【聖祭】嵐を呼ぶドゥジン絵馬奉納祭り
そうすけ
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シナリオID:1808
オープニング
――そんで、なんで『馬』なん?
「んなこたーどうでもいいじゃねえか。さっさと人を集めて来い」
ラズリーは「はい、はい」と返事して立ちあがった。
依頼主の相変わらず横柄な態度にむかっ腹が立ったが、このおっさん、金払いはいいので愛想笑いしておく。
「くどいようだが、ドゥジン神に奉納する『絵馬』を守ることはもちろんのこと、オレの名前は絶対に出すんじゃねえぞ。いいな」
これで何度目の念押しか。ほんまにくどい。
「わかったって」
「守るのは最悪、あの『絵馬』だけでいいからな。他のはくれてやってもいい」
「わかったって」
「実名は――」
「しつこいな! こっちの心配はいらんから、さっさと神殿に行き!」
●
近年、一部のドゥジン信者が始めた新たな祭りが注目を集めているらしい。
その祭りは『絵馬奉納』と呼ばれているそうだ。
年の初めに絵馬と呼ばれる『ドゥジン』をドゥジン神殿に奉納し、ドゥジン活動の発展と芸事の上達を願う……というもので、神殿の参道にたくさん飾られた絵馬を見るために、遠い国からたくさんの好事家がやってくる。
神殿がある街は好事家たちが落とすお金でうるおい、賑わう。
もちろん、神殿にも寄進がある。
信徒たちは神に願をかける絵を人々に見てもらうことで喜びを感じ、ますます腕を磨こうと努力するのだ。
「それはええことやねんけどな」、とラズリー。
説明するのも面倒くさいな、という表情で、いよいよ今回の依頼について話しはじめる。
「絵馬は神さんに捧げるもんやから、気に入ったからいうて勝手に持って帰ったらあかん。あかんねんけど、勝手に持って帰るやつがおるらしい。信徒の中には盗られたことを『自分の絵が上手いからや』いうて喜ぶ人もおるらしいけど、依頼主はちょっと事情があって絶対に盗まれたくないんや」
要するに今回の依頼は、ドゥジン神への奉納の儀(お焚き上げ)が終わるまで依頼主の絵馬を守る、だ。
依頼主の絵馬は数点あるが、その中でも特に『それゆけ☆ご~ふるちゃん』のご~ふるちゃんが描かれた絵馬は死守せよとのこと。
盗まれた絵馬が、まかり間違って某組織のドンの目に触れたら大変なことになる、というのが本依頼の背景である。
依頼主の絵馬はほかに、昨年の夏に創作された『甘露なスイーツガールズ』たちの絵馬があるのだが、そちらは最悪、盗まれても構わないらしい。
「そやけど、絵馬の前に大人数で張り付いてたら絵馬を見に来た人らの邪魔やし、順番決めて見張りに立ってほしいねん。絵馬が飾られる参道の周りに屋台がたくさんでるそうやから、非番の時は好きに見て回ってええよ」
ちなみに、屋台で飲み食いした分は全部、依頼主が払ってくれる。
食べ物や飲み物を出している屋台のほとんどは、ゴールディのマフィア『ブラック・デス』が運営に関わっているとかいないとか。
「ほな、頼むで」
●
――それでドン、どうして『馬』なんです?
レッドブーツのドン、チョココローネは部下の質問にニヤリとした。
こんなこともあろうかと、事前に金を払って学者に調べさせておいたのだ。
「馬はよ、馬車で人を運ぶだろ? 「客を運ぶ」、つまりたくさんの人にドゥジンを見てもらえる。「馬力」という言葉もあるよな。つまり、ドゥジンをたくさん作るエネルギーにもかけてるんだ」
「さすが、ドン! あったまいい~」
「まあな。で、お前たち。つまらねえもん盗ってくるんじゃねえぞ。オレが欲しいのは、唄呂のご~ふるちゃんだけだ。でも、夏に登場したスイーツガールたちもついでに盗ったっていいんだぞ?」
「ご~ふるちゃん、かわいいっすよね~。オイラも大好き――」
チョココローネはバールについた血を、白眼を剥いて倒れた手下の服で拭った。
「馬鹿野郎。ご~ふるちゃんはな、オレだけのもんだ。他の男には渡さねぇ!」
解説
マスターより
リプレイ
朝日の差し込む聖域は凛とした空気に包まれていた。小さく美しい神殿からまっすぐ伸びる参道の入り口に立つだけで、心が洗われる。ラズリーに連れられてやってきた4人の冒険者と一匹は深く息を吸い込んだ。
参道の入り口の脇には白い山茶花が、雪に埋もれてさらに白く咲いていた。まだひと気のない石畳の参道も、出店を彩る様々なのぼりや飾りも、何もかもが雪まみれだ。
ギャメルは口元を覆っていたマフラーを少し引き下げると、つめたい空気の中に白い息をふわりと浮かべた。
「ここがドゥジンの神殿か」
数ある神殿の内のひとつや、とラズリーが答える。
「うちもどこにどれだけ神殿があるんか、詳しいことは知らんけど。それよりいこか」
参道の両脇には間隔をあけて絵馬掛けが立てられており、朝早くにドゥジン信徒自身の手によっておびただしい数の絵馬が吊されている。
ナハティガル=ラーは、ドゥジン信徒たちの雪かきを邪魔しないように気を配りながら、通り過ぎざまに絵馬を見た。
「――ほう。この絵馬全てがドゥジン神への捧げ物なのか? どれもなかなかの画力だな」
「うん。そうやね」、とラズリー。
「ゆっくり見てる暇ができたらええねんけど。ほんま迷惑……あ、あった。これや。依頼主の唄呂の絵馬。あそこと向こうにもあるわ」
ストレガ・L・リベルガストラは、ラズリーが示した絵馬のひとつに顔を近づけた。
「これがウタ・ロ殿のドゥジン絵か。なかなかよいではないか」
感心するストレガの横で、ギャメルが複雑な顔をしている。
(甘露な……女の子の絵? なんか、どこかで見たような記憶が……!?)
ふいに、ギャメルの脳裏でサウゼルの生命力に満ちた緑葉がさざめいた。
マフラーの下で、あっと声をあげる。
「どうしたのだ、ギャメル殿?」
「こ、これ……。いや、なんでもない」
「そうか。それならよいのだ。では、さっそく……参道の端から端まで、絵馬掛けの前にロープを張るのだ。直接、手で触れにくくしておけば、ちょっと目を離した隙に盗まれる確率が低くなるのだ。貴殿らも手伝ってくれ」
どうして端から端までロープを張る必要があるのか、というギャメルの疑問にストレガは、「ウタ・ロ殿の絵馬の前だけ張るのは不自然なのだ」と答えた。
それもそうだな、といってギャメルはストレガからロープを受け取った。
ナハティガルもロープを取り出す。
「全部は無理だな、ロープが足りん。神殿にあるものを借りてくるとして、とりあえずは唄呂の絵馬がかかっているところだけでいいだろう。ところで、テテリカ。さっきから何を探している?」
大きなバックを肩に担いだテテリカは、ずっと神殿の敷地内をきょろきょろと見まわしていた。
「どこかで着替えたいんだ」
「着替え?」
それやったら、とラズリーがテテリカの手を引いて歩きだす。
「ブラックデスの屋台の裏に休憩所があるわ。狭いけど」
「そこ、床はあるか? 借りものの衣装なんだ。汚したくない。ついでにブラックデスがロープを持っていれば借りてこよう。不届き者を縛っておくのにも使えるしな」
「そうしてもらえると助かるのだ」
「マメホコリはここで絵馬の見張りを頼む」
テテリカは肩から栗鼠を降ろすと、「また後で」とストレガたちに片手をさっと振り、ラズリーと連れ立って屋台が立ち並ぶ区画へ歩いていった。
「テテリカ殿は何をするつもりなのだ?」
「さあな。それより、参拝者がやってくる前にロープを張るぞ」
ナハティガルは、『甘露なスイーツガールズ』と書かれた絵馬を食い入るように見つめるギャメルの肩を叩いた。
「ギャメル、絵馬鑑賞はあとだ」
「あ……うん。わかった。頑張ってロープを張るぜ!」
それにしても、とナハティガルは独りごちる。
(やたら美形の男同士で絡み合っている絵馬が多いような……? ラズリーにはこの絵馬の意味が分かるのだろうか?)
ちょうどテテリカを案内し終えたところで、ラズリーは大きなクシャミをした。
●
参道の雪かきが終わり、参拝者たちの姿が参道に増えはじめた頃――。
ちょこころおねぇさん、ヒュー!!
野太い声のあとに、パンパン、パパパン、と手拍子が続く。
栗鼠のマメホコリが手拍子に合わせてピョンピョン飛び跳ねる。
「なんの騒ぎだ?」
参道の果てに顔を向け、ナハティガルは眉をひそめた。
追っかけオタクと呼ばれるこの神殿のドゥジン信徒たちが、神殿の前で一糸乱れぬ踊りを披露していた。
「あれはオタ芸なのだ」、と唄呂の絵馬を模写していた手をとめてストレガがいった。
オタ芸とは。両腕を激しく上下させたり、拍手と歓声を上げたり、リンボーダンスのような動きを見せて、アイドルと呼ばれる追っかけ対象を盛り上げる行動を指す。この地域での流行りらしい。
オタクの人垣が一瞬だけ割れて、中心にいるアイドルがちらりと見えた。
ギャメルが呆然となる。
「あれは……もしかしてテ、テテリカ?!」
まるでパンク系ストリートファッションのような服装に赤いブーツ、バール風に装飾したノービスタクトを振っている。
ちょこころおねぇさんと言うからには、あれは女装なのだろう。
「本当なのだ。テテリカ殿なのだ」
「……俺の気のせいかもしれんが。テテリカが扮している『ちょこころおねぇさん』、ゴールディの某マフィアのドンに似ていないか?」
「私もそう感じたのだ。勘違いしたレッドブーツの連中が寄っていきそうなのだ」
やめてよ、とギャメル。
「本当に連中が来たらどうするんだよ。絶対、面倒くさいことになるぜ」
「そうだな」
この時点ではまだギャメルたちは知らないが、チョココローネの使命を帯びたレッドブーツのチンピラたちが数人、『それゆけ☆ご~ふるちゃん』の絵馬を盗むべく、参拝する振りをして聖域に侵入していた。
「それでは私は先にフリータイムを頂くのだ。テテリカ殿も……フリータイムということでよいのかな?」
「そうだな。あの調子ではしばらく神殿の前から動かないだろう。絵馬は俺とギャメルで見張る。楽しんでくるといい」
テテリカは目の端で、絵馬掛けの裏に立ち並ぶ屋台へ歩いていくストレガを見ていた。
助けてくれ、と声に出したくても、得体のしれない恐怖に喉が締めつけられていて出ない。いまテレパスが使えれば、と切実に思う。ナハティガルとギャメルはどこにいるのか?
着替えをすませて出たところで、いきなりハァハァと呼吸の荒い男たちに拉致され、囲まれた。
いずれも赤いブーツを履いているが、授恵者ではなさそうだ。もしかしたら、レッドブーツが何人か混じっているかもしれないが。
それでも普通ならあっさり撃退できるのだが、彼らが発する得体のしれない熱に当てられて身がすくんでしまい、逃げられぬまま今に至る。
まったく逃走を試みなかったわけではない。
(どけ、そこを開けろ!)
そういいながら、何度もバール風ノービスタクトを振り回した。
するとどういうわけか、男たちは奇声を発したり、一斉に手を叩きながらクルクル回ったり、全身を大きく動かして踊るのだ。
怖い、キモい。
(確かに俺はビーストテイマーだが……)
これではオタクテイマーではないか。
だんだん、おかしくなってきた。
(いいだろう。『ぷっつん☆ちょこころおねぇさん』らしく、命じてやろうじゃないか)
体のこわばりがほぐれていく。
テテリカはにぃっと笑った。
「アンタたち、そろそろ神輿を担いで参道を練り歩くわよ!」
おおっとあがった野太い声に驚いて、白鳩が一斉に飛び立った。
●
ナハティガルは銀の月のように美しい髪を茶に染め、地味な身なりで参拝者の中に紛れていた。人の注意を引かぬように、トレードマークの眼帯も外してある。
顔を横むけて絵馬を見ながら歩いていると、やはり前から横を向いて歩いてきた二人づれと体がぶつかった。
「おっと、失礼。怪我はないか?」
エルフの少女がむっとした感じで顔をあげるなり、きゃ、と黄色い声を発した。赤らめた頬をブンブンとふって、大丈夫です、という。
軽く会釈して別れたあと、背中の後ろでキャーキャーいう黄色い声が上がった。
まあ、無理もない。美しい金の双眸はナハティガルの整った顔をますます魅力的にしている。本人は目立たぬようにと思って外した眼帯だったのだが……。
また肩がぶつかった。
奉納された絵馬を見にきたというより、人混みに揉まれるのが楽しみで来ている人もいるらしい。それ以降も、参道を人にもまれて歩く。
(……しかし『ご~ふるちゃん』とは一体?)
名前がブラックデスのドンと似ている。いや、同じだ。だから何だという話だが、『ご~ふるちゃん』といい、テテリカが扮している『ちょこころおねぇさん』といい、どうにも既視感がぬぐえない。
もしかすると、『どすこい☆ばたふ~たろう』とか、あるかもしれない。
うむむ、と唸ったところで、頭の中にギャメルの声が響いた。
<こっちは異常なし。そっちは?>
<異常なし>
ストレガの提案で張ったロープが功を奏しているのか、いまのところ絵馬を盗もうとする不届き者は現れていないようだ。
ギャメルはバックパックを背負い直すと、知らぬ顔でナハティガルの横を通り過ぎた。
時々、マフラーから鼻を出しては辺りの匂いを嗅ぐ。鼻で探しているのは、火種や獣脂の臭いをさせている人だ。
「人が大勢いるところで放火なんてされたら大変だもんな」
この混雑だ。たとえボヤで済んだとしても、たちまちパニックになるだろう。そうなったら怪我人が出る。それもたくさん。その上、騒ぎに乗じて肝心の絵馬が盗まれてしまったら、依頼人に顔向けできない。
そんなことを考えていると、すぐ目の前で若い男の手がおじさんの服からサイフを掏るところを見てしまった。
アッという間の出来事だった。
「待て、この――」
走りかけてとどまった。
追いかけたところで人波に阻まれる。無理に人を押しのけて通ろうとすれば、転んで怪我をする人が出る。
ギリギリ光縛封の届く距離にいるが、雑踏でうかつに使いたくなかった。招霊呪怨縛もあるが、唄呂の絵馬を盗もうとする不届き者を捕えるために温存しておきたい。
かといってこのまま見逃すこともできない。
スリだ、と声をあげようとしたその時、同時に二つのことが起こった。
獣脂独特の不快な臭いが鼻先をかすめたこと。
ホクホク顔で油紙に包まれた何かを手にしたストレガが、絵馬掛けの間から現れて、ちょうどスリの前を通りがかろうとしたこと。
「ストレガ、足を前に出して!」
へ?
頭の中に大きなハテナマークを浮かべながらも、ストレガはちょうど踏み出そうとしていた足を大きく前へスライドさせた。
小走りでやってきた若い男がその足につまずいて、派手にスッ転ぶ。手にしていた長方形で茶色のものもすっとんで、参道の脇へどかされてこんもり積もっていた雪の中にすぽっと埋まった。
「わわっ、悪かったのだ!」
ストレガはたい焼きを持っていないほうの腕を伸ばして、慌てて若い男を助け起こそうとした。
と、またギャメルの大声が響く。
「そいつ、スリだ。捕まえて! それから飛んでいった長財布、それ、オレの横で絵馬を見ている竜人のオッチャンのものだから」
「なんと! 人の財布を掏る悪いヤツだったのだな。謝って損をしたのだ。このまま私におとなしく捕まるのだ!」
掴んだ手をねじあげ、うつ伏せにして組み敷く。膝で背骨を押さえると、スリが暴れ出した。
「無駄な抵抗はやめるのだ」
「あとを頼むぜ。オレは獣脂の臭いをさせた怪しいヤツを追いかける」
「えっ?」
ギャメルをふりかえった瞬間、スリがストレガを背に乗せたまま起き上がろうとした。
バランスを崩して背から転がり落ちそうになったところにナハティガルが戻ってきた。
2人でスリを取り押さえ縄をかける。
マメホコリがやってきて、雪の中から長財布を救い出してくれた。
騒ぎを聞きつけて走ってきた神殿の僧侶にスリを引き渡し、財布を持ち主に返す。
ナハティガルは、何度も礼をいう竜人がやっと離れたところで、ストレガを絵馬掛けの脇に引っ張っていった。
「なんなのだ? こんなところに連れてきて」
「本当になった。レッドブーツの連中がウロついている」
「は? レッドブーツというと、あのレッドブーツ?」
ほかに何がある、とナハティガルが目を向けた先で、トラのきぐるみが参拝者たちに愛嬌を振りまいていた。赤いブーツを履いたトラだ。
「……ああいうものかもしれないのだ」
「本気で言っているのか」
「ちょっと言ってみただけなのだ。なにしに来たのか、捕まえて聞いてみるのだ!」
その時、焦げ臭い匂いが風に乗って参道に流れてきた。
ナハティガルはすぐにテレパスでギャメルに連絡を取った。
<こっちは大丈夫。バカは取り押さえた。すぐに火を消す>
<そうか。任せた。こっちはトラのきぐるみを――>
きゃー、という悲鳴が上がった。
テテリカもとい『ぷっつん☆ちょこころおねぇさん』を担いだ神輿が、猛スピードで唄呂の絵馬が掛かる絵馬掛け目がけて駆けてくる。
「とまれってば、とまれ!」
テテリカが叫ぼうがバール風タクトを振り回そうが、走り出した神輿は止まらない。
大部分は『ちょこころおねぇさん』の命令に従おうとしているのだが、どうやら一部の馬鹿力が無理やり引っ張っているようだ。
(前の二人がそうか。もしかして、こいつら……)
テテリカは神輿が目指す先を見て、暴走オタクの目的を悟った。
「ナハティガル、ストレガ!」
「もう動いている」
ナハティガルは、まるでバネを勢い良く踏んだかのように軽々と、恐怖で立ちすくむ参拝者たちの頭を飛び越え、神輿の前に出た。
絵馬掛けの前に張った母蜘蛛糸のロープを掴んで手繰り寄せ、神輿を担ぐレッドブーツの足元へ投げる。
足首についた母蜘蛛糸のロープを勢いよく引っ張った。
「そらよっ」
転んだレッドブーツの鳩尾を素手で殴って気絶させる。
テテリカは左右のバランスを崩して傾いた神輿から飛び降りると、もう一人の後頭部にバール風タクトを振り落として気絶させた。
一方、ストレガは騒ぎのどさくさに紛れて唄呂の絵馬に近づこうとしてトラのきぐるみにロープをかけていた。
「離せ。ボスがご~ふるちゃんを待ってるんだ」
「なるほど。わかったのだ」
さらさらと取り出した紙に走り書きをして、ご~ふるちゃんの絵馬を模写した紙と一緒に封筒に入れた。
トラの頭を外して、覗いた首元に封筒を押し込む。
「絵馬は渡さんが逃してやる代わりに手紙を赤の親分に届けるのだ。親分にとって大事なものだから必ず届けるのだ」
手紙にはこう書かれている。
『絵馬を盗むのはいただけないがファンとして絵を描くのはいいのだ。自分で描いたり絵の上手い者に依頼するのも楽しいのだ。ご〜ふるちゃん、いいよね。同胞として助言する。ストレガより』
マスターコメント
ショートシナリオ普通 報酬:多い4 / 4〜6人
2022年01月23日 14時40分14秒 公開
相談掲示板
ヒーラーのギャメルだぜ。よろしくな! ボヤ騒ぎが怖いなぁ……。 盗人自身が火種を用意するか、火を扱う屋台が狙われそうだ。
幹部仕事の合間に絵師を始めたのだなウタ・ロ殿。良い事なのだ。 キャスター、ストレガなのだ。よろしくなのだ。 こちら提供できるのは拘束力ある術なのだ。 特性にグラビティと、アーケインかフリーズボルト。装備はノービスで。 基本は物理で対応して昏倒したのを光縛呪か。 汎用は何ができるだろう。考えてみるのだ。
テテリカ。シューターだ。 よろしく頼む。 主にエーテルリンクを使った見回りを予定している。 悪事を働く者がいたら、ヒュプノシスで眠らせてみよう。 盗人に接近するため、レッドブーツのコスプレをするか検討中だ。 ブラックデスの不興を買わぬよう、あくまでレッドブーツをモチーフにしたキャラクターということになるが。
すまん、挨拶が遅くなった。 シーフのナハティガル=ラーだ。今回は宜しく頼む。 ……唄呂?…(暫し黙考)…ああ、成程な。正体を隠したがるのも道理か。 そうだな。当日は奉納の儀が終わるまで参道沿いを【看破】【捜波・改】を用いて監視する予定だ。 盗人らしき不審者を発見した際は【テレパス】で依頼参加者に報告できればと思っている為、 テレパスを持っている者が居ればセットを考えて貰えると有り難い。
テレパスの用意ならできるぜ。 よろしくな、ナハティガル! オレは超嗅覚で火種や油の臭いに警戒しとく。 屋台のそばとか火を使ってる場所だと臭いがまぎれちまうから、オレは火の気がないエリアを主にパトロールしよっかな。 水とか消火の備えもしてあるぜ。 相手が暴れた時は、ダメージを与えず動きを封じられるスキルを使って対応する。 光縛封か招霊呪怨縛を使うぜ。
>ギャメル >>テレパス では、不審者発見時は外見的特徴と現在地を報告しよう。 ――こちらこそ宜しく頼む。 >取り押さえ 盗人は一般人らしいので、取り押さえる際は基本的に素手になるだろうか。 無力化後はロープ等で拘束を試みる予定だ。
絵馬が見えるとこで絵を書いてたり屋台に注意喚起しながらそれとなく警備するのだ。 絵馬は職員以外触れられないようロープで少し離しておけるよう調整しようと思うのだ。