大掃除~今年の敵は今年のうちに
七海真砂
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シナリオID:1769
オープニング
その日、クーネさんは、南部鎮守都市ヴィントにある冒険者ギルドに顔を出していた。
もうすぐ年末。新しい年を迎えるというこのタイミングで、出されている依頼が三つほど。なるほど、なるほど……と頷いたクーネさんは、ニッと笑ってこう言った。
「よし、大掃除をしよう!」
三つの依頼の一つ目は、牛の魔獣を退治して欲しいというものだ。
冬になって食料が乏しくなったからか、移動してきた牛の魔獣が水場の近くに現れ、近付く者を襲うようになったのだという。危険なこの牛の魔獣を何とかして欲しい、という依頼だ。
「倒した魔獣は上手く料理すれば、ご馳走の材料にもなるだろう。きっとヴィントの人達に喜ばれるぞ」
三つの依頼の二つ目は、廃墟となった村の祠に、供え物を届けて欲しいというものだ。
その村では年末になると供え物をして新年を迎える風習があったのだが、先の帝国崩壊によって、村は棄てる事になってしまった。だが、供え物だけでも届けられないだろうか……という依頼があったのだという。
「供え物は木彫りの像だ。村は野生の獣の住処になっているようだが、授恵者なら上手く払い除けながら祠まで行って戻って来れるだろう」
三つの依頼の最後は、クリーパー退治だ。
これはおそらく、先日の決戦の際に戦場から逃げ延びたクリーパーの残党では無いかと思われる。傷が癒えていないのか、あまり動かずジッとしているだけのようだが、クリーパーが目撃されている状況は穏やかなものではない。
このクリーパーが動き出して新たな事件を起こす前に、倒して被害を未然に防いでほしい、という依頼だ。
「依頼の場所は見晴らしの良い平原だから、きっと綺麗な初日の出が見れるぞ。ここは一番最後に行こう」
みんなで『大掃除』をした後で見る初日の出は、素晴らしいに違いないとクーネさんは笑う。
「皆が気持ちよく新年を迎えられるようにしたいからな。全部まとめて解決しに行こうじゃないか」
準備ができたら大掃除ツアーに出発だ! と、そう呼びかけるクーネさんだった。
解説
マスターより
リプレイ
「……ん?」
冒険者ギルドに顔を出した、だわはちょうど大掃除ツアーの話を耳にすると、成程なと頷いた。「年越し前の一仕事ですね」とヴィルヘルミナも早速準備に取り掛かっていく。
「三つ連続! わくわくするさぁ~」
そんなの初めてだと、フリューリングスルフト=ティエラは目を輝かせている。
「依頼が溜まっているとは、年末も大忙しですね~」
「そうだね。でも来年も素敵な年になるように、想いも届ける素敵な大掃除だよ、頑張ろっ!」
今年の年末は最後まで仕事いっぱいになっちゃいそうですね、と口にしたトーラに、にこりと笑ったのはララベル・サン・ディーベル。「そうですね!」とトーラも笑みを覗かせる。
「みんなで『大掃除』をして、初日の出を拝むとしようぜ!」
大掃除を楽しんだ後……もとい、大掃除に勤しんだ後なら、きっと清々しい気持ちでその瞬間を迎えられるだろうとアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトが笑えば、クーネさんも「きっと良い一年の始まりになるな」と笑う。
「あ! クーネさん、今年はお世話になりました。来年もヨロシクね!」
「こちらこそ。来年もよろしく」
今年最後の挨拶に……とやって来たエルゼリオ・レイノーラは、クーネさんが返す挨拶を聞きながらも皆の様子に首を傾げて。経緯を聞くと、じゃあ一緒に、と自身もツアーに加わった。
「あとで美味しいお料理を作るから頑張ろうねー」
お正月っぽいものを準備してきたのだと言うアルマ・ヴァレンタインに「それは楽しみだ」とクーネさんは目を細める。
「よし、準備できました!」
そんな荷物を載せた荷馬車の傍から、エヴァン・ピオネロが皆を呼ぶ。シェオルや海神・江流も自分の荷馬車や黒汗馬、ミニビヒモーを連れて来ており、皆を乗せて移動する準備はバッチリだった。
そうして出発した一行は、魔獣が現れる泉を訪れていた。柔らかく太陽の光が降り注ぐ泉は居心地が良さそうに見え、エヴァンは納得した様子で頷く。
「魔獣も過ごしやすい場所が良いですよね……」
しかし、人に害を為すのなら放っておくことはできない。辺りには今も何人か水を汲みに来ている人々がおり、アルマは早速彼らに声を掛けると、少し離れた場所に止めた荷馬車の方へ、一時的に移動して貰う。
「ここを巻き込むことが無いように戦うので、安心して待っていて欲しい」
「ありがとうございます」
「牛にビクビクしながら水を汲むのは落ち着かなくて……困っていたんです、助かります」
御者台に腰掛けた江流の言葉に、人々はホッとした顔を覗かせる。その間にシェオルは耳を澄ませ、双波を放って見落としてしまっている人が辺りにいないか確認していく。集落の方から新たに近付いてくる人には、エルゼリオが近付いて事情を説明し、同じように荷馬車の方へと移動して貰う。
そうして、魔獣が水を飲みにやって来るのを、待つことしばらく――。
「来たね」
「ひ、ふ、み……よし。全部マークしたさぁ!」
黒々とした牛の魔獣がニ十匹。ひとかたまりの群れが近付いてくるのを見ると、フリューリングスルフトはマークを完了させる。シェオルらと他に、離れている魔獣がいないか確認していくが、それらしき気配は感じられない。
で、あれば。眼前の魔獣を倒すだけだと、だわは武器を握って距離を詰めた。一見、ただの棒に見えるそれは柄であり、攻撃を繰り出す瞬間に刃を形成する。
「どなたかいらっしゃいますか? あちらへ避難してくださいね!」
エヴァンは念の為、周囲に呼びかけながら魔獣を囲い込みに動く。反対側へ素早く駆けていくのは、瞬間的に加速したララベルと、アルベルトだ。
「包囲させて貰ったぜ!」
アルベルトが引き抜いた大太刀が鋭い一撃を繰り出せば、ララベルが群れを翻弄するように巧みな身のこなしで剣先を突き立てる。
「近付けさせませんよ!」
魔獣が荷馬車へ近付かないよう、その進路を断つように位置取ったトーラは、光の刃を振り回して眼前の魔獣達を薙ぎ払う。更に飛来するのはアルマの魔矢。呻きながら魔獣が倒れていくそこへ、飛び込んだフリューリングスルフトが三段連撃を素早く繰り出した。
エヴァンのメテオライトが降り注ぐ中、更にシェオルの炸光矢が魔獣の中心で炸裂する。四方八方からの攻撃に魔獣達は血を流しながら惑うが、冒険者達の築いた包囲網が逃走を許さない。
「傷はこれでオッケーだよー」
魔獣達の反撃は、エルゼリオの放つ光が癒していく。繰り返される攻撃の勢いは圧倒的に冒険者達の方が強く、魔獣はみるみる仕留められ、その数を減らしていった。
魔獣をすべて退治すると、冒険者達は一息つく。だわが念の為に周囲の警戒を続ける中、荷馬車にいた人々がホッとした様子で泉へ近付き水を汲んでいく。一方、
「早めに血を抜きましょう」
と、ヴィルヘルミナ達は倒した魔獣の元へ向かう。
「そうだね。首のここの血管を――」
シェオルが、医療の心得的な見地から狙うべき部位を説明しようとする……が、ヴィルヘルミナは衝撃刃を放って一閃。首ごと刎ねて解体を進める。
「なるほど、手っ取り早いな」
力を温存させて貰ったし手伝うぞ、と言うクーネさんらも加わって。ざくざく進んでいく作業に「うーん、わいるど」とシェオルは苦笑する。
「簡単に下処理しちゃいましょう」
「そだねー。クーネさん、そっちの貰える?」
「よしきた」
エヴァンとアルマは受け取った肉を捌きながら、塩やオイルを使って簡単な処理を済ませておく。作業が済んだお肉はひとまとめにしてマジカルポケットの中へ。それ以外、まだまだ沢山ある肉はというと、
「良かったら貰ってくれ」
「いいんですか? では有難く」
水を汲み終えた人々に、だわが伝えると皆嬉しそうに頷き返す。
「シンプルに焼きましょう」とヴィルヘルミナが起こした火に炙られた肉からは、美味しそうな匂いが漂っている。それに誘われて集まってきた人々が持ち運びしやすいように、と、だわも日頃の旅で培った知識を活用して、肉を捌くメンバーに加わった。
諸々の作業を終え、一行は再び荷馬車に乗り込んだ。二つ目の依頼――木彫りの像を供えに向かうため、まずはそれを受け取りに向かう。
「マジカルポケットにはギリギリの大きさでしたね」
二つの像はヴィルヘルミナが考えていたよりも大きく、片方は収納が難しそうだ。何とか入りそうな像の方を、ヴィルヘルミナはマジカルポケットの中に入れる。
「こちらは毛布で包んでおくか」
「そうだね、僕も持ってきたから上手く組み合わせよう」
江流とシェオルが持ち寄った毛布やブランケットを使って像を保護し、荷車に載せたら、後は目的の村へ向かうだけだ。
「お供え物……ん、しっかり届けようさぁ」
隣に座ったフリューリングスルフトが念の為、像を支える中を荷馬車は進む。やがて村へ到着すると、進める所まで荷馬車で進み、後は徒歩で祠を目指すことにする。
「せーの!」
像を傷付けないよう慎重に、丁寧に持ち上げて荷馬車から降りると、そのまま一行は歩き出す。先頭に立って、周囲の様子を偵察するのはララベルだ。双波に加え、サーマルアイによる視覚化が付近にいる動物たちの様子を教えてくれる。
「いるね、向こう側」
「じゃあボクらで惹きつけるよ。行こう、アルベルトさん」
「了解だ!」
エルゼリオとアルベルトが飛び出すと、攻撃を繰り出しながら獣たちを祠とは反対側の方へと誘導していく。時には注意を惹きつけるように、時には相手を追い立てるように――二人が多くの獣たちを引き連れていく中、トーラとだわが祠の入口へ向かう。
そこには、唸りながら睨みつけてくる狼の群れがいた。
「ここをねぐらにしているのでしょうか?」
「おそらく。――像を荒らされると厄介だな」
ただ追い払うだけでは戻ってきてしまうかもしれない。で、あれば始末をつけてしまう方が良いだろうと構えるだわにトーラも頷き、襲い掛かってくる狼を薙ぎ払う。
「うちも行くさぁ」
他に気配が無いのを確認しながら、運搬は皆に任せて攻撃に加わるフリューリングスルフト。ただの狼と授恵者である一行との力量の差は明らかで、それを悟った狼達は怯み、その身を翻して駆け出す。
敗走する狼を追うかどうかは迷ったが、半壊した群れを深追いしなくても良いだろうと、だわ達はその足を止めた。
「じゃ、運び込むか」
安全を確保した上で祠に入ると、奥には古びて傷んだ祭壇があった。
その両脇に、古びたボロボロの像が置かれている。おそらく以前にここへ供えられた像なのだろう。
「ずっと見守っていてくれたんですね」
エヴァンは、そんな像を労わるように優しく撫でる。
村人達がいなくなっても、この土地を守り続けてくれていた像。しかし、その役目も終わるのだ。一行は古い像を動かすと、それと入れ替えるかのように新しい像を置いた。
「ついでだし、古い像は回収していこうか」
「そうですね」
シェオルとヴィルヘルミナは頷き合うと持ち帰る準備に入る。その合間に、シェオルはクーネさんの方を見た。
「クーネ君、疲労は大丈夫ー?」
「うん、何ともないぞ。皆のお陰で力を温存できたからな」
そう笑うクーネさんの様子は、無理をしているようには感じられない。なら良かったとシェオルも笑う。
「……新年も、この地をお守り下さい」
「復興が進めば、この村へ戻って来れるようにもなるかもしれない。――そうなるといいな」
両手を合わせて祈るエヴァンの様子に、クーネさんも祠を見つめる。そうなる日を願いながら皆でささやかに祈ると、一行は祠を後にした。
二つ目の依頼も無事に終え、荷馬車は順調に進んでいく。やがて、三つ目の依頼の現場が近付き、江流は荷馬車のスピードを緩めた。
「残党なら、ぼく達のエーテルを狙ってくるかもしれません」
「ならどんどん攻めていくさぁ♪」
エヴァンの言葉にフリューリングスルフトは頷くと、すぐさま剣を抜き爪を構えた。接近を開始しようとする皆に向かって、アルマはエーテルの波動を開放し、そのエーテルを急激に増幅・上昇させていく。それと共に一行の体からはゆらゆらと、蒼白い光が立ち上る。
「いくよ!」
シェオルの放った光の矢が炸裂して無数の破片を撒き散らす中、瞬間的に加速したララベルが更にフェザーステップを駆使して敵を攪乱に掛かる。
「今なら一気に狙えそうですね!」
途端、クリーパー達のいる空間に広がる不可視の衝撃波はエヴァンが繰り出したものだ。衝撃波は荒れ狂いながらクリーパー達を次々と攻撃していく。そんな彼らの足を更にヴィルヘルミナが引き留める。
「――疾く疾く駆けろ。風より疾く陽よりも鮮烈に焼き付けろ――」
疾風足で駆けたフリューリングスルフトの強力な一撃がクリーパーを切り裂く。その傍らのもう一体目掛けて繰り出された落雷のように鋭く苛烈な一撃は、アルベルトが放ったものだ。クリーパーは彼らの攻撃を腕の刃で受け止めようとするものの、その勢いは食い止め切れるようなものではなく、ぐらり、とバランスを崩して、その体を大きく揺らした。
(武器として使うだけでなく防御にも用いてくるなら、狙う価値は十分にありそうだ)
だわは陽動を試みながら、クリーパーの腕部を狙う。その動きを見たクーネさんは成程と頷いて、クリーパーが繰り出してきた刃の一撃を受け止め、振り払うと反対にそこへ宝剣マフダルを叩き込んだ。
「これで一網打尽です」
ヴィルヘルミナの銀月が、優美な曲線と怜悧な銀の残像を描きながら次々とクリーパーを裂く。すかさず、淡い透明な光で刀を包みながら距離を詰めたエルゼリオがホーリーパニッシャーを振り下ろす。
断罪の牙がクリーパーを仕留める中、ゆらりと彼らの背後から姿を現したのはトーラだった。クリーパーの死角に入り込んだトーラは練りに練ったエーテルを剣に込める。
瞬間、燃え上がるように眩く輝いた剣が真っ直ぐにクリーパーを断つ!
「このまま畳みかけるぜ!」
エヴァンの放つ爆炎を上手く避けながら構えたアルベルトの太刀筋がクリーパーを捉え、頷いたヴィルヘルミナの衝撃刃が後ろから飛ぶ。ララベルも攪乱に主眼を置いた動きから攻撃に転じると、
「喰らえ、烈風三連突!」
両手に握った細剣を唸る風のように繰り出し、クリーパーの体を次々と貫いていく。
「――見切った」
江流は短刀【囃子】で敵の攻撃を弾くと、そのまま一気に踏み込み 脇差【神楽】で反対に切り込んだ。それに続いた、だわの強力な一撃がクリーパーの腕を両断すると、よろよろとよろめいて、そのまま力なく、倒れ込んでいった。
「終わったな」
「お疲れ様!」
三つ目の依頼を無事に終え、ねぎらい合うと、江流達は野営セットを広げ始めた。帰るのは、まだもう少し先。みんなで初日の出を見るのなら、それを待つ間の寒さを防ぐのに良いだろうと準備してきたのだ。
「良ければ皆も使ってー」
「クーネさんも寒いでしょう?」
「そうだな、助かる」
手招くアルマの隣で呼ぶエヴァンに、クーネさんも頷き返して。なら食事の用意を始めようか、と鍋を取り出した江流は、魔獣の肉を出して貰って包丁を持つ。
モモや肩の肉を適当なサイズに切り、白菜や他の具材と一緒に鍋で煮込んでいく。スープは、醤油とみりんをベースにした、シャルガネ風の味付けである。
「すき焼き、という鍋だ」
「へえ、いい香りがするな」
こういう鍋もいいなぁと、鍋を見つめるクーネさんである。
「せっかくですから、パンにも挟んじゃいましょう!」
トーラは肉の一部をひき肉にすると、みじん切りにした玉ねぎと一緒に塩胡椒であえて。チーズを入れて旨味を足すとそれを焼き、野菜やチーズの残りと一緒に出す。
「うーん、これも美味しそうだ」
「あったかいうちに食べちゃおう!」
「いただきます」
焼き立てのステーキも並べられ、一仕事終えた後の夕食は賑やかで豪華なものとなった。途中で炊きあがった米はすき焼きと合わせて、牛丼風に仕上げられていく。
「今年最後に皆で良い物が食べられたなぁ」
どれも全部美味しい料理ばかり。お腹いっぱい食べた後は手分けして後片付けを終わらせる。
「まだ日の出には時間があるだろう。俺が夜番をしよう」
だわの言葉に甘えて、他の面々は仮眠を取る事にする。パチパチと爆ぜる火に時々薪をくべながら、夜は深まっていく――そして、微かに空が白み始めた頃、一行は目を覚まして集まり始める。
「色々な事があった一年でしたね……」
エヴァンは、この一年にあった様々な出来事を思い返す。この帝国を奪還するための数々の戦い、あるいはドワーフ王国を舞台に繰り広げられた戦い。ロスガリアの各地でトラブルや事件が起こり、沢山の事件の解決に赴いた。
大変なことばかりではない。楽しいことも嬉しいことも、幸せなことも。色々あった。
「あ……」
「ん、登ってくるさぁ」
そんな一年の思い出が皆の脳裏に去来する中、初日の出が昇り始める。冷たく澄んだ空気の中、すっと明るい一筋の光が……ゆっくりと登る太陽が、眩く輝きながら。
「初日の出……綺麗さぁ」
「一仕事した後は、何だか余計に染み入るものがあるなぁ……!」
「ああ。清々しい心で拝む初日の出は綺麗だぜ!」
目をキラキラさせて見つめるフリューリングスルフトの言葉に、シェオルがほうっと溜息をこぼして。アルベルトが頷きながら笑う。
「登るおひさま、今年もよろしく!」
ララベルは元気よく、地平線の上へと登ってくる太陽めがけて告げた。
「ではでは改めて……あけましておめでとー!」
「クーネさんに皆さん、今年もよろしくお願いしますね!」
「新年おめでとう。大変なこともあるだろうが、みんなで良い一年にしていこう」
太陽全体が地平線の上まで姿を現したのを見て、シェオルが振り返ると、トーラが皆にお辞儀をする。それを皮切りに次々と、新年の挨拶をかわるがわる交わしていく。
「今年は少し大人を目指すさぁ♪」
「なるほど、今年の目標ですか」
「いいね、僕は何にしようかな~」
フリューリングスルフトが抱負を口にすれば、ヴィルヘルミナやララベルが頷いて。皆で思い思いに初日の出を拝む。
じゃあボクも、とエルゼリオが願ったのは自分自身のことではなく……。
「――今年こそは記憶が戻ると良いね。クーネさん」
「エルゼリオは優しいな」
たっぷり願った後、クーネさんを振り返るその様子に願い事の内容を察したのだろう。クーネさんは「ありがとう」と目を細めた。
「綺麗ですね……」
エヴァンとアルマは初日の出に向かって手を掲げるようにして、ペアリングの四葉模様を合わせていた。
希望と、愛情と、幸福と、信頼と――大切な想いが今年も変わらず、ここにあることを、確かめて。
「来年も一緒に見ようねー?」
「うん、約束」
見上げてくるアルマの言葉に、エヴァンは笑って頷き返す。
「へへー。……じゃ、みんなでお雑煮食べよー!!」
「そうですね、ぼくも手伝います」
新年といえば、これだろうとアルマが用意していたお雑煮を配り始める。こうして、熱々のお雑煮を食べながら、一行の1222年は幕を開けたのだった。
マスターコメント
イベントシナリオ普通 報酬:標準11 / 4〜25人
2022年01月10日 10時08分42秒 公開
参加者
相談掲示板
シーフのトーラです。 よろしくお願いします! 現在クーネさんも含めて9人ですので、手分けするなら3人での行動になるでしょうか? もしくは全員で3ヶ所回ることになるかと思いますけど、なかなかの強行軍になりそうですね…。
シーフのフリューリングスルフト=ティエラ、長いのでフリューって呼んでさぁ♪ ん。せやね。手分けした方が良いかなぁとは思うけど……。 全員で短期決戦で全部回るのもおもしろそうさぁ! そしたら移動中にご飯食べながら会話とか交流も深められそう? どっちがええんやろ?悩むさぁ
ウォーリアだ。だわと呼んでもらえれば。よろしく頼む。 ■ ルート 何となく、「ツアー」という表現や「3は最後に行こう」という発言から、クーネは1〜3の全てに全員で行きたいのではとも思う。 ……集まる人数次第かもしれないが。 ■ 【3】の時間帯 依頼が終わったあと初日の出を見る、か。夜間戦闘になる可能性もあるかと思うが、昼間に討伐を終えて改めて日の出前に来るというのも有りだろうか。 夜間戦闘になる場合、エンライトや暗視など色々準備の必要がありそうだからな。念の為。
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ よろしくな。 俺も、クーネさんは3か所を全て回るツアーをご所望だと思うぜ。 てなわけで、俺は3か所全てで敵を斬りまくる事を予定しているぜ (1か所目:牛 2か所目:野生の狼 3か所目:クリーパー)
ヴィルヘルミナです。よろしくお願いしますね。 クーネさんは最後に「皆が気持ちよく新年を迎えられるようにしたいからな。全部まとめて解決しに行こうじゃないか」 ……と、仰っていますので全部行くのだと思いますよ。 マフダルの特性の関係でクーネさんは途中でバテていそうですけど。
エヴゥン・ピオネロです。よろしくお願いします。 「全部行く」で了解ですよー。 ・水を汲みにやって来る人々の安全を確保するための工夫 ・像が壊れたり、傷付かないようにする工夫 この二つをこれから考えてみます。 最後のクリーパーは…遠距離攻撃しちゃっても、良いでしょうか? どの場所も動きが決まってる方が居ましたら合せますので お手伝いできることがあれば教えて頂けると嬉しいです。
遅れての参加で失礼。シーフの海神江流だよ。 今回は宜しくね。 3つの依頼を纏めてこなす感じだね。1・2・3の順番で回る感じでいいのかな。 2の木像、狛犬みたいな感じだと結構大きいのかな? そうしたら、荷馬車とか持ち出してみたほうが運送自体は安定しそうだけどどうだろか。 マントか何かで包んでおけば傷もつきづらいかなと。 一緒に調理器具とか食材乗せていけば現地で牛の魔獣の調理とか、バテたクーネさんを乗せて連れ回すとかにも都合良さそうに思った。 一応、ミニビヒモーと合わせて用意は出来るんで、必要なら声かけてくれると。
荷馬車は良いですね、狛犬が大きい場合は安定して運べると思います。 ところで、牛料理って1つ目の黒い牛の魔獣の事だと思ってるので 解体するか、縛って2m以内にしてマジポケ(鮮度保持)で運ぶのはどうでしょう? 現地での判断(MS判定)に成ると思うので、一応持って行きますね。 水を汲みにやって来る人々の安全確保は 声掛けをして離れてて貰う事と、クレネルウォールを盾にしようかと考えてます。
盛況ですね。 全箇所回るのも了解です。
全部まわる!了解したさぁ、教えてくれてありがとう! 動きとしては、戦闘系の1番目のと3番目は前に出て回避しながら攻撃するスタイルで行こうと思ってる。 2番目のと共通して使えるかなって思って持っていく予定なのは双波。索敵も出来るし、敵にマーク付与出来たら、1番目の水くみに来た人々へ敵が向かわないか把握とか出来るかなって。 声掛け良いと思う! マジポケで運べたらそれも良いと思うさぁ♪ あと供え物用の荷車の手配と布でくるむのも良いと思うさぁ!
荷車やマジカルポケット等助かる。 俺は1〜3いずれも前に出て殴るつもりだ。敵視は適宜引き受ける。 3のクリーパーは腕を武器としていそうだから、腕を狙って攻撃してみようかと考えている。 > 牛の解体 調理スキルのある者がいれば任せたいが、いないようならサバイバル知識+狩猟を準備して少しやってみるか……。 > 1&2処理後の安全確保 全て討伐できるならいいんだが、万一逃げた個体がいれば後が怖い。杞憂ならいいが。 中期的な対策として柵やロープで囲いを立てるのは有りだろうか。
それじゃ、あって困る感じではなさそうだし、荷馬車とミニビヒモーは持参することにするね。 牛の調理用にダンジョン野営セットを持参しておくよ。 これに調理器具とかテントとか入ってるんで使ってくれ。 6人くらいまでなら野営に十分な調理、寝具、照明のアイテムセットだそうだ。 汎用スキルは御者やる時にも便利そうなんで暗視と、調理持っていくね。 料理は任せてくれてもいいけど、解体はサバイバルとか狩猟の方が向いてそうな気がするな。 冬場で牛肉となると、すき焼き風の鍋にしてみるのはどうかな。 メシにかければ牛丼になるし(雑) 戦闘については俺もトリプルファング改で手数出して押すのがメインなんで、近接戦で前に出る感じになると思う。
では、私は調理とマジカルポケットを。 前者は一つ目の牛の処理に。 後者は二つ目の「依頼は像が壊れたり、傷付かないようにする工夫があると良い」との事ですので、そちらの対応に。
続けてでごめんな。 2つ確認したくて。 ・野営(飯・夜明かし)のタイミングなんだけど、1>2>3とこなしていく過程で、夜を迎えた時点で適時。って感じでいいのかな? ・荷馬車に木像積み込むとして、1の依頼が終わってから木像受け取る感じかな? 2の依頼人から引き受けた時点で荷馬車に積む。みたいに書いておけばファジーでも大丈夫かなとは思うんだけど。
明朝出発だな。よろしく頼む。 > 海神・江流 野営のタイミング、木像積み込みどちらも問題ないように思う。助かる。
だわさんはリアクションありがとさん。 んじゃ、その感じで書いておくわ。 調理Lv3持っていくんで、飯のことはこっちで書いておくね。