追試とドゥジンと夜の教室
馬車猪
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シナリオID:1651
オープニング
典型的な貴族派学園生が夜な夜な女子達を集めて何かをしているらしい。
そんな情報を手に入れ、義憤と少しの下心に駆られて現場に踏み込んだ男子達を迎えたのが女子達からの冷たい視線である。
(じゃま)
(あっちいけ)
(おとこのひとこわい)
作成途中の原稿から顔を上げた女子達の視線が特に怖い。
何の用? と目で聞いてくる貴族派学園生の方がずっと優しい。
夕陽が差し込む教室の中に、無言でペンを動かす音だけが響いていた。
●数日前
「参ったわね」
セニャ・リーラントは平均より少し下の成績の学園生である。
しかしそれは満点に近い実技と落第点すれすれの座学の総合結果であり、座学は毎回ぎりぎりというより追試や補講でなんとか乗り切っている状態だ。
なお、成績を金で買ったりはしていない。
清廉とか公正とかとは全く関係なく、己を高めるためパンクリアース学園の設備や教師陣を最大限利用しているだけである。
「それはこっちのセリフなんだがっ」
選挙に伴うあれこれでいつも以上に疲れた教師が怒っている。
「いきなり復学して追試や補講を要求など、権力の濫用が過ぎるのではないかねっ」
「私は学園生としての権利を行使しているだけです」
「ほとんど使われない制度をコネを使って利用しているだけだろう君はっ」
答案用紙に点数を書き込みセニャへと渡す。
これで3回目の追試。本当にぎりぎりでの合格であった。
「次の教科の追試は明日の放課後ですね」
「……これは独り言だが、ジャマーが使える授恵者の手配はできていない」
「授恵者の手配は大変ですものね。お察しします」
「察してくれてありがとうっ。追試や補講なしで合格してくれるともっと感謝するがねっ」
真正面から嫌みを言ってもセニャには通じない。
社会人でもあるので面の皮が非常に厚いのである。
「しつれいしまー……」
教室の入り口が開いて女子が顔を出し、ぴぃ、と可愛らしい悲鳴をあげて硬直した。
暗殺者の警戒までするセニャと気が立っている教師の視線は、授恵者ですらない学園生には刺激が強すぎた。
「ごめんなさい。追試が長引いてしまったの。今の時間、この教室は自由に使って構わないわ」
セニャは教師に目配せする。
「うむ。私はもう立ち去るから自由にしなさい。あまり遅くならないようにな」
疲れた息を吐いて、採点に使った道具を片付け開いたままの入り口から出ていった。
セニャは、硬直したままの女子を静かに観察している。
脳内にある貴族子女リストにこの学園生の顔は載っていない。
セニャやセニャの実家のコネを求めに来たという雰囲気でもない。
(鞄で運んでいるのは画材かしら)
高位授恵者なので非常に目が良い。
鞄から少しだけ覗いている絵に気付いていた。
「よい絵ね」
この時の発言をセニャは心から後悔した。
ぱぁ、と明るい表情になった女子が、勢いよくセニャに近づき自作の絵を紹介する。
「ですよねやっぱりウィリアム様もすばらしいですけど私はレイウェスト様との……」
とても早口だ。
悪意もないので排除する訳にもいかず、セニャは助けを求める目を向けたが教師に無視された。
その後、遅い時間でも明るい場所で執筆できることに気付いたドゥジン信徒が集まったり、人間関係がうまくいっていない学園生がいつの間にか居ついたり、それにドゥジンシ愛好者が布教を始めたりと独特な環境が成立した。
「よく分からないわね」
セニャはドゥジン関係者に包囲されていることに気付かず、休学中の後れを取り戻すため一生懸命であった。
●護衛依頼
「依頼と表現するのもおかしいかもしれませんが」
冒険者ギルドで、職員が頑張って真面目な表情を維持している。
「放課後のパンクリアース学園で勉強や課外活動する依頼……というよりお誘いですね」
冒険者は聴講生としての資格を持っているので冒険者なら誰でも参加可能だ。
「場所は空き教室です。男子はいないそうなので、男性が参加するときは驚かさないよう気をつけてあげてください」
ドゥジンを全く理解していない職員の説明は、ちょっとだけ要領を得ない感じだった。
解説
マスターより
リプレイ
「そのままで」
ディオール伯爵家の令嬢であるローザリカ・L・ディオールが、自然体で偉そうな態度で自習室に入ってくる。
身長はセニャより高く、体つきはセニャより女性らしく、細めと太めが多い一般生徒達は我が身と比べて暗い表情になる。
「君らの所有物ではないにせよ、この場に邪魔をすることには変わりない」
ディオール伯爵家は多数の商会のスポンサーであり直轄商会すらもつ大富豪だ。
ローザリカも極自然に取引について深い理解を得ていた。
「やぁ、少しお邪魔させて貰うよ。ロゼもあまり脅かさないであげて」
ジュスト・ヴェルジーが悪戯っぽく、同時に貴公子らしい隙のない所作で一般生徒に対する謝罪し腐れ縁を諫める。
理知的な翡翠色の瞳に健康的な肌が年頃の女子の欲望を刺激する。
(異性の……身分の釣り合いのとれた……ともだち、ね。私へのあてつけかしら)
セニャがそんな思いを抱いてしまう程度には距離が近い。
「君、無駄話をする余裕はないはずだが?」
「そうだね。余裕をもって予習を進めておかないと、授業から抜け出しにくくなりそうだ」
婚約話が蒸し返されるかもしれないしねと、知られたらセニャの機嫌が悪化することを考えている。
「セニアーラ嬢、休学中の講義のノートや配られた資料は大丈夫かい?」
ジュストはセニャが参考にしているノートに気付いて口を挟む。
「それは……」
休学中の講義内容を教えるはずのバイトは他の冒険者と話し込んでいる。
「お互い、学内政治を気にするような立場ではないだろう。僕からは商業や算術に関わることを提供しよう。この手先や立ち回りだけは器用なこの男も文系知識なら提供できるはずだ」
セニャとは異なる種類の偉そうな態度だが、ローザリカの言動はセニャほど威圧的ではない。
「数字と計算に強い者を私から紹介したかったのだけど」
「僕とのコネを売り物にするな。……これは2学年前のか」
この3人は実力で入学し実力で進級している。だから進度の差はあっても講義内容は似通っている。
「ロゼ、試験のヤマを売ってくれないかい?」
「従弟殿?」
来週提出予定の論文をお互い添削しつつ軽妙に会話をする様は非常に絵になる。
そんな光景をじっと見るセニャを観察する目が1対。
(駄目だ駄目だ。リーラントさんを助けている余裕は僕にはない)
参考書に視線を戻す。
海神・江流が予習し復習する内容は、学園に入学したばかりなのにセニャのそれより高度だ。
(彼女の隣に立つのに半端な成績では居られまい。ただでさえ年齢でハンデがある。気兼ねなく学園生活を送るには出来すぎてるくらいの実績が必要だ)
江流は33歳。
彼女は19歳。
身分の差は年齢差よりさらに大きい。
(外してた授業の担当教師に補講が頼めりゃいいのだが、そこまで我が儘は言えまい)
寄付金で釣るセニャとは財力も倫理観も違うのだ。
(だが追加料金を払わず勉学に専念できる場所を使えるのは良いな)
せっせと創作活動に励む一般学園生とも意識が違った。
「セニャお嬢様、お久しぶりでございますよ」
ハーフリング程度の体格のヨツユビハリネズミが、セニャの隣の椅子に器用に登って座る。
野生動物とは全く違いよく手入れされた毛並みで、しかし目は知的な重労働で少し曇ってもいる。
「ワタクシ、一年生に編入できたでございます。今後は先輩後輩として、ご指導を賜りたいでございます」
ハリーヌ・ヨツユビは新入生用の教科書と、真新しい書き込みのノートを席に広げた。
毛がわずかだが逆立つ。
金と紫の瞳が、殺気も敵意もないのに怖く感じる。
「そう」
ヒューマンでないどころか獣に近い姿のハーフビーストが入学したことを書面ではなく五感で確認し、典型的な貴族の価値観を持つセニャが薄らと微笑んでいだ。
「江流様、お会いするのは編入試験以来でございましょうか。お互い二足の草鞋で大変でございますが、進級目指して頑張るでございます」
素早く席を変更して江流を盾にする。
人生経験豊富な江流は、セニャの放つ気配を受け流しつつハリーヌにうなずき勉強のついでに盾になってやる。
「セニャお嬢様、そういえば以前も算術を勉強しておいででございましたね。ワタクシ、算術は少し得意になったでございます。何かあればテレパスを飛ばしていただければ……一緒に考えたいでございます」
「新入生と同じと思われるのは不愉快ね」
上品さと獰猛さは両立する。
笑顔を維持したまま受け答えをするのに、ハリーヌは予想以上の精神力が必要になる。
なお、商業知識が必要な問題になると、ハリーヌとセニャは同レベルであった。
●
「あ、リーラントさんもいたのか」
アルベルト=V=シュタールシュヴェーアトは予想外の遭遇にあっても崩れない。
騎士としての態度も武人としての実力も、付け焼き刃ではなく本当の意味で身についたものだからだ。
「……珍しいわね」
セニャは完全に虚をつかれ、珍しく年齢相応の表情になる。
聴講生ではあっても学園生ではないアルベルトが自習室を訪れるとは全く予想もしていなかった。
もしかして私に会いに、などと考えるにはまだアルベルトに対する好感度が足りない。
「今日はレイウェスト殿下の『肖像画』を買いに来たんだ。ドゥジン信徒の描く『肖像画』だ。さぞ素晴らしいものなんだろうな」
彼は軍略は通じてはいるがドゥジンシには疎い。
「あれは肖像画かしら」
セニャは悩む。
ドゥジン信徒から熱心に勧められたあれと、セニャが抱くアルベルトのイメージが一致しない。
「ん? どうしてそんな気まずそうな表情をするんだ?」
「いえ、他人の趣味に口を出すつもりはないわ。……いいかしら」
セニャは勉強している面々に断りを入れてから、聞き耳を立てていたドゥジン信徒の1人のもとへ向かう。
最初に布教してきた信徒であり、一番一般受けする絵柄の創り手だ。
「失礼します。ここにレイウェスト殿下の『肖像画』を描いているドゥジン信徒がいらっしゃると聞いて来ました」
セニャに紹介されたアルベルトが真正面から行く。
筋肉と爽やかさと美形さと筋肉の圧がすごくて、創り手が小動物のごとく怯えた。
「ぜひともその『肖像画』を売っていただきたく」
それなら話は別だ。
彼女は勇敢に、1枚絵を、レイウェストに忠誠を誓う帝国騎士に売り込んだ。
「℃※%☆♂♀@!」
声にならない悲鳴が響く。
全年齢版でも未経験者には刺激が強すぎたようだ。
「それはレイウェスト皇子なのでございますか? ワタクシ、お会いしたことはございませんが……美しい方でございますねぇ」
ハリーヌは冷静だ。
「誇張はあるのでしょうけど私より美人ね……演出はあっても基本は本物そのまま?」
セニャは恐ろしいものを見た顔になった。
「カップリング? 男女問わずでございますか?」
ハリーヌはドゥジンのネタ出し依頼に参加したことがあるためか、創り手達と対等に話せている。
肌を露出していないだけで非常に扇情的な姿勢と組み合わせを見ても驚かない。
「なるほど……皆様はつまり、純愛主義者ということでございますね」
そういう建前にしたい信徒達が、勢いよくうなずいていた。
●
「意外ね。そつ無くこなすと思ってたわ」
ヴィノニスは可愛らしい少女の仮面を被ることも慈母の表情を浮かべることも忘れ、素直な感情を表に出した。
脳味噌を酷使して少し汗をかいた伯爵令嬢が、いつも通り友好的ではないが疲れた目をヴィノニスへ向けた。
「本業ありで良い成績がとれるほど学園は甘くないわよ」
週の半分近く実家にいて、学園にいる間も貴族令嬢のサロンに顔を出しているので勉学に励む密度はともかく時間は少ない。
同じようなスケジュールでトップクラスの成績の冒険者もいるが、冒険者と比べるのは酷である。
「ここ、見落としているわよ」
計算式のいくつかを指摘して、1学年前の教科書を渡す。
セニャはむぅと唸り、しぶしぶではあるがしっかり声を出して礼を言う。
貴族らしい傲慢さと力や恩への意識が両立していた。
「わたしは今のところ特定の推しはいないのだけれど」
ヴィノニスはヒューマンではないしセニャの弟とのあれこれがあるのでセニャとの相性はとても悪い。
が、その程度で人間関係を破綻させる未熟者ではない。セニャとは人生経験の厚みが違う。
「少しだけでいいから歩み寄ってあげたら? 全く共感できない相手は怖いものよ。あなたも好みくらいあるでしょう?」
関係を改善させると同時に、推しを推すという感覚を覚え込ませるつもりであった。
そろそろ小腹の空く時間帯である。
鍛錬と実戦で膨大な熱量を消費する江流は焼きそばパンにチーズを載せて食べているが、一般学園生はもちろんセニャもそんな暴挙はできない。体型と体重維持は大変なのだ。
「皆さんこんばんは。葬送童話です」
すっかり夜もふけたのにギーゼラのテンションは高い。
(フフフフフ、貴族や富豪の子女がドゥジン信仰とはすばらしい! ドゥジン信徒にとって、たくさんのお金を落としてくれるいいカモですからねぇ!)
一般学園生の数割が悪寒を感じたが理由までは掴めない。
「僕はいくつか戦場も経験してる熟練のドゥジン信徒なんですよぉ。絵より文章を書くタイプですけどねぇ」
ギーゼラのドゥジン的価値はそれだけではない。
「レイウェスト皇子の中性的な美貌、中性的な声! まさに受けでしょう? 他国の支援を受ける立場というのもオイシイポイントですねぇ。どの国の重鎮から迫られても断れない立場というのは想像が止まりません!」
冒険者として戦場や困難な依頼に出向いて直接取材できるのだ。
ギーゼラと組むことができればリアリティ向上間違いなしと理解して、ギーゼラの狙い通りに引き寄せられていく。
「絵が得意な子がいたら次回の本の挿絵をお願いしてもいいかもしれません」
ざわりと空気が変わった。
「冬の祭典に向けてネタも蓄えたいですし、レイウェスト皇子が攻めか受けかで、仲良く戦争しましょう!! 解釈違い? 推しカプ違い? よろしい、ならば戦争だ! が基本でしょう?」
「戦争をする事で視野が広がる、ネタが広がる! 戦争なしに成長なしです。それもアリと相手に思わせれば勝ちですよぉ!」
推しという概念を浅くではあるが理解してしまったセニャも聞いている。
「一番はやはり綺麗どころのウィリアム王子×レイウェスト皇子ですがドン・ゴーフル×レイウェスト皇子というのも背徳感が高まって最高じゃないですか?」
きゃー、という歓声と、激しく動揺して咳き込むセニャがいた。
「ギーゼラちゃんそういう趣味あったんだー……へー」
江流がもそもそとパンを食べている。
「うわ、やきそばパンうめぇ」
少しだけでいいから現実逃避したい。
分厚い史学の本を無意識にめくる。
シャルガネ出身者である江流にとっては馴染みが薄い、ドゥジン信仰に書いてあるページだ。
(読むのと見るのでここまで違うとは)
勉学というのは大変だなと、頭はもちろん心でも実感する江流であった。
「なんだ、ドゥジン? 面白い話をしているじゃないか!」
声が大きく話も長くなれば気付く者も増える。
もっともローザリカの場合、最初から気付いていてこれだけおおっぴらなら話を持ちかけても構わないと判断した結果の行動だ。
「その熱意、実に気に入ったよ! どうかな、僕に君らの”愛”を買わせてはくれないか!」
いかがわしい解釈が可能な言葉ではあるが、ローザリカは商品と商取引には徹底して誠実だ。
「ふむ」
特に強烈なものに意識を向ける。
あくまで商品として見ているので照れも赤面もせず、別方向に過激なものも順次確認していく。
「派閥があるようだし、是非討論を。より愛が深い方に制作費用や販路などの投資を……」
「ロゼ、声が大きい」
ジュストが美麗ではある品々からローザリカを引き離す。
「令嬢が何でもすぐに買うだの投資だの言うものではないよ」
どこから情報が漏れるか分からず、どこからどんな攻撃が来るかも予想し辛いのが貴族とその子女が属する世界なのだ。
「従弟殿」
気心の知れた間柄だ。
ジュストに譲歩する気がないと悟り、ローザリカはしぶしぶ席に戻り口を噤む。
(激しい争いの最中で磨かれ伸びる才もあっただろうに実に惜しい……)
確かに、商機であった。
ジュストは身振り手振り目配せでローザリカを宥めながら、この教室にいる者の多くが興味を持つだろう話題を選ぶ。
「最近はレイウェスト殿下も需要が高いようですね。御二人が一緒の絵も多いのですが」
先程までの騒動を見れば分かるように、表現方法と解釈で揉めることも珍しくない。
「美術部でも熱心な信徒がいますね。『神絵師』なんて呼ばれているようで」
新たなライバルを知った創り手達が、静かに闘志を燃やし始めた。
●
「セニャっちはたっぷり食べていいと思うよっ!」
サフィラ・アズラク・ナハルハルアリーブが用意したのは、食べやすいように紙に包んだ小型おにぎりだ。
鮭、梅、おかかの3種類の具入りをそれぞれ用意。
夜間の低い気温を考慮し、玉ねぎとじゃがいもの味噌汁まで準備している。
「ふふーん♪ 温かいうちに食べてモチベ上げようねっ」
若く食欲旺盛な学園生が、自らの食欲に負けて寄ってくる。
「このメニューなら紅茶より普通の茶か」
江流は、おにぎりにあう緑茶を大急ぎで準備している。
「にゃにゃ? 何してるのかなっ?」
サフィラの対人能力は非常に高い。
気弱で気難しくもある創り手との距離を瞬く間に詰め、不快感を与えない絶妙なボディタッチまでする。
「あの、えっと」
絵では特濃でも声では拙い説明を、サフィラは馬鹿にせず真剣に聞く。
「あたしも『王子×皇子』のドゥジンシ読んだことがあるよっ! あっ、エフ……賢者さんとかドンとかとの組み合わせもあるんだ」
できのよい実物があると理解が早くなる。
「ほぇぇ、ドゥジンシって奥が深いんだねぇ……」
褒め言葉の形をした罵倒でないことに気付き、ドゥジン信徒は新刊原稿も惜しげも無く見せ始めた。
「そういやセニャっちはドゥジンシについてどう思ってるの? あたし的には文化の振興はセニャっちの様な辺境を治める貴族にとって土地を支配するための重要なファクターだと思うけどねっ」
「王都と比べればほとんどの場所が辺境よ」
セニャの反論には勢いがない。
「そうだ! ドゥジン教徒の子たちにセニャっちの今までの活躍を書いてもらおうかなっ?」
「! いいわね」
セニャの方が乗り気だ。
邪心が強いとよいものをつくるのは大変ですよと、どこか遠い場所から幼い子供を案じるような声が響いた気がした。
●
「今日はすごいカルチャーショックを受けたぜ……」
教室を閉めたセニャと一緒に女子学園生達を寮まで送る帝国騎士は、疲れ果てた顔をしていたらしい。
マスターコメント
ショートシナリオ易しい 報酬:無し8 / 4〜8人
2021年12月02日 18時02分43秒 公開
相談掲示板
シーフで第1学年第2教室所属の海神江流だよ。 今回は宜しくね。 最近、ギルドの依頼にかまけて聞き逃した授業がいくつかあるんで、テスト勉強を兼ねて自習。ってスタンスで参加させて貰うつもりだよと。 生まれはシャルガネの出なんでドゥジン信仰については疎い。 絵画の神様なんだっけ?歴史・宗教のお勉強にもなるならご教授いただくのも楽しいのかな?
ギーゼラです、と名乗りたいところですが ここはドゥジンネームで葬送童話(ブルージービリーバー)と名乗った方がいいですかねぇ? よろしくお願いします。 フフフフフ、貴族の子女がドゥジン信仰とはすばらしい! ドゥジン製作者にとって、貴族はたくさんのお金を落としてくれるいいカモですからねぇ! ここでドゥジンについて熱く語り合って制作意欲を燃やしておきたいです。 冬の祭典に向けてネタも蓄えたいですし。 レイウェスト殿下が攻めか受けかで戦争が起きそうですが、僕は受け派を譲るつもりはありませんので。仲良く戦争しましょうねぇ!!
ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 今回は『ドゥジン神を信仰している女子生徒がレイウェスト殿下の肖像画を描いている』という噂を聞いて、是非その『肖像画』を購入させていただきたいと思い参加したぜ。 俺は、ドゥジン神の事はあまりよく分からないのだが『絵画の神』というだけあってその信者の『肖像画』もさぞかし素晴らしいものなんだろうな。期待しているぜ!
ワタクシはハリーヌ。しがないヨツユビハリネズミでございます。 学園の一年生に編入したばかりでございますが、冒険者との両立は難しいでございますねぇ。 江流様はお久しぶりでございますよ。 ワタクシは自習をするつもりでございますが、ドゥジン信徒の皆さまとも親交を深めたいでございますね。 お貴族様でございましょう? ご趣味を通じてお近づきになれればと… ククッ…
ヴィノニスよ、よろしくね。 ドゥジンに……というよりは、推しという概念をセニアーラさんに知ってもらおうかと思って。 補習中のようですから勉学の邪魔にならない範囲で、ですけれど。
いつの間にか冒険者がいるのに気付いて困惑中よ。勉強の邪魔はしないでね?(セニャは依頼には気付いていないのです。MSより)
にゃ!シーフのサフィラだよっ! よろしくねっ! んー、ドゥジンは別の依頼で『王子×皇子』のちょっとセンシティブなのを見ちゃったくらいかなぁ? せっかくだし、ドゥジン教徒の子にお話を聞きながらドゥジンの魅力に触れてみよっかな? >セニャっち あ!セニャっちテスト勉強? ダイエットとかしてなかったらお夜食作ろっか?(かくり)
学園生のジュスト・ヴェルジーだよ、よろしく。 勉強会をする為にお邪魔させて頂く予定。 ドゥジンに関しては美術部に熱心な信徒がいるから少しは知っているけれど、詳しい活動内容は良く知らないんだよね。
ローザリカ、同じ生徒だ。気軽にどうとでも呼んでくれていい。 無論勉学のために訪れたわけだが…… 価値あるものへの投資は惜しまない主義でね、 夜な夜な熱意をそそぐほどのものには興味があるよ。