【帝国】エーテル浄化能力者を護衛せよ

おおくまねこ

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シナリオID:1598

オープニング

●レイウェスト、過労で倒れる
 その日、ヴィントの街は重苦しい雰囲気に包まれていた。飢饉の兆しに怯える民を救う為、連日ヴィント周辺の村々でエーテル浄化能力を行使していたレイウェスト・バルダス皇子が、ついに倒れてしまったからである。疲労困憊のレイウェストはすぐにヴィントへと搬送され、しばらく体を休めることとなった。

「兵隊さん、こんにちはっス。レイウェスト殿下が倒れたって聞いたのでお見舞いに来たっス。あっしは行商人のウィーズルという者っス」

 レイウェストが宿泊している建物にやってきた幼い少女(ハーフリング)は、警備兵に気さくに挨拶すると、背負っていた大きな葛籠(つづら)を床に降ろし、中から赤黒い液体が詰まった小瓶を取り出した。

「これ、差し入れの魔獣マムシとスッポンの栄養剤っス。滋養強壮に効果抜群っス」
 警備兵は行商人の言葉に苦笑しながら、首を横に振った。

「お嬢ちゃん。気持ちはありがたいが、そんな得体のしれないモノを殿下に飲ませるわけにはいかん。受け取るわけには行かないな」
「じゃあしょうがないっスね。むしろセキュリティしっかりしてて安心したっス」
「理解してもらえて助かるよ」

 少女の大人びた物言いに警備兵は苦笑した。あるいは、警備兵を試したつもりなのかもしれない。

「さて、飢饉対策のことで内密のお話があるっス。ここの責任者の方に会わせて欲しいっス」
「何だと? すまんが、兵長は子どもの遊びに付き合っている暇は――」
「話ならば、私が聞こう」

 その時、ひょっこり中から黒髪の美少年が顔を出した。彼こそ本日過労で倒れた皇子、レイウェストその人である。

「殿下! まだお体が――」
「もう大丈夫だ。心配をかけてすまなかったな。飢饉対策、と聞こえた。その者の話に興味がある」 
「こんばんはっス。レイウェスト殿下」

 スカートの裾を摘み、ウィーズルは恭しく礼をした。

「うむ、久しいな。そなたは確か……ウィーズル、だったか?」
「はいっス! あっしみたいな歯牙無い商人の名前を憶えててもらえたなんて光栄っス」
「そなたは特徴的だからな」

 レイウェストは苦笑した。無論、彼が出会った商人の顔と名前を全て覚えているはずもないのだが、ハーフリングで授恵者で、おまけに変な訛りがある行商人ともなれば、流石に忘れ難い。それに、難民キャンプにもたびたび出没していたこの少女は恐らく――。

「ささ、殿下のお体が冷えるといけないっス。早速中でお話させて下さいっス!」

●
「レイウェスト殿下が過労で倒れたのは、『エーテル浄化能力』の使い過ぎっスよね?」

 応接間に通されたウィーズルは、早速本題を切り出した。

「うむ、情けない話ではあるが、そうだ」
 
 エーテル浄化能力とは、大雑把に言えば自らの生命力を籠め、大地に祈りを捧げることで、土地のエーテルを活性化させる特別な能力のことだ。授恵者の能力の中でも特別な才能を必要とする極めて稀なこの能力の持ち主は、大陸全体でも数えるほどしか確認されていない。レイウェストは、帝国の秘宝である『征竜の虹宝剣』を用いた場合のみ、という限定条件がありながらも、この貴重な能力を扱える。替えが効かない能力ゆえ、皇子は凶作に苦しむ民を救う為に力を振るい続け、ついに今日限界を迎えて倒れた、というわけである。

「まあ、皇子がブッ倒れるまで働くことの是非については、流れ者のあっしからは何も言えねっス。けど、レイウェスト皇子の負担を減らせる方策なら、一つ用意があるっス」
「ほう。それは興味深いな」

 ウィーズルの言葉に、レイウェストは姿勢を正した。

「実は、フリーのエーテル浄化能力者を一人見つけたッス。南の国境付近に住んでるティカって名前のエルフの女性の方なんスが」

 ウィーズルがそう口にすると、側で聞いていた騎士の一人が思わず大声を出した。

「なんだと!? それは本当か!? ぜひここに連れて来てくれ! 帝国人でなくとも構わん!」

 皇子の過労の件を抜きにしても、エーテル浄化能力者は喉から手が出るほど欲しい人材だ。何しろ、帝国全土に大飢饉が来ると予想されているのだから。

「ああ、私からもお願いする。ぜひ連れてきてほしい」
 
 レイウェストも静かに頷く。

「了解ッス。じゃあすぐお連れするようにギルドに依頼を出しておくっス。気さくな方なんで、旅費さえ出せばきっと話を聞きに来てくれるっス!」

●国境付近の街にて
「おい、ピサロ。聞いたか? レイウェスト・バルダスが過労で倒れたらしいぞい」
「ヘエ……そりゃ大変だ」

 黒ずくめの老人に話しかけられたピサロは、明らかにどうでもよさそうな声で生返事をした。

「なんでも、宝剣の使い過ぎだそうじゃ。不作に喘ぐ民を救う為に、倒れるまで体を酷使したらしい。立派なことじゃのう、この国の貴族共にも見習ってほしいわい」

 老人は呵々と笑うと、ピサロはドン、と机に脚を乗せた。

「今更そんな話は興味ねえな。早く本題に入ってくれ。仕事の依頼に来たんだろ?」

 ピサロの横柄な態度に、やれやれ、と老人は肩を竦めた。
 ピサロはかつて、帝国ではそこそこ名の知れた武芸者だった。軍人ではなかったにも関わらず、蛮族(バルバロイ)の長を仕留め、皇帝から勲章を授与されたこともある。だが、それも今となっては昔の話。帝国崩壊で全てを失い(何もかもどうでもよくなり)、ならず者に成り果てた今となっては、皇子がくたばろうが、何人飢え死にしようが興味はなかった。

「せっかちな奴じゃ。せっかくこっちは一攫千金の話を持ってきてやったというのに……」
「ほう? 何をすりゃいい。殺しか? 誘拐か?」
「今回は人攫いの方じゃ。そして、攫ってほしいのはこの娘じゃ」

 老人はピサロに一枚の肖像画を投げよこした。そこには紫の長髪が美しい、耳の長い一人の少女の姿が描かれている。

「……エルフか。なかなか美人じゃねえか。どこぞの助平貴族の目にでもとまったのか?」
「いや、そうではない。こいつはな、エーテル浄化能力者じゃ。さっきレイウェストが倒れたと言ったじゃろ? この娘はレイウェストが死なないようにする為の保険なんじゃよ。荒れた帝国の大地を蘇らせる手伝いをさせる為に、帝国が大枚はたいて呼び寄せようとしとるんじゃ」
「そんなレアな能力者をよく見つけたもんだな」
「ド素人の癖に馬鹿みたいにデカいカボチャを育てたとかで、発覚したらしいぞい。んで、どういう経緯かは知らんがそれが帝国の耳にも入り、貴賓として招かれる運びとなったわけじゃ。そのうち、この街の近くを通過する」

 老人の言葉に、ピサロは口笛を吹いた。

「なるほどな、そのタイミングで貴重なエーテル浄化能力者を横取りしようってわけだ。うまく行けばボロ儲けできそうだな」
「ああ、引き受けてくれるなら、報酬は弾む。冒険者の護衛も付いておるらしいが、できるかの? 『蛮族殺し』のピサロよ」

 老人がピサロに挑戦的な視線を送ると――。

「任せろ。久々に面白い仕事になりそうだ」

 堕ちた英雄は、不敵に笑った。

解説

目的:エーテル浄化能力者ティカを帝国南部の街まで連れて行く。 舞台:リーンエス王国北部~ヴィント区間の街道。基本的には途中宿場で宿泊しつつ、馬車でヴィントを目指す旅となります。 依頼人:シルトラース帝国 ●登場NPC ティカ エーテル浄化能力者であることが発覚した、王国と帝国の国境付近に住むエルフです。今回、帝国からの面談要請に応じ、レイウェスト達の待つヴィントに向かうことになりました。授恵者ですが戦闘力はさほど高くなく、レベルにすると一桁ぐらいです。なお、帝国に面談に向かうだけで、レイウェストの手伝いの件自体を引き受けたわけではありません。 レイウェスト・バルダス シルトラース帝国の皇子です。過労で倒れましたが、PCが到着する頃には完治しており、ヴィントで家臣達とティカの到着を待っています。エピローグにのみ登場します。 ●敵NPC 『蛮族殺し』ピサロ  高レベルシーフの『何でも屋』です。『蛮族殺し』の二つ名はかつて彼が帝国に侵攻した蛮族の小部族の長の暗殺に成功したことに由来します。帝国出身の武芸者の間では有名人、現在でも裏の世界ではそこそこ有名です(名前聞かれても本人は名乗りませんが)。 命中:330 回避:210 INT:35 保有スキル:天眼、ハイディング、ホライゾンジャンプ、タナトスバイト、トリプルファング等。 ※人を担いでいたりする場合は当然動きは鈍くなります。 『魔獣使い』アシモフ ピサロの仕事仲間のビーストテイマーです。魔獣(後述)とは特殊なエーテルリンクで繋がっており、魔獣がダメージを負ってもアシモフは傷付きません。彼は冒険者側から襲撃を受けない限り、どこかに隠れています。 魔獣アサシンリザード アシモフが飼いならしている巨大カメレオンの魔獣です。長いエーテルの舌で獲物を絡め取り、捕獲することができます。体長3メートル。 舌の射程:10へクス 魔法攻撃力:200 INT:20 移動力:5 ※捕獲判定は舌での攻撃がターゲットに命中したラウンドの終了時に行います。 『監視者』カサンドラ 仕事の仲間のシューターです。 保有スキル: エーテルリンク、貫通衝撃射、濃煙炸弾、見えない死神等。 鉄砲玉×15 ピサロに金で雇われたストリート・チルドレン達です。全員非授恵者で、棍棒や農具などの武器だけ持たされています。PC側が何らかの手段で暗殺者達を出し抜いた場合は登場しない可能性もあります。

マスターより

 こんにちは。おおくまねこです。今回は飢饉の兆しに怯える帝国民と、ワンオペがしんどいレイウェストの為に、エーテル浄化能力者であるティカを連れて行く依頼となります(人間一人運ぶだけなんですが、ビッグオウムで直接空輸するのはゴールディとギルドのしがらみがあるので無理です)。国境付近から帝国南端の都市のヴィントまで護衛するだけなので、移動距離はさほどありません。  しかし、エーテル浄化能力者の希少性に目をつけたならず者が彼女を狙っています。もしも彼女がならず者の手に落ちてしまった場合は依頼は失敗となり、続編の救出シナリオがリリースされますが、帝国派遣の話は確実に白紙となるでしょう。  ご興味がありましたらよろしくお願いいたします。

リプレイ

●帝国への旅
「ティカさんにエーテル浄化の力が…!? ものすごい事じゃないですか!」
 ティカが帝国に護送されると聞き、駆け付けてきたルアンナ・ミュラーは事のあらましを聞き、目を丸くした。ティカとの付き合いは長いルアンナだが、この話は初耳だ。
「カボチャ作っただけなのに大変な事になったのだ。でもその力が農業林業に活かせる事が解ったのは大きな発見なのだ。埋もれてるだけで他にもいるだろうというのは予測がつくが現状希少な能力であるということは良からぬ者に狙われる可能性が高いという事。しっかり護衛させてもらうのだ」
 ストレガ・L・リベルガストラはティカとしっかり握手を交わした。
「二人とも、よろしくお願いします。ストレガさんにはこないだもお世話になったばっかりですけど」
 つい先日、ティカの集落がカボチャクリーパー軍団に占拠されるという事件があった。その時は、ストレガや他の冒険者達が奮闘し、ティカの村をカボチャ達から解放したのだ。ちなみに倒されたカボチャ達は無事に村人や冒険者達の腹に収まった。実は、その後の有志の追跡調査によってティカがエーテル浄化能力の持ち主であることが発覚したのだ。ティカの部族は元来狩猟民族で、農耕文化を持たなかった。しかし、帝国崩壊に伴ういざこざで冒険者達が彼女の集落と接触し、小麦製品(パン)や野菜料理、そして農耕文化の素晴らしさを伝えたからこそ、ティカの部族は農業への一歩を踏み出したのだ。冒険者達との出会いがなければ、恐らくティカのエーテル浄化能力が日の目を見ることはなかっただろう。
「合縁奇縁なのだ」

「この依頼はレイウェスト殿下と帝国の為でもある。ティカを護り抜いて見せるぜ!」
 二人に続いて集合場所に馳せ参じたアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトは、ドンと胸を叩いた。彼はレイウェストの剣であることを誓った身。この依頼に懸けるやる気も人一倍だ。護衛対象であるティカがナイスバディな美女というのも高ポイントである。
「殿下のために! 僕は何をしてでもエーテル浄化能力者を連れて帰ってみせましょう! 邪魔する奴には容赦しません! 向かってくるなら皆殺しで構わないでしょう?」
 鼻息を荒くし、肉叩き棒(クラッシュテンペスト)を振り上げているギーゼラの緑色の双眸には、狂気とも思える光が宿っていた。彼も殿下の為に、殿下の為にとしきりに口にしているが、ギーゼラの場合は暴力を振るう大義名分に聞こえるのは気のせいだろうか……。

「素晴らしい能力も万能じゃない、か。大飢饉なんて一ミリも楽しくなさそうなイベント、防げるに越した事はない。悪い魔女も一肌脱ぐか」
 ロベリアはティカを興味深そうに見つめた後、ギザギザの歯を見せて笑った。「悪い魔女」を自称する彼女だが、その本心は果たして。

「ティカを狙ってくる悪い奴らがいたとしても、無事に目的地へ連れて行くよ!」
 ララベル・サン・ディーベルも今回の依頼の重要性を理解しており、張り切っている。エーテル浄化能力者であるティカは、飢饉で大変な帝国を救う為の貴重な戦力だ。もし邪魔をする連中がいたら、許すつもりはない。

「ティカさんの護送を成功させましょう!」
 トーラもやる気に満ち溢れている。想い人(レイウェスト)が過労で倒れたと聞き、心配で駆け付けてきたのだ。ちなみに太い足にコンプレックスがあるトーラは、ティカのスリムな足に羨望の眼差しを送っていた。殿下の前ではその太ももはしまっておいてほしい、と思ったのはヒミツである。

「殿下のお身体が心配だけれど、まずは護送に集中ね。エーテル浄化能力者、状況打開の切り札になってくれればいいけど……」
 アウレーリア・フォン・ネーベルベルクは倒れたというレイウェストの身と、故国の未来について案じていた。ティカはエーテル浄化能力者。もし襲われるとすれば、金目当ての誘拐、帝国の弱体化を狙う暗殺者。どちらの犯行も考えられる。

「総じて、モチベーションの高いメンバーが集まりましたね。何よりです」
 ルーファス・W・ワーズワースは挨拶もそこそこに、実際にティカを狙ってくる人物がいたとして、どんな輩であるかについて考察していた。今回の護衛は保険としての側面が強い依頼だが、エーテル浄化能力者の存在が裏社会に漏れていれば、実際に襲撃されることも十分あり得る。そして、もし襲撃があるとすれば――恐らくは、全てを知った上で襲い掛かってくる手練れである可能性が高い。

●
 冒険者達はティカを安全に護送するべく、出発前に十分な検討を重ねた。そして……。
「貴重な存在であるエーテル浄化者は悪い奴らに狙われる可能性が高いので、護衛セキュリティマシマシ作戦で行きます」
 ルアンナの言葉に、一同は頷く。
「では、このけも耳カチューシャを付けてくれ」
「は?」
 イイ笑顔でロベリアがけも耳カチューシャを差し出すと、ティカはぽかんと口を開けた。
「私も狼耳カチューシャを付けます。ティカさんとお揃いです」
「私もお揃いなのだ。口も布で覆っておくといいのだ。目を見なければぱっと見わからんのだ」
 キリッとした顔で、ルアンナとストレガもけも耳カチューシャを着用した。

「ティカさん、カツラもお願いします。あと顔には野性的な戦化粧(ペイント)をしましょう」
 ギーゼラは目を爛々と輝かせ、ティカの顔にワイルドなペイントを施した。あっという間にティカは未開の部族の戦士を彷彿とさせるハーフビーストっぽい出で立ちとなった。
「よし、じゃあ全員でティカと同じ格好をしよう。外套(マント)とフードで顔も隠そうか」
 ララベルはギーゼラと手分けし、冒険者達にも女装と化粧を施していく。
「アルベルトさんは流石に化粧は無しでいいでしょう」
「まあ、体格的に誤魔化しようがねえもんな。羨ましいぜ」
 ギーゼラの言葉に、バーネット・フォーサイスは頷く。アルベルトは身長190cmもある。いわゆる筋肉ダルマでこそないものの、流石にエルフ女性のティカに変装するのは無理がある。そんなわけで、アルベルトはフードで顔を隠すだけとなった。かくして、全員がフードで顔を隠したなかなか怪しい集団が誕生した。

「行こう。ヴィントで殿下が待っている。飢饉に怯える帝国の人達もな。なんとしてもこの任務、成功させようぜ!」
 アルベルトの言葉に、一同は頷いた。

●
「なぜ私はロープで縛られているんですか? カツラまで被らされて……ぐすん」
 ティカは馬車に繋がれ、不満たらたらであった。ルーファスが必死に交渉し、ルアンナが頑張っておだて、なんとかこの待遇に納得してもらったが、しきりに溜息を吐いている。
「すみませんが、貴女は極力外に出ないようにお願いします。顔を見られるのもできるだけ避けたいので」
「ゆっくり帝国まで旅を楽しめると思っていたのに……」
「下手すると一国の命運を左右する重要人物って扱いだからな。この待遇についてはまぁ……諦めてくれ」
 バーネットは唇を尖らせるティカの肩をポンと叩いた。エーテル浄化能力者自体はティカ以外にも探せばいるのだろうが、ティカはレイウェストに名指しで呼ばれている存在だ。この依頼が失敗すればレイウェストがまた過労で倒れたりするかもしれない。バーネットの言葉も決して過言ではない。

「ティカ、流石に脱走とかしないよな? いい歳だし」
「……」
 バーネットは馬車の外に出た時、ティカと一番仲良しのルアンナに尋ねてみた。ルアンナは胸に手を当て、これまでに見聞きしたティカの素行を振り返る。ティカは割と感情的になっちゃうタイプだったような……。ストレスが限界を超えれば、自由を求めて脱走(プリズンブレイク)してしまうかもしれない。
「焼きたてのパンを毎日あげましょう……! それで一週間ぐらいならなんとか……!」

●深夜の見張り
「そろそろ、交代の時間よ」
「おや、もうそんな時間でしたか」
 アウレーリアに声をかけられ、ルーファスは椅子から腰を上げた。日はとうに沈み、今は真夜中。護衛対象(ティカ)は、ふかふかのベッドですやすや眠っている。
「ずいぶんと熱心に窓の外や壁を見ていたわね」
「ええ、可能性は低いと思いますが、街中で仕掛けて来る可能性も除外できませんので」
 ルーファスは透視能力を使い、宿の外や廊下に不審者がいないかずっと監視していた。今だけではない。日中も、馬車の中で壁ごしに外を覗いていたのだ。

「故郷が心配ですか?」
 ルーファスはアウレーリアに尋ねた。アウレーリアは帝国貴族の生まれだということを、ルーファスは知っていた。そして、ネーベルベルク家の生き残りが、もう彼女一人であることも。
「ええ。飢饉、不満、暴動……その先に何があるか、私はもう知っている」
(だから、戦う。遺された民の為に戦う事こそ、私が生き延びた意味なのだから)

(貴き者の義務、ですか。あなたも……)
「僕は王国貴族ですが、今は帝国の人々の民に尽力しましょう」
「ありがとう、ルーファス」
 ルーファスの言葉に、アウレーリアは微笑みを浮かべた。

●悪い魔女と早耳ばばあ
 国境を超える直前の宿場に宿泊し、皆が寝静まった頃(無論、宿屋とはいえ、交代で見張りは立てている)。
「さて、そろそろボクも自分の仕事をしようか。未だ渦中の帝国内で皇子が倒れた訳だ、それに関係する今回の件……何もないとは思えない」
 ロベリアは悪役っぽい独り言を口にしながら、路地裏へと消えていく。
「ここかな」
 ロベリアが入ったのは人気のない、寂れた雰囲気の酒場だった。

「おや、エルフのお客様とは珍しい。ここがどんな店かご承知で?」
「もちろんだとも。キミが『早耳ばばあ』だろ?」
「左様でございます」
 ロベリアはこの街についてすぐ後、ガラの悪そうな連中に片っ端なら小銭を握らせ、情報屋の居場所を教えてもらったのだ。実は他の街でも同じことをやっていたのだが、国境ギリギリのこの街でようやく当たりを引いたのだ。この老婆は裏社会の情報屋。カネさえ出せば、どんな情報も売ってくれるという。
「それなりのお代は出すよ。帝国に関係する悪巧みについての情報が欲しい」
「ホホウ、帝国の……ならば、お気に召しそうな商品がございますよ……」
 ロベリアが無造作に宝石を放ると、老婆はニヤリと笑った。

●幕間
「ピサロ、ターゲット達は予想通り、街道沿いのルートを進行してる。けど、全員フードを被ってるせいで未だにどれがターゲットはハッキリしない。前にも言ったが、かなり警戒されているから使い魔(ペット)を顔の判別がつく距離まで近づかせると気付かれる可能性が高い。……どうする?」
 リスのペットを使い、冒険者達の動向を見張っていたカサンドラは、ピサロへと問いかけた。今回の誘拐はピサロがリーダーだ。カサンドラは毎回彼とつるんでいるわけではないが、偵察能力の高さを買われ、ピサロに今回の共闘を持ちかけられた。
「ち。面倒だな。だが、一発ぶちこめば咄嗟に本命を庇うだろう。最初に馬車を狙って、破壊しろ。だが、スピードが出てる時に狙っちまうと中身がバラケてどれがターゲットか分からなくなる。狙うのはスピードが緩むタイミング……ヴィントに着く直前だ」
「ああ、分かった」

「ピサロさん、俺達はどうすればいい?」
 ピサロに話しかけたのは、ピサロがヴィントの街で声をかけた孤児達だ。みな、帝国崩壊で親を失い、路上生活を余儀なくされていた者達だったので、小銭を渡すだけで喜んでついてきた。
「お前らは馬車がぶっ壊れたら、中から出てきた連中に武器を振り回して突っ込め。別に当てなくてもいいから、とにかく暴れて連中の邪魔をしてくれりゃいい。危なくなったら降参しても構わないが、とにかく敵の注意を引け。俺達が成功したら、全員に最初にやった額の十倍を払う」
「分かりました!」
 元気よく返事をする孤児達。ピサロとしては冒険者達が彼らを殺すのを躊躇してくれればよし、殺されても特に損はなし。子供達は捨て駒にする算段だ。その後、ピサロは魔獣使いとも段取りを打ち合わせた。
「あと一時間もすれば目標が来るはずだ。全員、配置につけ」

●襲撃
 街の入口で一味の素性を守衛に尋ねられ、答えに詰まったりする一幕もあったが、一同はつつがなく国境を抜けた。国境を抜けた先、最初に着く帝国の都市は帝国南部の都市――つまり、ゴール地点のヴィントだ。

「おや、あれは……?」
 トーラは、ヴィントに着く少し前、前方の茂みに武器を持った少年少女の集団が座り込んでいるのを発見した。年齢層は十歳から十五才ぐらいだろうか。かなり異様な集団だ。
「トーラも気づいたか? あれ、敵じゃね?」
 御者台にいたバーネットもほぼ同じタイミングで少年少女達に気付いた。距離はまだ数百メートルあるが、このままだとあと三十秒もしない間に鉢合わせする。
「囮っぽいですね。他にも敵がいないか調べて――あっ!」
 周辺に捜波を飛ばしたトーラは大声を上げた。
「あれは……! 皆さん、木の上からシューターが狙っています! 十時の方向! 気を付けて!」
 街道の脇に生えている木の上に、迷彩服(ギリースーツ)を着て弓を構えている人物がいたのだ。距離は、約100メートル。弓使い(シューター)ならば、すでに向こうの射程に入っている――!
「チッ! バレたか!」
 狙撃前に発見された狙撃手――カサンドラは感づかれたことを悟り、舌打ちしながら短弓を引き絞った。
「ヒヒヒヒーン!」
 直後、馬が嘶き、緩やかに走行していた馬車が横転した。矢は馬ごと馬車の床板を射抜いたのだ。
「来ましたね! 馬車ごととは乱暴な……!」
 ルーファスは咄嗟に馬車との間に渡していたロープを切断し、ティカを抱えて外へ飛び出した。
「どうやら、敵がおいでなすったぞ! 誰かが矢で馬を撃ちやがった!」
 矢が当たる前に御者台から飛び降りていたバーネットが叫んだ。馬車は今の一撃でオシャカになったが、冒険者達は間一髪、全員馬車の外へと飛び出していた。攻撃される直前にトーラが警告を発したのが功を奏したのだ。
 冒険者達は事前に打ち合わせた通り、囮役のギーゼラ、ロベリア、ララベルを重点的に守っているように見せかけ、陣形を組んだ。
「ティカさんは世界の宝! 手出しはさせません!」
 ティカ本人も冒険者達に倣い、ロベリアとララベルの手前で弓を構えている。
(護衛対象が荒事慣れしてるというのはラッキーだったわね)
 アウレーリアは後衛に回りながら、ティカをチラリと見た。ティカは戦闘はあまり得意ではないと言うが、肝が据わっているのは助かる。これなら、他の冒険者と区別するのは難しいだろう。
「みんな、あれを見て!」
 ララベルが指差した方向からは、棍棒や鎌などの粗末な武器を持った子供が十五名ほどこちらに突っ込んできていた。

(あれは囮だろう。ピサロはシーフだ。ハイディングで気配を消してどこかに隠れているに違いない。それと、どこかにカメレオンの魔獣もいるはずだ。あの子達らは――ヴィントの子か?)
 ロベリアはばたばたとこちらに懸けて来る子供達を見ながら、思案する。

 ロベリアが情報屋から掴んだ情報――『『蛮族殺し』のピサロと、魔獣使いアシモフ。そして、『監視者(ウォッチャー)』カサンドラ。この三人がティカの身柄を狙っている』。
 計画の全貌までは掴めなかったが、この三人の能力については情報屋から聞き出すことが出来た。たんまり料金は払わされたが。

 ピサロは気配隠蔽と超高速離脱が可能な凄腕のシーフで、単純に手ごわい。アシモフの方は、本人はともかく連れている魔獣が非常に厄介だ。
 魔獣アサシンリザード。『暗殺者(アサシン)』の名の通り、周囲の風景と同化することで気配を隠蔽する能力と、長いエーテルの舌で獲物を捕獲する能力を持っている。人さらいには最適な魔獣だろう。監視者の方は、その名の通り偵察を得意とするアウトローらしい。その技の全貌は不明だが、十中八九小動物とのエーテルリンクによるものだろうと情報屋は言っていた。
 もちろん、それらの情報は仲間達にも伝えてある。

(チッ。連中、隙がねえな……)
 ハイディングで気配を殺しながら冒険者達に近づいていたピサロは舌打ちした。ピサロは最初、囮の子供達に紛れて行動していた。囮の方に注意が逸れた隙を突いてティカを攫って即時離脱するつもりだったのだ。しかし、冒険者達の動きに乱れが無いことを感じたピサロは少し慎重になり、一呼吸で冒険者達と距離を詰められる位置で止まり、様子を伺うことにした。
(どれがエーテル浄化能力者だ……?)
 ピサロは天眼で冒険者達の姿をよく観察する。しかし、フードを被っている為、どれが護衛でどれが目標なのかが判別できない。さっき護衛に抱きかかえられて馬車から脱出していた奴が怪しいと言えば怪しいが、一瞬フードから覗いた顔はエルフではなく獣人に見えた。
「きゃああああ」
「きゃあああ!」
 ギーゼラとララベルはわざと大声を上げ、人さらい達の注目を集めた。あえて武器を構えることもしていない。
「ティカ! 必ず守って見せるぜ!」
 アルベルトは囮役のギーゼラ、ロベリア、ララベルの前に立ち、大きな声で叫んだ。他の冒険者も三人を守るように、周囲を固める陣形を取った。ティカもそれに倣い、ロベリア達のちょっと前の位置で弓を構えている。

(護衛が厚い……あっちの三人のどれかか? くそ、馬車を壊せばボロを出すと思ったんだがな)
 ピサロは冒険者達の様子に目を細めた。ピサロが囮の三人(ギーゼラ、ララベル、ロベリア)と本物(ティカ)のどちらを襲撃しようか決めあぐねていると、囮の子供達が冒険者達と接敵しようとしていた。

「この子達は囮ですね。どこかに本命がいるはず……!」
 トーラは子ども達に向かってエーテルを飛ばし、隠れている敵を炙りだそうとした。ピサロが今隠れているなら、この子供の中に紛れて近づいてくる可能性は高いと考えたからだ。
「……! 子供達の周囲には、敵はいません!」
(危なかったな)
 一旦立ち止まったのが幸運だった。あえて子供達を先行させ、トーラの捜波から気配を隠し切ったピサロは、そのまま冒険者達をよく観察する。

「シューターも厄介だが……人さらいはどこだ?」
 バーネットは周囲に目を凝らす。馬車を狙撃した弓兵は近づいてくる気配がない。今、こちらに近づいてきているのは明らかに捨て駒と思しき子ども達だけだ。そんなわけがない。必ず、本命の誘拐犯がハイディングで気配を隠して近づいてきているはずだ。
 バーネットは周囲を注意深く目を凝らし――。
「あれだ!」
「ギャオオ!?」
 バーネットが何もない空間を指差すと、空間がぐにゃりと歪み、巨大なカメレオンが姿を現した。あの魔獣は、情報にあったアサシンリザードに間違いない!
「反対方向から魔獣が来てるぞ! ガキは囮だ! みんな、ティカから離れるな!」

(今回の状況、襲撃者は「さっさと攫って逃げたい筈」)
 ルーファスは周囲の状況を観察しながら、敵について考えてみた。事前に得られた情報、そして今の状況から考えて、敵は少数精鋭のはずだ。相手がマフィアなどの組織であれば、大量の子どもを使って囮にしようなどとは恐らく考えない。自前の兵隊を使えばいいのだから。そして、こちらに姿を見せていたのが狙撃手が一人、主力であろう魔獣も姿を隠していたことから、敵はこちらを適当にいなし、ティカを誘拐して即時退却を狙っている可能性が高い。

「子供を盾に使うなんて、なんて卑怯な奴らなの!」
 ルアンナの怒りに反応し、纏っているエーテルが炎のように揺れる。人身売買(金目当ての誘拐)、ティカ(友達)の誘拐の時点で粛清対象だが、「子どもを盾に使う」でさらに加点された。まさに怒髪天と言える姿になったルアンナは、本命の囮と目するギーゼラの前に立ち、『敵』が来るのを待った。

「安心しなティカ。必ず護り切って見せるぜ!」
 アルベルトは大太刀を油断なく構えたまま、偽ティカ三人組のギーゼラ、ララベル、ロベリアに笑いかけた。魔獣とはまだ距離が遠い。かといって、手練れを目されるピサロは未だ姿を見せていない。今はここを離れるわけにはいかない。
「みんな、私を守って!」
 ギーゼラはティカのフリをしながら、アルベルトへと強化魔法を付与した。敵がティカを特定するまで、この演技を続けるつもりなのだ。

「グラビティを張るわ。布陣を崩さないで」
 アウレーリアの言葉と共に、超重力の渦が味方全員を包み込んだ。未だに姿を見せていないが、ピサロはシーフだ。少しでもこちらが隙を見せれば、ティカを担いで一瞬で遥か遠くまで離脱される恐れがある。相手の機動力を削ぐ方策は必須だ。

「なんだ!? 動けねえ……!」
 こちらに向かって突っ込んできていた子供達は、ギーゼラを中心に渦巻く重力場に足をとられ、それ以上進めなくなった。やはり彼らは訓練された暗殺者ではなくただの一般人だったのだろう。一歩も歩けない様子だ。

(あの魔獣、確か舌が五十メートル近く伸びるんだったね)
「え、えいっ」
 ロベリアはあえて気の抜けた声を出しながら、アサシンリザードに向かって魔弾を放った。距離はギリギリだったが、弾は見事に魔獣の顔面に命中し、アサシンリザードは悲鳴を上げた。
「大きいだけあってタフだね……!」

「あのカメレオンは厄介なのだ」
 ストレガはそう呟くと、カメレオンからティカを守るような角度で銃眼光壁(クレネルウォール)を召喚した。銃眼光壁は外敵の侵入を防ぎ、内側からの射線は通る性質を持つ光壁を生成する高等魔法だ。また、ギーゼラやロベリアも同時に範囲に含まれているので、敵には保護対象が誰かを判断することは難しいはずだ。

「チィ! 一体何人キャスターがいやがるんだ!」
 ピサロは舌打ちした。ピサロに攻撃を当てられる者は授恵者でもそう多くはない。だが、囮のガキ共が突然動きを止めた所を見ると、行動阻害系の魔法の罠も貼られているはずだ。どれが本物のターゲットか分からなかったので様子見に回ったのがまずかった。初めから全速力で接近していれば、余計な魔法が使われる前に肉薄できていたのに!

●
「魔獣はあそこですね! とう!」
 トーラはくるりと反転すると、アサシンリザードに向けて円筒型の缶の内袋を投げつけた。一直線に飛んでいった袋はアサシンリザードに当たって破裂し、ぼんやりと光る塗料を撒き散らす! ダメージこそないが、これでアサシンリザードはもはや気配を隠すことはできなくなったはずだ。

「くそったれが!」
 空間跳躍と見紛う速度で大地を駆けたピサロはティカの眼前に出現した。ハイディングが解け、ついにその姿が冒険者達にも露わとなる。

 ――誰が狙われる!?
 冒険者達の間に緊張が走る。

(体が重いな。重力場か!)
 ピサロは足を取られ、舌打ちした。囮のガキ共が急に動きを止めた時点で何かあるとは思ったが。
「お前がティカか!?」
 ピサロが腕を伸ばした相手はギーゼラだった。
「きゃあああああ! ちかーん!」
 ピサロに担がれたギーゼラは盛大に悲鳴を上げ、ばたばた暴れた。
「当たりか!? 暴れるんじゃねえ!」
「ティカを離せ(本当はギーゼラだけど)!」
 ララベルは高速移動でピサロの背後に回り込むと、暗針をピサロの首へと突き出した!
「チィ!」
 だが、ピサロはギーゼラを抱えたまま必死に前方に飛び、ララベルの一撃を躱した。天眼を持つピサロには、「死角」は少なかったのだ。本来なら余裕で躱せる一撃だったが、ギーゼラがばたばた暴れているのが相当邪魔らしい。
 ドウッ!
 次の瞬間、ララベルに向けてエーテルの矢が飛んできた。カサンドラの狙撃だ。ララベルは矢をひらりと回避したが、地面に当たって炸裂した矢は灰色の濃煙となり、周辺を覆いつくした。

(よし、ピサロはターゲットを確保したな! 後は時間を稼げばいい!)
 その頃、ヴィントの街に隠れたまま、アサシンリザードの視界を借りて状況を確認していたアシモフは盛大な勘違いをしていた。
「ギャ―オ!」
 魔獣は咆哮を上げると、横にシャカシャカ移動し、光壁を避けて舌を伸ばした! 狙われたのは――ルアンナだ。
「痛ぁ!」
 鞭のようにしなりながら飛んできた舌は、ルアンナに直撃したが、エーテルで出来た舌(魔法攻撃)だったことが幸いし、キャスターであるルアンナには大したダメージにはならなかった。
「ピサロ、ティカを離すのだ」
 ストレガは五指から蜘蛛の糸のように形態変化したエーテルの束を撃ち放った。ギーゼラが暴れるのが邪魔で動きが鈍っていたピサロは、魔糸に絡め取られ、さらに動きが鈍くなった。

(恐いと思いますが今は耐えて下さい。敵は寡兵、時間が稼げれば此方が有利です)
 ルーファスは心の中でティカに向けて呟いた。直接声に出してしまっては敵に囮と入れ替わっていることを悟られるからだ。ルーファスはさっきから執拗に敵に狙われているララベルへと防御強化の魔法をかけた。

「逃がさないわよ、ピサロ」
 アウレーリアはピサロの頭上に光球を打ち上げた。直後、エーテルの流星が降り注ぎ、ピサロの全身を撃ち抜く。攻撃対象からは外れているとはいえ、ピサロに担がれていたギーゼラは死の恐怖を味わったかもしれないが、そこまで考慮する余裕はなかった。
「がはっ……!」
 即死は免れたとはいえ、アウレーリアのメテオライトに撃ち抜かれたピサロはすでに虫の息だ。そこに、金色の死神が迫る。
「貴様がピサロか!? 貴様を倒す!!」
「ちくしょう……!」
 稲妻めいた速さでアルベルトが放った怒涛の突きは、正確にピサロの心臓を貫いていた。
(おっと、隙を見て一発ぶんなぐってやろうと思ったのに)
 ピサロから解放されたギーゼラは華麗に地面に着地し、溜息をついた。
「ピサロは死んだわよ! 降伏なさい! そうすれば命までは取らないわ!」
 ルアンナは魔力弾を地面に撃ち込んで脅かしながら、動けなくなっている子供達に呼びかけた。誘拐犯の仲間とはいえ、できれば子供は殺したくない。
「はい、降参します!」
 ピサロの死で戦意を喪失したのか、あるいはルアンナの表情が怖かったのか、子ども達は武器を捨てて両手を上げた。
「よし! あとヤバそうなのはあの魔獣だな!」
 バーネットは魔獣に狙いを定め、光球を打ち上げた。放物線を描き、射程距離ギリギリまで飛んでいった光弾の雨は、魔獣の背中に無数の焦げ目を作った。
「みんな、早くあの魔獣を倒して下さい!」
 ピサロから解放されたギーゼラはなおもティカの演技を続行しつつ、ルアンナにヒールをかけた。敵と味方の配置的にはティカを攫うのはもはや不可能と思われるが、念の為だ。

「これは勝負ありかな?」
 ロベリアは魔獣に向け、二発目の魔弾をお見舞いすると、ついに魔獣は力尽きて倒れた。

「くそ! 作戦失敗か! まさかあのピサロが殺られるなんて!」
 数十メートル先から狙撃を続けていたカサンドラは敗北を悟り、一目散に逃げ出した。
「待ちなさい! 逃がしません!」
 しかし、パーティ最速のトーラがカサンドラに向かって勢いよく突っ込んでいく。あっという間に追いつかれ、後ろから脛を切り裂かれたカサンドラは戦闘不能となった。

「ありがとうございます、皆さん」
 ティカは弓を降ろし、冒険者達に礼を言った。
「逃げろ! 今のうちだ!」
 重力場が解けた瞬間、子ども達はダッシュでヴィントの方へと逃げていった。

「追いかけます?」
「いや、弓兵も生け捕りにしたし、その必要はないだろう。ヴィントの兵隊にでも伝えておけばいいさ」
 ルアンナが問いかけると、ロベリアが答えた。誰も子供達の追撃に戦力を割こうとはしなかったので、結局子ども達は見逃された。アサシンリザードを操っていたテイマー、アシモフにも逃げられたが、魔獣を失ったテイマーにはもはや何もできまい。冒険者達はティカを見事に守り切ったのだ。

「あのー。もしかして帝国ってすごく危ない国だったりします? 大丈夫かしら……」
「エーテル浄化能力者はレアなのだ。能力がならず者に知られた以上、レイウェスト皇子の側にいた方が安全だと思うのだ。どこの国にいてもたぶん狙われるのだ」
 ティカが不安そうな顔でそう口にすると、ストレガがフォロー(?)に入った。
「多くの人が飢えないよう、レイウェストさまは無理をしているんです。お願いします。土地の浄化を手伝って下さい!」
「うーん……もうここまで来てしまいましたし、仕方ないですね。護衛はしっかり付けてもらうようにしてもらおう……」
 トーラが深々と頭を下げると、ティカは溜息を吐いた。

●ヴィントにて
「よくぞここまで来てくれた、ティカ。初めまして。私がレイウェスト・バルダスだ。そして冒険者達よ、彼女を連れてきてくれたこと、礼を言う。道中で賊に襲われたと聞いたが、みな無事で何よりだ」
 変装を解き、レイウェストの前に立ったティカの姿を見て、レイウェストは微笑んだ。

「恐悦至極にございます、殿下」
 アルベルトは膝を突き、レイウェストに臣下の礼で応えた。
「あばばばば! レイウェストさまもお元気になったようでよかったです!」
 レイウェストの微笑みにノックアウトされたトーラは顔を赤くし、ぶんぶんと両手を振った。

(殿下……もうお体は治ったようね。安心したわ)
 アウレーリアは本人には悟られぬよう、皇子の顔を注意深く覗き込む。皇子の体調はもう回復したようだ。ちなみにアウレーリアも久々の生レイウェストで緊張していたのだが、トーラが派手に弾けてくれたので冷静になれた。

「初めまして、レイウェスト。私が野菜名人のティカです。このクニの事情は彼女らから聞いています。飢饉対策、条件次第で引き受けてもいいんですけど、とりあえず皇帝が食べるご飯と同じものをお願いします」
 ティカの言葉にレイウェストは一瞬目を丸くし――。
「承知した。期待に応えられるか分からぬが、続きは食事しながら話そう」
 夕食の準備をするよう、家臣に命じたのであった。

マスターコメント

お疲れ様でした。大した手傷も負わず、無事にティカを守り切れた為、結果は大成功です。おめでとうございます。本命の囮は誰なのかプレイングからは判断が難しかった為、やる気のありそうな方全員をアクティブな囮としました。 鉄壁の防衛ラインでしたが、特にファインプレーだったのは、ピサロに偽者を担がせ、めちゃ高い回避を大幅にダウンさせたことと、事前に情報収集で襲撃者の戦力を割ったこと、あとは重力場で子ども達を無傷で行動不能にしたことでしょうか(鉄砲玉の子供達に関しては殺すとティカの心証がかなり悪くなり、依頼人にも不都合となる為、殺してしまうと最終成果が一段階下がる仕様でした)。またご縁がありましたらよろしくお願いいたします。
ロングシナリオ

ロングシナリオ非常に難しい 報酬:多い10 / 8〜10人

2021年11月18日 22時17分11秒 公開

大成功

相談掲示板

  1. アルベルト・V・シュタールシュヴェーアト

    ウォーリアのアルベルト=V=シュタールシュヴェーアトだ。 よろしくな。 今回、ピサロって奴の回避の高さが厄介だが、俺が命中に特化して対応しようと思っているぜ。 とりあえず、命中特化の装備にパッシブスキルそれに加えて「攻撃集中」して命中を430確保したぜ。 (『キャッスルガード』はステータスの数値に反映されないので見た目の命中値は330だが実際には360確保できてるぜ。それに「攻撃集中」の1.2倍で430になっているはずだぜ。・・・計算等が間違っていたら指摘してくれ) その上で、『無拍子2』の効果でさらに命中は1.2倍だから、ピサロに攻撃を当てることは可能なはずだ。 ティカは必ず守って見せるぜ!!

  2. ストレガ・L・リベルガストラ

    キャスター、ストレガなのだ。よろしくなのだ。 ティカ殿が大変な事に巻き込まれたししっかり護衛するのだ。 とりま、戦闘開始したら初手で馬車中心にグラビティ敷くのだ。

  3. ルアンナ・ミュラー

    キャスターのルアンナです。ティカさんを無事に送り届けられるよう頑張りましょうね! スキルはまだ考え中ですが、カサンドラの射撃はハリケーンウォールでなんとか出来そうですね。 今回ヒーラーがギーゼラさんだけなので自前でヒールも持って行きます。

  4. ロベリア

    ボクはエルフのロベリア、見ての通り悪い魔女さ。 皆、よろしく頼むよ。 取り急ぎ、ボクも命中特化にすることはできるが、ヒーラーがギーゼラ君のみという事ならヒールとデバフ役に回ることもできるよ。 戦闘での作戦次第で対応しよう。 何にせよ結界などを使えるヒーラーが一人だし、足止めの術を用意しようかとは考えているね。

  5. ルーファス・W・ワーズワース

    ウォーリア、ルーファスと言います。 見知った方もちらほらと。どうぞ良しなに。 僕もある程度回復を積んでいく事は可能ですが。 状況的にカバリングに徹した方が良さそうですかね。目的は護衛なわけですし。 足止めに殺界を敷く手も有りますが、シューターとシーフでは期待薄かなあと。

  6. トーラ

    シーフのトーラです。 レイウェストさまのためにも、ティカさんを護り通さないとですね! 賊がどんな手を使ってくるか分かりませんし、警戒をして拐われないようにしないとです。 アルベルトさんにそれだけの命中を確保して貰えるなら、直接拐いに来たときの対応は出来そうですね。後は相手の回避集中やスキルでの回避上昇がありますけど、それを警戒するよりは囮でこちらの目を反らして拐い出したりする事に警戒する方がいい気がします。 後は、リュカさんが誰か分からないように顔を隠して同じように顔を隠した偽物を用意してはどうでしょうか?

  7. トーラ

    あ。下のはわたし達の誰かが偽物をやるというつもりの発言です。 背格好が近かったらわたしがやるんですけど、身長とかが足りそうにないので無理そうですね…

  8. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    キャスター、アウレーリアです。宜しく。 参加者の構成が半分キャスターなので、足止めや撃ち合いには困らないでしょう。 壁を立てたり、澱嵐で移動力を下げたりすることは出来ます。 鉄砲玉の数が多いけれど、まとまって来る分には制圧できると思います。 ピサロに懐へ飛び込まれた時が危険かしら。煙幕や魔獣の襲撃に乗じて来る可能性は高い。 そちらの対処で手一杯になっているうちに、散開した鉄砲玉に攫われる可能性もありそうです。 ティカ自身の能力は高くないみたいだし、非授恵者だからと安心は出来ないわ。 近接組の直掩が肝になりそう。迂闊に追い掛けたりしては拙そうね。

  9. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    >偽物 とても良い手だと思うけれど、問題は誰を立てるか、かしら。 身長はティカ(155cm)と同じ150cm台が私含めて3人。ギーゼラはちょうどピッタリね。 ただ、その……主に体形の方面で。彼女ほど恵まれていないというか。(胸に手を当てながら)

  10. バーネット・フォーサイス

    キャスターのバーネット・フォーサイスだ。 まぁ、よろしく頼むわ。 >方針 入れ替わりをするのは良い案だとな。 貴重な人材って事だし、警戒に警戒を重ねたとしても、判断としておかしくないだろうし。 多少の背格好やら顔の違いとかは、どのみちピサロ側も肖像画でしか把握してないから、 ある程度の違いは誤差と判断されて問題はないと思う。 その上で思いついたのが、いっそティカと何人かの護衛だけ別行動するって形だな。 護衛付きの馬車一行にティカっぽい背格好の奴が居るなら、そこに注意が向くだろうし、 道中の何処かあるいは最初から入れ替わっておけば、上手くいけば本物のティカが ノーマークで警戒を素通り出来るとは思う。 ただ、こっちも戦力を分散する形になるから、見抜かれた時にリスクが大きくなるのが難点だ。

  11. ギーゼラ

    ヒーラーのギーゼラです。よろしくお願いします。 ピサロも魔獣もINIが高めなので、先手でティカさんを奪われないようにする、というのが重要ですかねぇ。 ティカさんに変装するというのはとてもいいかと。 初手で出し抜かれなければ、範囲攻撃やデバフの豊富なこちらが有利でしょう。 僕がティカさんに変装するのは問題ありませんよ。 胸も詰め物でなんとかなるでしょう。多分。 変装スキルもLv3までは上げられます。 ティカさんもかつらや別の服装で冒険者風に変装してもらうといいかもしれませんねぇ。 敵が高レベルシーフなので、捜波を使われたら一発でばれてしまうでしょうし 初手の行動を少し鈍らせる、くらいしか効果はなさそうですが、それで充分。 >ティカと何人かの護衛だけ別行動 うーん…ちょっと難しいと思いますねぇ。 やはり見抜かれた時のリスクが高いです。 基本は宿に宿泊する予定なので、街を通過すると見つかる可能性も高くなりますし 街を通過しない→街道以外の道を行く、となると馬車は使えないので日程も掛かり こちらの消耗も激しくなります。 そして何より、捜波使われたら一発でばれるので。 全員でしっかり守るのが安全な策かと。

  12. ルーファス・W・ワーズワース

    >囮 トーラさん、フォーサイスさんの案から少し発想を勧めてみたのですが。 いっそ王国北部に一旦ティカさんを置いていったらどうでしょう。 要するに、囮を載せた馬車で先行して次の宿場まで進み、安全確認出来た範囲を進んで貰う。 囮が国境出発→宿場1に到着→囮が国境に戻る→ティカを宿場1に運ぶ →囮が宿場1を出発→宿場2に到着→囮が宿場1に戻る→繰り返し これなら移動距離こそ最大3倍になりますが、先行する馬車が敵と衝突した段階で 本物は国境か、1つ手前の宿場内です。つまり護衛など無視した全員参加の純戦闘になる。 攫われる心配も敵陣浸透の不安もない。そしてこちらの陣営には十分な範囲火力が有る。 幸い、道程は「さほどではない」距離とありますし、時間的な遅延は今回それほど問題にならない。 戦術を大幅に組み替えられるメリットはデメリットに勝ると思うのですが。

  13. ロベリア

    書き込めるようになってから色々調べてたら遅くなってしまった… 作戦提案ありがとう! エルフ同士って事で囮案はボクも考えてたんだが、変装スキルも高く出来るギーゼラ君なら問題ないだろうし、やるならお願いしたいな。 護衛団を二つに分ける案は、ボクも見抜かれるデメリットが強すぎると思うかなぁ…人数では有利だけど、相手がかなり強いので、全員で戦闘に臨めるスタイルがいいと思うね。 ルーファス君が提案してくれた案も、相手に気取られた場合はティカ君を一人にする形になってしまうのが怖いが…時間のロスは大きくても、戦闘面でのデメリットはないから 移動面での作戦をやるならこっちの方式がいいと考えるよ。 後、気になってるのが『監視者』カサンドラの方もエーテルリンクを所持してる点かな 『魔獣使い』アシモフの方はカメレオンの魔獣を連れて歩いてるとあるが… こっちも通常のエーテルリンクで鳥等の動物を使ってこっちを監視してる可能性もあるのに注意しないといけないかなって思うよ。 その対策にも、ティカ君にする変装は凄く有効だと思うし道中絶対に解かないのがいいんじゃないかなって思うね。

  14. ロベリア

    連投失礼! 先の発言で、命中特化に出来る~って発言したんだが、ボクの命中力をいくら上げても回避210に当てるには心許ない(状況補正、距離補正とか考えて命中330くらい欲しい)って事がルールを再確認して分かったので、『蛮族殺し』ピサロの相手はアルベルト君や他の面子に頼って、別の敵を素直に相手する様にしようと思うよ。 (回避デバフ入れようとも思ったけど、キャスターのスキルは命中判定が先に来る感じだったので) ただ、調べてて思ったのがピサロがハイディングを使った際は逆にチャンスになるんじゃないかなーと思ったよ ハイディングを看破する事が出来れば、そのラウンドは回避も何もできなくなるらしいからね。 もし、隙を生めたなら一瞬で畳み掛けるのも可能なんじゃないかな。 なので、汎用スキルに余裕があったら「看破」を持って行こうと思ってるよ。(無いと捜波以外で看破の対抗ロールが出来ないらしいので) ボク自身の動きとしては、囮はギーゼラ君に任せられそうなので、鉄砲玉に関する方で動けないかなーと考え中だよ 復興途中の帝国領土と言えど…治安の悪さは残ってるだろうし、悪い奴等が利用するならそっち方面かな~って考えで、交渉や賄賂を使って立ち寄った街等で探り等を入れようと思ってるね。

  15. トーラ

    とりあえず、わたしは馬車の上から捜波・改で待ち伏せを警戒しようと思います。 あと、カメレオンと賊の対策に閃光塗弾を持っていきますね。 それと、閃光塗弾は相手も使ってくる可能性がありますし、全員で同じ方向を向かないよう気を付けた方がいいと思います。 >変装 捜波は対象を捉えることは出来ても、細部の認識はできないので変装を見破られることはないと思います。 なので、変装は実際姿を見られた時用の保険になりますね。 ローブなどで体型を隠せば背格好が似ている人なら誰でもいいと思いますし、いっそ男性も含めて複数やるとか。 >ティカさんを置いて安全確認 時間がかかることで賊に不審がられて見破られないでしょうか? その場合、護衛のいないティカさんの場所を突き止められることの危険が大きいように思えますし、わたしとしては全員で固まってティカさんを連れていくのがいいと思います。

  16. ルアンナ・ミュラー

    ティカさんに変装するのは良い案だと思いますが、2隊に分かれたりするのは危険だと思います。 皆でまとまって護衛に回る方が良いんじゃないでしょうか。 そういえば、悪党達が知ってるティカさんの姿はオープニングで見てた肖像画だけなんですよね。 シューターである事も分かっていないのなら、いっそ全員がローブとフードで姿を隠してしまえば狙いを定められなくなって暗殺側を困らせることが出来ると思います。

  17. ララベル・サン・ディーベル

    僕はシーフのララベル・サン・ディーベル。 みんな、よろしくね! >ティカに変装 直ぐにわからなければ、浚う手も遅れさせられそうだしいいと思うよ。 僕も変装しておいて、狙いを分散させようかな。 >2隊に分かれる、ティカを置いていく 監視されてて動きがばれてる可能性も考えると、下手に分散させず全員で守れるように、近くにいて貰った方が僕はいいと思うな。

  18. ルーファス・W・ワーズワース

    相手に渡っている情報は、 「そのうち、この街の近くを通過する」 「冒険者の護衛が付いているらしい」 でしかないので、こちらの所在、数、移動手段、移動速度は初期時点で不明の筈。 なので、賊に不審がられる可能性までは除外出来ませんが、 ティカさんの場所を突き止められる危険性、 監視されてて動きがばれてる可能性については 割と明確に否定出来るかと思います。情報導線がありませんから。 ただ、身近に置いて護りに手を割く方がデメリットが小さいと思う。 と言う話であればそれはそれで構わないかと思います。 その場合、直衛が戦闘不能になった場合の緊急避難案は是非用意して頂きたいですが。

  19. バーネット・フォーサイス

    >囮 ふむふむ、先に敵を炙り出す案か…… 貴重なエーテル浄化能力者の護送と考えると、それぐらい警戒する判断もできるか? まぁ、個人的には有りだと思う。 ただ、一度往復が入ると確実に怪しまれるのが難点だが…… まぁ、どのみち襲われるものだと割り切れば問題ないか?

  20. ロベリア

    まー、悩ましいよなぁ。 ボク的にルーファス君の案はハマれば完璧・デメリットもあるって感じの認識だけど、デメリットが少ない認識の直接護衛しながらの戦闘も相手の手練れ具合と人攫い性能特化みたいなスキル群、魔獣の構成で滅茶苦茶危ないと思うから、どういう対策を詰めるか(戦場に護衛対象をそもそも連れて行かないor鉄壁の布陣で守り通す等)…による感じがするね。 どっちにしても、そろそろ方針決めて詰めた方がいい時間な気もするから今詰めれる分でも詰めていこうか。 >監視されてて動きがばれてる可能性 これについては、「初めからばれてる」ではなく…ボク等が通る道筋は予測されてるだろうから、途中からつく可能性はあるかなーって考えかな。 先に述べた通り、動物を使った偵察や他の手段を取ってくる可能性は警戒しておいた方がいいと思うよ。 >変装案 いっそ全員姿隠してしまうのも確かに悪くないねぇ ティカ君に体型が近い人はティカ君に似るように変装して、それ以外の人達も姿隠しちゃって「変装したティカ君」の特定をもっと困難にしてやろうか。 変装のスキルは他人にも効果が出るみたいだし、全員分の変装を手伝うって感じの旨をギーゼラ君や他に持ち込む人が居ればお願いしてもいいかな? 変装姿の詳細はローブや被り物で背格好等を誤魔化すのは主に、各々のプレイングで指定する形でいいんじゃないだろうか。 >ティカ君の変装内容 エルフである事を隠すのにいっそ別種族にしちゃえばいいんじゃないかって考えてる。 ここに「けも耳カチューシャ」というモノがある…(どうかな?って表情で)

  21. ロベリア

    また連投で失礼!(文章長くなりがち) ボクの行動は特に反対も無さそうだし… スキルは交渉と賄賂を持ち込んで、裏の世界関係の情報屋とかその辺と接触できないか試してみて、襲撃者の情報・鉄砲玉の存在等に色々出来ないか試してみるよ。 より確実にするためにスキルはそっち方面で埋めちゃうから、ハイディング対策の看破や捜波等は誰かに任せたいんだけど、お願いしてもいいかな? 戦闘時は後方から(居れば)鉄砲玉>カサンドラ>アサシンリザード>ピサロという感じの優先度で相手しようと思う。 アクションはメテオライト、魔弾、ヒール、エーテルバリア改で考えてるよ。 特性は悩んでるけど…アウレーリア君が「【銃眼光壁】」を召喚出来るなら、リザードの舌で連れ去ろうとしてくる対策にティカ君付近にお願いしたいんだけど、出来るかな? もしなければ、ボクが「【鉄壁】」召喚を持ち込もうかと考えてるね。

  22. ルアンナ・ミュラー

    >けも耳カチューシャ 良いですね…! 耳を髪に隠れるようにすれば、ティカさんの種族ごと偽装してしまえますね! ついでにフェイスペイントも施してガラっと雰囲気も変えてしまいましょうか! フードが剥がされても「獲物はこいつじゃない」と思わせられるかもですね!

  23. ギーゼラ

    うーん難しいですねぇ。確かに戦場に攫う人がいないのが一番ではあるのですけど。 二手に分かれた場合の戦力分散や、ティカさんだけを置いていくリスクはやはり大きいかと。 これだけの手練れの冒険者が揃っているのだから、全員で敵を殲滅するつもりで攻めてもいいんじゃないか、と思うのですよねぇ。 守るのではなく攻めて攻めて攻め尽くす。 鉄砲玉を使う理由は、恐らく僕達に一般人を殺すのを躊躇わせるのが目的でしょうが。 金で雇われたとはいえ敵として向かってくるならば容赦なく、全部殺すつもりでいきたいですねぇ! >全員分の変装を手伝う 了解しました。それでは僕が変装スキルを持ってその様に書いておきますね。 けも耳カチューシャやフェイスペイントでティカさんを変装させるのもいいと思いますよぉ。 >捜波で変装は見破れない あら、捜波では看破出来ないのですね。 トーラさんありがとうございます。 それなら変装がより効果的ですねぇ! >監視されてて動きがばれてる可能性 これは僕も途中から監視が付く可能性があると思います。 見つけたからすぐ襲う!という行動を取るとは限りませんし。 数日張り付かれて、こちらの動きを把握されてしまうのが怖いですねぇ。

  24. ストレガ・L・リベルガストラ

    変わらず、ティカ殿の直衛につこうと思うのだ。 変装は了解。けも耳カチューシャで合わせるのだ。 戦闘開始時点でグラビティ1枚、馬車というかティカ殿中心に敷いてジャンプ妨害に努めようと思うのだ。

  25. トーラ

    体格的に見破られるかと思ってましたけど、遠目ならすぐには分からないかもしれないのでわたしもローブなどで体型を隠してみますね。 けも耳カチューシャはいつも付けてます! >鉄砲玉 足止めでしょうし、魔法とかで脅して下がって貰いたいですね。 むしろ、出てきたときこそ襲撃が来るタイミングとして周りを警戒するつもりです。 看破と天眼を持っていきますね。 >ホライゾナルジャンプ あ。移動途中のアーケインやグラビティは無視できるので気を付けてください。 あれは途中の妨害を無視できるので。 ただ、使用条件に『移動5以上、移動や回避に制限を受けていないこと』があるので、同じ位置にグラビティなどを召喚すれば使用できなくなる筈です。 移動阻害や回避低下のバッドステータスでも使えなくできますね。

  26. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    ごめんなさい、少し間が開いたわ。 >変装 そうね、ティカ本人以外の人員構成も教えてあげる義理はないのだし。 全員ローブやフードで良いと思います。視界や動きへの影響は気を付けてね。 けも耳も有効そうだけど、全員揃って着けてるとそれはそれで不審ね……王国内だし。 ティカ偽装の本命は敢えて着けないとか、多少のばらけはあって良いと思う。 >二手? ルーファスの案、破綻の可能性があるとすれば「一手目で目星を付けて三手目を襲う」行動を取られた時よね。囮に素直に食いついてくれるか分からない点が何とも。 一手目の最中に後方の宿場を襲うのは、伝達や移動速度を考えると実は意外と難しいと思う。 二手目の帰途に来る可能性は、向こうの目的を考えると殲滅戦じゃないので除外ね。 もしこの案で行くなら、囮をより「それっぽく」した方が良いでしょう。 例えば、完全武装の冒険者達がフード被った人物を囲んで移動してる、みたいな様子。 一度撃退してしまえば再襲撃はないでしょうから、一手目のうちに迎撃してしまいたいわ。 戦力的にも、囮は最低でも6人以上は出したい。もし掛からなかったら、その先は賭けよ。 一方、まとめて移動するのはメリットもリスクも分かりやすい。 メリットは戦力集中できる事と、自分達が狙われると分かっている事。 リスクは、分かりやすいからこそ向こうも織り込み済で動いてくる事。 私、こっちにも囮の概念を入れ込めると思うのよね。例えば馬車を2台にするとか。 片方を荷車の様にして、もう一方は乗用。どっちにも人を乗せるけど、実は両方囮。 ティカは周りの護衛に紛れ込んでおく、なんてね。

  27. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    >スキル ごめんなさいね、クレネルウォールはまだ習得が間に合っていないわ。 勿論、アイアンウォールなら私も用意できます。ホライゾナルジャンプ対策にも持って行くわ。 攫う以上はそこで足が止まるから、グラビティ等はティカの周りに張るのが正解ね。 少なくとも離脱の時にジャンプを使うことは出来なくなる筈。 勿論、あまり露骨に防備を固めると変装や囮の意味がなくなるから、他所にも張るけれど。

  28. ルーファス・W・ワーズワース

    時間的に、この時点で意見統一が取れないのは流石に厳しいですね。 提案を取り下げます。今回は正攻法で行くしか無いでしょう。 >戦闘時の課題 ただ、成否に直結する以上攻め手に回る余裕はないと思います。 此方が手練と仮定して。それを加味しての成功難度でしょうから。 護衛の維持、奇襲への対応、ロベリアさんが仰る「エーテルリンク」への警戒。 全てこなしつつ囮を用いるなら、以下の点をクリアする必要があります。 1.いつ来るか分からない奇襲に対し咄嗟に庇える人員の確保。 2.直衛が倒れた場合のフォロー人員の確保と敵が数を頼りに浸透してきた場合の対応。 3.いずれも突破されティカさんが攫われた場合の足止めと、奪り返す手段の確保。 >馬車2台 馬車を分けるのは厳しいですね。今回ウォーリアは僕とアルベルトさんのみ。 アルベルトさんが命中特化して下さるなら、カバリングに手を割くのは戦力の無駄遣いでしかありません。 片方の馬車に護衛が付き添っていてもう片方に付き添っていないではどちらが囮か瞭然です。 例えばシーフの方が鎧甲冑でも着込んで下されば変装で誤魔化しようも有りそうですが。 また、オブジェクト召喚についても同じ事が言えます。 起点が一箇所の魔法が多い以上、2箇所にばらけると本命を見破られるリスクが大きい。 1台で密集し極力戦力を集約する、で行く方が安全でしょう。 >全員囮 全員が1ターン目に移動したりスキルを使うなら、効果は初動のみ。 と、考えた方が良いかと思います。行動順の都合上1人極端に練度が低いのは分かりますので。 となると初動をどう使うかですね。何か有効な活かし方が欲しい所……

  29. ルーファス・W・ワーズワース

    >相手の行動予測の上での対策 とりあえず、護衛の枚数的にキャスターの皆さんに対し 庇うという方向で手を割く余裕はないと予測して、回復も薄めなので。 出来るだけ自衛と索敵を頑張って欲しいかなとは思います。 ピサロをアルベルトさんが張り付いて対応するのであれば、 これが浸透してきた場合の対処は僕が抑えに回ります。 弓の長射程から、先ず魔法の効果範囲には入って来ないだろう (入ってきた場合普通の前衛として取り扱える)カサンドラを度外視すると これだけキャスターが居る以上鉄砲玉はそれほど恐くはなく。 問題の要は主にアシモフとアサシンリザードをどう早め早めで対処するかになりそうかな、と思いますので。

  30. ストレガ・L・リベルガストラ

    なるほど クレネルなら私が持ってるからジャンプ妨害は変わるのだ。 これとグラビティ併せ接近妨害。敵が射程内にあればメテオライト投げるのだ。

  31. バーネット・フォーサイス

    >方針 それじゃあ大体の案を取りまとめると、 ・変装等を駆使し、ティカの外見を変えつつ、囮役がティカの外見を模倣 ・全員フード付きの外套等で外見を判りにくくする ・囮役を厳重に護衛している様に見せかけ、可能な限りティカに注意が向かない様にする ・襲撃されたら囮を囲むように位置取りして信憑性を持たせつつ、  ティカを特定されたら護衛の位置取りをシフト 道中の警戒とか、戦闘中の立ち回り以外だと、大体こんな感じか? >個人行動 オブジェクト系を他のキャスターの皆が受け持ってくれるなら、 俺はBS重視で行こうかと思ってる。 直接浚おうとして来るピサロとかに対して、スネアージャベリンで移動阻害、 魔糸3で回避低下の付与を試してみる。 付与は呪法強化で底上げしておけば、付与成功率や持続ターンも多少は期待できると思う。 まぁ可能な限り命中を上げてはいるが、通常時に確実に当たるって程高くは難点だが。 あとは、鉄砲玉対処用のメテオライト3と、回復用にヒールは積んでおくのと、 足止めとか隙を作るための最終手段として、閃光塗弾を用意しておく。

  32. ロベリア

    バーネット君はまとめ、整理をありがとう! 概ね、そんな感じで大丈夫そうかな? >敵を殲滅、全部殺すつもりでいきたいですねぇ! わぁ!ギーゼラ君が燃え上がっている!(感じる狂気にちょっと楽し気に ボクも悪い魔女なので、向かってくる以上容赦はするつもりないが、ティカ君襲撃の黒幕や目的を突き止めるなら、それらについて知ってそうな奴等はとっ捕まえてみるのもいいかもなんて思ったよ。 >変装手伝い・けも耳カチューシャ ギーゼラ君は変装手伝う件、請け負ってくれてありがとう! けも耳カチューシャについては、とりあえずティカ君をかわいk…エルフ以外の種族にした方がよりターゲットとして絞りづらいかなって提案だったから、アウレーリア君の言うように多少のバラつきがあった方がいいっていうのにボクも同意見かな。 ちなみに、ボクの変装はあえてエルフの特徴を残そうと思っているよ。 >クレネルウォール、ジャンプ妨害等 こちらもお返事ありがとう! それじゃあ、より妨害に特化してる面々にお任せしちゃおうかな。 壁はとりあえず、カメレオンの舌とか遠距離攻撃対策、ジャンプは障害物飛び越えちゃうからデバフが入らない限りは阻止難しいかもしれないな。(こちらに飛んできた後にグラビティ決まれば退く為のジャンプは出来ないだろうけど) ボクは命中、火力と引き換えでかなり打たれ弱いので、いっそ火力特化にして敵の殲滅に集中するね。(やられる前にやるスタイル)

  33. ティカ

    いよいよ明日のお昼出発ですね。みなさん、よろしくお願いします。

  34. トーラ

    はい。ティカさんよろしくお願いします!

  35. ギーゼラ

    バーネットさん纏めありがとうございます。 フフフフフ、ロべリアさんのやられる前にやるスタイルもとてもいいですねぇ! オブジェクトやBS付与もたっぷりで心強いです。 敵の嫌がる様が想像出来て、とっても楽しい戦いになりそうですねぇ! 僕はピサロを相手にする方に【輝腕3】を付与して支援をしましょう。 残りは【ヒール3】と毒攻撃をされる可能性もありますので【解呪2】を持ちます。 特性スキルは【ヒーリングオーラ】と、ティカさんが捕まった時に敵を捕らえる用に【光縛封】を用意しておきますね。

  36. ロベリア

    行動の内容書くだけで文字数が!パンパンだ!!! くっ…ティカ君へ合理的に淡々とケモ耳をオススメする魔女になってしまった… あっ、ボクも頑張って守るからティカ君は安心してくれたまえ! アハハ、攻撃こそ最大の防御なのだよ キャスターの防御スキルもそうやって言っている(魔法攻撃力のn%防御UP!)

  37. アウレーリア・フォン・ネーベルベルク

    ……趣味人ねぇ。王国貴族にもそういう人、いるみたいよ。 エルフ耳も結構、美味しいと思うけど? (プレ提出済報告)

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0