北方辺境伯領の1日
弓月 蒼
コメント 27
シナリオID:1636
オープニング
「……或いは、王権を見下げるかのようなことはあまり言いたくはないが。
実際に力を借りてみると、なるほど凄まじいものだな。公爵家の権力という物は」
「真に。調子付いた貴族派が跳梁するのも止むなき事かとすら思わされますなあ」
北方辺境伯領、第一の都。城塞都市『ノストガルデン』
夜も更けた同都中央。辺境伯領執政府内の執務室で、同領の主が呆れ混じりに呟いた。
控えた家令長は、領内から寄せられる報告の纏めを差し出しながら頷く他はない。
かつては領内の政治基金を粗方吐き出してすら間に合わないと思われた領民支援。
即ち、中央以南からの食料買付と領内全土への移送は驚くほど恙無く完了していた。
今更言及するまでもない。全ては輸送の支援を申し出た『竜』こと、ライゼンナクト公爵家の手腕である。
これで領民が飢えに苦しむ事態は、”この冬に限って言えば”回避出来た。と、言って良い。
当然来年までに、帝国遠征軍がまさに探索しているという”エーテル浄化能力者”を確保出来なければ。
再度中央から買付を行う羽目にはなるが、ここで稼げた1年という時間には黄金に等しい価値がある。
「ともあれ。民が心穏やかに年を超えられるのであれば、先ずはそれに如くことはない。
……が、問題は査察か」
「ウィリアム王子の件は、どうなさいますので」
王国南西部で自国の王子が行方不明になった。という情報は、既に王都を挟んでほぼ真逆に位置する。
北方辺境伯領までも当然伝わっている。が、これに対し。メルヴィンは何ら動きを見せてはいない。
「旧帝国領でとあればともかく。王国内で、あのウィリアムが態々行方を晦ませたのだろう?
もしも私が動く必要があるなら、既に連絡が届いている筈だ。つまり助勢は必要ない」
「その余裕すらないという可能性は有りませぬか?」
「無いな。あれは、シグモルの火口に吊り下げられていても手紙の一通ぐらい捩じ込んでくる男だよ」
淡々と応じたメルヴィンの言は、学生時代ウィリアムと居ることで如何に多様な事件に巻き込まれたか。
という事実を端的に表する物であり。或いはそれを指してある種の信頼と言うのかもしれなかった。
……恐らく、当人である第二王子が聞いたらさぞ友達甲斐がないと、嘆くだろうことは間違いも無いが。
「領内情勢を鑑みても、まず治安回復が優先される。問題は、東か、西か」
「昨今は、東方辺境伯領が少々騒がしいようですな」
領主の身は一つで、北方辺境伯領は岩山を多く内包する都合上東西に長い。
冬の交通の便の悪さと春から再開される帝都奪還を考慮すれば東奔西走とは行かない物だ。
どちらかには、領主の名代を立てるしかない。で、あれば――――さて。どうするべきか。
●第二の課題:対立派閥対応
明朝。辺境騎士団宿舎内1階――――鍛錬場。
黒槍が白刃と打ち合い高い金属音と共に弧を描く。
空間が確保出来る場合に限るが、槍の最も厄介な点は死角からの追撃にある。
音ほど手応えはない。円運動で石突きが頭上から降る。身を横に倒すも、未だ近い。
射程圏を活かす本命の薙ぎ払いを、刃先を掬うように逆手の白刃で逸らす。
「へえ、少しは腕上げた?」
「……事務仕事ばかり、していた訳ではありませんから」
黒い槍騎士と白い女騎士が幾度か交差し、離れる。主な攻め手は『黒騎士』。
そして攻め倦ねているのもやはり、黒い騎士の方だ。『白騎士』の側には未だ余裕がある。
「まーね。でも、どうすんのよこの状況。帝都奪還が控えてる状況なんだけど」
「……この冬だけで、どうこう出来るとは思えません」
前者が辺境騎士団序列第四位。『黒騎士』ガレス・コーニッシュ。
後者が女だてらに序列第二位を数える『白騎士』アストリッド・リーヴァイスと言う。
では何故身内同士で手合わせに興じているかと言えば、それも此度の難題故。
戦力把握を正しくしておかなければ、いよいよもって駒が足らないとなりかねない。
「『狸』の関与が確定した以上、本来なら王に陳情すべきなのでしょうが」
「末端貴族とは言え、メドゥの一員からの証言じゃ握り潰されておしまいよね。
少なくとも、侯爵家を糾弾するには2枚3枚札が足りない……よ!」
振り下ろした槍先を布一枚かわしては、穂先の付け根を踏んでアストリッドが宙を跳ねる。
槍を引く勢いを利用し跳ね上がる脚甲が振り抜かれつつある白刃を蹴り上げる。
けれど半弧を描き体躯を捻った『白騎士』の背から逆手の刃が見えた瞬間。
『黒騎士』は槍を離してでも頭を下げない訳にはいかなかった。
一瞬前まで瞳があった位置を白刃の軌跡が通り過ぎ――――ない。見せ掛けだ。
あり得ない急制動と共に、頭上から振り下ろされた裏拳が黒騎士の頭部を強く打ち付ける。
脳を揺さぶられ取り落とした槍を拾い損ねる。そこで――――詰み、だ。
「……ぐ、っ……」
「ま、てことで今回もあたしが行ったげる。出来た上司に感謝しなよ?」
兵站都市『アーグルーン』市長エリオルの尋問結果は、事件の裏側に『狸』。
即ち高位貴族『迅雷候』バルヴィック家が関わっている事を明示していた。
同家は極めて古い貴族の家系であり、貴族派内での発言力も強く、王家からの信任も厚い。
生半可な。それこそ”メドゥの指先関係者”を証人とした程度の証拠では容易に握り潰される。
もし、その本拠地――――所領に潜入して背後関係を探るとなれば。
潜入特化の密偵では、首だけになって送り返される程度の死地だと見て間違いない。
――――必要な人材は、殺しても死なない絶対的な個人戦力だと言えた。
●第三の課題:遠征軍再編準備
「ちょおおおお何故!? 何で!? 一端は片付いたんじゃないんですか我が主!?!?」
「何を言う。『黒鋼竜』は確かに流通網と商人を融通してくれたがな。
配る食料を手配し、輸送計画を組み立て、損失補填と利益分配とを行うのはここ。
つまり、執政府の役割だなどとは今更言うまでもないだろう。
それが領内全都町村分余すことなく。加えてアーグルーンからの難民への分配も」
フードを被った森人が、膨大としか言えない書類の山に埋まっていた。
「思えば、僕には帝国遠征軍の指揮官代理という重大な職務が有ったのでした」
「逃がすと思うかノイマン。己が見識の浅さを思い知るがいい」
「嘘おおおおお待って我が主年末ですよ!? 領民だって冬籠りの準備の時節でしょう!?」
「そうだな。だが北方辺境伯領執政府は年の暮れだろうと年内無休だ」
「過酷!!!!」
辺境騎士団序列第三位『隠者』ノイマン・アガスティアは騎士団上層部唯一の文官上がり。
即ち、事務作業及び執政補佐の達人であり、外交官も兼ねる。
超人的な集中力で問題が山積みの北方辺境伯領の調停を行う辺境伯を除けば。
ほぼ唯一と言って良い”領主と遜色無く領主業の代行を行える人材”――――なのだ。
メルヴィンが軍人として春以降の帝国遠征軍の再編成を行うには。
その間誰かが領主としての仕事に従事する必要があり。つまり渡りに船とはこの事だ。
「せ、せめて冒険者の支援を! ほら、今まで随分助けられて来たって家令長殿が!」
「ノイマン。私は冒険者にも、年末は英気を養って貰いたい」
「我が主―――――!?!?!?」
秋の終わり、年の暮。
かくして、北方辺境伯領は今日も騒がしい一日の幕を上げる。
解説
マスターより
リプレイ
●東か西か
「ロックウェル子爵家次女、デイジーと申します。以後お見知り置きの程よろしくお願い致します」
元気が良いと言うべきか。或いは子爵家次女と言う立場を考えれば威勢が良いと言うべきか。
貴族らしくない、と言う評価だけは違わぬ『威風凜然』デイジー・ロックウェルの一声に。
執務室のテーブルに書類を積み上げた北方辺境伯。メルヴィンは大きく頷いた。
「そう固くならずとも。仕事なら飽く程有りますが、無理をさせるつもりはありません」
ロックウェルは貴族派中堅貴族の分家だ。辺境伯が見た限りデイジーは政争と無縁の様だが。
とは言え"だから安心"とは行かないのが、王国貴族の面倒な所でもある。
「現状最優先の事業は領内の査察計画を組み立てる事です。
今回の様な不測の事態には信頼の置ける現場監督者が必要不可欠。何故だか分かりますか」
「え、えっと……?」
最低限の礼儀作法こそ身に付けてはいても政治知識が皆無なデイジーの視線が泳ぐ。
抜き打ち検査同然で問を投げたメルヴィンの瞳に笑いの色が滲み。視線が隣へ逸れるが。
「緊急の事態が起きた場合に裁定を下せる領主か、その名代が現場に居なければ。
対処が遅延し二次的な悪影響を齎すから……でしょうか」
「加えて言えば、監督者に執行能力が無いと何処かの兵站都市の様に。
本来の行政担当者が抱き込まれていた場合、途端に話がややこしくなるものね」
「そう、我が騎士が経験を糧に学ぶのは歓迎出来ます。
その点レインフィールの御令嬢には勧誘に応じて頂けず、実に残念ではありましたが」
笑って見せる辺境伯の、一見揶揄している様な言葉に。
名指しされた『貴族の矜持』レティシア・レインフィールが慌てた様な眼差しを返すも。
補足を入れた『北方辺境伯領正騎士』ザザ=ステルヴィナは満更でも無い風に頷いてみせたか。
元より国防の一大拠点であり対帝国の最前線。青田買いに積極的な北方辺境伯領である。
放蕩第二王子の働きかけもあり、その開放的な土地柄にデイジーも思わず瞬くが。
冒険者との関係性に独自色が強く、個人の結び付きに重点が置かれるのも"辺境"ならではだろう。
「さて。となると東と西、どちらに、誰を送るかと言う話になりますね」
基本。下手な授恵者より遥かに戦場指揮能力に長ける辺境伯が騎士を連れ査察へ向かえば。
余程の国難とでも鉢合わせない限り事態は自力解決出来る。
一方で。領主の名代として誰を向かわせるにせよそこまでの"問題解決能力"は無い。
原則論に則れば、より問題が発生し易い方に領主が向かうのが定石ではあるが。
「辺境伯様が留守で、この街は大丈夫なんですか?」
「北は国境砦。南は低所。加え周囲を城塞に囲まれているこの街は。
王都を除けば王国屈指の軍事拠点ですから」
邪竜の成体や大型級這者でも出なければそうそう破られはしない……と。
応じたメルヴィンだが。実際に大型級這者に襲われたことは割と記憶に新しい。
ドワーフ王国では正に邪竜の成体に街が破られた訳だし。あれ、意外と脆い……?
と、果たして冒険者の狂った防衛基準に苛まれたデイジーが考えたかは定かではないが。
「東は亜人に動き有りと伺っていますし、此方にガレス様を送っては如何でしょうか」
「待って。東方辺境伯が動く事態よ? 不安が伝播すれば人心は揺れる。
辺境伯は東へ行くべきだと思うわ。領主が見定めに来てくれたら安心するもの」
他方、レティシアとザザは綺麗に意見が割れ、いずれにも一理ある。
武力行使による強硬策、と言う場面での信頼感は辺境伯より『黒騎士』が勝るだろう。
領主は用いる事が出来る権力の幅が広い分。どうしようが慎重な采配が求められるからだ。
「あた……あたくしが考えるなら、辺境伯様が向かうのは西ね! ……西、だと思いますわ」
「無理に言葉を繕わなくて良い。それで、何故そう考えたんですか」
穏やかな声音の問に安心したように息を吐くも。これは彼女なりに頭を悩ませた結果である。
そうであろう事が見て取れたからこそ、辺境伯は何よりその意図を促す。
「あたしなら、見るから騒がしい東に紛れて、西で準備を整えるもの」
「東は囮であると? しかしそれほどの遠隔地で戦力を運用するのは容易な事では――――」
「そうじゃなくて逆、って言うか……連携していないからこそ動きを見て動けるかなって思うの」
その言に。そう言えばとレティシアが持ち込んだ資料を捲る。
東方辺境伯領周辺地域で不正な武器流通が行われている可能性。だがその品質は"最新鋭"とは言い難いと。
兵站都市より強奪された武器類は未だその半数以上が発見されていない。
これらに関連が有るかと思っていたが――――むしろ単純に"良く似た動き"であるならば。
関連が有ると、"勘違いさせること"を目的に動くこともあり得る――――のだろうか。
有り得る。相手は世情不安を煽りたい筈だ。それだけ国の地盤が揺れるのだから。
「――――。一理有るかもしれません。良い着眼点だ」
「ほんと!? 個人的な勘だから、参考にならないかもって思ってたのに……!」
それを言わなければ評価される場面も有るだろうに……と、ザザなどは思ってしまうが。
けれどそれを口にしてしまう人物像だからこそ、許されることもまた有るに違いない。
そう。例えば。
「だったら、例えば領主様が居ない間の領民や難民の不安を解消する為に。
何か催しを行うとかって言うのはどうかしら?」
「ふむ。具体的にはどんなものですか?」
「領民達が見学に来られる公開模擬戦とか!」
「公開……模擬戦?」
何故かデイジーを除く3人の脳裏で、めちゃくちゃ乗り乗りで騎士団を半壊に追い込む。
白い女騎士の姿がひとしきり暴れてから去っていったと言うが……はたして。
●白か黒か
(なん……て、無茶な剣筋……!)
イリュジオンの宝剣と盾を駆使してですら。
一瞬でも気を抜くと"後ろに回り込まれそうになる"――――と言う経験を。
『裁きの女神』イヴェール・イリュジオンは武器を手にしてより初めて味わっていた。
一撃が重い、なら理解出来る。動きが速い、なら対処も出来るだろう。
だが、"攻撃の所在が分からない"と言うのは果たしてどう応じたら良いのか。
双剣は嵐の如く繰り出される。にも関わらず、少しでも意識を攻撃に向けると――――
(……ッ! また消えた!)
剣を打ち合わせた音と共に気配が消失する。視界ではなく戦術眼頼りで盾を向ける。
下段から掬い上げる様な一撃。今剣を合わせた位置を中心とし約120度円を描いて後方。
信じられないが、鍔迫りの勢いを利用し音も無く側面へ回り込んだ、としか思えない。
「こ、れは……」
その白い騎士はこの群雄目覚ましい大陸に在って尚、"英雄一歩手前"と称される。
『誓約の剣』Alexandra・Hexe・Claudiaの眼前で繰り広げられる剣はそういった。
所謂、達人の舞だった。遠目に視線で追う事は出来る。
だが"目なら追える"と言った領域の対象に果たして"魔法が当たる"だろうか……?
"強い"と、力に覚えのある冒険者が揃って口にするだけはある。
他の形容が浮かばないと言うのは、最早ある種の偶像だ。美しくすらある。
けれど、同時に――――"これは間違いなく目立つ"、と確信を余儀なくされる。
「であれば、これなら……!」
そうこうしている間に場が動く。イヴェールが盾を離し甲冑の籠手で剣を握る。
当然の様に刃が引かれ掌が裂けるが痛みは忘れる。
相手の想定の上を行った感触が動き通して伝わる。遂に捉えた――――と。
利き手の宝剣を引き寄せた瞬間――――体躯が縦に半円を描いて地に落ちた。
「ちょちょちょ、ダメじゃん手合わせ程度でそんな流血してたら。
あーあーぱっくり裂けてるし。誰か治療士呼んで治療士ー! ザザとか居るでしょー」
『白騎士』が焦った様に声を上げるのを聞きながら。倒されたイヴェールが天井を睨む。
捉えられる間合い。にも関わらず気付いたら倒されていた。未知の反撃手段だ。
霧か霞の様な手応え。当てられさえすれば一矢報いられるのに。
「……手加減しましたね?」
「そりゃするでしょ。メルが気にかけてる娘を殺せないよー?」
「――――!!!」
"殺す気で"と手合わせを乞うたのはイヴェールの側からだったが。
一体この騎士団何処から何処まで筒抜けなのか。物凄く顔を合わせ辛い事情を思い出す。
暫くすれば治療の為にやって来た騎士見習いの治療士と。
何の因果か名前が同じ正騎士の方のザザが呼ばれてやって来た物の。
一緒に辺境伯まで付いて来たことで慌てて身を隠す羽目になる運命を、彼女は知らない。
――――
「一例として、迅雷侯領で手にした情報を辺境伯領まで持ち帰る。
この過程で情報を"無傷"にできるか。と言う意味ではコーニッシュ卿の方が適任でしょう」
さて、腕前の確かさはともかくとして。此度の問題は迅雷候『バルヴィック』侯爵家。
その挙動の裏取りを目的とした潜入調査に当たっての適役選定である。
当然、北方辺境伯領に人材は多くとも"単独戦力"となればある程度限られる。
白か黒か。を問うた時、実務能力は圧倒的に後者が勝る。
情報の精査。管理。運用。操作に至るまで。"暗躍"させるなら『黒騎士』が優れ。
一方で情報の奪取。強行突破。武力解決ならば『白騎士』が主導権を握る。
Alexandraが重視しているのは"情報を持つ事"その能力の是非であり。
しかして一方――――
「万が一の時でも単独で離脱出来る。と言うのは大きな利点かと思います」
『メドゥの指先』と組んだ可能性が高く危険が想定される狸の本拠地に踏み入る以上。
戦闘能力最優先と言うイヴェールの意見も勿論分からないでもない。
情報の扱いどれ程長けれども、首だけになってしまえば意味が無く。
「アストリッドさん今のままでも充分素敵だけれど……この機会に印象操作してみない?」
「えぇー、そういう着飾ったりとかは一寸……騎士団で噂になったら恥ずかしいしぃ」
「大丈夫です。そんな命知らずは当騎士団では既に生きていないでしょうから」
変装提案に白騎士がわざとらしくくねくねするのを黒騎士がぶった切るが。
しかし"密偵役"としての是非以上に『黒騎士』は他に回したいと言うのがザザの考えであり。
冒険者達それぞれの人員配置を最大限に尊重すれば、自然と潜入役はアストリッドにお鉢が回る。
「辺境伯は、迅雷候に批判的な人物に心当たりは無いのかしら?」
「少なくとも、貴族派で件の老人に表立って文句が言える人間は少ない。
一方で、王党派では名を借りる時点で警戒は免れない」
「『紫水候』に渡りが付くとしたら如何ですか? 或いは『竜』の商人を介入させるなど」
「『紫水晶』か……願ったりではあるが、彼の方が頷きはしないだろう。
『黒鋼竜』はあちら次第だな。助力が得られれば心強くはあるが」
Alexandraの挙げた幾つかの名は貴族派の高位貴族のそれ。物の見方としては確かに正しい。
が、狸は少なくとも。王国貴族社会においてはあくまで善性の人物で通っている。
対立して益のある人間は少なく、損のある人間は多い。立ち回りの積み重ねが響いてくる。
「……『白銀』であれば、迅雷候も断れはしないのでは」
「……そちらはそちらで考えたが。やはり万が一の時の波及範囲が広過ぎる」
ガレスの提案にもメルヴィンが頭を振ると、事態は暗礁に乗り上げる。
つまりは潜入する橋頭保となる人物から捜さなければならないと言う事か。
「傭兵なら顔が効くけど?」
「傭兵……その辺かしらね。となると、やっぱりアストリッドさんが適役かしら」
消去法ではあるとしても、貴族の大半が利害対象者である以上。
傭兵と言う、何処に居ても不思議ではない人間に顔が効くと言う要素も加味し。
結果として黒騎士は"査察"。白騎士は"潜入"と役割が分かたれる。
それが果たして調査に対し如何なる影響を齎すかは、今は未だ確かならざる話ではあるが。
●遠征軍再編成
「民需より軍需を優先すると決めたならば内政も兵站の内です。
春季攻勢に向けて部隊の最編成と並行で物資の運用を決めていきたいところですね!」
「邪悪の化身かな?」
『カラス娘のお友達』アウレーリア・フォン・ネーベルベルクの効率優先の合理的提案に。
責任を押し付けられた『隠者』が笑顔――――かどうかは分からないがフードの奥で呟いた。
アウレーリア曰く。"本来、領主と軍人の間に明確な線引きなんてない"との金言ではあるが。
しかし一方で、人間が管理する実務と言う話に落とし込みすれば。
問題の切り分けと言う側面から見ても、専門性の確保と負荷分散と言う側面から見ても。
領地経営と軍事遠征を同じ軸で語って良い訳がないのである。でないと指揮官が過労死する。
「資料を見た所、分類化と優先順位付けは以前より大分進んだみたいですね」
「あ、君だね? メルが言ってた同族の賢人って言うのは! 書類見たよ凄いね!
良くあの辺獄をぎりぎり死地くらいにまで回復したもんだ……ありがたやありがたや」
ノイマンが全力の拍手で迎えたのは『白き想い』イズレンディル・パラリムである。
現時点で"軍の再編成"にどうにか着手が見えているのは大体彼の功績であるらしい。
それでも大陸では割と貴重な紙に埋もれられる程書類が溜まるのだから。
北方辺境領が機能不全に陥っていないのは有能な辺境伯と森人のお陰だ。
尚、この森人にはザザは含まれていてもノイマンは含まれていない。
「輸送計画がほぼ白紙なんだが……友軍のこの状況は知りたくなかった」
『北壁の刃』ベルク・オスマットが春季侵攻計画と書かれた紙の束を前に冷や汗を流す。
輜重――――いわゆる軍事物資の確保と輸送は文字通り軍隊運用の命綱である。
一旦計画を組み立て機能させてしまえば"遠征"はともかく先の帝国南部侵攻の様に。
ほぼ補給動線が確保出来ている場合は消費に伴う微調整だけで事足りる。
しかし、年明けの。つまりアウレーリアが言う所の"春季攻勢"は。
帝都奪還までを想定に入れた中原攻略戦であり、まさしく軍事遠征そのものである。
当然南部侵攻で培った業務知識は一旦捨てて考えなければならず。
昨今国境砦との小競り合い中心であった辺境伯領にとって未知の分野。
「主要都市間は軍で抱えて動くしかないだろうね。ただそれではあまりに小回りが効かない」
「カバー不可な地域は個別対応するしかないかと。
領内通商路とそれらを運用する商会に会談を申し込む必要が有るかと思います。
「業者を最大限生かすか。まあ、通商路を態々空けて貰ったんだから使わない手は無いよね
問題は領内輸送がそれで成立すると仮定して、領外輸送には流用出来ない点なんだけど」
「いえ、会談担当者と決済範囲を決めておいて輸送担当者と組ませれば……」
「あー、つまり拠点毎に散らせて商品の集荷と分配をするのか人手が掛かるなあ」
地図を広げああでもないこうでもないと始めたノイマンとイズレンディル。
その内容は明らかに"通商を預かる文官"でもない人間が踏み込める域を超えている訳だが。
両名共に世紀をまたぐ森人だけあり積み重ねた叡知は大した物である。
一方、白紙の遠征計画を組み立てなければいけないアウレーリアとベルクはと言えば。
「結局はギルドと帝国軍の緒戦力と相当密に連携するしか無いと思うのよね。
相互融通で負荷を分散しないと、遠征で輜重隊何て狙ってくれと言っている様な物だし」
「必要糧食の確保が領内で賄えないとなると、国内輸送込みになる。
悪天候や敵の襲撃による損耗比も読めん。と言って国費を無限に投じる訳にもいかん訳だ」
「試算してみるけど、逆算式で見積もるとどうしても悪条件を想定するしかないのが痛いわね。
そう考えると『狸』とやらの策は案外痛い所を突いてた訳かしら……」
「春季攻勢は国是だろう。せぬ訳にはいかないが糧秣が運べねば士気は落ちる。
迂遠な様で"辺境伯領の軍を大敗させたい"なら痛恨だな。我らも他人事ではない」
ともあれ。友軍の軍事整備とあらば主君の為にも手を抜く訳にはいかないベルクと。
祖国を取り戻す為であれば多少苛烈なノルマを課しても良いんじゃないか。なアウレーリア。
両名が己の知識の粋を尽くして組み上げた輸送計画は。
"とにかく金が掛かる"以外は見事な物であり、軍隊運用と考えた場合。
究極的に切り捨てるのは金か命か。となる以上否やは言えない訳だが。
「会談担当者と商会の会談に信用が置けない……となると僕が働くしか無くなる……
そうだイズレンディル君! 辺境伯領の子にならない!?」
「同じことを以前辺境伯にも伝えられまして。
本当は今日も、勧誘の御礼と受諾の返答に伺ったつもりだったのですが」
「!? え、本当に!? ま、まままま待って今更嘘だとか無いよね?
書類書類書類書類用意するかららららうわあああああい同族の後輩だあああああああ!!!」
結果として。万歳三唱するノイマンとイズレンディルの業務は日が暮れるまで続き。
細かい文字を追い過ぎて目が虚ろになったアウレーリアに隠れて。
ベルクはまんまと度数の高い微妙に高価な酒を糧食の仕入れに忍び込ませる事に成功した。
――――勿論、後日バレて辺境伯に呼び出されるのはまた別の話である。
●年の終わりに
結局のところ。冒険者達が参画した計画提案は1日で終わらなかった。
イズレンディルなどは自ら"激務なので年内無休で構いません"と請け負っていたが。
流石に恋人がいる後輩に聖霊節も書類整理はあんまりだとノイマンが謹んでお帰り頂いた。
時は冬に入り、間もなく暮れる。長い様で短かくもあった一年がもうすぐ過ぎる。
そんな最中、年が明ければ西へ向かう事となっている北方辺境伯はと言えば。
何時も通りの執務室で、何故か良く見知った女冒険者に叱責されていた。
「何故何も仰られないのですか……!」
「いえ、顔を合わせるや逃げられましたから」
「逃げたくらいで誤魔化されないでください!!」
困惑の色を浮かべるメルヴィンには珍しく、愛猫が傍に居らず逃げ場も無い。
突然のイヴェールの物言いには果たしてどう応じるべきか。考える暇もあればこそ。
「そもそも、ご自身の立場を少し鑑みて頂きたいですね! あんな……」
あんな、約束。と。それを自ら口にすることは流石に憚られたか。
言われた側の辺境伯も思わず苦笑いを浮かべるほかは無いが……
「イリュジオン殿。私には多くの臣下が居ますが、家族は彼女だけです」
告げられた言葉に驚いて思わず視線が泳いだのは。
理不尽なことを言っている自覚も少なからず有ったから。けれど、それ以上に。
「貴女は私に家族をくれた。……力を尽くすのに他の理由が必要でしょうか」
真っ向からそんな風に切り返されて、何故か負けた様な気持ちになるのは何故か。
それが正しくはない筈なのに。――――少しだけ嬉しいのは、何故なのか。
――――他方、そんな執政府の片隅。中庭では黒鎧の騎士が愛用の槍を磨いていた。
「ガレス様」
「……どうなさいました、レインフィール殿」
年が明けたら彼は東へ向かうのだと言う。世情の安定しない地方への査察となれば。
恐らく危険な目に合う事は間違いも無く。だからこそか、であれば尚――――か。
「以前、お預かりした手巾なのですが」
レティシアが差し出したそれは、男性が持っているには些か奇妙な一品で。
白一色の端に一凛の銀色の薔薇が描かれている。それを見遣りガレスが先を促す。
「……もし、大事な物でなければ……私にこのまま頂けないでしょうか」
その一言を紡ぎ出すのに、どれほど勇気が必要だったか。
誰かに何かを乞うと言う事を。彼女がどれほど長く切り捨ててきたか。
黒い騎士は知らない。――――知らないままに、彼は一瞬考えてから問い掛ける。
「それは貴女にとって必要な物ですか?」
「――――はい。あの時の言葉を忘れず……私が、強くなれるように」
レティシアの応えに瞳を伏せて笑うと。ガレスは確かに頷きを返す。
「では差し上げます。花は在るべき場所に咲く。きっと、そういう物なのでしょう」
眼差しは何処かを遠くを見る様で。その佇まいを想う前に視線が追う。
お礼にと持って来た焼き菓子を差し出すのには――――もう少しばかりの勇気が必要で。
――――
人には、繰り返す日々の中。戦いと勝利以外のものが必要だ。
それは例えば息を吐く瞬間であったり。例えば名を呼べば応える隣人であったりもする。
冒険者達が戦いに身を投じ、長らく隣人であった北方辺境伯領もまた。
新たな年に新たな戦いに身を投じるとて。やはり、勝利以外のものが必要なのだろう。
――――激動の一年が、終わる。
マスターコメント
ミドルシナリオ易しい 報酬:無し8 / 8〜8人
2021年12月01日 22時53分33秒 公開
参加者
相談掲示板
エルフのイズレンディル・パラリムと申します。 辺境伯領は変わらず大変な状況のようで…少しでもお力になれればと思います。 宜しくお願い致します。 私自身は今のところ【3】を考えておりますが、もしも希望の方が居ない選択肢があればそちらに変更しようとも思っております。偏りは良いかと思いますが、少なくとも誰も居ない選択肢が出ることは避けたいですね。 【3】でやるべき事務作業は「食料手配/輸送計画を組み立て/損失補填と利益分配」 それらの対象は「領内全都町村/アーグルーンからの難民」、ですね。 ポイントはノイマンさんに抑えて頂けるでしょうから、シンプルに事務作業のお手伝いだけでも良いかとは思いますが……人手不足で影響を受けそうな箇所、を埋める事が出来ると良いかなとも思っております。 今のところは、不足しそうな現地情報の収集に関して、何かしておきたいとは考えております。
ごきげんよう。レティシア・レインフィールと申します。 皆様、よろしくお願い致します。 私は【1】か【2】のどちらかで悩んでおりますけれど イズレンディル様と同様、どなた様もいらっしゃらない選択肢が出るのは避けたく存じますので もしどちらかに他に希望される方がいらっしゃらなければ、そちらを担当させて頂こうかと。 基本的には各自が担当された案件に関するお手伝いや 責任者の方にご助言をされる形となりますでしょうけれど 可能な範囲内で私達でも話し合ってみるのもよろしいかもしれません。 勿論、最終的にご判断をされるのは責任者の皆様ですので 余程極端なものでなければ方針や意見の統一は不要なのでしょうけれど 他の方々のご意見から新たな案を思い付く事もあるのでは、と。 >領内査察の支援 先ずは東と西、どちらに辺境伯様に向かって頂くか。 そして辺境伯様不在の方にはどなた様に向かって頂くのか、でございますね。 権限の問題もございますし、基本的には領主代行は序列持ちの方が適任かと。 >対立派閥対応の支援 現状では打って出る……つまり潜入しての情報収集が計画されており アストリッド様自身が責任者としての派遣を希望されていらっしゃるご様子。 具体的な計画の提案や、もしくは違う方向での作戦等を提案されるのもよろしいでしょうか。 >遠征軍再編準備 イズレンディル様の仰る通り、事務作業のお手伝いをされつつ 更に業務の改善や最適化なども出来ますとよろしいでしょうか。 現地の情報収集についても重要ですので 何かしら方法が思い付くとよろしいのですけれど……。
ザザ=ステルヴィナよ。今回はよろしくね。 私は【2】を予定しているわ。 でも希望者が居ない選択肢があるなら変更も可能よん。 >領内査察の支援 当方や西方の現状には詳しくないのだけれど、東方辺境伯タルクレーテ領が少々騒がしいとの事だし…… この場合、優先度的には東>西? 逆方向への領主代行はガレスさんが適任なんじゃないかしら? >対立派閥対応の支援 序列第一位の方が出て来ない以上、現場最強のアストリッドさんに行って頂くしかなさそうよね。 彼女は幸いシーフだし、戦闘以外の潜入調査にも適していそう。 ただバルヴィック侯爵家には既に面が割れていそうだし、変装は必須かもしれないわ。 >遠征軍再編準備 ……事務作業って実はやった事ないのよねぇ。(溜息) 私が出来るとしたら、書類整理や現地の情報収集になるかしら。
デイジー・ロックウェルよ!よろしくお願いするわ。 そうね、あたしは…正直デスクワークは苦手なのよね… 学園で座学で万年ワースト10の自分でいうから間違いないわ!! じっと座ってるとムズムズしてくるのよね…… だから、それ以外、【1】か【2】ね。 どちらかというと、【1】かしら? >領内査察の支援 あたしとしては、逆に辺境伯様は西かしら。 東はキナ臭いっていうから、何かが起きている、起きる可能性が高いのよね?なら、実行部隊(ガレス様)が対処かなと。 逆に、西はまだ起きていない、起きていても兆候が見えない?でしょうから、睨みを効かせる意味でも西に辺境伯様が良いのでは? と言う理由ね。 まあ、ただの感覚的な意見だけど。 >対立派閥対応の支援 これは、万が一のときに逃げ切る為の純粋な個の力という意味で、アストリッド様がいいと思うわ。 変装も、女の方が服装や化粧、髪型でだいぶ化けられるものね。 >遠征軍再編準備 ……得意な人に任せるのが一番ね!!
イヴェール・イリュジオンです。 どうぞよろしくお願い致します(ぺこり) 私も事務作業は出来ないので【1】か次点で【2】を考えていますね。 再編準備に関わる方達には申し訳ないですが… >領内査察の支援 東と言えば邪竜の件で戦いが続くドワーフ王国が近いですが…何か流れてきたのでしょうか? 戦場は北東部のようなので今回の件とは別とは思いますが…既に何かしらの問題が発生しているのであれば私も荒事に対応できる人に向かって頂いた方がいいかと思います。 西は特別何も聞いてませんが…何もないのが逆に怖いとも受け取れますね。辺境伯に向かって頂くならこちらでしょうか? >対立派閥対応の支援 第一位を除けば戦闘能力で信頼がおけるのはアストリッドさんですからね…彼女が適任かと思います。 性格が隠密活動には向いてなさそうなのが心配ではありますのでそれを踏まえて作戦を立てる必要がありそうですが… >遠征軍再編準備 出来ない人の方が多そうですね…こちらは。
すべての選択肢に希望者が入らっしゃるようで安心致しました。 では私は【3】で考えておきますね。 選択肢に拘らず意見交換するのは良いですね! 何がしかの参考になるかもしれませんので、私も記載させて頂きますね。 >領内査察の支援 領主代行は候補がガレスさんのみで他に選択肢が無さそうですが、担当を積極的に動かして良いのでしたら、適任は領主代行が可能な人物と明記されているノイマンさんですね。 ただ【3】が手薄になりますので、そのフォローも同時にとなります。 東西どちらかの食糧計画は現地に向かわれるノイマンさんに一任、ガレスさんに【3】の決裁者兼事務要員として入って頂く、あたりでしょうか。 ……負担を減らす為に冒険者を呼んだはずが、ご当人達の負担が増えているような気もしますが。 >対立派閥対応の支援 私もアストリッドさんに担当頂く、で賛成です。 「背後関係を探る」手段について思いつくことを記載してみますね。 ●協力者を得る 領内で”狸”への不満を持つ可能性のある人物のピックアップと接触、となりますね。 ●どのような立場で潜入するか 商人、旅芸人、旅の歴史家等…”狸”周辺の人物との接触が不自然でない方が望ましいですね。 領内に協力者が得られれば、協力者から冒険者ギルドに依頼を出して貰い、冒険者として入るという手も有りかもしれません。 ●変装 他種族に変装する、等はよくある手法ですが、王国だと悩ましいですね。立場次第でしょうか。 >遠征軍再編準備 だだ上述の案でノイマンさん不在ですと……大変ですね。その場合は私も事務作業のみに集中することになりそうです。
アウレーリアです。宜しく。 【3】へ参加される方が少ないようですから、私が行きましょう。 部隊編成の方なら経験がありますから、何とかなる筈です。 帝国本土の気候風土も踏まえて、それなりの準備を整えられるかと。 まずは現有戦力の確認と、その維持・行動に要する諸費用物資の計算から始めましょう。 どの駒をどこに幾つ進めるか決めてから、逆算するのが良いのでしょうね。 必要量の割り出しが終わらないと、何をいつまでに揃えるかの目途も立たないわ。 兵站の前段階としての内政は、それはそれとしてあるのですけれど。 そちらは土地の事情が絡むので、内部の人間を主担に据える方が多分効率的。 私達がやるなら、純粋に人手が足りない作業へのヘルプかしらね。
>領内査察の支援 領主代理はガレス様か、あるいはノイマン様か。 どちらも既に挙げられている通り、利点と懸念点はございますね。 ただ以前イズレンディル様が改善して下さったとはいえ 事務作業についてはガレス様ですと……その、再び頑張られすぎるのではないかと。 ノイマン様でしたら、適度にお休みになられるでしょうし 有事によって書類仕事が増加されても適切に対応して頂けるのではないかと存じます。 査察の行き先については流石に全ての報告書には目を通せてはおりませんが 私が存じている範囲内ですと以下の報告書に最近の東方辺境伯領の情報がございますね。 【砂塵】辺境伯からの招待状(馬車猪MS様) 【https://alpaca-connect.com/world/world0/scenario/1567】 【砂塵】空からオウムと女の子が! 【https://alpaca-connect.com/world/world0/scenario/1492】 あとは王国西部で最近起きた事件で私の記憶にあるものですと 以下の報告書になりますでしょうか。 【泳冥】暗闇の渦へ【求和】(崎田航輝MS様) 【https://alpaca-connect.com/world/world0/scenario/1450】 【誇剣】荒野を駆く【求和】 【https://alpaca-connect.com/world/world0/scenario/1524】 以上を踏まえますと……こちらも悩ましい問題でございますね。 どちらも関係される貴族家が既に対応中とはいえ 北方辺境伯領には無影響とは言い切れませんので。
>対立派閥対応の支援 私も、この件についてはアストリッド様が適任かと存じます。 懸念点や対策については現時点で挙げられているものに同意を致します。 他に気掛かりな点ですと……あちらも動かないとは限らない点でございますね。 場合によっては手薄になったこちらを攻められる場合も考慮し その対策についてもお話出来ますとよろしいでしょうか。 敢えて表で目立つような交流等を行い、そちらに目が向けられている間に アストリッド様を始めとした皆様に隠密活動をお願いするのも手でございましょうか。 >遠征軍再編準備 人手の少なさに関しては……確認出来ておりませんので未確定ではございますが もし第五位が空席のままなのでしたら新たに任命し 決裁を行える方が増えれば負担は減りそうなのですけれど……。 ただ前任の方の例がございますので、慎重にならざるを得ないのも事実でございますね。 あとは、こちらは領内健全化の方に関わる事なのですけれど。 聖霊節の時期でございますし、何かノストガルデンで催し物をされるのもよろしいのでは。 最近の事件等からの領民の皆様のご不安も多少は和らぐでしょうし アーグルーンからの難民の皆様に対しても聖霊節を名目にさせて頂ければ 色々とご支援もしやすいのではないかと存じます。
間隔が短めで連投になってしまってすみません。 ご提案の記載もありますが、私の行動予定も記載しますので支障が出そうならご指摘下さい。 >領内査察の支援 関連シナリオの情報ありがとうございます。様々な動きがあったのですね。 そうですね、ガレスさんとノイマンさんのご負担は考慮しない案ですので、その点が懸念ですね…。疲労により今後に支障をきたす可能性もありますし、レティシアさんにもご心労をお掛けしてしまいそうで。 私も大変になりますしね、こちらの案は参考程度に見て下さい。 >対立派閥対応の支援 仰る通り陽動は何がしか仕掛けたい所ですね。 一案ですが…今回の食糧輸送で商人の行き来が活発になります。バルヴィック領で商いをする方もいらっしゃるでしょうし、輸送の途中で領内に立ち寄るといったこともあるでしょう。 商人は忠義ではなく利で動きますので、北方辺境伯領で販路を拡大したいと考えている商人に掛け合って、商人の関係者、出来れば商会や商人組合の一員としてバルヴィック領に密偵を潜入させる。 …とここまでは、先方も予測の範疇でしょうから、これを陽動として利用する案です。 【3】で商人との接触は行う予定ですので、差し支えなければ私の方で段取りしますね。 >部隊編成 「メルヴィンさんが春以降の帝国遠征軍の再編成を行えるよう領内の健全化を図る」が今回の目的ですね。とはいえ今回は自由度が高いようですし、先行して部隊編成を進める事に反対はありません。もしかしたら見落とされていたかもと思いまして、僭越ながら念のためお伝えだけしますね。
>遠征軍再編準備 私の行動予定を記載致しますね。 本選択肢は「領内全都市町村の食糧必要量産出(難民含む)」「領内全都市町村への食糧輸送」「執政府及び各商人の利益調整」が主な対応になると思います。 まず食糧輸送は下記の段取りでと考えております。 ①南方から各主要都市へ食糧を輸送(担当:黒鋼竜お抱え商人、黒鋼竜の流通路使用) ②主要都市から領内全都町村へ食糧輸送(担当:辺境伯領内商人、既存流通路使用) 流通路と担当を分けることで輸送計画をシンプルに、かつ商人間の調整を簡素化する狙いです。 領内全都市町村の食糧必要量産出と②に関しては執政府内にもノウハウがありますので恐らくは問題ないかと、ノイマンさんにお任せという名の丸投げで良いかと思っております。 課題となりそうなのは①ですね。 辺境伯領にとっては未経験の流通路です。「輸送にかかる日数/輸送可能な量/輸送時のトラブル発生リスク」といった知見が不足すると思いますので、商人達と直接情報共有を行い、合わせて利益の調整も行えればと思っております。 前述の現地情報の収集、は此方の内容を指しておりました。 >難民 上記の対応のため手が回ら無さそうなのが難民へのフォローですね。 字数は切り詰めてしまうのですが、レティシアさんのご提案も是非実施したいと思いますので、プレイングには記載を入れるようにしますね。
レティシアさんは関連報告書の添付ありがとうございます。 他の報告官の方関連でしたか…これ把握している方がいなかったら厳しかったのでは…? >領内査察の支援 東方辺境伯がいるなら西方辺境伯もおられたりするのでしょうか… 西についてそういえばと思い出した事があったので調べたのですが、昨年から今年初めまでのバルバロイによる砦が奪われた一連の事件、【PT】が王国北西部での事だったかと。 あれ以降の大きな騒動は確認できていないですが、北方辺境伯領から西となればこの辺りも含まれるのではないでしょうか? 東についてはレティシアさんの添付して下さったものが最新の状況で間違いなさそうですね… 亜人に何者かが流通させた武具の類…何者かの悪意が見え隠れしている訳ですが…無関係でいられるとは思えませんね… 現地の村などの警護状況などが気になりますが、東方辺境伯と会談するわけでもないのであれば辺境伯が必ず行く必要がある訳でもなさそうな…? >対立派閥対応の支援 PL情報ですが接収された元クラウゼン男爵領を参考に見るなら現地は領民の中に間者が紛れ込んでいるような状況みたいですね… 好意的ではない意見を持っていた人達は間引かれたようです。 ただ侯爵家の騎士が接収された領地の辺境の村に住むハーフビーストの子供を暴行した依頼が存在しますので、彼らのような行いをしている人達がいるなら反感を頂いてる方もいない訳ではないと思います。
書き損じゴメンなさいね(汗 >領内査察の支援 関連依頼の報告書添付をありがとう。参考にさせて頂くわね、レティシアさん。 ざっと確認させて貰った所、東方は対亜人での戦が多い地域で、貴族派との関係は現場レベルでは悪くはないみたい? ただリーラント伯爵家が辺境伯との関係を強化した都合上、王都での政治力低下が予想されているのが気になるかしら。 それが今後の貴族派との関係にどう響くか……と言った感じね。 派遣するのなら、貴族派との駆け引きに向いている方にした方が良いかもしれないわ。 >ガレスさんか、ノイマンさんか ガレスさんは文武両道タイプで真面目な方だから、【3】の責任者に任命されれば限界以上に頑張って下さるとは思うのだけれど…… ガレスさんはあくまで武人で、事務仕事や内政は専門ではないのが気になるかしら。 過去類を見ない程の非常事態が発生している現状を考えると、やはり【3】の責任者にはノイマンさんになって頂いた方が良いように感じるわ。 それと。ヒューマン至上主義の王国において、ヒューマン以外を領主代行に立てるのは色々と角が立ちそうなのも理由の一つね。 ……まぁ哀しい事ではあるけど。(溜息)
そろそろ私も選択肢を決定した方がよろしいでしょうから 一先ず【1】とさせて頂きますね。 >領内査察の支援 イヴェール様、西についての情報ありがとう存じます。 確かにあの事件以降、恐らく大きな事件の確認は出来てはおりませんけれど それだけに気掛かりではございますね……勿論、何事も無いのが一番ではございますが。 流通された武具といえば、アーグルーンの武器輸送馬車と難民武装蜂起事件。 奪われた武器と事件で使用された武器の数が釣り合わない事から アーグルーンの一連の事件はメドゥの指先の方々の実験であった事が判明致しましたが もしや、消えた武器の一部は東の方に流用されたのでは……? ただ使用された武器は鉄棍棒で、帝国遠征に使用する物としては疑問がございますので 武具の提供は別口である可能性も充分にございますね。 今回はあくまで領内査察ですので東方辺境伯様との会談は恐らくございませんが 武器の件についてお伝えするかどうか、一考して頂いた方がよろしいかもしれません。 場合によっては武器輸送の痕跡調査が必要となりますし。 >領主代行 いえ、あの、私の心労は別問題と申しますか……。 少し気掛かりというだけですので、ええ(若干目を逸らしつつ) ザザ様の仰る通り、領内の事とはいえノイマン様が領主代行ですと ご不満を抱かれる方がいらっしゃる可能性はございますね。 それを踏まえますと、やはりガレス様にお願いするのがよろしいかもしれません。
>対立派閥対応の支援 確かに、商人の皆様にご協力して頂くのも手でございますね。 ただ「潜入特化の密偵では、首だけになって送り返される程度の死地」と評されておりますし お願いするのであれば、ご無理の無い範囲内でとなりますでしょうか。 別の方向からの陽動ですと、社交になりますでしょうか。 何かしらの名目で辺境伯様か名代の方が侯爵家を訊ねれば 自然とそちらの方に意識が向きますし。 問題点としては、辺境伯様や名代の方が危険に晒される事と 陽動として効果のある時間の短さになりますでしょうか。 後者については本命の潜入班が潜入するまでの時間稼ぎであれば充分かもしれませんけれど。 >遠征軍再編準備 イズレンディル様、行動予定のご記載感謝致します。大変参考になります。 成程、確かに商人の皆様との情報共有は必須でございますね。 難民の皆様へのフォローも大変有難く。 催し物を実行されるのでしたら具体案に関しては 恐れ入りますが担当者の皆様にお任せ致します。 私が思い付くもので領民の皆様の不安軽減に繋がりそうな事ですと 騎士団の皆様の訓練風景をご覧頂いたり あとは騎士団の有志の皆様での演武やトーナメント戦などになりますでしょうか。 騎士団の皆様の頼もしさを再確認出来ましたら、きっと心強いのではないかと存じます。 逆にそういった類のものは苦手な方向けのものですと こちらも主に騎士団の有志の皆様にお願いする形となりますけれど 聖霊節らしい劇などを行ってみるのもよろしいかもしれません。
〉やる事 あたしは当初の通り【1】でいくわね。 何か提言出来るか、色々考えてみるわ。 〉騎士団トーナメント これ、あたしも参加していいかしら? というか、白騎士様とかと手合わせお願いしたいなと思っていたのよね。 こんな機会滅多にないでしょうし。
>遠征軍再編準備 申し訳ありません、読み直しておりましたら1点見落しをしておりまして。 「中央以南からの食料買付と領内全土への移送は驚くほど恙無く完了していた」 と記載されておりましたので、南方から北方辺境伯領への移送は問題ないようです。 現地情報の収集の方針はそのままに、辺境伯領内の商会から情報収集する内容に切り替えますね。 >対立派閥対応の支援 潜入の危険度はありますよね。陽動の密偵は敢えて捕縛されるのもやり方の一つではありますが……悩ましい所なのですが、発覚される前提で無理せず撤収する事を合わせて提言に入れておこうと思います。 >領内査察の支援 武器輸送に関しては商人や商会で何がしかの情報があるかもしれませんね。 直接のかかわりは無くとも余所者が運搬を行っていた、等の情報を得られるかもしれません。 こちらも食糧輸送の件と併せて確認を行う旨を提言として入れてみますね。 査察に関しては、イヴェールさんの仰る通り現地の警備状況等は領主自身の確認は不要だと私も思います。ただ各都市の統治者との面会や都市内の視察は必要になるのではという認識ですね。町村等の細部の視察は別の方、執政府の役人や冒険者に任せる等の提言はありかもしれません。 >騎士団トーナメント もちろんです、良い機会だと思いますし是非盛り上げて貰えればと思います。 ただすみません、私の字数に余裕がなく、今のところ「難民対応:聖霊節で騎士団との交流設け不安解消」と記載するのみとなっておりまして。 デイジーさんの方で、難民の不安解消の為に騎士団トーナメント開催する旨をプレイングにご記載頂けると助かります。
>領内査察の支援 イズレンディル様の仰る通り、商人の皆様でしたら何かご存じかもしれませんね。 私の方でも遠征軍再編準備の方で得られた情報で こちらに関わる情報は書類に纏めるなりし 辺境伯様にお伝え出来るようにさせて頂きますね。 >対立派閥対応の支援 そういえば黒鋼竜……ライゼンナクト家も『狸』の方とは 明らかに対立をされていらっしゃるのですよね。 場合によっては今回の件に限り、協力を得るのも手ですけれど 関係者を増やせばその分、間者経由で情報が漏れるリスクはございますので シャルガネ風に申しますと一長一短なのですけれど……。 ただ、情報が漏れるのを前提として陽動とするのもよろしいかもしれません。 勿論漏れずに情報を得られましたら、それが一番なのでございますけれど。 >騎士団トーナメント 確かにデイジー様に限らず、冒険者の皆様の中には アストリッド様とお手合わせを希望される方はいらっしゃるでしょうね。 希望者が多そうな事と、アストリッド様が参加されると優勝者がほぼ確定してしまいますので 上位入賞者はアストリッド様への挑戦権を得られる、とするのもよろしいかもしれません。 もっとも、アストリッド様でしたら希望者全員の方と喜んで戦われるでしょうけれど。 領内査察中による辺境伯様不在時のトラブル防止の為 領民や難民の皆様の不安を解消させて頂くという意味でしたら 【1】でも提案は可能かと存じますので デイジー様がよろしければご担当をして頂けますと有難く存じます。
〉難民の不安解消の為に騎士団トーナメント開催 取り急ぎ、了解したわ! ついでに参加するわ!あたしにとってもいい機会になるしね?
>領内査察の支援 >武器輸送の情報 ありがとうございます。それではこちらでは商人に確認するに留めて、その後の取りまとめや活用は頼らせて頂きますね。 >対立派閥対応の支援 黒鋼竜に関しては、敵の敵は味方、とは言い切れない所が悩ましいですね。 仰る通り陽動で活用するぐらいがデメリットも少なく良さそうです…が、貸しを作る、という事にはなりますので、その点は悪影響になりそうで。提供できる見返りがあると良いのですが…何か思いつきましたら記載致しますね。 >遠征軍再編準備 改めてとなりますが私の実施内容を記載致しますね。追加と微調整を加えております。 基本的には個別に提言するで問題ないと思いますが、もしも何がしか一緒に出来る事などありましたら何なりと仰って下さい。 ・主要都市間は軍輸送/僻地遠隔地は地方領主と各地の行商が輸送 ・行商を擁する商会と会談、現地の情報入手/契約調整/各地へ行商の手配依頼を実施 ・主要な各都町村に食料の集荷地を設け配送効率化 ・損失補填策として、流通促進で地方活性化。食料運送後の帰りの荷に地方特産品を仕入る等を想定。輸送関連税軽減などの補助を行う。
悩みましたが表明のない人が2人もいる以上、偏りが否めないので私は【2】の方に行かせて頂きます。 パラリムさんは選択肢以外の事も結構書かれているようですが… 何か引き受けた方がよろしいのでしょうか?別選択肢の場合、伝えるべき相手に伝わるか分からないので…
>選択肢 それじゃ、私は予定通り【2】を選択させて頂くわね。 >対立派閥対応の支援 私からの提言は纏めるとこんな感じになるかしらん? ・偽の経歴作り(年齢・出身地・職歴・必要なら性別も偽証) ・活動範囲の選定。範囲内の住民達と親しくなり、情報収集。 ・脱出、脱走の機会、潮時を設定。常に逃走経路を確保。 黒鋼竜との協力に関しては……既に話に出ているようにハイリスクではあるわよね。 狸と竜は敵対関係にはあるけれど、政局が変化すればどうなるか分からない所ではあるし。 現状、私の方から黒鋼竜との協力について提言する予定はないわ。 >領内査察の支援 辺境伯と領主代理の方には、東方と西方のどちらに向かって頂くのか未だ決まっていないけれど……どうしましょう? 今回は提言のみで決定までには至らないのなら、 東方=辺境伯(優先度はこちらの方が高いと思えるのと、視察先の貴族派や領民達の人心掌握の為) 西方=ガレスさん(潜在的にはトラブルの種が燻っていそうだけれど、東方に比べると優先度は低いと思える為) 上記の内容で提言させて頂くわね。
ステルヴィナさんはよろしくお願いします。 よく考えたら他選択肢の方の意見は事前に取り纏めて担当に伝える、とでも書いておけば伝えられますね。 という訳で【2】の方は書いておきます。 >領内査察の支援 最終的な決定権は辺境伯にあるでしょうし、私達の意見を伝えたうえで任せればいいのでは?
>領内査察の支援 これって、あたしたちは意見のみで、決めるのは辺境伯様だって理解だったわ なので、あたしはあたしの意見を伝えるわね。 西に辺境伯って考えね。 まあ、普通に考えたらザザの言うとおり何だけど…ちょっと個人的にイヤな予感がするのよね…
私も基本的には提言をする形だと思いますので、各自で意見を伝える形で良いと思います。 相談卓での相談で決めきれないところは各自で、方針を合わられた所は具体化するための各案を出し合う、のようなイメージでおります。 イヴェールさん、ご配慮ありがとうございます。 取りまとめて担当に伝える件、助かります。こちらは文字数は何とか収まりそうです。 念のためプレイングの記載を共有致しますね。【2】関連は下記のように記載しております。 何かありましたらご指摘下さい。 ****** >商会へ協力依頼 【2】関連 商人関係者装い敵領内に密偵潜入 北方の販路拡大を見返りに交渉 本方法での潜入は敵方の予測範囲内と推測、発覚する前提の陽動とする 陽動故深入り回避 ******
デイジー様はご了承を、イヴェール様はご配慮を、それぞれ感謝致します。 >領内査察の支援 私も今回はあくまで辺境伯様がご判断される為の材料を提供させて頂くだけで 最終的なご決断は辺境伯様自身がなさるという認識でございましたね。 勿論、判断材料として各自が辺境伯様が東西のどちらに向かわれる方がよろしいのか お伝えさせて頂く事自体は問題は無いかと存じます。
こちらこそ宜しくね、イヴェールさん。 >領内査察の支援 今回は提言のみで了解したわ。 それじゃ、私は行動提出して来ちゃうわね。 皆さん、現地では宜しく♪