。 >増築 既に家屋は足りていないので、今後増えるかもしれない分については候補調査や下準備で良いとしても、今足りない分は必要ですか…… 場所を広げるのは魔獣対策や開拓も絡むので、既に出ている上下の方向(複数階層にする?)のがすぐ取り掛かれる形、かも?

  13. ハリス・アル・ターミル

    >上層部への許可取り サニー殿も仰っていますが、何事かを始める際には我々の独断ではなくリカルダ将軍や銀髭公 など上層部に話を通し許可を求めるべきでしょうね。無論各部族に関わる提案は部族長にも。 個人単位で書くとやや煩雑になりますから、そういった諸々を纏め上層部との連絡を行って 頂ける方…いわば冒険者側の代表を決めておくとその辺りがスムーズに運ぶかも知れません。 作法や交渉に長けている方が適任かと思われます。……私は難しいですね!!(← >増築について 2階建てにすることでスペースをそのままに居住可能数を増やすのは素晴らしい提案ですね。 ただ、どちらにせよ今後村そのものの拡張が不可避である以上は、そちらの足掛かりになる要素 にも手を付けておきたいところではあります。具体的に言えば建設中の丸太柵ですね。 柵拡張の方向は木材の入手と土地開発が同時に行える西南方向に向けるのが無難でしょうか。 私は馬車を出すことができますので、丸太他建材の輸送にお使いいただければ。 ゲルも持っていますから、我々も依頼中は郊外に臨時拠点を設けておきましょうか。 >交流会 確かに唐突に行っても困惑や、新たな諍いの種になりかねませんね。 これは我々が現地入りして状況を掴み、暫く経った後に行うのが良いかと思われます。

  14. バーネット・フォーサイス

    サイラスは纏め助かる。 大体そんな感じで合ってると思う。 >増築 少ないスペースを活用するなら、二階建ては良いと思う。 ただ、既存の住居に手を加えるとするなら時間もかかるだろうし、 難民達だと工事も難しいかもしれないから、 今後住民が増加する時に備えた計画では二階建て住居を建てるとして、 今回は建屋数の確保を優先で良いんじゃないかと思う。 >提案・交渉 全体的な計画の提案とか交渉とか、俺の方でやろうか? 事前にある程度計画案を立てておいて、現地の状況に応じて修正しつつ協議しようと思う。

  15. フェイサル・セイフ

    >建物増築 うむ、まず順序としては柵の拡張からだな。 調達できる建材の量とも相談せねばならないし、一軒あたりの収容人数を増やすのはひとまず今後新たに建てる分からで良いだろう。 場合によってはフォーサイスの言うように、建物の数そのものを優先すべきという状況もありうるし、 既に建っている物に手を加えるのは、拡張してからの建設ではどうしても耐えられない者のために……だろうな。 >交流の場 確かに絶対に譲れない部分を明確に、というのは後々の禍根を生まないために効果的だな。 ただし周囲に理解を求めるための説明と、相応の他者への尊重を、というのは重要だ。 後は……いきなり友好的に、といかないのであれば……あまり集団ごとの対立を煽らない、 程度の軽い問題への解決法を協議・相談させてみるという方法も考えられるか。 例えばそうだな、狩りで手に入れた獲物について、無駄なく効率的に食べる方法を知らないか……というような。 なんなら「誰が一番美味く調理する方法を知っているか選手権」や「燃料をあまり使わずに暖を取る名人決定戦」でも良い。 仲良くするための遊びではなく実利のある競い合いなら、不和であって参加への抵抗も薄いのではないか? >提案・交渉 ……そして、うむ。私もあまりそういう事は得意ではない。 手を挙げてくれるのであれば、是非ともお願いしたい所だ。

  16. ベルク・オスマット

    >建物増築 建材の節約を兼ねて半地下式の竪穴式住居などはどうだろうか? あれなら建材は柱と屋根の分で済むから量の節約にはなると思うが。 >交流の場 まぁこればかりは当人たちの風習だとかによるからなぁ。 大規模交流というよりかは代表者級の実務者交流から始めるほうが無難ではないか?

  17. No.17

    交流会はまだ早いから無し、建築はまず生活範囲拡張優先が良きかな?程度の軽い問題の討論提案や、帝国軍チェックしてもらうと。 とりあえず時間も近付いて来たし、そろそろ行く所とかある人いる? やりたい事ある人がやりたい所行くほうがいいだろしなぁと。 ・ルール バーネット(?) とりあえず俺は明日まで様子見て、他の人の希望に合わせて決めようかと。 ルール決めならカリスマと話術で統括調整支援 増築なら木工やなぜかレベル高い建築土木で 自警団なら教導と遠距離識別範囲がメテオライトしか無いからそれで獣狩り? にするかなと。あくまで上から交渉力加算。丸太柵材生産、余裕があれば増改築なり製作簡素化に手を出す。そこまで上手くないのでとりあえず簡単に教えつつ敵を出来るだけ肉残して減らしていく程度になるけど

  18. だわ

    すぐには交流会は行わない方針だな。 ただフェイサルの「名人決定戦」などは良い試みだと思うから、状況見つついずれ実施できそうであれば、と帝国軍に伝えてみるのもありかと。 もしかすると、今後再びこの地を訪れるきっかけにもなるかもしれない……等とも。 > 担当分け 俺も提案・交渉は不得手だからバーネットに頼みたい。 俺は自警団の方へ手を挙げておこう。 教導は無いが、戦術眼を使って街周辺を戦場として魔獣と戦う際の戦法や動き方の選定に役立てればと思う。 イリオスの民の得物が何なのかも分からないから、何を求められても答えられるよう武術知識の準備もしていくかな。何でもいいなら、非授恵者でも扱いやすい弓か槍か片手剣辺りになるだろうか。

  19. セツリ

    >担当分け 私は、ヤーデ出身でもあるので、ルール面に関わると他の部族の方に要らぬ疑念や警戒を抱かせかねないので、やってくださる方がいるのは助かります。 交流会自体はまだ時期尚早だとして、この先に実施することを見据えての提案や、形式決めなどでしょうか。 半分競技形式でやるというのも面白そうなので、そこから先に提案した「部族ごとの分担」にもつなげられるといいかもしれません。 実際に競ってあちらが優れている、と認めた上でなら、仕事を割り振るのも抵抗は少ないでしょうし。

  20. レティシア・R・クラティアス

    サイラス様、纏めを感謝致します。 >交流会 本格的なものは将来的に行われるとして もしある程度希望者がいらっしゃれば 私達が居る間にテスト運用を一度されてみるのもよろしいかもしれません。 あと、ある意味では一種の交流会も兼ねそうなのですけれど まだ作業のお手伝いが出来ない年齢や状態の子供達に関しては 他のご家族が作業中に預かる場所で纏めて面倒をみるのは如何でしょうか? 面倒をみる方は交代制で何人か確保される必要はございますが 結果として作業に従事出来る方が増えれば作業速度も上昇されるのではないかと存じます。 >担当分け もしバーネット様や皆様がよろしければ 私も提案・交渉にご一緒させて頂いてもよろしいでしょうか? 統治の事でしたら私は王国での知識が中心となりますけれど 何かしら参考になる統治例や法などもあるのではないかと……。

  21. バーネット・フォーサイス

    >分担 一応ルールのみの担当と言うよりは、増築とか自警団を含めた全体の計画提案とか、 関係各所との調整・交渉担当のつもりでいる。 >レインフィール 同行してもらえるのは有難い。 交渉とか調整をするのにも、俺だけだと手が回らないところとかありそうだしな。

  22. No.22

    ・ルール レティシア(全体調整も) ・自警団 だわ ・増築 ・全体調整 バーネット とりあえず今こんな感じでええのか? んでとりまいない建築土木に向かうべきかな? とりあえず馬いるから運搬とかはどうにかなるとは思うが色々考えて調整だなー

  23. ハリス・アル・ターミル

    >バーネット殿、レティシア殿 おお、ありがとうございます!お二人ならば経験と知識からも適任でしょう! >参加 ・ルール レティシア(全体調整も) ・自警団 だわ ・増築 ハリス ・全体調整 バーネット 私は前述の通り、馬車やゲル、建築技能等を用いて家屋及び丸太柵の拡張工事を主に。 余裕があれば現在の農地の稼働状況について聴取し、アドバイス等が行えればと。

  24. トーラ

    間が空いてすみませんっ(汗) 交流会を見送るなら、各部族の方とお話をして、この先に交流が出来るよう根回し的なことをやろうと思います。 それ以外は増築のお手伝いをやりますね。力仕事はミニビヒモーのムームーに手伝って貰いますね。 >参加 ・ルール レティシア(全体調整も) ・自警団 だわ ・増築 ハリス トーラ ・全体調整 バーネット

  25. フェイサル・セイフ

    瞬く間に出発前夜だな。 では私は、主に最初に挙げた住環境の分について詳しい提案を。 交流の手筈に関しても意見として先のを提案してみるが、これはあくまで今後への下準備として、だな。 後は細かい部分で何か知恵を貸せないか考えてみよう。 >参加 ・ルール レティシア(全体調整も) ・自警団 だわ ・増築 ハリス トーラ フェイサル ・全体調整 バーネット

  26. ベルク・オスマット

    我は自警団に行くとしよう。どちらかといえば自警団は教導よりも先に組織編成のほうが必要となりそうだが。 >参加 ・ルール レティシア(全体調整も) ・自警団 だわ ベルク ・増築 ハリス トーラ フェイサル ・全体調整 バーネット

  27. レティシア・R・クラティアス

    >分担 それでは僭越ながら私はルール決め、もとい法整備を中心にしつつ バーネット様と分担し、交渉と調整を担当させて頂きますね。 責任者会議や交流会についても触れさせて頂く事になるかと存じます。 出発まであと半日を切りましたけれど 改めて皆様、現地ではよろしくお願い致します。

  28. No.29

    増築3人いるならルールとかの支援に変えるわ。 後1時間くらいあるからどうにかなるやろと。 ゆーて法整備と交渉調整二人いるからルール書き出しとか、OP見る限り諍いも多いだろうから仲裁とかちょこちょこ動き回ろうかと

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0